ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:147件の記事がありました
【検索ステータス】 
2020年12月31日
1 終息願いしめ縄など設置
 下里神社で迎春準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)は28日、初詣や歳旦祭に向けた迎春準備を実施した。神社役員や総代ら7人が鳥居のしめ縄の作成や張り替え、のぼりの設置などに取り組んだ。

 この日は新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら、総代らが駐車場や境内を清掃。同神社の鳥居用に3反のサラシで長さ2㍍、直径6㌢のしめ縄や護国神社用の一回り小さいしめ縄などを作成した。

 境内の樹齢400年と推定されるクスノキ用のわら製のしめ縄の準備が整うと協力して鳥居や拝殿など10カ所で張り替えをし、門松や奉納旗も設置した。

 同神社によると、コロナ対策として、7年ほど前から実施してきたぜんざいの振る舞いや恒例のお神酒も取りやめるという。さらに手水(ちょうず)舎には消毒液を置き、参拝の際はマスク着用を呼び掛けている。

 山本宮司は「コロナの関係で歳旦祭への招待もできずに残念。皆さんが元気にならないとさみしい。来年は早期に終息し、例年通りの行事ができることを祈っている」と話した。

 なお、初詣は1月1日(金・祝)午前0時に開門し、歳旦祭は同日午前9時から同神社本殿で山本宮司や総代らで神事を執り行う。

(2020年12月31日付紙面より)

新年に向け鳥居のしめ縄を張り替える=28日、那智勝浦町の下里神社
総代らが協力し迎春準備
2020年12月31日
2 ウミスズメの仲間紹介中
 水族館で正月展示始まる  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館のトピックス水槽で27日、正月期間限定展示が始まった。期間は来年1月11日(月・祝)まで。

 この水槽は館内Aゾーンにあり、常設ではなく串本の海の旬の話題を伝える目的で適時飼育展示対象の生き物を入れ替えながら紹介する形で活用。ただし年に2期、クリスマスと正月は時期に合わせた展示を飼育スタッフが創意工夫をして行う形が慣例になっている。

 今回の展示は中村公一さんと佐久間夢実さんが担当。水槽内を「海中神社」の鳥居やさい銭箱、門松や七福神の置物などで飾り付け、串本の海からハコフグの仲間・ウミスズメとシマウミスズメを迎え入れている。

 ウミスズメの仲間は目の上に角のような突起があるのが特長で、英名では「Cow Fish」(牛魚)と呼ばれている。ここに来年のえと「丑(うし)」とのつながりを求めて選んだという。

 28日現在、ウミスズメ1匹、シマウミスズメ4匹を飼育展示している。日々の状況を見て内容を変える場合があるので了承してほしいという。

 来館者の反応は上々で、28日は来館者の大半が一足早い迎春ムードに興味を示し、手にしたカメラで撮影する姿も多々。佐久間さんは「ウミスズメは目の印象がとても強く愛嬌(あいきょう)のある魚。水槽も映えるよう華やかに飾っているし、参拝をするような様子も時折見せてくれるので、写真を撮りながらゆっくりと親しんでもらえれば」と多数鑑賞を期待した。

 この水槽を見るときは入館料が必要となる。同センターは年末年始も無休で、開館時間は午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)。感染症予防の一環で、正月三が日恒例の餅まきは中止としている。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2020年12月31日付紙面より)

正月展示が始まったトピックス水槽=28日、串本海中公園センター水族館
2020年12月31日
3 参拝者の動線確保に
 さい銭箱設置など準備進む  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は29日、初詣の参拝者を迎えるに当たり、拝殿手前に幅約8㍍のさい銭箱を設置した=写真。同大社では他にも、要所要所に消毒液を配置するなどの新型コロナウイルス感染防止対策を講じ、年末年始の参拝者を受け入れる準備を進めている。

 新年の参拝者を迎えるに当たり、上野宮司は「信仰心でおいでになる人も多い。イラスト入りのポスターで注意事項を呼び掛けるなど、神社としてスムーズにお参りできるように誘導したい」と話しており、混雑時には普段閉門している東門を開門するなどの対策を講じる予定。東門を開門し参拝者の動線を確保するため、同大社ではこのほど、門付近の段差の整備なども実施した。

 また、大みそかの混雑を避けるため、今年は初太鼓開門はなし。31日の午後11時30分ごろに開門し、随時参拝者を受け入れていく。

(2020年12月31日付紙面より)


2020年12月31日
4 一年間のほこりを払う
 中央児童館で大掃除  (新宮市 )

 新宮市野田の中央児童館で28日、大掃除があった。5歳児から中学生までの20人が参加し、一年間にたまった館内のほこりを払い、窓拭きや本の整理に汗を流した。

 新型コロナウイルス感染症の影響で利用人数や利用時間の制限を余儀なくされた中央児童館だが、3密防止や換気・消毒などの感染対策を取りつつ、本年度もクリスマス会や夏休みのチャレラン大会など、さまざまな行事を開催した。

 同館職員は最初に、「いっぱい遊ばせてくれてありがとうの気持ちを込め、一年間でたまったほこりを掃除しましょう」とあいさつ。子どもたちは「幼児室」や「わんぱくルーム」「ゲーム室」「図書室」などを分担して掃除に励んだ。図書室では重たい畳を運び出し、本を全て取り出して棚を拭いた。雑巾を洗うと、バケツの水が真っ黒になっていた。

 来年の開館は1月4日(月)から。引き続き年齢ごとに利用時間を制限しており、同館は理解を呼び掛けている。

(2020年12月31日付紙面より)

本の整頓をする子どもたち=28日、新宮市の中央児童館
おもちゃの拭き掃除
2020年12月31日
5 音楽で町を元気に  紀州まぐろ節で名産PR  (那智勝浦町 )
2020年12月31日
6 新宮港埠頭㈱が認証取得  和歌山県  
2020年12月31日
7 ハザードマップで早めの避難を  1月に全戸配布  (新宮市 )
2020年12月31日
8 金色のタイキンギク  高森交差点の近くで  (新宮市 )
2020年12月31日
9 短歌、俳句の時代 【新宮市】歌人がつなぐ今と昔 (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑧)
2020年12月31日
10 「愛された図書館を実感」  鵜殿図書館が閉館  (紀宝町 )
2020年12月31日
11 ミニ門松作りに挑戦  子どもから大人まで正月用に  (紀宝町 )
2020年12月31日
12 干支の名が付く牛の背、牛鼻神社  丑年の来年、訪れてみては  (紀宝町 )
2020年12月31日
13 望楼の芝などに臨時駐車場  初日の出観望の人出に備え  (串本町 )
2020年12月31日
14 格闘家にジビエ振興聞く  全員会議の一環で署員ら  (串本警察署 )
2020年12月31日
15 第4回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2020年12月31日
16 熊野地方も積雪の恐れ  交通障害などに注意  
2020年12月24日
17 SNSで熊野の魅力発信 熊野サステナブルツーリズム (和歌山リビング新聞社)

 和歌山県内でフリーペーパーやウェブメディア「ロカルわかやま」などの事業を展開する株式会社和歌山リビング新聞社は22日、新宮市で日帰りモニターツアー「世界遺産新宮三社巡り&熊野古道を徹底ウオーク」を開催した。参加者らは神倉神社や熊野速玉大社、阿須賀神社などを巡り、各自の会員制交流サイト(SNS)に画像を投稿するなどしてまちの魅力を発信した。

 新型コロナ禍でも持続可能な交流型観光(サステナブルツーリズム)を推進することを目的に、同社では環境省「国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受け、熊野地域において新たな自然体験型観光の整備に取り組んでいる。

 モニターツアーは、インフルエンサー(SNS情報発信者)を対象に同市、那智勝浦町、古座川町、串本町、すさみ町の5市町で企画。ツアーを通して参加者が情報発信することによる当地方の幅広い魅力拡散を狙いとしている。ツアー参加費は同事業から全額が補助されている。

 この日のツアーでは県内外から6人が参加。ナビゲートを市登録ガイドの福田美紀さんが担った。

 JR新宮駅に集合した参加者らは自己紹介を済ませ徒歩で神倉神社へ。赤嶋惠子さん扮(ふん)する熊野比丘尼(びくに)の曼荼羅(まんだら)絵解きでまちの歴史などを学び、石段を上り参拝した。

 その後、参加者らは熊野速玉大社で正式参拝。めはりずしの昼食に舌鼓を打ち、熊野古道・高野坂を歩くなどしてまちの歴史と自然を体験する機会とした。

 海南市から参加した大北美年さんは「熊野はあこがれの場所。ただ観光するだけじゃなく、こうして説明していただけるととても勉強になる」と笑顔。

 絵解きに関して「時代を超えて物語が意識されていてすごいと思う。一度途絶えたものが今でも継承されていることが素晴らしいと思います」と話していた。

 同社は、「ロカルわかやま」の熊野エリア版サイト「ロカルくまの」(https://rokaru-kumano.jp)をこのほどオープン。当地方のレジャーや地域情報などを発信している。

(2020年12月24日付紙面より)

曼荼羅絵解きや古道歩きなどを通して学びを深めた=22日、新宮市の神倉神社
2020年12月24日
18 コロナ予防対策をおさらい
 三輪崎地区サロンに30人  (新宮市 )

 新宮市の三輪崎地区福祉委員会は22日、三輪崎会館でサロンを開いた。約30人が参加し、新型コロナウイルス感染症予防DVDを鑑賞したほか、椅子を使った簡単な体操で体をほぐすなど交流を深めた。

 新型コロナの情勢を鑑み、集まることが困難な中において「せめて顔を合わす機会に」と開かれたこの日のサロン。開催に当たり、上廣正幸委員長はコロナの世界的流行や英国のコロナ変種などに触れ「この機会に皆さんと一緒にコロナについておさらいができたら」とあいさつした。

 DVDは新宮保健所が10月現在の情報を基に制作したもの。同保健所の池田和功所長が県内の状況やコロナの症状、予防方法などを紹介する内容となっている。

 映像内で池田所長は「第1波では男女とも50代が中心だったが第2波では20代の若者が中心となっている」「第2波では味覚・嗅覚異常を訴える人が多い。感染者の年代が低いこともあり、第1波より肺炎を併発する人が少ない」などと説明。退院基準が短くなったことから、入院期間の平均日数が19日から8日へと少なくなったことなどにも触れた。

 感染経路に「飛沫(ひまつ)感染(+エアロゾル)」と「接触感染」を挙げ、3密を避けることや換気、マスクの着用、手指・環境消毒などが重要な対策とした。

 また、手洗いを丁寧に行うことで十分にウイルスを除去できると述べ、石けんやハンドソープを使った丁寧な手洗いの実践を呼び掛けた。

(2020年12月24日付紙面より)

DVDを鑑賞し、コロナ予防をおさらいした=22日、新宮市三輪崎の三輪崎会館
2020年12月24日
19 How is your school life?
 台北市内湖高級中學と交流  (新宮高 )

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長、生徒547人)のESS部(水谷菜乃部長、部員6人)は22日、台湾の台北市立内湖(ネイフー)高級中學の英語のクラスと中継をつなぎ、オンライン交流会を開いた。生徒たちは互いに文化や学校生活についてプレゼンテーションし、質疑応答を通じて交流を深めた。

 ESSは「English Speaking Society」の略で、楽しく英語を学ぶクラブ活動。これまでアメリカやマレーシアなどさまざまな国の留学生や観光客と交流している。オンラインの交流会は昨年のボツワナ共和国のセレメン小学校に続き2回目。

 新宮高校の生徒たちは、日本の正月行事や、台湾では珍しい学校のクラブ活動、校内の新型コロナウイルス感染対策をスライドで解説した。

 内湖高級中學の生徒は、限られたマスクを国民に均一に行き渡らせる政策を展開するオードリー・タン政務委員(デジタル担当)や台北市のナイトマーケットについて紹介。台湾でも人気沸騰中のアニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の好きなキャラクターについても語った。

 質疑応答では「日本では正月にどのように過ごしますか」「台湾ではまだタピオカははやっていますか」などの質問があり、英語で回答していた。

 苦手な英語を克服するためにESS部に入ったという水谷部長は「新型コロナウイルス感染拡大以降、海外の人々と交流するのは初めて。オンラインという環境や、互いの国の英語のなまりなど、難しいところもあったが、楽しかった」と語った。

 来年1月には、同校の姉妹校である台湾國立彰化女子高級中學とオンライン交流会を開く予定だという。

(2020年12月24日付紙面より)

台湾の高校生と交流=22日、新宮市の県立新宮高校
ESS部と希望生徒が参加
2020年12月24日
20 感染防止策で新型コロナ対応
 紀南病院組合議会で一般質問  

 紀南病院組合議会(議長・下田克彦熊野市議会議員)による12月定例会が22日、御浜町の同病院で開かれ、一般質問があった。紀宝町、熊野市、御浜町の3議員が執行部の見解をただした。

 一般質問は前回の10月定例会に続いて2回目。紀宝町の榎本健治議員は、病院経営の収支と医師・看護師確保、医療機器導入について質問し、看護師確保に向けて県内看護学校との連携を求めた。

 病院経営について管理者の大畑覚御浜町長は「赤字は新型コロナが大きく影響している」とし「国、県の補助金が見込まれているので対応できるのでは」との認識を示した。医師確保は三重大学医学部への陳情、医師バンクへの登録、情報収集などに務めており、夜勤のできる看護師確保が課題とした。

 熊野市の森岡忠雄議員は新型コロナによる医療崩壊を危惧。院内感染リスク軽減のためのオンライン診療、ワクチンの円滑な接種体制を聞いた。

 大畑管理者は「紀南病院では感染病床を4床有しており、医療崩壊が起きないよう院内感染対策を継続して取っている」と答弁。「高齢者が多い地域性、通信機器整備を考えると早期のオンライン診療導入は難しい」とし、ワクチン接種に関して「今後構成市町と情報共有したい」と述べた。

 御浜町の﨑久保隆議員は新型コロナへの対応、人材確保、病院経営、患者の情報提供を取り上げた。新型コロナ対策として病院玄関への検温設備設置を求め、通院、入院患者、感染者への対策を聞いた。

 「院内での感染防止対策を講じている」とした大畑管理者は「クラスター発生を防止することが最重要で、玄関でのマスク着用、手指消毒の徹底、診療科での体温測定でリスクを減らすことができる。入院患者はマニュアルに沿って対策を取っている」と答弁した。

 加藤弘幸院長は「感染対策のアピールをする効果はあるが、今すぐ検温設備を導入する考えはない」と述べ、「感染者が出た場合に備え、感染対策チームが受け入れのための対策を取っている。当院が感染対策を怠ることはない」と強調した。

(2020年12月24日付紙面より)

12月定例会で行われた一般質問=22日、御浜町の紀南病院
2020年12月24日
21 練習の成果を披露  木の川認定こども園発表会  (新宮市 )
2020年12月24日
22 クリスマス会の人気者に  新宮市福祉セで簡単マジック教室  
2020年12月24日
23 師走の舞台華やかに  西川流友華会おさらい会と伝統文化親子教室  (串本町 )
2020年12月24日
24 感染予防に努めて  父母の会にプレゼント贈呈  (新宮市社協 )
2020年12月24日
25 1位に小阪留美さん  写連新宮支部12月例会  
2020年12月24日
26 彦太郎さんの歌声響く  道の駅たいじでライブ  (太地町 )
2020年12月24日
27 町民ら51人が献血に協力  尊い命を救うために  (紀宝町 )
2020年12月24日
28 15日間の冬休みに入る  一斉に2学期の終業式  (熊野市・南牟婁郡 )
2020年12月24日
29 川出幸代さんに大臣表彰  社会福祉事業従事功労で  (串本町 )
2020年12月24日
30 県内5カ所に移動式給油機  エネ庁補助活用して配置  (和歌山県 )
2020年12月24日
31 新谷壽美賀さんに大臣表彰  2施設に衛生優秀表彰も  (新宮保健所串本支所 )
2020年12月24日
32 上を向いて明るい良い年を  天然のセンリョウが群生  (那智勝浦町 )
2020年12月24日
33 お悔やみ情報
  
2020年12月20日
34 今年も「まりひめ」元気です
 クリスマス需要に向け目慣らし会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町苺(いちご)生産組合(桒野稔近(くわの・としちか)組合長)は、クリスマス需要期の出荷に向け18日、同町南大居のJAみくまの太田営農センターで、和歌山県オリジナル品種のイチゴ「まりひめ」の目慣らし会を開いた。イチゴ生産農家14人、みくまの農業協同組合、県職員らが参加し、イチゴの品質などについて意見を出し合った。

 「まりひめ」は東牟婁地方を代表する特産品で、那智勝浦町の太田地区が主要産地。果実は大きめ、甘みが強く酸味もほどよい。例年12月初旬から翌年の5月ごろにかけて出荷。公設市場を通して近隣のスーパーなどで販売される。昨年は4パック入り約1万2000ケースが出荷された。

 目慣らし会はケース詰め基準の統一と等級の確認を目的に、イチゴの出荷が本格化し始める時季に開催している。桒野組合長は、同センターに届いた約100ケースのイチゴを前に「コロナの影響も続くが『まりひめ』は人気がある品種。これからも自信を持って出荷してほしい」と参加者らに呼び掛けた。

 桒野組合長は「大きな台風もなかったが天候の関係か、少しだけ収穫が遅れた。しかしクリスマスに間に合って良かった」と今年の状況について説明し「大きくて食味がいい。『まりひめでなければ』というファンも多い」と自信をのぞかせた。

  □     □

■和歌山県農林水産業賞



 1971(昭和46)年に結成され、設立50年を迎える那智勝浦町苺生産組合。このほど、同組合は産業の振興や発展、農山漁村の活性化に貢献したとして、令和2年度「和歌山県農林水産業賞」(農業部門)を受賞した。桒野組合長は「設立50年を迎えるに当たり栄えある賞を頂けて光栄」と話していた。

  □     □

■10周年迎えPR



 「まりひめ」が品種登録されて今年で10年を迎えた。県いちご生産組合連合会は今年、「まりひめ」のPRポスターを一新。「今年も『まりひめ』元気です」をキャッチコピーに採用し、さらに愛される品種を目指す。

 また、連合会は各管内の小学生を対象に「まりひめ」PRポスターコンテストを実施しており、優秀作品を来年以降のポスターに採用する予定としている。

(2020年12月20日付紙面より)

イチゴの大きさなどを確認する組合員の皆さん=18日、那智勝浦町南大居
大きく甘みも強い「まりひめ」
2020年12月20日
35 安全安心なまちのため
 合同夜間パトロール  (新宮市 )

 少年補導員、地域安全推進員、熊野パトロール隊、新宮少年相談センター、新宮警察署による合同夜間パトロールが18日、新宮市内であった。約30人が同市大橋通の大橋交番を出発。約1時間かけて繁華街や商店街、国道沿いなどを巡回した。

 年末年始特別警戒の取り組みの一環。年末にかけて少年の非行など治安情勢が悪化傾向にある中、少年の非行防止、安全安心のまちづくりを目的に実施した。

 パトロールの実施に当たり、同署の小畑博昭署長が「当署も年末年始の特別警戒に努めている。本日は寒く、ご多忙の中お集まりいただいてありがたい」とあいさつ。

 参加者らは各自、懐中電灯や「安心・安全街づくり」と記されたちょうちんや「みんなでつくろう 安心の街」と書かれたのぼり旗を手に夜のまちを巡回。併せて、自転車盗や特殊詐欺に注意を呼び掛けるのぼり旗も用意し、防犯意識高揚のための広報活動を行った。

(2020年12月20日付紙面より)

合同で夜間パトロールに取り組む=18日、新宮市内
2020年12月20日
36 2年後の進路実現に向け
 1年生と地元企業の交流会  (紀南高校 )

 御浜町の県立紀南高校(森典英校長、生徒189人)で18日、地元企業8社を招いての交流会があった。1年生55人が参加し、各企業から事業内容などの説明を受けた。

 県外進出、県外就職が増加する一方、ふるさとを離れても将来的には戻りたいというニーズがあることを踏まえ、地元の高校生と企業の交流の場を設け、将来、就職を考える一助に、また、地元の人材確保につながる機会となるよう県商工会連合会が主催。

 3回目を迎えた本年度は、かきうち農園、さくら清凉社、ウミガメフーズ、尾﨑畜産御浜ファーム、M・A・P紀南事務所、熊野精工、野地木材工業、三角田(みすまだ)工業が参加した。

 体育館に集まった1年生を前に、紀宝町商工会の田尾友児会長が「将来、この地に残って働きたいと思う人もいると思う。なるべく地域に残って地元産業を支えてもらいたい。今日はじっくり話を聞いて進路の参考にしてほしい」とあいさつ。

 各ブースでは会社代表や担当者が会社概要や業務内容などを説明。働くイメージを持ってもらおうと、映像で紹介する企業もあり、生徒たちは2年後の進路実現に向けて、熱心に耳を傾けていた。

(2020年12月20日付紙面より)

各ブースで地元企業の説明を聞く1年生=18日、御浜町の県立紀南高校
2020年12月20日
37 警察活動への協力に謝意 管内6人に感謝状贈呈 (新宮警察署)

 新宮警察署(小畑博昭署長)は18日、管内の個人6人に対し感謝状を贈った。一人一人に感謝状を手渡した小畑署長は「安心安全なまちづくりは、皆さまや地域の方々の協力なしではなし得ない。今後とも警察業務にご理解いただくとともに、末永いご支援とご協力を」と謝辞を述べた。

 このたびの感謝状は、令和2年中に警察活動の各分野における協力者に対し贈呈するもの。警備や雑踏事故防止、拾得業務の適正化、交通安全、防災、犯罪抑止などの各分野に功労があった人に贈られた。

 ホテル浦島執行役員の石垣俊光さんは、テロ対策等管理者対策に協力するなど、警備活動に協力した。熊野本宮大社の九鬼家隆宮司は、例大祭や初詣などにおいて新型コロナ感染予防対策を講じた上で事前に雑踏整理のシミュレーションを実施するなど雑踏事故防止に万全を期したことが評価。

 西日本旅客鉄道株式会社新宮駅長の小谷典史さんは、特例施設占有者として拾得物の適切な保管管理や届け出を行い、県民の財産保護に寄与。交通安全協会新宮支部職員の下浦朋さんは、約18年にわたり交通安全協会職員として精勤し管内の交通安全に貢献した。

 株式会社POS代表取締役の堀哲也さんは、行方不明者の捜索や、同署との合同によるドローン操縦訓練の実施や、関係機関による大規模地震災害対応訓練への参加など、各種防災活動に協力。株式会社オークワ保安員の宮本さおりさんは、万引被疑者の検挙や捜査への協力など、管内の万引事犯の減少に努めるなど犯罪抑止活動に尽力したことが認められた。

 感謝状を受け取った堀さんは「民間としてドローンを使って活動に協力できた。身に余る光栄」。九鬼宮司は「気が引き締まる思い。改めてしっかりと、安心安全に参拝者の方々をお迎えできるよう努めたい」と喜びを語った。

(2020年12月20日付紙面より)

小畑博昭署長(前列左から5人目)と感謝状を受けた皆さん(前列)=18日、新宮警察署
2020年12月20日
38 繁忙期に備え意識向上図る  管内3事業所で安全総点検  (勝浦海事事務所、串本海上保安署 )
2020年12月20日
39 災害対策やし尿処理など議論  太地町議会一般質問①  
2020年12月20日
40 三山の絵馬が出迎え  新年を前にホームに設置  (新宮駅 )
2020年12月20日
41 産んでくれてありがとう  神倉小で命の授業  (新宮市 )
2020年12月20日
42 ふるさとの名所に触れる 城南中1年が市内探索 (新宮市)
2020年12月20日
43 2団体、個人5人に感謝状  警察活動に多大な協力  (紀宝署 )
2020年12月20日
44 おいしいケーキ作りに挑戦  主催事業で小中学生6人  (潮岬青少年の家 )
2020年12月20日
45 成果振り返り意識高める  「ころころ」教室が終了  (串本町 )
2020年12月20日
46 歩行者優先を視覚で促す  信号ない横断歩道で啓発  (串本町 )
2020年12月20日
47 第4回定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2020年12月20日
48 議長の不信任決議案は否決  懲罰動議可決し委員会設置  (串本町議会 )
2020年12月20日
49 みんなで折り鶴プロジェクト  神倉小学校の児童会が  (新宮市 )
2020年12月20日
50 お悔やみ情報
  
2020年12月19日
51 ほこりとコロナも打ち払う
 青岸渡寺で大すす払い  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の西国第一番札所である那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で16日早朝から昼ごろにかけて、1年間のほこりを払い清める年末の大すす払いが行われた。初雪が舞う中、髙木亮英副住職ら寺の職員が総出で世界遺産の本堂や鐘楼、山門などの清掃に取り組んだ。

 同寺によると、この日は気温が低く、午前8時の時点で寺内の温度が3・5度と今年一番の冷え込みだという。

 職員らは協力してササの葉を先に付けた長いタケを使い、天井にたまったほこりを落とした。

 重さ450㌔、直径1・4㍍、大きさでは日本一といわれている本堂につり下げられた豊臣秀吉寄進の大鰐口(おおわにぐち)は職員がはしごに乗って、丁寧に清めた。

 髙木副住職は「今年はコロナに始まりコロナに終わる年。ほこりとともにコロナも打ち払いたい。一日も早いコロナの終息と皆さまのご多幸がやって来るように祈っています」と語った。

(2020年12月19日付紙面より)

すす払いに取り組んだ=16日、那智勝浦町の青岸渡寺
2020年12月19日
52 お客さんと業界を守る
 来店者に記入を呼び掛け  (新宮市料理飲食業組合 )

 新宮市料理飲食業組合(平見一雄組合長)は14日から、来店者に名前や電話番号などを記入してもらう取り組みを始めている。

 多くの帰省客や観光客が見込まれる年末年始に向けて新宮食品衛生協会(食協)が協力し、新型コロナウイルス感染者が発生した場合の早期対応が目的。新宮調理師会にも協力を依頼している。濃厚接触者の特定が容易となるため、組合に加入していない同市から串本町までの飲食店にも周知を図っていくとのこと。

 取り組みには名刺大の「ご来店カード」を使用し、同組合に加盟している60店舗へ配布。▽名前▽電話番号▽和歌山県内もしくは県外在住▽県外の際には県名を書く―の記入欄を設けている。家族や複数人など団体での来店時にはその代表者に記入を求め、感染者が発生すればカードを基に保健所が濃厚接触者をたどる。カードがない場合は報道機関で店名を公表して来店者に名乗り出てもらうよう呼び掛けていくという。

 同市千穂で平見組合長が経営している「うどん・そば処たぬき屋」では11日から試験的に取り組みを開始した。平見組合長は「保健所と話をして協力を得ながら制作することになりました。組合に非加入でも食協なら飲食店はほとんど入っている。任意であると告げた上でお願いすると、ほとんどのお客さんが書いてくれます。観光で訪れた人も協力してくれます」。

 「保健所の負担を少しでも軽くしたい。人口が少ない当地域では店名公表は死活問題となってしまい、店が開けられなくなってしまいます。手間はかかるが、お客さんと飲食業を守るため。ご来店の際には記入をお願いし、各店舗および業界全体のために協力して乗り越えましょう」と話していた。

(2020年12月19日付紙面より)

来店者に記入を呼び掛ける平見一雄組合長=17日、新宮市千穂の「うどん・そば処たぬき屋」
取り組みで使用している「ご来店カード」
2020年12月19日
53 初回は地元の田原地区から
 町民向けロケットWS開始  (串本町 )

 串本町が14日、田原地区を対象にしてロケット事業に関するワークショップ(WS)を山村交流センターで開いた。地区内3区の区民ら20人が参加し、来年度の打ち上げに向け基礎知識などの説明を受けた。

 このWSは、ロケット事業を生かした地域振興を目指す同町が足掛かりとして展開する誘客多角化等実証事業の一環。来年度の打ち上げに向けた機運を高める目的で学校、団体、町民を対象に計30回開くことを目指していて、団体、学校に続いて動き出した町民向けの初回は民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」が所在する地元への礼として田原地区とする形を取った。

 この日の講師は同事業の委託を受ける株式会社USPジャパン代表取締役の新津研一さんが担当。校時を考慮した学校向けに比べて町民向けは少し色濃くの約90分の内容で▽スペースポート紀伊の概要と運用するスペースワン株式会社が目指す事業展開や小型ロケットの構造や性能▽人工衛星の時代変遷と現在の生活に果たしている主な役割▽ロケット事業について地域が取り組める事柄―の3部構成で説明を進め、質疑応答や小休憩を適時織り交ぜた。

 翌15日は事前申し込み少数で告知した3回のうち、午前と夜半の2回が中止となったが、午後(日中)に地区問わずのWSを1回実施した。以降の町民向けWSの日程は14日現在で未定。参加者には教材として冊子「スペースポート紀伊まるわかりブック」などを配り、参加した町民からの基礎知識の普及も図っている。

 役場企画課ロケット推進グループは2月半ばに想定する公開行事(同事業の成果発表会で町独自のロゴマークもこのタイミングで発表する予定)がずれ込まないよう、来年1月末時点での30回達成を目標にして順次進めるとしている。

(2020年12月19日付紙面より)

田原地区を初回の対象にして始まった町民向けのロケットWS=14日、山村交流センター
2020年12月19日
54 酸っぱい! でもおいしい!
 4年生がマイヤーレモン収穫  (井田小 )

 紀宝町立井田小学校(石谷正秀校長)の4年生25人が16日、御浜町阿田和にある杉浦利也さんの農園を訪れ、マイヤーレモン150㌔の収穫や試食を楽しんだ。

 同校は地域をフィールドとした特色ある教育活動として、総合的な学習の時間を「『井田』未来 創造 Learning」と名付け、4年生は地域の環境資源や産業について学んでいる。

 マイヤーレモンはレモンとオレンジの自然交雑によって生まれた品種で、通常のレモンより果汁が1・5倍多く、まろやかな酸味が特徴。

 この日はたかみ農園の田中高美さん、石本果樹園の石本慶紀さんも協力。「レモンを食べてみたい人」と児童に問い掛けると一斉に手が上がり、「酸っぱい」「皮もおいしい」と話しながら全員で味わった。収穫作業では、大きなレモンを選んで二度切りし、分担してコンテナまで運んでいた。

 濵口大幹君は「マイヤーレモンは酸っぱかったけれど、だんだん慣れて甘さも感じた。ミカンやレモンの勉強は楽しい」と話していた。

(2020年12月19日付紙面より)

マイヤーレモンをかじる児童=16日、御浜町阿田和
でっかいレモン発見
2020年12月19日
55 中西さん、妹尾さんが制す
 新宮グラウンドゴルフ同好会「黒潮クラブ大会」  
2020年12月19日
56 100株のビオラ植える  新宮商工会議所女性会が美化活動  
2020年12月19日
57 就職・進学前に食の知識を  新翔高3年生に食育講座  (新宮市 )
2020年12月19日
58 園児が「降誕劇」  天満保がクリスマス発表会  (那智勝浦町 )
2020年12月19日
59 「桃太郎」の劇を披露  丹鶴幼稚園で発表会  (新宮市 )
2020年12月19日
60 車椅子やアイマスク体験  那智中学校で福祉学習  (那智勝浦町 )
2020年12月19日
61 工事で規模縮小し点灯  体文のイルミネーション  (那智勝浦町 )
2020年12月19日
62 原則退場で一般質問できず  町議会定例会で異例の状況  (串本町 )
2020年12月19日
63 生徒発案のイルミ設置  休業日除く夜半に点灯  (串本古座高校 )
2020年12月19日
64 潮岬の顕彰碑一帯を美化  木曜島遺族会会員ら奉仕  (串本町 )
2020年12月19日
65 第4回定例会一般質問①  古座川町議会  
2020年12月19日
66 ビンゴゲームで盛り上がる  今年最後の「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2020年12月19日
67 各避難所で新型コロナに対応  紀宝町議会一般質問(終)  
2020年12月19日
68 赤い羽根共同募金託す  三輪崎小児童会が市社協に  (新宮市 )
2020年12月19日
69 お悔やみ情報
  
2020年12月15日
70 変わらぬ親善交流誓う
 45周年祝いオンライン交流会  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市姉妹都市親善協会とサンタクルーズ姉妹都市委員会は14日、新宮市とアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の姉妹都市提携45周年を記念し、オンライン交流会を開いた。交流会の様子はインターネット配信され、両市長が「今後も変わらぬ姉妹都市親善交流を推進する」と友好宣言をした。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。サ市は海と山々に囲まれた人口約6万5000人の都市で、気候・風土など新宮市と類似点が多いとされる。

 この日の交流会には、新宮市から同親善協会の須崎恵美会長、岩澤卓副会長ら6人が、サ市からは姉妹都市委員会員ら14人が参加した。姉妹都市交流の歴史や歩み、人々の触れ合いなどをスライドショーで振り返ったほか、日本の新年の行事紹介もあった。

 事前に録画された両市長による友好宣言では、田岡実千年市長、サ市のジャスティン・カミングス市長がぞれぞれ日本語と英語で「私たちにとって姉妹都市という関係は特別なもの。姉妹都市として交流することはお互いの文化・伝統を尊重し、相互理解を深めることにつながっている」と読み上げた。

 両市は45周年を記念し、お互いに美術作品を共有。サ市からは地元アーティスト・ロンサリナスさんによるアート作品が、新宮市からは須崎会長揮毫(きごう)の掛け軸が贈られた。

 なお、交流会の様子はインターネットで閲覧が可能(視聴先はQRコードを参照)。

(2020年12月15日付紙面より)

美術作品を共有するなどし、変わらぬ友情を誓い合った=14日、新宮市役所
交流会はインターネットで閲覧可能
QRコード
2020年12月15日
71 市の魅力の全国発信を
 国際交流員が市長表敬  (新宮市 )

 国際交流員(CIR)として新宮市が任用したオーストラリア出身のタング・ベリンダ・ニコルさん(24)が14日、市庁舎を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。ニコルさんの任期は令和5年8月1日まで。今後、市商工観光課や市観光協会で観光案内や翻訳・通訳、イベント企画、観光プロモーションなどの業務に従事する。

 ニコルさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。プログラムに参加する青年は「JET青年」と呼ばれ、教育委員会や学校に配置される「外国語指導助手(ALT)」と国際交流担当部局などに配置される「国際交流員(CIR)」に分けられる。

 市がCIRを任用するのは初めて。県内では現在、那智勝浦町や串本町、田辺市など5市町がCIRを配置している。

 なお、ニコルさんの任期は先月28日からだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で東京のホテルに待機しており、12日に新宮入りを果たした。

 この日はニコルさんの初出勤。日本のアイドルに興味を持って以来、日本について学びを深めるうちに伝統や文化に引かれ「日本の日常生活を体験してみたい」とCIRを志願。趣味はゲームと読書で、大学では主に日本語とマーケティングを学んだ。来日は短期留学・旅行含め4回目で、新宮市については「山に囲まれ、自然が多くて落ち着く。学校や地域住民との交流も深めていけたら」と笑顔で抱負を語った。

 田岡市長は「母国オーストラリアだけでなく、多くの国に向けて新宮・熊野地方の魅力を発信して」と期待を寄せた。

(2020年12月15日付紙面より)

田岡実千年市長(左)と国際交流員のタング・ベリンダ・ニコルさん=14日、新宮市役所
2020年12月15日
72 一足早い雰囲気にぎわう
 水族館でクリスマス企画  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で13日、年末恒例のクリスマス企画が始まった。本年度はサンタの水槽掃除とクリスマス水槽の2種類を準備。初日は居合わせた来館者が一足早い雰囲気に興味を持ち、手にしたカメラで撮影するなどでにぎわった。

 同館スタッフの創意工夫による企画。サンタの水槽掃除は館内Aゾーンで最も大きい「串本の海大水槽」の中に入りアクリル窓に付いたコケ類を材質が同じアクリル板でこすり落とす内容で、定期的にダイビングスタイルで取り組んでいるが、そこへサンタクロースの衣装を重ね着して作業に臨んでいる。初日は当番の吉田徹副館長がパフォーマンスに臨み、作業中でも子どもや家族連れなど来館者の注目を受けるたびにジェスチャーで応え、記念撮影に付き合う愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 対の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は密の状態を招きやすいため、本年度は中止。水槽掃除はこの日と20日(日)、25日(金)の3日間、午前11時から1時間弱実施するという。

  □     □

色彩を対比させて映える仕上がりに



 クリスマス水槽は今回、若手スタッフの佐久間夢実さんが中心になって準備。ホワイトクリスマスをテーマにして構想を練り、サンゴの白い骨格で雪だるまや家、モミの木を組んでトピックス水槽へ飾り付け、色彩の鮮やかな小魚類など串本の海の生き物を入れて仕上げている。

 生き物の内訳は▽デバスズメダイ▽キンギョハナダイ▽アカシマシラヒゲエビ▽ネッタイスズメダイ▽クロユリハゼ▽ソラスズメダイ▽ミツボシクロスズメダイ▽ホンソメワケベラ▽キイロサンゴハゼ▽シラヒゲウニ―の10種類(13日現在、状態により展示生物を変更する場合がある)。白い飾り物との対比で、色彩が一段と映える全体構成となっている。

 10月から準備を進めてきたという佐久間さんは「色とりどりの生き物がモミの木を飾るイメージ。シラヒゲウニはウニの仲間の中では珍しく貝殻など海底の物を背負って身を隠す習性があり、それならと白いタカラガイの貝殻を入れてみた。プレゼントが詰まった袋を運ぶような姿を見せてくれたら」とこだわりの一端をコメント。クリスマス後に正月水槽の展示が控えているため、クリスマス水槽の展示期間は25日(金)までとなっている。

(2020年12月15日付紙面より)

水中サンタの水槽掃除に興味津々の来館者ら=13日、串本海中公園センター水族館
白い飾りとの対比で生き物の色彩が一段と映えるクリスマス水槽
2020年12月15日
73 3密避けウオークラリー
 天満分館行事に50人参加  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町公民館天満分館(田代雅伸分館長)は13日、同町のブルービーチ那智でウオークラリーを開催した。参加した約50人の住民は3密を避けた屋外でのウオークやゲームなどを楽しんだ。

 同分館によると、昨年は那智高原などでハイキングを行い盛況だったという。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスク着用やアルコール消毒などの対策を取った上でのウオークラリーに至った。

 ウオークラリーは1組3人までで、小学生の部や大人の部などに分け実施。各組が2分間隔でスタートし、五つのチェックポイントを順に回る。その際に「ジャンケン」「県名クイズ」「輪投げ」「脳トレゲーム」「ボーダーアミダ」を行い合計得点を競うというもの。

 参加者は各ポイントで、豊富な種目に取り組んだ。参加者の女性は「外で歩くのは気持ちがいい。ゲームが楽しかった」と話していた。

 この日、会場に訪れていた同町教育委員会の田中逸雄教育次長は「コロナ禍の中、外に出て皆さんが楽しめる機会を公民館事業として取り組んでいただき感謝しています」。

 田代分館長は「最近は公民館活動があまり知られていない。今後も公民館活動を知っていただくことと、地域住民のつながりを図っていきたいと思う」と語った。

 なお、参加者には参加賞が配られた。新型コロナ対策のため、表彰式を行わず、上位入賞やブービーなどの対象者には商品券が景品として手渡された。

(2020年12月15日付紙面より)

3密を避けたウオークラリーが開催された=13日、那智勝浦町のブルービーチ那智
輪投げなど各種目に取り組んだ
2020年12月15日
74 新鮮な野菜など買い求め  第2土曜恒例「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2020年12月15日
75 かわいい衣装でダンス披露  鵜殿、井田保育所で発表会  (紀宝町 )
2020年12月15日
76 英語で買い物を楽しむ  ALTから発音も学び  (紀宝町 )
2020年12月15日
77 簡単レシピで低栄養防止  いきいきサロン里  (那智勝浦町 )
2020年12月15日
78 スカットボールで交流  蓬莱地区で「ゲーム大会」  (新宮市 )
2020年12月15日
79 最高のパフォーマンスを  近大新宮中で合唱コンクール  (新宮市 )
2020年12月15日
80 趣向凝らし練習成果披露  第20回ピアノ教室発表会  (古座川町公民館 )
2020年12月15日
81 お悔やみ情報
  
2020年12月13日
82 水害などから身を守ろう
 熊野川中で防災授業  (国交省 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所は11日、新宮市熊野川町日足の市立熊野川中学校(吉田元紀校長、生徒29人)で公開防災授業を実施した。「大雨が降ったときの身を守る行動を考えよう!」をテーマに、生徒たちが大雨に伴う水害時に取るべき行動などについて討議し、災害に対する認識を深めた。

 防災授業は今年で4回目の取り組み。国内有数の台風常襲地である紀伊半島において、有事の際にどのようなタイミングでどのような行動を起こせばいいのかなどを考えるきっかけづくりとして実施している。

 同事務所調査課の玉木秀幸・地域防災調整官らが、2011(平成23)年の紀伊半島大水害や18(平成30)年の西日本豪雨などの様子を写真や資料を用いて過去の災害を振り返った。

 洪水浸水想定区域図や土砂災害警戒区域図、洪水ハザードマップなどの説明を行い▽在宅▽避難所▽ホテル▽青空▽縁故―のコロナ禍における避難方法を紹介。

 4班に分かれた生徒らは避難ルート、タイムラインなどのワークシート記入や意見交換、情報共有を通じて、地域や自宅の水害・土砂災害の危険性や避難時の注意点、避難ルートの確認、避難の際に行う準備や行動について考える機会とした。

 最後に、各ワークを通して確認した内容を班ごとに発表。「動きやすい服装で避難する」「状況を確認しながら周りの人を手伝う」「大切なものは2階に上げる」「ラジオやモバイルバッテリーを用意しておく」「普段から地域の人とコミュニケーションをとっておく」など、避難時の具体的行動について示した。

 発表を終え、玉木地域防災調整官が「自分の家のリスクの確認は重要。今日のことを持ち帰って、家族の人に教えてあげて」と呼び掛けた。生徒会長の中前なごみさん(2年)が「防災のことをたくさん教えていただき勉強になった。今日のことを今後にも生かしていきたい」と玉木地域防災調整官らに感謝を述べた。

(2020年12月13日付紙面より)

意見交換などを通して災害発生時の行動を考える生徒ら=11日、新宮市立熊野川中学校
班ごとにまとめた意見を発表した
2020年12月13日
83 4小学校でオンライン授業
 教育研究会ICT部会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育研究会ICT部会は10日、町立太田小学校(上地巳奈子校長)、市野々小学校(中西健校長)、色川小学校(寺地琢也校長)、宇久井小学校(芝﨑勝善校長)の4校をつないでオンライン授業を実施した。

 同部会は本年度、オンラインツールを活用した遠隔授業をテーマに研究を進めている。国が推進するGIGAスクール構想への対応や、1人学級を抱えるへき地の小規模校同士の交流など、さまざまな視点から児童にとってより良い授業の在り方を模索することが目的。

 この日はオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を用い、宇久井小学校から平瀬公士教頭が国語科の授業を実施。遠隔で3校の5、6年生30人が、2、3人のグループに分かれて電子黒板やノートパソコンで授業を受けた。

 児童は「虫」「虹」「地」などのヘビが元になっている漢字の成り立ちを学び、「蛸(たこ)」「蚯蚓(みみず)」といった難読漢字クイズで盛り上がった。他校の友人と一緒に授業を受けられることを喜ぶ姿も見られ、児童からは「クイズで頭をたくさん使った」「いろんな人と交流できてうれしい」との声があった。

 教職員による研究協議では、「児童の感想は楽しかったという意見が多く、交流ツールとしては良い」という意見があった反面、「授業する側としては子どもたちの様子が把握しづらい」「ノートパソコンでは音量が小さく、外付けのスピーカーが必要。機材の接触不良で、電子黒板から音がでないトラブルもあった」といった課題も浮かび、今後の改善について議論が交わされた。

  □     □

■GIGAスクール構想

 GIGAは「Global and Innovation Gateway for All」の略。義務教育を受ける児童・生徒に1人1台の学習者用タブレットと高速ネットワーク環境を整備することで、公正に個別最適化され、資質・能力を確実に育成できる教育ICT環境を実現する構想。

(2020年12月13日付紙面より)

電子黒板を使って遠隔授業=10日、那智勝浦町立太田小学校
2020年12月13日
84 創立100周年を記念して
 校庭に巨大ピクセルアート登場  (木本高 )

 創立100周年を迎える県立木本高校の校庭に9日、巨大なピクセルアートが登場した。この歴史と伝統を祝う事業の一環で、3年生188人による「100」の人文字とともにドローンによる記念写真撮影で祝った。

 同校は1920年、県立木本中学校として開校し、55年には現在の木本高等学校に校名を変更した。記念のピクセルアート作りは昨年夏に企画され、同高校、熊野林星会、三重大学地域拠点サテライト、東紀州サテライトが制作に携わってきた。このアートは約9㍍×14・4㍍の大きさ。同高校学校林のヒノキの間伐材を利用した4・5㌢角の木片チップ6万4000枚を使って80枚のパネルに仕上げ、制作を担当した3年生がこれを並べることで完成させた。

 図柄は100年の歴史を表現するため、開校当時の制服を着た男子生徒と現在の制服姿の女子生徒を並べ、後方には100年前から変わらぬ姿の獅子岩を描いている。図案は3年生で漫画研究部の松本奈々部長(17)が考案し、約1カ月かけて完成させた。これを節目とした新しい歴史の始まりには、「今の学校や地域の雰囲気を守り、変わらずにいってほしい」と願った。製材や乾燥を重ねて材料のチップを用意した熊野林星会の野地良成副会長(39)は「生徒たちと何かできないかと高校から相談があり、木育教育の一環として引き受けた。地元高校に少しでも恩返しできたかな」と述べた。

 作業を終えた仲川聖華さん(17)は「100周年記念事業に参加できたことを誇りに思う」、同じく川上かおるさん(18)も「伝統ある素晴らしい学校と改めて感じた」と話した。撮影会は当初9月16日の予定だったが、天候の都合で延期されていた。パネルは、パーティションなど活用法を検討中という。

(2020年12月13日付紙面より)

完成した巨大ピクセルアートと生徒たち=9日、熊野市の県立木本高校
制作に取り組む生徒や関係者
2020年12月13日
85 28年の歴史に幕下ろす
 移転準備のため26日に閉館  (鵜殿図書館 )

 紀宝町立鵜殿図書館が移転準備のため、26日(土)をもって閉館し、28年の歴史に幕を下ろすことになった。来春には同町神内の旧保健センターに移転し、「図書館・子育て支援センター複合施設」として再開する。

 鵜殿図書館は1992(平成4)年4月に建設され、施設の老朽化が進みバリアフリー対策も十分でないことや、小高い丘の中腹に位置し交通アクセス、駐車場が広くないなどの理由から移転が決まった。

 26日まで町内在住、在勤者に限り1人20冊まで本を借りることができる。返却期限は来年4月1日までで、図書館玄関横のブックポストに返す。入館の際はマスクの着用と手指消毒を求めている。開館時間は午前9時30分から午後6時までで、休館日は月曜日。

 移動図書館は来年1月まで予定通り実施する。日程は「広報きほう1月号」に掲載する。

 1月以降、移転準備により整理した本の「リサイクル本コーナー」を町生涯学習センターまなびの郷と、ふるさと資料館に設置する。

 今月16日(水)午後7時から、図書館2階研修室で児童書作家・杉山亮さんによる「ものがたりライブ」を開く。対象は小学生以上で、申し込み、問い合わせは同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2020年12月13日付紙面より)

26日に閉館する紀宝町立鵜殿図書館
2020年12月13日
86 部落差別の解消目指し  社協が職員人権研修  (新宮市 )
2020年12月13日
87 「人の心に平和のとりでを」  新翔高で中谷剛さん講話  (新宮ユネスコ協会 )
2020年12月13日
88 草花染めなど楽しむ  わかば保5歳児が園外保育  (那智勝浦町 )
2020年12月13日
89 夜回りで「火の用心」  各婦人防火クラブが啓発  (新宮市 )
2020年12月13日
90 下里小児童が道普請  守る会と清水峠を歩き学ぶ  (那智勝浦町 )
2020年12月13日
91 「すべり台めっちゃ楽しい」  5歳児12人が歩いて公園へ  (飯盛保 )
2020年12月13日
92 防犯対策など情報を共有  学校、教委、警察が合同会議  (紀宝町 )
2020年12月13日
93 食品衛生向上に顕著な功績  管内事業者などを表彰  (新宮・東牟婁 )
2020年12月13日
94 お悔やみ情報
  
2020年12月11日
95 児童が「川原家」組み立てる
 神倉小6年がふるさと学習  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長、児童436人)で10日、ふるさと学習が行われた。6年生83人が、県立新翔高校の野間清教諭、中岸速人教諭、建築技術部の山口裕大君(3年)、三宅悠夢君(2年)の協力の下、体育館に四畳半の川原家(かわらや)を建設した。

 同校運営協議会(下岡輝子会長)による「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環。子どもたちに町の歴史や文化などを学んでもらおうと、協議会メンバーを中心に有志ボランティアが協力して授業を設けている。

 6年生は「熊野川と暮らし」をテーマに学習を進めており、11月24日には中瀬古友夫さんから川原家の歴史を学習した。川原家はくぎを1本も使わずに組み立てる簡易商店で、洪水時に短時間で解体・建設ができることが特徴。生活物資や木材、炭などの交易の舞台として市の発展を支えた権現河原に、明治~大正の最盛期には約300軒の宿屋や鍛冶屋、土産物屋、風呂屋が建ち並んでいた。

 川原家を組み立てる手順を学んだ児童は、安全に気を付けつつ木材を組み立てていった。土台に柱を立てて貫(ぬき)を通し、梁(はり)と桁(けた)を渡して、最後はシュロ縄で棟木と屋根板を固定させて完成させた。見学の児童も、徐々に家の姿に近づいていく川原家の様子を熱心にメモに取った。

 壁板張りやくさび打ちを担当した加子坂有晟君は「柱は重かったけれど、楽しかった。新宮の歴史を知るいい機会になった」と話していた。

(2020年12月11日付紙面より)

桁を組み立てる児童と生徒=10日、新宮市立神倉小学校
メモを取りながら学習する児童
2020年12月11日
96 認知症患者の気持ち想像
 宇久井中でサポーター講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長、生徒62人)で9日、認知症サポーターキャラバン養成講座「認知症って何だろう」が開かれた。株式会社下里福祉のつつじ園に勤める看護師の川口利恵さんが講話し、1年生29人が認知症の中核症状や地域の患者への接し方を学んだ。

 同校は本年度、人権学習の一環として車椅子・アイマスクの福祉体験やバリアフリー学習に取り組んでいる。同講座は認知症について正しい知識を身に付け、患者や家族の支援者となる「認知症サポーター」を育成することを目的に、全国の自治体で実施されている。

 川口さんは、アルツハイマー病や脳血管障害によって新しい出来事が記憶できなくなり、時間や場所などの認識が混乱して生活に支障が出てくる認知症の症状を解説。患者の内面で起きている世界や気持ちを想像することの大切さを語り、「認知症患者の背景には彩り豊かな生活や家族がある。自分らしく、一生懸命今を生きているその人を理解して」と呼び掛けた。

 生徒たちは認知症患者の手記を読んで、これまで普通にできていたことができなくなる患者の不安や困惑、失敗をとがめられることで生じる自責の念を想像。地域でいつもと様子が違う高齢者を見掛けたときの適切な声の掛け方や接し方を学んだ。

 講座を受けた生徒には認知症サポーターの証しであるオレンジのリストバンドが配られ、早速身に付ける姿も見られた。

(2020年12月11日付紙面より)

川口利恵さんが講話=9日、那智勝浦町立宇久井中学校
2020年12月11日
97 打ち上げに向け知識教わる 潮岬中がロケットWS参加 (串本町)

 串本町立潮岬中学校(水上茂秀校長、生徒65人)が9日、ロケット事業に関するワークショップ(WS)に参加し、田原地区で建設中の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」における打ち上げ開始に向け基礎知識を教わるなどした。

 このWSは、町事業「誘客多客化等実証事業」の一環。町民のロケット事業に対する機運を高めるため、将来を担う世代が集まる町立の13小中学校と県立串本古座高校を必須とし、年度中に計30回開くことを目指している。

 すでに観光を含む商工業者を対象に部分実施、町民の代表で構成される議会を対象に初の全体実施をしていて、その成果を加味した内容を13小中学校の先陣を切る形で潮岬中が受けた形となっている。

 この日はWSを監修する株式会社USPジャパン代表取締役の新津研一さんが講師として登壇。そのノウハウを受け継ぎ次期講師となるため、南紀串本観光協会ガイド部会の会員も同席した。

 新津さんはロケット事業関係者のWSに向けたメッセージを紹介し、串本町の今の状況を生徒に感じさせた上で▽同発射場や小型ロケットの概要▽スペースワン株式会社が目指す事業の概要▽小型ロケットとさまざまなロケットの対比▽人工衛星が生活に果たす役割とその産業の将来展望▽串本に注がれる注目に対して自分たちができること―などを語った。

 終盤では田嶋勝正町長のビデオメッセージを視聴し、田嶋町長は「これからロケットが串本町を大きく変える。それがまさに君たちの時代。ぜひとも知恵を出し共に頑張ろう」と呼び掛けた。教わった事柄を後で振り返れるよう、WSの内容をまとめた冊子「スペースポート紀伊まるわかりブック」と小型ロケットの解説を印刷した下敷きも配布。生徒を代表して平賀令晃(れおう)君(2年)は「話を聞いてさらに興味を持ち、発射が楽しみになった」と感想を述べてWS実施に感謝した。

  □     □

WS実施は12月~1月となる見込み



 同日現在、潮岬中と出雲小と串本西小が2学期中の参加を希望。他の小中高校は未定で、年明けに参加する見込み。他方、町民向けには14日(月)に発射場がある田原地区(田原・上田原・佐部)で実施し、15日(火)の午前、午後(日中)、同(夜半)に定員30人の事前申し込み制で実施することが決まっている。

 15日の3回は10日締め切りだが、9日現在で定員まで余裕がある状況。その他の実施は未定。母体の町事業は成果報告会実施が必須となっているため同町ロケット推進室は1月末までに30回達成を目指すとしている。

 このWSの問い合わせは同町ロケット推進グループ(電話0735・67・7004)まで。

(2020年12月11日付紙面より)

打ち上げに向け基礎知識を教わる生徒=9日、串本町立潮岬中学校
2020年12月11日
98 日本土木とユウテックに感謝
 やまじ採れたて市で奉仕作業  (御浜町 )

 御浜町山地の無人市場「やまじ採れたて市」(尾崎英夫・管理者)と山地区(山本進部区長)は10日、ボランティアで無人市場駐車場の改修工事に取り組んだ日本土木工業㈱とユウテック㈱に記念品を贈呈した。

 市場は今年、開設10年を迎え、アスファルト舗装が傷んでいたことから、日本土木工業が11月17日に舗装、ユウテックが翌18日に白線ラインを引いた。

 奉仕作業に当たった両社に記念品を贈り、山本区長は「センターラインが消えかかっていたので、整備していただいてきれいになった。出品者の皆さんも喜んでいる」と感謝した。

 両社は山地地区企業会(上野公太郎事務局長)に所属し、同企業会を代表して椋野玲史・発起人が「この施設は補助金をもらっておらず、自助自立で運営している。企業会の中で協力していただきありがたい。心から感謝申し上げます。今後、ますますこの市場が長く続き、高齢者の方々の楽しみにつながれば」と述べた。

 やまじ採れたて市は、2010(平成22)年4月に開設。33のブースに生産者の写真プレートを設置し、顔が見える市場として人気を集めている。今の時季はミカンやマイヤーレモン、ハクサイ、ダイコン、イチゴなどが並び、朝からにぎわいを見せている。

(2020年12月11日付紙面より)

日本土木工業とユウテックに記念品を贈呈=10日、御浜町の無人市場「やまじ採れたて市」
アスファルトの改修工事に取り組む(山地地区企業会提供)
2020年12月11日
99 川村さん、木村さんが優勝
 新宮グラウンドゴルフ同好会  (新宮市 )
2020年12月11日
100 クリスマスなどイメージ  三輪崎公民分館がハーバリウム教室  (新宮市 )
2020年12月11日
101 いま一度ガイドライン徹底を  会館や集会所に呼び掛け  (新宮市 )
2020年12月11日
102 成績優秀者を表彰 全国そろばんコンクール (新宮商工会議所)
2020年12月11日
103 高校再編や事業者支援など  新宮市議会一般質問②  
2020年12月11日
104 文化に触れて参加して  広報キャラバン隊がPR  (新宮市 )
2020年12月11日
105 釣り客の安全・防犯意識促す  串本海保と串本警察が合同で  (串本町 )
2020年12月11日
106 作家15人が集い5日間実施  南紀クラフトフェア始まる  (串本町 )
2020年12月11日
107 家族らの応援受けて挑戦  西向小が持久走大会実施  (串本町 )
2020年12月11日
108 ウサギの人形と置物作る  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2020年12月11日
109 マジックショー楽しむ  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年12月11日
110 差別のない社会をつくろう  人権週間に合わせ街頭啓発  (紀宝町 )
2020年12月11日
111 暖かい冬を過ごして  婦人団体連絡協が寿楽荘に寄贈  (新宮市 )
2020年12月09日
112 協力呼び掛け市内回る
 歳末助け合い托鉢  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長・後藤太道清閑院住職、11寺)は8日、新宮市大橋通の淨泉寺で成道会(じょうどうえ)の法要と「歳末助け合い托鉢(たくはつ)」を実施した。同会加盟寺院の僧侶13人が網代笠姿で市内を回った。

 成道会は釈迦(しゃか)が菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟りを開いたとされている12月8日を記念して行う法会。2月15日の涅槃会(ねはんえ)や4月8日の降誕会(こうたんえ=花まつり)と並んで三大法会の一つとなっている。托鉢は1922(大正11)年ごろから行われている。集まった寄金は市福祉協議会に寄付された。

 法要を営んだ後、僧侶たちは同寺を出発。国道42号沿いやJR新宮駅前、仲之町商店街などを回り、ずだ袋を掛けて「恵まれない子どもたちに温かなお正月を」と呼び掛ける声に、市民らは「ご苦労様です」と応えながら浄財を入れていった。

 後藤住職は「多くの方たちの温かい気持ちに大変感謝しています。人々は助け合いなどの思いでつながっていると感じています。今後も継続し、微力ではあるが役に立てれば」と話していた。

 新宮仏教会加盟寺院は▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺。

(2020年12月9日付紙面より)

市内を回り協力を呼び掛ける僧侶たち=8日、新宮市大橋通
歳末助け合い托鉢に参加した新宮仏教会の皆さん
2020年12月09日
113 U・Iターン者が魅力発掘
 ローカル情報発信Lab  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町で6日、「ローカル情報発信Lab.in和歌山2020」が開かれた。白浜町や上富田町、田辺市など県内在住のU・Iターン者14人が町内をフィールドワークし、各自の会員制交流サイト(SNS)に「魅力発信レポート(ハツレポ)」を投稿した。

 同Labは和歌山県移住定住推進課主催。「わかやま暮らしって最高だよね」という気持ちを持つU・Iターン者に地域の魅力を取材・発信するスキルを身に付けてもらい、若者の移住・定住につなげる狙いがある。

 東京を拠点にローカルの隠れた魅力を発掘発信する合同会社イーストタイムズの中野宏一代表が講師を務め、基本的な記事作成のノウハウを教えた他、県内6エリアを歩いて魅力を発掘した。

 この日は駅周辺のいざかた通りや漁港を散策し、オンライン宿泊で話題を集めているゲストハウス「WhyKumano」の後呂孝哉さん、今年3月にIターンで料理店「エルカミーノデルポエタ」をオープンした佐藤由明さん、さゆりさん夫妻にインタビューをした。はえ縄漁に使われていた瓶玉のツリーやマグロの無人販売を物珍しげに写真に収める姿も見られた。

 今年3月に白浜町へ移住した原田晃さん、織枝さん夫妻は「以前那智勝浦町に来たときは、ホテルや那智の滝などの『観光地』だけ見て満足しており、全然町歩きをしていなかった」と振り返り、「駅を下りたらすぐに土産屋や飲食店があり、散策できるスポットがたくさんあるのが魅力的だ」と語った。

 講師の中野代表は「とてもエネルギーのある町。地元の人がSNSに投稿した情報が直接誰かに届くソーシャルメディアの時代には、辺境にある地域こそチャンス」と話していた。

 参加者のハツレポは、イーストタイムズのニュースサイト「ローカリティ!」の他、フェイスブックの同Labのページでも読むことができる。

(2020年12月9日付紙面より)

いざかた通りを散策=6日、那智勝浦町
インタビューに答える「WhyKumano」の後呂孝哉さん(右)
2020年12月09日
114 エ号追悼式典動画を配信
 町の公式HPでも視聴可  (串本町 )

 串本町が4日、動画「日本トルコ友好130周年事業エルトゥールル号(以下エ号とする)追悼式典」の配信を始めた。同町公式ホームページ(HP)のお知らせ欄にリンクを貼るなどして視聴できるようにしている。

 この式典は9月16日、同町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑で実施。コロナ禍の情勢を考慮し、現地参列を最小限に抑え、彬子女王殿下や駐日トルコ共和国大使館はインターネット経由でオンライン参列する形で営み、一般など参列できなかった人向けに動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」内でライブ中継もした。

 その内容を編集したのが、今回配信を始めた動画。▽エ号遭難救助の解説(約6分30秒)▽町長メッセージ(約1分40秒)▽式典の概要(約1時間5分)―で構成され、日本語版とトルコ語版の2種類がある。

 配信元はYouTubeの串本町総務課チャンネルで、課名でサイト内検索するとチャンネルや配信している動画が見つかる。利便を図るため、同町公式HPからも視聴できるようにしている。

 視聴は無料だが1時間超の動画となるため、スマートフォンやタブレットなどの通信端末で視聴する場合はWi―Fi(ワイファイ)環境の利用が望ましい。問い合わせは同課(電話0735・62・0555)まで。

  □     □

周年にちなむ楽曲演奏も 海自佐世保音楽隊の配信



 同町は動画配信開始のお知らせと合わせて、10日(木)午後7時からライブ配信される海上自衛隊佐世保音楽隊クリスマスコンサートも公式HPで告知している。

 日本トルコ友好130周年にちなんだ楽曲の演奏や串本とトルコの関係の紹介を内容の一部に含んでいて、佐世保地方総監部によると全体で約2時間(中休憩20分を含む)となるプログラムの第1部後半(午後7時28分ごろから9分程度)でこれら演奏や紹介を盛り込んでいるという。

 配信元は海上自衛隊YouTubeチャンネルで、同課のようにサイト内検索すると見つかる。視聴無料だが、スマートフォンやタブレットなどの通信端末で視聴する場合はWi―Fi環境の利用が望ましい。

(2020年12月9日付紙面より)

配信を始めた動画のサムネイル画像(串本町総務課提供)
2020年12月09日
115 対策取って10カ月ぶりに開催
 道の駅「たいじ」で朝市  (太地町 )

 太地町森浦の道の駅「たいじ」(〆谷(しめたに)和豊駅長)で6日、10カ月ぶりとなる朝市が開催された。「やつらが道の駅たいじの朝市に帰ってくるぅ~!」と銘打ち、12店舗が並び、多くの来場者が地元の海産物や鯨加工品などの買い物を楽しんだ。

 同駅含め、出店者らはマスクやフェースシールドを着用し、アルコール消毒やソーシャルディスタンスなど、新型コロナウイルス感染対策をじゅうぶんに取った上で朝市の運営を行った。

 また、この日は町民や町、南紀くろしお商工会などで組織される太地町特産品開発研究会(小出勝彦会長)が鯨肉の串焼きを試食として提供。試食後に感想などのアンケートを取った。

 同会は鯨の食文化を後世に残し、発信するために鯨料理のレシピを収集し、レシピ本を作成するという。完成後は町民に無料配布する予定。来場者はユズが入ったみそに漬け込んだ鯨肉の串焼きに「おいしい」「やわらかい」と舌鼓を打った。

 〆谷駅長は「朝市が開催できてありがたい。ないとさみしい。今後はコロナと共存する形になると思うので、そのたびに状況を見ながら実施していきたい」と話した。

(2020年12月9日付紙面より)

にぎわった10カ月ぶりの朝市=6日、道の駅「たいじ」
2020年12月09日
116 神倉少年野球クラブがV
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2020年12月09日
117 中辺路ジュニアが優勝
 地元勢は串本が2位  (熊野三山小学生バレーフェスタ )
2020年12月09日
118 労働災害防止を図る  フルハーネス型の特別教育  (那智勝浦町 )
2020年12月09日
119 需要増を前に技術学ぶ  岩見悠紀子さん招き講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2020年12月09日
120 「警察官ってすごい仕事」  神倉小3年が社会科見学  (新宮市 )
2020年12月09日
121 感染症予防しつつ再開へ  ふれ愛カフェ・よりみち  (古座川町 )
2020年12月09日
122 入賞作品を色紙で発表  本年度人権標語展示中  (古座川町 )
2020年12月09日
123 当局15案件を上程して審議  古座川町議会第4回定例会始まる  
2020年12月09日
124 小中学生7人が書評に挑戦  ビブリオバトル町大会  (古座川町教委 )
2020年12月09日
125 地域の清掃活動に取り組む  学校環境デーの一環として  (相野谷中 )
2020年12月09日
126 連携プレーで命救う  消防本部が救命処置の3人に感謝状  (熊野市 )
2020年12月09日
127 総合優勝は紀宝空手に  南郡・熊野スポ少大会「空手の部」  (紀宝町 )
2020年12月09日
128 「全国最優秀」の栄冠つかむ  合奏コンクール「金賞」を報告  (矢渕中吹奏楽部 )
2020年12月01日
129 官民一体で清掃活動
 宇久井海水浴場で流木など撤去  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井地区(中路進総区長)と町、町建設業組合(上地秀和理事長)、和歌山県、新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長)は11月30日、宇久井海水浴場で官民一体の清掃活動を実施した。参加した約60人が協力し、漂着した流木などのごみを集めて撤去した。

 同地区は景観美化を目的に毎年活動を実施してきた。昨年の度重なる台風などで多くの流木やごみが漂着したことから、区単独での撤去が困難となり町に相談し、管理者である県に要望した。その後、両組合に協力を呼び掛けた。清掃活動は1月末に行われて以来の実施となった。

 参加者は各箇所に大きな流木などを集め、重機でトラックに積み込んだ。小さなごみは、町指定ごみ袋に詰めていった。

 清掃に参加した矢熊義人副町長は「自分たちだけでは手に負えないごみなどもあり、地元や県、各建設業組合さんのご協力に感謝しています。今後も一体となって、わが家のようにきれいにしていけるよう取り組んでいきたい」。新宮地方建設業協同組合の松根康隆・副理事長は「地域貢献と思い取り組んでいます。これからもできる限り協力していきたい」。

 中路総区長は「地形の関係もあって、ごみや流木が集まってくることが多く心配していました。日頃、地域の方々がボランティアで清掃してくれておりありがたいです。区だけでは、活動に限界があるため、多くの皆さんの協力に感謝しています」と話していた。

(2020年12月1日付紙面より)

協力して清掃活動に取り組む各団体の参加者=11月30日、那智勝浦町の宇久井海水浴場
重機を使用して流木などを集めた
2020年12月01日
130 ウミガメの生態学ぶ
 4年生が総合学習の一環で  (井田小 )

 紀宝町立井田小学校(石谷正秀校長)の4年生25人が11月25日、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」を訪れ、ウミガメの生態や環境保護の大切さを学んだ。

 同校では、総合学習「地域に根ざした学習」の一つに「ウミガメ学習」を設けており、今回の訪問はその一環。同公園の飼育員・伊藤柊也さんが説明した。

 児童たちは、施設で飼育する淡水にすむカメとウミガメに触れ、違いを確認。伊藤さんは「ウミガメは泳ぎやすいよう水中に特化した手に進化し、淡水ガメは陸や川底を歩くため爪が生えている」と話した。

 ウミガメの種類について「アカウミガメは頭が大きく、カニや貝など硬い生物を主食とする。アオウミガメとタイマイはそれぞれ口に特徴がある。主食となる生き物が違うため特徴が異なる」と解説。アオウミガメの雄雌の見分け方も教えた。

 近くの井田海岸に移動し、伊藤さんは「浜は砂利が多く、今年のアカウミガメの産卵はなかった。近年、砂浜が減少し、産卵に適しなくなってきた」と説明。産卵があった際は、卵が台風で流されないために井田小のふ化場に移していることも伝えた。

 児童からはウミガメの寿命や餌などの質問があり、「ウミガメは人と同じくらい70~80年生きるといわれているが、定かでない」「飼育するウミガメにはアジ、イカ、キャベツを与えている」などと答えた。

(2020年12月1日付紙面より)

淡水ガメとウミガメの違いを学ぶ児童たち=11月25日、紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」
2020年12月01日
131 トルコの被災者に元気を
 CGS部、千羽鶴など託す  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校CGS部(森陽翔部長、部員20人)がこのほど、10月30日にトルコ共和国であった地震の被災者を励ますため千羽鶴とメッセージ色紙2枚を作った。

 この地震はイズミル県沖のエーゲ海を震源として発生し、100人以上の死者、1000人以上の傷者、さらに多数の被災者を生む被害をもたらした。

 そのニュースを知り、かねて日本とトルコの友好につながる何かをしたいと考えを巡らせていた同部は、日本の被災地を応援する方法の一つとなっている千羽鶴を作ることを決め、部員20人で手分けし約2週間がかりで仕上げた。併せてメッセージ色紙も送ることにし、被災者が一目で分かるようインターネット上の翻訳機能を駆使して日本語とトルコ語の両方で応援の思いを寄せ書きした。

 どうやって被災者に届けるかを考えた末、役場に仲介してもらうことを決めて、11月26日に田嶋勝正町長を表敬訪問。森部長(2年)が同部の思いを乗せて千羽鶴とメッセージ色紙を託した。田嶋町長は日本トルコ友好周年事業の共催で親しい関係にある駐日トルコ共和国大使館経由で被災者に届ける、と約束して千羽鶴、色紙、思いを預かった。

 今回の取り組みについて森部長は「僕たちにできる事でどうやれば被災した皆さんを元気づけられるか、と話し合い千羽鶴を折ることにした。発生から2日後のことで、義援金も考えたけれど日本で浸透しているこの方法が自分たちの思いを一番伝えやすいと思った」とコメント。

 田嶋町長はトルコ軍艦エルトゥールル号遭難やトルコ航空邦人救出などを振り返って助け合いの積み重ねが歴史を風化させず友好を支えている側面を部員に諭し、「役場に寄せられているトルコ西部地震災害義援金と共にこの応援もきっと次の30年、50年の友好につながっていく」と語りかけて同部の行動をたたえた。

(2020年12月1日付紙面より)

田嶋勝正町長(左)へ千羽鶴などを託す県立串本古座高校CGS部の部員=11月26日、串本町役場本庁
2020年12月01日
132 工作や実験で光学ぶ
 不思議科学実験ショー  (南紀くろしお商工会 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)は11月28日、那智勝浦町の体育文化会館で令和2年度の「不思議科学実験ショー」を開催した。児童生徒や保護者合わせ40人が参加。「分光の実験」として、「分光器」の工作やさまざまな実験を行い、光について学びを深めた。

 例年は科学技術振興機構・サイエンスレンジャーの海老崎功さんが講師を務めているが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今回はオンラインで実験をサポートした。

 森川会長は「コロナ禍での開催のため、じゅうぶんに対策をさせていただいた。科学実験ショーを楽しんで、勉強して帰ってください」とあいさつ。

 オンラインで京都からサポートした海老崎さんは「科学ショーの継続は素晴らしい。南紀くろしお商工会さんが大変な努力を重ねているからこそ。今日は新しい情報技術を駆使して実験の様子を見させていただきます。楽しんでください」と話した。

 実験はスライドショーに合わせて、音声で解説が行われた。はじめに、進行方向に物体がある際に、その裏に回り込む現象である「回折」を学んだ。

 配布されたフーリエ変換ホログラムという回折格子が付いた「1枚で2度ふしぎなカード」で実験。カードは光を通すことで回折像が見えるように作られており、児童らは小さな光を照らし、カードをのぞくことでイラストが見えることや、明るい場所でかざした手を見れば手の骨のようなものが見えることを確認した。

 続いて、工作した分光器でさまざまな光を見て、光の波長ごとの分布強度(スペクトル)を確認した。その後、児童生徒らに同商工会から分光器の手作りキットがお土産として手渡された。

 参加した町立太田小学校6年の尾鷲俊人(しゅんと)君は「スペクトルという言葉を初めて知った。光によって見え方が違うことが分かった。家でもやってみたいです」と語った。

(2020年12月1日付紙面より)

分光器を工作した=11月28日、那智勝浦町の体育文化会館
2020年12月01日
133 新宮が接戦制し優勝
 イオンSSカップサッカー大会  
2020年12月01日
134 那智勝浦が県大会制す
 JA共済旗学童軟式野球大会  
2020年12月01日
135 行者が歩いた道をウオーク  なちかつ古道を守る会  (新宮市 )
2020年12月01日
136 地域とともに生きる  過疎化神社の現状  
2020年12月01日
137 12月定例会が開会  一般会計補正など28議案  (新宮市議会 )
2020年12月01日
138 郷土料理に挑戦  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2020年12月01日
139 彩り豊かなみんなの学び場  高田小・中が学習発表会  (新宮市 )
2020年12月01日
140 熊野地方の寒蘭勢ぞろい  紀州愛蘭会が伝統の展示会  (新宮市 )
2020年12月01日
141 素早い救命処置を  救護班研修に30人参加  (紀南病院 )
2020年12月01日
142 町長、議員、職員ら期末手当減額  紀宝町議会臨時会  
2020年12月01日
143 全国、東海への出場権獲得  成川ソフトテニススポーツ少年団  (紀宝町 )
2020年12月01日
144 回収に協力しながら採集  潮岬の海岸で漂着物探し  (串本町 )
2020年12月01日
145 クラスごとに成果披露  橋杭小が学習発表会  (串本町 )
2020年12月01日
146 家族をもてなして成果発揮  子ども茶道教室ミニ発表会  (古座川町 )
2020年12月01日
147 お悔やみ情報