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2020年11月27日
1 温かな社会となるように
 城南中が「エンジリボン活動」を始動  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)では、独自の取り組みとして今月から「エンジリボン運動」をスタートした。活動を通して差別や虐待のない温かな社会となるよう校内外に訴求していく。

 同校では、子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいといった思いを込め、2015(平成27)年から11月の「児童虐待防止推進月間」に合わせて毎年オレンジリボンの授業を実施。命の大切さに加え、人権意識を高揚させて生徒・教師・家庭をつなぐ取り組みとして定着させてきた。

 エンジリボンは、同校のイメージ色である「えんじ色」を採用し、校訓を取り入れ「あらゆる差別と偏見をなくし、明るく・仲良く・正しい社会(未来)をつくる運動」をテーマに始動。授業やさまざまな活動を通し、部落差別をはじめとした根強く残る差別やインターネットにおける誹謗(ひぼう)中傷など、現代社会ならではの新たな差別に対応していくとしている。リボンは11日に行われたオレンジリボンの授業で、生徒らに初めて公開された。

 多様化する問題に対し、リボンには「しなやかに強く生きてほしい」「誰かに相談できる勇気を持ってほしい」との思いを込めた。森浦展行・主幹教諭は「生徒たちは授業で手渡したリボンと、その意味を大切にしてくれているのを感じました。取り組みを通じて次の世代に伝えていけるような大人に成長してもらえれば」と話している。

(2020年11月27日付紙面より)

「エンジリボン」のポスターを手にする森浦展行主幹教諭=新宮市立城南中学校
2020年11月27日
2 協力して地域の体験楽しむ
 日野RDが珍魚釣りに挑戦  (串本町 )

 串本町総合運動公園でキャンプ中のラグビートップリーグ所属チーム・日野レッドドルフィンズが25日、串本漁港の一角で南紀串本観光協会が提供するプログラム「珍魚釣り体験」に取り組んだ。

 大人数でのキャンプを受け入れ支えてくれる地域への恩返しの思いを込めて取り入れた、全員参加のトレーニングメニュー。選手らは4チームに分かれ対抗戦を繰り広げる形で珍魚釣りに臨んだ。

 同協会の宇井晋介事務局長ら職員や釣りに詳しいアドバイザリースタッフ候補がその挑戦をサポート。選手らは触れてはいけない魚種を確認した後、チームごとに陣地を決め珍しそうな魚影の情報をチーム内で回しながら釣果を重ねた。

 カサゴやアイゴ、フグ類が数の上位を占める中、オハグロベラやテンジクイサギ、カゴカキダイやフエダイといったレア魚もチームそれぞれに釣り上げた。元・串本海中公園センター水族館館長で魚類に詳しい宇井事務局長が審査してチーム順位を決め、同協会と同町から景品を贈って各チームの健闘をたたえ合った。

 地元の体験を皆で協力して楽しむ過程を通して地域貢献とチームビルドを両立させるのがこのメニューの狙いとするところ。堀江恭佑キャプテンは「普通に釣りをする人はいるが珍魚釣りは全員が初めてで、この人数でできたこともあってすごく楽しめた。僕たちはチームビルドという目的で合宿に来ているが、どのチームもコミュニケーションを取って楽しみながらチームワークができていたところがとても良かったと思う」。

 オーガスティン・プルキャプテンは「聞くところによると串本は世界でも魚釣りが有名な場所だそうで、今日は実際にその釣りをさせていただけてとても楽しかった。この2年ぐらい合宿に行く機会がなく、マネジメントの皆さんにチャンスをつくっていただきチームとして行くことができた。今日は選手みんなの楽しむ表情を見ることができて良かった」と取り組みの印象や手応えを語った。

 この日は希望者を対象にし早朝のシーカヤック体験にも取り組んだ。同チームが串本でキャンプをするのは初で、期間は28日(土)まで。

(2020年11月27日付紙面より)

串本漁港の一角で珍魚釣りに挑戦する日野RDの選手ら=25日、串本町串本
各チームの釣果を確かめる宇井晋介事務局長ら
2020年11月27日
3 サイクルツーリズムで協力
 2町1社と連携協定を締結  (古座川町 )

 古座川町が20日、すさみ町、上富田町、株式会社南紀白浜エアポートとサイクルツーリズムにかかる連携協力に関する協定を締結した。

 この協定は、紀南エリアにおいてサイクルツーリズムによる観光推進事業の発展と地域活性化を推し進める上で、4者が連携協力する根拠となるもの。締結式は南紀白浜空港であり、すさみ町の岩田勉町長、上富田町の奥田誠町長、古座川町の西前啓市町長、同社の岡田信一郎社長がそれぞれにあいさつを交わし、協定書4通に記名押印して発効させた。

 ▽紀南エリアをEバイク(電動アシスト付きスポーツ自転車)などで周遊するためのコンテンツ整備▽紀南エリアの魅力を伝えるサイクルツーリズム商品の共同開発▽サイクリングを軸とした観光情報の発信▽その他4者が有益と認める事項―における連携を定める内容で、経費は展開する事業ごとに4者で協議して案分、協定の有効期限は1年間とし期限終了30日前までに4者のいずれかから改定や終了の申し出がない場合は同一内容で年次更新するとしている。

 古座川町地域振興課によると、3町に共通する点としてレンタサイクルにスポーツ自転車を取り入れている点があり、すさみ町と上富田町は先駆的にEバイクを導入している。これら自転車をレンタル利用する時の行動圏を考えた場合、3町とも町域を越えた利用が想定でき、Eバイクについては町域を越えた先で給電やバッテリー交換ができる連携拠点も必要になる。

 町域外の連携拠点での乗り捨て(レンタルの終了)も含めた利用環境を整えるのがこの協定の喫緊の目的で、まずは近い将来にスポーツ自転車のレンタル事業を考えている同社を含めた4者で協力の根拠をつくった。この枠組みを母体にして連携の幅を今後さらに広げ、行動圏となる県南部広域をサイクルツーリズムの地として盛り上げることを目指しているという。

(2020年11月27日付紙面より)

サイクルツーリズムにおける連携協定を結んだ4者=20日、南紀白浜空港(古座川町役場地域振興課提供)
2020年11月27日
4 年末の交通安全運動に向け
 委員会で事故情勢など確認  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)による委員会が25日、同町役場くろしおホールであり、12月1日(火)から始まる「年末の交通安全県民運動」期間中の取り組みを協議した。

 運動は交通事故防止の徹底を図ることが狙い。10日(木)までの10日間で▽子どもと高齢者の交通事故防止▽横断歩道における歩行者優先の徹底▽シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転等の根絶―を重点に掲げる。

 委員会であいさつした大畑会長は「年末年始にかけて慌ただしくなり、交通事故の多発が懸念される。この地域から悲惨な事故がなくなるようしっかり取り組みたい」と述べ、関係機関の協力を求めた。

 紀宝警察署の濱口裕史署長は10月末現在の交通事故情勢を報告。県内、管内ともに減少しているとしながらも、県内の死者65人中、約半数が高齢者とし、さらなる高齢者の安全対策が課題とした。

 管内では、横断歩道での「まもってくれてありがとう運動」を推進し、飲酒運転の夜間検問を積極的に実施するとした上で「一人でも多くの町民、市民に交通安全意識が浸透するよう取り組みたい」と述べた。

 運動期間中、初日の広報啓発活動を皮切りに、安全運転管理推奨像の伝達式、ハンドルキーパーモデル事業所の指定、通学路での街頭指導活動などに取り組む。

(2020年11月27日付紙面より)

交通情勢を報告する紀宝警察署の濱口裕史署長=25日、御浜町役場

2020年11月27日
5 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2020年11月27日
6 5チーム競い串本が優勝
 第29回LC杯少女バレー  
2020年11月27日
7 新宮高が近畿出場権つかむ
 県高校新人卓球大会  
2020年11月27日
8 井上漸晟君らが近畿大会へ
 県小学生秋季選手権・インドア県予選会  (ソフトテニス )
2020年11月27日
9 募金箱を設置  エーゲ海地震災害義援金  (新宮市役所 )
2020年11月27日
10 最後まで幸せに暮らすため  あすか斎苑で森田洋之さんが講演  (新宮市 )
2020年11月27日
11 谷岡龍樹さんに感謝状  薬物乱用防止に大きく貢献  (和歌山県 )
2020年11月27日
12 素晴らしい先輩に学ぼう 「偉人に学び、生命を強くする」学習会 (下里中)
2020年11月27日
13 元気にグラウンド駆ける  勝浦小と市野々小で運動会  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
14 5㍍の皇帝ダリア  那智勝浦町  
2020年11月27日
15 市の文化人を知ろう  神倉小児童がふるさと学習  (新宮市 )
2020年11月27日
16 自然に学び自身と向き合う  子どもの村学園が高津気へ  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
17 生徒が劇などを発表  家族招いて文化祭実施  (西向中 )
2020年11月27日
18 国体予選に向けて真剣に  グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2020年11月27日
19 御浜町でミカン盗まれる  収穫前の約900㌔被害に  
2020年11月27日
20 12月議会提出の議案説明  コロナ拡大防止措置など  (新宮市 )
2020年11月21日
21 「もし今日地震が起きたら」
 東京海上日動が防災授業  (新宮市 )

 東京海上日動火災保険株式会社(広瀬伸一社長)は19日、新宮市立王子ヶ浜小学校(山本眞也校長、児童340人)で「ぼうさい授業(地震・津波編)」を開催した。5年生56人が、「もし今日地震が起きたら」と考え、地震発生のメカニズムや災害時の避難方法、事前の備えについて学んだ。

 同社は「お客様の信頼をあらゆる事業活動の原点におき、『安心と安全』の提供を通じて豊かで快適な社会生活と経済の発展に貢献する」という経営理念の下、各地域で地方創生に取り組んでいる。防災啓発授業は2012年に開始したボランティア活動で、20年3月末までに全国の小学校・特別支援学校などで約680回実施し、約4万8900人の子どもたちが受講している。

 この日は東京海上日動新宮支社の柳浦崇章支社長、古川直子副主任、南保険の南卓志さんの3人が講師を務めた。古川副主任は日本周辺で北米、太平洋、フィリピン海、ユーラシアの4プレートが接するため、1日約300回の地震が起こっていると紹介。実験映像や想定映像で、通常の波と津波の違いや日本近海で起きた津波が海を伝わって世界中に影響を及ぼすことを伝え、「日本だけでなく、海外の地震にも気を付ける必要がある。王子ヶ浜小学校は海の近くにあるので、地震が起きたらすぐに高い場所へ逃げて」と呼び掛けた。

 児童たちは地震が起きたときに必要になる物として「余震に備えたヘルメット」「火がなくても食べられる非常食」「家族を探すための顔写真」などの意見を述べ、家族で非常用持ち出し袋を準備することの重要性を再確認していた。

(2020年11月21日付紙面より)

非常用持ち出し袋の中身を考える=19日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年11月21日
22 健康目指すとともに交流を
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアは16日、同町のブルービーチ那智で「ノルディックウオーキング健康講座」を開いた。先月開催された講座受講者や新規受講者など町内外から30人が参加。日本ノルディックウォーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんが実技指導などを行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツ。「腰や膝など下半身の負担を減らす」「全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる」などの特徴があり、世界中で1000万人を超える愛好家がいるとされる。

 新規受講者は午前中にノルディックウオーキングの特徴や効果を学び、午後からは先月受講した参加者らとブルービーチ那智で合流した。

 一同は藤川さんの指導の下、体操やストレッチを入念に行い、ポールを装着。基本を学んだ後に、芝生の上や砂浜を歩いて汗を流した。

 藤川さんは「前回からポールを持って歩かれた方はいらっしゃいますか。少しずつでも継続していただければ健康につながります」と呼び掛けた。

 同店店主で町主催のノルディックウオーキング教室で講師を務める湊谷洋子さんは「藤川先生が代表を務めるクラブの方々にも那智勝浦町へ来ていただき、一緒にノルディックウオーキングで健康になりながら交流を深めていきたいです」と語った。

(2020年11月21日付紙面より)

景色を楽しみながらノルディックウオーキングに取り組んだ=16日、那智勝浦町のブルービーチ那智
藤川真司さん
2020年11月21日
23 安全・安心な地域社会の実現を
 西田健会長が決意示す  

 三重県町村会(会長・西田健紀宝町長)は16日、津市のグリーンパーク津で創立100周年記念式典を開催した。

 1920(大正9)年10月24日、当時の県内377人の全町村長出席のもと、県議会議事堂で発足式が行われ、前身である三重県町村長会を設立。47(昭和22)年、三重県町村会に改称し、昭和、平成の大合併を経て15町で迎えた令和の現在に至るまで、町村自治の振興発展に資するため、町業務に対する支援事業などの展開に努めてきた。

 記念式典であいさつに立った西田会長は、三重県町村会、全国町村会の創設に尽力した先人の功績をたたえ「地方自治の進展のために、県内15町が一致結束し、地域特性や資源を生かした施策を展開しながら、安全で安心して暮らせる地域社会の実現と未来を見据えた持続可能な地域づくりに誇りを持ってまい進したい」と述べた。

 また「政務活動機能をさらに強化し、喫緊の地域課題や情勢の変化に対応した適時の要望活動を行うなど、町村会としての役割を果たしていく」とした。

 創立100周年記念自治功労者特別表彰、鈴木英敬知事らによる来賓祝辞に続いて「本会創立の根幹である政治活動等をさらに充実させ、15町一丸となって、コロナ禍後の新しい分散型社会の構築と、魅力あふれる持続可能なまちづくりに取り組んでいくことをここに決意する」などと宣言した。

(2020年11月21日付紙面より)

創立100周年を記念してあいさつする西田健会長=16日、津市(紀宝町提供)
2020年11月21日
24 プロの舞台芸術に親しむ
 教育会の町内音楽鑑賞会  (古座川町 )

 古座川町民体育館で19日、町内音楽鑑賞会があり保育所年長児と小中学生約175人(主催者発表)がプロの舞台芸術に親しんだ。

 同町教育会(濵地久夫会長)が主催する晩秋恒例の文化行事。西暦奇数年に連合音楽会、同偶数年に音楽鑑賞会を隔年実施していて、本年度は後者の巡りに当たる。

 例年は保護者や地域住民を観客に迎える公開行事として開いているが、本年度は感染症予防のため児童生徒と町立保育所年長児、および引率の教員らのみ参加。さらにフィジカルディスタンスを確保するため年長児・児童組と生徒組の2グループに分かれ、入れ替わりで40分ずつ鑑賞する形とした。

 出演は広島県に拠点を置く楽団「ゾリステン・ドライエック」。ドイツで結成されメディア出演も含め国内外で年間260公演をこなし、学校を対象にした公演も通算2700回を超える評価を得ている。今回は総合舞台芸術という観点で園児児童向けと生徒向けの各プログラムを準備し、団員5人(演奏3人、踊り手2人)で公演に臨んだ。

 生徒対象の公演実施に当たり濵地会長は「本物の音楽に触れる絶好の機会。耳を澄ませて音のハーモニーを味わってほしい」とあいさつ。団員はクラシック、ジャズ、ポップスとジャンルも多彩に演奏を重ね、楽曲に合うダンスなどのパフォーマンスも繰り広げた。

 演奏の合間ではサクソフォンやトロンボーン、ドラムセットなどの楽器紹介があり、木管楽器にはリードがあるが金管楽器にはなく唇を震わせて音を出すといった豆知識も披露。終盤では「(感染症予防で)声は出せないが体は動かせる」と呼び掛け、演奏と観客の踊りで音楽の楽しさを共有するなどして締めくくった。

 2年前に引き続いて演奏、そして新たにダンスを届けた同団。福間修人副代表は「やはり生の楽器演奏の迫力を楽しんでもらうこと、そして今回のような総合舞台芸術に感激し『こういう分野もあるんだ』と知ってもらえたら、われわれも活動をする意義ができてうれしい」と話し、鑑賞した子どもの音楽活動への関心の高まりを期待した。

(2020年11月21日付紙面より)

生徒対象の公演。総合舞台芸術を繰り広げる団員=19日、古座川町民体育館
2020年11月21日
25 事業者のために誘客戦略を  市民有志が教育長に要望  (新宮市 )
2020年11月21日
26 日頃の感謝を伝える  三輪崎保が警察署見学  (新宮市 )
2020年11月21日
27 みんなで楽しい発表会  那智勝浦町立3保育所で  
2020年11月21日
28 人権尊重への願いを込め  25日までポスター展  (まなびの郷 )
2020年11月21日
29 雨の中、がん研究支援呼び掛け  26回目の「生命の駅伝」  
2020年11月21日
30 応募多数で倍率2.17倍に  紀の宝プレミアム商品券  (紀宝町 )
2020年11月21日
31 疫病退散の思いを込めて  熊野本地仏の護符配布へ  (古座川町 )
2020年11月21日
32 山腹の負傷者を連携救出  串本消防署救助救出訓練  (串本町消防本部 )
2020年11月21日
33 新宮納税協会会長賞受賞  税に関する高校生の作文  (串本古座高校 )
2020年11月21日
34 5小学校へ感謝状贈呈  「人権の花運動」写真コンテスト  (新宮・東牟婁 )
2020年11月21日
35 安心のために道を整備  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2020年11月21日
36 22日はふるさと誕生日  和歌山県  
2020年11月21日
37 お悔やみ情報
  
2020年11月13日
38 コロナ終息、そして「前進」 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で12日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は24日(火)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦113㌢。九鬼宮司が7月ごろから構想を練り、制作に着手した。新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息と国内外の医療関係者への感謝をささげ、青い丑を描いた。

 「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」と願いを込め、金と銀の鈴の付いたくらには「歩」、そして大きく「前進」の文字を揮毫(きごう)。九鬼宮司は「新しい生活様式などが提唱される中、国内外の多くの人が自分の方向性を模索している。来年は新型コロナが終息し、多くの人が新たなスタートを切り、自らの歩幅で目標を達成していただければ」と絵馬に込めた思いを語った。

 新宮、白浜、紀伊田辺、和歌山、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬の丑のくらには、「未来」(田辺)、「元気」(和歌山)、「輝」(白浜)、「山海川」(新宮)、「自然と人」(周参見)と、それぞれのまちのキャッチフレーズから単語を抜粋。紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅には16日(月)、新宮駅には17日(火)、和歌山駅には25日(水)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも絵馬を贈る予定。

 同大社では3密回避のため来年の初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原(おおゆのはら)で斎行する。このたび、大斎原に掲げる絵馬の制作にも当たった九鬼宮司は「太陽を背にした丑に『翔』の文字を入れ、世界中の人々が新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年に」と祈念。初祈祷が大斎原で行われるのは132年ぶりという。

(2020年11月13日付紙面より)

「自らの歩幅で進んで」と絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=12日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2020年11月13日
39 地域と人を愛せる文化に
 城南中でオレンジリボンの授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長、生徒171人)で11日、各学年を対象にした「オレンジリボン」の授業があった。生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 11月の児童虐待防止月間であるオレンジリボンキャンペーンは、2004(平成16)年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。同校では子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいとの願いから取り組みを開始し、今年で6年目。生徒にとってはオレンジリボンを通じて保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止に関して学ぶ機会となっている。先月22日には、保護者や教職員がリボン約200個を制作した。

 2年生61人の授業では、森浦展行・主幹教諭が復習を兼ね、社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色や意味を説明。生徒は12班に分かれ「あなたにとって、大切なものは?」「この世の中からなくなればいいと思うものは?」の問いに意見を出し合い話し合った。

 金田あすかさん(14)は「報道などで耳にするたびにつらい思いになっていました。優しさや人を敬う気持ち、助け合いを忘れず、いろんな意味で平和な世の中になってほしいです」。小口篤紀君(14)は「日本をはじめ、世界でも心を痛めることがあることを改めて感じ、知らないことがたくさんあった。先生や家族からのメッセージを目にして愛情を感じ、その言葉を支えにしていきたい」。

 森浦主幹教諭は「生徒たちの真剣に耳を傾ける姿が見られました。それぞれの考えを出し合い、内容の重要さを理解しながら取り組んでいた。授業を通して温かい気持ちになってもらい、地域と人を愛せる文化をつくっていってもらえれば」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

児童虐待などについて話し合う生徒=11日、新宮市立城南中学校
2020年11月13日
40 釣りの技術に接遇力上積み
 アドバイザリースタッフ研修  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が9、10日の2日間、串本海中公園センター研究所内で人材育成講座「アドバイザリースタッフ研修」を開いた。地元の人材が持つ知的資源を誘客に強く生かすための試みで、20人が全体または部分的に受講して接遇向上に励んだ。

 この研修会は、環境省「本年度国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受ける事業「本州最南端自然を学べる環境学習型フィッシングプログラム整備事業」の一環。同プログラムを展開するに当たって同協会は非常勤有償のアドバイザリースタッフの起用を想定し、近日実施するモニターツアー「串本環境学習フィッシングプログラム」をサポートする人材をその候補に見据えて受講を呼び掛けた。

 町内近隣の釣り好きに接遇力を高めてもらい、持ち前の技術を安全かつ円滑に波及してもらうことで釣り好きの串本ファン、ひいてはリピーターを増やすのが起用の狙い。

 大阪・とんぼりリバークルーズなどの実績を持つ株式会社インプリージョンのプロデューサー・森なおみさんを講師に迎え、2日間計3時間の中でガイドの基礎やおもてなしを学んだほか、元・串本海中公園センター水族館長で現・同協会事務局長の宇井晋介さんから串本の海の魅力を聞くなどした。

 2日目は主におもてなしの研修で、森さんはコミュニケーションにおける第一印象の構成要素や自己紹介における六つのポイント、笑顔・おじぎ・傾聴の種類と種類ごとの意味や狙い、おもてなし実践時の五つ道具などを考えるべき点として紹介した。学んだ事柄の実践をグループワークなどで促し、人と向き合うときの緊張を解き姿勢を正す、笑顔を魅力的にする口角の作り方といった知恵も紹介して候補の成長を後押し。「ゲストをもてなす皆さんが大切。まちの観光大使、というつもりでウエルカムを発揮してほしい」と活躍を期待した。

 研修の様子は同社のオダギリサトシ代表取締役も見守り、時折ムードメーカーとして参加。宇井さんは「学んだ事柄はさまざまな面で串本を伝える一助になると思う」と汎用(はんよう)を促しつつ、本題のフィッシングプログラムへの支援を呼び掛けて締めくくった。

(2020年11月13日付紙面より)

おもてなしの発想を学ぶアドバイザリースタッフ候補ら=10日、串本海中公園センター
2020年11月13日
41 那智山で幻のヘビ?
 職員がシロマダラ発見か  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)周辺の防災道路で11日、同社の職員が作業中に幻のヘビ「シロマダラ」と思われる個体を発見した。体長は60㌢ほどで、12日夕方には山に返す予定。

 シロマダラは日本の固有種で低山地の森林などに生息している。夜行性で個体数も少ないことから目撃例も数少なく、幻のヘビといわれている。

 同社の花井啓佑権禰宜(ごんねぎ)(27)は「夜行性のため、人の多い日中には見られるのは珍しいようです」。

 シロマダラと思われる個体の発見については「世界遺産・熊野那智大社には昔ながらの自然が色濃く残っている証しだと思う。無毒のため、参拝者を傷つけることもないので山にそのまま返させていただきます」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

シロマダラと思われる個体=11日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年11月13日
42 那智中が近畿大会へ
 県中学校バレーボール新人大会で優勝  
2020年11月13日
43 花々で神内を癒やしの里に  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2020年11月13日
44 木の実など飾り秋のリース  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年11月13日
45 秋晴れの下でプレー楽しむ  讃寿会、大寿クラブが開催  (GG大会 )
2020年11月13日
46 将来の進路選択見据え  新宮高校で進路講演会など  (新宮市 )
2020年11月13日
47 互いの地域について学ぶ  北山小と名田小が交流  (北山村 )
2020年11月13日
48 晴天の下グラウンドゴルフ大会楽しむ 熊野川ふれあい交流事業 (新宮市熊野川町)
2020年11月13日
49 ちゃぐりん大会で優勝  串本少女バレースポ少  (串本町 )
2020年11月13日
50 さまざまな表現で魅了 中学校で文化祭や学習発表会 (新宮市・那智勝浦町)
2020年11月13日
51 お悔やみ情報
  
2020年11月12日
52 38年の歴史に幕
 広角警察官連絡所が運用終了  (新宮警察署 )

 新宮市新宮の新宮警察署広角警察官連絡所(旧広角交番)が、11月30日(月)をもって運用終了となる。12月上旬に撤去工事を開始。竣工以来、地域の治安維持を担い続けた38年の歴史に幕を下ろす。

 同連絡所は1982(昭和57)年3月、広角警察官派出所として運用を開始し、94(平成6)年11月に広角交番に。2008(平成20)年に広角交番、三輪崎、佐野両駐在所が統合し、現在の三輪崎交番が運用を開始。以降、警察官連絡所としての機能を果たしてきた。

 昨年10月には、大橋交番の建て替え工事に伴い、一時的に大橋交番の機能を移転。今年4月に大橋交番が開所してからは、再び連絡所となっていた。

 運用終了の理由は、17(平成29)年に新宮警察署が現在地に移転したため、連絡所と約300㍍しか離れていないことや、施設の老朽化に伴うもの。地域住民や連絡所に用がある人は、12月以降は新宮警察署もしく

は三輪崎交番を利用する。

 同署では「38年にわたって多大なご協力をいただきましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。広角地区の皆さま。長年のご愛顧、誠にありがとうございました」と感謝のコメントを寄せている。

(2020年11月12日付紙面より)

11月末をもって運用を終了する広角警察官連絡所=10日、新宮市新宮
2020年11月12日
53 小森川でクマノザクラ振興
 樹木医甚兵衛が初イベント  (古座川町 )

 古座川町小森川で8日、一般社団法人樹木医甚兵衛主催のイベント「クマノザクラの現状を知ろう!」があった。第1部は講演で、一般7人が聴講。同法人の矢倉寛之さんが小森川地内における振興の考えを伝えて賛同と支援を求めるなどした。

 矢倉さんはクマノザクラの新種としての判断に関わった長追在住の樹木医。今後の振興を図る母体として昨年に同法人を設立し、具体策を練る中で小森川を適地と見据え考えを深めている。その内容を公開し支援の輪を広げるため、神玉神社を護持する野口貢盟さんと共に同法人初となるこのイベントを計画して一般参加を呼び掛けた。

 イベントは▽講演▽現地見学▽作業体験―の3部構成。講演は同神社社務所であり、矢倉さんは「このプロジェクトは皆さんの協力なくして動かない」と思いを掲げて話を始めた。同法人は人知れず減る樹種を人に伝えて守り、保護活動で集落を保ち文化を守るために設立。その象徴としてクマノザクラを位置付け、基本野生種としての特色や減少の要因となる地域課題を紹介した。

 陽樹に含まれるクマノザクラは里山管理の下で陰樹との生存競争や食害を免れ、人と共存してきた存在。両性花を咲かせるが自花不和合性で、地域の自生種であるヤマザクラとクマノザクラは開花時期をずらして互いに交雑を避けるが、地域外から持ち込まれたサクラはそうでもなく交雑すれば種子から芽生えるのは雑種。矢倉さんはソメイヨシノが10本しかなく交雑管理がしやすい点で小森川を適地と見据え、この場所で共存を形にしたいとした。

 今必要なのは苗木の増殖で、今後必要になる事柄と課題を語る中で区内に保存林やベースキャンプと教育事務の2機能を備えた拠点を整備する考えを説明。そのような筋道を進むため、同法人として募金や土地・用具貸与の協力、スポンサー企業がほしいと求めて以降質問を受け付けた。併せて野口さんも受粉に寄与する養蜂業とここ2~3年の不振傾向を伝え、打破の情報提供を求めた。

 第2部は保存林予定地の見学、昼食休憩を挟んで第3部は集材運搬作業の体験で、任意で参加を求めた。

(2020年11月12日付紙面より)

小森川地内でのクマノザクラ振興の考えを伝える矢倉寛之さんら=8日、古座川町小森川
2020年11月12日
54 世界平和の祈り込め
 新宮ユネスコ協会が鐘打会  (新宮市 )

 「世界平和記念日」の11日、新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で「平和の鐘」を鳴らし、世界平和を祈願した。

 1918(大正7)年11月11日は、第1次世界大戦が終結した日。ヨーロッパ各国では祝日に制定されたり、戦没者追悼式典などが営まれたりするなど、重要な日とされている。同協会の「平和の鐘」は6年目の取り組みとなる。

 山門の2階にある宗応寺の鐘は、第2次世界大戦時、金属類回収令により供出。1979(昭和54)年に、老朽化に伴う本堂再建の際に、建立記念として檀家(だんか)より寄進を受けた。山門は安政3(1856)年のもので、164年の歴史があるという。

 石原住職は、山門と鐘の歴史に触れ「鐘自体は新しいものだが、建物全体の歴史を感じていただければ」とあいさつ。11人の会員らは平和への願いを込め、午前11時から順番に鐘を突いた。

 中谷会長は「鐘を突くことには時を知らせる、危険を知らせるなどの意味がある。そして願いを込めて突く鐘もある。新型コロナの影響で当協会も定例の活動ができないが、ささやかな行為でも平和を構築する動きを持続化させることが大事」と取り組みに対する思いを語り「平和というものを、理念として研究する活動が必要」と話していた。

 毎年、同協会が世界遺産を有する地域の魅力を内外に発信することを目的に実施している「ユネスコ写真展」は、新型コロナ感染予防の観点から、今年は中止が決定している。

(2020年11月12日付紙面より)

新宮ユネスコ協会の会員らが平和の鐘を鳴らした=11日、新宮市の宗応寺
2020年11月12日
55 コロナ終息と堅実な歩み願い
 開運暦の発送作業大詰め  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で、来年の「那智山開運暦」の発送作業が大詰めを迎えている。今週中に全国各地の信者約1万7000人に発送する予定で、11日は髙木亮英副住職ら4人が発送作業の追い込みに入った。

 那智山開運暦はB6判34㌻で、平常公開されない同寺秘仏の如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)のお前立ち像が表紙を飾る。▽方位吉凶図と解説▽九曜星の年齢と吉凶▽六曜星と七曜星の吉凶▽結婚の吉凶▽1月から12月の運勢▽二十四節気の解説―などが掲載されている。

 1週間前から準備を始め、この日は開運暦と優待参拝券などを封筒に詰める作業を進めた。

 髙木副住職は「コロナの終息を願うとともに、来年は丑(うし)年なので牛歩のごとく堅実な歩みが進められる年になってほしい。皆さまの開運をお祈りしています」と語った。

 希望者には1部300円(送料込み)で発送する。問い合わせは那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001、〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地)まで。

(2020年11月12日付紙面より)

作業を進める髙木亮英副住職(左)ら=11日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
全国に届けられる開運暦
2020年11月12日
56 新宮高が近畿大会へ
 和歌山県高校弓道新人大会  
2020年11月12日
57 東牟婁地方中学校体育連盟新人大会②
 バレー・バスケット・剣道・サッカー  
2020年11月12日
58 Tシャツ使ってやってみよう  神倉小育友会がエコバッグ作り  (新宮市 )
2020年11月12日
59 紀州材で椅子を手作り  王子ヶ浜小で木工教室  (新宮市 )
2020年11月12日
60 道徳教育の充実に向けて  三輪崎小で研究発表会  (新宮市 )
2020年11月12日
61 地域防災のリーダー目指し  1年生が防災スクール  (新宮高校 )
2020年11月12日
62 西垣内さんが2年連続優勝  宇久井愛蘭会の寒蘭展  (那智勝浦町 )
2020年11月12日
63 元気な鼓笛で「火の用心」  幼年消防クラブがパレード  (勝浦認定こども園 )
2020年11月12日
64 トルコ被災への支援を求む  町内3カ所に義援金箱設置  (串本町 )
2020年11月12日
65 5、6年生記録に挑む  町内小学校連合運動会  (古座川町 )
2020年11月12日
66 今後も防災、福祉など推進  西田健町長が総務大臣表彰  (紀宝町 )
2020年11月12日
67 田舎暮らしで夢かなえる  移住して10年の尾﨑亜紀さん  (紀宝町 )
2020年11月12日
68 伝統の和紙作りに挑戦  4年生が世界に誇る技学ぶ  (神内小 )
2020年11月12日
69 お悔やみ情報
  
2020年11月11日
70 希望や夢を託して
 来年の大絵馬が完成  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で10日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬が完成した。12月から大社拝殿に掲げられる。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛(なぎ)の御幣を立てた、夢や希望が詰まった金俵を三つ背負い、真っすぐに前を見る雄牛を描いた。迷いのないその視線には、新型コロナを見据えながらも、疫病退散と希望に満ちた年を呼び込む力強さを込めた。

 「神威照道(しんいしょうとう)」の文字を書き入れ絵馬を完成させた上野宮司は「新型コロナの影響で世界中の多くの人が不自由を余儀なくされた。道に迷い、希望を失いかけた人も多かったと思う。しかし、信じた道を歩み、希望を忘れずにいると神様がきっと道を照らしてくれる」と文字に込めた思いを語った。

 来年のえとである牛については「牛の腹中の牛黄(ごおう)を印色に混ぜて宝印を押した熊野牛王宝印(ごおうほういん)が伝わっていることから、熊野では牛を大切にしてきた。雄牛には父としての厳格さや強さ、そして慈愛を込めた」と説明。

 「ワクチンができることによって人々の心の穏やかさにつながっていく。とにかく一日も早く終息してほしい」と新しい年に向けた思いを語った。

 毎年、JR新宮駅に掲げている小絵馬は、完成後の12月半ばごろに駅側に届けられる予定。

(2020年11月11日付紙面より)

願いを込めて「神威照道」の文字を書き入れた=10日、熊野速玉大社
2020年11月11日
71 飾り付け作業始まる
 来月から「光の祭典in紀宝」  (紀宝町 )

 紀宝町の冬の風物詩「光の祭典in紀宝」の開催に向け、同町大里の田代公園ふるさと資料館前広場で7日からイルミネーションの飾り付け作業が始まった。

 点灯期間は12月1日(火)から来年1月5日(火)までで、時間は午後6時から10時まで。12月31日(木)と1月1日(金)はオールナイト点灯する。

 例年20万個の発光ダイオード(LED)電飾で会場を飾り、期間中、2万5000人ほどが訪れるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小することとした。12月のイベント「キラフェス」も中止とし、小学生対象のイルミネーションデザインコンテストも実施しないという。

 来場者の密を避けるため、イルミネーションの間隔を空けるなど工夫し、マスク着用を呼び掛ける看板や消毒液も設置する。この日は小雨の中、実行委員会(西村喜久男会長)のメンバーを中心に約30人が作業を進めた。メインの20㍍ツリーを設置したほか、電飾が点灯するか確認した。点灯開始までに7㍍ツリーや光の橋、ゲートなども飾る。

 西村会長は「今年は例年と違い、コロナ対策を取った上で作業を進めている。町のイベントが中止になる中、実行委員会でも悩みましたが、『少しでも元気を届けられたら』との思いから開催することを決めた。3密にならないよう、点灯までに工夫を重ねていきたい」と話していた。

(2020年11月11日付紙面より)

会場に20㍍ツリーを設置する実行委員会=7日、紀宝町大里の田代公園
2020年11月11日
72 県教育長に宇宙学習要望
 会長ら双方の思い交わす  (串本古座高校地域協議会 )

 串本古座高校地域協議会(会長=田嶋勝正・串本町長)が9日、県教育委員会に「ロケット及び宇宙学習の推進に関する要望書」を提出し、双方の思いを交わすなどした。

 この要望は、第6期きのくに教育審議会の答申(令和2年8月)に示された内容を受け、独立した高校としての存続を図る一方向性を求めるのが狙い。答申は同校の在り方について全国公募やロケット発射場の期待もあるが、将来の生徒数から考えて存続は難しく▽2学級規模の小規模校▽分校舎▽分校―としての整備が必要と示し、同協議会はこの内容について話し合うため先月中旬に本年度第2回会合を開き意見を交わした。

 松本英明コーディネーターによると、学校関係者からは小規模校が最良、同窓会長と育友会長は現状維持、行政関係は規模縮小やむなしだがどんな形でも残してほしい、議会関係は高校のないところに子育て世帯は来ず厳しい状況になる、といった意見があった。今回の要望はこの会合における会長提案に基づくもので、全会一致で提出を決めたという。

 この日は県教育委員会の宮﨑泉教育長が他の公務の延長で串本町役場本庁を訪問。田嶋町長が要望書を読み上げ、同協議会副会長の西前啓市・古座川町長と共に宮﨑教育長へ手渡した。

 要望書は、同校が地域資源を教材とした教育を推進し両町を核とする同協議会もその魅力づくりを強力に支援する中、ロケット射場は他では学べない貴重な教材となり全国募集における特別な存在にもなり得ると確信し、同校へのロケットおよび宇宙学習の導入と宇宙分野に関心が高い教職員の配置の配慮を求める内容。

 宮﨑教育長は「私も何とかこの地域を盛り上げたいし、串本古座高校しかないからこそ一生懸命応えたいと思っている。町長方には地域の子どもをぜひ串本古座高校へ行かせていただき、うち(=県教委)は責任を持って行きたいところへ行ける指導ができるよう頑張りたい」と応え、ロケットに限らず漁業や海洋など他の秀でた要素も捉えていろいろなことをする上で同協議会の協力を得たいと歩み寄った。

(2020年11月11日付紙面より)

宮﨑泉教育長に要望の思いを伝える田嶋勝正町長と西前啓市町長=9日、串本町役場本庁
2020年11月11日
73 「絆~想いを込めて~」
 JC新宮が25小学校に寄贈  (新宮・東牟婁 )

 一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC、清水治樹理事長)は9日、本年度特別事業「絆~想いを込めて~」で新宮・東牟婁地方の25小学校を訪問し、各校に消毒液のオートディスペンサー1台、児童2500人にマスクケースと鉛筆を寄贈した。

 新宮JCは1969(昭和44)年4月に、明るい豊かな社会の創造を目指す若者たちによって創立。本年度は新型コロナウイルスによる自粛ムードの中、未来を担う子どもたちに役立つ物をプレゼントするとともに、感染者への誹謗(ひぼう)中傷防止啓発につなげることを目的に事業を企画した。

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長、児童86人)では、泉校長が「運動や給食の時にマスクを衛生的に管理することが課題となっており、その役に立つはず。本当にありがたい」と感謝を伝えた。

 同小出身という清水理事長は「小学1年生の時に木造校舎が建て替えられ、現在の校舎になった。とても懐かしい」と語り、「子どもたちのために、町づくりでどのようなことをしていけば良いのか。先生方の要望や声を今後の地域活動に生かしていきたい」と新宮JCの活動へ理解と協力を呼び掛けた。

 オートディスペンサーは手を触れずに使えるセンサー感知型で、衛生的に手指消毒をすることができる。マスクケースは国連の持続可能な開発目標(SDGs)を基にしたデザインで、▽栄養をしっかり取ろう▽手洗いはこまめに丁寧に▽うその情報に振り回されない▽心の距離は離さない―など新型コロナから町を守るための18の目標を記載。「友達を大切にしていますか?」といったメッセージや、「ありがとう」「おはよう」「大好き」など気持ちが温かくなる「ふわふわ言葉」も取り入れている。

(2020年11月11日付紙面より)

(左から)猪飼宏副理事長、泉一代校長、清水治樹理事長、島田侑幸・まちづくり育成委員長=9日、那智勝浦町立下里小学校
2020年11月11日
74 団体は紀宝柔道会が優勝 スポ少地域交歓競技大会 (柔道の部)
2020年11月11日
75 医師契約延長請願は不採択  古座川町議会  
2020年11月11日
76 メガネケースを作ろう  三輪崎公民分館がレザークラフト教室  (新宮市 )
2020年11月11日
77 「ぜひ一度味わって」  心込めた生うどんお届け  (美熊野福祉会 )
2020年11月11日
78 工事請負契約など8議案可決  那智勝浦町臨時議会  
2020年11月11日
79 空気砲を作って学ぼう  少年少女発明クラブ11月講座  (新宮市 )
2020年11月11日
80 エンジェルストランペット  小田アヤ子さん宅で咲く  (新宮市 )
2020年11月11日
81 畑にオオムギの種まき  宇久井小3年が体験学習  (那智勝浦町 )
2020年11月11日
82 力作53点が並ぶ  新宮愛蘭会の展示会  
2020年11月11日
83 3年生に良い思い出を  緑丘中で文化芸術鑑賞  (新宮市 )
2020年11月11日
84 お悔やみ情報
  
2020年11月06日
85 「世界津波の日」各地で避難訓練
 みんなで防災意識高める  (丹鶴幼で地震津波避難訓練 )

 「世界津波の日」(11月5日)前日の4日と5日、県内全域で地震・津波避難訓練が実施された。国や県、市町村、教育機関、自治会などが取り組み、適切な避難の定着を図った。

 「世界津波の日」は2015(平成27)年12月に国連総会で制定。1854(安政元)年11月5日に、安政南海地震による津波が現在の和歌山県広川町を襲った際、濱口梧陵(ごりょう)が稲むらに火をつけ、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて多くの人の命を救った「稲むらの火」の故事にちなんでいる。

  □     □

 新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児56人)は5日、地震、津波の避難訓練を行った。園児たちは経路をたどり、落ち着いて避難した。

 同園では子どもたちに防災や防犯意識を高めてもらおうと火災、地震、津波、不審者を想定した各訓練を定期的に実施している。この日は午前10時に地震発生を知らせるアナウンスが流れた。園庭で遊んでいた子どもたちはその場に座り、手で頭を覆って身を守った後、職員の指示に従って近隣にある市保健センター隣の花壇・タウンガーデンへと逃げた。

 下岡園長は「今日は上手に逃げることができました」と講評。「部屋にいるときには丈夫な物の下にもぐり、外で遊んでいる場合は『ダンゴムシのポーズ』で体を守ってくださいね」と呼び掛けた。

 「真剣に取り組むことが大切。そのために、しっかりと避難できるように訓練しています」と語り、「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」「泣かない」の「お・は・し・も・な」を守るよう伝えた。

 訓練後にはみんなで園に戻り、遊戯室で災害にまつわる紙芝居「稲むらの火」を見た。

(2020年11月6日付紙面より)

職員の指示に従い避難する園児=5日、新宮市立丹鶴幼稚園
2020年11月06日
86 地震や津波の理解深める
 中央公民館で防災講演会  (古座川町 )

 古座川町が3日、中央公民館で津波避難総合センター完成記念防災講演会を開いた。和歌山大学災害科学・レジリエンス共創センターの客員教授・後誠介さんを講師として迎え、約50人が聴講して防災意識を高めるなどした。

 津波避難総合センターは下部区内で5月に完成したが、コロナ禍に伴い落成式を営めず。「何かをしたい」という思いは持ち続け、できることとしてこの講演会を思いついた。同日午後にあった同センターの内覧会と対の行事に位置づけ、町民対象で定員60人程度とするなど感染症予防対策を講じつつ参加を呼び掛けたという。

 落成式だけでなく防災行事の機会もコロナ禍で減っている同町にとっては、久しぶりの意識喚起の機会。開会に当たり西前啓市町長は同センター設置の経緯を伝えつつ「(今後も町内の)防災力向上を図り、町民の皆さまが安全に安心してもらうためまい進していきたい」と意気込みを示して講師の登壇と聴講を歓迎した。

 演題は「地震・津波災害に備える」。後さんは昭和19年東南海地震、昭和21年南海地震を振り返って地震や津波のイメージを組み立て、本質は地下で大きなずれが起こる点にある、と視点を誘導。紀伊半島付近の地下にある二つのプレートの固着域(破壊域)を震源とし、両プレートのずれが東に広がれば東南海、西に広がれば南海、それ以上に広がった先に国が想定する南海トラフ巨大地震があると印象づけた。

 来る地震は単発か連動か巨大地震のいずれかで、マグニチュードが大きくなるほど被災地が広がり救援の手が遅れて長期(持久)戦が強いられる。その時は体力を温存しながら復興に臨む姿勢も必要になるなど規模相応に対処する発想の柔軟さを促しつつ、現在の予測状況を同町に当てはめて紹介した。

 地震・津波対策の盲点として県内の耐震化や家具転倒防止の普及の鈍さを懸念し、これらは続く津波避難時に自身や助けてくれる周りの人に負担を掛けない点で大切だと推奨。まとめとして▽来る地震は3種類▽防災意識が高い地域は犠牲者が少ない▽耐震化の大切さ―を振り返って話を締めくくり、質問に答えるなどした。

(2020年11月6日付紙面より)

地震や津波の話を通して防災意識を促す後誠介さん=3日、古座川町中央公民館
2020年11月06日
87 率先避難で命を救え 下里中で防災学習と避難訓練 

 那智勝浦町立下里中学校(久保敏晴校長、生徒73人)では4日、南海トラフ巨大地震を想定した防災学習と裏山への避難訓練があった。

 毎年実施している取り組みで、本年度は家庭での防災意識向上にも役立ててもらおうと、プリントや無料の連絡網サービス「マチコミ」を使った情報発信にも力を入れている。

 生徒たちは防災学習で「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」の津波避難3原則を学習。家族分も含めた「避難カード」が配られ、分かる範囲で地震・津波時の避難場所や緊急連絡先を記入した。

 1年生のクラスでは南隼太教諭が「皆さんが率先して避難することが、家族や友人など周囲の人の命を助けることにつながる。緊急時に家族の安否が確認できるよう、具体的な避難先や連絡先を家族と話し合い、一緒に『避難カード』を作成して」と呼び掛けていた。

(2020年11月6日付紙面より)

避難カードを作成する生徒たち=4日、那智勝浦町立下里中学校
2020年11月06日
88 東日本大震災の教訓学ぶ
 宇久井小・中・保が避難訓練  

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童155人)、中学校(坊信次校長、生徒62人)、保育所(山田有美所長、園児83人)は5日、合同避難訓練を実施した。

 午前9時50分に地震を知らせる校内放送がかかると、児童、生徒、園児は机の下に避難。地震がやんだ後、児童・園児は救命胴衣を身に着け、生徒はヘルメットを着用して一次避難場所の中学校グラウンド(海抜約26・6㍍)に集合した。

 芝﨑校長は「2011年の東日本大震災では多くの人が津波の被害に遭い、命を失った。その教訓を生かそうと今日の避難訓練がある。宇久井は海の近くなので、津波が来れば大きな被害が出る可能性がある。いざというときのため、今後もしっかりと訓練に取り組んで」と呼び掛けた。

 なお、本年度は3密防止のため、二次避難場所である中学校校舎屋上への避難は実施しなかった。

(2020年11月6日付紙面より)

一次避難場所のグラウンドへ集合=5日、那智勝浦町立宇久井中学校
2020年11月06日
89 「太平洋食堂」再々開店  12月2日から、オンラインでも視聴可  (メメントC+「太平洋食堂を上演する会」 )
2020年11月06日
90 将来の生活設計を考える  新翔高でマネーコネクション  (新宮市 )
2020年11月06日
91 開運招福とコロナ終息祈願  那智七福大黒天祭法要  (那智勝浦町 )
2020年11月06日
92 「天の剣を託された男」出演者を募集  紀の国わかやま文化祭に向け  (熊野新宮ミュージアム )
2020年11月06日
93 元気に徒競走やダンス  市立3小学校で運動会  (新宮市 )
2020年11月06日
94 パトロールや交通安全教室  きたやま保でひまわり隊が  (北山村 )
2020年11月06日
95 心ひとつに頑張ろう  市庁舎で応援メッセージ展示  (新宮市社協 )
2020年11月06日
96 上空から被害状況を把握  新宮警察署がヘリで視察訓練  
2020年11月06日
97 「秋の大運動会」楽しむ  ショートステイセンターつどい  (紀宝町 )
2020年11月06日
98 熊野道路も順調に  熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は来夏完成へ  (紀勢国道事務所 )
2020年11月06日
99 Jアラート活用し一斉に避難  緊急地震速報の全国的な訓練  (紀宝町 )
2020年11月06日
100 串本町観光フォトコンテスト  令和2年度入賞作品紹介②  
2020年11月06日
101 グランプリなど20点が入賞  本年度フォトコン結果発表  (古座川町観光協会 )
2020年11月06日
102 お悔やみ情報
  
2020年11月01日
103 オンラインでめはりずし作り 名取市参加者にレクチャー (新宮市)

 新宮市観光地魅力アップ協議会(会長=山本大輔・市観光協会事務局長)は10月31日、同市池田の「Shingu Guest House奏」で「めはり寿司作りモニター体験」を開催した。インターネット上で会議などが行える「Zoom(ズーム)」で同市の姉妹都市である宮城県名取市をつなぎ、オンラインでめはりずしの作り方をレクチャーした。

 催しは姉妹都市間の交流を深めるとともに、新宮市の食文化や魅力を名取市に広く知ってもらうことが目的。名取市では事前に広報などで募り、申し込んだ市民が参加した。

 新宮市熊野川町の「かあちゃんの店」代表の竹田愛子さんが講師を、司会は社会人落語家の熊野家三九郎さんが務めた。佐野保育所に通う岡本天翔(かける)君も参加した。

 名取市から新宮市商工観光課に派遣されている齊藤裕美さんが「4月からこちらへ来て半年が経過しました。こちらでは楽しく過ごさせていただいております」とあいさつした。

 竹田さんは▽葉を洗い、茎を切り分ける▽秘伝のたれを葉や刻んだ茎になじませる―などのポイントを伝え実演。参加した10組はモニター越しに郷土料理の歴史を学びながら、手順通りに作った。

 試食では名取市の参加者が「すごくおいしい」「塩加減もちょうどいい」などと笑顔で語り、自作のめはりずしに舌鼓を打った。

 その後は質疑応答や交流の時間が設けられた。齊藤さんは参加者に対し、めはりずしや新宮市の情報などを会員制交流サイト(SNS)で発信してほしいと呼び掛けた。

 市観光協会の里中陽互会長は「今後も互いの文化を発信し合えたらありがたい」。

 山本会長は「今日の皆さまの笑顔を見て、やって良かったと思う。第2回、3回をオンラインを通して実施したい」と締めくくった。

(2020年11月1日付紙面より)

めはりずし作りをオンラインでレクチャー=10月31日、新宮市の「Shingu Guest House奏」
名取市の参加者らとオンラインで交流した
2020年11月01日
104 のぼり掲示で醸成促す
 11月は「差別をなくする強調月間」  (新宮市 )

 和歌山県では、全ての人権が尊重される社会の実現を目指し、11月を「同和運動推進月間」、11月11日から12月10日を「人権を考える強調月間」と定めている。新宮市では、11月を「差別をなくする強調月間」とし、部落差別をはじめさまざまな人権問題の早期解決を図る取り組みを実施。強調月間を目前に控えた10月30日、市庁舎では「広げよう やさしい心と 思いやり」と書かれた懸垂幕が掲げられ、庁舎を囲むようにして月間を周知するのぼりが掲揚された。

 市では、国に先駆けて2015(平成27)年に「新宮市部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃に関する条例」を制定。人権相談所の設置や市民向け人権講演会、全体職員向け研修会の実施などの取り組みを進めている。

 強調月間では毎年、市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)が街頭啓発を実施し、人権意識の醸成を呼び掛ける機会としているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から街頭啓発は中止。毎年発行している市内の小中学校から児童生徒らの人権作文を集めた人権尊重文集「春を呼ぼう」は、本年度中の発行を予定している。

 強調月間に伴い、市では「人権問題の解決には一人一人が問題を正しく知ることが大切。市民一人一人の尊厳と人権が尊重された差別のないまちの実現に向け、家庭で、職場で、地域で、この機会に改めて考えてみてください」と呼び掛けている。

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■人権啓発DVDの貸し出しなども

 市人権政策課では、全ての人の人権が尊重される社会の実現に向け、人権DVDの貸し出しや人権学習会への講師の派遣を行っている。約80本におよぶDVDの一覧は市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)で見ることができる。DVDや講師派遣の問い合わせは同課(電話0735・23・3359)まで。

(2020年11月1日付紙面より)

「差別をなくする強調月間」に向け、のぼりを掲揚する市職員ら=10月30日、新宮市役所
2020年11月01日
105 ハロウィーンごっこで交流
 太地こども園と南紀園  (太地町 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)は10月30日、玄関前の駐車場でハロウィーンごっこをした。隣接する特別養護老人ホーム南紀園(金田健治園長)の入居者や職員ら60人もフェンス越しに観賞に訪れ、園児68人のダンスやファッションショーを楽しんだ。

 太地こども園と南紀園は毎月交流をしていたが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止していた。今回は、「せっかく仮装をするのだから、南紀園の高齢者たちにも楽しんでほしい」と太地こども園が提案して実現した。

 園児たちは教職員が手作りしたサテンの衣装を身に着け、「おばけのバケちゃま」などのダンスを披露。入居者たちも手を振ったり拍手をしたりして応えた。ファッションショーの後は、南紀園からお菓子とジュースのプレゼントがあった。

 金田園長は「外出もままならず、ストレスがたまりがちだった入居者さんたちも、子どもたちの元気な姿を見て、いい気分転換になったのでは」と話していた。

(2020年11月1日付紙面より)

ダンスを披露する園児たち=10月30日、太地町立太地こども園
南紀園からお菓子のプレゼント
2020年11月01日
106 待望の収穫、親子で体験
 通園らっこの園児ら潮岬で  (串本町 )

 串本町上野山にある社会福祉法人いなほ福祉会の児童発達支援事業所「通園らっこ」(榎本郁美園長)の2~5歳児とその家族が10月27日、潮岬にある串本さつまいも会の体験農園でサツマイモ掘りに取り組んだ。

 この畑は、サイパンイモから得る特産品「なんたん蜜姫」のPRを目的として開かれている場所。近年は口コミで体験の裾野を広げていて、同園はJA紀南串本支所に勤める嶋本勝信さんの紹介で今年から体験提供を受けている。

 6月半ばに園児が先生や嶋本さん、串本さつまいも会の柴田明夫会長と一緒にサイパンイモの苗約90本を植え、以降は嶋本さんが草引きなどの中間管理。4カ月を経て待望の収穫時期を迎え、同園は火曜日午前定例の親子保育に合わせて芋掘りをする計画を立てて畑へ赴いた。

 この日は園児13人が芋掘りにちなんだ絵本などの読み聞かせで気分を高め、嶋本さんがイモのつるを刈り払った後にスコップや手でサツマイモを掘り出した。小ぶりだが形のいいサツマイモが次々に集まり、絵本に出てくるような鈴なりにイモがついた株を上手に掘り出して注目される園児も。収穫したサツマイモは園用と家庭用に分け、園用は給食や5歳児の料理体験の食材として味わうという。

 榎本園長は今年の提供に感謝し、来年以降もこの場所で体験させてもらえればと期待。嶋本さんは今回の親子保育での体験が串本の特産品「なんたん蜜姫」を知ってもらうきっかけにもなればと願い、園から希望があれば応えたいと歩み寄りながら今年の栽培を締めくくった。園児は芋掘りの後、畑の近隣で親子一緒に散歩も楽しんで園舎へと戻った。

(2020年11月1日付紙面より)

次々にサツマイモを掘り出す通園らっこの親子ら=10月27日、串本町潮岬
2020年11月01日
107 近大新宮が準々決勝進出
 高校サッカー和歌山大会  
2020年11月01日
108 野球通じて健全育成
 新宮警察署防犯学童軟式野球大会  (新宮市 )
2020年11月01日
109 宇久井の森で粘菌探し  学芸員の川上新一さんと  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
110 串本古座が15人減  21年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2020年11月01日
111 ウェブ予約を開始  わかやまGo To Eat  
2020年11月01日
112 「里親制度を知って」  パネル展示など通して呼び掛け  (新宮市 )
2020年11月01日
113 高校再編について考える  城南中で意見懇談会  (新宮市PTA連絡協議会 )
2020年11月01日
114 トリック・オア・トリート!  丹鶴幼でハロウィーン集会  (新宮市 )
2020年11月01日
115 魔女や海賊に楽しく仮装  新木保でハロウィーンパーティー  (新宮市 )
2020年11月01日
116 仮装施し楽しく過ごす  わかば保でハロウィーンパーティー  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
117 ハロウィーンの衣装作り  子育て支援センター「つぼみ」  (新宮市 )
2020年11月01日
118 ハロウィーン文化に親しむ  主催事業で小中学生6人  (潮岬青少年の家 )
2020年11月01日
119 6組対戦し和深Bが優勝  町長・老連・信金杯ゲートボール  (串本町 )
2020年11月01日
120 9人が手掛けた力作並ぶ  1日まで「翠泉会書作展」  (紀宝町 )
2020年11月01日
121 お悔やみ情報