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2024年03月24日
1 高齢者にタクシー券
 移動支援や免許返納促進  (新宮市 )

 新宮市が自動車の運転免許を持っていない75歳以上の高齢者などにタクシー券を配布することが、市議会での予算の成立により決まった。金額は1人当たり1万2000円分。4月から対象者に申請書の送付を行う予定という。

 移動手段のない高齢者などへの支援や、運転免許返納の促進を目的とした取り組み。新宮市は高齢化率が2月末の時点で38・87%に達した「超高齢化社会」となっており、安全面を考えればなるべく高齢者に運転免許を返納してもらうのが望ましい。

 しかし都市部と比べ、列車やバスなどの公共交通網が未発達なため、高齢者も自動車がなければ生活が困難で、運転免許を返納しづらい実情がある。旧市外はなおさらで、山間部は買い物や通院も自動車なしでは不便極まる。これらの解決の一助になればと市は事業実施を決めた。

 対象は具体的には、新宮市内に在住(施設入所者を除く)する75歳以上で、最初から運転免許を持っていない人。または全年齢で、すでに運転免許証を返納したことを示す書類がある人となる。さまざまな事情で運転免許を返納した若年者にも考慮し、年齢に下限は設けず書類があれば対象と認めるという。

 ただ市は、市内在住の75歳以上は把握しているものの、返納済みも含めた運転免許の有無は把握していない。このため、申請書は75歳以上の市内在住者全員に送る予定という。6000人から7000人ほどいるため時間がかかるが、担当課は「6月までには送りたい」と考えている。75歳未満の免許返納者に関しては、基本的に窓口での申請となる。

 タクシー券は来年3月末まで使える。市内で営業する全てのタクシー会社で利用できる。500円もぎりの24枚券となる。

(2024年3月24日付紙面より)

停車して客を待つタクシー=22日、JR新宮駅
2024年03月24日
2 リハビリ視点の被災地支援
 三上幸夫教授が講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立温泉病院で19日、広島大学病院リハビリテーション科の三上幸夫教授による講演会「令和6年能登半島地震における災害リハビリテーション医療~広島JRATの活動と今後の課題~」があった。新宮・東牟婁の市町村と県から保健師ら約40人が出席し、被災地支援におけるリハビリ視点の重要性を学んだ。

 温泉病院と、院内に設置されている和歌山県立医科大学のリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所が主催。日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)は、リハビリの観点から避難所の環境アセスメントや、生活不活発病、災害関連死の予防を行うチーム。三上教授はその一員として、1月に能登半島地震の被災地で活動した。

 三上教授はJRATの結成経緯について「阪神・淡路大震災後には拠点病院や広域搬送ネットワークの整備が進められたが、2011年の東日本大震災では、長引く避難所生活で精神的に病んだり、身体機能が衰えてしまったりする方が多く出た。体や心のケア、保健医療の重要性が見直されて発足した」と説明。「救命救急を担う災害派遣医療チーム(DMAT)とは逆に、JRATは被災者が地域社会に戻っていくのを支援する『出口戦略』を担う」と述べた。

 能登半島地震の被災地について「医師や理学療法士、作業療法士などのチームで現地入りした。目立つけががなくても、身体の活動面に着目すると『避難中に膝を打って立てない』『片付けで腰が痛くて動けない』と圧迫骨折や腱板(けんばん)断裂が疑われる方、コルセットやつえが必要な方が多くいた」と言及した。

 石川県輪島市門前町で実施した▽起き上がれるか▽立ち上がれるか▽片足立ちできるか―を基準としたリハビリ視点のトリアージ手法も紹介した。

 課題面として、JRATの存在や意義が十分認知されていなかったことや、被災地における福祉用具・義肢装具の入手の困難を挙げ「逃げることも大切だが、逃げきった方々にいかに地域社会に戻っていただくのか、災害関連死をどう防ぐのか。今後のため、和歌山県のJRATのことも知っておいてほしい」と呼びかけた。

 堀順一郎町長は「保健師だけでなく、多くの方に理解いただく必要がある話。その第一歩」と話していた。

(2024年3月24日付紙面より)

保健師らが耳を傾ける=19日、那智勝浦町立温泉病院
三上幸夫教授が講話
2024年03月24日
3 本格的な能を奉納
 観世流 武田友志さん  (熊野速玉大社 )

 観世流能楽師の武田友志さんの歌と舞の奉納が20日、熊野速玉大社(上野顯宮司)であった。約20人が見守る中、古来より伝わる歌と舞を披露した。

 武田さんは、重要無形文化財総合指定保持者で、26世宗家観世清和、父武田志房に師事。3歳で鞍馬天狗(てんぐ)「花見」で初舞台、海外公演にも多数参加し、小中学校生や外国人、初心者のためのワークショップなど、能の普及活動にも努めている。同大社では7年ほど前に能を奉納したことがあるという。

 今回は前日に熊野那智大社で奉納したほか、那智勝浦町下和田の大泰寺で能の体験教室を開いていた。熊野速玉大社ではまず、拝殿で参拝。上野宮司はあいさつで、「新宮」の由来や熊野三神の来臨、熊野速玉大社の創始などを説明し「神様の大きな力を頂きよみがえる、熊野信仰に思いをはせながら奉納をいただければ」と話した。

 奉納は同大社の双鶴殿で行われた。武田さんは能の歴史や能楽の構成、能面などを解説。「能面をゆっくりと下や上に向けて表情をつける。世界で顔で演技をしない芸能はなかなかない」などと話した。

 この後、能の「高砂」と「羽衣」の歌や舞を披露。武田さんは低い声を響かせ、また扇を手にゆっくりと力強く舞った。参加者は静かに観覧し、盛んな拍手で称賛していた。

 市内から訪れた50代女性は「能は神社で奉納しているのを見たことがあったが、ちゃんとゆっくりと見たのは初めて。近くで見られて良い経験をさせてもらった。興味深い話もされていて、今後も見てみたいと思った」と話した。

(2024年3月24日付紙面より)

本格的な能の歌や舞を観覧した=20日、熊野速玉大社の双鶴殿
能面について説明する武田友志さん
2024年03月24日
4 「地震 津波 すぐ逃げろ」
 鵜殿3組自主防災会が設置  (紀宝町 )

 南海トラフ巨大地震に備えて、紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎会長)は22日、地区内に地震・津波発生時の迅速な避難を呼びかける看板を設置した。

 330世帯が所属する鵜殿3組自主防はこれまで、津波一時避難場所近くの高台に防災備蓄倉庫を建設、避難訓練の開催やチラシ配布などで、防災に努めてきた。

 今回、多くの区民の目に付くよう、住宅地と道路沿いに看板を設置。「地震 津波 すぐ逃げろ」などとともに、家族が避難するイラストを添えた。

 「1秒でも早く海抜20㍍を目指して避難してください」「家の耐震補強や家具の転倒防止を」「約1週間分の水・食料を自分で準備して」「避難場所や避難路を何度も確認して」などと記し、地震・津波への備えも呼びかけている。

 看板は縦90㌢、横130㌢。鵜殿地区で新宮紀宝道路紀宝南ランプ他改良工事を請け負うユウテック株式会社(有城和哉代表取締役)が地域貢献の一環で協力し、4枚作成した。現在、2カ所に設置しており残り2枚も今後、取り付けるという。

 ユウテックは防災備蓄倉庫の周辺整備にも協力しており、森倉会長(73)は「大変ありがたい」と感謝し「看板が地震・津波に対する防災意識向上につながれば」と期待を寄せていた。

(2024年3月24日付紙面より)

南海トラフ地震に備えた看板を設置=22日、紀宝町鵜殿
2024年03月24日
5 教職員の異動発表㊤  和歌山県教育委員会  
2024年03月24日
6 雪まつりの義援金託す  南紀くろしお商工会  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
7 捕鯨文化ゆかりの地巡る  日本遺産ウォークに23人  (太地町 )
2024年03月24日
8 一般会計当初予算など可決  第1回定例会が閉会  (那智勝浦町議会 )
2024年03月24日
9 13人が学び深める  教養講座「パステルアート教室」  (新宮市 )
2024年03月24日
10 「優しい心」忘れずに  マリア保で卒園礼拝  (新宮市 )
2024年03月24日
11 防火や防災を学び卒団  王子ヶ浜少年消防クラブ  (新宮市 )
2024年03月24日
12 地域脱炭素移行に向け  那智勝浦町の人事異動  
2024年03月24日
13 過去10年で最大規模  和歌山県の人事異動  
2024年03月24日
14 紀和路のクマノザクラが見頃に  熊野市  
2024年03月24日
15 思い出抱え巣立つ  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2024年03月24日
16 楽しい時間を共に  鵜殿保育所でお別れ会  (紀宝町 )
2024年03月24日
17 熊野青藍高校に正式決定  県議会での議決を報告  (紀南地域高校協 )
2024年03月24日
18 思い出の園舎を後に  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
19 人生観や価値観を築いて  近大新宮で中学校修了式  
2024年03月24日
20 お悔やみ情報
  
2024年03月23日
21 「丹敷の湯」継続へ転換
 補正予算案を修正可決  (那智勝浦町議会 )

 今年3月末で営業終了を予定していた那智勝浦町浜ノ宮の町営入浴施設「丹敷(にしき)の湯」に関する補正予算案が21日、同町議会(曽根和仁議長、11人)第1回定例会で修正可決され、営業継続へ転換した。

 「丹敷の湯」は道の駅なちの那智駅交流センター2階にあり、1998年にオープン。慢性的な赤字状態で、今後も老朽化による修繕費や設備更新で多額の費用が発生することから、瀧本雄之副町長を座長とするプロジェクトチームが「閉鎖すべき」との答申を出し、昨年12月議会で堀順一郎町長が「検討する」としていた。さらに12月末にボイラーが故障し、仮復旧で維持する形となったことから、営業終了の判断をし、年明けに町民向けに回覧などで告知した。

 それに対し町民を中心とした「丹敷の湯の継続を考える会」が継続を求める陳情と計3270人の署名を提出し、町議会が採択。町は議会最終日の21日、1年間の営業継続にかかる費用(燃料費、修繕費、消耗品費など)や、専門家による道の駅全体の経営調査・計画策定支援業務委託費を含む計1676万6000円の補正予算案を上程した。

 議員から「住民を中心に今後の方向性を探るべき」「コンサルに依頼する必要があるのか」との疑義が出されたため、東信介議員が委託費600万円を削除した修正案を提出し、賛成6、反対4で可決された。

 堀町長は議会の決定を受け「赤字は町民一人一人の負担となるため、今後も延々と赤字を流し続けることはできない。道の駅一帯を、皆さまが楽しめる魅力的な場にしたいという思いも変わらない。町議会の決定に沿って進める」と語った。

 道の駅なち一帯のてこ入れには、丹敷の湯の利用者増だけでなく、地元農産物直売所や熊野那智世界遺産情報センター、駐車場、トイレといった構成施設、さらにはブルービーチ那智やJR那智駅などの周辺エリア全体の視点から方向性を練る必要があり、今後のかじ取りが注目される。

(2024年3月23日付紙面より)

那智駅交流センター「丹敷の湯」
2024年03月23日
22 調査票で意見を交換
 新宮市子ども・子育て会議  

 新宮市子ども・子育て会議(会長=勢古啓子・主任児童委員代表)の第2回の会合が19日、新宮市役所であった。委員13人が出席。事務局よりニーズ調査票の内容や幼稚園、保育所、認定こども園の定員について報告を受け、意見を交わした。

 同会議の委員は、子育て支援事業や保育・教育関係者などの17人で組織。第2期の新宮市子ども・子育て支援事業計画が2024年度で期限を迎えるため、市は第3期計画の策定に向け、子育てに関するニーズ調査の実施を予定している。

 開会に当たり、中上清之・健康福祉部長があいさつ。「昨今、子どもや子育て世帯を取り巻く環境が変化している。実態や意見、要望を把握し、支援の充実を図るため、第3期の計画に反映させたい。委員の皆さんに意見を頂ければ」と呼びかけた。

 委員からは「調査票は市内に住む、就学前の児童や小学生の子を持つ保護者に送るのか」との質問があった。事務局は「市内に住民票のある、就学前と小学生の子どもを持つ保護者が対象」と答えた。

 別の委員は「障害を抱える子を持つ家庭への設問もあってもいいのでは」と指摘した。アンケート調査に協力するコンサルタント会社が「この計画とは別に障害児福祉計画もある。その際のアンケート調査で行われることに」と明かした。

 他の委員から「日本語(の読み書き)ができない外国人の母親への配慮もすべきでは」との問いかけもあった。

 今後は、4月にニーズ調査を実施。その結果を取りまとめ、骨子案、素案、概要版の作成、市民意見募集を経て、24年度中に計画原案を確定することになる。

 事務局より、市内各園の利用定員の報告もあった。▽たづはら保育園は65人▽三輪崎保育園は90人▽正明保育園は50人▽マリア保育園は111人▽新木保育園は66人▽はまゆう・こども園は79人▽白梅保育園は36人▽木の川認定こども園は75人▽蓬莱保育所は90人▽佐野保育所は50人▽三津ノ保育所は60人▽丹鶴幼稚園は70人―と明かされた。

(2024年3月23日付紙面より)

ニーズ調査票の内容について意見を交わした=19日、新宮市役所
2024年03月23日
23 宇宙関係の資料を寄贈
 元校長の山口博正さん  (串本古座高校 )

 元古座高校校長の山口博正さん(95)が収集した宇宙関係の資料が19日、娘の松本美紀さんを経由して県立串本古座高校へ寄贈された。

 山口さんは1979~87年度の9年間にわたり古座高校校長として在職。かねて宇宙への関心が強くその資料収集を退職後も継続して長年のライフワークとし、最近はロケット「カイロス」初号機の打ち上げも心待ちにしていた。

 他方で自身の高齢も気にかけ、前述した在職時代の同僚だった県宇宙教育研究会の木皮享顧問に収集した資料の寄贈を相談。木皮顧問は旧古座高校の後継校・県立串本古座高校が次年度から未来創造学科宇宙探究コースを新設する旨を伝え、同校の榎本貴英校長とかけ合って学びの当事者である生徒が日常的に閲覧活用できる筋道をつけた。

 木皮顧問によると山口さんは自ら同校へ赴いて寄贈を申し出るとしていたが、昨年末に体調を崩して現在は入院中。娘の松本さんがその意思を継いで寄贈することになり、この日は木皮顧問と榎本校長が三重県南牟婁郡紀宝町にある山口さん宅へ赴き、松本さん立ち会いの下で資料を引き継いだ。

 資料の内訳は書籍46冊、映像資料(デジタル多用途ディスク〈DVD〉)20本、他に天体写真などで、榎本校長は宇宙教育を目的とした特別教室(通称・スペースラボ)内に収蔵コーナーを設けて教材活用を図る考え。松本さんは父がライフワークとして集め保管していた宇宙に関する書籍などを父とつながりがある串本古座高校へ寄贈できて大変うれしい、榎本校長は生徒に役立つ貴重な書籍を山口先生から寄贈していただきありがたい、とそれぞれ思いを交わして山口さんの資料が今後の学習資源となることを喜び合ったという。

(2024年3月23日付紙面より)

山口博正さんが収集した資料を引き継ぐ(左から)榎本貴英校長、松本美紀さん、木皮享顧問=19日、紀宝町成川(木皮顧問提供)
山口博正さん(同提供)
2024年03月23日
24 春休みに胸躍らせて
 小中学校で修了式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市と東牟婁郡の小中学校で22日、1年間を締めくくる修了式があった。児童生徒は1年を振り返るとともに、明日から始まる春休みに胸を躍らせた。

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)では、1~5年生の約300人が修了式に臨んだ。参加児童は全員で校歌を斉唱。続いて竹本校長から各クラスの代表者に修了証が手渡された。

 竹本校長はあいさつで「先ほど皆さんに修了証を渡した。1年間、勉強や遊び、行事を頑張ったということを示すもの。この1年よく頑張り、成長してくれた」とたたえた。

 米大リーグの大谷翔平選手の目標設定の仕方を紹介。「皆さんも、頑張ったらできるような目標を立てて、4月から頑張って」と呼びかけた。春休み中の交通安全についても「気を付けて」と注意喚起した。

 児童会役員で5年生の西川未柚奈(みゅうな)さんも「安全で楽しい春休みにしましょう。また会える日を楽しみにしています」と語った。

(2024年3月23日付紙面より)

修了式で校歌を斉唱する児童ら=22日、新宮市立三輪崎小学校
2024年03月23日
25 優勝は新宮の手に
 サッカーデー兼新宮市長杯女子大会  
2024年03月23日
26 大波に挑戦し成功
 角勇海さんが米ハワイで  
2024年03月23日
27 48人が熱戦繰り広げる
 シニア&スポ少ソフトテニス大会  
2024年03月23日
28 中学校での活躍に期待  太地小学校で卒業式  
2024年03月23日
29 被災地への思い届け  たいぴー&フレンズ卒業ライブ  
2024年03月23日
30 クマノザクラ5本を植樹  町立温泉病院敷地内に  (那智勝浦町 )
2024年03月23日
31 医療費無償が高卒までに  新宮市議会で予算が可決  
2024年03月23日
32 ジオ視点の世界遺産  熊野本宮館で展示会  
2024年03月23日
33 野中亮伸会長が再任  新宮商工会議所青年部  
2024年03月23日
34 楽しい物語に夢中  はまゆう・こども園で人形劇  (新宮市 )
2024年03月23日
35 木製ペン立て作りに挑戦  新宮木材協同組合の木育教室  
2024年03月23日
36 献血へ協力呼びかける  学生たちが地元2団体と  (太地町 )
2024年03月23日
37 次の一般選から定数12に  条例改正賛成多数で可決  (串本町議会 )
2024年03月23日
38 家族6組ジオラマ製作  日帰り型の主催事業で  (潮岬青少年の家 )
2024年03月23日
39 スピード感のある町政を  大屋一成氏が立候補表明  (古座川町長選 )
2024年03月23日
40 第1回定例会一般質問③  串本町議会  
2024年03月23日
41 キャッチコピー作成に協力  骨髄バンク紀州支部が感謝状  (紀南高校 )
2024年03月23日
42 高齢者の人権を学ぶ  人権トップセミナー  
2024年03月23日
43 全生徒に新ヘルメット  通学以外でも着用できるよう  (紀宝町 )
2024年03月23日
44 一緒に活動しませんか  高齢者見守り隊が隊員募集中  (紀宝町 )
2024年03月23日
45 遠隔水やりをプログラミング  鳥羽商船による出前授業  (矢渕中 )
2024年03月16日
46 前年同期比「変わらない」
 新宮市内の景況調査結果  

 新宮商工会議所はこのほど、2023年下期(7~12月)の新宮市内の景況調査結果を発表した。▽建設業▽製造業▽卸・小売業▽飲食業▽サービス業―の5業種100社が対象。いずれの業種も多くの項目で前年同期比と「変わらない」と感じていることが浮き彫りになった。

 建設業は、業況、売上、利益、資金繰りの4項目でいずれも「変わらない」が50%前後の最多となった。業況については「やや悪い」が35%。売上や利益でも「やや減少」の回答数が「やや増加」を上回った。

 製造業は、「変わらない」の割合が業況は40%、売上は30%、利益は40%、資金繰りは85%だった。しかし売上は「やや増加」が30%で、「変わらない」と同率となった。利益も「やや増加」が25%に。売上と利益は前年より少し状況が良くなった。

 卸・小売業は「やや減少」「減少」という回答が目立った。売上は「やや減少」が最多で45%。利益は「やや減少」が最多の60%となった。客数は「横ばい」が最多で50%、次いで「やや減少」が40%。資金繰りは「変わらない」が70%と突出した。

 飲食業は、わずかに明るい兆しが見え始めた。売上は「やや増加」が最多の35%。利益は「横ばい」が最多の40%だが、次いで「やや増加」が25%となった。客数も同傾向で、「横ばい」が最多の40%だが、「やや増加」が20%で続いた。資金繰りは「変わらない」が50%、次いで「やや悪化」が30%と厳しさを見せた。

 サービス業は、売上で「やや増加」と「変わらない」がともに最多の35%、「増加」も15%となり、今後に期待が高まる。ただ、仕入れは「変わらない」が最多の75%、利益は「横ばい」が最多で45%、客数は「横ばい」が最多の35%となった。

(2024年3月16日付紙面より)

景況調査の結果の多くが前年同期比で「変わらない」だった=14日、新宮市の旧市内
2024年03月16日
47 あなたの思い込みは正しい?
 人権学習会に社協職員30人  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は12日、市福祉センターで職員対象の人権学習会を開いた。市人権教育指導員の谷嗣弘さんが「身近な人権」をテーマに、家庭教育の重要性を説いた。

 年1回の学習会で30人が参加。谷さんは「幸せになるために生まれてきた。そして、幸せになるために生きる」といった言葉を紹介し、「人権問題は一つではない。人の数だけ人権は存在する」と強調した。

 「あなたの思い込みは正しいですか?」と投げかけ、「迷信、言い伝えも思い込みに含まれる。雨男、雨女だから『あの人を誘わないでおこう』、血液型診断で『だから、あの性格なのね』と決めつける排除が差別となる」とした。

 「先人の経験から良い迷信もある」と前置きした上で「迷信や言い伝えは親から子へ、家で受け継がれる。これが差別につながる。頭を白紙に戻して、偏見につながる迷信などは取り除きたいですね」とまとめた。

(2024年3月16日付紙面より)

人権について講話する谷嗣弘さん=12日、新宮市福祉センター
学習会に参加した市社協職員
2024年03月16日
48 絵本「トミジの海」を朗読
 那智中で命の授業  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(寺地琢也校長)で14日、命の授業があった。刺しゅう作家の星野真弓さん(東京都)と千葉県を拠点とするFMラジオ局「ベイエフエム」の東京支社長を務める小縣正幸さんが、2011年に発生した東日本大震災の実話を元にした絵本「トミジの海」を朗読。2年生51人が災害の恐ろしさや防災の大切さを学んだ。

 絵本の登場人物であるトミジは、宮城県石巻市在住でワカメ養殖などを行う齋藤富嗣さんがモデル。東日本大震災の大津波から生還し、以後各地で語り部として活動している。小縣さんは被災地支援で現地入りしていた際に齋藤さんの話に衝撃を受け、今後に残すべき体験と確信。同社で企画を進め、ラジオ放送でクラウドファンディングを呼びかけて制作に至った。絵は墨絵画家で絵本作家の本多豊國さんが無償で手がけた。

 星野さんは、震災から13年が経過する中、災害の記憶を風化させてはならないとの思いから各地で絵本朗読に協力。作品の寄贈や刺しゅう教室開催で、長年東北地方の復興に尽力している。

 星野さんと小縣さんは一文一文に思いを込めながら絵本を朗読し、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けた。星野さんが「慈愛」をテーマに東北復興への思いを込めて制作した刺しゅう画「レジリエンス~千手観音菩薩(ぼさつ)~」の展示もあり、生徒たちが関心を寄せていた。

 授業後、篠原帆歩さん(2年)は「災害は人を苦しめ、幸せを奪うというイメージだけだったが、本や刺しゅう画を通じて、自然の大切さも教わった。災害には普段から気持ちの準備が必要だと感じた」と語った。

 小縣さんは「朗読を耳にして一人でも大切なものを学んでもらえたら。南海トラフ巨大地震もいつ、どのタイミングで発生するか分からない。自分の命を守るため、しっかりとした備えを意識してもらいたい」。星野さんは「生徒の皆さんの真剣に聞く姿が見られました。震災から13年。決して当時の出来事を風化させてはいけない。絵本などを通じて、防災対策に関心を持ってもらうきっかけになれば」と話していた。

 この日は1年生53人を対象とした授業もあった。

(2024年3月16日付紙面より)

絵本「トミジの海」を朗読する小縣正幸さん(左)と星野真弓さん=14日、那智勝浦町立那智中学校
千手観音菩薩の刺しゅう画に関心が寄せられた
2024年03月16日
49 心に寄り添う支援大切に
 「ほっとほーむ」が文科大臣表彰  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町内でベルト型家庭訪問を軸にした活動を行う家庭教育応援チーム「ほっとほーむ」が、文部科学大臣表彰を受けた。

 家庭教育応援チームは、子どもたちの健やかな育ちを支え、全ての保護者が安心して家庭教育を行うことができるよう、地域で主体的な取り組みを行う組織。家庭教育を取り巻く環境が大きく変化し、支援が届きにくい家庭も存在することから、文部科学省が登録制度を設けて活動を促進している。

 同町の「ほっとほーむ」は2016年に活動を開始。当初は不登校の子どもがいる家庭への訪問などからスタートし、現在では対象学年(小学1、3、5年、中学1、3年)の全戸訪問を行い、学校や町子ども未来課、福祉課、医師、臨床心理士らと連携して相談体制を構築。特色ある優れた活動として、全国20の優良事例の一つに選ばれた。

 現在のメンバーは民生委員や主任児童委員、元教師、学校支援員、子育て経験者ら14人。保護者の声に耳を傾け、心に寄り添い、一緒に考えることを大切に活動している。ほっとさろんの開催や広報紙「ほっと通信」の発行(町ホームページに公開)、LINE(ライン)相談も行う。

 表彰を受けてメンバーは「つらいことを、涙を流して相談してくださる保護者の方もいる。関係機関につないで解決を図る前段階で、まずはお話を聞き、心に寄り添うところから」と語る。

 今後に向け「『何でも相談していいんだ』という信頼関係を築くため、みんなで考えて進んでいきたい」と話していた。

(2024年3月16日付紙面より)

「ほっとほーむ」メンバーの皆さん=14日、那智勝浦町教育センター
メンバーで作ったマグネットシート
2024年03月16日
50 当局の防災対策問う  太地町議会一般質問  
2024年03月16日
51 団活動に事業所が協力 消防本部が表示証を交付 (新宮市)
2024年03月16日
52 卒園前の楽しい思い出に  三輪崎保がお別れ遠足  
2024年03月16日
53 歌や踊りで楽しい時間  ふれあいお楽しみ会にぎわう  (新宮市熊野川町 )
2024年03月16日
54 13人が新たなステージ  小・中学部卒業式  (みくまの支援学校 )
2024年03月16日
55 課長級新たに6人着任 4月1日付人事異動 (串本町)
2024年03月16日
56 串本写真倶楽部が写真展  17日まで、町立体育館で  (串本町 )
2024年03月16日
57 誰もが遊べる新遊具  山崎運動公園にお目見え  (熊野市 )
2024年03月16日
58 6年間の思い出大切に  鵜殿小と成川小で卒業式  (紀宝町 )
2024年03月16日
59 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第70回】喉に詰まらせないために  

 先日、福岡県の小学校で、1年生児童が、給食の「ウズラの卵」を喉に詰まらせて亡くなる事故がありました。これには、「給食の時間が短い」とか「急いで食べるからだ」という意見が見られました。ウズラの卵の使用を控えるという動きが相次ぎましたが、それでは根本的な解決にはならないなと感じています。「ウズラの卵」であっても、昔あった「こんにゃくゼリー」であっても、お正月のお餅でも、噛(か)まずに飲み込もうとすると、窒息する可能性がある食材は、たくさんあります。大切なのは、リスクのある食材を排除することではなく、喉に詰まらせない食べ方を、きちんと教える食育だと思うのです。そこで、今回はこういった痛ましい事故が起きないように、気を付けたいポイントを三つお伝えしようと思います。

 まず一つ目、この問題で1番大切なのは「咀嚼」だと私は感じています。「よく噛んで食べることの大切さ」を、しつこく教えてあげてください。以前、こちらでも「噛むことの大切さ」についてお伝えしたことがありますが、「よく噛む」ということは、食育上メリットしかありません。子どもに限らず、大人にとっても、よく噛んで食べることは良いことしかないのです。簡単におさらいすると、「肥満予防・味覚の発達・言葉の発音・歯が強くなる・脳の発達・がんの予防・胃腸の健康・顎の筋肉の強化」などなど、他にもたくさんあるんです! まずは1口30回を意識して、よく噛むことを習慣付けてあげてください。

 二つ目のポイントは「食事中に、きちんと水分を取ること」です。これは当たり前だと思われるかもしれませんが、意外と食事中に水分を取らないお子さんは多いんです。食事中に飲むための、お茶やお水を、食事の最初や最後に一気に取るという子もたくさんいます。食事の時間に、そういうことに気付いたら水分を取るように促してあげてください。喉が潤っていると、食べ物が喉に詰まるというリスクはグッと低くなるはずです。そしてこの水分補給は、まさに習慣なのです。その癖を付けておいてあげることは、とても大切です。

 三つ目は姿勢を良くして食べる、ということです。椅子に座って背筋を伸ばすと、食べ物を飲み込みやすい姿勢になります。これは食べる時のマナーでもありますが、やはり姿勢が悪く猫背になると、喉に詰まりやすくなってしまうのです。食べる時に姿勢を正すということは、見た目の美しさや、マナーだけではなく、とても理にかなっているんですね。

 いかがでしたでしょうか? どれも当たり前のことですが、日々の中でついつい忘れてしまいがちなことですよね。この「ウズラの卵」の事故を受けて、いま一度食事の習慣を、見直してみてはいかがでしょうか? 食べることは、生きることです。食べることで、命を落とすようなことがないように、しっかりと習慣にしておきたいなと思いました。

(2024年3月16日付紙面より)

2024年03月16日
60 お悔やみ情報
  
2024年03月15日
61 プログラミングで防災学習 和高専が文部科学大臣賞 (市野々小で検証)

 那智勝浦町立市野々小学校(中地直樹校長)を舞台に和歌山工業高等専門学校(御坊市)が行ったアイデア検証「ロボット先生をプログラミングで動かして学ぶ防災学習」が、2月29日に茨城県で開催された第2回高専防災減災コンテストで文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した。3月13日には、研究を指導した和高専の辻原治教授が学生からのビデオメッセージを市野々小へ届け、感謝を伝えた。

 和高専は和歌山県土砂災害啓発センター(那智勝浦町)と共に、デジタル技術を活用した防災教育コンテンツを開発。2022年に同じく市野々小で実施した「防災学習砂場の開発」も、第1回コンテストで最優秀賞を受賞しており、2連覇の快挙となる。

 今回のアイデア検証は、小学校でのプログラミングの必修化も踏まえ、ゲーム感覚で楽しみながら防災を学べるツールとして、谷口晃祥さん(環境都市工学科5年生)と片嶋将人さん(専攻科エコシステム工学専攻2年生)が企画した。

 昨年12月の検証には、市野々小の5、6年生10人が協力。床に置いた36のマス目(各50㌢四方)のフィールドに川や橋、土砂災害(地滑り、土石流、崖崩れ)による障害物を配置し、安全なルートをパソコンに入力してロボットを避難させた。

 学生2人からは「前もって災害発生をイメージし、避難の仕方をプログラミングのように順序立てて考えておくことを教える教材として評価していただいた。皆さんのおかげ。将来はぜひ高専に!」とのビデオメッセージがあり、辻原教授は「4月から社会人になる2人には、この経験を生かしてほしい」と語った。

 市野々小の中地校長は「13年前の紀伊半島大水害で被災して以後、防災学習を続けている。楽しみながら自然に防災を学び、新しい考え方に触れられる機会をくださり、子どもたちも幸せだと思う」。土砂災害啓発センターの稲田健二所長は「和高専との共同研究は4年目で、全国的にも高い評価を得ている。今後は他の学校にも横展開できるよう努めていきたい」とコメントを寄せた。

(2024年3月15日付紙面より)

ロボットになってフィールドを避難する児童=昨年12月、那智勝浦町立市野々小学校
片嶋将人さん(左)と谷口晃祥さんからビデオメッセージ
2024年03月15日
62 丹鶴ホール紹介するムービー
 動画づくりワークショップ  (新宮市 )

 丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」による「動画づくりワークショップ」が10日、新宮市の丹鶴ホールであった。高校生4人が参加し、丹鶴ホールのショートプロモーションムービー作りに挑戦した。

 講師は、新宮市や那智勝浦町観光プロモーションムービー制作やデザインなどを手がける、同市仲之町のふくもとデザイン事務所の福本友樹さんが務めた。

 2月10日に続く2回目。前回は、福本さんがカメラのセンサーサイズや動画のサイズ、カメラの動かし方などを教えた。参加者はスマートフォンを使い、背景をぼかして撮影する練習にも取り組んだ。

 今回は、丹鶴ホールの良さを知ってもらうことをコンセプトに、外観やホールのロゴ、施設内を分担して動画撮影。20~30秒のムービーを作った。

 新宮高校2年生の中浦心陽さんは「写真が好きで応募した。動画撮影は難しかったけど、いいムービーを作りたい」と話していた。

 「ICOLE」は市の公募により立ち上がった市民主体の組織。今回のムービーは、昨年も実施したICOLE主催の高校生動画コンテストに出品する予定だという。

(2024年3月15日付紙面より)

動画撮影に挑戦する高校生=10日、新宮市の丹鶴ホール
2024年03月15日
63 拍手で次回へエール送る
 田原海水浴場の見学者ら  (串本町 )

 民間小型ロケット「カイロス」初号機が13日午前11時1分12秒に打ち上げられたが、約5秒後に自律飛行安全システムの飛行中断処置により落下した。串本町の公式見学場・田原海水浴場では入場チケットを持つ685人が見守っていたが、状況を伝えるアナウンスを受け落胆。打ち上げまで頑張ったカイロスを拍手でたたえて見学を終えた。

 このロケットはスペースワン株式会社が開発し製造。世界情勢に伴う部品調達難などによる5度の延期を乗り越え、社内外とも念願の打ち上げへとこぎ着けた。

 同見学場ではこの日、早朝から地元の出店が始まり9日に続いて数は約4分の1となったが見学者が来場。宇宙飛行士を模した衣装を着た盛り上げ役の町職員と一緒にカウントダウンをしリフトオフの瞬間を迎えたが、届き始めたごう音は数秒で途絶え、ウェブ配信で射点の様子を確かめていた見学者からいち早く状況が広がった。落胆し尾根から立ち上る噴煙ではない煙をぼうぜんと見届けた後、打ち上げまで頑張った「カイロス」に次回へのエールとして拍手を送ろうというアナウンスに応えて見学を終了した。

 見学者の一人として結果を見届けた田嶋勝正町長は、ロケットと一体になってまちづくりを進める決意を掲げ、同社に向け「この状況は打開できると思う」とエール。「まちは必ず全面バックアップし、これからの宇宙を開発する最初のまちになるという意気込みでやっていきたい。今回は残念だったが、みんなと力を合わせて『カイロス』の産声を上げさせたい」と思いを声にした。

 主に那智勝浦町と串本町の有志が結成し「カイロス」の打ち上げに向け機運醸成に献身してきた和歌山ロケット応援団の青木圭団長は「残念な結果だけれど、いろんなところのロケットの打ち上げを見ていても(こういう結果が)あるので仕方のないことかなと思う。スペースワンやその技術者の方が自分たちよりもっとショックを受けていると思うので、応援団として何かの形で陰ながらにでも応援しているというのを伝えたい」と胸中を語った。

(2024年3月15日付紙面より)

次回へのエールとして拍手を送る見学者=13日、串本町田原
2024年03月15日
64 一人で抱え込まず相談を
 人権擁護委員が矢渕中へ  (紀宝町 )

 熊野人権擁護委員協議会の南牟婁地区部会による人権教室が13日、紀宝町立矢渕中学校(立嶋信雄校長)であり、1年生78人に悩んだときは一人で抱え込まず、相談するよう呼びかけた。

 人権擁護委員制度を理解し、社会問題となっているヤングケアラーについても知ってもらおうと昨年に続いて開催した。紀宝町と御浜町の委員でつくる南牟婁地区部会から部会長の萩野映児さんらが訪れ、1年生計3クラスで授業した。

 人権擁護委員は、人権擁護委員法に基づき法務大臣が委嘱する無報酬のボランティアで、住民から人権相談を受けたり、人権啓発活動をしたりしている。紀宝では5人、御浜では4人が委嘱されている。

 授業では人権擁護委員の活動内容を説明した上で、いじめなど人権に関する悩みがあれば、学校に置かれている「子どもの人権SOSミニレター」(津地方法務局などが実施)のほか、電話やメールでも相談できることを伝えた。

 子どもが家族の介護などを行うヤングケアラーの問題については「中学生の17人に1人がヤングケアラーと言われており、学校に行きたくても、勉強したくても、遊びたくてもそれができない」と語り、「友達の変化に気付けるのは君たち。信頼できる大人に相談してほしい」と呼びかけた。

 また、教育を受ける権利や心・体の成長に必要な生活を送る権利など九つの権利を挙げると、「自分が一番大事にしたい権利は?」と問いかけ。生徒は自分にとって大切なことを思い浮かべながら考えた。

(2024年3月15日付紙面より)

人権擁護委員の活動を伝える萩野映児さん=13日、紀宝町立矢渕中学校
人権について考える生徒ら
2024年03月15日
65 思い出いっぱいできたね  正明保育園でお別れ会  (新宮市 )
2024年03月15日
66 ペーパークイリングに挑戦  いきいきサロンさくら会  (那智勝浦町 )
2024年03月15日
67 3人が県審査で入賞  読書感想画・文コンで  (新宮高校 )
2024年03月15日
68 本紙エリアから13商品  プレミア和歌山に認定  
2024年03月15日
69 養殖通して「水産業」学ぶ  1年生がチョウザメなど測定  (近大新宮 )
2024年03月15日
70 海邊組に感謝状を贈呈  避難場所の整地に協力で  (三輪崎区 )
2024年03月15日
71 見学場以外でも見物集める  上野山こども園や田原小  (串本町 )
2024年03月15日
72 四年制大学に11人  進学、就職状況を発表  (紀南高校 )
2024年03月15日
73 老いとその先の出来事考える  権利擁護シンポジウム  (御浜町 )
2024年03月15日
74 一年通して英語に親しむ  「がんばったね」と修了証  (紀宝町 )
2024年03月15日
75 ウミガメが上陸できる浜に  紀宝町議会一般質問(終)  
2024年03月15日
76 新宮市長が公務復帰  入院を経て50日ぶり  
2024年03月15日
77 16日からアリーナの利用再開  新宮市立総合体育館  
2024年03月15日
78 お悔やみ情報
  
2024年03月10日
79 打ち上げ直前で延期 ロケット「カイロス」初号機 (スペースワン株式会社)

 スペースワン株式会社は、浦神半島にある射場「スペースポート紀伊」で9日に予定していた民間小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げの日程変更を発表した。次の打ち上げは13日以降になるという。岸本周平知事によると、警戒区域に船舶が進入したため打ち上げることができなかったという。

 当初予定していた9日午前11時1分12秒を16分後に変更したが、直前で中止の判断がされ打ち上げには至らなかった。

 公式見学場やその一帯では住民ら多くの見学者・見物者が待望の瞬間を心待ちにしていたが、延期の判断を受けにわかに落胆が広がった。

 橋本市から訪れた森下幸夫さん(68)は「ようやくと楽しみにしていただけに残念です。次はいつになるか分からないが、機会が合えばまた足を運んで歴史的な瞬間を自分の目で見てみたい」と語った。

 那智勝浦町浦神の公式見学場・旧浦神小学校で見届けた堀順一郎町長は、日程変更を受け「今回は非常に残念な結果になってしまったが、楽しみが先に延びたと気持ちを切り替えるしかない。地域との協力関係を築きながら、次回の打ち上げ成功に期待したい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

打ち上げ延期に残念がる来場者=9日、那智勝浦町の旧浦神小学校
2024年03月10日
80 一丸で総合優勝を目指す
 キナンレーシングチームが表敬訪問  (新宮市 )

 新宮市に本社のある株式会社キナン(角口賀敏会長)をメインスポンサーとし、国内外でレース活動を行う「KINAN Racing Team(キナンレーシングチーム)」の石田哲也監督兼代表取締役社長や選手ら10人は8日、新宮市役所を訪れ、向井雅男副市長に熊野地域で毎年開催されている国際自転車競技連合(UCI)公認国際自転車ロードレース「TOUR de 熊野」での躍進を誓った。

 チームは「TOUR de 熊野」の総合優勝とレースイベントの成長を最大の目標とし、当地方への貢献や地域活性、スポーツ振興、自転車文化の発展に力を尽くしている。

 今年は、新たに2人が加入。12人となった新体制で「Jプロツアー」(2月24、25日)、「富士クリテリウムチャンピオンシップ」(3月2、3日)に出場するなど、精力的に活動を展開している。

 この日は角口会長も出席。選手らの自己紹介を受けた向井副市長は「新宮拠点のチームが国内外で活躍してくれている姿を見て、誇らしい。世界の舞台で、さらなる飛躍となるよう心から願っています」と選手たちの活躍を祈念した。

 新城雄大主将は「昨年の前半はチームの方向性に迷うところがあったが、徐々にいい雰囲気となり維持できている。今年こそは『TOUR de 熊野』の総合優勝となれるように一丸となって頑張りたい」と意気込みを語った。

 石田監督は「今年は設立10年目。メンバーも若手、中堅、ベテランとバランスのいいチームとなっている。創設から掲げ続けている総合優勝を勝ち取れるよう、みんなで士気を高めていければ」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

向井雅男副市長(前列左)を訪問した角口賀敏会長(同右)とキナンレーシングチームの皆さん=8日、新宮市役所
2024年03月10日
81 独自カラーの福祉施策を
 新年度の当初予算案発表  (太地町 )

 太地町の三軒一高町長らが8日、町公民館で会見を開き、2024年度当初予算案を発表した。新年度の一般会計は29億7212万4000円で、前年度より1億3685万9000円(4・4%)減。12日(火)に開会する第1回町議会定例会に上程する。

 漁野洋伸副町長は減少の要因について「昨年10月に国際鯨類施設が完成し、大型の公共事業が落ち着いたことによるもの」と説明。

 新年度予算は「子育てから高齢者支援まで、幅広く当町独自のカラーが詰まった予算」とし、新事業として▽中学生の修学旅行費助成(1人につき4万円)▽夜間交通手段確保(夜間に大阪方面から帰町する住民のタクシー送迎)▽自動運転車両の暖海地区路線運行▽通院支援(高齢者の医療機関への送迎)▽帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種助成▽人間ドック―を行うと述べた。

 これまで実施してきた▽じゅんかんバス無償化▽買い物支援▽出産祝い金▽入学祝い金▽就学児医療費助成―などは引き続き実施するとした。

 ハード面では、町多目的センターへの機能訓練用トレーニング機器整備の他、清掃センター資源ごみ分別回収場整備(2026年度までの3カ年計画)、くじら浜公園の展示捕鯨船(第一京丸)の塗装修繕、救急車購入などを行うとした。

 三軒町長は、自身が掲げる30年計画に触れ「現在ちょうど20年目。最初の10年間は高齢者のため、次の10年は子どもたちのため。残る10年はその総点検として、住民の方々に満足していただけるよう施策を充実させていきたい」。残るハード面整備で庁舎の高台移転を挙げ「財政バランスを崩さないよう10年後くらいにと考えているが、議会に諮りつつ慎重に進める」と見解を示した。

(2024年3月10日付紙面より)


2024年03月10日
82 「大峰奥駈」春の峯入り
 熊野修験の山伏らが出立  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山から奈良県吉野までの山岳地帯を踏破する大峰奥駈(おくがけ)修行が9日に始まった。「春の峯入り」と呼ばれる初日には、鈴懸の装束を身に着けた山伏に導かれ、一般参加者含む約50人が夜明けの那智山を出立。大雲取越・小雲取越を経て田辺市本宮町の熊野本宮大社まで約30㌔を歩き通す。

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のルートで最も厳しい大峰奥駈道は、標高1200~1900㍍の山岳が連なる大峰山脈の主稜線(りょうせん)を通り、吉野と熊野の二大聖地を結ぶ約150㌔の修行の道。

 大峰奥駈修行は約1300年前に修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が始めたとされ、日本固有の信仰である修験道の修行「山林抖擻(とそう)」の重要な位置付けとなっている。明治の神仏分離で途絶えていたが、1988年に熊野修験の髙木亮英大導師(那智山青岸渡寺住職)が再興した。

 午前6時に那智山青岸渡寺本堂に集合した一行は、ほら貝を鳴らして勤行。熊野那智大社に参拝し、昨年150年ぶりに再建された熊野修験の根本道場「行者堂」でも勤行をした後、出立した。

 髙木大導師は「世界を眺めれば、尊い人の命が失われている。世界平和と人々の幸せを願って出発した。世界遺産登録20周年の節目、行者堂が再興されて初めての峯入りでもあり、意義深いものになる。一般の方々にもご参加いただいており、熊野の霊験を肌で感じ、それを広く知らしめていただきたい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

行者堂前で勤行=9日、那智勝浦町の那智山
山伏を先頭に出立
2024年03月10日
83 平和、世界遺産への思い作文に  新宮高、新翔高の6人を表彰  (新宮ユネスコ協会 )
2024年03月10日
84 献血に協力呼びかけ  新宮LCが奉仕活動  
2024年03月10日
85 健康づくり計画で議論  取り組み報告を受け意見  (新宮市 )
2024年03月10日
86 夏山組が側溝など清掃  那智勝浦町の宇久井地区  
2024年03月10日
87 鮮やかなヨウコウザクラ  ピーアップシングウで見頃迎える  
2024年03月10日
88 特別メニューを味わう  6年生「お楽しみ給食」  (神倉小 )
2024年03月10日
89 ランドセル飾り礼拝  新入学控えた5歳児  (マリア保 )
2024年03月10日
90 年長児たちとのお別れ会  宇久井こども園で  (那智勝浦町 )
2024年03月10日
91 「勝浦のいいとこ見てね」  町の魅力伝える壁画描く  (勝浦小6年生 )
2024年03月10日
92 長寿を祝い記念品  100歳の下地文栄さんに  (紀宝町 )
2024年03月10日
93 お弁当「おいしいね」  井田保育所がお別れ遠足  (紀宝町 )
2024年03月10日
94 クマノザクラと三反帆  熊野川沿いでかれんに咲き誇る  (紀宝町 )
2024年03月06日
95 首相官邸に「春」届ける
 増田綱紀さんの絵が永田町へ  (太地町 )

 太地町の増田綱紀さん(75)が描いた風景画「吉野」と「春爛漫(らんまん)」が東京都千代田区永田町の首相官邸に飾られることになった。作品は9日(土)に増田さん宅から東京へ搬送される。2作品とも油彩F100号。桜満開の吉野山を描いた絵画が岸田文雄首相の元に一足早い春を届けそうだ。

 増田さんによると、美術・工芸の一般社団法人「光風会」(東京都豊島区)が発行する出版物に2作品が掲載され、絵画を探していた首相官邸の事務局の目に留まったという。増田さんは「春の暖かい雰囲気の絵を探していたそうだ。まさか選ばれるとは夢にも思わなかった。光風会の近畿ブロックで初とも聞いた。支えていただいた方々のおかげ」と話す。

 「春爛漫」は2年前、「吉野」は1年前の作品。「あの場所にほれ込んで毎年描いている。描き出すと没頭してしまう。飾られる期間は聞いていないが、桜の風景を楽しんでもらえればうれしい」と笑顔を見せた。

 増田さんは光風会主催の公募展で8回の入選を重ね、2022年に会友推挙となった。熊野地方の絵画愛好家でつくる「筆島会」の会長を務める。和歌山県美術家協会会員、熊野美術家協会会員。

(2024年3月6日付紙面より)

増田綱紀さんと首相官邸に飾られる作品「吉野」(増田さん提供)
「春爛漫」
2024年03月06日
96 ベトナムへの絵手紙託す
 藤紀流家元の藤紀実美さんに  (那智勝浦町 )

 日本とベトナムの文化交流事業で20日(水・祝)からベトナムへ渡航する藤紀流二代目家元の藤紀実美さんに2日、那智勝浦町内で絵手紙教室を開く阿部由美子さんが生徒と共に描いた絵手紙65枚と色紙を託した。

 藤紀さんは、将来日本で働くことを目指す学生たちが学ぶベトナムのフックグエン日本語学校で日本文化を伝えており、渡航は今回で3回目。日本舞踊を披露する他、日本の音楽や浴衣、法被、アート、クマノザクラなどさまざまなものに触れてもらうワークショップも開いている。今回は日本の絵手紙を知ってもらおうと、阿部さんに協力を依頼した。

 色とりどりの絵手紙には、日本固有の植物であるツバキや着物、現地で人気の日本アニメが描かれており「シンチャオ(こんにちは)」「ティ(好き)」などのベトナム語のメッセージも入っている。

 阿部さんは「絵手紙は人に渡すためのもの。海を渡って現地の方々に届けてもらうのがうれしい」。藤紀さんは「日本に興味を持っている学生ばかりなので、喜んでくれるはず」と感謝していた。

(2024年3月6日付紙面より)

阿部由美子さん(左)と藤紀実美さん=2日、那智勝浦町の脇仲会館
色とりどりの絵手紙
2024年03月06日
97 彩絵檜扇が県文化財に
 熊野速玉大社が所蔵  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)が所蔵する「彩絵檜扇(さいえひおうぎ)」を、新たに和歌山県文化財に指定したことを4日、県教育委員会が発表した。同大社関連の県文化財はこれで10件となった。

 新たに県文化財となった彩絵檜扇は、同大社の神宝の一つとされていたが、明治時代中期に一度は行方が分からなくなっていた。佐藤春夫が買い戻し、その子孫が奉納して戻った。27枚のヒノキを材料に作られた扇で、大きさは縦が39・4㌢。片面にはフジバカマやススキが、もう片面には松や竹が描かれている。状態は極めて良好という。

 光学調査などの結果、足利義満らが1390年に同大社へ奉納した国宝「古神宝類」に含まれる檜扇群と顔料が共通し、元々は一連の作品だった可能性が極めて高いと判断された。

 なおこれまで、同大社所有の県指定文化財の件数は、美術工芸品が7件、有形民俗文化財が1件、史跡が1件だった。また今回、彩絵檜扇のほか3件も、新たに県文化財に指定された。

(2024年3月6日付紙面より)

新たに県文化財に指定された熊野速玉大社の彩絵檜扇(県教育委員会提供)
2024年03月06日
98 初号機成功を祭神に祈願
 木葉神社で諸団体関係者  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で4日、有志による「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ成功祈願祭」が執り行われた。

 スペースワン株式会社が発表した初号機の打ち上げ日時(9日午前11時~正午)に向けて広まる無事成功の期待が形となった、関係諸団体関係者の私人参列による祈願。

 当日は町、町議会、田原区、和歌山東漁業協同組合、同社から21人が参列し、井谷宮司や古座神社の石田保宮司と共に礼を尽くして初号機の成功(人工衛星の軌道投入まで達成)を願った。

 このロケットは、串本町田原地内に射点がある射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる計画で、田原はその最至近の見物場所という点で有志はこの場所で祈願をすることにしたという。神事を経て町長の田嶋勝正さんは「今日は打ち上げの成功と訪れる皆さんの安全安心を願った。必ず成功するよう、まちの方も万全を尽くしたい」、田原区長の筒井政士さんは「まずは成功してほしい。そして宇宙産業が地元に根付き、家族が増え小学校がにぎやかになり田原区の少子高齢化や人口減がちょっとでも緩やかになれば」とそれぞれコメント。同社企画・営業・渉外本部課長の村部昭憲さんは「このような祈願祭を設けていただき、非常にうれしい限りです。地元ではわれわれの事業がまちの起爆剤といわれていますが、われわれにとっては宇宙産業を加速する上で皆さんの協力が一番の起爆剤。地元とスペースワンが共存共栄していけるよう、このまちに盛り上がっていただけたら」とそれぞれに思うところを語った。

(2024年3月6日付紙面より)

ロケット「カイロス」初号機の成功を願い祈願祭を執行=4日、串本町田原の木葉神社
祭神への礼を尽くして祈願する田原区長の筒井政士さん
2024年03月06日
99 アベンジャーズ颯(男子)、なちC(女子)がV
 那智勝浦町春季ソフトバレー  
2024年03月06日
100 80人が練習の成果競う
 那智勝浦町総体卓球大会  
2024年03月06日
101 新宮スポ少が3位入賞
 県小学生サッカーABリーグ  
2024年03月06日
102 強い腸をつくるには?  わがら広角がヤクルト健康教室  (新宮市 )
2024年03月06日
103 湯川の「みなと橋小春」  昨年秋から3回目の開花  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
104 園児が売り買い体験  おみせやさんごっこ  (はまゆう・こども園 )
2024年03月06日
105 植地宣之展~熊野物語~  世界遺産熊野本宮館で  (田辺市本宮町 )
2024年03月06日
106 13人がごみ拾いに励む  たばこ組合紀南支部が清掃活動  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
107 働き盛りこそ「睡眠」を  メンタルヘルスセミナー  (新宮市 )
2024年03月06日
108 南葵音楽文庫を解説  誕生の経緯など講話  (新宮市 )
2024年03月06日
109 甘くておいしい!  三輪崎小で「ポン菓子大会」  (新宮市 )
2024年03月06日
110 地域伝統の「かきまぜ」  食推主催で作り方の教室  (新宮市 )
2024年03月06日
111 子どもたちの自由な画風を  喫茶きよもんで「パンダ教室」作品展  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
112 一日も早い復興願って  能登半島地震被災地に義援金  (北山中 )
2024年03月06日
113 火災に備え技術高める  消防団が集い総合訓練  (新宮市 )
2024年03月06日
114 結果を報告し活動終える  串本町チームが町長表敬  (ジュニア駅伝 )
2024年03月06日
115 今後の事業の考えを確認  串本町役場で第2回会合  (串本古座高校地域協議会 )
2024年03月06日
116 反射板付きバッグ届ける  小学1年生の交通安全願って  (JAみくまの )
2024年03月06日
117 心と体、大切に守ろう  「にじいろ」先生が授業  (井田小 )
2024年03月06日
118 莊司龍成選手が優勝  三重県少年柔道大会  (紀宝柔道会 )
2024年03月06日
119 学校適正規模の進め方協議  紀宝町総合教育会議  
2024年03月06日
120 当初予算、過去最大に  大畑町長が施政方針演説  (御浜町議会開会 )
2024年03月06日
121 第三の場所で時間共に  初の「kokoroカフェ」  (紀宝町 )
2024年03月06日
122 花咲く日を楽しみに植樹  百間ぐら下のトイレ周辺へ  (新宮警察署など4団体 )
2024年03月01日
123 工芸品や装身具に見入る
 「鯨と人の営み展」開催中  (太地町 )

 「クジラの学術研究都市」構想の下、今年4月に一般財団法人日本鯨類研究所の太地事務所が開所予定の太地町。町立くじらの博物館(稲森大樹館長)では現在、両者共催の「鯨と人の営み展」の第3期「ベスト・セレクション」が開催中で、多くの来館者がクジラのひげや歯・骨などから作られた美しい工芸品や装身具に見入っている。

 両者の多彩な収蔵品から、クジラと人の歴史の一端を感じてもらおうと企画が持ち上がり、第3期はこれまでの展示で評判の良かったものを中心に学芸員がセレクトした。

 2月28日には同町公民館の生涯学習講座があり、中江環副館長が参加者16人を案内。参加者は最初に、展示品の原材料に触れ、セミクジラやナガスクジラなど5種のひげを見比べて違いを学習。中江副館長は「鯨ひげは温めると柔らかく、冷やすと硬くなる性質があり、現在のプラスチックのようにさまざまな道具に使われていた。マッコウクジラの歯を加工したアクセサリー類の要は『磨き』にあり、磨き砂やワックスを駆使して独特のつやが出されている」と解説。展示へと案内を進めた。

 参加者たちは素材の違いや加工にも注目しつつ、帯留めやカフスボタン、将棋の駒、ステッキ、三味線のばちなどの品々に見入った。本体・緒締め・根付け全てがクジラのひげや歯で製作された印籠にも注目が集まった。

 中江副館長は「現在はこうした素晴らしい工芸品がオークションサイトで安価に売買され、散逸してしまっている。手放す際は、当館への寄贈なども検討を」と呼びかけていた。

 久保寿味子さんは「素晴らしい展示品ばかり。クジラの骨を使ったネックレスが印象に残った」と話していた。

 展示期間は3月17日(日)まで。問い合わせは同館(電話0735・59・2400)まで。

(2024年3月1日付紙面より)

展示を案内する中江環副館長(右奥)=2月28日、太地町立くじらの博物館
鯨ひげで作られた装身具
2024年03月01日
124 旧浦神小の体育館解体
 ロケット公式見学場で  (那智勝浦町 )

 ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを前に、那智勝浦町の公式見学場の旧浦神小学校で体育館の解体工事が完了した。国道42号から、勝浦ライオンズクラブが認証60周年記念で寄贈した高さ14・5㍍のロケットモニュメントが見えるようになった。

 旧浦神小ではロケット打ち上げに向け、昨年度から屋上床面やフェンスの張り替えなどの整備を実施。「かつうら渚(なぎさ)の会」と協力し、周辺海岸の清掃にも取り組んできた。

 老朽化が進んでいた体育館は安全確保などのため解体することとし、昨年12月から工事を開始。9日(土)を予定するロケット打ち上げイベントまでに整地を完了し、全国から約2500人の観光客を迎える。

 イベント後、体育館の跡地には、駐車場(38台)の舗装工事を行う予定。地域から常設の公衆トイレ設置の要望が出ていることに関して、町は「打ち上げ当日は8個の仮設トイレで対応する。実際の来場者の様子や維持管理とのバランスを見つつ今後検討したい」としている。

(2024年3月1日付紙面より)

ロケットモニュメントが見えるように=2月28日、那智勝浦町浦神
2024年03月01日
125 「技術を交通安全に役立てたい」
 大賀警部補(熊野署)が優勝、加藤巡査部長(紀宝署)が準優勝  (県白バイ競技大会 )

 三重県白バイ安全運転競技大会が2月22日、伊賀市であり、「警察署交通機動隊員の部」で熊野警察署の大賀航警部補(39)が優勝、紀宝警察署の加藤優巡査部長(34)が準優勝した。

 白バイ乗務員の運転技術向上と受傷事故の根絶を図り、道路交通の安全維持に資することが目的で、2部門で技術を披露し合った。

 警察署交通機動隊員の部は10年ぶりの実施。15人が出場し、バランス走行操縦競技、スラローム走行で競った。

 大賀さんは「これまで、白バイ特別訓練員の一員として県警本部で訓練を受けてきた。優勝をうれしく思う」、加藤さんは「結果を残せて良かった。署の駐車場で練習できたのが大きかった」と語り「自分の技術を交通安全に役立てたい」と口をそろえた。

 両署は合同で「今回、優秀な成績を収めた署員が、今後も白バイの高度な操作技術を生かし、交通指導取り締まりをはじめとする『見せる活動』を推進することで、紀州地域の交通事故・交通違反が1件でも減ることを期待している」とコメントした。

(2024年3月1日付紙面より)

県白バイ安全運転競技大会で優勝した大賀航警部補(中央)と準優勝の加藤優巡査部長=2月28日、熊野警察署
2024年03月01日
126 地元の魅力を伝える
 ふるさと学習模造紙ポスター部門で大賞  (北山小 )

 和歌山県教育委員会が主催する「ふるさとわかやま学習大賞」の入賞作品がこのほど発表され、北山村立北山小学校(松本広明校長)の5、6年生9人が作成した「北山村 未来へつなぐ木のバトン」が模造紙ポスター部門で大賞を受賞した。2月28日には、同校で表彰式が行われ、県教育庁紀南教育事務所の松原貴之学校指導課長から表彰状を受け取った。

 「ふるさとわかやま学習大賞」は、児童生徒がふるさとへの興味や関心を深めるとともに、和歌山を愛する心を育むことを目的に毎年実施。模造紙ポスターをはじめ▽模造紙新聞▽リーフレット・パンフレット▽動画―の全4部門で、県内の小、中、高、特別支援学校を対象に行われている。模造紙ポスター部門には、県内49校から361点の応募が寄せられた。

 松原学校指導課長は「皆さんの学習の成果を見て初めて知ったこともあり、私自身も勉強になることが多かった。今後も村の魅力を引き出し、発信してください」と評価した。

 岡たまきさん(5年)は「大賞を取ることができて驚いているけど、うれしい。北山村のいいところを、たくさんの人に知ってもらいたいと思いながら6年生と一緒に描きました。これからも、地元の魅力を伝えていきたい」と笑顔で語った。

 松本校長は「このような立派な賞を頂き、喜んでいます。子どもたちが地域の方々に大好きな北山のことを教わりながら『分かりやすく伝えたい』という気持ちが形になったのだと思う。いろんな人や物事に出会って学び、経験を積み上げていってくれれば」と話していた。

(2024年3月1日付紙面より)

模造紙ポスター部門で大賞を受賞した5、6年生の皆さん=2月28日、北山村立北山小学校
2024年03月01日
127 創部11年目で初の全国大会へ
 強豪ひしめく和歌山の頂点に  (南紀ボーイズ )
2024年03月01日
128 「混ざる」コンセプトに  旧農協ビルを「汽ノ舎」へ  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
129 社会人としての基本学ぶ  地元就職の新卒高校生が研修  (新宮市 )
2024年03月01日
130 本紙エリアから7人  消防、永年勤続功労章  
2024年03月01日
131 本年度事業など承認  和歌山ラオス友好協会  
2024年03月01日
132 早くもナワシログミ熟す  熊野地方各地で  
2024年03月01日
133 園生活での思い出つくる  下里こども園でお別れ会  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
134 もみもみ気持ちいい~!  ベビーマッサージに11組  (新宮市 )
2024年03月01日
135 生徒全員で楽しい思い出  光洋中で生徒会主催レク  (新宮市 )
2024年03月01日
136 木本普通科は1.02倍、紀南は0.36倍  県立高校入試後期志願状況  (三重県教委 )
2024年03月01日
137 介護が必要になったら?  サロンでケアマネから聞く  (紀宝町 )
2024年03月01日
138 1人暮らしの心得も  新生活に向けた展示  (熊野市立図書館 )
2024年03月01日
139 鵜殿、井田に津波避難タワー  西田町長、新規事業を説明  (紀宝町 )
2024年03月01日
140 地元招待し事業など伝える  創立40周年イベント開き  (クオリティソフト株式会社 )
2024年03月01日
141 田原小主導の交流を楽しむ  山村交流セでサロン参加者  (串本町 )