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2021年05月26日
1 目指せ!インターハイ出場
 新宮市の各高校で壮行会  

 2年ぶりの和歌山県高校総合体育大会(全国高校総合体育大会〈インターハイ〉県予選)に向け、県立新宮高校で21日、新翔高校で24日、壮行会が開かれた。6月13日(日)までに各地で30競技33種目が行われ、県内各校から6687人が出場。優秀な成績を収めた選手は、7月24日(土)~8月24日(火)に開かれるインターハイへの出場権を手にする。なお、近畿大学附属新宮高校は17日に放送で壮行会を実施した。

  □     □

■新宮高校



 県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)では▽ハンドボール▽バレーボール▽バスケットボール▽バドミントン▽ソフトテニス▽卓球▽弓道▽ラグビー▽サッカー▽陸上競技▽剣道▽空手道▽レスリング―の各クラブの選手が拍手で迎えられて体育館に入場。

 生徒や教職員たちを前に各クラブの主将が「少しでも多く試合ができるよう頑張ります」「実力を発揮できるよう取り組む」などと力強く意気込みを語った。

 東校長は「これまで皆さんは仲間と共に苦しい練習に耐えてきました。家族をはじめ、支えてくれた人たちに感謝を忘れず頑張ってほしい」と呼び掛けた。生徒会長の岩本和花(のどか)さん(3年)は「これまでの努力や仲間を信じて思う存分、力を発揮してください」とエールを送った。最後は応援歌を静聴し、健闘を誓った。

  □     □

■新翔高校



 県立新翔高校(藤田勝範校長、生徒312人)からは▽陸上競技▽水泳▽卓球▽ソフトテニス▽バスケットボール▽バレーボール▽バドミントン▽サッカー▽弓道▽ハンドボール▽ラグビー―の11競技に計136人が出場する。

 藤田校長は「新型コロナに十分注意しながら、悔いが残らないようしっかり頑張ってきて」。前期生徒会の大野百虹(もこ)会長は「努力は決して裏切らない。努力をしてきた自分と仲間を信じることが勝利への道」と激励した。

 出場選手を代表してバレー部主将の加藤ももさんが「どのクラブも総体に向けて厳しい練習を乗り越え、頑張ってきた。3年生にとっては最後の総体。自分たちの力を信じ、全力で戦ってきます。皆さん、応援よろしくお願いします」と呼び掛けた。最後に吹奏楽部が「学園天国」と「J―BEST'20」を演奏し、選手らの背中を押した。

(2021年5月26日付紙面より)

東啓史校長(左端)から激励を受ける選手たち=21日、新宮市の県立新宮高校
拍手で迎えられる出場選手たち=24日、新宮市の県立新翔高校
2021年05月26日
2 近くの高台に初めて逃げる
 津波に備え新たな避難場所  (相野谷小 )

 紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長、児童54人)は24日、地震と津波を想定した避難訓練を実施。全校児童が学校近くの高台(海抜19㍍)にある2次避難場所まで逃げた。

 災害発生時、児童の命を守るとともに二次災害の防止を図り、安全避難の態勢を整えることが狙い。昨年度まで学校から1㌔離れた高台を2次避難場所としていたが、町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授から「川沿いの高台に向かうより、近くの高台に避難した方が安全」との意見を受け、本年度から変更した。

 訓練は授業中に巨大地震が発生したと想定。地震を知らせる放送が流れると、児童は机の下に身を隠し、揺れが収まった後、防災頭巾をかぶって運動場に避難した。

 津波発生の危険があることから、教室にいた児童は室内シューズのまま新たに指定した高台まで避難。初めて取り組んだ1年生も諦めずに坂道を上った。

 訓練終了後、岩本校長は「津波が発生したときは屋上に避難するが、状況によって高台に逃げることもある。自然災害はいつ、どこで起こるか分からないため、自分の命は自分で守ることが大事。そのために訓練、防災学習をして安全に素早く避難できるようにしましょう」と話した。

 同校は熊野川河口から10㌔離れているが、海抜10㍍のため巨大地震による大津波が発生した際は、海抜18㍍の学校屋上と学校近くの高台を2次避難場所に設定しているという。

(2021年5月26日付紙面より)

学校近くの高台まで逃げる児童たち=24日、紀宝町大里
2021年05月26日
3 交通事故の撲滅を目指す
 新宮市交通指導員協が総会  

 新宮市交通指導員協議会(清岡幸子会長)は24日夜、市役所別館で総会を開いた。本年度事業計画や予算を承認。交通安全・交通事故防止活動の推進や地域における交通安全教育の推進、新規会員加入の促進に力を入れていくことなどを確認した。

 開会に当たり、大前嘉助副会長が「全力で交通安全指導に取り組むことを誓う」と宣誓。田岡実千年市長が大峯虎夫さん(永年勤続)と故・大谷展郷さん(退任表彰)に感謝状を贈呈。欠席した被表彰者に代わり、清岡会長が受け取った。

 清岡会長は、県内では交通事故発生件数、負傷者数ともに減少しているものの、新宮市では昨年、おととしに比べて発生件数が5件、負傷者数が8人増加したと報告。

 「高齢ドライバーが関連する事故割合は相変わらず高く、その対策は重要な課題。一件でも交通事故が減少することを願い各種施策をより一層推進していきたい」とあいさつした。

 来賓の田岡市長は会員ら指導員たちの活動に敬意と感謝を示し「指導員のボランティア精神と活動なくして交通安全対策はありえない。市でも警察や関係機関、団体と連携協力し、より一層の交通安全対策を推進したい」。

 新宮警察署の山田守孝署長は「交通事故は普段の生活を一変させる。運転技能ではなく安全意識が重要。通学時の交通安全指導など、指導員の方々の地道な活動がドライバーの安全意識の高揚、交通事故抑止、注意喚起につながっている」と感謝した。

 今後、「丹鶴ホール」や新宮紀宝道路河口大橋、串本町の民間ロケット発射場の完成などに伴い、交通量が増え、交通事故の発生も懸念されると述べ「近年の交通事故減少傾向を維持するために施策に取り組んでいきたい」と協力を求めた。

(2021年5月26日付紙面より)

大前嘉助副会長が宣誓を読み上げた=24日夜、新宮市役所別館
清岡幸子会長
2021年05月26日
4 負担軽減や定住のきっかけに
 赤ちゃん誕生祝い金  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は今年4月から「赤ちゃん誕生祝い金」制度を開始している。出産を祝福するとともに祝い金を支給し子育て世帯を支援するもの。21日現在ですでに5件の申請があったという。

 「赤ちゃん誕生祝い金」は同町議会3月定例会で上程され可決された。予算額は440万円。第1子・2子が5万円、第3子10万円、第4子以降は20万円が支給される。

 条件は▽同町の住民基本台帳に記録されている人▽令和3年4月1日以降に出生した子どもの父または母▽出産後も引き続き1年以上那智勝浦町に居住する意思のある人―など。

 少子化の課題を抱える同町。出生数が86人だった2016年度と比較し、昨年度は48人と半数に減少している。同制度は「少子化の歯止め」対策の一つとして、今後も周知を進め、継続していく方針だ。

 近隣では串本町や古座川町がすでに同様の制度に取り組んでいる。担当職員は「祝い金によって子育て世帯への負担軽減はもちろん、町への定住のきっかけになってくれれば幸いです」と話している。

 堀順一郎町長は「出産を祝うこの制度。もう一人、子どもを産み育てたいという思いにつながれば。健やかに育てられる環境づくりに努めていきたい」と語った。

 なお、申請時には祝い金が振り込まれる口座通帳や印鑑、住民票が必要。福祉課子ども・子育て支援室で申請書に記入しその場で申し込むことができる。

 問い合わせは同支援室(電話0735・52・2946)まで。

(2021年5月26日付紙面より)

赤ちゃん誕生祝い金制度がスタートしている=那智勝浦町役場福祉課
2021年05月26日
5 生徒の学びの保障へ  矢渕中が公開授業研究会  (紀宝町 )
2021年05月26日
6 高齢者へワクチン集団接種  7月末完了を目指して開始  (御浜町 )
2021年05月26日
7 生徒と家族それぞれ挑戦  西向中で本年度体育大会  (串本町 )
2021年05月26日
8 「みんなが主役」掲げがんばる  潮岬小・潮岬こ合同運動会  (串本町 )
2021年05月26日
9 地元盛り込んだ新イラスト  温泉むすめ樹紀ちゃん  (那智勝浦町 )
2021年05月26日
10 集団接種状況など説明  教育民生委員会で担当課が報告  (新宮市議会 )
2021年05月26日
11 青空の下グラウンド駆ける 那智勝浦町で運動会・体育祭 
2021年05月26日
12 ブラシノキが真っ赤に  那智勝浦町  
2021年05月26日
13 産卵シーズン前に清掃活動  紀伊半島の海亀を守る会  (新宮市 )
2021年05月26日
14 お悔やみ情報
  
2021年05月25日
15 笑顔よ届け!町を元気に 那智勝浦町で運動会・体育祭 

 梅雨の晴れ間に気持ちのいい青空が広がった23日、那智勝浦町の市野々小学校と井関保育所、宇久井小学校と宇久井保育所で合同運動会、下里中学校で体育祭が開かれた。保護者や地域住民の声援を受け、児童、生徒、園児がこれまでの練習の成果を発揮し、グラウンドに元気な歓声を響かせた。

 市野々小学校では、中西健校長が「今日は絶好の運動会日和。雨のため、ほとんどグラウンドで練習ができなかったが、5、6年生を中心に片付けや係活動、温かい声掛けをしてくれた。本当に頼りになるお兄さん、お姉さんです。井関保育所の皆さんも、今日は楽しんでください」とあいさつ。

 児童会の西村璃穏会長が「今年のスローガンは『えがおよとどけ! 町を元気に! がんばれ市小!』です。おうちの人や普段お世話になっている地域の方々に笑顔を届けましょう」と目標を掲げた。

 児童30人と園児12人はかけっこやリレー、玉入れ、ダンスなどを次々と披露。新宮市を中心に活動するよさこいの「チーム雅龍」が指導に携わり、本年度初挑戦した「熊野ハレヤ音頭」では、児童30人全員が息を合わせて見事に踊りきり、保護者や教職員から大きな拍手が送られていた。

(2021年5月25日付紙面より)

熊野の心は一つ「熊野ハレヤ音頭」=23日、那智勝浦町立市野々小学校
2021年05月25日
16 追加会場含め予約開始
 新型コロナワクチン集団接種  (新宮市 )

 新宮市熊野川町日足の熊野川総合開発センターで23日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種があった。市内3会場目となる同所では熊野川町・高田地域住民の優先接種となり、316人の地域住民らが接種を受けた。

 定員300人に対し489人が予約を申し込み、ボーダーラインは熊野川町70歳以上、高田地域68歳以上となった。300人への接種を予定していたが、供給された6回接種用針・シリンジが、5回分しか採取できないといったトラブルが発生。バイアルを無駄にしないよう、地域内16人に対して追加接種が行われた。

 今月10日からは個別接種の予約も開始。また県によると24日および31日の週に4箱、6月7日の週、14日の週にも配分が予定されており、スムーズなワクチン接種に対する追い風となりそうだ。

 24日からは追加会場分を含めた市役所別館〈1回目6月5日(土)と6日(日)〉、佐野体育館〈同6月20日(日)〉の予約受付が開始される。定員を超えた場合は高年齢順で予約を決定する。

 市では今月10日、これまで4回線だったコールセンターを6回線に増線。人員も増やし対応に当たっている。市新型コロナワクチン接種推進室では「電話のつながりにくさは多少改善されている。予約は先着順ではないので、慌てずに申し込みいただければ」と話している。

 問い合わせは同推進室(電話0735・22・5070)まで。予約も受け付ける。

(2021年5月25日付紙面より)

熊野川総合開発センターでの集団接種の様子=23日、新宮市熊野川町日足
2021年05月25日
17 昨年に続き今年も神事のみ
 保存会が諸行事中止を決断  (河内祭 )

 古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が22日夜、昨年に続いて今年も河内祭関係諸行事を中止する決断した。関係5区(古座区・古田区・高池下部区・宇津木区・月野瀬区)は礼を絶やさないという思いを共有していて、今年も大前の儀(奉幣行事)にかかる神事のみ営む方向となっている。

 河内祭は古座川河口から約3㌔上流にある川中の島・清暑島を神体「河内様(こおったま)」とする河内神社の例祭。現在は7月第4日曜日を本祭日とし、関係5区の各代表者が集まり大前の儀と直会(なおらい)を営んでいる。

 行事として古田・高池下部・古座の各獅子舞が道行きをし、古座は宵宮に御船を出して御舟謡を奉納(夜籠もり神事)、本祭では斎主を運ぶ当船も出し櫂伝馬(かいでんま)による競漕(きょうそう)も奉納するなどしている。

 同保存会は国指定重要無形民俗文化財「河内祭の御舟行事」の保護団体。もう一つの国指定無形民俗文化財「古座流獅子舞」(古座青年会が保存)も含めた古座神社にかかる河内祭関係諸行事全般の保存を半世紀以上担い、併せて関係5区の調整にも献身している。

 関係諸行事は中止とするが、古座神社に合祀(ごうし)されている河内神社の神霊を大前の儀に合わせて神体・清暑島へ遷(うつ)さなければならないため、前日午後7時から宵宮祭、当日午前9時から渡御祭を同神社で営み大前の儀へつなぐ。大前の儀は古田にある河内様前河原を斎場とするが、雨天の場合は古座神社に変更する。5区とも大前の儀への代表参列のみにとどめ、後の直会はしない方向で今後の調整を進めるという。

 昨年は奉仕前の準備段階から密などのリスクが伴う点で神事以外の諸行事を中止。今年も勇進会、青年会、河内会、古座獅子会、古座神社、古座区の意見を聞き、同保存会として神事以外は中止とする合意に至った。2年続きの中止について杉本会長は「保存会としてやりたいのはやまやまだが、事情もあり残念だがご辛抱いただきたい。来年はみんながワクチンを打てていると思うので必ずやりたい」と胸中を語った。

 今年の本祭日は7月25日(日)。他4区や芳流館互盟社との調整は今後進めるとしている。

(2021年5月25日付紙面より)

昨年に続き関係諸行事の中止を決断した古座川河内祭保存会=22日、古座漁村センター
2021年05月25日
18 希少種「火の鳥」飛来か
 浮島の森で死骸見つかる  (新宮市 )

 新宮市浮島の国指定天然記念物「新宮藺沢(いのそ)浮島植物群落」(浮島の森)で21日、希少種の鳥「アカショウビン」の死骸が見つかった。同日の朝、管理人が管理事務所の玄関前で横たわっている姿を発見した。

 アカショウビンは森林に生息するカワセミの仲間。くちばしを含め、赤い体を持つことから「火の鳥」とも呼ばれる。東アジアと東南アジアに広く分布し、日本には夏鳥として渡来する。体長は約27㌢で、翼開長時には約40㌢に達する。腰に鮮やかな水色の斑がある。

 ほぼ全国で繁殖するが渡来数は少なく、各所で絶滅危惧Ⅰ類、Ⅱ類、準絶滅危惧種に分類されている。和歌山県では絶滅危惧Ⅰ類となっている。

 その見た目や「ヒョロロロロ」といった美しくももの悲しい鳴き声が人の創造力をかき立てるのか、アカショウビンを題材にした伝承や伝説も多く残されている。

 同所管理人が、普段聞き慣れない鳴き声を耳にすることが増えたのが最近のこと。「今思えば、あれはアカショウビンの鳴き声だったのかも」と振り返る。

 多種多様な動植物が観測される「浮島の森」だが、これまでにアカショウビンが目撃されたことはないという。

 個体の死因は不明だが、玄関の窓ガラスに衝突した可能性が高い。管理人は「かわいそうで残念。生きた姿を発見したかった。しかし1羽で来たとは考えにくい。もしかしたらどこかに巣があるのかもしれない」と話している。

(2021年5月25日付紙面より)

紫がかった赤い体を持つアカショウビン=22日、新宮市浮島

2021年05月25日
19 8チームが熱戦展開
 県サッカー選手権東牟婁ブロック予選開幕  
2021年05月25日
20 梅雨に彩り添える「アジサイ」  各地で開花の知らせ届く  
2021年05月25日
21 矢渕・相野谷中が三重県3位に 少年軟式野球三重県大会 
2021年05月25日
22 70歳以上まで通知済ます  新型コロナワクチン接種  (紀宝町 )
2021年05月25日
23 ハザードマップを更新  各世帯に配布済み  (那智勝浦町 )
2021年05月25日
24 永年在籍会員15人を表彰  シルバー人材センターが総会  (新宮市 )
2021年05月25日
25 きいちゃんのアート完成  きたやま保5歳児が折り鶴で  
2021年05月25日
26 ゲームがいっぱい! 中央児童館で「おたのしみひろば」 (新宮市)
2021年05月25日
27 1位に野中誠一さん  写連紀南支部5月例会  
2021年05月25日
28 対策講じ、練習スタート!  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2021年05月25日
29 スローガン掲げて全力発揮  春の運動会・体育祭始まる  (串本町・古座川町 )
2021年05月25日
30 お悔やみ情報
  
2021年05月23日
31 「下本町下田線」計画見直しか
 変更に向け説明会開催  (新宮市 )

 新宮市は21日夜、市役所別館で「新宮都市計画道路(下本町下田線)の変更に伴う説明会」を開いた。周辺住民ら約30人が出席。市建設農林部都市建設課の職員が変更案や事業の流れなどについて説明した。

 都市計画は、地方公共団体が地域の実情によって指定していく。道路、公園、下水などの都市施設は円滑な都市活動を支え、都市生活者の利便性の向上や良好な都市環境を確保する上で必要な施設として位置付けられている。

 都市計画道路は、都市の骨格を形成し、安心で安全な市民生活と機能的な都市活動を確保する、都市交通における最も基幹的な都市施設として都市計画法に基づいて決定される。県との事前協議や地元説明会、素案・原案の作成、同審議会での審議などを経て計画が決定、事業化となる。

 市ではこれまで、都市計画法に基づく都市施設の一つである都市計画道路について、計画の見直しを行ってきた。このたびの変更は未整備区間である下本町下田線(緑丘会館辺り~新宮信用金庫緑ヶ丘支店辺り)の道路線形と道路幅員計画を見直すもの。

 都市計画では新宮信用金庫緑ヶ丘支店の裏側辺りに向けて大きくカーブを描く線形となっているが、変更案では現道を利用した上で総幅員16㍍計画を12㍍とする。現在総幅員(6㍍)が6㍍東側に拡幅する計画となる。なお、計画決定後には建築制限がかかるという。

 市からの説明を受け、参加者からは「あの道路は水はけが悪い。道の広さばかりで高さの話が出ていない」「計画が行き当たりばったり。東側の土地所有者の意見ももっと聞いてから計画を立ててほしい」などの意見が上がった。「東側の住民は増改築の計画も立てられない。所有権の侵害に等しい。やるならやる、やらないならやらないをはっきり示してほしい」といった声もあった。

 今後、計画案は素案の修正・原案作成などを経て、7月ごろから縦覧を実施し意見を募る予定。

(2021年5月23日付紙面より)

未整備区間の下本町下田線
市職員が変更案などについて説明=21日、新宮市役所別館
2021年05月23日
32 税金っていつからあるの?
 王子ヶ浜小で租税教室  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)で20日、租税教室が開かれた。6年生60人が株式会社秀英社代表取締役社長で新宮納税協会青年部の平美貴將さんから税金の役割や使われ方を学んだ。

 新宮・東牟婁租税教育推進協議会主催。次代を担う児童・生徒に税の意義や役割を正しく理解してもらうことが目的。

 平美さんははじめに、国民の三大義務である「勤労、納税、教育」に触れ、日本には約50種類の税金があり、所得税、たばこ税、酒税、自動車税、法人税で約80%を占めると説明。日本よりも消費税率が高いスウェーデンなどでは、医療費などの福祉がより充実していると述べた。

 児童はクイズを通して、税金が弥生時代の邪馬台国の時代からあることや、小学生が教育を受けるために1人当たり年間88万5000円の費用がかかっていることを学んだ。1億円のレプリカが入ったジュラルミンケースを持ち上げる体験では、あまりの重さに驚いていた。

 加藤彩羽(いろは)さんは「改めて税金について知ることができ、身近に感じることができた。1億円は持てなかったけど、すごく重そうだった」と話していた。

(2021年5月23日付紙面より)

1億円が入ったジュラルミンケースを持ち上げる=20日、新宮市立王子ヶ浜小学校
クイズに答える児童
2021年05月23日
33 「おはしも」を忘れずに
 太地中で火災避難訓練  (太地町 )

 太地町立太地中学校(山田貴也校長)で21日、火災避難訓練があった。同町役場消防係の職員4人が見守る中、生徒32人は避難経路をたどり、落ち着いて訓練に取り組んだ。

 同校では火災発生時に対する危機意識を持ち、備えを行うとともに的確な判断の下に行動できる力などを養おうと毎年この時期に実施。訓練は保健室から出火したと想定し、校内放送でアナウンスが流れると、生徒は教職員の指示に従って避難行動を開始した。

 この日は雨天のため体育館へと逃げ、訓練後には消火器の使い方や搬送法を学び、代表生徒が役場職員に教わりながら実践した。

 役場消防係の飯田拓夢さんは「昨年よりも落ち着いて迅速にできていたと思います。避難時に重要な『押さない、走らない、しゃべらない、戻らない』を略した『おはしも』を忘れず、必ず実行してほしい」と講評した。

 上久保弘子教頭は「皆さんの速やかに避難する姿が見られて良い訓練になったと思います。実際の場面では、煙が充満しているため体を低くし、手やタオルなどで鼻と口を押さえて吸い込まないなどの対処を忘れないでほしい。いつ、どこで火災が発生するか分かりません。もしものときのために避難経路や消火器の位置を確認するといった意識を持ってください」と呼び掛けていた。

(2021年5月23日付紙面より)

訓練に取り組む生徒たち=21日、太地町立太地中学校
教わった搬送法を実践
2021年05月23日
34 造成工事の期間延長  新クリーンセンター  (那智勝浦町 )
2021年05月23日
35 理事長に松根康隆さん再任  土建協同組合が総会  (新宮市 )
2021年05月23日
36 駅舎工事請負契約変更など議論  臨時議会で全議案可決  (太地町 )
2021年05月23日
37 楽しく体を動かす  南大居保で「運動あそび」  (那智勝浦町 )
2021年05月23日
38 税金は豊かに暮らす会費  6年生対象の租税教室  (相野谷小 )
2021年05月23日
39 「みらい健康マイレージ」始まる  楽しみながら健康づくりを  (紀宝町 )
2021年05月23日
40 お悔やみ情報
  
2021年05月18日
41 絵や花の力作と呈茶楽しむ
 対策行い第13回展示祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町文化協会(後誠介会長)、町民展示祭実行委員会は15、16の両日、町体育文化会館で絵画、生け花、呈茶の合同展「第13回町民展示祭」を開催した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止したため、来場者は2年ぶりの展示祭を楽しんでいた。

 展示祭は絵画の弁天画会(坪野一郎会長)、生け花の花好きクラブ(牧邦子代表)、茶道表千家流音無会(築紫充代会長)の3団体が日頃の成果を発表する場。コロナ禍以前は毎年多くの来場者でにぎわっていた。

 文化協会や実行委員会は現在のコロナ感染状況などを考慮し、開催について何度も協議・検討を重ねてきたという。

 入場時に▽3密回避のため、一度に会場に入ることのできる人数の制限▽受付で体温を計測後、マスクに受付完了シールを貼る▽感染症が発覚した際の追跡用に入場時間と数字が記載されたカードを発行▽アルコール消毒―などのコロナ対策を万全に取り組んだ。

 弁天画会では今回、熊野古道をテーマに1人1作品を出展。合計71点の力作を展示した。坪野会長は「開催できて良かった。密に注意して楽しんでいただけた」。

 花好きクラブは花器にもこだわり、季節の花を美しく生けた作品約50点を並べた。手作りの「花のブーケ」をプレゼントするくじ引きも実施した。牧代表は「自然のさまざまな花などを集めて作っている。会員の皆さまが頑張った作品を楽しんでいただけたと思う」と話した。

 茶道表千家流音無会は茶を味わうテーブルに透明な仕切りを設けて感染防止対策に務めた。来場者は安心の中で菓子や呈茶を味わった。築紫会長は「いつもと違う形の中でもお茶を楽しみ、癒やしを感じてもらえたのでは」と語った。

 町文化協会の後会長は「毎年楽しみにしているとの声も多く、出展される方々のやりがいにもつながった。最善を尽くし対策をすれば、その範囲内で楽しんでいただけるはず。コロナから日常を取り戻すことが大事」。

 会場に訪れていた堀順一郎町長は「大変楽しみにしていた。皆さまの発想も豊かで私を含め、多くの来場の方々に元気を与えていただいた」と語った。

(2021年5月18日付紙面より)

3団体の代表らが堀順一郎町長(左から2人目)らに作品を説明した=15日、那智勝浦町の体育文化会館
2021年05月18日
42 副教材「すごろく」提供
 エリア内の小6を対象に  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会がこのほど、同パークエリア内の小学6年生約900人を対象にし副教材「南紀熊野ジオパークすごろくマップ」を提供した。

 ジオパークに関係する教育や学習の普及、支援を目的とし、前年度事業の一環で1200セットを制作。年度をまたいで4月中旬から、対象とする児童に関係する41校に順次託して活用を依頼した。

 セットの内容は▽A1大のすごろく台紙1枚▽さいころや駒、カード類の型抜き厚紙1枚▽ジオパークと併せて子どもたちに学んでほしいSDGsの紹介付き収納ケース1袋。

 複数人でさいころを振って駒を進め、市町村枠にうまく止まるとカードを獲得。全員が上がった時点でのカード枚数で競う内容で、楽しみながら同パークの内容に興味を持ってもらうことを狙っている。

 学校へは予備分も含めて託していて、残数は同パークセンターで保管。希望者配布の予定はなく、引き続き効果的な活用を検討していくという。

 すごろくの内容は同センターの研究員や同協議会が中学1年生を対象に発行している学習ハンドブックの編集委員が確認した上で決めたという。同協議会事務局の大江晃司さんは「活用方法は各校に任せていますが、コロナで自粛が続く中で友達や家族と一緒に楽しんでもらい、同パークに興味を持つきっかけにしてもらえれば。コロナが落ち着いたら興味のある場所へ実際に行ってみる流れにつながるとうれしい」と今後を期待した。

(2021年5月18日付紙面より)

南紀熊野ジオパークすごろくマップの内容物=14日、南紀熊野ジオパークセンター
2021年05月18日
43 例年より早く初夏の風物詩
 ホタルの乱舞、幻想的に  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の相野川沿いで、ゲンジボタルが乱舞する時季を迎えた。川岸や草むらで無数の光を放ち、幻想的な光景が広がっている。

 町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息し、ゲンジボタルの時季が終わると、例年6月にはヘイケボタルとヒメボタルが飛び始める。

 小川のせせらぎが聞こえる相野川周辺では、先月末ごろからゲンジボタルが飛び始め、例年より1週間から10日ほど早く観察できるようになったという。14日には無数のほのかな光が飛び交い、訪れた人たちが静かに見入っていた。

 町内でホタルの保護活動に取り組む「ほたるを守る会」の蔵本一範会長は「観賞する際は密にならないよう、静かに見守ってほしい」と話している。

(2021年5月18日付紙面より)

無数のホタルが乱舞し、幻想的な光景に=14日、紀宝町平尾井
2021年05月18日
44 ペーパークラフト学ぶ
 少年少女発明クラブ開講  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は15日、市福祉センターで開講式と5月講座を開いた。講座は全11回でこの日が1回目。市内の小学生会員24人が和歌山県立新翔高校教諭の中岸速人さんからペーパークラフトを学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動しており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 講座で中岸さんは「クラフトは工芸品という意味もあるが、今回は紙で作った工作品と考えてもらったら。ものづくりの楽しさや道具の使い方も勉強していただければ。また、初めてやることは失敗しても構わない。どんどん挑戦してください」とあいさつ。

 児童はウサギ、ジャイアントパンダ、トラ、オオクワガタ、カブトムシなどの豊富な型紙から自分の気に入ったものを選択。カッターやのり、定規などを器用に使って工作を楽しんだ。また、作品が完成した児童の中には難易度の高い型紙での工作を積極的に取り組む姿も見られた。

 瀧野会長は「今後は那智勝浦町浦神の水産試験場やウミホタルの観察もある。来年には中岸さんから川原家の組み立ても学ぶことになっており、新宮市でしか経験できないようなことも取り入れている」。

 児童に対しては「いろんなことに興味を持ってもらいたい。昨年経験したことがある児童はより知識を重ねられ、後輩に教えることもできる。そういった縦の交流ができるのもメリットの一つだと思う」と話した。

 自宅でも段ボールなどを用いて工作を行う神倉小学校4年の中口翔太君は「工作が好きなので、講座が楽しみだった。紙で作るのは大変だけど完成すると達成感がある。これからの講座も楽しみです」と笑顔で語った。

(2021年5月18日付紙面より)

中岸速人さんのアドバイスを受け、工作に取り組む児童=15日、新宮市の福祉センター
発明クラブが開講した
2021年05月18日
45 親子ら15人が陶芸に挑戦  感染症対策講じて体験提供  (潮岬青少年の家 )
2021年05月18日
46 さらに740㌔を管内流域へ  今年3回目の稚アユ放流  (古座川漁協 )
2021年05月18日
47 コロナで観光に暗い影  大門坂茶屋も営業休止に  (那智勝浦町 )
2021年05月18日
48 会長に中谷剛さん再任  総会で本年度事業など決める  (新宮ユネスコ協会 )
2021年05月18日
49 ハッチョウトンボ  新宮市内でも  
2021年05月18日
50 色鮮やかなハマエンドウ  王子ヶ浜海岸で花の盛り  (新宮市 )
2021年05月18日
51 地元の自然と触れ合う  丹鶴幼が園外保育  (新宮市 )
2021年05月18日
52 心も体も伸び伸びヨガ  三輪崎保が「親子DEあそぼ!」  (新宮市 )
2021年05月18日
53 自転車の安全利用学ぶ  運動場で交通安全教室  (神内小 )
2021年05月18日
54 お悔やみ情報
  
2021年05月09日
55 巫女が舞に磨きをかける
 熊野那智大社で神楽講習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で7日から神楽講習が始まった。一般社団法人神社音楽協会の先崎径子(せんざき・みちこ)会長の指導の下、新人含む4人の巫女(みこ)は「浦安の舞」や「那智の瀧舞」に磨きをかけるべく、稽古に汗を流した。

 同大社では神前にささげる神楽の質を保つことなどを目的に2~3年に1度、神楽講習を行っている。前回の2018年から3年ぶりの実施となった。

 「浦安の舞」は1940(昭和15)年に皇紀2600年奉祝会に向け当時の宮内省楽部の多忠朝(おおの・ただとも)楽長が考案した神楽で、後に全国規模の講習会で各地の神社に広められ、同時に舞い手の巫女も定着させた。「那智の瀧舞」は、同大社の3代前の篠原四郎元宮司と同協会の先代の多静子(しずこ)元会長が考案したという。

 講習を前に巫女や先崎会長、男成宮司らは拝殿で「神楽講習開始奉告祭」を営んだ後、斎館にて講習が開始された。

 先崎会長は巫女それぞれの注意すべき点を教え、目線や手の位置、所作について丁寧に説明した。さらに「余計な力を抜く」「神楽は自然体が重要」などのアドバイスも行った。

 先崎会長は「巫女にとって最も大切な仕事の一つがご神前に奉納する神楽。参拝される方々にすがすがしい気持ちになってもらえることが役目。神楽は世界平和を祈る舞でもあるため、祈りがこもらないといけない」と話した。

 新宮市出身で今年4月から同大社の巫女に奉職した住口梨音(りの)さん(18)は「しっかりと教わって、参拝していただいた皆さまに『那智大社に来て良かった』と思ってもらえるように頑張りたい」と語った。

 男成宮司は「神楽舞の一番の指導者である先崎会長から教えていただけることがありがたい。形や基本を習得して、心を込めて舞をご奉納できれば」と述べた。

 4日間の稽古の成果を神前に奉告する「神楽講習終了奉告祭」は11日(火)午前10時ごろに営まれる。

(2021年5月9日付紙面より)

懸命に稽古に励む巫女=7日、那智勝浦町の熊野那智大社
先崎径子会長
2021年05月09日
56 「タンタンタン丹鶴ホール」
 立岡さん、自作の歌寄贈  (新宮市 )

 新宮市の歌詞家、立岡みのるさん(84)は7日、新宮市役所を訪れ、新曲「丹鶴ホールの唄」が録音されたCDを寄贈した。曲を聴いた田岡実千年市長は「歌詞に新宮市の歴史や文化が入っており、丹鶴ホールの特徴も捉えられている。素晴らしい歌詞だと思います」と伝えた。

 通信教育などで作詞の腕を磨き、これまで30~40曲もの歌詞を作ってきた立岡さん。10曲ほどがカラオケ配信されるほどの実力だ。このたび、現在建設が進む、市文化複合施設「丹鶴ホール」にスポットを当て「市に奉公したい」との思いで作詞に挑んだ。

 制作に当たっては「晴れやかで誰にでも親しまれるような歌詞に仕上げた。吹奏楽の演奏にも向いているのでは」。「速玉様」や「城下町」「熊野学」など、市内の名所や特徴を歌詞に盛り込み、ポジティブなメッセージへと昇華させた。

 現在は吹奏楽用に編曲を進めているとし「地元の高校生に演奏、歌唱してもらえれば」と希望を口にした。

 田岡市長は「丹鶴ホールがオープンしたら、どこかのタイミングで高校生に演奏してもらい、多くの人に聞いてもらいたい。この曲がBGMとして流れているとわくわくしますね」と笑顔で話していた。

  □     □

♪神倉さんや速玉様の神の都

 お城山を眺めれば

 丹鶴姫が昔いたと言う

 讃歌が流れるホール

 みんな集うよ楽しく集うよ

 タンタンタン丹鶴ホール丹鶴ホール♪

(2021年5月9日付紙面より)

立岡みのるさん(右)が自作の歌を寄贈した=7日、新宮市役所
2021年05月09日
57 想定外に備え、海抜60㍍まで
 鮒田地区高台の階段上り  (紀宝町 )

 10年前の紀伊半島大水害で、家屋の全壊や大規模半壊などの被害が多数出た紀宝町鮒田地区に一時避難場所が完成した。竣工(しゅんこう)式があった後日、地区住民が避難場所を確認した。

 高台は海抜20㍍、広さ820平方㍍。鮒田区では今後、車庫や衣類などを保管する倉庫を造る計画だという。

 水害時には避難所の寺が浸水し、住民は豪雨の中、深夜に寺の裏手にある山道を通り浄水場管理棟へ避難した。地区の女性は「薄着にはだしで寒かったが、みんな必死だった。雨と雷の中、黙々と進んだ。どれだけ歩いたかは覚えていない」と当時の様子を振り返った。

 水害を教訓に区は2018年、高台に用地を確保。熊野川で掘削した土砂を活用して紀南河川国道事務所が整備した。

 想定を超える浸水に備え、一時避難場所から階段を上ると海抜60㍍まで逃げることができる。この日集まった住民約40人は、階段を上って海抜60㍍の広場まで出向いた。

 区では水位をいち早く確認するため、4カ所に防犯カメラを設置。スマートフォンやタブレットで見ることができるという。東口高士区長は「防災に終わりはない。これからも取り組みを進めていく」と話していた。

(2021年5月9日付紙面より)

階段を上り海抜60㍍の広場を目指す=紀宝町鮒田
2021年05月09日
58 釈迦の誕生祝う
 三輪崎保が花まつり  (新宮市 )

 新宮市三輪崎の太興山龍雲寺(中畑弘士住職)は7日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」を開いた。隣接する保育所型認定こども園三輪崎保育園(中畑元太園長)の5歳児21人が参加し、生花で飾った花御堂(はなみどう)の誕生仏に優しく甘茶を注いだ。

 釈迦の誕生の時に竜が現れ、甘露の雨を降らせたという伝承に倣った行事。本来は4月8日に行うが、園児が生活に慣れるまで1カ月ずらしている。

 釈迦が描かれた冠をかぶった園児たちは行事の由来を学び、一人一人誕生仏の像に甘茶を掛けて手を合わせた。甘茶を飲むと「砂糖が入っていないのに甘い」「おいしい」と驚いた。この日は三輪崎地区に出て、近隣の施設で花まつりの歌を披露する姿も見られた。

 中畑園長は「お釈迦様は、小さなお友達の命も大切にするとても優しい男の子でした。みんなもお釈迦様と一緒で、仲良しなのが大好きですよね? 『ありがとう』や『ごめんなさい』を言える子になってください」と語り掛けていた。

(2021年5月9日付紙面より)

誕生仏に甘茶を掛ける=7日、新宮市の太興山龍雲寺
甘茶を味わう園児たち
2021年05月09日
59 エゴノキが花の盛り  新宮市・徐福公園  
2021年05月09日
60 「影響継続」7割強  新型コロナアンケート  (東京商工リサーチ )
2021年05月09日
61 大切な命を守るため  神倉小で地震・津波避難訓練  (新宮市 )
2021年05月09日
62 初夏の花が見頃  三輪崎の濱口さん宅で  (新宮市 )
2021年05月09日
63 「お母さんありがとう」  母の日に手形足形アート  (新宮市 )
2021年05月09日
64 みんなで楽しい思い出を  太地小が春の遠足  
2021年05月09日
65 地域に根差した活動誓う  初のウェブ配信で紀南地区メーデーを開催  (熊野市 )
2021年05月09日
66 20本の苗木植え替える  太平洋沿岸自転車道で  (御浜町 )
2021年05月09日
67 グラウンドゴルフが大好き! 辻本ミサエさん、中井清さん (趣味日和 ~生活に、彩りを。~)
2021年05月09日
68 お悔やみ情報
  
2021年05月08日
69 65歳以上、年長優先で開始
 新型コロナワクチン集団接種  (古座川町 )

 古座川町が6日、65歳以上を対象にした新型コロナワクチンの集団接種を始めた。同日現在、木~土曜日の3日間を1サイクルとして今週と来週の2度、会場を設けることが決まっている。希望者全員分の確保につながるワクチン供給第3弾は10日か17日の週にある見込みで、決まり次第順番待ちの対象者へ通知を出すとしている。

 同町はあらかじめ対象者1411人に案内を出し、全体の約73%が接種を希望。七川診療所と明神診療所を会場にして集団接種を進める計画を立て、段階的に行われるワクチン供給が決まるたびに年長優先で日時指定の通知を出し来場を呼び掛ける形を取っている。

 現在決まっているサイクルの会場は木曜日が七川、金曜日と土曜日が明神。今週は計420人、来週は計370人に集団接種をし、別途社会福祉法人高瀬会に入所している対象者150人分を加えてすでに供給済みの第1~2弾分計1950回分(1回目の3週間後に2回目の接種をするので実質975人分)を使う計算で進めている。

 初日となった6日は71歳の一部を含むそれ以上の年長者150人を対象に終日実施した。対象者として自身への接種を兼ねて来場した西前啓市町長が開始に当たってあいさつをし、以降この日の通知を受けた対象者は受け付け順に問診や医師による予診で接種の可否判断を受け、可であれば接種。直後15~30分の経過観察で不調がなければ接種済証の交付を受け3週間後に2回目の接種をすることを確かめ、1時間ほどの所要時間で1回目を終了した。

 同町は1時間当たり25人ペースで集団接種をしていて、明神は金曜日に100人(半日実施)、土曜日に170人(終日実施)を対象に実施する。13日の七川は100人となるため、今週と来週で1サイクル当たりの集団接種人数に差が出ている。6日現在で順番待ちの対象者数は約150人。第3弾の供給確定を待つ状況となっている。

(2021年5月8日付紙面より)

診療所内での密を避けるため七川総合センターふるさとで待機する対象者=6日、古座川町下露
2021年05月08日
70 住みよい町づくりに向け
 赤十字奉仕団が清掃活動  (新宮市 )

 5月の赤十字運動月間に合わせて6日、新宮市新宮赤十字奉仕団(仲富美子委員長)がクリーンキャンペーンを実施した。団員11人が赤十字マークの付いたかっぽう着姿で参加し、市役所と市福祉センター周辺で草むしりに汗を流した。

 献血や募金、人権学習、布マスク寄贈などさまざまな地域貢献活動を行う同奉仕団の活動を知ってもらうため、毎年実施している。

 田岡実千年市長は日頃の活動に感謝を述べ「クリーンキャンペーンを通じて町がきれいになるだけでなく、市民の心も明るくなり、住みよい町づくりにつながる。率先して清掃活動をする姿は市民の模範」とあいさつ。

 仲委員長は団員たちに「令和3年度最初の清掃活動。募金活動は新型コロナウイルス感染拡大で延期としたが、十分な感染対策を取り、5月の空の下で和気あいあいと楽しみましょう」と呼び掛けた。

 地域赤十字奉仕団は「人間の命と健康、尊厳を守る」という使命の下、奉仕活動を通じて地域社会に貢献したいという思いを持った人々が集まったボランティアグループ。県内では自治体単位で49団体が結成されている。

(2021年5月8日付紙面より)

草むしりに汗流す団員たち=6日、新宮市
2021年05月08日
71 各自が「てんでんこ」に逃げる
 大津波想定して避難訓練  (成川小 )

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長、児童47人)は6日、本年度最初の避難訓練を実施。巨大地震と大津波を想定して全校児童が高台の中村公園に避難した。

 年に4回、火災や地震、津波を想定した訓練を計画。今回は地震、大津波が発生した際、児童が落ち着いて安全に避難し、教職員も的確に誘導することが狙い。昨年度から津波が迫ったら各自で逃げる「津波てんでんこ」を参考にしてきた。

 授業中に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード9、震度7の巨大地震が発生したと想定。地震を知らせる校内放送が流れると、児童たちは机の下で身を守り、揺れが収まった後、防災頭巾をかぶり「津波てんでんこ」に倣って各自で避難した。

 海抜約25㍍の中村公園は地区の一次避難場所に指定されており、学校からはおよそ500㍍。全児童は息を切らしながら高台を目指して走った。教職員は非常用持ち出し袋を背負い、取り残された児童がいないか確認した。

 大津波発生時に紀宝町では最短11分で第一波が到達するといわれており、大藤校長は「皆さんの頑張りで、昨年より早い4分9秒で避難が完了した」と評価。「地震はいつ起こるか分からない。自分の命は自分で守ることを心掛け、家族ともう一度、避難場所を確認しましょう」と呼び掛けた。

(2021年5月8日付紙面より)

高台の中村公園を目指す児童たち=6日、紀宝町成川
2021年05月08日
72 初夏の風景に彩り
 休耕田にレンゲソウ広がる  (那智勝浦町 )

 ほぼ田植えを終えた那智勝浦町太田地区で、休耕田に咲く紅紫色のレンゲソウが初夏の風景に彩りを添えている。

 場所は同町下和田の県道沿い。青空に恵まれた4日は、レンゲソウに黄色に花咲くハハコグサやニガナが交じり、明るい水彩画のような雰囲気を醸し出していた。休耕田の所有者は隣接する久司𠮷五郎さん。レンゲソウが育つ田は10枚で、面積は約5㌃余りという。満開となったのは「4月中旬ごろではないか」と話し、開花状態については「ピークを過ぎてしまった」と残念がるが、最近でも車を止めて撮影するドライバーもあったそうで、今月下旬までは若緑の苗が伸びようとする水田との対比が、心を和ませてくれそうだ。

 久司さんは十数年前に水田耕作を中断したが、当時土壌保全に効果的なレンゲの種をまいた。その後、希望者があって一時、水田を貸与していたが数年前に耕作者が離農して再び休耕田に。レンゲソウは毎年育ち、農地の保存に貢献している。ミツバチが花にすがり、羽を震わせながら蜜を吸っていた。

(2021年5月8日付紙面より)

下和田地区で広がる休耕田のレンゲソウ=4日、那智勝浦町太田地区
花から蜜を吸うミツバチ
2021年05月08日
73 「ファミサポ」利用してる?  開始から6年目、会員増強目指す  (新宮市 )
2021年05月08日
74 覚えのない植物の正体は?  松下さん宅に黒い花咲く  (那智勝浦町 )
2021年05月08日
75 みんなで磯遊び満喫  遠足や避難訓練で夏山海岸へ  (市野々小 )
2021年05月08日
76 晴天の下、磯遊び  避難訓練兼ね遠足楽しむ  (下里小 )
2021年05月08日
77 色づきで雌雄区別容易に  古座川町内のハッチョウトンボ  
2021年05月08日
78 木山さんの畑でタマネギ収穫  潮岬こども園の4、5歳児  (串本町 )
2021年05月08日
79 持続可能な新宮市に  松畑玄市議が出馬表明  (新宮市長選 )