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2024年03月30日
1 脱炭素や災害防止に
 駅で苗木を育てて植林  (JR西とソマノベース )

 JR西日本和歌山支社とソマノベース(田辺市・奥川季花社長)は、和歌山県内の特急くろしお停車駅で、紀州備長炭の原木であるウバメガシの苗木を育て、熊野古道近隣のエリアに植林する「戻り苗」プロジェクトを始めた。28日は新宮駅などに設置。脱炭素や災害防止などを目指す。

 戻り苗は、ドングリから苗木を育て、山に植林する取り組み。ソマノベースはドングリが入った戻り苗キットを、環境問題などに関心のある個人や企業にいったん購入してもらい、2年間育てた後に戻してもらって植林している。土砂災害リスクの軽減も念頭に、場所は放置山林などを選んでいる。同支社は、カーボンニュートラルを目指していることもあり、取り組みに賛同。さらに減少しているウバメガシの保護も考えて樹木を選んだ。

 場所は▽和歌山支社▽和歌山駅▽海南駅▽新宮駅▽紀伊勝浦駅▽串本駅▽白浜駅▽紀伊田辺駅▽御坊駅―の9カ所。紀州ヒノキで作られた、24本挿しのラダーシェルフを2台ずつ、合計で18台432本を設置する。各駅では駅員が水やりを行う。2年で30㌢前後になる予定という。新宮駅では、1年育てた苗木とドングリを半数ずつ、駅構内に設置した。

 同支社地域共生室の御堂直樹課長(48)は「環境保全、森林づくり、ウバメガシ保護、熊野古道の保全など、いろんなストーリーを持たせた取り組み。駅利用者や地域も一緒に環境問題に向き合い取り組んでほしい。愛着ある木を見つけて2年間、成長を感じてもらえれば」と話した。

■紀伊半島大水害が原点



 ソマノベースの奥川社長(28)は、那智勝浦町天満の出身で、新宮高校の卒業。戻り苗の発想の原点は、紀伊半島大水害の経験だった。「植林で防災につなげたいとの思いがあった。新宮駅は通学で毎日のように利用したし、勝浦も地元。そういう場所に置いてもらえるのはうれしい。これを通して大水害の教訓を思い出したり、経験していない子どもらが大水害を知ってくれることにつながれば」と語った。

(2024年3月30日付紙面より)

プロジェクト実施に訪れた御堂直樹課長(右から2人目)と奥川季花社長(中央)=28日、JR新宮駅
ウバメガシのドングリと苗木
2024年03月30日
2 橋杭園地の防砂ネット撤去
 4~10月の三季運用に向け  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭園地で28日、防砂ネットの撤去作業があった。

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が4月1日(月)から始める三季運用(4~10月)に向けた準備の一環。この防砂ネットは冬に吹き抜ける風で舞い上がりやすい砂の飛散を抑える目的で設置していて、三季運用のシーズンオフとなる冬場に砂浜へ張っている。

 直近では昨年12月に幅1㍍の農業用樹脂ネットを長さ17㍍で切り出したもの20枚を、マツの防風林が途切れて砂が国道一帯まで飛散しやすいビーチハウスラパン前の砂浜(海水浴場の遊泳区域と面する砂浜)へおおむね波打ち際に垂直方向となるよう約5㍍間隔で設置。この日は同協会の会員や職員と町産業課の職員8人が作業に参加し、半ば埋もれるほどに飛散を食い止めた防砂ネットを砂から引き出し支柱も引き抜いて砂浜を自然の状態へと戻した。

 同協会は三季運用中、同ハウスを営業してシーカヤックなど各種マリンアクティビティーのレンタルやツアーの提供(その予約は通年で受け付け中)をし、7~8月に海水浴場を設置して活用を図っている。

 来月21日(日)には機運醸成を目的としたイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を初の試みで朝市企画と連動させた形で開くとし、現在内容を煮詰めている。次の三季運用に向け、島野会長(56)は「先日は少し残念だったがロケットの方もどんどん進んでいるし、打ち上げを心待ちにするたくさんの皆さんが串本へ来られると思う。橋杭ビーチでは4月にオープンフェスタがあり、その先も新たなイベントや既存のイベントをどんどんとやっていきたいと思うので、たくさんの皆さんにお越しいただければ」と思うところを語った。

 同ビーチの問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)、各種マリンアクティビティーの予約はビーチハウス・ラパン(電話090・3356・8305)まで。

(2024年3月30日付紙面より)

砂浜に設置した防砂ネットを撤去=28日、串本町くじ野川の橋杭園地
2024年03月30日
3 災害時の行動と備え
 民生児童委協が研修会  (新宮市 )

 和歌山県社会福祉協議会地域福祉部副部長で、災害ボランティアセンター所長でもある南出考氏による「災害時における民生委員のやるべきこと」の講演が25日、新宮市福祉センターであった。約40人が参加。災害時の行動や備えについて考えた。

 新宮市民生委員児童委員協議会(小内潤治会長)の研修会として実施した。南出氏は、自らも支援に出向いた能登半島地震に言及。「家屋倒壊の被害が多数発生している。被災者は、いまだに厳しい避難生活を余儀なくされている。断水の復旧は遅れており、まだまだ水が通っていない状況」などと話した。

 被災地の家屋の写真を映し出し「家屋が50㌢以上沈下していた。液状化した地域もたくさんあった。印象的だったのは、門松やしめ縄が飾られたままの家が多かった。誰も悪くないのに日常が一変していた。生活の落差を思うと胸が締め付けられた」と語った。

 「生かされた命の尊さ」に言及。「自分自身の役割は何か。被災によりつながりをなくした人もいる。そういう人とつながって励ますために動いている気がする。一人ではできないことを、仲間と協力してできるようにしていくことが役割かと」と力を込めた。

 人間関係の構築の重要性も強調した。「被災地に入ると、絆やつながりが大事とよくいわれる。普段つながりを強める取り組みをしているだろうか。孤立や孤独を深めてしまわないように、お互いが気にかけ合い、励まし合い生きていく。災害時も同じ。コミュニケーションを取りつながることが大事」と訴えた。

 発災後の関係構築は困難であることを説明。「だからこそ、日頃からつながりを築いておく必要がある。初めましてをできるだけなくしておくのが、備えの一つ。日頃から顔の見える、笑顔の見える関係づくりを」と呼びかけた。

 「被災者はよく、防災のことを家族や友人、隣人ともっと話しておけばよかったと言う。災害はいつ起こるか分からない。備えができるうちはまだいい。誰もが防災の担い手。大切なものを守るため、失わないため」と伝えた。

(2024年3月30日付紙面より)

民生委員児童委員に必要な行動と備えを考えた=25日、新宮市福祉センター
講話する南出考氏
2024年03月30日
4 ポケモンのふた設置
 那智勝浦町や串本町など  

 那智勝浦町や串本町をはじめ県内5カ所に、アニメ「ポケットモンスター」(ポケモン)のキャラクターがデザインされたマンホールのふた「ポケふた」が設置されることになり、そのお披露目式が25日、和歌山県庁であった。各町の名所を背景にした、色鮮やかなデザインが明らかになった。

 ポケモンは、ゲームソフトを原作としたテレビアニメ。人気を博し映画化もされ、スマートフォン向け位置情報ゲーム「ポケモンGO」も登場している。そのキャラは森やUFOなどさまざまなものを象徴しており、各町に適したキャラが選ばれてポケふたにデザインされている。

 那智勝浦町は那智の滝を背景に森のキャラとなっており、大門坂駐車場に4月中旬から4月下旬に設置を予定。串本町はロケットを背景に星、宇宙生物、磁力のキャラが配され、設置は4月下旬の予定となっている。設置されたポケふたは順次、「ポケモンGO」のゲームマップ上に登場する。

 その他の設置場所は、和歌山市、高野町、白浜町。ポケふたは株式会社ポケモンが自治体へ無償で寄贈し、設置や管理は自治体が行う。3月19日現在で33都道府県に333枚が設置され、それぞれが専用デザインとなっている。

(2024年3月30日付紙面より)

披露された那智勝浦町(中央)と串本町(右端)の「ポケふた」(和歌山県提供)
2024年03月30日
5 第1回定例会一般質問②  古座川町議会  
2024年03月30日
6 現地確認し報告案を検討  技術検討委が第4回会合  (八郎山トンネル )
2024年03月30日
7 事故防止への意識高めて  ランドセルカバーなどを贈呈  (交通安全協会新宮支部 )
2024年03月30日
8 元気に100歳を目指そう  太田地区老人クラブ講演会  (那智勝浦町 )
2024年03月30日
9 御浜町人事異動   
2024年03月30日
10 能登半島地震被災地へ  義援金、共同募金などに託す  (御浜町 )
2024年03月30日
11 熊野MAX、紀宝が県大会へ  熊野支部予選で代表決まる  (少年野球 )
2024年03月30日
12 街がひな祭り一色に  40カ所でキーワードラリー  (熊野市 )
2024年03月30日
13 指定文化財のパネル展  まなびの郷で18点飾る  (紀宝町 )
2024年03月30日
14 お悔やみ情報
  
2024年03月29日
15 興行時に子ども席は
 丹鶴ホール活用で意見  (新宮市総合教育会議 )

 新宮市総合教育会議が27日、市役所であった。田岡実千年市長と速水盛康教育長、教育委員4人が出席。丹鶴ホールの活用状況や、緑丘中と城南中の統合再編協議の経過について意見を交わした。丹鶴ホールでの興行に際して委員より「子ども席を設けては」との提案もあった。

 丹鶴ホールについて事務局より、2023年度の実績が説明された。昨年4月から2月までの文化ホールの利用状況として、稼働率が全日は63・0%、平日が46・2%、土・日・祝日が83・8%だったこと。図書館の入館者数は合計で8万6284人、1日平均は329人だったことなどが明かされた。

 ある委員が、有名劇団の公演で子どもの観覧が少なかったことを指摘。「こういうものこそ子どもに見せたい。子ども席の確保などをお願いできたら」と求めた。事務局は「いろいろな調整が必要。事業者とも相談してやっていこうかと思う」と答えた。

 別の委員は、以前の市民ホールは音響設備の評判が良くなかったことに言及。「(これまでの興行で)何か指摘はあったか」と問うた。事務局は「音響や照明が悪いなどの指摘を受けたことはない」と応じた。

 図書館の利用状況についても、委員より「例年と比べどうか」と確認があった。事務局は、旧図書館は詳細なデータを取っていなかったので、おおよその比較と前置きしつつ「1・5倍程度の入館者数を維持している」と話した。

 緑丘中と城南中の統合再編協議についても事務局より、検討委員会が新校名として「新宮中学校」1本を推薦したことなどの説明があった。

 委員からは「新校則(の検討)をきちんとしてほしい。部活動も、教師以外の指導者を取り入れている学校もあると聞く。力を入れてほしい」と要望があった。事務局は「校則は教職員や生徒の意見を聞き進めたい。部活動の地域移行は(いろいろな要素が)複雑に絡んでいる。解きほぐしながら進めたい」とした。

 田岡市長は「(通学路で)交通量が多くて狭い道路も存在する。生徒の安全確保を」。「統合は成功事例を研究して、より良い取り組みに」などと求めた。

(2024年3月29日付紙面より)

丹鶴ホールの活用や中学校の統合再編について意見を交わした=27日、新宮市役所
2024年03月29日
16 20人が棒パン味わう
 「くまっこ」で春休みイベント  (新宮市熊野川町 )

 「子ども広場くまっこ」は27日、新宮市熊野川町能城山本(のきやまもと)の曹洞宗金龍山泉蔵寺で5年ぶりに春休みイベント「棒パンづくり」を開いた。参加した子どもたち20人は、くまっこ指導員に教わりながらパン作りを楽しんだ。

 催しは子どもたちの人気企画として毎年行われていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に中止となっていた。

 この日は発酵させたホームベーカリー用の食パン生地10斤分を用意。アルミホイルで包んだ竹の棒に巻き付けて火であぶり、約40本を完成させた。子どもたちは「熱いけどおいしい」「初めて食べた」「いい匂い」などと会話をしながら笑顔を見せ、焼きたてを味わった。

 初めて参加した塩﨑心結さん(8)は「思っていたより簡単で上手に焼くことができた。もちもちしていて、おいしかった」と話していた。

  □     □

 「くまっこ」は熊野川町の子どもたちを地域全体でたくましく心豊かに育てようとの思いから、2011年7月に同町保健センター内に開設。放課後の子どもの居場所づくりに取り組んでいる。利用日は平日の放課後から午後5時まで。夏休みなど長期休暇期間は午前8時30分から正午と午後1時から5時まで。

(2024年3月29日付紙面より)

棒に巻いた生地を焼く子どもたち=27日、新宮市熊野川町能城山本の泉蔵寺
みんなで焼きたてを味わった
2024年03月29日
17 優秀卒業生を市長表彰
 料理と着物の学校2校  (新宮市 )

 専修学校各種学校優秀卒業生市長表彰式が27日、新宮市役所であった。田岡実千年市長が、優秀な成績で市内の学校を卒業した3人に、表彰状を手渡した。

 千穂の新宮料理学院(西嶋正彦学院長)の田中虎哲さんと、井の沢の萩原きもの総合学院(萩原眞理学院長)の淡中善子さん、坂根昭代さんが表彰を受けた。

 田岡市長はあいさつで「学校で習得した技能は、これからの人生で必ず生かされ役立つでしょう。表彰おめでとうございます。これを契機にさらに研さんされ、素晴らしい人生を歩まれることを切望します」と語った。両校の専門教育や技術・技能教育の振興にも感謝を伝えた。

 和歌山県専修学校各種学校協会の坂本順一・会長も来賓として祝辞。「おめでとうございます。今後も社会で頑張って、後進の教育に努めていただければ」と呼びかけた。

 これらを受けて、相野谷中学校2年生の田中さんが、受賞者を代表して謝辞。「小5から料理を習い始め4年になった。たくさんの料理や調理方法を学ぶことができた。習得した技術や経験を、将来の仕事や生活に役立てていけたら」と話した。

(2024年3月29日付紙面より)

表彰式に出席した皆さん=27日、新宮市役所
謝辞を述べる田中虎哲さん
2024年03月29日
18 3月末ごろ見頃と予想 一枚岩のソメイヨシノ (古座川町)

 古座川町相瀬、一枚岩一帯のソメイヨシノが町内で先駆けて咲き進んでいる。今年は木によってばらつきがあり、全体として三分~満開と幅がある状況。27日はほぼ雲がない好天に恵まれ、スマートフォンなどで咲き進む花を撮影する人々の姿も目立った。

 クマノザクラやヤマザクラとともに町内では数多いソメイヨシノ。日本さくら名所100選の七川ダム湖畔や蔵土多目的広場、一枚岩一帯は主だった花見の名所として町内外に知られていて、中でも一枚岩一帯は他の場所に先駆けて咲き進む傾向にある。

 比較的咲き進んでいるのが河川敷へ下る道周辺のソメイヨシノで、今年は観光協会のイベント「古座川ライトアップウイークエンド」が23、24日の2日間にわたってこの場所で行われ、その時点では三~五分咲きだった。一枚岩Monolithは「16日ごろからちらほらと花が見られるようになり、10日ほどで今の状態。今後の雨次第だけれど、この週末が一番の見頃になりそう」と予想し、咲き進みが遅れているソメイヨシノがその次の週末まで咲き続けることを期待している。道の駅一枚岩や古座川の対岸にあるどんどろの森へ出入りする道沿いにもソメイヨシノの並木があるが、これらが後を追うように咲き進んでいる状況だ。

 桜まつり実行委員会のイベント「桜フェア」実施中の七川ダム湖畔も木によって差があるが、事務局の町地域振興課によると27日現在でまだちらほら咲きだそう。咲き進むときは一気に咲き進むが、期間の中盤と終盤の週末はともに花を楽しめそうだと期待している。このイベントに特定の期日の催事はないが、事前登録した7店舗が花盛りに合わせて桜の広場周囲に出店する予定。

(2024年3月29日付紙面より)

他の場所に先駆けて咲き進む一枚岩一帯のソメイヨシノ=27日、古座川町相瀬
古座川町観光協会のイベント「古座川ライトアップウイークエンド」の様子=23日、古座川町相瀬
2024年03月29日
19 150人が各部門で熱戦 新宮信用金庫理事長杯卓球大会 
2024年03月29日
20 競技普及のきっかけに
 初めての空手見学会  (和道流新宮道場松本塾 )
2024年03月29日
21 楽しいステージを展開  吹奏楽部が定期演奏会  (新宮高校 )
2024年03月29日
22 「想いを受け継ぐ」テーマに  近大新宮吹奏楽部第13回定期演奏会  
2024年03月29日
23 太地町の人事異動   
2024年03月29日
24 実現求め市長に報告  地域福祉計画策定委員会  (新宮市 )
2024年03月29日
25 災害対応の経験蓄積を  柴田通仁さんが防災講話  (那智勝浦町 )
2024年03月29日
26 コバノタツナミの花  那智勝浦町の宇久井半島  
2024年03月29日
27 「思い出をありがとう」  正明保が卒園式  (新宮市 )
2024年03月29日
28 ボッチャで盛り上がる  わがら広角が体験会  (新宮市 )
2024年03月29日
29 医療的ケア児の支援体制学ぶ  SOLEIL開設前に  (御浜町 )
2024年03月29日
30 地元材で自然の工作楽しむ  花づくり部会が児童招き  (紀宝町 )
2024年03月29日
31 ヤングケアラーが「いきる」社会へ  地域福祉活動計画推進委が研修  (紀宝町 )
2024年03月29日
32 第1回定例会一般質問①  古座川町議会  
2024年03月29日
33 愛好者42人32ホールで競う  池野山公園で交流GG大会  (古座川町 )
2024年03月29日
34 列車「銀河」が再び  紀南コース運行が決定  
2024年03月29日
35 シダレザクラが六分咲き  熊野那智大社の内庭で  
2024年03月29日
36 お悔やみ情報
  
2024年03月08日
37 3年間の思い出を胸に
 公立中学校で卒業式  (新宮市・那智勝浦町 )

 新宮市と那智勝浦町の公立中学校で7日、卒業式が挙行された。生徒たちは校長から卒業証書を受け取り、3年間の思い出を胸に母校を巣立った。

  □     □

■新宮市



 新宮市内では緑丘72人、城南52人、光洋58人、高田1人、熊野川2人の計185人が卒業した。

 緑丘中学校では保護者や教職員らが見守る中、生徒たちに証書を手渡した宮本雅史校長は「学び続ける」「夢を持って努力していく」「人とのつながりを大切に」の言葉を贈り「みんなは何事にも積極的に取り組み、この3年間で本当にたくましくなりました。社会は人と人とのつながりでできている。学校生活で学んだことを生かし、成長していってください」と式辞。

 在校生を代表して平井寧月さん(2年)が「行事などを通して、皆さんは私たちの憧れの存在でした。これからは先輩方から学んだことを引き継ぎ、より良い学校にしていけるよう頑張ります」と語った。

 卒業生代表の永田眞太郎さんは中学校生活を振り返り「この先、たくさんの出会いと別れがある。高い壁にぶつかることもあると思いますが、緑丘中学校で学んだ思い出を胸に前向きに乗り越えていきます」と答辞を述べた。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、那智45人、下里30人、色川5人が卒業した。宇久井は13日(水)に開かれる予定で24人が母校を巣立つ。

 下里中学校では中西健校長が一人一人に卒業証書を手渡し、式辞の中で体育祭や文化祭を成功に導いた3年生の活躍をたたえた。中西校長は「無駄が大切、自分で決めることが大切、自分自身を大切に、この三つをお願いしたい」と卒業生に語りかけ、「悩んだり、心が不安定になったりするかもしれないが、みなさんは私たちにとって希望の固まり。それを忘れないで思い切り青春時代を楽しんで」とエールを送った。

 在校生代表の曽我悠太さんの送辞を受け、卒業生代表の小野優さん、尾鷲俊人さん、中村安祐美さんが答辞を述べた。3人は先生の指導、部活動、修学旅行などの思い出を語り、卒業生全員が立ち上がってそろって先生、保護者らに頭を下げて感謝の気持ちを表した。3人は、さらに大きく成長することを誓って答辞を結んだ。卒業生らは温かな拍手に送られ、会場を後にした。

(2024年3月8日付紙面より)

保護者や在校生に見守られ入場する卒業生=7日、新宮市立緑丘中学校
中西健校長から卒業証書を授与=同日、那智勝浦町立下里中学校
2024年03月08日
38 初号機打ち上げを盛り上げ
 見学場などへのぼり掲げて  (和歌山ロケット応援団 )

 和歌山ロケット応援団(青木圭団長)が6日、同団設置分のロケット打ち上げ応援のぼりの掲出作業を完了した。

 「応援の思いは共通」という観点で在住地域にこだわらず有志が集まって結成する同団。こののぼりはロケット「カイロス」の打ち上げを盛り上げるシティーラッピング素材として、射場「スペースポート紀伊」公式エンブレムを取り入れて作成し、同団掲出と協力事業者掲出の2系統で設置の裾野を広げている。

 現在行われている掲出は、9日(土)午前11時~正午に打ち上げ予定の初号機を見据えた機運醸成。まちなかは協力事業者が店頭などへそれぞれ掲出しているため、同団設置分は初号機の公式見学場の出入り口を分かりやすくする掲出を考え田原海水浴場そばに40本、旧浦神小学校一帯に50本を順次設置。残りはJR古座駅駐車場のフェンスに掲げているという。

 この取り組みが初号機の打ち上げに向けた最終の機運醸成で、青木団長は「打ち上げ日時は晴れの予報で、あとはもう無事に打ち上がることだけを期待するばかり。皆さんもきっと同じ気持ちだと思うので、その瞬間は大きな感動が広がると思う。私たちは応援団なので、そのように盛り上がるよう打ち上げを応援していきたい」と心境を語った。

 田原海水浴場そばには後にスペースポート紀伊周辺地域協議会も応援のぼりを追加で設置。その相乗で、並ぶのぼりが一段と主張力を増している。

(2024年3月8日付紙面より)

公式見学場(田原海水浴場)そばに掲げられたロケット打ち上げ応援のぼり=6日、串本町田原
2024年03月08日
39 打ち上げ記念クッキー提供
 シダックスから子どもらへ  (串本町 )

 串本町学校給食センターの調理運営業務を受託するシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社が6日、配食先の子どもらへ民間ロケット打ち上げ記念クッキーを提供した。

 田原にある民間ロケット射場「スペースポート紀伊」のロケット「カイロス」初号機が打ち上げ予定となったことを受け、子どもたちにその瞬間を心に残る記念にしてほしいという願いを込めて計画。クッキーは同社学校給食事業の調理スタッフがアレルギーフリーを意識してレシピを考案し、同センターで5日に焼き上げスペースタウン串本ロゴとシダックスグループ公式食育キャラクター「モグちゃん(記念仕様)」、社名などをあしらった宇宙食風パッケージに詰めて仕上げた。配食先の全員に加え、自校方式で配食する田原小、町外だが配食先の古座川町立古座中学校も対象にし約1300個を6日に一斉提供した。

 串本町立西向小学校(河田恵美校長、児童42人)へは同社和歌山営業所の塩路浩一営業所長ら社員が給食の時間に合わせて訪問し、提供の趣旨を伝えて一人一人に同クッキーを手渡した。児童の多くが給食を食べ終えた後に宇宙飛行士気分でパッケージを開封して味わった。

 クッキーはアレルギーフリーを意識し白くなってしまった生地にほどよい色味をつけてくれるカボチャを練り込み、ロケットの形をした枠の中に「くしもと」と記したデザインを型押しした内容。型押しは子どもが「くしもと」というなじみ深い響きからすぐにロケットが連想できるようにと考えた工夫だそうで、児童は何が書いてあるのかを興味津々に確かめ何の味かを探りながら味わった。

 河田校長は「これをきっかけにして9日にいよいよ上がることとなったロケットへの関心を今まで以上に持てるようになれば」と効果を期待して提供に感謝。塩路営業所長は「まずは注目される事業が立ち上がるというところを大いに感じ、地元に誇りを持っていただければ。これがいい思い出になり将来、この地域を発展させる人になってもらえれば」と提供に込めた思いを語った。

(2024年3月8日付紙面より)

2、3年生一人一人に記念クッキーを手渡す塩路浩一営業所長=6日、串本町立西向小学校
提供した民間ロケット打ち上げ記念クッキー
2024年03月08日
40 ロケットのアート作品設置
 JR駅員が串本駅改札内に  (串本町 )

 JR串本駅改札内の待合室に6日、ロケット「カイロス」をテーマにしたペットボトルキャップアート作品が設置された。

 JR新宮駅に勤務する小原和記係長(40)主導による趣向。駅員にとどまらず保線、電気、乗務の各社員や関係する事業者の協力も得てデザインや設計を練りに練り、必要な材料を集め1年越しでこの作品を作り上げたという。

 縦横とも180㌢の正方形パネルに2500個のキャップを並べ、橋杭岩越しに飛ぶロケットとその前を走る特急くろしおを描き出した内容。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」から何時に打ち上がるのかが分からず、「宇宙=星空」の印象でロケットの背景は星空になっているという。

 同室に収まる目いっぱいの大きさで作ったため、この日は数人がかりで角をぶつけないよう慎重に搬入。頑強な足がついているが万全を期してワイヤーで壁とつないで安全を確保し、大勢にこの前で記念撮影をしてほしいという思いがあり極力その妨げにならない配置で木製ベンチを入れ直した。

 道本隆文・新宮駅長(60)は「新宮駅に飾っている『WEST EXPRESS 銀河』をテーマにしたアートの第2弾となる作品。ロケットの打ち上げをきっかけにして多くの方に紀南へ来てほしいし、われわれもできる限り地元の皆さんと一緒にその対応をしていきたい」とコメント。

 設置を終えて小原係長は「主導したものとしては感動の一言に尽きます。地域に愛されるためにみんなでこのアートを作ったので、たくさんの人に見に来てほしい。ロケットが起爆剤となり地域が発展することに少しでも寄与できたら」と主導に込めた思いを語った。

(2024年3月8日付紙面より)

改札内待合室に設置されたペットボトルキャップアート作品=6日、JR串本駅
待合室や作品を傷めないよう慎重に搬入を進める駅員
2024年03月08日
41 近大新宮、全勝で連覇
 高校サッカー「フレッシュマンリーグ」  
2024年03月08日
42 新宮サッカースポ少が栄冠
 新宮信金経営者塾100人会「紀蹴カップ」  
2024年03月08日
43 きんでん新宮に「銅賞」  優秀安全運転事業所表彰  
2024年03月08日
44 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問②  
2024年03月08日
45 当初予算案など38議案  町議会3月定例会が開会  (那智勝浦町 )
2024年03月08日
46 オランダカイウの花  くじら浜海水浴場近く  (太地町 )
2024年03月08日
47 工作などで親睦深める  熊野川地区民児委協議会と三津ノ保園児  (新宮市 )
2024年03月08日
48 不審者対応の体制見直し  体育文化会館で職員訓練  (那智勝浦町 )
2024年03月08日
49 火の適切な取り扱い促す  防火啓発パレードなどで  (古座川町 )
2024年03月08日
50 木本総合は1.17倍  県立高校後期選抜入試  (三重県教委 )
2024年03月08日
51 今年も新酒並び始める  尾呂志の日本酒「颪」  (御浜町 )
2024年03月08日
52 義援金を中能登町の教育に  成川小学校児童会が活動  (紀宝町 )
2024年03月08日
53 議員活動を高く評価  元町議・野村正視さんに叙勲伝達  (紀宝町 )
2024年03月08日
54 92人が新たな一歩を  矢渕中や相野谷中で卒業式  
2024年03月08日
55 48時間前時点、打ち上げはGO  スペースワン社が発表  (串本町 )
2024年03月08日
56 お悔やみ情報
  
2024年03月07日
57 移転後に利用者3.5倍
 地域子育て支援センター  (那智勝浦町 )

 昨年10月に那智勝浦町の体育文化会館に移転した同町地域子育て支援センター(森本幸美センター長)。「あそびの広場」の利用組数は、移転前1日当たり平均2・8組で推移していたが、昨年10月以降は10・2組と約3・5倍に。毎日多くの親子が利用し、好調な滑り出しを見せている。

 同センターは2002年に勝浦保育所(現・勝浦こども園)内に開設。未就園の子どもとその親を対象に、育児相談や乳幼児の遊びの場・親の交流の場の提供などで子育てをサポートしてきた。

 体育文化会館を多世代の交流拠点として整備し、利用者の利便性向上を図る目的で移転。会館では、多機能トイレのオムツ交換台や男女トイレへのベビーチェア設置、授乳室、屋外遊び場(砂場)などを整備した。

 川口橙弥君(1)と利用している母親の明日香さんは「こちらへ引っ越してきて1年ほど。バイパスからのアクセスも良く、駐車場も近くなり、すごく来やすくなった。利用する子も増えて、同世代の子の成長を見られるのもいい」。前地琥陽君(1)と参加した母親の侑紀乃さんは「以前は月1回ほどの利用だったが、子どもも活発に動くようになり、よく来るようになった。4月から息子と同じ保育園に通う子もいる」と語る。

 親子を対象としたミニ防災講話やSNS講座、ベビーマッサージなども企画。館内では福祉課による産後の母親らを対象としたママフィットネスのオンライン教室などもあり、子育てに関わる人や情報が集まる場になっている。同館周辺の散歩やどんぐり拾いも人気。

 あそびの広場は、水曜日の午後を除く平日の午前9時~正午、午後1時~3時に開催しており、町外からの利用も可能。森本センター長は「ぜひ気軽に遊びに来てください」と呼びかけている。

(2024年3月7日付紙面より)

広場で遊ぶ親子=那智勝浦町地域子育て支援センター(体育文化会館)
2024年03月07日
58 五感で春の野草味わう
 4年ぶり天ぷら振る舞い  (自然探訪スクール )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会は3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで自然探訪スクールの第8回講座「春の野草の観察」を開いた。4年ぶりに天ぷらの振る舞いもあり、参加者22人が五感を使って春の野草を味わった。

 熊野地方の大自然に親しむ中でその営みを学び、愛護する精神を培うことが目的の講座。講師は熊野学研究委員会委員の瀧野秀二さん。

 参加者たちは地玉(じごく)の浜への周遊ルートを歩き、ハマカンゾウやツワブキの新芽、ハマアザミの茎など食べられる野草を採取。野生のミツバと、よく似たキツネノボタンの違いも学んだ。

 散策後は待ちに待った天ぷらタイム。瀧野さんが事前に採取していたフキノトウやアシタバ、ハマアザミの根、ノビルなどと一緒に衣をつけて揚げ、岩塩で味わった。春の野草には苦みがあるものも多いが、子どもたちも興味津々で箸を伸ばしていた。

 岩口桜來さん(8)は「フキノトウは名前を聞いたことがあったけれど、食べるのは初めて。おいしかった。ミツバを取ったから、家でも天ぷらにしてもらう」と話していた。

(2024年3月7日付紙面より)

野草天ぷらを味わう参加者たち=3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
ヒサカキはどんなにおい?
2024年03月07日
59 初号機の見物や興味促す
 小中学生らに記念品託し  (串本町 )

 串本町が4日、町立小中学校へロケット「カイロス」初号機打ち上げ限定記念品を託し打ち上げ当日の見物と興味を促すよう求めた。

 この記念品は、打ち上げを盛り上げるツールとしてこれまでに作成したグッズの一部。初号機の打ち上げに合わせて町内の小中学生へ配る前提のグッズも複数含んでいて、運用するスペースワン株式会社が9日(土)午前11時~正午ごろ打ち上げ予定と待望の発表をしたことを受けその直前で各校へ託すに至った。

 ロケット「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」にもっとも近い町立田原小学校(林宣行校長、児童18人)は翌5日の授業終了後に3~6年生を集め、林校長がカイロスという名前の意味などこれまで学んできた事柄を振り返りながら一人一人に記念品を配るなどした。先に下校した1、2年生や欠席者の分は後日配るという。

 記念品の内訳は、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションした町長メッセージ付き記念切手シート、スペースタウン串本ロゴ(単色)をプリントした応援手旗、田嶋勝正町長発の保護者宛て趣意書の3点。

 町は当初、樫野崎園地へ町立小中学校を招待しみんなで初号機の打ち上げを見届けることを考えていたが、打ち上げ日時が土曜日であることや交通混雑による移動困難が予想されるため断念した。町の子どもたちへの思いを伝えるために付した趣意書には「これらの記念グッズを手にすることでお子さん方に少しでも町発展の起爆剤となりうるロケット事業・宇宙産業に興味を持ってもらえれば」と書かれている。

 町企画課によると、町内の生徒も通う古座川町立古座中学校を含め計14校の児童・生徒・教職員計1015人分を託したという。

(2024年3月7日付紙面より)

ロケット応援グッズを得て初号機への期待を高める児童や教職員=5日、串本町立田原小学校
児童に配られたロケット応援グッズ
2024年03月07日
60 ブリのシーズン到来
 鵜殿港で2日連続1000本超え  (紀宝町 )

 紀宝町の鵜殿港に5日、春のブリ約1600本が水揚げされた。4日は約2700本で2日連続の1000本超え、市場は漁業者や仲買人で活気にあふれた。

 例年、3月上旬に1000本ほど揚がり、下旬まで続く。今季は少し早めのスタートとなった。平均7㌔を中心に水揚げされ、2日間で13㌔や15㌔を超える丸々としたブリもあったという。

 阿田和大敷漁業生産組合が御浜町阿田和沖に仕掛けた定置網で取れたもので、第一三浜丸、第五三濱丸が水揚げした。

 地元の仲買人は「競り落としたブリは良い形をしている。地元や県内、東京、大阪などの都市部に届けたい」と語っていた。

(2024年3月7日付紙面より)

鵜殿港に水揚げされるブリ=5日、紀宝町
2024年03月07日
61 会場全体で盛り上がる  JAみくまの女性会がミニコンサート  (新宮市 )
2024年03月07日
62 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問①  
2024年03月07日
63 豊田敏裕さんに感謝状  大野地区での初期消火で  (那智勝浦町 )
2024年03月07日
64 次年度当初予算案など上程  町議会第1回定例会始まる  (古座川町 )
2024年03月07日
65 次年度施政方針聞き審議へ  町議会第1回定例会始まる  (串本町 )
2024年03月07日
66 各種ブースなどにぎわう  潮岬で第11回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )
2024年03月07日
67 特定健診の受診率が向上  抽選会で商品券当たる  (御浜町 )
2024年03月07日
68 卒業遠足で神倉神社へ  6年生36人が思い出に  (鵜殿小 )
2024年03月07日
69 血液検査、血管測定など受ける  健康チェックフェス  (紀宝町 )
2024年03月07日
70 買い物で思い出づくり  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2024年03月07日
71 熊野MAXが県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球 )
2024年03月07日
72 演舞や演奏など披露  芸能発表会で21団体が成果を  (紀宝町 )
2024年03月07日
73 変わらず3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  (和歌山県教委 )
2024年03月07日
74 かれんな淡紫色の花  タチツボスミレ咲く  (新宮市 )
2024年03月05日
75 家族連れ多数で盛況
 3商店街で「春よこい」  (新宮市 )

 新宮市と市内の3商店街(駅前本通り商店街振興組合、丹鶴商店街振興組合、仲之町商店街振興組合)でつくる「はいから実行委員会」(松本健委員長)は2日、商店街活性化イベント「春よこい」を開催した。各商店街で趣向を凝らした催しを実施。家族連れなど多数が訪れ、にぎわいを見せた。

 市中心地の活性化を目的として始まり、コロナ禍に伴う中断はあったものの、10年以上続く恒例の催事となる。今年は世界遺産登録20周年記念も銘打ち行った。

 駅前本通り商店街では、射的やヨーヨー釣り、飲食ブースなどが並んだ。熊野曼荼羅(まんだら)太鼓やお祭り新宮節の披露もあった。

 丹鶴商店街では、ボルダリング体験や消防体験、アニメキャラで車体を装飾した痛車(いたしゃ)展示などが行われた。チョークで自由に道路に絵を描けるお絵かきロードも設けられた。

 仲之町商店街では、新翔高校によるフリーマーケットや風船を使ったパフォーマンス、ダンス披露などが行われた。お菓子のつかみどりやミニ電車への乗車体験では、子どもらが楽しむ様子が見られた。

 また連携事業として、同市の「丹鶴ホール」で「よしもとお笑いライブ」が開かれた。ハイキングウォーキングや大西ライオンなど、テレビでおなじみの人気芸人が出演し、抱腹絶倒のステージを繰り広げた。芸人らはその後に商店街にも出向き、ネタの披露やワークショップを行った。

 松本委員長は「去年に続き今年も大盛況だった。今年は吉本の芸人さんの参加もあるし、天気にも恵まれて良かった。お客さんにも楽しんでいただけたと思う。今後も3商店街で頑張って活性化していけたら」と話した。

(2024年3月5日付紙面より)

家族連れなど多数が訪れた=2日、新宮市の駅前本通り商店街
よしもとお笑いライブも連携開催した=同日、新宮市の「丹鶴ホール」
2024年03月05日
76 最終運行「銀河」見送り
 手旗を振って再来を祈る  

 JR新宮駅とJR紀伊勝浦駅で3日、長距離観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の紀南コースの最終運行おもてなしイベントがあった。新宮駅では地域住民など約300人が参加。再来を祈りながら手旗を振り見送った。2024年度は山陰コースでの運行しか決まっていないという。

 銀河を運行する西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会の主催。銀河の紀南コースは京都―新宮駅間で21年から運行していた。新宮駅では、地元産品などの販売が行われていたほか、子どもにはプレゼントのお菓子が配布された。手旗は全員に配られた。和歌山県と新宮市のマスコットキャラクターの「きいちゃん」と「めはりさん」も見送りに加わった。

 参加者はホームに並んで銀河を迎え、記念撮影を楽しんでいた。銀河が出発すると、手旗を振って別れを告げた。乗客が車内から手を振り返す姿も見られた。御浜町から母親のひとみさんと共に参加した中山陽葵君(5)は、「ぎんがありがとう」と書かれた自作の手旗を持参していた。「列車は好き。見られて楽しい。乗ってみたい。しっかりお見送りしたい」と話していた。

 富澤五月・JR西日本和歌山支社長は「地元の皆さんに銀河を愛していただきうれしい。おもてなしなどで支えていただき感謝している」と語った。また乗車人数が前年同期比で1・5倍の約4500人となったこと、乗車率も23年度は7~8割で推移したことを明かした。再運行については「多くのエリアから要望があるので、社内で検討となる。決まるには時間がかかる」と応じた。

 病気療養中の田岡実千年市長のメッセージの代読もあった。「多くの人に紀南を満喫してもらい、魅力を広く発信できたと感じている。再運行を期待している。決定したら紀南で一丸となり、今まで以上におもてなししたい」と伝えた。

(2024年3月5日付紙面より)

手旗を振って銀河を見送った=3日、JR新宮駅
「きいちゃん」や「めはりさん」と記念撮影を楽しむ
参加した子どもにはお菓子がプレゼントされた
2024年03月05日
77 器楽・合唱など11組出演
 第19回串本町民音楽祭  

 第19回串本町民音楽祭(器楽・合唱等の部)が3日、文化センターであり音楽に通じるさまざまな舞台発表が町民らの鑑賞を集めた。

 町、町教育委員会、串本音楽協会主催。音楽の発表や鑑賞を通して文化活動を盛んにしひいては地域文化の向上に資する目的で年1回、最近は3月の第1日曜日に器楽・合唱等の部、第2日曜日にバンドの部と2日間にわたって開いている。

 この日は当初12団体が出演予定だったが、1団体が欠場を申し出たため残り11団体が順に舞台発表に臨む流れとなった。開演に当たり主催者を代表して同協会の西野政和会長があいさつ。文化のまちとしての串本町の特色を語り「この音楽祭も1971年に(旧串本町で)始まったので、もう50年以上続いていることになる。そういう伝統もまちが自慢できる要素で、こうして日頃から活動している各団体やその応援に駆け付けてくれる皆さまのおかげだとありがたく思う。これからもぜひみなさんと力を合わせて文化を盛り上げていきたい」と思いを掲げて引き続きの文化愛好を呼びかけた。

 音楽に通じればさまざまなジャンルが出演できる間口の広さが、この音楽祭が大切にしている特色。今回は琴グループ奏楽によるみやびやかな邦楽演奏で舞台発表が始まり、以降は日本舞踊、詩吟、器楽、民踊、コーラス、独唱といったジャンルで日頃の活動成果が各団体持ち時間8分の中で披露された。

 バンドの部は10日(日)午後1時から同センターで実施。▽TheJANK▽坊芳太▽UHMOON▽HiRoUmi▽フォークソングキンプ▽M・Y・B―の6組が持ち時間25分で順にミニライブを繰り広げる(楽器など入れ替えの間時間あり)。問い合わせは町教委教育課(電話0735・67・7260、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2024年3月5日付紙面より)

器楽・合唱等の部の冒頭を飾る琴グループ奏楽の舞台発表=3日、串本町文化センター
舞台発表を鑑賞する町民ら
2024年03月05日
78 最高成績、多くの支えに感謝
 那智勝浦町選手団が報告  (県ジュニア駅伝 )

 「第23回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会」(2月11日)で、那智勝浦町の過去最高記録と成績を収めた町選手団の約30人が同月29日、同町役場で結果報告した。寺本尚史監督は「小中学校8校から28人が集まり、家族や多くの方々の応援を頂いた。選手の頑張りとチームメートの支えなどが重なった結果だと思う」と伝えた。

 大会には、29市町村からオープン参加を含む44チームが出場。紀三井寺公園陸上競技場から10区間21・1㌔でたすきをつないだ。

 那智勝浦町チームは、最高タイムを28秒更新する1時間14分18秒でゴール。入賞まであと一歩に迫る9位となった。オープンチームも昨年を上回る1時間19分17秒をマークした。

 堀順一郎町長は「先輩方がなし得なかったことを達成してくれてうれしい。28人の力が一つになってつかんだ記録。挑戦することの素晴らしさ、重要さを忘れず今後も頑張って」とたたえた。

 男子の下向奏介主将(下里中3年)は「高い目標を持ち続け、みんなで乗り越えたことが結果につながった。これからも感謝の気持ちを忘れず、さまざまなことに頑張りたい」、女子の中村安祐美主将(同)は「苦しい時もたくさんあったが、多くの人に支えられ仲間と共に乗り越えた。この経験から学んだことや感謝の気持ちを忘れず過ごしたい」と語った。

(2024年3月5日付紙面より)

結果報告した那智勝浦町選手団の団員ら=2月29日、那智勝浦町役場
2024年03月05日
79 心優しき白衣の天使に  准看護学院で12人が卒業  (新宮市医師会 )
2024年03月05日
80 女性消防団員が啓発  火災予防、心肺蘇生も  (新宮市 )
2024年03月05日
81 消防団員の公務災害予防  初の安全管理セミナー  (那智勝浦町 )
2024年03月05日
82 クジラさん、こんにちは!  わかば保育園が卒園遠足  
2024年03月05日
83 ハクモクレンが満開に  高津気に多くの花見客  (那智勝浦町 )
2024年03月05日
84 人口減少対策に力  一般会計は133億6千万円  (熊野市新年度予算案 )
2024年03月05日
85 ひな祭りの制作楽しむ  ママサークルさくらんぼ  (紀宝町 )
2024年03月05日
86 野生分布の保全が必要  日本クマノザクラの会が講演会  (紀宝町 )
2024年03月05日
87 クロマツ240本を植樹  3市町で計170人が参加  (GG作戦 )
2024年03月05日
88 飛行機や関わる仕事教わる  町内の小学1~3年生ら  (串本町 )
2024年03月05日
89 お悔やみ情報
  
2024年03月03日
90 第2言語として手話を
 ヨッシーさんが啓発講演  (新宮市 )

 新宮市の主催による手話啓発講演会「これまでと、これから~いのちのメッセージ~」が1日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」であった。MOVIC performer(ムービックパフォーマー)のyossy(ヨッシー)さん(34)が講師を務めた。市内外から約150人(主催者発表)が参加、手話の必要性を考え直した。

 ヨッシーさんは5歳で失聴。大学時代に、耳が聞こえなくてもダンスができることを知った。その後、手話が分からなくても伝わる表現を模索し、体全体で歌の世界観を表現するムービックを立ち上げた。昨年4月に敗血症・脳梗塞を発症し、現在は後遺症のリハビリ中という。

 ヨッシーさんは、難聴学級のある中学校に進んだが、手話ができずコミュニケーションが取れなかったことを明かした。「思いが伝わらない悔しさを味わい、手話を教えてと頼んだ。会話の中で覚えていき、コミュニケーションの楽しさを知った」と述べた。

 高校時代に「分からないに2種類があると気付いた」と話した。「意味が分からないではなく、聞こえない、情報が入ってこないという意味の分からないがあった」と振り返った。大学時代にダンスを知り、その後にムービックへと発展していく過程も紹介した。

 敗血症・脳梗塞で入院した際の出来事も紹介。「目がはっきり見えず、聞こえず、声も出せず、手が震えて文字も書けない。ジェスチャーで頑張ったが伝わらず諦めた」と語った。その後に手話ができる看護師と出会ったが「病院に意思疎通ができない患者と思われていた」と話した。

 「改めて、手話が必要と気付いた。皆さんの身にも、いつ何が起こるか分からない。コミュニケーションの手段をいくつか持っておきませんか。日本語と英語みたいな感じで手話があっても良いのでは。未来の自分を救うかもしれません。何度でも言う、手話は必要です」とまとめた。

 舞台上でムービックを披露し、拍手喝采を浴びた。参加者をステージに上げての質疑応答もあった。市内から訪れた、近大新宮高校1年の榎本悠紀さんは「複数の言葉を持つという意味で、手話を知っておくことも大事と気付いた。手話を習ってみたいと思った」と述べた。

(2024年3月3日付紙面より)

ムービックを披露するヨッシーさん=1日、新宮市の「丹鶴ホール」
手話の必要性を見つめ直した
2024年03月03日
91 当日までの過程など示す
 報道機関向け説明会開き  (スペースワン株式会社 )

 民間小型ロケット「カイロス」の運用を目指すスペースワン株式会社(豊田正和代表取締役社長)が1日、報道機関向けの説明会を開いた。

 「カイロス」は串本町田原~那智勝浦町浦神にある射場「スペースポート紀伊(SPK)」から打ち上げるロケットで、全長約18㍍、外径約1・4㍍(機体部分)~1・5㍍(フェアリング部分)、重量約23㌧。日本が70年来培う固体燃料ロケット技術に小型化相応の独自技術を上積みし、固体3段+液体エンジンで軌道へ到達し人工衛星を投入する設計がされている。

 その初号機の打ち上げ日時予定は9日(土)午前11時~正午。説明会では豊田社長が思いを述べ、以降は阿部耕三執行役員が同社の現在のミッション段階、関野展弘代表取締役副社長(開発担当)が「カイロス」と射場の概要を改めて伝え、ゲストの東京大学大学院工学系研究科の中須賀真一教授が世界需要に対する「カイロス」の位置付けと展望、その他初号機の打ち上げ当日までの過程などを示した。

 過程によると同社は2日前から当日朝まで天候判断(GOかNG)を重ね、それら全てがGOとなればその日の打ち上げに臨む。この判断上の打ち上げ時刻は現状、分刻みの時間帯で示す予定となっている。

 当初の計画から2年越しで示した打ち上げ日時予定が着々と迫る状況。豊田社長は自社事業を「宇宙宅配便」と名付けたいと考えを掲げ、「カイロス」が日本の宇宙事業が官主導から民主導へ変わるきっかけとなること、宇宙産業を発展させる地上と宇宙をつなぐ使い勝手の良いインフラとなること、日本の優れた宇宙産業とりわけ利用産業が発展することを願い、最大限全力で初号機の成功(積載した人工衛星の軌道投入)に臨むと意気込んでいる。

(2024年3月3日付紙面より)

豊田正和・代表取締役社長(スペースワン株式会社提供)
2024年03月03日
92 地域課題解決めざす
 包括連携協定を締結  (北山村と和歌山大学 )

 北山村と和歌山大学(和大)の包括連携協定の締結式が2月29日、同村村民会館であった。地域の発展と学術の振興を目指し連携協力していくことを約束した。当面は地域課題解決の取り組みを進める予定でいる。

 北山村と和大はこれまでも、じゃばら収穫体験や筏(いかだ)下りの参加者調査などで、連携協力を行っていた。北山村としては、大学が保有する知的・人的資源との連携が力を発揮すること。和大としても地域と大学が共に価値を創る活動に力点を置いていることを背景に、協定の締結に至った。

 締結式では、山口賢二村長と本山貢学長が互いに協定書に署名した。山口村長は「連携協定により、大学全体と村全体がより緊密、一体となった事業展開を進めたい。少子高齢化の村にとって、大学やその学生と関わりを持てることは重要。発展のきっかけを与えると確信している」と話した。

 本山学長は「協定は大学にとっても有意義で、両者の発展のきっかけとなればと思う。学生が地域で学ぶ環境はいくつもあるわけではない。教育と研究、さまざまなところでご支援いただければ。教育、産業振興、地域課題などについては、われわれとしても支援のしがいがあるし、研究のレベルアップにもつながる」と期待を寄せた。

 今後の具体的な事業展開として、学生がじゃばら収穫体験や筏下りなど、担い手不足が進む場所で働き収入を得ながら一定期間滞在することで、地域課題の解決に貢献する計画を考えている。

 新宮・東牟婁地域での和大と地方自治体との同様の協定は、昨年1月の串本町に続き2例目となる。

(2024年3月3日付紙面より)

協定書を持つ山口賢二村長(右)と本山貢学長=2月29日、北山村村民会館
2024年03月03日
93 夢中でボール追いかける
 下里こども園でサッカー教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里こども園(上安みか園長)で2月29日、一般社団法人和歌山県サッカー協会による巡回指導があった。5歳児12人が夢中になってボールを追いかけて楽しんだ。

 県内の保育所やこども園にインストラクターを派遣して教室を開くとともに、サッカーゴールやボールを寄贈して競技の普及に取り組んでいる。キッズ委員の吉田佳弘委員長、森一郎さん、岡村環樹さんが来園した。

 園児たちはコーンで作った敵をボールで倒すゲームをした後、ボールを2個使った6対6の試合にチャレンジ。ゴールを決めると「よっしゃー!」と大歓声が上がる一方、本気で悔し泣きする姿も。短時間ながら、サッカーの面白さを味わっていた。

 ゴールキーパーで活躍した室野日菜ちゃん(6)は「前にもサッカーをしたことがあって、練習したら上手になった。勝つのがうれしかった」と笑顔で話していた。

(2024年3月3日付紙面より)

ボールで敵を倒せ!=2月29日、那智勝浦町立下里こども園
「負けないぞ!」
2024年03月03日
94 三輪崎に2カ所目開設  常設エコ広場  (新宮市 )
2024年03月03日
95 軽快な落語に笑顔広がる  緑丘中で伝統芸能鑑賞  (新宮市 )
2024年03月03日
96 高齢期の食のポイント  ヘルスサポーター養成講座  (那智勝浦町 )
2024年03月03日
97 思いを胸に学びや巣立つ  新宮高校定時制で卒業式  
2024年03月03日
98 証書受け新たな道へ  なぎ看護学校で卒業式  
2024年03月03日
99 21段飾り、豪華ひな人形  クマノミチのひなまつり  (熊野市 )
2024年03月03日
100 工作通して性質学ぶ  わくわく科学教室に25人  (紀宝町 )
2024年03月03日
101 コロナ後の情景を表現  酒折連歌や俳句で成果  (紀南高校 )
2024年03月03日
102 健康と賞品をゲットしよう  健康マイレージ、15日まで  (紀宝町 )
2024年03月03日
103 お悔やみ情報