山﨑泰氏が徐福講演会 (文献からの考察語る )
一般財団法人新宮徐福協会理事で元新宮市立図書館司書の山﨑泰氏による「徐福伝承と熊野信仰」の講演が15日、新宮市役所別館であった。同協会の主催による、5年ぶりの徐福講演会となる。約40人が参加。さまざまな文献資料から推測される、徐福と熊野の関連性についての考察を聞いた。
山﨑氏は、ある資料に「熊野の付近に秦の人が住んでいるといわれる土地がある」「徐福が住んでいた旧地」「7、8里離れたところに徐福のほこらがある」などを示す記述があることを紹介。「熊野市波田須町から新宮まで30㌔ほどで、7、8里と符合する。波田須町には徐福上陸の伝承が残り徐福神社もあり、昭和30年代に秦の貨幣である大型半両銭も見つかっている。物的証拠と注目されている」と話した。
同じ資料に「古墳が入り交じってある」「家臣の塚である」などの記述もあること。新宮では徐福の七塚があると昔からいわれていることに言及。別資料にある記述からの推察も含め「古墳は徐福の家臣を祭った七塚のことを指すと分かる。現在は一つだけ塚町(新宮市熊野地)に残っている。地名の由来も七塚からきている」と語った。
熊野信仰が盛んだった秋田県の男鹿半島には「徐福の塚」があることを説明。青森県の津軽半島のある神社では、ご神体が徐福の肖像といわれていることも明かした。「徐福伝説は修験者が持ち込んだのではといわれている」「東北では、熊野信仰と徐福はくっつけて語られることが多い」などと述べた。
このほか、徐福伝説と道教と陰陽道(おんみょうどう)と熊野信仰の関係性も解説。「(新宮)市内に北斗七星のように並んだ七塚があり、徐福の家臣の塚という伝承があったのは、陰陽道と徐福の近親性を考えれば不思議ではない」との見解を示した。熊野速玉大社に北斗七星と月を表現した銅鏡が残ることにも触れ「熊野信仰に陰陽道が組み込まれているからだろう」と伝えた。
(2024年3月17日付紙面より)
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新宮ユネスコ協会の感想文 (近大新宮 )
新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)の西田晴胤副会長が11日、近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)を訪れ、ユネスコ協会の活動などを学んだ感想文の優秀賞2人に表彰状を贈った。
新宮市について学習する郷土学習の一環として、世界遺産の保全などを目的に活動している同協会が、中学1年生を対象にユネスコ協会の活動や世界遺産などについて講演した。
講演を聞いた33人が感想文を書き、赤木幸仁さんと山口晴哉さんが優秀賞に選ばれた。
西田副会長は「読ませていただき、全般によくまとまっている印象でした。皆さんが私たちの話をきちんと聞いてくださったのが分かり、大変うれしく感じています。要点をよく捉え、感じたところをそれぞれ述べ、自らが今後どのように取り組んでいくのかを表明していることなど、作文の構成もよくできています。皆さんが日頃の授業に接する姿勢もうかがえる内容でした」と講評した。
(2024年3月17日付紙面より)
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能登半島地震被災地に義援金 (三輪崎小 )
新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)で15日、能登半島地震義援金の贈呈式があった。令和5年度後期と6年度前期児童会役員12人が、来校した市社会福祉協議会の濵前泰弘会長に全校児童らから集めた義援金4万2078円を託した。
地震発生や災害の惨状をテレビなどで目の当たりにして心を痛め、何かできることはないかと後期児童会が中心となって企画し、前期役員もサポート。保護者向けに取り組みの趣旨を書いた手紙を配布した後、7日から土、日を除く13日までの5日間、登校時に児童玄関で寄付を募った。
集まった義援金は、石川県共同募金を通じて被災地に送られる。
後期会長を務めていた伊藤瑠花さん(6年)は「しっかりと渡すことができて安心した。自分たちにできるのは限られているけど、少しでも役立ててもらって笑顔で元気に過ごしてもらいたい」と語った。
受け取った濵前会長は「子どもたちの人を思いやる気持ちが伝わった。お金だけでなく、みんなの思いが詰まっている。責任を持って被災地に送らせていただきます」と話していた。
(2024年3月17日付紙面より)
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見守り隊員が宇久井小へ (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井小学校の校区で見守り活動を行う西岡稔さん(83)、峰武久さん(84)、宇保英生さん(75)が14日、同校を訪れ、19日(火)に卒業式を控えた6年生22人に自作の歌と祝いの言葉を贈った。
3人は「ニュータウン熟年クラブ見守り隊」に所属し、入学時期などに交通量の多い場所で児童の見守りや声かけを実施。10年以上、活動を続けている。子どもたちの元気な姿が自分たちの支えになっていることから、感謝を伝えたいとの思いで2年前から訪問している。
西岡さんは6年生一人一人の名前を呼び、お菓子を配りながら将来の夢を応援。命や愛、絆、努力などの言葉を伝え「人から信用され、努力することが大事。何事にも懸命に取り組んでいたら誰も怒らない。これから苦しいこともあるかもしれないが、この話を糧に頑張ってください」とエールを送った。
自らのこれまでの人生や、子どもたちへの思い出を込めた「見守りの唄」を歌い、児童から大きな拍手が送られた。
岩見将万君(6年)は「西岡さんは、いつも優しくて楽しくさせてくれる。これからも大きなあいさつをして、明るく誠実な中学生になりたい」。
芝﨑勝善校長は「毎年、節目の時期に足を運んでくださり、ありがたい。子どもたちも『中学校でも頑張るぞ』と力をもらったと思う。地域の方たちに見守られていることを忘れないでほしい」と話していた。
(2024年3月17日付紙面より)
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公立中学校で卒業式 (新宮市・那智勝浦町 )
新宮市と那智勝浦町の公立中学校で7日、卒業式が挙行された。生徒たちは校長から卒業証書を受け取り、3年間の思い出を胸に母校を巣立った。
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新宮市内では緑丘72人、城南52人、光洋58人、高田1人、熊野川2人の計185人が卒業した。
緑丘中学校では保護者や教職員らが見守る中、生徒たちに証書を手渡した宮本雅史校長は「学び続ける」「夢を持って努力していく」「人とのつながりを大切に」の言葉を贈り「みんなは何事にも積極的に取り組み、この3年間で本当にたくましくなりました。社会は人と人とのつながりでできている。学校生活で学んだことを生かし、成長していってください」と式辞。
在校生を代表して平井寧月さん(2年)が「行事などを通して、皆さんは私たちの憧れの存在でした。これからは先輩方から学んだことを引き継ぎ、より良い学校にしていけるよう頑張ります」と語った。
卒業生代表の永田眞太郎さんは中学校生活を振り返り「この先、たくさんの出会いと別れがある。高い壁にぶつかることもあると思いますが、緑丘中学校で学んだ思い出を胸に前向きに乗り越えていきます」と答辞を述べた。
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那智勝浦町では、那智45人、下里30人、色川5人が卒業した。宇久井は13日(水)に開かれる予定で24人が母校を巣立つ。
下里中学校では中西健校長が一人一人に卒業証書を手渡し、式辞の中で体育祭や文化祭を成功に導いた3年生の活躍をたたえた。中西校長は「無駄が大切、自分で決めることが大切、自分自身を大切に、この三つをお願いしたい」と卒業生に語りかけ、「悩んだり、心が不安定になったりするかもしれないが、みなさんは私たちにとって希望の固まり。それを忘れないで思い切り青春時代を楽しんで」とエールを送った。
在校生代表の曽我悠太さんの送辞を受け、卒業生代表の小野優さん、尾鷲俊人さん、中村安祐美さんが答辞を述べた。3人は先生の指導、部活動、修学旅行などの思い出を語り、卒業生全員が立ち上がってそろって先生、保護者らに頭を下げて感謝の気持ちを表した。3人は、さらに大きく成長することを誓って答辞を結んだ。卒業生らは温かな拍手に送られ、会場を後にした。
(2024年3月8日付紙面より)
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見学場などへのぼり掲げて (和歌山ロケット応援団 )
和歌山ロケット応援団(青木圭団長)が6日、同団設置分のロケット打ち上げ応援のぼりの掲出作業を完了した。
「応援の思いは共通」という観点で在住地域にこだわらず有志が集まって結成する同団。こののぼりはロケット「カイロス」の打ち上げを盛り上げるシティーラッピング素材として、射場「スペースポート紀伊」公式エンブレムを取り入れて作成し、同団掲出と協力事業者掲出の2系統で設置の裾野を広げている。
現在行われている掲出は、9日(土)午前11時~正午に打ち上げ予定の初号機を見据えた機運醸成。まちなかは協力事業者が店頭などへそれぞれ掲出しているため、同団設置分は初号機の公式見学場の出入り口を分かりやすくする掲出を考え田原海水浴場そばに40本、旧浦神小学校一帯に50本を順次設置。残りはJR古座駅駐車場のフェンスに掲げているという。
この取り組みが初号機の打ち上げに向けた最終の機運醸成で、青木団長は「打ち上げ日時は晴れの予報で、あとはもう無事に打ち上がることだけを期待するばかり。皆さんもきっと同じ気持ちだと思うので、その瞬間は大きな感動が広がると思う。私たちは応援団なので、そのように盛り上がるよう打ち上げを応援していきたい」と心境を語った。
田原海水浴場そばには後にスペースポート紀伊周辺地域協議会も応援のぼりを追加で設置。その相乗で、並ぶのぼりが一段と主張力を増している。
(2024年3月8日付紙面より)
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シダックスから子どもらへ (串本町 )
串本町学校給食センターの調理運営業務を受託するシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社が6日、配食先の子どもらへ民間ロケット打ち上げ記念クッキーを提供した。
田原にある民間ロケット射場「スペースポート紀伊」のロケット「カイロス」初号機が打ち上げ予定となったことを受け、子どもたちにその瞬間を心に残る記念にしてほしいという願いを込めて計画。クッキーは同社学校給食事業の調理スタッフがアレルギーフリーを意識してレシピを考案し、同センターで5日に焼き上げスペースタウン串本ロゴとシダックスグループ公式食育キャラクター「モグちゃん(記念仕様)」、社名などをあしらった宇宙食風パッケージに詰めて仕上げた。配食先の全員に加え、自校方式で配食する田原小、町外だが配食先の古座川町立古座中学校も対象にし約1300個を6日に一斉提供した。
串本町立西向小学校(河田恵美校長、児童42人)へは同社和歌山営業所の塩路浩一営業所長ら社員が給食の時間に合わせて訪問し、提供の趣旨を伝えて一人一人に同クッキーを手渡した。児童の多くが給食を食べ終えた後に宇宙飛行士気分でパッケージを開封して味わった。
クッキーはアレルギーフリーを意識し白くなってしまった生地にほどよい色味をつけてくれるカボチャを練り込み、ロケットの形をした枠の中に「くしもと」と記したデザインを型押しした内容。型押しは子どもが「くしもと」というなじみ深い響きからすぐにロケットが連想できるようにと考えた工夫だそうで、児童は何が書いてあるのかを興味津々に確かめ何の味かを探りながら味わった。
河田校長は「これをきっかけにして9日にいよいよ上がることとなったロケットへの関心を今まで以上に持てるようになれば」と効果を期待して提供に感謝。塩路営業所長は「まずは注目される事業が立ち上がるというところを大いに感じ、地元に誇りを持っていただければ。これがいい思い出になり将来、この地域を発展させる人になってもらえれば」と提供に込めた思いを語った。
(2024年3月8日付紙面より)
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JR駅員が串本駅改札内に (串本町 )
JR串本駅改札内の待合室に6日、ロケット「カイロス」をテーマにしたペットボトルキャップアート作品が設置された。
JR新宮駅に勤務する小原和記係長(40)主導による趣向。駅員にとどまらず保線、電気、乗務の各社員や関係する事業者の協力も得てデザインや設計を練りに練り、必要な材料を集め1年越しでこの作品を作り上げたという。
縦横とも180㌢の正方形パネルに2500個のキャップを並べ、橋杭岩越しに飛ぶロケットとその前を走る特急くろしおを描き出した内容。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」から何時に打ち上がるのかが分からず、「宇宙=星空」の印象でロケットの背景は星空になっているという。
同室に収まる目いっぱいの大きさで作ったため、この日は数人がかりで角をぶつけないよう慎重に搬入。頑強な足がついているが万全を期してワイヤーで壁とつないで安全を確保し、大勢にこの前で記念撮影をしてほしいという思いがあり極力その妨げにならない配置で木製ベンチを入れ直した。
道本隆文・新宮駅長(60)は「新宮駅に飾っている『WEST EXPRESS 銀河』をテーマにしたアートの第2弾となる作品。ロケットの打ち上げをきっかけにして多くの方に紀南へ来てほしいし、われわれもできる限り地元の皆さんと一緒にその対応をしていきたい」とコメント。
設置を終えて小原係長は「主導したものとしては感動の一言に尽きます。地域に愛されるためにみんなでこのアートを作ったので、たくさんの人に見に来てほしい。ロケットが起爆剤となり地域が発展することに少しでも寄与できたら」と主導に込めた思いを語った。
(2024年3月8日付紙面より)
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高校サッカー「フレッシュマンリーグ」
新宮信金経営者塾100人会「紀蹴カップ」
地域子育て支援センター (那智勝浦町 )
昨年10月に那智勝浦町の体育文化会館に移転した同町地域子育て支援センター(森本幸美センター長)。「あそびの広場」の利用組数は、移転前1日当たり平均2・8組で推移していたが、昨年10月以降は10・2組と約3・5倍に。毎日多くの親子が利用し、好調な滑り出しを見せている。
同センターは2002年に勝浦保育所(現・勝浦こども園)内に開設。未就園の子どもとその親を対象に、育児相談や乳幼児の遊びの場・親の交流の場の提供などで子育てをサポートしてきた。
体育文化会館を多世代の交流拠点として整備し、利用者の利便性向上を図る目的で移転。会館では、多機能トイレのオムツ交換台や男女トイレへのベビーチェア設置、授乳室、屋外遊び場(砂場)などを整備した。
川口橙弥君(1)と利用している母親の明日香さんは「こちらへ引っ越してきて1年ほど。バイパスからのアクセスも良く、駐車場も近くなり、すごく来やすくなった。利用する子も増えて、同世代の子の成長を見られるのもいい」。前地琥陽君(1)と参加した母親の侑紀乃さんは「以前は月1回ほどの利用だったが、子どもも活発に動くようになり、よく来るようになった。4月から息子と同じ保育園に通う子もいる」と語る。
親子を対象としたミニ防災講話やSNS講座、ベビーマッサージなども企画。館内では福祉課による産後の母親らを対象としたママフィットネスのオンライン教室などもあり、子育てに関わる人や情報が集まる場になっている。同館周辺の散歩やどんぐり拾いも人気。
あそびの広場は、水曜日の午後を除く平日の午前9時~正午、午後1時~3時に開催しており、町外からの利用も可能。森本センター長は「ぜひ気軽に遊びに来てください」と呼びかけている。
(2024年3月7日付紙面より)
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4年ぶり天ぷら振る舞い (自然探訪スクール )
熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会は3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで自然探訪スクールの第8回講座「春の野草の観察」を開いた。4年ぶりに天ぷらの振る舞いもあり、参加者22人が五感を使って春の野草を味わった。
熊野地方の大自然に親しむ中でその営みを学び、愛護する精神を培うことが目的の講座。講師は熊野学研究委員会委員の瀧野秀二さん。
参加者たちは地玉(じごく)の浜への周遊ルートを歩き、ハマカンゾウやツワブキの新芽、ハマアザミの茎など食べられる野草を採取。野生のミツバと、よく似たキツネノボタンの違いも学んだ。
散策後は待ちに待った天ぷらタイム。瀧野さんが事前に採取していたフキノトウやアシタバ、ハマアザミの根、ノビルなどと一緒に衣をつけて揚げ、岩塩で味わった。春の野草には苦みがあるものも多いが、子どもたちも興味津々で箸を伸ばしていた。
岩口桜來さん(8)は「フキノトウは名前を聞いたことがあったけれど、食べるのは初めて。おいしかった。ミツバを取ったから、家でも天ぷらにしてもらう」と話していた。
(2024年3月7日付紙面より)
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小中学生らに記念品託し (串本町 )
串本町が4日、町立小中学校へロケット「カイロス」初号機打ち上げ限定記念品を託し打ち上げ当日の見物と興味を促すよう求めた。
この記念品は、打ち上げを盛り上げるツールとしてこれまでに作成したグッズの一部。初号機の打ち上げに合わせて町内の小中学生へ配る前提のグッズも複数含んでいて、運用するスペースワン株式会社が9日(土)午前11時~正午ごろ打ち上げ予定と待望の発表をしたことを受けその直前で各校へ託すに至った。
ロケット「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」にもっとも近い町立田原小学校(林宣行校長、児童18人)は翌5日の授業終了後に3~6年生を集め、林校長がカイロスという名前の意味などこれまで学んできた事柄を振り返りながら一人一人に記念品を配るなどした。先に下校した1、2年生や欠席者の分は後日配るという。
記念品の内訳は、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションした町長メッセージ付き記念切手シート、スペースタウン串本ロゴ(単色)をプリントした応援手旗、田嶋勝正町長発の保護者宛て趣意書の3点。
町は当初、樫野崎園地へ町立小中学校を招待しみんなで初号機の打ち上げを見届けることを考えていたが、打ち上げ日時が土曜日であることや交通混雑による移動困難が予想されるため断念した。町の子どもたちへの思いを伝えるために付した趣意書には「これらの記念グッズを手にすることでお子さん方に少しでも町発展の起爆剤となりうるロケット事業・宇宙産業に興味を持ってもらえれば」と書かれている。
町企画課によると、町内の生徒も通う古座川町立古座中学校を含め計14校の児童・生徒・教職員計1015人分を託したという。
(2024年3月7日付紙面より)
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鵜殿港で2日連続1000本超え (紀宝町 )
紀宝町の鵜殿港に5日、春のブリ約1600本が水揚げされた。4日は約2700本で2日連続の1000本超え、市場は漁業者や仲買人で活気にあふれた。
例年、3月上旬に1000本ほど揚がり、下旬まで続く。今季は少し早めのスタートとなった。平均7㌔を中心に水揚げされ、2日間で13㌔や15㌔を超える丸々としたブリもあったという。
阿田和大敷漁業生産組合が御浜町阿田和沖に仕掛けた定置網で取れたもので、第一三浜丸、第五三濱丸が水揚げした。
地元の仲買人は「競り落としたブリは良い形をしている。地元や県内、東京、大阪などの都市部に届けたい」と語っていた。
(2024年3月7日付紙面より)
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3商店街で「春よこい」 (新宮市 )
新宮市と市内の3商店街(駅前本通り商店街振興組合、丹鶴商店街振興組合、仲之町商店街振興組合)でつくる「はいから実行委員会」(松本健委員長)は2日、商店街活性化イベント「春よこい」を開催した。各商店街で趣向を凝らした催しを実施。家族連れなど多数が訪れ、にぎわいを見せた。
市中心地の活性化を目的として始まり、コロナ禍に伴う中断はあったものの、10年以上続く恒例の催事となる。今年は世界遺産登録20周年記念も銘打ち行った。
駅前本通り商店街では、射的やヨーヨー釣り、飲食ブースなどが並んだ。熊野曼荼羅(まんだら)太鼓やお祭り新宮節の披露もあった。
丹鶴商店街では、ボルダリング体験や消防体験、アニメキャラで車体を装飾した痛車(いたしゃ)展示などが行われた。チョークで自由に道路に絵を描けるお絵かきロードも設けられた。
仲之町商店街では、新翔高校によるフリーマーケットや風船を使ったパフォーマンス、ダンス披露などが行われた。お菓子のつかみどりやミニ電車への乗車体験では、子どもらが楽しむ様子が見られた。
また連携事業として、同市の「丹鶴ホール」で「よしもとお笑いライブ」が開かれた。ハイキングウォーキングや大西ライオンなど、テレビでおなじみの人気芸人が出演し、抱腹絶倒のステージを繰り広げた。芸人らはその後に商店街にも出向き、ネタの披露やワークショップを行った。
松本委員長は「去年に続き今年も大盛況だった。今年は吉本の芸人さんの参加もあるし、天気にも恵まれて良かった。お客さんにも楽しんでいただけたと思う。今後も3商店街で頑張って活性化していけたら」と話した。
(2024年3月5日付紙面より)
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手旗を振って再来を祈る
JR新宮駅とJR紀伊勝浦駅で3日、長距離観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の紀南コースの最終運行おもてなしイベントがあった。新宮駅では地域住民など約300人が参加。再来を祈りながら手旗を振り見送った。2024年度は山陰コースでの運行しか決まっていないという。
銀河を運行する西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会の主催。銀河の紀南コースは京都―新宮駅間で21年から運行していた。新宮駅では、地元産品などの販売が行われていたほか、子どもにはプレゼントのお菓子が配布された。手旗は全員に配られた。和歌山県と新宮市のマスコットキャラクターの「きいちゃん」と「めはりさん」も見送りに加わった。
参加者はホームに並んで銀河を迎え、記念撮影を楽しんでいた。銀河が出発すると、手旗を振って別れを告げた。乗客が車内から手を振り返す姿も見られた。御浜町から母親のひとみさんと共に参加した中山陽葵君(5)は、「ぎんがありがとう」と書かれた自作の手旗を持参していた。「列車は好き。見られて楽しい。乗ってみたい。しっかりお見送りしたい」と話していた。
富澤五月・JR西日本和歌山支社長は「地元の皆さんに銀河を愛していただきうれしい。おもてなしなどで支えていただき感謝している」と語った。また乗車人数が前年同期比で1・5倍の約4500人となったこと、乗車率も23年度は7~8割で推移したことを明かした。再運行については「多くのエリアから要望があるので、社内で検討となる。決まるには時間がかかる」と応じた。
病気療養中の田岡実千年市長のメッセージの代読もあった。「多くの人に紀南を満喫してもらい、魅力を広く発信できたと感じている。再運行を期待している。決定したら紀南で一丸となり、今まで以上におもてなししたい」と伝えた。
(2024年3月5日付紙面より)
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第19回串本町民音楽祭
第19回串本町民音楽祭(器楽・合唱等の部)が3日、文化センターであり音楽に通じるさまざまな舞台発表が町民らの鑑賞を集めた。
町、町教育委員会、串本音楽協会主催。音楽の発表や鑑賞を通して文化活動を盛んにしひいては地域文化の向上に資する目的で年1回、最近は3月の第1日曜日に器楽・合唱等の部、第2日曜日にバンドの部と2日間にわたって開いている。
この日は当初12団体が出演予定だったが、1団体が欠場を申し出たため残り11団体が順に舞台発表に臨む流れとなった。開演に当たり主催者を代表して同協会の西野政和会長があいさつ。文化のまちとしての串本町の特色を語り「この音楽祭も1971年に(旧串本町で)始まったので、もう50年以上続いていることになる。そういう伝統もまちが自慢できる要素で、こうして日頃から活動している各団体やその応援に駆け付けてくれる皆さまのおかげだとありがたく思う。これからもぜひみなさんと力を合わせて文化を盛り上げていきたい」と思いを掲げて引き続きの文化愛好を呼びかけた。
音楽に通じればさまざまなジャンルが出演できる間口の広さが、この音楽祭が大切にしている特色。今回は琴グループ奏楽によるみやびやかな邦楽演奏で舞台発表が始まり、以降は日本舞踊、詩吟、器楽、民踊、コーラス、独唱といったジャンルで日頃の活動成果が各団体持ち時間8分の中で披露された。
バンドの部は10日(日)午後1時から同センターで実施。▽TheJANK▽坊芳太▽UHMOON▽HiRoUmi▽フォークソングキンプ▽M・Y・B―の6組が持ち時間25分で順にミニライブを繰り広げる(楽器など入れ替えの間時間あり)。問い合わせは町教委教育課(電話0735・67・7260、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。
(2024年3月5日付紙面より)
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那智勝浦町選手団が報告 (県ジュニア駅伝 )
「第23回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会」(2月11日)で、那智勝浦町の過去最高記録と成績を収めた町選手団の約30人が同月29日、同町役場で結果報告した。寺本尚史監督は「小中学校8校から28人が集まり、家族や多くの方々の応援を頂いた。選手の頑張りとチームメートの支えなどが重なった結果だと思う」と伝えた。
大会には、29市町村からオープン参加を含む44チームが出場。紀三井寺公園陸上競技場から10区間21・1㌔でたすきをつないだ。
那智勝浦町チームは、最高タイムを28秒更新する1時間14分18秒でゴール。入賞まであと一歩に迫る9位となった。オープンチームも昨年を上回る1時間19分17秒をマークした。
堀順一郎町長は「先輩方がなし得なかったことを達成してくれてうれしい。28人の力が一つになってつかんだ記録。挑戦することの素晴らしさ、重要さを忘れず今後も頑張って」とたたえた。
男子の下向奏介主将(下里中3年)は「高い目標を持ち続け、みんなで乗り越えたことが結果につながった。これからも感謝の気持ちを忘れず、さまざまなことに頑張りたい」、女子の中村安祐美主将(同)は「苦しい時もたくさんあったが、多くの人に支えられ仲間と共に乗り越えた。この経験から学んだことや感謝の気持ちを忘れず過ごしたい」と語った。
(2024年3月5日付紙面より)
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