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2021年05月30日
1 海邊俊行理事長を再任 新宮地方建設業協同組合が総会 

 新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長、組合員83)は28日、新宮市緑ヶ丘の同組合で第62回通常総会を開いた。昨年度収支決算・事業実施報告や本年度収支予算・事業計画などを承認。役員改選では海邊理事長を含め、全員を再任した。

 新型コロナウイルス感染拡大予防対策を講じつつ可能な限り規模を縮小し開催。物故者に対する黙とうがささげられた後、海邊理事長が開会に当たりあいさつした。

 国土強靱(きょうじん)化緊急対策が昨年で終わり、本年度からは加速化対策の名の下に約15兆円が閣議決定されたと述べ「この地域でも今後5年間、安定した工事量が望める。これもひとえに二階俊博先生、そして県建設部の方々のお力添えのおかげ」と感謝。

 紀伊半島一周高速道路が全線事業化されたことにも触れ「安定した工事量が望める中においても予算獲得のために要望や陳情をしていきたい。これまでの活動が実を結んで今の工事量があり、金額が安定したと思っている。これからも活動を続けていければ」とさらなる協力を呼び掛けた。

 本年度は▽建設工事量の確保、拡大の促進▽施工平準化の推進▽公共工事適正積算および適正工期の確保▽労働災害防止対策推進の強化▽中小企業に対する育成強化対策の推進▽建設業界秩序の確立および暴力団等の徹底排除▽災害発生時における備蓄品等の補充▽各種資格取得、知識向上のための講習会などの地元開催―の8点を重点事項に運営活動を実施していく。

 また、新宮分会の安全指導員として長年にわたり尽力したとして、庵野了嗣さんと中上和年さんに対し、労働災害防止協会和歌山県支部から感謝状と記念品が贈られた。

(2021年5月30日付紙面より)

新宮地方建設業協同組合の総会の様子=28日、新宮市緑ヶ丘
海邊俊行理事長
2021年05月30日
2 新会長に串俊男さん 区長連合会総会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町区長連合会(会長・大江清一中里区長)は28日、同町の体育文化会館で総会を開き、本年度の行事計画案、予算案などの上程議案全てを承認した。役員改選では、橋ノ川区長の串俊男さんが新会長に選任された。

 区長連合会は町内の55区で組織。区長相互の親睦を図り、町当局との連携を密にし、区民の福祉増進のために組織する。これまでには町花火大会実行委員会、南の国の雪まつりなどのイベントなどにも協力している。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から総会は開かず、書面決議のみとなった。2020年度は高速道路要望活動、近畿自動車道紀勢線すさみ・那智勝浦間早期整備要望活動などを展開した。

 大江会長は「町内にはさまざまな組織・団体がある。各分野で活性化のために取り組んでいるが、いずれの分野でも各区長が多いに関係してくる」。

 16年から太田地区が一丸となって運営する交流センターの活動報告を行い、「私たちの役目は行政とのパイプ役。行政と連携を密にして住民の声を届けて、福祉増進などに寄与していきたい」とあいさつした。

 堀順一郎町長は「コロナの終息のためにもワクチン接種が有効な手段。接種を推進するとともに6月の町議会では経済対策を提案していく。今年は東日本大震災、紀伊半島大水害から10年の年。防災減災の意識の向上に努めていきたい。各区長さまにはさまざまな形でご尽力を賜りたい」。

 同町議会の荒尾典男議長も区長の尽力に感謝する祝辞を述べた。

 令和3年度永年勤続区長の表彰では10年勤続が3人、5年勤続7人の計10人が対象となった。この日出席した5人に堀町長から表彰状および感謝状が贈呈された。

 表彰者を代表して竹下喜万(よしかず)庄区長は「今後も区の発展や町の発展のために微力ながら、貢献していきたい」とあいさつした。

 串新会長は「国内は超少子高齢化社会。かつての地域共同体の考えとはまいりません。区は必要な組織で持続可能な制度なのか。難しい場合はルールを見直してはいかがでしょうか。皆さまのお知恵を拝借して『自分ごととして』『お互いさま』などをシェアできる地域社会の『在りよう』を考える機会になれば」と話した。

(2021年5月30日付紙面より)

永年勤続区長に表彰状や感謝状が贈られた=28日、那智勝浦町の体育文化会館
串俊男さん
2021年05月30日
3 川舟製作技術を後世に
 協力隊の北原さんが記録に残す  (紀宝町 )

 熊野川流域で唯一の川舟製作技術を後世に残そうと、紀宝町の地域おこし協力隊・北原潤希(じゅんき)さん(28)が作業工程を記録する取り組みを進めている。

 協力隊に着任した2月以降、同町北桧杖の「熊野川体感塾」(谷上嘉一塾長)を拠点に、川舟「三反帆(さんだんぼ)」の遊覧体験の提供など、観光業務に取り組んできた。

 そんな中、2隻の川舟製作依頼があり、川舟大工でもある谷上さん(79)の製作に立ち会うことになった。設計図はあるものの、細かな工程は谷上さんの頭の中だけ。「今の自分には手伝えるだけの技量がなく、今後、関われるようになったら活用したい」との思いから、記録作りに乗り出した。

 スマホで写真と動画を撮影し、材料を削る行程から部材の仕分け、船底部分や側面を作る作業、乗船者が座るベンチなど細部にわたり技術を記録した。

 川舟を作ってみたいと思う人の参考になればと、谷上さんら3人の大工の会話をヒントにシキやミヨシ、カジキなどの用語を分かりやすく表現することも心掛けた。6月末の完成を目指している。

 「船底はスギの赤身部分だけを使い、3枚をつなぎ合わせる。それを台座に乗せ、炭であぶって曲線をつくる。完成した川舟に乗ると見ることができない部分だが、知識と経験が必要な作業。谷上さんは川舟と木材の特徴、加工方法を知り尽くしている」。

 船頭になるため、小型船舶操縦免許を取得。現在は熊野川で操縦の練習に励んでいる北原さん。パソコンでデータを作成しつつ「自分で作った川舟に乗れればいいですが、そこに至るには多くの努力が必要になる。道具の使い方を身に付ける必要もあり、舟大工より船頭を目指す方が先ですね」と笑みをこぼした。

(2021年5月30日付紙面より)

川舟製作技術のデータ化に取り組む北原潤希さん(右奥)=紀宝町北桧杖
作業工程をパソコンに入力
2021年05月30日
4 広島・森浦投手(新宮市出身)がプロ初勝利
 2番手で登板、好救援  

 新宮市出身でプロ野球広島東洋カープの森浦大輔投手(22)が28日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市)で行われたロッテとの交流戦でマウンドに上がり、1回1/3を無失点に抑え、登板14試合目で初勝利を挙げた。

 森浦投手はキャンプ中から実戦で連続無失点の成績を収めて開幕1軍をつかみ取った。3月27日のマツダスタジアム(広島市)での開幕2戦目に当たる対中日戦では、広島3点リードの七回表に2番手としてプロ初登板を果たし、1回を無失点に抑えて初ホールドを記録した。

 その後も中継ぎとしてチームの勝利に貢献し、これまで5ホールドを挙げていた。

 この日の試合では、広島が2点リードの五回裏、2死二塁の場面で2番手としてマウンドへ。先頭の5番・角中勝也選手の7球目にバットを折るストレートで遊ゴロに打ち取ってピンチをしのぐと、六回には6番・岡大海選手を右飛、7番・エチェバリア選手には四球を与えたが、8番・藤岡裕大選手から129㌔のスライダーで空振り三振を奪うと同時に、一塁走者の盗塁を阻止した。その後は、後続の投手がつなぎ10―8で試合終了。チームの勝利に貢献した。

 試合後のヒーローインタビューで森浦投手は「初勝利することができてうれしい。粘り強く投げることを心掛け、先頭打者を抑えて流れに乗れました。今後はチームを勝利に導けるような投手になっていきたい」と力強く語った。

 仕事のため、試合を見ていなかったという父・孝二さんは「登板するたびにドキドキしていましたが、初勝利を聞いてうれしく思います。ひとえにチームをはじめ関係者、ファンの皆さまなど、多くの方々に支えていただいたおかげ。これからも、けがをしないように気を配り、チームの役に立てるよう頑張ってほしい」。

 母・由紀さんは「いつも緊張しながら見ていましたが、思い出の日になって喜んでいます。改めて多くの方々に見守られ、応援していただいていることを実感してありがたく思います。コロナ禍で心配な面がありますが、体に気を付けて感謝の気持ちを忘れず、チームの勝利に貢献してくれれば」と話していた。

(2021年5月30日付紙面より)

2021年05月30日
5 中野恵太さんが優勝
 総合スポーツ大会グラウンドゴルフ  (ゆうゆうクラブ )
2021年05月30日
6 落下物から身を守ろう  新宮高校で防災LHR  (新宮市 )
2021年05月30日
7 「害虫駆除に効果アリ!」  丹鶴福祉委員がホウ酸団子作り  (新宮市 )
2021年05月30日
8 全力で競技に取り組む  熊野川小・中と三津ノ保が合同運動会  (新宮市熊野川町 )
2021年05月30日
9 高台の二次避難所へ逃げる  本年度最初の避難訓練  (神内小 )
2021年05月30日
10 みんなで遊んだよ!  「春の遠足」で楽しい思い出  (うどの幼 )
2021年05月30日
11 応援旗で盛り上げる  公立中学校で体育大会  (新宮市・那智勝浦町 )
2021年05月29日
12 ふれあい農園で作物育てる
 コロナ禍で利用増へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町とJAみくまの農業協同組合(漆畑繁生組合長)が共同運営する同町二河の市民農園である「ふれあい農園」が新型コロナウイルス感染症の流行から利用が拡大しているという。1区画約30平方㍍の区画が50あるが、21日現在ですでに46区画が使用されている。

 同農園は自らの手で野菜づくりなどを楽しむことや、町民同士の交流の場づくり、遊休農地の活用を目的に地元住民の協力を得て、2016年度より事業を開始。

 作業で使用する道具は必要だが、申し込みを行えば無料で利用できるのが魅力。町農林水産課によると、当初は利用率も伸び悩んだが、コロナ禍の中で問い合わせも多くなり、新規申込者が増えたという。

 農園では町民に「家庭菜園」のような形で楽しんでもらうことに重きを置いているため、「果樹などの木や根が大きく張る作物を育てること」「正当な理由がなく、作付けを行わない」「営利目的での利用」はできないとしている。

 同課担当職員は「この農園は毎年ごとに作付けができる野菜を育てていただきたい。ご自身で作って楽しむのはもちろん、新鮮な野菜をご家族で食べて楽しんでもいただきたい」と話した。

 開始当初から野菜づくりを楽しむ近所の60代男性は「趣味でサツマイモやカボチャなどを作っている。収穫は楽しい」。

 3カ月前から同農園を利用している70代女性は「こちらは獣害も少ない。苗を分けてくれたり、作り方を教えてくれる方も多い。草刈りをしてくださる方もいるのでありがたい。若い女性も増えたと思う。コロナ禍が関係しているかもしれない」と話していた。

 利用3年目となる同地区在住の南智恵子さんは「夫と二人で野菜作りを楽しんでいる。この1年ほどで利用者も多くなった。交流できてうれしい。農園は良い取り組みだと思う」と語った。

 農園は新宮方面からなら、同町二河の町教育センター(旧三川小学校)前の交差点を右折した際に見える民家2軒の間付近。申し込みや問い合わせは町農林水産課農林係(電話0735・29・4455)まで。

(2021年5月29日付紙面より)

楽しみながら野菜づくりに汗を流す=25日、那智勝浦町二河のふれあい農園
残り区画があとわずかとなっている

2021年05月29日
13 「専任手話通訳者を職員に」
 聴覚障害者協会が要望書提出  (新宮市 )

 新宮市聴覚障害者協会(南村道雄会長)の会員6人と(一社)和歌山県聴覚障害者協会の櫻井貴浩事務局長は27日、市役所を訪れ、市に対し「聴覚障がい者の意思疎通のために専任手話通訳者の採用を求める要望書」を提出。手話通訳を行う専任職員の採用や配置などを求めた。

 市では2019年3月、手話が言語であるとの認識に基づき、手話の理解と広がりをもって地域で支えあい、手話を使って安心して暮らすことができる地域社会を目指す「市手話言語条例」を制定。条例制定は、聴覚障害者が共生できる社会の実現の大きな一歩となった。

 しかし、現在市では、業務として手話通訳を行う専任職員がおらず、手話通訳を民間企業に委託しているといった現状がある。

 要望書は、条例制定からのさらなる歩みを求めるもので、今後聴覚障害者の高齢化も進み、医療や介護といった専門用語の必要な分野での手話通訳がますます重要となっていること、また個人情報保護的観点などもあり、より一層の意思疎通支援事業の改善や充実を求めるもの。

 会員らは「生活の安心のため、『聞こえない』ことを専門に理解してくれる人が行政には必要」「個人情報の壁もあり、民間では難しい。生活や命に関わる相談に対応してもらえる市役所であってほしい」などと早期実現を要望。

 同協会顧問の上田勝之市議会議員は「相手が公務員でないと伝わりにくいこともある。『聞こえない』ことを理解している人が関与するのが望ましい」と述べた。

 対し、北畑直子・健康福祉部長は「『聞こえない人のことを分かる人』という言葉は身に染みた。生活に寄り添えるのは正職員だと思う。市長や関係課とも協議したい」と要望を預かり、「現状は今あるマンパワーの中でできる限りのことをしたい」。

 櫻井事務局長は「私たちはいろいろな壁を感じて生きてきた。『できない』と言われることに慣れてしまっているし、『困っている』ということすら気付かないこともある。聴覚障害者に対する正しい理解を広めてほしい」と要望した。

 同協会は同日、「聴覚障がい者が安心して利用できる丹鶴ホール・図書館の設備の充実を求める要望書」「聴覚障がい者が安心して利用できる新宮市立医療センターの設備の充実を求める要望書」も併せて提出した。

(2021年5月29日付紙面より)

南村道雄会長(右)が要望書を手渡した=27日、新宮市役所
協会会員らが現状からなる不安要素などを報告
2021年05月29日
14 7月中旬完了目指し進む
 高齢者対象ワクチン接種  (古座川町 )

 古座川町の高齢者対象新型コロナワクチン集団接種が27日、第1組2回目の接種に差し掛かった。同日~29日(土)で第1組、6月3日(木)~5日(土)で第2組に2回目を接種。残る第3組(71歳の一部を含むそれ以下の対象者と追加希望者)分のワクチン配分のめども付いていて、6月23日(水)~25日(金)で1回目、7月14日(水)~16日(金)で2回目を接種するという。

 同町の高齢者対象接種は今月6日から始まった。その時点で対象者1411人の約73%が接種を希望。71歳の一部を含むそれ以上の対象者を第1組と第2組に分け、それ以下を第3組とし年長優先で順次、組単位で集団接種を進めている。

 同町健康福祉課の巽寿久課長によると、第3組の接種時期が他の組よりずれ込んでいるのは当初希望しなかった対象者に再度接種希望の有無を確認しているため。追加希望を第3組に組み込んで集団接種会場を設け、その2回目終了時点で高齢者対象の接種を完了する。別途、社会福祉法人高瀬会職員分のワクチン提供も並行して進めるという。

(2021年5月29日付紙面より)

古座川町の高齢者対象集団接種会場〈七川診療所会場〉=27日、古座川町下露
2021年05月29日
15 見守り活動などに感謝
 新宮警察署で表彰状伝達  (和歌山県防連 )

 新宮警察署(山田守孝署長)で27日、令和3年度和歌山県防犯協議会連合会(県防連)防犯功労者(団体)等表彰の伝達式があった。個人の部で受賞した天野川(てんのかわ)宏子さんと、団体の部「新宮市立少年相談センター補導協力委員会」の橋本政成会長に対し山田署長が表彰状を手渡し、長年にわたるボランティア活動に敬意を示した。

 県防連は「みんなでつくろう安心の街」を合言葉に、防犯知識の普及や安全な地域環境づくり、少年の健全育成などの総合的な地域安全対策を推進し、犯罪や事故、災害のない安全で安心が実感できる明るく住みよい町づくりに寄与することを目的に1958年に設立。

 功労者(団体)表彰は、多年にわたり地域で防犯活動に尽力した個人や団体をたたえるために毎年実施している。

 天野川さんは「熊野パトロール隊」発足当時(2004年)から代表者として小学生の登下校の見守り活動や朝の声掛け運動、他の団体との合同パトロールなどに尽力。

 同協力委員会は、1974年の発足当初は非行少年の補導などを中心に活動していたが、その後これまでの活動に加え環境浄化活動や健全育成活動、少年の立ち直り支援活動、各種防犯パトロール・啓発活動、児童・生徒の登下校時の見守り活動など、幅広い活動を展開している。

 表彰状を受け、橋本会長は「長年の活動が認められたことをうれしく思う。スマートフォンの時代、そして新型コロナの時代と外に出てくる少年は少なくなり活動の形は変わってきたが幅広い活動を展開している。受賞は励みになる。ますます頑張っていきたい」。

 天野川さんは「子どもたちの『おはよう』『行ってきます』の言葉と笑顔がうれしく安心する。ちゃんとあいさつのできる子どもが増えてほしい。(見守り活動は)立てる間は頑張りたいです」と笑顔で話した。

(2021年5月29日付紙面より)

表彰状を受けた天野川宏子さん(中央左)と「新宮市立少年相談センター補導協力委員会」の橋本政成会長(中央右)=27日、新宮警察署
2021年05月29日
16 坂野医院が優勝 第166回職場対抗ボウリング大会 
2021年05月29日
17 ハンカイソウが咲く  新宮市熊野川町で  
2021年05月29日
18 自分の命を守るため  太田小・南大居保合同避難訓練  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
19 健康づくりの手助けに  いきいきサロン浦神  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
20 研修会や視察など計画  宇久井海と森の自然塾が総会  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
21 6月末まで申請受付期間延長  飲食・宿泊・旅行業給付金  (和歌山県 )
2021年05月29日
22 まずは1種類のお花から  新木保育園で「花つぼみ」  (新宮市 )
2021年05月29日
23 高校生のオンライン防災学習  啓発センターが土砂災害解説  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
24 音楽に合わせて全身運動  スポーツボイス教室開講  (新宮市 )
2021年05月29日
25 鏡を見ながらブラッシング  井田保育所で歯磨き指導  (紀宝町 )
2021年05月29日
26 南高梅の出荷始まる  トップブランドで品質良好  (JA伊勢三重南紀 )
2021年05月29日
27 ノートPC活用した授業進む  GIGAスクール構想実現  
2021年05月29日
28 交付金活用案20件を説明  コロナ対策特別委で当局  (串本町議会 )
2021年05月29日
29 お悔やみ情報
  
2021年05月23日
30 「下本町下田線」計画見直しか
 変更に向け説明会開催  (新宮市 )

 新宮市は21日夜、市役所別館で「新宮都市計画道路(下本町下田線)の変更に伴う説明会」を開いた。周辺住民ら約30人が出席。市建設農林部都市建設課の職員が変更案や事業の流れなどについて説明した。

 都市計画は、地方公共団体が地域の実情によって指定していく。道路、公園、下水などの都市施設は円滑な都市活動を支え、都市生活者の利便性の向上や良好な都市環境を確保する上で必要な施設として位置付けられている。

 都市計画道路は、都市の骨格を形成し、安心で安全な市民生活と機能的な都市活動を確保する、都市交通における最も基幹的な都市施設として都市計画法に基づいて決定される。県との事前協議や地元説明会、素案・原案の作成、同審議会での審議などを経て計画が決定、事業化となる。

 市ではこれまで、都市計画法に基づく都市施設の一つである都市計画道路について、計画の見直しを行ってきた。このたびの変更は未整備区間である下本町下田線(緑丘会館辺り~新宮信用金庫緑ヶ丘支店辺り)の道路線形と道路幅員計画を見直すもの。

 都市計画では新宮信用金庫緑ヶ丘支店の裏側辺りに向けて大きくカーブを描く線形となっているが、変更案では現道を利用した上で総幅員16㍍計画を12㍍とする。現在総幅員(6㍍)が6㍍東側に拡幅する計画となる。なお、計画決定後には建築制限がかかるという。

 市からの説明を受け、参加者からは「あの道路は水はけが悪い。道の広さばかりで高さの話が出ていない」「計画が行き当たりばったり。東側の土地所有者の意見ももっと聞いてから計画を立ててほしい」などの意見が上がった。「東側の住民は増改築の計画も立てられない。所有権の侵害に等しい。やるならやる、やらないならやらないをはっきり示してほしい」といった声もあった。

 今後、計画案は素案の修正・原案作成などを経て、7月ごろから縦覧を実施し意見を募る予定。

(2021年5月23日付紙面より)

未整備区間の下本町下田線
市職員が変更案などについて説明=21日、新宮市役所別館
2021年05月23日
31 税金っていつからあるの?
 王子ヶ浜小で租税教室  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)で20日、租税教室が開かれた。6年生60人が株式会社秀英社代表取締役社長で新宮納税協会青年部の平美貴將さんから税金の役割や使われ方を学んだ。

 新宮・東牟婁租税教育推進協議会主催。次代を担う児童・生徒に税の意義や役割を正しく理解してもらうことが目的。

 平美さんははじめに、国民の三大義務である「勤労、納税、教育」に触れ、日本には約50種類の税金があり、所得税、たばこ税、酒税、自動車税、法人税で約80%を占めると説明。日本よりも消費税率が高いスウェーデンなどでは、医療費などの福祉がより充実していると述べた。

 児童はクイズを通して、税金が弥生時代の邪馬台国の時代からあることや、小学生が教育を受けるために1人当たり年間88万5000円の費用がかかっていることを学んだ。1億円のレプリカが入ったジュラルミンケースを持ち上げる体験では、あまりの重さに驚いていた。

 加藤彩羽(いろは)さんは「改めて税金について知ることができ、身近に感じることができた。1億円は持てなかったけど、すごく重そうだった」と話していた。

(2021年5月23日付紙面より)

1億円が入ったジュラルミンケースを持ち上げる=20日、新宮市立王子ヶ浜小学校
クイズに答える児童
2021年05月23日
32 「おはしも」を忘れずに
 太地中で火災避難訓練  (太地町 )

 太地町立太地中学校(山田貴也校長)で21日、火災避難訓練があった。同町役場消防係の職員4人が見守る中、生徒32人は避難経路をたどり、落ち着いて訓練に取り組んだ。

 同校では火災発生時に対する危機意識を持ち、備えを行うとともに的確な判断の下に行動できる力などを養おうと毎年この時期に実施。訓練は保健室から出火したと想定し、校内放送でアナウンスが流れると、生徒は教職員の指示に従って避難行動を開始した。

 この日は雨天のため体育館へと逃げ、訓練後には消火器の使い方や搬送法を学び、代表生徒が役場職員に教わりながら実践した。

 役場消防係の飯田拓夢さんは「昨年よりも落ち着いて迅速にできていたと思います。避難時に重要な『押さない、走らない、しゃべらない、戻らない』を略した『おはしも』を忘れず、必ず実行してほしい」と講評した。

 上久保弘子教頭は「皆さんの速やかに避難する姿が見られて良い訓練になったと思います。実際の場面では、煙が充満しているため体を低くし、手やタオルなどで鼻と口を押さえて吸い込まないなどの対処を忘れないでほしい。いつ、どこで火災が発生するか分かりません。もしものときのために避難経路や消火器の位置を確認するといった意識を持ってください」と呼び掛けていた。

(2021年5月23日付紙面より)

訓練に取り組む生徒たち=21日、太地町立太地中学校
教わった搬送法を実践
2021年05月23日
33 造成工事の期間延長  新クリーンセンター  (那智勝浦町 )
2021年05月23日
34 理事長に松根康隆さん再任  土建協同組合が総会  (新宮市 )
2021年05月23日
35 駅舎工事請負契約変更など議論  臨時議会で全議案可決  (太地町 )
2021年05月23日
36 楽しく体を動かす  南大居保で「運動あそび」  (那智勝浦町 )
2021年05月23日
37 税金は豊かに暮らす会費  6年生対象の租税教室  (相野谷小 )
2021年05月23日
38 「みらい健康マイレージ」始まる  楽しみながら健康づくりを  (紀宝町 )
2021年05月23日
39 お悔やみ情報
  
2021年05月21日
40 「47年間、ありがとう」
 新宮市立図書館、休館へ  

 新宮市井の沢の市立図書館は20日、今秋開館予定の市文化複合施設「丹鶴ホール」への移転に向け休館に入った。現在地に開館して以降、47年にわたり市民に愛され続けてきた同図書館は、この日をもって図書館としての歴史に終止符を打った。

 同図書館が横町1丁目1番地(現横町公園)から現在地(旧紀南学園跡地)に移転したのは1974 (昭和49) 年のこと。以降、自動車文庫「なかよし号」巡回開始や絵本の読み聞かせ開始、中上健次資料収集室の設置など、快適な読書環境の整備、利便性の向上、図書館サービスの充実を図るためにさまざまな取り組みがされてきた。

 最終日となった19日には休館を惜しむ人らが雨の中多数来館。花束を持って図書館や職員、ボランティアメンバーらに感謝を伝える利用者の姿もあった。図書館によると、昨年(開館日数284日)の貸し出し人数は延べ2万5341人で、10万800冊の貸し出しがあった。1日当たりでは89・2人が354冊を借りた。

 図書館司書として85(昭和60)年から勤務し、退職後も図書館協議会会長として図書館に携わる山﨑泰さんは、最も思い出深い出来事として「郷土資料件名事項目録」の編さんを挙げる。目録はパソコンがまだ普及していなかった当時において、図書館が所有する膨大な郷土資料を100項目に分類し、誰にでも検索できるようにしたもの。

 841㌻にわたる目録の編さんには十数年の年月を要し、2012(平成24)年2月に発行。図書館業務の効率化向上や、各分野の研究者や学生、教育者たちの知的好奇心に応える大きな一助となった。

 山﨑さんは「大逆事件や中上健次、当地方のさまざまな歴史や事柄、人物のバックグラウンドを調べようと、多くの人が図書館を訪れてくれた」と回顧。休館に関しては「いろいろな思い出が詰まっている。さみしい気持ちと新図書館への期待が半々です」と話していた。

 今後はサービスを停止し、10月3日(日)の開館を目指して本や資料の整理などを含めた準備を進めていく。停止するサービスは資料の閲覧や貸し出し、インターネット閲覧など、館内で提供していたサービス全て。自動車文庫の巡回や雲取文庫への貸し出し、レファレンス(調べもの相談)・各種問い合わせへの対応など。

 ブックポストへの返却は6月30日(水)までとなる(場所は図書館、熊野川行政局)。すでに予約済みの資料で5月19日までに準備ができなかった資料は、新図書館開館後に貸し出しとなる。

 利用可能なサービスは▽インターネットによる蔵書検索▽市役所別館ロビーでの新聞閲覧(平日の午前9時~午後5時)。6月2日(水)、7月7日(水)午前9時からは、現図書館駐輪場にて除籍本が持ち帰りできる「お持ち帰りコーナー」を開催する。

 休館に当たり、図書館では「長い期間にわたりご不便やご面倒をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします」と呼び掛けている。

(2021年5月21日付紙面より)

移転に伴い、20日から休館に入った=19日、新宮市立図書館
2021年05月21日
41 昨年と同様に規模縮小し斎行
 熊野那智大社「那智の扇祭り」  

 7月14日(水)に熊野那智大社(男成洋三宮司)などで営まれる「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、昨年に引き続き、規模を縮小するなど従来と祭典内容を変更して斎行することが決まった。

 変更は16日の扇祭り保存会の役員会で協議された。各神社の祭礼も感染防止のため、参列の自粛や行事を中止・縮小していることを鑑み、参列者および奉仕者、拝観者の安全と健康を考慮し、決定したという。

 内容は▽例大祭本社大前の儀の参列はなく、神職や責任役員、祭り関係者のみで行う▽那智の田楽は13日(火)の宵宮(よいみや)のみ行い、大和舞は取りやめ▽本社より別宮への渡御は昨年と同様に木製の辛櫃(からひつ)に納めた御幣(ごへい)にご神霊を移し、二体の扇神輿(おうぎみこし)と2本の大たいまつを伴い、滝に向かう。一般の拝観はなし▽本社大前の儀は午前9時から斎行し、終了後引き続き渡御祭を行い、別宮へ神幸する▽別宮では午前10時から正午まで参拝を停止にする―となる。

 同大社では「本来であれば、一般の方々にもお祭りを拝観していただくことが本望。コロナ禍のため、昨年に引き続いてこのような形になりましたことをご理解いただけましたら幸いです」と話している。

(2021年5月21日付紙面より)

昨年の那智の扇祭りの様子
2021年05月21日
42 ゴーヤの苗100株を寄贈
 新東自立支援協議会へ  (JAみくまの )

 みくまの農業協同組合(JAみくまの、漆畑繁生代表理事組合長)が19日、新宮・東牟婁圏域自立支援協議会就労部会(小阪武部会長)へゴーヤの苗100株を寄贈した。同部会は急ぎ関係11団体に分配し活用してもらう考えで、小阪部会長(39)は「コロナで外に出るのも難しい状況が続く中、施設内でできる活動として作物を育ててみることを楽しみにしてもらい、そしてこの機に農業に興味を持っていただければ」と今後の反響に期待している。

 JAグループ和歌山が取り組む会内事業「『緑のカーテン』運動」から派生した寄贈。JAみくまの管内で本年度分のゴーヤの苗を作ったところ、タネの発芽が良好で必要数以上の苗を得ることができた。余らせるのは惜しいと感じ、農福連携で縁がある同部会に相談。同部会はJAみくまのが今後高齢者福祉での農福連携も考えていることを踏まえて関係諸団体へ同運動への挑戦を呼び掛けたところ、11団体が希望し苗を引き継ぐ筋道が成ったという。

 会外への苗の提供は今回が初で、引き継ぐ11団体の内訳は▽県立みくまの支援学校▽エコ工房四季▽古座あさかぜ園▽なぎの木園▽生活介護事業所えん▽杉の郷えぼし寮▽南紀ひまわり作業所▽社会福祉法人高瀬会▽寿楽荘▽グランドール紀の風▽ひきこもり者社会参加支援センターあずまプラッツ。

 この日は農福連携によるJAみくまのとのつながりがとりわけ強いエコ工房四季=串本町古座=を引き渡し場所とし、JAみくまの西向営農センターの瀧本義大次長(39)が「グリーンカーテンを通して農業に興味を持っていただきたい。食材としても活用できるゴーヤということで、その辺も楽しんでもらえたら」と期待を込めて小阪部会長へ苗を託した。

(2021年5月21日付紙面より)

瀧本義大次長(右)からゴーヤの苗を引き継ぐ小阪武部会長=19日、串本町古座のエコ工房四季
2021年05月21日
43 今期初産卵を確認
 王子ヶ浜にアカウミガメ上陸  (新宮市 )

 新宮市の王子ヶ浜で20日早朝、アカウミガメの今期初産卵が確認された。午前5時すぎ、ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」の榎本晴光会長が卵を発見した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。今年から新しく発足した同会は、これまで「新宮市王子ヶ浜を守る会」(中村誠二郎会長)が実施していた活動内容を引き継ぐ形で、波浪流失や小動物の捕食被害から守るため、卵を海岸に隣接するふ化場に移して安全に保護する活動をしている。

 発見された産卵場所は、市立総合体育館(大浜体育館)前の海岸で、波打ち際から約25㍍付近。約25㌢の深さの穴から、ピンポン球大の卵98個が見つかった。

 アカウミガメは1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、約60~80日でふ化する。5月中旬から8月半ばまで上陸シーズンが続く。

 昨年、初産卵が確認されたのは7月16日。約150個の卵が発見された。気温や海水温の上昇からか、今年は昨年よりひと月以上早い産卵確認となった。なお、昨年は6回のアカウミガメの上陸を確認。うち5頭が約650個の卵を産み、487匹がふ化した。

 榎本会長は、早い時期に産卵が見られた場合のふ化率は低いとしながらも「アカウミガメの上陸数については期待できるのでは」と話していた。

(2021年5月21日付紙面より)

一つ一つの卵を丁寧に採取する榎本晴光会長=20日、新宮市の王子ヶ浜
2021年05月21日
44 薬と向き合い正しく摂取  いきいきサロン大勝浦区  (那智勝浦町 )
2021年05月21日
45 黄色いハンカチにメッセージ  復興記念イベントを企画  (新宮市熊野川町 )
2021年05月21日
46 コロナ禍での発表の場模索  屋外でのダンスイベント  (那智勝浦町 )
2021年05月21日
47 バーベキューは避けて  海岸などでの感染防止対策  (御浜町 )
2021年05月21日
48 橋爪仁智香さんが全国へ  県少年柔道選手権大会で優勝  (紀宝柔道会 )
2021年05月21日
49 本を通じて心の成長を  全小学校で「読み聞かせ」活動  (紀宝町 )
2021年05月20日
50 全国で最も速いペース
 ウェブ会議でワクチンなど焦点  (全県市町村長会議 )

 和歌山県は18日、令和3年度全県市町村長会議を開いた。新型コロナウイルス感染症拡大予防のため昨年に引き続きウェブ開催となった会議では、本年度新政策や各部局からの伝達があったほか、新型コロナ感染症などについて意見交換を行った。

 開会に当たり、仁坂吉伸知事があいさつを述べ、県内感染動向の推移や第4波の感染状況、京阪神の変異株感染割合などを説明。「和歌山県の人口当たりの死者数が少ないのは全員入院できている状況にあるから」などと述べた。

 県民に対しては▽不要不急の外出自粛要請(~今月31日)▽飲食店の時短要請(同)▽飲食時の基本的な感染症対策の徹底▽軽微な症状でもただちにクリニック受診▽病院・福祉サービスは施設内感染に注意―を呼び掛けていると述べ、新規のコロナ支援としてデジタル化補助金創設や離職者の再就職支援などを挙げ、現在第4波の影響調査を実施中であり調査結果を踏まえ施策を検討していくとした。

 県によるとコロナワクチンは、6月7日の週、14日の週の配分で、新宮市では15箱(配分率81・1%)、那智勝浦町10箱(同90・1%)、太地町3箱(同118%)、古座川町3箱(同112・3%)、串本町12箱(94・9%)、北山村1箱(同251・3%)となる。また、高齢者などへの1回目の接種率は9・47%(次点高知県、8・43%)で、全国で最も速いペースとなっているという。

 各市町村長が現状や対応策などについて報告する中、新宮市の田岡実千年市長は「現在、県内で感染者が発生した場合、患者の住所地については保健所単位の公表となっている。市民はどの市町村で発生したのか分からず、市としても県からの報告以上のことはお答えできないため、市民の間でいろいろな臆測を呼んでしまい、逆に不安があおられるような状況になってしまっている」と説明。

 隣接する三重県では市町村単位での公表となっているとし、同じ生活圏にある三重県と同様の公表方法を望む声が多いと報告しつつ検討を求めた。

 また、現在和歌山市内の飲食店を対象に実施している「営業時間短縮要請協力金」について、要請範囲を県内全域に拡大し、要請に応じた飲食店に対する協力金についても支給の対象に加えるよう要望した。

 対し、仁坂知事は「(公表の仕方について)知りたいという動機はいろいろあるが、感染を防ぐために必要なことをすることが重要。差別や批判などにつながる恐れもある」。

 協力金に対して「大変な目に遭っている業種はたくさんある。カバーできるように考えていきたい」と理解を求めた。

 那智勝浦町の堀順一郎町長は「現在、体育文化会館でワクチンの集団接種を実施しているが、同所は国民文化祭の会場にもなっている」と述べ、早めのワクチン供給などを要望。

 太地町の漁野洋伸副町長は、コロナが落ち着いた後の県内の教育旅行の推進を呼び掛け、北山村の山口賢二村長は「東牟婁は県庁に遠い。テレビ会議の普及を」と求めた。

 串本町の田嶋勝正町長は新宮警察署と串本警察署の統合などに対して「十分な議論を」と強く要望した。

(2021年5月20日付紙面より)

オンラインを通して市の現状を報告する田岡実千年市長=18日、新宮市役所
昨年に引き続きウェブ開催となった会議の様子
2021年05月20日
51 無事成長願い管内清流へ
 アマゴとモクズガニ放流  (古座川漁協 )

 古座川漁業協同組合(大屋敏治組合長)が18日、アマゴとモクズガニの放流に取り組んだ。

 管内流域で認めている漁に伴い減衰する資源の回復や増強を図るのが目的で、本年度はアマゴ2万匹(佐本川と三尾川(みとがわ)で各5000匹、小川で1万匹)、モクズガニ1万匹を放つ方向で準備を進めてきた。

 仕入れ先は日高川漁協で、アマゴは体長数㌢、モクズガニは甲長4㍉前後の大きさ。放流場所は古座川支流域の中で清浄度に秀でるところとし、アマゴについては集まった役員が各自持参したクーラーボックスなどで輸送トラックから小分けして引き受け、軽トラックなど小さい車両で条件にかなう場所まで運んで分散放流した。モクズガニは役員2人が預かり、適所へ放ったという。

 いずれも種苗で、漁にかかる大きさに育つまで3年ほどかかる見込み。その頃の資源確保に結び付くよう無事成長を願い、アユよりもさらに管内の奥へ入る必要がある放流に励んでいた。

 同漁協管内におけるアマゴ漁の漁期は3月1日~9月30日、モクズガニ漁は9月1日~12月31日で、いずれも行うときには同漁協への遊漁料の納入が必要となる。詳細は同漁協公式ホームページを参照。問い合わせは同漁協(電話0735・72・3800、平日午前10時~午後4時)まで。

(2021年5月20日付紙面より)

管内の清流にアマゴを放流する古座川漁協の役員=18日、古座川町三尾川
放流したモクズガニ。漁にかかる大きさに育つまで3年ほどかかるという
2021年05月20日
52 町の魅力や暮らしを紹介
 「移住応援ガイドブック」を作成  (紀宝町 )

 紀宝町は、県外から町内への移住を促進しようと、町の暮らしや魅力、支援制度などを紹介した「移住応援ガイドブック」=写真=を作成した。これまでのデザインや内容を一新し、移住者のインタビューを基に自然豊かな生活環境をPRしている。

 ガイドブックは、A4サイズ20㌻のフルカラーで構成。移住者家族やウミガメ、七里御浜海岸、稲刈りなどの写真が表紙を飾る。1、2㌻には町の概要や地図、名所、人口、世帯数、月別平均気温、降水量などのほか、ミカンやマイヤーレモン、なれずし、飛雪米などの特産品、主なイベントを掲載した。

 6㌻にわたるインタビューコーナーもあり「移住前に思い描いていた、予想通りの田舎生活を送ることができています」「落ち着いた生活を送ることができます」など3組の移住者が町の魅力を語っている。

 移住を後押しする空き家バンク事業、空き家リノベーション(改修)支援事業、お試し住宅制度、定住促進のための町有地分譲、就労体験事業、結婚新生活支援補助金などの支援制度も紹介した。

 5000部を作成し、県外からの来訪者が多い町内の道の駅や観光施設などで配布している。

 町によると、町外から空き家バンクなど支援制度を活用した移住者は2015年度が32人、16年度14人、17年度29人、18年度7人、19年度26人、20年度18人に上る。町の地域おこし協力隊を退任した人のうち3人が定住しているという。

 ガイドブックや移住に関する問い合わせは、役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

(2021年5月20日付紙面より)


2021年05月20日
53 「大きくなあれ!」
 新木保で芋と野菜の苗植え  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「新木保育園」(斎藤広志園長、園児75人)で18日、サツマイモと夏野菜4種類の苗植えがあった。3~5歳児53人が園の畑に苗を植え、「大きくなあれ、大きくなあれ!」とおまじないをかけた。

 恒例の取り組みで、例年は千穂第二地区民生委員児童委員協議会のサポートを得て実施しているが、本年度は新型コロナウイルスの影響で園児のみで行った。

 保育士は園児に向け「サツマイモは秋に収穫できて、体を温めてくれる。夏野菜にも大切な栄養が入っている。葉っぱが太陽の光を浴びられるように、優しく土をかけて」と呼び掛けた。

 園児たちは畝にサツマイモの苗100本と自分たちでタネをまいたトウモロコシの他、トマトやナス、キュウリの苗を植えた。くるくる巻いたキュウリのつるを眺めたり、ダンゴムシなど土の中の生き物に触れ合ったりして楽しい時間を過ごした。

 収穫した野菜は給食の食材になり、秋にはサツマイモパーティーも開く予定にしている。

(2021年5月20日付紙面より)

畝にサツマイモの苗を植える=18日、新宮市の保育所型認定こども園「新木保育園」
自分で種をまいたトウモロコシの苗
2021年05月20日
54 雨にひるまず試合やり抜く  川口で公民館長杯ゲートボール大会  (古座川町 )
2021年05月20日
55 練習や予行など準備重ねる 春の運動会や体育祭に向け (串本町・古座川町)
2021年05月20日
56 思いやりの心持つ社会に  本年度初の手話入門講座  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
57 オンライン通して総会  県商工会議所青年部連合会  
2021年05月20日
58 海ごみゼロウイークにエントリー  かつうら渚の会  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
59 ヤマボウシ見頃  相賀の高田川沿い  
2021年05月20日
60 本の魅力を知って  南大居保で絵本読み聞かせ  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
61 キーワードは「Relay」  生徒ホール改装プロジェクト  (新宮高校 )
2021年05月20日
62 熊野市・南牟婁郡は合区で1減に  次期県議選から定数減少  (三重県 )
2021年05月20日
63 今年もサツマイモ栽培に挑戦  2年生が寺尾さんのアドバイス受け  (相野谷中 )
2021年05月20日
64 お悔やみ情報
  
2021年05月16日
65 公平な施設利用目指す
 貸出予約開始に伴い調整会議  (新宮市文化複合施設 )

 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」施設貸し出し予約の受け付けが15日から始まった。同日、市役所庁舎では1回目の使用調整会議が開催され、10~12月に文化ホール施設使用を希望する10組(団体)14人が施設の説明を受けたほか、質疑応答を通して施設使用日の調整を行った。

 同市下本町で10月3日(日)の開館に向け建設工事が進む同施設。市は開館後の貸館事業において「より多くの人が公平に施設を使用できるように」と、予約受付開始日に使用調整会議を実施するに至った。同会議に参加した者(団体)が優先して予約することができる。

 文化ホールは施設使用希望日の1年前から予約可能。来年5月までの予約に関しては今月中に3回の使用調整会議を通して予約を受け付け、5月以降については、受付開始日(原則毎月1日)に使用調整会議を開催し、使用希望日が重複した場合は話し合いまたは抽選を行うといった流れ。重複していない団体は内定となる。楽屋や会議室、和室、スタジオを単独で使用する場合は、使用日の3カ月前から予約が可能だ。

 予約受け付け開始に先んじて、市文化振興課の職員が「文化ホール」「熊野学エリア」やその他諸室の概要や客席パターン、「ホール」「楽屋」「会議室」「和室」「スタジオ」「その他共用スペース」の使用料などについて説明。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、施設使用に関しては▽マスク着用の徹底▽人と人の間隔の確保▽手洗い・手指消毒の徹底▽定期的な換気▽検温と健康状態の確認▽参加者情報の把握▽来場者への事前告知・開演前アナウンス―の対策を講じるよう協力を求めた。

 なお、予約決定後でも県内および近隣地域での感染拡大や催し物におけるクラスターの発生があった場合は入場者数の制限や施設使用を中止とするほか、イベントの開催内容によっては国の定める基準にのっとり収容率50%以内での使用とする場合もある。

 この日の会議では10団体(市内9、市外1)中、希望日重複なし、または抽選で希望日への申請権を得た7イベントが申請を申し出た。来年1、2、3月分の予約については今月22日(土)に開始予定。

(2021年5月16日付紙面より)

施設使用について市職員から説明を受ける会議参加者ら=15日、新宮市役所
2021年05月16日
66 ツール・ド・熊野が延期
 コロナウイルス感染症の影響により  

 ツール・ド・熊野実行委員会は新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が収まらない状況を受け、6月4日(金)から6日(日)まで開催を予定していた「第22回ツール・ド・熊野」(NPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催/角口賀敏理事長)の延期を決定した。

 同委員会は世界保健機関(WHO)や日本政府をはじめとする関係機関の対応、他の国際的なスポーツイベントなどの動向を注視しながら大会の開催に向けて関係各位と共に準備や検討を重ねてきた。しかし、7日に政府からの緊急事態宣言延長の決定を受けて同委員会で協議した結果、延期を決めた。

 同委員会は「参加者やボランティア、スタッフ、地域住民の方々への感染リスクを減らすことを最優先に考え、当初予定での開催を見送ることとしました。なお、開催についてはコロナ感染の状況を見て、皆さんのご意見を伺いながら検討したいと思います。一日も早いコロナ感染終息を心よりお祈り申し上げます」とコメントを寄せている。

  □     □

■ツール・ド・熊野

 「3DAY ROAD 熊野」実行委員会立ち上げ後、1999年4月に「南紀熊野体験博」「東紀州体験フェスタ」の関連イベントとして初めて開催。地域の復興と地球環境に優しい自転車の普及を目的に「3DAY CYCLEROAD 熊野」が行われた。

 2007年の第9回大会よりNPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催「ツール・ド・熊野」に名称が変更。08年からUCI(国際自転車競技連合)アジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並び、同連合公認の国内3大レースの一つとなった。

(2021年5月16日付紙面より)

第21回大会の様子
角口賀敏理事長
2021年05月16日
67 ファンがグッズを奉納
 温泉むすめの祭壇に  (那智勝浦町 )

 株式会社エンバウンド=東京都=が展開する人気コンテンツ「温泉むすめ」の南紀勝浦温泉「南紀勝浦 樹紀(きき)ちゃん」を発信してきた那智勝浦町の南紀勝浦温泉旅館組合(清水貞吾組合長)。同組合の入り口左にはグッズを飾る大きなスペースが設けられており、新型コロナウイルス感染拡大以前や緊急事態宣言発令前は多くのファンが訪れ、にぎわっていた。

 温泉むすめは全国の温泉地をキャラクター化し、知的財産(キャラクターIP)を通して、日本各地の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信することが目的。観光庁の後援も受けている。

 ファンたちはグッズを飾るスペースを「祭壇」、自らが描いた絵やメッセージ、持参のグッズを寄贈することを「奉納」と称している。

 男性のファンは「ぽか旦那」、女性のファンは「ぽか女将(おかみ)」と呼ばれ、両者は全国各地の温泉むすめを巡り、祭壇に奉納を行っている人も多いとされる。

 グッズの奉納は約3年前から続いており、以前は同町のメッセージ花火大会の際にはファンから「樹紀ちゃん」の誕生日花火も打ち上げられた。

 今年3月には株式会社モバイルファクトリー=東京都=が配信するアプリの位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」「駅メモ! Our Rails」とのコラボレーションもあり、約200人が同組合を訪れ、4月は約60人が来町したという。現在は新型コロナの影響と緊急事態宣言で減少している。

 同組合によると、経済効果については温泉むすめとのコラボプランを出している町内の民宿や、「樹紀ちゃん」のサイン入り等身大パネルなどが設置されたホテルで入浴や宿泊するファンも多いという。リピーターもおり、月に1度は来町する人もいるほどで地域活性化に一役買っている。

 同組合担当者の中平理咲さんは「樹紀ちゃんのファンも増え、南紀勝浦温泉の認知度も広がった。今後もコラボ事業を頑張ってもらえたら。樹紀ちゃんをきっかけに、那智勝浦町のことを深く知っていただけたら」と話した。

(2021年5月16日付紙面より)

ファンの間で西日本一といわれる樹紀ちゃんの祭壇=今年3月中ごろ、那智勝浦町の南紀勝浦温泉旅館組合
2021年05月16日
68 高齢者への集団接種始まる
 新型コロナワクチン  (紀宝町 )

 紀宝町は15日、80歳以上の高齢者を対象とした新型コロナワクチンの集団接種を開始した。接種会場の町生涯学習センターまなびの郷では、3密を避けるため接種時間帯を分けて実施し、定員の240人が接種した。

 町では混乱が生じないよう、高年齢順に予約を受け付け、現在は80歳以上が対象となっている。14日には75歳以上の町民に20日(木)から受け付け開始の通知を個別に郵送した。

 町内三つの医療機関で行う個別接種は17日(月)から始まる。

 感染症対策を徹底した集団接種会場では、サーモグラフィーで検温した対象者をスタッフが会場に案内し、予診票に記入漏れがないか確認。予診室で医師が問診、看護師が接種した。

 接種後の経過観察が終わった98歳の男性は「近隣市町で感染者が増えてきたので、早く接種したいと思い一番に並んだ。注射は痛くなかった。スムーズに接種が終わり、安心した」と話していた。

(2021年5月16日付紙面より)

高齢者へのワクチン接種が始まる=15日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
2021年05月16日
69 モモイロタンゲマル  新宮市  
2021年05月16日
70 新宮市ってどんなとこ?  神倉小3年生がまち探検  
2021年05月16日
71 今年も米作りがスタート  高田小・中学校が田植え  (新宮市 )
2021年05月16日
72 県道沿い歩道や海岸清掃  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2021年05月16日
73 熊野市、御浜町で2人陽性  新型コロナウイルス  
2021年05月16日
74 お気に入りの絵本を選び  初めて紀宝町立図書館へ  (うどの幼 )
2021年05月16日
75 通学路で安全な歩行学ぶ  1、2年生の交通安全教室  (井田小 )
2021年05月16日
76 消防、交通安全活動たたえる  福中博さんに叙勲伝達  (紀宝町 )
2021年05月16日
77 団結して競技に取り組む  太地中学校で体育祭  (太地町 )
2021年05月16日
78 お悔やみ情報
  
2021年05月08日
79 65歳以上、年長優先で開始
 新型コロナワクチン集団接種  (古座川町 )

 古座川町が6日、65歳以上を対象にした新型コロナワクチンの集団接種を始めた。同日現在、木~土曜日の3日間を1サイクルとして今週と来週の2度、会場を設けることが決まっている。希望者全員分の確保につながるワクチン供給第3弾は10日か17日の週にある見込みで、決まり次第順番待ちの対象者へ通知を出すとしている。

 同町はあらかじめ対象者1411人に案内を出し、全体の約73%が接種を希望。七川診療所と明神診療所を会場にして集団接種を進める計画を立て、段階的に行われるワクチン供給が決まるたびに年長優先で日時指定の通知を出し来場を呼び掛ける形を取っている。

 現在決まっているサイクルの会場は木曜日が七川、金曜日と土曜日が明神。今週は計420人、来週は計370人に集団接種をし、別途社会福祉法人高瀬会に入所している対象者150人分を加えてすでに供給済みの第1~2弾分計1950回分(1回目の3週間後に2回目の接種をするので実質975人分)を使う計算で進めている。

 初日となった6日は71歳の一部を含むそれ以上の年長者150人を対象に終日実施した。対象者として自身への接種を兼ねて来場した西前啓市町長が開始に当たってあいさつをし、以降この日の通知を受けた対象者は受け付け順に問診や医師による予診で接種の可否判断を受け、可であれば接種。直後15~30分の経過観察で不調がなければ接種済証の交付を受け3週間後に2回目の接種をすることを確かめ、1時間ほどの所要時間で1回目を終了した。

 同町は1時間当たり25人ペースで集団接種をしていて、明神は金曜日に100人(半日実施)、土曜日に170人(終日実施)を対象に実施する。13日の七川は100人となるため、今週と来週で1サイクル当たりの集団接種人数に差が出ている。6日現在で順番待ちの対象者数は約150人。第3弾の供給確定を待つ状況となっている。

(2021年5月8日付紙面より)

診療所内での密を避けるため七川総合センターふるさとで待機する対象者=6日、古座川町下露
2021年05月08日
80 住みよい町づくりに向け
 赤十字奉仕団が清掃活動  (新宮市 )

 5月の赤十字運動月間に合わせて6日、新宮市新宮赤十字奉仕団(仲富美子委員長)がクリーンキャンペーンを実施した。団員11人が赤十字マークの付いたかっぽう着姿で参加し、市役所と市福祉センター周辺で草むしりに汗を流した。

 献血や募金、人権学習、布マスク寄贈などさまざまな地域貢献活動を行う同奉仕団の活動を知ってもらうため、毎年実施している。

 田岡実千年市長は日頃の活動に感謝を述べ「クリーンキャンペーンを通じて町がきれいになるだけでなく、市民の心も明るくなり、住みよい町づくりにつながる。率先して清掃活動をする姿は市民の模範」とあいさつ。

 仲委員長は団員たちに「令和3年度最初の清掃活動。募金活動は新型コロナウイルス感染拡大で延期としたが、十分な感染対策を取り、5月の空の下で和気あいあいと楽しみましょう」と呼び掛けた。

 地域赤十字奉仕団は「人間の命と健康、尊厳を守る」という使命の下、奉仕活動を通じて地域社会に貢献したいという思いを持った人々が集まったボランティアグループ。県内では自治体単位で49団体が結成されている。

(2021年5月8日付紙面より)

草むしりに汗流す団員たち=6日、新宮市
2021年05月08日
81 各自が「てんでんこ」に逃げる
 大津波想定して避難訓練  (成川小 )

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長、児童47人)は6日、本年度最初の避難訓練を実施。巨大地震と大津波を想定して全校児童が高台の中村公園に避難した。

 年に4回、火災や地震、津波を想定した訓練を計画。今回は地震、大津波が発生した際、児童が落ち着いて安全に避難し、教職員も的確に誘導することが狙い。昨年度から津波が迫ったら各自で逃げる「津波てんでんこ」を参考にしてきた。

 授業中に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード9、震度7の巨大地震が発生したと想定。地震を知らせる校内放送が流れると、児童たちは机の下で身を守り、揺れが収まった後、防災頭巾をかぶり「津波てんでんこ」に倣って各自で避難した。

 海抜約25㍍の中村公園は地区の一次避難場所に指定されており、学校からはおよそ500㍍。全児童は息を切らしながら高台を目指して走った。教職員は非常用持ち出し袋を背負い、取り残された児童がいないか確認した。

 大津波発生時に紀宝町では最短11分で第一波が到達するといわれており、大藤校長は「皆さんの頑張りで、昨年より早い4分9秒で避難が完了した」と評価。「地震はいつ起こるか分からない。自分の命は自分で守ることを心掛け、家族ともう一度、避難場所を確認しましょう」と呼び掛けた。

(2021年5月8日付紙面より)

高台の中村公園を目指す児童たち=6日、紀宝町成川
2021年05月08日
82 初夏の風景に彩り
 休耕田にレンゲソウ広がる  (那智勝浦町 )

 ほぼ田植えを終えた那智勝浦町太田地区で、休耕田に咲く紅紫色のレンゲソウが初夏の風景に彩りを添えている。

 場所は同町下和田の県道沿い。青空に恵まれた4日は、レンゲソウに黄色に花咲くハハコグサやニガナが交じり、明るい水彩画のような雰囲気を醸し出していた。休耕田の所有者は隣接する久司𠮷五郎さん。レンゲソウが育つ田は10枚で、面積は約5㌃余りという。満開となったのは「4月中旬ごろではないか」と話し、開花状態については「ピークを過ぎてしまった」と残念がるが、最近でも車を止めて撮影するドライバーもあったそうで、今月下旬までは若緑の苗が伸びようとする水田との対比が、心を和ませてくれそうだ。

 久司さんは十数年前に水田耕作を中断したが、当時土壌保全に効果的なレンゲの種をまいた。その後、希望者があって一時、水田を貸与していたが数年前に耕作者が離農して再び休耕田に。レンゲソウは毎年育ち、農地の保存に貢献している。ミツバチが花にすがり、羽を震わせながら蜜を吸っていた。

(2021年5月8日付紙面より)

下和田地区で広がる休耕田のレンゲソウ=4日、那智勝浦町太田地区
花から蜜を吸うミツバチ
2021年05月08日
83 「ファミサポ」利用してる?  開始から6年目、会員増強目指す  (新宮市 )
2021年05月08日
84 覚えのない植物の正体は?  松下さん宅に黒い花咲く  (那智勝浦町 )
2021年05月08日
85 みんなで磯遊び満喫  遠足や避難訓練で夏山海岸へ  (市野々小 )
2021年05月08日
86 晴天の下、磯遊び  避難訓練兼ね遠足楽しむ  (下里小 )
2021年05月08日
87 色づきで雌雄区別容易に  古座川町内のハッチョウトンボ  
2021年05月08日
88 木山さんの畑でタマネギ収穫  潮岬こども園の4、5歳児  (串本町 )
2021年05月08日
89 持続可能な新宮市に  松畑玄市議が出馬表明  (新宮市長選 )
2021年05月02日
90 「今日はじゃばら記念日」
 小中学生らがじゃばら植樹  (北山村 )

 北山村立北山小・中学校(松本広明校長)の児童・生徒ら26人は4月27日、同校校庭の一角にじゃばらの木2本を植樹した。子どもらは今後、じゃばらの木の成長を通して地域研究に取り組んでいく。

 毎年、シーズンにはじゃばらの収穫体験を行うなど、地域産品「じゃばら」を通したふるさと学習に取り組む同小中学校。

 このたびの植樹は(公財)みずほ教育福祉財団の「令和3年度へき地教育研究助成(自由研究)」を受け、北山振興㈱の全面協力を得て実施。研究テーマを「北山をもっと知り、北山をもっと知ってもらおう~『じゃばら』から始めるふるさと学習の発信~」とし、「子どもたちが登下校時に観察できるように」と校庭の入り口付近に植樹場所を設置した。

 じゃばらの歴史や成分、効能について調べ、地域が大切にしてきた食文化を学ぶことによって、子どもたちが地域を知り、より良い郷土にするためにできることを探求・発信していければという思いが込められている。

 この日は、同社の北山振興・じゃばら農園管理責任者であり筏(いかだ)師の宇城公揮さんが植樹や管理方法を指導。子どもらは「おいしくなぁれ」と声を掛けながら、スコップや手で木の根に次々を土をかけていった。

 児童会副会長の市村亜莉朱さん(6年)は「じゃばらは好き。給食でも出てくるじゃばらを使った竜田揚げがおいしい」。会長の岡こころさん(同)は「おいしいじゃばらの実がなりますようにと思いを込めて植樹しました」とじゃばらの成長を願った。

 松本校長は子どもらに対し「北山村といえばじゃばら。じゃばらは村にとって大事な産業。毎日観察したり研究したり、実がなったらおいしい料理を考えたりしたいと思う。今日は北山小中にとって『じゃばらの記念日』です」と呼び掛けた。

(2021年5月2日付紙面より)

「今日はじゃばら記念日」植樹した木をバックに、マスクを外して記念撮影=4月27日、北山小・中学校
全員で協力して植樹した
2021年05月02日
91 英霊しのび平和に感謝
 規模縮小し慰霊祭営む  (那智護国神社 )

 那智勝浦町天満の天神社に合祀されている那智護国神社(髙橋正樹宮司)で4月29日、「第66回慰霊祭」が営まれ、那智地区の英霊292柱と消防殉職者の安らかな眠りを祈念した。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小しての斎行となり、また、雨天のため社務所で行われた。

 慰霊祭は例年、遺族や消防関係者、各地区の区長、住民など多くの人々が参列するほか、天満交友会の獅子舞奉納や餅まきも盛大に行われている。昨年も新型コロナの影響で規模を縮小して実施している。

 この日は同神社奉賛会や遺族会、同神社責任役員など6人のみが参列。髙橋宮司が神事を執り行い、先人の犠牲の上に築かれた平和をかみしめ、現在の繁栄に感謝した。

 奉賛会の山本年昭会長は「あなた方の尊い犠牲は新しい日本の復興に大きく貢献し、日本は世界に誇れる国となりました。私たちはあなた方の思いを引き継ぎ、平和な世の中を構築することに精進することを改めてお誓いします」と祭文を読み上げた。

 式典後、遺族会の石井康夫会長は全国でも遺族会が高齢化し消滅や解散が進んでいることに触れ、「幸い、那智地区では奉賛会の方々のおかげで毎年、慰霊祭が行えているため感謝しております。来年、コロナが終息していれば盛大に実施したい」と話した。

(2021年5月2日付紙面より)

役員のみが参列し慰霊祭を営んだ=4月29日、那智勝浦町の天神社社務所
2021年05月02日
92 豊漁と航海安全願い例大祭
 孔島嚴島神社・鈴島蛭子神社  (新宮市 )

 新宮市三輪崎の孔島(くしま)嚴島(いつくしま)神社と鈴島蛭子(えびす)神社の例大祭が4月29日に営まれた。悪天候のため、三輪崎漁業協同組合の事務所2階から両神社に向いて神事を執り行い、関係団体の代表者たちが豊漁と航海安全を願って玉串をささげた。

 孔島嚴島神社の主祭神は海路を守護する神として信仰を集める市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。鈴島蛭子神社の祭神は漁港を見守る大漁の神である蛭子命(ひるこのみこと)とされている。

 神事には孔島・鈴島保護委員会の井上元和委員長や海野義尊・三輪崎漁業協同組合長、中村武・三輪崎八幡神社氏子総代会長、大石能央・農業実行組合長、濱口仁史・三輪崎区長代理らが出席し、熊野速玉大社の佐藤仁迪(ひとふみ)権禰宜(ごんねぎ)を斎主に迎えた。例年は両神社での神事後、参拝者らに盛大に餅まきを行うが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大予防のため中止。神事への参列者に護符や餅を配った。

 井上委員長は「世の中では新型コロナのこともあるが、漁業に関係が深い神様ですから、豊漁と航海安全を祈願した」。同会は大雨や台風後に島内に漂着した海洋プラスチックごみなどを清掃する美化活動に取り組んでおり、「紀伊半島大水害後、毎年各地で災害が起こっており、危惧している。今後も孔島と鈴島を守るため、奉仕活動をしていきたい」と話していた。

(2021年5月2日付紙面より)

鈴島蛭子神社へ向き祝詞奏上=4月29日、新宮市の三輪崎漁業協同組合
2021年05月02日
93 関係者のみで冥福を祈る
 梶取崎でクジラの供養  (太地町 )

 太地町は4月29日、過去に古式捕鯨の見張り台であった同町の梶取崎(かんどりざき)公園でクジラの供養を行った。町漁業協同組合(脊古輝人組合長)、太地いさな組合(田中清仁組合長)、地域捕鯨を守る太地町連絡協議会(塩崎伸一会長)、町職員など11人が参列し、古くから町民の生活の糧としてきたクジラへの感謝をささげ冥福を祈った。

 例年は100人ほどが参列する「鯨供養祭」が営まれているが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年に引き続き今年も中止となった。しかし、関係者の中で「供養だけでもやろう」との声もあり、今回に至ったという。

 この日は各団体の役員や町幹部のみという最小限の参列にとどめたため、住職の読経も行わずそれぞれが「くじら供養碑」に手を合わせた。

 参列した〆谷(しめたに)和豊町漁協参事は「命あるものをいただいている。恵みに感謝するとともに冥福を祈ります」。

 漁野洋伸副町長は「太地町は400年以上クジラと共に歩み発展してきた。三軒一高町長は『クジラの恵みを町民に』といつも話している。感謝の気持ちを持って今後も供養を続けていきたい」と語った。

(2021年5月2日付紙面より)

クジラに感謝し冥福を祈った=4月29日、太地町の梶取崎
関係者のみが参列した
2021年05月02日
94 近大新宮が準決勝進出
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年05月02日
95 5人で会食したことを陳謝  西田町長が当時の町幹部と  (紀宝町 )
2021年05月02日
96 ワクチン配分量を発表  和歌山県  
2021年05月02日
97 今後のコロナ支援など  市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2021年05月02日
98 本の楽しさや魅力知って  はまゆう・こども園で読み聞かせ  (新宮市 )
2021年05月02日
99 園児の成長を願って  下里保でこいのぼり集会  (那智勝浦町 )
2021年05月02日
100 学年超えて楽しく遊ぶ  神倉小学校児童が遠足  (新宮市 )
2021年05月02日
101 初夏を告げるかんきつ  サマーフレッシュを初出荷  (御浜町 )
2021年05月02日
102 「飛雪米」の田植え作業  町のブランド米として定着  (紀宝町浅里 )
2021年05月02日
103 ゲームなどで盛り上がる  3小学校が春の遠足  (紀宝町 )
2021年05月02日
104 「広報きほう」総務大臣賞に  昨年の12月号が評価受け  (紀宝町 )