ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:45件の記事がありました
【検索ステータス】 
2020年09月27日
1 コロナ終息と温泉郷繁栄祈る 熊野本宮大社で「献湯祭」 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で26日、献湯祭が営まれた。熊野本宮温泉郷(川湯、湯の峰、渡瀬)の18軒の旅館・民宿などの代表者たちが一番湯をささげ、自然の恵みに感謝するとともに温泉郷の繁栄を祈った。

 熊野本宮観光協会(名渕敬会長)が主催。今年で42回を数える。朱塗りのたるを手にした旅館のおかみらが、新型コロナウイルスの終息や温泉郷の繁栄などの願いを込めて、本殿前に置かれた大たるに一番湯を注ぎ込んだ。今年はコロナ感染拡大防止の観点から、毎年恒例の温泉コーヒーの振る舞いは中止となった。

 本宮町の観光客数は、2011年は紀伊半島大水害の影響で100万人を割ったものの翌年以降回復。18年には台風20号により川湯地区の大塔川が氾濫し川湯温泉街では甚大な被害を受けたが、昨年3月に復興を遂げた。昨年は宿泊客14万5778人(前年比2万6019人増)、日帰り客173万4100人(同23万4900人増)の計187万9878人(同26万919人増)だった。

 九鬼宮司は「コロナの影響で多くの人が四苦八苦しながら観光客を迎える対策を講じていると思う。あと数カ月で新たな年を迎える中、同大社でも多くの人に安心安全に本宮町にお越しいただくために対策を考えている。三つの温泉郷含め、まちのつながりが強くなると信じている」。

 同大社は未来へ向かいスタートする場所であるとし「いろいろなことがあると思うが神様に手を合わせ、スタートを切っていただく機会としてほしい」とあいさつした。

 名渕会長は献湯祭の斎行に感謝を述べ「ありがたいことに少しずつ観光客が戻ってきている。温泉郷では安心安全対策を万全に整えている。熊野本宮大社でよみがえり・再生を願い、温泉郷で体を清めてゆっくりしていただければ」と思いを語った。

(2020年9月27日付紙面より)

一番湯を大たるに注いだ=26日、熊野本宮大社
2020年09月27日
2 大雨で町道破損
 一時的に断水する世帯も  (那智勝浦町 )

 1時間当たりの最大雨量が109㍉を記録した那智勝浦町市野々地区で25日、水かさの増えた天女(あまめ)川支流の水勢により町道の一部が破損した。その際に道下を通っていた水道管も壊れたため、一時的に断水となった。

 近所に住む70代男性は「これだけまとまった雨が降ったのは紀伊半島大水害以来だと思う。すごい量の雨だったので、水が越えて流れ出しそうな予感はあった」と話した。

 同町水道課によると、同日午前10時30分ごろに道幅約1㍍の町道が、直径7㍍、高さ4㍍にわたり水によって崩れ、近隣の約10世帯が断水したという。11時ごろに破損箇所を発見し、水道業者が応急的な修理を行い、午後2時に復旧した。

 建設課は、25日時点では破損した町道の工事や道の復旧見込みは未定だと見解を示した。

 また、この雨で同町井鹿、湯川、宇久井、天満地区などが冠水した。同課が安全のためにバリケードを設置したが、水が引いたため夕方には全てを撤去した。

 県の発表によると、この日の累積雨量は同日午後3時30分現在、市野々地区で209㍉、新宮市高田で296㍉を記録したという。

 また、住家被害は床上浸水が新宮市田鶴原地区で1件、串本町田子地区で1件が報告されている。

(2020年9月27日付紙面より)

水の勢いで破損したとみられる町道=25日、那智勝浦町市野々
大量の水が流れ込んだ市野々地区(読者提供)
2020年09月27日
3 初の全校行事で青春謳歌 新宮市・那智勝浦町で体育祭 

 那智勝浦町立那智中学校、宇久井中学校、下里中学校、新宮市立城南中学校、光洋中学校の5校で26日、体育祭が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大や前日の大雨により開催が危ぶまれていたが、当日は天候も回復し、生徒たちは本年度初の全校行事で青春を謳歌(おうか)した。

 那智中学校(岡史博校長、生徒149人)のスローガンは「必笑(ひっしょう)」。新型コロナに負けず、勝っても負けてもみんな笑顔で体育祭を終えようという思いを込めた。

 岡校長は「思うように練習できず、もどかしい思いをしたこともあると思う。今日は昨日の自分を乗り越え、120%の力を出して頑張ってください。君たちにはできます」と激励。生徒を代表して山本光優さんが宣誓し、4ブロックに分かれて熱戦を繰り広げた。保護者らもたくさんの声援を送り、子どもたちの姿をカメラに収めていた。

 各校開催時間を半日に短縮し、開会式でのマスク着用や休憩テントの分散、保護者の人数制限などさまざまな感染防止策を取った。なお、新宮市立緑丘中学校は大雨によるグラウンド状態悪化のため、翌27日に延期した。

(2020年9月27日付紙面より)

山本光優さんが宣誓=26日、那智勝浦町立那智中学校
2020年09月27日
4 全力で競技に取り組む
 第34回新人陸上競技大会  
2020年09月27日
5 行政相談の仕組み学ぶ  福祉センターでリモート研修会  (新宮市 )
2020年09月27日
6 マルバチシャノキの実  阿須賀神社で鮮やかに色づく  
2020年09月27日
7 彩雲祭で並んだ力作展示  26、27日、新宮市福祉センターで「新高展」  
2020年09月27日
8 子どもたちの力作並ぶ  27日まで、熊野を描こう絵画展  (新宮市 )
2020年09月27日
9 土砂崩れ、冠水など発生  大雨による被害明らかに  
2020年09月27日
10 紹介状がない場合内科などで定額負担金を徴収  紀南病院で10月1日から  
2020年09月27日
11 クルマギクの花  新宮市熊野川町  
2020年09月27日
12 お悔やみ情報
  
2020年09月20日
13 「故郷や家族に感謝」
 漁野理子さんが3位入賞  (日本学生陸上競技対校選手権大会 )

 太地町出身の漁野理子さん(早稲田大4年)が、11日に新潟県のデンカビッグスワンスタジアムで開かれた「第89回日本学生陸上競技対校選手権大会」(通称・日本インカレ)の女子走り幅跳びにおいて3位入賞を果たした。6㍍04の記録を残した漁野さんは「目標は優勝だったが自分の力を出し切れた。表彰台に上れたことを自分自身で評価したい」と語った。

 小学1年生で陸上に出会い、中学、高校と活躍の幅を広げてきた漁野さん。小学6年生で全国大会3位入賞を果たし、中学3年生で国民体育大会(国体)に出場し、近畿大会でも4位の成績を収めた。新宮高校入学後も国体やインターハイに出場し、早稲田大へと進んだ。

 大学2年で関東インカレ3位、日本インカレ4位に入賞し、3年でも関東インカレ3位となり日本インカレに出場した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客で実施された今大会が最後の日本インカレとなった漁野さんは「けがもあった。周囲のレベルが高く、ついていくのが大変だった。小学生以来、全国の表彰台に上ることがなかったので、応援してくれる方々への恩返しやチームの上級生として活躍したい気持ちがいっぱいだった」とこれまでを振り返った。

 背中を追う後進に対して「良い記録が出ない時期が続いた。いろいろ経験してようやく自分の力が試合で発揮できるようになってきた。辛い時のほうが多いがくじけずに頑張ってほしい」とエール。

 故郷や家族には「小学校の時にスポーツクラブで陸上に出会ったからこそ今の自分がある」。

 「家族の理解や多大なサポートがあったからこそ、ここまで陸上を続けてこられた。喜んでもらえる結果が出せて良かった。感謝しています」と語った。

 10月には基準記録を突破した選手のみが参加できる日本陸上競技選手権大会に出場が決定している。漁野さんは「出たくても出られなかった最初で最後の大会。これまでやってきたことを悔いなく出して入賞できるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

 半生を費やした競技人生の引退を決意した漁野さん。終止符を打つべく最後の大舞台に挑む。

(2020年9月20日付紙面より)

漁野理子さんが日本インカレ走り幅跳び競技の3位に入賞した(早稲田大学競走部提供)
2020年09月20日
14 規模縮小し厳かに式典斎行
 宇久井神社例大祭・宵宮祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井神社(男成洋三宮司)例大祭の宵宮祭が18日、本殿であった。毎年多くの人でにぎわうが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から宵宮と本宮の規模を縮小。神職や祭典役員、党家(とうや)講など関係者のみが参列して厳かに式典が斎行された。

 例年の宵宮では、式典後に宇久井青年会と秋葉会による神楽の奉納や宇久井婦人会による踊りが場を盛り上げ、盛大に餅まきが行われているが今年は取りやめとなった。

 式典では祭典委員長の亀井二三男さんが「祭典委員会で協議し、規模を縮小して例大祭を執り行うことになった。神輿(みこし)や御船も出したかったが密を避けるために取りやめました。来年こそは派手にやりたいと思う」とあいさつした。

 熊野那智大社から出仕した林美喜(よしき)権禰宜(ごんねぎ)が神事を執り行い、祝詞を奏上。出席者が玉串をささげた。

 式典後の神酒拝載(しんしゅはいたい)では林権禰宜が「あさっての本宮も天気に恵まれ、良いお祭りになるように心より祈願しております」と述べ、手にした杯で乾杯した。

 本宮は20日午前9時から式典のみ行われ、秋葉会と青年会が神楽を奉納する。

(2020年9月20日付紙面より)

規模を縮小し宵宮祭が斎行された=18日、那智勝浦町の宇久井神社
さまざまな思いを胸に乾杯した
2020年09月20日
15 チーム矢渕で最高の思い出
 矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長、生徒231人)は19日、体育祭を開催。「矢渕しか勝たん!!~咲き誇れ君色の華~」をテーマに、生徒たちはグラウンドいっぱいに走り回り、爽やかに汗を流した。

 全生徒が駆け足で入場。竹原校長が「今日は素晴らしい天気になった。生徒同士がつながり合い、エネルギーを発散してください」、石垣芽愛実行委員長は「各チームが練習してきた成果を発揮して、優勝を目指しながら楽しむことを大切にしましょう」とあいさつした。

 6チームの各リーダーが「チーム矢渕で最高の思い出になるよう全力で頑張ることを誓います」と宣誓した後、競技開始。学年別の100㍍走や大縄跳びなどを繰り広げた。

 午後からは、クラブ対抗や全校リレーなどがあり、保護者やクラスメートから応援を受けて力走した。本年度は新型コロナウイルス対策として、生徒の同居家族のみが観戦した。

(2020年9月20日付紙面より)

選手宣誓する各チームのリーダー=19日、紀宝町立矢渕中学校
縄跳び競技で白熱する
2020年09月20日
16 みんなで踊って汗流す
 よさこいソーラン教室開講  (新宮市 )

 新宮市のくろしお児童館で17日、よさこいソーラン教室の開講式が開かれた。小学生11人が参加し、久しぶりの練習に笑顔で汗を流した。

 黄色のTシャツがトレードマークの同館のよさこいチームは、毎年新宮秋まつりや佐野柱松、南紀海彩まつりなどでダンスを披露している。例年は4月に開講しているが、今年は新型コロナウイルスの影響で延期になっていた。

 この日は講師の前田優香さんと一緒にヒップホップダンスの基本ステップ「ランニングマン」を練習。2㍍以上の距離を取るなどの感染対策をしながら、楽しく体を動かした。休憩時間には昨年練習した「パプリカ」や「Make you happy」の曲を流して踊り出す姿も見られた。

 前田さんは「今年は発表の場であるお祭りも中止になったので、ステップ練習などを中心にやっていくつもり。制限も多いが、来年に向けて少しずつ練習を積んでいけたら」と話していた。

(2020年9月20日付紙面より)

ランニングマンの練習=17日、新宮市のくろしお児童館
2020年09月20日
17 陸上競技で開幕
 他競技は10月に開催  (東牟婁地方中学校新人大会 )
2020年09月20日
18 絵本や触れ合い遊び楽しむ  ベビーママサロンに9組  (那智勝浦町 )
2020年09月20日
19 殺処分ゼロを目指し  ミルクボランティアなど講習会実施  (和歌山県 )
2020年09月20日
20 立ち止まらず夢を描こう  第27回彩雲祭  (新宮高校 )
2020年09月20日
21 運動会に向け、一致団結  相野谷中全校生徒がダンス練習  
2020年09月20日
22 ネコのぬいぐるみ手作り  紀宝町福祉セで寺子屋分校  
2020年09月20日
23 羊毛コンテストで金賞  ひつじみかん牧場  (御浜町 )
2020年09月20日
24 クマノギク咲く  熊野古道高野坂  
2020年09月16日
25 コロナ終息への願い込め
 厳かに本殿大前ノ儀  (三輪崎八幡神社 )

 新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。中村武・氏子総代会長ら祭り関係者約30人が参列し、神様をたたえて地域の平穏無事などを願った。

 例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする祭り。今年は新型コロナウイルス感染症防止の観点から大幅に規模を縮小して実施。元宮を目指して八幡神社を出発し、恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は中止となった。

 大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協働組合▽農業実行組合▽大黒講―の各団体が保管していた神様の神徳をいただくより代の金幣を返還。熊野速玉大社神職が祝詞、屋敷満雄区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。

 中村氏子総代会長は「コロナウイルスの終息と地域の繁栄を願い、滞りなく営むことができました。来年は再び勇壮な祭りができることを信じて過ごしていければ」と話していた。

(2020年9月16日付紙面より)

さまざまな思いを胸に祈願する参列者=15日、新宮市の三輪崎八幡神社
各団体の代表者が金幣を返還した
2020年09月16日
26 新型コロナへの対応学ぶ
 利用者宅を訪問して安否確認も  (かわりない会 )

 紀宝町鵜殿の老人憩の家讃寿(さんじゅ)荘で通所サービス事業を展開する「かわりない会」(牧戸光彦会長)の世話人ら16人が14日、同所で出前講座を受け、新型コロナウイルス感染症への対応などを学んだ。

 同会は毎週1回、利用者を迎えて活動しているが、7月末に近隣市町で新型コロナが発生したため、8月から活動を休止している。8月末には世話人が17人の利用者宅を手分けして訪問し、安否を確認した。

 これまでも感染症対策を講じていたが、改めて対策を身に付けようと講座を開き、紀南病院感染対策室の根本保正さんを講師に招いた。根本さんは「感染者が減ってもクラスターが発生すると一気に増加する」と述べた上で、現時点での感染経路は感染している人のくしゃみやせきで出るしぶきを吸い込む飛沫(ひまつ)感染と、触ったところからウイルスが付着する接触感染の二つと説明した。

 潜伏期間は1~14日ほどで無症状の人でも感染力があるとし「マスク着用、手指消毒、手洗いだけでなく、日常生活でも3密にならないことが大切」と示した。マスクは▽予備を用意する▽装着、外すタイミングに気を配る▽こまめに替えること―を呼び掛けた。

 今後はインフルエンザと新型コロナの区別がつかない可能性が出てくることから、マスク、手指消毒といったコロナ同様のインフルエンザ対策も求めた。

 牧戸会長は「再開を望む利用者さんが多いが、地域や国内の感染状況を鑑みながら再開時期を考えたい」と話していた。

(2020年9月16日付紙面より)

利用者宅を訪問する世話人(紀宝町社会福祉協議会提供)
新型コロナ対策を紹介する出前講座=14日、紀宝町鵜殿の讃寿荘
2020年09月16日
27 完全飼育の第3世代誕生
 3度のふ化で確信し発表  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)が14日、アカウミガメの完全飼育の第3世代が今年誕生したことを発表した。

 誕生した第3世代は、2010年に生まれ現在は館内ウミガメパークで継続飼育中の第2世代個体・くしもトリオ(クー・シー・モー、いずれも雌)のうちモーが産んだ卵からふ化した。

 今年は3匹とも同パークの人工孵化(ふか)場で産卵行動を示していて、モーは計3回の同行動とその位置を確認。6月24日産卵分が8月29日、7月8日産卵分が9月2日、7月21日分が9月13日にそれぞれふ化し、飼育を担当する吉田徹副館長は繁殖可能な状態に達したと確信を得て発表へ踏み切ったという。

 確信を得るに至った3回目のふ化では50匹が誕生した。後の掘り返しで残った卵の数を確かめて正確なふ化率を計算するが、1回の産卵で100~120個産むことが知られていて今回は約半数が無事誕生した状況だという。

 くしもトリオの親に当たる第1世代は11歳時から同行動を示し15歳時の産卵で第2世代が誕生した。くしもトリオはそろって10歳で同行動を示し、吉田副館長は「完全飼育個体の子が生まれた時ほどのインパクトはないが、アカウミガメが何年で成熟するかをより深く探る点で参考になる実績だ」と第3世代誕生の意義の一端を語る。

 同館は1971年の開館当初から野生個体を館内飼育。1986年に人工産卵場を設置し、野生個体の入れ替えを適時しながら飼育環境下での繁殖を研究している。完全飼育の第1世代は1995年、第2世代は2010年、第3世代は今年にそれぞれ初誕生。吉田副館長は「累代飼育は本館の目指すところで、この飼育実績は世界的に絶滅が危惧されるアカウミガメを種として保存していく上で役立つ。完全飼育で3世代目まで繁殖に成功しているのは、今のところ本館のみで、さらに次のステップへ進めたことがうれしい。この誕生がきっかけとなり関心を持つ機関が現れたら、互いの研究を深めるため積極的に協力をしていきたい」と話している。

 第3世代は今後、モーの3回目のふ化で生まれた50匹をまず1年飼育し、第2世代同様に雌雄数匹を選抜して終生飼育個体とし残りは海へ送り出す予定という。

(2020年9月16日付紙面より)

完全飼育第3世代の個体(13日ふ化)と飼育担当の吉田徹副館長=14日、串本海中公園センター

2020年09月16日
28 串本少女バレーが優勝
 那智勝浦町総体スポ少バレー大会  
2020年09月16日
29 補正予算は8207万円  紀宝町議会定例会が開会  
2020年09月16日
30 国勢調査装う不審電話に注意  高齢者地域見守り隊が合同啓発  (紀宝町 )
2020年09月16日
31 9月定例会一般質問③  串本町議会  
2020年09月16日
32 3密回避などに協力を  宿泊避難支援事業の活用呼び掛ける  (新宮市 )
2020年09月16日
33 お悔やみ情報
  
2020年09月04日
34 子どもの見守りを強化
 「セーフティガードの日」を設定  (新宮警察署 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は、下校時における子どもの見守り活動を強化しようと毎月第1、3水曜日を「セーフティガードの日」と定めた。初日の2日には同署で出発式があり、小畑署長から訓示を受けた署員らがパトカーや白バイに乗り込み同署を出発。管内で警戒活動に取り組んだ。

 2015年、紀の川市で小学5年(当時)男児が刺殺された事件をきっかけに、和歌山県では毎月1日と15日を「きのくに子ども見守り強化の日」と定め、警察官や地域住民らが連携し子どもらの登下校時の見守り活動を行っている。

 同署では、下校時や夕刻時に子どもが被害に遭うケースが多いことから「セーフティガードの日」を設定。今後、関係ボランティア団体や少年補導員、市立少年センター、那智勝浦青少年センターと連携を図り、主に小学校児童の下校時の警戒活動を強化していくという。

 出発式には署員25人、関係団体約20人が参加。小畑署長が「ボランティアの方々と連携し、子どものさらなる見守り強化を図りたい」などとあいさつした。この日は、パトカー5台、白バイ2台、覆面パトカー5台、青パト5台が約1時間にわたり子どもらの見守りを実施した。

 中村光利・生活安全刑事課長は、不審者目撃情報などが下校時に多いことに対し「不安を抱えている保護者の方も多い。見守り強化によって住民の方に安心安全を届けることができたら」と話していた。

(2020年9月4日付紙面より)

子どもの見守り強化に向け警戒活動に出発した=2日、新宮警察署
2020年09月04日
35 クジラの生態など学ぶ
 下里小で海洋教育  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で2日、海洋教育の授業があった。この日は、4年生8人が太地町立くじらの博物館学芸員の中江環さんから生物の特徴などについて教わった。

 同校では毎年行われている授業だが、人の体とつくりの変動を学ぶことを目的に本年度から形式を変えて実施。同教育を通じて地域に生息するクジラやイルカのことを知り、郷土愛などを深める狙いもある。

 中江さんは研究の世界には動物の仲間分けのルールがあり▽生まれ方▽呼吸方法▽体のつくり―を紹介。イルカの雄と雌の見分け方や出産時には頭からではなく、尾びれから出ること、母乳の栄養分は人間の約4倍であることを写真や人形を使って説明した。

 クジラが進化した歴史や骨格、歯の形の種類、イルカとの違いなどの解説もあり、子どもたちは時折「すごい!!」「少し怖い」などと驚きの声を上げながら中江さんの話に耳を傾けた。

 渡瀬瑠生君(9)は「普段、目にしないことが多くて驚いた。クジラやイルカのことが勉強できてよかった」。中江さんは「生き物に対して興味のある子どもも多く、意欲的に話を聞いてくれました。授業を通して関心を持ってもらい、命の大切さなどを理解してもらえれば」と話していた。

(2020年9月4日付紙面より)

生物の特徴などについて学ぶ児童=2日、那智勝浦町立下里小学校
中江環さん
2020年09月04日
36 国道42号の事故防止が課題
 21日から秋の全国交安運動  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)による委員会が2日、御浜町役場くろしおホールであり、21日(月・祝)から始まる「秋の全国交通安全運動」期間中の取り組みを協議した。

 運動は交通事故防止の徹底を図ることが目的で、期間は30日(水)までの10日間。重点に▽子供を始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止―を掲げる。

 委員会には大畑会長、副会長の西田健紀宝町長、顧問で紀宝警察署の濱口裕史署長、両町の関係者ら約20人が出席。あいさつした大畑会長は「管内では国道42号での事故が多く発生している。42号の事故防止が最大の課題で、住民の皆さんへの交通安全啓発にご協力を」と呼び掛けた。

 濱口署長は県内と管内の交通情勢を報告。8月末現在、県内では3万1607件(前年同期比6508件減)の交通事故があり、49人(同2人増)が亡くなった。

 管内の総事故件数は188件(同38件減)で人身事故は16件(同3件減)、死亡事故は発生していない。人身事故の大半が国道42号で日中に発生しており、濱口署長は「8月は人身事故が増加した。引き続き、注意が必要」。飲酒運転やあおり運転は積極的に取り締まるとした。

 協議会では運動期間中、街頭啓発活動やシートベルト着用推進モデル事業所の指定式、広報啓発キャンペーン、交通安全教室などに取り組む。

(2020年9月4日付紙面より)

協力を呼び掛ける大畑覚会長(左)=2日、御浜町役場くろしおホール

2020年09月04日
37 新庁舎開庁は来年7月予定
 議会質疑受けて当局明かす  (串本町 )

 串本町が1日、サンゴ台地内で建設中の役場新庁舎を来年7月に開庁する予定であることを明かした。

 新庁舎建設工事は昨秋、くしもと町立病院奥に建設予定地を得て着工。現在は建物の外観が見て取れる段階になっていて、同日現在で本年度末の工事完了を見込んでいる。完了後は引き続き庁内ネットワークの構築や新規備品の搬入など環境整備を進め、受け皿が整ったところで現庁舎からの機能移転となる。

 同町は完了後開庁までの準備にかかる予算を本年度一般会計補正予算〈第7号〉案において計上。同日から始まった同町議会9月定例会に上程して審議を求め、清水健太郎議員から準備予算の背景にあるスケジュールの確認を求めるなどの質疑を受け田中正文総務課長が田嶋勝正町長の承諾をその場で得て現在の考えを明かすに至った。

 その内容によると、来年6月末~7月初めに事前移転を進め、連休となる7月17、18、19日に通常業務にかかる部分の本移転をして20日に新庁舎を開庁する。事前移転と本移転の間で新庁舎竣工(しゅんこう)の式典や内覧などをできればと考えているという。明かすに先だって新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会情勢の影響を懸念している現状も伝え、最終的に来年3月20日までの工期が延びる可能性がある(=以降の開庁も相応に延びる)とも申し添えた。

 役場新庁舎は現在の本庁、古座分庁舎、文化センター、地域保健センターに分散している各課を集約する設計。当局は庁舎移転にかかる事業の一覧や新庁舎内の見取り図に新規取得する備品と継続使用する備品を区別して上書きした資料などを提示して同案の承認を求め、議会は全会一致で原案承認した。

(2020年9月4日付紙面より)

くしもと町立病院奥で建設が進む役場新庁舎(先月17日撮影)。開庁は来年7月20日となる予定
2020年09月04日
38 防災を意識し連携深める  令和2年度「第1回ワーキング会議」  (新宮市 )
2020年09月04日
39 英語を学んでおもてなし  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2020年09月04日
40 緊急時の備えは大丈夫?  子育て支援セが「防災のお話」  (新宮市 )
2020年09月04日
41 弔いの気持ちを忘れず  土砂災害慰霊碑で供養営む  (新宮市熊野川町 )
2020年09月04日
42 台風10号による大雨を警戒  今年初の「タイムライン」始動  (紀宝町 )
2020年09月04日
43 役場旧庁舎はどこに?  敷地は西児童遊園地に  (串本町 )
2020年09月04日
44 活動制限や寒さ改善  女子生徒制服にズボン導入  (新宮高校 )
2020年09月04日
45 お悔やみ情報