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2024年04月26日
1 SF公募文学賞を受賞
 作品は無料閲覧が可能  (新宮市出身の木下充矢さん )

 新宮市出身の木下充矢(みつや)さん(59)がこのほど、公募文学賞である第11回日経「星新一賞」の一般部門の優秀賞(アマダ賞)に輝いた。タイトルは「彼方には輝く星々」。「思い残すことはないぐらいの喜びがある」と話している。作品は日経電子版などで無料で読むことができる。

 日経(日本経済新聞)の星新一賞は、ショートショート作品で知られた作家の星新一の名を冠した賞で、SF(空想科学小説)のような理系的発想に基づいた短編小説などを対象としている。木下さんは、千穂小、緑丘中、新宮高校を卒業し、大学進学を経て現在は兵庫県に在住。昔からSFが好きで乱読してきたという。

 小説を書き始めたのは2013年ごろ。「いろいろな賞に応募したが入賞できず、今回が10年目にして初めて」と語る。創作には苦労もあり「仕事が忙しく、でもぎりぎりまで原稿がまとまらず、締め切り5分前にトイレの中で立ったままスマホで投稿(して応募)した」と明かす。

 星新一についても思い入れがある。「この人がいなければ、日本のSFが今のような幅と奥行きを持つことはなかったのではないか。その名を冠した賞を頂き、夢なら覚めてほしくないぐらいうれしい」と伝える。

 同賞受賞者の座談会で7月には、長野県で行われる日本SF大会「やねこんR」に出席を予定している。「長年のSFファンなので、この種のイベントには何度も参加したが、壇上に上がるのは初めてで緊張している」と述べる。

 SFファンとして当然のごとく、串本町のロケット打ち上げは観覧会場で参加していた。「次の挑戦に期待している。ぜひ成功してほしい」と話す。

(2024年4月26日付紙面より)

日経「星新一賞」を受賞した木下充矢さん(提供写真)
2024年04月26日
2 新規事業や予算を可決
 4年目の運行決定受け  (銀河受入協議会 )

 JR西日本が運行する観光長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の紀南コースの4年目の運行が決まったことを受け、その受入協議会(田岡実千年会長=新宮市長)の総会が24日、新宮市役所別館であった。10人が参加。本年度事業として▽地域内周遊▽誘客促進▽受け入れ環境構築▽地域内活性化―などの事業に取り組んでいくことなどを決めた。

 紀南コースは京都―新宮間で運行。4年目は7月1日(月)から9月25日(水)まで、週2回の往復21運行を予定している。同協議会は、継続運行や地域振興などを目指し、沿線市町村や県などで構成している。

 開会に当たり、田岡会長があいさつ。昨年度は紀南コースに約4500人が乗車したこと、本年度の運行決定などに言及し「皆さんの協力のおかげ」と感謝。「今年は『紀伊山地の霊場と参詣道』の世界遺産登録20周年の節目の年。盛大なおもてなしをさせていただければ」と話した。

 富澤五月JR西日本近畿統括本部和歌山支社長もあいさつ。昨年の紀南コースで前年度比の約1・5倍が利用したことなどを紹介。7月から9月には県とJR西、グループ会社で「和歌山キャンペーン」を実施することを説明し「一層ブラッシュアップして楽しんでもらい、相乗効果を発揮できるようにしたい。ご協力を」と呼びかけた。なお、昨年度の乗車率は74%だった。

 本年度は新規事業として、沿線7市町村を舞台にした「紀南地方クイズラリー」を行うほか、2号車の洗面台・女性用更衣室に「和歌山産アメニティ」を設置。車内で「イセエビふれあい体験」や「和歌山アロマ体験」を計画している。

 田嶋勝正副会長(=串本町長)より「(銀河の乗客に)スマホで絶景や笑顔の写真をSNS(交流サイト)で送ってもらい、良いものに商品(を贈る)など考えてみては」との提案があった。事務局は「中身を精査して、やる方向で検討したい」と応じた。富澤支社長は「コンテストか、いろいろなすてきな写真をあげるか、どんなことができるか考えたい」と述べた。

(2024年4月26日付紙面より)

新規事業案など協議した=24日、新宮市役所別館
2024年04月26日
3 紀南学園に絵本を寄贈
 こどもまんなか児童福祉週間  (新宮市 )

 「こどもの日」(5月5日)から1週間は、こども家庭庁が定める「こどもまんなか児童福祉週間」。24日には、新宮市の児童養護施設紀南学園(鳥居祐起生学園長)に東牟婁振興局健康福祉部の木戸上克久部長が訪問し、激励品として園からリクエストのあった5冊の絵本を贈った。

 社会の宝である子どもたちが家庭や地域において、豊かな愛情に包まれながら育っていけるよう、国民全体で考えることを目的としている。今年の標語は「すきなこと どんどんふやして おおきくなあれ」。和歌山県でもさまざまな行事が行われている。

 絵本を受け取った子どもたちは、元気いっぱいに「ありがとうございます!」。鳥居学園長は「子どもたちもとても喜んでいる」と感謝した。

 木戸上部長は「たくさんの本を読んで興味関心を広げ、いろいろなことにチャレンジしてほしい。何より元気で健康に育ってくれることを願っている」と話していた。

(2024年4月26日付紙面より)

木戸上克久部長が絵本を手渡す=24日、新宮市の紀南学園
2024年04月26日
4 優勝は坂野医院
 第201回職場対抗ボウリング大会  
2024年04月26日
5 坂本博規さんが優勝飾る
 令和6年度第1回クラブ大会  (なちかつGGC )
2024年04月26日
6 観客の声援受け雨の中激走
 奥熊野いだ天ウルトラマラソン  
2024年04月26日
7 新宮夜遊びマップ  女性も安心な店を紹介  
2024年04月26日
8 貸し出しベストリーダー  町立図書館で展示中  (那智勝浦町 )
2024年04月26日
9 音楽に合わせて体動かす  正明保で本年度初のリトミック  (新宮市 )
2024年04月26日
10 新宮城跡のマップ入れ  店先に専用ボックス設置  (イル・ド・フランス )
2024年04月26日
11 縦割り班で初顔合わせ  下里小で1年生の歓迎会  (那智勝浦町 )
2024年04月26日
12 田んぼ一面に苗を植える  近大新宮中1年生が今年も  (新宮市熊野川町 )
2024年04月26日
13 婚姻に伴う新生活に助成  結婚新生活支援事業導入  (串本町 )
2024年04月26日
14 湿潤な木陰に白花咲く  ミドリハカタカラクサ  (串本町 )
2024年04月26日
15 当局から報告を受け意見  保福セで区長連合会総会  (古座川町 )
2024年04月26日
16 40周年記念事業を計画  御浜町文化協会が総会  
2024年04月26日
17 被害者、加害者にならないよう  矢渕中でネットモラル教室  
2024年04月26日
18 戦争の悲惨さ、どう次世代へ  高齢化の中 遺族会が継承模索  (紀宝町 )
2024年04月26日
19 マルバウツギの花  那智勝浦町宇久井  
2024年04月26日
20 お悔やみ情報
  
2024年04月25日
21 「熊野に大学の設立を」
 旧グリーンピアで構想  (準備財団が支援者説明 )

 那智勝浦町と太地町にまたがる旧グリーンピア南紀での私立大学設立を目指す、立初(たてぞめ)創成大学設立準備財団(樋口祥子理事長)の地元支援者に対する説明会が23日、太地町地域福祉センター梛(なぎ)であった。都市部ではなくあえて「熊野」で、日本でこれまでにない「徹底的な探究・体感型」の大学を、2027(令和9)年4月に開設することを目指すと語った。

 財団のメンバーは、現役大学教員の理事とその教え子など。従来型の大学教育に問題や限界を感じていたメンバーは昨年10月から、旧グリーンピアでの設立を構想。各所で趣旨を説き、熊野三山の三社一寺の宮司や住職、株式会社キナンの会長などが協働推進者となり、その他も当地方の多くの企業が応援を表明するなど、賛同者を増やしている。説明会に参加した支援者団体「大学誘致を考える会」による署名活動も行われている。

 説明会で樋口理事長は、昨今の「学び」の変革に言及。情報は簡単にインターネットで得られ、考えることすらも人工知能(AI)で行えることから、大学は従来型ではなく探究・体感型が必要と説いた。また地域の歴史や文化、伝統など、教育にも役立つ日本の重要な資産が都市部の従来型大学では生かせていないことから、地方での大学設立が重要な意味を持つことも伝えた。

 学生数は年間144人で計画。教育はフィールドワークが主軸で、1年次は主にキャンパスで学ぶが、2年と3年では地域や海外に出向き、現地の人に学ぶことを繰り返す。ここで歴史や伝統、文化に触れ、探究や体感を深める。4年次はキャンパスに戻り、学びを生かして地域に還元する期間と考えている。

 資金調達の手法として、徳島県の神山まるごと高等専門学校の前例を参考としている。同校はふるさと納税、寄付、クラウドファンディングの三つで設立に至っている。同財団もこれに倣い、各所に協力を呼びかけている。

 樋口理事長は「熊野で皆さんと一緒に、大学をつくりたい。応援をよろしくお願いします」と求めた。住民向けの説明会の開催も考えていることを明かした。

(2024年4月25日付紙面より)

応援を呼びかける樋口祥子理事長(左)=23日、太地町地域福祉センター梛
大学設立の場所として考えている旧グリーンピア南紀
2024年04月25日
22 スタントで事故を再現
 自転車の交通安全教室  (新宮高校 )

 スタントマンが自転車交通事故を再現する、スケアード・ストレイト教育技法による自転車交通安全教室が22日、県立新宮高校(下村史郎校長、585人)であった。全学年の生徒が参加。危険性を知り、自転車の交通ルールの理解を深めた。

 JAみくまのとJA共済連和歌山が、和歌山県警察本部、新宮警察署と連携して実施した。同教育技法は、学習者に「怖さ」を与えることで、望ましくない行為を自主的に行わせないようにするもの。スタントマンが目の前で再現することで、ルールやマナーの違反が交通事故を招く危険があることを考えてもらう。

 開会に当たり、下村校長、石田守・JAみくまの代表理事組合長、宮本竜祐・新宮署交通課長があいさつ。「自転車のルールやマナーを守らなければと考えるきっかけになれば」「危険性を実感し、ルールを守り、交通事故のない安全な学校生活を送ってもらえることを願う」「自転車の運転を見直す機会にしてほしい。乗るときはヘルメットをかぶって」などと語った。

 続いて、スタントマンが自転車交通事故を再現。▽ヘッドホンで音楽を聞きながら▽携帯電話で話しながら▽酒を飲みふらつきながら▽二人乗り―などを行って、いかに危ないかを伝えた。自転車で全速で跳び箱にぶつかって、衝撃の大きさを示した。

 自転車と歩行者、自転車同士の事故も再現。見通しの悪い交差点から出てきた歩行者と自転車がぶつかったり、危険運転の自転車同士で衝突したりした。いずれの場合も、その後に行うべき正しい運転法を伝えた。「皆さんがルールを守れば、ルールが皆さんを守る」などと呼びかけた。

 生徒らは、ぶつかって投げ出されるスタントマンの様子を、固唾をのんで見守っていた。3年生で生徒会長の宮井聡子さんは「交通事故の怖さを間近で体験することはなかったので、今日はいい教訓になった。きちんと交通ルールを守っていこうと思う。貴重な体験をありがとうございました」と感謝を述べた。

 2年生の柳町彩斗さんは「自転車同士の衝突が一番びっくりした。今後は一時停止をしっかりと守ろうと思う」と話した。

(2024年4月25日付紙面より)

自転車の交通事故をスタントマンが再現=22日、県立新宮高校
事故の怖さを知りルールの大切さを実感した
2024年04月25日
23 「協力連携して活動を」
 民生児童委協議会が総会  (新宮市 )

 新宮市民生委員児童委員協議会(小内潤治会長)の総会が23日、新宮市福祉センターであった。出席44人、委任状34通で開会。昨年度の事業や決算の報告、本年度の事業や予算の提案を受け、承認可決した。

 民生委員の歌の斉唱、民生委員児童委員の信条の朗読に続き、小内会長があいさつ。能登半島地震と、関連して当地方で発生が懸念される南海トラフ巨大地震に言及。「災害発生時には地域福祉の課題も深刻化すると考えられる。民生委員の活動も、平常時から災害への備えが求められている」と話した。

 福祉課題はより複雑化・深刻化していると指摘。「住民に寄り添い、人々をつなぐ民生委員児童委員の役割は一層重要になっている。笑顔で暮らせる地域社会の構築のため、協力連携しながら活動していければ」とまとめた。

 来賓として、田岡実千年市長が祝辞。「地域でのネットワーク形成が、地域福祉を発展していく上でますます重要になる。民生委員児童委員の皆さんの協力なくては実現できない。今後もお力添えをお願いします」と呼びかけた。

 この後、議事を進行した。昨年度の事業と会計、本年度の事業と予算などを協議して認めた。

(2024年4月25日付紙面より)

本年度事業などを協議した=23日、新宮市福祉センター
あいさつする小内潤治会長
2024年04月25日
24 大きなイチゴ「おいしい」  じぃじの苺に紀南学園招待  (御浜町 )
2024年04月25日
25 誕生したウミガメなど観察  5歳児が社会見学で  (紀宝町 )
2024年04月25日
26 新たな地震対策、家屋に対応  ブルーシートの備蓄増へ  (紀宝町 )
2024年04月25日
27 さわかみ財団が道普請  大日越の登り口付近  (田辺市本宮町 )
2024年04月25日
28 無償の愛を持って支える  更生保護女性会が総会  (那智勝浦町 )
2024年04月25日
29 中核病院の将来ビジョン議論  医療センター経営強化プランを説明  (新宮市議会教育民生委 )
2024年04月25日
30 ジオパークの魅力伝える  フォトコン入賞作品展示  (那智勝浦町 )
2024年04月25日
31 ちぎり絵作り楽しむ  カルチャーサロンで教室  (新宮市「結夢」 )
2024年04月25日
32 合唱の仕方を教わる  くろしお児童館で教室  (新宮市 )
2024年04月25日
33 大株が咲きそろい華やかに  宇津木のシロバナヤマフジ  (古座川町 )
2024年04月25日
34 特集「夜の世界へようこそ」  こどもの読書週間企画開始  (串本町図書館 )
2024年04月25日
35 お悔やみ情報
  
2024年04月19日
36 佐野・蜂伏への林道を
 高田地区が新宮市に要望  (200人分の署名も添えて )

 新宮市の高田地区の区長3人は18日、「高田相賀線~佐野・蜂伏地区の林道の早期開通を求める要望書」の提出のため、新宮市役所を訪れた。要望書と約200人の署名を手渡し、早期実現を求めた。田岡実千年市長は調査検討する予定を伝えたほか、実現に前向きな姿勢を示し「共に頑張りたい」と応じた。

 提出は谷下孝志・総区長(=里地区長)、中道活好・西地区長、輪野利明・口地区長が訪れた。地域おこし協力隊の松露将典さん、新宮市議会の百村匡洋議員、𠮷良康利議員も同行した。

 要望では、紀伊半島大水害で高田地区が孤立したことに言及。「県道高田相賀線と佐野・蜂伏地区への林道を直結することで災害時の孤立解消につながる」と訴えた。▽緊急物資の搬送や救急ルート確保▽スポーツ合宿誘致に寄与▽大型商業施設への交通の利便性が向上▽林業の発展に寄与▽医療センターへの緊急搬送時間が短縮―などをもたらす「命の道になる」と結んだ。

 高田と佐野・蜂伏地区をつなぐ林道については20年以上前に、市が調査したが地盤がもろく、断念した経緯があった。しかし3月の新宮市議会の一般質問で当局は再び「調査検討に着手する」と答弁していた。要望の場で担当課は「県とも協力してルートの検討や所有者の確認などをやっていきたい。(調査に)2年ほどかかる予定。迂回(うかい)しつつ12~13㌔(の距離)になるかな」と明かした。

 𠮷良議員は「20年前と違い、今はAIやドローンがある。もっと良いルートを見つけられる可能性がある」と指摘。田岡市長は「林道整備の県の補助が10%から25%に増え、やりやすくなった」と明るい材料を提供した。谷下総区長は「一日も早い開通を願っている。よろしくお願いします」と呼びかけた。

  □     □

■相賀の浸水解消工事も



 市による林道の計画とは別に、県による高田相賀線の道路改良工事も進んでいる。高田へと続く県道が通る相賀地区の浸水(道路冠水)解消を目指したもので、約2㌔にわたる道路を三つの工区に分けてかさ上げするほか、トンネルで一部をつなぐ。完成時期は未定となっている。

(2024年4月19日付紙面より)

要望書を手渡す谷下孝志総区長(左から2人目)ら=18日、新宮市役所
道路改良工事が進む県道高田相賀線=17日、新宮市相賀
2024年04月19日
37 アオリイカの産卵床設置
 ダイブポイント3カ所へ  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、23店舗)が17日、串本沖のダイブポイント3カ所にアオリイカの産卵床を設置した。

 ダイビング客に好評のアオリイカの姿やその産卵のシーンを着実に観察してもらいやすくするための取り組み。この産卵誘発はアオリイカの資源増強につながるとして今年も日本釣振興会が協賛し、その実施を後押ししている。

 環境への負荷を抑えるため、人工物ではなく自然へ戻りやすい天然木で床を仕立てる点が同組合のこだわるところ。今年も前日に長さ3㍍前後で切り出した枝葉複数本を準備し、当日はダイバーら15人が手分けして同ポイント「備前」「イスズミ礁」「グラスワールド」の各海底へ沈めて束にし固定したという。

 この取り組みを主導した中井嘉昭さん(50)によると、串本沿岸海域におけるアオリイカの産卵のピークは例年5月下旬~6月上旬ごろだが昨年は設置翌日にはさっそくアオリイカが寄って産卵を始めたそうで、「今年も(ハイシーズンの)ゴールデンウイーク前に産卵を始めてくれることを祈るばかり。この話題が多くのダイバーに認知され、串本の海へ潜りに来ていただけること、串本を知り地域内外が盛り上がることにつながれば」と今後の反響を期待して語った。

 産卵床は付いた卵のふ化が全て終わるまで設置予定。その見極めをした上で、残った枝や固定するためのロープ、土のうなどを回収するという。

(2024年4月19日付紙面より)

アオリイカの産卵床を海底に固定する串本ダイビング事業組合のダイバー=17日、串本沖(同組合提供)
2024年04月19日
38 健康増進に波及効果期待
 自動運転車両が暖海地区に  (太地町 )

 太地町は15日から、自動運転車両による移動支援サービスを暖海地区方面にも拡大した。新ルートは町多目的センターを発着点としており、施設内の歩行プールやトレーニングマシンを気軽に利用できるようにすることで、高齢者の移動手段確保のみならず、健康増進や介護予防への波及効果も狙う。

 「全町公園化」のビジョンを掲げる同町では、2022年に大東地区方面で自動運転サービスをスタート。車両はゴルフ場向けのゴルフカートに自動運転システムを搭載したもので、道路に埋め込まれた誘導線を感知して決められたルートを走る。5人乗り。

 誰もが無料で乗車でき、昨年度の利用者は1万479人。台風などの荒天時以外は365日運行。運転補助員が同乗しており、手を上げればルート上のどこでも乗降できる。

 新ルートの熱海地区は昭和40年代に埋め立てられた町内の人口密集地にあり、人口355人、高齢化率54・6%。暖海地区内を縫って多目的センターや役場、漁協スーパー、坂野医院などをつなぐ。

 1周約30分で、始発の午前8時22分から午後5時35分まで、2台体制で22便を運行。町役場は「誰でも無料なので、気軽に乗ってみてほしい」と呼びかけている。

 ルート拡大で利用者増が見込まれる多目的センターには町社会福祉協議会や町包括支援センターが入っており、社協の岡本研会長は「自動販売機もあるので、コーヒーなどを飲めるサロンスペースを設けるなどしていきたい。施設内にはケアマネジャーや理学療法士、社会福祉士などもおり、健康相談もしてもらえたら」と語る。

 16日に利用した60代男声は「今からスーパーに夕飯を買いに行く。以前買い物帰りに雨が降ってきて、帰りに乗ったこともある。一応車もあるが、公共交通があると便利」と話していた。

(2024年4月19日付紙面より)

停車中の自動運転車両=16日、太地町多目的センター
2024年04月19日
39 日本記録保持者制し優勝  串本町出身の久保凛選手  (陸上女子800㍍種目 )
2024年04月19日
40 魚道通って上流目指す  滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )
2024年04月19日
41 医師確保への支援など  7項目を和歌山県に要望  (新宮市 )
2024年04月19日
42 腸の働きと重要性を確認  いきいきサロン大勝浦区  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
43 児童生徒の現状を分析  全国学力・学習状況調査  
2024年04月19日
44 宮本薫さんに会長再任  母子保健推進員会が総会  (新宮市 )
2024年04月19日
45 季節の花々モチーフに  絵手紙教室が始まる  (新宮市 )
2024年04月19日
46 グラウンドの雑草取り  太田小学校で芝生の日  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
47 ALT迎え英語に親しむ  丹鶴幼稚園で新年度も  (新宮市 )
2024年04月19日
48 こいのぼりを工作  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
49 東紀州地区は100%  今春卒業生の就職内定状況  (三重県教委 )
2024年04月19日
50 ウミガメの甲羅磨き  大型連休を前にプール清掃  (紀宝町 )
2024年04月19日
51 新入生に防災頭巾寄贈  町建設業組合が全小学校に  (紀宝町 )
2024年04月19日
52 今年も七里御浜に250匹  「泳げ!鯉のぼりくん」継承  (熊野市 )
2024年04月19日
53 ヤマドリゼンマイが見頃  浮島の森のシンボル  (新宮市 )
2024年04月17日
54 第24回TOUR de KUMANO
 国内外17チームの熱戦に期待  (5月10日、開幕 )

 熊野地方を舞台に5月10日(金)~12日(日)の3日間、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース「第24回TOUR deKUMANO(ツール・ド・熊野)」が開かれる。NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」(角口賀敏理事長)が運営する。

 今年は新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」をはじめ海外6、国内11の計17チームが出場、3日間の総合タイムで競う。

 10日の第1ステージは「古座川清流周回コース」。平井峠、一枚岩などのコースを3周する全長126・7㌔。

 例年、最大の舞台となる11日(土)の第2ステージ「熊野山岳コース」。起伏に富んだ三重県熊野市の山間部107・7㌔を走り抜ける。

 最終日の12日は第3ステージ「太地半島周回コース」。今年は新たなルートを走り、周回ながら変化に富み、決して侮れない104・3㌔が選手を待ち受ける。

 1999年の南紀熊野体験博、東紀州体験フェスタの関連イベント「3DAY CYCLEROAD 熊野」として誕生した。

 名称を「ツール・ド・熊野」に変更し、2008年にはUCIアジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並び、UCI公認の国内3大レースの一つとしてファンから注目されている。

 昨年は新宮市熊野川町での「赤木川清流コース」に代わり、UCIレース「古座川インターナショナルロードレース」を企画。ツール・ド・熊野と二つの国際大会開催を予定していたが、荒天のため古座川でのレースは中止となった。

 角口理事長は大会運営に協力する関係者やボランティアなど、多くの人たちに感謝し「当地方の皆さんには交通規制などでお世話とご迷惑をおかけしますが、少しでも活性化につなげられれば。数少ない国際レース。楽しみにしてもらいたい思いと同時に、キナンレーシングチームとして悲願の総合優勝を勝ち取ってもらいたいと期待しています」と話している。

 恒例のフォトコンテストや地元ケーブルテレビ局による生中継、ユーチューブの「サイクリングチャンネル」での配信を予定。スポーツテレビ局「J SPORTS」内のサイクルロードレース中継では、優勝予想サービス「サイクル誰クル」も企画している。

(2024年4月17日付紙面より)

角口賀敏理事長(右)と須川陽介古座川清流周回コース実行委員長が開催をPR=15日、新宮市浮島の株式会社キナン本社
2024年04月17日
55 国境超え「わっしょい」 神輿で初の外国人参加 (熊野本宮大社 渡御祭)

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が15日、渡御祭で締めくくられた。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年ということもあり、今年は初めて、約25人の外国人が神輿(みこし)担ぎに参加。国境を超えて一体となった「わっしょい」のかけ声が響いた。

 渡御祭は、神輿に遷(うつ)された祭神の御霊(みたま)が、旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで渡御する祭典。渡御は神木の榊(さかき)を手にした神職を先頭に、天狗(てんぐ)や修験者、御霊が乗る本神輿、女性の桜神輿、子ども神輿、稚児など約400人が行列を作り営まれた。

 神輿担ぎの外国人は、東京大学への留学生やツアー参加者など。アメリカ、オーストラリア、ロシア、ウクライナ、スペイン、韓国、台湾など国籍もさまざまだった。

 大斎原では斎庭(さいてい)神事が営まれた。地元中学生が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉納したほか、子どもたちによる御田植神事、父と子の八撥(やさばき)神事が行われた。熊野修験道の採燈大護摩、餅まきもあり、多くの人でにぎわった。

 九鬼宮司は「今年は地域の方に加え、初めて海外の人にも参加いただけた。世界平和や日本の安泰、皆さんの幸せを祈った。幸せな日々を過ごせるのが祭りの意義。参加にあらためて感謝したい。来年以降も海外の方に関わっていただければ」と話した。

 渡御祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から始まったと伝わる。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって行うようになったことに由来する。

(2024年4月17日付紙面より)

外国人と一体となった「わっしょい」のかけ声が響いた=15日、田辺市本宮町
2024年04月17日
56 「セレビィ」が現れる
 大門坂駐車場にポケふた  (那智勝浦町 )

 幻のポケモン「セレビィ」が描かれたポケモンマンホール(通称・ポケふた)が14日、那智勝浦町の大門坂駐車場でお披露目された。大人から子どもまで多くのファンが集まり、写真撮影をした。

 地域それぞれの「推しポケモン」が、各地の魅力を国内外に発信する「ポケモンローカルActs」の一環で、全国に設置されている。

 セレビィの分類は「ときわたりポケモン」。時間を超えてあちこちをさまよい、平和な時代にだけ姿を見せ、セレビィが現れた森は草木が生い茂るといわれる。熊野市の鬼ヶ城のポケふたにシルエットだけの隠し要素として登場していたが、本物が現れるのは今回が初だ。

 堀順一郎町長は「目の前には世界遺産の一部である那智の原生林、近くには古くから巡礼者たちが歩いてきた大門坂と、この場所にセレビィが現れるのは必然かもしれない。10年、20年先も平和に安心して暮らせる町づくりを」と語る。

 ポケモンが大好きな青木尚之さん(13)、智之君(6)兄弟は「セレビィはめったに見られない特別なポケモン。那智勝浦町に来てくれてうれしい」と笑顔。近隣のポケふたは、熊野市の鬼ヶ城、紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」にある他、串本町でも近日中に公開予定となっている。

(2024年4月17日付紙面より)

多くのファンが訪れる=14日、那智勝浦町の大門坂駐車場
セレビィのポケモンマンホール
2024年04月17日
57 新宮弓友会Bが優勝
 48人が月例射会に臨む  
2024年04月17日
58 6人が上位入賞の活躍
 北道院オープン選手権大会  (北道院拳法和歌山支部 )
2024年04月17日
59 優勝は串本オーシャンズ
 スポ少野球大会東牟婁予選  
2024年04月17日
60 イヌグスの大木に花  那智山青岸渡寺の横で  (那智勝浦町 )
2024年04月17日
61 大漁や海上安全を祈願  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2024年04月17日
62 太地町とブルームの絆  文化交流やパーティー  
2024年04月17日
63 オルガンと小芝さんの歌声  春のコンサート「熊野を歌う」  (新宮市 )
2024年04月17日
64 晩春にふくよかな装い  各地で八重桜が花盛り  (串本町・古座川町 )
2024年04月17日
65 カヤックで釣果を競い合う  橋杭ビーチを本部にし大会  (串本町 )
2024年04月17日
66 昨年に続き今年も勢い  トルコのツアー客来訪  (串本町 )
2024年04月17日
67 通学路で横断歩道渡る練習  1、2年生の交通安全教室  (神内小 )
2024年04月17日
68 16店舗が野菜やミカンなど  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2024年04月17日
69 くろしお学園は「心よせ花壇」  見頃の庭22カ所を公開  (熊野市 )
2024年04月17日
70 重要な農作業を体験  オーナーが畦塗り作業  (丸山千枚田 )
2024年04月17日
71 5年ぶり、祭り一色に  阿田和神社、子ども神輿も復活  (御浜町 )
2024年04月17日
72 架空料金請求詐欺に注意を  見守り隊と紀宝署らが合同啓発  
2024年04月17日
73 お悔やみ情報
  
2024年04月16日
74 桜花祭と開山祭献茶式
 那智山両社寺で営む  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山で14日、熊野那智大社(男成洋三宮司)の桜花祭と、那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の開山祭献茶式が営まれた。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を機に訪れた観光客らが、那智山の信仰や歴史に触れる機会とした。

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■熊野那智大社の桜花祭



 熊野那智大社は、御神体の「那智の滝」の前に桜の枝と桜餅などを供えて自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭」を開いた。

 桜の花のかんざしを挿した2人の巫女(みこ)が、滝の前で神職が鳴らす笛と太鼓の音に合わせ舞を披露。大勢の観光客が優雅な姿に見入っていた。

 大社によると、平安時代に花山法皇が那智山で千日間の山ごもりをした際、桜の美しさに感銘を受けて和歌を詠んだと伝わる故事にちなんだ祭典。

 北海道千歳市から夫婦で訪れた長谷奈美さん(61)は「すてきな舞に見とれてしまった。1年に1度のお祭りに立ち会えてうれしい」と話した。

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■青岸渡寺の開山祭献茶式



 那智山青岸渡寺の開山祭献茶式では、本尊の如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)を開帳。髙木住職らの読経の中、茶道表千家流音無会の桝田宗結さんが茶をたてて奉じた。

 インドから渡来し、那智の滝で修行したと伝わる開祖・裸形上人の遺徳をしのぶ法要。表千家と裏千家が1年交代で奉仕している。

 髙木住職は「新緑の季節に、無事に式を執り行うことができた。何事にも感謝の心を持って、日々精進していきたい」。音無会の築紫充代会長は「世界で戦争が起きている今、平和を祈ってご奉仕させていただいた」と語った。信徒会館の副席では、観光客らもゆったりとお茶を楽しんでいた。

(2024年4月16日付紙面より)

巫女が優雅な舞=14日、那智勝浦町の那智の滝
開祖の遺徳しのび茶をたてる=同日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺本堂
2024年04月16日
75 常に安全運転心がけて
 紀南交通事故被害者の会らが啓発活動  

 「春の全国交通安全運動」最終日の15日、新宮市のイオン新宮店前で交通安全を呼びかける街頭啓発活動があった。

 紀南交通事故被害者の会(中岡貴恵代表)と、第一生命保険和歌山支社新宮営業オフィス(星谷広一オフィス長)の計11人参加した。

 運動終了後も引き続き、交通安全を心がけてもらいたいとの思いから、継続して取り組んでいる。今回は2カ所の店舗入り口に「交通事故0(ゼロ)」「交通事故防止運動」などののぼりを掲げ、啓発物品を配布するとともに安全運転を求める声かけをした。

 店舗近くにある、信号機のない横断歩道でも見守り活動を実施し、ドライバーに歩行者優先を呼びかけた。

 中岡代表は、イオン新宮店の協力に感謝し「意識することで防げる事故がある。ドライバーの方々には常に安全運転を心がけてもらいたい」と語った。

 新宮営業オフィスは、おととしから活動に参加しており、星谷オフィス長は「一人でも多くの人が交通安全への高い意識を持ってくれたら幸いです。活動に参加することで社員も交通安全の意識が高まっています」と話していた。

(2024年4月16日付紙面より)

交通安全を呼びかける=15日、新宮市のイオン新宮店前
2024年04月16日
76 書道やゲームで文化交流
 姉妹都市ブルームの学生  (太地町 )

 太地町に現在、姉妹都市のオーストラリア・ブルームから、セント・メアリーズ・カレッジの学生や教師、議員ら20人が滞在している。15日には太地こども園、小学校、中学校を巡り、文化交流を楽しんだ。

 太地からの移民がブルームでシロチョウガイの採貝などに従事した歴史を基に、1981年に姉妹都市提携を結び、2008年から青少年交流がスタート。コロナ禍を経て、昨年太地町からブルームへの訪問が再開し、ブルームからも5年ぶりに来町がかなった。

 ブルームの一行は9日、日本に到着し、大阪、奈良、広島、京都の4府県を巡って太地町へ。太地小学校では4~6年生と一緒に鬼ごっこやフルーツバスケット、書道体験をした。書道体験では、「絆」「力」「友」「翔」などそれぞれの目標を一つの漢字に。「上から下へ」「左から右へ」と書き順や意味を教えた他、ジェシーさんには「自江海」、テイラーさんには「平」と漢字の名前を考える一幕もあった。

 ブルームの学生は「鬼ごっこをしたけれど、みんな足が速いね」「漢字を教えてくれてありがとう」と歓迎に感謝を伝えた。

 同日午後6時からは、太地町公民館で歓迎のレセプションパーティーが開かれる。

(2024年4月16日付紙面より)

小学6年生と書道体験=15日、太地町立太地小学校
「ウエルカム・トゥ・タイジ」=同日、太地町立太地こども園
2024年04月16日
77 地元勢、初戦突破ならず
 新宮・新翔、近大新宮が敗れる  (春季高校野球和歌山県予選 )
2024年04月16日
78 努力する姿を見てほしい
 宮戸伸之8段、全日本選抜へ  (新宮剣友会 )
2024年04月16日
79 新宮高校が栄冠つかむ
 第111回連盟杯春季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2024年04月16日
80 チュピチュピチュルル  熊野地方にツバメ飛来  
2024年04月16日
81 田植えが始まる  米どころの太田地域で  (那智勝浦町 )
2024年04月16日
82 半年ぶりのパン祭り盛況  中里のいなほ作業所  (那智勝浦町 )
2024年04月16日
83 町民の安心・安全のため  任命式に新入団員ら17人  (那智勝浦町消防団 )
2024年04月16日
84 練習を重ねて上達へ  くろしお児でけん玉教室開講式  (新宮市 )
2024年04月16日
85 親子20組が楽しく交流  本年度初の「よちよちくらぶ」  (新宮市 )
2024年04月16日
86 オンツツジ観賞楽しむ  地域住民がハイキング  (那智勝浦町 )
2024年04月16日
87 遊び感覚で楽しく運動  元気クラブしんぐう「すぽとれ」  (新宮市 )
2024年04月16日
88 楽しみながら英語学ぶ  新年度も各保育所で  (紀宝町 )
2024年04月16日
89 新入生に魅力伝える  矢渕中で部活動紹介  (紀宝町 )
2024年04月16日
90 栽培園地の見学ツアーを  新規就農者、研修生との懇談会  
2024年04月16日
91 ネモフィラの花咲き進む  小川の庭園「お花畑」で  (古座川町 )
2024年04月16日
92 管内流域へ600㌔送り出す  七川漁協が稚アユを放流  (古座川町 )
2024年04月16日
93 地域に根付く養蜂を教わる  CGS部ハチミツ班の部員  (串本古座高校 )
2024年04月16日
94 お悔やみ情報
  
2024年04月09日
95 アピアランスケア支援
 4月から3市町でスタート  (新宮・東牟婁 )

 がん患者へのアピアランス(外見)ケア支援事業が1日から、新宮市、那智勝浦町、串本町で一斉にスタートした。治療に伴う外見の変化を補完する医療用補整具の購入を助成し、苦痛やストレスを軽減することで、社会参加を促進することが目的だ。

 がん治療では、抗がん剤をはじめとする薬物療法の副作用で脱毛や肌の変色、爪の変形、外科手術による傷などの外見の変化が起こることがある。医療の進歩により、通院治療しながら仕事や子育てなどの社会生活を送る患者が増加していることを背景に、ケアへのニーズが高まっている。政府が昨年3月に策定した第4期がん対策推進基本計画にもアピアランスケアが盛り込まれ、拠点病院を中心とした相談支援・情報提供体制の整備などが求められている。

 これを受け、和歌山県では昨年4月から、ウィッグなどの一部の医療用補整具の購入費を助成する市町村に、助成額の一部または全額を負担する「県がん患者アピアランスケア支援事業」を開始。当地方でも3市町が加わった。太地町や古座川町、北山村も「今後検討する」としている。

 3市町の助成内容はおおむね県の基準と同じ。▽医療用ウィッグ〈全頭用〉(上限2万円)▽乳房補整下着(同1万円)▽人工乳房・人工乳頭(左右各2万円)―の対象経費の2分の1または上限額のいずれか低い額を助成する。

 新宮市の窓口は地域保健課(電話0735・23・3358)、那智勝浦町は福祉課(電話0735・52・2934)、串本町は保健センター(電話0735・62・6206)。

 日本人の2人に1人が生涯のうちにがんにかかり、3人に1人が亡くなっている現在、和歌山県の死亡原因も1979年以降、がんが1位となっている。新宮・東牟婁地方の各市町村では、早期発見・早期治療のためがん検診を実施しており、活用を呼びかけている。

(2024年4月9日付紙面より)

アピアランス支援センターのリーフレット
2024年04月09日
96 甘茶かけ釈迦誕生祝う
 新宮仏教会「花まつり」  

 新宮仏教会(佐々木実結会長=専光寺住職)は8日午前、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で、釈迦(しゃか)の誕生を祝う降誕会(こうたんえ・ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職、12人が参加。読経した後、釈迦立像に甘茶をかけた。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ)(2月15日)、成道会(じょうどうえ)(12月8日)とともに三大法会の一つとして重んじられている。ルンビニーの花園で釈迦が生まれ、天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたとされていることにちなみ、花まつりでは花御堂(はなみどう)の釈迦立像に甘茶をかける。

 佐々木会長は「お釈迦様がご誕生されてから約2500年。たくさんの人の手によってつながれてきた仏教が今、自分のもとに届けられていることをありがたく感じます」と話した。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺▽名体寺―の13カ寺、14人で構成している。

(2024年4月9日付紙面より)

参加者全員で読経した=8日、新宮市千穂の宗応寺
釈迦立像に甘茶をかける
2024年04月09日
97 未来創造学科1期生迎える
 串本文化セで入学式を挙行  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校(中西浩子校長)が8日、串本町文化センターで入学式を挙行し、本年度開設する未来創造学科の1期生となる1年生72人の入学を許可して迎えた。

 1年生はクラスごとに一人ずつ点呼を受け、その入学を認めた中西校長は「人生の選択決定権は自らにある」という視点で3年間で積極的に身に付けてほしい素養を意識付け。「うまくいかないときはまず自分の気持ちや考えを整理し、周囲のアドバイスに耳を傾ける。その上で自分はどうすべきなのかを自分で決めていく。そうした経験を重ねることで、自身の未来を切り開くことができる」と諭して高校生活をその次の一歩への充実したものとすることを求めた。

 来賓を代表して岸本周平知事と育友会の西野真会長が祝辞を述べ、岸本知事は自身の経験やカイロスロケット初号機などを話題にしてチャレンジする気持ちの大切さを伝えて意義のある3年間とするよう後押しした。それら歓迎を受け、1年生を代表して西悠斗さんが「学業に専念し、進取創造、質実剛健の校訓を大切にし、自覚を持って新たな伝統を作り上げていくよう努力する」と宣誓した。

 同校は本年度から普通科に代わり同学科の生徒の受け入れを開始。1年生は▽文理探究29人▽地域探究36人▽宇宙探究7人―とコース選択をして学業などに打ち込む。他方、2、3年生は入学時の普通科のカリキュラムに沿って卒業を目指す。むこう2年は両学科の生徒209人がそれぞれに励む形となる。

(2024年4月9日付紙面より)

宣誓する1年生代表の西悠斗さん=8日、串本町文化センター
中西浩子校長
2024年04月09日
98 春季高校野球県予選が開幕
 串古など合同は初戦敗退  
2024年04月09日
99 合気道の魅力伝えたい
 熊野塾道場  
2024年04月09日
100 575人がエントリー
 21日、奥熊野いだ天ウルトラマラソン  
2024年04月09日
101 楽しみつつ毛筆上達  恵苑書院ワークショップ  (新宮市 )
2024年04月09日
102 自身を高め最高の年に  新翔高で始業式  (新宮市 )
2024年04月09日
103 大麻・けしの撲滅を  和歌山県が運動展開  
2024年04月09日
104 オランダミミナグサ  国道168号沿いに  
2024年04月09日
105 「楽しく過ごしてね」  正明保が入園式  (新宮市 )
2024年04月09日
106 春夫記念館10日で休館  移転リニューアルのため  (新宮市 )
2024年04月09日
107 弁天島の周辺で清掃  かつうら渚の会など25人  (那智勝浦町 )
2024年04月09日
108 松本峠と馬越峠に設置  熊野古道の音声ガイド  
2024年04月09日
109 36人迎え新生活スタート  うどの幼稚園で入園進級式  (紀宝町 )
2024年04月09日
110 小中学校で1学期始まる  新しい先生も迎えて  (熊野・南郡 )
2024年04月09日
111 がん検診で早期発見を  御浜町で健康づくり講演会  
2024年04月09日
112 シバザクラ咲き存在感増す  二色「ナザール・ボンジュック」  (串本町 )
2024年04月09日
113 運転者らの安全運転促す  くじ野川で春交安街頭啓発  (串本町 )
2024年04月09日
114 太鼓を響かせ日常に弾み  イベント「炎の太鼓祭り」  (串本町 )
2024年04月09日
115 今日から新1年生!  小中学校4校で入学式  (那智勝浦町 )
2024年04月09日
116 お悔やみ情報