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2020年09月25日
1 「知識や経験を還元したい」
 エイジレス・ライフ事例選定  (ニュータウン熟年クラブ )

 「地域の皆さんと共にやってきたことが認められた。皆さんが健康で集えることがなにより」―。そう話すのは那智勝浦町宇久井のニュータウン熟年クラブの峰武久会長だ。同クラブは内閣府が実施する令和2年度「エイジレス・ライフ実践事例および社会参加活動事例」の紹介事例に選ばれた。選定に至るまでの経緯や抱負などを峰会長に聞いた。

  □     □

■エイジレス・ライフ実践事例・社会参加活動事例とは



 内閣府では年齢にとらわれず、自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送ることを実践している高齢者の事例(エイジレス・ライフ実践事例・個人)や地域で社会参加活動を積極的に行っている高齢者のグループ(社会参加活動事例・団体)を募集。

 その中から内閣府が紹介する事例を決め、広く紹介して国民の参考とすることを趣旨としている。同クラブはグループの事例に選定された。

 各都道府県、指定都市、中核市および高齢者関連団体から推薦を行い、本年度は全国で個人46件、団体45件を決定。和歌山県での団体選考は同クラブのみで、内閣府特命担当大臣から賞状と盾が贈られた。

  □     □

■同クラブの社会参加活動内容



 内閣府の資料によると、同クラブの社会参加活動内容は「新興住宅地という地縁・血縁の面から住民同士の関わり合いが薄い地域で、老人クラブが中心となって、災害時における住民相互の連携や活性化という目的で盆踊り大会を開催し、地域住民のつながりを再構築した。また、月2回のウオーキング等の多彩な活動を実施し、地域を盛り上げており、周辺地区の老人クラブの活動指針になっている」。

 町老人クラブ連合会事務局で同町社会福祉協議会の担当職員は「大変喜ばしい。会長や会員の皆さまのご努力のたまもの。今後の継続も願っています」と話した。

  □     □

■峰武久会長の思い



 和歌山県社協が実施する各地域の活性化を図るために必要なシニアリーダーの育成講座において、峰会長は2011(平成23)年から13(平成25)年まで計28回の講習を受講した。

 エイジレス・ライフ実践者として「現役社会で培った知識や経験を社会に還元する。新しい価値観で生き生きと、人生の総仕上げをする。まずは楽しく筋力を鍛え、脳トレの実践で『健康長寿』を目指す」というスローガンを掲げているという。

 峰会長は「今回のありがたい機会を通して会員同士の絆を深めるとともに、皆さんの長年の経験と知識をお借りしながら新しい活動に取り組んでいきたい」と話した。

(2020年9月25日付紙面より)

エイジレス・ライフ社会参加活動事例に選ばれたニュータウン熟年クラブの皆さん=23日、那智勝浦町のコミュニティセンター和
2020年09月25日
2 出身者の冥福祈り思い共に
 町内8地区で戦没者慰霊祭  (串本町 )

 串本町内8地区で22日から23日にかけ、戦没者慰霊祭が順次営まれた。遺族ら関係者がコロナ禍の情勢を鑑みながら参列し、太平洋戦争時に護国の礎となった出身者の冥福を祈り恒久平和を求める思いを共にした。

 本年度は19日現在で、コロナ禍の情勢を鑑みつつ9地区が感染症予防を考慮しながら戦没者慰霊祭を営む予定。うち6地区(潮岬、出雲、有田、大島、須江、樫野)が22日、2地区(田並、江田)が23日に地内の寺で例年通りまたは遺族会役員と住職のみで法要に臨んだという。

 大島地区は22日午前11時に神護山蓮生寺(磯﨑一寛住職)で戦没者慰霊祭があり、稲田賢区長や総代ら9人に加え町を代表して福祉課の中田匠課長も参列。磯﨑住職が法要を勤める中、中田課長は田嶋勝正町長のメッセージを代読し「国民の大半が戦争の悲劇を知らない世代である今、先の大戦で学んだ多くの教訓を心に刻み平和の大切さや戦争の悲惨さを風化させず次の世代へ伝えることがわれわれの責務。串本町は現下の新型コロナウイルス感染症を乗り越え、未来の担い手となる世代のため心豊かに暮らすことができるまちづくりに尽力し、恒久平和の実現に向け不断の努力を続けることを誓う」という思いをささげた。

 残る古座地区は例年秋の後半に期日を定めていて、本年度は11月中に善照寺で戦没者慰霊祭を営む方向で日程調整中という。

(2020年9月25日付紙面より)

蓮生寺で営まれた大島地区の戦没者慰霊祭=22日、串本町大島
2020年09月25日
3 社会奉仕の一環で除草作業
 高砂会が成川小運動場で  (紀宝町 )

 紀宝町成川の老人クラブ「成川高砂会」(森新一会長)は20日、同町立成川小学校運動場で除草作業に取り組んだ。

 全国老人クラブ連合会の全国一斉「社会奉仕の日」に合わせた活動。この日は42人が参加する予定だったが、雨天のため男性会員を中心に作業した。女性会員は日を改めて活動するという。

 高砂会は毎週土曜日に同校運動場でグラウンドゴルフを楽しんでおり、感謝の気持ちを込めて早朝から草刈りを行った。

 10月には同小運動会が予定されており、作業に参加した大藤伸之校長は「休日にもかかわらず、子どもたちのために作業していただきありがたい」と話していた。

 同小の児童からは、「いつも見守ってくださってありがとうございます。これからも元気でいてください」「地域を笑顔にしてくれてありがとうございます」といった感謝のメッセージと消毒液のセットが会員に贈られた。

(2020年9月25日付紙面より)

雨の中、草刈りに取り組む男性会員=20日、紀宝町立成川小学校運動場
2020年09月25日
4 元気になるための活力に
 コロナ終息への応援メッセージ展示  (新宮市社協 )

 新宮市社会福祉協議会は23日から、市福祉センターで市内小中学校の児童らが書いた新型コロナウイルス終息への応援メッセージを展示している。

 コロナの影響でさまざまな催しの中止を余儀なくされ、地域の人たちの不安を少しでも和らげて元気になる活力になればとの思いから企画。神倉、王子ヶ浜、三輪崎、熊野川、高田小・中の各学校が協力し実現した。

 同センター内には高齢者に向けた「一人一人大切な命。私たちと一緒に健康と幸せを守りましょう」「これからも病気に気を付けて、元気に長生きしてください」「コロナに負けるな!」「元気で心も体も大切に」など、子どもたちのそれぞれの思いを記した寄せ書きが並んでいる。展示は10月末までを予定している。

 同協議会生活支援コーディネーターの福島圭さんは「先生方の賛同に心から感謝しています。時代を担う子どもたちの力は町と人に元気をくれる。メッセージを受け取ることで、高齢者の方々が『良かった』『うれしかった』『元気になった』と思ってもらえれば幸いです。今後は各地区の民生委員の皆さんに協力していただきながら声掛けと同時に、このメッセージを伝え届けていければ」と話していた。

(2020年9月25日付紙面より)

展示された児童生徒の応援メッセージ=23日、新宮市福祉センター
2020年09月25日
5 那智勝浦町に爆破予告メール  本庁舎の警備を強化  
2020年09月25日
6 今月30日をもって終了  経営持続化支援金、「経営相談・給付金窓口」  (新宮市 )
2020年09月25日
7 健康に気を付け助け合いを  城山田老人クラブが総会  (新宮市熊野川町 )
2020年09月25日
8 10月から非紹介患者初診加算料を徴収  条例改正案を可決  (新宮市議会9月定例会 )
2020年09月25日
9 キシュウギク咲く  熊野川に秋の訪れ  
2020年09月25日
10 地域の安寧や繁栄祈願  規模縮小し宇久井神社例大祭斎行  (那智勝浦町 )
2020年09月25日
11 有資格者128人参加し対戦  前年度チャンピオン大会  (串本町 )
2020年09月25日
12 家族の応援受け一生懸命  高池保育所が運動会開く  (古座川町 )
2020年09月25日
13 岩石を偏光顕微鏡で観察  センターでイベントなど  (南紀熊野ジオパーク )
2020年09月25日
14 案内人「あゆ美ちゃん」発表  町の健康づくりキャラとして  (古座川町 )
2020年09月25日
15 地滑りの調査・解析進む  浅里地区で迂回路も整備  (紀宝町 )
2020年09月25日
16 金山が県大会で初優勝  マクドナルド・トーナメント  (少年野球 )
2020年09月25日
17 薄暮の事故防止に  「トワイライトホイッスル作戦」を展開  (熊野警察署 )
2020年09月25日
18 木本、紀南両校の在り方は  紀南地域高校活性化推協  
2020年09月24日
19 「来年は盛大にしたい」
 規模縮小して宇久井神社例大祭  (那智勝浦町 )

 海上安全や豊漁、地域の繁栄などを祈願する那智勝浦町の宇久井神社(男成洋三宮司)例大祭が20日、本殿で営まれた。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神輿(みこし)の渡御行列や御船による海上渡御などを取りやめ、規模を縮小して式典のみを斎行した。

 例大祭は毎年、多くの人々でにぎわう伝統の地域行事。例年、祭り前から獅子舞や中学生による御船の練習もあり、氏子や地域住民が協力し、渡御通路や御旅所(おたびしょ)の清掃奉仕活動に取り組んでいる。

 今年は新型コロナの影響から、祭典委員会で協議の結果、宵宮祭・本宮ともに規模を縮小した。

 当日は神職や祭典役員、党家(とうや)講など関係者のみが参列。コロナ終息や来年の例大祭への思いを胸に玉串をささげ祈願した。続いて、秋葉会(梶誠仁会長)と宇久井青年会(柴原寛会長)による勇ましい獅子神楽が奉納された。

 熊野那智大社から林美喜(よしき)権禰宜(ごんねぎ)ら神職2人が出仕。式典後の神酒拝載(しんしゅはいたい)で林権禰宜が「今年はコロナの関係で渡御祭と還御祭を省略させていただきご奉仕させていただいた。来年はより盛り上がる例大祭を斎行できるようにお祈りさせていただきました」と述べ、一同が乾杯した。

 祭典委員長の亀井二三男さんは「コロナの感染拡大から今年は祭りを中止するかを祭典委員会で協議し、宵宮や本宮にしぼって斎行させていただいた。できれば小・中学生の神輿や御船はやらせてあげたかったが、苦渋の選択で今回に至った」。

 今年の例大祭と来年については「まず無事に終えることができ、喜びを感じている。来年はコロナと付き合う中で盛大にしたい」と語った。

(2020年9月24日付紙面より)

秋葉会が獅子神楽を奉納=20日、那智勝浦町の宇久井神社
宇久井青年会も奉納した
2020年09月24日
20 指導の確立と普及目指す
 県宇宙教育研究会が発足  (串本町 )

 モデルロケット(アルファ3)などを用いた指導方法の確立と普及を目指す県宇宙教育研究会(木皮享会長)が19日、串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で設立総会を開いて発足した。

 国内初の民間ロケット発射場を有することとなった県域において、子どもたちがモデルロケットや水ロケットの制作と打ち上げを通して仕組みや原理への理解を深め、科学のすごさを体感する指導方法を見いだすことが同研究会の掲げる目的。

 発足時会員数は17人で、会員は教員(指導主事を含む)。本紙関係では新宮高、串本古座高、新宮市立光洋中、那智勝浦町立色川中、串本町立串本中、同大島小の教員6人が参加している。

 全国大会優勝を経て2010年と19年に世界大会「Can Sat」へ進出した実績を持つ桐蔭高の科学部顧問・藤木郁久教諭が事務局長を担当。その手腕は学校だけでなく県内の教育全般で生かすべきと推す木皮享校長が会長を担う形となっている。

 第一歩は民間ロケット発射場がある串本町から―。そのような思いで会場を選んだ設立総会ではまず会則を定めて本年度の執行部員を決め、本年度の活動内容と予算を承認した。藤木事務局長が桐蔭高科学部の活動や自身の指導者としての歩みを伝え、この研究会をJAXAの養成を受けた教員で結成するグループ「スペースティーチャー和歌山」の実績をステップアップさせて学校教育や社会教育へ広げる場にしたいことを示唆。木皮会長は18日に実施した町長表敬時に望楼の芝を大会地などで使用するため所有者の潮岬財産区と交渉する取り次ぎを求めたことなどを補足説明し、そのような活動も同研究会の一端として軌道に乗せたいとした。

 当面の活動は10月3日(土)に缶サット甲子園和歌山地方大会、18日(日)に県立白崎青少年の家で藤木事務局長による実指導を見学。12月5日(土)に県立潮岬青少年の家で現会員による子ども対象のモデルロケット体験会を開く予定。木皮会長は並行して会員の裾野を発射場のある串本町と事務の中核がある和歌山市から県域へ広げることも見据えている。

  □     □

総会の前後で資格取得研修など実施



 同研究会は総会の前後で、日本モデルロケット協会が発行するライセンスの取得を目的とした研修なども実施した。

 このライセンスは、自身で同ロケットを打ち上げるために必要な知識と技術を認めるもの。指導者の資格を持つ藤木事務局長が講師となり、新規取得を目指す会員や同伴の家族、藤木事務局長の指導を求めた米航空宇宙局(NASA)主催大会「スペースアップスチャレンジ」出場を目指すメンバー約20人が受講した。

 藤木事務局長は18日夜半に同ロケットの原理など基本知識を座学で伝えて試験をし、以降はA8―3エンジン1本で飛ぶ同ロケットキットの制作を指導しエンジンを組み込んで打ち上げるまでの経験を託して取得の門戸を開くなどした。

 会員は資格取得研修後、日本宇宙少年団の遠藤守専務理事(スペースワン株式会社最高顧問)によるリモート講演も受講するなどした。

(2020年9月24日付紙面より)

県宇宙教育研究会設立に当たりあいさつする木皮享会長=19日、県立潮岬青少年の家
藤木郁久事務局長指導の下でモデルロケットを打ち上げる会員
2020年09月24日
21 早めのライト点灯と反射材を
 秋の交通安全運動初日に啓発  (紀宝署 )

 「秋の全国交通安全運動」初日の21日、熊野市紀和町の道の駅「熊野・板屋九郎兵衛の里」で紀宝警察署と紀宝地区交通安全協会、南牟婁郡交通安全対策協議会による広報啓発活動があった。新型コロナウイルス対策としてマスクとフェースシールドを着用し、テーブルに置いた啓発物品を持ち帰ってもらうなどして、道の駅利用者に運動の周知を図った。

 運動の重点は▽子供を始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止―の三つで、同署では30日(水)までの期間中、園児や児童を対象とした交通安全教室、シートベルト着用推進モデル事業所の指定などに取り組む。

 同署によると、20日現在、県内の交通事故は3万4321件(前年同期比6932件減)。人身事故は2114件(同523件減)、死亡事故は52件(同1件増)で53人(同1人増)だった。管内では総事故203件(同31件減)のうち、人身事故は16件(同3件減)で死亡事故は発生していない。

 地域交通課の横山哲也課長は「管内では9月中、人身事故の発生はなかったが、高齢者の事故が多い。車両は早めのライト点灯、歩行者は反射材の活用、明るい服装をお願いします」と話していた。

(2020年9月24日付紙面より)

交通安全運動の周知を図る啓発活動=21日、熊野市紀和町の道の駅「熊野・板屋九郎兵衛の里」
2020年09月24日
22 コロナ終息願い厳かに
 下里神社例大祭・神事斎行  (那智勝浦町 )

 建御名方神(たけみなかたのかみ)を主祭神とする那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)で20日、秋の例大祭の神事が営まれた。同神社の総代役員6人が参列し、神様をたたえて地域の平穏無事などを願った。

 祭りは五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全、商売繁盛などを願って行われ、毎年地域住民らでにぎわうが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小。境内で披露されている伝統の獅子舞奉納や餅まき、町を巡行する神輿(みこし)、手踊りなどの祭事は中止となった。

 厳かな雰囲気の中、山本宮司が神事を執り行い、祝詞を奏上。参列者が順番に玉串をささげていき、一日も早いコロナウイルスの終息を祈念した。

 山本宮司は「コロナの影響により大幅な縮小を余儀なくされ、残念ではありますが滞りなく営むことができました。地域の方々はじめ、全ての人がマスク着用や3密を避けるなど、それぞれができる対策に努めて終息に向けさらなる意識を強めていただきたい。来年こそは、勇壮で活気のある祭りを再び営むことができるよう願っています」と話していた。

(2020年9月24日付紙面より)

さまざまな願いを込め営まれた神事=20日、那智勝浦町の下里神社
参列者が玉串をささげた
2020年09月24日
23 下川芳美さんが優勝
 令和2年度クラブ選手権競技  (日本ダイヤモンドゴルフ倶楽部 )
2020年09月24日
24 23人が昇級
 剣道級位審査会  
2020年09月24日
25 9月定例会一般質問(終)  串本町議会  
2020年09月24日
26 災害対策やし尿処理など議論  太地町議会一般質問  
2020年09月24日
27 浮島衆院議員が訴え  県内各所で「防災月間」記念演説会  (公明党和歌山本部 )
2020年09月24日
28 認知症は進行性の病気  赤木地区でいきいきサロン  (新宮市熊野川町 )
2020年09月24日
29 カワゼンゴの花が咲く  熊野川・北山川の固有種  
2020年09月24日
30 「環境学習にもつなげたい」  渚の会がブルービーチを清掃  (那智勝浦町 )
2020年09月24日
31 色合い豊かな「ちぎり絵」  さつきサロンで作品作り  (紀宝町 )
2020年09月24日
32 安全で安心な三重目指し  熊野子ども見守り隊も参加  (キックオフ大会 )
2020年09月24日
33 紀宝トレジャーズが優勝  準優勝の有馬と県大会へ  (少年野球 )
2020年09月24日
34 お悔やみ情報
  
2020年09月15日
35 コロナ終息願い式典斎行
 勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)例大祭の宵宮が12日、本宮が13日に営まれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神輿(みこし)渡御を取りやめ、式典のみが厳かに行われた。

 7月に開かれた祭典委員会で協議し、関係者や参加者の安全などを考慮して今回の内容を決定。神輿渡御に付随する各行事も取りやめとなった。

  □     □

■宵宮では



 12日午後5時から同社で宵宮の式典が営まれた。神社の役員や総代、近隣の区長、各奉仕団体の代表らが参列した。髙橋宮司が町の発展やコロナ終息などを祈願し、祝詞を奏上した。

  □     □

■本宮では



 翌13日は午前10時から本宮の式典が斎行された。前日と同じく、来賓は招待せず、役員や各奉仕団体の代表らが出席し、玉串をささげ祈った。

 祭典後、髙橋宮司は「コロナのため、神輿の渡御もできない状況だったが、獅子舞と舟謡(ふなうた)の奉納をいただいた。来年は氏子や町の発展のために通常通りの祭典にしたい。今日から準備していきたい」と語った。

  □     □

■両日とも神楽と舟謡を奉納



 宵宮と本宮の両日とも勝浦獅子神楽保存会(沖和也会長)と舟謡勝謡会(中村誓会長)が獅子神楽と舟謡を奉納した。

 両団体とも7月の祭典委員会の際に奉納したい旨を各委員に伝え、今回に至ったという。

 沖会長は「盛大に行えないのは残念だが、神事に参加できたのはありがたい。来年は例年以上ににぎやかなお祭りにできれば」。

 中村会長は「こういうご時世の中、少しでもにぎやかにできればと思い奉納させていただいた。コロナの終息を願いました」と語った。

 なお、今年初めから櫂伝馬保存会、愛友会、商工会の有志が舟謡の練習に取り組んでおり、今回初めて舟謡勝謡会と共に舟謡を歌った。

(2020年9月15日付紙面より)

コロナ終息を願い獅子神楽が奉納された=13日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
例大祭の様子
2020年09月15日
36 小さな気付きから学ぶ
 王子分館が人権学習  (新宮市 )

 新宮市公民館王子分館(野尻和則分館長)は13日、市立王子ヶ浜小学校で人権学習会を開いた。約40人が参加し、DVDを視聴するなどして人権問題に対する学びを深めた。

 この日、同分館は同校運動場を利用したグラウンドゴルフ大会を予定していたが天候不良のため中止に。地区住民が集まる機会を利用し、学習会に切り替え実施した。

 野尻分館長は、長引くコロナ禍中における公民館活動の現状に触れ「新宮市では新型コロナの感染者は出ていないが、さまざまな活動に制限がかかっている。今は辛抱の時」。

 DVDの視聴に当たり「お互いに気を使いながら仲良く。差別をなくしていきましょう」とあいさつした。

 同校の山本眞也校長は、日頃の見守り活動などに対する感謝を述べ「コロナの影響で、半日だけの運動会を予定している。例年なら成長を見ていただける機会としているが今年はお返しすることが難しい。しかしいろんなことを模索しながら、できることをやっていければ」。同町出身の濵田雅美市議会議員が今年の4月に供用開始となった同校前の避難路について説明し「地域の皆さんが諦めることなく声を上げ続けたおかげ」と感謝を伝えた。

 参加者らは、会員制交流サイト(SNS)を使ったいじめ問題や、子ども、障害者、女性、高齢者などの人権を扱ったDVD「身近な人権問題~人権は小さな気づきから~」を視聴し、知見を広げた。

(2020年9月15日付紙面より)

地区住民約40人が人権について学んだ=13日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年09月15日
37 新型コロナへの対応考える
 避難所開設・運営訓練  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスに対応した避難所開設・運営訓練が11日、紀宝町井田の井田公民館であった。井田、神内両地区の自主防災会の代表者らが参加し、避難者の受け入れ方法を考えた。

 はじめに、町民防災会議第1ブロックの田中正吾会長が「新型コロナ感染拡大が続き、安心できない状況だが、安心・安全は自分で守るもの。災害は待ってくれない。自主防災の活動を止めるわけにいかず、今日は避難所の開設を考えていきたい」とあいさつした。

 町総務課防災対策室の職員は、両地区避難所のレイアウトを基にコロナ対応の避難所開設・運営を説明。避難所では玄関で検温、受付で消毒し、問診票に記入して避難スペースに移動することや、受付要員はフェースガード、マスクを着用するなどと伝えた。

 熱がある場合は専用スペースへ誘導し、スペースがない場所では自家用車などで待機することも考えているという。

 この後、訓練に取り組み、マスクや体温計などの備品を確認し、パイプとビニールシートを組み合わせてパーティションを設置。受付での検温や問診確認も行った。

 参加者からは「インフルエンザが流行した際も同じ対応を取るべきでは」などの意見があった。

(2020年9月15日付紙面より)

パーティションを組み立てる=11日、紀宝町の井田公民館
2020年09月15日
38 地域の夜空に大輪咲く
 井関・八反田地区で花火大会  (那智勝浦町 )

 2011年9月の紀伊半島大水害で大きな被害を受けた那智勝浦町の井関区(石井康夫区長)・八反田区(三隅玄也区長)合同の夏祭り花火大会が12日、井関区の駐車場で開催された。両区の若者有志で組織する井関・八反田地区夏祭り実行委員会が主催。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から恒例の盆踊りや露店などは中止となったが、多くの住民らが夜空に咲く大輪を楽しんだ。

 地域の盆踊りは地区内の妙法鉱山が閉鉱した1972(昭和47)年ごろから中断していたが、実行委員会が中心となり同水害で犠牲になった人たちの霊を慰め、地域の結束を固めようと復活させた。例年は住民が準備や露店の運営を行い、カラオケや福引抽選も実施され、にぎわっている。

 石井区長は「亡くなった方のみ霊を弔うということで9年間続けてこられた。現在では両地区の恒例行事となっている。若い方々が花火を打ち上げることで元気づけになると実施してくれた。最後の夏を花火で盛り上げたいと思うので楽しんでください」と語った。

 午後8時に花火師による4部構成の花火が打ち上げられ、見物する住民からは歓声が上がり、拍手が送られた。

 同実行委員会花火担当の樫尾佳彦さんは「今年はコロナで各地域の祭りが中止となった。町の花火も中止になったので、せめてこの地区だけでも実施して、慰霊の思いと地域の方々にも喜んでもらいたいという思いで花火を実施しました」と語った。

(2020年9月15日付紙面より)

規模縮小となった祭りを彩る花火=12日、那智勝浦町井関区
多くの住民が花火を楽しんだ
2020年09月15日
39 縦割り3ブロックで競う  串本中第74回体育祭挙行  (串本町 )
2020年09月15日
40 コロナ鑑みた形で実施  16日夕方、エ号追悼式典  (串本町 )
2020年09月15日
41 5期連続で「下降」超  和歌山県の経済動向  
2020年09月15日
42 西地委員長の功績たたえ  全国市区選管連合会が特別表彰  (熊野市 )
2020年09月15日
43 持てる力を伸ばすために  東紀州くろしお学園で公開講座  (熊野市 )
2020年09月15日
44 お悔やみ情報
  
2020年09月08日
45 紀伊半島一周を目指して
 串本太地道路用地幅杭設置式  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局と和歌山県などは5日、那智勝浦町体育文化会館で、紀伊半島を一周する幹線道路計画の一つである「一般国道42号 串本太地道路」の用地幅杭設置式を開いた。式典には二階俊博自民党幹事長や仁坂吉伸県知事、田嶋勝正串本町長、三軒一高太地町長、堀順一郎那智勝浦町長など近隣市町村の各首長をはじめ関係者約150人が出席した。

 紀伊半島を一周する高速道路ネットワークの一部を構成する串本太地道路は、2018年度に事業化。災害時の交通確保や救急医療活動・広域周遊観光の支援を目的とした全長18・4㌔㍍の自動車専用道路となっている。

 今年3月には串本町と那智勝浦町の一部地域で道路の用地取得に必要な幅杭の設置を、4月には用地の買収に着手。8月には古座川町で幅杭の設置が行われたという。

 門博文国交省大臣政務官は「紀伊半島一周の夢が近づいてきた。全線開通を目指し事業を推進していきたい」。

 仁坂知事は25年に開催予定の大阪・関西万博や、串本町に建設されるロケット発射場においても同道路が重要であるとし「道路の完成は地元が発展の絵を描ける。用地取得がスムーズにいくように皆さまのために協力していただきたい」とあいさつした。 

 二階幹事長が「待望だった串本太地道路の式典が開けたことは夢のような気持ち。遅れている和歌山から進んでいく和歌山とするためにも、県全体を盛り上げていきたい。用地交渉においても担当する地元の成果が必要となる。私も和歌山へ観光客や商売の方々をこちらへ呼び込んでこられるような努力をしていきたい」と祝辞を述べた。

 続いて、館内に設置されたモニターに、関係する3町の事業者や園児などが式典に対し応援のメッセージを贈る姿が映し出された。その後、各来賓らが幅杭の前に立ち、一斉に木槌で杭を打ち込んだ。

 「がんばろう三唱」では、新型コロナの防止のため関係者は声を出さず、堀町長の掛け声に合わせて手を突き上げるポーズを取り、早期完成への士気を高めた。

 式典終了後、二階幹事長は「高速道路の紀伊半島一周は皆さまと共に叫び続けてきたこと。スムーズなゴールを迎えるためには協力と、完成させるという雰囲気が必要になる。立派に完成させたい」と意気込みを語った。

(2020年9月8日付紙面より)

早期完成願い幅杭を打つ=5日、那智勝浦町体育文化会館
式典に出席した関係者ら
2020年09月08日
46 二階幹事長、鈴木知事らが祝う
 熊野川河口大橋記念碑の除幕式  (紀宝町 )

 熊野川河口大橋記念碑の除幕式が5日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。自民党の二階俊博幹事長、鈴木英敬知事、国土交通省の吉岡幹夫道路局長、莊司健町議会議長、同省近畿地方整備局の溝口宏樹局長、架橋虹の会の福本稔夫会長、田岡実千年新宮市長、同町の西田健町長がくす玉を開披し、記念碑の建立を祝った。

 記念碑は高さ190㌢、幅330㌢。同町鵜殿の熊野川河口大橋建設現場近くに建立した。碑銘の「熊野川河口大橋」は二階幹事長が揮毫(きごう)し、官民一体で架橋に取り組んできた歴史が刻まれている。

 2002(平成14)年7月、新宮市の住民団体「海岸道路の建設を促進する会」、翌年7月に旧鵜殿村の住民団体「架橋虹の会」が発足し、河口大橋建設を求める動きが活発化した。04(平成16)年3月には行政、議会が参画し、官民共同による「熊野川河口に橋を架ける会」を組織。架橋に向けての機運が高まり、熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路が13(平成25)年度に事業化された。

 河口大橋は紀宝町と新宮市を結ぶ全長821㍍。同町側では昨年8月から3基の橋の下部工事に着手し、今年8月末に完成。7月から上部工事に取り掛かっている。

 式典には藤根正典、谷川孝栄両三重県議、濱口太史和歌山県議、紀宝町議ら約40人が出席。西田町長が「熊野川河口大橋は地域の物流、観光、産業、経済、災害時に重要な『命の道』と『地方創生の道』。完成した際は地域のみんなで喜び合えるようにしたい。記念碑を保存し、皆さまのお力添えを後世に残していきたい」とあいさつした。

 二階幹事長は「ふるさとは住む人が中心になって築き上げていくもので、われわれが頑張らないといけない。これからも大橋を中心に、われわれの地域が大きく飛躍するよう頑張ろう」、鈴木知事は「河口大橋が一日でも早く実現するようしっかり努力したい。今日という日を歴史に刻み、明日へとつなげていきましょう」とそれぞれ祝辞を述べた。

 閉式後、二階幹事長らが記念碑を訪れ、河口大橋の進捗(しんちょく)状況も確認した。

 式典は記念碑前で6日に予定していたが、台風10号による悪天候が予想されたため屋内での開催となった。

(2020年9月8日付紙面より)

熊野川河口大橋記念碑の建立を祝ってくす玉を開披=5日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
記念碑の前に立つ二階俊博幹事長(左から2人目)と西田健町長(同3人目)ら
2020年09月08日
47 自由な発想で楽しく
 少年少女発明クラブ開講式  (新宮市 )

 新宮市役所別館で5日、令和2年度市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の開講式と第1回講座が開かれた。本年度は現時点で15人が参加し、講座を通して楽しく学んでいく。

 少年少女発明クラブは全国各地にあり、県内では10市町で活動。講座を通じて、子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、楽しく自由な発想でさまざまな制作、野外活動に取り組んでいる。式は当初、4月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響から緊急事態宣言で学校が休校を余儀なくされたことなどに伴って開講を延期。本年度については来年3月まで全7回の講座を実施する。

 開講式で瀧野会長は「本来は12回にわたって開催を予定していましたが、コロナウイルスのため遅れてしまった。できる限り休まずに参加してほしいと思います。感染症対策を意識しながらも、楽しく取り組んでください」とあいさつし、発明バッジを参加者に授与した。

 第1回講座では近畿大学附属新宮高校スーパーサイエンス部の1、2年生8人がマイナス196度の液体窒素を使った実験を披露。児童は部員たちに教わりながらバナナやスーパーボール、花などを固めて、くぎ打ちや跳ね具合を確認した。

 山本望心君(10)は「これまで実験の経験はあります。興味もあるので、これから楽しみ」。赤木幸仁君(10)は「実験は初めて。めったにない機会なので、いろんな実験に取り組みたいです」と話していた。

 定員の20人まで若干の余裕があり、市生涯学習課では参加者を募集している。問い合わせは同課(電話0735・23・3333)まで。

(2020年9月8日付紙面より)

開講式に出席した少年少女発明クラブの児童=5日、新宮市役所別館
液体窒素の実験に取り組んだ
2020年09月08日
48 串本JFCが接戦制す
 和田禎祐杯サッカーU―10  
2020年09月08日
49 越波あるも被害報告なし  台風10号接近に伴う影響  (串本町・古座川町 )
2020年09月08日
50 短期集中で職域に触れる  グローカルの2年生20人  (串本古座高校 )
2020年09月08日
51 種をまいてみよう!  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2020年09月08日
52 東海大地震津浪の記録  【那智勝浦町】甚大な被害状況を後世に  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑦ )
2020年09月08日
53 千枚田の保全と地域振興願い  市とエレコム㈱が協定結ぶ  (熊野市 )
2020年09月08日
54 うちわ型コースター作る  ふれあいいきいきサロン牡丹  (紀宝町 )
2020年09月08日
55 お悔やみ情報
  
2020年09月06日
56 冥福祈り献花
 紀伊半島大水害慰霊祭  (那智勝浦町 )

 2011(平成23)年に発生した紀伊半島大水害から9年を迎えた4日、那智勝浦町は同町井関の紀伊半島大水害記念公園で慰霊祭を営んだ。例年は犠牲者の遺族や地域住民が参列するが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から堀順一郎町長と那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表のみが出席。二人は29人の犠牲者・行方不明者をしのび献花を行った。

 午後1時30分に町全域にサイレンが響く中、二人は慰霊碑前で黙とうをささげ、白いカーネーションを供えた。

 堀町長は那智川流域の復興について砂防えん堤などハード面の復興は進んでいるとしながらも、全てが完了したわけではないと説明。

 「水害で被災された方々のご冥福をお祈りした。今後も安心安全を高め、防災・減災に努めるとともに、地域から出られている方々に再び移り住んでいただけるように頑張りたい」と力を込めた。

 岩渕代表は「町が慰霊祭を続けてくれたことに感謝している。9年経過しても思いは同じ。忘れてはいけないのではなく、忘れさせてはいけない。今後も後世に伝えていく」。

 水害を知らない子どもたちに対しては「この活動を知っていただき、興味や意識を持ってもらえたらありがたい。早めの避難を行い、自分の身は自分で守らなくてはいけない」と語った。

(2020年9月6日付紙面より)

堀順一郎町長(右)と岩渕三千生代表が献花を行った=4日、那智勝浦町の紀伊半島大水害記念公園
2020年09月06日
57 78匹のウミガメがふ化
 王子ヶ浜を守る会が確認  (新宮市 )

 ウミガメの保護活動を続けている新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)は4日、78匹のアカウミガメのふ化を確認した。ふ化したのは7月16日に確認された今期初産卵のもの。約150個の卵が、市立総合体育館(大浜体育館)前の海岸、波打ち際から約30㍍付近で発見されていた。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同守る会では、波浪流失や小動物の捕食被害から守るため、卵を海岸に隣接するふ化場に移して安全に保護する活動をしている。

 おととしは産卵が確認されず、昨年は1度の上陸で85個の産卵を確認、21匹がふ化した。今年は、初上陸・初産卵ともに例年より遅く、ふ化場で卵の状況を見守っていたところ4日早朝に会員の榎本晴光さんがふ化を確認。おおむね健康状態も良好で、現在は育成プール内を元気に泳ぎ回っている。

 同会青年部の山舗徹哉副部長は「砂の温度の上昇が理由か、今年は例年よりふ化が早いが無事にふ化してくれて安心。今年も放流会を予定しているので、子どもたちに喜んでもらえたら」と話している。

 ふ化は数日間続く見込み。一定の大きさに育つまで餌やりや水替え、水温などの管理を行い、海水温が低くなる前に放流を実施する予定。

(2020年9月6日付紙面より)

ふ化したアカウミガメ=4日、新宮市王子町
元気に泳ぐ78匹のアカウミガメの子どもたち
2020年09月06日
58 大水害を忘れないために
 「町民防災の日」を制定し  (紀宝町 )

 2011(平成23)年の紀伊半島大水害から9年を迎えた4日、紀宝町町民会議は「紀伊半島大水害から9年が経過しましたが、災害は、いつ、どこで、どのように起こるか分かりません。突然やってくる災害から身を守るため、普段からの備えが大切です。避難場所や避難経路、非常持出品、食料等、今一度、家族で確認をしておきましょう」などと、防災無線を通じて町民に呼び掛けた。

 三重、和歌山、奈良で甚大な被害を及ぼした大水害。紀宝町では1人が亡くなり、1人が行方不明者となった。床上・床下浸水は2845棟に上った。

 その後、町では大災害を教訓に防災体制の強化・防災施設の充実を図り、災害に備えた事前防災行動計画「タイムライン」を策定し、災害を学ぶ町民防災会議を組織した。また、災害を忘れないために最高水位を記した伝承碑を建て、9月4日を「町民防災の日」に制定した。

 自分の命を守るためには防災意識と災害への備えが重要で、自分たちの地域を守るためには、地域を知ることが必要だろう。

 〝災害を忘れない〟ということは、経験を風化させず、教訓を後世に残していくこと。「自分だけは大丈夫」と思わず、早めの避難を心掛け、家族や地域で防災について話し合うことが大切だ。

(2020年9月6日付紙面より)

水害を忘れないために建てた伝承碑
2020年09月06日
59 育ててくれてありがとう
 三輪崎小で大輪の花咲く  (ひまわりの絆プロジェクト )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)で、6月に種を植えたヒマワリが大輪の花を咲かせた。ヒマワリは「ひまわりの絆プロジェクト」の一環で園芸委員の児童らが植え世話をしたもの。新宮警察の指導の下、ヒマワリの種植えや世話を通じて命の大切さや交通事故の悲惨さなどを学ぶ機会としていた。

 同プロジェクトは、2011(平成23)年、京都府内で交通事故で亡くなった男児(当時4歳)が生前大切に育てていたヒマワリの種を多くの場所で開花させることにより、亡くなった男の子の生きた証しを残したいとする遺族の思いに応えるとともに交通事故防止の意識を醸成させることを目的に実施。

 京都府警が発案したプロジェクトは16(平成28)年から全国の警察本部犯罪被害者支援室を通じて推進されており、新宮署では今年初めて管内小学校の協力を得る形でプロジェクトに参加した。

 花が咲き始めたのは種をまいてから約2カ月半後の8月中旬。新型コロナの影響で短い夏休みとなった児童らを、大輪に花開いたヒマワリが出迎えた。

 9月4日には、同署の上畑充史交通課長や和歌山県警マスコットキャラクター「きしゅう君」らが同校を訪れ、プロジェクトへの協力に感謝。上畑交通課長は児童らに対し「育ててくれてありがとう。これからも大きく育てて、そして交通事故をなくせるよう頑張ってください」と呼び掛けた。

 園芸委員の松下まゆ花さん(5年)と南りおなさん(同)は「思ったより大きくなった。事故で亡くなった子どもはかわいそう。きれいに咲いたヒマワリを見て交通事故に気を付けようと思います」と話していた。

 現在は約10輪が開花。種は児童らが持ち帰るほか、来年の種まき用に同校で保管。さらなるプロジェクトの広がりが期待される。

(2020年9月6日付紙面より)

きれいな花が咲いたよ=4日、新宮市立三輪崎小学校
遺族の思いが詰まったヒマワリの種
2020年09月06日
60 8チームが熱戦 和田禎祐杯U―10 
2020年09月06日
61 JAみくまの旗が開幕
 学童軟式野球大会  
2020年09月06日
62 イヌウメモドキの実  浮島の森で真っ赤に色づく  (新宮市 )
2020年09月06日
63 高波や大雨に警戒・注意  台風10号、熊野地方  
2020年09月06日
64 新型コロナ受け急ピッチ  GIGAスクール構想  (新宮市 )
2020年09月06日
65 わたしたちが今からできること  阪口竜也さんが講演  (新宮市 )
2020年09月06日
66 医療従事者に必要なマスクを  新宮市、東牟婁両医師会に寄贈  (新優会 )
2020年09月06日
67 地元に元気を  明治安田生命が寄付金を贈呈  (新宮市 )
2020年09月06日
68 おいしく食べて健康に  神倉小学校で農業学習  (新宮市 )
2020年09月06日
69 地域の災害の歴史学ぶ  「防災の日」に太田小で  (那智勝浦町 )
2020年09月06日
70 防災意識の向上図る  井田小児童が地震の揺れを体験  (紀宝町 )
2020年09月06日
71 プール最終日にゲーム  三輪崎保でウオーターパーティー  (新宮市 )
2020年09月06日
72 ちびっこたちが運動会  子育て支援センター  (新宮市 )
2020年09月06日
73 「あれ、泳げるよ!」  きたやま保で水泳指導  (北山村 )
2020年09月06日
74 観光PRと利便性向上に向け 10月からバス停留所の名称変更 (熊野御坊南海バス)
2020年09月06日
75 お悔やみ情報
  
2020年09月04日
76 子どもの見守りを強化
 「セーフティガードの日」を設定  (新宮警察署 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は、下校時における子どもの見守り活動を強化しようと毎月第1、3水曜日を「セーフティガードの日」と定めた。初日の2日には同署で出発式があり、小畑署長から訓示を受けた署員らがパトカーや白バイに乗り込み同署を出発。管内で警戒活動に取り組んだ。

 2015年、紀の川市で小学5年(当時)男児が刺殺された事件をきっかけに、和歌山県では毎月1日と15日を「きのくに子ども見守り強化の日」と定め、警察官や地域住民らが連携し子どもらの登下校時の見守り活動を行っている。

 同署では、下校時や夕刻時に子どもが被害に遭うケースが多いことから「セーフティガードの日」を設定。今後、関係ボランティア団体や少年補導員、市立少年センター、那智勝浦青少年センターと連携を図り、主に小学校児童の下校時の警戒活動を強化していくという。

 出発式には署員25人、関係団体約20人が参加。小畑署長が「ボランティアの方々と連携し、子どものさらなる見守り強化を図りたい」などとあいさつした。この日は、パトカー5台、白バイ2台、覆面パトカー5台、青パト5台が約1時間にわたり子どもらの見守りを実施した。

 中村光利・生活安全刑事課長は、不審者目撃情報などが下校時に多いことに対し「不安を抱えている保護者の方も多い。見守り強化によって住民の方に安心安全を届けることができたら」と話していた。

(2020年9月4日付紙面より)

子どもの見守り強化に向け警戒活動に出発した=2日、新宮警察署
2020年09月04日
77 クジラの生態など学ぶ
 下里小で海洋教育  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で2日、海洋教育の授業があった。この日は、4年生8人が太地町立くじらの博物館学芸員の中江環さんから生物の特徴などについて教わった。

 同校では毎年行われている授業だが、人の体とつくりの変動を学ぶことを目的に本年度から形式を変えて実施。同教育を通じて地域に生息するクジラやイルカのことを知り、郷土愛などを深める狙いもある。

 中江さんは研究の世界には動物の仲間分けのルールがあり▽生まれ方▽呼吸方法▽体のつくり―を紹介。イルカの雄と雌の見分け方や出産時には頭からではなく、尾びれから出ること、母乳の栄養分は人間の約4倍であることを写真や人形を使って説明した。

 クジラが進化した歴史や骨格、歯の形の種類、イルカとの違いなどの解説もあり、子どもたちは時折「すごい!!」「少し怖い」などと驚きの声を上げながら中江さんの話に耳を傾けた。

 渡瀬瑠生君(9)は「普段、目にしないことが多くて驚いた。クジラやイルカのことが勉強できてよかった」。中江さんは「生き物に対して興味のある子どもも多く、意欲的に話を聞いてくれました。授業を通して関心を持ってもらい、命の大切さなどを理解してもらえれば」と話していた。

(2020年9月4日付紙面より)

生物の特徴などについて学ぶ児童=2日、那智勝浦町立下里小学校
中江環さん
2020年09月04日
78 国道42号の事故防止が課題
 21日から秋の全国交安運動  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)による委員会が2日、御浜町役場くろしおホールであり、21日(月・祝)から始まる「秋の全国交通安全運動」期間中の取り組みを協議した。

 運動は交通事故防止の徹底を図ることが目的で、期間は30日(水)までの10日間。重点に▽子供を始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止―を掲げる。

 委員会には大畑会長、副会長の西田健紀宝町長、顧問で紀宝警察署の濱口裕史署長、両町の関係者ら約20人が出席。あいさつした大畑会長は「管内では国道42号での事故が多く発生している。42号の事故防止が最大の課題で、住民の皆さんへの交通安全啓発にご協力を」と呼び掛けた。

 濱口署長は県内と管内の交通情勢を報告。8月末現在、県内では3万1607件(前年同期比6508件減)の交通事故があり、49人(同2人増)が亡くなった。

 管内の総事故件数は188件(同38件減)で人身事故は16件(同3件減)、死亡事故は発生していない。人身事故の大半が国道42号で日中に発生しており、濱口署長は「8月は人身事故が増加した。引き続き、注意が必要」。飲酒運転やあおり運転は積極的に取り締まるとした。

 協議会では運動期間中、街頭啓発活動やシートベルト着用推進モデル事業所の指定式、広報啓発キャンペーン、交通安全教室などに取り組む。

(2020年9月4日付紙面より)

協力を呼び掛ける大畑覚会長(左)=2日、御浜町役場くろしおホール

2020年09月04日
79 新庁舎開庁は来年7月予定
 議会質疑受けて当局明かす  (串本町 )

 串本町が1日、サンゴ台地内で建設中の役場新庁舎を来年7月に開庁する予定であることを明かした。

 新庁舎建設工事は昨秋、くしもと町立病院奥に建設予定地を得て着工。現在は建物の外観が見て取れる段階になっていて、同日現在で本年度末の工事完了を見込んでいる。完了後は引き続き庁内ネットワークの構築や新規備品の搬入など環境整備を進め、受け皿が整ったところで現庁舎からの機能移転となる。

 同町は完了後開庁までの準備にかかる予算を本年度一般会計補正予算〈第7号〉案において計上。同日から始まった同町議会9月定例会に上程して審議を求め、清水健太郎議員から準備予算の背景にあるスケジュールの確認を求めるなどの質疑を受け田中正文総務課長が田嶋勝正町長の承諾をその場で得て現在の考えを明かすに至った。

 その内容によると、来年6月末~7月初めに事前移転を進め、連休となる7月17、18、19日に通常業務にかかる部分の本移転をして20日に新庁舎を開庁する。事前移転と本移転の間で新庁舎竣工(しゅんこう)の式典や内覧などをできればと考えているという。明かすに先だって新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会情勢の影響を懸念している現状も伝え、最終的に来年3月20日までの工期が延びる可能性がある(=以降の開庁も相応に延びる)とも申し添えた。

 役場新庁舎は現在の本庁、古座分庁舎、文化センター、地域保健センターに分散している各課を集約する設計。当局は庁舎移転にかかる事業の一覧や新庁舎内の見取り図に新規取得する備品と継続使用する備品を区別して上書きした資料などを提示して同案の承認を求め、議会は全会一致で原案承認した。

(2020年9月4日付紙面より)

くしもと町立病院奥で建設が進む役場新庁舎(先月17日撮影)。開庁は来年7月20日となる予定
2020年09月04日
80 防災を意識し連携深める  令和2年度「第1回ワーキング会議」  (新宮市 )
2020年09月04日
81 英語を学んでおもてなし  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2020年09月04日
82 緊急時の備えは大丈夫?  子育て支援セが「防災のお話」  (新宮市 )
2020年09月04日
83 弔いの気持ちを忘れず  土砂災害慰霊碑で供養営む  (新宮市熊野川町 )
2020年09月04日
84 台風10号による大雨を警戒  今年初の「タイムライン」始動  (紀宝町 )
2020年09月04日
85 役場旧庁舎はどこに?  敷地は西児童遊園地に  (串本町 )
2020年09月04日
86 活動制限や寒さ改善  女子生徒制服にズボン導入  (新宮高校 )
2020年09月04日
87 お悔やみ情報
  
2020年09月02日
88 4頭捕獲し幸先良いスタート
 鯨類追い込み漁が解禁  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(田中清仁組合長、21人)の漁船12隻が午前5時ごろに太地漁港を出発した。初日からハナゴンドウ1頭、バンドウイルカ3頭を捕獲し、幸先良い漁のスタートを切った。

  □     □

■出港時の様子は



 国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されていることから、同町では反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対し例年、和歌山県警と海上保安庁が連携し、厳重な警備態勢を敷いている。

 この日、東の浜駐車場では反捕鯨活動家と思われる人物の姿もあったが、目立った混乱はなかった。

 現地警備を行う新宮警察署によると、「早朝の段階では活動家などの目立った動きはない。例年と同じく厳戒態勢を敷き、引き続き警備に当たる」と話していた。

  □     □

■追い込み漁では



 晴天に恵まれた初日、船団は7㍄(約12㌔)ほど沖へ向かった。出港から約4時間後の午前8時50分ごろ、ハナゴンドウとバンドウイルカの群れを発見し、同町の畠尻湾に4頭を追い込んだ。いずれも体長は約2・8㍍ほど。

 同漁協によると、捕獲された鯨類は生体のまま、同町開発公社が水族館などに販売するために買い取ったという。

 太地漁業協同組合の貝良文専務理事は「幸先の良いスタートでうれしい。海水温が高いため心配していたが、天候にも恵まれ良かった」と述べた。

 初日の操業を終えた田中組合長は「出初めで捕獲でき安心した。海保や警察の方のおかげで安心して操業ができる。台風もあるが今後も頑張っていきたい」と語った。

 なお、漁期はゴンドウクジラ類が来年4月30日、イルカ類が来年2月までとなっている。

(2020年9月2日付紙面より)

バンドウイルカなどを追い込んだ=1日、太地町の畠尻湾
早朝に出港した船団
2020年09月02日
89 新米の収穫作業に汗
 丸山千枚田で稲刈り体験始まる  (熊野市 )

 熊野市紀和町の丸山千枚田で8月29日、稲刈り体験が始まった。例年は市と市ふるさと振興公社の共催で9月上旬に「稲刈りの集い」を催し、1000人近い参加者があるが、今年は新型コロナウイルス感染予防のため、6日(日)まで期間を設けてオーナーを対象にして実施する。

 昨年は天候不順で中止となった集いだが、今シーズンの初日は「勤労者地域づくり等参画支援事業実行委員会」(吉川秀治実行委員長)が募ったメンバー約70人が午前9時30分、10時、10時30分の3班に分かれて県内各地から到着。早速鎌を手にし、マスクやフェースシールドを着用して稲刈りや刈り取った稲を束ねる作業に励んだ。千枚田で栽培するのは早場米の「あきたこまち」。「丸山千枚田保存会」(喜田俊生会長)の会員10人も早朝7時から準備作業を進め、稲刈りの手伝いやアドバイスにも努めた。喜田会長は「今年は獣害が少なく、米の出来も良いが、刈り取りが遅れている。あまり遅れると、精米したときに米が割れる」と気にしていた。

 勤労者地域づくり等参画支援事業実行委員会は県内の労働団体、労働福祉団体、経営団体で構成する団体で、勤労者の地域や家庭でのワーク・ライフ・バランスを推進するための活動を展開している。吉川実行委員長は「千枚田の田植えと稲刈りは、うちの活動の2本柱。今は自粛で我慢の夏休みですが、楽しい思い出を」と呼び掛けた。体験に参加した南熊地区労働者福祉協議会の中家嗣仁会長は「主催者の思いをしっかりと受け止め、コロナの感染予防に努め、無事に事業が終了できるように」とあいさつした。精米後に分配される新米は、参加者や県内各地の「こども食堂」に分配されるという。

 本年度のオーナー数は105組146口で655人。稲刈り体験には8月30日に13組54人、9月5日(土)14組28人、6日(日)9組32人、その他5組56人の申し込みがある。

(2020年9月2日付紙面より)

保存会の会員も参加者と汗を流す=8月29日、熊野市紀和町の丸山千枚田
2020年09月02日
90 追記事項や教育大綱を協議
 令和2年度総合教育会議  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は8月31日、町役場で教育に関する重要課題を検討するための令和2年度第1回総合教育会議を開いた。堀順一郎町長や岡田秀洋教育長、町職員、同教育委員らが出席。学校教育や生涯学習などを主とする教育委員会の事業方針を確認し、町が定める教育大綱の素案を協議した。

 総合会議は「地方教育行政の組織および運営に関する法律」の改正に伴い設置された。町長と教育委員を構成員として、基本公開で開かれている。

 堀町長は「コロナの関係で教育の周辺が影響を受けている。9月議会にはICT化のために必要なタブレット端末導入に係る予算を計上している。学校教育と生涯学習の関係、少子化などについて皆さまからご意見をいただきたい」とあいさつ。

 会議では学校教育課と生涯学習課がそれぞれの方針や事業の経過を報告した。2016年に策定された教育大綱は「ふるさとの明日を担う人づくり」を基本理念や指針として定めている。期間は本年度と来年度の2年間。

 素案では▽義務教育期間で全ての子どもたちの基礎学力習得に取り組む▽いじめ・不登校の解消を目指し、「学級集団・学習集団・仲間づくり」の育成・充実に取り組む▽「健やかな体の育成」「体力の向上」に取り組む▽安全教育の推進・充実に取り組む▽「ふるさと学習」の充実に取り組む▽人権・同和教育の推進・充実に取り組む▽ICTの効果的活用および情報モラルの指導・啓発に取り組む▽国際理解教育の充実に取り組む―などの14項目を柱にしていると説明。

 また、前述の取り組みに対して追記事項があるとし、「新しい生活様式の啓発・普及を」、ふるさと学習の資料の「活用・発信」、「あらゆる状況下でも児童生徒の学びを保障する(『個別的な学習』『遠隔学習』『リモート授業』等)環境整備と活用」などを挙げた。

 堀町長は細かな追記や変更を指摘。さらにふるさと学習の追記分と串本町田原に建設中のロケット基地「スペースポート紀伊」の小型ロケット発射を挙げ、「星空や宇宙に目を向けていくのは良いこと。宇宙に興味関心を持つ、青少年育成を。前向きに視野が広がっていると思う」と話した。

 委員は小学校の新入生の推移が11年度から20年度までの10年間で36人減となり、26年度までの小学校新入生の人数見込みが66人になることに触れ、「統合などを考える場合は地域の状況や課題、要望の把握が必要になる。多くの事柄を考えながら、どうすれば子どもたちにとってより良い環境になるかを検討していくべき」などと意見した。

(2020年9月2日付紙面より)

教育大綱などが話し合われた=8月31日、那智勝浦町役場町長室
2020年09月02日
91 愛称は「丹鶴ホール」
 新宮市文化複合施設  

 来年秋ごろの開館に向け整備が進められている新宮市文化複合施設の愛称が「丹鶴ホール」に決まった。市文化複合施設愛称選定委員会により応募総数1010件の中から選出された。8月31日に市役所で表彰式が行われ、最優秀賞に選ばれた大門立身(たつみ)さんの代理・大門順子さんと、優秀賞「たんかくホール」の下古谷光代さん、同賞「ICOLE(いこれ)」の県立新宮高校3年・奥野珠々(すず)さんに田岡実千年市長から賞状などが手渡された。

 市は、丹鶴小学校跡地で建設工事が進む同施設について「幅広い世代の市民に、施設に親しみを持ってもらえるように」と、「施設のイメージを表現した、誰もが分かりやすく親しみやすいもの」などを条件に愛称を募集。7月に文化複合施設関係者、文化活動関係団体、学校関係者、中高生らによる委員会で選定を行い、入選候補作品の権利関係調査を経てこのたびの決定・発表に至った。

 表彰式に当たり、田岡市長は「全国から1010件もの作品を応募いただきうれしい。それだけ皆さまから注目いただいている施設なのだと改めて感じた」とあいさつ。

 選定委員会では「歴史ある丹鶴という地名を残したい」「市内外問わず愛称名を聞いたときにどこにあるのか分かりやすいものがいい」といった意見が多かったことが決め手と説明し、「『ホール』という言葉には『玄関』という意味もある。丹鶴ホールという愛称を持って、施設が市民の皆さまの日々の文化活動や生涯学習における玄関となるような施設を目指したい」と述べた。

 表彰を受けた順子さんは「夫婦で一緒に考えた。丹鶴という名前を残したいと思いました」と喜びを語り「市民にとって憩いの場所として、また町おこしの起爆剤となるような施設になってほしい」と期待を込めた。

 「丹鶴ホール」は今後施設の愛称として、情報発信や各種イベントに活用していく予定。

(2020年9月2日付紙面より)

表彰を受けた(前列左から)下古谷光代さん、大門順子さん、奥野珠々さん=8月31日、新宮市役所
2020年09月02日
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101 お悔やみ情報