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2024年03月30日
1 脱炭素や災害防止に
 駅で苗木を育てて植林  (JR西とソマノベース )

 JR西日本和歌山支社とソマノベース(田辺市・奥川季花社長)は、和歌山県内の特急くろしお停車駅で、紀州備長炭の原木であるウバメガシの苗木を育て、熊野古道近隣のエリアに植林する「戻り苗」プロジェクトを始めた。28日は新宮駅などに設置。脱炭素や災害防止などを目指す。

 戻り苗は、ドングリから苗木を育て、山に植林する取り組み。ソマノベースはドングリが入った戻り苗キットを、環境問題などに関心のある個人や企業にいったん購入してもらい、2年間育てた後に戻してもらって植林している。土砂災害リスクの軽減も念頭に、場所は放置山林などを選んでいる。同支社は、カーボンニュートラルを目指していることもあり、取り組みに賛同。さらに減少しているウバメガシの保護も考えて樹木を選んだ。

 場所は▽和歌山支社▽和歌山駅▽海南駅▽新宮駅▽紀伊勝浦駅▽串本駅▽白浜駅▽紀伊田辺駅▽御坊駅―の9カ所。紀州ヒノキで作られた、24本挿しのラダーシェルフを2台ずつ、合計で18台432本を設置する。各駅では駅員が水やりを行う。2年で30㌢前後になる予定という。新宮駅では、1年育てた苗木とドングリを半数ずつ、駅構内に設置した。

 同支社地域共生室の御堂直樹課長(48)は「環境保全、森林づくり、ウバメガシ保護、熊野古道の保全など、いろんなストーリーを持たせた取り組み。駅利用者や地域も一緒に環境問題に向き合い取り組んでほしい。愛着ある木を見つけて2年間、成長を感じてもらえれば」と話した。

■紀伊半島大水害が原点



 ソマノベースの奥川社長(28)は、那智勝浦町天満の出身で、新宮高校の卒業。戻り苗の発想の原点は、紀伊半島大水害の経験だった。「植林で防災につなげたいとの思いがあった。新宮駅は通学で毎日のように利用したし、勝浦も地元。そういう場所に置いてもらえるのはうれしい。これを通して大水害の教訓を思い出したり、経験していない子どもらが大水害を知ってくれることにつながれば」と語った。

(2024年3月30日付紙面より)

プロジェクト実施に訪れた御堂直樹課長(右から2人目)と奥川季花社長(中央)=28日、JR新宮駅
ウバメガシのドングリと苗木
2024年03月30日
2 橋杭園地の防砂ネット撤去
 4~10月の三季運用に向け  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭園地で28日、防砂ネットの撤去作業があった。

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が4月1日(月)から始める三季運用(4~10月)に向けた準備の一環。この防砂ネットは冬に吹き抜ける風で舞い上がりやすい砂の飛散を抑える目的で設置していて、三季運用のシーズンオフとなる冬場に砂浜へ張っている。

 直近では昨年12月に幅1㍍の農業用樹脂ネットを長さ17㍍で切り出したもの20枚を、マツの防風林が途切れて砂が国道一帯まで飛散しやすいビーチハウスラパン前の砂浜(海水浴場の遊泳区域と面する砂浜)へおおむね波打ち際に垂直方向となるよう約5㍍間隔で設置。この日は同協会の会員や職員と町産業課の職員8人が作業に参加し、半ば埋もれるほどに飛散を食い止めた防砂ネットを砂から引き出し支柱も引き抜いて砂浜を自然の状態へと戻した。

 同協会は三季運用中、同ハウスを営業してシーカヤックなど各種マリンアクティビティーのレンタルやツアーの提供(その予約は通年で受け付け中)をし、7~8月に海水浴場を設置して活用を図っている。

 来月21日(日)には機運醸成を目的としたイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を初の試みで朝市企画と連動させた形で開くとし、現在内容を煮詰めている。次の三季運用に向け、島野会長(56)は「先日は少し残念だったがロケットの方もどんどん進んでいるし、打ち上げを心待ちにするたくさんの皆さんが串本へ来られると思う。橋杭ビーチでは4月にオープンフェスタがあり、その先も新たなイベントや既存のイベントをどんどんとやっていきたいと思うので、たくさんの皆さんにお越しいただければ」と思うところを語った。

 同ビーチの問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)、各種マリンアクティビティーの予約はビーチハウス・ラパン(電話090・3356・8305)まで。

(2024年3月30日付紙面より)

砂浜に設置した防砂ネットを撤去=28日、串本町くじ野川の橋杭園地
2024年03月30日
3 災害時の行動と備え
 民生児童委協が研修会  (新宮市 )

 和歌山県社会福祉協議会地域福祉部副部長で、災害ボランティアセンター所長でもある南出考氏による「災害時における民生委員のやるべきこと」の講演が25日、新宮市福祉センターであった。約40人が参加。災害時の行動や備えについて考えた。

 新宮市民生委員児童委員協議会(小内潤治会長)の研修会として実施した。南出氏は、自らも支援に出向いた能登半島地震に言及。「家屋倒壊の被害が多数発生している。被災者は、いまだに厳しい避難生活を余儀なくされている。断水の復旧は遅れており、まだまだ水が通っていない状況」などと話した。

 被災地の家屋の写真を映し出し「家屋が50㌢以上沈下していた。液状化した地域もたくさんあった。印象的だったのは、門松やしめ縄が飾られたままの家が多かった。誰も悪くないのに日常が一変していた。生活の落差を思うと胸が締め付けられた」と語った。

 「生かされた命の尊さ」に言及。「自分自身の役割は何か。被災によりつながりをなくした人もいる。そういう人とつながって励ますために動いている気がする。一人ではできないことを、仲間と協力してできるようにしていくことが役割かと」と力を込めた。

 人間関係の構築の重要性も強調した。「被災地に入ると、絆やつながりが大事とよくいわれる。普段つながりを強める取り組みをしているだろうか。孤立や孤独を深めてしまわないように、お互いが気にかけ合い、励まし合い生きていく。災害時も同じ。コミュニケーションを取りつながることが大事」と訴えた。

 発災後の関係構築は困難であることを説明。「だからこそ、日頃からつながりを築いておく必要がある。初めましてをできるだけなくしておくのが、備えの一つ。日頃から顔の見える、笑顔の見える関係づくりを」と呼びかけた。

 「被災者はよく、防災のことを家族や友人、隣人ともっと話しておけばよかったと言う。災害はいつ起こるか分からない。備えができるうちはまだいい。誰もが防災の担い手。大切なものを守るため、失わないため」と伝えた。

(2024年3月30日付紙面より)

民生委員児童委員に必要な行動と備えを考えた=25日、新宮市福祉センター
講話する南出考氏
2024年03月30日
4 ポケモンのふた設置
 那智勝浦町や串本町など  

 那智勝浦町や串本町をはじめ県内5カ所に、アニメ「ポケットモンスター」(ポケモン)のキャラクターがデザインされたマンホールのふた「ポケふた」が設置されることになり、そのお披露目式が25日、和歌山県庁であった。各町の名所を背景にした、色鮮やかなデザインが明らかになった。

 ポケモンは、ゲームソフトを原作としたテレビアニメ。人気を博し映画化もされ、スマートフォン向け位置情報ゲーム「ポケモンGO」も登場している。そのキャラは森やUFOなどさまざまなものを象徴しており、各町に適したキャラが選ばれてポケふたにデザインされている。

 那智勝浦町は那智の滝を背景に森のキャラとなっており、大門坂駐車場に4月中旬から4月下旬に設置を予定。串本町はロケットを背景に星、宇宙生物、磁力のキャラが配され、設置は4月下旬の予定となっている。設置されたポケふたは順次、「ポケモンGO」のゲームマップ上に登場する。

 その他の設置場所は、和歌山市、高野町、白浜町。ポケふたは株式会社ポケモンが自治体へ無償で寄贈し、設置や管理は自治体が行う。3月19日現在で33都道府県に333枚が設置され、それぞれが専用デザインとなっている。

(2024年3月30日付紙面より)

披露された那智勝浦町(中央)と串本町(右端)の「ポケふた」(和歌山県提供)
2024年03月30日
5 第1回定例会一般質問②  古座川町議会  
2024年03月30日
6 現地確認し報告案を検討  技術検討委が第4回会合  (八郎山トンネル )
2024年03月30日
7 事故防止への意識高めて  ランドセルカバーなどを贈呈  (交通安全協会新宮支部 )
2024年03月30日
8 元気に100歳を目指そう  太田地区老人クラブ講演会  (那智勝浦町 )
2024年03月30日
9 御浜町人事異動   
2024年03月30日
10 能登半島地震被災地へ  義援金、共同募金などに託す  (御浜町 )
2024年03月30日
11 熊野MAX、紀宝が県大会へ  熊野支部予選で代表決まる  (少年野球 )
2024年03月30日
12 街がひな祭り一色に  40カ所でキーワードラリー  (熊野市 )
2024年03月30日
13 指定文化財のパネル展  まなびの郷で18点飾る  (紀宝町 )
2024年03月30日
14 お悔やみ情報
  
2024年03月27日
15 紀伊勝浦発、東京行き
 宇久井小に「紀伊」のサボ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校の校長室に、2枚の列車の行先標(通称・サボ)がある。青には「紀伊勝浦←→東京」、白には表裏にそれぞれ「東京行」と「紀伊勝浦行」の文字。かつて東京―紀伊勝浦間を運行していた夜行列車「紀伊」のものだ。

 サボは宇久井小の倉庫に眠っていたのを、同校の芝﨑勝善校長(60)が発見。「なぜ宇久井小にあるのかは分からないが、自分たちの世代にとっては東京へ大学受験に行く時に乗った思い出の列車」と懐かしみ、校長室へと持ち帰った。

 当地方では、紀勢本線の全線開業により1959(昭和34)年に東京―新宮間で夜行急行列車「那智」が運行開始。64(昭和39)年に紀伊勝浦まで延長され、68(昭和43)に「紀伊」と改称した。75(昭和50)年には特急列車(通称・ブルートレイン)に格上げ。84(昭和59)年に廃止されるまで、毎日上下1本ずつ、約11時間、621㌔の道のりを走った。

 下り列車は明け方に紀伊勝浦駅に到着し、新宮駅の客貨車区に戻って清掃や整備を済ませ、夕方には再び紀伊勝浦駅へ。機関車を方向転換させた後、乗客を乗せて東京へ出発。途中で伊勢や能登などからの列車と連結し、翌朝乗客が目を覚ますと、そこは大都会東京の街だ。若かりし頃の思い出に残っている人も多いだろう。

 紀伊号の運行に関わった新宮駅の道本隆文駅長(60)にサボについて問い合わせたところ「1982(昭和57)年に18歳で国鉄に入社し、最初の3年間の配属が新宮駅。当時は紀伊号の機関車の連結や切り離し、ブレーキのエアホースの付け替えなどをしており、ラストランの日には多くの人が見に来ていた。自分たちの時はDD51形ディーゼル機関車が牽引していたが、当時のサボはロール式。さらに古いものだと思う」と語った。

 「国鉄」時代の資料を集める、熊野学研究委員の中瀬古友夫さんは「特急格上げ前の客車で使われていたもの」と推測。「想像だが」と前置きしつつ「特急列車に切り替わる前日、紀伊勝浦駅に到着した旧列車は、回送列車として品川の車両基地へ帰っていく。その際に外したサボを、誰かが小学校に持って行ったのでは」と話していた。

 「紀伊」が運行終了してはや40年。今年も多くの若者たちが、不安と期待の入り交じった表情で、都会へと巣立っていく。世界を見て、大きく成長して、いつかまたこの町の、この駅に帰ってきてほしい。

(2024年3月27日付紙面より)

校長室に2枚のサボ=25日、那智勝浦町立宇久井小学校
紀伊勝浦駅ホームから
2024年03月27日
16 避難所運営をゲームで
 災害に備え研修会  (那智勝浦町脇入区 )

 那智勝浦町の脇入区(濵口佳男区長)は24日、同区の脇仲会館で南海トラフの大地震などの災害に備え、「非常時避難所運営研修会」を開いた。14人が参加し、和歌山県が開発した「きいちゃんの災害避難ゲーム」を楽しみながら、避難所運営を机上で体験した。

 研修会は同町役場総務課防災対策室主査の藤社祐樹さん、主事の山本将平さんが講師になり開催。机の上に避難所になった架空の小学校「きいちゃん小学校」の図を広げ、参加者は施設管理班長、ボランティア班長などの役割が与えられてゲームがスタート。対策室の藤社さんらが「トイレはどうする」「駐車場はどこへ」「避難者名簿はどんな内容が必要」「ペットの受け入れ場所はどこ」などの問題を出した。参加者からは「思いも寄らなかった避難者への配慮などの注意点に気付くこともあった」という声も聞かれた。

 ゲーム後、参加者は防災対策室が撮影した能登半島地震の被災地の写真を見ながら、避難所の運営状況や家庭での備蓄品などの説明を聞いた。

 濵口区長は「有意義な研修会だった。机上の訓練だが、いろいろな知識を吸収してもらえたと思う。今後は実際に小学校での訓練も必要ではないかと感じた」と話した。

(2024年3月27日付紙面より)

「きいちゃんの災害避難ゲーム」を楽しみながら避難所運営を机上で学ぶ=24日、那智勝浦町勝浦の脇仲会館
2024年03月27日
17 世界に開かれた学研都市へ
 国際鯨類施設で竣工式  (太地町 )

 古式捕鯨発祥の地として知られる太地町の「国際鯨類施設」で23日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。約90人の来賓が出席して完成を祝し、今後の研究発展に期待を寄せた。

 同町が目指す「くじらの学術研究都市構想」の拠点施設で、平見の高台に建設された。調査捕鯨などを行う日本鯨類研究所(以下、鯨研)の太地事務所や約3万冊の図書室、研修ホール、会議室などで構成される。延べ床面積は1879・92平方㍍、鉄骨造り2階建て。建設費約18億円。

 式典では、三軒一高町長が1878(明治11)年の大背美流れや南氷洋捕鯨の歴史に触れ「私たちは過去・現在・未来、鯨との関わりをやめない。この地で生きんがため、先人たちがもがき苦しんだ歴史を必ず後世に伝えなければならない」と宣言。「世界に開かれた鯨の学術研究都市を目指し、今後も懸命の努力をする」と誓った。

 来賓の自民党の二階俊博元幹事長は「この地は命を懸けて鯨と相対してきた。捕鯨を理解してもらうよう、自信と誇りを持って取り組んでいかなければ」と祝辞。鶴保庸介参院議員、和歌山県の下宏副知事、水産庁の森健長官、外務省経済局の片平聡局長も祝いの言葉を述べた。

 テープカットの後には餅まきがあり、町民ら約150人が歓声を上げ、3俵(約180㌔)の紅白餅を拾った。

 式典後、鯨研の藤瀬良弘理事長は、2011年の東日本大震災で宮城県の鮎川実験場が津波の被害を受け、東京では標本などの保管が難しかったところ、太地町が無償で保管を引き受けたことに感謝を述べ「非常に立派な施設で驚いている。今後は施設に負けない研究成果を、世界へ発信していきたい」と抱負を語っった。施設の利用開始は4月1日(月)。

(2024年3月27日付紙面より)

テープカットで完成祝す=23日、太地町の国際鯨類施設
盛大に餅まき
2024年03月27日
18 劇交え落語の世界広げる
 田並でワカイミソラ寄席  (串本町 )

 串本町田並にある田並劇場で24日、公演「ワカイミソラ寄席春場所」があり約60人が創作劇「子別れ・熊野篇」や創作落語「寺子屋問答」を鑑賞した。

 アマチュア落語家・熊野家三九郎(旧芸名・熊野亭雲助、本名・鈴木俊朗)さんと劇団ワカイミソラによる、劇を交えて落語の世界を広げる公演。今回は昔ながらの大衆劇場で上演したいという思いで田並劇場を会場に選び、来場を呼びかけた。

 創作劇「子別れ・熊野篇」は、古典落語「子別れ」を原作にしその人情談を大正期の新宮に当てはめた作品。台本を書いた谷口克朗さん(父役)と羽山真弓さん(子役)、谷口美加さん(母役)が主演し、今回は筋書きの表現力を増すため父役の回想シーンで大石誠之助役(川口一夫さん)も登場する工夫を加えて子がかすがいとなり夫婦がよりを戻す流れを演じた。

 創作落語「寺子屋問答」は中学時代から半世紀以上にわたって落語に打ち込んできた熊野家三九郎さん作、熊野家さんの大学時代の同期で桂ざこばさんの一番弟子・桂塩鯛さんがネタおろしした作品。今回は創作時点の内容で高座に臨み、寺子屋問答(=卒業試験)で子どもとその親、寺子屋の師匠が珍問答を重ねる様子を口演した。

 昨年7月の同寄席夏の陣(新宮市の西村伊作記念館外庭で実施)、今年1月の同寄席新春顔見世興行(新宮市のCOLORsで実施)に続き3回目となる今回のコラボ公演は初の市外実施。その接点づくりに尽力した谷口克朗さんは「回を重ねてこの公演の楽しさがだんだん分かってきました。今後についてはまだノープランですが今日は大勢の皆さんにお越しいただき、折があればこちらでもまた公演してみたいと思いました」と語った。

(2024年3月27日付紙面より)

劇団ワカイミソラによる創作劇「子別れ・熊野篇」=24日、串本町田並の田並劇場
作品「寺子屋問答」の口演に臨む熊野家三九郎さん
鑑賞する来場者
2024年03月27日
19 心身共に大きく成長  4保育所で修了式  (紀宝町 )
2024年03月27日
20 本物そっくりスイーツ  まなびの郷で制作体験  (紀宝町 )
2024年03月27日
21 5年ぶり、歌声響く  西脇カラオケ教室の発表会  (紀宝町 )
2024年03月27日
22 春休み始まり、恒例行事  東正寺で「子ども座禅」  (紀宝町 )
2024年03月27日
23 子どもの将来のために  漁協が奨学金事業に寄付  (太地町 )
2024年03月27日
24 坊井安仁さんが総合優勝  紀州愛蘭会の春蘭展示会  (新宮市 )
2024年03月27日
25 質の高い練習に取り組む  近畿大学体育会卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2024年03月27日
26 すっかりお兄さん、お姉さん  勝浦こども園で卒園式  
2024年03月27日
27 楽しい思い出ありがとう  たづはら保育園で卒園式  (新宮市 )
2024年03月27日
28 職員一丸で取り組み  新宮市の人事異動  
2024年03月27日
29 思い掲げつつ視点を伝える  月野瀬で英語お悩み相談会  (古座川町 )
2024年03月27日
30 第1回定例会一般質問④  串本町議会  
2024年03月27日
31 最大16人組で14曲を披露  吹奏楽部第12回定期演奏会  (潮岬中 )
2024年03月27日
32 本年度の集大成を響かせる  吹奏楽部第12回定期演奏会  (串本古座高校 )
2024年03月27日
33 「森の釣り人」が開花  宇久井半島にウラシマソウ  (那智勝浦町 )
2024年03月27日
34 希望を胸に新たな一歩  木の川認定こども園で卒園式  (新宮市 )
2024年03月24日
35 高齢者にタクシー券
 移動支援や免許返納促進  (新宮市 )

 新宮市が自動車の運転免許を持っていない75歳以上の高齢者などにタクシー券を配布することが、市議会での予算の成立により決まった。金額は1人当たり1万2000円分。4月から対象者に申請書の送付を行う予定という。

 移動手段のない高齢者などへの支援や、運転免許返納の促進を目的とした取り組み。新宮市は高齢化率が2月末の時点で38・87%に達した「超高齢化社会」となっており、安全面を考えればなるべく高齢者に運転免許を返納してもらうのが望ましい。

 しかし都市部と比べ、列車やバスなどの公共交通網が未発達なため、高齢者も自動車がなければ生活が困難で、運転免許を返納しづらい実情がある。旧市外はなおさらで、山間部は買い物や通院も自動車なしでは不便極まる。これらの解決の一助になればと市は事業実施を決めた。

 対象は具体的には、新宮市内に在住(施設入所者を除く)する75歳以上で、最初から運転免許を持っていない人。または全年齢で、すでに運転免許証を返納したことを示す書類がある人となる。さまざまな事情で運転免許を返納した若年者にも考慮し、年齢に下限は設けず書類があれば対象と認めるという。

 ただ市は、市内在住の75歳以上は把握しているものの、返納済みも含めた運転免許の有無は把握していない。このため、申請書は75歳以上の市内在住者全員に送る予定という。6000人から7000人ほどいるため時間がかかるが、担当課は「6月までには送りたい」と考えている。75歳未満の免許返納者に関しては、基本的に窓口での申請となる。

 タクシー券は来年3月末まで使える。市内で営業する全てのタクシー会社で利用できる。500円もぎりの24枚券となる。

(2024年3月24日付紙面より)

停車して客を待つタクシー=22日、JR新宮駅
2024年03月24日
36 リハビリ視点の被災地支援
 三上幸夫教授が講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立温泉病院で19日、広島大学病院リハビリテーション科の三上幸夫教授による講演会「令和6年能登半島地震における災害リハビリテーション医療~広島JRATの活動と今後の課題~」があった。新宮・東牟婁の市町村と県から保健師ら約40人が出席し、被災地支援におけるリハビリ視点の重要性を学んだ。

 温泉病院と、院内に設置されている和歌山県立医科大学のリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所が主催。日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)は、リハビリの観点から避難所の環境アセスメントや、生活不活発病、災害関連死の予防を行うチーム。三上教授はその一員として、1月に能登半島地震の被災地で活動した。

 三上教授はJRATの結成経緯について「阪神・淡路大震災後には拠点病院や広域搬送ネットワークの整備が進められたが、2011年の東日本大震災では、長引く避難所生活で精神的に病んだり、身体機能が衰えてしまったりする方が多く出た。体や心のケア、保健医療の重要性が見直されて発足した」と説明。「救命救急を担う災害派遣医療チーム(DMAT)とは逆に、JRATは被災者が地域社会に戻っていくのを支援する『出口戦略』を担う」と述べた。

 能登半島地震の被災地について「医師や理学療法士、作業療法士などのチームで現地入りした。目立つけががなくても、身体の活動面に着目すると『避難中に膝を打って立てない』『片付けで腰が痛くて動けない』と圧迫骨折や腱板(けんばん)断裂が疑われる方、コルセットやつえが必要な方が多くいた」と言及した。

 石川県輪島市門前町で実施した▽起き上がれるか▽立ち上がれるか▽片足立ちできるか―を基準としたリハビリ視点のトリアージ手法も紹介した。

 課題面として、JRATの存在や意義が十分認知されていなかったことや、被災地における福祉用具・義肢装具の入手の困難を挙げ「逃げることも大切だが、逃げきった方々にいかに地域社会に戻っていただくのか、災害関連死をどう防ぐのか。今後のため、和歌山県のJRATのことも知っておいてほしい」と呼びかけた。

 堀順一郎町長は「保健師だけでなく、多くの方に理解いただく必要がある話。その第一歩」と話していた。

(2024年3月24日付紙面より)

保健師らが耳を傾ける=19日、那智勝浦町立温泉病院
三上幸夫教授が講話
2024年03月24日
37 本格的な能を奉納
 観世流 武田友志さん  (熊野速玉大社 )

 観世流能楽師の武田友志さんの歌と舞の奉納が20日、熊野速玉大社(上野顯宮司)であった。約20人が見守る中、古来より伝わる歌と舞を披露した。

 武田さんは、重要無形文化財総合指定保持者で、26世宗家観世清和、父武田志房に師事。3歳で鞍馬天狗(てんぐ)「花見」で初舞台、海外公演にも多数参加し、小中学校生や外国人、初心者のためのワークショップなど、能の普及活動にも努めている。同大社では7年ほど前に能を奉納したことがあるという。

 今回は前日に熊野那智大社で奉納したほか、那智勝浦町下和田の大泰寺で能の体験教室を開いていた。熊野速玉大社ではまず、拝殿で参拝。上野宮司はあいさつで、「新宮」の由来や熊野三神の来臨、熊野速玉大社の創始などを説明し「神様の大きな力を頂きよみがえる、熊野信仰に思いをはせながら奉納をいただければ」と話した。

 奉納は同大社の双鶴殿で行われた。武田さんは能の歴史や能楽の構成、能面などを解説。「能面をゆっくりと下や上に向けて表情をつける。世界で顔で演技をしない芸能はなかなかない」などと話した。

 この後、能の「高砂」と「羽衣」の歌や舞を披露。武田さんは低い声を響かせ、また扇を手にゆっくりと力強く舞った。参加者は静かに観覧し、盛んな拍手で称賛していた。

 市内から訪れた50代女性は「能は神社で奉納しているのを見たことがあったが、ちゃんとゆっくりと見たのは初めて。近くで見られて良い経験をさせてもらった。興味深い話もされていて、今後も見てみたいと思った」と話した。

(2024年3月24日付紙面より)

本格的な能の歌や舞を観覧した=20日、熊野速玉大社の双鶴殿
能面について説明する武田友志さん
2024年03月24日
38 「地震 津波 すぐ逃げろ」
 鵜殿3組自主防災会が設置  (紀宝町 )

 南海トラフ巨大地震に備えて、紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎会長)は22日、地区内に地震・津波発生時の迅速な避難を呼びかける看板を設置した。

 330世帯が所属する鵜殿3組自主防はこれまで、津波一時避難場所近くの高台に防災備蓄倉庫を建設、避難訓練の開催やチラシ配布などで、防災に努めてきた。

 今回、多くの区民の目に付くよう、住宅地と道路沿いに看板を設置。「地震 津波 すぐ逃げろ」などとともに、家族が避難するイラストを添えた。

 「1秒でも早く海抜20㍍を目指して避難してください」「家の耐震補強や家具の転倒防止を」「約1週間分の水・食料を自分で準備して」「避難場所や避難路を何度も確認して」などと記し、地震・津波への備えも呼びかけている。

 看板は縦90㌢、横130㌢。鵜殿地区で新宮紀宝道路紀宝南ランプ他改良工事を請け負うユウテック株式会社(有城和哉代表取締役)が地域貢献の一環で協力し、4枚作成した。現在、2カ所に設置しており残り2枚も今後、取り付けるという。

 ユウテックは防災備蓄倉庫の周辺整備にも協力しており、森倉会長(73)は「大変ありがたい」と感謝し「看板が地震・津波に対する防災意識向上につながれば」と期待を寄せていた。

(2024年3月24日付紙面より)

南海トラフ地震に備えた看板を設置=22日、紀宝町鵜殿
2024年03月24日
39 教職員の異動発表㊤  和歌山県教育委員会  
2024年03月24日
40 雪まつりの義援金託す  南紀くろしお商工会  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
41 捕鯨文化ゆかりの地巡る  日本遺産ウォークに23人  (太地町 )
2024年03月24日
42 一般会計当初予算など可決  第1回定例会が閉会  (那智勝浦町議会 )
2024年03月24日
43 13人が学び深める  教養講座「パステルアート教室」  (新宮市 )
2024年03月24日
44 「優しい心」忘れずに  マリア保で卒園礼拝  (新宮市 )
2024年03月24日
45 防火や防災を学び卒団  王子ヶ浜少年消防クラブ  (新宮市 )
2024年03月24日
46 地域脱炭素移行に向け  那智勝浦町の人事異動  
2024年03月24日
47 過去10年で最大規模  和歌山県の人事異動  
2024年03月24日
48 紀和路のクマノザクラが見頃に  熊野市  
2024年03月24日
49 思い出抱え巣立つ  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2024年03月24日
50 楽しい時間を共に  鵜殿保育所でお別れ会  (紀宝町 )
2024年03月24日
51 熊野青藍高校に正式決定  県議会での議決を報告  (紀南地域高校協 )
2024年03月24日
52 思い出の園舎を後に  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
53 人生観や価値観を築いて  近大新宮で中学校修了式  
2024年03月24日
54 お悔やみ情報
  
2024年03月22日
55 今年最大の269㌔
 大物クロマグロに活気  (勝浦地方卸売市場 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量日本一を誇る那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で20日朝、今年最大の269㌔のクロマグロが水揚げされ、市場が活気づいた=写真。釣り上げたのは清漁丸(宮崎県)で、山下寛正船頭は「大物でうれしい。今シーズンも頑張る」と語った。1㌔当たり6490円の値が付いた。

 同じく宮崎県の第八長久丸が釣り上げた153㌔のクロマグロにも1㌔当たり6400円の値が付き「今年はマグロが少ないが、いい大きさのものが取れて良かった」と話した。仲買人らの他、「うちの船でも大物が釣れるように」と見に訪れる船員の姿もあった。

 市場展望スペースを訪れた森脇佳寿美さん(18)は「家族旅行で来た。新鮮なマグロが並んでいてすごい。今日もこれからマグロを食べに行く」と話していた。

 この日の入港は8隻で、水揚げは約80㌧。県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「ビンチョウマグロが豊漁だったこともあり水揚げ量は伸びている。クロマグロは出足が遅めだが、今後に期待している」と話していた。シーズンは5月ゴールデンウイークあたりまで。

(2024年3月22日付紙面より)


2024年03月22日
56 地球掘削の最新動向は
 国際研究集会記念し講演会  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴ホールで20日、国際科学掘削計画に関する市民講演会「地球の恵みを知り、災いに備える―和歌山から始まる世界への挑戦―」が開催された。近隣市町から大勢が参加し、地球掘削による最新の研究動向に触れた。

 熊野地方では18日から、世界17カ国の研究者ら約150人が集う国際研究集会が開催されている。海底下の堆積物や岩石を掘削して地球の歴史や地震のメカニズム解明を目指す「国際深海科学掘削計画」(IODP)が今年9月に終了予定であることに伴い、後継プログラムの立ち上げを目指すもの。その記念で市民向け講演会を企画した。

 開会に当たり田岡実千年市長が「地球掘削といえば、当地方では地球深部探査船『ちきゅう』が新宮港を拠点に行ってきた南海トラフ地震発生帯掘削がなじみ深い。歴史的瞬間を皆さんと共有したい」。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の大和裕幸理事長は「世界中の研究者たちの盛り上がりを感じていただければ」とあいさつした。

 シンポジウムには東京大学地震研究所の木下正高教授、イタリア国立海洋物理学研究所のアンジェロ・カメルレンギさん、大阪公立大学の益田晴恵特任教授が登壇。

 地球掘削の重要な研究テーマである「気候変動」について、アンジェロさんは、海洋底の堆積物調査によって分かった6500万年前から現代までの気候変動の図を紹介。「人間の活動の影響で、恐竜が巨大化した6500万年前と同じ温度まで気温が上昇している」と述べた。会場からの「人間が石油や石炭を使うことで、石炭紀や古生代レベルの温暖化は起こりうるのか」という質問には「古生代の気温が高い理由はまだ分かっていない。計算上、ある程度気温が上がれば揺り戻しがあるため、そこまではいかないのでは」と返答した。

 司会の熊野家三九郎さんの「地震の前兆は分かるのか」という問いに、木下教授は「すぐではないが、可能性はある。掘削した穴に温度計や圧力計を設置しており、兆候をうかがうチャンスが増えている」と語った。

 JAMSTECの江口暢久さんによる講演では、「ちきゅう」による調査研究を振り返り「今秋には世界中の研究者が『ちきゅう』を使い、2011年の東北地方太平洋沖地震から13年が経過した海底で、コア試料の採取や長期孔内観測に挑む。皆さんにも海底下で起きていることをお知らせしたい。航海に応援を」と話した。

 益田教授は、身近な温泉に着目した研究を紹介。「温泉は通常の地下水にはない面白い成分を含み、地球深部のマントルと同じ組成を持つヘリウムが見つかることも」と述べ、「次に温泉に入るときは、そのお湯が流れてきた道のりを想像し、地球の営みを感じてほしい」と呼びかけていた。

(2024年3月22日付紙面より)

研究者らがシンポジウム=20日、新宮市の丹鶴ホール
2024年03月22日
57 原理学び水ロケット制作
 1年生対象にし宇宙教室  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)が13、14、19日の3日間、1年生89人を対象にした宇宙教室を実施した。生徒はロケットの概念などを教わり、水ロケットを制作。19日はグラウンドで飛翔実験をするなどした。

 次年度から未来創造学科が始まり、現普通科3コースの後継2コースに加えて新たに宇宙探究コースが加わる同校。現1、2年生は次年度以降も普通科のカリキュラムで卒業を目指すが、だからといって学校の特色の一端となる宇宙教育には関係ないとはしたくないという思いもあり、宇宙教育専門教員の藤島徹教諭監修によるこの教室を計画した。

 13日は座学、14日は水ロケット制作、19日は飛翔実験とまとめという内容で、座学ではロケットが飛ぶ原理や串本町から飛翔するロケット「カイロス」について紹介した。

 そのイメージを持って制作では藤島教諭の「身近な材料で組み上げる」というこだわりに沿って、容量500㍉㍑の炭酸飲料用ペットボトルとA4サイズのクリアフォルダ、紙コップと紙パックから切り出したフィン(羽根)などを組み合わせて水ロケットを組み上げた。

 基本構造は共通だがフィンや機体部分はアレンジしてよいとし、1年生が仕上げた水ロケットは千差万別。19日は藤島教諭の試射を見て手順をつかみ、6人一組で順番に打ち上げた。途中で軌道が曲がったりバランスを崩して落下したりする水ロケットも多い中、安定した放物線を描いて藤島教諭の試射以上に飛ぶ水ロケットもいくつかあり、最後はそれら全体の結果からロケットを飛ばす難しさや、難しい中にも成功の筋道があることを振り返って締めくくったという。

 今回の教室実施について藤島教諭は「この経験を通して、ロケットを人ごとから自分ごとにしてまずは家族に伝えるところから始めてもらえれば」と監修に込めた思いをコメント。次年度はいよいよ宇宙に関心を持つ後輩が加わり学科は違っても同じ学校の生徒として共に励む流れとなるが、今回の教室はその連帯の架け橋の一つとなる理解を学年全体で共有する節目ともなった。

(2024年3月22日付紙面より)

グラウンドで水ロケットの飛翔実験に臨む1年生=19日、和歌山県立串本古座高校
2024年03月22日
58 災害に強い道の駅に
 ウミガメ公園防災拠点の完成式  (紀宝町 )

 道の駅「紀宝町ウミガメ公園防災拠点」の完成式が20日、紀宝町井田のウミガメ公園に隣接する新施設であった。災害に強い道の駅への生まれ変わりに期待し、国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所と町の関係者らがテープカットした。

 今後、発生が予想される南海トラフ地震などによる大規模災害発生時に救援や救護活動、緊急物資の搬送を迅速に行う活動拠点として、国交省と紀宝町が2019年度から事業を進めてきた。

 国交省は防災倉庫(500平方㍍)、資材置き場(800平方㍍)、駐車場(1800平方㍍)を整備。今後、大型トラック、クレーン、土のうなどを配備する。

 町は円筒形鉄筋コンクリート造り2階建ての一時避難場所を建設。高さ6・5㍍、床面積165平方㍍。海抜14・4㍍地点にあり、屋上(海抜20・5㍍)には地域住民や道の駅の利用者など最大200人が避難できる。

 完成式には町議、地元区長、消防団、藤根正典、大久保孝栄、東豊の各県議らが出席。冒頭、能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげ、西田健町長が「人の命が一番を基本とし、災害で犠牲者を出さないため、さらにハードとソフトの対策を推進したい」とあいさつ。難場所を建設した幸榮建設(森村哲也代表取締役)に感謝状を贈った。

 紀勢国道事務所の市川幸治所長は「防災拠点の完成は、大規模災害発生時の道路啓開作業における実効性の向上が図られることに期待する」、藤根県議は「この施設が町民らの安心安全につながる」などと祝辞を述べた。

 一時避難場所前でテープカットし、地元のほたる夢太鼓、熊野水軍子供太鼓が力強い太鼓演奏を繰り広げた。

(2024年3月22日付紙面より)

テープカットで紀宝町ウミガメ公園防災拠点の完成を祝う=20日、紀宝町井田
ほたる夢太鼓が演奏
熊野水軍子供太鼓が力強いばちさばき
2024年03月22日
59 学校の図書室に来てね  太田小6年生 手作り「しおり」  (那智勝浦町 )
2024年03月22日
60 平安衣装で思い出に花添える  市野々小などで卒業式  (那智勝浦町 )
2024年03月22日
61 熊野詣での文化財  歴民資料館で企画展  (新宮市 )
2024年03月22日
62 将来の方向性を検討  分野別で進路ガイダンス  (新翔高校 )
2024年03月22日
63 観光振興や道の駅なち  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2024年03月22日
64 第1回定例会一般質問②  串本町議会  
2024年03月22日
65 競りのかけ声が響く  熊野木まつり記念市  (新宮原木市場 )
2024年03月22日
66 ありのままの日本体験を  観光地魅力アップ協がセミナー  (新宮市 )
2024年03月22日
67 花道歩き、別れ惜しむ  ママサークルで親子67人  (紀宝町 )
2024年03月22日
68 ギターの音色に酔いしれる  濱口祐自さん招いて  (紀宝町 )
2024年03月22日
69 春のお彼岸に雪!?  那智勝浦町の妙法山など  
2024年03月19日
70 特徴や見分け方を説明
 クマノザクラの観察会  

 一般社団法人日本クマノザクラの会(勝木俊雄会長)の主催による「春の観察会」が16日、那智勝浦町天満の熊野古道駿田峠の加寿(かす)地蔵尊付近の広場であった。約30人が参加、クマノザクラの発見・発表者である勝木会長より、特徴や見分け方などを学んだ。

 同所はクマノザクラが多数自生しており、これほど気軽に間近で観察できる場所はないという。開花のピークはすでに過ぎていたが、遅い個体はまだ咲いていた。

 勝木会長はクマノザクラについて「ヤマザクラの変異かと思われていた。那智勝浦町湯川の民家の裏山で花が赤っぽいサクラがあるのを見つけ、今まで見たことがないと調査し、2018年に新種と発表した」と話した。

 命名について「いろいろ案が出たが、クマノザクラが言葉として言いやすい」。分布について「熊野や奥吉野、主に熊野川流域に自生している」。開花期について「ソメイヨシノよりちょっと早い時期に咲く」などと伝えた。

 他種との見分け方について「花序や花序柄の構造を見るのが大きなポイント」「一つの芽から二つの花が付くものが多い」「花序柄は比較的短いのが特徴」「苞(ほう)は幅広の三角形」などと紹介した。

 この後、いずれも花が付いたヤマザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、エドヒガン、クマノザクラの枝を並べ、それぞれの特徴を解説。「クマノザクラはつぼみが濃いピンク色。この色合いは他ではなかなか見ない。個人的には、この上品さは他にはないと思う」などと語った。

 参加者は、目の前でそれぞれの特徴を聞き、手持ちのカメラやスマートフォンで写真を撮るなどしていた。質疑応答も盛んに行われた。

 熊野市から参加した、地域おこし協力隊の矢島朱莉(あかり)さん(29)は「難しい講義かもと思っていたが、分かりやすくて楽しく勉強できた。ソメイヨシノしか身近になく、クマノザクラはこっちに来て初めて見た。きれいだなと思った。今後は今日聞いたことを意識しながら見てみたい」と述べた。

(2024年3月19日付紙面より)

クマノザクラの特徴について語る勝木俊雄会長=16日、那智勝浦町天満の加寿地蔵尊付近の広場
会場周辺で咲くクマノザクラ
2024年03月19日
71 17カ国から研究者150人
 国際ワークショップ開催  (那智勝浦町 )

 世界17カ国から掘削科学の研究者ら約150人が集う「国際科学掘削の次期国際計画に係る国際ワークショップ」が18日~20日(水・祝)、那智勝浦町の体育文化会館などで開催されている。17日には参加者の親睦のため、事前のガイド付き町歩きツアーや夕食会があった。

 国際深海科学掘削計画(IODP)は、海底下の堆積物や岩石を掘削し、地球の歴史などを解明する多国間科学研究共同プログラム。2024年9月に計画が終了するため、後継プログラムの立ち上げ準備の一環で開催した。世界遺産や地球科学的に興味深いジオサイトが所在することから、当地方が開催地に選定された。

 夕食会は勝浦漁港にぎわい市場で実施。堀順一郎町長は「本町は南海トラフ地震がいつ起こってもおかしくないが、その一方で豊かな自然の恩恵も受けている。開催趣旨に最も適した場所」と歓迎のあいさつ。「マグロはえ縄漁法」にも触れ、海洋資源の持続可能性への取り組みもアピールした。参加者らはマグロ料理を楽しみ、翌日からのワークショップに備えた。

  □     □

■20日に市民講演会

 20日午後3時~5時、新宮市の丹鶴ホールで市民講演会「地球の恵みを知り、災いに備える―和歌山から始まる世界への挑戦―」が開催される。参加費無料。▽新たな国際深海科学掘削計画の発足と国際ワークショップin 和歌山▽海底を掘って手がかりをつかめ!地球深部探査船「ちきゅう」で挑む地震・津波調査の今!▽和歌山県の温泉と地震―プレートテクトニクスに起因する自然の恵みと災害―などを演題に、研究者らが講演する。

(2024年3月19日付紙面より)

研究者らが親睦夕食会=17日、那智勝浦町のにぎわい市場
2024年03月19日
72 202人が喜びの春
 木本、紀南高校で合格発表  

 三重県立木本、紀南両高校で18日、入学試験の合格発表があった。11日の後期選抜と、すでに内定が通知されている前期選抜の合格者が発表され、両校合わせて202人が合格した。

 木本高校では普通科と総合学科を合わせ、158人が喜びの春を迎えた。普通科は後期選抜のみ実施し、定員120人に119人(倍率0・99倍)が受験して、総合学科から1人回り120人が合格した。総合学科は定員40人。前期選抜で22人の合格が内定しており、18人を募集した後期選抜では17人(倍率0・94倍)が受験。16人が合格した。

 紀南高校普通科(定員80人)は前期選抜で24人が合格。募集人数56人の後期選抜に20人(倍率0・36倍)が受験し、20人が合格した。

 両校では午前9時30分に合格者の受験番号が掲示された。受験生は、自分の受験番号を見つけると「あった、あった」と喜んだ。

(2024年3月19日付紙面より)

番号を見つけると歓喜の声が上がった=18日、県立木本高校
受験番号を確認する生徒や保護者ら=同日、県立紀南高校
2024年03月19日
73 2部構成で集大成披露 吹奏楽部が第12回定演 (串本古座高校)

 和歌山県立串本古座高校吹奏楽部(阿部夏実部長)の第12回定期演奏会が17日に同校第1体育館であり、生徒や教職員、家族や地域住民ら約80人に演奏を披露した。

 本年度の部員の集大成であると同時に、3年生部員と最後の思い出をつくって送り出すという意味合いも込めて年度末の定例としている主催公演。コロナ禍で中止や入場制限を余儀なくされる状況が続いたが、本年度は久しぶりに制限なく地域にも公開するとして練習や準備をしてきた。

 今回のプログラムは2部構成で、前半の第1部はOBOGなど賛助出演を得てのオープニングを経て、まずは3年生部員2人、現役部員7人、亀谷覚史顧問の10人組で5曲を披露。半ばでは全員が打楽器を手にして奏でるパフォーマンスも繰り広げた。

 後半の第2部は再び賛助出演が加わり最大26人組で演奏。序盤は前年度まで指導をしていた漁﨑祐・前顧問(現・新翔高校吹奏楽部副顧問)の指揮で定番曲「Paradise Has No Border」など、中盤以降は亀谷顧問の指揮で定番曲「ディープ・パープル・メドレー」など3曲を奏でた。アニメの楽曲も好む同部。アンコールに応えて楽曲「ルパン三世のテーマ」を響かせて締めくくった。

 披露した楽曲数は全12曲。部員が演奏に専念できるよう、同校放送部が舞台演出を一手に引き受けて支援した。本年度の定演を終えて阿部部長は「本番の盛り上がりやノリもあると思うんですけど、昨日や今朝の練習と比べても全然違うと感じるぐらいの演奏ができてすごく楽しかった。盛り上がる曲から静かな曲まで、今日はいろいろな曲を演奏できてどれかは気に入ってもらえたと思う。音楽を通して皆さんに元気になってもらえたらうれしい」と心境を語った。

(2024年3月19日付紙面より)

第1部で本年度の集大成を披露する部員と顧問=17日、和歌山県立串本古座高校
第2部は賛助出演も加わり26人組で演奏
2024年03月19日
74 宇久井中学校が地域清掃  地域住民や卒業生も協力  (那智勝浦町 )
2024年03月19日
75 親子でコンサート楽しむ  4年ぶり保育所保護者会  (那智勝浦町 )
2024年03月19日
76 候補者6人が政策熱弁  城南中で前期生徒会選挙  (新宮市 )
2024年03月19日
77 新宮署長に矢野勝正氏  和歌山県警の人事異動  
2024年03月19日
78 手を合わせ冥福を祈る  犬・猫を供養する会  
2024年03月19日
79 入賞20作品決まる  きなん小中学生俳句コンクール  
2024年03月19日
80 町公平委員会委員ら委嘱  町長がそれぞれに手渡す  (紀宝町 )
2024年03月19日
81 自然を満喫しながら歩き  健康ウオーキングに17人参加  (紀宝町 )
2024年03月19日
82 定期演奏会に向け練習重ねる  近大新宮吹奏楽部  
2024年03月19日
83 英語のお勉強に興味津々  2、3歳児よみきかせ会  (上野山こども園 )
2024年03月19日
84 60歳以上8チーム競い合う  第24回本州最南端寿野球  (串本町 )
2024年03月19日
85 各種ゲームを楽しむ  蓬莱地区ふれあい交流会  (新宮市 )
2024年03月19日
86 お悔やみ情報
  
2024年03月15日
87 プログラミングで防災学習 和高専が文部科学大臣賞 (市野々小で検証)

 那智勝浦町立市野々小学校(中地直樹校長)を舞台に和歌山工業高等専門学校(御坊市)が行ったアイデア検証「ロボット先生をプログラミングで動かして学ぶ防災学習」が、2月29日に茨城県で開催された第2回高専防災減災コンテストで文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した。3月13日には、研究を指導した和高専の辻原治教授が学生からのビデオメッセージを市野々小へ届け、感謝を伝えた。

 和高専は和歌山県土砂災害啓発センター(那智勝浦町)と共に、デジタル技術を活用した防災教育コンテンツを開発。2022年に同じく市野々小で実施した「防災学習砂場の開発」も、第1回コンテストで最優秀賞を受賞しており、2連覇の快挙となる。

 今回のアイデア検証は、小学校でのプログラミングの必修化も踏まえ、ゲーム感覚で楽しみながら防災を学べるツールとして、谷口晃祥さん(環境都市工学科5年生)と片嶋将人さん(専攻科エコシステム工学専攻2年生)が企画した。

 昨年12月の検証には、市野々小の5、6年生10人が協力。床に置いた36のマス目(各50㌢四方)のフィールドに川や橋、土砂災害(地滑り、土石流、崖崩れ)による障害物を配置し、安全なルートをパソコンに入力してロボットを避難させた。

 学生2人からは「前もって災害発生をイメージし、避難の仕方をプログラミングのように順序立てて考えておくことを教える教材として評価していただいた。皆さんのおかげ。将来はぜひ高専に!」とのビデオメッセージがあり、辻原教授は「4月から社会人になる2人には、この経験を生かしてほしい」と語った。

 市野々小の中地校長は「13年前の紀伊半島大水害で被災して以後、防災学習を続けている。楽しみながら自然に防災を学び、新しい考え方に触れられる機会をくださり、子どもたちも幸せだと思う」。土砂災害啓発センターの稲田健二所長は「和高専との共同研究は4年目で、全国的にも高い評価を得ている。今後は他の学校にも横展開できるよう努めていきたい」とコメントを寄せた。

(2024年3月15日付紙面より)

ロボットになってフィールドを避難する児童=昨年12月、那智勝浦町立市野々小学校
片嶋将人さん(左)と谷口晃祥さんからビデオメッセージ
2024年03月15日
88 丹鶴ホール紹介するムービー
 動画づくりワークショップ  (新宮市 )

 丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」による「動画づくりワークショップ」が10日、新宮市の丹鶴ホールであった。高校生4人が参加し、丹鶴ホールのショートプロモーションムービー作りに挑戦した。

 講師は、新宮市や那智勝浦町観光プロモーションムービー制作やデザインなどを手がける、同市仲之町のふくもとデザイン事務所の福本友樹さんが務めた。

 2月10日に続く2回目。前回は、福本さんがカメラのセンサーサイズや動画のサイズ、カメラの動かし方などを教えた。参加者はスマートフォンを使い、背景をぼかして撮影する練習にも取り組んだ。

 今回は、丹鶴ホールの良さを知ってもらうことをコンセプトに、外観やホールのロゴ、施設内を分担して動画撮影。20~30秒のムービーを作った。

 新宮高校2年生の中浦心陽さんは「写真が好きで応募した。動画撮影は難しかったけど、いいムービーを作りたい」と話していた。

 「ICOLE」は市の公募により立ち上がった市民主体の組織。今回のムービーは、昨年も実施したICOLE主催の高校生動画コンテストに出品する予定だという。

(2024年3月15日付紙面より)

動画撮影に挑戦する高校生=10日、新宮市の丹鶴ホール
2024年03月15日
89 拍手で次回へエール送る
 田原海水浴場の見学者ら  (串本町 )

 民間小型ロケット「カイロス」初号機が13日午前11時1分12秒に打ち上げられたが、約5秒後に自律飛行安全システムの飛行中断処置により落下した。串本町の公式見学場・田原海水浴場では入場チケットを持つ685人が見守っていたが、状況を伝えるアナウンスを受け落胆。打ち上げまで頑張ったカイロスを拍手でたたえて見学を終えた。

 このロケットはスペースワン株式会社が開発し製造。世界情勢に伴う部品調達難などによる5度の延期を乗り越え、社内外とも念願の打ち上げへとこぎ着けた。

 同見学場ではこの日、早朝から地元の出店が始まり9日に続いて数は約4分の1となったが見学者が来場。宇宙飛行士を模した衣装を着た盛り上げ役の町職員と一緒にカウントダウンをしリフトオフの瞬間を迎えたが、届き始めたごう音は数秒で途絶え、ウェブ配信で射点の様子を確かめていた見学者からいち早く状況が広がった。落胆し尾根から立ち上る噴煙ではない煙をぼうぜんと見届けた後、打ち上げまで頑張った「カイロス」に次回へのエールとして拍手を送ろうというアナウンスに応えて見学を終了した。

 見学者の一人として結果を見届けた田嶋勝正町長は、ロケットと一体になってまちづくりを進める決意を掲げ、同社に向け「この状況は打開できると思う」とエール。「まちは必ず全面バックアップし、これからの宇宙を開発する最初のまちになるという意気込みでやっていきたい。今回は残念だったが、みんなと力を合わせて『カイロス』の産声を上げさせたい」と思いを声にした。

 主に那智勝浦町と串本町の有志が結成し「カイロス」の打ち上げに向け機運醸成に献身してきた和歌山ロケット応援団の青木圭団長は「残念な結果だけれど、いろんなところのロケットの打ち上げを見ていても(こういう結果が)あるので仕方のないことかなと思う。スペースワンやその技術者の方が自分たちよりもっとショックを受けていると思うので、応援団として何かの形で陰ながらにでも応援しているというのを伝えたい」と胸中を語った。

(2024年3月15日付紙面より)

次回へのエールとして拍手を送る見学者=13日、串本町田原
2024年03月15日
90 一人で抱え込まず相談を
 人権擁護委員が矢渕中へ  (紀宝町 )

 熊野人権擁護委員協議会の南牟婁地区部会による人権教室が13日、紀宝町立矢渕中学校(立嶋信雄校長)であり、1年生78人に悩んだときは一人で抱え込まず、相談するよう呼びかけた。

 人権擁護委員制度を理解し、社会問題となっているヤングケアラーについても知ってもらおうと昨年に続いて開催した。紀宝町と御浜町の委員でつくる南牟婁地区部会から部会長の萩野映児さんらが訪れ、1年生計3クラスで授業した。

 人権擁護委員は、人権擁護委員法に基づき法務大臣が委嘱する無報酬のボランティアで、住民から人権相談を受けたり、人権啓発活動をしたりしている。紀宝では5人、御浜では4人が委嘱されている。

 授業では人権擁護委員の活動内容を説明した上で、いじめなど人権に関する悩みがあれば、学校に置かれている「子どもの人権SOSミニレター」(津地方法務局などが実施)のほか、電話やメールでも相談できることを伝えた。

 子どもが家族の介護などを行うヤングケアラーの問題については「中学生の17人に1人がヤングケアラーと言われており、学校に行きたくても、勉強したくても、遊びたくてもそれができない」と語り、「友達の変化に気付けるのは君たち。信頼できる大人に相談してほしい」と呼びかけた。

 また、教育を受ける権利や心・体の成長に必要な生活を送る権利など九つの権利を挙げると、「自分が一番大事にしたい権利は?」と問いかけ。生徒は自分にとって大切なことを思い浮かべながら考えた。

(2024年3月15日付紙面より)

人権擁護委員の活動を伝える萩野映児さん=13日、紀宝町立矢渕中学校
人権について考える生徒ら
2024年03月15日
91 思い出いっぱいできたね  正明保育園でお別れ会  (新宮市 )
2024年03月15日
92 ペーパークイリングに挑戦  いきいきサロンさくら会  (那智勝浦町 )
2024年03月15日
93 3人が県審査で入賞  読書感想画・文コンで  (新宮高校 )
2024年03月15日
94 本紙エリアから13商品  プレミア和歌山に認定  
2024年03月15日
95 養殖通して「水産業」学ぶ  1年生がチョウザメなど測定  (近大新宮 )
2024年03月15日
96 海邊組に感謝状を贈呈  避難場所の整地に協力で  (三輪崎区 )
2024年03月15日
97 見学場以外でも見物集める  上野山こども園や田原小  (串本町 )
2024年03月15日
98 四年制大学に11人  進学、就職状況を発表  (紀南高校 )
2024年03月15日
99 老いとその先の出来事考える  権利擁護シンポジウム  (御浜町 )
2024年03月15日
100 一年通して英語に親しむ  「がんばったね」と修了証  (紀宝町 )
2024年03月15日
101 ウミガメが上陸できる浜に  紀宝町議会一般質問(終)  
2024年03月15日
102 新宮市長が公務復帰  入院を経て50日ぶり  
2024年03月15日
103 16日からアリーナの利用再開  新宮市立総合体育館  
2024年03月15日
104 お悔やみ情報
  
2024年03月07日
105 移転後に利用者3.5倍
 地域子育て支援センター  (那智勝浦町 )

 昨年10月に那智勝浦町の体育文化会館に移転した同町地域子育て支援センター(森本幸美センター長)。「あそびの広場」の利用組数は、移転前1日当たり平均2・8組で推移していたが、昨年10月以降は10・2組と約3・5倍に。毎日多くの親子が利用し、好調な滑り出しを見せている。

 同センターは2002年に勝浦保育所(現・勝浦こども園)内に開設。未就園の子どもとその親を対象に、育児相談や乳幼児の遊びの場・親の交流の場の提供などで子育てをサポートしてきた。

 体育文化会館を多世代の交流拠点として整備し、利用者の利便性向上を図る目的で移転。会館では、多機能トイレのオムツ交換台や男女トイレへのベビーチェア設置、授乳室、屋外遊び場(砂場)などを整備した。

 川口橙弥君(1)と利用している母親の明日香さんは「こちらへ引っ越してきて1年ほど。バイパスからのアクセスも良く、駐車場も近くなり、すごく来やすくなった。利用する子も増えて、同世代の子の成長を見られるのもいい」。前地琥陽君(1)と参加した母親の侑紀乃さんは「以前は月1回ほどの利用だったが、子どもも活発に動くようになり、よく来るようになった。4月から息子と同じ保育園に通う子もいる」と語る。

 親子を対象としたミニ防災講話やSNS講座、ベビーマッサージなども企画。館内では福祉課による産後の母親らを対象としたママフィットネスのオンライン教室などもあり、子育てに関わる人や情報が集まる場になっている。同館周辺の散歩やどんぐり拾いも人気。

 あそびの広場は、水曜日の午後を除く平日の午前9時~正午、午後1時~3時に開催しており、町外からの利用も可能。森本センター長は「ぜひ気軽に遊びに来てください」と呼びかけている。

(2024年3月7日付紙面より)

広場で遊ぶ親子=那智勝浦町地域子育て支援センター(体育文化会館)
2024年03月07日
106 五感で春の野草味わう
 4年ぶり天ぷら振る舞い  (自然探訪スクール )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会は3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで自然探訪スクールの第8回講座「春の野草の観察」を開いた。4年ぶりに天ぷらの振る舞いもあり、参加者22人が五感を使って春の野草を味わった。

 熊野地方の大自然に親しむ中でその営みを学び、愛護する精神を培うことが目的の講座。講師は熊野学研究委員会委員の瀧野秀二さん。

 参加者たちは地玉(じごく)の浜への周遊ルートを歩き、ハマカンゾウやツワブキの新芽、ハマアザミの茎など食べられる野草を採取。野生のミツバと、よく似たキツネノボタンの違いも学んだ。

 散策後は待ちに待った天ぷらタイム。瀧野さんが事前に採取していたフキノトウやアシタバ、ハマアザミの根、ノビルなどと一緒に衣をつけて揚げ、岩塩で味わった。春の野草には苦みがあるものも多いが、子どもたちも興味津々で箸を伸ばしていた。

 岩口桜來さん(8)は「フキノトウは名前を聞いたことがあったけれど、食べるのは初めて。おいしかった。ミツバを取ったから、家でも天ぷらにしてもらう」と話していた。

(2024年3月7日付紙面より)

野草天ぷらを味わう参加者たち=3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
ヒサカキはどんなにおい?
2024年03月07日
107 初号機の見物や興味促す
 小中学生らに記念品託し  (串本町 )

 串本町が4日、町立小中学校へロケット「カイロス」初号機打ち上げ限定記念品を託し打ち上げ当日の見物と興味を促すよう求めた。

 この記念品は、打ち上げを盛り上げるツールとしてこれまでに作成したグッズの一部。初号機の打ち上げに合わせて町内の小中学生へ配る前提のグッズも複数含んでいて、運用するスペースワン株式会社が9日(土)午前11時~正午ごろ打ち上げ予定と待望の発表をしたことを受けその直前で各校へ託すに至った。

 ロケット「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」にもっとも近い町立田原小学校(林宣行校長、児童18人)は翌5日の授業終了後に3~6年生を集め、林校長がカイロスという名前の意味などこれまで学んできた事柄を振り返りながら一人一人に記念品を配るなどした。先に下校した1、2年生や欠席者の分は後日配るという。

 記念品の内訳は、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションした町長メッセージ付き記念切手シート、スペースタウン串本ロゴ(単色)をプリントした応援手旗、田嶋勝正町長発の保護者宛て趣意書の3点。

 町は当初、樫野崎園地へ町立小中学校を招待しみんなで初号機の打ち上げを見届けることを考えていたが、打ち上げ日時が土曜日であることや交通混雑による移動困難が予想されるため断念した。町の子どもたちへの思いを伝えるために付した趣意書には「これらの記念グッズを手にすることでお子さん方に少しでも町発展の起爆剤となりうるロケット事業・宇宙産業に興味を持ってもらえれば」と書かれている。

 町企画課によると、町内の生徒も通う古座川町立古座中学校を含め計14校の児童・生徒・教職員計1015人分を託したという。

(2024年3月7日付紙面より)

ロケット応援グッズを得て初号機への期待を高める児童や教職員=5日、串本町立田原小学校
児童に配られたロケット応援グッズ
2024年03月07日
108 ブリのシーズン到来
 鵜殿港で2日連続1000本超え  (紀宝町 )

 紀宝町の鵜殿港に5日、春のブリ約1600本が水揚げされた。4日は約2700本で2日連続の1000本超え、市場は漁業者や仲買人で活気にあふれた。

 例年、3月上旬に1000本ほど揚がり、下旬まで続く。今季は少し早めのスタートとなった。平均7㌔を中心に水揚げされ、2日間で13㌔や15㌔を超える丸々としたブリもあったという。

 阿田和大敷漁業生産組合が御浜町阿田和沖に仕掛けた定置網で取れたもので、第一三浜丸、第五三濱丸が水揚げした。

 地元の仲買人は「競り落としたブリは良い形をしている。地元や県内、東京、大阪などの都市部に届けたい」と語っていた。

(2024年3月7日付紙面より)

鵜殿港に水揚げされるブリ=5日、紀宝町
2024年03月07日
109 会場全体で盛り上がる  JAみくまの女性会がミニコンサート  (新宮市 )
2024年03月07日
110 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問①  
2024年03月07日
111 豊田敏裕さんに感謝状  大野地区での初期消火で  (那智勝浦町 )
2024年03月07日
112 次年度当初予算案など上程  町議会第1回定例会始まる  (古座川町 )
2024年03月07日
113 次年度施政方針聞き審議へ  町議会第1回定例会始まる  (串本町 )
2024年03月07日
114 各種ブースなどにぎわう  潮岬で第11回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )
2024年03月07日
115 特定健診の受診率が向上  抽選会で商品券当たる  (御浜町 )
2024年03月07日
116 卒業遠足で神倉神社へ  6年生36人が思い出に  (鵜殿小 )
2024年03月07日
117 血液検査、血管測定など受ける  健康チェックフェス  (紀宝町 )
2024年03月07日
118 買い物で思い出づくり  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2024年03月07日
119 熊野MAXが県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球 )
2024年03月07日
120 演舞や演奏など披露  芸能発表会で21団体が成果を  (紀宝町 )
2024年03月07日
121 変わらず3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  (和歌山県教委 )
2024年03月07日
122 かれんな淡紫色の花  タチツボスミレ咲く  (新宮市 )
2024年03月05日
123 家族連れ多数で盛況
 3商店街で「春よこい」  (新宮市 )

 新宮市と市内の3商店街(駅前本通り商店街振興組合、丹鶴商店街振興組合、仲之町商店街振興組合)でつくる「はいから実行委員会」(松本健委員長)は2日、商店街活性化イベント「春よこい」を開催した。各商店街で趣向を凝らした催しを実施。家族連れなど多数が訪れ、にぎわいを見せた。

 市中心地の活性化を目的として始まり、コロナ禍に伴う中断はあったものの、10年以上続く恒例の催事となる。今年は世界遺産登録20周年記念も銘打ち行った。

 駅前本通り商店街では、射的やヨーヨー釣り、飲食ブースなどが並んだ。熊野曼荼羅(まんだら)太鼓やお祭り新宮節の披露もあった。

 丹鶴商店街では、ボルダリング体験や消防体験、アニメキャラで車体を装飾した痛車(いたしゃ)展示などが行われた。チョークで自由に道路に絵を描けるお絵かきロードも設けられた。

 仲之町商店街では、新翔高校によるフリーマーケットや風船を使ったパフォーマンス、ダンス披露などが行われた。お菓子のつかみどりやミニ電車への乗車体験では、子どもらが楽しむ様子が見られた。

 また連携事業として、同市の「丹鶴ホール」で「よしもとお笑いライブ」が開かれた。ハイキングウォーキングや大西ライオンなど、テレビでおなじみの人気芸人が出演し、抱腹絶倒のステージを繰り広げた。芸人らはその後に商店街にも出向き、ネタの披露やワークショップを行った。

 松本委員長は「去年に続き今年も大盛況だった。今年は吉本の芸人さんの参加もあるし、天気にも恵まれて良かった。お客さんにも楽しんでいただけたと思う。今後も3商店街で頑張って活性化していけたら」と話した。

(2024年3月5日付紙面より)

家族連れなど多数が訪れた=2日、新宮市の駅前本通り商店街
よしもとお笑いライブも連携開催した=同日、新宮市の「丹鶴ホール」
2024年03月05日
124 最終運行「銀河」見送り
 手旗を振って再来を祈る  

 JR新宮駅とJR紀伊勝浦駅で3日、長距離観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の紀南コースの最終運行おもてなしイベントがあった。新宮駅では地域住民など約300人が参加。再来を祈りながら手旗を振り見送った。2024年度は山陰コースでの運行しか決まっていないという。

 銀河を運行する西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会の主催。銀河の紀南コースは京都―新宮駅間で21年から運行していた。新宮駅では、地元産品などの販売が行われていたほか、子どもにはプレゼントのお菓子が配布された。手旗は全員に配られた。和歌山県と新宮市のマスコットキャラクターの「きいちゃん」と「めはりさん」も見送りに加わった。

 参加者はホームに並んで銀河を迎え、記念撮影を楽しんでいた。銀河が出発すると、手旗を振って別れを告げた。乗客が車内から手を振り返す姿も見られた。御浜町から母親のひとみさんと共に参加した中山陽葵君(5)は、「ぎんがありがとう」と書かれた自作の手旗を持参していた。「列車は好き。見られて楽しい。乗ってみたい。しっかりお見送りしたい」と話していた。

 富澤五月・JR西日本和歌山支社長は「地元の皆さんに銀河を愛していただきうれしい。おもてなしなどで支えていただき感謝している」と語った。また乗車人数が前年同期比で1・5倍の約4500人となったこと、乗車率も23年度は7~8割で推移したことを明かした。再運行については「多くのエリアから要望があるので、社内で検討となる。決まるには時間がかかる」と応じた。

 病気療養中の田岡実千年市長のメッセージの代読もあった。「多くの人に紀南を満喫してもらい、魅力を広く発信できたと感じている。再運行を期待している。決定したら紀南で一丸となり、今まで以上におもてなししたい」と伝えた。

(2024年3月5日付紙面より)

手旗を振って銀河を見送った=3日、JR新宮駅
「きいちゃん」や「めはりさん」と記念撮影を楽しむ
参加した子どもにはお菓子がプレゼントされた
2024年03月05日
125 器楽・合唱など11組出演
 第19回串本町民音楽祭  

 第19回串本町民音楽祭(器楽・合唱等の部)が3日、文化センターであり音楽に通じるさまざまな舞台発表が町民らの鑑賞を集めた。

 町、町教育委員会、串本音楽協会主催。音楽の発表や鑑賞を通して文化活動を盛んにしひいては地域文化の向上に資する目的で年1回、最近は3月の第1日曜日に器楽・合唱等の部、第2日曜日にバンドの部と2日間にわたって開いている。

 この日は当初12団体が出演予定だったが、1団体が欠場を申し出たため残り11団体が順に舞台発表に臨む流れとなった。開演に当たり主催者を代表して同協会の西野政和会長があいさつ。文化のまちとしての串本町の特色を語り「この音楽祭も1971年に(旧串本町で)始まったので、もう50年以上続いていることになる。そういう伝統もまちが自慢できる要素で、こうして日頃から活動している各団体やその応援に駆け付けてくれる皆さまのおかげだとありがたく思う。これからもぜひみなさんと力を合わせて文化を盛り上げていきたい」と思いを掲げて引き続きの文化愛好を呼びかけた。

 音楽に通じればさまざまなジャンルが出演できる間口の広さが、この音楽祭が大切にしている特色。今回は琴グループ奏楽によるみやびやかな邦楽演奏で舞台発表が始まり、以降は日本舞踊、詩吟、器楽、民踊、コーラス、独唱といったジャンルで日頃の活動成果が各団体持ち時間8分の中で披露された。

 バンドの部は10日(日)午後1時から同センターで実施。▽TheJANK▽坊芳太▽UHMOON▽HiRoUmi▽フォークソングキンプ▽M・Y・B―の6組が持ち時間25分で順にミニライブを繰り広げる(楽器など入れ替えの間時間あり)。問い合わせは町教委教育課(電話0735・67・7260、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2024年3月5日付紙面より)

器楽・合唱等の部の冒頭を飾る琴グループ奏楽の舞台発表=3日、串本町文化センター
舞台発表を鑑賞する町民ら
2024年03月05日
126 最高成績、多くの支えに感謝
 那智勝浦町選手団が報告  (県ジュニア駅伝 )

 「第23回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会」(2月11日)で、那智勝浦町の過去最高記録と成績を収めた町選手団の約30人が同月29日、同町役場で結果報告した。寺本尚史監督は「小中学校8校から28人が集まり、家族や多くの方々の応援を頂いた。選手の頑張りとチームメートの支えなどが重なった結果だと思う」と伝えた。

 大会には、29市町村からオープン参加を含む44チームが出場。紀三井寺公園陸上競技場から10区間21・1㌔でたすきをつないだ。

 那智勝浦町チームは、最高タイムを28秒更新する1時間14分18秒でゴール。入賞まであと一歩に迫る9位となった。オープンチームも昨年を上回る1時間19分17秒をマークした。

 堀順一郎町長は「先輩方がなし得なかったことを達成してくれてうれしい。28人の力が一つになってつかんだ記録。挑戦することの素晴らしさ、重要さを忘れず今後も頑張って」とたたえた。

 男子の下向奏介主将(下里中3年)は「高い目標を持ち続け、みんなで乗り越えたことが結果につながった。これからも感謝の気持ちを忘れず、さまざまなことに頑張りたい」、女子の中村安祐美主将(同)は「苦しい時もたくさんあったが、多くの人に支えられ仲間と共に乗り越えた。この経験から学んだことや感謝の気持ちを忘れず過ごしたい」と語った。

(2024年3月5日付紙面より)

結果報告した那智勝浦町選手団の団員ら=2月29日、那智勝浦町役場
2024年03月05日
127 心優しき白衣の天使に  准看護学院で12人が卒業  (新宮市医師会 )
2024年03月05日
128 女性消防団員が啓発  火災予防、心肺蘇生も  (新宮市 )
2024年03月05日
129 消防団員の公務災害予防  初の安全管理セミナー  (那智勝浦町 )
2024年03月05日
130 クジラさん、こんにちは!  わかば保育園が卒園遠足  
2024年03月05日
131 ハクモクレンが満開に  高津気に多くの花見客  (那智勝浦町 )
2024年03月05日
132 人口減少対策に力  一般会計は133億6千万円  (熊野市新年度予算案 )
2024年03月05日
133 ひな祭りの制作楽しむ  ママサークルさくらんぼ  (紀宝町 )
2024年03月05日
134 野生分布の保全が必要  日本クマノザクラの会が講演会  (紀宝町 )
2024年03月05日
135 クロマツ240本を植樹  3市町で計170人が参加  (GG作戦 )
2024年03月05日
136 飛行機や関わる仕事教わる  町内の小学1~3年生ら  (串本町 )
2024年03月05日
137 お悔やみ情報