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2020年08月28日
1 「このまち大好き」 最優秀賞に小阪さんと平美さん (新宮市観光フォトコン)

 新宮市観光フォトコンテストの表彰式が26日、市役所であり、最優秀賞を獲得した新宮市の小阪享志さん(66)と平美結衣さん(15)らに賞状と記念品が贈呈された。入選した作品33点は観光カレンダーやパンフレットなどとして活用する他、10月30日(金)まで、市役所1階ギャラリーに展示される。

 市観光カレンダー製作実行委員会(山本大輔委員長)が主催で毎年開催しており今年で9回目。今回はテーマを「伝えたい、知ってほしい、新宮の魅力」とし、一般の部のほかに初めて中学生・高校生の部を設けた。一般の部には54人から165作品、中・高校生の部には51人から53作品の応募があった。

 一般の部では小阪さんが2回目の応募にして最優秀賞を受賞。カメラを本格的に始めたのは2年ほど前からとしながらも、インスタグラムを見るなどして技術の研さんに励んだという。作品は「孔島の暑い朝」。青い空を映す穏やかな海に浮かぶ孔島の様子を捉えた。「(最優秀賞と聞いて)びっくりの一言。うれしく思う反面恐縮しています」。

 中学生・高校生の部では、阿須賀神社本殿と境内の桜を撮影した平美さんの「このまち大好き」が最優秀賞に輝いた。賞状を受け取った平美さんは「とてもうれしい。新宮にはきれいな景色がたくさんある。これからも写真に収めていきたい」と笑顔で話した。

 山本委員長は「たくさんの方々から市内の魅力あふれる作品を応募いただいた。観光カレンダーをはじめ市の観光PRの一助となるように大いに期待したい」。

 審査員を務めた田岡実千年市長は「これほどブルーがきれいで水面が鏡になるような日は年間通しても珍しい」「桜と本殿の距離感やアングルが素晴らしい」などと作品を講評。「年々レベルが上がっている。来年の観光カレンダーも素晴らしいものが完成するとうれしく思っています」と話していた。

(2020年8月28日付紙面より)

最優秀賞「孔島の暑い朝」(小阪享志さん)
最優秀賞「このまち大好き」(平美結衣さん)
2020年08月28日
2 高齢者の安心した生活目指し
 介護保険事業計画等策定委員会  (新宮市 )

 新宮市では現在、市高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画の策定に向け協議を進めている。市役所別館で26日、1回目の介護保険事業計画等策定委員会が開かれ、計画の概要や第7期計画の実績などについて意見を交わした。

 市では、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らし続けられる地域社会の実現を目指し「高齢者福祉計画・介護保険事業計画」を策定している。

 同委員会は「市介護保険事業計画等策定委員会設置要綱」に基づき、市長から委嘱された学識経験者や保健医療関係者、福祉関係者、被保険者代表者ら12人で構成。介護保険事業計画や高齢者福祉計画の策定、高齢者福祉施策に必要な事項などの所掌の事務を遂行する。

 第8期の計画策定に当たって▽介護予防・健康づくりの推進(健康寿命の延伸)▽保険者機能の強化(地域保険としての地域のつながり機能・マネジメント機能の強化)▽地域包括ケアシステムの推進(多様なニーズに対応した介護の提供・整備)▽認知症「共生」・「予防」の推進▽持続可能な制度の再構築・介護現場の革新―の5項目を中心に議論が進められる見通し。

 今後は計画骨子案や素案、本編、概要版の作成・修正を経てパブリックコメントを実施した後、計画策定となる。計画は3カ年で実施される。

 開会に当たり、田岡実千年市長が「第8期の事業計画においては、これまでに取り組んできた地域包括ケアシステムの推進や介護予防・健康づくりの推進、そして認知症との共生や予防の推進について、より一層取り組んでいくことになる」とあいさつ。

 市民が住み慣れた地域で健康で安心して暮らすことのできる「高齢者が安心して自立した質の高い生活を送ることができるまちづくり」の実現を目指してこれまで以上に介護保険制度の適切な運営に努めていかなければならないと述べた。

(2020年8月28日付紙面より)

開会に当たり田岡実千年市長があいさつした=26日、新宮市役所別館
2020年08月28日
3 大規模災害時の対応を確認
 地震、津波想定して総合防災訓練  (紀宝警察署 )

 大規模地震を想定し、紀宝警察署(濱口裕史署長)は27日、総合防災訓練を実施。午前7時30分、県内で震度7の地震が発生し、大津波警報が発令されたと想定し、署員36人が初動措置、人命救助、救急法の各訓練に取り組んだ。

 地震発生時に迅速、的確に行動できるよう災害対処能力の向上を図ることが目的で、毎年「防災週間(8月30日~9月5日)」に合わせて実施している。

 訓練は地震発生後、署内に対策本部を設置し、管内7カ所の交番、駐在所と無線で交信。津波避難誘導や被害状況を確認し、本部で集約した。

 資器材の扱いや車両に取り残された負傷者を救出する訓練、救急法訓練にも取り組んだ。ライフラインの寸断を想定して、平島交差点で信号機用電源付加装置の操作方法を確認し、信号が復旧するまでの間、手信号で車両を誘導した。

 新型コロナウイルス対策として、3密を避けるため全署員への訓示は行わず、濱口署長は「管内は災害が発生しやすい地形で、署では独自の訓練を定期的に行っている。今年は必要最小限の少人数で訓練した。無線訓練では現場の警察官が災害をイメージして被害状況を報告できた。今後もあらゆる想定に基づき訓練をこなしていく」と話した。

(2020年8月28日付紙面より)

地震、津波を想定した初動措置訓練=27日、紀宝警察署
車両から負傷者を救出
2020年08月28日
4 降らぬ雨対応度合い増す
 水道関係で支障連絡なし  (串本町・古座川町 )

 雨天の予報が出るもののまとまった雨が降らない串本町・古座川町域。27日現在で両町に水道関係の支障の連絡はないが、七川ダムが発電を止めて貯水位の回復にかかるなど水不足への対応の度合いが増している。

 1週間前は22日以降7日続きの曇天~雨天が予報として出され、同ダム管理事務所もその雨に期待したところ。好天続きもようやく緩み時折雨が降るようになったが、貯水のにわかな回復には結びついていない状況だ。

 県河川/雨量防災情報内で公表されている同ダムの27日午前9時時点の貯水位は97・24㍍で、同事務所によると現在は発電を止め下流の流れを保つため毎秒0・8立方㍍まで放流量を絞っている。他方で流入量は毎秒1・0~2・4立方㍍で推移していて、その差分で貯水位の回復を図っている。貯水位の変化で見る回復の勢いは1時間当たり0・5㌢前後とごくわずか。流入量増につながる雨の後押しがほしいところとなっている。

 支流域の水量も乏しく、滝ノ拝を越えようとするアユやハゼ類には好機だが下流の流れはごく弱まっている。古座川町域の水道は池野山、月野瀬、川口と明神の一部、直見(ぬくみ)、三尾川(みとがわ)、下露、平井の計7簡易水道が公営、高池を除く他の地域は民営と源流への依存度が高いが、現状でいずれも利用できる状況にあるという。串本町も一部の地域を簡易水道で支えているが、同様に支障は確認していないという。

(2020年8月28日付紙面より)

洋上の積乱雲と降雨。陸でも時折雨が降るが水は依然として不足傾向=27日、串本町津荷
2020年08月28日
5 小中高生徒数、連続減少  学校基本調査(速報値)を公表  (和歌山県 )
2020年08月28日
6 郷土への誇りと愛着育む  近大新宮中1年生が稲刈り体験  (新宮市熊野川町 )
2020年08月28日
7 リバーシブルのエコバッグ  寺子屋広場に女性8人参加  (紀宝町 )
2020年08月28日
8 海目指した跡が関心引く  上浦海岸でウミガメふ化  (串本町 )
2020年08月28日
9 川に慣れ親しむ  熊野川小児童が川遊び  (新宮市 )
2020年08月14日
10 徐福の遺徳しのぶ
 供養式典に15人参列  (新宮市 )

 新宮市徐福の徐福公園で12日、徐福供養式典が営まれた。熊野徐福万燈祭運営委員長の田岡実千年市長をはじめ、一般財団法人新宮徐福協会の山口泰郎代表理事ら関係者15人が参列し、徐福の遺徳をしのんだ。

 徐福は今から約2200年前、中国を統一した秦の始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を求めて熊野に渡来したという伝説がある。公園内には、紀州藩初代藩主・徳川頼宣の命で1736年に建立された墓碑(市指定文化財)がある。

 今年の式典は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、規模を縮小し関係者のみで執り行った。また、関連行事である「熊野徐福万燈祭(新宮花火大会)」は中止が決定している。

 山口代表理事は、一日も早い新型コロナの終息を祈願しつつ「今年も徐福さんに思いをはせる日がやってきました。徐福さんが取り持つご縁は、友好的で平和的な交流の礎構築に寄与してきた」とあいさつ。

 「今年は新型コロナウイルスのまん延という大変な世界情勢ではあるが、『徐福さん』顕彰の理念である『友愛の絆』を忘れることなく、徐福さんを媒介として国内外の関係者の皆さまとの交流が一日も早く訪れる日が来ることを願ってやみません」と述べ、来年の式典と花火大会が盛大に開催されることを願った。

 徐福の墓前で田岡市長が、農耕や捕鯨などの技術を日本に伝えたとされる徐福に感謝し、「新宮市の発展と、日中両国や徐福の縁につながる多くの人々、国内の伝承地のより一層の繁栄と友好を、永遠(とわ)の平和へのお導きとともに、お守りくださらんことを祈念します」などと祭詞祭文を読み上げた。参列者たちは新宮仏教会の読経の中、墓前に線香を手向けた。

(2020年8月14日付紙面より)

徐福の墓前で祭詞祭文を読む田岡実千年市長=12日、新宮市の徐福公園
山口泰郎・新宮徐福協会代表理事らが墓前に線香を手向けた
規模を縮小し、地元関係者のみで式典を斎行した
2020年08月14日
11 32年ぶりに「台風一過」展示
 郷土の芸術を支えた岡本実氏  (三重県立美術館 )

 65年前、絵画集団「うつなみ画会」(現・三重自由美術うつなみ)を結成し、当地方の芸術文化を支えてきた熊野市出身の故・岡本実氏(1917~2002年)。数多くの遺作が存在する中、1960年に描いた「台風一過」が32年ぶりに三重県立美術館(津市)で開催中の「ステイミュージアム」で展示されている。

 岡本氏は県立木本中学校(現・木本高校)、東京美術学校(現・東京芸術大学)を卒業。第2次世界大戦中の43年、シベリアで抑留生活を送り、戦後の49年に32歳でふるさとに帰還した。

 木本高校で教師をしながら郷土の生活を描き、地域文化に貢献しようと55年に「うつなみ」を結成した。現在でも2年に1回、作品展を開いている。

 「台風一過」は59年9月に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風を描いた作品。モスクワでの日本現代美術展に招待出品された。その後、88年に三重県立美術館で開催された企画展で展示され、そのまま同美術館が保管していた。

 85歳で永眠するまで芸術文化の発展に寄与し、数々の芸術家を輩出してきた。次女で芸術活動に取り組む女性グループ「なでしこArtists」の代表、榎本優子さんは「父が亡くなって18年になる。数え切れないほどの遺作がある中、この機会に県立美術館で父の作品を見てほしい」と話している。

(2020年8月14日付紙面より)

創作活動に励んでいた岡本実氏
32年ぶりに展示された「台風一過」
2020年08月14日
12 早まる再開に向け稲刈り
 学校給食米の収穫始まる  (串本町 )

 串本町の地産地消生産者組合(山下敏文組合長)が今年も、学校給食米として育てた稲の収穫作業を始めた。新型コロナウイルスの影響で町立小中学校は20日(木)から第2学期が始まり、24日(月)から学校給食が再開する予定。例年より10日ほど早まる再開に間に合わせるため、鋭意稲刈りに励んでいる。

 同組合は学校給食における地産地消を進めるため、2009(平成21)年から学校給食米を生産。その当時は旧古座町域の町立小学校が実施する学校給食に向け年間4㌧を納入していたが、後に学校給食センターが完成して町立小中学校全校と古座川町立古座中学校を対象にした学校給食が始まり、現在は年間14㌧規模へと需要が増している。

 相応に組合員の増強を図り、今年は22人がかりで品種・コシヒカリを育てて米12㌧を納入する計画。山下組合長(70)によると、梅雨の長雨の影響を一時心配したが出穂の時期は好天続きで実入りは上々。再興田の一部でサルとみられる鳥獣被害があったが影響は軽微で目標量に十分届く収量を見込んでいるという。

 高富の町営住宅前にある再興田(約30㌃)は坂本渡副組合長(67)が担当。早まる再開に間に合わせるため10日から稲刈りを始めた。30度を超える暑さの中、愛用のコンバインで連日収穫を進めて12日には一通り刈り終えた。

 組合員の最高齢は87歳、最年少は43歳、平均年齢は68歳。高齢化による退会と生産者減による新入確保の難しさが昨今の悩みで、今年は2人減になってしまったという。串本太地道路の用地取得にかかり生産できなくなる再興田も出るなど逆境が強まっているが、まちの子どもたちのためひるまず安全安心の米を届け続けたいと山下組合長は意気込む。坂本副組合長は「安全安心にこだわって作った米を『おいしい』と言ってくれることが何よりありがたい。新型コロナウイルスで大変な時期だけれど、地元産の米をしっかりと食べて頑張ってほしい」と学校給食米に込める思いを語った。

 組合員の収穫作業は9月中旬まで続くという。

(2020年8月14日付紙面より)

2学期の学校給食再開に間に合わせるため収穫に励む坂本渡さん=12日、串本町高富
2020年08月14日
13 猛暑に負けずに稲刈り作業
 各地区で収穫始まる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町各地区の田んぼで稲刈りが始まっている。12日、中里地区の田んぼでは川関在住の専業農家・桒野稔近(くわの・としちか)さん(36)が日差しに照らされた稲穂をコンバインで刈り取り、収穫作業に汗を流していた。

 桒野さんは、子どもたちに米の大切さや地域の農業を身近に感じてもらうためにJAみくまのが実施している「食農体験」の稲刈りにも協力している。今年も実施予定。

 米の品種はコシヒカリで一部、もち米も育てている。桒野さんによると、稲刈りは5日から開始され、盆ごろにピークを迎えるという。

 昨年と比較すると、今年は日照不足の関係から収穫量は少ないというが、品質は良いと太鼓判を押す。

 田んぼを全て併せると400㌃の稲刈りを行うという桒野さんは「15㌧の収穫を見込んでいる。猛暑に負けずに頑張りたい」と笑顔で語った。

(2020年8月14日付紙面より)

よく実った稲穂をコンバインで刈り取る桒野稔近さん=12日、那智勝浦町中里
2020年08月14日
14 世界に広がる合気道の和㊤  熊野塾門下生が米国で活躍  
2020年08月14日
15 火災警報器の購入費補助  町内世帯の住宅用に  (紀宝町 )
2020年08月14日
16 金山が熊野地区代表に  紀宝は2大会連続準優勝  (マクド予選 )
2020年08月14日
17 定期演奏会の無期延期決定  新型コロナの影響を考慮  (那智勝浦吹奏楽団 )
2020年08月14日
18 郵便局窓口にし引き換え  生活支援商品券交付開始  (串本町 )
2020年08月14日
19 お悔やみ情報