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2021年01月13日
1 厄災払い、元気与えたい
 那智湾の夜空に大輪咲く  (那智勝浦町 )

 イベント企画などを行う田辺市の有志団体「Recvation(レクベーション)」(盛永大樹代表)が古座川町の一般社団法人樹木医甚兵衛や新宮市のTONGA(トンガ)から協賛金の協力を得て10日、那智勝浦町の那智湾でサプライズ花火を打ち上げた。厄災払いの意味も込められた3分間の花火は夜空に大輪を咲かせ、ブルービーチ那智に訪れた人々の目を楽しませた。

 同団体によると、新型コロナウイルスの影響で各種イベントが中止となる現状を受け「地域住民や子どもたちに元気と笑顔を与えたい」という思いで実施。昨年末には串本町でも花火が打ち上げられた。

 紀南学園の児童らが招待されたほか、会員制交流サイト(SNS)などで花火を知った人々がビーチに集まった。

 友人から花火の情報を得たという串本町在住の30代男性は「寒かったけど元気が出た。すごくきれいだった」と笑顔で話していた。

 次回は大阪方面での開催を予定しているという盛永代表は「協賛に手を挙げてくれる仲間がいてくれたおかげで無事終えることができた。コロナの終息を願っているがすぐには難しいと思う。皆さまの元気のためにもコロナの今だからこそ、諦めずに活動を続けていきたい」と語った。

(2021年1月13日付紙面より)

地域の元気のため夜空に大輪が咲いた=10日夜、那智勝浦町のブルービーチ那智
別角度からの花火
2021年01月13日
2 「開催して良かった」
 イルミネーション撤収作業  (「光の祭典in紀宝」 )

 光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)は9日、紀宝町大里のふるさと資料館前でイルミネーションの撤収作業を行った。

 町ににぎわいを創出しようと、毎年12月1日から1月5日まで点灯。期間中は、例年2万5000人ほどが訪れる「冬の風物詩」として定着している。

 今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、密になりやすいドームや迷路、光のトンネルを取りやめたが、クリスマスコーナーなどを新たに設置。期間中、かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。

 撤収作業には実行委員とボランティア約30人が参加。設置したツリーや電飾などを片付けた。

 西村会長は「当初、開催するか悩んだが、イルミネーションを見に来てくれる人も多く、実施して良かった。例年のイベント『キラフェス』はコロナ対策として中止となったが、今年は開催できるよう早期の終息を願っています」と話していた。

(2021年1月13日付紙面より)

撤収作業に取り組むボランティアら=9日、紀宝町大里のふるさと資料館前
2021年01月13日
3 110番の適正利用促す
 管内の2カ所で広報啓発  (串本警察署 )

 串本警察署(﨑口忠署長)が10日、管内2カ所で110番通報制度の適正利用を促す広報啓発に取り組んだ。

 同日が「110番の日」に当たることにちなんだ活動。この記念日は緊急の事件、事故のための110番通報制度がその他用途で支障を来さないよう適正な利用を国民に呼び掛ける期日として1985(昭和60)年、警察庁が制定し翌86(昭和61)年1月10日から回を重ねている。

 和歌山県警察本部管内における2020(令和2)年の110番通報件数は6万3133件(1日当たり約173件)で、内訳は有効5万1717件(81・9%)、非有効1万1416件(18・1%)。非有効の主な内容は▽無応答▽間違い▽いたずら―という。

 同署管内の同件数は759件(1日当たり約2件)で、内訳は有効553件、非有効206件。非有効が全体の27%を占め、16(平成28)年時の40%から改善は進んでいるものの依然として県警管内においては高い比率で年次推移している。

 この日は地域課員10人が2組に分かれ、道の駅すさみと同くしもと橋杭岩の2カ所で啓発を実施。同くしもと橋杭岩ではマスコットキャラクター「きしゅう君」も登場して往来する観光客や住民の興味を引き、課員が手分けしてウエットティッシュや啓発チラシを配り適正利用を呼び掛けた。

 非有効には問い合わせや警察への相談も含まれているそうで、同課は緊急でない用件については串本警察署(電話0735・62・0110)や警察相談窓口電話(073・432・0110または#9110)を利用してほしいとしている。

(2021年1月13日付紙面より)

啓発物資を配るなどして110番通報の適正利用を呼び掛け=10日、道の駅くしもと橋杭岩
2021年01月13日
4 商売繁盛やコロナ終息など願い
 熊野速玉大社で恵比寿祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿(えびす)神社で10日、恵比寿祭(恵比寿神社例大祭)が執り行われた。「熊野ゑびす講」3代目会長の星谷千学さん(94)や神職が参列し、新型コロナの終息などを祈願した。

 例年では商売繁盛や家内安全などを願い、前日夜の宵宮から縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める多くの人々でにぎわいを見せる同大社の「十日えびす」。

 今年は、新型コロナウイルスの感染状況に伴い宵宮やぜんざいの振る舞い、餅まきなどが中止となる中、神事のみを斎行。えびす様の御利益にあやかろうと、縁起物を手にした地域住民らが続いて参拝した。

 神事を終え、星谷さんは「消毒など、コロナ対策を工夫しての祭りの準備をしていたが、感染状況を鑑み、取り止めざるを得ない状況となった」と祭りに対する思いを語り「地域の経済を豊かにするといった目的で先輩方が先導してきた祭り。神事はきっちりと執り行わなければならない。えびす様が応援してくれていることが頑張ろうという気持ちのもとになる。これからも信仰を厚くしていきたい」。

 上野宮司は「コロナ感染拡大や寒波など、厳しい時期だからこそ大きな御利益を頂けると思っている。コロナが終息し、来年こそは盛大に祭りを斎行することができると信じています」と話していた。

(2021年1月13日付紙面より)

地域の発展やコロナ終息を祈願し、星谷千学さんが玉串をささげた=10日、熊野速玉大社境内の熊野恵比寿神社
熊野速玉大社の上野顯宮司
2021年01月13日
5 定置網に入ったミンククジラ  追い出し困難で捕獲  (太地町 )
2021年01月13日
6 110番の適正利用呼び掛け  署員らが広報啓発  (新宮警察署 )
2021年01月13日
7 熊野地方でも雪景色  路面状況などに注意を  
2021年01月13日
8 コロナでもできる事業を  新宮JCが年頭祈願  (熊野速玉大社 )
2021年01月13日
9 感染拡大地域への往来自粛を  新型コロナ対応タイムライン  (紀宝町 )
2021年01月13日
10 道の駅を盛り上げたい  彦太郎さんがライブ  (ウミガメ公園 )
2021年01月13日
11 地区の安泰を祈り  梶鼻王子権現で例大祭  (紀宝町 )
2021年01月13日
12 コロナで出初め式式典中止  団員表彰は後日伝達検討中  (串本町・古座川町 )
2021年01月13日
13 コロナと寒波で利用ごく少数  望楼の芝キャンプ場有料期間  (串本町 )
2021年01月13日
14 お悔やみ情報
  
2021年01月09日
15 コロナ退散祈り板打ち鳴らす
 飛瀧神社で牛王神璽祭  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)の別宮飛瀧(ひろう)神社で8日、牛王神璽(ごおうしんじ)祭が営まれた。「牛王杖(ごおうづえ)」と呼ばれるヤナギの枝でカシの板を打ち鳴らし魔をはらい、霊験を高めて「牛王神符」を仕上げた。

 牛王神符は熊野三山に伝わる特有の神札で魔よけ、災難よけのお守り。熊野の神の使いとされる八咫烏(やたがらす)の絵文字が描かれており、同大社では72羽のカラスで「那智瀧宝印」と記されている。

 元日早朝に那智の滝からくみ上げた若水で墨を溶き、翌2日からの初刷りから毎日、本殿で祈とうが続けられてきた。満願を迎えたこの日は滝が凍るという神秘的な光景の中で、神事が執り行われた。

 男成宮司らが無病息災などを祈り、仕上がった100枚の神札をヤナギの枝に巻いて参列者に授与した。

 男成宮司は「今日は滝も凍り、より霊力を感じる中で清らかな心を持って神事を営むことができた。先日、緊急事態宣言が出されるなど新型コロナウイルスの感染が広がっている。一日も早いコロナの退散をお祈りしている」と語った。

(2021年1月9日付紙面より)

牛王杖で板を打ち鳴らし魔をはらって霊験を高めた=8日、那智勝浦町那智山の飛瀧神社
2021年01月09日
16 白く凍る那智の滝
 2年ぶりの幻想的な景観  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の世界遺産「那智の滝」で8日朝、2年ぶりに滝つぼが凍った。滝の水しぶきが氷となって岩肌に張り付き、滝が白い雪化粧をしたような幻想的な景観を生み出した。

 熊野那智大社(男成洋三宮司)によると、滝元の別宮・飛瀧(ひろう)神社の社務所にある温度計が午前7時の時点で氷点下2度を記録したという。

 8時ごろには、朝日を浴びた岩肌の氷がバリバリと大きな音を立てて滝つぼに落下する光景が何度も見られた。

 小賀真樹禰宜(ねぎ)は「急激な冷え込みと前日に強く吹いた風の影響でしぶきが岩肌に付き凍ったと思う。今日は正月から行っているお祭りが満願を迎える日。この日に凍ることがなかったため、大変ありがたいと思う」と話した。

 凍った滝の様子を撮影していた寺嶋孝さん(63)と敦子さん(49)夫妻。敦子さんは「初めて見ることができた。すごくきれい」と笑顔。孝さんは「新型コロナウイルスの終息と、われわれの健康や商売繁盛をお願いしました」と語った。

(2021年1月9日付紙面より)

幻想的な景観となった那智の滝=8日午前8時50分
2021年01月09日
17 打楽器三重奏、混成八重奏で金賞 県アンサンブルコンテスト南地区大会 (矢渕中吹奏楽部)

 第53回三重県アンサンブルコンテスト中学校の部南地区大会が昨年12月26日に県文化会館であり、紀宝町立矢渕中学校吹奏楽部(岡本怜奈部長)の打楽器三重奏と混成八重奏の2チームが金賞を獲得。今月17日(日)の県アンサンブルコンテストへの出場を決めた。

 南地区大会は県内18市町の中学校から70チームが参加。矢渕中は2年生7人、1年生4人の11人全部員が2チームでエントリーした。

 打楽器三重奏は3人で「雅~3人のマリンバ奏者のための」を演奏した。混成八重奏のメンバーはフルート、クラリネット、サックス、トランペット、ホルン、チューバで「『舞曲集』よりアルマンド、パヴァーヌ・パッサメッツォ、バスダンス」を奏でた。

 部員たちは県アンサンブルコンテストに向け、5日から練習を再開。岡本部長は「最初はみんなばらばらで地区大会に出られるか不安だったが、地区代表の目標を掲げて練習を続けた結果、目標が達成できた」と振り返り、「県では悔いのないよう演奏したい」と語った。

(2021年1月9日付紙面より)

打楽器三重奏のメンバー
混成八重奏のメンバー
2021年01月09日
18 感染対策施し「白玉宝印」 厳かに八咫烏神事 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、和歌山県指定民俗文化財の「八咫烏(やたがらす)神事」が営まれた。厄よけの「白玉宝印(しらたまほういん)」を入手しようと、事前に申し込みをしていた参列者が訪れた。

 正月三が日の間、神門前に飾られた門松で「熊野牛王(ごおう)宝印」を調製し、たいまつの火と水ではらい清め、祭神の魂を吹き込む宝印押し初めの神事。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、7日、16日(土)、23日(土)、30日(土)、31日(日)の5回に分け、1回の参列者を上限50人に限定し行われる。

 この日は拝殿の照明を落とした暗闇の中、神職が「えーい」の掛け声とともに拝殿の柱へと宝印を押して奉納した。神事後、参拝者は、神職が白紙に押した宝印を順番に授かっていった。

 九鬼宮司は「コロナ禍でいろんなことを模索している日々だと思いますが、必ず事態が収束すると信じています。この状況に惑わされず、前を向いて未来や夢、希望を持っていれば道は開ける。今年の干支(えと)『丑(うし)』のように粘り強く自分の歩幅で過ごしていただきたい」とあいさつした。

 宝印を頂くのは10年ぶりという鈴木純二さん(51)は「コロナウイルスの影響もあり、訪れようか迷いましたが、対策を万全にした上で足を運びました。一日も早い収束を願った。自宅で大切に取っておきたいと思います」と話していた。

(2021年1月9日付紙面より)

宝印を押していく神職=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2021年01月09日
19 観光×教育の新しい旅の形  「ホテルシーモア」でモニターツアー  
2021年01月09日
20 IR実現に向け実施方針を公表  和歌山県  
2021年01月09日
21 暖かい春を待つ  オオキンカメムシ寄り添う  (宇久井半島 )
2021年01月09日
22 目標見つけ果敢に挑戦  新翔高で3学期始業式  (新宮市 )
2021年01月09日
23 雪が舞う中、初登校  小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2021年01月09日
24 レ号仮泊から230周年の節目  記念事業等いまだ動きなく  (串本町 )
2021年01月09日
25 一日一日を大切にしよう  小中学校で3学期始業式  (熊野市・南牟婁郡 )
2021年01月09日
26 手作りかるたで白熱  放課後児童クラブ「きほっこ」  (紀宝町 )
2021年01月09日
27 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第28回】コロナ禍の今こそ食卓が大事  

 コロナ禍が続いています。自宅で食事をする機会が多くて毎日の食事作りもうんざりというお母さんも多いのではないでしょうか? でも、今こそ家の食事が、とっても重要なんです。今、子どもたちは学校で、感染予防のため、給食中の会話を禁じられています。この給食の時間は子どもたちの食意識に影響しています。

 子どもの頃の給食の思い出が将来の食意識にどんな影響を与えているかを研究した論文があります。「給食が楽しい時間であること、楽しい会話ができる場であることが、大人になってからの食に関する意識や食生活行動に好ましい影響を及ぼしていることが考えられ、給食の時間が楽しい場であることが重要だと示唆された」(大妻女子大学家政系研究紀要「子ども時代の孤食が大人になっての食への意識にどのように影響するのか」、2017年)。ここでいう大人になってからの食意識とは「温かい食事は家族にとって大事か」「家族そろった食事を心掛けたい」「食事はなるべく手作りしたい」「栄養バランスを考えた食事をしたい」などです。

 子どもたちにとって、友達と楽しく食事をする給食はメンタルにも影響するという論文もあります。「『給食の時間は楽しいですか』という問いに対して、『とても楽しい』と回答した群は、『それ以外の回答』の群と比較し、男女ともにQOL総得点が高く男子の家族得点をのぞいて有意な差が認められた」(栄養学雑誌「小学5年生児童における給食の食べ残しおよび給食の楽しさとQOLの関連性」、2015年)。ここでいうQOLとは、身体的な健康・精神的な健康・自尊感情・家族友達との関係・学校生活の印象などを得点化したものです。つまり給食が楽しいという気持ちはたくさんの感情とつながり、子どもたちのメンタルも健やかにしているのです。

 その給食の時間で会話を禁止されるということは、楽しい時間を制限されるということなんです! 会話なく、黙々と食事を取るのは大人だって楽しくないですよね? 子どものメンタルを健やかに保つためには、楽しい食事が最も大切なんです。そして、給食が楽しい時間ではなくなった今それをカバーできるのは家庭での食卓だけです。

 だから今こそ、家族で取る食事を会話であふれた楽しい食事にしてあげてください。クタクタなときは作らなくてもオッケー! 買ってきたものでも、外食でも、デリバリーでも、会話をしながら楽しく食べればオッケーです! 「おいしいね」と言いながら、今日あったことを話してください。きっと子どもたちは、いつもと違う環境への不安やコロナ禍の不穏な空気を払拭できると思います。

 大人にとっても、子どもにとっても今は誰も経験したことのない未知の環境です。でも、そんなときだからこそ子どもたちに食卓で安心感を与えて心を健やかにしてあげたいと私は思っています。

(2021年1月9日付紙面より)

2021年01月07日
28 熱こもる最終プレゼン
 紀の松島観光船プラン作り  (武者修行(R)プログラム )

 大学生向けグローバル研修を展開する株式会社旅武者(遠藤まさみ代表取締役)=東京都=は、昨年12月24日から始まった「地方創生イノベーション武者修行(R)プログラム」の最終プレゼンテーションを4日、那智勝浦町役場で実施した。

 同町の体験型観光の代表である「紀の松島観光船」のプランについて、3チームが熱のこもったプレゼンを行い投票の結果、澤田龍輝さん(産業能率大学4年)と松下昇大朗・ウィリアムさん(名古屋大学2年)のチーム「マイアミホテイソン」による「びん玉×映え=びん映えプロジェクト」が条件付き採用となった。

 武者修行(R)プログラムとは、同社のベトナム法人が運営する店舗で大学生がチームとなり、新商品・サービス開発やプロモーション企画を考え、形にして顧客に届けるビジネス体験学習プログラム。自身の成長課題に向き合い、自己変革(変態)することで、人生を切り開く力「自走式エンジン(R)」を積むことが目的・ゴールだという。昨年からは国内でも実施されている。

 参加した学生7人はチームに分かれ、同観光船の満足度向上や集客増を目指して町内を巡り、町民らと交流しながら情報収集などを行い、企画を進めていった。

 12月27日の中間プレゼンを経て、課題解決に向け自身らのプランを磨き直し、2日と3日に効果検証を行い、最終プレゼンを迎えた。

(2021年1月7日付紙面より)

最終プレゼンテーションを実施=4日、那智勝浦町役場
2021年01月07日
29 河内祭保存会に大臣表彰
 文化財保護分野で高評価  (串本町 )

 本年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)の被表彰者がこのほど発表され、本紙関係では串本町の古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が表彰を受ける事が決まった。

 この表彰は、芸術文化振興や文化財保護などを通して地域文化の振興に功績があった個人や団体をたたえる目的で年次実施。本年度は芸術文化分野で46件(個人41、団体5)、文化財保護分野で45件(個人33、団体12)がそれぞれ選ばれている。

 同保存会は文化財保護分野の被表彰者。現・国指定重要無形民俗文化財「河内祭の御舟行事」を50余年にわたって保護し続け、河内神社例祭「河内祭」の主軸となる奉仕を担う団体として例祭に関係する5カ区(古座・古田・下部・宇津木・月野瀬の各区)や他の奉仕継承諸団体のまとめ役も果たして祭礼の継承に努めている。

 そのような活動の成果として同文化財は1965(昭和40)年に県指定、99(平成11)年には国指定へと昇格。日本遺産「鯨とともに生きる」にあっては、鯨船に屋形を組んで装飾した御舟が往事の文化を物語る点で認定時に大きな役割を果たした経緯もある。同保存会が積み重ねてきた地域文化振興への貢献は多大と評価され、今回の表彰を受けるに至った。

 表彰式は24日(日)、京都府立府民ホールで実施。杉本会長は同町教育委員会教育課職員とともに出席するそうで、「このような賞を頂けることになり、ますます祭りをやめられないという気持ちになった。(会員が)だんだん年を取ってきて御舟の飾り付けなどいろいろと大変になってくる中、どうすれば維持していけるかをみんなで話し合いながらこれからも続けていけるよう頑張りたい」と気持ちを新たにしながら喜んでいる。

(2021年1月7日付紙面より)

国指定重要無形民俗文化財「河内祭の御舟行事」(2019年の奉仕より)
2021年01月07日
30 牛の絵本など展示
 新宮市立図書館  

 新宮市井の沢の市立図書館では、1階に特設コーナーを設け、今年のえと・牛に関する絵本や、2021年に関する本を展示している=写真。30日(土)まで。

 児童閲覧コーナーでは、「希望の牧場」「めうしのジャスミン」などの牛に関係した絵本を展示。

 一般向けには、今年没後50年を迎える山下清とファッションデザイナーのココ・シャネル、連載が始まって70周年を迎えた、スヌーピーでおなじみの漫画「ピーナッツ」関連本、今年の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一の関連本、その他今年に映画化・ドラマ化される原作本などを紹介している。

 また、一般向け新刊コーナー横には、「赤毛証明」(光丘真理)「なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと」(池上彰)など、成人式、卒業式の時期に合わせて読書推進運動協議会が発行する冊子に掲載された24冊を展示・貸し出ししている。展示は2月27日(土)まで。

 また、今月のおはなし会「ぷちぷち」(先着5組、要事前申し込み)は22日(金)午前10時30分からの約15分、「にこにこ」(先着10人、申し込み不要)は23日(土)午後2時30分からの約15分を予定している。申し込み・問い合わせは同図書館(電話0735・22・2284、FAX0735・22・2312)まで。

(2021年1月7日付紙面より)


2021年01月07日
31 定置網にミンククジラ
 追い出し作業が困難  (太地町 )

 和歌山県資源管理課は5日、太地町沖に設置されている大型定置網に昨年12月24日から体長4~5㍍(推定)のミンククジラ1頭が入り込み、追い出し作業が困難となっていることを報告した。

 同課によると、定置網の全長は約400㍍。現場の潮流が早く危険が伴うため、逃がすことが難しいとし現在も網内にとどまっている状況だという。

 ミンククジラが網内で長期間遊泳することで漁具の破損被害も想定され、定置網内の魚の水揚げができないことから網を設置する太地水産共同組合の経営にも大きな打撃が生じることが懸念されている。

 県と同組合は追い出すための努力を続けているが、長期に至る場合は捕獲も視野に入れているという。

 同課担当職員は「クジラが定置網に掛かる事例は全国でも100頭前後確認されており、和歌山県内では3例目になる。それらの情報やノウハウを元に関係法令に基づき、適切な対処ができるよう必要に応じて助言などをしていきたい」と話している。

(2021年1月7日付紙面より)

太地町沖の大型定置網=6日、太地町燈明崎
2021年01月07日
32 古人と祈りの札  熊野三山「熊野牛王符」  
2021年01月07日
33 セカンドアルバムをリリース  ご当地アイドル「Fun×Fam」  
2021年01月07日
34 一年の目標決めて努力を  町内小中学校で始業式  (那智勝浦町 )
2021年01月07日
35 年末年始の交通事故6件  紀宝警察署  
2021年01月07日
36 コロナと共存の生活に  河上市長が年頭会見で現状語る  (熊野市 )
2021年01月07日
37 消防使命達成に全力  御浜町消防出初め式  
2021年01月07日
38 指文字で名前を覚える  やさしい初級手話教室  (紀宝町 )
2021年01月07日
39 お悔やみ情報