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2024年02月29日
1 早期の停電発見と復旧
 配電自動化システム見学  (県と町村の担当者 )

 新宮市野田の関西電力送配電株式会社新宮配電営業所の配電自動化システム見学会が27日、同営業所であった。和歌山県東牟婁振興局と管内町村の防災担当者13人が参加。早期の停電発見と復旧に向けたシステムについて説明を受けた。

 電力の安全・安定供給に向けた取り組みを理解してもらい、災害時の連携を強化することを目的とする。県のほか那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村から参加があった。

 参加者に対し、配電自動化システムについて同営業所の従業員から「停電の原因区間を自動的に検出し、原因区間以外へ短時間で自動的に電気を送る仕組み」との説明があった。イラストも示して紹介。変電所から配電線でつながった複数の電柱の区間があるとし、その1区間で一時的に木の枝の接触などがあると、スイッチが自動的に切れて全区間で停電、1分後に自動的にスイッチが入り再送電が開始されることを話した。

 一時的ではなく、倒木による切断などで1区間が送電できない場合、元の変電所と連携する別の変電所から送電され、他の健全な区間は復旧することも語った。これらの状態はモニターで目視できるため、原因区間に作業員が向かい、復旧作業を行うことが明かされた。

 参加者はこの後、管内の配電状況が表示された、同営業所内にある配電自動化システムのモニターを見学した。停電と再送電のシミュレーションも行われた。管内のある場所で一時的な配電線への接触があり、自動スイッチで停電したが、1分後に再送電が開始されたこと。1区間で配電線の切断があったが、それ以外の健全区間は自動復旧したことを目視で確認した。

 質疑応答もあった。「しばらく復旧しない時の原因は」「例えば木の枝がくっついたり離れたりしている時は、自動で停電したり復旧したりで、原因の場所が分からないので、現場に出向き1区間ずつ調べることになる」などのやりとりがあった。

 太地町総務課の野瀬智章さんは「台風の時は(停電で)役場に問い合わせがあったりするが、関西送配電がこういうシステムで状況を把握しているのが分かり、今後はもっとスムーズに連携できるかと思った」と話した。

 なお、配電自動化システム見学に先立ち、配電営業所の役割や業務の内容についての説明もあった。

(2024年2月29日付紙面より)

配電自動化システムについて説明を受ける参加者=27日、新宮市野田の関西電力送配電株式会社新宮配電営業所
2024年02月29日
2 一般会計総額は32億2000万円
 次年度の当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が27日、2024年度の一般会計当初予算案を報道発表した。歳入歳出の総額は32億2000万円で前年度比4・6%増。構成比は別図の通り。

 6月2日(日)執行予定の町長選挙・町議会議員一般選挙を見据えて骨格編成を基本としているが、自治体として進めるべき事業は盛り込んでいる。予算規模が大きなところではぼたん荘改修事業1億8741万4千円を23年度一般会計からの繰り越し見込み額として、デジタル防災行政無線整備事業(3カ年)の2年目に係る予算1億4619万3千円、高速道路関連まちづくり事業(設計業務2カ年)の2年目に係る予算8461万8千円を計上。他に▽浄化槽設置補助事業(合併浄化槽設置を前提にした便槽撤去や宅内配管工事への補助の導入)▽町内診療所電子カルテ導入事業(七川、明神、三尾川〈みとがわ〉、小川の各診療所に電子カルテを導入して業務の効率化と診療所間での情報共有を図る)―といった新規事業を含んでいるという。

 併せて国民健康保険、同保険七川診療所、同保険明神診療所、へき地診療所、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計当初予算案の額も発表。その合計額は約12億37万6千円で、24年度の予算規模は44億2037万6千円(前年度比2・7%増)という。簡易水道事業については同年度から公営企業会計「簡易水道事業会計」へ移行するため、同規模には含んでいない。

 同案は町議会第1回定例会へ上程して審議、承認を求める。

(2024年2月29日付紙面より)


2024年02月29日
3 食べて歩いて町を満喫
 ウオークイベントに139人  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は24日、那智勝浦町内で第2回「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin那智勝浦」を開催した。全国から139人が参加し、数々の振る舞いを楽しみながら町内約9㌔を歩いた。

 ガストロノミーは「美食学」を意味するフランス語。その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食文化に触れ、さらに日本の「温泉」も楽しんでもらう旅行体験が「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」とされている。町内では、観光客の消費額を高め、特産品や地域の魅力を発信することを目的に昨年初実施した。

 参加者はブルービーチ那智からスタート。自分のペースで歩きつつ、勝浦八幡神社や熊野古道・大辺地の駿田峠、補陀洛山寺などを巡った。遊覧船で紀の松島めぐりもあった。食では、道中各所で「熊野水もうで」や色川茶、生マグロのすしやアラ汁、かぶと焼き、太田産の野菜、まりひめいちご大福などを楽しんだ。

 宿泊ありの参加者も多く、島根県から友人と2人で参加したという50代女性は「歩くのが好きで、ネットの広告を見て参加した。昨日は那智山の神秘ウオーク、今日は町歩きと楽しめています」と語る。美食のお目当ては「やっぱり伊勢エビの炭火焼きですね」と話していた。

(2024年2月29日付紙面より)

まぐろのアラ汁に行列=24日、那智勝浦町築地
勝浦八幡神社で「熊野水もうで」など振る舞う
2024年02月29日
4 「太田」をイメージして
 新施設げた箱にペンキ塗り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」で26日、新施設オープンに向けたげた箱のペンキ塗りがあった。同町立太田小学校の1~4年生14人と中里地区の高齢者ら8人が協力し、「太田」をイメージして太田川やクマノザクラ、イチゴなどを描いた。

 新施設は旧太田中学校の講堂を改装したもので、発酵食商品の加工フロアや水洗トイレ、シャワールームなどを整備。地域内外の人々の交流拠点を目指し、地元住民の手で改装に取り組んできた。使用開始は3月下旬予定。オープンまで間近となる中、地域の高齢者を対象とした「福祉プログラム」と小学生との交流を兼ねて企画した。

 旧講堂に集まった一行は「太田には何がある?」とアイデアを出し合い、板張りの床に水で下絵を練習。三つのげた箱に協力してふるさとを描いた。乾いていないペンキに木の枝で模様をつけたり、ティッシュで縁をぼかしたりと、高齢者たちの「すご技」を発見する児童の姿もあった。

 山根康誠君(1年)はペンキだらけの手で「太田川にナマズを描いたよ」と笑顔で話していた。

(2024年2月29日付紙面より)

児童と高齢者らが協力し=26日、那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」
太田川に魚を描く
2024年02月29日
5 遠泳で心身と連携を強化  消防本部潜水隊の隊員ら  (串本町 )
2024年02月29日
6 配置と業務の考え下ろす  対応する職員へ事前説明  (串本町 )
2024年02月29日
7 本の魅力を見つめ直す  生徒に向けた読書講座  (光洋中 )
2024年02月29日
8 総務大臣表彰を受賞  山岳奉仕活動が評価  (新宮山彦ぐるーぷ )
2024年02月29日
9 能登半島地震の教訓生かせ  リエゾン派遣の柴田通仁さん  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
10 警察官の仕事を学ぶ  新宮署が児童に出前授業  (三輪崎小 )
2024年02月29日
11 皆さんの大切な一票を  王子ヶ浜小で前期児童会選挙  (新宮市 )
2024年02月29日
12 会場全体が盛り上がる  城南中でダンス発表会  (新宮市 )
2024年02月29日
13 大漁と地域の発展祈る  宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
14 地域の安寧を願う  天満天神社の例大祭  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
15 世界遺産登録20周年を契機に  藤根正典県議らが報告会  
2024年02月29日
16 一流選手から技術教わる  4年ぶり、杉井杯争奪卓球大会  
2024年02月29日
17 健診受診率向上目指し  商品券当たる初の抽選会  (紀宝町 )
2024年02月29日
18 艶やかに、11団体が共演  第13回新宮市伝統芸能大会  
2024年02月29日
19 さまざまなゲーム楽しむ  中央児童館で「あそび大作戦」  (新宮市 )
2024年02月29日
20 お悔やみ情報
  
2024年02月27日
21 日舞や詩舞、優雅に観客魅了
 第13回新宮市伝統芸能大会  

 新宮市伝統芸能大会が25日、市文化複合施設「丹鶴ホール」で開かれ、11団体が日頃の成果を披露、会場から大きな拍手が湧いた。

 13回目の今年は▽哲泉流日本吟詠協会紀州支部連合▽井谷豊優扇会▽熊野曼荼羅(まんだら)太鼓▽関西吟詩文化協会 華城会▽正派若柳流美栄の会▽西川流友華会▽西川流友千恵会▽藤紀和会▽哲泉流南紀清流▽若柳流若吉会▽坂東流柳蛙会―が日舞や詩舞、詩吟、力強い和太鼓演奏を繰り広げた。

 市と市伝統芸能大会実行委員会(委員長=藤紀実美・藤紀和会家元)が主催。速水盛康教育長が「丹鶴ホールで伝統芸能を披露していただけることを楽しみにしている。温かいまなざしで堪能し、和やかにお過ごしください」とあいさつした。

 西川流友千恵会の華麗な舞で幕を開けた。各団体が舞台に立ち、和服姿の出演者が優雅な立ち振る舞いで花を添えた。

 有志による「正調新宮節」の踊りに続き、最後は熊野曼荼羅太鼓が「お祭り新宮節」「黒潮囃子(ばやし)」を演奏した。

 ホール1階のホワイエでは、茶道表千家流音無会(築紫充代会長)による呈茶の振る舞いもあった。

(2024年2月27日付紙面より)

有志が「正調新宮節」を踊る=25日、新宮市の「丹鶴ホール」
伝統芸能大会を楽しむ来場者
2024年02月27日
22 飛行機はなぜ飛ぶの?
 こども航空教室を開催  (新宮市 )

 新宮市が主催し、市と包括連携協定を結んでいる明治安田生命保険相互会社が協賛する「親子で学ぶ! こども航空教室」が24日、新宮市役所別館であった。親子連れ14組33人が参加。飛行機が飛ぶ仕組みや客室乗務員の仕事を学んだ。

 明治安田生命は日本航空株式会社(JAL)と提携しており、こども航空教室を全国で展開している。新宮市にも提案して実施が決まった。現役のJAL客室乗務員で組織する「JALふるさと応援隊」の森國真世さんが講師を務めた。

 森國さんは、JALグループが持っている飛行機の数や種類、国際線で活躍するボーイング787について紹介。飛行機が飛ぶ仕組みについて「エンジンを回して進むと風を受け、翼の上と下の風の速さが変わる。圧力の差により浮かび上がろうとする力で押し上げる」と話した。

 羽田や成田にある整備工場についても解説。「タイヤやブレーキやエンジンに不具合がないかを点検する。3~4年ごとにエンジンやシステムを整備、6~8年ごとにシートや内装を外して隅々まで調べる」などと語った。

 客室乗務員の仕事も紹介。「パスポートや身分証明書、制服、iPad(アイパッド)などが仕事グッズ。iPadには仕事資料が全て入っている」と述べた。客室乗務員が必ず持っているものとして「秒針付きの腕時計。お客さまの脈を測らないといけない時に使う」と明かした。

 参加者に、機内アナウンスに挑戦してもらう一幕もあった。「聞きやすい声で、ゆっくりと笑顔で」と呼びかけ。参加者は指導に従い、森國さんに続いてアナウンスした。

 両親と共に訪れた松田莉桜(りお)さん(8)、栞奈(かんな)さん(7)は「楽しかった。飛行機にはまだ乗ったことがないので乗ってみたい」などと話した。

 なお会場では、明治安田生命のスタッフによる血管年齢測定なども行われていた。

(2024年2月27日付紙面より)

14組の親子が飛行機について学んだ=24日、新宮市役所別館
客室乗務員の仕事について語る森國真世さん
2024年02月27日
23 三枚おろしやだし取り紹介
 西向小でキッズシェフ体験  (県調理師会 )

 串本町立西向小学校(河田恵美校長)の5、6年生16人が22日、県調理師会のキッズシェフ体験に参加し現役の調理師と一緒に魚の三枚おろしやだし取りなどを経験した。

 この体験は、子どもたちに調理の楽しさを伝えるため会員が学校へ赴く形で実施。今回は同会新宮支部の平見一雄支部長と所属する新宮調理師会の里中陽互さん、中畑光史さん、平見輝行さんの計4人がアジのつみれ汁など児童に味わってもらうメニューの食材を持参して訪問した。

 5、6年生は魚の三枚おろしを実演で教わり、アジで挑戦。その切り身をたたきにし、ネギと卵黄を混ぜてつみれにした。昆布とかつお節の合わせだしを取り、砂糖やしょうゆ、塩といった調味料を加えて好みの味に調えつみれ汁を調理した。

 和食の基本となる調理の体験と並行して、4人は防災食としてサバ缶を使った炊き込みご飯の作り方も紹介。5、6年生はこれら2品と味を調えただし汁で味わううどん、だしを取った後のかつお節で作ったつくだ煮をこの日の昼食とし、それらの味わいを確かめた。

 児童の多くが三枚おろし初体験で、今回の経験で魚をおろす自信がついたそう。食後は複数人がだしの取り方も含めて「家でもしてみたいと思った」と感想を発表し、数々の紹介に感謝した。

 5、6年生の経験を一調理師として後押しした平見支部長は「料理に興味を持ち、少しでもこういう仕事(=調理師)に就いてくれる人が増えればと思います。今回も息子がつくだ煮を準備してくれたが、食材を無駄にしないことも一緒に教えていけたら」とこの活動に込める思いを語った。

(2024年2月27日付紙面より)

現役の調理師からだし取りを教わる5、6年生=22日、串本町立西向小学校
児童から感想と感謝を受ける調理師の皆さん
2024年02月27日
24 今年も神秘ウオーク開始
 43人が那智山の原生林へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山で23日、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)主催の「神秘ウオーク」が始まった。普段立ち入れない神域である那智山の原生林を体験できるとあって、初回には全国から43人が参加し、那智の滝(一の滝、二の滝、三の滝)を巡った。

 比較的水量が少ない2~5月限定で、3滝を巡ることができる唯一の企画として人気を博している。今季は3月10日(日)までに5回行う計画。この日は雨天で水量増加が予想されることから、熊野・那智ガイドの会の9人がサポートした。

 バス停「那智山」の近くを出発した一行は、表参道を上って熊野那智大社に正式参拝。同じく世界遺産の一部である那智山青岸渡寺や昨年150年ぶりに再建された行者堂へも足を運んだ。昼食を済ませた後に、神域へと足を踏み入れた。手付かずの自然が残る険しい坂を上り、沢を渡って二の滝、三の滝へと向かった。

 愛知県名古屋市から友人4人で参加した女性は「山を歩くのが好きで、熊野には以前も来たことがあったけれど、神秘ウオークは初めて。雨を心配していたが、ガイドさんがいて心強い」と話していた。

(2024年2月27日付紙面より)

沢を渡る参加者たち=23日、那智勝浦町(丸山由起さん提供)
熊野那智大社の内庭拝観
2024年02月27日
25 「おにっこランチ」に大歓声  節分にちなんだ給食  (紀宝町 )
2024年02月27日
26 山頂からの絶景堪能  紀宝町山歩き部会、松本峠へ  
2024年02月27日
27 つながり、考える機会に  「つれもてまつり」にぎわう  (紀宝町 )
2024年02月27日
28 楽しみながら体動かす  熊野川町で介護予防教室  (新宮市 )
2024年02月27日
29 採用試験の変更点など紹介  業務説明会で鑑識体験も  (新宮警察署 )
2024年02月27日
30 町の景観や環境を保持  渚の会らが清掃活動  (那智勝浦町 )
2024年02月27日
31 「叱咤激励と支援を」  濱口太史氏が県政報告  
2024年02月27日
32 桜まつりに向けて舞稽古  那智勝浦剣友会の3人  
2024年02月27日
33 皇室の繁栄など祈る  熊野速玉大社で天長祭  
2024年02月27日
34 学校版画展の審査結果 東牟婁地方美育協会 
2024年02月27日
35 カワヅザクラ見物集める  週末投光イベント始まる  (古座川町観光協会 )
2024年02月27日
36 町へロケット記念作品寄贈  木彫り作家・杉本紘子さん  (串本町 )
2024年02月27日
37 お悔やみ情報
  
2024年02月21日
38 けが防止のために運動を
 公務災害防止研修に98人  (新宮市消防団 )

 新宮市消防団(中谷健兒団長)による公務災害防止研修「健康づくりセミナー」が18日、市役所別館大会議室であった。団員98人が参加し、運動を通して健康管理への認識を深めた。

 東日本大震災や紀伊半島大水害で活動中に消防団員が犠牲となったことを踏まえ、消防団安全対策事業の一環として実施。中谷団長が「消防団が活動する災害現場は精神的負担や危険が伴う。皆さんの能力を発揮してもらうためには健康が大事。研修を通して今後の健康増進につなげてください」とあいさつした。

 健康運動指導士でNPO法人日本健康運動指導士会の杉浦資史さん、川村護さんが講師を務めた。

 杉浦さんは「全国で80万人が消防団に所属しており、年間1100件以上のけが、事故が起こっている。訓練中の肉離れ、捻挫などが多く、日頃の体づくり、運動によって予防できることがある」と説明。けがなく活動できるよう「毎年、健康診断を受け、日常生活に運動を取り入れてください」と呼びかけた。

 団員らは、いすに座ったまま腕、肩、足首、股関節などのストレッチをし、タオルを使ったトレーニングにも取り組んだ。首や腹筋などを鍛える運動に続き、2人一組で体幹トレーニングを実践、全身運動で脳の活性化も図った。

(2024年2月21日付紙面より)

タオルを使ったトレーニングに取り組む=18日、新宮市役所別館
2024年02月21日
39 近大新宮が準決勝進出
 近畿高校サッカー選手権大会  

 第76回近畿高校サッカー選手権大会の準々決勝が18日、上富田スポーツセンターで行われた。12年ぶり出場の近畿大学附属新宮高校(和歌山3位)が近江(滋賀1位)と対戦。3―1で勝利し、準決勝進出を決めた。

 大会には近畿2府4県の代表16校が出場し、17日に開幕した。

 近大新宮は1回戦で履正社(大阪第2代表)と対戦。後半2分に先制を許したが、16分に西世愛君(2年)が得点し同点に追い付いた。試合はPK5―4の末、初戦突破を果たした。

 準々決勝の近江戦では前半7分に西君のアシストから住川宗正君(2年)がシュートを決め先制。22分に和田尽主将(同)から弓場蒼太君(同)、28分に住川君が再び得点を挙げた。後半31分には1点を返されたものの、リードを守り試合を制した。

 準決勝2試合は23日(金・祝)午前10時30分からを予定。紀三井寺公園球技場で近大新宮対初芝橋本(和歌山2位)、同公園陸上競技場で東山(京都1位)対草津東(滋賀2位)があり、午後2時から決勝戦と3位決定戦を行う。

(2024年2月21日付紙面より)

ベスト4進出を決めた近大新宮の選手たち=上富田スポーツセンター(近畿大学附属新宮高校提供)
熱戦を繰り広げた近江との試合(同提供)
2024年02月21日
40 石井さん、湊君が全国佳作
 歯・口に関するポスター  (那智勝浦町 )

 日本学校歯科医会主催の令和5年度歯・口の健康に関する図画・ポスター中央審査会で、那智勝浦町立那智中学校3年の石井沙耶佳さんと同町立市野々小学校1年の湊陽琉君の作品が、それぞれ全国佳作で入賞を果たした。

 児童生徒の口腔(こうくう)衛生に関する理解と認識を高める目的で毎年実施しているコンクール。石井さんの作品は和歌山県審査の中学校の部、湊君は小学校低学年の部で最優秀賞に選ばれ、和歌山県代表として中央展に出品されていた。

 石井さんの作品は「食べる楽しさを健康な歯と共に」との言葉とともに、自身と祖母が笑顔でスイーツを食べる様子を描いており「甘い物が好き。年を取っても、おいしい物を一緒に食べられたらいいなと思いを込めた」と語る。

 いつも使っている黄色い歯ブラシがポイントだという湊君は「毎日朝昼晩と歯磨きをしている」ときれいな歯で笑顔を見せた。同コンクール県審査では市野々小学校2年生の大谷英吉君も入選に選ばれており「虫歯は一本もないよ」と話していた。

(2024年2月21日付紙面より)

石井沙耶佳さん(那智中学校3年)の作品
湊陽琉君(市野々小学校1年)
大谷英吉君(市野々小学校2年)
2024年02月21日
41 パソコンでサポート詐欺体験
 紀宝警察署協で委員が  

 第4回紀宝警察署協議会が19日、同署であった。協議会委員がサポート詐欺を体験、パソコンに表示された「許可」を無造作にクリックしてしまい、詐欺に引っかかった。

 サイバー犯罪対策は生活安全刑事課の担当署員が講話。コロナ禍のステイホームで、電子決済、ネットショッピングなどサイバー空間の公共空間化が加速し、スマートフォンによるインターネット利用増加とともに、サイバー犯罪も増えているという。

 フィッシングによる個人情報などの詐取、ウイルス感染、偽警告によるサポート詐欺の事例を挙げ「サポート詐欺で警告などが鳴ると、自分での対処は難しい。警告画面は直接電源を切るなどの措置が大事」と伝えた。

 協議で森阪剛士署長が昨年の管内概況を説明した。特殊詐欺は前年より2件多い4件で被害総額は約1010万円で、前年より約997万円増加。架空料金請求詐欺2件30万円、還付金詐欺1件約50万円、金融商品詐欺1件930万円だった。「金融機関やコンビニなどを連携した水際対策、高齢者への被害防止を呼びかけたい」と述べた。

 交通事故は317件で前年より24件増加。物損事故308件、人身事故9件、死者はなかった。車両単独の自損事故が5割、国道42号での事故が2割を占めた。署では、運転者の緊張感の保持のため「見せる交通指導取り締まり」を強化し、交通安全教室、広報啓発活動を継続するという。

 ドメスティックバイオレンス(DV)6件、ストーカー4件、児童虐待15人、高齢者虐待2件あり、児童虐待が前年より10人増加した。少年補導は4件増え8件だった。刑法犯認知件数は59件で、検挙数は51件。窃盗犯が6割以上を占めた。

(2024年2月21日付紙面より)

サポート詐欺を体験する委員=19日、紀宝警察署
2024年02月21日
42 天皇陛下からの御下賜金  社会福祉法人いなほ福祉会  (那智勝浦町 )
2024年02月21日
43 地域の無病息災など願い  王子神社で春の例大祭  (新宮市 )
2024年02月21日
44 平家物語と熊野、ひもとく  東大人文・若手国際フォーラム  (新宮市 )
2024年02月21日
45 1万人超来場でにぎわい  4年ぶり「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )
2024年02月21日
46 地内隆盛と火盗守護願う  古座神社で愛宕権現例祭  (串本町 )
2024年02月21日
47 避難所運営の発想など体験 西向中親子レクで防災学習 (串本町)
2024年02月21日
48 周産期救急の現状学ぶ  7消防本部の職員60人  (熊野市 )
2024年02月21日
49 クマノザクラが開花か  粉白の国道42号沿い  (那智勝浦町 )
2024年02月21日
50 児童が宝探しに挑戦  中高生運営のイベント  (那智勝浦町 )
2024年02月20日
51 真っ白な雪で遊ぼう!
 4年ぶり「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )

 4年ぶりとなる第26回商工祭「南の国の雪まつり」(実行委員長=森川起安・南紀くろしお商工会長)が18日、那智勝浦町役場周辺であった。真っ白な雪山に子どもたちの歓声が響き、1万365人(主催者発表)の来場者でにぎわった。

 人、物、地域との「ふれあい」をテーマにした地域の一大イベントで、太地町の姉妹都市である長野県白馬村から運んだ約100㌧の雪が目玉。

 雪山に到着した子どもたちは目を輝かせ、早速雪合戦にそり滑り、雪だるま作りに駆け出した。雪で遊んだ後は、かじかんだ手足を温かい手湯・足湯に浸した。家族5人で来場した西拓己君(8)は「そりが楽しかった」。母親の裕子さんは「子どもたちが雪に触れられる機会はここぐらい。毎年楽しみにしており、久しぶりの開催で自分も楽しめた」と語った。

 周辺一帯が歩行者天国となり、熊野朝市・楽市やフリーマーケットも盛況。メインステージでは地元ダンスチームのパフォーマンスもあった。南紀くろしお商工会青年部による「強運王決定戦」には小学生約100人が参加し、バナナの早食い1位を当てるステージでは会場も大いに盛り上がった。「強運王」の松下愛純さん(7)は賞品のニンテンドースイッチを手に「すごくうれしい」と笑顔で話した。

 初実施の「防災チャンバラ」では、スポンジの刀と命(ボール)を身に着け、30対30で「合戦じゃ~!」。防災クイズを交えてぶつかり合い、バトルロイヤルを勝ち抜いた渡邉翔太君(11)が熊野最強の防災侍になった。

 最後は「お菓子な餅まき」で締めくくり、森川実行委員長は「真っ白な雪で遊ぶ子どもたちの笑顔は何ものにも代えがたい。能登半島地震で大変な状況もあるが、今日一日は楽しく遊んでほしい」。南紀くろしお商工会青年部の浦賀英昭部長は「天候が回復して良かった。ぜひまた来年もご来場を」と話していた。

(2024年2月20日付紙面より)

雪山でそり滑りする子どもたち=18日、那智勝浦町
盛大に「お菓子な餅まき」
2024年02月20日
52 食べ盛りの生徒も笑顔に
 鯨スタミナ丼の調理実習  (太地中学校 )

 太地町立太地中学校(山本佳人校長)で14日、鯨肉を使った調理実習があった。食べ盛りの3年生5人が、鯨の竜田揚げにニンニクが効いた甘辛いタレを絡めた「鯨のスタミナ丼」と「鯨の本皮をつかったみそ汁」の2品を作り、笑顔で味わった。

 小学1年生から多面的にクジラ学習を続けてきた生徒たちに、地域の食文化も知ってもらおうと実施。ゲストティーチャーは、町内のホテル「いさなの宿・白鯨」や「道の駅たいじ」のメニューにもある「鯨のスタミナ丼」のレシピ考案者・竹村直也さん(太地町開発公社)。

 竹村さんは生徒たちに肉の切り方を指導し、肉の繊維に対して垂直に切ることで、同じ肉でも食感が柔らかくなることを教えた。生徒たちは鯨肉をカットし、片栗粉をまぶして180度の油でカラッと揚げていった。タレに絡めてキャベツの千切りと一緒に丼に盛ったら完成。竹村さん特製の梅酢につけ込んだ鯨肉の竜田揚げも作った。

 使った鯨肉は約2㌔、米は13合も炊いたが、生徒たちは「余裕っす」ともりもり平らげていった。その食べっぷりに竹村さんも笑顔を見せ「太地の子どもでも、クジラの刺身は食べるが、火を通すと臭みが出るので苦手という子もいる。好みは人それぞれだが、いろいろな料理法があることを知ってほしい」と話していた。

 竹田成さん(15)は「鯨のスタミナ丼は初めて食べるかも。おなかいっぱい。家で作ったら家族が喜ぶと思う」と話していた。

(2024年2月20日付紙面より)

竜田揚げをカラッと揚げる=14日、太地町立太地中学校
「鯨のスタミナ丼」と「鯨の本皮をつかったみそ汁」
2024年02月20日
53 まちの見学場所をきれいに
 有志が田原海水浴場を清掃  (串本町 )

 「県外からも大勢訪れる見学場所をきれいに」。ロケット「カイロス」初号機の公式見学場となる串本町の田原海水浴場で16日、有志約70人による清掃活動があった。

 この活動は、先月26日にスペースワン株式会社の遠藤守取締役が初号機の打ち上げ日時〈3月9日(土)午前11時~正午ごろ予定、予備期間3月末まで〉を発表して以降、有志の輪が広がり実現した奉仕。最終的に和歌山ロケット応援団、県立串本古座高校CGS部、串本ライオンズクラブ(LC)、町の4者共催、株式会社人見建設、株式会社小森組、有限会社柏木商店の3者協力という布陣で挙行となり、共催を代表して同部の部長候補・宮本和也さん(2年)が前述した趣旨を呼びかけて清掃を始めた。

 人海戦術による砂浜の漂着ごみ回収が主な作業で、町指定ごみ袋(容量50㍑)に入るごみを軽トラック10台分、入らない流木などのごみを4㌧トラック1台分、砂浜から取り除いた。

 串本LCは作業参加に加えてボトルドウオーター「串本の水」を有志に差し入れ。作業後は集めたごみや各種打ち上げ応援のぼり、「カイロス」実物大懸垂幕とともに記念撮影をし、打ち上げの成功を願う思いを分かち合った。

 同部の呼びかけに応えて参加した同校生徒会執行部の副会長・松尾美空さん(2年)は「ロケットを見に来た人が少しでも浜辺にいやすいようにと思ってごみを拾った。ロケットもやっとの打ち上げなのですごく楽しみ」、会計・芦立心さん(2年)は「これだけ大きい浜辺なので最大限活用できるようにしようと思って活動した。延期されてからの打ち上げなので、その分楽しみも詰まっていると思う」とそれぞれコメント。

 例会の延長で共催し有志の頑張りをねぎらった串本LCの小森正剛会長は「ロケットの打ち上げは県にとっても町にとっても素晴らしい事業なので大いに盛り上がってほしいし、われわれも少しでもそのお役に立てたらという思いで共催をさせていただいた。まずは初号機の打ち上げが成功することを願いたい」と思うところを語った。

(2024年2月20日付紙面より)

人海戦術で砂浜の漂着ごみを取り除く有志=16日、田原海水浴場
記念撮影をし成功を願う思いを分かち合う皆さん
2024年02月20日
54 備蓄食料で簡単2品
 料理研究家、Mizukiさん迎え  (新宮市 )

 メディアなどでも活躍する料理研究家、Mizuki(みずき)さんを迎えての料理教室が16日、新宮市保健センターであった。参加者9人がフライパン一つでできる「ツナとトマトのワンポットパスタ」と「塩カラメルポテト」を教わった。

 乳幼児や子どものいる家庭の防災意識向上を目指す、新宮市の子育て支援団体でつくる「乳幼児の命を守る会」(勢古啓子委員長)が主催した。

 災害に備え、備蓄食料を普段の食事に使いながら備蓄する「ローリングストック」を活用した料理で、ツナ缶やトマト缶、パスタなど備蓄でき、普段食べている食材を使用した。

 災害後、水と電気が使えるようになったと想定し、Mizukiさんは二つの料理を紹介。参加者とスタッフがレシピ通りに調理し、アドバイスを受けながら完成させた。

 出来上がった後は試食し「おいしい」「簡単だった」「家でもすぐできそう」などと話していた。会場にはローリングストックの食料を展示した。

(2024年2月20日付紙面より)

調理に取り組む参加者=16日、新宮市保健センター
塩カラメルポテトを紹介するMizukiさん(右)
2024年02月20日
55 新宮弓友会Aが制す
 30人が月例射会に参加  
2024年02月20日
56 新谷悠大君が3位入賞
 近畿スポ少剣道交流大会  
2024年02月20日
57 三輪崎小の児童が入選  色川中3年は団体奨励賞  (わかやまネイチャー・アワード )
2024年02月20日
58 理学療法士に県表彰  医療セ、安井常正さん  (新宮市 )
2024年02月20日
59 安全な打ち上げに協力を  浦神地区などで住民説明会  (那智勝浦町 )
2024年02月20日
60 銀白色のネコヤナギ  高田川で春の訪れ告げる  (新宮市 )
2024年02月20日
61 日本の伝統文化を学ぶ  光洋中学校で茶道教室  (新宮市 )
2024年02月20日
62 絶景など32点が並ぶ  新宮ユネスコ協会写真展  
2024年02月20日
63 紙ができるまでの工程学ぶ 町内の児童が紀州工場を見学 (元気キッズ)
2024年02月20日
64 地元勢最高記録は熊野市  美し国三重市町対抗駅伝  
2024年02月20日
65 511人が熱戦繰り広げ  7県から紀南柔道大会に  
2024年02月20日
66 順次焼香し御利益求める  添野川の湯の花霊場例祭  (古座川町 )
2024年02月20日
67 健康功労賞の受賞を報告 ゲートボール協会の上家浩壽さん (串本町)
2024年02月20日
68 お悔やみ情報
  
2024年02月09日
69 浮島の森が和菓子に
 緑丘中の生徒が考案  (「おいの伝説」の蛇も )

 新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長)2年生の杉谷好美怜(すみれ)さんが考案した和菓子「抹茶蛇どら焼き」が、新宮市新町の和菓子店の福田屋(永用利一店主)で2月中旬に商品化される。販売は期間限定。新宮市の浮島の森と「おいの伝説」に着想を得ており、粘土を使って見本を作る校内コンテストでグランプリに輝いていた。

 緑丘中の粘土で作る和菓子コンテストは、昨年度から実施。コロナ禍で職業体験が行えなかったことと、生徒の保護者が和菓子店を営んでいたことをきっかけに始まった。粘土で和菓子を模して楽しむキットが売られており、これを使用している。

 制作には「紀南らしさ」を盛り込むというテーマが与えられていた。また単純に成形するだけでなく、味をイメージして材料も指定するようになっていた。本年度は、2年生の約60人が挑戦。昨年10月の文化祭で作品が展示され、生徒と保護者が投票、杉谷さんが最多票を集めていた。

 「抹茶蛇どら焼き」は、抹茶で浮島の緑を表現。おいのをのみ込んだ蛇は餅で成形を考えた。粒あんにも古座川町の特産品であるユズを加え、爽やかな味わいとすることをイメージした。

 杉谷さんは「バレンタインは毎年何か作っていて、ケーキなどのお菓子を作るのは楽しい。コンテストでは、新宮らしいものをと、浮島の森とおいの伝説を(題材に)選んだ。粒あんの粒をいっぱい作るのが大変だった」と話す。

 すでに試作品を食べさせてもらったという。「生地がもちもちしておいしかった。ユズの香りもちゃんと再現してもらっていた。販売が楽しみ。みんなに食べてほしい」とほほ笑んだ。

 永用店主は「抹茶蛇どら焼き」の試作品について「内容が結構盛りだくさんで、バランスに気を配った。ユズの香りが邪魔をしないよう、また蛇の見た目がどぎつくならないようにと考えた」と明かす。コンテストについても「和菓子を知ってもらう良い機会と思う。参加した生徒の中から、未来の和菓子職人が出てくれれば」と期待を寄せる。

(2024年2月9日付紙面より)

杉谷好美怜さんが考案した和菓子「抹茶蛇どら焼き」
「抹茶蛇どら焼き」を持つ杉谷さん=2日、新宮市立緑丘中学校
生徒らが制作した和菓子コンテストの作品群
2024年02月09日
70 無事祭典を終え感謝
 御燈祭りの翌日奉祝祭  

 御燈祭(おとうまつ)り翌日奉祝祭が7日午前、新宮市の神倉神社(宮司=上野顯・熊野速玉大社宮司)であった。祭典を取り仕切った神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)や神倉青年団などから12人が参列。無事に終えられたことを祝い、感謝をささげた。

 麓の大鳥居前で営まれた。神職によるお払いの後、上野宮司が祝詞を奏上。巫女による鈴払いを経て、上野宮司や参列者が順次、玉串を奉てんした。各自が山頂にあるご神体のゴトビキ岩に向かい、目を閉じ静かに祈っていた。

 上野宮司は4年ぶりの上がり子の参加について「事故なく、けがなく、全員が喜びの火をいただけるよう、一心に祈った」と回想。「山からの火がいつまでも続く、美しい火祭りだった」と満足を口にした。

 タカクラジが霊剣をたずさえ、松明(たいまつ)を手に神倉山を駆け下り、後の神武天皇であるイワレビコのもとにはせ参じたという逸話を紹介。「御燈祭りはこの姿を現しているとも言われる。その火祭りに携わる一人一人が、時代の証明者」と強調した。

 消防、警察、その他有志の協力にも言及。「祭りを無事に滞りなく終えられ、協力してくれた全ての人に感謝申し上げたい」と締めくくった。

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■盛大な餅まきも



 御燈祭り翌日祭として、神倉神社奉賛会による餅まきも、同日夕方に新宮市立神倉小学校のグラウンドで行われ、にぎわいを見せた。

 猪飼会長は「4年ぶりに上がり子を迎えての祭りを終え、気分は最高。僕らは御燈祭りが大好き。だからこそ、大変なことも多いが続けられる。今後も続けていきたい」と語った。

 神倉青年団で大松明も担当した中山忠吏さんは「大きなけがもなく、当日は天気も晴れて、良い祭りだった。大松明も、緊張より楽しみが強かった。スムーズに神事が行えて良かった」と話した。

(2024年2月9日付紙面より)

感謝の玉串をささげる上野顯宮司=7日、新宮市の神倉神社
集まった地域住民に向けて盛大に餅がまかれた=同日、新宮市立神倉小学校のグラウンド
2024年02月09日
71 地震による土砂災害警戒
 テックフォース隊員語る  (那智勝浦町 )

 「地震でも土砂災害は起きる」と警鐘を鳴らすのは、那智勝浦町市野々にある国土交通省近畿地方整備局の追鳥裕樹さん(紀伊山系砂防事務所那智勝浦監督官詰所)と小林正直さん(大規模土砂災害対策技術センター)。緊急災害対策派遣隊「テックフォース」の一員として、能登半島地震で土砂災害が発生した石川県輪島市と珠洲市で現場調査に当たった。

 テックフォースとは、大規模自然災害が発生した際、国土交通省から地方公共団体に派遣され、道路や港湾の被災状況調査や、保有する災害対策機材による応急対応の技術支援を行う部隊。

 2人は1月15~22日に砂防班第2陣として現地入り。積雪や悪天候に見舞われつつ、以前から砂防施設点検で活用してきたドローンを使い、人力では近づけない土砂災害発生地点の調査に従事した。

 能登半島地震では、石川県を中心に計230件(1月31日現在)の土砂災害が発生。家屋や道路に甚大な被害をもたらし、河川閉塞(へいそく)による二次災害も危惧されている。

 小林さんは現地の様子について「道路は至る所に亀裂や陥没があり、液状化によって下水管が浮き出ている状況。ほとんどの橋の付け根には大きな段差ができていた。渋滞も発生しており、宿泊地の白山市から現地に向かうだけでも大変。道路の重要性を再認識した」と振り返る。

 地震、津波、土砂災害などが同時多発的に起こる複合災害に備え「近年では複数の災害の情報を一つにまとめたハザードマップなどもあり、活用していただきたい」と呼びかけた。

 追鳥さんも「地震で崩れている場所のほとんどは、もともと土砂災害警戒区域に指定されていた場所」とハザードマップの重要性を強調。「津波から逃げなければならない中、道路沿いの土砂災害警戒区域が軒並み崩れて通れないということも考えられる」と危機感を強めた。

 今後、和歌山県土砂災害啓発センターとも連携し、啓発に地震による土砂災害の内容を加えることを検討しており「われわれが経験したことを地域防災に役立てるため、いろいろな場でお話しできたら」と話していた。

 海と山に囲まれた紀伊半島南部の沿岸では、津波避難場所の高台が同時に土砂災害警戒区域になっていることも珍しくない。発災時に地域で何が起こるのか、それらにどう対処するのかを考える機会としてもらいたい。

(2024年2月9日付紙面より)

追鳥裕樹さん(左)と小林正直さん=那智勝浦町の国土交通省近畿地方整備局大規模土砂災害対策技術センター
現地でドローンを飛ばす様子(国土交通省近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所提供)
2024年02月09日
72 展示・図書スペース紹介
 文教厚生委対象に見学会  (串本町 )

 串本町が7日、町議会文教厚生常任委員会を対象にしたロケットミュージアム(展示スペース)と星空ライブラリー(図書スペース)の見学会を開き委員に内容を伝えた。

 これらスペースは西向にある旧役場古座分庁舎内で、3カ年計画のリノベーション事業に基づいて本年度に整備された。昨年末に大枠が仕上がり、町は先月11日に町議会の総務産業建設常任委員会を対象に見学会を実施。今回は文教厚生常任委員会を対象に実施したことで、議員13人全員が現時点での内容を把握する形となった。

 同ミュージアムはロケット「カイロス」の実物大投影や透視紹介などのデジタルコンテンツと壁面パネルやパズルなどのアナログコンテンツを織り交ぜた体験主体の構成。今回も町企画課の名田倍也課長がデジタルコンテンツを動作させた状態で一連の内容を紹介し、質問に応じるなどした。

 同ライブラリーはまだ書籍搬入が完了しておらず、本棚や閲覧席などの配置やロケットの先端部分・フェアリングを模した仕掛けなどを紹介した。同ミュージアムとスペースシアター(最大8K画質の臨場感シアター)は有料公開対象で委託先事業者との調整を経て夏ごろ、旧役場古座分庁舎を「宇宙ふれあいホールSora―Miru」と名称変更した上でオープン予定。同ライブラリーは無償の古座図書室をベースとしていて、名田課長は貸し出し可能な状況が整った時点で町管理により同ミュージアムなどより先にオープンさせるとし、ゆくゆくは委託先事業者へ運営を委ねられないかを模索する予定と説明した。

(2024年2月9日付紙面より)

ロケットミュージアムの内容を確かめる町議会文教厚生常任委員会の委員ら=7日、串本町西向
2024年02月09日
73 トルベリーノが優勝飾る
 サッカーU―8「池田仁彦杯」  
2024年02月09日
74 優勝目指し健脚競う
 太地町持久走大会  
2024年02月09日
75 人権の知識を深める  外部講師招き特別授業  (新翔高校 )
2024年02月09日
76 ヘゴやリュウビンタイ観察  日だまり観察会に15人  (太地町 )
2024年02月09日
77 「建学の精神を学ぶ」  創設者の足跡たどる学習  (近大新宮中 )
2024年02月09日
78 一日でも早く穏やかに  能登半島地震被災地に義援金  (新宮赤十字奉仕団 )
2024年02月09日
79 区長連合会対象に報告会  活動状況を伝え意見交換  (串本町議会 )
2024年02月09日
80 ネットの使う時間決めよう  6年生対象の情報モラル教育  (鵜殿小 )
2024年02月09日
81 地元から小2ペア入賞  県選抜室内ソフトテニス選手権  
2024年02月09日
82 各関係省庁に要望活動  タイムライン防災・全国国民会議  
2024年02月09日
83 創作への思い聞く  児童文学作家・富安さん迎え  (紀宝町立図書館 )
2024年02月09日
84 お悔やみ情報