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2024年02月27日
1 日舞や詩舞、優雅に観客魅了
 第13回新宮市伝統芸能大会  

 新宮市伝統芸能大会が25日、市文化複合施設「丹鶴ホール」で開かれ、11団体が日頃の成果を披露、会場から大きな拍手が湧いた。

 13回目の今年は▽哲泉流日本吟詠協会紀州支部連合▽井谷豊優扇会▽熊野曼荼羅(まんだら)太鼓▽関西吟詩文化協会 華城会▽正派若柳流美栄の会▽西川流友華会▽西川流友千恵会▽藤紀和会▽哲泉流南紀清流▽若柳流若吉会▽坂東流柳蛙会―が日舞や詩舞、詩吟、力強い和太鼓演奏を繰り広げた。

 市と市伝統芸能大会実行委員会(委員長=藤紀実美・藤紀和会家元)が主催。速水盛康教育長が「丹鶴ホールで伝統芸能を披露していただけることを楽しみにしている。温かいまなざしで堪能し、和やかにお過ごしください」とあいさつした。

 西川流友千恵会の華麗な舞で幕を開けた。各団体が舞台に立ち、和服姿の出演者が優雅な立ち振る舞いで花を添えた。

 有志による「正調新宮節」の踊りに続き、最後は熊野曼荼羅太鼓が「お祭り新宮節」「黒潮囃子(ばやし)」を演奏した。

 ホール1階のホワイエでは、茶道表千家流音無会(築紫充代会長)による呈茶の振る舞いもあった。

(2024年2月27日付紙面より)

有志が「正調新宮節」を踊る=25日、新宮市の「丹鶴ホール」
伝統芸能大会を楽しむ来場者
2024年02月27日
2 飛行機はなぜ飛ぶの?
 こども航空教室を開催  (新宮市 )

 新宮市が主催し、市と包括連携協定を結んでいる明治安田生命保険相互会社が協賛する「親子で学ぶ! こども航空教室」が24日、新宮市役所別館であった。親子連れ14組33人が参加。飛行機が飛ぶ仕組みや客室乗務員の仕事を学んだ。

 明治安田生命は日本航空株式会社(JAL)と提携しており、こども航空教室を全国で展開している。新宮市にも提案して実施が決まった。現役のJAL客室乗務員で組織する「JALふるさと応援隊」の森國真世さんが講師を務めた。

 森國さんは、JALグループが持っている飛行機の数や種類、国際線で活躍するボーイング787について紹介。飛行機が飛ぶ仕組みについて「エンジンを回して進むと風を受け、翼の上と下の風の速さが変わる。圧力の差により浮かび上がろうとする力で押し上げる」と話した。

 羽田や成田にある整備工場についても解説。「タイヤやブレーキやエンジンに不具合がないかを点検する。3~4年ごとにエンジンやシステムを整備、6~8年ごとにシートや内装を外して隅々まで調べる」などと語った。

 客室乗務員の仕事も紹介。「パスポートや身分証明書、制服、iPad(アイパッド)などが仕事グッズ。iPadには仕事資料が全て入っている」と述べた。客室乗務員が必ず持っているものとして「秒針付きの腕時計。お客さまの脈を測らないといけない時に使う」と明かした。

 参加者に、機内アナウンスに挑戦してもらう一幕もあった。「聞きやすい声で、ゆっくりと笑顔で」と呼びかけ。参加者は指導に従い、森國さんに続いてアナウンスした。

 両親と共に訪れた松田莉桜(りお)さん(8)、栞奈(かんな)さん(7)は「楽しかった。飛行機にはまだ乗ったことがないので乗ってみたい」などと話した。

 なお会場では、明治安田生命のスタッフによる血管年齢測定なども行われていた。

(2024年2月27日付紙面より)

14組の親子が飛行機について学んだ=24日、新宮市役所別館
客室乗務員の仕事について語る森國真世さん
2024年02月27日
3 三枚おろしやだし取り紹介
 西向小でキッズシェフ体験  (県調理師会 )

 串本町立西向小学校(河田恵美校長)の5、6年生16人が22日、県調理師会のキッズシェフ体験に参加し現役の調理師と一緒に魚の三枚おろしやだし取りなどを経験した。

 この体験は、子どもたちに調理の楽しさを伝えるため会員が学校へ赴く形で実施。今回は同会新宮支部の平見一雄支部長と所属する新宮調理師会の里中陽互さん、中畑光史さん、平見輝行さんの計4人がアジのつみれ汁など児童に味わってもらうメニューの食材を持参して訪問した。

 5、6年生は魚の三枚おろしを実演で教わり、アジで挑戦。その切り身をたたきにし、ネギと卵黄を混ぜてつみれにした。昆布とかつお節の合わせだしを取り、砂糖やしょうゆ、塩といった調味料を加えて好みの味に調えつみれ汁を調理した。

 和食の基本となる調理の体験と並行して、4人は防災食としてサバ缶を使った炊き込みご飯の作り方も紹介。5、6年生はこれら2品と味を調えただし汁で味わううどん、だしを取った後のかつお節で作ったつくだ煮をこの日の昼食とし、それらの味わいを確かめた。

 児童の多くが三枚おろし初体験で、今回の経験で魚をおろす自信がついたそう。食後は複数人がだしの取り方も含めて「家でもしてみたいと思った」と感想を発表し、数々の紹介に感謝した。

 5、6年生の経験を一調理師として後押しした平見支部長は「料理に興味を持ち、少しでもこういう仕事(=調理師)に就いてくれる人が増えればと思います。今回も息子がつくだ煮を準備してくれたが、食材を無駄にしないことも一緒に教えていけたら」とこの活動に込める思いを語った。

(2024年2月27日付紙面より)

現役の調理師からだし取りを教わる5、6年生=22日、串本町立西向小学校
児童から感想と感謝を受ける調理師の皆さん
2024年02月27日
4 今年も神秘ウオーク開始
 43人が那智山の原生林へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山で23日、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)主催の「神秘ウオーク」が始まった。普段立ち入れない神域である那智山の原生林を体験できるとあって、初回には全国から43人が参加し、那智の滝(一の滝、二の滝、三の滝)を巡った。

 比較的水量が少ない2~5月限定で、3滝を巡ることができる唯一の企画として人気を博している。今季は3月10日(日)までに5回行う計画。この日は雨天で水量増加が予想されることから、熊野・那智ガイドの会の9人がサポートした。

 バス停「那智山」の近くを出発した一行は、表参道を上って熊野那智大社に正式参拝。同じく世界遺産の一部である那智山青岸渡寺や昨年150年ぶりに再建された行者堂へも足を運んだ。昼食を済ませた後に、神域へと足を踏み入れた。手付かずの自然が残る険しい坂を上り、沢を渡って二の滝、三の滝へと向かった。

 愛知県名古屋市から友人4人で参加した女性は「山を歩くのが好きで、熊野には以前も来たことがあったけれど、神秘ウオークは初めて。雨を心配していたが、ガイドさんがいて心強い」と話していた。

(2024年2月27日付紙面より)

沢を渡る参加者たち=23日、那智勝浦町(丸山由起さん提供)
熊野那智大社の内庭拝観
2024年02月27日
5 「おにっこランチ」に大歓声  節分にちなんだ給食  (紀宝町 )
2024年02月27日
6 山頂からの絶景堪能  紀宝町山歩き部会、松本峠へ  
2024年02月27日
7 つながり、考える機会に  「つれもてまつり」にぎわう  (紀宝町 )
2024年02月27日
8 楽しみながら体動かす  熊野川町で介護予防教室  (新宮市 )
2024年02月27日
9 採用試験の変更点など紹介  業務説明会で鑑識体験も  (新宮警察署 )
2024年02月27日
10 町の景観や環境を保持  渚の会らが清掃活動  (那智勝浦町 )
2024年02月27日
11 「叱咤激励と支援を」  濱口太史氏が県政報告  
2024年02月27日
12 桜まつりに向けて舞稽古  那智勝浦剣友会の3人  
2024年02月27日
13 皇室の繁栄など祈る  熊野速玉大社で天長祭  
2024年02月27日
14 学校版画展の審査結果 東牟婁地方美育協会 
2024年02月27日
15 カワヅザクラ見物集める  週末投光イベント始まる  (古座川町観光協会 )
2024年02月27日
16 町へロケット記念作品寄贈  木彫り作家・杉本紘子さん  (串本町 )
2024年02月27日
17 お悔やみ情報
  
2024年02月22日
18 わがらで創る郷の未来
 新スペースを地域住民が清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」敷地内で、旧太田中学校の講堂を改装した新たな交流スペース整備が進んでいる。3月下旬の使用開始に向けて大詰めとなった20日には、同校の卒業生を含む地域住民ら約40人が集い、清掃活動に汗を流した。

 廃校になった校舎を地域の拠点として改修整備し、2016年にオープンした「太田の郷」。地域農産物のブランド化による生産・販売促進や、地域資源を生かした誘客などに取り組んできた。

 講堂の改装は「わがらで創る郷の未来『太田の郷を地域資源をもっと有効に活用できるファクトリーと農産業支援拠点へ』」と題し、総務省の過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業の交付金を受けて実施した。

 講堂内には、みそやしょうゆなどの発酵食商品を加工するフロアや、水洗トイレ、夏季の農業体験者向けのシャワールームなどを整備。農作物の付加価値向上や就農者支援、地域外の人々との交流拠点とすることで、ひいては農業の後継者育成や移住促進につなげる狙いもある。

 水道、電気、ガス関連の工事以外は、大工仕事のスキルを持つ地元住民が尽力し、屋根や床の補修、ペンキ塗りなどをしてきた。古い木造校舎の雰囲気を残そうと、室内はあえて木のままにし、面影を残した改修は卒業生にも好評。擁壁周辺のコンクリート打ちを担当した東佐平さん(79)は「自分は第13期の卒業生。講堂では剣道や卓球、卒業式もした」と昔を懐かしむ。「スペースも広いので、いろんな教室や踊りの練習ができるのでは」と今後に期待を寄せた。

 NPO「太田の郷」の石田一事務局長は「いま一度地域の皆で立ち上がり、この拠点に集って、地域を盛り上げる仕組みをつくっていきたい」と力を込める。今後は農繁期を過ぎた5月ごろに完成セレモニーを開催する予定だという。

(2024年2月22日付紙面より)

掃除に汗を流す地域住民=20日、那智勝浦町の旧太田中学校講堂
発酵食商品の加工フロア
2024年02月22日
19 意識を高め担い手に
 新翔高で防災スクール  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(宮井貴浩校長)で16日、防災スクールがあった。自衛隊和歌山地方協力本部新宮地域事務所の山本健さんら8人が来校し、1年生98人らがロープワークや避難所などで役立つ技術のライフハック、救急法を教わった。

 防災スクールは毎年、1年生を対象に実施。生徒たちの防災意識を高め、地域防災の担い手として社会貢献できる青少年の育成を目的に行われている。この日は佐野区の役員ら7人も参加した。

 生徒らは3グループに分かれて各講習に臨んだ。ロープワークでは本結び、もやい結び、一重結びに挑戦。自衛隊員の説明に耳を傾け、悪戦苦闘しながらも、それぞれの結び方を習得した。ライフハックでは新聞紙を使用した簡易食器作りと、水だけで作れる非常食調理に励み、試食も行った。

 救急法の講習時には応急の止血法や、毛布と角材で組んだ担架の作製を学んだ。

 佐野区の坂本眞一郎さんは「日頃、区内でも防災について意見を交わすなどしていますが、有意義な時間を過ごせました。改めて知識を確認できた」。

 生徒の德村奏磨さんは「難しいところもあったけど、勉強になった。いつ起きるか分からない災害。もしもの時には自分の命を守ると同時に、学んだことを生かして人を助けられるようになれれば」と話していた。

(2024年2月22日付紙面より)

ロープワークに取り組む生徒ら=16日、新宮市佐野の新翔高校
2024年02月22日
20 流域治水の内容共有
 東牟婁地域でウェブ会議  

 「東牟婁地域等における大規模氾濫減災協議」が19日、インターネットのウェブ上であった。東牟婁地域で河川がある市町村や、国・県の関係機関などが参加。流域治水に関する取り組み内容の報告を受け、共有した。

 各機関の担当者より、減災の取り組み方針や▽古座川▽太田川▽那智川▽佐野川▽周参見川―の流域治水についての説明があった。

 全体的な課題として「水害リスクの空白域が存在」「主要河川以外のハザードマップの作成、避難場所、避難経路の見直しが必要」「避難場所・避難経路の見直しに伴う避難誘導の案内看板・誘導灯などの検討が必要」などが告げられた。

 古座川、太田川、那智川、佐野川では▽河川改修▽砂防えん堤整備▽森林整備・治山事業―などの実施報告があった。防災教育や災害情報の伝達、河川監視カメラの設置、避難情報の判断などの言及もあった。他地域での流域治水の優良事例の紹介も行われた。

(2024年2月22日付紙面より)

河川改修工事が進む佐野川=19日、新宮市佐野
2024年02月22日
21 大学生の二つの提案採用
 武者修行プログラムで  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のコミュニティ消防センターで19日、株式会社旅武者が提供する「地方創生イノベーション武者修行プログラム™」の最終発表会があった。全国から集まった大学生14人がホテル&カフェバー「WhyKumano」オーナーの後呂孝哉さんらにビジネスプランを発表し、二つが採用となった。

 ビジネスのリアルを経験する短期集中・実践型プログラム。町内で実施するのは7回目で、テーマは「新しい旅のコンセプト『アルベルゴ・ディフーゾ』~海外観光客向けにゲストハウスの新規サービスを開発~」。

 学生たちは2週間かけて観光客らへのインタビューや商品開発、販売・効果測定を展開。最終発表では4チームが▽勝浦マグロジャーキー▽ナッチーバー・おつまみなっちー▽『Bie―Kumano』物販事業プラン▽WhyKibori―を提案した。

 採用となったチーム愛燃の「ナッチーバー・おつまみなっちー」は、朝食にぴったりで、おつまみアレンジもできるシリアルバー。「那智黒あめ」を参考に黒糖を使い、アクティブに動く熊野古道歩きの観光客の手軽な栄養・カロリー補給アイテムになる。植物由来の食材を使うことで、ビーガン(完全菜食主義者)の食需要にも応える。

 チーム愛燃の大橋さくらさん(19)、浅尾寛太さん(22)、黒沢龍己さん(19)、嶋田心さん(19)は、11日の中間発表時点では具体的な案を出せずに0点評価と苦戦。「偶然持っていたナッツに那智黒あめを絡めてみたことがきっかけ。宿泊中のお客さんに提供すると好評で、改良が楽しかった」と振り返った。

 チーム感覚派の「勝浦マグロジャーキー」は、捨てられがちなマグロのあらを活用したジャーキー。味と保存方法などの改善すべき点があるものの、今後も開発をやりきることを条件に採用した。

 後呂さんは「正直、ビジネス経験のない学生に飲食提案は無理だろうと思っていたが、ここまでちゃんとしたプランを持ってくるのは予想外。若い人たちの底知れぬ力を感じた」と語り、2案について「実際にお客さんに提供するのが楽しみ」と話していた。

(2024年2月22日付紙面より)

チーム愛燃の大学生4人=19日、那智勝浦町のコミュニティ消防センター
開発したナッチーバー
2024年02月22日
22 宇久井スポ少が連覇
 和田禎佑杯サッカーU―9  
2024年02月22日
23 紀宝FCが優勝飾る
 てとて杯U―12サッカー大会  
2024年02月22日
24 活動を報告し意見交換  新宮警察署協議会定例会議  
2024年02月22日
25 学年を超えて交流  縦割り班でクイズ大会  (緑丘中 )
2024年02月22日
26 新入学を控え交流  宇久井の児童と園児  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
27 「すごくいい匂い!」  中央児童館でおやつを作ろう  (新宮市 )
2024年02月22日
28 チューリップなど咲く  花てまりの会が花壇整備  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
29 歌や工作などに挑戦  はまゆう・こども園で保育参観  (新宮市 )
2024年02月22日
30 はっきり断ることが大切  光洋中で薬物乱用防止教室  (新宮市 )
2024年02月22日
31 認知症の知識深める  公民館分館で講演会  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
32 新宮市が事例の論文  木材や輸送で生じた変化  
2024年02月22日
33 野良猫減らす具体策  県・町が主催でセミナー  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
34 町内の花盛りを順次投光  23日から桜ライトアップ  (古座川町観光協会 )
2024年02月22日
35 カミュさんに発想を学ぶ  中央公民館で人権講演会  (古座川町 )
2024年02月22日
36 半島振興法の延長など要望  熊野・南郡正副議長会  
2024年02月22日
37 「あせらず自分を見つめて」  対話集会で働く意義を学ぶ  (紀南高 )
2024年02月22日
38 「憧れの兄を目標に」  自衛官候補生の中楓磨さん  (紀宝町 )
2024年02月22日
39 浄財、被災地中能登町へ  曹洞宗青年会が托鉢で集める  (紀宝町 )
2024年02月22日
40 歌や踊りなど元気に披露  新木保育園で発表会  (新宮市 )
2024年02月22日
41 お悔やみ情報
  
2024年02月18日
42 「銀河」見学会が盛況
 特別列車の魅力を楽しむ  

 JR西日本が運行する観光長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の車両見学会が17日、JR新宮駅の構内であった。親子連れなど約300人が参加。特別列車の魅力を体感した。

 「WEST EXPRESS 銀河受入協議会」とJR西日本の主催。銀河は、観光を中心とした西日本エリアの活性化を目指し、紀南の京都―新宮間のほか、山陰、山陽などの方面で運行している。

 ▽銀河の車内見学▽子ども制服着用体験▽車内での銀河グッズ、地元産品の販売▽新宮駅係員特製の銀河塗り絵▽9店舗参加のマルシェイベント―などの企画が用意されていた。車内見学では、参加者が興味深そうに、座席や客室などを眺めていた。制服体験では、子どもらが制服を着込んでポーズをとり、保護者が撮影して楽しんでいた。

 市内から両親と共に訪れた、市川瑠菜さん(5)と進一郎君(3)は「列車は好き。塗り絵が楽しかった」と話した。

 同協議会の津越紀宏事務局長は「多くの人に紀南にお越しいただきありがたい。見学会は、普段列車に乗らない人も来てもらい体験してもらえる機会。次は乗ってもらえると期待したい。世界遺産の登録20周年を迎えることもあるので、銀河には来年度も来てもらえるとありがたい」。

 新宮駅の道本隆文駅長は「普段フェンス沿いで、子どもが銀河に手を振って見ている様子をよく見かける。今回のイベントで紀南を盛り上げ、楽しんでもらってありがたい。子どもらの笑顔が一番うれしい。来年度もぜひ、銀河に来てもらえたら」と語った。

(2024年2月18日付紙面より)

銀河の車内見学を楽しむ子どもら=17日、JR新宮駅構内
子どもの制服着用体験もあった
9店舗が参加したマルシェイベントも活況を呈した
2024年02月18日
43 能登半島地震の被災地知る
 那智中学校で防災講話  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(寺地琢也校長)で16日、防災講話があった。リエゾン(情報連絡員)として石川県能登町災害対策本部に派遣されていた那智勝浦町防災対策室の柴田通仁さんが現地の状態を語り、3年生45人が今後の災害への備えについて考えた。

 生徒たちの関心が高い能登半島地震について、具体的な被災地の状況を聞くことで災害を追体験し、家族と共に防災に生かしてもらおうと急きょ企画した。

 柴田さんは石川県能登町について「本当に那智勝浦町の環境と重なるところが多い」と言及。「『防災』は現在から災害発生までに、自宅の耐震補強や家具固定、備蓄品の準備などをしておくこと。『減災』は災害発生から復旧・復興までの期間に、これ以上被害を広げないようにすること。石川県は『減災』の期間にある」と説明した。

 現地の写真を見せつつ「学校の体育館は、避難所や救援物資の保管拠点、時には遺体安置所にもなる」とし、全国の自治体からの応援職員が避難所開設・運営などをサポートしている様子を見せた。

 生徒たちに向け「救援物資がまだ十分に行き渡らない中、拠点に届いた物資の仕分け中に『3日何にも食べていないので、今すぐ渡して』と言う人が現れたら、あなたはどうする?」と質問。生徒たちからは議論の末「平等に行き渡るよう、仕分けが終わるまで待ってもらう」「3日食べていないのは周りの人も一緒だと思う」などの回答があった。

 柴田さんは「発災後72時間、自衛隊などの救助機関は人命救助に専念するので、最低3日、できれば1週間は自助で生き抜かなければならない」と語り、生徒たちに備えを促した。

 岡﨑陽彩さん(15)は「お正月にずっとテレビで被災地の様子が流れていた。この地域でも、もしかしたらもっと大きな災害が起きるかもしれない。備蓄などの備えをしたい」と話していた。

(2024年2月18日付紙面より)

被災地派遣後の柴田通仁さんが講話=16日、那智勝浦町立那智中学校
2024年02月18日
44 「たくさんの文化に触れて」
 フランス出身の3人招き講話会  (矢渕中 )

 「ようこそ日本へ!」と題した人権講話会が15日、紀宝町立矢渕中学校(立嶋信雄校長)であり、1年生78人がフランス出身の3人から日本の生活や魅力などを聞いた。来日32年のティエリ・ルガールさんは「みんなもいろんな国に出て、たくさんの文化や考え方に触れてほしい。本当の幸せは心の中にある。人生は1回だけ。好きなことを楽しんで幸せになって」と伝えた。

 日本で暮らす外国人への理解を深め、相手の立場に立つ想像力と技能を身に付けることが狙い。ティエリさんと、来日10年目のジョラン・フェレリさん、8年目のセドリック・ルタールさんが訪問した。

 骨董(こっとう)品が好きだというセドリックさんは「古いものは皆さんの歴史。捨てるのはもったいない。空き家は宝物」と語り「言葉が分からなくてつらかったけど、今は帰りたくない。皆さんも今学んでいる英語を頑張って」とエールを送った。

 ジョランさんは山仕事が好きで、24歳で十津川村に移住。「山で遊べる場所を」との思いから「空中の村」をオープンした。「日本は驚きの連続。毎日、新しい発見がいっぱい。支えてくれた日本に恩返ししたい」と話した。

 新宮で合気道と出合い、家族と共に生涯日本に住むと話したティエリさん。「日本が好きだけど、日本国籍の取得は難しい」と苦労を挙げた上で「フランス人もない、日本人もない。みんな地球人。自由に行き来できれば最高だね」と語った。ピアノ演奏も披露し、生徒たちが聞き入っていた。

 生徒たちは2カ月半あるフランスの夏休みに驚き、「フランスの生徒は休みの日に何をしていますか?」などと質問。3人はサマーキャンプなどを紹介し「よく休んで自分の時間をつくってほしい」と呼びかけた。

(2024年2月18日付紙面より)

日本での生活を紹介するフランス出身の3人=15日、紀宝町立矢渕中学校
暮らしや文化などを聞く1年生
2024年02月18日
45 100㌧の雪山を設営
 18日の「雪まつり」前に  (那智勝浦町 )

 4年ぶりの第26回商工祭「南の国の雪まつり」(18日)を前にした17日、メイン会場の那智勝浦町役場駐車場に約100㌧の雪が到着した=写真。長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、重機で雪山が設営された。

 南国の子どもたちに雪と触れ合う機会をつくろうと1986(昭和61)年に始まった企画。18日は午前8時30分から雪山を開放。歩行者天国となった役場周辺では「熊野朝市」や各種物産展が開かれ、9時30分からステージイベントが始まる。雨天決行。会場周辺に駐車場がないため、主催者は那智漁港からのシャトルバスや公共交通機関の利用を呼びかけている。

(2024年2月18日付紙面より)


2024年02月18日
46 6人が後期入試に臨む  近大附属新宮高校・中学校  
2024年02月18日
47 町職員が能登町支援へ  18日から給水支援活動  (那智勝浦町 )
2024年02月18日
48 「治山や砂防の推進を」  熊野川の治水対策協議会  
2024年02月18日
49 太地町出身・土長けいさん、日展で入選  3月24日まで神戸で展示  
2024年02月18日
50 釈迦の遺徳をしのぶ  松巌院で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )
2024年02月18日
51 手形足形アートで思い出  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2024年02月18日
52 歌や踊り、元気いっぱいに  うどの幼稚園が発表会  (紀宝町 )
2024年02月18日
53 檜作和香さんの作品、特選に  初の快挙、県代表で近畿大会へ  (紀南高 )
2024年02月18日
54 お悔やみ情報
  
2024年02月17日
55 横綱が奉納土俵入り 一般観覧は整理券配布 (24日、熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)や観光関係者などで組織する、熊野本宮未来創造実行委員会(会長=名渕敬・熊野本宮観光協会長)の会議が15日、同大社であった。約30人が参加。同大社で予定される、横綱の照ノ富士の奉納土俵入りなどについて意見を交わした。

 照ノ富士の奉納土俵入りは、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して、24日(土)に同大社の本殿前で実施する。午前10時から奉納奉告祭、午前11時から土俵入りを予定している。照ノ富士が所属する伊勢ヶ濱部屋の和歌山後援会長の協力で実現した。熊野本宮大社での横綱の奉納土俵入りは初となる。

 会議では、一般観覧についての説明があった。▽当日の午前7時から、国道168号沿いの下の鳥居前で整理券を配布▽配布枚数は200枚で、なくなり次第終了▽整理券を持つ一般観覧者は、午前8時30分から9時ごろまでをめどに、神門内に入って待機▽整理券のない一般観覧者は、階段を上った途中の広場に設置されたモニターで観覧が可能▽一般駐車場は河川敷―などが報告された。

 会議に先立ち、九鬼宮司があいさつした。「横綱照ノ富士の奉納土俵入りは、邪気を払い国民の安泰や世界の平和を願う意味がある。よみがえりの地である熊野で横綱が土俵入りをすることになる。世界遺産登録20周年にふさわしい事業。皆さんのご協力を賜れれば」と語った。

 照ノ富士は、モンゴル出身の32歳で、第73代の横綱となる。いったん大関まで昇進した後、けがや病気で負け越しや休場が続き番付を落としたが、その後に再起。大関を経て横綱への昇進を果たした。

 また昨年は夏場所で優勝したが、その後はけがで3場所連続の休場。しかし今年の初場所で優勝を飾り、最高の状態で今回の奉納土俵入りに臨むことになる。

 問い合わせは熊野本宮大社(電話0735・42・0009)まで。

(2024年2月17日付紙面より)

会議であいさつする九鬼家隆宮司(右)=15日、熊野本宮大社
横綱照ノ富士の奉納土俵入りを知らせるチラシ
2024年02月17日
56 地元企業への就職、選択肢に 高校生対象企業説明会に25社 (新宮市)

 熊野地方就職フェア実行委員会(津越紀宏実行委員長)は15日、新宮市役所別館で高校生向け地元就職促進事業「地元企業知っとこガイダンス2024」を開催した。地方公共団体やサービス業、金融業など25社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校、新翔高校、串本古座高校、三重県立紀南高校、木本高校の生徒135人が参加した。

 同委員会は新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する。ガイダンスは高校生たちに将来、地元で働きたい気持ちを向上させ、若年層流出による地域活力の低下を抑止しようと毎年実施している。この日は2部制で行われた。

 開催に当たり、津越実行委員長が、大勢の参加に感謝を述べ「皆さんにとって今後の人生において大切な時期。いつかはふるさとに戻り、地元企業に就職するという選択肢を持っていただくとうれしい」とあいさつした。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から自社の業務内容や取り組みなどの説明を受けると、質問や熱心にメモを取っていた。

 新翔高2年の下野美さんは「いつかは働くことになるので参加しました。企業の方の話を聞いて楽しく、やりがいを持っていることが伝わった。今後の進路への参考になれば」と話していた。

(2024年2月17日付紙面より)

会社の概要などの説明に耳を傾ける生徒=15日、新宮市役所別館
2024年02月17日
57 風下から火を入れ焼き払う
 潤野の旧放牧地で「芝焼き」  (古座川町 )

 古座川町潤野の旧放牧地で12日、生産者有志による「芝焼き」が営まれその規模が写真愛好家らの注目を浴びた。

 耕作地と古座川の間に広がる旧放牧地はかつて、農耕を支えていたウシを放牧していた場所。農業の機械化により時代の役目を終えたウシは姿を消したが土地は残り、現在は生産者合同の手入れで草原にとどめる形で管理をしている。

 出水に伴う冠水の恩恵でもとより肥沃(ひよく)な土地であることに加えてウシが草をはまなくなった分、二次遷移の勢いが増してかつて芝地だった旧放牧地は現在草丈1㍍前後の草原として安定。刈り取るにはあまりに広すぎ、手入れを怠れば害虫や害獣の温床になるため、取れる手段として放牧地だった頃から取り入れている「芝焼き」を継続して二次遷移を抑える管理をしている。

 生産者有志は火を放つ組と延焼を食い止める組に分かれて作業。火を放つ組は過度に火勢が増さないよう風下から火を入れて徐々に枯れ草を焼き払った。延焼を食い止める組は焼き払う場所の周囲へ散水し、目的外の場所へ延焼が広がったときは手にした生枝ですぐさまはたいて食い止め散水して消し止めた。

 1時間弱で旧放牧地の「芝焼き」は終了し、生産者有志はその流れで耕作地内の休耕地の野焼きにも取り組んだ。

 「芝焼き」の火は枯れ草が過密な場所では数㍍まで立ち上がり、生産者有志はその熱気に耐えながら作業。その光景が今年も実施を察知した写真愛好家らの最寄りや離れた場所からの見物を集めていた。

(2024年2月17日付紙面より)

風下から火を入れて旧放牧地の枯れ草を焼き払う生産者有志=12日、古座川町潤野
想定しない延焼は生枝ではたき消す
2024年02月17日
58 心もおなかもいっぱいに
 期間限定「高校生レストラン」  (那智勝浦町 )

 期間限定の「高校生レストラン」が15日、那智勝浦町朝日の「熊野のめざめ」でオープンした。開店初日から大勢が来店し、地元高校生4人の思いが詰まったランチを味わった。

 コロナ禍で学校生活に大きな制限がかかり、体育祭や夏祭りなどのイベントが経験できなかった高校生たちに、故郷での思い出をつくろうと、オーナーの花井清州さんが企画。丸山紗弥さん(新宮高校3年)、森田晴斗さん(同)、梶紹隆さん(同)、泉宝さん(新翔高校3年)の4人が参加した。

 メニューは▽地元野菜オンリー熊野のグラタン▽手作りチリたるソース島かしわ店のからあげ定食▽いざかたスタンド監修生づけ鮪(まぐろ)のおにぎりとかき揚げ定食―の三つ。町内農家や鶏肉店へ取材や仕入れ交渉に出向き、調理法や盛り付けにもこだわって開発した。原価計算で経営や飲食店の在り方についても学んだ。

 多くの地域住民の温かさに支えられたという4人は「心もおなかもいっぱいにします!」と笑顔で開店。忙しい中でも「コミュニケーションを丁寧に」「料理提供時間に差が出ないように」とチームワークで乗り切った。

 50代女性は「安心して食べられる食材を高校生が選んで使っているのが感心」。60代女性は「おにぎりは中まで具がぎっしりで、食べ方も新鮮だった」と完食していた。

 期間は18日(日)までで、ランチタイムは午前11時~午後2時。ランチはオール1000円。

(2024年2月17日付紙面より)

こだわり抜いたオリジナルメニューを提供=15日、那智勝浦町の「熊野のめざめ」
2024年02月17日
59 TGC WAKAYAMA 2024 AFTER EVENT in 新宮   
2024年02月17日
60 写真や動画撮影の技術  高校生5人が参加し学ぶ  
2024年02月17日
61 子ども読書の推進を  第三次の計画案を提出  (新宮市 )
2024年02月17日
62 町をより活性化に  英語版「うまいもんマップ」発刊  (新宮市 )
2024年02月17日
63 高齢者の体の変化を学ぶ  下里中学校で福祉体験学習  (那智勝浦町 )
2024年02月17日
64 経路たどり防災意識養う  王子ヶ浜小で地震・津波避難訓練  (新宮市 )
2024年02月17日
65 愛好者182人プレーに臨む グラウンドゴルフ「第17回冬季大会」 (潮岬青少年の家)
2024年02月17日
66 小中学生8人試合に臨む  第19回年始少年剣道大会  (串本町 )
2024年02月17日
67 「揃える」実践の成果披露  学力向上研究の発表会開く  (潮岬小 )
2024年02月17日
68 子どもに必要な三つの「間」を  保育所の役割など学ぶ  (紀宝町 )
2024年02月17日
69 サッカーの楽しさ教わる  FC伊勢志摩選手が指導  (成川保育所 )
2024年02月17日
70 38人が熱戦繰り広げ  ミックスダブルステニス大会  
2024年02月17日
71 特殊詐欺被害に遭わないよう  見守り隊と紀宝署が啓発  (紀宝町 )
2024年02月17日
72 お気に入りの一冊を紹介  オンラインでビブリオバトル  (井田小など3校で )
2024年02月08日
73 4年ぶりの上がり子、1427人
 春の訪れ告げる「御燈祭り」  (神倉神社 )

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。今年は4年ぶりに一般参加の上(あ)がり子を迎え、1427人(主催者発表)が神倉山に集まり、山頂付近にあるご神体「ゴトビキ岩」の下で御神火を授かって下山した。

 1400年以上前から続くと伝わる全国でも珍しい女人禁制の祭り。白装束に荒縄を胴に巻き、草鞋(わらじ)を履いた男たちが、源頼朝が寄進したと伝わる鎌倉積みの538段の石段を上った。

 大松明(おおたいまつ)の御神火が上がり子たちの松明に行き渡った午後8時前、山門が開扉され、松明を手にした先頭集団が一斉に飛び出した。

 神倉山の麓に架かる太鼓橋付近では、山を下りてくる勇壮な男たちを大勢の家族や観光客たちが出迎えた。

(2024年2月8日付紙面より)

一斉に山門から飛び出す上がり子=6日、新宮市の神倉神社

2024年02月08日
74 空気砲を作って学ぶ
 少年少女発明クラブ  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は3日、新宮市役所別館で2月講座「空気砲を作って学ぼう」を開いた。近畿大学附属新宮高校スーパーサイエンス部の部員11人が講師を務めた。市内の小学生の会員17人が参加。段ボールで空気砲を作り打ち出したほか、大型の空気砲で紙コップを倒し、空気の威力を確かめた。

 発明クラブは全国各地で活動をしており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内の小学4~6年生を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 児童らは、部員の指導や協力を受けながら空気砲を作製した。段ボールを組み立てて直方体とし、一面に丸や三角など好みの穴を描き、部員にカッターで切り抜いてもらった。空気砲が完成すると、閉じたカーテンに向かい側面をたたき、飛び出した空気で揺れ動くことを確認。部員に煙を入れてもらい、空気が飛び出す様子を目視でも確かめた。参加者同士で打ち合って楽しむ姿もあった。

 高さ1㍍程度の、大型の空気砲も用意されていた。3㍍ほど離れた場所に、紙コップがピラミッド状に置かれており、これを倒せるかに挑戦。部員に煙を入れてもらい、児童が交代で後ろから押し出し、うまく倒れると歓声を上げて喜んだ。

 王子ヶ浜小学校5年生の岡野ななみさんは「作った空気砲は空気がいっぱい出た。大きな空気砲は少しずれて、うまく(紙コップが)倒れなかった。楽しかった。機会があったらまたやりたい」と話した。

(2024年2月8日付紙面より)

煙を入れて空気砲を楽しむ児童ら=3日、新宮市役所別館
大型空気砲を打ち出して紙コップを倒した
2024年02月08日
75 オンラインで運動教室
 体育文化会館で開催中  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は現在、体育文化会館で気軽に運動ができるオンラインプログラム教室を開催している。6日には「腸がよろこぶエクササイズ」に3人が参加し、30分ほどの有酸素運動やストレッチをした。

 ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」などを活用したライブレッスンで、インストラクターとリアルタイムでつながりながら楽しく運動できる。昨年9月に初めて実施し、好評につき1月から再実施している。

 この日のレッスンでは、近年注目を集める「腸内環境の改善」にフォーカスし、おなか周りのストレッチからスタート。有酸素運動の後、副交感神経を高めるリラックスタイムもあり、インストラクターは「運動不足、運動のし過ぎはともに体のストレスになり、腸内環境を悪化させる。バランスの良い食事も大事で水溶性食物繊維の多いゴボウやこんにゃく、ワカメなどがお薦め」と呼びかけた。

 参加した橋本芳子さん(79)は「程よく体がポカポカする。腸活とピラティスに参加している。やっぱり体を動かさないと」と話していた。

 日中には60歳以上の高齢者向けの教室(一部産後の母親などが対象の講座もあり)、夜間には町内在住・在勤の一般成人向けの教室を実施中。バレエ・フィットネス・ヨガを組み合わせた「バレトン」や「骨盤ととのうヨガ」、「肩こり予防エクササイズ」など、バリエーション豊かな講座をそろえている。町ホームページ(https://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/info/1416)などで講座を公開している。問い合わせは町福祉課高齢者支援係(電話0735・29・7039)まで。

(2024年2月8日付紙面より)

腸がよろこぶエクササイズ=6日、那智勝浦町の体育文化会館
2024年02月08日
76 春、クマノザクラの名所に
 児童と住民ら苗木植える  (紀宝町 )

 紀伊半島南部に自生する「クマノザクラ」の名所になればと紀宝町立神内小学校(寺本真奈美校長)と神内生き活き協議会(矢熊敏男会長)は6日、校内に初めて苗木3本を植えた。卒業を控える6年生11人が開花を楽しみに作業した。

 協議会は神内地区の活性化を目的に住民らで組織して活動しており、2019年度に事業化された自動車専用道路「紀宝熊野道路」が同校の近くを通る予定のことから、学校周辺にクマノザクラの植樹を計画してきた。賛同した日本クマノザクラの会副会長の田尾友児さん(神内)が苗木を提供した。

 この日は協議会の会員や田尾さんらが訪れ、6年生と一緒に作業した。矢熊会長は「高速道路からクマノザクラがきれいに見られたらと計画している。卒業の思い出の一つにしてほしい」と呼びかけた。田尾さんはクマノザクラについて2018年に発表された野生の品種で、「ソメイヨシノの代わりになるかもと期待されている。とても花がきれいなのが特徴。春を待ち焦がれている時に一番に咲く」と解説した。

 児童らは協力してスコップで穴を掘り、高さ2・5㍍ほどの苗木を植え付け。協議会が用意した看板を取り付け、全員で記念撮影を楽しんだ。

 杉浦唯月君は「植樹は楽しかった。貴重な体験をありがとうございました。高速道路から見られる景色を楽しみにしています」と話していた。

(2024年2月8日付紙面より)

苗木を植える6年生=6日、紀宝町立神内小学校
看板を前に記念撮影
2024年02月08日
77 親子で簡単、みそ作り  「よちよちくらぶ」で楽しむ  (新宮市 )
2024年02月08日
78 LINEの使い方学ぶ  はじめてのスマホ講習会  (那智勝浦町 )
2024年02月08日
79 無事終えられて感謝  御燈祭り後の清掃活動  (神倉神社 )
2024年02月08日
80 海で清めて御燈祭りへ  熊野生流倶楽部がみそぎ  
2024年02月08日
81 防災やフレイル予防講座  太田地区福祉委員会が研修  (那智勝浦町 )
2024年02月08日
82 町長へ県大会結果など報告  潮岬中3年・西悠斗さん  (ビブリオバトル )
2024年02月08日
83 管内の応募全作品を紹介  文化セで図画コン展示会  (串本海上保安署 )
2024年02月08日
84 多くの来場者が協力  能登半島地震の災害義援金活動  (紀宝町 )
2024年02月08日
85 研修・支援体制強化など評価  中央果実協会理事長賞を受賞  (みかんの里創生協議会 )
2024年02月08日
86 ロボットサッカーなど体験  紀南オープンフィールド構想  
2024年02月08日
87 77ペアが熱戦繰り広げ  成川ソフトテニス大会  (紀宝町 )
2024年02月08日
88 お悔やみ情報
  
2024年02月07日
89 心身清め御燈祭りへ
 上がり子有志が波受ける  (王子ヶ浜で「海中みそぎ」 )

 新宮市の神倉神社で6日夜に営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」に向け、上(あ)がり子有志5人が同日午前7時ごろ、市内の王子ヶ浜で古式にのっとった「海中みそぎ」に臨んだ。コロナ禍に伴う中断を経ての再開となる。上がり子らは水平線から昇る朝日に向かって一心に祈り、心身を清めた。

 海中みそぎは同市下本町の自営業、水野晴夫さん(73)らが中心となって始めて30年以上になる。同日正午ごろにも行われている。

 白ふんどしに着替えた上がり子たちは、砂利浜に設けられた祭壇を前に、神倉神社に向かって遥拝(ようはい)。準備運動を兼ねた神事「鳥船(とりふね)」の後、海に入り、神職の福井鉄(まかね)さん(64)の祝詞の下、水平線に向かって手を合わせた。

 水野さんはみそぎを始めたきっかけを「かつて御燈祭りが、酒を飲み暴れるけんか祭りのイメージで語られていた。もっと大切にしようと、昔の人々が個人でやっていたみそぎを復活し、ただのけんか祭りではないことを知ってもらおうと始めた」と明かす。

 4年ぶりに上がり子が参加できることに歓喜する。一方で「コロナ禍に伴う中断の間にみそぎに来られなくなった人もいる」と肩を落とす。

 昨今のロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの衝突、能登半島地震など、不幸続きに心を痛めていると説明。「今日は世界の平和と平穏無事を祈願したい。自分のことは浮かんでこなかった」と心境を語った。

 新宮市千穂の西浦昭好さん(56)は「みそぎには毎回参加している。今日は上がり子としては4年ぶりということもあり、すがすがしく気持ち良かった。風もなく、海水温も高い日だった。今日は自分の健康と、家族の健康を祈願したい。健康が第一」と述べた。

(2024年2月7日付紙面より)

心身を清め朝日に祈る上がり子ら=6日、新宮市の王子ヶ浜
2024年02月07日
90 英語音声で津波警報など
 防災行政無線で体制整備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は、防災行政無線で津波に関する緊急情報(大津波警報、津波警報、津波注意報)を発出する際に、日本語に続けて、英語の音声放送を行うよう体制を整備した。新宮・東牟婁郡内では初の試み。

 外国人観光客や宿泊客が多い同町では、かねて緊急情報を多言語化する必要性を認識していたが、全国瞬時警報システム(Jアラート)による音声放送は日本語のみ。緊急性の高い津波災害を対象に始めた。

 町内放送を行う際には、Jアラートのサイレン・日本語放送直後に、町が手動で英語音声(録音)を流す。町役場に設置される防災対策本部や、2022年に高台移転した町消防・防災センターが放送の役目を担う。

 堀順一郎町長は「現状は英語のみだが、TSUNAMI(ツナミ)は世界共通語のため、多くの外国人の方に認識していただけるのでは」と話す。

 同町では観光庁監修の訪日外国人旅行者向け災害時情報提供アプリ「Safety tips」の普及にも取り組んでいる。緊急地震速報、津波警報、気象特別警報、避難勧告などをプッシュ型で通知でき、14カ国語に対応。町の観光案内所で外国人観光客にチラシを配布している他、観光事業者向けの防災研修でも周知。引き続き外国人観光客や町内在住の海外出身者の安全確保へ積極的に取り組んでいく姿勢を見せている。

  □     □

■英語の放送

【大津波警報・津波警報】

Tsunami Warning! Tsunami Warning!

Evacuate immediately to High place.

(津波警報!津波警報!直ちに高台に避難してください。)

【津波注意報】

Tsunami Advisory issued. Leave coastal regions.

(津波注意報が出されました。沿岸地域を離れてください。)

(2024年2月7日付紙面より)

(写真はイメージ)
2024年02月07日
91 警察と共に治安向上を図る
 串本けいさつ友の会フェス  (串本町 )

 串本町文化センターで3日、イベント「串本けいさつ友の会フェス」があり約400人(主催者発表)が演奏会や講演、寸劇や体験などを通して警察と共に地域の治安向上を図る機会を得た。

 このイベントは、新宮警察署(井田昌樹署長)と串本地区警察官友の会(小森正剛会長)が主催。防犯や防災の意識を高め、ひいては地域の治安向上を図りつつ、住民と共に努める警察への理解を深める機会として計画し、来場者数把握のため事前予約制で来場を呼びかけた。

 内容の主軸は大ホールでのステージ企画で、主催者を代表して小森会長が同友の会の活動趣旨を伝え「われわれ住民が警察活動に対する理解を深めれば、治安や地域の発展、福祉の向上に貢献できる」と思いを掲げて来場を歓迎し、県警察音楽隊と県立串本古座高校吹奏楽部が合同演奏で開演を飾った。

 続く講演会では接遇講師として著名な平林都さんが「社会人としてのマナーとは」と題して登壇し、相手への気遣いの大切さを伝えた。寸劇では同校演劇部と同署署員が交流サイト(SNS)の危険な側面(ストーカー被害)、キャッシュカードのすり替え(預貯金詐欺)やパソコンのウイルス感染を装い電子マネーによる支払いを迫る(架空料金請求詐欺)など実際に発生している特殊詐欺事例を実演。部員の迫真の演技と署員のユーモアを交えた演技で緩急をつけながら、これら犯罪の被害に遭わないための発想を促した。

 終盤では県警察音楽隊が単独演奏を響かせ、井田署長があいさつを述べて締めくくった。ステージと並行して1階ロビーでは警察活動越しに見た被災を伝える災害写真パネル展があり、ステージ開演前などで鑑賞を集めた。駐車場では白バイやパトカーの乗車体験や県の地震体験車「ごりょう君」による大きな揺れの体験といった機会の提供もあった。

(2024年2月7日付紙面より)

ステージの開演を飾った県警察音楽隊と県立串本古座高校吹奏楽部の合同演奏=3日、串本町文化センター
新宮警察署(上)や県立串本古座高校演劇部による寸劇
2024年02月07日
92 「かがり御供」作る
 神事で供える特殊な餅  (御燈祭り )

 新宮市の熊野速玉大社双鶴殿で6日午前、4年ぶりに一般参加の上(あ)がり子を迎え斎行される夜の御燈祭(おとうまつ)りで神倉神社神殿に供える特別な餅「かがり御供(ごく)」作りが行われた。祭りで介釈(かいしゃく)を務める神倉青年団員らが、祭りで使用するヒノキの介釈棒で回りながら餅をついた。

 この日は団員をはじめ上野顯宮司、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長ら約15人が参加。ふかしたもち米を石臼の中に入れ、8升分をついた。出来上がった餅は細長く伸ばしてはさみで約3㌢の正方形に切り、3枚に合わせてわらひもで十文字に縛り、男結びにしていった。

 神倉青年団の中山忠吏さんは「前日に降った雨の影響が心配でしたが、いい天気に恵まれて安心しています。御神火を頂く大松明(おおたいまつ)を持たせていただく立場として、しっかりと上がり子に火を届けていければ。みんながけがのないよう、祭りに奉仕していきたい」。

 上野宮司は「昨日は清めの雨をしっかり頂き、春を思わせる天候で当日を迎えることができてすがすがしい気持ち。うれしさと同時に緊張の面持ちで斎行していきたい」と話していた。

(2024年2月7日付紙面より)

介釈たちが力強く餅をついた=6日、新宮市の熊野速玉大社
「かがり御供」を作る関係者たち
2024年02月07日
93 第23回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝
 11日、午前11時スタート  
2024年02月07日
94 新宮市や串本町から入賞  熊野大花火写真コンテスト  (13日まで展示 )
2024年02月07日
95 豆まきに笑顔広がる  かわりない会が節分行事  (紀宝町 )
2024年02月07日
96 今年一年の無病息災を祈願  各神社で「どんど焼き」  (紀宝町 )
2024年02月07日
97 初入賞目指して練習に励む  美し国三重市町対抗駅伝  (紀宝町チーム )
2024年02月07日
98 市職員4人が能登町へ  応急給水支援のため  (新宮市 )
2024年02月07日
99 当選者を抽選で選出  銀河の車両見学会  
2024年02月07日
100 企業コラボで商品開発  地域イベントで販売も  (新翔高校 )
2024年02月07日
101 親子参観でリズム運動  園児が元気な姿を披露  (わかば保育園 )
2024年02月07日
102 生け花展でノミネート  珠蒼の会に学んだ4人  
2024年02月07日
103 鹽竃神社で初午神事  浦神地区各所で餅まきも  (那智勝浦町 )
2024年02月07日
104 がんばろう。能登のみなさん  被災地に思いを寄せる  (しんぐう元気フェスタ'24 )
2024年02月07日
105 境内の的場で通し練習  弓頭2人の稽古大詰め  (水門祭に向け )
2024年02月07日
106 石畳覆う土砂崩しのける  和深雨島の古道再興着手  (熊野古道大辺路刈り開き隊 )