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2024年02月29日
1 早期の停電発見と復旧
 配電自動化システム見学  (県と町村の担当者 )

 新宮市野田の関西電力送配電株式会社新宮配電営業所の配電自動化システム見学会が27日、同営業所であった。和歌山県東牟婁振興局と管内町村の防災担当者13人が参加。早期の停電発見と復旧に向けたシステムについて説明を受けた。

 電力の安全・安定供給に向けた取り組みを理解してもらい、災害時の連携を強化することを目的とする。県のほか那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村から参加があった。

 参加者に対し、配電自動化システムについて同営業所の従業員から「停電の原因区間を自動的に検出し、原因区間以外へ短時間で自動的に電気を送る仕組み」との説明があった。イラストも示して紹介。変電所から配電線でつながった複数の電柱の区間があるとし、その1区間で一時的に木の枝の接触などがあると、スイッチが自動的に切れて全区間で停電、1分後に自動的にスイッチが入り再送電が開始されることを話した。

 一時的ではなく、倒木による切断などで1区間が送電できない場合、元の変電所と連携する別の変電所から送電され、他の健全な区間は復旧することも語った。これらの状態はモニターで目視できるため、原因区間に作業員が向かい、復旧作業を行うことが明かされた。

 参加者はこの後、管内の配電状況が表示された、同営業所内にある配電自動化システムのモニターを見学した。停電と再送電のシミュレーションも行われた。管内のある場所で一時的な配電線への接触があり、自動スイッチで停電したが、1分後に再送電が開始されたこと。1区間で配電線の切断があったが、それ以外の健全区間は自動復旧したことを目視で確認した。

 質疑応答もあった。「しばらく復旧しない時の原因は」「例えば木の枝がくっついたり離れたりしている時は、自動で停電したり復旧したりで、原因の場所が分からないので、現場に出向き1区間ずつ調べることになる」などのやりとりがあった。

 太地町総務課の野瀬智章さんは「台風の時は(停電で)役場に問い合わせがあったりするが、関西送配電がこういうシステムで状況を把握しているのが分かり、今後はもっとスムーズに連携できるかと思った」と話した。

 なお、配電自動化システム見学に先立ち、配電営業所の役割や業務の内容についての説明もあった。

(2024年2月29日付紙面より)

配電自動化システムについて説明を受ける参加者=27日、新宮市野田の関西電力送配電株式会社新宮配電営業所
2024年02月29日
2 一般会計総額は32億2000万円
 次年度の当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が27日、2024年度の一般会計当初予算案を報道発表した。歳入歳出の総額は32億2000万円で前年度比4・6%増。構成比は別図の通り。

 6月2日(日)執行予定の町長選挙・町議会議員一般選挙を見据えて骨格編成を基本としているが、自治体として進めるべき事業は盛り込んでいる。予算規模が大きなところではぼたん荘改修事業1億8741万4千円を23年度一般会計からの繰り越し見込み額として、デジタル防災行政無線整備事業(3カ年)の2年目に係る予算1億4619万3千円、高速道路関連まちづくり事業(設計業務2カ年)の2年目に係る予算8461万8千円を計上。他に▽浄化槽設置補助事業(合併浄化槽設置を前提にした便槽撤去や宅内配管工事への補助の導入)▽町内診療所電子カルテ導入事業(七川、明神、三尾川〈みとがわ〉、小川の各診療所に電子カルテを導入して業務の効率化と診療所間での情報共有を図る)―といった新規事業を含んでいるという。

 併せて国民健康保険、同保険七川診療所、同保険明神診療所、へき地診療所、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計当初予算案の額も発表。その合計額は約12億37万6千円で、24年度の予算規模は44億2037万6千円(前年度比2・7%増)という。簡易水道事業については同年度から公営企業会計「簡易水道事業会計」へ移行するため、同規模には含んでいない。

 同案は町議会第1回定例会へ上程して審議、承認を求める。

(2024年2月29日付紙面より)


2024年02月29日
3 食べて歩いて町を満喫
 ウオークイベントに139人  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は24日、那智勝浦町内で第2回「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin那智勝浦」を開催した。全国から139人が参加し、数々の振る舞いを楽しみながら町内約9㌔を歩いた。

 ガストロノミーは「美食学」を意味するフランス語。その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食文化に触れ、さらに日本の「温泉」も楽しんでもらう旅行体験が「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」とされている。町内では、観光客の消費額を高め、特産品や地域の魅力を発信することを目的に昨年初実施した。

 参加者はブルービーチ那智からスタート。自分のペースで歩きつつ、勝浦八幡神社や熊野古道・大辺地の駿田峠、補陀洛山寺などを巡った。遊覧船で紀の松島めぐりもあった。食では、道中各所で「熊野水もうで」や色川茶、生マグロのすしやアラ汁、かぶと焼き、太田産の野菜、まりひめいちご大福などを楽しんだ。

 宿泊ありの参加者も多く、島根県から友人と2人で参加したという50代女性は「歩くのが好きで、ネットの広告を見て参加した。昨日は那智山の神秘ウオーク、今日は町歩きと楽しめています」と語る。美食のお目当ては「やっぱり伊勢エビの炭火焼きですね」と話していた。

(2024年2月29日付紙面より)

まぐろのアラ汁に行列=24日、那智勝浦町築地
勝浦八幡神社で「熊野水もうで」など振る舞う
2024年02月29日
4 「太田」をイメージして
 新施設げた箱にペンキ塗り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」で26日、新施設オープンに向けたげた箱のペンキ塗りがあった。同町立太田小学校の1~4年生14人と中里地区の高齢者ら8人が協力し、「太田」をイメージして太田川やクマノザクラ、イチゴなどを描いた。

 新施設は旧太田中学校の講堂を改装したもので、発酵食商品の加工フロアや水洗トイレ、シャワールームなどを整備。地域内外の人々の交流拠点を目指し、地元住民の手で改装に取り組んできた。使用開始は3月下旬予定。オープンまで間近となる中、地域の高齢者を対象とした「福祉プログラム」と小学生との交流を兼ねて企画した。

 旧講堂に集まった一行は「太田には何がある?」とアイデアを出し合い、板張りの床に水で下絵を練習。三つのげた箱に協力してふるさとを描いた。乾いていないペンキに木の枝で模様をつけたり、ティッシュで縁をぼかしたりと、高齢者たちの「すご技」を発見する児童の姿もあった。

 山根康誠君(1年)はペンキだらけの手で「太田川にナマズを描いたよ」と笑顔で話していた。

(2024年2月29日付紙面より)

児童と高齢者らが協力し=26日、那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」
太田川に魚を描く
2024年02月29日
5 遠泳で心身と連携を強化  消防本部潜水隊の隊員ら  (串本町 )
2024年02月29日
6 配置と業務の考え下ろす  対応する職員へ事前説明  (串本町 )
2024年02月29日
7 本の魅力を見つめ直す  生徒に向けた読書講座  (光洋中 )
2024年02月29日
8 総務大臣表彰を受賞  山岳奉仕活動が評価  (新宮山彦ぐるーぷ )
2024年02月29日
9 能登半島地震の教訓生かせ  リエゾン派遣の柴田通仁さん  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
10 警察官の仕事を学ぶ  新宮署が児童に出前授業  (三輪崎小 )
2024年02月29日
11 皆さんの大切な一票を  王子ヶ浜小で前期児童会選挙  (新宮市 )
2024年02月29日
12 会場全体が盛り上がる  城南中でダンス発表会  (新宮市 )
2024年02月29日
13 大漁と地域の発展祈る  宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
14 地域の安寧を願う  天満天神社の例大祭  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
15 世界遺産登録20周年を契機に  藤根正典県議らが報告会  
2024年02月29日
16 一流選手から技術教わる  4年ぶり、杉井杯争奪卓球大会  
2024年02月29日
17 健診受診率向上目指し  商品券当たる初の抽選会  (紀宝町 )
2024年02月29日
18 艶やかに、11団体が共演  第13回新宮市伝統芸能大会  
2024年02月29日
19 さまざまなゲーム楽しむ  中央児童館で「あそび大作戦」  (新宮市 )
2024年02月29日
20 お悔やみ情報
  
2024年02月28日
21 女性の加行満行山伏が誕生
 熊野修験再興後に初  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の行者堂で、成田瀧英(りゅうえい)さん(51)が、山伏として護摩焚(だ)きを許される加行(けぎょう)満行を果たした。熊野修験再興後、女性では初。24日の月例護摩供では、成田さんが初めて護摩焚きを厳修した。

 成田さんは修験道の世界に足を踏み入れたきっかけについて「ご縁あってのこと」と語る。1972年に秋田県で生まれ、仕事のために東京都板橋区熊野町へ上京。熊野権現を勧請(かんじょう)した熊野神社の近くに住んでいたことから、当地方の熊野三山を訪れた。

 海と山が近く、水の循環が体感できる熊野の自然に魅せられ、神秘ウオークやあげいん熊野詣で何度も何度も通い詰めるうち、先輩の山伏たちとの出会いで、かつて神仏習合の一大修験道場であった那智山の歴史や宗教観に触れていったという。

 2018年の大峯奥駈修行の「春の峯入り」で初めて鈴懸の山伏装束を身に着け、22年には得度して剃髪(ていはつ)。山林抖擻(とそう)や那智四十八滝回峰行、写経、読経などの修行を積み、昨年10月に150年ぶりに再建された熊野修験の根本道場「行者堂」で加行を積んだ。

 多くの人々の支えを受けて修行を積んできた成田さん。「山からお力を頂き、里に下りてきた時に皆さまにお分かちすること、神仏と人をつなぐのが山伏の役目。今後はさらに利他行に努めたい。そして、日本第一霊験所である那智山のこと、熊野修験のことを多くの人に伝えていきたい」と話す。

 熊野修験の大導師である髙木住職は「昔は女人禁制の聖地が多い中、熊野は浄不浄や性別、身分を問わずにあらゆる人々を受け入れてきた。熊野で修行をした山伏が先達として人々を導き、熊野比丘尼(びくに)として信仰を広めた女性たちもいた。この地で成田さんが厳しい修行を積まれ、加行満行されたのは非常に意義深

いこと」と語り、今後の活躍に期待を込めていた。

(2024年2月28日付紙面より)

護摩焚きを行う成田瀧英さん=24日、那智勝浦町那智山の行者堂
ほら貝を吹く
2024年02月28日
22 エリア内の魅力再確認
 第11回フェスタ講演会  (南紀熊野ジオパーク )

 第11回南紀熊野ジオパークフェスタの講演会が24日、串本町潮岬にある同パークセンターであり69人(主催者発表)が聴講しエリア内の魅力を再確認する一助にした。

 本年度のフェスタの前半となる企画。盛りだくさんのブースなどと講演会の両方をじっくり親しみたいという声に応え、今回は講演会と式典・各種ブースを別日に設定し、前後半2日間として来場を呼びかける内容としている。

 今回は11年目を迎えていま一度初心を振り返るという趣旨でこの講演会を計画。講師は和歌山大学(紀伊半島価値共創基幹災害科学・レジリエンス共創センター)の客員教授・後誠介さんで、「今改めて、南紀熊野ジオパークの魅力は!」と題して登壇した。冒頭で①熊野の霊場を育んだ大地②安らぎの景観・驚きの景観③きらめく紀州路④紀の国・温泉の謎を解く―の4点を論旨として掲げ、①では熊野古道大雲取越えの道中にある丸石、那智大滝、神倉神社のゴトビキ岩、熊野川の御船島(みふねじま)、古座川の河内島(こうちじま)、交通の難所として知られる三重県尾鷲市~紀伊木ノ本間、一枚岩や虫喰岩(むしくいいわ)や橋杭岩などに順次着目し、これらは総じて熊野酸性岩が織りなす造形であると紹介。元となった熊野カルデラ火山は隆起と風化などで山体がなくなり、現在は地下1000~2000㍍でできた熊野酸性岩が露頭している状態だとした。

 ②では安らぎを感じさせる志原海岸と驚きを感じさせるフェニックス褶曲(しゅうきょく)などを対比し、付加体と前弧海盆堆積体の見え方の違いを示唆。③ではヤッコカンザシの遺骸や丘陵部に海岸の砂利が乗っている状況から大地の隆起を捉え、さらに海面上昇・下降が絡み合って現在の景観が形作られている状況④では同パークエリアの温泉水の大部分が雨水と地下から上がってくる熱流体が混ざることで作られ、雨水は放射性水素年代測定で100年以上前の降水に由来することが分かっていてそこに価値があると解説するなどした。

(2024年2月28日付紙面より)

南紀熊野ジオパークの魅力を説く後誠介さん=24日、串本町潮岬
真摯(しんし)に聴講し魅力の視点を探る聴衆
2024年02月28日
23 学びの成果を住民に発表
 相野谷小中が防災学習  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷中学校(矢田哲也校長)と相野谷小学校(竹本和拡校長)は26日、人権・防災学習を同町高齢者生産活動センターなどで行った。中学1年生8人と小学5、6年生16人が地域住民と共に校区内の平尾井地区を防災の視点を持ちながら歩き、全3回の学びで得たことを発表した。

 2021年度から小中合同で取り組んでおり、地域の特徴や災害時の危険箇所を点検して防災マップを作り、安全に避難する手段を身に付けるとともに、地域の一員として自分にできることを考えるのが狙い。三重大学大学院工学研究科准教授の川口淳さんを講師として迎えている。

 児童生徒は4班に分かれて1月にタウンウォッチング、今月6日に防災マップを制作しており、この日は学習のまとめとして地域住民や学校運営協議会、保護者に参加を呼びかけ、同じコースのタウンウォッチングと学習発表会を行った。

 センターを出発した児童生徒は1月の点検で調べたことを住民に説明。住民からも紀伊半島大水害の被害を聞きながら地区内を歩いた。センターでは川口さんが地域の特性を踏まえ、災害時に気を付けることなどを解説。能登半島地震にも触れた上で、「災害のメカニズムは二つで、自然、そして社会の脆弱(ぜいじゃく)性(ハード、ソフト)が起こす」と指摘。学習ではハード、ソフト両面を学んだとし、「誰がどこで何をできるかを常に見つけてほしい」。地域全体に向け、「若い人は少ないがいる。子どもたちもいずれ出て行くかもしれないが、故郷に年に何度かは帰ってくる。能登は帰省していた若い人が力になった。子どもたちを大切にしてほしい」と呼びかけた。

 学校運営協議会の西村喜久男会長は「大人の視点では気付かないことに気付けた。高齢化が進むが、皆さんと連携し防災減災に努めたい」と話した。

(2024年2月28日付紙面より)

防災マップを掲示し発表する生徒=26日、紀宝町平尾井の町高齢者生産活動センター
消火栓とホース収納箱を説明する児童生徒=同日、紀宝町平尾井
2024年02月28日
24 カミジ技建が堤防草刈り
 火災予防兼ね、住民らも感謝  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の旧宇久井海水浴場の堤防で26日、草刈りがあった。カミジ技建株式会社の社員7人が区役員や地域のボランティアに協力し、町道フェリー港線沿い175㍍の生い茂ったススキやセイタカアワダチソウを刈り取り、トラックへ積み込んでいった。

 以前は沿線住民が草刈りや剪定(せんてい)、犬のふん対策の注意看板設置などの環境美化に取り組んでいたが、高齢化によって活動が困難に。区や住民ボランティアによる草刈りやクリーンセンター搬入、裁断焼却にも大きな労力を要し、難航していた。

 町内では今年、4件の火災が相次いで発生しており、地域住民から「もしたばこのポイ捨てでもあれば、枯れたススキにすぐに燃え広がってしまう」と懸念する声が上がっていたところ、宇久井の旧フェリーターミナルで新宮港港湾施設整備工事の消波ブロック製造を請け負うカミジ技建が協力を申し出た。

 宇久井区の土井正治総区長は「過去には堤防の排水用の溝が詰まって浸水被害があったことも。住民生活のため、定期的な草刈りや溝掃除は重要。地域貢献ということで協力が得られてありがたい」と感謝を述べていた。

 3月2日(土)には、株式会社夏山組が側溝の排水不良に伴う泥上げの奉仕活動を行う予定だ。

(2024年2月28日付紙面より)

生い茂ったススキなどを刈る=26日、那智勝浦町宇久井
2024年02月28日
25 環境整う体育館で汗流す
 神戸大学卓球部が合同合宿  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
26 宇久井がV、三輪崎と県大会へ
 県下小学生バレーボール新人県予選大会  
2024年02月28日
27 タイプ木前でガイド練習  高池小6年、本番に向け  (古座川町 )
2024年02月28日
28 ネットの安全な利用法  情報モラル研修会で学習  (光洋中 )
2024年02月28日
29 朝食の重要さなど学ぶ  高田小で食育授業  (新宮市 )
2024年02月28日
30 山東正巳さんが講話  入選著書「貨幣の道具類」  (新宮市 )
2024年02月28日
31 市民ネットワークの場に  「公共図書館の役割」講演会  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
32 当初予算案など審議  市議会定例会が開会  (新宮市 )
2024年02月28日
33 感謝の気持ちを込め発表  三輪崎小で6年生を送る会  (新宮市 )
2024年02月28日
34 役割や仕組みを学ぶ  園児が丹鶴ホール見学  (はまゆう・こども園 )
2024年02月28日
35 楽しみに待っているよ  神倉小で体験入学  (新宮市 )
2024年02月28日
36 手話の重要性を周知  県聴覚障害者協会が上映会  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
37 災害に備えるヒントに  町民に急援隊活動を報告  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
38 運動会ごっこで成長した姿  0歳児が保育参観  (紀宝町 )
2024年02月28日
39 ようこそ熊野新聞へ  9人が新聞作りを学ぶ  (紀宝町立成川小学校 )
2024年02月28日
40 タイへ高級かんきつを輸出  富裕層向け、日本の3倍の価格  (JA伊勢 )
2024年02月28日
41 当初予算10%増の68億円  西田健町長が所信表明  (紀宝町議会開会 )
2024年02月28日
42 アセビの花が咲き始める  宇久井ビジターセンター  
2024年02月28日
43 お悔やみ情報
  
2024年02月25日
44 邪気払い安泰願う 横綱が奉納土俵入り (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で24日、横綱照ノ富士の奉納土俵入りがあった。多数の観覧者が見守る中、横綱が本殿前で土俵入り。邪気を払い安泰や平和を願う意味を込め、力強い四股を踏みせり上がった。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して行われた。照ノ富士は、伊勢ケ濱部屋に所属する第73代の横綱で、モンゴル出身の32歳。熊野本宮大社での横綱の奉納土俵入りは初となる。同部屋の和歌山後援会長の協力で実現した。

 境内では、本殿正面の位置に土俵が設置されていた。来賓や一般の観客は、開始前から会場で待機していた。照ノ富士は、紙垂(しで)の下がった純白の綱を腰に締め、露払いと太刀持ちを従えて土俵入り。土俵の中央に進み本殿の方角を向き、かしわ手を打ち、四股を踏んだ。「攻め」の姿勢を表すといわれる、両手を左右に広げる「不知火(しらぬい)型」でのせり上がりを見せて土俵入りを終え、退場。観客から拍手が湧き起こった。

 九鬼宮司は、奉納土俵入りに先立つあいさつで、能登半島地震に言及。「横綱の奉納土俵入りは、邪気を払い正気を招く意味がある。天変地異を収め、国民の安泰や世界の平和(が実現すること)を願い、(今日の姿を)目に焼き付け、心に刻んでほしい」と呼びかけた。

 照ノ富士は土俵入りを終え「よみがえりの地で土俵入りしたことをうれしく思う」と感想。能登半島地震などを念頭に「二度と起きないようにとの思いで取り組んだ」と明かした。

  □     □

■立見券を求め行列

 観客は200枚しかない立見券を求め、当日の早朝から行列を作っていた。先頭の70代女性は「みなべ町から来た。近くの民宿に泊まり、朝の1時半から並んだ」と話していた。また、大社へと上がる階段の途中の広場にモニター2基が設置され、立見券を入手できなかった観客はここで観覧した。

(2024年2月25日付紙面より)

「不知火型」のせり上がりを見せる横綱の照ノ富士=24日、熊野本宮大社
立見券を求め早朝から行列ができた
2024年02月25日
45 パンや水の備蓄入れ替え
 那智勝浦町内の防災倉庫で  

 那智勝浦町は21、22の両日、町内の防災倉庫で、備蓄食料のパン4800食、水(500㍉㍑のボトル9840本)の入れ替えをした。賞味期限が近づいたことによるもので、雨の中、町職員が運搬作業をした。

 同町では残りの賞味期限が1年を切ったものから順次入れ替えており、今回、パンは町内9カ所、水は7カ所で実施した。

 パンは5年保存で、アレルギー対応のため、卵使用・不使用のものが半分ずつある。水はこれまで2㍑ボトルで備蓄していたが、被災者への配布のしやすさや飲み切りやすさ、衛生面を考慮し、今年から500㍉㍑ボトルに。備蓄物資の積み増しなども見据え、5年保存から10年保存のものへ変更した。本年度中に、追加でアルファ米1000食分を勝浦小学校の防災倉庫へ導入する予定だ。

 賞味期限が近づいた備蓄食料は、イベント等で町民へ配布する他、フードバンクにも寄贈する予定となっている。

(2024年2月25日付紙面より)

備蓄パンの搬入を行う町職員=21日、那智勝浦町立勝浦小学校内の倉庫
2024年02月25日
46 第三の場所で話そう 食堂が協力、3月から開催 (紀宝町)

 家や学校、職場でもない第三の場所「サードプレイス」をつくろうと、紀宝町井内の食堂で「kokoro(こころ)カフェ~地域のサードプレイス~」が3月から始まる。同町地域おこし協力隊の看護師2人が出迎え、誰でも気軽に立ち寄って話せる場を目指す。

 協力隊の沼澤幸子さんと米中京子さんは昨年8月に着任し、死生観を深めるワークショップを開くなど町民の心のケアを担う看護師として活動。沼澤さんはがん患者やその家族をケアする一般社団法人がんサポートナースを運営している。

 3月2日(土)から始まる「kokoroカフェ」は、地元食材を使った定食などを提供している「kokoro食堂」店主・尾﨑亜紀さんの協力で営業時間後の食堂を会場に。がん患者やその家族、子育て中の人、自宅で介護している人などを対象としているものの、申し込み不要で誰でも参加できる。参加費は100円。

 毎月第1土曜日の午後2時~4時にオープンし、時間中は食堂のドリンクも有料でオーダーできる。また、事前に連絡すれば個別に話す時間も設ける。

 沼澤さんは「町内には『カフェいっぷく亭』(認知症の人やその家族など対象)や『みどりのやね』(専門職が迎える認知症カフェ)などがあり、選択肢が増えればうれしい。肩の力を抜いて一緒におしゃべりしませんか」。

 食堂はおもちゃをたくさん置いたり、座敷の個室を設けたりと子育て中の客に気兼ねなく利用してもらえるよう配慮していて、尾﨑さんは「ここでそんなことができたらいいな、そんな場所が増えていったらいいなという思い。活動を応援したい」と話していた。

 食堂の住所は同町井内575の1。

(2024年2月25日付紙面より)

「kokoroカフェ」が開かれる「kokoro食堂」=紀宝町井内
2024年02月25日
47 近大新宮、初の準優勝
 近畿高校サッカー選手権大会  

 第76回近畿高校サッカー選手権大会の準決勝と決勝戦が23日、紀三井寺公園陸上競技場と同公園球技場で開かれ、12年ぶりに出場した近畿大学附属新宮高校(和歌山3位)が初めての準優勝を飾った。フェアプレー賞も受賞した。

 近大新宮は、球技場で行われた準決勝で、同じ和歌山県勢の初芝橋本(和歌山2位)と熱戦を展開。両チームとも得点を与えない緊迫したプレーを繰り広げ、0―0でPK戦へ。3―2でPKを制した近大新宮が初芝橋本に初めて勝利した。

 決勝戦では東山(京都1位)と対戦。前後半で3点ずつを奪われる厳しい状況でも諦めることなく、前を向き、輝きを失うことはなかった。試合終了間際、大谷侑誠君(1年)がシュートを決め意地を見せた。1―6で敗れたものの、強豪ひしめく近畿で堂々の2位となった。

 大会を振り返り、塩﨑統夫監督は「強豪ばかりがそろう中、1回戦の履正社に勝利したことがいい流れとなった。選手たちも試合ごとに自信を持ってプレーしており、想像以上の力を見せていました。何より、このような結果を残すことができたのは保護者の方々や学校、多くの人たちからの応援や支えがあったからこそ。これからも向上心を忘れず、さらなる高みを目指していければ」と喜びを語っていた。

(2024年2月25日付紙面より)

近畿大会で初めて準優勝した近大新宮の選手たち=23日、紀三井寺公園陸上競技場(同校提供)
2024年02月25日
48 1位に小阪享志さん  写連新宮支部2月例会  
2024年02月25日
49 無理ない筋トレを学ぶ  太地町社協主催で教室  
2024年02月25日
50 効果的な情報発信は  SNS活用の講座で学ぶ  
2024年02月25日
51 地元3校とも定員割れ  県立高校入試出願状況  (和歌山県教委 )
2024年02月25日
52 佐藤春夫の好物「バリコ」 書簡調査で新たに判明 
2024年02月25日
53 安全競技で爽やかな汗  18人がタスポニー体験  (那智勝浦町 )
2024年02月25日
54 ゲームを通じ意識高める  くろしお児童館で防災学習会  (新宮市 )
2024年02月25日
55 入学したら一緒に勉強しよう  南大居保と太田小が交流  (那智勝浦町 )
2024年02月25日
56 交流を図る安らぎの場に  「蒟竹笑」がモーニングカフェ  (新宮市 )
2024年02月25日
57 ひな人形の飾りを工作  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2024年02月25日
58 会員から募った義援金託す  町老連「新春のつどい」  (御浜町 )
2024年02月25日
59 交流深め、和気あいあいと  親睦グラウンドゴルフ大会  (紀宝町シルバー人材セ )
2024年02月25日
60 手話で懐メロ、楽しむ  和やか「いっぷく亭」  (紀宝町 )
2024年02月25日
61 桃の節句、祝うように  鮮やかハナモモが見頃  (御浜町 )
2024年02月25日
62 お悔やみ情報
  
2024年02月21日
63 けが防止のために運動を
 公務災害防止研修に98人  (新宮市消防団 )

 新宮市消防団(中谷健兒団長)による公務災害防止研修「健康づくりセミナー」が18日、市役所別館大会議室であった。団員98人が参加し、運動を通して健康管理への認識を深めた。

 東日本大震災や紀伊半島大水害で活動中に消防団員が犠牲となったことを踏まえ、消防団安全対策事業の一環として実施。中谷団長が「消防団が活動する災害現場は精神的負担や危険が伴う。皆さんの能力を発揮してもらうためには健康が大事。研修を通して今後の健康増進につなげてください」とあいさつした。

 健康運動指導士でNPO法人日本健康運動指導士会の杉浦資史さん、川村護さんが講師を務めた。

 杉浦さんは「全国で80万人が消防団に所属しており、年間1100件以上のけが、事故が起こっている。訓練中の肉離れ、捻挫などが多く、日頃の体づくり、運動によって予防できることがある」と説明。けがなく活動できるよう「毎年、健康診断を受け、日常生活に運動を取り入れてください」と呼びかけた。

 団員らは、いすに座ったまま腕、肩、足首、股関節などのストレッチをし、タオルを使ったトレーニングにも取り組んだ。首や腹筋などを鍛える運動に続き、2人一組で体幹トレーニングを実践、全身運動で脳の活性化も図った。

(2024年2月21日付紙面より)

タオルを使ったトレーニングに取り組む=18日、新宮市役所別館
2024年02月21日
64 近大新宮が準決勝進出
 近畿高校サッカー選手権大会  

 第76回近畿高校サッカー選手権大会の準々決勝が18日、上富田スポーツセンターで行われた。12年ぶり出場の近畿大学附属新宮高校(和歌山3位)が近江(滋賀1位)と対戦。3―1で勝利し、準決勝進出を決めた。

 大会には近畿2府4県の代表16校が出場し、17日に開幕した。

 近大新宮は1回戦で履正社(大阪第2代表)と対戦。後半2分に先制を許したが、16分に西世愛君(2年)が得点し同点に追い付いた。試合はPK5―4の末、初戦突破を果たした。

 準々決勝の近江戦では前半7分に西君のアシストから住川宗正君(2年)がシュートを決め先制。22分に和田尽主将(同)から弓場蒼太君(同)、28分に住川君が再び得点を挙げた。後半31分には1点を返されたものの、リードを守り試合を制した。

 準決勝2試合は23日(金・祝)午前10時30分からを予定。紀三井寺公園球技場で近大新宮対初芝橋本(和歌山2位)、同公園陸上競技場で東山(京都1位)対草津東(滋賀2位)があり、午後2時から決勝戦と3位決定戦を行う。

(2024年2月21日付紙面より)

ベスト4進出を決めた近大新宮の選手たち=上富田スポーツセンター(近畿大学附属新宮高校提供)
熱戦を繰り広げた近江との試合(同提供)
2024年02月21日
65 石井さん、湊君が全国佳作
 歯・口に関するポスター  (那智勝浦町 )

 日本学校歯科医会主催の令和5年度歯・口の健康に関する図画・ポスター中央審査会で、那智勝浦町立那智中学校3年の石井沙耶佳さんと同町立市野々小学校1年の湊陽琉君の作品が、それぞれ全国佳作で入賞を果たした。

 児童生徒の口腔(こうくう)衛生に関する理解と認識を高める目的で毎年実施しているコンクール。石井さんの作品は和歌山県審査の中学校の部、湊君は小学校低学年の部で最優秀賞に選ばれ、和歌山県代表として中央展に出品されていた。

 石井さんの作品は「食べる楽しさを健康な歯と共に」との言葉とともに、自身と祖母が笑顔でスイーツを食べる様子を描いており「甘い物が好き。年を取っても、おいしい物を一緒に食べられたらいいなと思いを込めた」と語る。

 いつも使っている黄色い歯ブラシがポイントだという湊君は「毎日朝昼晩と歯磨きをしている」ときれいな歯で笑顔を見せた。同コンクール県審査では市野々小学校2年生の大谷英吉君も入選に選ばれており「虫歯は一本もないよ」と話していた。

(2024年2月21日付紙面より)

石井沙耶佳さん(那智中学校3年)の作品
湊陽琉君(市野々小学校1年)
大谷英吉君(市野々小学校2年)
2024年02月21日
66 パソコンでサポート詐欺体験
 紀宝警察署協で委員が  

 第4回紀宝警察署協議会が19日、同署であった。協議会委員がサポート詐欺を体験、パソコンに表示された「許可」を無造作にクリックしてしまい、詐欺に引っかかった。

 サイバー犯罪対策は生活安全刑事課の担当署員が講話。コロナ禍のステイホームで、電子決済、ネットショッピングなどサイバー空間の公共空間化が加速し、スマートフォンによるインターネット利用増加とともに、サイバー犯罪も増えているという。

 フィッシングによる個人情報などの詐取、ウイルス感染、偽警告によるサポート詐欺の事例を挙げ「サポート詐欺で警告などが鳴ると、自分での対処は難しい。警告画面は直接電源を切るなどの措置が大事」と伝えた。

 協議で森阪剛士署長が昨年の管内概況を説明した。特殊詐欺は前年より2件多い4件で被害総額は約1010万円で、前年より約997万円増加。架空料金請求詐欺2件30万円、還付金詐欺1件約50万円、金融商品詐欺1件930万円だった。「金融機関やコンビニなどを連携した水際対策、高齢者への被害防止を呼びかけたい」と述べた。

 交通事故は317件で前年より24件増加。物損事故308件、人身事故9件、死者はなかった。車両単独の自損事故が5割、国道42号での事故が2割を占めた。署では、運転者の緊張感の保持のため「見せる交通指導取り締まり」を強化し、交通安全教室、広報啓発活動を継続するという。

 ドメスティックバイオレンス(DV)6件、ストーカー4件、児童虐待15人、高齢者虐待2件あり、児童虐待が前年より10人増加した。少年補導は4件増え8件だった。刑法犯認知件数は59件で、検挙数は51件。窃盗犯が6割以上を占めた。

(2024年2月21日付紙面より)

サポート詐欺を体験する委員=19日、紀宝警察署
2024年02月21日
67 天皇陛下からの御下賜金  社会福祉法人いなほ福祉会  (那智勝浦町 )
2024年02月21日
68 地域の無病息災など願い  王子神社で春の例大祭  (新宮市 )
2024年02月21日
69 平家物語と熊野、ひもとく  東大人文・若手国際フォーラム  (新宮市 )
2024年02月21日
70 1万人超来場でにぎわい  4年ぶり「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )
2024年02月21日
71 地内隆盛と火盗守護願う  古座神社で愛宕権現例祭  (串本町 )
2024年02月21日
72 避難所運営の発想など体験 西向中親子レクで防災学習 (串本町)
2024年02月21日
73 周産期救急の現状学ぶ  7消防本部の職員60人  (熊野市 )
2024年02月21日
74 クマノザクラが開花か  粉白の国道42号沿い  (那智勝浦町 )
2024年02月21日
75 児童が宝探しに挑戦  中高生運営のイベント  (那智勝浦町 )
2024年02月16日
76 高校医療費無償化か
 新宮市長が年頭に指針  (3月議会の提案目指す )

 新宮市の田岡実千年市長が今年の年頭所感で、子ども医療費無償化制度の高校卒業までの拡充を打ち出している。実現すれば新宮・東牟婁の6市町村のうち4例目となる。市議会3月定例会での提案を目指している。

 新宮市の子ども医療費の無償化は現在、中学卒業まで。厳密に言えば、中学卒業時の年齢となる、15歳となった年度末までとなっている。市自治会連合会から要望を受けるなどの経緯を経て、2017年8月から無償化実施となった。

 高校卒業まで拡充されることに期待する声もある。長女が高校1年生となる市内在住の30代女性は「ぜひ(拡充に)なってほしい。高校生にもなると病院に行く回数は少ないけれど、何かあった時に迷わず行けるので、やっぱり違う。早くなってほしい」と話した。

 なお、新宮市と東牟婁郡では2月6日現在、太地町、古座川町、北山村が高校卒業まで、厳密に言えば18歳となった年度末までの無償化を果たしている。太地町は12年4月に中学卒業まで、17年4月に高校卒業まで無償化。古座川町は12年8月に中学卒業まで、17年4月に高校卒業まで無償化となった。北山村は10年以上前のため不明とのことだった。

 対して、那智勝浦町と串本町は中学卒業まで。無償化となった時期は順に、12年8月からと16年8月からだった。

  □     □

■三輪崎に常設エコ広場



 年頭所感では、市役所三輪崎支所への常設エコ広場の開設もうたっている。すでに予算も議会の承認を受けている。

 常設エコ広場は2月6日現在、旧市内にある市役所第4駐車場の1カ所のみで開設。平日の午前9時から午後4時までスタッフが常駐し、市民が持ち込むごみの分別に協力している。22年10月に開始、問題の発生も特にないという。

(2024年2月16日付紙面より)

列車を降りて学校へと向かう高校生=JR新宮駅
2024年02月16日
77 鳴り響く托鉢の鈴
 被災地へ、広がる支援の輪  (曹洞宗青年会 )

 曹洞宗三重県第二宗務所青年会(北知秀会長)の10人が14日、能登半島地震の被災地支援を目的とした托鉢(たくはつ)をした。熊野市から紀宝町にかけて約20㌔を歩き、浄財を募った。集まった募金は被災地に寄付される。

 第二宗務所は尾鷲市~紀宝町、北山村の曹洞宗寺院の組合で、青年会は組合に所属する45歳以下の僧侶を基本とした組織。直接、浄財を受け取り、被災地へ寄付することとともに、寄付そのものへの関心を持ってもらうことを願い、初めて義援金目的で計画した。

 熊野市木本町の祐福寺を午前10時に出発。托鉢衣を着て網代笠(あじろがさ)をかぶり、鈴を鳴らして協力を求めた。この日歩いた道は、熊野古道「伊勢路」の中でも浜街道と呼ばれ、伊勢神宮より熊野三社を結ぶ参詣の道として、古来より人々の祈りを支えてきた。

 住民らは、青年会の思いをくみ、家から外に出て「ご苦労さま」「頑張ってください」などと声をかけ、寄付金を手渡していた。

 5時間ほどかけて紀宝町鵜殿の東正寺に到着。北会長は「地域の方々の協力なくして托鉢は成り立たない。たくさんの浄財を頂いたことに感謝しています。今後もつながりを深める活動を続けたい」と話していた。

(2024年2月16日付紙面より)

被災地支援の托鉢を行った青年会のメンバー=14日、熊野市木本町
義援金の浄財を手渡す
2024年02月16日
78 宇宙にちなむ生き物紹介
 ロケット応援水槽を展示  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で10日、「串本ロケット応援水槽」=写真=の期間限定展示が始まった。

 館内Aゾーンにあるトピックス水槽を用いた趣向。スペースワン株式会社がロケット「カイロス」初号機の打ち上げ日時を3月9日(土)午前11時~正午と発表したことを受け、宇宙と海の違いはあるがそれぞれに自然科学を学んできた仲間として成功を祈り打ち上げを来館者に伝える思いで飼育スタッフの中村公一さんが企画した。

 同館のコンセプトに基づき串本の海から宇宙にちなむ生き物を複数種類厳選して採集し準備した。▽名前に「ホシ」が入った生き物(ホシササノハベラ・ホシゴンベ・ミツボシクロスズメダイ・クロホシイシモチ・ホシマンジュウガニ)▽学名が星にちなんだ生き物(サカサクラゲ〈Cassiopea sp.〉・キクノハナガイ〈Siphonaria sirius〉)▽形が星の生き物(アオヒトデ・ムラサキヒトデ・ミナミジュズベリヒトデ)▽宇宙(ソラ)に関係する名前の生き物(ソラスズメダイ)▽その他(サンゴイソギンチャク〈ミツボシクロスズメダイのすみか用〉)―の5グループ構成で、12種類約70点を同時飼育(サカサクラゲとキクノハナガイは水槽内で隔離する形で飼育)している。

 加えて地球など惑星を連想させる飾り物と中村さんが「カイロス」を模して手作りした60分の1スケールの木彫りロケットを釣り糸で位置を決めながら浮かせていて、「宇宙の海」で串本の海の生き物が動き回る様子に親しむことができる。

 水槽周囲の解説モニターで展示している生き物の特徴も紹介。中村さんは「ロケットの見物客にもご覧いただけたらうれしいが、一番は観光で来たお客さまが展示を通して串本はロケットが打ち上がるまちだと気付いてくれること。そのような応援ができれば何より」とこの展示に込めた思いを語る。

 展示期間は3月10日(日)までだが、打ち上げが天候などの事情で延びた場合は相応の延長も考えるという。館内展示で、鑑賞する場合は入館料が必要。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2024年2月16日付紙面より)


2024年02月16日
79 思いやり忘れず助け合う
 太田小で福祉学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)で13日、福祉学習があった。3、4年生7人が美熊野福祉会の施設利用者で全盲の溝本和彦さんから視覚障害がある人の見え方や生活などについて教わった。

 学習は、児童がさまざまな人の立場や人生を体験することで、自分たちに何ができるのかを考えて福祉への学びを深めることを目的に行われた。この日は同福祉会と町社会福祉協議会の職員も来校した。

 溝本さんは子どもたちを前に「見えない人のことを知ろう」をテーマに講話した。視覚障害の症状には▽全く見えない▽物が半分しか見えない▽望遠鏡を通しているようにしか見えない―など、人によって違いがあると説明。生活の中でさまざまな状況を把握していると述べ「毎日を安心して生活し、いろんなところに行って楽しむ権利があります。みんなが思いやりの心を持って、お互いに助け合うことを忘れてはならない」と語った。

 福祉会職員は溝本さんの日常生活に触れながら白杖(はくじょう)や盲導犬、点字ブロック、音響信号機、ガイドヘルパーの重要性を説明。優しく声をかけ、サポートしてあげることが大切とし「みんなの思いやりの気持ちが見えない人に大きな安心感を与えます」と伝えた。

 後半には、児童が2人一組になってアイマスクを装着し、全盲の体験や点字学習にも取り組んだ。

 下地ひまりさん(3年)は「アイマスクの体験で目が見えない怖さが分かった。その中で溝本さんが生活していることに驚きました。これからは町で困っている人を見かけたら、少しでも助けられるようになりたい」と話していた。

(2024年2月16日付紙面より)

溝本和彦さん(右)の講話に耳を傾ける児童=13日、那智勝浦町立太田小学校
全盲の疑似体験に臨んだ
2024年02月16日
80 最高の結果で恩返しを
 ㈱ニチダイ野球部が春季キャンプ  (新宮市 )
2024年02月16日
81 木下そよ香さんが活躍
 全国女子ラグビー選手権でトライ  (那智勝浦町 )
2024年02月16日
82 近大新宮が近畿大会へ
 県高校サッカー新人大会男子の部  
2024年02月16日
83 大学生14人が体験学習  武者修行プログラムで  (那智勝浦町 )
2024年02月16日
84 効果的な店舗演出は  販売促進セミナー開催  (新宮商工会議所 )
2024年02月16日
85 賢いSNSの使い方とは  共育ミニ集会に保護者ら  (那智勝浦町 )
2024年02月16日
86 特選に堀力朗さん  写連紀南支部1月優秀作品  
2024年02月16日
87 校舎に映像、バレンタイン演出  初のイベント「近愛祭」  (近大新宮 )
2024年02月16日
88 「ビー玉落とし楽しい」  中央児童館「つくってあそぼう」  (新宮市 )
2024年02月16日
89 海外協力隊の経験語る  カメルーン派遣の比嘉絢野さん  (光洋中教育講演会 )
2024年02月16日
90 県の少子化対策学ぶ  3市町の議員集まり研修会  (熊野・南郡 )
2024年02月16日
91 厄年や寿祝いで4人参列  古座神社で厄よけ祈とう  (串本町 )
2024年02月16日
92 1800人超の家族ら鑑賞  県書初競書会の中央展  (古座川町 )
2024年02月16日
93 4年ぶり従来奉仕にぎわう  大島・水門神社春季例大祭「水門祭」  (串本町 )
2024年02月16日
94 お悔やみ情報
  
2024年02月08日
95 4年ぶりの上がり子、1427人
 春の訪れ告げる「御燈祭り」  (神倉神社 )

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。今年は4年ぶりに一般参加の上(あ)がり子を迎え、1427人(主催者発表)が神倉山に集まり、山頂付近にあるご神体「ゴトビキ岩」の下で御神火を授かって下山した。

 1400年以上前から続くと伝わる全国でも珍しい女人禁制の祭り。白装束に荒縄を胴に巻き、草鞋(わらじ)を履いた男たちが、源頼朝が寄進したと伝わる鎌倉積みの538段の石段を上った。

 大松明(おおたいまつ)の御神火が上がり子たちの松明に行き渡った午後8時前、山門が開扉され、松明を手にした先頭集団が一斉に飛び出した。

 神倉山の麓に架かる太鼓橋付近では、山を下りてくる勇壮な男たちを大勢の家族や観光客たちが出迎えた。

(2024年2月8日付紙面より)

一斉に山門から飛び出す上がり子=6日、新宮市の神倉神社

2024年02月08日
96 空気砲を作って学ぶ
 少年少女発明クラブ  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は3日、新宮市役所別館で2月講座「空気砲を作って学ぼう」を開いた。近畿大学附属新宮高校スーパーサイエンス部の部員11人が講師を務めた。市内の小学生の会員17人が参加。段ボールで空気砲を作り打ち出したほか、大型の空気砲で紙コップを倒し、空気の威力を確かめた。

 発明クラブは全国各地で活動をしており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内の小学4~6年生を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 児童らは、部員の指導や協力を受けながら空気砲を作製した。段ボールを組み立てて直方体とし、一面に丸や三角など好みの穴を描き、部員にカッターで切り抜いてもらった。空気砲が完成すると、閉じたカーテンに向かい側面をたたき、飛び出した空気で揺れ動くことを確認。部員に煙を入れてもらい、空気が飛び出す様子を目視でも確かめた。参加者同士で打ち合って楽しむ姿もあった。

 高さ1㍍程度の、大型の空気砲も用意されていた。3㍍ほど離れた場所に、紙コップがピラミッド状に置かれており、これを倒せるかに挑戦。部員に煙を入れてもらい、児童が交代で後ろから押し出し、うまく倒れると歓声を上げて喜んだ。

 王子ヶ浜小学校5年生の岡野ななみさんは「作った空気砲は空気がいっぱい出た。大きな空気砲は少しずれて、うまく(紙コップが)倒れなかった。楽しかった。機会があったらまたやりたい」と話した。

(2024年2月8日付紙面より)

煙を入れて空気砲を楽しむ児童ら=3日、新宮市役所別館
大型空気砲を打ち出して紙コップを倒した
2024年02月08日
97 オンラインで運動教室
 体育文化会館で開催中  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は現在、体育文化会館で気軽に運動ができるオンラインプログラム教室を開催している。6日には「腸がよろこぶエクササイズ」に3人が参加し、30分ほどの有酸素運動やストレッチをした。

 ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」などを活用したライブレッスンで、インストラクターとリアルタイムでつながりながら楽しく運動できる。昨年9月に初めて実施し、好評につき1月から再実施している。

 この日のレッスンでは、近年注目を集める「腸内環境の改善」にフォーカスし、おなか周りのストレッチからスタート。有酸素運動の後、副交感神経を高めるリラックスタイムもあり、インストラクターは「運動不足、運動のし過ぎはともに体のストレスになり、腸内環境を悪化させる。バランスの良い食事も大事で水溶性食物繊維の多いゴボウやこんにゃく、ワカメなどがお薦め」と呼びかけた。

 参加した橋本芳子さん(79)は「程よく体がポカポカする。腸活とピラティスに参加している。やっぱり体を動かさないと」と話していた。

 日中には60歳以上の高齢者向けの教室(一部産後の母親などが対象の講座もあり)、夜間には町内在住・在勤の一般成人向けの教室を実施中。バレエ・フィットネス・ヨガを組み合わせた「バレトン」や「骨盤ととのうヨガ」、「肩こり予防エクササイズ」など、バリエーション豊かな講座をそろえている。町ホームページ(https://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/info/1416)などで講座を公開している。問い合わせは町福祉課高齢者支援係(電話0735・29・7039)まで。

(2024年2月8日付紙面より)

腸がよろこぶエクササイズ=6日、那智勝浦町の体育文化会館
2024年02月08日
98 春、クマノザクラの名所に
 児童と住民ら苗木植える  (紀宝町 )

 紀伊半島南部に自生する「クマノザクラ」の名所になればと紀宝町立神内小学校(寺本真奈美校長)と神内生き活き協議会(矢熊敏男会長)は6日、校内に初めて苗木3本を植えた。卒業を控える6年生11人が開花を楽しみに作業した。

 協議会は神内地区の活性化を目的に住民らで組織して活動しており、2019年度に事業化された自動車専用道路「紀宝熊野道路」が同校の近くを通る予定のことから、学校周辺にクマノザクラの植樹を計画してきた。賛同した日本クマノザクラの会副会長の田尾友児さん(神内)が苗木を提供した。

 この日は協議会の会員や田尾さんらが訪れ、6年生と一緒に作業した。矢熊会長は「高速道路からクマノザクラがきれいに見られたらと計画している。卒業の思い出の一つにしてほしい」と呼びかけた。田尾さんはクマノザクラについて2018年に発表された野生の品種で、「ソメイヨシノの代わりになるかもと期待されている。とても花がきれいなのが特徴。春を待ち焦がれている時に一番に咲く」と解説した。

 児童らは協力してスコップで穴を掘り、高さ2・5㍍ほどの苗木を植え付け。協議会が用意した看板を取り付け、全員で記念撮影を楽しんだ。

 杉浦唯月君は「植樹は楽しかった。貴重な体験をありがとうございました。高速道路から見られる景色を楽しみにしています」と話していた。

(2024年2月8日付紙面より)

苗木を植える6年生=6日、紀宝町立神内小学校
看板を前に記念撮影
2024年02月08日
99 親子で簡単、みそ作り  「よちよちくらぶ」で楽しむ  (新宮市 )
2024年02月08日
100 LINEの使い方学ぶ  はじめてのスマホ講習会  (那智勝浦町 )
2024年02月08日
101 無事終えられて感謝  御燈祭り後の清掃活動  (神倉神社 )
2024年02月08日
102 海で清めて御燈祭りへ  熊野生流倶楽部がみそぎ  
2024年02月08日
103 防災やフレイル予防講座  太田地区福祉委員会が研修  (那智勝浦町 )
2024年02月08日
104 町長へ県大会結果など報告  潮岬中3年・西悠斗さん  (ビブリオバトル )
2024年02月08日
105 管内の応募全作品を紹介  文化セで図画コン展示会  (串本海上保安署 )
2024年02月08日
106 多くの来場者が協力  能登半島地震の災害義援金活動  (紀宝町 )
2024年02月08日
107 研修・支援体制強化など評価  中央果実協会理事長賞を受賞  (みかんの里創生協議会 )
2024年02月08日
108 ロボットサッカーなど体験  紀南オープンフィールド構想  
2024年02月08日
109 77ペアが熱戦繰り広げ  成川ソフトテニス大会  (紀宝町 )
2024年02月08日
110 お悔やみ情報