公務災害防止研修に98人 (新宮市消防団 )
新宮市消防団(中谷健兒団長)による公務災害防止研修「健康づくりセミナー」が18日、市役所別館大会議室であった。団員98人が参加し、運動を通して健康管理への認識を深めた。
東日本大震災や紀伊半島大水害で活動中に消防団員が犠牲となったことを踏まえ、消防団安全対策事業の一環として実施。中谷団長が「消防団が活動する災害現場は精神的負担や危険が伴う。皆さんの能力を発揮してもらうためには健康が大事。研修を通して今後の健康増進につなげてください」とあいさつした。
健康運動指導士でNPO法人日本健康運動指導士会の杉浦資史さん、川村護さんが講師を務めた。
杉浦さんは「全国で80万人が消防団に所属しており、年間1100件以上のけが、事故が起こっている。訓練中の肉離れ、捻挫などが多く、日頃の体づくり、運動によって予防できることがある」と説明。けがなく活動できるよう「毎年、健康診断を受け、日常生活に運動を取り入れてください」と呼びかけた。
団員らは、いすに座ったまま腕、肩、足首、股関節などのストレッチをし、タオルを使ったトレーニングにも取り組んだ。首や腹筋などを鍛える運動に続き、2人一組で体幹トレーニングを実践、全身運動で脳の活性化も図った。
(2024年2月21日付紙面より)
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近畿高校サッカー選手権大会
第76回近畿高校サッカー選手権大会の準々決勝が18日、上富田スポーツセンターで行われた。12年ぶり出場の近畿大学附属新宮高校(和歌山3位)が近江(滋賀1位)と対戦。3―1で勝利し、準決勝進出を決めた。
大会には近畿2府4県の代表16校が出場し、17日に開幕した。
近大新宮は1回戦で履正社(大阪第2代表)と対戦。後半2分に先制を許したが、16分に西世愛君(2年)が得点し同点に追い付いた。試合はPK5―4の末、初戦突破を果たした。
準々決勝の近江戦では前半7分に西君のアシストから住川宗正君(2年)がシュートを決め先制。22分に和田尽主将(同)から弓場蒼太君(同)、28分に住川君が再び得点を挙げた。後半31分には1点を返されたものの、リードを守り試合を制した。
準決勝2試合は23日(金・祝)午前10時30分からを予定。紀三井寺公園球技場で近大新宮対初芝橋本(和歌山2位)、同公園陸上競技場で東山(京都1位)対草津東(滋賀2位)があり、午後2時から決勝戦と3位決定戦を行う。
(2024年2月21日付紙面より)
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歯・口に関するポスター (那智勝浦町 )
日本学校歯科医会主催の令和5年度歯・口の健康に関する図画・ポスター中央審査会で、那智勝浦町立那智中学校3年の石井沙耶佳さんと同町立市野々小学校1年の湊陽琉君の作品が、それぞれ全国佳作で入賞を果たした。
児童生徒の口腔(こうくう)衛生に関する理解と認識を高める目的で毎年実施しているコンクール。石井さんの作品は和歌山県審査の中学校の部、湊君は小学校低学年の部で最優秀賞に選ばれ、和歌山県代表として中央展に出品されていた。
石井さんの作品は「食べる楽しさを健康な歯と共に」との言葉とともに、自身と祖母が笑顔でスイーツを食べる様子を描いており「甘い物が好き。年を取っても、おいしい物を一緒に食べられたらいいなと思いを込めた」と語る。
いつも使っている黄色い歯ブラシがポイントだという湊君は「毎日朝昼晩と歯磨きをしている」ときれいな歯で笑顔を見せた。同コンクール県審査では市野々小学校2年生の大谷英吉君も入選に選ばれており「虫歯は一本もないよ」と話していた。
(2024年2月21日付紙面より)
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紀宝警察署協で委員が
第4回紀宝警察署協議会が19日、同署であった。協議会委員がサポート詐欺を体験、パソコンに表示された「許可」を無造作にクリックしてしまい、詐欺に引っかかった。
サイバー犯罪対策は生活安全刑事課の担当署員が講話。コロナ禍のステイホームで、電子決済、ネットショッピングなどサイバー空間の公共空間化が加速し、スマートフォンによるインターネット利用増加とともに、サイバー犯罪も増えているという。
フィッシングによる個人情報などの詐取、ウイルス感染、偽警告によるサポート詐欺の事例を挙げ「サポート詐欺で警告などが鳴ると、自分での対処は難しい。警告画面は直接電源を切るなどの措置が大事」と伝えた。
協議で森阪剛士署長が昨年の管内概況を説明した。特殊詐欺は前年より2件多い4件で被害総額は約1010万円で、前年より約997万円増加。架空料金請求詐欺2件30万円、還付金詐欺1件約50万円、金融商品詐欺1件930万円だった。「金融機関やコンビニなどを連携した水際対策、高齢者への被害防止を呼びかけたい」と述べた。
交通事故は317件で前年より24件増加。物損事故308件、人身事故9件、死者はなかった。車両単独の自損事故が5割、国道42号での事故が2割を占めた。署では、運転者の緊張感の保持のため「見せる交通指導取り締まり」を強化し、交通安全教室、広報啓発活動を継続するという。
ドメスティックバイオレンス(DV)6件、ストーカー4件、児童虐待15人、高齢者虐待2件あり、児童虐待が前年より10人増加した。少年補導は4件増え8件だった。刑法犯認知件数は59件で、検挙数は51件。窃盗犯が6割以上を占めた。
(2024年2月21日付紙面より)
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宇久井中2年が漁業体験 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井中学校(川口徹校長)の2年生17人が14日早朝、宇久井漁業協同組合の協力の下、漁業体験学習に臨んだ。生徒たちは大型定置網(通称・大敷)でクロマグロや旬の寒ブリが水揚げされる様子に大興奮。地元漁師たちと喜びを分かち合った。
宇久井大敷の歴史は1926(大正15)年に始まる。黒潮の影響を受ける好漁場で、ブリやサバ、アジ、サワラなどを主に、四季折々の魚が取れる。48(昭和23)年にはブリの大漁によって宇久井中学校の旧校舎が建設されたとも伝わっている。
漁業とのつながりの深い同校は長年海洋教育に取り組み、地元漁師を講師に、漁業の歴史や漁法、魚種、料理などを生徒たちに伝えている。漁業に関わる人々の苦労や喜びを共にすることで、将来の担い手育成も視野に入れている。
第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗り込んだ生徒たちは、明け方の宇久井漁港を出発し、昇る朝日を仰ぎながら沖合約3㌔の定置網へ。網を引き上げると漁師たちから「マグロが入ったーるぞ!」と声が上がり、生徒たちは「え、マグロ?」「どこどこ?」と興味津々で網をのぞき込んだ。クロマグロとキハダマグロは船上ですぐさま活(い)け締めにされ、氷づけにされた。寒ブリ40本、マダイ、アジ、サバなども取れ、生徒たちにカンパチやアカイカの刺し身の振る舞いもあった。
濵仲琥羽さん(14)は「網を引き上げるのは重そうで、すごい仕事だなと思った。マグロが2匹も取れてびっくり。お刺し身がおいしかった」。亀井璃暖さん(13)は「初めて沖へ行って、漁師さんの気分を味わえた。魚を取るのはちょっとかわいそうだったけれど、いつも食べ物を取ってくれていることに感謝している」と話していた。
宇久井漁協の向井誠士・代表理事組合長は「これからいよいよブリのシーズン。漁獲量も伸びてくるはず」と大漁に期待を込めていた。
(2024年2月15日付紙面より)
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下里神社、伝統の「御弓祭」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)で11日、「御弓祭」が営まれ、町立下里中学校の生徒4人が昔の狩猟の衣装である直垂(ひたたれ)と烏帽子(えぼし)の勇ましい姿で弓を引いた。災厄や疫病を閉じ込めた的の中央が射抜かれると、見守っていた大勢の地域住民から拍手と歓声が湧き起こった。
祭りは山本宮司の五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを祈る神事で始まり、参列者が玉串をささげた後、地元の「下里剣友会」の4人が日本剣道形や基本技を奉納。剣士らが力強く竹刀を振るった。
御弓行事は、境内に設けられた直径102㌢の的を17㍍の距離をおいて射抜く。的の裏には、災厄や疫病を意味する「鬼」の字が書かれている。最初に山本宮司が弓矢で天地を射て、災厄や疫病を的に閉じ込めた。この後、中学生が2人ずつ左右交代して計4本の弓を射た。例年、射手6人と矢拾い2人の計8人務めるが、今年はスポーツ行事などで4人の参加となった。
射手は2年生の桃井勇起斗さん、川口慶次さん、曽我悠太さん、1年生の上田颯涼さん。4人は6日から練習を重ねてきた。中央を射抜いた上田さんは「うれしかった」と笑顔。曽我さんは「所作を正しくできた」と話した。4人とも大役を務め終えて誇らしい表情を見せていた。
御弓祭は、かつては旧暦の正月11日だったが、現在は毎年、2月11日に行っている。山本宮司は「伝統が続いているのは下里中学校と下里剣友会の協力のおかげ」と感謝し、「今年、1巡目で真ん中を射ることができた。記憶では初めてのことと思う。みんな上手だった」と喜んでいた。
(2024年2月15日付紙面より)
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着工式で早期完成願う (熊野道路 )
国道42号熊野道路(延長6・7㌔)で初めてトンネルの本体工事が始まることから、着工式が11日、熊野市井戸町の市文化交流センターであった。四つ計画されているうちの二つのトンネルで、掘削が始まる。
熊野道路は、2019年度に事業化された紀宝熊野道路(延長15・6㌔)と、すでに供用中の熊野尾鷲道路(延長18・6㌔)に連結する自動車専用道路で、2014年度に事業化され、19年度から工事が進んでいる。全体事業費は約350億円を見込む。
区間内には四つのトンネルが計画されており、熊野市大泊町の大泊インターチェンジ(IC)付近から木本町を結ぶ熊野第1トンネル(仮称、延長866㍍)と、木本町から井戸町を結ぶ熊野第2トンネル(仮称、延長1307㍍)の掘削に取りかかる。工期は第1が12月下旬まで、第2が来年11月下旬までとなっている。
着工式には国会議員や県知事、地元自治体の首長ら約50人が出席し、早期完成と工事の無事を祈りくわ入れ式などを行った。主催者を代表し、式辞を述べた河上敢二熊野市長は「南海トラフ地震が発生した際、国道42号は津波浸水被害が想定されている。立地条件が似ている能登半島地震の状況を見たとき、災害に強い命の道となる熊野道路にはこれまで以上に期待を寄せている」。あいさつした国土交通省中部地方整備局の佐藤寿延局長も能登半島地震の道路被害に触れ、「1月2日には一般道を啓開してルートを確保した。同じ半島なので、42号に次ぐ2本目の道路を整備することは大きな意味を持つ」と力を込めた。鈴木英敬衆院議員や一見勝之三重県知事ら来賓も祝辞を贈った。
くわ入れ式に続き、近畿自動車道紀勢線(熊野市―新宮市間)建設促進同盟会会長の西田健紀宝町長が音頭を取り、万歳三唱で祝った。また、開式前には県立木本高校吹奏楽部が4曲を演奏し、会場を盛り上げた。
(2024年2月15日付紙面より)
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シニアのための教室始まる (新宮市 )
新宮市による「シニアのためのスマホ教室」が13日、佐野会館で始まった。20日(火)までの9講座で計74人がスマートフォン操作の基礎を学ぶ。
デジタル化が進む中、最も身近で利用頻度の高いスマートフォンの取り扱いを学習してもらうことで、高齢者のデジタル活用を支援する取り組み。
昨年に続く2回目で、65歳以上の市民が対象。▽初めてのスマホ▽アプリの追加、インターネットの利用▽地図アプリ、セキュリティー―といった三つから自身にあった基本教室を選ぶ。講師はドコモショップ新宮店の清水怜子さんらが務めた。
初回教室は、初めてスマホを持つ人や、持っていない人が参加。清水さんが「スマホは知りたい情報をインターネット検索でき、自分好みにカスタマイズもできて持ち運びも楽」と利点を紹介。「写真もきれいで地図もはっきり見えますよ」と伝えた。
初めて触る参加者は体験用スマホを使用。電源の入れ方や切り方、スリープモード、マナーモードなどを学び、指でスライドしながら画面に触れて操作のこつを覚えた。
インターネットの検索サイトを使って文字入力も体験し、清水さんは「できる範囲でうまく使い、触りながら覚えてください」と呼びかけた。
(2024年2月15日付紙面より)
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那智山両社寺で節分行事 (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で3日、節分行事が営まれた。境内や堂内に「福は内、鬼は外」の声が高らかに響き渡り、厄災を払って地域に春を呼んだ。
コロナ禍を経て4年ぶりの節分会となる那智山青岸渡寺では、本尊の秘仏「如意輪観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳。早朝から節分会を順次営み、髙木住職が裃(かみしも)を着た参列者の名前を一人ずつ読み上げて所願成就を祈った。参列者たちは升に書かれた「七難即滅、七福即生」を三唱し、内陣に向けて「福は内」、反対を向いて「鬼は外」と豆まき。一年の無病息災と幸福を願った。
熊野那智大社では2回にわたって節分祭鬼追い追儺式(ついなしき)があった。大勢の大檀那(だんな)(特別崇敬者)が参列し、内庭で神事を執り行った。古式にのっとった衣装と面を付けた役人役が社殿の鈴門柱に進み、福升に入った豆をまいた後、鬼やらい用具(先の割れた竹)で鈴門の基礎石を3回打ちながら「家内安全、延命息災、家運隆昌」と大声で唱えた。
境内では花薗龍人権禰宜(ごんねぎ)(35)がお弓の儀に臨み、「鬼」と朱書きされた的に矢が命中すると拍手と歓声が起こった。男成宮司や大檀那らが宝物殿から豆まきした。
お弓の儀を執り行った花薗権禰宜は「これ以上災害もなく、皆さまが健やかに過ごされるよう願って矢を放った」。
参拝に訪れた牧戸克記さん(44)、香奈子さん(29)、陽之介君(2)一家は「一年を元気に過ごせるよう、家でも豆まきをする」と笑顔で話していた。
(2024年2月4日付紙面より)
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介護予防教室で講話 (和歌山県 )
和歌山県の主催による、介護予防体操実践教室が1日、県東牟婁振興局とオンラインであった。和歌山信愛女子短期大学の岡井明美教授が「高齢期に取りたい毎日の食事と栄養」をテーマに講話。会場で13人、オンラインで多数が参加。高齢期の理想的な食生活について学んだ。
岡井教授は、栄養、運動、脳の健康、人とのつながりが、元気な体と心を支えてくれると強調。加齢で心身が老い衰えた状態を指す「フレイル」について「栄養不足が大きく関わる」と話した。「何もしないと筋肉は衰える。早めの気付きが重要」と伝えた。低栄養についても説明。「欠食は低栄養に直結するリスク」「体重減少は要介護の発生率が高くなる」などと語った。必要な毎日の食事と栄養として「適正量を食べ、バランスの良い食事内容で、規則的な食事習慣を心がけることが大切。主食、主菜、副菜をそろえ、必要に応じて間食を入れると良い」と述べた。
タンパク質の重要性にも言及。「魚の缶詰を利用したり、トーストにチーズをのせたりしたり、おやつに乳製品やゆで卵を食べたり、冷凍食品を上手に利用したりして、上手に増やして」と呼びかけた。
(2024年2月4日付紙面より)
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地域の伝統「御燈祭り」 (神倉小学校 )
新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)は1月31日、同校運営協議会(下岡輝子会長)の協力の下、ふるさと学習として「御燈祭(おとうまつ)り」の授業を行った。1年生69人が講話やデジタル紙芝居で、地域伝統の祭りについて学んだ。
同協議会は「ヤタガラス子ども未来プロジェクト~ふるさとの未来を託せる子どもの育成~」と題し、ボランティアの協力も得て児童のふるさと学習を学校と推進しており、今回もその一環となる。
下岡さんをはじめ多くの協議会の委員が、講師として参加した。会場には、御燈祭りの白装束を着た人形や松明(たいまつ)、祭り当日のスケジュール写真などが展示されていた。授業は組ごとで行われた。
1組は34人が受講した。委員の一人である大田講平さんが、御燈祭りの概要や当日のスケジュールについて説明。「6日にある。神倉神社の石段は538段あり、上の大きな岩はゴトビキ岩」「神倉山の上で松明に火を付け、午後8時ごろに門が開き、一斉に下りてくる」などと語った。
同協議会で制作したデジタル紙芝居「はると君のお燈祭り」の朗読も実施。小学1年生になったはると君が、祖父や父と一緒に初めて御燈祭りに上がるというもので、下岡会長をはじめ3人が読み聞かせた。児童らは熱心に耳を傾け、内容を通して御燈祭りを学んでいた。委員による「御燈祭りに上がりたいと思った人」の問いには、多くの児童が手を挙げた。
(2024年2月4日付紙面より)
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勝浦小3年生が新宮市で収穫体験
農林水産省が2026年度からブロッコリーを「消費量が多く、国民の生活上の重要な野菜」である「指定野菜」に追加すると発表した。2日には那智勝浦町立勝浦小学校の3年生43人が新宮市佐野の畑を訪れ、今注目のブロッコリーを収穫した。
人口減少を背景に多くの野菜の出荷量が減少する中、ブロッコリーはこの10年で3割近く増加。2022年の全国総出荷量は15万7100㌧。近年の筋トレブームなども追い風になったとみられ、指定野菜への追加は1974年のジャガイモ以来約50年ぶり。
収穫体験には同市佐野で農業を営む山﨑達也さん(70)、まゆみさん(65)夫妻とその息子の浩之さん(40)、新宮広域圏公設地方卸売市場が協力。児童たちは「でっかいのを取るぞ!」と畑に向かい、ギュッとつぼみが詰まったブロッコリーを3個ずつ収穫した。ニンジン5本のプレゼントもあった。
達也さんは「取れたてと2、3日たったものでは全然味が違う。今日中に料理して食べて」。まゆみさんは「塩ゆでもいいし、天ぷらやグラタン、ごまあえも最高。ニンジンと一緒にシチューにしたらバッチリ」と太鼓判を押す。
奥地遥久さん(9)は「ゆでてかつお節をかけて食べるのが好き」。井筒珀斗君(9)は「茎が意外と柔らかくて、収穫が楽しかった。お母さんに料理方法を聞いてみる」と話していた。
山﨑さん一家のブロッコリーは公設市場の他、同市の業務スーパー&産直市場よってって新宮店などにも出荷している。寒さに当てられてグッと甘みが増し、今まさに旬のブロッコリー、ぜひ今日の食卓にいかがだろうか。
(2024年2月4日付紙面より)
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