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2021年04月29日
1 第7勝丸が今季初の漁獲
 仲買人ら新鮮なミンク入札  (太地町 )

 太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)の捕鯨船「第7勝丸」(32㌧、竹内隆士船長、乗組員5人)が今漁期の商業捕鯨で初漁獲したミンククジラの鯨肉の入札が26日、太地漁協地方卸売市場で行われた。地域の仲買人7業者が参加し、2業者が入札した。

 今回、日本鯨類研究所が依頼した生態調査のために日本小型捕鯨協会(貝良文会長)に所属する同町の勝丸は先月9日に太地漁港を出港。今月3日から商業捕鯨が開始されたが、天候不良のためスムーズに操業が進まなかったという。

 当初は青森県八戸沖での操業だったが、悪天候やクジラが小型のものばかりだったため、22日にむつ市沖に移動。翌23日午後2時5分ごろ、沖合50㌔付近で勝丸がミンククジラを発見。千葉県の純友丸と協働でミンククジラを捕獲した。

 同町漁協によると、クジラはメスで全長7・9㍍、内臓などを取り除いた重量が約5・5㌧。鯨肉は同町以外では北海道から九州までの全国28カ所の市場へ運ばれたという。

 太地漁協地方卸売市場では新鮮な赤身35㌔や畝須(うねす)17・5㌔が競りにかけられた。入札された肉は競り後すぐに町漁協スーパーに並んだほか、新宮市や那智勝浦町のスーパーなどにも並ぶ予定だ。

 同町漁協の貝良文専務理事は入札については「クジラが好きな町民にとっては今回のミンクは好みの色ではなかったため、初漁の割には平均的な価格になった」。

 勝丸の活躍や鯨肉につては「天候が悪い中、苦戦しながらも初漁で大きなクジラを捕ってくれてありがたい。今後も多くのクジラを捕ってくれることを期待している。近隣市町でも手に入るので新鮮なクジラをおいしく食べていただけたら」と語った。

(2021年4月29日付紙面より)

第7勝丸が今季初漁獲したミンククジラの入札があった=26日、太地漁協地方卸売市場
新鮮な鯨肉が取り引きされた
2021年04月29日
2 令和6年秋に開通予定 新宮紀宝道路 (国交省)

 国土交通省近畿地方整備局は27日、新宮市と三重県紀宝町をつなぐ「新宮紀宝道路」(2・4㌔)が2024(令和6)年秋に開通するという見通しを公表した。現在整備が進む「すさみ串本道路」(19・2㌔)は25(令和7)年春に開通する見通しだ。

 和歌山県における「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化に向けた道路の5か年対策プログラム」で明らかにした。国交省では同プログラムに位置付けられた災害に強い国土幹線道路ネットワークについて、高規格道路のミッシングリンク(未整備区間で途中で途切れている区間)解消および4車線化、高規格道路と直轄国道とのダブルネットワーク化などによる道路ネットワークの機能強化対策を推進している。

 新宮紀宝道路(紀宝町神内―新宮市あけぼの間)は、国道42号の渋滞緩和による地域相互の振興と発展に寄与するほか、台風などによる土砂災害や南海トラフ地震などの地震災害時におけるネットワークの構築による救命活動や観光をはじめとした地域振興支援、救急医療活動の支援を主な目的とする道路。

 災害時、一般国道42号現道のうち、紀宝町の大部分の区間が津波により浸水し通行不能になると予想されており、整備により東南海・南海地震時の津波などによる浸水時には、迂回路、避難および避難場所として機能すると予想される。また、熊野川渡河部で慢性的に発生する渋滞の緩和にも期待が持たれる。

 公表を受け、田岡実千年・新宮市長は「長年の悲願が現実になった。心よりうれしく、みんなで祝いたい気持ち。熊野川河口大橋の開通により交通の便が良くなり、地域経済活性化の起爆剤になることを期待している。長年建設促進にご尽力いただいた関係機関の方々に感謝申し上げたい」と話している。

(2021年4月29日付紙面より)

令和6年秋の開通に向けて工事が進む熊野川河口大橋=27日、三重県紀宝町側
2021年04月29日
3 世界見据えて初動を固める
 推進協がオンラインで総会  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会(会長=仁坂吉伸・和歌山県知事)が27日、オンライン形式で本年度通常総会に臨んだ。新任の東垣(あずま・わたる)・同パークセンター長が世界ジオパーク認定を見据えた今後の方向性を会員に示し、関連して一度打ち切った南紀熊野ジオパークガイド新規育成の再開を盛り込んだ事業計画案を承認するなどして初動を固めた。

 この協議会は、南紀熊野ジオパーク振興の中核組織として県や関係9市町村と関係諸機関・団体で結成。本年度の通常総会はコロナ禍の情勢を鑑み、串本町潮岬にある同センター内に感染症予防を考慮したサテライト拠点を置き遠方の会員をウェブ会議システムでつないで審議の場を整えた。

 当日は会員42人中31人が出席し11人が議長委任を提出。会長の仁坂知事はコロナ禍にあって同センターの教育活用が活発な状況や取り組みの高まりを期して3月に和歌山大学と連携協定を締結したことを報告し、「世界ジオパークとするためにはさらに実力を高めなければならない」と思いを掲げてあいさつ。和大を代表してアドバイザーに加わった伊東千尋学長が大学の持ち味を生かして盛り上げに協力したいという思いを掲げて会員との歩み寄りを深めた。

 東センター長は海洋研究開発機構特任技術統括を務め、同協議会のアドバイザーも務める人材。非常勤待遇での起用で、「地元が楽しんで豊かになる状況を世界に知らしめることに頑張りたい」と将来ビジョンを掲げ、前任から引き継いだ世界ジオパーク認定を目指す上での課題に対する見解、世界ジオパークや日本ジオパークの最近の傾向を踏まえて南紀熊野ジオパークや同パークセンターが果たすべき役割を論じて「できるのかではなく、話し合い汗をかきたいと思う」と同調を求めた。

 議事では前年度と本年度の事業関連諸議案を審議し承認。前述した同ガイド新規育成の再開により数と活動領域を国際的に通用する域まで増強し、世界認定に向けた弾みをつける方向性を新たに宿すことになった。その他、環境省近畿地方環境事務所が吉野熊野国立公園内におけるジオ事業の前年度実績と本年度の予定を報告し、それらの情報共有を図って終了した。

(2021年4月29日付紙面より)

感染症予防のためオンライン形式で開かれた本年度通常総会=27日、南紀熊野ジオパークセンター
着任あいさつを兼ね今後の方向性を示した東垣センター長
2021年04月29日
4 「安堵感を与えられたら」
 千鳥会が会員に支援金配布  (新宮市 )

 新宮市の町内会・千鳥会(濱優治会長)は、20日から数日かけて、新型コロナウイルス感染症の支援策として町内会67世帯に対し支援金5000円を配布した。

 長期化し、先の見えない不安に多くの人がストレスを抱えている新型コロナウイルス感染症。25日からは3回目となる緊急事態宣言が東京都・大阪府・京都府・兵庫県に発出されるなど、終息のめどはいまだ立ちそうにない。

 同町内会では、最初の緊急事態宣言が発令されていた昨年5月、「会員のために何かできないか」と一足早く独自の支援を決定。町内会員に対し現金1万円を支給した。

 このたびの支援については「コロナの時代をいかに乗り越えるか。コロナ終息に向け、町内会の存続を考えた」と濱会長。コロナ禍で役員が集まることも困難な中において、電話などで協議を重ねたという。

 支援金には町内会の予備費を充当。「少しでも安堵(あんど)感や喜びを与えられたら」との思いを込め、役員らが会員宅を一軒一軒訪ねて支援金を手渡した。なお、同町内会では昨年、災害対策として古くなった街路灯を撤去し電柱に新たに電灯を取り付ける工事を実施。工事は維持管理費の低減にも一役買っているという。

 支援金を受け取った町内会員の佐藤輝子さん(71)は「新しい電灯も支援金もありがたく、町内会のみんなが喜んでいる。心強く感じています」と笑顔。

 濱会長は「有事の時にどう気遣えるかが大事。共助の気持ちこそ町内会の在り方では。町内会の皆さんには健康で笑顔でいてくれたら」と話していた。

(2021年4月29日付紙面より)

会員に支援金を手渡す濱優治会長(右)=新宮市徐福
2021年04月29日
5 おかはな農園が優勝
 第165回職場対抗ボウリング大会  
2021年04月29日
6 那智勝浦町花火大会が中止  新型コロナ感染拡大防止のため  
2021年04月29日
7 建学の精神に立ち返る日に  近大新宮教職員が墓参り  
2021年04月29日
8 1位に松本武則さん  写連新宮支部4月例会  
2021年04月29日
9 3人が藍綬褒章を受章  令和3年春の褒章  
2021年04月29日
10 早朝から中曽公園で草刈り  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2021年04月29日
11 楽しく絵本に触れる  「紀宝はぐくみの森」で社会見学  (成川保育所 )
2021年04月29日
12 高学年が田植えを体験  地域の協力を得て2年ぶりに  (神内小 )
2021年04月29日
13 122組244人が40ホールで対戦 本年度会員交流ペア大会 (串本町)
2021年04月29日
14 一品物求める人でにぎわう  サンゴ台で「手作り五人展」  (串本町 )
2021年04月29日
15 住崎に海中こいのぼり設置  串本盛り上げの思い込めて  (串本ダイビング事業組合 )
2021年04月29日
16 4年後の春への期待高まる  すさみ串本道路予定公表で  (串本町 )
2021年04月29日
17 お悔やみ情報
  
2021年04月28日
18 渋沢翁に学ぶ「おかねの大切さ」
 新宮YEGが絵本を寄贈  (新宮市 )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、向井康博会長)の向井会長、井上乃安・下原久幸・福本友樹の各副会長、門和宏専務理事は26日、新宮市役所を訪れ、渋沢栄一をテーマにした子ども向けの絵本「おかねってなぁに?」35冊を寄贈した。田岡実千年市長は「大人にとってもためになる素晴らしい絵本」と感謝を伝えた。絵本は市立図書館と市内小学校に配布される。

 絵本は、2024年度から1万円札の図柄となる渋沢栄一(1840~1931年)が、分かりやすくお金の大切さを伝える内容。「日本の資本主義の父」といわれている渋沢栄一は、商工会議所創設者でもある。

 日本商工会議所青年部では、「渋沢栄一プロジェクト第1弾」として渋沢栄一のやしゃごである澁澤健さんと米良充朝・日本YEG会長による対談を経て、澁澤さん監修による「おかねの大切さを渋沢栄一翁(おう)から学ぶ」という視点で書かれた絵本を制作。

 寄贈はプロジェクト第2弾としての取り組みで、全国415のYEGで実施された。絵本は「お金の歴史」や「お金の3つの役割」「ありがとうが増えるとお金が増える」などの項目を親しみやすいイラストで紹介。▽使う▽ためる▽助ける(寄付)▽働かす(ありがとうをつくる)―のお金の使い方を子どもにも分かるように説明している。寄贈に当たり、向井会長は「絵本を読んで、お金に理解を持ってすくすくと成長してほしい」と思いを語った。

  □     □

■「バイローカル」周知も呼び掛け

 本年度、地域・事業者の活性化を目指して新宮YEGが啓発に取り組む「BUY LOCAL(バイローカル)」の考えに基づいた「バイローカル新宮~地元の未来のために~」事業。

 地域で独立経営をする店舗を利用することで、買い物に使った資金を地域内に環流させることによって当地の経済を活況にしようとする取り組みで、新宮YEGではポスターやウェブサイト、ロゴデザインを活用した商品などを作成。周知や情報発信を展開している。

 会員らは田岡市長に対し、今後は新型コロナの状況を見極めながら、加盟店によるマルシェ(市場)などのイベント実施も視野に入れていると報告し「新宮市には特色ある店舗が多くある。そんなお店を掘り起こしたい」。

 「広報により事業所がより育つ。市の職員さんにも意識を高めてもらい、一緒に企業を育てていければ」と協力を要請。対し、田岡市長は「理念が広がるように、できることに取り組んでいきたい」と応じた。

(2021年4月28日付紙面より)

新宮商工会議所青年部が田岡実千年市長(前列中央)に絵本を手渡した=26日、新宮市役所
2021年04月28日
19 子どもが遊べる環境を
 木戸浦グラウンド無料開放  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は現在、同町天満の木戸浦グラウンドを町内在住の子どもたちに無料開放している。開放時間は、グラウンドの使用に余裕のある平日午後3時から5時まで。土、日曜日、祝日と12月29日~翌年1月6日は除く。

 町内には公園以外で広く使うことができる遊び場が少なく、子どもたちに安全に心置きなく体を動かしてもらおうと昨年10月1日から開始した。

 ルールは▽使用後はグラウンドの整備を行い、ごみは持ち帰る▽野球は小学生のみ使用可▽自転車や単車などの乗り入れは禁止▽ペットを連れての利用は不可▽けががないよう、十分に注意する▽事故などが起きた場合には責任を負いかねる―としている。

 町教育委員会によると、大人のみの使用はできないが、子どもと一緒の場合は使用できる。

 町の担当職員は「町の子どもたちが元気に遊ぶことができる環境との思いで町や教育委員会、関係者などが一体となって取り組んでいます。コロナ禍で不安な日々が続いていますが、しっかりと感染症対策を施した上で少しでも元気に体を動かしてほしい。その中でスポーツ振興などにもつながるきっかけになってもらえれば」と話していた。

(2021年4月28日付紙面より)

町内の子どもたちを対象に無料開放している木戸浦グラウンド=23日、那智勝浦町天満
2021年04月28日
20 今年も羽化シーズン始まる
 記念物のハッチョウトンボ  (古座川町 )

 古座川町内で今年も、世界最小のトンボ類・ハッチョウトンボ=町指定天然記念物=の羽化シーズンが始まった。

 ハッチョウトンボは東南アジアの熱帯域に多く分布するが、生育環境が特殊で国内で観察できる場所は局所的に点在する状況となっている。成虫の体長は一円玉大の約2㌢。羽化後に成熟すると雄はほぼ全身が鮮やかな赤色、メスは腹部が褐色と黒色のしま模様に色づき区別が容易になる。

 同町直見(ぬくみ)にある大谷湿田は県道沿いでもアピールされている生息地で、同町は過去に学術報告されて以降ハッチョウトンボを天然記念物、同湿田を自然保護区に指定して種の存続を図っている。

 現在は木道(もくどう)以外の湿田内への立ち入りを制限しているが、ハッチョウトンボは求愛する時を除いて水生植物につかまりじっとしていることが大半。木道上に人が入っても、手が届きそうなぐらい極端に近づかなければ容易に観察できる。

 同湿田の羽化のシーズンは5月中旬~7月中旬とされているが、最近はゴールデンウイーク半ばからちらほらと成虫が見られる傾向にある。今年はさらに早く羽化が始まったようで、26日は木道上から5匹を観察できたが色づきはこれからといった状況だった。

(2021年4月28日付紙面より)

大谷湿田のハッチョウトンボ。色づきはこれからといった状況だった=26日、古座川町直見
2021年04月28日
21 2年ぶりの田植え作業
 近大新宮中が熊野川町日足で  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)の1年生46人が27日、同市熊野川町日足の水田を訪れ、田植え作業を体験した。新型コロナウイルス感染症の影響で2年ぶりの取り組み。晴天の下、生徒たちは1本1本丁寧に苗を植えた。

 市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に2016年にスタート。地元農家との交流を通じて地域への愛着を深めるとともに、さまざまな人の手が加わって生産される食べ物や農家への感謝の心を育んでいく。水田は11年の紀伊半島大水害で被害を受けた場所にあり、復興に向けて頑張る地域の姿を伝える狙いもある。

 この日は水害後に地域の耕作放棄地を減らす活動に取り組む「MYNS(マインズ)」(南本安信代表)や県、市、JAみくまのの関係者らが指導に当たった。生徒たちは田んぼの泥の感触に「ぬるっとする」「足がはまった」と叫びながらも、喜々として作業に取り組んだ。稲刈りは8月下旬に予定しており、450~500㌔の収穫を見込んでいる。

 寺地優太君(1年)は「上手にできたと思う。秋の近大新宮祭で、みんなが買ってくれるようなお米に育ってほしい」。南本代表は「たくさんの生徒たちが田植えに取り組んでくれてありがたい。この中から将来の農業後継者が出てくれるといい」。MYNSメンバーの下阪殖保さんは「収穫では、生徒たちもぐんと大人になった姿を見せてくれるのを楽しみにしている」と話していた。

(2021年4月28日付紙面より)

田植え作業に取り組む生徒たち=27日、新宮市熊野川町
2021年04月28日
22 伊藤藍さんが組手53㌔の部で優勝
 全国高校空手道選抜大会  
2021年04月28日
23 那智勝浦少年野球クラブが制す
 スポ少野球東牟婁予選  
2021年04月28日
24 屋根設置工事が完了  市庁舎障害者用駐車場に  (新宮市 )
2021年04月28日
25 くつろぎながら絶景楽しんで  アウトドアリビングを開設  (休暇村南紀勝浦 )
2021年04月28日
26 一つ一つに心を込めて  きいちゃんのモザイクアート  (新宮市 )
2021年04月28日
27 男女そろって準優勝  県中学卓球チャンピオンシップ  (御浜中 )
2021年04月28日
28 ワクチン接種券を送付  シミュレーションも実施  (御浜町 )
2021年04月28日
29 井田海岸で月1回の清掃活動  にっこりフェスは5月に予定  (ウミガメ公園 )
2021年04月28日
30 交通事故のない社会を願い  母への思い込め中岡さんが寄付  (紀宝町 )
2021年04月28日
31 冊数多い5人招きたたえる 「本を読んだで賞」贈呈式 (串本町図書館)
2021年04月24日
32 生徒ホール改装プロジェクト
 創立120周年記念事業で  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市神倉の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で、生徒有志による「生徒ホールリニューアルプロジェクト」(進藤友華代表)が始動した。11月に開催予定の除幕式に向け、生徒主導で生徒ホール(食堂)や周辺スペースの空間デザインを行い、生徒憩いの場を創造していく。

 同校の前身となる旧制新宮中学校は1901(明治34)年、旧制新宮高等女学校は06年に開校し、戦後の学制改革を経て48年に新宮高校が発足。これまでの卒業生は総計3万6000人を超え、同市の名誉市民である佐藤春夫や中上健次をはじめとした著名な文化人やスポーツ選手を輩出している。

 生徒ホールは中庭に面した食堂施設のことで、築47年、広さ約334平方㍍。改装に際して屋外に小規模の公園スペースを設け、旧制新宮中学校の正門を再建したモニュメント設置の計画があるものの、基本的なデザインは生徒主体で行い、教職員や新宮高校創立120周年記念事業実行委員会(委員長=西哉素史・同窓会会長)はサポート役に徹する。

 21日の昼休みにはプロジェクトメンバー21人が集まり、5月25日(火)のプレゼンテーションに向けた会議を開いた。全員が昨年導入されたタブレット型パソコン端末を持参。最初にデザインの基礎となる全校生徒のニーズを集約するため、週内に現状の食堂の課題や改善点を考えて共有する方針を決めた。

 今後はパソコンの共同作業やチャット、アンケート機能などを駆使し、多忙な学校生活の中でも効率的なアイデア出しを行い、試行錯誤を繰り返してデザイン案を磨いていく。

 進藤代表は「校内放送で創立120周年のことを知り、自分たちが卒業した後も、後輩たちに何か残していけるものをと考えて参加を決めた。みんなが過ごしやすく、明るい食堂にしたい」と意気込みを語った。

  □     □

■新宮高校創立120周年記念事業実行委員会

 同窓会、新中会、振学会、学校が一体となって設立した団体。これから同校で青春時代を過ごす若者たちに憩いや思い出の場所を提供するため、同窓会室や食堂リフォームなど、さまざまな記念整備事業を展開していく。

 現在、記念事業に関わる寄付を募っており、問い合わせは新宮高校(電話0735・22・8101)まで。

(2021年4月24日付紙面より)

リニューアル予定の生徒ホール=21日、新宮市の県立新宮高校
プロジェクトメンバーが会議
進藤友華代表
2021年04月24日
33 景観保ち美化意識高める
 県職員が清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )

 東牟婁振興局新宮建設部は22日、国道168号、同169号、県道那智山勝浦線で本年度初めてとなる清掃活動を実施した。職員20人が参加し、各箇所でごみ拾いに取り組んだ。

 活動は観光客や地域住民たちの快適な道路利用や景観美化を目的に東牟婁地域の玄関口である3カ所で毎年4、8、12月の年3回実施している。

 参加者は2人一組となって道路を清掃。那智勝浦町では、かつうら御苑前や体育文化会館などの歩道や道路沿いに落ちている吸い殻や空き缶、ペットボトルなどのごみを丁寧に拾っていった。

 同部職員は「近年では、ごみの量自体は減少傾向にあると聞いていますが、たばこの吸い殻やお菓子の袋などの細かなごみが見られました。景観を保つため、私たち職員はもちろん、多くの方々により一層の美化意識を高めてもらえれば」と話していた。

(2021年4月24日付紙面より)

清掃活動に取り組む職員=22日、那智勝浦町の県道那智山勝浦線
2021年04月24日
34 5月中旬からの接種に向け
 シミュレーションで流れ確認  (紀宝町 )

 5月中旬から開始する新型コロナウイルスワクチンの集団接種を円滑に実施するため、紀宝町は22日、接種会場の町生涯学習センターまなびの郷でシミュレーションを行った。

 1時間で40人接種が可能か検証するためで、町内医療機関の医師、看護師、被接種者役の役場職員、熊野市消防本部紀宝分署の署員ら約60人が参加。スタッフはサーモグラフィーで検温した被接種者を会場内に案内し、予診表に記入漏れがないか確認。予診室に誘導して医師が問診、看護師が接種した。円滑な運営もあって1時間40人の目標を達成し、最後は接種後のアナフィラキシー発症を想定して診察から搬送までを訓練した。

 参加者からは「マスク越しだと呼び出しの声が聞こえない」「脱衣スペースが必要」「入り口で密になる」などの意見があり、レイアウト変更の提案があった。視察した西田健町長は「協力していただいた医師の方々に感謝します。今後はスムーズな接種につながるよう課題解決に向けて努力する」と話していた。

 町は集団、個別の両接種を並行して行う計画で、高年齢順に85歳以上の希望者から段階的に予約を受け付ける予定。すでに65歳以上の約3900人に接種券や予診表などを郵送した。

(2021年4月24日付紙面より)

集団接種に向けたシミュレーション=22日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
2021年04月24日
35 家庭の味受け継ぎ出荷も
 親子両輪の茶摘み始まる  (古座川町 )

 古座川町三尾川(みとがわ)、上田正弘さん(56)宅で今年も、親子両輪の茶摘みが始まった。少量だが出荷もしていて、5月には新茶を出す方向で作業に励んでいる。

 陸上交通の発達により物流が盛んになる以前はみそと並んで自家製が普通だった茶。熊野地方では郷土食「茶がゆ」の食文化も発達するなど生活に身近な作物で、今も新芽を摘んで自家用とする人は少なくない。

 上田さん宅のチャの木は生産出荷を目的とした畑ではなく、ほどよく木陰になる山の裾に根付く。母・良惠さん(87)は嫁いで半世紀以上、茶摘みに励み家庭の味を守り続けている。父が先立ち、母から今きちんと受け継がないと幼少から親しんできた味が途絶えてしまうと直感した正弘さんは、以来本腰を入れて母と茶摘みをするようになった。

 自家製の茶をおいしくいただくための良惠さんのこだわりは奥深く、3年目の今も叱られながら日々作業。▽次に収穫する芽を残して新芽を摘む▽祖母の代にはすでにあった鉄釜で蒸してから炒る▽今では入手困難になったむしろを長持ちさせるため厚紙を敷いた上で手もみする▽混ざり物はこまめに取り除く―など、かける手間の一つ一つが慣れ親しむ家庭の味を守る上で欠かせないとして懸命に教わっている。

 「市販の茶と母が作る茶は味わいが違う」と正弘さん。母が受け継ぎ半世紀以上培った自家用の知恵を自分も受け継ぎ、茶畑育ちの市販の茶が主流となった時代だからこそ昔ながらの自然のままを飲んでほしいという思いで「上田農園」の屋号を掲げ、両輪で仕上げた茶葉を出荷しているという。

 今年は新芽の成長が早く、21日から茶摘みを開始。正弘さんは「両親が守ってきた実家を自分の代で荒らすのではなく、何か一つでも作って生かしたい」という思いも力にして日々作業に励んでいる。

(2021年4月24日付紙面より)

山裾のチャの木の新芽を母の教え通りに摘む上田正弘さん=22日、古座川町三尾川
「これは人様にも出すものだから」と気遣い、こまめに混ざり物を取り除く上田良惠さん
2021年04月24日
36 指定文化財に追加・名称変更  一遍上人名号碑附摩崖名号碑  (和歌山県 )
2021年04月24日
37 感染対策事業者支援など可決  集団接種予約方法に意見も  (新宮市議会 )
2021年04月24日
38 「良いことあってほしい」  空が色づき輝く彩雲  (新宮市 )
2021年04月24日
39 「お弁当おいしいよ」  春の遠足でグリーンピアへ  (相野谷小 )
2021年04月24日
40 かわいい「こいのぼり」  ママサークル「さくらんぼ」  (紀宝町 )
2021年04月24日
41 絵地図原画など9点展示  生駒和歌子さん迎え個展  (田並劇場 )
2021年04月24日
42 交通事故の撲滅目指し  新たな3人に委嘱状を交付  (新宮市交通指導員 )
2021年04月24日
43 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第33回】ファストフードは食べちゃダメ?  

 子どもはファストフードが好きですよね。「ファストフードを子どもに食べさせたくない」―そういう方は私の周りにもいます。確かに、明らかにヘルシーじゃないというイメージがありますよね? でも絶対に駄目!ということはありません。実際に、ファストフードの健康被害を訴える研究論文は特に海外にたくさんあります。でも、そのほとんどが、ジャンクフードを毎日摂取した結果とか、週に3回以上ハンバーガーを食べると、とかいう極端なものなんです。日本で出回っている怖い話のほとんどはこういった極端な研究結果を基にしたものが多いので、ネットの情報に過敏になる必要はありません。そして、何か一つのものを食べ続けることはファストフードに限らず、健康に害を与えます。塩だってそうですよね? つまり極端にたくさんでなければ、何の問題もないということなんです。

 ではファストフード店を利用するとき、何を意識すればより良いかをお伝えしたいと思います。一つ目は栄養です。ファストフードは、栄養は偏りがちですね。取ったものではなく、取れなかったものを意識してください。野菜が不足しがちなメニューが多いので、セットにサラダや野菜ジュースを付ける。翌日は野菜を多めの献立にするなど、その当日じゃなくてもよいので、栄養を補うことを意識してあげてください。

 そしてもう一つ、ジャンクフードは基本的に味付けが濃いものが多いですよね。いわゆる大味です。味の嗜好は、完全にその食環境で決まります。つまり、幼少期から濃い味付けのものばかり食べていると濃い味付けのものしかおいしいと感じられなくなってしまうわけです。これは、糖分の過剰摂取や塩分過多にもつながるので、やはりヘルシーではありませんよね。でも、味覚形成のためにはいろんな味に触れることはとても有益です。だからこそ、家では普段、比較的薄味のものやだしを利かせた献立にするのがおすすめです。

 毎日ファストフードを食べるという人はいないと思いますが、禁止せずほどほどがちょうどよいのです。特別なお楽しみとして私は月に2回くらいを上限にするのが、ちょうどよいかなと思っています。

 最後に一番意識してほしいことをお伝えします。それは、楽しんで食べること! 食べるものがファストフードでも、ジャンクフードでも、子どもと共有する、大切な食事の時間です。変に神経質になって、「野菜も食べなさい」とか「野菜ジュースにしなさい」とか無理強いする必要はありません。取れなかったものは1週間くらいかけて調整すればオッケーです! むしろ、食べるとなれば思い切り楽しんで、たくさんお話をしながら楽しくいただきましょう! お母さんが笑顔で食べること! それが子どもの心には一番の栄養です。

(2021年4月24日付紙面より)

2021年04月24日
44 お悔やみ情報
  
2021年04月23日
45 託す、復興への願い
 地域住民らがこいのぼり設置  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は22日、新宮市熊野川町日足道路バイパス付近の水田に、こいのぼり30匹を設置。未曽有の大水害から10年の節目に思いをはせた。

 2011年9月の紀伊半島大水害からの復興への願いを込め、地元住民らが設置を始めて9回目。昨年は新型コロナ感染症の影響でこいのぼりの設置と災害復興イベント「鯉のぼり祭り」は中止となっていた。

 11年まで町内イベントで使用していたこいのぼりは、熊野川行政局で保管していたものの水害の際に全て流出。現在使用しているこいのぼりは、熊野川行政局が新聞などで呼び掛け、県内各地から集まったものだ。

 この日は会員と行政局職員ら約10人が設置作業に当たった。熊野杉の間伐材で作った高さ約12㍍のポール6本を立てて取り付けると、30匹のこいのぼりが空を泳ぐかのように風になびいた。

 新型コロナの影響で、今年の「鯉のぼり祭り」もやむなく中止に。こいのぼりは連休明けの5月10日(月)ごろまで設置する予定だという。

 青空にたなびくこいのぼりを見上げ、下阪会長は「復興イベントを催すたびに水害のことを思い出す。コロナ禍なのでこいのぼりを遠くから見て笑顔になってほしい」。

 今年の9月4日に向け、「節目として全体で何ができるか考えていきたい」と地域住民参加型催しの計画を協議していると話した。

(2021年4月23日付紙面より)

青空を泳ぐ30匹のこいのぼり=22日、新宮市熊野川町
会員ら約10人が設置作業を行った
2021年04月23日
46 一足早く初登庁の節目つける
 現職・田嶋勝正町長公務再開  (串本町 )

 任期満了に伴う串本町長選挙で当選した現職・田嶋勝正町長(62)が22日、任期開始より一足早く初登庁の節目をつけて公務を再開した。

 この選挙は18日に執行され、田嶋町長は無所属ながら自民党、公明党の推薦を受けて立候補。当日有権者数1万3617人に対し5934票を獲得し、連続4期となる再選を果たした。

 現職当選時の慣習となっている一足早い初登庁の節目。職員を代表して総務課の中井桐子主事(23)が花束を贈り、集まった職員や支持者らから拍手を受けて入庁した。

 引き続きコロナ禍を考慮して課長級以上の職員を対象にした訓示に臨み、選挙活動中に掲げた▽防災▽子育て支援▽経済振興▽福祉―などの柱を今まで以上に強くするという思いを伝え、63年ぶりとなる役場本庁移転がもたらすモチベーション向上をさらなる住民サービスに充てること、千載一遇のチャンスであるロケット事業による地域振興を職員一丸で必ず成功させることを目指すところの一端として見据えた。

 加えて選挙活動で感じた事柄として広報強化の必要性も掲げ重点化するほか、新型コロナウイルスワクチンの滞りない接種と接種までの間の予防を呼び掛けることを喫緊に始めるとし、「次の4年間はこれまでの経験を生かし、(臆すること無く)最大限頑張りたい」と意気込みを示した。

 町長の次期任期は5月1日(土)から4年間。

(2021年4月23日付紙面より)

花束を受けて初登庁の節目をつけた田嶋勝正町長(右)=22日、串本町役場本庁
次の4年間の方向性や込める思いを課長級以上の職員に訓示
2021年04月23日
47 「不要不急の外出自粛」全域に拡大
 和歌山県  

 和歌山県内で新型コロナウイルスの感染者数が増加しており、病床数が逼迫(ひっぱく)している現状を鑑み、県は21日、紀北地方に呼び掛けていた「不要不急の外出の自粛」を県内全域に拡大し、25日(日)までとしていた期間も延長すると決定した。期間は5月9日(日)まで。

 「カラオケ・ダンスなどの大規模な催しへの参加を控える」「在宅勤務(テレワーク)の積極的な活用」などに加え、「感染防止策が徹底されないイベントの開催の延期・自粛」「大規模集客施設・小売店での催物・バーゲンなどは延期・自粛」も新たに追加された。

 また、県立学校の部活動は、県外の学校との練習試合や合同練習などを禁止する。大会などについては全国大会や近畿大会につながる場合、原則実施し、その他は原則延期または中止とする。大会などを実施する場合は「新型コロナウイルス感染症に係る県内大会への出場停止や大会中止の目安について」によることとする。

【今後の県立学校における部活動について】

■原則、対人練習および対面練習において、近距離で飛沫(ひまつ)の飛ぶことのないよう、一定の距離を取った上で練習する

▽相撲▽柔道▽剣道▽レスリング▽フェンシング▽なぎなた▽空手道▽少林寺拳法▽ボクシング▽水泳(水球)▽テニス▽ソフトテニス▽卓球▽バドミントン▽バレーボール▽バスケットボール▽ ハンドボール▽サッカー▽ラグビー▽ホッケー▽ 野球▽ソフトボール

■感染防止対策を十分講じた上で練習する

▽陸上競技▽体操▽水泳(競泳・飛込)▽弓道▽ウエイトリフティング▽登山▽ボート▽ヨット▽自転車▽カヌー▽アーチェリー

■向かい合っての演奏・発声などを避けるなどの対応を取った上で練習すること。※下記以外の文化部は感染防止対策を取った上で練習する

▽吹奏楽▽軽音楽▽合唱▽演劇▽放送など

(2021年4月23日付紙面より)

2021年04月23日
48 災害時の合理的配慮目指す
 災害バンダナを作成  (新宮市 )

 新宮市はこのほど、聴覚に障害のある人のための防災グッズ「災害バンダナ」を作成した=写真。市役所1階の福祉課と健康長寿課、4階の防災対策課で耳が聞こえない人(手帳の有無は問わない)、手話ができる人を対象に配布している。

 障害者差別解消法では、要配慮者への合理的配慮の提供が国や地方公共団体の義務として定められており、それは災害時にも不足なく提供されなければならない。

 災害バンダナには「耳が聞こえません お手伝いをお願いします」「手話ができます」といったメッセージが入っており、聴覚障害者がバンダナを身に着けることにより、避難時や避難所での生活において支援を受けやすくなることを目的に200枚作成した。作成に当たっては、市聴覚障害者協会、社会福祉法人美熊野福祉会の協力を得たという。

 使用方法は、バンダナに記載されているメッセージが見えるように羽織るほか、火災時に鼻や口を覆うマスク・ハンカチ代わりとしてや、けがをした際に三角巾としても使用できる。

 市防災対策課では「災害時など、バンダナを着けた方を見掛けたら、積極的に声掛けや支援への協力をお願いします」と呼び掛けている。

(2021年4月23日付紙面より)


2021年04月23日
49 星山卓也さんが優勝
 令和3年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2021年04月23日
50 SNSのトラブル理解  ネットマナー講演会  (近大新宮 )
2021年04月23日
51 事業者支援など議論  臨時会でコロナ対策審議  (新宮市議会 )
2021年04月23日
52 交流図り集中力養う  カルチャーサロン「ちぎり絵教室」  (新宮市 )
2021年04月23日
53 「変な模様の石展」  ギャラリートークも  (宇久井ビジターセンター )
2021年04月23日
54 みんなで楽しく踊ろう! Team雅龍、練習に熱 (新宮市)
2021年04月23日
55 一緒に楽しく過ごそう  下里小で1年生を迎える会  (那智勝浦町 )
2021年04月23日
56 コイとロケットたなびく  恒例ののぼり掲揚始まる  (県立潮岬青少年の家 )
2021年04月23日
57 稚アユ900㌔を管内へ放流  メーカー支援で成果期待  (七川漁業協同組合 )
2021年04月23日
58 紀宝熊野道路に接続する計画  熊野道路の施工説明会  (熊野市 )
2021年04月23日
59 「ロバの音楽座」を迎え  わいてくるくるおんがっかい  (まなびの郷 )
2021年04月23日
60 「趣味の作品展」など計画  紀宝町老連が本年度総会  
2021年04月23日
61 お悔やみ情報
  
2021年04月14日
62 春の例大祭始まる 健やかな成長とコロナ終息願い (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、地元の稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親が肩車をして練り歩き、温泉につかり身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 昨年は新型コロナの全国的な拡大状況を考慮し、神事を一部中止。規模を縮小して実施。今年は人数制限などの対策を講じつつ、緩やかに従来の規模に戻して斎行するとしている。

 湯登神事に参加した子どもは2~4歳の5人。斎行に当たり九鬼宮司は「一瞬でも祭りで笑顔に前を向いていただければ。新型コロナの一日も早い終息を願って執り行いたい」とあいさつ。小雨が降る中、親子は大社本殿前で拝礼を受けた後、九鬼宮司らを先頭に参道を下り国道168号を歩いた。

 湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。

 4歳の紅埜(くれの)君と参加した同町の宮本翔伍さん(33)は「昨年は中止となって残念だった。子どもの健やかな成長と、コロナの一日も早い終息を願って参加します」と話していた。

 祭りは15日(木)の渡御祭、斎庭(さいてい)神事まで続く。なお、祭りの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」にて配信される。

(2021年4月14日付紙面より)

社殿で拝礼を受け、参道を歩く稚児ら=13日、田辺市本宮町
2021年04月14日
63 ふるさと納税寄付に感謝
 紀陽興産が新宮市に  

 新宮市は12日、企業版ふるさと納税の寄付に対し、和歌山市に本社を置く紀陽興産㈱(爲岡(ためおか)英喜代表取締役社長)へ感謝状を贈った。田岡実千年市長は爲岡社長の代理として市役所を訪れた問芝(といしば)陽一・新宮支社長に感謝状を手渡し「市の観光行政に寄与いただけてありがたい」と感謝を述べた。

 「日頃からお世話になっている当地に少しでも貢献できれば」との思いから企業版ふるさと納税を通した寄付を実施。県内で11の自治体に対し同様の寄付を行った。寄付金額は各自治体100万円。

 企業版ふるさと納税は、企業が自治体が行う地方創生の取り組みに対して寄付をすると税負担が軽減される制度。企業が寄付しやすいように損金算入による軽減効果に税額控除による軽減効果が上乗せされ、寄付額の下限は10万円と設定されている。経済的な見返りは禁止されており、寄付額は事業費の範囲内であることが必要。

 このたびの寄付金は、令和2年度の地方創生拠点整備交付金活用事業「新宮市小口自然の家・新宮市小口生産施設改修計画」(令和2年5月13日~令和3年1月13日、工事費約1300万円)に充当されている。

 同計画は、今後の新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、大部屋を2部屋に分割するとともに、敷地内にある市小口生産施設を2部屋の宿泊施設として改修することで宿泊室を3部屋増やすもの。改修工事によりこれまで11だった部屋数が15部屋となった。

 現在は新型コロナの影響で利用者が激減しているものの、熊野古道中辺路、大雲取越、小雲取越の中間地点に立地する同施設の利用者数は、外国人観光客を中心に年々増加しており、部屋数が不足している状況にあった。なお、令和元年度には4700人が同施設に宿泊し、うち3500人が外国人観光客だった。

 感謝状を受け、問芝支社長は「いつまでもこのような状況は続かない。コロナの収束を見据えた準備のために使っていただけるのはありがたいこと。(寄付は)頑張って今後も続けていきたい」。

 田岡市長は「市でもふるさと納税に力を入れて、多くの寄付を頂けるよう体制を整えようと思っていた。そんな中、多額の寄付を頂けたことで弾みがつく」と話していた。

(2021年4月14日付紙面より)

田岡実千年市長(左)が紀陽興産の問芝陽一・新宮支社長に感謝状を手渡した=12日、新宮市役所
2021年04月14日
64 来年は終息しにぎやかに
 定光山大泰寺で花祭り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8、10、11日の3日間、花祭りが営まれた。

 花祭りは、旧暦4月8日の釈迦(しゃか)の誕生を祝う法会。本堂にしつらえた花御堂(はなみどう)の中央に釈迦立像を安置し、誕生の際に甘露が降った故事に倣って立像に甘茶をかける。

 町内外から訪れた多くの参拝者らが小さな釈迦像に甘茶をかけて手を合わせた。本堂で甘茶の振る舞いもあった。

 8の付く日は薬師如来の縁日であることから、同寺の花祭りでは毎年薬師堂を開放し、国の重要文化財である阿弥陀如来坐像(伝薬師如来坐像)を開帳している。

 西山住職は「昨年は新型コロナウイルスの影響で配信のみの花祭りだった。今年は感染防止対策を行い、参拝していただけるようにした。皆さんがお寺に足を運ぶ機会になっていただけたら」。

 今後については「来年は終息して食べ物の屋台などを出してにぎやかな花祭りにしたいと思います」と語った。

 本尊の如来像の開帳は、年3回と決まっており、花祭りのほかには1月8日、13日のみとなっている。

(2021年4月14日付紙面より)

釈迦の誕生を祝った=11日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2021年04月14日
65 保育所で英語活動始まる
 幼児教育の新たな取り組み  (紀宝町 )

 幼児教育の新たな取り組みとして、紀宝町は本年度から保育所での英語活動を導入した。園児が遊びを通して楽しみながら英語を経験することにより、外国の言葉や文化に興味を持とうとする気持ちを育む環境の充実を図っていく。

 「英語で遊ぼう」と題し、毎月1回、町内全保育所で英語塾講師の新田慶子さん(同町井田)が教える。13日には井田保育所(小田幸美所長)で最初の活動があり、5歳児25人が取り組んだ。

 新田さんは「Good morning. My name is Keiko(おはようございます。私の名前は慶子です)」とあいさつ。

 「名前を紹介するときはMy name is(マイネームイズ)から始めます。聞きたいときは What's your name?(ワッツユアネーム)」と聞きます」と教え、全員が輪になって手をつなぎ、自己紹介した。

 「walk(歩く)」「jump(ジャンプ)」「run(走る)」など英語のカード5枚を用いて、それぞれのカードを体で表現した。英語の歌に合わせたゲームや絵本の披露などもあり、園児たちは楽しく英語に触れ「楽しかった」と笑顔を見せていた。

(2021年4月14日付紙面より)

英語活動を楽しむ5歳児たち=13日、紀宝町立井田保育所
絵本を読む講師の新田慶子さん
2021年04月14日
66 令和3年成人式が中止に  コロナ禍の情勢見て決断  (串本町 )
2021年04月14日
67 例年より早く花の盛りに  一枚岩に根付くセッコク  (古座川町 )
2021年04月14日
68 晩春定例の芝刈り作業開始  キャンプ場有料期間見据え  (串本町 )
2021年04月14日
69 きれいな町を保つ  渚の会が清掃活動  (那智勝浦町 )
2021年04月14日
70 消防義務の遂行誓う  那智勝浦町消防団任命式  
2021年04月14日
71 木本が県大会へ  春季東海地区高校野球三重県大会  
2021年04月14日
72 事業所で交通安全活動を  安全運転管理推奨像の伝達式  (紀宝署 )
2021年04月14日
73 地域の憩いの場に  「熊野・板屋九郎兵衛の里」で3周年感謝祭  (熊野市 )
2021年04月14日
74 フレイル予防を学ぶ  飯盛ふれあいサークルが再開  (紀宝町 )
2021年04月14日
75 いずれも定数超で選挙戦へ  町長選2人、思い掲げて動く  (串本町長選・町議選 )
2021年04月14日
76 お悔やみ情報
  
2021年04月13日
77 裸形上人しのび終息願う
 那智山青岸渡寺で開山祭  (那智勝浦町 )

 西国第一番の観音札所である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で11日、開山祭献茶法要会が営まれた。本尊の如意輪観世音菩薩を開帳し、同寺の開祖とされる裸形上人をしのび、髙木亮英副住職らが読経し茶が供えられた。また、例年設けられる茶席は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年同様に中止となった。

 開山祭は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行したと伝えられる裸形上人の遺徳をたたえるため、1949年に始まった。

 献茶式は表千家と裏千家が1年交代で奉仕しており、今年は一般社団法人茶道裏千家淡交会南紀支部が行った。献炭は谷口宗尚(そうしょう)さんが、献茶は宇戸平宗富(そうふ)さんが務めた。

 法要後、関宗重幹事長は「本来なら信徒会館でお茶席を設けているがコロナのため中止となり残念。今回ご奉仕させていただけたことを感謝するとともに、コロナの早期終息を願っております」。

 髙木副住職は「茶道裏千家淡交会南紀支部の皆さまに献茶を執り行っていただき身が引き締まる思い。多くのこの地を訪れていただけるように本日はコロナ退散と平癒をご祈念しました」と語った。

(2021年4月13日付紙面より)

献茶式の様子=11日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
髙木亮英副住職らが読経した
2021年04月13日
78 円滑接種に向け運営訓練
 25日からワクチン接種開始  (新宮市 )

 新宮市役所別館で10日、25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の円滑な運営に向け、訓練が行われた。医師や看護師、保健師、救急救命士、市職員ら50人が参加。食生活改善推進員25人が被接種者役を務める中、本番さながらの訓練を実施した。

 集団接種の安全かつ迅速な運営のため、事前に課題を把握し改善を図ることを目的に実施した。現在、65歳以上の市民に対してワクチン接種券が送付されており、同所で実施される集団接種の予約受け付けが12日から始まった。

 訓練では▽受付・検温▽予診確認・番号札配布▽予診および接種▽接種済証発行▽接種後状態観察―の各業務の流れや動線を確認。副反応や緊急時の救急搬送などの対応にも備えた。

 訓練開始に当たり、田岡実千年市長は「まだワクチンの供給量が定まっていない状況ではあるが、ワクチン接種は今後の感染拡大防止に大きく寄与すると期待している」とあいさつ。

 「今回の訓練においても問題点や課題などが見つかると思うが、本番では安全かつ迅速に接種が行えるように改善していければ」と呼び掛けた。

  □     □

■予約受け付け始まる



 65歳以上の高齢者(昭和32年4月1日以前生まれ)のワクチン集団接種は事前予約制。接種券が届かない場合は「新宮市新型コロナワクチン接種推進室」(電話0735・22・5070)へ問い合わせを。

 集団接種の予約は電話(0120・89・5070、平日午前9時~午後5時)、FAX(0120・79・5070)、ウェブ(市ホームページまたは公式ライン)で受け付ける。

 【別表】①市役所別館②佐野会館の集団接種については、定員を超えた場合、重症化リスクの高い「高年齢順」で受け付けを確定する。受け付けが確定した人には決定通知で接種時間などを知らせる。予約に漏れた人に対しても通知する。

 また、個別接種については5月上旬から接種開始を予定しており、個別接種が可能な医療機関については現在調整中。

 市では「当初はワクチンの数に限りがありますので、接種いただけるまでしばらくお待ちいただくこともありますが、国から順次供給される見込みであり、必ず全員の方が接種できますのでご安心を。これまでの感染症対策を継続しながら接種の時期をお待ちください」と呼び掛けている。

(2021年4月13日付紙面より)

集団接種の一連の流れを確認した=10日、新宮市役所別館
運営訓練の様子

2021年04月13日
79 橋杭岩前で11人がつなぐ
 東京2020聖火リレー通過  (串本町 )

 東京2020オリンピック聖火リレーが9、10日の2日間、和歌山県内14市町を経由する形で通過した。本州最南端の串本町では9日午前11時55分にリレー走行を実施。同町在住のトルコ人女性ドゥルナ・オズカヤさん(33)らランナー11人が聖火をつなぎ、沿道では両国の国旗やカメラを手にした観客多数が通過に注目した。

 このリレーは東京2020組織委員会が全国規模で展開する機運醸成企画。先月25日に福島県を出発し本州内陸を通って愛知県や三重県を経由し和歌山県入り。奈良県へ引き継ぐため県内を時計回りするルートを設定し、経由14市町で順次リレー走行が実施された。

 串本町は道の駅くしもと橋杭岩~橋杭園地間でルートを設定。同駅でミニセレブレーションがあり、町長、議長、教育長、体育協会会長が立ち会う中、スタートを担うオズカヤさんは「聖火リレーを通じて肌の色、言葉の違いはあっても私たちは全て一つと気付いてほしい。串本町の代表として聖火を掲げて走る姿で、串本町とトルコの間にある奥深い絆を世界に伝えたい」など心境を掲げてトーチに聖火を頂き、出走した。

 ランナー11人のうち、本紙関係ではオズカヤさんのほか、第3スロットで那智勝浦町在住の熊井英水さん(85)、第11スロットで北山村在住の佐久間春樹さん(36)がそれぞれ聖火をつないだ。

 同町の次は白浜町でリレー走行を実施。同日中に和歌山市まで達し、2日目は紀の川筋を登り橋本市を最終として奈良県へ引き継いだ。このリレーは7月23日(金・祝)まで続く計画で、ゴールは東京・国立競技場の開会式会場。約1万人のランナーの力を借りて経由した47都道府県859市区町村からの注目を背景にして聖火台にともされる。

(2021年4月13日付紙面より)

観客が注目する中、聖火を掲げて走るドゥルナ・オズカヤさん=9日、串本町くじ野川
2021年04月13日
80 お茶で自然の恵みをPR 熊野本宮大社で新茶祭 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で11日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園で巫女(みこ)らが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。

 音無茶は、平安時代に熊野を訪れた殿上人が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内40戸ほどが約4㌶で栽培している。黄金色でスッキリとした味わいが特徴だ。

 茶葉はペットボトル飲料やアイスクリームなどとしても販売されているが、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したことにより、お菓子などの加工品の売り上げは例年の1、2割ほどに落ち込んでいるという。

 最近では二番茶を使用したほうじ茶の需要が伸びている。昨年の一番茶の収穫量は約450㌔、製品化されたのは約90㌔だった。今年は7月下旬ごろから店頭に並ぶ予定だ。

 白衣に赤いたすき姿の巫女と大社敬神婦人会役員らが、祓戸(はらいど)王子近くの茶園(約10㌃)で新芽を摘み取った。本格的な茶摘みは4月下旬を予定。収穫量は1200㌔を見込んでいる。大社は毎年、収穫した一番茶を皇室に献上しているが、今年は新型コロナの影響で取りやめとなった。

 JAみくまの熊野川営農センターの内野智文センター長は「品質が良く、おいしいお茶ができるのでは」。今年は寒暖差と降雨の影響で新芽の動きが活発。例年よりやや収穫が早いという。

 同大社での神事を終え、九鬼宮司は「熊野詣でが最盛期の当時は多くの方々がお茶を持ち帰り憩いとしていた。そういった時代や場所を鑑みながら、音無茶の存在を知っていただければ」。

 また、13日から始まる春の例大祭「本宮祭」に対し「一日も早いコロナの収束と平穏な日々への願いを込めて斎行したい。安心安全で無事に執り行えるようご協力を」と呼び掛けた。

(2021年4月13日付紙面より)

新茶を摘み取る巫女ら=11日、田辺市本宮町
2021年04月13日
81 39校が出場し開幕
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年04月13日
82 釈迦の誕生を祝う花まつり  花御堂に甘茶をかけ  (東正寺 )
2021年04月13日
83 浦安の舞、獅子舞を奉納  阿田和神社で春季例大祭  (御浜町 )
2021年04月13日
84 子どもも大人もカレーに舌鼓  ふれあい子ども食堂オープン  (紀宝町 )
2021年04月13日
85 交通事故抑止呼び掛ける  那智大社と合同啓発  (新宮警察署 )
2021年04月13日
86 子どもたちの笑顔のため  ビー玉ストラップ作り10年  (那智勝浦町 )
2021年04月13日
87 日本の礼儀作法に触れる  カルチャーサロン折形講座  (新宮市 )
2021年04月13日
88 明日から一緒に遊ぼうね  丹鶴幼稚園に16人入園  (新宮市 )
2021年04月13日
89 一日一日大切に生活を  北山小中学校で入学式  
2021年04月13日
90 「新学期、頑張って!」  さわやか朝の声かけ運動  (新宮市 )
2021年04月13日
91 練習船「日本丸」仮泊  串本~大島間の海域で  (串本町 )
2021年04月13日
92 学校給食米の苗を田植え  生産者組合の坂本渡さん  (串本町 )
2021年04月13日
93 大島に古民家レストラン開業  沖周ゆかりの家屋を活用し  (串本町 )
2021年04月13日
94 お悔やみ情報
  
2021年04月07日
95 春の全国交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など展開  

 正しい交通ルールの順守とマナーの実践を呼び掛ける「春の全国交通安全運動」が始まった。15日(木)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保」「自転車の安全利用の推進」「歩行者などの保護をはじめとする安全運転意識の向上」「飲酒運転の根絶」を重点に全国で活動が行われる。

 新宮市では初日の6日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年新宮市長)、市交通指導員協議会、市交通安全母の会、交通事故をなくする県民運動東牟婁地区推進協議会(会長・酒井清崇東牟婁振興局長)、新宮警察署(山田守孝署長)など関係者約50人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会を開いた。

 田岡市長は「昨年新宮市においては事故発生件数、負傷者数ともに前年に比べて増加しており、私たちを取り巻く交通情勢は予断を許さない厳しいものとなっている」とあいさつ。

 交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心して暮らせるまちのために、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの順守を訴えていくと述べた。

 酒井振興局長は「みんなが安心して住める元気なまちづくりに努めていきたい。引き続きご尽力を」と関係者らに協力を呼び掛け、山田署長は「昨年、県内で飲酒運転が原因の死亡事故の発生はなかったが、県内で約400人、管内で19人が検挙されている。減少してはいるが根絶には至らない」と説明。飲酒運転にまつわる事故を防ぐために取り締まりを行っていくと述べ、意識付けに対する協力を求めた。

 特別ゲストの兄弟お笑いコンビ「すみたに」による交通安全講話の後、関係者らは買い物客らに啓発物資を配布。交通安全意識の向上を図った。

(2021年4月7日付紙面より)

決起集会に当たり「すみたに」が交通安全講話を披露=6日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
買い物客らに啓発物資を配布した
2021年04月07日
96 小中学校で新学期始まる
 一斉に1学期始業式  (熊野市・南牟婁郡 )

 紀宝町、御浜町、熊野市の各小中学校で6日、1学期がスタートした。11日間の春休みを終えた児童、生徒が元気よく登校し、学校生活をスタートさせた。

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長)では、体育館に2~6年生が顔をそろえ、着任式で新しい教職員が自己紹介。各学年の担任を発表した。

 始業式で大藤校長は1年間の目標として「読書の推進」を掲げ、▽早寝・早起き・朝ご飯▽あいさつ▽勉強、運動を頑張る▽友達に優しく―の四つを呼び掛けた。

 また、新型コロナウイルス対策としてマスク着用、手洗い、うがいを求めた。

(2021年4月7日付紙面より)

始業式で話を聞く児童たち=6日、紀宝町立成川小学校
2021年04月07日
97 例年より早く鳴き声響く
 橋杭園地などでハルゼミ  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭園地で今年も、ハルゼミの鳴き声が聞こえるようになった。

 ハルゼミは松林に着く小型のセミで、体長は約3㌢。夏に成虫となるセミの仲間ではツクツクボウシと似た大きさで、さまざまな形容がされているが「ジーィ、ジーィ」と単調な鳴き方を繰り返す。

 同園地では例年4月半ばごろから初夏の訪れを告げるように鳴き始める傾向にあるが、春の訪れが早い今年は一足早く3月末ごろからその状況となり今月5日は複数匹が駆け引きするかのように時間差で鳴き声を響かせていた。

 宿る木に近づいただけで鳴きやむぐらい警戒心が強いがすぐに飛び去ることはなく、幹よりも高い枝にじっととどまって身を潜めていることが多い。町内では望楼の芝の松林にも着いていて時期近しく鳴き始める傾向にある。目に見えて松林はないが、5日は重畳山山上の園地一帯でも鳴き声が響いていた。

(2021年4月7日付紙面より)

高い枝で身を潜めるハルゼミ=5日、串本町くじ野川
2021年04月07日
98 コロナ禍での寄付に感謝
 漁協といさなが奨学金事業に  (太地町 )

 太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)と太地いさな組合(田中清仁組合長)は5日、太地町育英会奨学金事業に計150万円を寄付した。太地漁協が100万円、いさな組合が50万円で、目録を受け取った三軒一高町長は「奨学資金が厳しい中で、今回もご寄付を頂きありがたい。漁業者の皆さんからの寄付は県内であまりなく、自慢できる誇らしい組織。町、漁協、いさなが一体となっていることがうれしい」と感謝した。

 同町育英会奨学金は町の子どもたちが高校、大学、専門学校へ進学する際の奨学資金を無利子で貸し付ける事業。町の歴史において、これまでも多くの団体や小学校、駅建設などに寄付し、町を支えてきた水産共同組合が作ったものだという。

 奨学金は数年ほど前から申し込みが多く、同町は資金について検討していたところ、両組合から寄付の申し出があった。今回で4回目となり計650万円に上った。本年度は6人に貸与する予定だという。

 太地町役場での贈呈式には両組合長と漁協の貝良文専務理事、三軒町長、漁野洋伸副町長、宇佐川彰男教育長が出席。田中組合長は「コロナ禍でも寄付できたことをうれしく思う。来年も継続できるよう頑張りたい」、脊古組合長は「今年はコロナの影響で無理かなと思ったが、例年通り子どもたちに援助できたことをありがたく思う。これからも続けたい」とそれぞれ述べた。

 宇佐川教育長は「コロナ禍で経済的に困っている子どもたちへ優先的に援助できることはありがたい。有効的に使わせていただきます」と伝えた。

(2021年4月7日付紙面より)

太地町漁業協同組合と太地いさな組合が育英会奨学金事業に寄付=5日、太地町役場
2021年04月07日
99 幼稚園はとっても楽しいよ  うどの幼稚園で入園進級式  (紀宝町 )
2021年04月07日
100 子どもが事故に遭わないよう  春の全国交安運動を前に出発式  (紀宝警察署 )
2021年04月07日
101 串本町の令和3年施政方針②   
2021年04月07日
102 告示は13日、投票は18日  ポスター掲示場設置進む  (串本町長選・町議選 )
2021年04月07日
103 入社式は開催・中止が半々  新型コロナアンケート  
2021年04月07日
104 地域で育てるデマンドタクシー  導入から半年が経過  (新宮市熊野川町 )
2021年04月07日
105 電子書籍で情報発信  ことりっぷ新宮 熊野古道  
2021年04月07日
106 海吏君、入園おめでとう  三津ノ保育所で入園式  (新宮市熊野川町 )