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2021年01月28日
1 「本当にお疲れさま」
 嘱託警察犬に感謝状  (和歌山県警察 )

 和歌山県警察はこのほど、嘱託警察犬パンドラ号(パンドラ・フォン・クランツ・K.Y.)とダンス号(ダンス・オブ・ウエスト・アシダ)の長年の功績をたたえ、指導者である新宮市の榎本義清さん(58)=NPO法人和歌山災害救助犬協会理事長=と太地町の瀧本美鈴さん(57)=同協会副理事長=に感謝状を贈った。

 感謝状は、生前の活動実績や功績をたたえるもの。パンドラ号(シェパード・雌)は昨年11月にその生涯を終えるまでの11年間、そして今年1月2日に急死したダンス号(シェパード・雄)は9年間、県警察嘱託警察犬として捜索救助や足跡追跡、爆発物捜索などの職務に従事してきた。

 また、2頭とも榎本さん、瀧本さんと共に、紀伊半島大水害や熊本地震、西日本豪雨の被災現場で捜索活動にも参加している。

 勇敢な性格だったというパンドラ号は2019(平成31)年4月、新宮市内で行方不明となっていた女性を生存発見したとして新宮警察署から感謝状を受けた経歴も。一方、ダンス号は人にも犬にも優しく温厚。「指導の際も反抗することなく覚えも良かった。素直な性格だった」(瀧本さん談)という。

 感謝状を受け、榎本さんは「人間のために厳しい訓練にも頑張ってくれた。(パンドラ号には)使役犬として接してきた。相棒がいなくなったという気持ちが大きい」。

 瀧本さんはダンス号に対し「急に調子が悪くなり、心の準備ができていなかったが、苦しまずに最期を迎えたので良かった。最後まで現役でいてくれた」と述べ、「『本当に今までお疲れさま』と伝えたい」と声をそろえた。

 県内では現在、14人の指導員と28頭の警察犬が嘱託されている。

(2021年1月28日付紙面より)

感謝状を手に(左から)榎本義清さんと瀧本美鈴さん=21日、新宮市新宮
在りし日のパンドラ号=2019年4月当時
温厚だったダンス号=2019年12月当時(瀧本美鈴さん提供)
2021年01月28日
2 トルコへの義援金目録託す
 知事と町長から駐日大使へ  (和歌山県と串本町 )

 2020トルコ西部イズミル県地震災害義援金を呼び掛けた仁坂吉伸知事と串本町の田嶋勝正町長が26日、駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使の県庁訪問に合わせて同義援金の目録を贈った。

 この地震は昨年10月30日にエーゲ海を震源として発生し、至近のイズミル県を中心とする発災につながった。その状況を知った呼び掛け2人はすみやかに県トルコ震災を支援する会を立ち上げ、県内30市町村に協力を求めつつ昨年11月5日付で同義援金の窓口を開設した。

 同会は口座振り込み、各市町村は義援金箱を設置して県民からの善意を受け付け。同大使館経由で被災者に届ける流れとなっている。コロナ禍の情勢により面会の機会を得られずにいたが、メルジャン大使が公務の延長で県庁を訪問することになり、呼び掛け2人がそろって目録を託すに至った。

 田嶋町長によると、メルジャン大使は間もなくアメリカ合衆国へ転任となるそうで、今回はあいさつ回りで県庁へ訪問。任期中最終となる同町からの交流記念品としてトルコ軍艦遭難慰霊碑のレリーフと大使の実名を入れたポロシャツと大島小への民族衣装の贈呈や串本町トルコ文化協会のトルコ文化センター設置への協力など交流の数々を記録した写真アルバム、併せて同協会から預かった交流記念品を贈って感謝したという。

 同義援金の受付期間は今月末までで、締め切り後に一括して同大使館へ託す。田嶋町長は「メルジャン大使は涙ながらに感謝し、県や同町に同様の災害があったときはトルコ人が助けに行くと言ってくれた。呼び掛け人として多くの町民や県民の皆さまから多額の義援金を頂けてうれしかったし、これからも共に友好を続けていくことにつながれば」と今後を願いながら、寄せられた善意に感謝した。

(2021年1月28日付紙面より)

ハサン・ムラット・メルジャン大使(左)に義援金を託す仁坂吉伸知事(右手前)と田嶋勝正町長=26日、和歌山県庁(串本町提供)
2021年01月28日
3 伝統の和紙作りを体験
 井田小学校の4、6年生が  (紀宝町 )

 紀宝町立井田小学校(石谷正秀校長、児童115人)の4年生24人と6年生21人が26日、和紙作りの紙すき作業を体験した。今後、6年生と16日にすでに体験した5年生は和紙でランプシェードを作る。4年生は詩と絵を描くという。

 4年生は国語の授業で「和紙」について学び、実際に作ってみようと町立ふるさと資料館の栗須高洋館長の協力を得て体験した。

 体験を前に講義した栗須館長は「皆さんが今使っているノートは洋紙で、100年ももたないが、和紙は虫が嫌いな養分が入っているので1000年以上長持ちする。約1300年前の和紙に書かれた文書も残っている」と説明した。

 和紙の原料となる天然の雁皮(ガンピ)はとても貴重で、材料をそろえるだけでも苦労すると伝え、ガンピの皮をはぎ、2週間水に漬けた後、2日間釜で煮て紙料にすると紹介した。

 児童たちは行程などを学んだ後、紙すきを体験。水に溶けた雁皮をはがきサイズのすき枠で一枚一枚すくい、1人3枚の和紙を作った。

 完成後、児童たちは「失敗もしたけど、成功したときはうれしかった」「初めて作業して楽しかった」と話していた。

(2021年1月28日付紙面より)

和紙作りに挑戦する4年生=26日、紀宝町立井田小学校
栗須高洋館長の説明を聞く4年生
2021年01月28日
4 シンボルマークなど決定
 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」  

 今夏の完成に向け、新宮市下本町で建設工事が進む市文化複合施設「丹鶴ホール」のシンボルマークおよびロゴデザインが決定した。今後、施設のPRを含めた活用を展開していく。

 デザイン制作者は山下・金嶋共同企業体。制作者によると、施設を上から見た形状をモチーフにしつつ、中央のホール部分を示す矩形(くけい)と併せて、愛称である丹鶴ホールの「丹」の字を表現した。

 新宮の歴史・風景との呼応から生まれた変化のある施設形状と、「丹鶴」という言葉との重ね合わせにより、ここから新たな活動が生まれ、動き出す躍動感を表したという。

 テーマカラーには、「丹(に)」をイメージさせる赤色が採用されている。

(2021年1月28日付紙面より)

「丹」をイメージさせる赤色のシンボルマークは、施設を上から見た形状がモチーフになっている
2021年01月28日
5 人権尊重目指して協働  町社協が県と協定締結  (古座川町 )
2021年01月28日
6 正午前後の虹注目集める  潮岬一帯で断続的に出現  (串本町 )
2021年01月28日
7 サスティナビリティ部門で受賞 ロンリープラネット2021 (和歌山県)
2021年01月28日
8 声援を背に校区を駆ける  太田小学校で持久走大会  (那智勝浦町 )
2021年01月28日
9 「大雨のときの約束」  太地こども園で防災学習  
2021年01月28日
10 神倉小運営協議会が文部科学大臣表彰  新宮市  
2021年01月28日
11 感染予防・拡大防止のために  西田町長が文章でメッセージ  (紀宝町 )
2021年01月28日
12 巨大地震の揺れに備え  鮒田水門で耐震補強工事  (紀宝町 )
2021年01月26日
13 迅速なワクチン接種に向け
 推進室と感染症対策室を設置  (新宮市 )

 新宮市は25日、今後の新型コロナウイルス感染状況に対応し、迅速かつ柔軟に対策を講じるため、「新型コロナウイルス感染症対策室」を再設置するとともに、ワクチン接種を迅速かつ適切に実施していくため、「新型コロナワクチン接種推進室」を設置した。

 厚生労働省では、安全で有効なワクチンが承認され供給できるようになったときには医療従事者などへの最初の接種が2月下旬から始められるように準備を進めており、その後には高齢者、基礎疾患を有する人などの順に接種を進めていくとしている。

 ワクチンは原則として、住民票所在地の市町村の医療機関や接種会場で接種を受けることになる。

 市は、市民へのワクチン接種を最優先事項と位置付け、市保健センター1階にワクチン接種推進室を設置。同日朝に市庁舎で推進室設置に伴う人事異動発令式があり、田岡実千年市長が田中幸人・健康福祉部長兼新型コロナワクチン接種推進室長事務取扱いら5人に辞令を交付。

 「ワクチン接種は今年前半の最優先事項。国の動きにはまだまだ流動的な部分はあるが、ワクチンの供給が開始されたら希望する市民に円滑かつ迅速にワクチン接種を受けていただけるよう私も全力を尽くす」と訓示した。同推進室の業務は、新型コロナウイルス感染症に係る予防接種に関すること全般となる。

 市役所別館の高齢者相談センター会議室に再設置された新型コロナウイルス感染症対策室では、室長の山下泰司・防災及び危機管理担当部長以下4人の職員が業務に当たる。

 設置に当たり、山下室長が「対策室一丸となって、市民に寄り添ったきめ細かい対応を」と職員らに呼び掛けた。

 主に▽新型コロナ対策に係る情報収集および発信、相談業務、課題の整理などに関すること▽新型コロナウイルス感染症対策本部会議に関すること―などの業務に従事する。

 両室とも、開設時間は土・日・祝日を除く午前8時30分~午後5時15分。ワクチン接種推進室への問い合わせは電話0735・23・4511。感染症対策室は0735・29・7358(直通)もしくは0735・23・3333(内線8603、8605、8606)。

(2021年1月26日付紙面より)

新型コロナワクチン接種推進室の設置に伴い、田岡実千年市長は辞令を交付=25日、新宮市役所
高齢者相談センター会議室に設置された新型コロナウイルス感染症対策室=同日、市役所別館
2021年01月26日
14 卒業証書用の和紙を手作り
 三尾川小の4~6年生7人  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(山本健司校長、児童9人)の4~6年生7人が22日、卒業証書用の和紙を手作りした。先だって21日は、全校児童と教職員ではがき大の和紙作りに挑戦。全員で古く古座川流域でも盛んだった製造文化の一端に親しむ機会を持った。

 この活動は、約20年続いている児童自ら卒業証書用の和紙を作る取り組みから派生した全校規模のふるさと学習。児童数減により近年は4~6年生が3年ごとに一丸で取り組むようになり、その時に1~6年生と教職員全員で練習を兼ねてはがき大の和紙作りにも挑戦する形となっている。

 本年度はその巡りの年に当たり、児童は昨年11月13日に作り方を教えてくれる外部講師の谷本節代さん(76)と共に重畳山(かさねやま)一帯へ赴き材料となるガンピの枝を採集。以降、地道に樹皮をむいて細かく切り刻むなどの準備を進めてきた。

 初日は全校児童と教職員全員ではがき大の和紙作りに取り組み、草花を繊維の間に挟み入れた作品を作った。2日目は本番の卒業証書用和紙作りで、4~6年生7人が40㌢×30㌢の型枠にミキサーでほぐした樹皮60㌘分の繊維を流し入れ、しっかりと水抜きをして成形。繊維を型枠へ流し入れる時には均一に広がるようにし汚れた繊維をこの段階で取り除くこと、水抜きをする時は和紙の形を崩さないよう優しく扱う事などを意識し、卒業の証しとして持ち続ける紙を丁寧に仕立てた。

 自然乾燥を経て後日、アイロンがけをして和紙を仕上げる。以降は谷本さんが外周を切り落として卒業証書の文面を筆書きし、山本校長が学校印を押して卒業時に授与する流れとなる。

 間もなく卒業を迎える奈須初実さん(6年)は「皮の茶色いところが入らないよう気を付け、思っていたよりも上手にできたので良かった。はがきよりも大きくて結構大変だったけど、これで一つしかない自分の卒業証書が作れるのでうれしいしもらうのがすごく楽しみです」と思うところを語った。

(2021年1月26日付紙面より)

和紙の形を崩さないよう慎重に型枠から巻きすを取り出し=22日、古座川町立三尾川小学校
水抜き後、巻きすから和紙を慎重に外す児童
2021年01月26日
15 善光寺で延命地蔵の大祭
 厄払いや歴代住職などの供養  (紀宝町神内 )

 紀宝町神内の玉龍山(ぎょくりゅうざん)善光寺(ぜんこうじ)で24日、延命地蔵の大祭が執り行われた。一村桂晋住職が法要を営み、寺総代、組長、護持会の役員らが除災招福、身体健全、交通安全、延命長寿などを願った。

 地蔵菩薩(ぼさつ)の縁日である1月24日が例祭日となっており、例年、山の中腹にある地蔵前で厄払い祈とうが行われるが、今年は雨のため同寺で行った。毎年、地元住民や子どもたちでにぎわう餅まきは新型コロナウイルスの感染防止対策として中止となった。

 善光寺では、厄払いのほか同寺を開山した角天禅麟大和尚をはじめ歴代住職や水子菩薩地蔵、永代供養墓、無縁仏などの供養も執り行われた。

 護持会の矢熊達雄会長は「前日からの雨で、延命地蔵へ向かう道が滑りやすくなっているので善光寺で大祭を行った。餅ほりの中止も初めてで残念だが、来年は通常通りの大祭になれば」と話していた。

  □     □

■延命地蔵

 この地蔵は別名「滝の地蔵」とも呼ばれ、奇岩(みさごの岩)の岩窟に祠(ほこら)があり、前方に「大洞の滝」が流れ落ちる。座像ではなく片膝をついた姿をしている。「神内の伝承や昔話」によれば、祭り始めた当時は争い事が多かったため、いつでも立ち上がり、村の助勢ができるように身構えてくれていたとの言い伝えがある。

(2021年1月26日付紙面より)

善光寺で執り行われた延命地蔵大祭=24日、紀宝町神内
奇岩の岩窟に祠がある延命地蔵
2021年01月26日
16 温泉病院に車椅子6台寄贈
 県トラック協会青年協議会  (那智勝浦町 )

 和歌山県トラック協会青年協議会(野嶋利基会長、65人)は23日、那智勝浦町立温泉病院に車椅子6台を寄贈した。野嶋会長を含め役員6人が寄贈式に出席し、山本康久院長や中紀文副院長らが感謝を述べた。

 寄贈は同協議会主催によるチャリティーゴルフコンペの収益金を活用した社会貢献事業の一環で、県内の病院施設などに車椅子の寄贈を進めているという。

 昨年9月に印南町のラ・グレースゴルフ倶楽部で100人が参加するコンペを開き、本年度は独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センターに10台、国保すさみ病院に4台、同院合わせて計20台の寄贈に至った。なお、同院への寄贈は旧病院の頃も含めて2度目となった。

 山本院長は野嶋会長に感謝状を手渡し、「那智勝浦町は高齢化率が40%以上と高い。車椅子は機能低下した高齢者の方々のリハビリなどや院内各所で使用できるため本当にありがたい。皆さまの今後のご発展をお祈りしております」と話した。

 野嶋会長は「新型コロナウイルスでさまざまな物が不足していると聞いています。さまざまな場面で有効的に活用していただけたら幸いです」と語った。

(2021年1月26日付紙面より)

和歌山県トラック協会青年協議会が車椅子を寄贈した=23日、那智勝浦町立温泉病院
2021年01月26日
17 最優秀賞など24点決まる  本年度フォトコン入賞発表  (南紀熊野ジオパーク )
2021年01月26日
18 レッドリスト素案へ意見を  データブックの改訂に向け  (和歌山県 )
2021年01月26日
19 1位に小阪享志さん  写連新宮支部1月例会  
2021年01月26日
20 田原で「だるま朝日」  名古屋市の青木さんが撮影  (串本町 )
2021年01月26日
21 一番のこま名人は誰? 中央児童館でこま回し大会 (新宮市)
2021年01月26日
22 税金の大切さ学ぶ  6年生対象の租税教室  (井田小 )
2021年01月26日
23 楽しく筆を走らせる  絵手紙サークル「こんにち和」  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2021年01月26日
24 お悔やみ情報
  
2021年01月05日
25 活気づくも水揚げ減少
 恒例のマグロ初市  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で4日、初市が行われた。紀伊半島沖で操業していた高知県のはえ縄漁船2隻と地元の2隻がメバチ、キハダ、ビンチョウの各マグロなどを水揚げした。50社約100人の仲買人が集まって市場は活気づいたが、水揚げ量自体は昨年の半分以下だったという。

 初市開始前の午前7時前には式典が開かれ、堀順一郎町長は「当町は生マグロの町。多くの船に入船いただき、活発な取り引きいただけるようにお願いしたい。皆さま方の商売繁盛と発展を祈念しています」と述べた。

 続いて、和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長と勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長があいさつ。同町議会の荒尾典男議長の音頭で乾杯後、初市が開始された。

 県漁連の太田直久市場長は今回の水揚げ量減少について、昨年夏の太平洋の海面温度の上昇や新型コロナウイルスの影響で魚価が定まらない場合もあることを原因の一つに挙げ、過去最少の可能性もあるとした。

 太田市場長は「主力はビンチョウだが近年減少している。昨年末と今年はメバチ類が期待できると思う。もうすぐ出港するクロマグロ漁にも期待したい。コロナが収まり、魚価が安定してほしい」と語った。

 初市の水揚げ量は約13・3㌧、金額1611万1867円で、関東や東海地方へ出荷される。なお、クロマグロの水揚げはなかった。

(2021年1月5日付紙面より)

新鮮なマグロの品質を見極める=4日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2021年01月05日
26 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

  □     □

■新宮市



 新宮市役所別館であった仕事始め式には、職員や来賓の久保智敬市議会議長ら約50人が出席した。田岡実千年市長が「『市政は市民のために』を念頭に、さまざまな課題に取り組んでいく」と所感表明。

 各種事業のコロナ対策や経済支援事業、今年の完成を予定している文化複合施設「丹鶴ホール」の事業展開などに対し「『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現に向け、渾身の力を込める」。

 また、2011(平成23)年の紀伊半島大水害から10年の節目を迎えるに当たり「あの惨劇を教訓に職員一丸となって防災対策に取り組んでいく」と誓いを新たにした。

 職員に対し「仕事を好きになるとおのずと力がついて成果が生まれ、評価されるとさらに仕事が好きになる。まずは強い意志で仕事を好きになって」と訓示した。

 久保議長は「一丸となり、安心安全に暮らせて活気あるまちづくりに向け新たな決意で果敢に取り組んでいただけると信じている」と祝辞。速水盛康教育長が「厳しい状況の中でも必ず出口はある。先の展望を見据えながら市の発展にご努力を」と述べ、万歳三唱で閉会した。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、庁舎大会議室で仕事始め式を開いた。約40人の管理職の職員が出席し、今年1年間の業務に取り組むに当たり、気持ちを新たにした。

 町歌を斉唱後、堀順一郎町長が「現在、全国各地で新型コロナウイルス感染拡大がとどまることがない。首都圏の知事たちによる緊急事態宣言の話などもあり、国のかじ取りなどが難しい状況にある。当町ではコロナの経済対策のみならず、町民のニーズをいち早くすくい上げて困っている方々に手を差し伸べていきたい」。

 職員に対しては「管理職の皆さまはさまざまな自治体における先進事例の情報収集を行ってほしい。その姿勢が各課職員の成長にもつながり、町の発展にもつながる」と語った。

(2021年1月5日付紙面より)

万歳三唱で士気を高めた=4日、新宮市役所別館
職員に訓示を行う堀順一郎町長=同日、那智勝浦町役場
2021年01月05日
27 高池小5年生が名岩紹介
 推進協の教育普及事業で  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターで4日、教育普及事業「さがしてみよう おもしろ岩~古座川名岩奇岩調査隊~」の成果物となるリーフレットの先行配布が始まった。12日(火)以降に古座川町内の道の駅や商店などで対の成果物・クイズカードとともに本配布が始まる予定。

 事業母体は同パーク推進協議会。今回は南紀熊野ジオパークガイドの芝﨑浩子さんと同町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生11人が参加し、総合的な学習の時間の中で町内の名岩や奇岩の調査に取り組みリーフレットとクイズカードを仕上げる流れで成果を目指した。

 リーフレットはA3判フルカラー両面刷りで、作成数は2000部。表面は表紙を含む全8㌻立ての各種紹介、裏面は調べた岩の写真と位置、成果物の配布場所、地質などを紹介する地図となっている。

 クイズカードはほぼ名刺大のフルカラー両面刷りで、12種類あり作成数は各200枚(計2400枚)。実際に調べた児童が▽岩の種類▽見つけにくさ▽簡単な紹介▽関連するクイズ―を伝える内容で、スマートフォンなどで裏面のQRコードをスキャンすると児童による解答と調べた岩などの紹介動画が視聴できる。

 配布場所は同センター以外に▽町内の各道の駅▽南紀月の瀬温泉ぼたん荘▽明神みんなの店▽中央公民館▽もりとよ商店▽オークワ古座川店―を予定。クイズカードは調べた岩の最寄りの配布場所か調べた児童から入手でき、集めて回る行程を通して町内外からの観察を促すことを狙っている。

 配布対象は子どもで、同町を訪ねた子どもが名岩奇岩を探すきっかけとすることが目標。同協議会は今回の成果をモデルとし、他の市町村へも同様の取り組みを広げていきたいという。問い合わせは同協議会(電話0735・67・7100)まで。

(2021年1月5日付紙面より)

成果物のリーフレットやクイズカード(右下)
2021年01月05日
28 建築業界の活躍を祈る
 新宮建築組合が釿始式  (熊野速玉大社 )

 新宮建築組合(廣田昌弘組合長)は4日、建築業界の発展を願って新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で鎌倉時代から伝わる「釿始式(ちょんなはじめしき)」を営んだ。

 釿始式は同大社の宮大工、小野家に伝わる仕事始めの儀式で、現在は同組合が継承している。

 この日は組合員約20人が参列。白装束に烏帽子(えぼし)姿の楠本雅一さん(52)がヒノキの原木(樹齢約100年超、長さ約4・2㍍、直径約23㌢)をお神酒で清め、山崎朋功さん(44)と垣下義和さん(50)が墨を打った後、楠本さんが鎌倉時代から同大社に伝わるカギ型の大工道具「釿」を「エイ、エイ」と3カ所に打ち付けていった。

 上野宮司は神事後、参列者に釿始めの歴史を紹介し「釿始式はもちろん、道具も日本の伝統として伝え続けている。今年も一年、建築業界および皆さんの活躍を祈っています」と奉仕に対して感謝を述べた。

 廣田組合長(59)は「コロナ禍で儀式自体を行うか考えましたが、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し営むことを決めました。今後も伝統を絶やさず、若い人たちが継承していってもらえれば」と話していた。

(2021年1月5日付紙面より)

原木に「釿」を打ち付ける楠本雅一さん=4日、熊野速玉大社
釿始式に参列した皆さん
2021年01月05日
29 森下悟至さんが優勝飾る
 令和3年初射会  (新宮弓友会 )
2021年01月05日
30 世界平和やコロナ終息願う  王子神社で歳旦祭  (新宮市 )
2021年01月05日
31 皇室や国家の繁栄祈る  コロナ終息願い歳旦祭  (熊野三山 )
2021年01月05日
32 「町制施行15周年記念式典」中止に  新型コロナの感染状況鑑み  (紀宝町 )
2021年01月05日
33 新年への思い託す「除夜の鐘」  東正寺で感染予防徹底して  (紀宝町 )
2021年01月05日
34 初詣で新型コロナ終息願い  烏止野神社で和太鼓の奉納演奏  (紀宝町 )
2021年01月05日
35 生徒7人合格し級位取得  本年度の漢字能力検定で  (ECC古座教室 )
2021年01月05日
36 お悔やみ情報