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2024年02月25日
1 邪気払い安泰願う 横綱が奉納土俵入り (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で24日、横綱照ノ富士の奉納土俵入りがあった。多数の観覧者が見守る中、横綱が本殿前で土俵入り。邪気を払い安泰や平和を願う意味を込め、力強い四股を踏みせり上がった。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して行われた。照ノ富士は、伊勢ケ濱部屋に所属する第73代の横綱で、モンゴル出身の32歳。熊野本宮大社での横綱の奉納土俵入りは初となる。同部屋の和歌山後援会長の協力で実現した。

 境内では、本殿正面の位置に土俵が設置されていた。来賓や一般の観客は、開始前から会場で待機していた。照ノ富士は、紙垂(しで)の下がった純白の綱を腰に締め、露払いと太刀持ちを従えて土俵入り。土俵の中央に進み本殿の方角を向き、かしわ手を打ち、四股を踏んだ。「攻め」の姿勢を表すといわれる、両手を左右に広げる「不知火(しらぬい)型」でのせり上がりを見せて土俵入りを終え、退場。観客から拍手が湧き起こった。

 九鬼宮司は、奉納土俵入りに先立つあいさつで、能登半島地震に言及。「横綱の奉納土俵入りは、邪気を払い正気を招く意味がある。天変地異を収め、国民の安泰や世界の平和(が実現すること)を願い、(今日の姿を)目に焼き付け、心に刻んでほしい」と呼びかけた。

 照ノ富士は土俵入りを終え「よみがえりの地で土俵入りしたことをうれしく思う」と感想。能登半島地震などを念頭に「二度と起きないようにとの思いで取り組んだ」と明かした。

  □     □

■立見券を求め行列

 観客は200枚しかない立見券を求め、当日の早朝から行列を作っていた。先頭の70代女性は「みなべ町から来た。近くの民宿に泊まり、朝の1時半から並んだ」と話していた。また、大社へと上がる階段の途中の広場にモニター2基が設置され、立見券を入手できなかった観客はここで観覧した。

(2024年2月25日付紙面より)

「不知火型」のせり上がりを見せる横綱の照ノ富士=24日、熊野本宮大社
立見券を求め早朝から行列ができた
2024年02月25日
2 パンや水の備蓄入れ替え
 那智勝浦町内の防災倉庫で  

 那智勝浦町は21、22の両日、町内の防災倉庫で、備蓄食料のパン4800食、水(500㍉㍑のボトル9840本)の入れ替えをした。賞味期限が近づいたことによるもので、雨の中、町職員が運搬作業をした。

 同町では残りの賞味期限が1年を切ったものから順次入れ替えており、今回、パンは町内9カ所、水は7カ所で実施した。

 パンは5年保存で、アレルギー対応のため、卵使用・不使用のものが半分ずつある。水はこれまで2㍑ボトルで備蓄していたが、被災者への配布のしやすさや飲み切りやすさ、衛生面を考慮し、今年から500㍉㍑ボトルに。備蓄物資の積み増しなども見据え、5年保存から10年保存のものへ変更した。本年度中に、追加でアルファ米1000食分を勝浦小学校の防災倉庫へ導入する予定だ。

 賞味期限が近づいた備蓄食料は、イベント等で町民へ配布する他、フードバンクにも寄贈する予定となっている。

(2024年2月25日付紙面より)

備蓄パンの搬入を行う町職員=21日、那智勝浦町立勝浦小学校内の倉庫
2024年02月25日
3 第三の場所で話そう 食堂が協力、3月から開催 (紀宝町)

 家や学校、職場でもない第三の場所「サードプレイス」をつくろうと、紀宝町井内の食堂で「kokoro(こころ)カフェ~地域のサードプレイス~」が3月から始まる。同町地域おこし協力隊の看護師2人が出迎え、誰でも気軽に立ち寄って話せる場を目指す。

 協力隊の沼澤幸子さんと米中京子さんは昨年8月に着任し、死生観を深めるワークショップを開くなど町民の心のケアを担う看護師として活動。沼澤さんはがん患者やその家族をケアする一般社団法人がんサポートナースを運営している。

 3月2日(土)から始まる「kokoroカフェ」は、地元食材を使った定食などを提供している「kokoro食堂」店主・尾﨑亜紀さんの協力で営業時間後の食堂を会場に。がん患者やその家族、子育て中の人、自宅で介護している人などを対象としているものの、申し込み不要で誰でも参加できる。参加費は100円。

 毎月第1土曜日の午後2時~4時にオープンし、時間中は食堂のドリンクも有料でオーダーできる。また、事前に連絡すれば個別に話す時間も設ける。

 沼澤さんは「町内には『カフェいっぷく亭』(認知症の人やその家族など対象)や『みどりのやね』(専門職が迎える認知症カフェ)などがあり、選択肢が増えればうれしい。肩の力を抜いて一緒におしゃべりしませんか」。

 食堂はおもちゃをたくさん置いたり、座敷の個室を設けたりと子育て中の客に気兼ねなく利用してもらえるよう配慮していて、尾﨑さんは「ここでそんなことができたらいいな、そんな場所が増えていったらいいなという思い。活動を応援したい」と話していた。

 食堂の住所は同町井内575の1。

(2024年2月25日付紙面より)

「kokoroカフェ」が開かれる「kokoro食堂」=紀宝町井内
2024年02月25日
4 近大新宮、初の準優勝
 近畿高校サッカー選手権大会  

 第76回近畿高校サッカー選手権大会の準決勝と決勝戦が23日、紀三井寺公園陸上競技場と同公園球技場で開かれ、12年ぶりに出場した近畿大学附属新宮高校(和歌山3位)が初めての準優勝を飾った。フェアプレー賞も受賞した。

 近大新宮は、球技場で行われた準決勝で、同じ和歌山県勢の初芝橋本(和歌山2位)と熱戦を展開。両チームとも得点を与えない緊迫したプレーを繰り広げ、0―0でPK戦へ。3―2でPKを制した近大新宮が初芝橋本に初めて勝利した。

 決勝戦では東山(京都1位)と対戦。前後半で3点ずつを奪われる厳しい状況でも諦めることなく、前を向き、輝きを失うことはなかった。試合終了間際、大谷侑誠君(1年)がシュートを決め意地を見せた。1―6で敗れたものの、強豪ひしめく近畿で堂々の2位となった。

 大会を振り返り、塩﨑統夫監督は「強豪ばかりがそろう中、1回戦の履正社に勝利したことがいい流れとなった。選手たちも試合ごとに自信を持ってプレーしており、想像以上の力を見せていました。何より、このような結果を残すことができたのは保護者の方々や学校、多くの人たちからの応援や支えがあったからこそ。これからも向上心を忘れず、さらなる高みを目指していければ」と喜びを語っていた。

(2024年2月25日付紙面より)

近畿大会で初めて準優勝した近大新宮の選手たち=23日、紀三井寺公園陸上競技場(同校提供)
2024年02月25日
5 1位に小阪享志さん  写連新宮支部2月例会  
2024年02月25日
6 無理ない筋トレを学ぶ  太地町社協主催で教室  
2024年02月25日
7 効果的な情報発信は  SNS活用の講座で学ぶ  
2024年02月25日
8 地元3校とも定員割れ  県立高校入試出願状況  (和歌山県教委 )
2024年02月25日
9 佐藤春夫の好物「バリコ」 書簡調査で新たに判明 
2024年02月25日
10 安全競技で爽やかな汗  18人がタスポニー体験  (那智勝浦町 )
2024年02月25日
11 ゲームを通じ意識高める  くろしお児童館で防災学習会  (新宮市 )
2024年02月25日
12 入学したら一緒に勉強しよう  南大居保と太田小が交流  (那智勝浦町 )
2024年02月25日
13 交流を図る安らぎの場に  「蒟竹笑」がモーニングカフェ  (新宮市 )
2024年02月25日
14 ひな人形の飾りを工作  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2024年02月25日
15 会員から募った義援金託す  町老連「新春のつどい」  (御浜町 )
2024年02月25日
16 交流深め、和気あいあいと  親睦グラウンドゴルフ大会  (紀宝町シルバー人材セ )
2024年02月25日
17 手話で懐メロ、楽しむ  和やか「いっぷく亭」  (紀宝町 )
2024年02月25日
18 桃の節句、祝うように  鮮やかハナモモが見頃  (御浜町 )
2024年02月25日
19 お悔やみ情報
  
2024年02月22日
20 わがらで創る郷の未来
 新スペースを地域住民が清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」敷地内で、旧太田中学校の講堂を改装した新たな交流スペース整備が進んでいる。3月下旬の使用開始に向けて大詰めとなった20日には、同校の卒業生を含む地域住民ら約40人が集い、清掃活動に汗を流した。

 廃校になった校舎を地域の拠点として改修整備し、2016年にオープンした「太田の郷」。地域農産物のブランド化による生産・販売促進や、地域資源を生かした誘客などに取り組んできた。

 講堂の改装は「わがらで創る郷の未来『太田の郷を地域資源をもっと有効に活用できるファクトリーと農産業支援拠点へ』」と題し、総務省の過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業の交付金を受けて実施した。

 講堂内には、みそやしょうゆなどの発酵食商品を加工するフロアや、水洗トイレ、夏季の農業体験者向けのシャワールームなどを整備。農作物の付加価値向上や就農者支援、地域外の人々との交流拠点とすることで、ひいては農業の後継者育成や移住促進につなげる狙いもある。

 水道、電気、ガス関連の工事以外は、大工仕事のスキルを持つ地元住民が尽力し、屋根や床の補修、ペンキ塗りなどをしてきた。古い木造校舎の雰囲気を残そうと、室内はあえて木のままにし、面影を残した改修は卒業生にも好評。擁壁周辺のコンクリート打ちを担当した東佐平さん(79)は「自分は第13期の卒業生。講堂では剣道や卓球、卒業式もした」と昔を懐かしむ。「スペースも広いので、いろんな教室や踊りの練習ができるのでは」と今後に期待を寄せた。

 NPO「太田の郷」の石田一事務局長は「いま一度地域の皆で立ち上がり、この拠点に集って、地域を盛り上げる仕組みをつくっていきたい」と力を込める。今後は農繁期を過ぎた5月ごろに完成セレモニーを開催する予定だという。

(2024年2月22日付紙面より)

掃除に汗を流す地域住民=20日、那智勝浦町の旧太田中学校講堂
発酵食商品の加工フロア
2024年02月22日
21 意識を高め担い手に
 新翔高で防災スクール  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(宮井貴浩校長)で16日、防災スクールがあった。自衛隊和歌山地方協力本部新宮地域事務所の山本健さんら8人が来校し、1年生98人らがロープワークや避難所などで役立つ技術のライフハック、救急法を教わった。

 防災スクールは毎年、1年生を対象に実施。生徒たちの防災意識を高め、地域防災の担い手として社会貢献できる青少年の育成を目的に行われている。この日は佐野区の役員ら7人も参加した。

 生徒らは3グループに分かれて各講習に臨んだ。ロープワークでは本結び、もやい結び、一重結びに挑戦。自衛隊員の説明に耳を傾け、悪戦苦闘しながらも、それぞれの結び方を習得した。ライフハックでは新聞紙を使用した簡易食器作りと、水だけで作れる非常食調理に励み、試食も行った。

 救急法の講習時には応急の止血法や、毛布と角材で組んだ担架の作製を学んだ。

 佐野区の坂本眞一郎さんは「日頃、区内でも防災について意見を交わすなどしていますが、有意義な時間を過ごせました。改めて知識を確認できた」。

 生徒の德村奏磨さんは「難しいところもあったけど、勉強になった。いつ起きるか分からない災害。もしもの時には自分の命を守ると同時に、学んだことを生かして人を助けられるようになれれば」と話していた。

(2024年2月22日付紙面より)

ロープワークに取り組む生徒ら=16日、新宮市佐野の新翔高校
2024年02月22日
22 流域治水の内容共有
 東牟婁地域でウェブ会議  

 「東牟婁地域等における大規模氾濫減災協議」が19日、インターネットのウェブ上であった。東牟婁地域で河川がある市町村や、国・県の関係機関などが参加。流域治水に関する取り組み内容の報告を受け、共有した。

 各機関の担当者より、減災の取り組み方針や▽古座川▽太田川▽那智川▽佐野川▽周参見川―の流域治水についての説明があった。

 全体的な課題として「水害リスクの空白域が存在」「主要河川以外のハザードマップの作成、避難場所、避難経路の見直しが必要」「避難場所・避難経路の見直しに伴う避難誘導の案内看板・誘導灯などの検討が必要」などが告げられた。

 古座川、太田川、那智川、佐野川では▽河川改修▽砂防えん堤整備▽森林整備・治山事業―などの実施報告があった。防災教育や災害情報の伝達、河川監視カメラの設置、避難情報の判断などの言及もあった。他地域での流域治水の優良事例の紹介も行われた。

(2024年2月22日付紙面より)

河川改修工事が進む佐野川=19日、新宮市佐野
2024年02月22日
23 大学生の二つの提案採用
 武者修行プログラムで  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のコミュニティ消防センターで19日、株式会社旅武者が提供する「地方創生イノベーション武者修行プログラム™」の最終発表会があった。全国から集まった大学生14人がホテル&カフェバー「WhyKumano」オーナーの後呂孝哉さんらにビジネスプランを発表し、二つが採用となった。

 ビジネスのリアルを経験する短期集中・実践型プログラム。町内で実施するのは7回目で、テーマは「新しい旅のコンセプト『アルベルゴ・ディフーゾ』~海外観光客向けにゲストハウスの新規サービスを開発~」。

 学生たちは2週間かけて観光客らへのインタビューや商品開発、販売・効果測定を展開。最終発表では4チームが▽勝浦マグロジャーキー▽ナッチーバー・おつまみなっちー▽『Bie―Kumano』物販事業プラン▽WhyKibori―を提案した。

 採用となったチーム愛燃の「ナッチーバー・おつまみなっちー」は、朝食にぴったりで、おつまみアレンジもできるシリアルバー。「那智黒あめ」を参考に黒糖を使い、アクティブに動く熊野古道歩きの観光客の手軽な栄養・カロリー補給アイテムになる。植物由来の食材を使うことで、ビーガン(完全菜食主義者)の食需要にも応える。

 チーム愛燃の大橋さくらさん(19)、浅尾寛太さん(22)、黒沢龍己さん(19)、嶋田心さん(19)は、11日の中間発表時点では具体的な案を出せずに0点評価と苦戦。「偶然持っていたナッツに那智黒あめを絡めてみたことがきっかけ。宿泊中のお客さんに提供すると好評で、改良が楽しかった」と振り返った。

 チーム感覚派の「勝浦マグロジャーキー」は、捨てられがちなマグロのあらを活用したジャーキー。味と保存方法などの改善すべき点があるものの、今後も開発をやりきることを条件に採用した。

 後呂さんは「正直、ビジネス経験のない学生に飲食提案は無理だろうと思っていたが、ここまでちゃんとしたプランを持ってくるのは予想外。若い人たちの底知れぬ力を感じた」と語り、2案について「実際にお客さんに提供するのが楽しみ」と話していた。

(2024年2月22日付紙面より)

チーム愛燃の大学生4人=19日、那智勝浦町のコミュニティ消防センター
開発したナッチーバー
2024年02月22日
24 宇久井スポ少が連覇
 和田禎佑杯サッカーU―9  
2024年02月22日
25 紀宝FCが優勝飾る
 てとて杯U―12サッカー大会  
2024年02月22日
26 活動を報告し意見交換  新宮警察署協議会定例会議  
2024年02月22日
27 学年を超えて交流  縦割り班でクイズ大会  (緑丘中 )
2024年02月22日
28 新入学を控え交流  宇久井の児童と園児  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
29 「すごくいい匂い!」  中央児童館でおやつを作ろう  (新宮市 )
2024年02月22日
30 チューリップなど咲く  花てまりの会が花壇整備  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
31 歌や工作などに挑戦  はまゆう・こども園で保育参観  (新宮市 )
2024年02月22日
32 はっきり断ることが大切  光洋中で薬物乱用防止教室  (新宮市 )
2024年02月22日
33 認知症の知識深める  公民館分館で講演会  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
34 新宮市が事例の論文  木材や輸送で生じた変化  
2024年02月22日
35 野良猫減らす具体策  県・町が主催でセミナー  (那智勝浦町 )
2024年02月22日
36 町内の花盛りを順次投光  23日から桜ライトアップ  (古座川町観光協会 )
2024年02月22日
37 カミュさんに発想を学ぶ  中央公民館で人権講演会  (古座川町 )
2024年02月22日
38 半島振興法の延長など要望  熊野・南郡正副議長会  
2024年02月22日
39 「あせらず自分を見つめて」  対話集会で働く意義を学ぶ  (紀南高 )
2024年02月22日
40 「憧れの兄を目標に」  自衛官候補生の中楓磨さん  (紀宝町 )
2024年02月22日
41 浄財、被災地中能登町へ  曹洞宗青年会が托鉢で集める  (紀宝町 )
2024年02月22日
42 歌や踊りなど元気に披露  新木保育園で発表会  (新宮市 )
2024年02月22日
43 お悔やみ情報
  
2024年02月20日
44 真っ白な雪で遊ぼう!
 4年ぶり「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )

 4年ぶりとなる第26回商工祭「南の国の雪まつり」(実行委員長=森川起安・南紀くろしお商工会長)が18日、那智勝浦町役場周辺であった。真っ白な雪山に子どもたちの歓声が響き、1万365人(主催者発表)の来場者でにぎわった。

 人、物、地域との「ふれあい」をテーマにした地域の一大イベントで、太地町の姉妹都市である長野県白馬村から運んだ約100㌧の雪が目玉。

 雪山に到着した子どもたちは目を輝かせ、早速雪合戦にそり滑り、雪だるま作りに駆け出した。雪で遊んだ後は、かじかんだ手足を温かい手湯・足湯に浸した。家族5人で来場した西拓己君(8)は「そりが楽しかった」。母親の裕子さんは「子どもたちが雪に触れられる機会はここぐらい。毎年楽しみにしており、久しぶりの開催で自分も楽しめた」と語った。

 周辺一帯が歩行者天国となり、熊野朝市・楽市やフリーマーケットも盛況。メインステージでは地元ダンスチームのパフォーマンスもあった。南紀くろしお商工会青年部による「強運王決定戦」には小学生約100人が参加し、バナナの早食い1位を当てるステージでは会場も大いに盛り上がった。「強運王」の松下愛純さん(7)は賞品のニンテンドースイッチを手に「すごくうれしい」と笑顔で話した。

 初実施の「防災チャンバラ」では、スポンジの刀と命(ボール)を身に着け、30対30で「合戦じゃ~!」。防災クイズを交えてぶつかり合い、バトルロイヤルを勝ち抜いた渡邉翔太君(11)が熊野最強の防災侍になった。

 最後は「お菓子な餅まき」で締めくくり、森川実行委員長は「真っ白な雪で遊ぶ子どもたちの笑顔は何ものにも代えがたい。能登半島地震で大変な状況もあるが、今日一日は楽しく遊んでほしい」。南紀くろしお商工会青年部の浦賀英昭部長は「天候が回復して良かった。ぜひまた来年もご来場を」と話していた。

(2024年2月20日付紙面より)

雪山でそり滑りする子どもたち=18日、那智勝浦町
盛大に「お菓子な餅まき」
2024年02月20日
45 食べ盛りの生徒も笑顔に
 鯨スタミナ丼の調理実習  (太地中学校 )

 太地町立太地中学校(山本佳人校長)で14日、鯨肉を使った調理実習があった。食べ盛りの3年生5人が、鯨の竜田揚げにニンニクが効いた甘辛いタレを絡めた「鯨のスタミナ丼」と「鯨の本皮をつかったみそ汁」の2品を作り、笑顔で味わった。

 小学1年生から多面的にクジラ学習を続けてきた生徒たちに、地域の食文化も知ってもらおうと実施。ゲストティーチャーは、町内のホテル「いさなの宿・白鯨」や「道の駅たいじ」のメニューにもある「鯨のスタミナ丼」のレシピ考案者・竹村直也さん(太地町開発公社)。

 竹村さんは生徒たちに肉の切り方を指導し、肉の繊維に対して垂直に切ることで、同じ肉でも食感が柔らかくなることを教えた。生徒たちは鯨肉をカットし、片栗粉をまぶして180度の油でカラッと揚げていった。タレに絡めてキャベツの千切りと一緒に丼に盛ったら完成。竹村さん特製の梅酢につけ込んだ鯨肉の竜田揚げも作った。

 使った鯨肉は約2㌔、米は13合も炊いたが、生徒たちは「余裕っす」ともりもり平らげていった。その食べっぷりに竹村さんも笑顔を見せ「太地の子どもでも、クジラの刺身は食べるが、火を通すと臭みが出るので苦手という子もいる。好みは人それぞれだが、いろいろな料理法があることを知ってほしい」と話していた。

 竹田成さん(15)は「鯨のスタミナ丼は初めて食べるかも。おなかいっぱい。家で作ったら家族が喜ぶと思う」と話していた。

(2024年2月20日付紙面より)

竜田揚げをカラッと揚げる=14日、太地町立太地中学校
「鯨のスタミナ丼」と「鯨の本皮をつかったみそ汁」
2024年02月20日
46 まちの見学場所をきれいに
 有志が田原海水浴場を清掃  (串本町 )

 「県外からも大勢訪れる見学場所をきれいに」。ロケット「カイロス」初号機の公式見学場となる串本町の田原海水浴場で16日、有志約70人による清掃活動があった。

 この活動は、先月26日にスペースワン株式会社の遠藤守取締役が初号機の打ち上げ日時〈3月9日(土)午前11時~正午ごろ予定、予備期間3月末まで〉を発表して以降、有志の輪が広がり実現した奉仕。最終的に和歌山ロケット応援団、県立串本古座高校CGS部、串本ライオンズクラブ(LC)、町の4者共催、株式会社人見建設、株式会社小森組、有限会社柏木商店の3者協力という布陣で挙行となり、共催を代表して同部の部長候補・宮本和也さん(2年)が前述した趣旨を呼びかけて清掃を始めた。

 人海戦術による砂浜の漂着ごみ回収が主な作業で、町指定ごみ袋(容量50㍑)に入るごみを軽トラック10台分、入らない流木などのごみを4㌧トラック1台分、砂浜から取り除いた。

 串本LCは作業参加に加えてボトルドウオーター「串本の水」を有志に差し入れ。作業後は集めたごみや各種打ち上げ応援のぼり、「カイロス」実物大懸垂幕とともに記念撮影をし、打ち上げの成功を願う思いを分かち合った。

 同部の呼びかけに応えて参加した同校生徒会執行部の副会長・松尾美空さん(2年)は「ロケットを見に来た人が少しでも浜辺にいやすいようにと思ってごみを拾った。ロケットもやっとの打ち上げなのですごく楽しみ」、会計・芦立心さん(2年)は「これだけ大きい浜辺なので最大限活用できるようにしようと思って活動した。延期されてからの打ち上げなので、その分楽しみも詰まっていると思う」とそれぞれコメント。

 例会の延長で共催し有志の頑張りをねぎらった串本LCの小森正剛会長は「ロケットの打ち上げは県にとっても町にとっても素晴らしい事業なので大いに盛り上がってほしいし、われわれも少しでもそのお役に立てたらという思いで共催をさせていただいた。まずは初号機の打ち上げが成功することを願いたい」と思うところを語った。

(2024年2月20日付紙面より)

人海戦術で砂浜の漂着ごみを取り除く有志=16日、田原海水浴場
記念撮影をし成功を願う思いを分かち合う皆さん
2024年02月20日
47 備蓄食料で簡単2品
 料理研究家、Mizukiさん迎え  (新宮市 )

 メディアなどでも活躍する料理研究家、Mizuki(みずき)さんを迎えての料理教室が16日、新宮市保健センターであった。参加者9人がフライパン一つでできる「ツナとトマトのワンポットパスタ」と「塩カラメルポテト」を教わった。

 乳幼児や子どものいる家庭の防災意識向上を目指す、新宮市の子育て支援団体でつくる「乳幼児の命を守る会」(勢古啓子委員長)が主催した。

 災害に備え、備蓄食料を普段の食事に使いながら備蓄する「ローリングストック」を活用した料理で、ツナ缶やトマト缶、パスタなど備蓄でき、普段食べている食材を使用した。

 災害後、水と電気が使えるようになったと想定し、Mizukiさんは二つの料理を紹介。参加者とスタッフがレシピ通りに調理し、アドバイスを受けながら完成させた。

 出来上がった後は試食し「おいしい」「簡単だった」「家でもすぐできそう」などと話していた。会場にはローリングストックの食料を展示した。

(2024年2月20日付紙面より)

調理に取り組む参加者=16日、新宮市保健センター
塩カラメルポテトを紹介するMizukiさん(右)
2024年02月20日
48 新宮弓友会Aが制す
 30人が月例射会に参加  
2024年02月20日
49 新谷悠大君が3位入賞
 近畿スポ少剣道交流大会  
2024年02月20日
50 三輪崎小の児童が入選  色川中3年は団体奨励賞  (わかやまネイチャー・アワード )
2024年02月20日
51 理学療法士に県表彰  医療セ、安井常正さん  (新宮市 )
2024年02月20日
52 安全な打ち上げに協力を  浦神地区などで住民説明会  (那智勝浦町 )
2024年02月20日
53 銀白色のネコヤナギ  高田川で春の訪れ告げる  (新宮市 )
2024年02月20日
54 日本の伝統文化を学ぶ  光洋中学校で茶道教室  (新宮市 )
2024年02月20日
55 絶景など32点が並ぶ  新宮ユネスコ協会写真展  
2024年02月20日
56 紙ができるまでの工程学ぶ 町内の児童が紀州工場を見学 (元気キッズ)
2024年02月20日
57 地元勢最高記録は熊野市  美し国三重市町対抗駅伝  
2024年02月20日
58 511人が熱戦繰り広げ  7県から紀南柔道大会に  
2024年02月20日
59 順次焼香し御利益求める  添野川の湯の花霊場例祭  (古座川町 )
2024年02月20日
60 健康功労賞の受賞を報告 ゲートボール協会の上家浩壽さん (串本町)
2024年02月20日
61 お悔やみ情報
  
2024年02月17日
62 横綱が奉納土俵入り 一般観覧は整理券配布 (24日、熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)や観光関係者などで組織する、熊野本宮未来創造実行委員会(会長=名渕敬・熊野本宮観光協会長)の会議が15日、同大社であった。約30人が参加。同大社で予定される、横綱の照ノ富士の奉納土俵入りなどについて意見を交わした。

 照ノ富士の奉納土俵入りは、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して、24日(土)に同大社の本殿前で実施する。午前10時から奉納奉告祭、午前11時から土俵入りを予定している。照ノ富士が所属する伊勢ヶ濱部屋の和歌山後援会長の協力で実現した。熊野本宮大社での横綱の奉納土俵入りは初となる。

 会議では、一般観覧についての説明があった。▽当日の午前7時から、国道168号沿いの下の鳥居前で整理券を配布▽配布枚数は200枚で、なくなり次第終了▽整理券を持つ一般観覧者は、午前8時30分から9時ごろまでをめどに、神門内に入って待機▽整理券のない一般観覧者は、階段を上った途中の広場に設置されたモニターで観覧が可能▽一般駐車場は河川敷―などが報告された。

 会議に先立ち、九鬼宮司があいさつした。「横綱照ノ富士の奉納土俵入りは、邪気を払い国民の安泰や世界の平和を願う意味がある。よみがえりの地である熊野で横綱が土俵入りをすることになる。世界遺産登録20周年にふさわしい事業。皆さんのご協力を賜れれば」と語った。

 照ノ富士は、モンゴル出身の32歳で、第73代の横綱となる。いったん大関まで昇進した後、けがや病気で負け越しや休場が続き番付を落としたが、その後に再起。大関を経て横綱への昇進を果たした。

 また昨年は夏場所で優勝したが、その後はけがで3場所連続の休場。しかし今年の初場所で優勝を飾り、最高の状態で今回の奉納土俵入りに臨むことになる。

 問い合わせは熊野本宮大社(電話0735・42・0009)まで。

(2024年2月17日付紙面より)

会議であいさつする九鬼家隆宮司(右)=15日、熊野本宮大社
横綱照ノ富士の奉納土俵入りを知らせるチラシ
2024年02月17日
63 地元企業への就職、選択肢に 高校生対象企業説明会に25社 (新宮市)

 熊野地方就職フェア実行委員会(津越紀宏実行委員長)は15日、新宮市役所別館で高校生向け地元就職促進事業「地元企業知っとこガイダンス2024」を開催した。地方公共団体やサービス業、金融業など25社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校、新翔高校、串本古座高校、三重県立紀南高校、木本高校の生徒135人が参加した。

 同委員会は新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する。ガイダンスは高校生たちに将来、地元で働きたい気持ちを向上させ、若年層流出による地域活力の低下を抑止しようと毎年実施している。この日は2部制で行われた。

 開催に当たり、津越実行委員長が、大勢の参加に感謝を述べ「皆さんにとって今後の人生において大切な時期。いつかはふるさとに戻り、地元企業に就職するという選択肢を持っていただくとうれしい」とあいさつした。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から自社の業務内容や取り組みなどの説明を受けると、質問や熱心にメモを取っていた。

 新翔高2年の下野美さんは「いつかは働くことになるので参加しました。企業の方の話を聞いて楽しく、やりがいを持っていることが伝わった。今後の進路への参考になれば」と話していた。

(2024年2月17日付紙面より)

会社の概要などの説明に耳を傾ける生徒=15日、新宮市役所別館
2024年02月17日
64 風下から火を入れ焼き払う
 潤野の旧放牧地で「芝焼き」  (古座川町 )

 古座川町潤野の旧放牧地で12日、生産者有志による「芝焼き」が営まれその規模が写真愛好家らの注目を浴びた。

 耕作地と古座川の間に広がる旧放牧地はかつて、農耕を支えていたウシを放牧していた場所。農業の機械化により時代の役目を終えたウシは姿を消したが土地は残り、現在は生産者合同の手入れで草原にとどめる形で管理をしている。

 出水に伴う冠水の恩恵でもとより肥沃(ひよく)な土地であることに加えてウシが草をはまなくなった分、二次遷移の勢いが増してかつて芝地だった旧放牧地は現在草丈1㍍前後の草原として安定。刈り取るにはあまりに広すぎ、手入れを怠れば害虫や害獣の温床になるため、取れる手段として放牧地だった頃から取り入れている「芝焼き」を継続して二次遷移を抑える管理をしている。

 生産者有志は火を放つ組と延焼を食い止める組に分かれて作業。火を放つ組は過度に火勢が増さないよう風下から火を入れて徐々に枯れ草を焼き払った。延焼を食い止める組は焼き払う場所の周囲へ散水し、目的外の場所へ延焼が広がったときは手にした生枝ですぐさまはたいて食い止め散水して消し止めた。

 1時間弱で旧放牧地の「芝焼き」は終了し、生産者有志はその流れで耕作地内の休耕地の野焼きにも取り組んだ。

 「芝焼き」の火は枯れ草が過密な場所では数㍍まで立ち上がり、生産者有志はその熱気に耐えながら作業。その光景が今年も実施を察知した写真愛好家らの最寄りや離れた場所からの見物を集めていた。

(2024年2月17日付紙面より)

風下から火を入れて旧放牧地の枯れ草を焼き払う生産者有志=12日、古座川町潤野
想定しない延焼は生枝ではたき消す
2024年02月17日
65 心もおなかもいっぱいに
 期間限定「高校生レストラン」  (那智勝浦町 )

 期間限定の「高校生レストラン」が15日、那智勝浦町朝日の「熊野のめざめ」でオープンした。開店初日から大勢が来店し、地元高校生4人の思いが詰まったランチを味わった。

 コロナ禍で学校生活に大きな制限がかかり、体育祭や夏祭りなどのイベントが経験できなかった高校生たちに、故郷での思い出をつくろうと、オーナーの花井清州さんが企画。丸山紗弥さん(新宮高校3年)、森田晴斗さん(同)、梶紹隆さん(同)、泉宝さん(新翔高校3年)の4人が参加した。

 メニューは▽地元野菜オンリー熊野のグラタン▽手作りチリたるソース島かしわ店のからあげ定食▽いざかたスタンド監修生づけ鮪(まぐろ)のおにぎりとかき揚げ定食―の三つ。町内農家や鶏肉店へ取材や仕入れ交渉に出向き、調理法や盛り付けにもこだわって開発した。原価計算で経営や飲食店の在り方についても学んだ。

 多くの地域住民の温かさに支えられたという4人は「心もおなかもいっぱいにします!」と笑顔で開店。忙しい中でも「コミュニケーションを丁寧に」「料理提供時間に差が出ないように」とチームワークで乗り切った。

 50代女性は「安心して食べられる食材を高校生が選んで使っているのが感心」。60代女性は「おにぎりは中まで具がぎっしりで、食べ方も新鮮だった」と完食していた。

 期間は18日(日)までで、ランチタイムは午前11時~午後2時。ランチはオール1000円。

(2024年2月17日付紙面より)

こだわり抜いたオリジナルメニューを提供=15日、那智勝浦町の「熊野のめざめ」
2024年02月17日
66 TGC WAKAYAMA 2024 AFTER EVENT in 新宮   
2024年02月17日
67 写真や動画撮影の技術  高校生5人が参加し学ぶ  
2024年02月17日
68 子ども読書の推進を  第三次の計画案を提出  (新宮市 )
2024年02月17日
69 町をより活性化に  英語版「うまいもんマップ」発刊  (新宮市 )
2024年02月17日
70 高齢者の体の変化を学ぶ  下里中学校で福祉体験学習  (那智勝浦町 )
2024年02月17日
71 経路たどり防災意識養う  王子ヶ浜小で地震・津波避難訓練  (新宮市 )
2024年02月17日
72 愛好者182人プレーに臨む グラウンドゴルフ「第17回冬季大会」 (潮岬青少年の家)
2024年02月17日
73 小中学生8人試合に臨む  第19回年始少年剣道大会  (串本町 )
2024年02月17日
74 「揃える」実践の成果披露  学力向上研究の発表会開く  (潮岬小 )
2024年02月17日
75 子どもに必要な三つの「間」を  保育所の役割など学ぶ  (紀宝町 )
2024年02月17日
76 サッカーの楽しさ教わる  FC伊勢志摩選手が指導  (成川保育所 )
2024年02月17日
77 38人が熱戦繰り広げ  ミックスダブルステニス大会  
2024年02月17日
78 特殊詐欺被害に遭わないよう  見守り隊と紀宝署が啓発  (紀宝町 )
2024年02月17日
79 お気に入りの一冊を紹介  オンラインでビブリオバトル  (井田小など3校で )
2024年02月06日
80 ガールズパワーで観客圧倒
 TGC新宮に3400人  (新宮市 )

 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」で4日、「TGC WAKAYAMA 2024 AFTER EVENT in 新宮」(TGC新宮)が開催された。若者を中心に3400人が来場。ダンスステージや人気モデルのトークショーがあり、ガールズパワーで観客を圧倒した。

 TGCはファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」の略称。若年層への発信力を生かして地方創生にも取り組んでおり、前日に和歌山市で開催された「TGC WAKAYAMA 2024」のパブリックビューイング・関連イベントで、新宮市での開催は初。

 よさこいチーム「あしたもハレヤ!」のステージで開幕。モデル・タレントのゆうちゃみ(22)、ゆいちゃみ(19)姉妹によるトークショーでは、TGC出演後に那智勝浦町に宿泊したことを語り「オーシャンビューがハンパない。マグロやエビがおいしかった」。MCの和歌山県住みます芸人こと「わんだーらんど」コンビから「食事制限はしていないの?」と質問が飛ぶと「好きな物を食べるのがギャルのモットーやから!」と返した。

 この日のために地元ダンスチーム5団体の選抜メンバーで結成した「South Coast Crew」(サウス)や、米国で開催されるストリートダンスの世界的大会「WOD」(ワールド・オブ・ダンス)でチャンピオンに輝いた「kirameki☆glitter(キラメキグリッター)」が圧巻のステージを見せた。

 サウスメンバーの長谷川こころさん(15)は「観客の数に驚いたけれど、いい緊張感で、めちゃくちゃ楽しかった」。奥田はるのさん(15)は「違うチームの子たちとパフォーマンスできて、たくさん刺激を受けた。ゆうちゃみさん、ゆいちゃみさんは、テレビで見るよりもっとスタイルが良くてかわいかった」と笑顔で話していた。

(2024年2月6日付紙面より)

「South Coast Crew」のステージ=4日、新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」
2024年02月06日
81 鬼を払って福を呼ぶ 熊野2大社で節分追儺式 

 新宮市の熊野速玉大社と田辺市本宮町の熊野本宮大社で3日、節分追儺式(ついなしき)が営まれた。「鬼は外、福は内」のかけ声とともに豆をまき、除災招福や疫病退散などを祈願した。

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■熊野速玉大社



 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、夜に追儺式が営まれた。雨天だったが、多数の参拝者が集まっていた。また境内参道には屋台が並んでいた。

 上野宮司をはじめとした大社関係者は、赤鬼、青鬼と共に拝殿の石階段上に並んで豆をまいた。続いて菓子も盛大にまかれた。集まった参拝客は福にあやかろうと、子どもらは菓子をもらおうと、ともに手を伸ばし歓声を上げた。例年であれば、豆をまきながら鬼を追い払うが、境内は傘を持った参拝客が多く、危険と判断して見送られた。

 節分の縁起物「吉兆(きっちょう)」は、昼過ぎで完売していた。境内でどんど焼きも行われており、多くの人が、しめ縄や古いお札などをたき上げていた。

 上野宮司は「福豆とお菓子をたくさんまいた。大阪の方でぜひまいてほしいとお菓子を送ってくれた方もいた。たくさんの人に喜んでもらえて良かった。皆さんの健康や福徳招来を祈った。良い年であることを願う」と話した。

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■熊野本宮大社



 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、神職や大社役員らが参加し、午前中に節分祭、午後4時から追儺式が執り行われた。境内には災難を追い払い幸福を授かろうと、大勢の参拝者らが訪れた。

 追儺式では神事の後、氏子が扮(ふん)した金棒を持つ赤鬼と青鬼が黎明殿の回廊に現れた。「こわい」と叫んで泣き出す子どももいて、境内に歓声が湧いた。

 鬼の後に神職や巫女(みこ)、役員らが続き、「鬼は外、福は内」と声を上げて豆をまきながら回廊を3周した。最後に九鬼宮司がモモの木で作った弓とアシで作った矢を持ち登場。天に向かって矢を3本放ち、鬼を追い払った。

 この後、餅や菓子などがまかれ、境内に拾い合う参拝者の歓声が響いた。

 九鬼宮司は「大勢の子どもたちも参加してくれ、にぎやかで良かった。能登半島では厳しい状況が続いている。被災した人たちが早く日常の生活に戻れるようにと祈り、これ以上、災いが起きないようにとの願いを込めて豆をまいた」と話した。

(2024年2月6日付紙面より)

拝殿の石段上に並び豆をまいた=3日、熊野速玉大社
氏子が扮した鬼が登場し、参拝客から歓声が上がった=同日、熊野本宮大社
2024年02月06日
82 結果はその先を得るための道
 元王者、村田諒太さん招き講演会  (紀宝町 )

 世界ボクシング協会(WBA)の元ミドル級スーパー王者でロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太さん(38)を講師に招いての文化講演会が4日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。町文化協会が主催。

 約500人の来場者を前に「これまでの決断を誇りに思っている。ボクシングと共に歩み、一緒に生きてきたが、それが全てではなかった。結果はその先を得るための道。小さなことを積み重ね、崩れて、また重ねる。夢や目標はいびつで、振り返った時にかなっている」と語った。

 村田さんは1986年奈良県生まれ。2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得し、13年プロに転向。17年10月に最激戦区のミドル級で世界王者となる。23年3月に現役を引退した。

 「ボクシングと共に歩んだ人生」がテーマ。中学1年でボクシングを始め、何度も挫折したことを明かし「不良少年で居場所がなかったが、認めてくれる場所がうれしかった」と振り返った。

 大学時代、2006年のアジア大会でアテネ五輪金メダリストに惨敗して自信を失った。その後引退し、大学職員に。09年、現役復帰し、自信を取り戻してロンドン五輪で金メダルを獲得した。

 ボクシング人生で得た経験を通して「結果だけでなく、努力や全力で向き合った過程を評価することが大切。ポジティブな気持ちの方が運も味方してくれる。文句で終わらず先に進むとチャンスが生まれる」と伝えた。

 親やコーチには「自分で決める子どもの本気度は高い。子どもたちに自己決定権のチャンスを与えてほしい」と呼びかけた。

(2024年2月6日付紙面より)

講演を聞く多くの来場者=4日、紀宝町のまなびの郷
ボクシング人生を振り返る村田諒太さん
2024年02月06日
83 避難所運営を疑似体験
 いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )

 「いきいきサロン三四朗」(松本一良代表)は1月31日、那智勝浦町勝浦のコミュニティ消防センターで32回目となるサロンを開いた。18人が参加し、同町役場総務課防災対策室の庄司亮太さんと山本将平さんに教わりながら避難所運営ゲームで災害時における運営方法を疑似体験した。

 同サロンは仲間づくりや健康増進を図ろうと、防災講話、特殊詐欺防止講話、昼食会、桜の花見など、さまざまな催しを行っている。

 開催に当たり、同サロン役員で防災士の藤社和美さんが100円ショップで買える防災グッズを紹介。避難所運営は役場が行うのではなく、自分たちで設営して始めないといけないとし「今日が対処方法を考える手がかりになれば」とあいさつした。

 参加者は2グループに分かれて、和歌山県が開発した「きいちゃんの災害避難ゲーム」に挑戦。某年12月12日午前4時に南海トラフ地震(マグニチュード8・7)が発生し、上下水道や電気、ガスなどのライフラインの途絶えた「きいちゃん小学校」で避難所運営を行う想定で開始した。

 参加者は▽要配慮者▽保健・衛生▽被災者管理▽ボランティア▽施設管理▽情報▽食料・物資―を統括する班長を務め、1日目、2~3日目、4日目~2週間の各期間に応じた対処方法を話し合った。

 松本代表は「避難所に行くという立場だけでなく、違う視点で考えることができて勉強になりました。命を守ることを第一に、自分たちで運営するとなった時の知識を生かしていければ」と語っていた。

(2024年2月6日付紙面より)

避難所運営ゲームに取り組む参加者=1月31日、那智勝浦町勝浦のコミュニティ消防センター
2024年02月06日
84 新宮、王子らが県大会へ
 県小学生サッカーABリーグ東牟婁予選  
2024年02月06日
85 さまざまなゲームに挑戦  チャレンジランキング大会  (熊野川小 )
2024年02月06日
86 海洋ごみの学習まとめ  12日まで、宇久井ビジター  (那智勝浦町 )
2024年02月06日
87 人々が目指した熊野  霊場成立の経緯など学ぶ  (新宮高校 )
2024年02月06日
88 力合わせ祝いの「石文字」  世界遺産20周年で住民ら作る  (田辺市本宮町 )
2024年02月06日
89 元気に練習の成果を発表  三輪崎保が園芸会  (新宮市 )
2024年02月06日
90 無病息災や家内安全願い  宇久井神社で節分行事  (那智勝浦町 )
2024年02月06日
91 中学校生活を肌で感じる  町内4小学校の6年生73人が  (矢渕中 )
2024年02月06日
92 ウミガメの上陸状況など報告  紀宝町で8団体が情報交換  
2024年02月06日
93 30分かからず250本完売  4年ぶり、浅里なれ寿しまつり  (紀宝町 )
2024年02月06日
94 最高峰の審査で銅賞を獲得  串本町在住の瀧本理花さん  (ショパン国際ピアノコン )
2024年02月06日
95 感謝忘れず代表として挑む  ジュニア駅伝チーム結団式  (串本町 )
2024年02月06日
96 お悔やみ情報