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2024年03月22日
1 今年最大の269㌔
 大物クロマグロに活気  (勝浦地方卸売市場 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量日本一を誇る那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で20日朝、今年最大の269㌔のクロマグロが水揚げされ、市場が活気づいた=写真。釣り上げたのは清漁丸(宮崎県)で、山下寛正船頭は「大物でうれしい。今シーズンも頑張る」と語った。1㌔当たり6490円の値が付いた。

 同じく宮崎県の第八長久丸が釣り上げた153㌔のクロマグロにも1㌔当たり6400円の値が付き「今年はマグロが少ないが、いい大きさのものが取れて良かった」と話した。仲買人らの他、「うちの船でも大物が釣れるように」と見に訪れる船員の姿もあった。

 市場展望スペースを訪れた森脇佳寿美さん(18)は「家族旅行で来た。新鮮なマグロが並んでいてすごい。今日もこれからマグロを食べに行く」と話していた。

 この日の入港は8隻で、水揚げは約80㌧。県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「ビンチョウマグロが豊漁だったこともあり水揚げ量は伸びている。クロマグロは出足が遅めだが、今後に期待している」と話していた。シーズンは5月ゴールデンウイークあたりまで。

(2024年3月22日付紙面より)


2024年03月22日
2 地球掘削の最新動向は
 国際研究集会記念し講演会  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴ホールで20日、国際科学掘削計画に関する市民講演会「地球の恵みを知り、災いに備える―和歌山から始まる世界への挑戦―」が開催された。近隣市町から大勢が参加し、地球掘削による最新の研究動向に触れた。

 熊野地方では18日から、世界17カ国の研究者ら約150人が集う国際研究集会が開催されている。海底下の堆積物や岩石を掘削して地球の歴史や地震のメカニズム解明を目指す「国際深海科学掘削計画」(IODP)が今年9月に終了予定であることに伴い、後継プログラムの立ち上げを目指すもの。その記念で市民向け講演会を企画した。

 開会に当たり田岡実千年市長が「地球掘削といえば、当地方では地球深部探査船『ちきゅう』が新宮港を拠点に行ってきた南海トラフ地震発生帯掘削がなじみ深い。歴史的瞬間を皆さんと共有したい」。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の大和裕幸理事長は「世界中の研究者たちの盛り上がりを感じていただければ」とあいさつした。

 シンポジウムには東京大学地震研究所の木下正高教授、イタリア国立海洋物理学研究所のアンジェロ・カメルレンギさん、大阪公立大学の益田晴恵特任教授が登壇。

 地球掘削の重要な研究テーマである「気候変動」について、アンジェロさんは、海洋底の堆積物調査によって分かった6500万年前から現代までの気候変動の図を紹介。「人間の活動の影響で、恐竜が巨大化した6500万年前と同じ温度まで気温が上昇している」と述べた。会場からの「人間が石油や石炭を使うことで、石炭紀や古生代レベルの温暖化は起こりうるのか」という質問には「古生代の気温が高い理由はまだ分かっていない。計算上、ある程度気温が上がれば揺り戻しがあるため、そこまではいかないのでは」と返答した。

 司会の熊野家三九郎さんの「地震の前兆は分かるのか」という問いに、木下教授は「すぐではないが、可能性はある。掘削した穴に温度計や圧力計を設置しており、兆候をうかがうチャンスが増えている」と語った。

 JAMSTECの江口暢久さんによる講演では、「ちきゅう」による調査研究を振り返り「今秋には世界中の研究者が『ちきゅう』を使い、2011年の東北地方太平洋沖地震から13年が経過した海底で、コア試料の採取や長期孔内観測に挑む。皆さんにも海底下で起きていることをお知らせしたい。航海に応援を」と話した。

 益田教授は、身近な温泉に着目した研究を紹介。「温泉は通常の地下水にはない面白い成分を含み、地球深部のマントルと同じ組成を持つヘリウムが見つかることも」と述べ、「次に温泉に入るときは、そのお湯が流れてきた道のりを想像し、地球の営みを感じてほしい」と呼びかけていた。

(2024年3月22日付紙面より)

研究者らがシンポジウム=20日、新宮市の丹鶴ホール
2024年03月22日
3 原理学び水ロケット制作
 1年生対象にし宇宙教室  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)が13、14、19日の3日間、1年生89人を対象にした宇宙教室を実施した。生徒はロケットの概念などを教わり、水ロケットを制作。19日はグラウンドで飛翔実験をするなどした。

 次年度から未来創造学科が始まり、現普通科3コースの後継2コースに加えて新たに宇宙探究コースが加わる同校。現1、2年生は次年度以降も普通科のカリキュラムで卒業を目指すが、だからといって学校の特色の一端となる宇宙教育には関係ないとはしたくないという思いもあり、宇宙教育専門教員の藤島徹教諭監修によるこの教室を計画した。

 13日は座学、14日は水ロケット制作、19日は飛翔実験とまとめという内容で、座学ではロケットが飛ぶ原理や串本町から飛翔するロケット「カイロス」について紹介した。

 そのイメージを持って制作では藤島教諭の「身近な材料で組み上げる」というこだわりに沿って、容量500㍉㍑の炭酸飲料用ペットボトルとA4サイズのクリアフォルダ、紙コップと紙パックから切り出したフィン(羽根)などを組み合わせて水ロケットを組み上げた。

 基本構造は共通だがフィンや機体部分はアレンジしてよいとし、1年生が仕上げた水ロケットは千差万別。19日は藤島教諭の試射を見て手順をつかみ、6人一組で順番に打ち上げた。途中で軌道が曲がったりバランスを崩して落下したりする水ロケットも多い中、安定した放物線を描いて藤島教諭の試射以上に飛ぶ水ロケットもいくつかあり、最後はそれら全体の結果からロケットを飛ばす難しさや、難しい中にも成功の筋道があることを振り返って締めくくったという。

 今回の教室実施について藤島教諭は「この経験を通して、ロケットを人ごとから自分ごとにしてまずは家族に伝えるところから始めてもらえれば」と監修に込めた思いをコメント。次年度はいよいよ宇宙に関心を持つ後輩が加わり学科は違っても同じ学校の生徒として共に励む流れとなるが、今回の教室はその連帯の架け橋の一つとなる理解を学年全体で共有する節目ともなった。

(2024年3月22日付紙面より)

グラウンドで水ロケットの飛翔実験に臨む1年生=19日、和歌山県立串本古座高校
2024年03月22日
4 災害に強い道の駅に
 ウミガメ公園防災拠点の完成式  (紀宝町 )

 道の駅「紀宝町ウミガメ公園防災拠点」の完成式が20日、紀宝町井田のウミガメ公園に隣接する新施設であった。災害に強い道の駅への生まれ変わりに期待し、国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所と町の関係者らがテープカットした。

 今後、発生が予想される南海トラフ地震などによる大規模災害発生時に救援や救護活動、緊急物資の搬送を迅速に行う活動拠点として、国交省と紀宝町が2019年度から事業を進めてきた。

 国交省は防災倉庫(500平方㍍)、資材置き場(800平方㍍)、駐車場(1800平方㍍)を整備。今後、大型トラック、クレーン、土のうなどを配備する。

 町は円筒形鉄筋コンクリート造り2階建ての一時避難場所を建設。高さ6・5㍍、床面積165平方㍍。海抜14・4㍍地点にあり、屋上(海抜20・5㍍)には地域住民や道の駅の利用者など最大200人が避難できる。

 完成式には町議、地元区長、消防団、藤根正典、大久保孝栄、東豊の各県議らが出席。冒頭、能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげ、西田健町長が「人の命が一番を基本とし、災害で犠牲者を出さないため、さらにハードとソフトの対策を推進したい」とあいさつ。難場所を建設した幸榮建設(森村哲也代表取締役)に感謝状を贈った。

 紀勢国道事務所の市川幸治所長は「防災拠点の完成は、大規模災害発生時の道路啓開作業における実効性の向上が図られることに期待する」、藤根県議は「この施設が町民らの安心安全につながる」などと祝辞を述べた。

 一時避難場所前でテープカットし、地元のほたる夢太鼓、熊野水軍子供太鼓が力強い太鼓演奏を繰り広げた。

(2024年3月22日付紙面より)

テープカットで紀宝町ウミガメ公園防災拠点の完成を祝う=20日、紀宝町井田
ほたる夢太鼓が演奏
熊野水軍子供太鼓が力強いばちさばき
2024年03月22日
5 学校の図書室に来てね  太田小6年生 手作り「しおり」  (那智勝浦町 )
2024年03月22日
6 平安衣装で思い出に花添える  市野々小などで卒業式  (那智勝浦町 )
2024年03月22日
7 熊野詣での文化財  歴民資料館で企画展  (新宮市 )
2024年03月22日
8 将来の方向性を検討  分野別で進路ガイダンス  (新翔高校 )
2024年03月22日
9 観光振興や道の駅なち  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2024年03月22日
10 第1回定例会一般質問②  串本町議会  
2024年03月22日
11 競りのかけ声が響く  熊野木まつり記念市  (新宮原木市場 )
2024年03月22日
12 ありのままの日本体験を  観光地魅力アップ協がセミナー  (新宮市 )
2024年03月22日
13 花道歩き、別れ惜しむ  ママサークルで親子67人  (紀宝町 )
2024年03月22日
14 ギターの音色に酔いしれる  濱口祐自さん招いて  (紀宝町 )
2024年03月22日
15 春のお彼岸に雪!?  那智勝浦町の妙法山など  
2024年03月19日
16 特徴や見分け方を説明
 クマノザクラの観察会  

 一般社団法人日本クマノザクラの会(勝木俊雄会長)の主催による「春の観察会」が16日、那智勝浦町天満の熊野古道駿田峠の加寿(かす)地蔵尊付近の広場であった。約30人が参加、クマノザクラの発見・発表者である勝木会長より、特徴や見分け方などを学んだ。

 同所はクマノザクラが多数自生しており、これほど気軽に間近で観察できる場所はないという。開花のピークはすでに過ぎていたが、遅い個体はまだ咲いていた。

 勝木会長はクマノザクラについて「ヤマザクラの変異かと思われていた。那智勝浦町湯川の民家の裏山で花が赤っぽいサクラがあるのを見つけ、今まで見たことがないと調査し、2018年に新種と発表した」と話した。

 命名について「いろいろ案が出たが、クマノザクラが言葉として言いやすい」。分布について「熊野や奥吉野、主に熊野川流域に自生している」。開花期について「ソメイヨシノよりちょっと早い時期に咲く」などと伝えた。

 他種との見分け方について「花序や花序柄の構造を見るのが大きなポイント」「一つの芽から二つの花が付くものが多い」「花序柄は比較的短いのが特徴」「苞(ほう)は幅広の三角形」などと紹介した。

 この後、いずれも花が付いたヤマザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、エドヒガン、クマノザクラの枝を並べ、それぞれの特徴を解説。「クマノザクラはつぼみが濃いピンク色。この色合いは他ではなかなか見ない。個人的には、この上品さは他にはないと思う」などと語った。

 参加者は、目の前でそれぞれの特徴を聞き、手持ちのカメラやスマートフォンで写真を撮るなどしていた。質疑応答も盛んに行われた。

 熊野市から参加した、地域おこし協力隊の矢島朱莉(あかり)さん(29)は「難しい講義かもと思っていたが、分かりやすくて楽しく勉強できた。ソメイヨシノしか身近になく、クマノザクラはこっちに来て初めて見た。きれいだなと思った。今後は今日聞いたことを意識しながら見てみたい」と述べた。

(2024年3月19日付紙面より)

クマノザクラの特徴について語る勝木俊雄会長=16日、那智勝浦町天満の加寿地蔵尊付近の広場
会場周辺で咲くクマノザクラ
2024年03月19日
17 17カ国から研究者150人
 国際ワークショップ開催  (那智勝浦町 )

 世界17カ国から掘削科学の研究者ら約150人が集う「国際科学掘削の次期国際計画に係る国際ワークショップ」が18日~20日(水・祝)、那智勝浦町の体育文化会館などで開催されている。17日には参加者の親睦のため、事前のガイド付き町歩きツアーや夕食会があった。

 国際深海科学掘削計画(IODP)は、海底下の堆積物や岩石を掘削し、地球の歴史などを解明する多国間科学研究共同プログラム。2024年9月に計画が終了するため、後継プログラムの立ち上げ準備の一環で開催した。世界遺産や地球科学的に興味深いジオサイトが所在することから、当地方が開催地に選定された。

 夕食会は勝浦漁港にぎわい市場で実施。堀順一郎町長は「本町は南海トラフ地震がいつ起こってもおかしくないが、その一方で豊かな自然の恩恵も受けている。開催趣旨に最も適した場所」と歓迎のあいさつ。「マグロはえ縄漁法」にも触れ、海洋資源の持続可能性への取り組みもアピールした。参加者らはマグロ料理を楽しみ、翌日からのワークショップに備えた。

  □     □

■20日に市民講演会

 20日午後3時~5時、新宮市の丹鶴ホールで市民講演会「地球の恵みを知り、災いに備える―和歌山から始まる世界への挑戦―」が開催される。参加費無料。▽新たな国際深海科学掘削計画の発足と国際ワークショップin 和歌山▽海底を掘って手がかりをつかめ!地球深部探査船「ちきゅう」で挑む地震・津波調査の今!▽和歌山県の温泉と地震―プレートテクトニクスに起因する自然の恵みと災害―などを演題に、研究者らが講演する。

(2024年3月19日付紙面より)

研究者らが親睦夕食会=17日、那智勝浦町のにぎわい市場
2024年03月19日
18 202人が喜びの春
 木本、紀南高校で合格発表  

 三重県立木本、紀南両高校で18日、入学試験の合格発表があった。11日の後期選抜と、すでに内定が通知されている前期選抜の合格者が発表され、両校合わせて202人が合格した。

 木本高校では普通科と総合学科を合わせ、158人が喜びの春を迎えた。普通科は後期選抜のみ実施し、定員120人に119人(倍率0・99倍)が受験して、総合学科から1人回り120人が合格した。総合学科は定員40人。前期選抜で22人の合格が内定しており、18人を募集した後期選抜では17人(倍率0・94倍)が受験。16人が合格した。

 紀南高校普通科(定員80人)は前期選抜で24人が合格。募集人数56人の後期選抜に20人(倍率0・36倍)が受験し、20人が合格した。

 両校では午前9時30分に合格者の受験番号が掲示された。受験生は、自分の受験番号を見つけると「あった、あった」と喜んだ。

(2024年3月19日付紙面より)

番号を見つけると歓喜の声が上がった=18日、県立木本高校
受験番号を確認する生徒や保護者ら=同日、県立紀南高校
2024年03月19日
19 2部構成で集大成披露 吹奏楽部が第12回定演 (串本古座高校)

 和歌山県立串本古座高校吹奏楽部(阿部夏実部長)の第12回定期演奏会が17日に同校第1体育館であり、生徒や教職員、家族や地域住民ら約80人に演奏を披露した。

 本年度の部員の集大成であると同時に、3年生部員と最後の思い出をつくって送り出すという意味合いも込めて年度末の定例としている主催公演。コロナ禍で中止や入場制限を余儀なくされる状況が続いたが、本年度は久しぶりに制限なく地域にも公開するとして練習や準備をしてきた。

 今回のプログラムは2部構成で、前半の第1部はOBOGなど賛助出演を得てのオープニングを経て、まずは3年生部員2人、現役部員7人、亀谷覚史顧問の10人組で5曲を披露。半ばでは全員が打楽器を手にして奏でるパフォーマンスも繰り広げた。

 後半の第2部は再び賛助出演が加わり最大26人組で演奏。序盤は前年度まで指導をしていた漁﨑祐・前顧問(現・新翔高校吹奏楽部副顧問)の指揮で定番曲「Paradise Has No Border」など、中盤以降は亀谷顧問の指揮で定番曲「ディープ・パープル・メドレー」など3曲を奏でた。アニメの楽曲も好む同部。アンコールに応えて楽曲「ルパン三世のテーマ」を響かせて締めくくった。

 披露した楽曲数は全12曲。部員が演奏に専念できるよう、同校放送部が舞台演出を一手に引き受けて支援した。本年度の定演を終えて阿部部長は「本番の盛り上がりやノリもあると思うんですけど、昨日や今朝の練習と比べても全然違うと感じるぐらいの演奏ができてすごく楽しかった。盛り上がる曲から静かな曲まで、今日はいろいろな曲を演奏できてどれかは気に入ってもらえたと思う。音楽を通して皆さんに元気になってもらえたらうれしい」と心境を語った。

(2024年3月19日付紙面より)

第1部で本年度の集大成を披露する部員と顧問=17日、和歌山県立串本古座高校
第2部は賛助出演も加わり26人組で演奏
2024年03月19日
20 宇久井中学校が地域清掃  地域住民や卒業生も協力  (那智勝浦町 )
2024年03月19日
21 親子でコンサート楽しむ  4年ぶり保育所保護者会  (那智勝浦町 )
2024年03月19日
22 候補者6人が政策熱弁  城南中で前期生徒会選挙  (新宮市 )
2024年03月19日
23 新宮署長に矢野勝正氏  和歌山県警の人事異動  
2024年03月19日
24 手を合わせ冥福を祈る  犬・猫を供養する会  
2024年03月19日
25 入賞20作品決まる  きなん小中学生俳句コンクール  
2024年03月19日
26 町公平委員会委員ら委嘱  町長がそれぞれに手渡す  (紀宝町 )
2024年03月19日
27 自然を満喫しながら歩き  健康ウオーキングに17人参加  (紀宝町 )
2024年03月19日
28 定期演奏会に向け練習重ねる  近大新宮吹奏楽部  
2024年03月19日
29 英語のお勉強に興味津々  2、3歳児よみきかせ会  (上野山こども園 )
2024年03月19日
30 60歳以上8チーム競い合う  第24回本州最南端寿野球  (串本町 )
2024年03月19日
31 各種ゲームを楽しむ  蓬莱地区ふれあい交流会  (新宮市 )
2024年03月19日
32 お悔やみ情報
  
2024年03月17日
33 熊野信仰との関連性
 山﨑泰氏が徐福講演会  (文献からの考察語る )

 一般財団法人新宮徐福協会理事で元新宮市立図書館司書の山﨑泰氏による「徐福伝承と熊野信仰」の講演が15日、新宮市役所別館であった。同協会の主催による、5年ぶりの徐福講演会となる。約40人が参加。さまざまな文献資料から推測される、徐福と熊野の関連性についての考察を聞いた。

 山﨑氏は、ある資料に「熊野の付近に秦の人が住んでいるといわれる土地がある」「徐福が住んでいた旧地」「7、8里離れたところに徐福のほこらがある」などを示す記述があることを紹介。「熊野市波田須町から新宮まで30㌔ほどで、7、8里と符合する。波田須町には徐福上陸の伝承が残り徐福神社もあり、昭和30年代に秦の貨幣である大型半両銭も見つかっている。物的証拠と注目されている」と話した。

 同じ資料に「古墳が入り交じってある」「家臣の塚である」などの記述もあること。新宮では徐福の七塚があると昔からいわれていることに言及。別資料にある記述からの推察も含め「古墳は徐福の家臣を祭った七塚のことを指すと分かる。現在は一つだけ塚町(新宮市熊野地)に残っている。地名の由来も七塚からきている」と語った。

 熊野信仰が盛んだった秋田県の男鹿半島には「徐福の塚」があることを説明。青森県の津軽半島のある神社では、ご神体が徐福の肖像といわれていることも明かした。「徐福伝説は修験者が持ち込んだのではといわれている」「東北では、熊野信仰と徐福はくっつけて語られることが多い」などと述べた。

 このほか、徐福伝説と道教と陰陽道(おんみょうどう)と熊野信仰の関係性も解説。「(新宮)市内に北斗七星のように並んだ七塚があり、徐福の家臣の塚という伝承があったのは、陰陽道と徐福の近親性を考えれば不思議ではない」との見解を示した。熊野速玉大社に北斗七星と月を表現した銅鏡が残ることにも触れ「熊野信仰に陰陽道が組み込まれているからだろう」と伝えた。

(2024年3月17日付紙面より)

徐福伝承と熊野信仰についての考察を聞いた=15日、新宮市役所別館
講話する山﨑泰氏
2024年03月17日
34 優秀賞2人を表彰
 新宮ユネスコ協会の感想文  (近大新宮 )

 新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)の西田晴胤副会長が11日、近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)を訪れ、ユネスコ協会の活動などを学んだ感想文の優秀賞2人に表彰状を贈った。

 新宮市について学習する郷土学習の一環として、世界遺産の保全などを目的に活動している同協会が、中学1年生を対象にユネスコ協会の活動や世界遺産などについて講演した。

 講演を聞いた33人が感想文を書き、赤木幸仁さんと山口晴哉さんが優秀賞に選ばれた。

 西田副会長は「読ませていただき、全般によくまとまっている印象でした。皆さんが私たちの話をきちんと聞いてくださったのが分かり、大変うれしく感じています。要点をよく捉え、感じたところをそれぞれ述べ、自らが今後どのように取り組んでいくのかを表明していることなど、作文の構成もよくできています。皆さんが日頃の授業に接する姿勢もうかがえる内容でした」と講評した。

(2024年3月17日付紙面より)

新宮ユネスコ協会から優秀賞の表彰を受ける=11日、近畿大学附属新宮中学校
2024年03月17日
35 笑顔で元気に過ごして
 能登半島地震被災地に義援金  (三輪崎小 )

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)で15日、能登半島地震義援金の贈呈式があった。令和5年度後期と6年度前期児童会役員12人が、来校した市社会福祉協議会の濵前泰弘会長に全校児童らから集めた義援金4万2078円を託した。

 地震発生や災害の惨状をテレビなどで目の当たりにして心を痛め、何かできることはないかと後期児童会が中心となって企画し、前期役員もサポート。保護者向けに取り組みの趣旨を書いた手紙を配布した後、7日から土、日を除く13日までの5日間、登校時に児童玄関で寄付を募った。

 集まった義援金は、石川県共同募金を通じて被災地に送られる。

 後期会長を務めていた伊藤瑠花さん(6年)は「しっかりと渡すことができて安心した。自分たちにできるのは限られているけど、少しでも役立ててもらって笑顔で元気に過ごしてもらいたい」と語った。

 受け取った濵前会長は「子どもたちの人を思いやる気持ちが伝わった。お金だけでなく、みんなの思いが詰まっている。責任を持って被災地に送らせていただきます」と話していた。

(2024年3月17日付紙面より)

濵前泰弘会長(前列中央)に義援金を託した後期、前期児童会役員の皆さん=15日、新宮市立三輪崎小学校
2024年03月17日
36 卒業控えた6年生祝い
 見守り隊員が宇久井小へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校の校区で見守り活動を行う西岡稔さん(83)、峰武久さん(84)、宇保英生さん(75)が14日、同校を訪れ、19日(火)に卒業式を控えた6年生22人に自作の歌と祝いの言葉を贈った。

 3人は「ニュータウン熟年クラブ見守り隊」に所属し、入学時期などに交通量の多い場所で児童の見守りや声かけを実施。10年以上、活動を続けている。子どもたちの元気な姿が自分たちの支えになっていることから、感謝を伝えたいとの思いで2年前から訪問している。

 西岡さんは6年生一人一人の名前を呼び、お菓子を配りながら将来の夢を応援。命や愛、絆、努力などの言葉を伝え「人から信用され、努力することが大事。何事にも懸命に取り組んでいたら誰も怒らない。これから苦しいこともあるかもしれないが、この話を糧に頑張ってください」とエールを送った。

 自らのこれまでの人生や、子どもたちへの思い出を込めた「見守りの唄」を歌い、児童から大きな拍手が送られた。

 岩見将万君(6年)は「西岡さんは、いつも優しくて楽しくさせてくれる。これからも大きなあいさつをして、明るく誠実な中学生になりたい」。

 芝﨑勝善校長は「毎年、節目の時期に足を運んでくださり、ありがたい。子どもたちも『中学校でも頑張るぞ』と力をもらったと思う。地域の方たちに見守られていることを忘れないでほしい」と話していた。

(2024年3月17日付紙面より)

6年生を祝いに訪れた西岡稔さん(前列中央)、峰武久さん(後列右)、宇保英生さん(後列右から2人目)=14日、那智勝浦町立宇久井小学校
自作の「見守りの唄」を熱唱
2024年03月17日
37 バランスボールで腰痛予防  月1回のエクササイズ教室  (太地町社協 )
2024年03月17日
38 魅力発信し町の活性化に  40人が小雲取越ウォーク  
2024年03月17日
39 不審者侵入を想定し対応  福祉センターで防犯訓練  (新宮市 )
2024年03月17日
40 多様な発生形態想定し  ケアマネジャーに防災研修  (那智勝浦町 )
2024年03月17日
41 スマホで簡単!PR動画  福村多美子さんの講座に32人  (新宮商工会議所 )
2024年03月17日
42 地域の魅力を深掘り  観光パンフレット制作へ  (緑丘中 )
2024年03月17日
43 交通安全に役立てて  新1年生に傘プレゼント  (紀宝地区安協会 )
2024年03月17日
44 再生する力に魅せられ  富士フイルム主催で写真展  (熊野市の丸井みのるさん )
2024年03月17日
45 自家製みそで食卓豊かに  子どもも仕込みに挑戦  (紀宝町 )
2024年03月17日
46 移住者増へ、空き家調査奮闘中  協力隊2人 町の魅力感じながら  (紀宝町 )
2024年03月17日
47 国の登録有形文化財に  岡﨑家住宅が答申受ける  (新宮市 )
2024年03月12日
48 誰一人取り残さないために
 自治会連合会が防災講演会  (新宮市 )

 新宮市自治会連合会(榎本義清会長)による防災講演会が10日、「丹鶴ホール」であった。「災害時に誰一人取り残さない、安心・安全な地域の絆」をテーマに、防災士で東京大学大学院工学系研究科のピニェイロ・アベウ・タイチ・コンノ特任助教が講演、「今後に備えて避難訓練を重ね、地域防災力を高めることが大切」と訴えた。参加者は災害時要配慮者の避難安全に備えて、今できることを考えた。

 日本人の4人に1人が高齢者。30年後には3人に1人と予想されており、講演会では要配慮者の避難安全に焦点を当てた。誰一人取り残さないために、コンノさんは「一人の100歩より、100人の一歩」と強調。▽みんなのまちは、みんなで守ろう▽だれもが助かる、絆を結ぼう▽福祉と防災、一緒に歩もう▽災害恐れぬ、地域をつくろう▽なにがあっても、共助は無限―といった標語を掲げ、参加者は拍手で賛同した。

 スライドを用い「災害時要配慮者とは災害時に情報入手、避難行動、避難生活が困難な人。そのうち、支援がないと避難できない人は避難行動要支援者とされている」と説明。津波や地震は自然現象、被害は社会現象であり、社会の弱い箇所をなくすことで被害を小さくすることが可能になるとした。

 「犠牲者のほとんどが子どもや高齢者などの要配慮者」と伝え、東日本大震災で助かった人の平均避難距離は430㍍、助からなかった人は430㍍以上避難できなかったと分析。要配慮者の支援は共助を生かした〝福祉と防災の連結〟が大切と語り、要配慮者、安否確認、避難誘導、避難所対応など要配慮者支援を細かく分類することが地域支援につながるとした。

 南海トラフ地震が発生すると最短3分で津波が襲来するとのデータを示し、「強い揺れを感じたらすぐに避難してほしい。要配慮者の避難安全に備えて今できることをみんなで考えよう」と呼びかけた。

(2024年3月12日付紙面より)

防災講演会で標語を掲げる=10日、新宮市の「丹鶴ホール」
講師のピニェイロ・アベウ・タイチ・コンノさん
拍手で賛同する来場者
2024年03月12日
49 飛行機の仕組みを学習
 少年少女発明クラブ  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の3月講座「ブーメラン飛行機を飛ばそう!」が9日、新宮市福祉センターであった。市内の小学生会員25人が参加、発泡スチロール板を使用した飛行機を作って飛ばし、仕組みなどを学んだ。

 発明クラブは全国で活動しており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内の小学4~6年生を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 瀧野会長が講師を務めた。「ブーメラン飛行機」は、投げるとブーメランのように自分の所に戻ってくるというもの。児童は用意されたパーツを組み上げて飛行機を完成させた。実際に飛ばし、戻ってくることを確かめた。他に数種類の紙飛行機作りも楽しんだ。

  □     □

■閉講式も実施

 この日は閉講式も行われた。瀧野会長から全員に、修了証書が手渡された。瀧野会長は「11回の講座ご苦労さま。来年度も同じように講座を組みたい。4、5年生はできればまた参加して。続けてやると技術を身に付け、未経験者に教えられるようになっていく。それもクラブの一つの意義。できれば続けて」と呼びかけた。

 神倉小4年の堀本心海さんは「お姉さんがやっていたので、やってみたいと思って参加した。(1年を通して)楽しかった。空気砲が特に楽しかった。また来年もやってみたい」と話した。

(2024年3月12日付紙面より)

紙飛行機を飛ばす児童ら=9日、新宮市福祉センター
少年少女発明クラブに参加した皆さん
2024年03月12日
50 愛好者ら120人駆け抜ける
 観光協会が自転車イベント  (古座川町 )

 古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)主催のイベント「古座川エクスペリエンス&ライド」が10日にあり、自転車の愛好者ら約120人が地域体験を織り交ぜた町内ツーリングを楽しんだ。

 実施に当たってはスポーツプロデュース熊野と「KINAN Racing Team」、町が協力。今回は桜が咲き華やかな春に期日を設定し、同チーム所属選手とのファンライドと位置付け、信号がないコースを駆け抜ける中で景観に出合い町の味覚を体験する内容で参加を呼びかけた。

 コースは国際ロードレース体験(花見体験含む)と難度低めの花見体験の2種類を設定。直前で花見体験のコース延長が提案され、希望者がいたため3コースで実施する形となった。

 発着拠点は一枚岩前。開始に先立って鈴木会長は「クマノザクラが見頃になっている。目で見て、耳で自然の音を聞いてゆっくり無理をせず選手と一緒に走ってほしい。エイドステーションやゴール後にはアユやジビエなどをご用意しているので、今日は五感全てで古座川を体験してほしい」と述べて歓迎。スポーツプロデュース熊野の角口賀敏理事長(株式会社キナン会長)があいさつ、良好なファンライドを期して同Teamの監督と選手7人が自己紹介をして愛好者との距離を縮めるなどした。

 交通規制未実施のため、愛好者は選手ら含め十数人のグループになり愛車や同協会がレンタル提供しているEバイクなどで希望するコースへ順次出走した。発着拠点とコース半ばの佐田桜の広場、道の駅瀧之拝太郎、町役場、道の駅虫喰岩にエイドステーションを設け、イベントボランティアが町産の味覚を振る舞って愛好者らのツーリングを後押ししたという。

(2024年3月12日付紙面より)

十数人のグループに分かれて一枚岩前から出発する愛好者ら=10日、古座川町相瀬
開始に先立ってあいさつする主催者や協力の一同
2024年03月12日
51 町長賞1席に竹原愛さん
 17日まで、公募絵画展  (太地町立石垣記念館 )

 太地町立石垣記念館(江﨑隆司館長)の公募絵画展が9日に始まった。同町や近隣市町から34点の出品があり、町長賞1席に竹原愛さん(那智勝浦町)の「魂の記憶」、2席に上野節子さん(新宮市)の「ジンジャー」、3席に土山明美さん(太地町)の「planet X」が選出された。

 初日には審査員による講評があり、江﨑館長が「18回目を迎え、年々レベルも高くなっている。審査員の方々の評を聞き、絵に対する思いが高まるような場になれば。当館としても、町の文化活動の発展にもつなげたい」とあいさつ。

 審査員を務めた熊野美術協会の運営委員の平田勝男さん、太田俊伸さんが一点一点丁寧に講評。町長賞1席の竹原さんの作品について「ヘビのような木と女性の表現が独特で、特に表情、髪の毛の質感や色の対比がいい」と述べた。会場に向け「新宮市などでも絵の具や画材の店がなくなっていく中だが、皆さんにはどんどん絵の具を買って描き、石垣記念館の期待に応えてほしい」と呼びかけた。

 竹原さんは「命や魂などをテーマに人物を描き始めて2年。自分では描き切れていない部分ばかりが目についていたが、1席を頂いて驚いた。これからも自分の世界観を表現したい」と語った。

 期間は17日(日)までで、開館時間は午前9時~午後4時30分(最終日は午後3時まで)。期間中の来場者の投票で教育長賞の1~3席が決定される。同館は大勢の来場を呼びかけている。

(2024年3月12日付紙面より)

竹原愛さんと作品「魂の記憶」=9日、太地町立石垣記念館
審査員らの講評に耳を傾ける
2024年03月12日
52 親睦を深めて固い絆を
 スポーツウエルネス交流大会  (那智勝浦町体協吹矢部 )
2024年03月12日
53 2大会に出場し好成績
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2024年03月12日
54 新宮が1、2位を独占
 サッカー「トルベリーノ鰹カップ」  
2024年03月12日
55 県立高校入試始まる  新宮・新翔でも実施  (和歌山県 )
2024年03月12日
56 那智勝浦と本宮で増加  年末年始の観光客入込  
2024年03月12日
57 親子で運動会ごっこ  本年度最後の「よちよちくらぶ」  (新宮市 )
2024年03月12日
58 違法薬物の恐ろしさ学ぶ  薬剤師迎えて6年生  (三輪崎小 )
2024年03月12日
59 誕生過程や命の大切さ  王子ヶ浜小で「体のはなし」  (新宮市 )
2024年03月12日
60 恒例の焼き肉パーティー  わかば保育園で卒園前に  (那智勝浦町 )
2024年03月12日
61 6年生と思い出づくり  神内小学校で送る会  (紀宝町 )
2024年03月12日
62 100人参加、杭さん優勝 紀宝町福祉連絡会グラウンドゴルフ大会 
2024年03月12日
63 県立高校で後期選抜  合格発表は18日  (三重県 )
2024年03月12日
64 歌って踊って「エビカニクス」  500人が楽しむ  (紀宝町 )
2024年03月12日
65 チーム「ひなまつり」優勝  第7回ソフトバレー大会  (串本町 )
2024年03月12日
66 同窓会で寄付集め母校支援  串中会の49期生と51期生  (串本町 )
2024年03月12日
67 ほぼ満開でライトアップ  クマノザクラのタイプ木  (古座川町観光協会 )
2024年03月12日
68 お悔やみ情報
  
2024年03月07日
69 移転後に利用者3.5倍
 地域子育て支援センター  (那智勝浦町 )

 昨年10月に那智勝浦町の体育文化会館に移転した同町地域子育て支援センター(森本幸美センター長)。「あそびの広場」の利用組数は、移転前1日当たり平均2・8組で推移していたが、昨年10月以降は10・2組と約3・5倍に。毎日多くの親子が利用し、好調な滑り出しを見せている。

 同センターは2002年に勝浦保育所(現・勝浦こども園)内に開設。未就園の子どもとその親を対象に、育児相談や乳幼児の遊びの場・親の交流の場の提供などで子育てをサポートしてきた。

 体育文化会館を多世代の交流拠点として整備し、利用者の利便性向上を図る目的で移転。会館では、多機能トイレのオムツ交換台や男女トイレへのベビーチェア設置、授乳室、屋外遊び場(砂場)などを整備した。

 川口橙弥君(1)と利用している母親の明日香さんは「こちらへ引っ越してきて1年ほど。バイパスからのアクセスも良く、駐車場も近くなり、すごく来やすくなった。利用する子も増えて、同世代の子の成長を見られるのもいい」。前地琥陽君(1)と参加した母親の侑紀乃さんは「以前は月1回ほどの利用だったが、子どもも活発に動くようになり、よく来るようになった。4月から息子と同じ保育園に通う子もいる」と語る。

 親子を対象としたミニ防災講話やSNS講座、ベビーマッサージなども企画。館内では福祉課による産後の母親らを対象としたママフィットネスのオンライン教室などもあり、子育てに関わる人や情報が集まる場になっている。同館周辺の散歩やどんぐり拾いも人気。

 あそびの広場は、水曜日の午後を除く平日の午前9時~正午、午後1時~3時に開催しており、町外からの利用も可能。森本センター長は「ぜひ気軽に遊びに来てください」と呼びかけている。

(2024年3月7日付紙面より)

広場で遊ぶ親子=那智勝浦町地域子育て支援センター(体育文化会館)
2024年03月07日
70 五感で春の野草味わう
 4年ぶり天ぷら振る舞い  (自然探訪スクール )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会は3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで自然探訪スクールの第8回講座「春の野草の観察」を開いた。4年ぶりに天ぷらの振る舞いもあり、参加者22人が五感を使って春の野草を味わった。

 熊野地方の大自然に親しむ中でその営みを学び、愛護する精神を培うことが目的の講座。講師は熊野学研究委員会委員の瀧野秀二さん。

 参加者たちは地玉(じごく)の浜への周遊ルートを歩き、ハマカンゾウやツワブキの新芽、ハマアザミの茎など食べられる野草を採取。野生のミツバと、よく似たキツネノボタンの違いも学んだ。

 散策後は待ちに待った天ぷらタイム。瀧野さんが事前に採取していたフキノトウやアシタバ、ハマアザミの根、ノビルなどと一緒に衣をつけて揚げ、岩塩で味わった。春の野草には苦みがあるものも多いが、子どもたちも興味津々で箸を伸ばしていた。

 岩口桜來さん(8)は「フキノトウは名前を聞いたことがあったけれど、食べるのは初めて。おいしかった。ミツバを取ったから、家でも天ぷらにしてもらう」と話していた。

(2024年3月7日付紙面より)

野草天ぷらを味わう参加者たち=3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
ヒサカキはどんなにおい?
2024年03月07日
71 初号機の見物や興味促す
 小中学生らに記念品託し  (串本町 )

 串本町が4日、町立小中学校へロケット「カイロス」初号機打ち上げ限定記念品を託し打ち上げ当日の見物と興味を促すよう求めた。

 この記念品は、打ち上げを盛り上げるツールとしてこれまでに作成したグッズの一部。初号機の打ち上げに合わせて町内の小中学生へ配る前提のグッズも複数含んでいて、運用するスペースワン株式会社が9日(土)午前11時~正午ごろ打ち上げ予定と待望の発表をしたことを受けその直前で各校へ託すに至った。

 ロケット「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」にもっとも近い町立田原小学校(林宣行校長、児童18人)は翌5日の授業終了後に3~6年生を集め、林校長がカイロスという名前の意味などこれまで学んできた事柄を振り返りながら一人一人に記念品を配るなどした。先に下校した1、2年生や欠席者の分は後日配るという。

 記念品の内訳は、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションした町長メッセージ付き記念切手シート、スペースタウン串本ロゴ(単色)をプリントした応援手旗、田嶋勝正町長発の保護者宛て趣意書の3点。

 町は当初、樫野崎園地へ町立小中学校を招待しみんなで初号機の打ち上げを見届けることを考えていたが、打ち上げ日時が土曜日であることや交通混雑による移動困難が予想されるため断念した。町の子どもたちへの思いを伝えるために付した趣意書には「これらの記念グッズを手にすることでお子さん方に少しでも町発展の起爆剤となりうるロケット事業・宇宙産業に興味を持ってもらえれば」と書かれている。

 町企画課によると、町内の生徒も通う古座川町立古座中学校を含め計14校の児童・生徒・教職員計1015人分を託したという。

(2024年3月7日付紙面より)

ロケット応援グッズを得て初号機への期待を高める児童や教職員=5日、串本町立田原小学校
児童に配られたロケット応援グッズ
2024年03月07日
72 ブリのシーズン到来
 鵜殿港で2日連続1000本超え  (紀宝町 )

 紀宝町の鵜殿港に5日、春のブリ約1600本が水揚げされた。4日は約2700本で2日連続の1000本超え、市場は漁業者や仲買人で活気にあふれた。

 例年、3月上旬に1000本ほど揚がり、下旬まで続く。今季は少し早めのスタートとなった。平均7㌔を中心に水揚げされ、2日間で13㌔や15㌔を超える丸々としたブリもあったという。

 阿田和大敷漁業生産組合が御浜町阿田和沖に仕掛けた定置網で取れたもので、第一三浜丸、第五三濱丸が水揚げした。

 地元の仲買人は「競り落としたブリは良い形をしている。地元や県内、東京、大阪などの都市部に届けたい」と語っていた。

(2024年3月7日付紙面より)

鵜殿港に水揚げされるブリ=5日、紀宝町
2024年03月07日
73 会場全体で盛り上がる  JAみくまの女性会がミニコンサート  (新宮市 )
2024年03月07日
74 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問①  
2024年03月07日
75 豊田敏裕さんに感謝状  大野地区での初期消火で  (那智勝浦町 )
2024年03月07日
76 次年度当初予算案など上程  町議会第1回定例会始まる  (古座川町 )
2024年03月07日
77 次年度施政方針聞き審議へ  町議会第1回定例会始まる  (串本町 )
2024年03月07日
78 各種ブースなどにぎわう  潮岬で第11回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )
2024年03月07日
79 特定健診の受診率が向上  抽選会で商品券当たる  (御浜町 )
2024年03月07日
80 卒業遠足で神倉神社へ  6年生36人が思い出に  (鵜殿小 )
2024年03月07日
81 血液検査、血管測定など受ける  健康チェックフェス  (紀宝町 )
2024年03月07日
82 買い物で思い出づくり  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2024年03月07日
83 熊野MAXが県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球 )
2024年03月07日
84 演舞や演奏など披露  芸能発表会で21団体が成果を  (紀宝町 )
2024年03月07日
85 変わらず3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  (和歌山県教委 )
2024年03月07日
86 かれんな淡紫色の花  タチツボスミレ咲く  (新宮市 )
2024年03月06日
87 首相官邸に「春」届ける
 増田綱紀さんの絵が永田町へ  (太地町 )

 太地町の増田綱紀さん(75)が描いた風景画「吉野」と「春爛漫(らんまん)」が東京都千代田区永田町の首相官邸に飾られることになった。作品は9日(土)に増田さん宅から東京へ搬送される。2作品とも油彩F100号。桜満開の吉野山を描いた絵画が岸田文雄首相の元に一足早い春を届けそうだ。

 増田さんによると、美術・工芸の一般社団法人「光風会」(東京都豊島区)が発行する出版物に2作品が掲載され、絵画を探していた首相官邸の事務局の目に留まったという。増田さんは「春の暖かい雰囲気の絵を探していたそうだ。まさか選ばれるとは夢にも思わなかった。光風会の近畿ブロックで初とも聞いた。支えていただいた方々のおかげ」と話す。

 「春爛漫」は2年前、「吉野」は1年前の作品。「あの場所にほれ込んで毎年描いている。描き出すと没頭してしまう。飾られる期間は聞いていないが、桜の風景を楽しんでもらえればうれしい」と笑顔を見せた。

 増田さんは光風会主催の公募展で8回の入選を重ね、2022年に会友推挙となった。熊野地方の絵画愛好家でつくる「筆島会」の会長を務める。和歌山県美術家協会会員、熊野美術家協会会員。

(2024年3月6日付紙面より)

増田綱紀さんと首相官邸に飾られる作品「吉野」(増田さん提供)
「春爛漫」
2024年03月06日
88 ベトナムへの絵手紙託す
 藤紀流家元の藤紀実美さんに  (那智勝浦町 )

 日本とベトナムの文化交流事業で20日(水・祝)からベトナムへ渡航する藤紀流二代目家元の藤紀実美さんに2日、那智勝浦町内で絵手紙教室を開く阿部由美子さんが生徒と共に描いた絵手紙65枚と色紙を託した。

 藤紀さんは、将来日本で働くことを目指す学生たちが学ぶベトナムのフックグエン日本語学校で日本文化を伝えており、渡航は今回で3回目。日本舞踊を披露する他、日本の音楽や浴衣、法被、アート、クマノザクラなどさまざまなものに触れてもらうワークショップも開いている。今回は日本の絵手紙を知ってもらおうと、阿部さんに協力を依頼した。

 色とりどりの絵手紙には、日本固有の植物であるツバキや着物、現地で人気の日本アニメが描かれており「シンチャオ(こんにちは)」「ティ(好き)」などのベトナム語のメッセージも入っている。

 阿部さんは「絵手紙は人に渡すためのもの。海を渡って現地の方々に届けてもらうのがうれしい」。藤紀さんは「日本に興味を持っている学生ばかりなので、喜んでくれるはず」と感謝していた。

(2024年3月6日付紙面より)

阿部由美子さん(左)と藤紀実美さん=2日、那智勝浦町の脇仲会館
色とりどりの絵手紙
2024年03月06日
89 彩絵檜扇が県文化財に
 熊野速玉大社が所蔵  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)が所蔵する「彩絵檜扇(さいえひおうぎ)」を、新たに和歌山県文化財に指定したことを4日、県教育委員会が発表した。同大社関連の県文化財はこれで10件となった。

 新たに県文化財となった彩絵檜扇は、同大社の神宝の一つとされていたが、明治時代中期に一度は行方が分からなくなっていた。佐藤春夫が買い戻し、その子孫が奉納して戻った。27枚のヒノキを材料に作られた扇で、大きさは縦が39・4㌢。片面にはフジバカマやススキが、もう片面には松や竹が描かれている。状態は極めて良好という。

 光学調査などの結果、足利義満らが1390年に同大社へ奉納した国宝「古神宝類」に含まれる檜扇群と顔料が共通し、元々は一連の作品だった可能性が極めて高いと判断された。

 なおこれまで、同大社所有の県指定文化財の件数は、美術工芸品が7件、有形民俗文化財が1件、史跡が1件だった。また今回、彩絵檜扇のほか3件も、新たに県文化財に指定された。

(2024年3月6日付紙面より)

新たに県文化財に指定された熊野速玉大社の彩絵檜扇(県教育委員会提供)
2024年03月06日
90 初号機成功を祭神に祈願
 木葉神社で諸団体関係者  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で4日、有志による「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ成功祈願祭」が執り行われた。

 スペースワン株式会社が発表した初号機の打ち上げ日時(9日午前11時~正午)に向けて広まる無事成功の期待が形となった、関係諸団体関係者の私人参列による祈願。

 当日は町、町議会、田原区、和歌山東漁業協同組合、同社から21人が参列し、井谷宮司や古座神社の石田保宮司と共に礼を尽くして初号機の成功(人工衛星の軌道投入まで達成)を願った。

 このロケットは、串本町田原地内に射点がある射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる計画で、田原はその最至近の見物場所という点で有志はこの場所で祈願をすることにしたという。神事を経て町長の田嶋勝正さんは「今日は打ち上げの成功と訪れる皆さんの安全安心を願った。必ず成功するよう、まちの方も万全を尽くしたい」、田原区長の筒井政士さんは「まずは成功してほしい。そして宇宙産業が地元に根付き、家族が増え小学校がにぎやかになり田原区の少子高齢化や人口減がちょっとでも緩やかになれば」とそれぞれコメント。同社企画・営業・渉外本部課長の村部昭憲さんは「このような祈願祭を設けていただき、非常にうれしい限りです。地元ではわれわれの事業がまちの起爆剤といわれていますが、われわれにとっては宇宙産業を加速する上で皆さんの協力が一番の起爆剤。地元とスペースワンが共存共栄していけるよう、このまちに盛り上がっていただけたら」とそれぞれに思うところを語った。

(2024年3月6日付紙面より)

ロケット「カイロス」初号機の成功を願い祈願祭を執行=4日、串本町田原の木葉神社
祭神への礼を尽くして祈願する田原区長の筒井政士さん
2024年03月06日
91 アベンジャーズ颯(男子)、なちC(女子)がV
 那智勝浦町春季ソフトバレー  
2024年03月06日
92 80人が練習の成果競う
 那智勝浦町総体卓球大会  
2024年03月06日
93 新宮スポ少が3位入賞
 県小学生サッカーABリーグ  
2024年03月06日
94 強い腸をつくるには?  わがら広角がヤクルト健康教室  (新宮市 )
2024年03月06日
95 湯川の「みなと橋小春」  昨年秋から3回目の開花  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
96 園児が売り買い体験  おみせやさんごっこ  (はまゆう・こども園 )
2024年03月06日
97 植地宣之展~熊野物語~  世界遺産熊野本宮館で  (田辺市本宮町 )
2024年03月06日
98 13人がごみ拾いに励む  たばこ組合紀南支部が清掃活動  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
99 働き盛りこそ「睡眠」を  メンタルヘルスセミナー  (新宮市 )
2024年03月06日
100 南葵音楽文庫を解説  誕生の経緯など講話  (新宮市 )
2024年03月06日
101 甘くておいしい!  三輪崎小で「ポン菓子大会」  (新宮市 )
2024年03月06日
102 地域伝統の「かきまぜ」  食推主催で作り方の教室  (新宮市 )
2024年03月06日
103 子どもたちの自由な画風を  喫茶きよもんで「パンダ教室」作品展  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
104 一日も早い復興願って  能登半島地震被災地に義援金  (北山中 )
2024年03月06日
105 火災に備え技術高める  消防団が集い総合訓練  (新宮市 )
2024年03月06日
106 結果を報告し活動終える  串本町チームが町長表敬  (ジュニア駅伝 )
2024年03月06日
107 今後の事業の考えを確認  串本町役場で第2回会合  (串本古座高校地域協議会 )
2024年03月06日
108 反射板付きバッグ届ける  小学1年生の交通安全願って  (JAみくまの )
2024年03月06日
109 心と体、大切に守ろう  「にじいろ」先生が授業  (井田小 )
2024年03月06日
110 莊司龍成選手が優勝  三重県少年柔道大会  (紀宝柔道会 )
2024年03月06日
111 学校適正規模の進め方協議  紀宝町総合教育会議  
2024年03月06日
112 当初予算、過去最大に  大畑町長が施政方針演説  (御浜町議会開会 )
2024年03月06日
113 第三の場所で時間共に  初の「kokoroカフェ」  (紀宝町 )
2024年03月06日
114 花咲く日を楽しみに植樹  百間ぐら下のトイレ周辺へ  (新宮警察署など4団体 )
2024年03月02日
115 当初予算過去最大の107億円
 築地地区に津波避難施設  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は1日、一般会計当初予算としては過去最大の107億900万円の2024年度当初予算案を発表した。前年度当初比12億4200万円(13・1%)増で、新クリーンセンター整備事業(19億8564万4000円)や築地地区津波避難施設整備事業(2億1436万1000円)などが押し上げの要因。7日(木)開会の町議会定例会に提案する。

 防災・減災対策、子ども・子育て支援・福祉事業、観光産業振興に重点を置いた構成。築地地区の津波避難施設は、にぎわい市場前のタイムズ駐車場に24、25年度の2カ年で建設予定。高さ20㍍、収容人数400人。平常時も観光客らに勝浦湾の眺望やはえ縄漁の歴史を学ぶ場として利用してもらえる施設とする計画だ。

 子ども・子育て関連では、高校までの医療費無償化を予定。同町では現在、中学校卒業までの子ども(15歳になって最初の3月31日を迎えるまで)の保険診療の自己負担分を助成しているが、新たに18歳へ拡充する。受給者数は1322人で、事業費として3854万9000円を見込む。

 福祉関連の新規事業は高齢者や障害者の入浴助成券配布があり、507万6000円を計上する。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年などに際し、主力産業である観光振興費には計7391万1000円を予定。新規事業として大門坂駐車場リニューアルに向けた基本設計を行い、町中への周遊観光につなげる拠点の他、災害時の避難場所としても活用したい考えだ。地域おこし協力隊制度を利用した外国語観光ガイドの育成、紀伊勝浦駅前周辺の整備に向けた基本構想の策定にも取り組む方針だという。

 堀順一郎町長は会見で、いよいよ来週に迫るロケット打ち上げに触れ「観光の目玉になるかの試金石。住民生活への影響やお越しいただいた方の満足度などをしっかりと見極めたい」と語った。

 那智勝浦町議会3月定例会の会期は21日(木)までを予定。一般質問は18日(月)、19日(火)を見込んでいる。

(2024年3月2日付紙面より)


2024年03月02日
116 「火の用心」を周知
 消防車両で広報活動  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部では、市消防本部、三輪崎消防派出所、高田コミュニティ消防センター、熊野川消防出張所に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼びかけた。

 市消防本部で行われた出発式には、丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から16人が参加した。中谷健兒団長は「本日より、春の全国火災予防運動が始まります。市民の皆さんに防火意識をしっかりと持っていただけるよう、消防車両による広報活動をお願いします」と呼びかけ。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地域で広報活動へと出発した。

 市消防本部管内では昨年(1~12月)、14件の火災が発生し、うち7件が建物火災だった。今年に入ってからは3件の火災が発生している。また予防策として、住宅用火災警報器の設置を呼びかけている。

 今年の全国統一防火標語は「火を消して 不安を消して つなぐ未来」。期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽林野火災予防対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽放火火災防止対策の推進▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽地震火災対策の推進―の八つとなる。

(2024年3月2日付紙面より)

広報活動へと出発する消防団の車両=1日、新宮市消防本部
2024年03月02日
117 勇気持ち果敢に挑戦を 187人巣立つ (新宮高校)

 新宮市の県立新宮高校(深野泰宏校長)で1日、卒業式が開かれた。保護者や教職員、在校生らが見守る中、187人が卒業証書を受け取り、新たな道へ歩みを進めた。

 各クラスを代表して太田真由さん、川本晴春さん、島良輔さん、藤田侑叶さん、問芝璃音菜さんが深野校長から卒業証書を受け取った。

 深野校長は、新型コロナウイルスが5類に移行し、学校行事が通常に戻ったが、生徒たちは「失敗を恐れずに挑戦し、多くの実績を残してくれた」と賛辞を贈り、「自身の持つ無限の可能性を信じ、勇気を持って果敢に挑戦してほしい」と卒業生を励ました。

 卒業生代表の久司航輝さんは答辞で、選択する勇気の大切さを述べ、「さまざまな選択を繰り返し、自分自身と向き合い、成長してきた」と高校生活を振り返り、「岐路に立たされた時、きっと輝きあるこの3年間の出来事が選ぶ勇気をくれます。理想という『見えにくいけれど確かに存在するもの』に向かって私は強い選択をしていきたいと思います」と決意を語った。

(2024年3月2日付紙面より)

答辞を述べる久司航輝さん=1日、県立新宮高校
保護者、在校生らに見送られ会場を後にする卒業生
2024年03月02日
118 一般会計総額は113億6104万円
 2024年度の当初予算案発表  (串本町 )

 串本町が2月29日、2024年度一般会計当初予算案を発表した。歳入歳出それぞれ総額は113億6104万3千円で、前年度比8・4%増。構成比は別図の通り。

 26年度開校を目指す統合小学校建設事業がいよいよ建設に差しかかる影響が大きく、総額は前年度より8億7661万6千円増。発表に当たり田嶋勝正町長は、引き続き歳入歳出両面で見直しを徹底して持続可能な財政運営を心がけるとともに、事業の必要性や緊急性を熟慮した上で子育て支援と安全安心のまちづくりに重点を置いた内容だとしている。

 予算額が特に大きい統合小学校建設事業は9億9717万6千円を計上。26年度開校を見据えて建設を完了する考えで、初年度分の建設工事費(進行率30%前提)、工事監理委託料、意図伝達業務委託料などを含んでいる。

 他の予算額が大きい事業は▽ロケット推進事業(4577万4千円)▽古座分庁舎リノベーション事業・旧第二庁舎(=同分庁舎)管理経費(計5912万8千円)▽地籍調査事業(1億867万円)▽潮岬学童保育所新築事業(1億4307万円)▽旧くしもとこども園跡地公園整備事業(9185万2千円)▽有田残土処分場整備事業(1億9964万8千円)▽新古座消防署庁舎建設事業(1億2487万3千円)―など。新規で新婚生活支援事業、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施事業、母子保健事業―妊産婦アクセス支援事業、小企業信用保証料免除に係る補助金(県内初)、公立中学校給食費無償化(24年度から実施)なども盛り込んでいる。ふるさとのまちづくり応援寄付関係で、同応援基金から4635万1千円を同会計へ繰り入れて活用するという。

 併せて14ある特別会計の当初予算案総額も発表。その合計額は87億3280万2千円で、24年度の予算規模は200億9384万5千円となっている。

 これら当初予算案は町議会第1回定例会へ上程して審議、承認を求める。

(2024年3月2日付紙面より)


2024年03月02日
119 優勝は坂野医院
 第199回職場対抗ボウリング大会  
2024年03月02日
120 漁野さん(男性)、八木さん(女性)がV
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ春季大会  
2024年03月02日
121 生と死の間にある「性」  もとだてさん・上野さんが対談  (那智勝浦町 )
2024年03月02日
122 事故防止へ気持ち新たに  新宮地方交通指導員会協議会  
2024年03月02日
123 女性部の思い届けたい 能登半島地震被災地へ義援金 (南紀くろしお商工会)
2024年03月02日
124 6人が介護資格取得  新翔高校で修了証授与式  (新宮市 )
2024年03月02日
125 愛と誇りを胸に未来へ  卒業証書授与式  (新翔高校 )
2024年03月02日
126 全国出場を町長へ報告  芝蒼海・山本彗惺ペア  (串本ジュニアソフトテニスクラブ )
2024年03月02日
127 ERC見学し理解深める  大島小学校の5、6年生  (串本町 )
2024年03月02日
128 3年生83人を送り出す 文化セで卒業式を挙行 (串本古座高校)
2024年03月02日
129 消防団員になりませんか?  保育所で保護者へ啓発  (三重県消防協会紀南支会 )
2024年03月02日
130 心を平穏に保つ方法は?  母親ら助産師に教わる  (紀宝町 )
2024年03月02日
131 心地よく体、整える  筋トレ教室に19人  (紀宝町 )
2024年03月02日
132 3年間の思い出胸に巣立つ  三重県立高校で卒業式  
2024年03月02日
133 人権作文で全国入賞  光洋中3年・平見雪月さん  
2024年03月02日
134 お悔やみ情報