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2020年11月27日
1 温かな社会となるように
 城南中が「エンジリボン活動」を始動  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)では、独自の取り組みとして今月から「エンジリボン運動」をスタートした。活動を通して差別や虐待のない温かな社会となるよう校内外に訴求していく。

 同校では、子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいといった思いを込め、2015(平成27)年から11月の「児童虐待防止推進月間」に合わせて毎年オレンジリボンの授業を実施。命の大切さに加え、人権意識を高揚させて生徒・教師・家庭をつなぐ取り組みとして定着させてきた。

 エンジリボンは、同校のイメージ色である「えんじ色」を採用し、校訓を取り入れ「あらゆる差別と偏見をなくし、明るく・仲良く・正しい社会(未来)をつくる運動」をテーマに始動。授業やさまざまな活動を通し、部落差別をはじめとした根強く残る差別やインターネットにおける誹謗(ひぼう)中傷など、現代社会ならではの新たな差別に対応していくとしている。リボンは11日に行われたオレンジリボンの授業で、生徒らに初めて公開された。

 多様化する問題に対し、リボンには「しなやかに強く生きてほしい」「誰かに相談できる勇気を持ってほしい」との思いを込めた。森浦展行・主幹教諭は「生徒たちは授業で手渡したリボンと、その意味を大切にしてくれているのを感じました。取り組みを通じて次の世代に伝えていけるような大人に成長してもらえれば」と話している。

(2020年11月27日付紙面より)

「エンジリボン」のポスターを手にする森浦展行主幹教諭=新宮市立城南中学校
2020年11月27日
2 協力して地域の体験楽しむ
 日野RDが珍魚釣りに挑戦  (串本町 )

 串本町総合運動公園でキャンプ中のラグビートップリーグ所属チーム・日野レッドドルフィンズが25日、串本漁港の一角で南紀串本観光協会が提供するプログラム「珍魚釣り体験」に取り組んだ。

 大人数でのキャンプを受け入れ支えてくれる地域への恩返しの思いを込めて取り入れた、全員参加のトレーニングメニュー。選手らは4チームに分かれ対抗戦を繰り広げる形で珍魚釣りに臨んだ。

 同協会の宇井晋介事務局長ら職員や釣りに詳しいアドバイザリースタッフ候補がその挑戦をサポート。選手らは触れてはいけない魚種を確認した後、チームごとに陣地を決め珍しそうな魚影の情報をチーム内で回しながら釣果を重ねた。

 カサゴやアイゴ、フグ類が数の上位を占める中、オハグロベラやテンジクイサギ、カゴカキダイやフエダイといったレア魚もチームそれぞれに釣り上げた。元・串本海中公園センター水族館館長で魚類に詳しい宇井事務局長が審査してチーム順位を決め、同協会と同町から景品を贈って各チームの健闘をたたえ合った。

 地元の体験を皆で協力して楽しむ過程を通して地域貢献とチームビルドを両立させるのがこのメニューの狙いとするところ。堀江恭佑キャプテンは「普通に釣りをする人はいるが珍魚釣りは全員が初めてで、この人数でできたこともあってすごく楽しめた。僕たちはチームビルドという目的で合宿に来ているが、どのチームもコミュニケーションを取って楽しみながらチームワークができていたところがとても良かったと思う」。

 オーガスティン・プルキャプテンは「聞くところによると串本は世界でも魚釣りが有名な場所だそうで、今日は実際にその釣りをさせていただけてとても楽しかった。この2年ぐらい合宿に行く機会がなく、マネジメントの皆さんにチャンスをつくっていただきチームとして行くことができた。今日は選手みんなの楽しむ表情を見ることができて良かった」と取り組みの印象や手応えを語った。

 この日は希望者を対象にし早朝のシーカヤック体験にも取り組んだ。同チームが串本でキャンプをするのは初で、期間は28日(土)まで。

(2020年11月27日付紙面より)

串本漁港の一角で珍魚釣りに挑戦する日野RDの選手ら=25日、串本町串本
各チームの釣果を確かめる宇井晋介事務局長ら
2020年11月27日
3 サイクルツーリズムで協力
 2町1社と連携協定を締結  (古座川町 )

 古座川町が20日、すさみ町、上富田町、株式会社南紀白浜エアポートとサイクルツーリズムにかかる連携協力に関する協定を締結した。

 この協定は、紀南エリアにおいてサイクルツーリズムによる観光推進事業の発展と地域活性化を推し進める上で、4者が連携協力する根拠となるもの。締結式は南紀白浜空港であり、すさみ町の岩田勉町長、上富田町の奥田誠町長、古座川町の西前啓市町長、同社の岡田信一郎社長がそれぞれにあいさつを交わし、協定書4通に記名押印して発効させた。

 ▽紀南エリアをEバイク(電動アシスト付きスポーツ自転車)などで周遊するためのコンテンツ整備▽紀南エリアの魅力を伝えるサイクルツーリズム商品の共同開発▽サイクリングを軸とした観光情報の発信▽その他4者が有益と認める事項―における連携を定める内容で、経費は展開する事業ごとに4者で協議して案分、協定の有効期限は1年間とし期限終了30日前までに4者のいずれかから改定や終了の申し出がない場合は同一内容で年次更新するとしている。

 古座川町地域振興課によると、3町に共通する点としてレンタサイクルにスポーツ自転車を取り入れている点があり、すさみ町と上富田町は先駆的にEバイクを導入している。これら自転車をレンタル利用する時の行動圏を考えた場合、3町とも町域を越えた利用が想定でき、Eバイクについては町域を越えた先で給電やバッテリー交換ができる連携拠点も必要になる。

 町域外の連携拠点での乗り捨て(レンタルの終了)も含めた利用環境を整えるのがこの協定の喫緊の目的で、まずは近い将来にスポーツ自転車のレンタル事業を考えている同社を含めた4者で協力の根拠をつくった。この枠組みを母体にして連携の幅を今後さらに広げ、行動圏となる県南部広域をサイクルツーリズムの地として盛り上げることを目指しているという。

(2020年11月27日付紙面より)

サイクルツーリズムにおける連携協定を結んだ4者=20日、南紀白浜空港(古座川町役場地域振興課提供)
2020年11月27日
4 年末の交通安全運動に向け
 委員会で事故情勢など確認  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)による委員会が25日、同町役場くろしおホールであり、12月1日(火)から始まる「年末の交通安全県民運動」期間中の取り組みを協議した。

 運動は交通事故防止の徹底を図ることが狙い。10日(木)までの10日間で▽子どもと高齢者の交通事故防止▽横断歩道における歩行者優先の徹底▽シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転等の根絶―を重点に掲げる。

 委員会であいさつした大畑会長は「年末年始にかけて慌ただしくなり、交通事故の多発が懸念される。この地域から悲惨な事故がなくなるようしっかり取り組みたい」と述べ、関係機関の協力を求めた。

 紀宝警察署の濱口裕史署長は10月末現在の交通事故情勢を報告。県内、管内ともに減少しているとしながらも、県内の死者65人中、約半数が高齢者とし、さらなる高齢者の安全対策が課題とした。

 管内では、横断歩道での「まもってくれてありがとう運動」を推進し、飲酒運転の夜間検問を積極的に実施するとした上で「一人でも多くの町民、市民に交通安全意識が浸透するよう取り組みたい」と述べた。

 運動期間中、初日の広報啓発活動を皮切りに、安全運転管理推奨像の伝達式、ハンドルキーパーモデル事業所の指定、通学路での街頭指導活動などに取り組む。

(2020年11月27日付紙面より)

交通情勢を報告する紀宝警察署の濱口裕史署長=25日、御浜町役場

2020年11月27日
5 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2020年11月27日
6 5チーム競い串本が優勝
 第29回LC杯少女バレー  
2020年11月27日
7 新宮高が近畿出場権つかむ
 県高校新人卓球大会  
2020年11月27日
8 井上漸晟君らが近畿大会へ
 県小学生秋季選手権・インドア県予選会  (ソフトテニス )
2020年11月27日
9 募金箱を設置  エーゲ海地震災害義援金  (新宮市役所 )
2020年11月27日
10 最後まで幸せに暮らすため  あすか斎苑で森田洋之さんが講演  (新宮市 )
2020年11月27日
11 谷岡龍樹さんに感謝状  薬物乱用防止に大きく貢献  (和歌山県 )
2020年11月27日
12 素晴らしい先輩に学ぼう 「偉人に学び、生命を強くする」学習会 (下里中)
2020年11月27日
13 元気にグラウンド駆ける  勝浦小と市野々小で運動会  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
14 5㍍の皇帝ダリア  那智勝浦町  
2020年11月27日
15 市の文化人を知ろう  神倉小児童がふるさと学習  (新宮市 )
2020年11月27日
16 自然に学び自身と向き合う  子どもの村学園が高津気へ  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
17 生徒が劇などを発表  家族招いて文化祭実施  (西向中 )
2020年11月27日
18 国体予選に向けて真剣に  グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2020年11月27日
19 御浜町でミカン盗まれる  収穫前の約900㌔被害に  
2020年11月27日
20 12月議会提出の議案説明  コロナ拡大防止措置など  (新宮市 )
2020年11月21日
21 「もし今日地震が起きたら」
 東京海上日動が防災授業  (新宮市 )

 東京海上日動火災保険株式会社(広瀬伸一社長)は19日、新宮市立王子ヶ浜小学校(山本眞也校長、児童340人)で「ぼうさい授業(地震・津波編)」を開催した。5年生56人が、「もし今日地震が起きたら」と考え、地震発生のメカニズムや災害時の避難方法、事前の備えについて学んだ。

 同社は「お客様の信頼をあらゆる事業活動の原点におき、『安心と安全』の提供を通じて豊かで快適な社会生活と経済の発展に貢献する」という経営理念の下、各地域で地方創生に取り組んでいる。防災啓発授業は2012年に開始したボランティア活動で、20年3月末までに全国の小学校・特別支援学校などで約680回実施し、約4万8900人の子どもたちが受講している。

 この日は東京海上日動新宮支社の柳浦崇章支社長、古川直子副主任、南保険の南卓志さんの3人が講師を務めた。古川副主任は日本周辺で北米、太平洋、フィリピン海、ユーラシアの4プレートが接するため、1日約300回の地震が起こっていると紹介。実験映像や想定映像で、通常の波と津波の違いや日本近海で起きた津波が海を伝わって世界中に影響を及ぼすことを伝え、「日本だけでなく、海外の地震にも気を付ける必要がある。王子ヶ浜小学校は海の近くにあるので、地震が起きたらすぐに高い場所へ逃げて」と呼び掛けた。

 児童たちは地震が起きたときに必要になる物として「余震に備えたヘルメット」「火がなくても食べられる非常食」「家族を探すための顔写真」などの意見を述べ、家族で非常用持ち出し袋を準備することの重要性を再確認していた。

(2020年11月21日付紙面より)

非常用持ち出し袋の中身を考える=19日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年11月21日
22 健康目指すとともに交流を
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアは16日、同町のブルービーチ那智で「ノルディックウオーキング健康講座」を開いた。先月開催された講座受講者や新規受講者など町内外から30人が参加。日本ノルディックウォーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんが実技指導などを行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツ。「腰や膝など下半身の負担を減らす」「全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる」などの特徴があり、世界中で1000万人を超える愛好家がいるとされる。

 新規受講者は午前中にノルディックウオーキングの特徴や効果を学び、午後からは先月受講した参加者らとブルービーチ那智で合流した。

 一同は藤川さんの指導の下、体操やストレッチを入念に行い、ポールを装着。基本を学んだ後に、芝生の上や砂浜を歩いて汗を流した。

 藤川さんは「前回からポールを持って歩かれた方はいらっしゃいますか。少しずつでも継続していただければ健康につながります」と呼び掛けた。

 同店店主で町主催のノルディックウオーキング教室で講師を務める湊谷洋子さんは「藤川先生が代表を務めるクラブの方々にも那智勝浦町へ来ていただき、一緒にノルディックウオーキングで健康になりながら交流を深めていきたいです」と語った。

(2020年11月21日付紙面より)

景色を楽しみながらノルディックウオーキングに取り組んだ=16日、那智勝浦町のブルービーチ那智
藤川真司さん
2020年11月21日
23 安全・安心な地域社会の実現を
 西田健会長が決意示す  

 三重県町村会(会長・西田健紀宝町長)は16日、津市のグリーンパーク津で創立100周年記念式典を開催した。

 1920(大正9)年10月24日、当時の県内377人の全町村長出席のもと、県議会議事堂で発足式が行われ、前身である三重県町村長会を設立。47(昭和22)年、三重県町村会に改称し、昭和、平成の大合併を経て15町で迎えた令和の現在に至るまで、町村自治の振興発展に資するため、町業務に対する支援事業などの展開に努めてきた。

 記念式典であいさつに立った西田会長は、三重県町村会、全国町村会の創設に尽力した先人の功績をたたえ「地方自治の進展のために、県内15町が一致結束し、地域特性や資源を生かした施策を展開しながら、安全で安心して暮らせる地域社会の実現と未来を見据えた持続可能な地域づくりに誇りを持ってまい進したい」と述べた。

 また「政務活動機能をさらに強化し、喫緊の地域課題や情勢の変化に対応した適時の要望活動を行うなど、町村会としての役割を果たしていく」とした。

 創立100周年記念自治功労者特別表彰、鈴木英敬知事らによる来賓祝辞に続いて「本会創立の根幹である政治活動等をさらに充実させ、15町一丸となって、コロナ禍後の新しい分散型社会の構築と、魅力あふれる持続可能なまちづくりに取り組んでいくことをここに決意する」などと宣言した。

(2020年11月21日付紙面より)

創立100周年を記念してあいさつする西田健会長=16日、津市(紀宝町提供)
2020年11月21日
24 プロの舞台芸術に親しむ
 教育会の町内音楽鑑賞会  (古座川町 )

 古座川町民体育館で19日、町内音楽鑑賞会があり保育所年長児と小中学生約175人(主催者発表)がプロの舞台芸術に親しんだ。

 同町教育会(濵地久夫会長)が主催する晩秋恒例の文化行事。西暦奇数年に連合音楽会、同偶数年に音楽鑑賞会を隔年実施していて、本年度は後者の巡りに当たる。

 例年は保護者や地域住民を観客に迎える公開行事として開いているが、本年度は感染症予防のため児童生徒と町立保育所年長児、および引率の教員らのみ参加。さらにフィジカルディスタンスを確保するため年長児・児童組と生徒組の2グループに分かれ、入れ替わりで40分ずつ鑑賞する形とした。

 出演は広島県に拠点を置く楽団「ゾリステン・ドライエック」。ドイツで結成されメディア出演も含め国内外で年間260公演をこなし、学校を対象にした公演も通算2700回を超える評価を得ている。今回は総合舞台芸術という観点で園児児童向けと生徒向けの各プログラムを準備し、団員5人(演奏3人、踊り手2人)で公演に臨んだ。

 生徒対象の公演実施に当たり濵地会長は「本物の音楽に触れる絶好の機会。耳を澄ませて音のハーモニーを味わってほしい」とあいさつ。団員はクラシック、ジャズ、ポップスとジャンルも多彩に演奏を重ね、楽曲に合うダンスなどのパフォーマンスも繰り広げた。

 演奏の合間ではサクソフォンやトロンボーン、ドラムセットなどの楽器紹介があり、木管楽器にはリードがあるが金管楽器にはなく唇を震わせて音を出すといった豆知識も披露。終盤では「(感染症予防で)声は出せないが体は動かせる」と呼び掛け、演奏と観客の踊りで音楽の楽しさを共有するなどして締めくくった。

 2年前に引き続いて演奏、そして新たにダンスを届けた同団。福間修人副代表は「やはり生の楽器演奏の迫力を楽しんでもらうこと、そして今回のような総合舞台芸術に感激し『こういう分野もあるんだ』と知ってもらえたら、われわれも活動をする意義ができてうれしい」と話し、鑑賞した子どもの音楽活動への関心の高まりを期待した。

(2020年11月21日付紙面より)

生徒対象の公演。総合舞台芸術を繰り広げる団員=19日、古座川町民体育館
2020年11月21日
25 事業者のために誘客戦略を  市民有志が教育長に要望  (新宮市 )
2020年11月21日
26 日頃の感謝を伝える  三輪崎保が警察署見学  (新宮市 )
2020年11月21日
27 みんなで楽しい発表会  那智勝浦町立3保育所で  
2020年11月21日
28 人権尊重への願いを込め  25日までポスター展  (まなびの郷 )
2020年11月21日
29 雨の中、がん研究支援呼び掛け  26回目の「生命の駅伝」  
2020年11月21日
30 応募多数で倍率2.17倍に  紀の宝プレミアム商品券  (紀宝町 )
2020年11月21日
31 疫病退散の思いを込めて  熊野本地仏の護符配布へ  (古座川町 )
2020年11月21日
32 山腹の負傷者を連携救出  串本消防署救助救出訓練  (串本町消防本部 )
2020年11月21日
33 新宮納税協会会長賞受賞  税に関する高校生の作文  (串本古座高校 )
2020年11月21日
34 5小学校へ感謝状贈呈  「人権の花運動」写真コンテスト  (新宮・東牟婁 )
2020年11月21日
35 安心のために道を整備  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2020年11月21日
36 22日はふるさと誕生日  和歌山県  
2020年11月21日
37 お悔やみ情報
  
2020年11月20日
38 本会議さながらの鋭い質問 中学生11人が模擬議会 (太地町)

 太地町役場議場で17日、町立太地中学校(山田貴也校長)の3年生による恒例の中学生議会(模擬議会)が開かれた。生徒は各自の目線で町の課題などをまとめ、本会議さながらの鋭い一般質問を行った。

 同校によると、今回は議員や議長は立候補によって決定。新型コロナウイルス感染拡大の影響から準備期間も短かったという。

 議長は磯崎咲良さん、副議長は山下なぎささんの2人が務めた。浪花晟秀(せいしゅう)君、關杏珠(あんず)さん、岩口怜生(れお)君、脊古宗昌(ときまさ)君、森本愛美さん、奥村汐莉さん、東純平君、脊古颯羅(さら)さん、小濱晟暉(てるき)君の9人が議員として一般質問に臨んだ。

 三軒一高町長は暮らしやすい町づくりを目指し、現在16年目に突入した長期計画を説明。長きにわたりクジラと関わっていることに触れ、「令和のわれわれは学術的にクジラを利用し、クジラの学術研究都市をつくる。皆さんが将来、誇れる理想の町をつくるために頑張っていきたい」とあいさつした。

 模擬議会では議長と副議長が交代しながら円滑な議会運営に努めた。議員役の生徒からは「新設される太地駅に売店を設置しては」「避難場所への誘導看板の設置状況」などの質問が挙がった。

 対して当局は「現時点で、売店の設置スペースはない。将来的には駅前広場の整備を行い、無料駐車場の設置やコンビニの誘致を考えている」「地図の付いた看板で提示するのは一つの方法だと思う。検討していきたい」と答弁した。

 議長を務めた磯崎さんは「緊張した。今日を通して実際の議会がどのように進められているか知ることができた。町政に興味が湧きました」。

 議員役の浪花君は「町長さんとお話ができ、良い経験になった。町がより良くなるために皆さんが努力されていることを学べた」と語った。

 この日は同じく中学生議会(未来議会)を実施する橋本市の教育委員会が視察に訪れた。

(2020年11月20日付紙面より)

模擬議会を終え記念撮影=17日、太地町役場議場
一般質問の様子
2020年11月20日
39 ボールに触れ魅力を知る
 はまゆう・こども園でラグビー体験  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「はまゆう・こども園」(遅越拓郎園長)で18日、本年度最初のラグビー体験があった。新宮ラグビーフットボールクラブ(鈴木雄一代表)の林英明さんらメンバー3人が来園し、4、5歳児24人にルールや魅力などを伝え、ゲームなどをして楽しいひとときを過ごした。

 同クラブは県立新宮高校ラグビー部OB会が中心となって活動。体験を通じてボールに触れ、ラグビーの魅力などを知ってもらおうと昨年度から実施している。

 体験を前に、林さんは実演を交えながら「ラグビーでは後にいる人にパスを出す」「前方にボールを落とさない」など、競技やルールを説明。子どもたちはかけっこで体をほぐすと、2グループに分かれてメンバーからパスを受けたボールを抱えてゴールまで運ぶ「トライ」やボールを守るために片手で相手を突き放す「ハンドオフ」に挑戦した。

 後半にはラグビーのルールを取り入れた鬼ごっこもあり、決められた枠内を駆け回り「めっちゃ楽しい」などの声が上がり、盛り上がりを見せた。

 林さんは「昨年のラグビーワールドカップのことを知っている子どもたちも多く、少しずつ浸透していると感じた。新型コロナウイルスの感染状況次第ですが、今後もラグビーおよびスポーツを好きになってもらえるよう、継続して活動していければ」と話していた。

(2020年11月20日付紙面より)

「ハンドオフ」に取り組む園児=18日、新宮市の保育所型認定こども園「はまゆう・こども園」
ラグビー体験に参加した4、5歳児と新宮ラグビーフットボールクラブメンバーの皆さん
2020年11月20日
40 教授と一緒に疑問考える
 明神小6年生遠隔授業で  (古座川町 )

 古座川町立明神小学校(速水和美校長)の6年生3人が16日、和歌山大学による遠隔授業に参加した。

 同校は本年度、和歌山大学教職大学院が実施する小規模校教育実習の受け入れに協力し9日から20日まで院生2人を迎えている。その縁で大学とつながる授業ができないかと要望したところ、和大も応えて実現の挑戦が始まった。

 串本古座高校地域協議会が和大と連携して取り組む「和大オンラインくろしお塾」の企画者・豊田充崇教授が橋渡し役となり、児童が今学んでいる事柄に合わせて内容を計画。適任者の此松昌彦教授ら教授陣と6年生をウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」でつないで授業ができる環境を整えた。

 授業のテーマは「理科・大地のつくりと変化」。此松教授は『地学博士』として6年生と接し、オンライン上の橋渡し役は元教諭の貴志年秀特任教授が担当した。

 お互いに自己紹介をして、児童が地学関係で最近勉強したことや地層を作る実験で気付いたことを報告。3人は町内の6年生合同で地質見学に臨んだ時に観察したフェニックス褶曲や橋杭岩、タービダイト(和深海岸)、さらし首層について写真を交えながら紹介し、「タービダイトはどうやってできたのか」「さらし首層に露出する岩はどうして丸いのか」などを此松教授と一緒に考えて疑問を解消するなどした。

 直接授業には関わらなかったが和大側は此松教授のゼミ生も同席。豊田教授によると、児童がどのように関心や疑問を抱くかを考える糸口を探ったという。互いに利のあるこの授業には明神小で実習に臨む院生2人も立ち会い、豊田教授と共に進行を支えた。

 コロナ禍により現在オンライン講義が主流になっている和大。そのピークとなる時間帯での実施は通信が安定せず内容の全てを実施できなかったが、児童の理解を深める成果はあったと豊田教授は分析。「県南部は和大から遠い分接する機会が少ないが、この方法なら貢献ができる」と実感を語り、通信の安定化など克服すべき課題も見据えて手法の確立に意欲を見せていた。

(2020年11月20日付紙面より)

オンラインで此松昌彦教授と一緒に地学の疑問を考える6年生ら=16日、古座川町立明神小学校
2020年11月20日
41 不屈の文字を書き添えて
 来年のえと「丑」の色紙  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「辛丑(かのとうし)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に「不屈」の文字を書き添えている。今週中に1300枚を完成させる予定。

 色紙には勇ましい黒い牛と初日を配した那智の滝が描かれており、8月に原画が完成した。

 同社によると、穏やかなイメージのある牛だが、てこでも動かないような忍耐強さは不屈の精神に通じると解説。新型コロナウイルス感染拡大の現在においても困難にめげずに頑張っていこうという願いが込められているという。

 この日は毎月18日に営まれる権現講祭の後に作業に取り掛かった。男成宮司が文字を書き入れた色紙に巫女(みこ)が社印を押して仕上げた。

 男成宮司は「今年は厳しい年だったが、治療や体制も当初よりは進んできたと思う。来年はコロナを乗り越え克服して、今まで通りの世の中になるように切に願っています」と語った。

 発送および社頭での授与は12月上旬から。1枚2000円。送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき、またはFAXで受け付けている。〒649―5301 那智勝浦町那智山1、熊野那智大社(FAX0735・55・0643)。

(2020年11月20日付紙面より)

「不屈」の文字を書き添える男成洋三宮司=18日、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年11月20日
42 初冬の風物詩・サネカズラ  浮島の森で真っ赤に色づく  (新宮市 )
2020年11月20日
43 土屋文明直筆の短冊など寄贈 21日から一般公開 (新宮市立図書館)
2020年11月20日
44 「地域活性化の拠点に」  勝浦地方卸売市場で完工式  (那智勝浦町 )
2020年11月20日
45 子どもたちの成長祝う  天満保で幼児祝福式  (那智勝浦町 )
2020年11月20日
46 半島の自然に親しむ  宇久井半島で家族連れが「磯遊び」  (宇久井海と森の自然塾 )
2020年11月20日
47 高校の楽しいところは?  高田中で「ようこそ先輩」  (新宮市 )
2020年11月20日
48 タイへ甘いミカンを  JA柑橘統一選果場で輸出検査  (御浜町 )
2020年11月20日
49 子どもたちが楽しく体動かす  ACP活用した運動遊び  (紀宝町 )
2020年11月20日
50 懐かしの名曲口ずさむ  再開した「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2020年11月20日
51 災害への正しい知識を  鵜殿、相野谷小で防災研修  (紀宝町 )
2020年11月20日
52 川湯温泉の謎を探る  環境省のイベントに22人参加  (田辺市本宮町 )
2020年11月20日
53 旧市内の名所・旧跡探訪  光洋中1年が郷土学習  (新宮市 )
2020年11月20日
54 5種目の結果まとまる  町内小学校連合運動会  (古座川町 )
2020年11月20日
55 次期町長選への立候補表明  元医師の町民・小野惠さん  (串本町 )
2020年11月20日
56 日に日に黄葉の度合い増す  光泉寺「子授けイチョウ」  (古座川町 )
2020年11月20日
57 お悔やみ情報
  
2020年11月18日
58 釣り人などの転落想定し
 消防本部が夜間潜水訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は16日夜、同町の那智漁港で夜間潜水訓練を実施した。参加した職員5人は暗闇の中で、捜索などのさまざまな訓練に取り組んだ。

 この訓練は年に2回行われ、今年度は1回目となる。同本部によると、釣り人などが夜間、海に転落したと想定し、訓練は本部で準備や出動するところから開始されているという。

 現場到着後は関谷好生(よしお)潜水隊長の指示の下、職員たちは迅速に装備を身に着け、それぞれの持ち場に就いた。訓練用の屋外用照明を点灯させ、一斉に海へ入水し、本番さながらの捜索活動に取り組んだ。

 また、この日は新人2人が参加しており、その教養訓練も兼ねて行われた。暗闇の中で潜水し、ライトの有無による視界の違いなどを学んでいた。

 関谷潜水隊長は「夜間の潜水作業はさまざまな事故の危険性もあるため、それらに注意しながら身をもって現場での体験をしてもらうことが目的」。

 訓練を通して「実際に事案が発生した際は現場到着を早め、迅速な行動が行えるように取り組んでいる」と話した。

(2020年11月18日付紙面より)

暗闇の満潮の中、訓練に取り組んだ=16日夜、那智勝浦町の那智漁港
訓練内容の確認などを行う
2020年11月18日
59 生徒3人が入賞し感謝状も 本年度中学生税作文表彰で (西向中)

 串本町立西向中学校(山下哲治校長、生徒13人)で16日、中学生の税についての作文表彰があり、新宮税務署管内で最高位となる大阪国税局長賞に入賞した岡野明音さん(3年)ら生徒3人が賞状の伝達や贈呈を受けた。併せて新宮納税貯蓄組合連合会から同校へ感謝状が贈られた。

 税を考える週間(11月11~17日)の記念行事として回を重ねる同表彰。例年は式典を開いてたたえているが、本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため式典を中止し、高校生の税の作文表彰と同様に入賞者を訪ねる形を取っている。

 中学生の税についての作文表彰は本年度、全国で約31万4000編、同局管内で6万938編の応募があり、同局長賞は同局管内から16編が選ばれている。同署管内では那智勝浦町立下里中学校の生徒作品以来3年ぶりの入賞。岡野さんと共に雑賀和さん(3年)の作品が東牟婁郡町村会会長賞、潮﨑芽依さん(3年)の作品が新宮納税貯蓄組合連合会特選にそれぞれ選ばれている。

 この日は新宮・東牟婁租税教育推進協議会会長でもある新宮税務署の石橋裕署長と新宮納税貯蓄組合連合会の森川起安会長ら一行が来校。生徒教職員一同で見守る中、石橋署長から同局長表彰、森川会長から他2賞と感謝状を生徒3人や山下校長に伝達、贈呈した。

 岡野さんは今回、自身の経験から得た気付きと関心の高まりをつづった作品「繋(つな)がり」を応募。表彰を受け「書いている時はこんな大きな賞をもらえるとは思っていなかったので、すごくうれしいし、家族に助けてもらい自分も頑張って書いたことが伝わったのかなと思う。これからもっと税について考え、大人になると税を納める機会も多くなるのでしっかりとした大人になれるよう頑張ろうという気持ちになった」と喜びや気持ち改まるところを語った。

 同校は21日(土)に開く文化祭の中で作品発表の場を設け、3人それぞれの思いを生徒教職員とその家族で分かち合うとしている。

(2020年11月18日付紙面より)

(左から)森川起安会長、潮﨑芽依さん、雑賀和さん、岡野明音さん、山下哲治校長、石橋裕署長=16日、串本町立西向中学校
2020年11月18日
60 地区の現状や活動を発表
 地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )

 新宮市と市社会福祉協議会は16日、市役所別館で「令和2年度地域支え合いにかかる勉強会」を開いた。市内の民生委員や福祉委員ら約50人が参加し、コロナ禍における地区の現状や今後の活動などを話し合った。

 勉強会は10月18日に同館で開催された地域支え合いフォーラム「みんなでつくろう!わがらのまち~しんぐうで暮らし続けるために今できること~」を基に、新型コロナウイルスの影響により各地区が抱えている問題や、この先どのような支えや助け合いの活動ができるかなどの意見を出し合う機会の場を設けようと実施した。

 同フォーラムは、地域に必要な支え合いについて理解を深めることを目的に行われ、市では「住み慣れた地域で生き生きと暮らしたい」という市民の思いを実現するため、地域包括システムの構築を目指している。

 冒頭、同協議会生活支援コーディネーターの福島圭さんがフォーラムのプログラムを振り返り、参加者らから収集したアンケート結果を紹介。コロナウイルス感染拡大に配慮した地域福祉活動の展開として九つのポイント▽担い手同士で話し合う▽感染防止などについて担い手自身が正しい知識を身に付ける▽福祉活動の再開方法などを検討する▽活動に使える補助金・助成金などを活用する▽利用者が安心して参加できるように適宜情報を提供する▽福祉活動などの再開に向けて地域の理解を得る▽市区町村社協によるバックアップ・支援体制などを確立する▽ボランティア活動保険の加入▽全国取り組み事例を参考に新たな地域住民などによる福祉活動を創設する―を挙げた。

 意見交換では、参加者が8グループに分かれてコロナ禍でも可能な活動やできないこと、対策などを協議。「児童の下校時の見守りの実施」「ふれあいサロンは再開のめどが立っていない」「3密が避けられない状況が多い」など、さまざまな現状を発表していた。

(2020年11月18日付紙面より)

さまざまな意見を交換し話し合う参加者=16日、新宮市役所別館
2020年11月18日
61 来年のえと「丑」絵馬 熊野本宮大社が新宮駅へ 

 田辺市本宮町、熊野本宮大社の九鬼家隆宮司が17日、新宮市徐福のJR新宮駅を訪れ、来年のえと「丑(うし)」の絵馬を渡した。熊野三山の絵馬がそろい次第、改札付近の駅ホームに飾られる。

 スギで作った絵馬の大きさは縦98㌢、横157㌢。新型コロナ終息と「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」との願い、そして国内外の医療関係者への感謝を表し、青い丑を描いた。

 背中の新宮市をイメージした緑色のくらには、市のキャッチフレーズ「海・山・川が輝く 世界遺産のまち」から抜粋した「山海川」の文字を揮毫(きごう)した。

 九鬼宮司は「新型コロナが一日でも早く終息し、各駅に再びにぎわいが戻ってくれば。多くの人にとって明るい一年であってほしい」と述べ、運行の安全を願った。

 同駅では、11月単月で約50%、年度ベースでは60%以上、収入が落ち込んでいるという。小谷典史駅長は「6月に新宮駅に赴任してきたので、初めてのことで感激している。一日でも早く終息し、熊野の地に多くのお客さまが来ていただける日が来ることを心から願っています」と話していた。

 この日は、同市徐福の熊野御坊南海バス株式会社と新宮警察署を交通安全慰問した。毎年実施しており、九鬼宮司が肌守り、ステッカーを授けた。

(2020年11月18日付紙面より)

小谷典史駅長(左)に絵馬を手渡す九鬼家隆宮司=17日、新宮市徐福のJR新宮駅
2020年11月18日
62 3校代表6人が書評で競う 中学生ビブリオバトル大会 (串本町)
2020年11月18日
63 かかりつけ医に「まず電話」  相談・診療・検査体制を見直し  (和歌山県 )
2020年11月18日
64 部落の歴史に学ぶ  人権教育地方別研修会で外川正明さん  (和歌山県教委 )
2020年11月18日
65 ドッジボールで真剣勝負  新翔高校でクラスマッチ  (新宮市 )
2020年11月18日
66 児童が聴覚障害を学ぶ  太地小で講師招き福祉学習  (太地町社協 )
2020年11月18日
67 会員力作の寒蘭を楽しむ  太田川蘭友会が展示会  (那智勝浦町 )
2020年11月18日
68 近隣市町の飲食や雑貨並ぶ  ブルービーチナチマーケット  (那智勝浦町 )
2020年11月18日
69 まちなか散策楽しむ  遠足で新宮市に出向く  (うどの幼 )
2020年11月18日
70 日本一を願いながらプレー  巨人のセ・リーグ優勝を祝う記念GG大会  (紀宝町 )
2020年11月18日
71 心一つに合唱など披露  矢渕、相野谷中が文化祭  (紀宝町 )
2020年11月18日
72 お悔やみ情報
  
2020年11月17日
73 新宮港へ「おかえりなさい」
 「飛鳥Ⅱ」1年ぶりに入港  (新宮市 )

 約300人の乗客を乗せた大型客船「飛鳥Ⅱ」(総トン数5万444㌧、全長241㍍、郵船クルーズ株式会社)が15日、約1年ぶりに新宮市の新宮港に入港した。港に降り立った乗客らは、それぞれ観光バスやタクシーに乗車。熊野地方の観光を満喫した。

 今年の上半期、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、同港においても昨年11月10日の「飛鳥Ⅱ」の入港を最後に、クルーズ船の寄港が途絶えていた。この日の入港を機に、同港では来年1月前半までに4回(21日「飛鳥Ⅱ」、12月1日「にっぽん丸」、2日「飛鳥Ⅱ」、1月6日「ぱしふぃっくびいなす」)のクルーズ船の受け入れを予定している。

 このたびのクルーズ名は「秋の熊野ウイークエンドクルーズ」で、行程は横浜~新宮~横浜。「Go To トラベル」事業の支援対象となっている。

 同船は、寄港に当たり「ウイルスを船内に持ち込ませない、ウイルスを船内で拡散させないために、船内では万全な感染症対策を実施し、乗組員もトレーニングを重ねてまいりました。お客さまにも感染症予防対策をお願いし、新しいクルーズスタイルで新宮港に寄港します。生まれ変わった『飛鳥Ⅱ』を今後ともどうぞよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。

 新型コロナ感染拡大防止のため入港セレモニーは実施されなかったが、平安衣装姿の女性や雅楽演奏が出迎える中、乗客らは次々と下船。スマートフォンで写真を撮るなどして、景色や熊野の空気を楽しんだ。

 夕方の出港時には、田岡実千年市長が「蘇(よみがえり)りの地 熊野」への来訪に感謝を述べ「当面の間は感染症対策を実施した上でのお迎えとはなりますが、梛(なぎ)の木見送り隊をはじめ、地域を挙げて歓迎させていただきたいと思いますので、二度、三度と熊野・新宮へお越しください」と乗客らに呼び掛けた。

 同船は、熊野水軍太鼓による演奏が響く中、見送りに訪れた人たちの「また来てね」の声を受け横浜に向けて出港した。

(2020年11月17日付紙面より)

約300人の乗客が新宮港に降り立った=15日、新宮市の新宮港
15日に入港した「飛鳥Ⅱ」
2020年11月17日
74 絵地図作成のため町散策
 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)や那智勝浦町観光企画課、町内外のボランティア団体などで構成する世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎町長)は13日、「駅近お散歩マップ(絵地図)」の作成のため、同町天満地区を散策した。同地区に詳しい同町浜ノ宮の榎本幸子さんが道案内し、三重県津市在住の絵地図作家・植野めぐみさんらが同行した。

 同協議会は世界遺産・熊野古道「大辺路」の観光客受け入れのための基盤整備と機能強化に取り組み、都市と地域の交流活性を行うことを目的としている。現在は、「駅近お散歩マップ」と町内JRの各駅を拠点とした熊野古道大辺路の「各駅発着ルート案内マップ」の作成に取り組んでいる。

 この日は、榎本さんをガイドに▽天満牧場▽天白酢醸造元曙商会▽汐竜金物店▽丸正酢醸造元▽汐竹商店▽天神社▽藤野醤油(しょうゆ)醸造元▽円心寺―など、歴史ある店舗や同町で有名な場所などを訪ね、町並みを歩いた。

 天満牧場では同牧場の加味根佳美さんが乳牛や肉牛の数、名物の牛乳について詳しく解説。その後、牛乳やコーヒー牛乳を味わった。

 一同は各店舗に足を運び、店主らとコミュニケーションを取り、榎本さんは過去に同地区が栄えていた頃の話や、町の状況を説明した。植野さんは各所で質問し、地図にメモを取りながら景色の撮影に汗を流した。

 JR紀伊天満駅ではテスト版の「各駅発着ルート案内マップ」を開き、設置場所や地図の向きなどを思案し検討した。最後は熊野七薬師などが祭られる円心寺を訪ね、休憩した。

 散策を終え、植野さんは「かつて栄えた街道や当時の活気、人々のエネルギーを感じました。昔からの伝統色が強い建物が多い。これを強調し、お寺などの厳かさなどを見る以上に表現したい」。

 絵地図への思いについては「実際に町に来られた方々に、かつてのにぎわいなどを感じていただけるものにしたい。古道歩きだけでなく、駅の待ち時間も華やかなものになるような絵地図を作りたい」と語った。

 同協議会のプロジェクトマネージャーを務め、NACKTでは観光資源の磨き上げを担当する齊藤滋さんは「地元の方々がご丁寧に町を案内してくださり、充実した内容をお聞かせいただくことができた。良い絵地図が完成すると思う」と話した。

 なお、「駅近お散歩マップ(絵地図)」は来年1月20日、「各駅発着ルート案内マップ」は同年1月末の完成を予定しているという。

(2020年11月17日付紙面より)

各所で細かな情報を集める=13日、那智勝浦町の天満牧場
絵地図作成のために町内を散策する一同
2020年11月17日
75 にぎわいよみがえる
 「紀の宝みなと市」4カ月ぶりに再開  (紀宝町 )

 「紀の宝みなと市」が14日、紀宝町の鵜殿港荷さばき場を会場として催され、4カ月ぶりの再開に、待ちわびた人たちでにぎわった。

 みなと市は地域活性化を目的とし、町と町商工会で構成する紀の宝みなと市実行委員会(田尾友児実行委員長)が2013(平成25)年12月から月に1度、実施している。フリーマーケットや軽トラック市が並び、農林水産物など新鮮な地場産品の販売で人気が高い。今年は新型コロナの影響で4~6月は中止され、7月に再開したものの、8月から再び中止に。今回は12の出店があり、入場者には氏名と連絡先を記入してもらい、検温するなどコロナ感染予防にも配慮された。

 7月に抽選券を配布し、8月の「紀の宝みなと市お盆まつり」で発表する予定だった当選番号も貼り出され、1等の電気圧力鍋から6等の青汁まで28人が景品と交換した。

 毎回人気の鮮魚は水揚げがなく、ビンチョウマグロ切り身の販売だけとなったが、格安販売とあって開始前から客が並ぶ人気ぶりだった。毎回出店するミカン農家の前地敏久さんは「中止はこたえた。待ちかねた」と再開を歓迎し、弁当を買い求めた鵜殿の80代の女性は「友達の顔も見えるし、やっぱりにぎやかなほうがええ」と喜んでいた。

(2020年11月17日付紙面より)

マグロを買い求める人でにぎわう=14日、紀宝町の鵜殿港
2020年11月17日
76 周年記念諸行事でにぎわう
 樫野埼灯台で特別公開など  (串本町 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台で15日、152周年灯台記念日・樫野埼灯台150周年記念の特別公開があり、地域内外から訪れた人々が普段は入れない灯台内部を見るなどして親しんだ。

 この灯台は1870年に完成した日本初の石造洋式灯台。完成の約1カ月前から点灯を始めたことでも知られ、出入り口の上部にあるメモリアルプレートには1870年7月8日(旧暦明治3年6月10日)初灯と刻まれている。150周年は点灯・完成の年が起点。灯台記念日の152周年は改税約書(江戸条約)に基づく八つの灯台のうち最初に着手した観音埼灯台の起工日から数えていて、二つの周年は起点の捉え方が異なっている。

 この日は例年取り組んでいる灯台記念日の諸行事に上乗せする形で樫野埼灯台150周年の祝いを実現。管轄する田辺海上保安部(上野春一郎部長)は上野部長や藤田圭造次長ら部員7人で運営にあたり、先着150人限定で同灯台点灯150周年記念ボールペンを配って節目を意識づけた。

 感染症予防のため制服試着は中止となったが、マスコットキャラクター「うみまる」が来訪を歓迎し子どもらも興味津々。他の周年記念諸行事は計画通り実施し、日本機械学会の機械遺産認定を受ける光学系機械装置を駆動した状態でじかに見るなどの機会を提供した。

 航空機によるローパスは今回、関西空港海上保安航空基地所属のヘリコプター「みみずく」が飛来。海上では串本海上保安署所属の巡視艇「むろづき」も待機し、空と海からの哨戒を繰り広げた。「みみずく」はゆっくりと灯台に接近する飛行も披露し、来訪者は間近に飛行する迫力に歓声を上げ、手を振って搭乗員とコミュニケーションを取るなどして親しんだ。

 同灯台は後に中継ぎされたが、完成当時の構造が今も現存。自ら来訪歓迎をして歴史の節目を祝った上野部長は「樫野埼灯台は日本最初の洋式灯台の一つとして今日まで航行の安全を守り、日本とトルコの良好な関係にもつながっている。船舶の設備が発達しても灯台の明かりは船員が頼りにするところであり、これからもしっかりと守っていきたいと思う」と気持ち改まるところを語った。

 この日は関西文化の日関係で旧官舎や最寄りのトルコ記念館、日米修交記念館も無料開放され、同灯台と併せて見学者でにぎわっていた。

(2020年11月17日付紙面より)

周年記念で特別公開された樫野埼灯台=15日、串本町樫野
普段は入れない灯台内部や光学系機械装置を間近に見学
定番行事「航空機のローパス」。今回はヘリと巡視艇が合同で哨戒演示した
2020年11月17日
77 女子サッカーの普及願う
 ガールズサッカーフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2020年11月17日
78 串本JFCがブロック優勝
 近畿ブロックスポ少サッカー交流大会  
2020年11月17日
79 那智勝浦少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2020年11月17日
80 技術向上目指し有事に備える  火災予防運動に伴い総合訓練  (新宮市 )
2020年11月17日
81 サツマイモをお裾分け  マリア保が寿楽荘を訪問  (新宮市 )
2020年11月17日
82 オーケストラがやって来た!  三輪崎小で文化鑑賞公演  (新宮市 )
2020年11月17日
83 豊富な出店に来場者にぎわう  太田の郷のフリーマーケット  (那智勝浦町 )
2020年11月17日
84 学びながら写真撮影を  ウミガメ公園で東紀州学のワークショップ  (紀南高校 )
2020年11月17日
85 和気あいあいとプレー 紀宝町社協が賛助会員募集中 (グラウンドゴルフ大会)
2020年11月17日
86 6競技で熱戦繰り広げる  南郡・熊野市スポ少地域交歓大会  
2020年11月17日
87 大学での学びに触れる  近大新宮で進路発見学習や講演会  
2020年11月17日
88 進路選択に向け意欲高める  那智中で高校進学説明会  
2020年11月17日
89 投票結果を発表  新宮警察署内広報紙等コンクール  
2020年11月17日
90 遺徳しのんで思い新たに  古座地区で戦没者慰霊祭  (串本町 )
2020年11月17日
91 お気に入りの一冊語る  ビブリオバトル新宮  (新宮市 )
2020年11月17日
92 お悔やみ情報
  
2020年11月13日
93 コロナ終息、そして「前進」 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で12日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は24日(火)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦113㌢。九鬼宮司が7月ごろから構想を練り、制作に着手した。新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息と国内外の医療関係者への感謝をささげ、青い丑を描いた。

 「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」と願いを込め、金と銀の鈴の付いたくらには「歩」、そして大きく「前進」の文字を揮毫(きごう)。九鬼宮司は「新しい生活様式などが提唱される中、国内外の多くの人が自分の方向性を模索している。来年は新型コロナが終息し、多くの人が新たなスタートを切り、自らの歩幅で目標を達成していただければ」と絵馬に込めた思いを語った。

 新宮、白浜、紀伊田辺、和歌山、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬の丑のくらには、「未来」(田辺)、「元気」(和歌山)、「輝」(白浜)、「山海川」(新宮)、「自然と人」(周参見)と、それぞれのまちのキャッチフレーズから単語を抜粋。紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅には16日(月)、新宮駅には17日(火)、和歌山駅には25日(水)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも絵馬を贈る予定。

 同大社では3密回避のため来年の初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原(おおゆのはら)で斎行する。このたび、大斎原に掲げる絵馬の制作にも当たった九鬼宮司は「太陽を背にした丑に『翔』の文字を入れ、世界中の人々が新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年に」と祈念。初祈祷が大斎原で行われるのは132年ぶりという。

(2020年11月13日付紙面より)

「自らの歩幅で進んで」と絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=12日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2020年11月13日
94 地域と人を愛せる文化に
 城南中でオレンジリボンの授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長、生徒171人)で11日、各学年を対象にした「オレンジリボン」の授業があった。生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 11月の児童虐待防止月間であるオレンジリボンキャンペーンは、2004(平成16)年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。同校では子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいとの願いから取り組みを開始し、今年で6年目。生徒にとってはオレンジリボンを通じて保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止に関して学ぶ機会となっている。先月22日には、保護者や教職員がリボン約200個を制作した。

 2年生61人の授業では、森浦展行・主幹教諭が復習を兼ね、社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色や意味を説明。生徒は12班に分かれ「あなたにとって、大切なものは?」「この世の中からなくなればいいと思うものは?」の問いに意見を出し合い話し合った。

 金田あすかさん(14)は「報道などで耳にするたびにつらい思いになっていました。優しさや人を敬う気持ち、助け合いを忘れず、いろんな意味で平和な世の中になってほしいです」。小口篤紀君(14)は「日本をはじめ、世界でも心を痛めることがあることを改めて感じ、知らないことがたくさんあった。先生や家族からのメッセージを目にして愛情を感じ、その言葉を支えにしていきたい」。

 森浦主幹教諭は「生徒たちの真剣に耳を傾ける姿が見られました。それぞれの考えを出し合い、内容の重要さを理解しながら取り組んでいた。授業を通して温かい気持ちになってもらい、地域と人を愛せる文化をつくっていってもらえれば」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

児童虐待などについて話し合う生徒=11日、新宮市立城南中学校
2020年11月13日
95 釣りの技術に接遇力上積み
 アドバイザリースタッフ研修  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が9、10日の2日間、串本海中公園センター研究所内で人材育成講座「アドバイザリースタッフ研修」を開いた。地元の人材が持つ知的資源を誘客に強く生かすための試みで、20人が全体または部分的に受講して接遇向上に励んだ。

 この研修会は、環境省「本年度国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受ける事業「本州最南端自然を学べる環境学習型フィッシングプログラム整備事業」の一環。同プログラムを展開するに当たって同協会は非常勤有償のアドバイザリースタッフの起用を想定し、近日実施するモニターツアー「串本環境学習フィッシングプログラム」をサポートする人材をその候補に見据えて受講を呼び掛けた。

 町内近隣の釣り好きに接遇力を高めてもらい、持ち前の技術を安全かつ円滑に波及してもらうことで釣り好きの串本ファン、ひいてはリピーターを増やすのが起用の狙い。

 大阪・とんぼりリバークルーズなどの実績を持つ株式会社インプリージョンのプロデューサー・森なおみさんを講師に迎え、2日間計3時間の中でガイドの基礎やおもてなしを学んだほか、元・串本海中公園センター水族館長で現・同協会事務局長の宇井晋介さんから串本の海の魅力を聞くなどした。

 2日目は主におもてなしの研修で、森さんはコミュニケーションにおける第一印象の構成要素や自己紹介における六つのポイント、笑顔・おじぎ・傾聴の種類と種類ごとの意味や狙い、おもてなし実践時の五つ道具などを考えるべき点として紹介した。学んだ事柄の実践をグループワークなどで促し、人と向き合うときの緊張を解き姿勢を正す、笑顔を魅力的にする口角の作り方といった知恵も紹介して候補の成長を後押し。「ゲストをもてなす皆さんが大切。まちの観光大使、というつもりでウエルカムを発揮してほしい」と活躍を期待した。

 研修の様子は同社のオダギリサトシ代表取締役も見守り、時折ムードメーカーとして参加。宇井さんは「学んだ事柄はさまざまな面で串本を伝える一助になると思う」と汎用(はんよう)を促しつつ、本題のフィッシングプログラムへの支援を呼び掛けて締めくくった。

(2020年11月13日付紙面より)

おもてなしの発想を学ぶアドバイザリースタッフ候補ら=10日、串本海中公園センター
2020年11月13日
96 那智山で幻のヘビ?
 職員がシロマダラ発見か  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)周辺の防災道路で11日、同社の職員が作業中に幻のヘビ「シロマダラ」と思われる個体を発見した。体長は60㌢ほどで、12日夕方には山に返す予定。

 シロマダラは日本の固有種で低山地の森林などに生息している。夜行性で個体数も少ないことから目撃例も数少なく、幻のヘビといわれている。

 同社の花井啓佑権禰宜(ごんねぎ)(27)は「夜行性のため、人の多い日中には見られるのは珍しいようです」。

 シロマダラと思われる個体の発見については「世界遺産・熊野那智大社には昔ながらの自然が色濃く残っている証しだと思う。無毒のため、参拝者を傷つけることもないので山にそのまま返させていただきます」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

シロマダラと思われる個体=11日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年11月13日
97 那智中が近畿大会へ
 県中学校バレーボール新人大会で優勝  
2020年11月13日
98 花々で神内を癒やしの里に  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2020年11月13日
99 木の実など飾り秋のリース  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年11月13日
100 秋晴れの下でプレー楽しむ  讃寿会、大寿クラブが開催  (GG大会 )
2020年11月13日
101 将来の進路選択見据え  新宮高校で進路講演会など  (新宮市 )
2020年11月13日
102 互いの地域について学ぶ  北山小と名田小が交流  (北山村 )
2020年11月13日
103 晴天の下グラウンドゴルフ大会楽しむ 熊野川ふれあい交流事業 (新宮市熊野川町)
2020年11月13日
104 ちゃぐりん大会で優勝  串本少女バレースポ少  (串本町 )
2020年11月13日
105 さまざまな表現で魅了 中学校で文化祭や学習発表会 (新宮市・那智勝浦町)
2020年11月13日
106 お悔やみ情報
  
2020年11月12日
107 38年の歴史に幕
 広角警察官連絡所が運用終了  (新宮警察署 )

 新宮市新宮の新宮警察署広角警察官連絡所(旧広角交番)が、11月30日(月)をもって運用終了となる。12月上旬に撤去工事を開始。竣工以来、地域の治安維持を担い続けた38年の歴史に幕を下ろす。

 同連絡所は1982(昭和57)年3月、広角警察官派出所として運用を開始し、94(平成6)年11月に広角交番に。2008(平成20)年に広角交番、三輪崎、佐野両駐在所が統合し、現在の三輪崎交番が運用を開始。以降、警察官連絡所としての機能を果たしてきた。

 昨年10月には、大橋交番の建て替え工事に伴い、一時的に大橋交番の機能を移転。今年4月に大橋交番が開所してからは、再び連絡所となっていた。

 運用終了の理由は、17(平成29)年に新宮警察署が現在地に移転したため、連絡所と約300㍍しか離れていないことや、施設の老朽化に伴うもの。地域住民や連絡所に用がある人は、12月以降は新宮警察署もしく

は三輪崎交番を利用する。

 同署では「38年にわたって多大なご協力をいただきましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。広角地区の皆さま。長年のご愛顧、誠にありがとうございました」と感謝のコメントを寄せている。

(2020年11月12日付紙面より)

11月末をもって運用を終了する広角警察官連絡所=10日、新宮市新宮
2020年11月12日
108 小森川でクマノザクラ振興
 樹木医甚兵衛が初イベント  (古座川町 )

 古座川町小森川で8日、一般社団法人樹木医甚兵衛主催のイベント「クマノザクラの現状を知ろう!」があった。第1部は講演で、一般7人が聴講。同法人の矢倉寛之さんが小森川地内における振興の考えを伝えて賛同と支援を求めるなどした。

 矢倉さんはクマノザクラの新種としての判断に関わった長追在住の樹木医。今後の振興を図る母体として昨年に同法人を設立し、具体策を練る中で小森川を適地と見据え考えを深めている。その内容を公開し支援の輪を広げるため、神玉神社を護持する野口貢盟さんと共に同法人初となるこのイベントを計画して一般参加を呼び掛けた。

 イベントは▽講演▽現地見学▽作業体験―の3部構成。講演は同神社社務所であり、矢倉さんは「このプロジェクトは皆さんの協力なくして動かない」と思いを掲げて話を始めた。同法人は人知れず減る樹種を人に伝えて守り、保護活動で集落を保ち文化を守るために設立。その象徴としてクマノザクラを位置付け、基本野生種としての特色や減少の要因となる地域課題を紹介した。

 陽樹に含まれるクマノザクラは里山管理の下で陰樹との生存競争や食害を免れ、人と共存してきた存在。両性花を咲かせるが自花不和合性で、地域の自生種であるヤマザクラとクマノザクラは開花時期をずらして互いに交雑を避けるが、地域外から持ち込まれたサクラはそうでもなく交雑すれば種子から芽生えるのは雑種。矢倉さんはソメイヨシノが10本しかなく交雑管理がしやすい点で小森川を適地と見据え、この場所で共存を形にしたいとした。

 今必要なのは苗木の増殖で、今後必要になる事柄と課題を語る中で区内に保存林やベースキャンプと教育事務の2機能を備えた拠点を整備する考えを説明。そのような筋道を進むため、同法人として募金や土地・用具貸与の協力、スポンサー企業がほしいと求めて以降質問を受け付けた。併せて野口さんも受粉に寄与する養蜂業とここ2~3年の不振傾向を伝え、打破の情報提供を求めた。

 第2部は保存林予定地の見学、昼食休憩を挟んで第3部は集材運搬作業の体験で、任意で参加を求めた。

(2020年11月12日付紙面より)

小森川地内でのクマノザクラ振興の考えを伝える矢倉寛之さんら=8日、古座川町小森川
2020年11月12日
109 世界平和の祈り込め
 新宮ユネスコ協会が鐘打会  (新宮市 )

 「世界平和記念日」の11日、新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で「平和の鐘」を鳴らし、世界平和を祈願した。

 1918(大正7)年11月11日は、第1次世界大戦が終結した日。ヨーロッパ各国では祝日に制定されたり、戦没者追悼式典などが営まれたりするなど、重要な日とされている。同協会の「平和の鐘」は6年目の取り組みとなる。

 山門の2階にある宗応寺の鐘は、第2次世界大戦時、金属類回収令により供出。1979(昭和54)年に、老朽化に伴う本堂再建の際に、建立記念として檀家(だんか)より寄進を受けた。山門は安政3(1856)年のもので、164年の歴史があるという。

 石原住職は、山門と鐘の歴史に触れ「鐘自体は新しいものだが、建物全体の歴史を感じていただければ」とあいさつ。11人の会員らは平和への願いを込め、午前11時から順番に鐘を突いた。

 中谷会長は「鐘を突くことには時を知らせる、危険を知らせるなどの意味がある。そして願いを込めて突く鐘もある。新型コロナの影響で当協会も定例の活動ができないが、ささやかな行為でも平和を構築する動きを持続化させることが大事」と取り組みに対する思いを語り「平和というものを、理念として研究する活動が必要」と話していた。

 毎年、同協会が世界遺産を有する地域の魅力を内外に発信することを目的に実施している「ユネスコ写真展」は、新型コロナ感染予防の観点から、今年は中止が決定している。

(2020年11月12日付紙面より)

新宮ユネスコ協会の会員らが平和の鐘を鳴らした=11日、新宮市の宗応寺
2020年11月12日
110 コロナ終息と堅実な歩み願い
 開運暦の発送作業大詰め  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で、来年の「那智山開運暦」の発送作業が大詰めを迎えている。今週中に全国各地の信者約1万7000人に発送する予定で、11日は髙木亮英副住職ら4人が発送作業の追い込みに入った。

 那智山開運暦はB6判34㌻で、平常公開されない同寺秘仏の如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)のお前立ち像が表紙を飾る。▽方位吉凶図と解説▽九曜星の年齢と吉凶▽六曜星と七曜星の吉凶▽結婚の吉凶▽1月から12月の運勢▽二十四節気の解説―などが掲載されている。

 1週間前から準備を始め、この日は開運暦と優待参拝券などを封筒に詰める作業を進めた。

 髙木副住職は「コロナの終息を願うとともに、来年は丑(うし)年なので牛歩のごとく堅実な歩みが進められる年になってほしい。皆さまの開運をお祈りしています」と語った。

 希望者には1部300円(送料込み)で発送する。問い合わせは那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001、〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地)まで。

(2020年11月12日付紙面より)

作業を進める髙木亮英副住職(左)ら=11日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
全国に届けられる開運暦
2020年11月12日
111 新宮高が近畿大会へ
 和歌山県高校弓道新人大会  
2020年11月12日
112 東牟婁地方中学校体育連盟新人大会②
 バレー・バスケット・剣道・サッカー  
2020年11月12日
113 Tシャツ使ってやってみよう  神倉小育友会がエコバッグ作り  (新宮市 )
2020年11月12日
114 紀州材で椅子を手作り  王子ヶ浜小で木工教室  (新宮市 )
2020年11月12日
115 道徳教育の充実に向けて  三輪崎小で研究発表会  (新宮市 )
2020年11月12日
116 地域防災のリーダー目指し  1年生が防災スクール  (新宮高校 )
2020年11月12日
117 西垣内さんが2年連続優勝  宇久井愛蘭会の寒蘭展  (那智勝浦町 )
2020年11月12日
118 元気な鼓笛で「火の用心」  幼年消防クラブがパレード  (勝浦認定こども園 )
2020年11月12日
119 トルコ被災への支援を求む  町内3カ所に義援金箱設置  (串本町 )
2020年11月12日
120 5、6年生記録に挑む  町内小学校連合運動会  (古座川町 )
2020年11月12日
121 今後も防災、福祉など推進  西田健町長が総務大臣表彰  (紀宝町 )
2020年11月12日
122 田舎暮らしで夢かなえる  移住して10年の尾﨑亜紀さん  (紀宝町 )
2020年11月12日
123 伝統の和紙作りに挑戦  4年生が世界に誇る技学ぶ  (神内小 )
2020年11月12日
124 お悔やみ情報
  
2020年11月06日
125 「世界津波の日」各地で避難訓練
 みんなで防災意識高める  (丹鶴幼で地震津波避難訓練 )

 「世界津波の日」(11月5日)前日の4日と5日、県内全域で地震・津波避難訓練が実施された。国や県、市町村、教育機関、自治会などが取り組み、適切な避難の定着を図った。

 「世界津波の日」は2015(平成27)年12月に国連総会で制定。1854(安政元)年11月5日に、安政南海地震による津波が現在の和歌山県広川町を襲った際、濱口梧陵(ごりょう)が稲むらに火をつけ、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて多くの人の命を救った「稲むらの火」の故事にちなんでいる。

  □     □

 新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児56人)は5日、地震、津波の避難訓練を行った。園児たちは経路をたどり、落ち着いて避難した。

 同園では子どもたちに防災や防犯意識を高めてもらおうと火災、地震、津波、不審者を想定した各訓練を定期的に実施している。この日は午前10時に地震発生を知らせるアナウンスが流れた。園庭で遊んでいた子どもたちはその場に座り、手で頭を覆って身を守った後、職員の指示に従って近隣にある市保健センター隣の花壇・タウンガーデンへと逃げた。

 下岡園長は「今日は上手に逃げることができました」と講評。「部屋にいるときには丈夫な物の下にもぐり、外で遊んでいる場合は『ダンゴムシのポーズ』で体を守ってくださいね」と呼び掛けた。

 「真剣に取り組むことが大切。そのために、しっかりと避難できるように訓練しています」と語り、「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」「泣かない」の「お・は・し・も・な」を守るよう伝えた。

 訓練後にはみんなで園に戻り、遊戯室で災害にまつわる紙芝居「稲むらの火」を見た。

(2020年11月6日付紙面より)

職員の指示に従い避難する園児=5日、新宮市立丹鶴幼稚園
2020年11月06日
126 地震や津波の理解深める
 中央公民館で防災講演会  (古座川町 )

 古座川町が3日、中央公民館で津波避難総合センター完成記念防災講演会を開いた。和歌山大学災害科学・レジリエンス共創センターの客員教授・後誠介さんを講師として迎え、約50人が聴講して防災意識を高めるなどした。

 津波避難総合センターは下部区内で5月に完成したが、コロナ禍に伴い落成式を営めず。「何かをしたい」という思いは持ち続け、できることとしてこの講演会を思いついた。同日午後にあった同センターの内覧会と対の行事に位置づけ、町民対象で定員60人程度とするなど感染症予防対策を講じつつ参加を呼び掛けたという。

 落成式だけでなく防災行事の機会もコロナ禍で減っている同町にとっては、久しぶりの意識喚起の機会。開会に当たり西前啓市町長は同センター設置の経緯を伝えつつ「(今後も町内の)防災力向上を図り、町民の皆さまが安全に安心してもらうためまい進していきたい」と意気込みを示して講師の登壇と聴講を歓迎した。

 演題は「地震・津波災害に備える」。後さんは昭和19年東南海地震、昭和21年南海地震を振り返って地震や津波のイメージを組み立て、本質は地下で大きなずれが起こる点にある、と視点を誘導。紀伊半島付近の地下にある二つのプレートの固着域(破壊域)を震源とし、両プレートのずれが東に広がれば東南海、西に広がれば南海、それ以上に広がった先に国が想定する南海トラフ巨大地震があると印象づけた。

 来る地震は単発か連動か巨大地震のいずれかで、マグニチュードが大きくなるほど被災地が広がり救援の手が遅れて長期(持久)戦が強いられる。その時は体力を温存しながら復興に臨む姿勢も必要になるなど規模相応に対処する発想の柔軟さを促しつつ、現在の予測状況を同町に当てはめて紹介した。

 地震・津波対策の盲点として県内の耐震化や家具転倒防止の普及の鈍さを懸念し、これらは続く津波避難時に自身や助けてくれる周りの人に負担を掛けない点で大切だと推奨。まとめとして▽来る地震は3種類▽防災意識が高い地域は犠牲者が少ない▽耐震化の大切さ―を振り返って話を締めくくり、質問に答えるなどした。

(2020年11月6日付紙面より)

地震や津波の話を通して防災意識を促す後誠介さん=3日、古座川町中央公民館
2020年11月06日
127 率先避難で命を救え 下里中で防災学習と避難訓練 

 那智勝浦町立下里中学校(久保敏晴校長、生徒73人)では4日、南海トラフ巨大地震を想定した防災学習と裏山への避難訓練があった。

 毎年実施している取り組みで、本年度は家庭での防災意識向上にも役立ててもらおうと、プリントや無料の連絡網サービス「マチコミ」を使った情報発信にも力を入れている。

 生徒たちは防災学習で「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」の津波避難3原則を学習。家族分も含めた「避難カード」が配られ、分かる範囲で地震・津波時の避難場所や緊急連絡先を記入した。

 1年生のクラスでは南隼太教諭が「皆さんが率先して避難することが、家族や友人など周囲の人の命を助けることにつながる。緊急時に家族の安否が確認できるよう、具体的な避難先や連絡先を家族と話し合い、一緒に『避難カード』を作成して」と呼び掛けていた。

(2020年11月6日付紙面より)

避難カードを作成する生徒たち=4日、那智勝浦町立下里中学校
2020年11月06日
128 東日本大震災の教訓学ぶ
 宇久井小・中・保が避難訓練  

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童155人)、中学校(坊信次校長、生徒62人)、保育所(山田有美所長、園児83人)は5日、合同避難訓練を実施した。

 午前9時50分に地震を知らせる校内放送がかかると、児童、生徒、園児は机の下に避難。地震がやんだ後、児童・園児は救命胴衣を身に着け、生徒はヘルメットを着用して一次避難場所の中学校グラウンド(海抜約26・6㍍)に集合した。

 芝﨑校長は「2011年の東日本大震災では多くの人が津波の被害に遭い、命を失った。その教訓を生かそうと今日の避難訓練がある。宇久井は海の近くなので、津波が来れば大きな被害が出る可能性がある。いざというときのため、今後もしっかりと訓練に取り組んで」と呼び掛けた。

 なお、本年度は3密防止のため、二次避難場所である中学校校舎屋上への避難は実施しなかった。

(2020年11月6日付紙面より)

一次避難場所のグラウンドへ集合=5日、那智勝浦町立宇久井中学校
2020年11月06日
129 「太平洋食堂」再々開店  12月2日から、オンラインでも視聴可  (メメントC+「太平洋食堂を上演する会」 )
2020年11月06日
130 将来の生活設計を考える  新翔高でマネーコネクション  (新宮市 )
2020年11月06日
131 開運招福とコロナ終息祈願  那智七福大黒天祭法要  (那智勝浦町 )
2020年11月06日
132 「天の剣を託された男」出演者を募集  紀の国わかやま文化祭に向け  (熊野新宮ミュージアム )
2020年11月06日
133 元気に徒競走やダンス  市立3小学校で運動会  (新宮市 )
2020年11月06日
134 パトロールや交通安全教室  きたやま保でひまわり隊が  (北山村 )
2020年11月06日
135 心ひとつに頑張ろう  市庁舎で応援メッセージ展示  (新宮市社協 )
2020年11月06日
136 上空から被害状況を把握  新宮警察署がヘリで視察訓練  
2020年11月06日
137 「秋の大運動会」楽しむ  ショートステイセンターつどい  (紀宝町 )
2020年11月06日
138 熊野道路も順調に  熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は来夏完成へ  (紀勢国道事務所 )
2020年11月06日
139 Jアラート活用し一斉に避難  緊急地震速報の全国的な訓練  (紀宝町 )
2020年11月06日
140 串本町観光フォトコンテスト  令和2年度入賞作品紹介②  
2020年11月06日
141 グランプリなど20点が入賞  本年度フォトコン結果発表  (古座川町観光協会 )
2020年11月06日
142 お悔やみ情報