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2020年09月25日
1 「知識や経験を還元したい」
 エイジレス・ライフ事例選定  (ニュータウン熟年クラブ )

 「地域の皆さんと共にやってきたことが認められた。皆さんが健康で集えることがなにより」―。そう話すのは那智勝浦町宇久井のニュータウン熟年クラブの峰武久会長だ。同クラブは内閣府が実施する令和2年度「エイジレス・ライフ実践事例および社会参加活動事例」の紹介事例に選ばれた。選定に至るまでの経緯や抱負などを峰会長に聞いた。

  □     □

■エイジレス・ライフ実践事例・社会参加活動事例とは



 内閣府では年齢にとらわれず、自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送ることを実践している高齢者の事例(エイジレス・ライフ実践事例・個人)や地域で社会参加活動を積極的に行っている高齢者のグループ(社会参加活動事例・団体)を募集。

 その中から内閣府が紹介する事例を決め、広く紹介して国民の参考とすることを趣旨としている。同クラブはグループの事例に選定された。

 各都道府県、指定都市、中核市および高齢者関連団体から推薦を行い、本年度は全国で個人46件、団体45件を決定。和歌山県での団体選考は同クラブのみで、内閣府特命担当大臣から賞状と盾が贈られた。

  □     □

■同クラブの社会参加活動内容



 内閣府の資料によると、同クラブの社会参加活動内容は「新興住宅地という地縁・血縁の面から住民同士の関わり合いが薄い地域で、老人クラブが中心となって、災害時における住民相互の連携や活性化という目的で盆踊り大会を開催し、地域住民のつながりを再構築した。また、月2回のウオーキング等の多彩な活動を実施し、地域を盛り上げており、周辺地区の老人クラブの活動指針になっている」。

 町老人クラブ連合会事務局で同町社会福祉協議会の担当職員は「大変喜ばしい。会長や会員の皆さまのご努力のたまもの。今後の継続も願っています」と話した。

  □     □

■峰武久会長の思い



 和歌山県社協が実施する各地域の活性化を図るために必要なシニアリーダーの育成講座において、峰会長は2011(平成23)年から13(平成25)年まで計28回の講習を受講した。

 エイジレス・ライフ実践者として「現役社会で培った知識や経験を社会に還元する。新しい価値観で生き生きと、人生の総仕上げをする。まずは楽しく筋力を鍛え、脳トレの実践で『健康長寿』を目指す」というスローガンを掲げているという。

 峰会長は「今回のありがたい機会を通して会員同士の絆を深めるとともに、皆さんの長年の経験と知識をお借りしながら新しい活動に取り組んでいきたい」と話した。

(2020年9月25日付紙面より)

エイジレス・ライフ社会参加活動事例に選ばれたニュータウン熟年クラブの皆さん=23日、那智勝浦町のコミュニティセンター和
2020年09月25日
2 出身者の冥福祈り思い共に
 町内8地区で戦没者慰霊祭  (串本町 )

 串本町内8地区で22日から23日にかけ、戦没者慰霊祭が順次営まれた。遺族ら関係者がコロナ禍の情勢を鑑みながら参列し、太平洋戦争時に護国の礎となった出身者の冥福を祈り恒久平和を求める思いを共にした。

 本年度は19日現在で、コロナ禍の情勢を鑑みつつ9地区が感染症予防を考慮しながら戦没者慰霊祭を営む予定。うち6地区(潮岬、出雲、有田、大島、須江、樫野)が22日、2地区(田並、江田)が23日に地内の寺で例年通りまたは遺族会役員と住職のみで法要に臨んだという。

 大島地区は22日午前11時に神護山蓮生寺(磯﨑一寛住職)で戦没者慰霊祭があり、稲田賢区長や総代ら9人に加え町を代表して福祉課の中田匠課長も参列。磯﨑住職が法要を勤める中、中田課長は田嶋勝正町長のメッセージを代読し「国民の大半が戦争の悲劇を知らない世代である今、先の大戦で学んだ多くの教訓を心に刻み平和の大切さや戦争の悲惨さを風化させず次の世代へ伝えることがわれわれの責務。串本町は現下の新型コロナウイルス感染症を乗り越え、未来の担い手となる世代のため心豊かに暮らすことができるまちづくりに尽力し、恒久平和の実現に向け不断の努力を続けることを誓う」という思いをささげた。

 残る古座地区は例年秋の後半に期日を定めていて、本年度は11月中に善照寺で戦没者慰霊祭を営む方向で日程調整中という。

(2020年9月25日付紙面より)

蓮生寺で営まれた大島地区の戦没者慰霊祭=22日、串本町大島
2020年09月25日
3 社会奉仕の一環で除草作業
 高砂会が成川小運動場で  (紀宝町 )

 紀宝町成川の老人クラブ「成川高砂会」(森新一会長)は20日、同町立成川小学校運動場で除草作業に取り組んだ。

 全国老人クラブ連合会の全国一斉「社会奉仕の日」に合わせた活動。この日は42人が参加する予定だったが、雨天のため男性会員を中心に作業した。女性会員は日を改めて活動するという。

 高砂会は毎週土曜日に同校運動場でグラウンドゴルフを楽しんでおり、感謝の気持ちを込めて早朝から草刈りを行った。

 10月には同小運動会が予定されており、作業に参加した大藤伸之校長は「休日にもかかわらず、子どもたちのために作業していただきありがたい」と話していた。

 同小の児童からは、「いつも見守ってくださってありがとうございます。これからも元気でいてください」「地域を笑顔にしてくれてありがとうございます」といった感謝のメッセージと消毒液のセットが会員に贈られた。

(2020年9月25日付紙面より)

雨の中、草刈りに取り組む男性会員=20日、紀宝町立成川小学校運動場
2020年09月25日
4 元気になるための活力に
 コロナ終息への応援メッセージ展示  (新宮市社協 )

 新宮市社会福祉協議会は23日から、市福祉センターで市内小中学校の児童らが書いた新型コロナウイルス終息への応援メッセージを展示している。

 コロナの影響でさまざまな催しの中止を余儀なくされ、地域の人たちの不安を少しでも和らげて元気になる活力になればとの思いから企画。神倉、王子ヶ浜、三輪崎、熊野川、高田小・中の各学校が協力し実現した。

 同センター内には高齢者に向けた「一人一人大切な命。私たちと一緒に健康と幸せを守りましょう」「これからも病気に気を付けて、元気に長生きしてください」「コロナに負けるな!」「元気で心も体も大切に」など、子どもたちのそれぞれの思いを記した寄せ書きが並んでいる。展示は10月末までを予定している。

 同協議会生活支援コーディネーターの福島圭さんは「先生方の賛同に心から感謝しています。時代を担う子どもたちの力は町と人に元気をくれる。メッセージを受け取ることで、高齢者の方々が『良かった』『うれしかった』『元気になった』と思ってもらえれば幸いです。今後は各地区の民生委員の皆さんに協力していただきながら声掛けと同時に、このメッセージを伝え届けていければ」と話していた。

(2020年9月25日付紙面より)

展示された児童生徒の応援メッセージ=23日、新宮市福祉センター
2020年09月25日
5 那智勝浦町に爆破予告メール  本庁舎の警備を強化  
2020年09月25日
6 今月30日をもって終了  経営持続化支援金、「経営相談・給付金窓口」  (新宮市 )
2020年09月25日
7 健康に気を付け助け合いを  城山田老人クラブが総会  (新宮市熊野川町 )
2020年09月25日
8 10月から非紹介患者初診加算料を徴収  条例改正案を可決  (新宮市議会9月定例会 )
2020年09月25日
9 キシュウギク咲く  熊野川に秋の訪れ  
2020年09月25日
10 地域の安寧や繁栄祈願  規模縮小し宇久井神社例大祭斎行  (那智勝浦町 )
2020年09月25日
11 有資格者128人参加し対戦  前年度チャンピオン大会  (串本町 )
2020年09月25日
12 家族の応援受け一生懸命  高池保育所が運動会開く  (古座川町 )
2020年09月25日
13 岩石を偏光顕微鏡で観察  センターでイベントなど  (南紀熊野ジオパーク )
2020年09月25日
14 案内人「あゆ美ちゃん」発表  町の健康づくりキャラとして  (古座川町 )
2020年09月25日
15 地滑りの調査・解析進む  浅里地区で迂回路も整備  (紀宝町 )
2020年09月25日
16 金山が県大会で初優勝  マクドナルド・トーナメント  (少年野球 )
2020年09月25日
17 薄暮の事故防止に  「トワイライトホイッスル作戦」を展開  (熊野警察署 )
2020年09月25日
18 木本、紀南両校の在り方は  紀南地域高校活性化推協  
2020年09月18日
19 「SHINKO2020」開幕
 新宮高校で第27回彩雲祭  

 和歌山県立新宮高校(前田成穂校長、生徒547人)の文化祭「第27回彩雲祭」(戸石蓮実行委員長)が17日、同校で開幕し、文化部によるステージやクラスの制作展示が行われた。

 今年のテーマは「SHINKO2020」。延期になった東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げるために使うはずだった熱意を、彩雲祭にぶつけてほしいという思いを込めた。

 開会式で前田校長は「本校の校是は『文武両道』、言い換えれば『よく遊びよく学べ』です。新しい生活様式を守りつつ、2日間しっかり遊んで思い出に残る彩雲祭にしてほしい」。戸石実行委員長は「新型コロナウイルスの大騒動の中ですが、開催することができた。今までにない新しい形の彩雲祭にしましょう。手洗いなどの感染対策をしながら、全力で楽しみましょう」とあいさつした。

 オープニングを飾ったのは吹奏楽部。「Dear this moment~チーム亀サウンドを届ける~」をテーマに、「千と千尋の神隠しハイライト」や「Uptown Funk」「君の瞳に恋してる」で会場を盛り上げた。

 18日には映像による各クラスの発表や生徒会による「ロミオとジュリエット」、琴部によるミニコンサート、制作展示などが行われる。

 今年は新型コロナ拡大防止のため、25日(金)開催のスポーツフェスティバルと合わせて生徒のみの参加とした。保護者や地域の人が生徒の取り組みや作品を見ることができるよう、26日(土)午後0時30分~翌27日(日)午後3時、新宮市福祉センターで「新高展」の開催を予定している。

(2020年9月18日付紙面より)

会場を盛り上げる吹奏楽部=17日、新宮市の県立新宮高校
戸石蓮実行委員長
2020年09月18日
20 水野忠央収集の史料群
 丹鶴城旧蔵幕府史料が入荷  (新宮市立図書館 )

 新宮市井の沢の市立図書館にこのほど、紀州徳川家付家老・9代新宮城主水野忠央(ただなか)が収集した史料群の一部である「丹鶴城旧蔵幕府史料」が入荷した=写真。同図書館では現在、2009年に入荷した第1巻を含めた全35巻が郷土資料室で閲覧可能となっている。

 学習院大学図書館が所蔵する「旧丹鶴城蔵書幕府書類」を影印複製したもので、「御老中留書類」のうちの日常政務や儀礼関係が中心となっている。学習院女子大学の元教授・松尾美惠子氏が監修した。

 忠央は江戸三大国書の一つ「丹鶴叢書(そうしょ)」の刊行でも有名。忠央が収集し所蔵していた膨大な書籍や記録の多くは散逸したが、一部が学習院大学図書館に伝存していた。

 同史料では、奏者番による幕府日記や代官・領主からの問い合わせに対する幕府の回答をまとめたもの、寺社・信仰・祭祀(さいし)に係る事例を書き留めたもの、大名の上・下屋敷、抱屋敷から発生した火事の記録、江戸城中において大規模な儀礼や人事情報、城内全体に日々伝達された御沙汰書の記録、江戸幕府代官の地方支配における勤務のマニュアルなどが収録されており、国立公文書館内閣文庫や国立国会図書館にもない極めて貴重な史料群となっている。

 第35巻には「公紀私録」「進達談済写」が収録されており、新宮の風聞探索書をはじめ付家老同士の書状の記録などから、忠央の幕閣や藩政との関わりや動向を見ることができる。

 貸し出しは基本的に不可だが、34巻「珍説見聞集」と35巻に関しては同図書館1階カウンター横の「熊野の本あれこれ」コーナーに一定期間設置している。問い合わせは同図書館(電話0735・22・2284)まで。

(2020年9月18日付紙面より)


2020年09月18日
21 5年に1度の国勢調査始まる
 インターネット回答も可能  

 日本に住む全ての人を対象にした5年に1度の「国勢調査」が始まった。回答期日は10月7日(水)までで、郵送などでも可能だが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、総務省はインターネット回答の利用を呼び掛けている。

 調査は1920(大正9)年から始まり、今年で100年目を迎える。調査で得られたさまざまな統計は、政治・行政、民間企業や研究機関でも広く利用され、国民生活に役立てられる。

 紀宝町では国から任命を受けた調査員71人が全世帯を訪問し、調査票の配布、回収などを行う。調査員は写真付きの調査員証、腕章を身に着け、国勢調査員であることを確認できるようにしている。

 今回は新型コロナの影響で原則、インターホン越しで説明し、郵送、インターネットでの回答を求めるなど非接触式の調査方法を導入した。

 町では「事情などにより必ずしも非接触方法で行えない場合もあると思いますので、その際は調査員による感染拡大防止対策を徹底した上で調査に当たっていただく。ご理解とご協力を」と求めている。

(2020年9月18日付紙面より)


2020年09月18日
22 絆とその深化の思い新たに
 日ト友好130周年追悼式典  (串本町 )

 串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑で16日に追悼式典があり、日本国とトルコ共和国の各代表者が殉難将士への敬意をささげ両国友好の絆とその深化への思いを新たにする節目とした。

 この式典は、同町と駐日トルコ共和国大使館が主催する日本トルコ友好130周年事業の一環。この周年はトルコの前身・旧オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号(以下エ号とする)が樫野沖で遭難した年(1890年)を起点にして数えていて、両主催は5年ごとに同事業を計画し同碑に眠る殉難将士を追悼し両国友好の深化を重ねている。

 今年は130周年の節目に当たり、現在の同碑が建立された期日(6月3日)に合わせてさまざまな行事をする計画だったが世界的なコロナ禍の収束が見られず延期。同町がエ号遭難期日の9月16日に営んでいる月命日の大祭を同事業の陸上追悼式典へ昇格させ、町内の各代表者の数を最小限に絞り町外の各代表者はインターネット経由で参列する形で営む方向で再度調整を進めてきた。

 式中の音楽は参列する予定だった海上自衛隊呉音楽隊が収録した音源を使用。黙とうや国歌斉唱、東京ジャーミィ・イマームによる礼拝に続き、日本・トルコ協会総裁を務める三笠宮家の彬子(あきこ)さまは「両国をオンラインでつなぎ、同じ時を共有し共に祈る機会を持てたことは友好の歴史に刻まれる特別な出来事になるでしょう。この大切なひとときを胸に深くとどめ、両国の友好の歴史が途切れることなく紡ぎ続けられることを祈る」とおことば、一時帰国で列席ができなかったハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使は同碑に眠る将士の礎が世界で類を見ない友情を生むきっかけになっていることを振り返って「同じ場所に集うことがかなわずとも先人たちから引き継いだ友情を胸に心と気持ちはともにある」「真心と義理人情の上に育まれたトルコと日本の友情が人間社会の最も価値ある宝物として輝き続ける事を確信する」とビデオレターをそれぞれ寄せた。

 町内各代表者が碑前に献花し同碑に根付いている追悼歌(演奏)をささげた後、田嶋勝正町長は「この地で殉難将士のみ霊をお守りし史実と助け合う心の大切さを語り継ぎ、かけがえのない絆を育んでいくことが現在に生きるわれわれの使命。両国の絆が今以上に発展していくことを心より祈念する」と式辞を述べて締めくくった。

 感染症予防の一環で一般参列の自粛を求める一方、式典はテレビ和歌山に依頼し動画サイト経由でライブ配信。両国を含め参列できなかった人々に様子を伝えた。

 町内から代表参列した各代表者は田嶋町長夫妻、同町議会の結城力議長、樫野区の高山カヤ子区長、大島区の稲田賢区長、須江区の福島三男区長、同町トルコ文化協会の伊藤アイシェギュル代表の計7人。

(2020年9月18日付紙面より)

トルコ軍艦遭難慰霊碑に花をたむける田嶋勝正町長と直子夫人=16日、串本町樫野
2020年09月18日
23 山口酒店が優勝 第158回職場対抗ボウリング大会 
2020年09月18日
24 架空請求の郵便物に注意  串本警察署  
2020年09月18日
25 真の自己を尋ねて  横田南嶺老師が本出版  
2020年09月18日
26 癒やしと祈りの背景を  映像作家の西川昇さんが故郷で初上映会  (熊野市 )
2020年09月18日
27 一般会計歳入歳出決算認定など議論  9月定例会の全議案可決  (太地町議会 )
2020年09月18日
28 鮮やかなベニトンボ  新宮市・浮島の森で発見  
2020年09月18日
29 体操実施し健康保つ  ふれあいいきいきサロン  (新宮市熊野川町 )
2020年09月18日
30 流通の仕組みを学ぶ  相野谷小3年が「主婦の店」で  (紀宝町 )
2020年09月18日
31 賞味期限近い商品の交換会を  紀宝町議会一般質問②  
2020年09月18日
32 友好を意識する機会得る  トルコの菓子などを配布  (串本町 )
2020年09月18日
33 9月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2020年09月18日
34 お悔やみ情報
  
2020年09月15日
35 コロナ終息願い式典斎行
 勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)例大祭の宵宮が12日、本宮が13日に営まれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神輿(みこし)渡御を取りやめ、式典のみが厳かに行われた。

 7月に開かれた祭典委員会で協議し、関係者や参加者の安全などを考慮して今回の内容を決定。神輿渡御に付随する各行事も取りやめとなった。

  □     □

■宵宮では



 12日午後5時から同社で宵宮の式典が営まれた。神社の役員や総代、近隣の区長、各奉仕団体の代表らが参列した。髙橋宮司が町の発展やコロナ終息などを祈願し、祝詞を奏上した。

  □     □

■本宮では



 翌13日は午前10時から本宮の式典が斎行された。前日と同じく、来賓は招待せず、役員や各奉仕団体の代表らが出席し、玉串をささげ祈った。

 祭典後、髙橋宮司は「コロナのため、神輿の渡御もできない状況だったが、獅子舞と舟謡(ふなうた)の奉納をいただいた。来年は氏子や町の発展のために通常通りの祭典にしたい。今日から準備していきたい」と語った。

  □     □

■両日とも神楽と舟謡を奉納



 宵宮と本宮の両日とも勝浦獅子神楽保存会(沖和也会長)と舟謡勝謡会(中村誓会長)が獅子神楽と舟謡を奉納した。

 両団体とも7月の祭典委員会の際に奉納したい旨を各委員に伝え、今回に至ったという。

 沖会長は「盛大に行えないのは残念だが、神事に参加できたのはありがたい。来年は例年以上ににぎやかなお祭りにできれば」。

 中村会長は「こういうご時世の中、少しでもにぎやかにできればと思い奉納させていただいた。コロナの終息を願いました」と語った。

 なお、今年初めから櫂伝馬保存会、愛友会、商工会の有志が舟謡の練習に取り組んでおり、今回初めて舟謡勝謡会と共に舟謡を歌った。

(2020年9月15日付紙面より)

コロナ終息を願い獅子神楽が奉納された=13日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
例大祭の様子
2020年09月15日
36 小さな気付きから学ぶ
 王子分館が人権学習  (新宮市 )

 新宮市公民館王子分館(野尻和則分館長)は13日、市立王子ヶ浜小学校で人権学習会を開いた。約40人が参加し、DVDを視聴するなどして人権問題に対する学びを深めた。

 この日、同分館は同校運動場を利用したグラウンドゴルフ大会を予定していたが天候不良のため中止に。地区住民が集まる機会を利用し、学習会に切り替え実施した。

 野尻分館長は、長引くコロナ禍中における公民館活動の現状に触れ「新宮市では新型コロナの感染者は出ていないが、さまざまな活動に制限がかかっている。今は辛抱の時」。

 DVDの視聴に当たり「お互いに気を使いながら仲良く。差別をなくしていきましょう」とあいさつした。

 同校の山本眞也校長は、日頃の見守り活動などに対する感謝を述べ「コロナの影響で、半日だけの運動会を予定している。例年なら成長を見ていただける機会としているが今年はお返しすることが難しい。しかしいろんなことを模索しながら、できることをやっていければ」。同町出身の濵田雅美市議会議員が今年の4月に供用開始となった同校前の避難路について説明し「地域の皆さんが諦めることなく声を上げ続けたおかげ」と感謝を伝えた。

 参加者らは、会員制交流サイト(SNS)を使ったいじめ問題や、子ども、障害者、女性、高齢者などの人権を扱ったDVD「身近な人権問題~人権は小さな気づきから~」を視聴し、知見を広げた。

(2020年9月15日付紙面より)

地区住民約40人が人権について学んだ=13日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年09月15日
37 新型コロナへの対応考える
 避難所開設・運営訓練  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスに対応した避難所開設・運営訓練が11日、紀宝町井田の井田公民館であった。井田、神内両地区の自主防災会の代表者らが参加し、避難者の受け入れ方法を考えた。

 はじめに、町民防災会議第1ブロックの田中正吾会長が「新型コロナ感染拡大が続き、安心できない状況だが、安心・安全は自分で守るもの。災害は待ってくれない。自主防災の活動を止めるわけにいかず、今日は避難所の開設を考えていきたい」とあいさつした。

 町総務課防災対策室の職員は、両地区避難所のレイアウトを基にコロナ対応の避難所開設・運営を説明。避難所では玄関で検温、受付で消毒し、問診票に記入して避難スペースに移動することや、受付要員はフェースガード、マスクを着用するなどと伝えた。

 熱がある場合は専用スペースへ誘導し、スペースがない場所では自家用車などで待機することも考えているという。

 この後、訓練に取り組み、マスクや体温計などの備品を確認し、パイプとビニールシートを組み合わせてパーティションを設置。受付での検温や問診確認も行った。

 参加者からは「インフルエンザが流行した際も同じ対応を取るべきでは」などの意見があった。

(2020年9月15日付紙面より)

パーティションを組み立てる=11日、紀宝町の井田公民館
2020年09月15日
38 地域の夜空に大輪咲く
 井関・八反田地区で花火大会  (那智勝浦町 )

 2011年9月の紀伊半島大水害で大きな被害を受けた那智勝浦町の井関区(石井康夫区長)・八反田区(三隅玄也区長)合同の夏祭り花火大会が12日、井関区の駐車場で開催された。両区の若者有志で組織する井関・八反田地区夏祭り実行委員会が主催。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から恒例の盆踊りや露店などは中止となったが、多くの住民らが夜空に咲く大輪を楽しんだ。

 地域の盆踊りは地区内の妙法鉱山が閉鉱した1972(昭和47)年ごろから中断していたが、実行委員会が中心となり同水害で犠牲になった人たちの霊を慰め、地域の結束を固めようと復活させた。例年は住民が準備や露店の運営を行い、カラオケや福引抽選も実施され、にぎわっている。

 石井区長は「亡くなった方のみ霊を弔うということで9年間続けてこられた。現在では両地区の恒例行事となっている。若い方々が花火を打ち上げることで元気づけになると実施してくれた。最後の夏を花火で盛り上げたいと思うので楽しんでください」と語った。

 午後8時に花火師による4部構成の花火が打ち上げられ、見物する住民からは歓声が上がり、拍手が送られた。

 同実行委員会花火担当の樫尾佳彦さんは「今年はコロナで各地域の祭りが中止となった。町の花火も中止になったので、せめてこの地区だけでも実施して、慰霊の思いと地域の方々にも喜んでもらいたいという思いで花火を実施しました」と語った。

(2020年9月15日付紙面より)

規模縮小となった祭りを彩る花火=12日、那智勝浦町井関区
多くの住民が花火を楽しんだ
2020年09月15日
39 縦割り3ブロックで競う  串本中第74回体育祭挙行  (串本町 )
2020年09月15日
40 コロナ鑑みた形で実施  16日夕方、エ号追悼式典  (串本町 )
2020年09月15日
41 5期連続で「下降」超  和歌山県の経済動向  
2020年09月15日
42 西地委員長の功績たたえ  全国市区選管連合会が特別表彰  (熊野市 )
2020年09月15日
43 持てる力を伸ばすために  東紀州くろしお学園で公開講座  (熊野市 )
2020年09月15日
44 お悔やみ情報
  
2020年09月13日
45 マイナンバーカードの普及を 交付率向上に向け出張申請受付窓口も (新宮・東牟婁地方)

 「マイナポイントキャンペーン」がスタートして11日が経過した。マイナンバーカードを取得し、スマホやパソコンなどからポイント付与を予約。キャッシュレス決済サービスを指定すると来年3月まで、1人5000円相当を上限に決済やチャージ金額の25%をポイントとして受け取れる。

 マイナポイント事業は、消費の活性化やマイナンバーカードの普及促進、キャッシュレス決済の基盤構築を目的に国が取り組む施策で、4000万人分の予算を組んでいる。事業終了は来年3月だが、マイナンバーカードの申請から交付まで約1カ月を要するため、キャンペーンを機会に申請を考えている人は注意が必要だ。

 マイナンバーカードは、公的な本人確認書類として利用できるカードで、通知カードさえあれば申請できるうえ、一度入手すればたとえオンライン環境がなくてもコンビニATMなどさまざまな窓口でマイナポイントの登録を受け付けている。また、昨年11月からは旧姓併記が可能となり、旧氏で本人確認ができるようになった。

 しかし、総務省によると全国のマイナンバーカードの交付数は9月1日現在で2469万3970枚。人口に対する交付率は19・4%にとどまっている。

 11日、新宮・東牟婁の各市町村に取材したところ、人口に対する交付率は▽新宮市15・3%(8月末現在)▽那智勝浦町14・4%(8月1日現在)▽太地町16・5%(8月23日現在)▽串本町15・5%(8月末現在)▽北山村23%(同)―と、北山村以外は全国平均の19・4%(9月1日現在)を下回っている(古座川町は担当者不在のため未回答)。

 マイナンバーカード普及に向けた取り組みとして、新宮市では庁舎内にマイナンバー申請サポート窓口を設置しているほか、10月から毎月1回日曜交付を行っていく構えだ(日時は広報などで告知)。

 和歌山県でも交付率向上に向け、26日(土)午前10時から午後4時まで、同市橋本のイオン新宮店で出張申請受付窓口を開設する予定。新宮市民窓口課の担当者は「マイナンバーカードは今後の国の施策に関わってくるもの。今後も普及に努めていきたい」と話している。

(2020年9月13日付紙面より)

新宮市役所ではサポート窓口も設置している=11日
2020年09月13日
46 体ほぐして転倒予防
 ふれあいいきいきサロン  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の日足相須集会所で11日、日足相須と椋井地区のふれあいいきいきサロンがあった。地域住民8人が集い、介護予防体操で体を動かした。

 サロンは地域のコミュニティーづくりや介護・寝たきり防止、1人暮らしの人への見守りなどを目的に、区と市社会福祉協議会が協力して開いている。手指消毒や参加者全員の検温、マスク着用などの新型コロナウイルス対策を取りながら実施した。

 この日は熊野川地域包括支援センター職員で看護師の岡崎久子さんが体操を指導。後期高齢者の要介護状態の原因になる認知症、高齢による衰弱、骨折・転倒を防止するため、脳のトレーニングを取り入れながら全身をほぐした。参加者は、足でステップを踏みながら3の倍数で手をたたくなど、難しい動きに四苦八苦しながらも楽しい時間を過ごした。

 参加した城千代子さんは「家ではなかなか体操はできないが、ここに来たら教えてもらえるし、みんなもいる。楽しい」と話していた。

(2020年9月13日付紙面より)

ストレッチで体を伸ばす=11日、日足相須集会所
2020年09月13日
47 事前の備えと早めの避難を
 持ち出し袋にマスクや消毒液も  

 台風シーズンを迎え、避難路や避難所の確認、非常持ち出し袋の準備など災害への備えがより重要となっている。加えて、今年は新型コロナウイルスへの対応も必要だ。

 紀宝町では、防災対策の一つとして、防災無線の戸別受信機を全戸配布しており、放送内容は自宅電話や携帯電話からフリーダイヤル(0120・334・119)でも確認できる。

 避難所での新型コロナ対策として、自宅の災害リスクを把握した上で避難の仕方を確認するよう呼び掛けている。

 災害リスクがない場合は「①在宅避難」、災害リスクが少しでもある場合は友人、知人、親戚宅への「②縁故避難」、ワンボックスカーなど足を伸ばして寝ることができる車を保有している場合は「③車中泊」ができるか検討するよう求めている。①~③の避難が困難な場合は、避難所への避難を行ってほしいという。

 非常持ち出し袋にはマスクやアルコール消毒液、スリッパ、体温計、使い捨てビニール袋、携帯トイレなどを追加する。

 町の担当課では「感染リスクを恐れて避難行動をちゅうちょせず、最寄りの避難所などへの早めの避難を心掛けましょう。日頃から非常食や水を備蓄し、防災マップに目を通すなどして避難所への避難が必要かどうか、よく考えておきましょう」としている。

(2020年9月13日付紙面より)


2020年09月13日
48 事務組合への加入や学童設置など  一般会計補正予算が可決  (那智勝浦町議会 )
2020年09月13日
49 60歳からもう一人生  教え子に思い出の映像届ける  
2020年09月13日
50 川の近くでは遊ばない  土砂災害や大雨の怖さ学ぶ  (丹鶴幼稚園 )
2020年09月13日
51 骨健康度をチェック  子育て中の母親が学び深める  (紀宝町 )
2020年09月13日
52 地域を支える仕事を学ぶ  三輪崎小4年生が社会科校外学習  (新宮市 )
2020年09月12日
53 合理的配慮の提供に向け
 障害者用駐車場に屋根設置へ  (新宮市 )

 新宮市は、市庁舎の障害者用駐車場に屋根を設置する。9月定例会中の10日、市議会(久保智敬議長、15人)は「市庁舎障害者用駐車場屋根等設置工事」費用を含む一般会計補正予算を可決。令和3年3月末の供用開始を目標に事業を進めていく。

 事業に係る予算は、設計監理業務委託料、建設工事費合わせて1582万6000円。障害者のさらなる社会参加促進を目指すとともに、合理的配慮の提供を目的とする。

 現在の市庁舎は、「市民を守るための安心・安全な庁舎」をコンセプトに2017(平成29)年に完成。「和歌山県福祉のまちづくり条例」に則し、ユニバーサルデザインに配慮する形で建設が進められた。

 庁舎前の第1駐車場では障害者用駐車場2台分を入り口近くに優先的に割り当てているが、屋根を設置することによって雨にぬれずに来庁することが可能となる。なお、地中の庁舎設備の関係や建築基準法などの観点から、駐車場レイアウトは現在の場所から変更される見通し。

 事業化により、今後設計監理を行い、入札により工事請負業者を決定する。担当課では「3月完成は高い目標。遅くても6、7月には供用を開始したい。屋根が付けば庁舎に入るまでの間に雨にぬれることもなくご不便を掛けることもなくなるのでは」と話している。

(2020年9月12日付紙面より)

屋根を設け、さらなる社会参加促進を目指す=10日、新宮市役所
2020年09月12日
54 水中での動作を確認
 着衣泳法の訓練実施  (那智勝浦町消防本部 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は9日、同町の那智漁港で着衣泳法訓練を実施した。消防職員6人が参加し、水中での動きや救助方法などに取り組んだ。

 着衣で泳ぐ中で、どれだけ抵抗により動作が困難であるかを体験し、緊急時により迅速な救助ができるかを目的に実施した。準備運動を済ませた消防職員は水面確認をすると、救助服のまま順番に海へと着水。その後、救命胴衣を装着して泳ぎ、違いを比較した。

 浮輪やレスキューチューブなどを投げて救助する練習も行われ、消防職員は水難事故防止への意識を高めた。

 米川一弥消防士は「日頃から着衣泳法の勉強はしているものの、消防学校時代のカリキュラムで学んで以来の実践。卒業後は機会もなかったため、貴重な訓練でした。着衣時には、服が水を吸い込んで抵抗が大きくなるので非常に重たく、動きも制限されてしまうことを改めて実感した。緊急時に着衣での救助を行う場合には自分の限界を理解しておくことが大切。訓練を通じて知識と経験を深め、適切な救助に努めていきます」と話していた。

(2020年9月12日付紙面より)

着衣泳に取り組む消防職員=9日、那智勝浦町の那智漁港
浮輪などを使用した訓練も実施した
2020年09月12日
55 手作り模型で場所を案内
 和歌山県土砂災害啓発センター  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々にある和歌山県土砂災害啓発センター(坂口隆紀所長)ではセンター周辺の地理が一目でわかる手作り模型を設置し、観光客の道案内に役立てている。

 同センターによると、大門坂駐車場の利用者や那智山を目指す観光客などが大門坂の入り口などへの経路を訪ねてくることが多いという。そのため、地図よりわかりやすい立体的なカラーの模型を8月末に職員らが作成した。

  □     □

■雲の模型や紙芝居展示も



 同センターでは土砂災害の発生の要因ともなる雨と雲の関係が分かる展示コーナーも開設。雨雲の模型と転倒ます型雨量計が設置されており、質問がある場合は職員が受け付けている。

 また、紀伊半島大水害の被災者で、水害の語り部を続ける防災士・久保榮子さんの手作り紙芝居のコピーも展示されている。水害当時の久保さんの体験や周囲の状況が克明に記された貴重な資料で、誰でも自由に閲覧できる。

 坂口所長は「観光客の皆さんの一助になればと思い職員が手作りし、ご案内させていただいています。また、久保さんの紙芝居をはじめ、雲の模型などもあるので興味がある方はぜひセンターに足を運んでいただければ」と語っていた。

 同センターの開館時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは(電話0735・29・7531)まで。

(2020年9月12日付紙面より)

手作り模型で案内=9日、那智勝浦町の県土砂災害啓発センター
防災士・久保榮子さんの紙芝居(コピー)が展示されており閲覧もできる
2020年09月12日
56 補正予算など可決し休会  新宮市議会一般質問③  
2020年09月12日
57 丸山由起さんがZINE刊行  写真通して地元企業を応援  
2020年09月12日
58 9月定例会一般質問②  串本町議会  
2020年09月12日
59 地滑り区間の復旧着工  工期は来年3月25日まで  (古座川町 )
2020年09月12日
60 保育所、幼稚園の在り方は?  幼児教育アンケートの結果  (紀宝町 )
2020年09月12日
61 絵本で夢を広げよう  「しんちゃんのほがらかトーク」  (熊野市 )
2020年09月12日
62 おじいちゃん、おばあちゃん「いつもありがとう」  はがきにメッセージと似顔絵  (鵜殿保 )
2020年09月12日
63 お悔やみ情報
  
2020年09月08日
64 紀伊半島一周を目指して
 串本太地道路用地幅杭設置式  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局と和歌山県などは5日、那智勝浦町体育文化会館で、紀伊半島を一周する幹線道路計画の一つである「一般国道42号 串本太地道路」の用地幅杭設置式を開いた。式典には二階俊博自民党幹事長や仁坂吉伸県知事、田嶋勝正串本町長、三軒一高太地町長、堀順一郎那智勝浦町長など近隣市町村の各首長をはじめ関係者約150人が出席した。

 紀伊半島を一周する高速道路ネットワークの一部を構成する串本太地道路は、2018年度に事業化。災害時の交通確保や救急医療活動・広域周遊観光の支援を目的とした全長18・4㌔㍍の自動車専用道路となっている。

 今年3月には串本町と那智勝浦町の一部地域で道路の用地取得に必要な幅杭の設置を、4月には用地の買収に着手。8月には古座川町で幅杭の設置が行われたという。

 門博文国交省大臣政務官は「紀伊半島一周の夢が近づいてきた。全線開通を目指し事業を推進していきたい」。

 仁坂知事は25年に開催予定の大阪・関西万博や、串本町に建設されるロケット発射場においても同道路が重要であるとし「道路の完成は地元が発展の絵を描ける。用地取得がスムーズにいくように皆さまのために協力していただきたい」とあいさつした。 

 二階幹事長が「待望だった串本太地道路の式典が開けたことは夢のような気持ち。遅れている和歌山から進んでいく和歌山とするためにも、県全体を盛り上げていきたい。用地交渉においても担当する地元の成果が必要となる。私も和歌山へ観光客や商売の方々をこちらへ呼び込んでこられるような努力をしていきたい」と祝辞を述べた。

 続いて、館内に設置されたモニターに、関係する3町の事業者や園児などが式典に対し応援のメッセージを贈る姿が映し出された。その後、各来賓らが幅杭の前に立ち、一斉に木槌で杭を打ち込んだ。

 「がんばろう三唱」では、新型コロナの防止のため関係者は声を出さず、堀町長の掛け声に合わせて手を突き上げるポーズを取り、早期完成への士気を高めた。

 式典終了後、二階幹事長は「高速道路の紀伊半島一周は皆さまと共に叫び続けてきたこと。スムーズなゴールを迎えるためには協力と、完成させるという雰囲気が必要になる。立派に完成させたい」と意気込みを語った。

(2020年9月8日付紙面より)

早期完成願い幅杭を打つ=5日、那智勝浦町体育文化会館
式典に出席した関係者ら
2020年09月08日
65 二階幹事長、鈴木知事らが祝う
 熊野川河口大橋記念碑の除幕式  (紀宝町 )

 熊野川河口大橋記念碑の除幕式が5日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。自民党の二階俊博幹事長、鈴木英敬知事、国土交通省の吉岡幹夫道路局長、莊司健町議会議長、同省近畿地方整備局の溝口宏樹局長、架橋虹の会の福本稔夫会長、田岡実千年新宮市長、同町の西田健町長がくす玉を開披し、記念碑の建立を祝った。

 記念碑は高さ190㌢、幅330㌢。同町鵜殿の熊野川河口大橋建設現場近くに建立した。碑銘の「熊野川河口大橋」は二階幹事長が揮毫(きごう)し、官民一体で架橋に取り組んできた歴史が刻まれている。

 2002(平成14)年7月、新宮市の住民団体「海岸道路の建設を促進する会」、翌年7月に旧鵜殿村の住民団体「架橋虹の会」が発足し、河口大橋建設を求める動きが活発化した。04(平成16)年3月には行政、議会が参画し、官民共同による「熊野川河口に橋を架ける会」を組織。架橋に向けての機運が高まり、熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路が13(平成25)年度に事業化された。

 河口大橋は紀宝町と新宮市を結ぶ全長821㍍。同町側では昨年8月から3基の橋の下部工事に着手し、今年8月末に完成。7月から上部工事に取り掛かっている。

 式典には藤根正典、谷川孝栄両三重県議、濱口太史和歌山県議、紀宝町議ら約40人が出席。西田町長が「熊野川河口大橋は地域の物流、観光、産業、経済、災害時に重要な『命の道』と『地方創生の道』。完成した際は地域のみんなで喜び合えるようにしたい。記念碑を保存し、皆さまのお力添えを後世に残していきたい」とあいさつした。

 二階幹事長は「ふるさとは住む人が中心になって築き上げていくもので、われわれが頑張らないといけない。これからも大橋を中心に、われわれの地域が大きく飛躍するよう頑張ろう」、鈴木知事は「河口大橋が一日でも早く実現するようしっかり努力したい。今日という日を歴史に刻み、明日へとつなげていきましょう」とそれぞれ祝辞を述べた。

 閉式後、二階幹事長らが記念碑を訪れ、河口大橋の進捗(しんちょく)状況も確認した。

 式典は記念碑前で6日に予定していたが、台風10号による悪天候が予想されたため屋内での開催となった。

(2020年9月8日付紙面より)

熊野川河口大橋記念碑の建立を祝ってくす玉を開披=5日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
記念碑の前に立つ二階俊博幹事長(左から2人目)と西田健町長(同3人目)ら
2020年09月08日
66 自由な発想で楽しく
 少年少女発明クラブ開講式  (新宮市 )

 新宮市役所別館で5日、令和2年度市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の開講式と第1回講座が開かれた。本年度は現時点で15人が参加し、講座を通して楽しく学んでいく。

 少年少女発明クラブは全国各地にあり、県内では10市町で活動。講座を通じて、子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、楽しく自由な発想でさまざまな制作、野外活動に取り組んでいる。式は当初、4月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響から緊急事態宣言で学校が休校を余儀なくされたことなどに伴って開講を延期。本年度については来年3月まで全7回の講座を実施する。

 開講式で瀧野会長は「本来は12回にわたって開催を予定していましたが、コロナウイルスのため遅れてしまった。できる限り休まずに参加してほしいと思います。感染症対策を意識しながらも、楽しく取り組んでください」とあいさつし、発明バッジを参加者に授与した。

 第1回講座では近畿大学附属新宮高校スーパーサイエンス部の1、2年生8人がマイナス196度の液体窒素を使った実験を披露。児童は部員たちに教わりながらバナナやスーパーボール、花などを固めて、くぎ打ちや跳ね具合を確認した。

 山本望心君(10)は「これまで実験の経験はあります。興味もあるので、これから楽しみ」。赤木幸仁君(10)は「実験は初めて。めったにない機会なので、いろんな実験に取り組みたいです」と話していた。

 定員の20人まで若干の余裕があり、市生涯学習課では参加者を募集している。問い合わせは同課(電話0735・23・3333)まで。

(2020年9月8日付紙面より)

開講式に出席した少年少女発明クラブの児童=5日、新宮市役所別館
液体窒素の実験に取り組んだ
2020年09月08日
67 串本JFCが接戦制す
 和田禎祐杯サッカーU―10  
2020年09月08日
68 越波あるも被害報告なし  台風10号接近に伴う影響  (串本町・古座川町 )
2020年09月08日
69 短期集中で職域に触れる  グローカルの2年生20人  (串本古座高校 )
2020年09月08日
70 種をまいてみよう!  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2020年09月08日
71 東海大地震津浪の記録  【那智勝浦町】甚大な被害状況を後世に  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑦ )
2020年09月08日
72 千枚田の保全と地域振興願い  市とエレコム㈱が協定結ぶ  (熊野市 )
2020年09月08日
73 うちわ型コースター作る  ふれあいいきいきサロン牡丹  (紀宝町 )
2020年09月08日
74 お悔やみ情報
  
2020年09月02日
75 4頭捕獲し幸先良いスタート
 鯨類追い込み漁が解禁  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(田中清仁組合長、21人)の漁船12隻が午前5時ごろに太地漁港を出発した。初日からハナゴンドウ1頭、バンドウイルカ3頭を捕獲し、幸先良い漁のスタートを切った。

  □     □

■出港時の様子は



 国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されていることから、同町では反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対し例年、和歌山県警と海上保安庁が連携し、厳重な警備態勢を敷いている。

 この日、東の浜駐車場では反捕鯨活動家と思われる人物の姿もあったが、目立った混乱はなかった。

 現地警備を行う新宮警察署によると、「早朝の段階では活動家などの目立った動きはない。例年と同じく厳戒態勢を敷き、引き続き警備に当たる」と話していた。

  □     □

■追い込み漁では



 晴天に恵まれた初日、船団は7㍄(約12㌔)ほど沖へ向かった。出港から約4時間後の午前8時50分ごろ、ハナゴンドウとバンドウイルカの群れを発見し、同町の畠尻湾に4頭を追い込んだ。いずれも体長は約2・8㍍ほど。

 同漁協によると、捕獲された鯨類は生体のまま、同町開発公社が水族館などに販売するために買い取ったという。

 太地漁業協同組合の貝良文専務理事は「幸先の良いスタートでうれしい。海水温が高いため心配していたが、天候にも恵まれ良かった」と述べた。

 初日の操業を終えた田中組合長は「出初めで捕獲でき安心した。海保や警察の方のおかげで安心して操業ができる。台風もあるが今後も頑張っていきたい」と語った。

 なお、漁期はゴンドウクジラ類が来年4月30日、イルカ類が来年2月までとなっている。

(2020年9月2日付紙面より)

バンドウイルカなどを追い込んだ=1日、太地町の畠尻湾
早朝に出港した船団
2020年09月02日
76 新米の収穫作業に汗
 丸山千枚田で稲刈り体験始まる  (熊野市 )

 熊野市紀和町の丸山千枚田で8月29日、稲刈り体験が始まった。例年は市と市ふるさと振興公社の共催で9月上旬に「稲刈りの集い」を催し、1000人近い参加者があるが、今年は新型コロナウイルス感染予防のため、6日(日)まで期間を設けてオーナーを対象にして実施する。

 昨年は天候不順で中止となった集いだが、今シーズンの初日は「勤労者地域づくり等参画支援事業実行委員会」(吉川秀治実行委員長)が募ったメンバー約70人が午前9時30分、10時、10時30分の3班に分かれて県内各地から到着。早速鎌を手にし、マスクやフェースシールドを着用して稲刈りや刈り取った稲を束ねる作業に励んだ。千枚田で栽培するのは早場米の「あきたこまち」。「丸山千枚田保存会」(喜田俊生会長)の会員10人も早朝7時から準備作業を進め、稲刈りの手伝いやアドバイスにも努めた。喜田会長は「今年は獣害が少なく、米の出来も良いが、刈り取りが遅れている。あまり遅れると、精米したときに米が割れる」と気にしていた。

 勤労者地域づくり等参画支援事業実行委員会は県内の労働団体、労働福祉団体、経営団体で構成する団体で、勤労者の地域や家庭でのワーク・ライフ・バランスを推進するための活動を展開している。吉川実行委員長は「千枚田の田植えと稲刈りは、うちの活動の2本柱。今は自粛で我慢の夏休みですが、楽しい思い出を」と呼び掛けた。体験に参加した南熊地区労働者福祉協議会の中家嗣仁会長は「主催者の思いをしっかりと受け止め、コロナの感染予防に努め、無事に事業が終了できるように」とあいさつした。精米後に分配される新米は、参加者や県内各地の「こども食堂」に分配されるという。

 本年度のオーナー数は105組146口で655人。稲刈り体験には8月30日に13組54人、9月5日(土)14組28人、6日(日)9組32人、その他5組56人の申し込みがある。

(2020年9月2日付紙面より)

保存会の会員も参加者と汗を流す=8月29日、熊野市紀和町の丸山千枚田
2020年09月02日
77 追記事項や教育大綱を協議
 令和2年度総合教育会議  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は8月31日、町役場で教育に関する重要課題を検討するための令和2年度第1回総合教育会議を開いた。堀順一郎町長や岡田秀洋教育長、町職員、同教育委員らが出席。学校教育や生涯学習などを主とする教育委員会の事業方針を確認し、町が定める教育大綱の素案を協議した。

 総合会議は「地方教育行政の組織および運営に関する法律」の改正に伴い設置された。町長と教育委員を構成員として、基本公開で開かれている。

 堀町長は「コロナの関係で教育の周辺が影響を受けている。9月議会にはICT化のために必要なタブレット端末導入に係る予算を計上している。学校教育と生涯学習の関係、少子化などについて皆さまからご意見をいただきたい」とあいさつ。

 会議では学校教育課と生涯学習課がそれぞれの方針や事業の経過を報告した。2016年に策定された教育大綱は「ふるさとの明日を担う人づくり」を基本理念や指針として定めている。期間は本年度と来年度の2年間。

 素案では▽義務教育期間で全ての子どもたちの基礎学力習得に取り組む▽いじめ・不登校の解消を目指し、「学級集団・学習集団・仲間づくり」の育成・充実に取り組む▽「健やかな体の育成」「体力の向上」に取り組む▽安全教育の推進・充実に取り組む▽「ふるさと学習」の充実に取り組む▽人権・同和教育の推進・充実に取り組む▽ICTの効果的活用および情報モラルの指導・啓発に取り組む▽国際理解教育の充実に取り組む―などの14項目を柱にしていると説明。

 また、前述の取り組みに対して追記事項があるとし、「新しい生活様式の啓発・普及を」、ふるさと学習の資料の「活用・発信」、「あらゆる状況下でも児童生徒の学びを保障する(『個別的な学習』『遠隔学習』『リモート授業』等)環境整備と活用」などを挙げた。

 堀町長は細かな追記や変更を指摘。さらにふるさと学習の追記分と串本町田原に建設中のロケット基地「スペースポート紀伊」の小型ロケット発射を挙げ、「星空や宇宙に目を向けていくのは良いこと。宇宙に興味関心を持つ、青少年育成を。前向きに視野が広がっていると思う」と話した。

 委員は小学校の新入生の推移が11年度から20年度までの10年間で36人減となり、26年度までの小学校新入生の人数見込みが66人になることに触れ、「統合などを考える場合は地域の状況や課題、要望の把握が必要になる。多くの事柄を考えながら、どうすれば子どもたちにとってより良い環境になるかを検討していくべき」などと意見した。

(2020年9月2日付紙面より)

教育大綱などが話し合われた=8月31日、那智勝浦町役場町長室
2020年09月02日
78 愛称は「丹鶴ホール」
 新宮市文化複合施設  

 来年秋ごろの開館に向け整備が進められている新宮市文化複合施設の愛称が「丹鶴ホール」に決まった。市文化複合施設愛称選定委員会により応募総数1010件の中から選出された。8月31日に市役所で表彰式が行われ、最優秀賞に選ばれた大門立身(たつみ)さんの代理・大門順子さんと、優秀賞「たんかくホール」の下古谷光代さん、同賞「ICOLE(いこれ)」の県立新宮高校3年・奥野珠々(すず)さんに田岡実千年市長から賞状などが手渡された。

 市は、丹鶴小学校跡地で建設工事が進む同施設について「幅広い世代の市民に、施設に親しみを持ってもらえるように」と、「施設のイメージを表現した、誰もが分かりやすく親しみやすいもの」などを条件に愛称を募集。7月に文化複合施設関係者、文化活動関係団体、学校関係者、中高生らによる委員会で選定を行い、入選候補作品の権利関係調査を経てこのたびの決定・発表に至った。

 表彰式に当たり、田岡市長は「全国から1010件もの作品を応募いただきうれしい。それだけ皆さまから注目いただいている施設なのだと改めて感じた」とあいさつ。

 選定委員会では「歴史ある丹鶴という地名を残したい」「市内外問わず愛称名を聞いたときにどこにあるのか分かりやすいものがいい」といった意見が多かったことが決め手と説明し、「『ホール』という言葉には『玄関』という意味もある。丹鶴ホールという愛称を持って、施設が市民の皆さまの日々の文化活動や生涯学習における玄関となるような施設を目指したい」と述べた。

 表彰を受けた順子さんは「夫婦で一緒に考えた。丹鶴という名前を残したいと思いました」と喜びを語り「市民にとって憩いの場所として、また町おこしの起爆剤となるような施設になってほしい」と期待を込めた。

 「丹鶴ホール」は今後施設の愛称として、情報発信や各種イベントに活用していく予定。

(2020年9月2日付紙面より)

表彰を受けた(前列左から)下古谷光代さん、大門順子さん、奥野珠々さん=8月31日、新宮市役所
2020年09月02日
79 サンドブラスト体験始まる  旧矢渕中学校浅里分校で  (紀宝町 )
2020年09月02日
80 プラモデルやフィギュアずらり  紀宝町鵜殿・金野憲雅さん  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2020年09月02日
81 絆深め残りの4カ月を  新宮青年会議所が第17回総会  
2020年09月02日
82 9月定例会が開会  一般会計補正など28議案  (新宮市議会 )
2020年09月02日
83 にぎやかな声響く  きたやま保でお楽しみ会  
2020年09月02日
84 楽しさ詰まった絵が並ぶ  きよもんで第2回弁天画会展  (那智勝浦町 )
2020年09月02日
85 自分の命を守るために  王子ヶ浜小で着衣泳  (新宮市 )
2020年09月02日
86 2海水浴場遊泳期間終了  関係者遊泳資材など撤収  (串本町 )
2020年09月02日
87 決算案含む40案件を上程  串本町議会9月定例会始まる  
2020年09月02日
88 お悔やみ情報