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2024年03月30日
1 脱炭素や災害防止に
 駅で苗木を育てて植林  (JR西とソマノベース )

 JR西日本和歌山支社とソマノベース(田辺市・奥川季花社長)は、和歌山県内の特急くろしお停車駅で、紀州備長炭の原木であるウバメガシの苗木を育て、熊野古道近隣のエリアに植林する「戻り苗」プロジェクトを始めた。28日は新宮駅などに設置。脱炭素や災害防止などを目指す。

 戻り苗は、ドングリから苗木を育て、山に植林する取り組み。ソマノベースはドングリが入った戻り苗キットを、環境問題などに関心のある個人や企業にいったん購入してもらい、2年間育てた後に戻してもらって植林している。土砂災害リスクの軽減も念頭に、場所は放置山林などを選んでいる。同支社は、カーボンニュートラルを目指していることもあり、取り組みに賛同。さらに減少しているウバメガシの保護も考えて樹木を選んだ。

 場所は▽和歌山支社▽和歌山駅▽海南駅▽新宮駅▽紀伊勝浦駅▽串本駅▽白浜駅▽紀伊田辺駅▽御坊駅―の9カ所。紀州ヒノキで作られた、24本挿しのラダーシェルフを2台ずつ、合計で18台432本を設置する。各駅では駅員が水やりを行う。2年で30㌢前後になる予定という。新宮駅では、1年育てた苗木とドングリを半数ずつ、駅構内に設置した。

 同支社地域共生室の御堂直樹課長(48)は「環境保全、森林づくり、ウバメガシ保護、熊野古道の保全など、いろんなストーリーを持たせた取り組み。駅利用者や地域も一緒に環境問題に向き合い取り組んでほしい。愛着ある木を見つけて2年間、成長を感じてもらえれば」と話した。

■紀伊半島大水害が原点



 ソマノベースの奥川社長(28)は、那智勝浦町天満の出身で、新宮高校の卒業。戻り苗の発想の原点は、紀伊半島大水害の経験だった。「植林で防災につなげたいとの思いがあった。新宮駅は通学で毎日のように利用したし、勝浦も地元。そういう場所に置いてもらえるのはうれしい。これを通して大水害の教訓を思い出したり、経験していない子どもらが大水害を知ってくれることにつながれば」と語った。

(2024年3月30日付紙面より)

プロジェクト実施に訪れた御堂直樹課長(右から2人目)と奥川季花社長(中央)=28日、JR新宮駅
ウバメガシのドングリと苗木
2024年03月30日
2 橋杭園地の防砂ネット撤去
 4~10月の三季運用に向け  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭園地で28日、防砂ネットの撤去作業があった。

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が4月1日(月)から始める三季運用(4~10月)に向けた準備の一環。この防砂ネットは冬に吹き抜ける風で舞い上がりやすい砂の飛散を抑える目的で設置していて、三季運用のシーズンオフとなる冬場に砂浜へ張っている。

 直近では昨年12月に幅1㍍の農業用樹脂ネットを長さ17㍍で切り出したもの20枚を、マツの防風林が途切れて砂が国道一帯まで飛散しやすいビーチハウスラパン前の砂浜(海水浴場の遊泳区域と面する砂浜)へおおむね波打ち際に垂直方向となるよう約5㍍間隔で設置。この日は同協会の会員や職員と町産業課の職員8人が作業に参加し、半ば埋もれるほどに飛散を食い止めた防砂ネットを砂から引き出し支柱も引き抜いて砂浜を自然の状態へと戻した。

 同協会は三季運用中、同ハウスを営業してシーカヤックなど各種マリンアクティビティーのレンタルやツアーの提供(その予約は通年で受け付け中)をし、7~8月に海水浴場を設置して活用を図っている。

 来月21日(日)には機運醸成を目的としたイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を初の試みで朝市企画と連動させた形で開くとし、現在内容を煮詰めている。次の三季運用に向け、島野会長(56)は「先日は少し残念だったがロケットの方もどんどん進んでいるし、打ち上げを心待ちにするたくさんの皆さんが串本へ来られると思う。橋杭ビーチでは4月にオープンフェスタがあり、その先も新たなイベントや既存のイベントをどんどんとやっていきたいと思うので、たくさんの皆さんにお越しいただければ」と思うところを語った。

 同ビーチの問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)、各種マリンアクティビティーの予約はビーチハウス・ラパン(電話090・3356・8305)まで。

(2024年3月30日付紙面より)

砂浜に設置した防砂ネットを撤去=28日、串本町くじ野川の橋杭園地
2024年03月30日
3 災害時の行動と備え
 民生児童委協が研修会  (新宮市 )

 和歌山県社会福祉協議会地域福祉部副部長で、災害ボランティアセンター所長でもある南出考氏による「災害時における民生委員のやるべきこと」の講演が25日、新宮市福祉センターであった。約40人が参加。災害時の行動や備えについて考えた。

 新宮市民生委員児童委員協議会(小内潤治会長)の研修会として実施した。南出氏は、自らも支援に出向いた能登半島地震に言及。「家屋倒壊の被害が多数発生している。被災者は、いまだに厳しい避難生活を余儀なくされている。断水の復旧は遅れており、まだまだ水が通っていない状況」などと話した。

 被災地の家屋の写真を映し出し「家屋が50㌢以上沈下していた。液状化した地域もたくさんあった。印象的だったのは、門松やしめ縄が飾られたままの家が多かった。誰も悪くないのに日常が一変していた。生活の落差を思うと胸が締め付けられた」と語った。

 「生かされた命の尊さ」に言及。「自分自身の役割は何か。被災によりつながりをなくした人もいる。そういう人とつながって励ますために動いている気がする。一人ではできないことを、仲間と協力してできるようにしていくことが役割かと」と力を込めた。

 人間関係の構築の重要性も強調した。「被災地に入ると、絆やつながりが大事とよくいわれる。普段つながりを強める取り組みをしているだろうか。孤立や孤独を深めてしまわないように、お互いが気にかけ合い、励まし合い生きていく。災害時も同じ。コミュニケーションを取りつながることが大事」と訴えた。

 発災後の関係構築は困難であることを説明。「だからこそ、日頃からつながりを築いておく必要がある。初めましてをできるだけなくしておくのが、備えの一つ。日頃から顔の見える、笑顔の見える関係づくりを」と呼びかけた。

 「被災者はよく、防災のことを家族や友人、隣人ともっと話しておけばよかったと言う。災害はいつ起こるか分からない。備えができるうちはまだいい。誰もが防災の担い手。大切なものを守るため、失わないため」と伝えた。

(2024年3月30日付紙面より)

民生委員児童委員に必要な行動と備えを考えた=25日、新宮市福祉センター
講話する南出考氏
2024年03月30日
4 ポケモンのふた設置
 那智勝浦町や串本町など  

 那智勝浦町や串本町をはじめ県内5カ所に、アニメ「ポケットモンスター」(ポケモン)のキャラクターがデザインされたマンホールのふた「ポケふた」が設置されることになり、そのお披露目式が25日、和歌山県庁であった。各町の名所を背景にした、色鮮やかなデザインが明らかになった。

 ポケモンは、ゲームソフトを原作としたテレビアニメ。人気を博し映画化もされ、スマートフォン向け位置情報ゲーム「ポケモンGO」も登場している。そのキャラは森やUFOなどさまざまなものを象徴しており、各町に適したキャラが選ばれてポケふたにデザインされている。

 那智勝浦町は那智の滝を背景に森のキャラとなっており、大門坂駐車場に4月中旬から4月下旬に設置を予定。串本町はロケットを背景に星、宇宙生物、磁力のキャラが配され、設置は4月下旬の予定となっている。設置されたポケふたは順次、「ポケモンGO」のゲームマップ上に登場する。

 その他の設置場所は、和歌山市、高野町、白浜町。ポケふたは株式会社ポケモンが自治体へ無償で寄贈し、設置や管理は自治体が行う。3月19日現在で33都道府県に333枚が設置され、それぞれが専用デザインとなっている。

(2024年3月30日付紙面より)

披露された那智勝浦町(中央)と串本町(右端)の「ポケふた」(和歌山県提供)
2024年03月30日
5 第1回定例会一般質問②  古座川町議会  
2024年03月30日
6 現地確認し報告案を検討  技術検討委が第4回会合  (八郎山トンネル )
2024年03月30日
7 事故防止への意識高めて  ランドセルカバーなどを贈呈  (交通安全協会新宮支部 )
2024年03月30日
8 元気に100歳を目指そう  太田地区老人クラブ講演会  (那智勝浦町 )
2024年03月30日
9 御浜町人事異動   
2024年03月30日
10 能登半島地震被災地へ  義援金、共同募金などに託す  (御浜町 )
2024年03月30日
11 熊野MAX、紀宝が県大会へ  熊野支部予選で代表決まる  (少年野球 )
2024年03月30日
12 街がひな祭り一色に  40カ所でキーワードラリー  (熊野市 )
2024年03月30日
13 指定文化財のパネル展  まなびの郷で18点飾る  (紀宝町 )
2024年03月30日
14 お悔やみ情報
  
2024年03月24日
15 高齢者にタクシー券
 移動支援や免許返納促進  (新宮市 )

 新宮市が自動車の運転免許を持っていない75歳以上の高齢者などにタクシー券を配布することが、市議会での予算の成立により決まった。金額は1人当たり1万2000円分。4月から対象者に申請書の送付を行う予定という。

 移動手段のない高齢者などへの支援や、運転免許返納の促進を目的とした取り組み。新宮市は高齢化率が2月末の時点で38・87%に達した「超高齢化社会」となっており、安全面を考えればなるべく高齢者に運転免許を返納してもらうのが望ましい。

 しかし都市部と比べ、列車やバスなどの公共交通網が未発達なため、高齢者も自動車がなければ生活が困難で、運転免許を返納しづらい実情がある。旧市外はなおさらで、山間部は買い物や通院も自動車なしでは不便極まる。これらの解決の一助になればと市は事業実施を決めた。

 対象は具体的には、新宮市内に在住(施設入所者を除く)する75歳以上で、最初から運転免許を持っていない人。または全年齢で、すでに運転免許証を返納したことを示す書類がある人となる。さまざまな事情で運転免許を返納した若年者にも考慮し、年齢に下限は設けず書類があれば対象と認めるという。

 ただ市は、市内在住の75歳以上は把握しているものの、返納済みも含めた運転免許の有無は把握していない。このため、申請書は75歳以上の市内在住者全員に送る予定という。6000人から7000人ほどいるため時間がかかるが、担当課は「6月までには送りたい」と考えている。75歳未満の免許返納者に関しては、基本的に窓口での申請となる。

 タクシー券は来年3月末まで使える。市内で営業する全てのタクシー会社で利用できる。500円もぎりの24枚券となる。

(2024年3月24日付紙面より)

停車して客を待つタクシー=22日、JR新宮駅
2024年03月24日
16 リハビリ視点の被災地支援
 三上幸夫教授が講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立温泉病院で19日、広島大学病院リハビリテーション科の三上幸夫教授による講演会「令和6年能登半島地震における災害リハビリテーション医療~広島JRATの活動と今後の課題~」があった。新宮・東牟婁の市町村と県から保健師ら約40人が出席し、被災地支援におけるリハビリ視点の重要性を学んだ。

 温泉病院と、院内に設置されている和歌山県立医科大学のリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所が主催。日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)は、リハビリの観点から避難所の環境アセスメントや、生活不活発病、災害関連死の予防を行うチーム。三上教授はその一員として、1月に能登半島地震の被災地で活動した。

 三上教授はJRATの結成経緯について「阪神・淡路大震災後には拠点病院や広域搬送ネットワークの整備が進められたが、2011年の東日本大震災では、長引く避難所生活で精神的に病んだり、身体機能が衰えてしまったりする方が多く出た。体や心のケア、保健医療の重要性が見直されて発足した」と説明。「救命救急を担う災害派遣医療チーム(DMAT)とは逆に、JRATは被災者が地域社会に戻っていくのを支援する『出口戦略』を担う」と述べた。

 能登半島地震の被災地について「医師や理学療法士、作業療法士などのチームで現地入りした。目立つけががなくても、身体の活動面に着目すると『避難中に膝を打って立てない』『片付けで腰が痛くて動けない』と圧迫骨折や腱板(けんばん)断裂が疑われる方、コルセットやつえが必要な方が多くいた」と言及した。

 石川県輪島市門前町で実施した▽起き上がれるか▽立ち上がれるか▽片足立ちできるか―を基準としたリハビリ視点のトリアージ手法も紹介した。

 課題面として、JRATの存在や意義が十分認知されていなかったことや、被災地における福祉用具・義肢装具の入手の困難を挙げ「逃げることも大切だが、逃げきった方々にいかに地域社会に戻っていただくのか、災害関連死をどう防ぐのか。今後のため、和歌山県のJRATのことも知っておいてほしい」と呼びかけた。

 堀順一郎町長は「保健師だけでなく、多くの方に理解いただく必要がある話。その第一歩」と話していた。

(2024年3月24日付紙面より)

保健師らが耳を傾ける=19日、那智勝浦町立温泉病院
三上幸夫教授が講話
2024年03月24日
17 本格的な能を奉納
 観世流 武田友志さん  (熊野速玉大社 )

 観世流能楽師の武田友志さんの歌と舞の奉納が20日、熊野速玉大社(上野顯宮司)であった。約20人が見守る中、古来より伝わる歌と舞を披露した。

 武田さんは、重要無形文化財総合指定保持者で、26世宗家観世清和、父武田志房に師事。3歳で鞍馬天狗(てんぐ)「花見」で初舞台、海外公演にも多数参加し、小中学校生や外国人、初心者のためのワークショップなど、能の普及活動にも努めている。同大社では7年ほど前に能を奉納したことがあるという。

 今回は前日に熊野那智大社で奉納したほか、那智勝浦町下和田の大泰寺で能の体験教室を開いていた。熊野速玉大社ではまず、拝殿で参拝。上野宮司はあいさつで、「新宮」の由来や熊野三神の来臨、熊野速玉大社の創始などを説明し「神様の大きな力を頂きよみがえる、熊野信仰に思いをはせながら奉納をいただければ」と話した。

 奉納は同大社の双鶴殿で行われた。武田さんは能の歴史や能楽の構成、能面などを解説。「能面をゆっくりと下や上に向けて表情をつける。世界で顔で演技をしない芸能はなかなかない」などと話した。

 この後、能の「高砂」と「羽衣」の歌や舞を披露。武田さんは低い声を響かせ、また扇を手にゆっくりと力強く舞った。参加者は静かに観覧し、盛んな拍手で称賛していた。

 市内から訪れた50代女性は「能は神社で奉納しているのを見たことがあったが、ちゃんとゆっくりと見たのは初めて。近くで見られて良い経験をさせてもらった。興味深い話もされていて、今後も見てみたいと思った」と話した。

(2024年3月24日付紙面より)

本格的な能の歌や舞を観覧した=20日、熊野速玉大社の双鶴殿
能面について説明する武田友志さん
2024年03月24日
18 「地震 津波 すぐ逃げろ」
 鵜殿3組自主防災会が設置  (紀宝町 )

 南海トラフ巨大地震に備えて、紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎会長)は22日、地区内に地震・津波発生時の迅速な避難を呼びかける看板を設置した。

 330世帯が所属する鵜殿3組自主防はこれまで、津波一時避難場所近くの高台に防災備蓄倉庫を建設、避難訓練の開催やチラシ配布などで、防災に努めてきた。

 今回、多くの区民の目に付くよう、住宅地と道路沿いに看板を設置。「地震 津波 すぐ逃げろ」などとともに、家族が避難するイラストを添えた。

 「1秒でも早く海抜20㍍を目指して避難してください」「家の耐震補強や家具の転倒防止を」「約1週間分の水・食料を自分で準備して」「避難場所や避難路を何度も確認して」などと記し、地震・津波への備えも呼びかけている。

 看板は縦90㌢、横130㌢。鵜殿地区で新宮紀宝道路紀宝南ランプ他改良工事を請け負うユウテック株式会社(有城和哉代表取締役)が地域貢献の一環で協力し、4枚作成した。現在、2カ所に設置しており残り2枚も今後、取り付けるという。

 ユウテックは防災備蓄倉庫の周辺整備にも協力しており、森倉会長(73)は「大変ありがたい」と感謝し「看板が地震・津波に対する防災意識向上につながれば」と期待を寄せていた。

(2024年3月24日付紙面より)

南海トラフ地震に備えた看板を設置=22日、紀宝町鵜殿
2024年03月24日
19 教職員の異動発表㊤  和歌山県教育委員会  
2024年03月24日
20 雪まつりの義援金託す  南紀くろしお商工会  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
21 捕鯨文化ゆかりの地巡る  日本遺産ウォークに23人  (太地町 )
2024年03月24日
22 一般会計当初予算など可決  第1回定例会が閉会  (那智勝浦町議会 )
2024年03月24日
23 13人が学び深める  教養講座「パステルアート教室」  (新宮市 )
2024年03月24日
24 「優しい心」忘れずに  マリア保で卒園礼拝  (新宮市 )
2024年03月24日
25 防火や防災を学び卒団  王子ヶ浜少年消防クラブ  (新宮市 )
2024年03月24日
26 地域脱炭素移行に向け  那智勝浦町の人事異動  
2024年03月24日
27 過去10年で最大規模  和歌山県の人事異動  
2024年03月24日
28 紀和路のクマノザクラが見頃に  熊野市  
2024年03月24日
29 思い出抱え巣立つ  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2024年03月24日
30 楽しい時間を共に  鵜殿保育所でお別れ会  (紀宝町 )
2024年03月24日
31 熊野青藍高校に正式決定  県議会での議決を報告  (紀南地域高校協 )
2024年03月24日
32 思い出の園舎を後に  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
33 人生観や価値観を築いて  近大新宮で中学校修了式  
2024年03月24日
34 お悔やみ情報
  
2024年03月09日
35 宇宙に興味を持って
 「はやぶさ2」水野貴秀教授  (那智勝浦町・下里水路観測所に )

 小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」に搭載されたレーザー距離計「LIDAR(ライダー)」などのハードウエア研究開発を行った宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の水野貴秀教授が7日、那智勝浦町の第五管区海上保安本部下里水路観測所(鈴木充広所長)を訪問した。

 水野教授は月惑星や小惑星を探査する際に必要とされる光や電波を使った「距離を測る技術」をテーマに研究。同観測所が行う人工衛星レーザー測距観測(SLR)の機器などに興味を持ち、見学を依頼した。

 施設や観測業務の見学の後には所員向けの講演もあり、宇宙探査機の歴史やライダーの構造について解説。今年1月20日未明に月面着陸した小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」の着陸用レーダー開発を担当したことにも触れ「『着陸しやすい場所に着陸する』のではなく、『降りたいところに降りる』という点で、大きな質的転換点となった」と語った。火星衛星探査計画(MMX)で2026年度の打ち上げを目指して開発中の探査機に搭載される光パルス検出IC「LIDARX」を採用したライダーのフィールド試験の様子なども見せた。

 世界で初めて小惑星イトカワのサンプルを地球へ持ち帰った「はやぶさ」初号機に関するエピソードも紹介。「オーストラリアのウーメラ砂漠に落下したカプセルをヘリコプター上から確認した。今でもフラッシュバックするくらい、特別な瞬間だった」と振り返った。

 9日に迫るロケット「カイロス」初号機打ち上げについて「一人のエンジニアとして、ロケット打ち上げに期待している。ぜひ成功させていただきたい」と期待を寄せ「多くの方に宇宙に関心を持ってもらえることがうれしい。JAXAの管制室にも一般の方々からのメッセージを張ってあり、最後の一踏ん張りという時に、そうした言葉が心に染みた」と語った。

 鈴木所長は「100㍍~100㌔という距離を一つの、しかも小型の装置で測距するライダーの技術には驚いた」と語り「宇宙といっても観測や探査、ロケット打ち上げなどさまざまな分野があり、いろいろな形で生活に役立っている。分野は違えど情報交換し、われわれもより良い観測業務につなげたい」と話していた。

(2024年3月9日付紙面より)

小型月着陸実証機「SLIM」について語る水野貴秀教授=7日、那智勝浦町の下里水路観測所
2024年03月09日
36 将来的なごみゼロ目指し
 たばこ組合紀南支部が清掃活動  (新宮市 )

 和歌山県たばこ商業組合紀南支部(塩崎伸一支部長)は7日、新宮市役所と市保健センター周辺で清掃活動を実施した。会員18人が、協力しながらごみ拾いに励んだ。

 同組合女性部(大谷敏子部長)を中心に、たばこのポイ捨て禁止や未成年による喫煙防止などの啓発を目的に活動。1997年度から清掃を始めて以来、26年間、年に25回ほどのペースで行われている。

 会員たちはそろいのチョッキを身に着けると、作業を開始。火ばさみやごみ袋を手にしてのぼりを掲げながら道端に落ちている紙くずやたばこの吸い殻などを拾っていった。

 大谷部長は「細かなごみはあったが、全体的に量は少なく皆さんのマナーの良さがうかがえる。将来的なごみゼロを目指し、引き続き活動に取り組んでいきたい」と話していた。

 次回は14日(木)に、新宮市の黒潮公園周辺で清掃活動を行う予定としている。

(2024年3月9日付紙面より)

活動に参加した和歌山県たばこ商業組合紀南支部の皆さん=7日、新宮市役所周辺
協力してごみ拾いに汗を流した
2024年03月09日
37 祝いと前途への期待寄せ
 町立中学校一斉に卒業式  (串本町、古座川町 )

 串本町、古座川町の町立中学校が8日、一斉に卒業式を挙行し3年生へ祝いと前途への期待を寄せて次のステージへと送り出した。

 串本町立串本中学校(濱﨑和司校長)は39人(男子22、女子17)の卒業を認め、一人一人に証書を授与。濱﨑校長は39人全体の良さをたたえ、「ありがとう」の気持ちを大切にしてさらに成長することを前途に期待した。

 来賓の祝辞や紹介、祝電の披露を経て、濱﨑校長から和田久朋那さん、同校育友会の杉本真弓さんから下地姫愛さんに卒業記念品を贈呈。在校生を代表して山本大駕さん(2年)が送辞を述べ、3年生を代表して浦地巨輝さんは3年間の学校生活を振り返りたくさんの人たちとの関わりの中で自分たちは成長したとし、教職員や家族らへの感謝と在校生への思いを掲げるなどして答辞とした。終盤は歴代生徒の伝統となっている合唱。在校生は歌「ひまわりの約束」、卒業生は歌「正解」を一丸で会場に響かせ、その歌詞に思いを乗せて交わし合った。

 串本町内では4校計78人、古座川町内では2校計29人が卒業。両町とも小学校卒業式は21日(木)に一斉挙行(6年生欠学年の学校を除く)する予定。

(2024年3月9日付紙面より)

卒業証書を得て会場をあとにする3年生=8日、串本町立串本中学校
2024年03月09日
38 午前11時1分12秒に打ち上げ予定
 9日、ロケット「カイロス」初号機  

 スペースワン株式会社は8日、「カイロス」初号機の打ち上げ時間を9日午前11時1分12秒に設定したと発表した。

 打ち上げ時間帯は午前11時17分12秒までとした。打ち上げ当日の天候判断については、9日午前6時30分ごろ行う予定にしている。

(2024年3月9日付紙面より)

2024年03月09日
39 生活の在り方を考える  熊野川町でワークショップ  (新宮市 )
2024年03月09日
40 すてきな未来を願い  みくまの支援学校高等部で卒業式  (新宮市 )
2024年03月09日
41 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問(終)  
2024年03月09日
42 「30年計画やり遂げる」  三軒一高氏が出馬表明  (太地町長選 )
2024年03月09日
43 親子でセキュリティー見直す  市野々小でSNS講座  (那智勝浦町 )
2024年03月09日
44 2人が感謝の気持ち胸に  熊野川中で卒業式  (新宮市 )
2024年03月09日
45 新しい道へ一歩踏み出す  太地中学校で卒業式  (太地町 )
2024年03月09日
46 頂いた命供養し尊さ思う  本廣寺で鳥獣慰霊祭営む  (県猟友会東牟婁支部 )
2024年03月09日
47 挿絵の眺め方を教わる  読書活動推進フォーラム  (古座川町教育委員会 )
2024年03月09日
48 皆伐された山腹に移植  佐田で「七川桜植樹会」  (古座川町 )
2024年03月09日
49 元気いっぱいボールを蹴り  うどの幼でサッカー教室  (紀宝町 )
2024年03月09日
50 ロープ渡りなどに挑戦  消防本部で防火フェスタ  (熊野市 )
2024年03月09日
51 移住者同士で楽しく交流  地域おこし協力隊も参加し  (紀宝町 )
2024年03月09日
52 農家モデル“見える化”が好評  かんきつ就農後もサポート  (御浜町 )
2024年03月09日
53 「春よこい」が大盛況  新宮市の3商店街に活気  
2024年03月09日
54 東牟婁地域に夜間中学  2026年開校の方針  
2024年03月09日
55 お悔やみ情報
  
2024年03月06日
56 首相官邸に「春」届ける
 増田綱紀さんの絵が永田町へ  (太地町 )

 太地町の増田綱紀さん(75)が描いた風景画「吉野」と「春爛漫(らんまん)」が東京都千代田区永田町の首相官邸に飾られることになった。作品は9日(土)に増田さん宅から東京へ搬送される。2作品とも油彩F100号。桜満開の吉野山を描いた絵画が岸田文雄首相の元に一足早い春を届けそうだ。

 増田さんによると、美術・工芸の一般社団法人「光風会」(東京都豊島区)が発行する出版物に2作品が掲載され、絵画を探していた首相官邸の事務局の目に留まったという。増田さんは「春の暖かい雰囲気の絵を探していたそうだ。まさか選ばれるとは夢にも思わなかった。光風会の近畿ブロックで初とも聞いた。支えていただいた方々のおかげ」と話す。

 「春爛漫」は2年前、「吉野」は1年前の作品。「あの場所にほれ込んで毎年描いている。描き出すと没頭してしまう。飾られる期間は聞いていないが、桜の風景を楽しんでもらえればうれしい」と笑顔を見せた。

 増田さんは光風会主催の公募展で8回の入選を重ね、2022年に会友推挙となった。熊野地方の絵画愛好家でつくる「筆島会」の会長を務める。和歌山県美術家協会会員、熊野美術家協会会員。

(2024年3月6日付紙面より)

増田綱紀さんと首相官邸に飾られる作品「吉野」(増田さん提供)
「春爛漫」
2024年03月06日
57 ベトナムへの絵手紙託す
 藤紀流家元の藤紀実美さんに  (那智勝浦町 )

 日本とベトナムの文化交流事業で20日(水・祝)からベトナムへ渡航する藤紀流二代目家元の藤紀実美さんに2日、那智勝浦町内で絵手紙教室を開く阿部由美子さんが生徒と共に描いた絵手紙65枚と色紙を託した。

 藤紀さんは、将来日本で働くことを目指す学生たちが学ぶベトナムのフックグエン日本語学校で日本文化を伝えており、渡航は今回で3回目。日本舞踊を披露する他、日本の音楽や浴衣、法被、アート、クマノザクラなどさまざまなものに触れてもらうワークショップも開いている。今回は日本の絵手紙を知ってもらおうと、阿部さんに協力を依頼した。

 色とりどりの絵手紙には、日本固有の植物であるツバキや着物、現地で人気の日本アニメが描かれており「シンチャオ(こんにちは)」「ティ(好き)」などのベトナム語のメッセージも入っている。

 阿部さんは「絵手紙は人に渡すためのもの。海を渡って現地の方々に届けてもらうのがうれしい」。藤紀さんは「日本に興味を持っている学生ばかりなので、喜んでくれるはず」と感謝していた。

(2024年3月6日付紙面より)

阿部由美子さん(左)と藤紀実美さん=2日、那智勝浦町の脇仲会館
色とりどりの絵手紙
2024年03月06日
58 彩絵檜扇が県文化財に
 熊野速玉大社が所蔵  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)が所蔵する「彩絵檜扇(さいえひおうぎ)」を、新たに和歌山県文化財に指定したことを4日、県教育委員会が発表した。同大社関連の県文化財はこれで10件となった。

 新たに県文化財となった彩絵檜扇は、同大社の神宝の一つとされていたが、明治時代中期に一度は行方が分からなくなっていた。佐藤春夫が買い戻し、その子孫が奉納して戻った。27枚のヒノキを材料に作られた扇で、大きさは縦が39・4㌢。片面にはフジバカマやススキが、もう片面には松や竹が描かれている。状態は極めて良好という。

 光学調査などの結果、足利義満らが1390年に同大社へ奉納した国宝「古神宝類」に含まれる檜扇群と顔料が共通し、元々は一連の作品だった可能性が極めて高いと判断された。

 なおこれまで、同大社所有の県指定文化財の件数は、美術工芸品が7件、有形民俗文化財が1件、史跡が1件だった。また今回、彩絵檜扇のほか3件も、新たに県文化財に指定された。

(2024年3月6日付紙面より)

新たに県文化財に指定された熊野速玉大社の彩絵檜扇(県教育委員会提供)
2024年03月06日
59 初号機成功を祭神に祈願
 木葉神社で諸団体関係者  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で4日、有志による「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ成功祈願祭」が執り行われた。

 スペースワン株式会社が発表した初号機の打ち上げ日時(9日午前11時~正午)に向けて広まる無事成功の期待が形となった、関係諸団体関係者の私人参列による祈願。

 当日は町、町議会、田原区、和歌山東漁業協同組合、同社から21人が参列し、井谷宮司や古座神社の石田保宮司と共に礼を尽くして初号機の成功(人工衛星の軌道投入まで達成)を願った。

 このロケットは、串本町田原地内に射点がある射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる計画で、田原はその最至近の見物場所という点で有志はこの場所で祈願をすることにしたという。神事を経て町長の田嶋勝正さんは「今日は打ち上げの成功と訪れる皆さんの安全安心を願った。必ず成功するよう、まちの方も万全を尽くしたい」、田原区長の筒井政士さんは「まずは成功してほしい。そして宇宙産業が地元に根付き、家族が増え小学校がにぎやかになり田原区の少子高齢化や人口減がちょっとでも緩やかになれば」とそれぞれコメント。同社企画・営業・渉外本部課長の村部昭憲さんは「このような祈願祭を設けていただき、非常にうれしい限りです。地元ではわれわれの事業がまちの起爆剤といわれていますが、われわれにとっては宇宙産業を加速する上で皆さんの協力が一番の起爆剤。地元とスペースワンが共存共栄していけるよう、このまちに盛り上がっていただけたら」とそれぞれに思うところを語った。

(2024年3月6日付紙面より)

ロケット「カイロス」初号機の成功を願い祈願祭を執行=4日、串本町田原の木葉神社
祭神への礼を尽くして祈願する田原区長の筒井政士さん
2024年03月06日
60 アベンジャーズ颯(男子)、なちC(女子)がV
 那智勝浦町春季ソフトバレー  
2024年03月06日
61 80人が練習の成果競う
 那智勝浦町総体卓球大会  
2024年03月06日
62 新宮スポ少が3位入賞
 県小学生サッカーABリーグ  
2024年03月06日
63 強い腸をつくるには?  わがら広角がヤクルト健康教室  (新宮市 )
2024年03月06日
64 湯川の「みなと橋小春」  昨年秋から3回目の開花  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
65 園児が売り買い体験  おみせやさんごっこ  (はまゆう・こども園 )
2024年03月06日
66 植地宣之展~熊野物語~  世界遺産熊野本宮館で  (田辺市本宮町 )
2024年03月06日
67 13人がごみ拾いに励む  たばこ組合紀南支部が清掃活動  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
68 働き盛りこそ「睡眠」を  メンタルヘルスセミナー  (新宮市 )
2024年03月06日
69 南葵音楽文庫を解説  誕生の経緯など講話  (新宮市 )
2024年03月06日
70 甘くておいしい!  三輪崎小で「ポン菓子大会」  (新宮市 )
2024年03月06日
71 地域伝統の「かきまぜ」  食推主催で作り方の教室  (新宮市 )
2024年03月06日
72 子どもたちの自由な画風を  喫茶きよもんで「パンダ教室」作品展  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
73 一日も早い復興願って  能登半島地震被災地に義援金  (北山中 )
2024年03月06日
74 火災に備え技術高める  消防団が集い総合訓練  (新宮市 )
2024年03月06日
75 結果を報告し活動終える  串本町チームが町長表敬  (ジュニア駅伝 )
2024年03月06日
76 今後の事業の考えを確認  串本町役場で第2回会合  (串本古座高校地域協議会 )
2024年03月06日
77 反射板付きバッグ届ける  小学1年生の交通安全願って  (JAみくまの )
2024年03月06日
78 心と体、大切に守ろう  「にじいろ」先生が授業  (井田小 )
2024年03月06日
79 莊司龍成選手が優勝  三重県少年柔道大会  (紀宝柔道会 )
2024年03月06日
80 学校適正規模の進め方協議  紀宝町総合教育会議  
2024年03月06日
81 当初予算、過去最大に  大畑町長が施政方針演説  (御浜町議会開会 )
2024年03月06日
82 第三の場所で時間共に  初の「kokoroカフェ」  (紀宝町 )
2024年03月06日
83 花咲く日を楽しみに植樹  百間ぐら下のトイレ周辺へ  (新宮警察署など4団体 )