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2020年09月20日
1 「故郷や家族に感謝」
 漁野理子さんが3位入賞  (日本学生陸上競技対校選手権大会 )

 太地町出身の漁野理子さん(早稲田大4年)が、11日に新潟県のデンカビッグスワンスタジアムで開かれた「第89回日本学生陸上競技対校選手権大会」(通称・日本インカレ)の女子走り幅跳びにおいて3位入賞を果たした。6㍍04の記録を残した漁野さんは「目標は優勝だったが自分の力を出し切れた。表彰台に上れたことを自分自身で評価したい」と語った。

 小学1年生で陸上に出会い、中学、高校と活躍の幅を広げてきた漁野さん。小学6年生で全国大会3位入賞を果たし、中学3年生で国民体育大会(国体)に出場し、近畿大会でも4位の成績を収めた。新宮高校入学後も国体やインターハイに出場し、早稲田大へと進んだ。

 大学2年で関東インカレ3位、日本インカレ4位に入賞し、3年でも関東インカレ3位となり日本インカレに出場した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客で実施された今大会が最後の日本インカレとなった漁野さんは「けがもあった。周囲のレベルが高く、ついていくのが大変だった。小学生以来、全国の表彰台に上ることがなかったので、応援してくれる方々への恩返しやチームの上級生として活躍したい気持ちがいっぱいだった」とこれまでを振り返った。

 背中を追う後進に対して「良い記録が出ない時期が続いた。いろいろ経験してようやく自分の力が試合で発揮できるようになってきた。辛い時のほうが多いがくじけずに頑張ってほしい」とエール。

 故郷や家族には「小学校の時にスポーツクラブで陸上に出会ったからこそ今の自分がある」。

 「家族の理解や多大なサポートがあったからこそ、ここまで陸上を続けてこられた。喜んでもらえる結果が出せて良かった。感謝しています」と語った。

 10月には基準記録を突破した選手のみが参加できる日本陸上競技選手権大会に出場が決定している。漁野さんは「出たくても出られなかった最初で最後の大会。これまでやってきたことを悔いなく出して入賞できるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

 半生を費やした競技人生の引退を決意した漁野さん。終止符を打つべく最後の大舞台に挑む。

(2020年9月20日付紙面より)

漁野理子さんが日本インカレ走り幅跳び競技の3位に入賞した(早稲田大学競走部提供)
2020年09月20日
2 規模縮小し厳かに式典斎行
 宇久井神社例大祭・宵宮祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井神社(男成洋三宮司)例大祭の宵宮祭が18日、本殿であった。毎年多くの人でにぎわうが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から宵宮と本宮の規模を縮小。神職や祭典役員、党家(とうや)講など関係者のみが参列して厳かに式典が斎行された。

 例年の宵宮では、式典後に宇久井青年会と秋葉会による神楽の奉納や宇久井婦人会による踊りが場を盛り上げ、盛大に餅まきが行われているが今年は取りやめとなった。

 式典では祭典委員長の亀井二三男さんが「祭典委員会で協議し、規模を縮小して例大祭を執り行うことになった。神輿(みこし)や御船も出したかったが密を避けるために取りやめました。来年こそは派手にやりたいと思う」とあいさつした。

 熊野那智大社から出仕した林美喜(よしき)権禰宜(ごんねぎ)が神事を執り行い、祝詞を奏上。出席者が玉串をささげた。

 式典後の神酒拝載(しんしゅはいたい)では林権禰宜が「あさっての本宮も天気に恵まれ、良いお祭りになるように心より祈願しております」と述べ、手にした杯で乾杯した。

 本宮は20日午前9時から式典のみ行われ、秋葉会と青年会が神楽を奉納する。

(2020年9月20日付紙面より)

規模を縮小し宵宮祭が斎行された=18日、那智勝浦町の宇久井神社
さまざまな思いを胸に乾杯した
2020年09月20日
3 チーム矢渕で最高の思い出
 矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長、生徒231人)は19日、体育祭を開催。「矢渕しか勝たん!!~咲き誇れ君色の華~」をテーマに、生徒たちはグラウンドいっぱいに走り回り、爽やかに汗を流した。

 全生徒が駆け足で入場。竹原校長が「今日は素晴らしい天気になった。生徒同士がつながり合い、エネルギーを発散してください」、石垣芽愛実行委員長は「各チームが練習してきた成果を発揮して、優勝を目指しながら楽しむことを大切にしましょう」とあいさつした。

 6チームの各リーダーが「チーム矢渕で最高の思い出になるよう全力で頑張ることを誓います」と宣誓した後、競技開始。学年別の100㍍走や大縄跳びなどを繰り広げた。

 午後からは、クラブ対抗や全校リレーなどがあり、保護者やクラスメートから応援を受けて力走した。本年度は新型コロナウイルス対策として、生徒の同居家族のみが観戦した。

(2020年9月20日付紙面より)

選手宣誓する各チームのリーダー=19日、紀宝町立矢渕中学校
縄跳び競技で白熱する
2020年09月20日
4 みんなで踊って汗流す
 よさこいソーラン教室開講  (新宮市 )

 新宮市のくろしお児童館で17日、よさこいソーラン教室の開講式が開かれた。小学生11人が参加し、久しぶりの練習に笑顔で汗を流した。

 黄色のTシャツがトレードマークの同館のよさこいチームは、毎年新宮秋まつりや佐野柱松、南紀海彩まつりなどでダンスを披露している。例年は4月に開講しているが、今年は新型コロナウイルスの影響で延期になっていた。

 この日は講師の前田優香さんと一緒にヒップホップダンスの基本ステップ「ランニングマン」を練習。2㍍以上の距離を取るなどの感染対策をしながら、楽しく体を動かした。休憩時間には昨年練習した「パプリカ」や「Make you happy」の曲を流して踊り出す姿も見られた。

 前田さんは「今年は発表の場であるお祭りも中止になったので、ステップ練習などを中心にやっていくつもり。制限も多いが、来年に向けて少しずつ練習を積んでいけたら」と話していた。

(2020年9月20日付紙面より)

ランニングマンの練習=17日、新宮市のくろしお児童館
2020年09月20日
5 陸上競技で開幕
 他競技は10月に開催  (東牟婁地方中学校新人大会 )
2020年09月20日
6 絵本や触れ合い遊び楽しむ  ベビーママサロンに9組  (那智勝浦町 )
2020年09月20日
7 殺処分ゼロを目指し  ミルクボランティアなど講習会実施  (和歌山県 )
2020年09月20日
8 立ち止まらず夢を描こう  第27回彩雲祭  (新宮高校 )
2020年09月20日
9 運動会に向け、一致団結  相野谷中全校生徒がダンス練習  
2020年09月20日
10 ネコのぬいぐるみ手作り  紀宝町福祉セで寺子屋分校  
2020年09月20日
11 羊毛コンテストで金賞  ひつじみかん牧場  (御浜町 )
2020年09月20日
12 クマノギク咲く  熊野古道高野坂  
2020年09月19日
13 国立公園の適正管理目指し
 環境省が改善措置を回答  (総務省 )

 環境省近畿地方環境事務所は14日、総務省近畿管区行政評価局(山内達矢局長)が管内の3国立公園(吉野熊野、山陰海岸および瀬戸内海国立公園)について必要な改善措置を講じるよう通知した件に関して回答を行った。17日に同局が公表した。

 同局は3国立公園について、昨年5月から今年1月にかけて「誰もが安全で利用しやすいものとなっているか」との観点から現地の実情や関係機関の取り組みなどを調査。和歌山、奈良、兵庫の3県内6市町村(本紙エリア内では新宮市、那智勝浦町、太地町が該当)を調査対象とし、取りまとめた結果を環境省近畿地方環境事務所に通知し、必要な改善措置を講じるよう求めていた。

 調査では「公共標識において多言語対応されていたのは637基中301基」「公共標識が老朽化し、情報が読み取れないものなどが46事例」「公衆トイレまでの通路に段差があり支障を来すなどユニバーサルデザイン化に関して不十分(22事例)」「立ち入り・転落防止柵が破損。倒木により通行に支障などあり(24事例)」などが発覚した。

 通知に対し環境省は▽環境省が設置した公共標識について、計画的に多言語対応するとともに、新たに点検実施要領を作成し、これに基づく点検を実施▽地域の連絡協議会の場や文書を通じて、多言語対応や不備があるものが是正されるよう地方公共団体などに助言▽環境省が設置した公園施設について、新たに点検実施要領を作成し、これに基づく点検を実施▽危険な状態で放置されている公園施設を修繕―などの措置を実施していく構えを示している。

 回答を受け、同局は「すでに改善済みの箇所もあり、今後の措置などについても公文書で回答いただいたので信用したい」と話している。

  □     □

 国は2013(平成25)年、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」(観光立国推進閣僚会議)により、国立公園を含む自然公園などについて、外国人目線に立った多言語対応の改善、強化を図る方針を打ち出していた。

 25(令和7)年の大阪・関西万博の開催が予定されている近畿地方では、国内外の観光客の増加が見込まれる中、管内3国立公園においても各種の取り組みを着実に実施することの必要性が求められていることから、当局は3国立公園内の代表的な利用ルート(総延長約80㌔)とルート上の利用拠点において現地の実情を調査していた。

(2020年9月19日付紙面より)

市によって応急処置が施された高野坂の転落防止柵。市は現在、設置者である県に対して修繕に関して要望を行っている=18日、新宮市
2020年09月19日
14 採用目指し最終プレゼン チームナンバーワンも決定 (武者修行(R)プログラム)

 大学生向けグローバル研修を展開する株式会社旅武者(遠藤まさみ代表取締役)=東京都=は、1日から始まった「地方創生イノベーション武者修行(R)プログラム」の総仕上げとなる最終プレゼンテーションを13日、那智勝浦町の体育文化会館で実施した。

 この日は堀順一郎町長や那智勝浦観光機構(NACKT=ナクト)の村井弘和事務局長らも駆け付け、同プログラムに参加した大学生のプレゼンに耳を傾けた。投票の結果、生まぐろによる新商品開発チーム「とぅな」の「とぅ~ナツ」と、お土産新商品開発チーム「ステーキハウス」の「なまぐろちゃんハンカチ」が採用された。また、4チームの中から「とぅな」がチームナンバーワンに選ばれた。

  □     □

■効果測定の様子



 中間プレゼンを終えた各チームは課題解決などに向き合い、試行錯誤しながら11、12日に同町築地のにぎわい市場で実際に販売などを行う効果測定に取り組んだ。

 「とぅな」は甘じょっぱく、冷めてもおいしい食べ歩き商品として、ドーナツ生地で揚げた生まぐろのドーナツ「とぅ~ナツ」を、「ステーキハウス」はご当地感を盛り込んだ愛らしいマグロのイラストと町名が入った「なまぐろちゃんハンカチ」を、「まぐろーん」は生まぐろの食べ方などが27通り楽しめる「27種ど~ん」を販売した。

 「かいゆう」は観光客に知られていないお蛇浦(じゃうら)遊歩道などの名所や付近のカフェなどの情報をまとめたマップ「那智勝浦の秘蔵スポット」を観光客らに説明しながら配布した。

 「かいゆう」の的羽佑菜さん(横浜国立大3年)は「自分たちがやりたいことや伝えたいことを考えた途端にチームや計画が進み出した。この経験を生かして今後はやりたいことに踏み出したいと思う」と語った。

  □     □

■最終プレゼンでは



 13日は午前中ににぎわい市場で審査員による試食があり、午後から体育文化会館で最終プレゼンテーションが行われた。審査員はファシリテーターの吉田亮介さんとNACKTの堀千寿子さん、にぎわい市場の理事で片原魚店の片原茂晴さんが務めた。

 各チームが開発商品を懸命にプレゼンし、審査員が課題指摘やアドバイスを行った。投票は学生やファシリテーター、審査員がスマートフォンで実施した。

 集計後、吉田さんが採用商品の結果とチームナンバーワンを発表。商品が採用された「ステーキハウス」の水谷海人さん(慶應義塾大2年)、小豆澤希美さん(大阪市立大3年)、伏見こみちさん(立教大3年)、本木まつりさん(法政大2年)は健闘をたたえ合った。

 商品採用とナンバーワンに選ばれた「とぅな」の瀬戸新さん(桃山学院大3年)、光吉崇さん(桃山学院大3年)、堀江智子さん(創価大3年)、齋藤芽翠(めみ)さん(岩手大2年)には賞状が贈られ、涙を流す学生の姿も。

 瀬戸さんは「このメンバーじゃないと成し遂げられなかった」、光吉さんは「3人がとても大好き。1位が取れて本当にうれしい」、齋藤さんは「このチームで1位が取れてうれしい。良い経験になりました」、堀江さんは「本気の素晴らしさを初めて知りました」とそれぞれ思いを語った。

 その後、ファシリテーターの平川徳好さん、髙野康さん、吉田さん、旅武者人財紹介事業部の東条智子さんが「自分を認めてあげてください」「全員が町を好きになってくれて良かった」「周囲の方々から学ばせていただいたことを忘れないでください」と学生にエールを送った。

 同社によると、開発された商品はにぎわい市場の各店舗に引き継がれ、今後販売される予定だという。

  □     □

※武者修行(R)プログラム

 株式会社旅武者のベトナム法人が運営する店舗で、全国から集まる大学生がチームを組み、新規ビジネス担当者として新商品・サービス開発やプロモーション企画を自らで考え、行動し形にして顧客に届けるリアルなビジネス体験学習プログラム。今年から日本国内で実施することとなり、地域や地域住民と関わる関係人口の増加や、武者修行修了生を中心とした関係人口ネットワークの構築を目指している。

(2020年9月19日付紙面より)

最終プレゼンテーションの様子=13日、那智勝浦町の体育文化会館
ナンバーワンに選ばれた「とぅな」の皆さん
2020年09月19日
15 有事に備えて技術教わる
 会員対象にし救命講習会  (古座川町観光協会 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)が13日、中央公民館で会員を対象にした救命講習会を開き会員や職員が初期救命技術の習熟に努めるなどした。

 イベントの主催や後援により町内で人の集まる場所へ出向くことが多い同協会。今秋から人気企画「古座川ウオーク&トレッキングツアー」の事務も引き継ぐなどその機会が一層増す中、急患発生時に率先して対処する意識と技術を身に付ける目的で同講習に取り組むことを決め、会員に参加を呼び掛けた。

 コロナ禍の情勢を鑑み定員先着12人で募集。当日は事務局の2人を含め9人が参加し、串本町消防本部の職員から周囲の安全確保や意識・呼吸の確認、人工呼吸や胸骨圧迫、自動体外式除細動器(AED)の手配や使用、といった一連の流れについてダミー人形を用いた実践を交えて教わった。

 今の初期救命実践時は新型コロナウイルスの考慮も必要で、助ける人の顔にタオルやハンカチをかけて胸骨圧迫時の呼気の拡散を抑えることや人工呼吸にためらいを感じた時は胸骨圧迫だけを続けるなどの点が斬新だったという。

 現在は定員を設けて開く形を取っているため、今後も受講の機会を重ね作って習熟の裾野を広げる考え。会員の中でさらに深く学びたいという思いがあれば相応の講習会も考えたいという。

(2020年9月19日付紙面より)

初期救命技術について教わる古座川町観光協会の会員=13日、古座川町中央公民館(同協会提供)
2020年09月19日
16 地震や津波から身を守ろう
 王子ヶ浜小で減災教室  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(山本眞也校長、児童340人)で18日、県の「出張!減災教室」があった。4年生53人が地震体験車「ごりょう君」で震度7の揺れを体験するとともに、津波から身を守る方法を学んだ。

 社会科の「自然災害から身を守る活動」の一環。ごりょう君は地震から村人を救った物語「稲むらの火」のモデルとなった濱口梧陵氏から名付けられており、社会科の教科書にも掲載されている。今年は濱口氏の生誕200周年に当たる。

 地震体験では、椅子に座った状態で南海・東南海・南海の3連動型地震を想定した海溝型地震の揺れを体験。初期微動に続いて大きな揺れが来ると、児童は手すりにしがみついて体を支えていた。震度7の時に重たいピアノがはねる映像を見ると、驚きの声が上がった。

 児童は「体が飛びそうだった」「最初は大丈夫と思っていたけれど、怖かった」「30年以内に起こるといわれているが、今この瞬間起こったら大変なことになる」と感想を話していた。

 午後には東牟婁振興局による講座が行われ、地震や津波に関する基礎知識を学んだ。

(2020年9月19日付紙面より)

椅子に座って揺れを体験=18日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年09月19日
17 トルベリーノが優勝
 ホップリーグ県大会東牟婁大会  
2020年09月19日
18 観光機構や防災について議論  那智勝浦町議会一般質問  
2020年09月19日
19 福祉・教育の追加議案可決  9月定例会が閉会  (那智勝浦町議会 )
2020年09月19日
20 ナンバンギセル咲く  神倉神社の山門付近で  (新宮市 )
2020年09月19日
21 不審な郵便物に注意  新宮警察署が呼び掛け  
2020年09月19日
22 14議案承認して閉会  紀宝町議会定例会  
2020年09月19日
23 河口大橋上部、令和5年完成予定  紀宝町議会一般質問(終)  
2020年09月19日
24 国道42号、取り締まり重点に  第1回紀宝警察署協議会  
2020年09月19日
25 ヒガンバナが開花  古座川町  
2020年09月19日
26 串本沖停泊の帆船話題に  海技教育機構の「日本丸」  (串本町 )
2020年09月19日
27 9月定例会一般質問⑥  串本町議会  
2020年09月19日
28 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第20回】今日からできる食育  

 「食育」という言葉には、どうしても「無添加」や「オーガニック」というキーワードがついて回ります。これは誤解です。無添加やオーガニックや手作りが食育につながるというわけではありません。私が思う「食育」は「心の安定」と「食の自立」を目標としています。子どもたちにとって、食卓でのコミュニケーションは大切な精神安定剤だと思っています。大人と楽しく会話をしながら食べることは、子どもたちを前向きにするという研究結果もあります。そして、もう一つ大切なのが「食の自立」これは、いずれは食を自分で選択して、自分で調理し、生きていける力を付けるということです。これもまた心身を健康に保つために必要な力ですよね。食材を一緒に選んだり、お手伝いをしてもらったり、ということはすぐに浮かびますが、時間のない日々でなかなか難しいですよね? それは、予定のない休日にやるとして、私がおすすめするのが、食卓でのクイズです! これはお子さんの年齢によって内容は変わると思いますが、とっても簡単で最も取り入れやすい食育だと思うんです。

 幼稚園から低学年くらいのお子さんには、食材に関するクイズがいいと思います。例えば、かぼちゃの旬はいつでしょう?とか、大根の一番甘い部分はどこでしょう?とか。どんな風にできるかというクイズもいいと思います。土の中にできるか、土の上になるのか、木になるのか、など。食べている食材のことを知るいいきっかけになると思います。

 小学校中学年くらいからは、食べ合わせについてや、栄養のことをクイズにするのはいかがでしょうか? これはクイズにせずに、一緒に考えて調べるのもおすすめです。今はスマホ一つでなんでも調べられるので、ビタミンが多いのはどっちの食材か、とか、発酵食品はなぜ体にいいか、とか。あと、大豆に関するクイズもいいと思います。枝豆は若い大豆とか、豆腐も味噌(みそ)も醤油(しょうゆ)も大豆からできているなど、大豆はいろいろ形を変えるので、面白いですよね。食べ合わせは、揚げ物とキャベツとか、実は意味がある食べ合わせをクイズにするのもいいと思います。

 小学校高学年から中学生になると、調味料や味付けを当ててもらうのがおすすめです。「これには何が入っているでしょう?」というクイズは、お父さんも一緒に楽しめますよね。食卓が楽しい空気になること間違いなしです。

 食育はみなさんのイメージよりも、とても身近な教育です。気負わずに普段の食事のコミュニケーションツールとして活用してみてください。最後に少し宣伝になりますが、この「食育×クイズ」を広めようと、私は「しょくいずアカデミー」という「クイズ番組型食育イベント」を立ち上げました。また、レシピとクイズを動画にしたYouTube(ユーチューブ)チャンネルもありますので、ぜひ、お子さまと一緒にご覧ください。

(2020年9月19日付紙面より)

2020年09月18日
29 「SHINKO2020」開幕
 新宮高校で第27回彩雲祭  

 和歌山県立新宮高校(前田成穂校長、生徒547人)の文化祭「第27回彩雲祭」(戸石蓮実行委員長)が17日、同校で開幕し、文化部によるステージやクラスの制作展示が行われた。

 今年のテーマは「SHINKO2020」。延期になった東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げるために使うはずだった熱意を、彩雲祭にぶつけてほしいという思いを込めた。

 開会式で前田校長は「本校の校是は『文武両道』、言い換えれば『よく遊びよく学べ』です。新しい生活様式を守りつつ、2日間しっかり遊んで思い出に残る彩雲祭にしてほしい」。戸石実行委員長は「新型コロナウイルスの大騒動の中ですが、開催することができた。今までにない新しい形の彩雲祭にしましょう。手洗いなどの感染対策をしながら、全力で楽しみましょう」とあいさつした。

 オープニングを飾ったのは吹奏楽部。「Dear this moment~チーム亀サウンドを届ける~」をテーマに、「千と千尋の神隠しハイライト」や「Uptown Funk」「君の瞳に恋してる」で会場を盛り上げた。

 18日には映像による各クラスの発表や生徒会による「ロミオとジュリエット」、琴部によるミニコンサート、制作展示などが行われる。

 今年は新型コロナ拡大防止のため、25日(金)開催のスポーツフェスティバルと合わせて生徒のみの参加とした。保護者や地域の人が生徒の取り組みや作品を見ることができるよう、26日(土)午後0時30分~翌27日(日)午後3時、新宮市福祉センターで「新高展」の開催を予定している。

(2020年9月18日付紙面より)

会場を盛り上げる吹奏楽部=17日、新宮市の県立新宮高校
戸石蓮実行委員長
2020年09月18日
30 水野忠央収集の史料群
 丹鶴城旧蔵幕府史料が入荷  (新宮市立図書館 )

 新宮市井の沢の市立図書館にこのほど、紀州徳川家付家老・9代新宮城主水野忠央(ただなか)が収集した史料群の一部である「丹鶴城旧蔵幕府史料」が入荷した=写真。同図書館では現在、2009年に入荷した第1巻を含めた全35巻が郷土資料室で閲覧可能となっている。

 学習院大学図書館が所蔵する「旧丹鶴城蔵書幕府書類」を影印複製したもので、「御老中留書類」のうちの日常政務や儀礼関係が中心となっている。学習院女子大学の元教授・松尾美惠子氏が監修した。

 忠央は江戸三大国書の一つ「丹鶴叢書(そうしょ)」の刊行でも有名。忠央が収集し所蔵していた膨大な書籍や記録の多くは散逸したが、一部が学習院大学図書館に伝存していた。

 同史料では、奏者番による幕府日記や代官・領主からの問い合わせに対する幕府の回答をまとめたもの、寺社・信仰・祭祀(さいし)に係る事例を書き留めたもの、大名の上・下屋敷、抱屋敷から発生した火事の記録、江戸城中において大規模な儀礼や人事情報、城内全体に日々伝達された御沙汰書の記録、江戸幕府代官の地方支配における勤務のマニュアルなどが収録されており、国立公文書館内閣文庫や国立国会図書館にもない極めて貴重な史料群となっている。

 第35巻には「公紀私録」「進達談済写」が収録されており、新宮の風聞探索書をはじめ付家老同士の書状の記録などから、忠央の幕閣や藩政との関わりや動向を見ることができる。

 貸し出しは基本的に不可だが、34巻「珍説見聞集」と35巻に関しては同図書館1階カウンター横の「熊野の本あれこれ」コーナーに一定期間設置している。問い合わせは同図書館(電話0735・22・2284)まで。

(2020年9月18日付紙面より)


2020年09月18日
31 5年に1度の国勢調査始まる
 インターネット回答も可能  

 日本に住む全ての人を対象にした5年に1度の「国勢調査」が始まった。回答期日は10月7日(水)までで、郵送などでも可能だが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、総務省はインターネット回答の利用を呼び掛けている。

 調査は1920(大正9)年から始まり、今年で100年目を迎える。調査で得られたさまざまな統計は、政治・行政、民間企業や研究機関でも広く利用され、国民生活に役立てられる。

 紀宝町では国から任命を受けた調査員71人が全世帯を訪問し、調査票の配布、回収などを行う。調査員は写真付きの調査員証、腕章を身に着け、国勢調査員であることを確認できるようにしている。

 今回は新型コロナの影響で原則、インターホン越しで説明し、郵送、インターネットでの回答を求めるなど非接触式の調査方法を導入した。

 町では「事情などにより必ずしも非接触方法で行えない場合もあると思いますので、その際は調査員による感染拡大防止対策を徹底した上で調査に当たっていただく。ご理解とご協力を」と求めている。

(2020年9月18日付紙面より)


2020年09月18日
32 絆とその深化の思い新たに
 日ト友好130周年追悼式典  (串本町 )

 串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑で16日に追悼式典があり、日本国とトルコ共和国の各代表者が殉難将士への敬意をささげ両国友好の絆とその深化への思いを新たにする節目とした。

 この式典は、同町と駐日トルコ共和国大使館が主催する日本トルコ友好130周年事業の一環。この周年はトルコの前身・旧オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号(以下エ号とする)が樫野沖で遭難した年(1890年)を起点にして数えていて、両主催は5年ごとに同事業を計画し同碑に眠る殉難将士を追悼し両国友好の深化を重ねている。

 今年は130周年の節目に当たり、現在の同碑が建立された期日(6月3日)に合わせてさまざまな行事をする計画だったが世界的なコロナ禍の収束が見られず延期。同町がエ号遭難期日の9月16日に営んでいる月命日の大祭を同事業の陸上追悼式典へ昇格させ、町内の各代表者の数を最小限に絞り町外の各代表者はインターネット経由で参列する形で営む方向で再度調整を進めてきた。

 式中の音楽は参列する予定だった海上自衛隊呉音楽隊が収録した音源を使用。黙とうや国歌斉唱、東京ジャーミィ・イマームによる礼拝に続き、日本・トルコ協会総裁を務める三笠宮家の彬子(あきこ)さまは「両国をオンラインでつなぎ、同じ時を共有し共に祈る機会を持てたことは友好の歴史に刻まれる特別な出来事になるでしょう。この大切なひとときを胸に深くとどめ、両国の友好の歴史が途切れることなく紡ぎ続けられることを祈る」とおことば、一時帰国で列席ができなかったハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使は同碑に眠る将士の礎が世界で類を見ない友情を生むきっかけになっていることを振り返って「同じ場所に集うことがかなわずとも先人たちから引き継いだ友情を胸に心と気持ちはともにある」「真心と義理人情の上に育まれたトルコと日本の友情が人間社会の最も価値ある宝物として輝き続ける事を確信する」とビデオレターをそれぞれ寄せた。

 町内各代表者が碑前に献花し同碑に根付いている追悼歌(演奏)をささげた後、田嶋勝正町長は「この地で殉難将士のみ霊をお守りし史実と助け合う心の大切さを語り継ぎ、かけがえのない絆を育んでいくことが現在に生きるわれわれの使命。両国の絆が今以上に発展していくことを心より祈念する」と式辞を述べて締めくくった。

 感染症予防の一環で一般参列の自粛を求める一方、式典はテレビ和歌山に依頼し動画サイト経由でライブ配信。両国を含め参列できなかった人々に様子を伝えた。

 町内から代表参列した各代表者は田嶋町長夫妻、同町議会の結城力議長、樫野区の高山カヤ子区長、大島区の稲田賢区長、須江区の福島三男区長、同町トルコ文化協会の伊藤アイシェギュル代表の計7人。

(2020年9月18日付紙面より)

トルコ軍艦遭難慰霊碑に花をたむける田嶋勝正町長と直子夫人=16日、串本町樫野
2020年09月18日
33 山口酒店が優勝 第158回職場対抗ボウリング大会 
2020年09月18日
34 架空請求の郵便物に注意  串本警察署  
2020年09月18日
35 真の自己を尋ねて  横田南嶺老師が本出版  
2020年09月18日
36 癒やしと祈りの背景を  映像作家の西川昇さんが故郷で初上映会  (熊野市 )
2020年09月18日
37 一般会計歳入歳出決算認定など議論  9月定例会の全議案可決  (太地町議会 )
2020年09月18日
38 鮮やかなベニトンボ  新宮市・浮島の森で発見  
2020年09月18日
39 体操実施し健康保つ  ふれあいいきいきサロン  (新宮市熊野川町 )
2020年09月18日
40 流通の仕組みを学ぶ  相野谷小3年が「主婦の店」で  (紀宝町 )
2020年09月18日
41 賞味期限近い商品の交換会を  紀宝町議会一般質問②  
2020年09月18日
42 友好を意識する機会得る  トルコの菓子などを配布  (串本町 )
2020年09月18日
43 9月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2020年09月18日
44 お悔やみ情報
  
2020年09月17日
45 御影石の参拝所、まぶしく
 清原造園が石張り施工奉納  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で先月20日から施工が進んでいた参拝所の石張り工事が完了した。16日に奉納奉告祭が営まれ、上野宮司が石張りを施工した清原造園(新宮市王子町)の清原利一代表に感謝状を手渡した。

 同大社は1883(明治16)年、花火火災により社殿が焼失し、その後仮殿が再建。戦後、1952(昭和27)年から67(昭和42)年にかけて社殿が再建されている。

 参拝所はモルタルで施工されており、当時は群青色だったが、施工から約50年が経過していることから経年劣化により変色やひび割れがあったという。

 このたびの施工奉納は、今年7月に同大社境内にさざれ石と顕彰碑、および拝殿補強柱施工を奉納した株式会社R.LinkCorporationの椋野玲史・代表取締役会長の提案を受けたもの。

 清原造園3代目である清原代表は、21(大正10)年の創業以来、今年で100年を迎えることや日頃の感謝を伝える機会にと工事を快諾。奉納に至った。

 完成した参拝所は、拝殿と合わせて白い御影石を使用。これまで木製だったスロープも滑らないよう石に加工を施し新調した。清原代表と息子の勇一(はやかず)さんも自ら施工に当たった。

 奉納奉告祭を終え、清原代表は「当社にとって創業100年の記念の年に奉納させていただき感謝しています」。

 上野宮司は「立派な石張りに感謝しています。また、3代目である代表と4代目を担うご子息が自ら施工する姿に感動しました」と感謝。

 鎌倉時代に制定された「御成敗式目」の第一条より「神は人の敬によりて威を増し 人は神の徳によりて運を添ふ」を引用し「一生懸命ご奉仕いただいた。私たちもこれからも一生懸命祈りをささげたい」と話していた。

(2020年9月17日付紙面より)

(左から)清原勇一さん、由美さん、利一代表と上野顯宮司=16日、熊野速玉大社
奉納奉告祭の様子
2020年09月17日
46 PCR検査所の開設を計画
 ドライブスルー方式で検討  

 新型コロナウイルスに対応するため、新たに「紀南地域検査センター」を設けてドライブスルー方式でPCR検査を実施する計画が発表された。詳細は検討中だが紀南医師会が医師、紀南病院が職員を派遣して月~金曜の午後1時から3時まで運営する。かかりつけ医の紹介が必要で、1日12人が限度という。

 県の委託事業として計画され、14日に開催された紀南病院組合議会(下克彦議長、議員11人)の全員協議会で説明があった。

 協議会では10月1日(木)開会予定の同院組合議会定例会の議案などを話し合った。定例会議案は手数料条例、補正予算、令和元年度病院事業会計決算の3議案。病院管理者の大畑覚御浜町長は「コロナの終結が見通せず、新たな対応を検討している。病院の経営健全化にも意見を賜りたい」と述べ、議員各位の協力を要請した。紀南病院ではコロナ患者専用として4床を用意している。

 また、事務局が病院経営の7月までの現況を説明。それによると事業収益は12億3081万円で昨年比13・3%(1億8900万円)の減。うち入院収益は6億6212万円で同17・1%(1億4330万円)、外来収益は2億8176万円で同12%(3860万円)の減となった。

 コロナ感染症の影響で、患者自身が不要不急の診察を自粛する傾向が見られるという。きなん苑は1545万円で51%(522万円)の増だが、全体で前年度に3億7000万円の赤字があり、依然として厳しい経営が続いている。

(2020年9月17日付紙面より)

全員協議会で議案など話し合う=14日、御浜町の紀南病院
2020年09月17日
47 大柳の水田で稲刈りに挑戦
 機会提供受け明神小児童ら  (古座川町 )

 古座川町立明神小学校(速水和美校長)の5、6年生らが14日、大柳区内にある水田で稲刈りに挑戦した。同区の北裏説朗区長(64)が提供した機会で、児童は鎌で刈った稲をさがりに掛けるまでの流れを体験した。

 北裏区長は明神地区区長会長として同校の学校運営協議会委員に着任。母校の今に触れる中で児童が稲作の経験をしていないことを知り、半ばからの経験となるが自分の水田で稲刈りを体験することを2カ月ほど前に提案した。

 町内の他2小学校は地域の協力を得て長年稲作に取り組んでいて、自然豊かな環境にありながら唯一できずにいた同校は喜んで体験を希望。初となるため児童を代表して5、6年生が代表して北裏さんの水田を訪ね時間が許す範囲で挑戦した。

 切れ味はそれなりだが刃のかかりがいいのこぎり鎌の使い方を教わった児童は前半、先生の応援を得ながら0・5㌃ほどを刈り取り。水分補給と休憩を挟んで後半は天日干しに適した向きを自分たちで考えてさがりを組み、刈った稲をわらで縛ってさがりに掛ける流れをこなした。

 草刈りを手伝ったことはあるが稲刈りは初めてという小柳怜生君(6年)は「刈る時の足の置き方や刃の向きを変えてみるとかを教えてもらい、それが分かってみんなで楽しくできたのでよかった」とコメント。北裏さんは「まずは稲刈りの楽しさを持ち帰ってもらったらと思う。その楽しさの一方にはイノシシやサルの食害もあったりする。どうしてそうなるのかなど、稲作をさらに考えるきっかけにしてもらえれば」など学びの発展を児童の今後に期待した。

 北裏さんは刈り取った稲を精米し、学校給食米として同校に送るそう。品種はもち米「もちみのり」だそうで、速水校長は「赤飯にして味わえればと考えています。稲刈りといっても、その作業には農家の皆さんのいろいろな知恵が詰まっていて、今日は児童はとてもいい経験をさせていただけた」と話し、今年は半ばからとなったが来年は田植えからと北裏さんに願いつつ提供に感謝していた。

(2020年9月17日付紙面より)

稲刈りに挑戦する明神小学校の5、6年生ら=14日、古座川町大柳
刈った稲を自分たちで組んださがりに掛けて天日干し
2020年09月17日
48 水に飛び込み笑顔はじける
 ウオータースライダー  (太地こども園 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長、園児68人)の芝生で15日、今夏最後のウオータースライダーごっこがあった。4、5歳児35人が豪快に坂を滑って水に飛び込み、笑顔をはじけさせた。

 新型コロナウイルス感染症による自粛生活の中で子どもたちにストレスがたまっているのではと案じた教職員たちが、大好きな水遊びで思いっきり発散してもらいたいと企画。普段は芝滑りをしている坂にブルーシートを敷き、水を流して自作のウオータースライダーを完成させた。

 水着姿の園児たちは、最初に専用絵の具でボディーペインティングをし、頬や額、腹などにハートやリンゴの模様を描いて楽しんだ。ウオータースライダーが始まると、「キャー」と歓声を上げながら、寝そべったり友達と数珠つなぎになったりして何回も坂を滑った。

 森尾園長は「この夏、晴れた日はほとんど毎日ウオータースライダーで遊んだ。思った以上に喜んでくれてうれしい。坂を何十回も登って滑るので、降園時のバスの中や夕飯前に寝てしまう子もいる。体も鍛えられ、プールで顔を水につけられるようになった子もいた。新型コロナさえなければ、学童の子どもたちも呼んで一緒に遊ばせてあげたい」と話していた。

(2020年9月17日付紙面より)

芝生の坂を滑る園児たち=15日、太地町立太地こども園
絵の具で体にお絵描き
2020年09月17日
49 介護サービス事業者対象に助成  新宮市  
2020年09月17日
50 図書消毒機を設置  新宮市立図書館  
2020年09月17日
51 一般会計補正予算など可決  9月定例会が開会  (太地町議会 )
2020年09月17日
52 森に珍しい生き物  希少種オオダイガハラサンショウウオ  
2020年09月17日
53 親子サロンと育児相談  スキップひろばを開催  (新宮市 )
2020年09月17日
54 「手品は世界共通語」  簡単マジック教室始まる  (新宮市 )
2020年09月17日
55 感染者状況は県が公表  紀宝町議会一般質問①  
2020年09月17日
56 9月定例会一般質問④  串本町議会  
2020年09月17日
57 お悔やみ情報
  
2020年09月11日
58 熱中症に注意呼び掛ける
 「救急の日」街頭啓発  (那智勝浦町 )

 「救急の日」(9月9日)に合わせ那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は9日、同町朝日のエバグリーン勝浦店と天満のAコープなち店で街頭啓発を実施した。消防職員や新宮保健所の職員8人が参加し、買い物客らに熱中症や感染症対策の重要性を呼び掛けた。

 救急の日は救急医療関係者の意識高揚と国民の救急医療に対する理解と認識を深める目的で1982(昭和57)年に定められた。この日を含む1週間(今年は8~14日)は救急医療週間とし、全国でさまざまな啓発活動が行われている。

 エバグリーン勝浦店では啓発用のビラやばんそうこう、心肺蘇生法の手順が書かれたカードなどを配布しながら丁寧に声掛けした。

 同本部によると、今年1月1日から8月31日までの熱中症による救急搬送件数は10件で、昨年同時期と比較し1人減となったという。

 救急搬送については多い時で1日8件で、ここ数年間では年間約1000件に上ると説明。救急車の適正利用も呼び掛けている。

 関谷善文・消防署長は「今年は梅雨が長く、暑さの厳しい時期が比較的に短かったが、その短い期間中に気温が高かった。そのため、例年同様に熱中症による搬送があった」。

 また、高齢者や子どもが重症化する確率が高いとし、「室内での事例も多いため、冷房をかけて換気を行い、普段から暑さに気を付けてほしい」と語った。

 同本部では普通救命講習Iの受講者を募集しており、5~10人程度から受け付けている。問い合わせは那智勝浦町消防署救急係(電話0735・52・4900)まで。

(2020年9月11日付紙面より)

熱中症や感染症対策などを呼び掛けた=9日、那智勝浦町のエバグリーン勝浦店
2020年09月11日
59 防災備蓄倉庫が完成
 鵜殿3組自主防災会が手作り  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎組長)が同地区の津波一時避難場所近くの高台で建設を進めていた防災備蓄倉庫が完成した。今後は柵や看板を設置するなど周辺整備を進め、完成式も計画している。倉庫への避難路改修は町が取り組み、避難しやすい環境を整える。

 「大災害時の死者ゼロ」を目指そうと、2年前に計画。海抜約30㍍にある町有地を借り、材料費は三重県の森と緑の県民税(現・森林環境贈与税)の助成を受けた。町の前向きな協力も得て建設に至った。

 人件費を削減しようと住民自らが立ち上がり、昨年6月から自主防災会が中心となって進めてきた。伐採や草刈りなど1年がかりで土地を整備。地盤改良や基礎工事などは専門業者に依頼し、6月21日の棟上げ後は、住民が集まり作業に汗を流してきた。

 倉庫は木造平屋建ての約26坪。収納スペースや土間、仮設トイレ2基、物置を整備した。住民が避難生活に必要な物資をまとめた衣装ケースを保管する。維持費削減のため電気、ガス、水道は設置しなかった。

 同自主防災会には約330世帯が所属。地震津波、水害に備え、高台の3カ所に一時避難場所を整備しており、倉庫は矢渕中近くと町福祉センター近くの各一時避難場所の中間にあり、災害時には両避難場所から遊歩道を歩いて向かうことができる。

 森倉組長は「住民の皆さんのおかげで、予定より2カ月早く完成した。張り切りすぎて腕を痛めてドクターストップがかかるほど頑張ってくれた人もいた。皆さんに感謝です」と話していた。

(2020年9月11日付紙面より)

紀宝町鵜殿に完成した防災備蓄倉庫
避難生活に必要な物資を保管する倉庫内
2020年09月11日
60 世話役の思いかなって実現
 高池小5年、稲刈りに挑戦  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生11人が9日、同町池野山にある水田で稲刈りに取り組んだ。

 同校の歴代5年生が取り組んでいる稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度の5年生は新型コロナウイルスに伴う学校の臨時休業で第一歩となる田植えができなかったが、10年余り水田提供などの協力をしている淡佐口幸男さんら世話役は「収穫の頃には状況も変わって稲刈りはできるだろう」と信じて田植えの代行を同校に提案。喜んだ大畑校長ら先生も応援に駆け付けて実行し、草引きなどの中間管理も世話役で引き受けて5年生が稲刈りに挑戦できるチャンスをつないだ。

 児童数減に伴い6年生が応援する形がここ数年の定番となっているが、今回は5年生だけで挑戦。人手不足を補うため世話役の淡佐口さん夫妻や奥根公平さん夫妻、中根和夫さんも手伝い、広さ1・5㌃の水田を一丸で刈り取り稲をさがりに掛けて作業を終えた。世話役が植えたのはもち米「かぐらもち」の苗。大畑校長によると、本年度も若干虫害を受けたが例年並みの収量を見込んでいるという。

 同体験は田植えから精米まで挑戦するのが例年の流れで、5年生は18日(金)ごろに淡佐口さんの機械を借りて脱穀と精米に挑戦する予定。

(2020年9月11日付紙面より)

稲刈りに挑戦する高池小5年生=9日、古座川町池野山(古座川町立高池小学校提供)
稲刈りの段取りを伝える世話役の淡佐口幸男さん(右から2人目)ら(古座川町立高池小学校提供)
2020年09月11日
61 ブックタイムで英語学習
 高田小学校で読み聞かせ  (新宮市 )

 新宮市立高田小学校(大家淳志校長、児童11人)で10日、ブックタイムがあり、児童たちが学校司書の川野真由子さんと下村恵美さんのお気に入りの絵本や英語の絵本を楽しんだ。

 同校に学校司書が訪れる機会を利用し、児童がより発展的に本の世界に浸れる時間をつくろうと昨年度から始まった取り組み。現在は月2回開かれている。

 この日は同校が取り組む小中連携と英語学習も兼ね、高田中学校の英語教諭・塩﨑恵美さんも参加した。塩﨑さんは英語で“Bear(クマ)”“Squirrel(リス)”“Flower(花)”の単語を教え、絵本「Flower Trail(はなのみち)」を読み聞かせた。

 児童は静かに「オニのサラリーマン」や「あたしのすきなもの、なぁんだ?」の物語に聞き入り、読み聞かせの後は自分で好きな昆虫図鑑や絵本を選んで自由に読んでいた。

(2020年9月11日付紙面より)

英語の絵本を読み聞かせ=10日、新宮市立高田小学校
2020年09月11日
62 新型コロナや市長の政治姿勢  新宮市議会一般質問②  
2020年09月11日
63 「和歌山梅酒」がGI指定  国税庁  
2020年09月11日
64 南国風のカフェがオープン  BLUE BEACH NACHI  (那智勝浦町 )
2020年09月11日
65 おしゃれなバスケット  ドライフラワーなど飾り  (紀宝町 )
2020年09月11日
66 9月定例会一般質問①  串本町議会  
2020年09月11日
67 お悔やみ情報
  
2020年09月02日
68 4頭捕獲し幸先良いスタート
 鯨類追い込み漁が解禁  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(田中清仁組合長、21人)の漁船12隻が午前5時ごろに太地漁港を出発した。初日からハナゴンドウ1頭、バンドウイルカ3頭を捕獲し、幸先良い漁のスタートを切った。

  □     □

■出港時の様子は



 国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されていることから、同町では反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対し例年、和歌山県警と海上保安庁が連携し、厳重な警備態勢を敷いている。

 この日、東の浜駐車場では反捕鯨活動家と思われる人物の姿もあったが、目立った混乱はなかった。

 現地警備を行う新宮警察署によると、「早朝の段階では活動家などの目立った動きはない。例年と同じく厳戒態勢を敷き、引き続き警備に当たる」と話していた。

  □     □

■追い込み漁では



 晴天に恵まれた初日、船団は7㍄(約12㌔)ほど沖へ向かった。出港から約4時間後の午前8時50分ごろ、ハナゴンドウとバンドウイルカの群れを発見し、同町の畠尻湾に4頭を追い込んだ。いずれも体長は約2・8㍍ほど。

 同漁協によると、捕獲された鯨類は生体のまま、同町開発公社が水族館などに販売するために買い取ったという。

 太地漁業協同組合の貝良文専務理事は「幸先の良いスタートでうれしい。海水温が高いため心配していたが、天候にも恵まれ良かった」と述べた。

 初日の操業を終えた田中組合長は「出初めで捕獲でき安心した。海保や警察の方のおかげで安心して操業ができる。台風もあるが今後も頑張っていきたい」と語った。

 なお、漁期はゴンドウクジラ類が来年4月30日、イルカ類が来年2月までとなっている。

(2020年9月2日付紙面より)

バンドウイルカなどを追い込んだ=1日、太地町の畠尻湾
早朝に出港した船団
2020年09月02日
69 新米の収穫作業に汗
 丸山千枚田で稲刈り体験始まる  (熊野市 )

 熊野市紀和町の丸山千枚田で8月29日、稲刈り体験が始まった。例年は市と市ふるさと振興公社の共催で9月上旬に「稲刈りの集い」を催し、1000人近い参加者があるが、今年は新型コロナウイルス感染予防のため、6日(日)まで期間を設けてオーナーを対象にして実施する。

 昨年は天候不順で中止となった集いだが、今シーズンの初日は「勤労者地域づくり等参画支援事業実行委員会」(吉川秀治実行委員長)が募ったメンバー約70人が午前9時30分、10時、10時30分の3班に分かれて県内各地から到着。早速鎌を手にし、マスクやフェースシールドを着用して稲刈りや刈り取った稲を束ねる作業に励んだ。千枚田で栽培するのは早場米の「あきたこまち」。「丸山千枚田保存会」(喜田俊生会長)の会員10人も早朝7時から準備作業を進め、稲刈りの手伝いやアドバイスにも努めた。喜田会長は「今年は獣害が少なく、米の出来も良いが、刈り取りが遅れている。あまり遅れると、精米したときに米が割れる」と気にしていた。

 勤労者地域づくり等参画支援事業実行委員会は県内の労働団体、労働福祉団体、経営団体で構成する団体で、勤労者の地域や家庭でのワーク・ライフ・バランスを推進するための活動を展開している。吉川実行委員長は「千枚田の田植えと稲刈りは、うちの活動の2本柱。今は自粛で我慢の夏休みですが、楽しい思い出を」と呼び掛けた。体験に参加した南熊地区労働者福祉協議会の中家嗣仁会長は「主催者の思いをしっかりと受け止め、コロナの感染予防に努め、無事に事業が終了できるように」とあいさつした。精米後に分配される新米は、参加者や県内各地の「こども食堂」に分配されるという。

 本年度のオーナー数は105組146口で655人。稲刈り体験には8月30日に13組54人、9月5日(土)14組28人、6日(日)9組32人、その他5組56人の申し込みがある。

(2020年9月2日付紙面より)

保存会の会員も参加者と汗を流す=8月29日、熊野市紀和町の丸山千枚田
2020年09月02日
70 追記事項や教育大綱を協議
 令和2年度総合教育会議  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は8月31日、町役場で教育に関する重要課題を検討するための令和2年度第1回総合教育会議を開いた。堀順一郎町長や岡田秀洋教育長、町職員、同教育委員らが出席。学校教育や生涯学習などを主とする教育委員会の事業方針を確認し、町が定める教育大綱の素案を協議した。

 総合会議は「地方教育行政の組織および運営に関する法律」の改正に伴い設置された。町長と教育委員を構成員として、基本公開で開かれている。

 堀町長は「コロナの関係で教育の周辺が影響を受けている。9月議会にはICT化のために必要なタブレット端末導入に係る予算を計上している。学校教育と生涯学習の関係、少子化などについて皆さまからご意見をいただきたい」とあいさつ。

 会議では学校教育課と生涯学習課がそれぞれの方針や事業の経過を報告した。2016年に策定された教育大綱は「ふるさとの明日を担う人づくり」を基本理念や指針として定めている。期間は本年度と来年度の2年間。

 素案では▽義務教育期間で全ての子どもたちの基礎学力習得に取り組む▽いじめ・不登校の解消を目指し、「学級集団・学習集団・仲間づくり」の育成・充実に取り組む▽「健やかな体の育成」「体力の向上」に取り組む▽安全教育の推進・充実に取り組む▽「ふるさと学習」の充実に取り組む▽人権・同和教育の推進・充実に取り組む▽ICTの効果的活用および情報モラルの指導・啓発に取り組む▽国際理解教育の充実に取り組む―などの14項目を柱にしていると説明。

 また、前述の取り組みに対して追記事項があるとし、「新しい生活様式の啓発・普及を」、ふるさと学習の資料の「活用・発信」、「あらゆる状況下でも児童生徒の学びを保障する(『個別的な学習』『遠隔学習』『リモート授業』等)環境整備と活用」などを挙げた。

 堀町長は細かな追記や変更を指摘。さらにふるさと学習の追記分と串本町田原に建設中のロケット基地「スペースポート紀伊」の小型ロケット発射を挙げ、「星空や宇宙に目を向けていくのは良いこと。宇宙に興味関心を持つ、青少年育成を。前向きに視野が広がっていると思う」と話した。

 委員は小学校の新入生の推移が11年度から20年度までの10年間で36人減となり、26年度までの小学校新入生の人数見込みが66人になることに触れ、「統合などを考える場合は地域の状況や課題、要望の把握が必要になる。多くの事柄を考えながら、どうすれば子どもたちにとってより良い環境になるかを検討していくべき」などと意見した。

(2020年9月2日付紙面より)

教育大綱などが話し合われた=8月31日、那智勝浦町役場町長室
2020年09月02日
71 愛称は「丹鶴ホール」
 新宮市文化複合施設  

 来年秋ごろの開館に向け整備が進められている新宮市文化複合施設の愛称が「丹鶴ホール」に決まった。市文化複合施設愛称選定委員会により応募総数1010件の中から選出された。8月31日に市役所で表彰式が行われ、最優秀賞に選ばれた大門立身(たつみ)さんの代理・大門順子さんと、優秀賞「たんかくホール」の下古谷光代さん、同賞「ICOLE(いこれ)」の県立新宮高校3年・奥野珠々(すず)さんに田岡実千年市長から賞状などが手渡された。

 市は、丹鶴小学校跡地で建設工事が進む同施設について「幅広い世代の市民に、施設に親しみを持ってもらえるように」と、「施設のイメージを表現した、誰もが分かりやすく親しみやすいもの」などを条件に愛称を募集。7月に文化複合施設関係者、文化活動関係団体、学校関係者、中高生らによる委員会で選定を行い、入選候補作品の権利関係調査を経てこのたびの決定・発表に至った。

 表彰式に当たり、田岡市長は「全国から1010件もの作品を応募いただきうれしい。それだけ皆さまから注目いただいている施設なのだと改めて感じた」とあいさつ。

 選定委員会では「歴史ある丹鶴という地名を残したい」「市内外問わず愛称名を聞いたときにどこにあるのか分かりやすいものがいい」といった意見が多かったことが決め手と説明し、「『ホール』という言葉には『玄関』という意味もある。丹鶴ホールという愛称を持って、施設が市民の皆さまの日々の文化活動や生涯学習における玄関となるような施設を目指したい」と述べた。

 表彰を受けた順子さんは「夫婦で一緒に考えた。丹鶴という名前を残したいと思いました」と喜びを語り「市民にとって憩いの場所として、また町おこしの起爆剤となるような施設になってほしい」と期待を込めた。

 「丹鶴ホール」は今後施設の愛称として、情報発信や各種イベントに活用していく予定。

(2020年9月2日付紙面より)

表彰を受けた(前列左から)下古谷光代さん、大門順子さん、奥野珠々さん=8月31日、新宮市役所
2020年09月02日
72 サンドブラスト体験始まる  旧矢渕中学校浅里分校で  (紀宝町 )
2020年09月02日
73 プラモデルやフィギュアずらり  紀宝町鵜殿・金野憲雅さん  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2020年09月02日
74 絆深め残りの4カ月を  新宮青年会議所が第17回総会  
2020年09月02日
75 9月定例会が開会  一般会計補正など28議案  (新宮市議会 )
2020年09月02日
76 にぎやかな声響く  きたやま保でお楽しみ会  
2020年09月02日
77 楽しさ詰まった絵が並ぶ  きよもんで第2回弁天画会展  (那智勝浦町 )
2020年09月02日
78 自分の命を守るために  王子ヶ浜小で着衣泳  (新宮市 )
2020年09月02日
79 2海水浴場遊泳期間終了  関係者遊泳資材など撤収  (串本町 )
2020年09月02日
80 決算案含む40案件を上程  串本町議会9月定例会始まる  
2020年09月02日
81 お悔やみ情報