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2020年12月31日
1 終息願いしめ縄など設置
 下里神社で迎春準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)は28日、初詣や歳旦祭に向けた迎春準備を実施した。神社役員や総代ら7人が鳥居のしめ縄の作成や張り替え、のぼりの設置などに取り組んだ。

 この日は新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら、総代らが駐車場や境内を清掃。同神社の鳥居用に3反のサラシで長さ2㍍、直径6㌢のしめ縄や護国神社用の一回り小さいしめ縄などを作成した。

 境内の樹齢400年と推定されるクスノキ用のわら製のしめ縄の準備が整うと協力して鳥居や拝殿など10カ所で張り替えをし、門松や奉納旗も設置した。

 同神社によると、コロナ対策として、7年ほど前から実施してきたぜんざいの振る舞いや恒例のお神酒も取りやめるという。さらに手水(ちょうず)舎には消毒液を置き、参拝の際はマスク着用を呼び掛けている。

 山本宮司は「コロナの関係で歳旦祭への招待もできずに残念。皆さんが元気にならないとさみしい。来年は早期に終息し、例年通りの行事ができることを祈っている」と話した。

 なお、初詣は1月1日(金・祝)午前0時に開門し、歳旦祭は同日午前9時から同神社本殿で山本宮司や総代らで神事を執り行う。

(2020年12月31日付紙面より)

新年に向け鳥居のしめ縄を張り替える=28日、那智勝浦町の下里神社
総代らが協力し迎春準備
2020年12月31日
2 ウミスズメの仲間紹介中
 水族館で正月展示始まる  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館のトピックス水槽で27日、正月期間限定展示が始まった。期間は来年1月11日(月・祝)まで。

 この水槽は館内Aゾーンにあり、常設ではなく串本の海の旬の話題を伝える目的で適時飼育展示対象の生き物を入れ替えながら紹介する形で活用。ただし年に2期、クリスマスと正月は時期に合わせた展示を飼育スタッフが創意工夫をして行う形が慣例になっている。

 今回の展示は中村公一さんと佐久間夢実さんが担当。水槽内を「海中神社」の鳥居やさい銭箱、門松や七福神の置物などで飾り付け、串本の海からハコフグの仲間・ウミスズメとシマウミスズメを迎え入れている。

 ウミスズメの仲間は目の上に角のような突起があるのが特長で、英名では「Cow Fish」(牛魚)と呼ばれている。ここに来年のえと「丑(うし)」とのつながりを求めて選んだという。

 28日現在、ウミスズメ1匹、シマウミスズメ4匹を飼育展示している。日々の状況を見て内容を変える場合があるので了承してほしいという。

 来館者の反応は上々で、28日は来館者の大半が一足早い迎春ムードに興味を示し、手にしたカメラで撮影する姿も多々。佐久間さんは「ウミスズメは目の印象がとても強く愛嬌(あいきょう)のある魚。水槽も映えるよう華やかに飾っているし、参拝をするような様子も時折見せてくれるので、写真を撮りながらゆっくりと親しんでもらえれば」と多数鑑賞を期待した。

 この水槽を見るときは入館料が必要となる。同センターは年末年始も無休で、開館時間は午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)。感染症予防の一環で、正月三が日恒例の餅まきは中止としている。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2020年12月31日付紙面より)

正月展示が始まったトピックス水槽=28日、串本海中公園センター水族館
2020年12月31日
3 参拝者の動線確保に
 さい銭箱設置など準備進む  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は29日、初詣の参拝者を迎えるに当たり、拝殿手前に幅約8㍍のさい銭箱を設置した=写真。同大社では他にも、要所要所に消毒液を配置するなどの新型コロナウイルス感染防止対策を講じ、年末年始の参拝者を受け入れる準備を進めている。

 新年の参拝者を迎えるに当たり、上野宮司は「信仰心でおいでになる人も多い。イラスト入りのポスターで注意事項を呼び掛けるなど、神社としてスムーズにお参りできるように誘導したい」と話しており、混雑時には普段閉門している東門を開門するなどの対策を講じる予定。東門を開門し参拝者の動線を確保するため、同大社ではこのほど、門付近の段差の整備なども実施した。

 また、大みそかの混雑を避けるため、今年は初太鼓開門はなし。31日の午後11時30分ごろに開門し、随時参拝者を受け入れていく。

(2020年12月31日付紙面より)


2020年12月31日
4 一年間のほこりを払う
 中央児童館で大掃除  (新宮市 )

 新宮市野田の中央児童館で28日、大掃除があった。5歳児から中学生までの20人が参加し、一年間にたまった館内のほこりを払い、窓拭きや本の整理に汗を流した。

 新型コロナウイルス感染症の影響で利用人数や利用時間の制限を余儀なくされた中央児童館だが、3密防止や換気・消毒などの感染対策を取りつつ、本年度もクリスマス会や夏休みのチャレラン大会など、さまざまな行事を開催した。

 同館職員は最初に、「いっぱい遊ばせてくれてありがとうの気持ちを込め、一年間でたまったほこりを掃除しましょう」とあいさつ。子どもたちは「幼児室」や「わんぱくルーム」「ゲーム室」「図書室」などを分担して掃除に励んだ。図書室では重たい畳を運び出し、本を全て取り出して棚を拭いた。雑巾を洗うと、バケツの水が真っ黒になっていた。

 来年の開館は1月4日(月)から。引き続き年齢ごとに利用時間を制限しており、同館は理解を呼び掛けている。

(2020年12月31日付紙面より)

本の整頓をする子どもたち=28日、新宮市の中央児童館
おもちゃの拭き掃除
2020年12月31日
5 音楽で町を元気に  紀州まぐろ節で名産PR  (那智勝浦町 )
2020年12月31日
6 新宮港埠頭㈱が認証取得  和歌山県  
2020年12月31日
7 ハザードマップで早めの避難を  1月に全戸配布  (新宮市 )
2020年12月31日
8 金色のタイキンギク  高森交差点の近くで  (新宮市 )
2020年12月31日
9 短歌、俳句の時代 【新宮市】歌人がつなぐ今と昔 (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑧)
2020年12月31日
10 「愛された図書館を実感」  鵜殿図書館が閉館  (紀宝町 )
2020年12月31日
11 ミニ門松作りに挑戦  子どもから大人まで正月用に  (紀宝町 )
2020年12月31日
12 干支の名が付く牛の背、牛鼻神社  丑年の来年、訪れてみては  (紀宝町 )
2020年12月31日
13 望楼の芝などに臨時駐車場  初日の出観望の人出に備え  (串本町 )
2020年12月31日
14 格闘家にジビエ振興聞く  全員会議の一環で署員ら  (串本警察署 )
2020年12月31日
15 第4回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2020年12月31日
16 熊野地方も積雪の恐れ  交通障害などに注意  
2020年12月23日
17 自信作手に「良いお年を」
 高田公民館でしめ飾り作り  (新宮市 )

 新宮市高田区の高田公民館(西徹分館長)は20日、新高田会館で「しめ飾り作り講座」を開いた。同区住民ら約20人が参加。同市元鍛治町で自営業を営む傍ら「御燈祭(おとうまつ)り」で上(あ)がり子たちが履く草鞋(わらじ)の制作を担う堅田裕見子さんを講師に招き、それぞれ趣向を凝らしたしめ縄作りに没頭した。

 以前、公民館行事で堅田さんから草鞋作りを学んだ同公民館。時節柄、しめ飾りの講習を要望する声も多く、それに応える形で開催に至った。希望者が多かったものの、新型コロナウイルス感染症拡大予防の観点から参加者を同区民限定とし、マスク着用や換気を徹底して実施された。

 この日の制作では、わらを継ぎ足しながら編んだしめ縄を、千代紙や折り紙で作った扇や紙垂で飾り付け。参加者らはそれぞれ好みの折り紙を選び、短冊に「賀正」「謹賀新年」「笑門福来」などの文字を書き入れた。しめ縄作りでは堅田さんからの手ほどきを受けた参加者らが試行錯誤しながらも縄を円形に整えていった。

 短冊に「しっぱいしてもそのままやれ」と書き入れ、しめ飾りを完成させた水口山(みなくち・さん)君(7)は「難しかったけどオリジナルの飾りができた」。講座を企画した同区の金子蘭さんは「意外と簡単にできて、大人も子どもも喜んでくれた。玄関に飾りたいと思います」と笑顔で話した。

 後継者育成の一端にと、公民館や小学校で草鞋作りの体験講座を行う堅田さん。「御燈祭り」に向け、今年は10月から草鞋を作り始めた。同祭の中止を受け「草鞋作りは過酷だが、祭りが終わると毎年達成感が得られる。制作者には継続が切れたことによりテンションが下がってしまう人もいる。多くの人に後継者が途切れることに対し危機感を感じていただければ」と話していた。

(2020年12月23日付紙面より)

個性あふれるしめ飾りを手に。一時的にマスクを取って記念撮影に応じた=20日、新宮市の新高田会館
堅田裕見子さん(左)からしめ縄作りを学ぶ参加者ら
2020年12月23日
18 万博までに開通を要望
 高速道建設協が横断幕  

 高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子会長)は那智勝浦新宮道路の市屋や浜ノ宮のインター付近に、昨年の掲揚分に加え、新たに「大阪・関西万博2025年までに開通!高速道路 串本太地道路」と記された横断幕を掲げ、機運を高めた。

 同協議会はこのほど、国土交通省や地元選出の国会議員などの元を訪問し要望活動に取り組んだ。

 10月には小阪会長や大江清一副会長、漆畑繁生副会長らと共に国交省の小林茂樹政務官と鳩山二郎政務官と面会。その後、自由民主党の二階俊博幹事長や鶴保庸介参議院議員、足立敏之参議院議員、門博文衆議院議員の元を訪ねた。

 11月には田辺市で開かれた「近畿自動車道紀勢線建設促進協議会」にも出席。さらには大阪府の国交省近畿地方整備局、田辺市の紀南河川国道事務所にも向かい声を届けた。

 要望書には全国的に、近年の大型台風や局地的豪雨などによる自然災害の多発、発生が懸念される南海トラフ巨大地震による津波で紀南地方は甚大な浸水被害が想定されるとし、唯一の幹線道路である国道42号の分断で、多くの「孤立地域」が発生すると記した。

 「防災」「減災」「国土強靱(きょうじん)化」3カ年緊急対策事業の7兆円確保は平成31年度事業化された紀伊半島一周高速道路の完成を加速するとし、感謝を示した。

 さらに「防災・減災等に資する国土強靱化基本法」にのっとり、「串本太地道路」の一日も早い多数箇所着工に向けた配慮を求める内容となっている。

 小阪会長は「2025年には道路の景色が変わる。人々の幸せにつながる道路。道路が変われば街も変わる。私たちはこのことを望んでいます」と話した。

(2020年12月23日付紙面より)

機運高める横断幕やのぼりが新たに掲げられた
自民党の二階俊博幹事長の元を訪ねた(那智勝浦町提供)
近畿地方整備局にも声を届けた(那智勝浦町提供)
2020年12月23日
19 清野健太郎君2連覇達成 ビブリオバトル県大会で (中高生読書まつり)

 串本町立串本西中学校3年、清野健太郎君が20日、本年度中高生読書まつりビブリオバトル和歌山県大会(以下県大会)に出場しチャンプ本に選ばれる高評価を収めた。2年連続の高評価で、22日夕方に田嶋勝正町長へ結果を報告するという。

 県大会は、県教育委員会主催、県立図書館主管。市町村単位の地域大会でチャンプ本に選ばれたバトラーが県立情報交流センターBig・Uに集まり、まず予選に臨みそのチャンプ本バトラーが決勝に臨む流れで評価の頂点を競い合った。

 清野君は前年度の県大会にも出場し、当時2年生ながらチャンプ本に選ばれた実力派。今回は推奨本「むかしむかしあるところに、死体がありました」の書評で挑戦し、まずは町教育委員会主催の地域大会でチャンプ本の評価を得て県大会出場権を獲得した。随行した同町教育委員会教育課によると、県大会予選は16人が4組に分かれて実施。清野君はその枠でもチャンプ本の評価を得て決勝へ進出。決勝での発表は投票前に「チャンプ本になる」と確信できるほど素晴らしかったという。

 本来であれば県大会の上位に全国大会があるが、前年度に続いて本年度もコロナ禍の情勢により中止。清野君は2度目の出場権も行使できない形で今回の挑戦を終える結果となった。

  □     □

廣瀬葵空さんが奨励賞に POPコンクール表彰も



 同まつりではPOP(ポップ)コンクールの表彰式もあり、同町立潮岬中学校2年、廣瀬葵空さんが奨励賞の表彰を受けた。

 コンクール名に掲げるPOPは、推奨本への興味を誘う吹き出し風のカード。中学生と高校生の2部門があり、廣瀬さんが応募した中学生の部には今回、391点の応募があったという。

 奨励賞は最優秀賞1点、優秀賞1点に次ぐ評価。廣瀬さんの作品は同町小中学生ポップコンクールで入賞こそ逃したものの秀作と評価されPOPコンクールへ応募。結果、奨励賞に選ばれた。

 直接表彰ではなく表彰伝達となるが、奨励賞に次いで佳作も25点選ばれていて同町関係では潮岬中1年松原琴音さん、串本中2年藤野遥さん、串本西中3年の赤松奏弥君、西向中2年田中こあさんの各作品が入賞したという。

(2020年12月23日付紙面より)

ビブリオバトル和歌山県大会で書評に臨む清野健太郎君=20日、県立情報交流センターBig・U(串本町教育委員会教育課提供)
奨励賞に選ばれた廣瀬葵空さんのポップ作品(同提供)
2020年12月23日
20 花で活性化や啓発を
 2団体が協力し球根植栽  (那智勝浦町 )

 環境保全活動や風景の良い場所づくりなどを展開する日本風景街道熊野(大坂憲久会長)と那智勝浦町狗子ノ川のチーム御所の地(建石修代表)は20日、同町狗子ノ川の通称「御所の地」の休耕田でチューリップとスイセンの球根の植え込みを行った。開花時期は来春を見込んでいるという。

 球根は10月に、田辺広域市町村と連携を図り交流を深めることを目的とした「地域連携によるチューリップ大作戦~花咲かそう!街咲かそう!人咲かそう!交流会フォーラム~」において、「花いっぱい運動」に協力する各団体に贈呈されたもの。近畿建設協会から支援を受けている。

 まちづくりや環境保全に取り組むふるさと共会の代表理事も務める大坂会長によると、両団体での共同作業は初で、知人や行政に協力者を尋ねたところ、建石代表の名前が挙がり今回に至ったという。

 また、この植栽は地域の活性化や住民・来町者への癒やしの場の提供とともに、来年10月30日(土)から和歌山県全域で開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の啓発も兼ねているという。球根が植えられた箇所付近には同文化祭を知らせる小さなのぼりも設置された。

 8年前から休耕田にコスモスを植え、人々の目を楽しませている建石代表は「花好きの方も多いと思うので勝浦が花いっぱいになればうれしい。新型コロナウイルスの影響で暗い時代になっているので、ぜひ来年4月ごろに満開となったチューリップを見て癒やしてもらえたら」と語った。

 大坂会長は「町の活性化や癒やしのために皆さんで知恵を絞り予算化して花を増やしていきたい。花と人、人と人のコミュニケーションづくりの場になっていただければ」と話した。

(2020年12月23日付紙面より)

さまざまな思いを込め、チューリップを植える=20日、那智勝浦町狗子ノ川
2020年12月23日
21 串本JFCがV
 2020少年サッカー新人戦  
2020年12月23日
22 豊かな人間性を養って
 硬式野球体験練習会  (南紀ボーイズ )
2020年12月23日
23 新宮高校女子が優勝飾る
 新宮市長杯女子サッカー大会  
2020年12月23日
24 矢渕中の授業や部活を見学  町内4小学校の6年生が  (紀宝町 )
2020年12月23日
25 和紙でランプシェード作る  神内小の4年生9人が  (紀宝町 )
2020年12月23日
26 ウミガメなどPR映像を投影  紀南高の生徒らが制作  (ウミガメ公園 )
2020年12月23日
27 「新成人を祝う会」中止  田辺市本宮町  
2020年12月23日
28 快適で美しい景観保つ  新宮市・那智勝浦町で県職員が清掃活動  
2020年12月23日
29 3年生の体験談から学ぶ  新翔高校で「先輩が先生」  (新宮市 )
2020年12月23日
30 3歳児が歌やダンス  はまゆう・こども園で参観  (新宮市 )
2020年12月23日
31 今年はマスクのサンタ人形  那智勝浦町「エスト」  
2020年12月23日
32 歌の魅力と季節感味わう  丹鶴幼でミニコンサート  (新宮市 )
2020年12月23日
33 中畑さんが厚生労働大臣表彰 生活・食品衛生優秀施設に伝達も (東牟婁振興局)
2020年12月23日
34 中高4組が県コン進出 アンサンブルコンテスト紀南地区大会 (紀南吹奏楽連盟)
2020年12月23日
35 ツリー飾りサンタが感謝  児童館クリスマス会実施  (古座川町 )
2020年12月23日
36 第4回定例会一般質問①  串本町議会  
2020年12月22日
37 山口選手が天皇杯優勝
 那智勝浦町出身  (レスリング )

 那智勝浦町出身で日本体育大学3年の山口海輝(かいき)選手(21)が、17~20日に東京都の駒沢オリンピック公園体育館で開催されたレスリングの「2020年天皇杯全日本選手権」の男子フリースタイル65㌔級で優勝を果たした。

 山口選手は新宮ジュニアレスリングクラブで練習に励んで中学校を卒業後、高校レスリングの強豪である日体大柏高校(千葉県)へと進学。2015(平成27)年の紀の国わかやま国体や高校総体、JOC(日本オリンピック委員会)杯、ブバイサ・サイキエフ国際大会を制すなど、国内外で活躍している。同大学進学後もさまざまな大会で結果を残し、11月には57㌔から65㌔に階級を上げて挑んだ内閣総理大臣杯でも優勝した。

 天皇杯では相手選手の棄権により1回戦を突破すると、準決勝は上野裕次郎選手(栃木県スポーツ協会)に快勝した。決勝戦では自他ともに認めるライバルである安楽龍馬選手(早稲田大学)と対戦。白熱した試合を展開し、ポイント2―1で接戦をものにして見事勝利を収めた。

 優勝の報告を受けた父・哲也さん(45)は「新型コロナウイルス感染症の影響で練習ができない中、一生懸命自主トレに励んでいました。本人は優勝はうれしい反面、積極的な攻めができなかった、目標である『世界』に向けて課題にしっかりと取り組んでいかないといけないと振り返っていました」と語る。

 「総理大臣杯、天皇杯ともに一番の成績を残してくれたことは喜ばしく、優勝を信じていた。これからも支えてくれた多くの方々に感謝しつつ、謙虚さを忘れず突き進んでほしいですね」と話していた。

(2020年12月22日付紙面より)

「2020年天皇杯全日本選手権」で優勝した山口海輝選手(中央)=山口選手の家族提供
2020年12月22日
38 「ヨウルトルットゥおいしい」
 フィンランドのお菓子作り教室  (紀宝町 )

 フィンランド在住のサウナ文化研究家、こばやしあやなさんを招いてのお菓子作り教室が18、19日の2日間、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で開かれた。2日間で計18人が参加し、フィンランドのクリスマスのお菓子「ヨウルトルットゥ」を作った。

 18日の教室には子ども6人を含む8人が参加。こばやしさんは世界地図を基に「フィンランドは北欧にあり、湖が多い国。日本からは飛行機で9時間くらい。夏は白夜で太陽が沈まず、冬は太陽が出ずに寒い国」と紹介した。サンタの国、フィンランドではクリスマスを「ヨウル」と呼び、「ヨウルトルットゥ」とホットドリンク「グロギ」がクリスマスの定番だという。

 ヨウルトルットゥ作りに挑戦した子どもたちは、正方形の生地に切り込みを入れて、折り紙のように折っていった。天使や花、かわいい風車のような形に折り、伝統的なプルーンとリンゴのジャムをたっぷり塗ってオーブンで焼いた。

 焼き上がるまで、こばやしさんはフィンランドの景色を写し出し、「10月に初雪が降り、11月には湖が岸辺から凍り始める。冬のフィンランドはオーロラがきれいで、秋には湖に映ることがある」と話した。

 クリスマスにはイルミネーションやツリーを飾り、日本と違いフィンランドのサンタは昼間に来てくれるという。

 クッキーで家を作るフィンランド文化などを映像で楽しみ、15分後にはオーブンから甘い香りが漂った。お菓子が焼き上がると、子どもたちは熱々のまま頬張り「上手にできた」「おいしい」と笑顔を見せていた。

(2020年12月22日付紙面より)

「ヨウルトルットゥ」を食べる子どもたち=18日、紀宝町の飛雪の滝キャンプ場
オーロラを映像で紹介するこばやしあやなさん
2020年12月22日
39 那智の滝と三重塔がライトアップ
 大みそかに向け試験点灯  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧(ひろう)神社の御神体である那智の滝と、那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)の三重塔で19日、大みそかのライトアップに備えた試験点灯があった=写真

 1989(平成元)年から始まったライトアップ。発光機の清掃の後、午後5時に点灯され、水銀灯3基と、5基のライトに照らされた三重塔と那智の滝が夕闇迫る那智山中に浮かび上がった。

 見守った青岸渡寺の髙木亮英副住職は「新型コロナで大変な世の中、一日も早い終息と、世の平和を願いたい」と話していた。

 ライトアップは31日(木)の日没から元日の明け方まで実施される。熊野那智大社では27日(日)に滝の上に架かるしめ縄を張り替え、迎春に備える。

(2020年12月22日付紙面より)


2020年12月22日
40 プロ選手と共にツーリング
 古座川サイクリングフェス  (古座川町 )

 古座川町で19日、自転車イベント「古座川リバーサイドサイクリングフェス2020」があり一般84人が「KINAN Cycling Team」のプロ選手と共に高池の虫喰岩、滝の拝、一枚岩といった名勝を巡るツーリングに親しんだ。

 このイベントは同町観光協会(須川陽介会長)とNPO法人スポーツプロデュース熊野(角口賀敏理事長)が主催、同町と県が後援、株式会社キナンが協力。信号がなく交通も穏やかな町域を生かしたサイクルツーリズムを推進する同協会が主要なコースを広く伝えるため、新宮市を拠点にし大会運営のノウハウを持つ同法人と両輪で計画し、①清流奇岩巡りコース(滝の拝以外の名勝巡り、全長約28㌔)②清流3名勝巡りコース(全長約50㌔)―の2ルートを設定して事前申し込みを受け付けた。

 当日は①に20人、②に64人が参加。同協会事務局がある道の駅虫喰岩を大会拠点にして開会し、須川会長は「コロナ禍と初開催で満足のいくイベント結果にならないかもしれないが、今後もよりよいイベントにしていきたいので温かい気持ちで迎えていただければ幸い。古座川の自然や味覚を十分に楽しんでほしい」とあいさつして歓迎した。

 来賓を代表して西前啓市町長、鶴保庸介参議院議員、角口理事長が祝辞を寄せ、町議有志も列席。県議会の濱口太史議員と二階俊博代議士の秘書・二階伸康さんは列席に加えて一般参加もした。

 共に駆ける同チーム選手10人の自己紹介後、選手含む10人前後の小グループに分かれて順次スタート。スポーツ自転車相応に軽くスピードを出しながら前半はチェックポイントがある各名勝巡りをし、エイドステーションがある一枚岩前で合流した。ジビエやアユ、ユズ菓子など地元の味を昼食としつつ選手のトークショーを鑑賞するなどしながら休憩を取り、後半は南紀月の瀬温泉ぼたん荘前のチェックポイント経由で道の駅虫喰岩へと戻った。

 実施に当たり同協会がレンタル提供するスポーツ自転車は全車貸し出しとなり、同法人も希望に対する不足分を出してフォローしたという。ツーリング後は記念グッズ(イベントロゴ入りボトルなど)を受け取って終了となり、参加者やスタッフは物産やサイクリンググッズの直販を利用しつつ解散した。

(2020年12月22日付紙面より)

主催や来賓が見送る中、道の駅虫喰岩から出発する小グループ=19日、古座川町池野山
一枚岩前エイドステーション。地元の味の提供を受ける参加者
2020年12月22日
41 「昭和時代」がよみがえる  写真アルバム「東紀州の昭和」発刊  
2020年12月22日
42 神内川で河川改修工事  浸水被害軽減のために  (紀宝町 )
2020年12月22日
43 不思議の世界眼前に  マジシャン原大樹さん凱旋公演  (熊野市 )
2020年12月22日
44 当局の取り組みを問う  太地町議会一般質問(終)  
2020年12月22日
45 持続可能な未来実現に向け  めぐるみらい会議  (那智勝浦町 )
2020年12月22日
46 サンタさんからプレゼント  下田児童館・浮島児童館  (新宮市 )
2020年12月22日
47 中学1組と高校3組が本選へ  第49回アンコン紀南地区大会  (串本町 )
2020年12月22日
48 朝日を受け荘厳にただよう  田原の「海霧」発生時期に  (串本町 )
2020年12月22日
49 思い出作りの場を求めて  生徒会役員らイルミ点灯  (串本古座高校 )
2020年12月22日
50 成人式延期へ  新宮市  
2020年12月22日
51 地域と観光客のために  天満分館が花いっぱい運動  (那智勝浦町 )
2020年12月22日
52 お悔やみ情報
  
2020年12月20日
53 今年も「まりひめ」元気です
 クリスマス需要に向け目慣らし会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町苺(いちご)生産組合(桒野稔近(くわの・としちか)組合長)は、クリスマス需要期の出荷に向け18日、同町南大居のJAみくまの太田営農センターで、和歌山県オリジナル品種のイチゴ「まりひめ」の目慣らし会を開いた。イチゴ生産農家14人、みくまの農業協同組合、県職員らが参加し、イチゴの品質などについて意見を出し合った。

 「まりひめ」は東牟婁地方を代表する特産品で、那智勝浦町の太田地区が主要産地。果実は大きめ、甘みが強く酸味もほどよい。例年12月初旬から翌年の5月ごろにかけて出荷。公設市場を通して近隣のスーパーなどで販売される。昨年は4パック入り約1万2000ケースが出荷された。

 目慣らし会はケース詰め基準の統一と等級の確認を目的に、イチゴの出荷が本格化し始める時季に開催している。桒野組合長は、同センターに届いた約100ケースのイチゴを前に「コロナの影響も続くが『まりひめ』は人気がある品種。これからも自信を持って出荷してほしい」と参加者らに呼び掛けた。

 桒野組合長は「大きな台風もなかったが天候の関係か、少しだけ収穫が遅れた。しかしクリスマスに間に合って良かった」と今年の状況について説明し「大きくて食味がいい。『まりひめでなければ』というファンも多い」と自信をのぞかせた。

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■和歌山県農林水産業賞



 1971(昭和46)年に結成され、設立50年を迎える那智勝浦町苺生産組合。このほど、同組合は産業の振興や発展、農山漁村の活性化に貢献したとして、令和2年度「和歌山県農林水産業賞」(農業部門)を受賞した。桒野組合長は「設立50年を迎えるに当たり栄えある賞を頂けて光栄」と話していた。

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■10周年迎えPR



 「まりひめ」が品種登録されて今年で10年を迎えた。県いちご生産組合連合会は今年、「まりひめ」のPRポスターを一新。「今年も『まりひめ』元気です」をキャッチコピーに採用し、さらに愛される品種を目指す。

 また、連合会は各管内の小学生を対象に「まりひめ」PRポスターコンテストを実施しており、優秀作品を来年以降のポスターに採用する予定としている。

(2020年12月20日付紙面より)

イチゴの大きさなどを確認する組合員の皆さん=18日、那智勝浦町南大居
大きく甘みも強い「まりひめ」
2020年12月20日
54 安全安心なまちのため
 合同夜間パトロール  (新宮市 )

 少年補導員、地域安全推進員、熊野パトロール隊、新宮少年相談センター、新宮警察署による合同夜間パトロールが18日、新宮市内であった。約30人が同市大橋通の大橋交番を出発。約1時間かけて繁華街や商店街、国道沿いなどを巡回した。

 年末年始特別警戒の取り組みの一環。年末にかけて少年の非行など治安情勢が悪化傾向にある中、少年の非行防止、安全安心のまちづくりを目的に実施した。

 パトロールの実施に当たり、同署の小畑博昭署長が「当署も年末年始の特別警戒に努めている。本日は寒く、ご多忙の中お集まりいただいてありがたい」とあいさつ。

 参加者らは各自、懐中電灯や「安心・安全街づくり」と記されたちょうちんや「みんなでつくろう 安心の街」と書かれたのぼり旗を手に夜のまちを巡回。併せて、自転車盗や特殊詐欺に注意を呼び掛けるのぼり旗も用意し、防犯意識高揚のための広報活動を行った。

(2020年12月20日付紙面より)

合同で夜間パトロールに取り組む=18日、新宮市内
2020年12月20日
55 2年後の進路実現に向け
 1年生と地元企業の交流会  (紀南高校 )

 御浜町の県立紀南高校(森典英校長、生徒189人)で18日、地元企業8社を招いての交流会があった。1年生55人が参加し、各企業から事業内容などの説明を受けた。

 県外進出、県外就職が増加する一方、ふるさとを離れても将来的には戻りたいというニーズがあることを踏まえ、地元の高校生と企業の交流の場を設け、将来、就職を考える一助に、また、地元の人材確保につながる機会となるよう県商工会連合会が主催。

 3回目を迎えた本年度は、かきうち農園、さくら清凉社、ウミガメフーズ、尾﨑畜産御浜ファーム、M・A・P紀南事務所、熊野精工、野地木材工業、三角田(みすまだ)工業が参加した。

 体育館に集まった1年生を前に、紀宝町商工会の田尾友児会長が「将来、この地に残って働きたいと思う人もいると思う。なるべく地域に残って地元産業を支えてもらいたい。今日はじっくり話を聞いて進路の参考にしてほしい」とあいさつ。

 各ブースでは会社代表や担当者が会社概要や業務内容などを説明。働くイメージを持ってもらおうと、映像で紹介する企業もあり、生徒たちは2年後の進路実現に向けて、熱心に耳を傾けていた。

(2020年12月20日付紙面より)

各ブースで地元企業の説明を聞く1年生=18日、御浜町の県立紀南高校
2020年12月20日
56 警察活動への協力に謝意 管内6人に感謝状贈呈 (新宮警察署)

 新宮警察署(小畑博昭署長)は18日、管内の個人6人に対し感謝状を贈った。一人一人に感謝状を手渡した小畑署長は「安心安全なまちづくりは、皆さまや地域の方々の協力なしではなし得ない。今後とも警察業務にご理解いただくとともに、末永いご支援とご協力を」と謝辞を述べた。

 このたびの感謝状は、令和2年中に警察活動の各分野における協力者に対し贈呈するもの。警備や雑踏事故防止、拾得業務の適正化、交通安全、防災、犯罪抑止などの各分野に功労があった人に贈られた。

 ホテル浦島執行役員の石垣俊光さんは、テロ対策等管理者対策に協力するなど、警備活動に協力した。熊野本宮大社の九鬼家隆宮司は、例大祭や初詣などにおいて新型コロナ感染予防対策を講じた上で事前に雑踏整理のシミュレーションを実施するなど雑踏事故防止に万全を期したことが評価。

 西日本旅客鉄道株式会社新宮駅長の小谷典史さんは、特例施設占有者として拾得物の適切な保管管理や届け出を行い、県民の財産保護に寄与。交通安全協会新宮支部職員の下浦朋さんは、約18年にわたり交通安全協会職員として精勤し管内の交通安全に貢献した。

 株式会社POS代表取締役の堀哲也さんは、行方不明者の捜索や、同署との合同によるドローン操縦訓練の実施や、関係機関による大規模地震災害対応訓練への参加など、各種防災活動に協力。株式会社オークワ保安員の宮本さおりさんは、万引被疑者の検挙や捜査への協力など、管内の万引事犯の減少に努めるなど犯罪抑止活動に尽力したことが認められた。

 感謝状を受け取った堀さんは「民間としてドローンを使って活動に協力できた。身に余る光栄」。九鬼宮司は「気が引き締まる思い。改めてしっかりと、安心安全に参拝者の方々をお迎えできるよう努めたい」と喜びを語った。

(2020年12月20日付紙面より)

小畑博昭署長(前列左から5人目)と感謝状を受けた皆さん(前列)=18日、新宮警察署
2020年12月20日
57 繁忙期に備え意識向上図る  管内3事業所で安全総点検  (勝浦海事事務所、串本海上保安署 )
2020年12月20日
58 災害対策やし尿処理など議論  太地町議会一般質問①  
2020年12月20日
59 三山の絵馬が出迎え  新年を前にホームに設置  (新宮駅 )
2020年12月20日
60 産んでくれてありがとう  神倉小で命の授業  (新宮市 )
2020年12月20日
61 ふるさとの名所に触れる 城南中1年が市内探索 (新宮市)
2020年12月20日
62 2団体、個人5人に感謝状  警察活動に多大な協力  (紀宝署 )
2020年12月20日
63 おいしいケーキ作りに挑戦  主催事業で小中学生6人  (潮岬青少年の家 )
2020年12月20日
64 成果振り返り意識高める  「ころころ」教室が終了  (串本町 )
2020年12月20日
65 歩行者優先を視覚で促す  信号ない横断歩道で啓発  (串本町 )
2020年12月20日
66 第4回定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2020年12月20日
67 議長の不信任決議案は否決  懲罰動議可決し委員会設置  (串本町議会 )
2020年12月20日
68 みんなで折り鶴プロジェクト  神倉小学校の児童会が  (新宮市 )
2020年12月20日
69 お悔やみ情報
  
2020年12月16日
70 来年の一文字は「前」 九鬼宮司が新年に向け揮毫 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原で15日、九鬼家隆宮司による恒例の一文字揮毫(きごう)があった。白装束に荒縄のたすき姿で力強く「前」と書いた九鬼宮司は「根気強く、自分の歩幅で前に」と祈念した。

 新年への願いを込め九鬼宮司が書き始め13年目。3密を避けるため、初の大斎原での揮毫となった。

 大鳥居の真下に敷かれた縦横約3㍍の白い布を前に精神統一を図った九鬼宮司は、長さ1・3㍍の大筆で一気に書き上げた。「令和三年辛丑(かのとうし)」「祈コロナ終息」と記し朱印を押して書を仕上げると、見守った参拝者らから大きな拍手が起こった。

 前日に揮毫する字を決定した。「新型コロナの影響で多くの人が悩み、足踏みした年だった。自分の歩幅で夢や未来、目標に向かって方向性を見失うことなく前に進んでほしい」との願いを込めた。

 「祈コロナ終息」には、医療従事者への感謝と「青空のような晴れ晴れしい一年であるように」と青色のインクを使用した。

 「ゆっくりでいいから進んでいこうよ」と、背中を優しく押すイメージで筆を動かしたと九鬼宮司。「キャンバスは自分で描くもの。我慢しながらも、半歩ずつでもいいから前(未来)に進む一年になれば」と話していた。書は年内中に社務所前に掲げるほか、複写した同サイズのものを大斎原の大鳥居下にも掲揚する。

 同大社では3密回避のため初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原で斎行する。

(2020年12月16日付紙面より)

「前」の文字を一気に書き上げた九鬼家隆宮司=15日、田辺市の熊野本宮大社旧社地・大斎原
コロナ終息などを願い、祈りをささげた
2020年12月16日
71 「野球の可能性は無限大」
 廣瀬拓哉さんが指導と講演  (南紀ボーイズ )

 太地町森浦の旧グリーンピア南紀で13日、同町を拠点に活動する中学生硬式野球チーム「和歌山南紀ボーイズ」(漁野尚登代表)の野球教室があった。履正社スポーツ専門学校野球コースの廣瀬拓哉コーチ(29)が同チームの選手30人を指導し、共に汗を流した。

 廣瀬さんは大阪府枚方市出身で、高校時代には近畿大学附属新宮高校硬式野球部の主将を務め、近畿大学へ進学。大阪府で4年間社会科教諭として勤めた後、2017~19年には国際協力機構(JICA)日系社会青年ボランティアとしてブラジルへ赴き、現地の日系人コミュニティーで野球指導や日本文化継承、日本語教育に携わった。現在は野球コーチをしながら、日本語教師や「持続可能な開発目標(SDGs)」推進に関する講演活動を展開している。

 練習では、内野ゴロの捕球から一塁への送球を安定させるフォームを指導。午後のキャリア教育では、野球の経験を生かした将来設計について語った。「自分には野球があったから、外国語を覚え、海外で活動することができた。体の動かし方と同じで、将来のビジョンも幅広い選択肢を持っておくことが大事」と言い、「甲子園に出られなかったら、プロ野球選手になれなかったら終わりではない。野球の可能性は無限大。ぜひ、将来地域の野球を盛り上げてほしい」と呼び掛けた。

 また、甲子園出場の夢を追い掛けて親元を離れる3年生の選手たちに「寮に入ると寂しくなることもあると思う。一緒に過ごせる今を大切に、全力で頑張って」とエールを送った。

 新宮市三輪崎で食や肌、体全般に関する教室を展開する「イロドリ」の中村美奈子さんによる講座もあった。中村さんは「体づくりで一番大事なのは消化吸収力」と話し、旬の食材や発酵食品を食卓に取り入れ、よくかみ、ドカ食いをしないこと、基礎体温を高めることなどを呼び掛けていた。

(2020年12月16日付紙面より)

廣瀬拓哉さん(左奥)が送球フォームを指導=13日、太地町の旧グリーンピア南紀
2020年12月16日
72 イルミネーション点灯開始
 新宮市のタウンガーデン  

 新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で、14日からイルミネーションの点灯が始まった=写真。来年1月末ごろまで点灯を続ける。

 同所のイルミネーションは15回目。花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)会員の高齢化などの理由から、以前より協力していたフラダンス教室「AniAni Hula Studio」(司空慧子代表)がイルミネーション設置を引き継いで今回で4回目となる。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、毎年実施していた点灯式は中止となったが、AniAniメンバーやタウンガーデン会員らが1週間ほどかけてイルミネーションやクリスマスオーナメントなどを設置。晴れて点灯の日を迎えた。

 点灯期間中は同所のアーチ付近に募金箱を設置。平田代表が「イルミネーション継続のためにご協力を」と呼び掛けている。

(2020年12月16日付紙面より)


2020年12月16日
73 失敗恐れずの挑戦を勧める
 JAL社員がキャリア教育  (古座川町 )

 古座川町立明神中学校(海野文宏校長)の生徒12人が14日、日本航空株式会社(JAL)のオンラインキャリア教育を受け自身の将来を考えるきっかけを得た。

 この教育は、同社業務企画職の丸島拓郎さんが「将来を目指す学生に失敗を恐れず挑戦してみようと思えるきっかけを託したい」という思いで企画。複数の専門職で成り立つ同社ならではの手法として、子どもが将来の夢として思い描くことも多いパイロットに協力してもらい活力のある展開を目指している。

 そのような発信の受け手を丸島さんが探していることを知人経由で知った同町観光協会の須川陽介会長は、町内の子どもたちにとっていい機会になると確信して同教育と中学校を仲介しこの日は明神中、18日(金)に同町立古座中学校がそれぞれ受講することとなった。

 明神中の同教育では、企画者の丸島さんとパイロットの川上大輔さんがウェブ会議システムを用いてオンライン登壇。学生時代の自分たちの姿と航空業界を目指すようになったきっかけやタイミング、学生時代の経験が社会人になってからどのように力になっているかなどをそれぞれ語り、そのような人生の歩みや業種に関係する生徒の質問に答えるなどした。

 丸島さんは「失敗を糧にして次に成功すれば、その失敗は気分的に帳消しになる感じだ」と実感を伝え、学生時代の苦い経験や挫折は今の仕事や人生に挑み続けるエネルギーになっていることを強調。学生時代は失敗を恐れずたくさん挑戦し迷ったときは一人で抱え込まず親や友達と相談して考えた方が良い、と自分に足らなかった点をメッセージとして生徒へ託し、将来への挑戦を後押しした。

 授業1時間分という限られた時間の中で学生への思いを託した2人。生徒は「何事もちゃんとしたいという気持ちになれた」「つまらないことでも頑張れば面白くなるという話が印象的で、自分も頑張ってみようと思った」など感想を伝えて経験談やアドバイスに感謝して締めくくった。

 古座中ではパイロットの石川貴一さんと丸島さんがオンライン登壇して生徒の将来への挑戦を後押しする予定。

(2020年12月16日付紙面より)

JAL社員から失敗と挑戦の価値を教わる生徒=14日、古座川町立明神中学校
2020年12月16日
74 活動の活性化を目指して
 障害者スポーツ体験会「陸上競技」  
2020年12月16日
75 井上・川口ペアが全国へ
 小学生ソフトテニス選手権大会県予選会  
2020年12月16日
76 「津波避難の選択肢に」  暖海地区に避難路完成  (太地町 )
2020年12月16日
77 町の課題などを議論  那智勝浦町議会一般質問①  
2020年12月16日
78 クラス別に出し物を披露  正明保で発表会  (新宮市 )
2020年12月16日
79 子どもたちの成長披露  勝浦認定こども園で発表会  
2020年12月16日
80 指編みでカラフルなマット  さつきサロンで手芸楽しむ  (紀宝町 )
2020年12月16日
81 柔道滋賀県大会で連続優勝  紀宝町出身の莊司理彩さん  
2020年12月16日
82 町制15周年記念式典を計画  来年1月にまなびの郷で  (紀宝町議会定例会 )
2020年12月16日
83 制作活動の成果を披露  紀南高校生徒がパーク七里御浜で作品展  
2020年12月16日
84 親しみ持てる愛称を募集  図書館・子育て支援セ複合施設  (紀宝町 )
2020年12月16日
85 幸福と疫病退散の思い込め  有田神社えと絵馬掛け替え  (串本町 )
2020年12月16日
86 望楼の芝で課題距離に挑む  第46回校内クロカン大会  (潮岬中 )
2020年12月16日
87 浦田葵さんが入選  愛鳥週間用ポスター原画コンクール  (和歌山県 )
2020年12月16日
88 お悔やみ情報
  
2020年12月11日
89 児童が「川原家」組み立てる
 神倉小6年がふるさと学習  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長、児童436人)で10日、ふるさと学習が行われた。6年生83人が、県立新翔高校の野間清教諭、中岸速人教諭、建築技術部の山口裕大君(3年)、三宅悠夢君(2年)の協力の下、体育館に四畳半の川原家(かわらや)を建設した。

 同校運営協議会(下岡輝子会長)による「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環。子どもたちに町の歴史や文化などを学んでもらおうと、協議会メンバーを中心に有志ボランティアが協力して授業を設けている。

 6年生は「熊野川と暮らし」をテーマに学習を進めており、11月24日には中瀬古友夫さんから川原家の歴史を学習した。川原家はくぎを1本も使わずに組み立てる簡易商店で、洪水時に短時間で解体・建設ができることが特徴。生活物資や木材、炭などの交易の舞台として市の発展を支えた権現河原に、明治~大正の最盛期には約300軒の宿屋や鍛冶屋、土産物屋、風呂屋が建ち並んでいた。

 川原家を組み立てる手順を学んだ児童は、安全に気を付けつつ木材を組み立てていった。土台に柱を立てて貫(ぬき)を通し、梁(はり)と桁(けた)を渡して、最後はシュロ縄で棟木と屋根板を固定させて完成させた。見学の児童も、徐々に家の姿に近づいていく川原家の様子を熱心にメモに取った。

 壁板張りやくさび打ちを担当した加子坂有晟君は「柱は重かったけれど、楽しかった。新宮の歴史を知るいい機会になった」と話していた。

(2020年12月11日付紙面より)

桁を組み立てる児童と生徒=10日、新宮市立神倉小学校
メモを取りながら学習する児童
2020年12月11日
90 認知症患者の気持ち想像
 宇久井中でサポーター講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長、生徒62人)で9日、認知症サポーターキャラバン養成講座「認知症って何だろう」が開かれた。株式会社下里福祉のつつじ園に勤める看護師の川口利恵さんが講話し、1年生29人が認知症の中核症状や地域の患者への接し方を学んだ。

 同校は本年度、人権学習の一環として車椅子・アイマスクの福祉体験やバリアフリー学習に取り組んでいる。同講座は認知症について正しい知識を身に付け、患者や家族の支援者となる「認知症サポーター」を育成することを目的に、全国の自治体で実施されている。

 川口さんは、アルツハイマー病や脳血管障害によって新しい出来事が記憶できなくなり、時間や場所などの認識が混乱して生活に支障が出てくる認知症の症状を解説。患者の内面で起きている世界や気持ちを想像することの大切さを語り、「認知症患者の背景には彩り豊かな生活や家族がある。自分らしく、一生懸命今を生きているその人を理解して」と呼び掛けた。

 生徒たちは認知症患者の手記を読んで、これまで普通にできていたことができなくなる患者の不安や困惑、失敗をとがめられることで生じる自責の念を想像。地域でいつもと様子が違う高齢者を見掛けたときの適切な声の掛け方や接し方を学んだ。

 講座を受けた生徒には認知症サポーターの証しであるオレンジのリストバンドが配られ、早速身に付ける姿も見られた。

(2020年12月11日付紙面より)

川口利恵さんが講話=9日、那智勝浦町立宇久井中学校
2020年12月11日
91 打ち上げに向け知識教わる 潮岬中がロケットWS参加 (串本町)

 串本町立潮岬中学校(水上茂秀校長、生徒65人)が9日、ロケット事業に関するワークショップ(WS)に参加し、田原地区で建設中の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」における打ち上げ開始に向け基礎知識を教わるなどした。

 このWSは、町事業「誘客多客化等実証事業」の一環。町民のロケット事業に対する機運を高めるため、将来を担う世代が集まる町立の13小中学校と県立串本古座高校を必須とし、年度中に計30回開くことを目指している。

 すでに観光を含む商工業者を対象に部分実施、町民の代表で構成される議会を対象に初の全体実施をしていて、その成果を加味した内容を13小中学校の先陣を切る形で潮岬中が受けた形となっている。

 この日はWSを監修する株式会社USPジャパン代表取締役の新津研一さんが講師として登壇。そのノウハウを受け継ぎ次期講師となるため、南紀串本観光協会ガイド部会の会員も同席した。

 新津さんはロケット事業関係者のWSに向けたメッセージを紹介し、串本町の今の状況を生徒に感じさせた上で▽同発射場や小型ロケットの概要▽スペースワン株式会社が目指す事業の概要▽小型ロケットとさまざまなロケットの対比▽人工衛星が生活に果たす役割とその産業の将来展望▽串本に注がれる注目に対して自分たちができること―などを語った。

 終盤では田嶋勝正町長のビデオメッセージを視聴し、田嶋町長は「これからロケットが串本町を大きく変える。それがまさに君たちの時代。ぜひとも知恵を出し共に頑張ろう」と呼び掛けた。教わった事柄を後で振り返れるよう、WSの内容をまとめた冊子「スペースポート紀伊まるわかりブック」と小型ロケットの解説を印刷した下敷きも配布。生徒を代表して平賀令晃(れおう)君(2年)は「話を聞いてさらに興味を持ち、発射が楽しみになった」と感想を述べてWS実施に感謝した。

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WS実施は12月~1月となる見込み



 同日現在、潮岬中と出雲小と串本西小が2学期中の参加を希望。他の小中高校は未定で、年明けに参加する見込み。他方、町民向けには14日(月)に発射場がある田原地区(田原・上田原・佐部)で実施し、15日(火)の午前、午後(日中)、同(夜半)に定員30人の事前申し込み制で実施することが決まっている。

 15日の3回は10日締め切りだが、9日現在で定員まで余裕がある状況。その他の実施は未定。母体の町事業は成果報告会実施が必須となっているため同町ロケット推進室は1月末までに30回達成を目指すとしている。

 このWSの問い合わせは同町ロケット推進グループ(電話0735・67・7004)まで。

(2020年12月11日付紙面より)

打ち上げに向け基礎知識を教わる生徒=9日、串本町立潮岬中学校
2020年12月11日
92 日本土木とユウテックに感謝
 やまじ採れたて市で奉仕作業  (御浜町 )

 御浜町山地の無人市場「やまじ採れたて市」(尾崎英夫・管理者)と山地区(山本進部区長)は10日、ボランティアで無人市場駐車場の改修工事に取り組んだ日本土木工業㈱とユウテック㈱に記念品を贈呈した。

 市場は今年、開設10年を迎え、アスファルト舗装が傷んでいたことから、日本土木工業が11月17日に舗装、ユウテックが翌18日に白線ラインを引いた。

 奉仕作業に当たった両社に記念品を贈り、山本区長は「センターラインが消えかかっていたので、整備していただいてきれいになった。出品者の皆さんも喜んでいる」と感謝した。

 両社は山地地区企業会(上野公太郎事務局長)に所属し、同企業会を代表して椋野玲史・発起人が「この施設は補助金をもらっておらず、自助自立で運営している。企業会の中で協力していただきありがたい。心から感謝申し上げます。今後、ますますこの市場が長く続き、高齢者の方々の楽しみにつながれば」と述べた。

 やまじ採れたて市は、2010(平成22)年4月に開設。33のブースに生産者の写真プレートを設置し、顔が見える市場として人気を集めている。今の時季はミカンやマイヤーレモン、ハクサイ、ダイコン、イチゴなどが並び、朝からにぎわいを見せている。

(2020年12月11日付紙面より)

日本土木工業とユウテックに記念品を贈呈=10日、御浜町の無人市場「やまじ採れたて市」
アスファルトの改修工事に取り組む(山地地区企業会提供)
2020年12月11日
93 川村さん、木村さんが優勝
 新宮グラウンドゴルフ同好会  (新宮市 )
2020年12月11日
94 クリスマスなどイメージ  三輪崎公民分館がハーバリウム教室  (新宮市 )
2020年12月11日
95 いま一度ガイドライン徹底を  会館や集会所に呼び掛け  (新宮市 )
2020年12月11日
96 成績優秀者を表彰 全国そろばんコンクール (新宮商工会議所)
2020年12月11日
97 高校再編や事業者支援など  新宮市議会一般質問②  
2020年12月11日
98 文化に触れて参加して  広報キャラバン隊がPR  (新宮市 )
2020年12月11日
99 釣り客の安全・防犯意識促す  串本海保と串本警察が合同で  (串本町 )
2020年12月11日
100 作家15人が集い5日間実施  南紀クラフトフェア始まる  (串本町 )
2020年12月11日
101 家族らの応援受けて挑戦  西向小が持久走大会実施  (串本町 )
2020年12月11日
102 ウサギの人形と置物作る  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2020年12月11日
103 マジックショー楽しむ  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年12月11日
104 差別のない社会をつくろう  人権週間に合わせ街頭啓発  (紀宝町 )
2020年12月11日
105 暖かい冬を過ごして  婦人団体連絡協が寿楽荘に寄贈  (新宮市 )
2020年12月09日
106 協力呼び掛け市内回る
 歳末助け合い托鉢  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長・後藤太道清閑院住職、11寺)は8日、新宮市大橋通の淨泉寺で成道会(じょうどうえ)の法要と「歳末助け合い托鉢(たくはつ)」を実施した。同会加盟寺院の僧侶13人が網代笠姿で市内を回った。

 成道会は釈迦(しゃか)が菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟りを開いたとされている12月8日を記念して行う法会。2月15日の涅槃会(ねはんえ)や4月8日の降誕会(こうたんえ=花まつり)と並んで三大法会の一つとなっている。托鉢は1922(大正11)年ごろから行われている。集まった寄金は市福祉協議会に寄付された。

 法要を営んだ後、僧侶たちは同寺を出発。国道42号沿いやJR新宮駅前、仲之町商店街などを回り、ずだ袋を掛けて「恵まれない子どもたちに温かなお正月を」と呼び掛ける声に、市民らは「ご苦労様です」と応えながら浄財を入れていった。

 後藤住職は「多くの方たちの温かい気持ちに大変感謝しています。人々は助け合いなどの思いでつながっていると感じています。今後も継続し、微力ではあるが役に立てれば」と話していた。

 新宮仏教会加盟寺院は▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺。

(2020年12月9日付紙面より)

市内を回り協力を呼び掛ける僧侶たち=8日、新宮市大橋通
歳末助け合い托鉢に参加した新宮仏教会の皆さん
2020年12月09日
107 U・Iターン者が魅力発掘
 ローカル情報発信Lab  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町で6日、「ローカル情報発信Lab.in和歌山2020」が開かれた。白浜町や上富田町、田辺市など県内在住のU・Iターン者14人が町内をフィールドワークし、各自の会員制交流サイト(SNS)に「魅力発信レポート(ハツレポ)」を投稿した。

 同Labは和歌山県移住定住推進課主催。「わかやま暮らしって最高だよね」という気持ちを持つU・Iターン者に地域の魅力を取材・発信するスキルを身に付けてもらい、若者の移住・定住につなげる狙いがある。

 東京を拠点にローカルの隠れた魅力を発掘発信する合同会社イーストタイムズの中野宏一代表が講師を務め、基本的な記事作成のノウハウを教えた他、県内6エリアを歩いて魅力を発掘した。

 この日は駅周辺のいざかた通りや漁港を散策し、オンライン宿泊で話題を集めているゲストハウス「WhyKumano」の後呂孝哉さん、今年3月にIターンで料理店「エルカミーノデルポエタ」をオープンした佐藤由明さん、さゆりさん夫妻にインタビューをした。はえ縄漁に使われていた瓶玉のツリーやマグロの無人販売を物珍しげに写真に収める姿も見られた。

 今年3月に白浜町へ移住した原田晃さん、織枝さん夫妻は「以前那智勝浦町に来たときは、ホテルや那智の滝などの『観光地』だけ見て満足しており、全然町歩きをしていなかった」と振り返り、「駅を下りたらすぐに土産屋や飲食店があり、散策できるスポットがたくさんあるのが魅力的だ」と語った。

 講師の中野代表は「とてもエネルギーのある町。地元の人がSNSに投稿した情報が直接誰かに届くソーシャルメディアの時代には、辺境にある地域こそチャンス」と話していた。

 参加者のハツレポは、イーストタイムズのニュースサイト「ローカリティ!」の他、フェイスブックの同Labのページでも読むことができる。

(2020年12月9日付紙面より)

いざかた通りを散策=6日、那智勝浦町
インタビューに答える「WhyKumano」の後呂孝哉さん(右)
2020年12月09日
108 エ号追悼式典動画を配信
 町の公式HPでも視聴可  (串本町 )

 串本町が4日、動画「日本トルコ友好130周年事業エルトゥールル号(以下エ号とする)追悼式典」の配信を始めた。同町公式ホームページ(HP)のお知らせ欄にリンクを貼るなどして視聴できるようにしている。

 この式典は9月16日、同町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑で実施。コロナ禍の情勢を考慮し、現地参列を最小限に抑え、彬子女王殿下や駐日トルコ共和国大使館はインターネット経由でオンライン参列する形で営み、一般など参列できなかった人向けに動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」内でライブ中継もした。

 その内容を編集したのが、今回配信を始めた動画。▽エ号遭難救助の解説(約6分30秒)▽町長メッセージ(約1分40秒)▽式典の概要(約1時間5分)―で構成され、日本語版とトルコ語版の2種類がある。

 配信元はYouTubeの串本町総務課チャンネルで、課名でサイト内検索するとチャンネルや配信している動画が見つかる。利便を図るため、同町公式HPからも視聴できるようにしている。

 視聴は無料だが1時間超の動画となるため、スマートフォンやタブレットなどの通信端末で視聴する場合はWi―Fi(ワイファイ)環境の利用が望ましい。問い合わせは同課(電話0735・62・0555)まで。

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周年にちなむ楽曲演奏も 海自佐世保音楽隊の配信



 同町は動画配信開始のお知らせと合わせて、10日(木)午後7時からライブ配信される海上自衛隊佐世保音楽隊クリスマスコンサートも公式HPで告知している。

 日本トルコ友好130周年にちなんだ楽曲の演奏や串本とトルコの関係の紹介を内容の一部に含んでいて、佐世保地方総監部によると全体で約2時間(中休憩20分を含む)となるプログラムの第1部後半(午後7時28分ごろから9分程度)でこれら演奏や紹介を盛り込んでいるという。

 配信元は海上自衛隊YouTubeチャンネルで、同課のようにサイト内検索すると見つかる。視聴無料だが、スマートフォンやタブレットなどの通信端末で視聴する場合はWi―Fi環境の利用が望ましい。

(2020年12月9日付紙面より)

配信を始めた動画のサムネイル画像(串本町総務課提供)
2020年12月09日
109 対策取って10カ月ぶりに開催
 道の駅「たいじ」で朝市  (太地町 )

 太地町森浦の道の駅「たいじ」(〆谷(しめたに)和豊駅長)で6日、10カ月ぶりとなる朝市が開催された。「やつらが道の駅たいじの朝市に帰ってくるぅ~!」と銘打ち、12店舗が並び、多くの来場者が地元の海産物や鯨加工品などの買い物を楽しんだ。

 同駅含め、出店者らはマスクやフェースシールドを着用し、アルコール消毒やソーシャルディスタンスなど、新型コロナウイルス感染対策をじゅうぶんに取った上で朝市の運営を行った。

 また、この日は町民や町、南紀くろしお商工会などで組織される太地町特産品開発研究会(小出勝彦会長)が鯨肉の串焼きを試食として提供。試食後に感想などのアンケートを取った。

 同会は鯨の食文化を後世に残し、発信するために鯨料理のレシピを収集し、レシピ本を作成するという。完成後は町民に無料配布する予定。来場者はユズが入ったみそに漬け込んだ鯨肉の串焼きに「おいしい」「やわらかい」と舌鼓を打った。

 〆谷駅長は「朝市が開催できてありがたい。ないとさみしい。今後はコロナと共存する形になると思うので、そのたびに状況を見ながら実施していきたい」と話した。

(2020年12月9日付紙面より)

にぎわった10カ月ぶりの朝市=6日、道の駅「たいじ」
2020年12月09日
110 神倉少年野球クラブがV
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2020年12月09日
111 中辺路ジュニアが優勝
 地元勢は串本が2位  (熊野三山小学生バレーフェスタ )
2020年12月09日
112 労働災害防止を図る  フルハーネス型の特別教育  (那智勝浦町 )
2020年12月09日
113 需要増を前に技術学ぶ  岩見悠紀子さん招き講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2020年12月09日
114 「警察官ってすごい仕事」  神倉小3年が社会科見学  (新宮市 )
2020年12月09日
115 感染症予防しつつ再開へ  ふれ愛カフェ・よりみち  (古座川町 )
2020年12月09日
116 入賞作品を色紙で発表  本年度人権標語展示中  (古座川町 )
2020年12月09日
117 当局15案件を上程して審議  古座川町議会第4回定例会始まる  
2020年12月09日
118 小中学生7人が書評に挑戦  ビブリオバトル町大会  (古座川町教委 )
2020年12月09日
119 地域の清掃活動に取り組む  学校環境デーの一環として  (相野谷中 )
2020年12月09日
120 連携プレーで命救う  消防本部が救命処置の3人に感謝状  (熊野市 )
2020年12月09日
121 総合優勝は紀宝空手に  南郡・熊野スポ少大会「空手の部」  (紀宝町 )
2020年12月09日
122 「全国最優秀」の栄冠つかむ  合奏コンクール「金賞」を報告  (矢渕中吹奏楽部 )
2020年12月05日
123 CO2排出量実質ゼロに
 県内初、ゼロカーボンシティ宣言  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は3日、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言した。和歌山県内では初の宣言で、同日、記者会見した堀順一郎町長は「町内外に自然環境にやさしい町ということを宣言していきたい」と抱負を述べた。

 15年のパリ協定で「産業革命前からの平均気温上昇を2度未満とし、1・5度に抑えるよう努力する」との目標が国際的に共有されており、達成には「50年までにCO2の実質排出量をゼロにすることが必要」としている。

 環境省では、目標達成に向け、50年までにCO2の排出量を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが公表した地方自治体を「ゼロカーボンシティ」として国内外に発信するとともに、全国の自治体へ表明を呼び掛けている。3日正午現在では全国で178の自治体が宣言しており、同町は179番目。

 なお、CO2排出量実質ゼロとは人為的な発生源による排出量と、森林などの吸収源による除去量との間の均衡を達成することをいう。

 同町では那智の滝に代表される豊かな自然を次の世代へ引き継いでいくために▽那智の滝の森林の保全と健全な管理・育成▽地域資源を生かし、地域内で資源を循環させることで自立したまちを目指す「地域循環共生圏」づくり▽二酸化炭素排出量削減に向け、ごみの減量化と適正処理―に取り組むとしている。

 同町によると、本年度中に町や有識者などが那智の滝の源流域の保全などに取り組む「那智の滝100年の森づくり事業」で中間報告が出され、それに沿って人工林の間伐や植樹などの対策を進めていく。

 また、地域循環共生圏を目指し、電力の小売りや自家消費型太陽光発電の推進、飲食店の廃油を用いた熱電源の供給などの実現に向け調査中という。

 堀町長は「熊野信仰は自然信仰。当町は元々、自然環境に寄り添ってきたため、以前からゼロカーボンの町。これからも継続していく。今回の宣言はそれを知っていただく機会。町民の皆さまには広報を通じて知らせていきたい」と語った。

(2020年12月5日付紙面より)

ゼロカーボンシティを宣言した堀順一郎町長=3日、那智勝浦町役場
2020年12月05日
124 あらゆる差別の撤廃を
 市婦人団体連絡協議会が人権学習会  (新宮市 )

 新宮市婦人団体連絡協議会(仲富美子会長)は3日、市福祉センターで人権学習会を開いた。換気やマスク着用などの新型コロナウイルス感染対策が講じられる中、市人権政策課の西山和視課長らが部落差別をはじめとする人権問題について講話。参加した会員約10人が学びを深めた。

 学習会を前に仲会長が「コロナ禍の中、自粛で大変な毎日を送られていると思いますが健康が第一。お体に十分気を付けてください」とあいさつ。「今日の学びを通して全ての人々の人権が守られ、みんなが幸せに暮らせる社会の実現を目指していけたら」と呼び掛けた。

 西山課長は、2016(平成28)年12月16日に「部落差別解消推進法」(部落差別の解消の推進に関する法律)が施行されたことを紹介。先立ち、市では15(平成27)年3月に「部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃に関する条例」を制定したと説明した。

 法律施行以降、4年が経過したもののいまだに差別事件や不適切発言などが生じているとし「差別によって尊い命が奪われるような、あってはならないことが起こっている」。結婚差別などの部落差別事件の事象を紹介した。

 学習会を終え、川嶋みどり副会長は「新宮市で差別事象が起こっているとは思っていなかった。貴重なお話を聞かせていただきました」と感想を話した。

(2020年12月5日付紙面より)

人権問題について学びを深めた=3日、新宮市福祉センター
市人権政策課の西山和視課長(中央)らが講話した
2020年12月05日
125 仕組みや役立ちを教わる
 西向小6年生が租税教室受講  (串本町 )

 串本町立西向小学校(山本隆介校長)で3日、租税教室があった。6年生が受講し、税金の種類や社会にどのように役立っているかなどを新宮税務署の署員から教えてもらい理解を深めた。

 この教室は、新宮・東牟婁租税教育推進協議会(会長・石橋裕新宮税務署署長)が同署管内の小学校、中学校、高校を対象にして受講を勧めている。署員や納税協会職員、税理士や自治体の税務課職員など税務を担う人材が受講する児童生徒の年代を考えて解説し、税の仕組みを身近に感じながら将来の納税者としての理解を正しく持つことを応援している。

 西向小へは同署個人課税部門の山本太郎調査官が来校。この日は1人欠席で7人が受講し、すでに納税経験のある消費税を足掛かりにしてほかにもいろいろな税金があることを教わった後、この仕組みがなかったら社会はどうなるかを紹介する映像教材「マリンとヤマト 不思議な日曜日」を鑑賞して税が社会の中でどのように役立っているかも考えた。

 税を考えるときの金銭感覚を培うため、1億円分の1万円見本が詰まったケース(約12㌔)や中に入った1000万円分の束(1㌔)の重さを確かめる体験も。国税庁e―Tax(=国税電子申告・納税システム)のキャラクター「イータ君」の紹介や教材の内容にも触れるなどして、これから税制度を考えるきっかけや興味を数多く託すなどした。

 13ある町立小中学校全てがこの教室を利用していてその積極さで同町教育委員会が感謝状を受けた経緯もある同町。本年度は新型コロナウイルスの影響で例年通りの活発さはないが、9日(水)には橋杭小が受講する予定となっている。

(2020年12月5日付紙面より)

6年生に税を紹介する山本太郎調査官=3日、串本町立西向小学校
金銭感覚を培う1億円見本に興味津々の6年生
2020年12月05日
126 コロナ終息や大漁を祈願
 紀州勝浦漁協がイセエビ奉納  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で3日、紀州勝浦漁業協同組合(片谷匡代表理事組合長)によるイセエビの奉納があった。片谷組合長、和歌山県漁業協同組合連合会・勝浦市場の太田直久市場長、堰本比呂武さんが参列。地元産イセエビ「南紀黒潮イセエビ」36匹10㌔を神前にささげ、新型コロナウイルス感染症の終息や海上安全、大漁、地域の発展などを祈願した。

 片谷組合長によると、温暖化の影響による藻場の変化などで今年の漁獲量は昨年の3分の1程度だという。1㌔当たりの価格は一時7000円台まで高騰したが、最近は平均5000円台と安値を推移しているという。

 片谷組合長は「経済や観光が落ち込むと産業にも影響が出る。厳しい状況の中、今年も奉納することができた。コロナの終息と大漁、海上安全をお祈りしました」。

 男成宮司は「今年は新型コロナ拡大の影響もあり、漁業を取り巻く環境は依然として厳しい。来年、事態が終息に近づくことを期待したい」とあいさつ。

 「漁業に携わる方々の操業の安全と豊漁を心からお祈りしています」と感謝を述べた。

(2020年12月5日付紙面より)

海上安全などを祈願してイセエビを奉納した=3日、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年12月05日
127 地域住民の安心を確保  三輪崎区が来年度から避難路整備  (新宮市 )
2020年12月05日
128 砂防事業の予算確保要望  全国治水砂防促進大会にも出席  (那智勝浦町 )
2020年12月05日
129 会長に下阪殖保さん  新宮市農業委員会任命式  
2020年12月05日
130 特選の3人にカレンダー  ふるさと自慢写真コンクール  (那智勝浦RC )
2020年12月05日
131 駐日ブルネイ大使が訪問  那智大社や青岸渡寺など視察  (那智勝浦町 )
2020年12月05日
132 自然素材のお菓子に  「あそぼらいつ」がサツマイモ収穫  (御浜町 )
2020年12月05日
133 テントサウナと大自然を満喫  飛雪の滝キャンプ場で初祭典  (サ滝フェス )
2020年12月05日
134 一声運動で交通事故防止を  福祉の店「アプローチ」を指定  
2020年12月05日
135 分庁舎改修構想策定など  一般会計補正予算を発表  (串本町 )
2020年12月05日
136 伝統の和紙作りに向けて  古座小6年生ガンピ採取  (串本町 )
2020年12月05日
137 お悔やみ情報