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2021年05月30日
1 海邊俊行理事長を再任 新宮地方建設業協同組合が総会 

 新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長、組合員83)は28日、新宮市緑ヶ丘の同組合で第62回通常総会を開いた。昨年度収支決算・事業実施報告や本年度収支予算・事業計画などを承認。役員改選では海邊理事長を含め、全員を再任した。

 新型コロナウイルス感染拡大予防対策を講じつつ可能な限り規模を縮小し開催。物故者に対する黙とうがささげられた後、海邊理事長が開会に当たりあいさつした。

 国土強靱(きょうじん)化緊急対策が昨年で終わり、本年度からは加速化対策の名の下に約15兆円が閣議決定されたと述べ「この地域でも今後5年間、安定した工事量が望める。これもひとえに二階俊博先生、そして県建設部の方々のお力添えのおかげ」と感謝。

 紀伊半島一周高速道路が全線事業化されたことにも触れ「安定した工事量が望める中においても予算獲得のために要望や陳情をしていきたい。これまでの活動が実を結んで今の工事量があり、金額が安定したと思っている。これからも活動を続けていければ」とさらなる協力を呼び掛けた。

 本年度は▽建設工事量の確保、拡大の促進▽施工平準化の推進▽公共工事適正積算および適正工期の確保▽労働災害防止対策推進の強化▽中小企業に対する育成強化対策の推進▽建設業界秩序の確立および暴力団等の徹底排除▽災害発生時における備蓄品等の補充▽各種資格取得、知識向上のための講習会などの地元開催―の8点を重点事項に運営活動を実施していく。

 また、新宮分会の安全指導員として長年にわたり尽力したとして、庵野了嗣さんと中上和年さんに対し、労働災害防止協会和歌山県支部から感謝状と記念品が贈られた。

(2021年5月30日付紙面より)

新宮地方建設業協同組合の総会の様子=28日、新宮市緑ヶ丘
海邊俊行理事長
2021年05月30日
2 新会長に串俊男さん 区長連合会総会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町区長連合会(会長・大江清一中里区長)は28日、同町の体育文化会館で総会を開き、本年度の行事計画案、予算案などの上程議案全てを承認した。役員改選では、橋ノ川区長の串俊男さんが新会長に選任された。

 区長連合会は町内の55区で組織。区長相互の親睦を図り、町当局との連携を密にし、区民の福祉増進のために組織する。これまでには町花火大会実行委員会、南の国の雪まつりなどのイベントなどにも協力している。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から総会は開かず、書面決議のみとなった。2020年度は高速道路要望活動、近畿自動車道紀勢線すさみ・那智勝浦間早期整備要望活動などを展開した。

 大江会長は「町内にはさまざまな組織・団体がある。各分野で活性化のために取り組んでいるが、いずれの分野でも各区長が多いに関係してくる」。

 16年から太田地区が一丸となって運営する交流センターの活動報告を行い、「私たちの役目は行政とのパイプ役。行政と連携を密にして住民の声を届けて、福祉増進などに寄与していきたい」とあいさつした。

 堀順一郎町長は「コロナの終息のためにもワクチン接種が有効な手段。接種を推進するとともに6月の町議会では経済対策を提案していく。今年は東日本大震災、紀伊半島大水害から10年の年。防災減災の意識の向上に努めていきたい。各区長さまにはさまざまな形でご尽力を賜りたい」。

 同町議会の荒尾典男議長も区長の尽力に感謝する祝辞を述べた。

 令和3年度永年勤続区長の表彰では10年勤続が3人、5年勤続7人の計10人が対象となった。この日出席した5人に堀町長から表彰状および感謝状が贈呈された。

 表彰者を代表して竹下喜万(よしかず)庄区長は「今後も区の発展や町の発展のために微力ながら、貢献していきたい」とあいさつした。

 串新会長は「国内は超少子高齢化社会。かつての地域共同体の考えとはまいりません。区は必要な組織で持続可能な制度なのか。難しい場合はルールを見直してはいかがでしょうか。皆さまのお知恵を拝借して『自分ごととして』『お互いさま』などをシェアできる地域社会の『在りよう』を考える機会になれば」と話した。

(2021年5月30日付紙面より)

永年勤続区長に表彰状や感謝状が贈られた=28日、那智勝浦町の体育文化会館
串俊男さん
2021年05月30日
3 川舟製作技術を後世に
 協力隊の北原さんが記録に残す  (紀宝町 )

 熊野川流域で唯一の川舟製作技術を後世に残そうと、紀宝町の地域おこし協力隊・北原潤希(じゅんき)さん(28)が作業工程を記録する取り組みを進めている。

 協力隊に着任した2月以降、同町北桧杖の「熊野川体感塾」(谷上嘉一塾長)を拠点に、川舟「三反帆(さんだんぼ)」の遊覧体験の提供など、観光業務に取り組んできた。

 そんな中、2隻の川舟製作依頼があり、川舟大工でもある谷上さん(79)の製作に立ち会うことになった。設計図はあるものの、細かな工程は谷上さんの頭の中だけ。「今の自分には手伝えるだけの技量がなく、今後、関われるようになったら活用したい」との思いから、記録作りに乗り出した。

 スマホで写真と動画を撮影し、材料を削る行程から部材の仕分け、船底部分や側面を作る作業、乗船者が座るベンチなど細部にわたり技術を記録した。

 川舟を作ってみたいと思う人の参考になればと、谷上さんら3人の大工の会話をヒントにシキやミヨシ、カジキなどの用語を分かりやすく表現することも心掛けた。6月末の完成を目指している。

 「船底はスギの赤身部分だけを使い、3枚をつなぎ合わせる。それを台座に乗せ、炭であぶって曲線をつくる。完成した川舟に乗ると見ることができない部分だが、知識と経験が必要な作業。谷上さんは川舟と木材の特徴、加工方法を知り尽くしている」。

 船頭になるため、小型船舶操縦免許を取得。現在は熊野川で操縦の練習に励んでいる北原さん。パソコンでデータを作成しつつ「自分で作った川舟に乗れればいいですが、そこに至るには多くの努力が必要になる。道具の使い方を身に付ける必要もあり、舟大工より船頭を目指す方が先ですね」と笑みをこぼした。

(2021年5月30日付紙面より)

川舟製作技術のデータ化に取り組む北原潤希さん(右奥)=紀宝町北桧杖
作業工程をパソコンに入力
2021年05月30日
4 広島・森浦投手(新宮市出身)がプロ初勝利
 2番手で登板、好救援  

 新宮市出身でプロ野球広島東洋カープの森浦大輔投手(22)が28日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市)で行われたロッテとの交流戦でマウンドに上がり、1回1/3を無失点に抑え、登板14試合目で初勝利を挙げた。

 森浦投手はキャンプ中から実戦で連続無失点の成績を収めて開幕1軍をつかみ取った。3月27日のマツダスタジアム(広島市)での開幕2戦目に当たる対中日戦では、広島3点リードの七回表に2番手としてプロ初登板を果たし、1回を無失点に抑えて初ホールドを記録した。

 その後も中継ぎとしてチームの勝利に貢献し、これまで5ホールドを挙げていた。

 この日の試合では、広島が2点リードの五回裏、2死二塁の場面で2番手としてマウンドへ。先頭の5番・角中勝也選手の7球目にバットを折るストレートで遊ゴロに打ち取ってピンチをしのぐと、六回には6番・岡大海選手を右飛、7番・エチェバリア選手には四球を与えたが、8番・藤岡裕大選手から129㌔のスライダーで空振り三振を奪うと同時に、一塁走者の盗塁を阻止した。その後は、後続の投手がつなぎ10―8で試合終了。チームの勝利に貢献した。

 試合後のヒーローインタビューで森浦投手は「初勝利することができてうれしい。粘り強く投げることを心掛け、先頭打者を抑えて流れに乗れました。今後はチームを勝利に導けるような投手になっていきたい」と力強く語った。

 仕事のため、試合を見ていなかったという父・孝二さんは「登板するたびにドキドキしていましたが、初勝利を聞いてうれしく思います。ひとえにチームをはじめ関係者、ファンの皆さまなど、多くの方々に支えていただいたおかげ。これからも、けがをしないように気を配り、チームの役に立てるよう頑張ってほしい」。

 母・由紀さんは「いつも緊張しながら見ていましたが、思い出の日になって喜んでいます。改めて多くの方々に見守られ、応援していただいていることを実感してありがたく思います。コロナ禍で心配な面がありますが、体に気を付けて感謝の気持ちを忘れず、チームの勝利に貢献してくれれば」と話していた。

(2021年5月30日付紙面より)

2021年05月30日
5 中野恵太さんが優勝
 総合スポーツ大会グラウンドゴルフ  (ゆうゆうクラブ )
2021年05月30日
6 落下物から身を守ろう  新宮高校で防災LHR  (新宮市 )
2021年05月30日
7 「害虫駆除に効果アリ!」  丹鶴福祉委員がホウ酸団子作り  (新宮市 )
2021年05月30日
8 全力で競技に取り組む  熊野川小・中と三津ノ保が合同運動会  (新宮市熊野川町 )
2021年05月30日
9 高台の二次避難所へ逃げる  本年度最初の避難訓練  (神内小 )
2021年05月30日
10 みんなで遊んだよ!  「春の遠足」で楽しい思い出  (うどの幼 )
2021年05月30日
11 応援旗で盛り上げる  公立中学校で体育大会  (新宮市・那智勝浦町 )
2021年05月12日
12 2年連続の中止決定
 熊野徐福万燈祭(新宮花火大会)  (新宮市 )

 熊野徐福万燈祭運営委員会(委員長・田岡実千年新宮市長)は11日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本年度の熊野徐福万燈祭(第59回新宮花火大会)を中止すると発表した。中止は昨年に続き2年連続となる。

 熊野徐福万燈祭は、秦の時代に渡来したと伝わる徐福の遺徳をしのぶために始まった花火大会。毎年8月12日に同市徐福の徐福公園で徐福供養式典が営まれ、翌日に熊野速玉大社下の熊野川河川敷を舞台に花火大会が催される。夜の熊野川に浮かぶ大輪の花を楽しもうと、例年約4万~5万人(主催者発表)の観客が会場に訪れる。

 なお、徐福供養式典については12日(木)、規模を縮小し、関係者のみで執り行われる予定。

 中止の決定に伴い、同運営委員長の田岡市長は次のコメントを発表している。

  □     □

 新型コロナウイルス感染症の影響が続いており、感染収束の見通しもいまだに予測できない状況にある中、ご観覧者の方々ならびに関係者の方々皆さまに対する感染対策を講じての、安心・安全な運営が保障できないと考え、開催中止の運びとなってしまいました。

 花火大会を楽しみにしていただいた皆さま、そして平素よりご支援、ご協力いただいております関係者の皆さまに、昨年度に続いて再びこのような決定のご報告をしなければならないことは誠に苦渋の決断ではございますが、皆さまの健康と安全確保を第一と判断した結果でございますので、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。

 一日も早く収束し、来年は多くの方々にご来場いただき、楽しんでいただけるような花火大会にするべく、運営委員一同力を合わせていく所存でございますので、今後とも皆さまのご支援、ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

(2021年5月12日付紙面より)

2019年の熊野徐福万燈祭の様子
2021年05月12日
13 集団、個別接種予約始まる
 85歳以上から段階的に  (紀宝町 )

 紀宝町は10日、85歳以上を対象に新型コロナウイルスワクチン接種の電話受け付けを開始した。集団接種で現在確保している720人分に対し、初日は132人の予約があった。

 個別接種は町内三つの医療機関で予約を受け付けている。施設入所者を除く85歳以上は739人で、集団、個別の両接種で人数分のワクチンを確保しているという。

 午前9時から、新型コロナウイルスワクチン接種プロジェクトチームで集団接種の受け付けを開始。四つの電話回線で職員が対応した。

 1回目の接種は町生涯学習センターまなびの郷で15日(土)から30日(日)まで4回に分けて行い、2回目は6月5日(土)からとなる。

 駐車場の鵜殿運動場から接種会場まではシャトルバスを用意する。交通手段がない場合は、自宅近くの「町民バス停」からまなびの郷まで無料の「ワクチン接種専用町内巡回バス」が利用できる。申込時に予約する。

 個別接種は今月17日(月)から開始となる。

 町では、予約できる人数に合わせて個別通知しているため、確実に予約が可能だという。80~84歳までの集団、個別接種の予約受け付けは13日(木)から開始する。

 プロジェクトチームでは「町内の医療機関で個別接種の予約は、医療機関の通常診療に支障がないよう、必ず予約受付時間に電話してください」と呼び掛けている。

(2021年5月12日付紙面より)

集団接種の予約を受け付けるプロジェクトチーム=10日、紀宝町役場
2021年05月12日
14 改めて感染対策の徹底を
 県外からの流入避けられず  (新宮市 )

 「持って帰るは思い出だけ 撮って帰るは写真だけ 残して帰るは足跡だけ 天然記念物 浮島の森」。ましてや新型コロナウイルスなんて残していいはずがない―。

 新型コロナ感染拡大防止の観点から県境をまたぐ移動の自粛が叫ばれた今年の大型連休期間中、熊野地方では他府県ナンバーの車が目立ち、観光地や道の駅などに停滞する様子が多く見受けられた。新宮市浮島の「新宮藺沢(いのそ)浮島植物群落(浮島の森)」でも、2日75人、3日80人、4日65人、5日42人と県内外から多くの観光客が訪れた。

 コロナまん延防止のため、同所が来場者に記入の協力を求めている来場者カードには「東京」「大阪」「愛知」などの記入が目立ったという。「さすがに例年(昨年を除く)よりは少ないが、それでも他府県ナンバーの車が目を引いた。神倉神社の駐車場も満車だったと聞いた」と同所管理人。「人が来ないのも困るが来るのも困る」。観光地(名所)が抱えるジレンマを口にする。

 通常、繁忙期は複数人態勢で来客業務に当たるとのことだが、感染リスクを軽減するために今年は1人態勢で業務に就いた。来場者にはマスク着用や手指消毒への協力を呼び掛けた。

 さらに、来訪者からの質問に対してもソーシャルディスタンスを保った上で最小限の説明にとどめるなどの対策を講じたという。「特に金銭のやりとりには気を配った」と管理人は話す。

 西村康稔経済再生担当相は3日、出演したテレビ番組で、紙幣などを介した感染の可能性を紹介。改めて手洗いや手指消毒の必要性を訴えた。

 厚生労働省によると、手や指に付いたウイルスは洗い流すことが最も重要。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで100分の1に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らすことができるという。

 慢心や油断が感染拡大を招く可能性がある新型コロナウイルス。県外からの流入も避けられない現状。いま一度、感染対策を見直してみることも必要かもしれない。

(2021年5月12日付紙面より)

観光地などに多くの観光客が訪れた(写真はイメージ)
2021年05月12日
15 目指せ未来のリーダー
 ジュニアボランティア始動  (新宮市 )

 新宮市野田の中央児童館で、クラブの一環として「ジュニアボランティア」が始動した。児童館行事の手伝いや奉仕活動を通じてボランティア精神を身に付けてもらい、未来のリーダーを育成するため、昨年から始まった取り組み。現在は22日(土)に同館に登録している児童を対象に開く予定の「おたのしみ広場」に向けてゲーム準備を進めている。

 同館職員によれば、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、9月末から活動をスタート。感染症対策という制約がある中、児童館に遊びにきた子どもたちの「遊びのリーダー」としてドッジボールをしたり、児童館行事の「作って遊ぼう」などを手伝ったりして活動した。

 8日には小学4~6年生のメンバー9人が集まり、それぞれ考えてきたゲームを発表。難易度を調整するために実際にやってみたり、ルールを変更したりし、当日の運営の担当についても話し合った。今後は各自が児童館に来て、看板やポスター作りを行っていく。

 栗本玲菜さん(神倉小5)は「ビンゴや劇、靴飛ばしなどを提案したけれど、思ったよりも実現しないものも多かった。自分では簡単だと思ったゲームでも、小さい子には難しいと分かった」。栗本さんに誘われて参加したという谷那摘さん(同)は「当日はみんなに聞こえるように大きく声を出し、失敗した子にも楽しんでもらえるように盛り上げたい」と語った。

 同館職員は「ボランティアでやりたいことを子どもたちから募集している。周りの人たちに楽しんでもらうとともに、自分も楽しみながら活動してほしい。新型コロナの影響で制約もあるが、子どもたちの意見を聞きながらサポートしていきたい」と話していた。

(2021年5月12日付紙面より)

話し合いを行うメンバーたち=8日、新宮市の中央児童館
1円玉落としのテストを行う
2021年05月12日
16 命と健康を守るために  西田健町長がメッセージ  (紀宝町 )
2021年05月12日
17 新たなハザードマップ作成  避難経路などの確認を  (御浜町 )
2021年05月12日
18 有馬クラブが30年ぶりに優勝  少年野球マクドナルド三重県大会  
2021年05月12日
19 スモークツリーの花  新宮市のタウンガーデン  
2021年05月12日
20 押しずし作りに挑戦  浮島児童館で料理教室  (新宮市 )
2021年05月12日
21 宣言延長受けて期限変更  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )
2021年05月12日
22 校区内の水田借りて稲作  明神小と高池小が田植え  (古座川町 )
2021年05月11日
23 人口少ないのが利点となった 希望者全員にワクチン接種 (北山村)

 人口約430人の北山村で10日、村内の希望者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。希望者全員に2回接種して余ったワクチンは、近隣自治体の対象者に接種するなどの対応が取られる予定。

 同村にワクチンが届いたのは今月2日。和歌山県から1箱(195バイアル、975回分)が配分された。総人口432人(4月1日現在)の村内における16歳以上の接種対象者は382人で、うち約8割となる318人が接種を希望した。

 希望者全員に2回接種しても約170人分のワクチンが余る計算で、県内では希望者全員にワクチンが行き渡ったレアケースとなった。村役場住民福祉課の川辺美和課長は「余剰分は新宮保健所の指示の下、有効活用していただきたい」と話している。

 1回目は15日(土)にかけて、2回目の接種は31日(月)~6月2日(水)を予定しており、初日となったこの日、国保北山村診療所では山口賢二村長を皮切りに70~80代を中心とした57人が接種を受けた。

 「村民の不安解消につながれば」と接種第一号を買って出た山口村長。接種後、「個人差もあると思うが痛みは感じなかった」と感想を口にし、「人口が少ないことは日常の悩みだが、ワクチン接種に関しては利点につながった。希望者全員に行き渡るのはありがたいこと」。

 接種希望者が対象者の約8割にとどまったことについては「少し気になる」とし、「引き続きコロナ予防対策に力を注ぎたい」と話していた。

(2021年5月11日付紙面より)

北山村では山口賢二村長が被接種者第1号に=10日、国保北山村診療所
2021年05月11日
24 串本町で2年ぶり公式戦
 和歌山FB―神戸三田Bs戦  (さわかみ関西独立リーグ )

 串本町サンゴ台にある総合運動公園(サン・ナンタンランド)野球場で9日、さわかみ関西独立リーグ2021公式戦「和歌山ファイティングバーズ(FB)―神戸三田ブレイバーズ戦(Bs)」があった。今回は和歌山FBがファン感謝デーに位置付けて入場無料とし、感染症予防対策を経て集まった観客の注目を浴びながら熱戦を繰り広げた。

 同リーグは、メジャー12球団が属する日本野球連盟とは別系統のプロ野球団体の一つで、今季は田辺市を拠点にして活動する和歌山FBなど4球団が参画し4月から公式戦を積み重ねている。

 この日は和歌山FBがサテライト的に捉えている同球場を公式戦の舞台とし、田所洋二球団代表によると観戦を通してコロナ禍に直面する地域を元気づけたいという思いも込めてファン感謝デーに位置付け、通常1000円の入場料を無料にして観戦を呼び掛けた。同球場での同リーグ公式戦実施は2019年5月以来2年ぶりだという。

 当日は同町出身の演歌歌手・小芝陽子さんを迎えて国歌独唱、同町スポーツ少年団本部長の瀧野智惠子さんと和歌山FB公認応援団長を務めるタレント・リトル清原さんを迎えて始球式など、地域との接点も培いながら神戸三田Bsの先攻で試合を始めた。

 和歌山FBは現在首位、神戸三田Bsは同2位で今季内を推移中。2強の対戦は一回裏で和歌山FBが1点を先制し、以降は両者得点を重ねて追いつ追われつとなり九回裏で和歌山FBが1点を追加してスコア3―3となり延長戦へもつれこんだ。規定の十一回裏まで延長したが両者得点は得られず、3時間20分にわたる攻防の末に引き分ける結果となった。

 両チームの対戦成績は1勝1敗1引き分けとなっている。和歌山FBの次の公式戦(第11戦・対06BULLS戦)は20日(木)正午に実施予定。試合情報は和歌山FB公式ホームページを参照。

(2021年5月11日付紙面より)

公式戦「和歌山FB―神戸三田Bs戦」の様子=9日、串本町サンゴ台の総合運動公園
国歌独唱に臨む演歌歌手・小芝陽子さん
始球式に臨む串本町スポーツ少年団本部長の瀧野智惠子さん
2021年05月11日
25 集団接種会場追加
 10日から個別接種予約も開始  (新宮市 )

 新宮市佐野の佐野体育館で9日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種があった。市内2会場目となる同所での接種には、定員360人に対し1374人の申し込みがあり、接種ボーダーラインは81歳以上となった。

 10日からは3会場目となる熊野川総合開発センター〈1回目5月23日(日)〉での集団接種の申し込み予約が開始されたが、定員を超えた場合は交通事情などの地域性を考慮し、熊野川・高田地域住民が優先となる。

 当初予定では定員を180人としていたが、ワクチン供給の見通しが立ってきたことから定員を240人に変更。4回目の会場となる市役所別館〈1回目6月6日(日)〉も360人から420人に変更された。高齢者施設の入所者(希望者数約600人)については先月26日から接種が始まっており、6月半ばに2回の接種が完了する見込み。

 市ではこれまで4回線だったコールセンターを6回線に増線。引き続き市新型コロナワクチン接種推進室(電話0735・22・5070)でも予約を受け付けている。

 同推進室の山下泰司室長は「市の高齢者全員分のワクチンが国から供給されることが確定している。接種後も引き続き、マスク着用や手指消毒、ソーシャルディスタンスの確保など、感染防止対策にご協力をお願いします」と呼び掛けている。

  □     □

■集団接種、2会場を追加



 新宮市は、▽市役所別館〈1回目6月5日(土)〉▽佐野体育館〈1回目6月20日(日)〉―の2会場を新たに追加した。定員はいずれも420人で、予約申し込みは今月24日(月)から。定員を超えた場合は年齢の高い順から予約を決定する。

  □     □

■個別接種も予約開始



 高齢者対象の個別接種の予約も10日から始まった。接種開始は31日(月)から。順次開始となるため、日程は医療機関により異なる。予約は各医療機関に直接申し込む。接種が受けられる医療機関は別表の通り。

 なお、市立医療センターは新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ医療機関となっており、医療崩壊につながる院内感染の拡大を防止するため入院患者への面会禁止措置を講じており、かかりつけ患者の個別接種の実施はできない状況となっている。

(2021年5月11日付紙面より)

佐野体育館での集団接種の様子=9日、新宮市佐野

2021年05月11日
26 「来年こそは通常通りに」
 猿田彦・三宝荒神社で例祭  (新宮市 )

 新宮市の神倉神社境内にある猿田彦神社・神倉三宝荒(さんぼうこう)神社で8日、例祭が営まれた。昨年に引き続き今年も新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、餅まきは中止となった。

 神事には同社敬仰会の松本良さんと榎本友子さん、熊野速玉大社の上野顯宮司ら15人ほどが参列した。同大社の西村圭市権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上し、巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納。参列者たちが玉串をささげた。

 西村権禰宜が例祭の斎行について同会や関係者らに感謝を述べ、「コロナ禍になってからは、これまでの当たり前の生活がどれほどありがたいものだったかと感じる。先が見えない状況だが、一日も早くマスクを着けずにお祭りできる日を祈っております」と話した。

 上野宮司は参列者らに神社の歴史を説明し、「敬仰会の役員が少ない中、松本さまと榎本さまには一生懸命に尽力を頂いている。皆さまにもご協力をお願いしたい」とあいさつ。

 松本さんは「コロナ禍において人や神様とのつながりの大切さに改めて気付いた。来年こそは通常通りの例祭が実施できることを願っている。皆さまどうぞ、お健やかに過ごしてください」と語った。

 その後、配布された整理券を持った参拝者や地域住民に餅が配られた。

 神倉山には明治時代まで「天狗(てんぐ)様」として親しまれた猿田彦命(さるたひこのみこと)の神社があった。火産霊神(ほむすびのかみ)と誉田別命(ほんだわけのみこと)を祭る三宝荒神社は立里(高野山)にあり、願望成就・商売繁盛の御神徳が高い。速玉大社は、氏子有志の協力で1981(昭和56)年に両社の社殿、鳥居、参道などを整備した。毎年5月8日に例祭を営んでいる。

(2021年5月11日付紙面より)

猿田彦・三宝荒神社で例祭が営まれた=8日、新宮市の神倉神社
2021年05月11日
27 近大新宮、準決勝で敗退
 智弁和歌山が優勝  (春季近畿高校野球和歌山県予選 )
2021年05月11日
28 魚道つたい上流目指す  滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )
2021年05月11日
29 福祉委員に委嘱状  蓬莱地区で34人  (新宮市 )
2021年05月11日
30 神倉山にギンリョウソウ  湿った林下にひっそり  (新宮市 )
2021年05月11日
31 礼儀やお茶のたて方学ぶ  浮島児童館で茶道教室  (新宮市 )
2021年05月11日
32 「イチゴすっごく甘い」  木の川認定こども園  
2021年05月11日
33 御浜町で感染を確認  大畑覚町長がメッセージ  
2021年05月11日
34 心を込めて丁寧に  丸山千枚田オーナー立て札を製作  (木本、紀南両高書道部 )
2021年05月11日
35 夏を前にホウ酸団子作る  鵜殿のサロン、牡丹とさつき  (紀宝町 )
2021年05月11日
36 新たなごみの分別に協力を  ごみ収集カレンダーに掲載  (紀宝町 )
2021年05月11日
37 お悔やみ情報