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2024年03月29日
1 興行時に子ども席は
 丹鶴ホール活用で意見  (新宮市総合教育会議 )

 新宮市総合教育会議が27日、市役所であった。田岡実千年市長と速水盛康教育長、教育委員4人が出席。丹鶴ホールの活用状況や、緑丘中と城南中の統合再編協議の経過について意見を交わした。丹鶴ホールでの興行に際して委員より「子ども席を設けては」との提案もあった。

 丹鶴ホールについて事務局より、2023年度の実績が説明された。昨年4月から2月までの文化ホールの利用状況として、稼働率が全日は63・0%、平日が46・2%、土・日・祝日が83・8%だったこと。図書館の入館者数は合計で8万6284人、1日平均は329人だったことなどが明かされた。

 ある委員が、有名劇団の公演で子どもの観覧が少なかったことを指摘。「こういうものこそ子どもに見せたい。子ども席の確保などをお願いできたら」と求めた。事務局は「いろいろな調整が必要。事業者とも相談してやっていこうかと思う」と答えた。

 別の委員は、以前の市民ホールは音響設備の評判が良くなかったことに言及。「(これまでの興行で)何か指摘はあったか」と問うた。事務局は「音響や照明が悪いなどの指摘を受けたことはない」と応じた。

 図書館の利用状況についても、委員より「例年と比べどうか」と確認があった。事務局は、旧図書館は詳細なデータを取っていなかったので、おおよその比較と前置きしつつ「1・5倍程度の入館者数を維持している」と話した。

 緑丘中と城南中の統合再編協議についても事務局より、検討委員会が新校名として「新宮中学校」1本を推薦したことなどの説明があった。

 委員からは「新校則(の検討)をきちんとしてほしい。部活動も、教師以外の指導者を取り入れている学校もあると聞く。力を入れてほしい」と要望があった。事務局は「校則は教職員や生徒の意見を聞き進めたい。部活動の地域移行は(いろいろな要素が)複雑に絡んでいる。解きほぐしながら進めたい」とした。

 田岡市長は「(通学路で)交通量が多くて狭い道路も存在する。生徒の安全確保を」。「統合は成功事例を研究して、より良い取り組みに」などと求めた。

(2024年3月29日付紙面より)

丹鶴ホールの活用や中学校の統合再編について意見を交わした=27日、新宮市役所
2024年03月29日
2 20人が棒パン味わう
 「くまっこ」で春休みイベント  (新宮市熊野川町 )

 「子ども広場くまっこ」は27日、新宮市熊野川町能城山本(のきやまもと)の曹洞宗金龍山泉蔵寺で5年ぶりに春休みイベント「棒パンづくり」を開いた。参加した子どもたち20人は、くまっこ指導員に教わりながらパン作りを楽しんだ。

 催しは子どもたちの人気企画として毎年行われていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に中止となっていた。

 この日は発酵させたホームベーカリー用の食パン生地10斤分を用意。アルミホイルで包んだ竹の棒に巻き付けて火であぶり、約40本を完成させた。子どもたちは「熱いけどおいしい」「初めて食べた」「いい匂い」などと会話をしながら笑顔を見せ、焼きたてを味わった。

 初めて参加した塩﨑心結さん(8)は「思っていたより簡単で上手に焼くことができた。もちもちしていて、おいしかった」と話していた。

  □     □

 「くまっこ」は熊野川町の子どもたちを地域全体でたくましく心豊かに育てようとの思いから、2011年7月に同町保健センター内に開設。放課後の子どもの居場所づくりに取り組んでいる。利用日は平日の放課後から午後5時まで。夏休みなど長期休暇期間は午前8時30分から正午と午後1時から5時まで。

(2024年3月29日付紙面より)

棒に巻いた生地を焼く子どもたち=27日、新宮市熊野川町能城山本の泉蔵寺
みんなで焼きたてを味わった
2024年03月29日
3 優秀卒業生を市長表彰
 料理と着物の学校2校  (新宮市 )

 専修学校各種学校優秀卒業生市長表彰式が27日、新宮市役所であった。田岡実千年市長が、優秀な成績で市内の学校を卒業した3人に、表彰状を手渡した。

 千穂の新宮料理学院(西嶋正彦学院長)の田中虎哲さんと、井の沢の萩原きもの総合学院(萩原眞理学院長)の淡中善子さん、坂根昭代さんが表彰を受けた。

 田岡市長はあいさつで「学校で習得した技能は、これからの人生で必ず生かされ役立つでしょう。表彰おめでとうございます。これを契機にさらに研さんされ、素晴らしい人生を歩まれることを切望します」と語った。両校の専門教育や技術・技能教育の振興にも感謝を伝えた。

 和歌山県専修学校各種学校協会の坂本順一・会長も来賓として祝辞。「おめでとうございます。今後も社会で頑張って、後進の教育に努めていただければ」と呼びかけた。

 これらを受けて、相野谷中学校2年生の田中さんが、受賞者を代表して謝辞。「小5から料理を習い始め4年になった。たくさんの料理や調理方法を学ぶことができた。習得した技術や経験を、将来の仕事や生活に役立てていけたら」と話した。

(2024年3月29日付紙面より)

表彰式に出席した皆さん=27日、新宮市役所
謝辞を述べる田中虎哲さん
2024年03月29日
4 3月末ごろ見頃と予想 一枚岩のソメイヨシノ (古座川町)

 古座川町相瀬、一枚岩一帯のソメイヨシノが町内で先駆けて咲き進んでいる。今年は木によってばらつきがあり、全体として三分~満開と幅がある状況。27日はほぼ雲がない好天に恵まれ、スマートフォンなどで咲き進む花を撮影する人々の姿も目立った。

 クマノザクラやヤマザクラとともに町内では数多いソメイヨシノ。日本さくら名所100選の七川ダム湖畔や蔵土多目的広場、一枚岩一帯は主だった花見の名所として町内外に知られていて、中でも一枚岩一帯は他の場所に先駆けて咲き進む傾向にある。

 比較的咲き進んでいるのが河川敷へ下る道周辺のソメイヨシノで、今年は観光協会のイベント「古座川ライトアップウイークエンド」が23、24日の2日間にわたってこの場所で行われ、その時点では三~五分咲きだった。一枚岩Monolithは「16日ごろからちらほらと花が見られるようになり、10日ほどで今の状態。今後の雨次第だけれど、この週末が一番の見頃になりそう」と予想し、咲き進みが遅れているソメイヨシノがその次の週末まで咲き続けることを期待している。道の駅一枚岩や古座川の対岸にあるどんどろの森へ出入りする道沿いにもソメイヨシノの並木があるが、これらが後を追うように咲き進んでいる状況だ。

 桜まつり実行委員会のイベント「桜フェア」実施中の七川ダム湖畔も木によって差があるが、事務局の町地域振興課によると27日現在でまだちらほら咲きだそう。咲き進むときは一気に咲き進むが、期間の中盤と終盤の週末はともに花を楽しめそうだと期待している。このイベントに特定の期日の催事はないが、事前登録した7店舗が花盛りに合わせて桜の広場周囲に出店する予定。

(2024年3月29日付紙面より)

他の場所に先駆けて咲き進む一枚岩一帯のソメイヨシノ=27日、古座川町相瀬
古座川町観光協会のイベント「古座川ライトアップウイークエンド」の様子=23日、古座川町相瀬
2024年03月29日
5 150人が各部門で熱戦 新宮信用金庫理事長杯卓球大会 
2024年03月29日
6 競技普及のきっかけに
 初めての空手見学会  (和道流新宮道場松本塾 )
2024年03月29日
7 楽しいステージを展開  吹奏楽部が定期演奏会  (新宮高校 )
2024年03月29日
8 「想いを受け継ぐ」テーマに  近大新宮吹奏楽部第13回定期演奏会  
2024年03月29日
9 太地町の人事異動   
2024年03月29日
10 実現求め市長に報告  地域福祉計画策定委員会  (新宮市 )
2024年03月29日
11 災害対応の経験蓄積を  柴田通仁さんが防災講話  (那智勝浦町 )
2024年03月29日
12 コバノタツナミの花  那智勝浦町の宇久井半島  
2024年03月29日
13 「思い出をありがとう」  正明保が卒園式  (新宮市 )
2024年03月29日
14 ボッチャで盛り上がる  わがら広角が体験会  (新宮市 )
2024年03月29日
15 医療的ケア児の支援体制学ぶ  SOLEIL開設前に  (御浜町 )
2024年03月29日
16 地元材で自然の工作楽しむ  花づくり部会が児童招き  (紀宝町 )
2024年03月29日
17 ヤングケアラーが「いきる」社会へ  地域福祉活動計画推進委が研修  (紀宝町 )
2024年03月29日
18 第1回定例会一般質問①  古座川町議会  
2024年03月29日
19 愛好者42人32ホールで競う  池野山公園で交流GG大会  (古座川町 )
2024年03月29日
20 列車「銀河」が再び  紀南コース運行が決定  
2024年03月29日
21 シダレザクラが六分咲き  熊野那智大社の内庭で  
2024年03月29日
22 お悔やみ情報
  
2024年03月24日
23 高齢者にタクシー券
 移動支援や免許返納促進  (新宮市 )

 新宮市が自動車の運転免許を持っていない75歳以上の高齢者などにタクシー券を配布することが、市議会での予算の成立により決まった。金額は1人当たり1万2000円分。4月から対象者に申請書の送付を行う予定という。

 移動手段のない高齢者などへの支援や、運転免許返納の促進を目的とした取り組み。新宮市は高齢化率が2月末の時点で38・87%に達した「超高齢化社会」となっており、安全面を考えればなるべく高齢者に運転免許を返納してもらうのが望ましい。

 しかし都市部と比べ、列車やバスなどの公共交通網が未発達なため、高齢者も自動車がなければ生活が困難で、運転免許を返納しづらい実情がある。旧市外はなおさらで、山間部は買い物や通院も自動車なしでは不便極まる。これらの解決の一助になればと市は事業実施を決めた。

 対象は具体的には、新宮市内に在住(施設入所者を除く)する75歳以上で、最初から運転免許を持っていない人。または全年齢で、すでに運転免許証を返納したことを示す書類がある人となる。さまざまな事情で運転免許を返納した若年者にも考慮し、年齢に下限は設けず書類があれば対象と認めるという。

 ただ市は、市内在住の75歳以上は把握しているものの、返納済みも含めた運転免許の有無は把握していない。このため、申請書は75歳以上の市内在住者全員に送る予定という。6000人から7000人ほどいるため時間がかかるが、担当課は「6月までには送りたい」と考えている。75歳未満の免許返納者に関しては、基本的に窓口での申請となる。

 タクシー券は来年3月末まで使える。市内で営業する全てのタクシー会社で利用できる。500円もぎりの24枚券となる。

(2024年3月24日付紙面より)

停車して客を待つタクシー=22日、JR新宮駅
2024年03月24日
24 リハビリ視点の被災地支援
 三上幸夫教授が講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立温泉病院で19日、広島大学病院リハビリテーション科の三上幸夫教授による講演会「令和6年能登半島地震における災害リハビリテーション医療~広島JRATの活動と今後の課題~」があった。新宮・東牟婁の市町村と県から保健師ら約40人が出席し、被災地支援におけるリハビリ視点の重要性を学んだ。

 温泉病院と、院内に設置されている和歌山県立医科大学のリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所が主催。日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)は、リハビリの観点から避難所の環境アセスメントや、生活不活発病、災害関連死の予防を行うチーム。三上教授はその一員として、1月に能登半島地震の被災地で活動した。

 三上教授はJRATの結成経緯について「阪神・淡路大震災後には拠点病院や広域搬送ネットワークの整備が進められたが、2011年の東日本大震災では、長引く避難所生活で精神的に病んだり、身体機能が衰えてしまったりする方が多く出た。体や心のケア、保健医療の重要性が見直されて発足した」と説明。「救命救急を担う災害派遣医療チーム(DMAT)とは逆に、JRATは被災者が地域社会に戻っていくのを支援する『出口戦略』を担う」と述べた。

 能登半島地震の被災地について「医師や理学療法士、作業療法士などのチームで現地入りした。目立つけががなくても、身体の活動面に着目すると『避難中に膝を打って立てない』『片付けで腰が痛くて動けない』と圧迫骨折や腱板(けんばん)断裂が疑われる方、コルセットやつえが必要な方が多くいた」と言及した。

 石川県輪島市門前町で実施した▽起き上がれるか▽立ち上がれるか▽片足立ちできるか―を基準としたリハビリ視点のトリアージ手法も紹介した。

 課題面として、JRATの存在や意義が十分認知されていなかったことや、被災地における福祉用具・義肢装具の入手の困難を挙げ「逃げることも大切だが、逃げきった方々にいかに地域社会に戻っていただくのか、災害関連死をどう防ぐのか。今後のため、和歌山県のJRATのことも知っておいてほしい」と呼びかけた。

 堀順一郎町長は「保健師だけでなく、多くの方に理解いただく必要がある話。その第一歩」と話していた。

(2024年3月24日付紙面より)

保健師らが耳を傾ける=19日、那智勝浦町立温泉病院
三上幸夫教授が講話
2024年03月24日
25 本格的な能を奉納
 観世流 武田友志さん  (熊野速玉大社 )

 観世流能楽師の武田友志さんの歌と舞の奉納が20日、熊野速玉大社(上野顯宮司)であった。約20人が見守る中、古来より伝わる歌と舞を披露した。

 武田さんは、重要無形文化財総合指定保持者で、26世宗家観世清和、父武田志房に師事。3歳で鞍馬天狗(てんぐ)「花見」で初舞台、海外公演にも多数参加し、小中学校生や外国人、初心者のためのワークショップなど、能の普及活動にも努めている。同大社では7年ほど前に能を奉納したことがあるという。

 今回は前日に熊野那智大社で奉納したほか、那智勝浦町下和田の大泰寺で能の体験教室を開いていた。熊野速玉大社ではまず、拝殿で参拝。上野宮司はあいさつで、「新宮」の由来や熊野三神の来臨、熊野速玉大社の創始などを説明し「神様の大きな力を頂きよみがえる、熊野信仰に思いをはせながら奉納をいただければ」と話した。

 奉納は同大社の双鶴殿で行われた。武田さんは能の歴史や能楽の構成、能面などを解説。「能面をゆっくりと下や上に向けて表情をつける。世界で顔で演技をしない芸能はなかなかない」などと話した。

 この後、能の「高砂」と「羽衣」の歌や舞を披露。武田さんは低い声を響かせ、また扇を手にゆっくりと力強く舞った。参加者は静かに観覧し、盛んな拍手で称賛していた。

 市内から訪れた50代女性は「能は神社で奉納しているのを見たことがあったが、ちゃんとゆっくりと見たのは初めて。近くで見られて良い経験をさせてもらった。興味深い話もされていて、今後も見てみたいと思った」と話した。

(2024年3月24日付紙面より)

本格的な能の歌や舞を観覧した=20日、熊野速玉大社の双鶴殿
能面について説明する武田友志さん
2024年03月24日
26 「地震 津波 すぐ逃げろ」
 鵜殿3組自主防災会が設置  (紀宝町 )

 南海トラフ巨大地震に備えて、紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎会長)は22日、地区内に地震・津波発生時の迅速な避難を呼びかける看板を設置した。

 330世帯が所属する鵜殿3組自主防はこれまで、津波一時避難場所近くの高台に防災備蓄倉庫を建設、避難訓練の開催やチラシ配布などで、防災に努めてきた。

 今回、多くの区民の目に付くよう、住宅地と道路沿いに看板を設置。「地震 津波 すぐ逃げろ」などとともに、家族が避難するイラストを添えた。

 「1秒でも早く海抜20㍍を目指して避難してください」「家の耐震補強や家具の転倒防止を」「約1週間分の水・食料を自分で準備して」「避難場所や避難路を何度も確認して」などと記し、地震・津波への備えも呼びかけている。

 看板は縦90㌢、横130㌢。鵜殿地区で新宮紀宝道路紀宝南ランプ他改良工事を請け負うユウテック株式会社(有城和哉代表取締役)が地域貢献の一環で協力し、4枚作成した。現在、2カ所に設置しており残り2枚も今後、取り付けるという。

 ユウテックは防災備蓄倉庫の周辺整備にも協力しており、森倉会長(73)は「大変ありがたい」と感謝し「看板が地震・津波に対する防災意識向上につながれば」と期待を寄せていた。

(2024年3月24日付紙面より)

南海トラフ地震に備えた看板を設置=22日、紀宝町鵜殿
2024年03月24日
27 教職員の異動発表㊤  和歌山県教育委員会  
2024年03月24日
28 雪まつりの義援金託す  南紀くろしお商工会  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
29 捕鯨文化ゆかりの地巡る  日本遺産ウォークに23人  (太地町 )
2024年03月24日
30 一般会計当初予算など可決  第1回定例会が閉会  (那智勝浦町議会 )
2024年03月24日
31 13人が学び深める  教養講座「パステルアート教室」  (新宮市 )
2024年03月24日
32 「優しい心」忘れずに  マリア保で卒園礼拝  (新宮市 )
2024年03月24日
33 防火や防災を学び卒団  王子ヶ浜少年消防クラブ  (新宮市 )
2024年03月24日
34 地域脱炭素移行に向け  那智勝浦町の人事異動  
2024年03月24日
35 過去10年で最大規模  和歌山県の人事異動  
2024年03月24日
36 紀和路のクマノザクラが見頃に  熊野市  
2024年03月24日
37 思い出抱え巣立つ  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2024年03月24日
38 楽しい時間を共に  鵜殿保育所でお別れ会  (紀宝町 )
2024年03月24日
39 熊野青藍高校に正式決定  県議会での議決を報告  (紀南地域高校協 )
2024年03月24日
40 思い出の園舎を後に  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
41 人生観や価値観を築いて  近大新宮で中学校修了式  
2024年03月24日
42 お悔やみ情報
  
2024年03月10日
43 打ち上げ直前で延期 ロケット「カイロス」初号機 (スペースワン株式会社)

 スペースワン株式会社は、浦神半島にある射場「スペースポート紀伊」で9日に予定していた民間小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げの日程変更を発表した。次の打ち上げは13日以降になるという。岸本周平知事によると、警戒区域に船舶が進入したため打ち上げることができなかったという。

 当初予定していた9日午前11時1分12秒を16分後に変更したが、直前で中止の判断がされ打ち上げには至らなかった。

 公式見学場やその一帯では住民ら多くの見学者・見物者が待望の瞬間を心待ちにしていたが、延期の判断を受けにわかに落胆が広がった。

 橋本市から訪れた森下幸夫さん(68)は「ようやくと楽しみにしていただけに残念です。次はいつになるか分からないが、機会が合えばまた足を運んで歴史的な瞬間を自分の目で見てみたい」と語った。

 那智勝浦町浦神の公式見学場・旧浦神小学校で見届けた堀順一郎町長は、日程変更を受け「今回は非常に残念な結果になってしまったが、楽しみが先に延びたと気持ちを切り替えるしかない。地域との協力関係を築きながら、次回の打ち上げ成功に期待したい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

打ち上げ延期に残念がる来場者=9日、那智勝浦町の旧浦神小学校
2024年03月10日
44 一丸で総合優勝を目指す
 キナンレーシングチームが表敬訪問  (新宮市 )

 新宮市に本社のある株式会社キナン(角口賀敏会長)をメインスポンサーとし、国内外でレース活動を行う「KINAN Racing Team(キナンレーシングチーム)」の石田哲也監督兼代表取締役社長や選手ら10人は8日、新宮市役所を訪れ、向井雅男副市長に熊野地域で毎年開催されている国際自転車競技連合(UCI)公認国際自転車ロードレース「TOUR de 熊野」での躍進を誓った。

 チームは「TOUR de 熊野」の総合優勝とレースイベントの成長を最大の目標とし、当地方への貢献や地域活性、スポーツ振興、自転車文化の発展に力を尽くしている。

 今年は、新たに2人が加入。12人となった新体制で「Jプロツアー」(2月24、25日)、「富士クリテリウムチャンピオンシップ」(3月2、3日)に出場するなど、精力的に活動を展開している。

 この日は角口会長も出席。選手らの自己紹介を受けた向井副市長は「新宮拠点のチームが国内外で活躍してくれている姿を見て、誇らしい。世界の舞台で、さらなる飛躍となるよう心から願っています」と選手たちの活躍を祈念した。

 新城雄大主将は「昨年の前半はチームの方向性に迷うところがあったが、徐々にいい雰囲気となり維持できている。今年こそは『TOUR de 熊野』の総合優勝となれるように一丸となって頑張りたい」と意気込みを語った。

 石田監督は「今年は設立10年目。メンバーも若手、中堅、ベテランとバランスのいいチームとなっている。創設から掲げ続けている総合優勝を勝ち取れるよう、みんなで士気を高めていければ」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

向井雅男副市長(前列左)を訪問した角口賀敏会長(同右)とキナンレーシングチームの皆さん=8日、新宮市役所
2024年03月10日
45 独自カラーの福祉施策を
 新年度の当初予算案発表  (太地町 )

 太地町の三軒一高町長らが8日、町公民館で会見を開き、2024年度当初予算案を発表した。新年度の一般会計は29億7212万4000円で、前年度より1億3685万9000円(4・4%)減。12日(火)に開会する第1回町議会定例会に上程する。

 漁野洋伸副町長は減少の要因について「昨年10月に国際鯨類施設が完成し、大型の公共事業が落ち着いたことによるもの」と説明。

 新年度予算は「子育てから高齢者支援まで、幅広く当町独自のカラーが詰まった予算」とし、新事業として▽中学生の修学旅行費助成(1人につき4万円)▽夜間交通手段確保(夜間に大阪方面から帰町する住民のタクシー送迎)▽自動運転車両の暖海地区路線運行▽通院支援(高齢者の医療機関への送迎)▽帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種助成▽人間ドック―を行うと述べた。

 これまで実施してきた▽じゅんかんバス無償化▽買い物支援▽出産祝い金▽入学祝い金▽就学児医療費助成―などは引き続き実施するとした。

 ハード面では、町多目的センターへの機能訓練用トレーニング機器整備の他、清掃センター資源ごみ分別回収場整備(2026年度までの3カ年計画)、くじら浜公園の展示捕鯨船(第一京丸)の塗装修繕、救急車購入などを行うとした。

 三軒町長は、自身が掲げる30年計画に触れ「現在ちょうど20年目。最初の10年間は高齢者のため、次の10年は子どもたちのため。残る10年はその総点検として、住民の方々に満足していただけるよう施策を充実させていきたい」。残るハード面整備で庁舎の高台移転を挙げ「財政バランスを崩さないよう10年後くらいにと考えているが、議会に諮りつつ慎重に進める」と見解を示した。

(2024年3月10日付紙面より)


2024年03月10日
46 「大峰奥駈」春の峯入り
 熊野修験の山伏らが出立  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山から奈良県吉野までの山岳地帯を踏破する大峰奥駈(おくがけ)修行が9日に始まった。「春の峯入り」と呼ばれる初日には、鈴懸の装束を身に着けた山伏に導かれ、一般参加者含む約50人が夜明けの那智山を出立。大雲取越・小雲取越を経て田辺市本宮町の熊野本宮大社まで約30㌔を歩き通す。

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のルートで最も厳しい大峰奥駈道は、標高1200~1900㍍の山岳が連なる大峰山脈の主稜線(りょうせん)を通り、吉野と熊野の二大聖地を結ぶ約150㌔の修行の道。

 大峰奥駈修行は約1300年前に修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が始めたとされ、日本固有の信仰である修験道の修行「山林抖擻(とそう)」の重要な位置付けとなっている。明治の神仏分離で途絶えていたが、1988年に熊野修験の髙木亮英大導師(那智山青岸渡寺住職)が再興した。

 午前6時に那智山青岸渡寺本堂に集合した一行は、ほら貝を鳴らして勤行。熊野那智大社に参拝し、昨年150年ぶりに再建された熊野修験の根本道場「行者堂」でも勤行をした後、出立した。

 髙木大導師は「世界を眺めれば、尊い人の命が失われている。世界平和と人々の幸せを願って出発した。世界遺産登録20周年の節目、行者堂が再興されて初めての峯入りでもあり、意義深いものになる。一般の方々にもご参加いただいており、熊野の霊験を肌で感じ、それを広く知らしめていただきたい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

行者堂前で勤行=9日、那智勝浦町の那智山
山伏を先頭に出立
2024年03月10日
47 平和、世界遺産への思い作文に  新宮高、新翔高の6人を表彰  (新宮ユネスコ協会 )
2024年03月10日
48 献血に協力呼びかけ  新宮LCが奉仕活動  
2024年03月10日
49 健康づくり計画で議論  取り組み報告を受け意見  (新宮市 )
2024年03月10日
50 夏山組が側溝など清掃  那智勝浦町の宇久井地区  
2024年03月10日
51 鮮やかなヨウコウザクラ  ピーアップシングウで見頃迎える  
2024年03月10日
52 特別メニューを味わう  6年生「お楽しみ給食」  (神倉小 )
2024年03月10日
53 ランドセル飾り礼拝  新入学控えた5歳児  (マリア保 )
2024年03月10日
54 年長児たちとのお別れ会  宇久井こども園で  (那智勝浦町 )
2024年03月10日
55 「勝浦のいいとこ見てね」  町の魅力伝える壁画描く  (勝浦小6年生 )
2024年03月10日
56 長寿を祝い記念品  100歳の下地文栄さんに  (紀宝町 )
2024年03月10日
57 お弁当「おいしいね」  井田保育所がお別れ遠足  (紀宝町 )
2024年03月10日
58 クマノザクラと三反帆  熊野川沿いでかれんに咲き誇る  (紀宝町 )
2024年03月08日
59 3年間の思い出を胸に
 公立中学校で卒業式  (新宮市・那智勝浦町 )

 新宮市と那智勝浦町の公立中学校で7日、卒業式が挙行された。生徒たちは校長から卒業証書を受け取り、3年間の思い出を胸に母校を巣立った。

  □     □

■新宮市



 新宮市内では緑丘72人、城南52人、光洋58人、高田1人、熊野川2人の計185人が卒業した。

 緑丘中学校では保護者や教職員らが見守る中、生徒たちに証書を手渡した宮本雅史校長は「学び続ける」「夢を持って努力していく」「人とのつながりを大切に」の言葉を贈り「みんなは何事にも積極的に取り組み、この3年間で本当にたくましくなりました。社会は人と人とのつながりでできている。学校生活で学んだことを生かし、成長していってください」と式辞。

 在校生を代表して平井寧月さん(2年)が「行事などを通して、皆さんは私たちの憧れの存在でした。これからは先輩方から学んだことを引き継ぎ、より良い学校にしていけるよう頑張ります」と語った。

 卒業生代表の永田眞太郎さんは中学校生活を振り返り「この先、たくさんの出会いと別れがある。高い壁にぶつかることもあると思いますが、緑丘中学校で学んだ思い出を胸に前向きに乗り越えていきます」と答辞を述べた。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、那智45人、下里30人、色川5人が卒業した。宇久井は13日(水)に開かれる予定で24人が母校を巣立つ。

 下里中学校では中西健校長が一人一人に卒業証書を手渡し、式辞の中で体育祭や文化祭を成功に導いた3年生の活躍をたたえた。中西校長は「無駄が大切、自分で決めることが大切、自分自身を大切に、この三つをお願いしたい」と卒業生に語りかけ、「悩んだり、心が不安定になったりするかもしれないが、みなさんは私たちにとって希望の固まり。それを忘れないで思い切り青春時代を楽しんで」とエールを送った。

 在校生代表の曽我悠太さんの送辞を受け、卒業生代表の小野優さん、尾鷲俊人さん、中村安祐美さんが答辞を述べた。3人は先生の指導、部活動、修学旅行などの思い出を語り、卒業生全員が立ち上がってそろって先生、保護者らに頭を下げて感謝の気持ちを表した。3人は、さらに大きく成長することを誓って答辞を結んだ。卒業生らは温かな拍手に送られ、会場を後にした。

(2024年3月8日付紙面より)

保護者や在校生に見守られ入場する卒業生=7日、新宮市立緑丘中学校
中西健校長から卒業証書を授与=同日、那智勝浦町立下里中学校
2024年03月08日
60 初号機打ち上げを盛り上げ
 見学場などへのぼり掲げて  (和歌山ロケット応援団 )

 和歌山ロケット応援団(青木圭団長)が6日、同団設置分のロケット打ち上げ応援のぼりの掲出作業を完了した。

 「応援の思いは共通」という観点で在住地域にこだわらず有志が集まって結成する同団。こののぼりはロケット「カイロス」の打ち上げを盛り上げるシティーラッピング素材として、射場「スペースポート紀伊」公式エンブレムを取り入れて作成し、同団掲出と協力事業者掲出の2系統で設置の裾野を広げている。

 現在行われている掲出は、9日(土)午前11時~正午に打ち上げ予定の初号機を見据えた機運醸成。まちなかは協力事業者が店頭などへそれぞれ掲出しているため、同団設置分は初号機の公式見学場の出入り口を分かりやすくする掲出を考え田原海水浴場そばに40本、旧浦神小学校一帯に50本を順次設置。残りはJR古座駅駐車場のフェンスに掲げているという。

 この取り組みが初号機の打ち上げに向けた最終の機運醸成で、青木団長は「打ち上げ日時は晴れの予報で、あとはもう無事に打ち上がることだけを期待するばかり。皆さんもきっと同じ気持ちだと思うので、その瞬間は大きな感動が広がると思う。私たちは応援団なので、そのように盛り上がるよう打ち上げを応援していきたい」と心境を語った。

 田原海水浴場そばには後にスペースポート紀伊周辺地域協議会も応援のぼりを追加で設置。その相乗で、並ぶのぼりが一段と主張力を増している。

(2024年3月8日付紙面より)

公式見学場(田原海水浴場)そばに掲げられたロケット打ち上げ応援のぼり=6日、串本町田原
2024年03月08日
61 打ち上げ記念クッキー提供
 シダックスから子どもらへ  (串本町 )

 串本町学校給食センターの調理運営業務を受託するシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社が6日、配食先の子どもらへ民間ロケット打ち上げ記念クッキーを提供した。

 田原にある民間ロケット射場「スペースポート紀伊」のロケット「カイロス」初号機が打ち上げ予定となったことを受け、子どもたちにその瞬間を心に残る記念にしてほしいという願いを込めて計画。クッキーは同社学校給食事業の調理スタッフがアレルギーフリーを意識してレシピを考案し、同センターで5日に焼き上げスペースタウン串本ロゴとシダックスグループ公式食育キャラクター「モグちゃん(記念仕様)」、社名などをあしらった宇宙食風パッケージに詰めて仕上げた。配食先の全員に加え、自校方式で配食する田原小、町外だが配食先の古座川町立古座中学校も対象にし約1300個を6日に一斉提供した。

 串本町立西向小学校(河田恵美校長、児童42人)へは同社和歌山営業所の塩路浩一営業所長ら社員が給食の時間に合わせて訪問し、提供の趣旨を伝えて一人一人に同クッキーを手渡した。児童の多くが給食を食べ終えた後に宇宙飛行士気分でパッケージを開封して味わった。

 クッキーはアレルギーフリーを意識し白くなってしまった生地にほどよい色味をつけてくれるカボチャを練り込み、ロケットの形をした枠の中に「くしもと」と記したデザインを型押しした内容。型押しは子どもが「くしもと」というなじみ深い響きからすぐにロケットが連想できるようにと考えた工夫だそうで、児童は何が書いてあるのかを興味津々に確かめ何の味かを探りながら味わった。

 河田校長は「これをきっかけにして9日にいよいよ上がることとなったロケットへの関心を今まで以上に持てるようになれば」と効果を期待して提供に感謝。塩路営業所長は「まずは注目される事業が立ち上がるというところを大いに感じ、地元に誇りを持っていただければ。これがいい思い出になり将来、この地域を発展させる人になってもらえれば」と提供に込めた思いを語った。

(2024年3月8日付紙面より)

2、3年生一人一人に記念クッキーを手渡す塩路浩一営業所長=6日、串本町立西向小学校
提供した民間ロケット打ち上げ記念クッキー
2024年03月08日
62 ロケットのアート作品設置
 JR駅員が串本駅改札内に  (串本町 )

 JR串本駅改札内の待合室に6日、ロケット「カイロス」をテーマにしたペットボトルキャップアート作品が設置された。

 JR新宮駅に勤務する小原和記係長(40)主導による趣向。駅員にとどまらず保線、電気、乗務の各社員や関係する事業者の協力も得てデザインや設計を練りに練り、必要な材料を集め1年越しでこの作品を作り上げたという。

 縦横とも180㌢の正方形パネルに2500個のキャップを並べ、橋杭岩越しに飛ぶロケットとその前を走る特急くろしおを描き出した内容。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」から何時に打ち上がるのかが分からず、「宇宙=星空」の印象でロケットの背景は星空になっているという。

 同室に収まる目いっぱいの大きさで作ったため、この日は数人がかりで角をぶつけないよう慎重に搬入。頑強な足がついているが万全を期してワイヤーで壁とつないで安全を確保し、大勢にこの前で記念撮影をしてほしいという思いがあり極力その妨げにならない配置で木製ベンチを入れ直した。

 道本隆文・新宮駅長(60)は「新宮駅に飾っている『WEST EXPRESS 銀河』をテーマにしたアートの第2弾となる作品。ロケットの打ち上げをきっかけにして多くの方に紀南へ来てほしいし、われわれもできる限り地元の皆さんと一緒にその対応をしていきたい」とコメント。

 設置を終えて小原係長は「主導したものとしては感動の一言に尽きます。地域に愛されるためにみんなでこのアートを作ったので、たくさんの人に見に来てほしい。ロケットが起爆剤となり地域が発展することに少しでも寄与できたら」と主導に込めた思いを語った。

(2024年3月8日付紙面より)

改札内待合室に設置されたペットボトルキャップアート作品=6日、JR串本駅
待合室や作品を傷めないよう慎重に搬入を進める駅員
2024年03月08日
63 近大新宮、全勝で連覇
 高校サッカー「フレッシュマンリーグ」  
2024年03月08日
64 新宮サッカースポ少が栄冠
 新宮信金経営者塾100人会「紀蹴カップ」  
2024年03月08日
65 きんでん新宮に「銅賞」  優秀安全運転事業所表彰  
2024年03月08日
66 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問②  
2024年03月08日
67 当初予算案など38議案  町議会3月定例会が開会  (那智勝浦町 )
2024年03月08日
68 オランダカイウの花  くじら浜海水浴場近く  (太地町 )
2024年03月08日
69 工作などで親睦深める  熊野川地区民児委協議会と三津ノ保園児  (新宮市 )
2024年03月08日
70 不審者対応の体制見直し  体育文化会館で職員訓練  (那智勝浦町 )
2024年03月08日
71 火の適切な取り扱い促す  防火啓発パレードなどで  (古座川町 )
2024年03月08日
72 木本総合は1.17倍  県立高校後期選抜入試  (三重県教委 )
2024年03月08日
73 今年も新酒並び始める  尾呂志の日本酒「颪」  (御浜町 )
2024年03月08日
74 義援金を中能登町の教育に  成川小学校児童会が活動  (紀宝町 )
2024年03月08日
75 議員活動を高く評価  元町議・野村正視さんに叙勲伝達  (紀宝町 )
2024年03月08日
76 92人が新たな一歩を  矢渕中や相野谷中で卒業式  
2024年03月08日
77 48時間前時点、打ち上げはGO  スペースワン社が発表  (串本町 )
2024年03月08日
78 お悔やみ情報
  
2024年03月05日
79 家族連れ多数で盛況
 3商店街で「春よこい」  (新宮市 )

 新宮市と市内の3商店街(駅前本通り商店街振興組合、丹鶴商店街振興組合、仲之町商店街振興組合)でつくる「はいから実行委員会」(松本健委員長)は2日、商店街活性化イベント「春よこい」を開催した。各商店街で趣向を凝らした催しを実施。家族連れなど多数が訪れ、にぎわいを見せた。

 市中心地の活性化を目的として始まり、コロナ禍に伴う中断はあったものの、10年以上続く恒例の催事となる。今年は世界遺産登録20周年記念も銘打ち行った。

 駅前本通り商店街では、射的やヨーヨー釣り、飲食ブースなどが並んだ。熊野曼荼羅(まんだら)太鼓やお祭り新宮節の披露もあった。

 丹鶴商店街では、ボルダリング体験や消防体験、アニメキャラで車体を装飾した痛車(いたしゃ)展示などが行われた。チョークで自由に道路に絵を描けるお絵かきロードも設けられた。

 仲之町商店街では、新翔高校によるフリーマーケットや風船を使ったパフォーマンス、ダンス披露などが行われた。お菓子のつかみどりやミニ電車への乗車体験では、子どもらが楽しむ様子が見られた。

 また連携事業として、同市の「丹鶴ホール」で「よしもとお笑いライブ」が開かれた。ハイキングウォーキングや大西ライオンなど、テレビでおなじみの人気芸人が出演し、抱腹絶倒のステージを繰り広げた。芸人らはその後に商店街にも出向き、ネタの披露やワークショップを行った。

 松本委員長は「去年に続き今年も大盛況だった。今年は吉本の芸人さんの参加もあるし、天気にも恵まれて良かった。お客さんにも楽しんでいただけたと思う。今後も3商店街で頑張って活性化していけたら」と話した。

(2024年3月5日付紙面より)

家族連れなど多数が訪れた=2日、新宮市の駅前本通り商店街
よしもとお笑いライブも連携開催した=同日、新宮市の「丹鶴ホール」
2024年03月05日
80 最終運行「銀河」見送り
 手旗を振って再来を祈る  

 JR新宮駅とJR紀伊勝浦駅で3日、長距離観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の紀南コースの最終運行おもてなしイベントがあった。新宮駅では地域住民など約300人が参加。再来を祈りながら手旗を振り見送った。2024年度は山陰コースでの運行しか決まっていないという。

 銀河を運行する西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会の主催。銀河の紀南コースは京都―新宮駅間で21年から運行していた。新宮駅では、地元産品などの販売が行われていたほか、子どもにはプレゼントのお菓子が配布された。手旗は全員に配られた。和歌山県と新宮市のマスコットキャラクターの「きいちゃん」と「めはりさん」も見送りに加わった。

 参加者はホームに並んで銀河を迎え、記念撮影を楽しんでいた。銀河が出発すると、手旗を振って別れを告げた。乗客が車内から手を振り返す姿も見られた。御浜町から母親のひとみさんと共に参加した中山陽葵君(5)は、「ぎんがありがとう」と書かれた自作の手旗を持参していた。「列車は好き。見られて楽しい。乗ってみたい。しっかりお見送りしたい」と話していた。

 富澤五月・JR西日本和歌山支社長は「地元の皆さんに銀河を愛していただきうれしい。おもてなしなどで支えていただき感謝している」と語った。また乗車人数が前年同期比で1・5倍の約4500人となったこと、乗車率も23年度は7~8割で推移したことを明かした。再運行については「多くのエリアから要望があるので、社内で検討となる。決まるには時間がかかる」と応じた。

 病気療養中の田岡実千年市長のメッセージの代読もあった。「多くの人に紀南を満喫してもらい、魅力を広く発信できたと感じている。再運行を期待している。決定したら紀南で一丸となり、今まで以上におもてなししたい」と伝えた。

(2024年3月5日付紙面より)

手旗を振って銀河を見送った=3日、JR新宮駅
「きいちゃん」や「めはりさん」と記念撮影を楽しむ
参加した子どもにはお菓子がプレゼントされた
2024年03月05日
81 器楽・合唱など11組出演
 第19回串本町民音楽祭  

 第19回串本町民音楽祭(器楽・合唱等の部)が3日、文化センターであり音楽に通じるさまざまな舞台発表が町民らの鑑賞を集めた。

 町、町教育委員会、串本音楽協会主催。音楽の発表や鑑賞を通して文化活動を盛んにしひいては地域文化の向上に資する目的で年1回、最近は3月の第1日曜日に器楽・合唱等の部、第2日曜日にバンドの部と2日間にわたって開いている。

 この日は当初12団体が出演予定だったが、1団体が欠場を申し出たため残り11団体が順に舞台発表に臨む流れとなった。開演に当たり主催者を代表して同協会の西野政和会長があいさつ。文化のまちとしての串本町の特色を語り「この音楽祭も1971年に(旧串本町で)始まったので、もう50年以上続いていることになる。そういう伝統もまちが自慢できる要素で、こうして日頃から活動している各団体やその応援に駆け付けてくれる皆さまのおかげだとありがたく思う。これからもぜひみなさんと力を合わせて文化を盛り上げていきたい」と思いを掲げて引き続きの文化愛好を呼びかけた。

 音楽に通じればさまざまなジャンルが出演できる間口の広さが、この音楽祭が大切にしている特色。今回は琴グループ奏楽によるみやびやかな邦楽演奏で舞台発表が始まり、以降は日本舞踊、詩吟、器楽、民踊、コーラス、独唱といったジャンルで日頃の活動成果が各団体持ち時間8分の中で披露された。

 バンドの部は10日(日)午後1時から同センターで実施。▽TheJANK▽坊芳太▽UHMOON▽HiRoUmi▽フォークソングキンプ▽M・Y・B―の6組が持ち時間25分で順にミニライブを繰り広げる(楽器など入れ替えの間時間あり)。問い合わせは町教委教育課(電話0735・67・7260、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2024年3月5日付紙面より)

器楽・合唱等の部の冒頭を飾る琴グループ奏楽の舞台発表=3日、串本町文化センター
舞台発表を鑑賞する町民ら
2024年03月05日
82 最高成績、多くの支えに感謝
 那智勝浦町選手団が報告  (県ジュニア駅伝 )

 「第23回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会」(2月11日)で、那智勝浦町の過去最高記録と成績を収めた町選手団の約30人が同月29日、同町役場で結果報告した。寺本尚史監督は「小中学校8校から28人が集まり、家族や多くの方々の応援を頂いた。選手の頑張りとチームメートの支えなどが重なった結果だと思う」と伝えた。

 大会には、29市町村からオープン参加を含む44チームが出場。紀三井寺公園陸上競技場から10区間21・1㌔でたすきをつないだ。

 那智勝浦町チームは、最高タイムを28秒更新する1時間14分18秒でゴール。入賞まであと一歩に迫る9位となった。オープンチームも昨年を上回る1時間19分17秒をマークした。

 堀順一郎町長は「先輩方がなし得なかったことを達成してくれてうれしい。28人の力が一つになってつかんだ記録。挑戦することの素晴らしさ、重要さを忘れず今後も頑張って」とたたえた。

 男子の下向奏介主将(下里中3年)は「高い目標を持ち続け、みんなで乗り越えたことが結果につながった。これからも感謝の気持ちを忘れず、さまざまなことに頑張りたい」、女子の中村安祐美主将(同)は「苦しい時もたくさんあったが、多くの人に支えられ仲間と共に乗り越えた。この経験から学んだことや感謝の気持ちを忘れず過ごしたい」と語った。

(2024年3月5日付紙面より)

結果報告した那智勝浦町選手団の団員ら=2月29日、那智勝浦町役場
2024年03月05日
83 心優しき白衣の天使に  准看護学院で12人が卒業  (新宮市医師会 )
2024年03月05日
84 女性消防団員が啓発  火災予防、心肺蘇生も  (新宮市 )
2024年03月05日
85 消防団員の公務災害予防  初の安全管理セミナー  (那智勝浦町 )
2024年03月05日
86 クジラさん、こんにちは!  わかば保育園が卒園遠足  
2024年03月05日
87 ハクモクレンが満開に  高津気に多くの花見客  (那智勝浦町 )
2024年03月05日
88 人口減少対策に力  一般会計は133億6千万円  (熊野市新年度予算案 )
2024年03月05日
89 ひな祭りの制作楽しむ  ママサークルさくらんぼ  (紀宝町 )
2024年03月05日
90 野生分布の保全が必要  日本クマノザクラの会が講演会  (紀宝町 )
2024年03月05日
91 クロマツ240本を植樹  3市町で計170人が参加  (GG作戦 )
2024年03月05日
92 飛行機や関わる仕事教わる  町内の小学1~3年生ら  (串本町 )
2024年03月05日
93 お悔やみ情報