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2024年02月28日
1 女性の加行満行山伏が誕生
 熊野修験再興後に初  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の行者堂で、成田瀧英(りゅうえい)さん(51)が、山伏として護摩焚(だ)きを許される加行(けぎょう)満行を果たした。熊野修験再興後、女性では初。24日の月例護摩供では、成田さんが初めて護摩焚きを厳修した。

 成田さんは修験道の世界に足を踏み入れたきっかけについて「ご縁あってのこと」と語る。1972年に秋田県で生まれ、仕事のために東京都板橋区熊野町へ上京。熊野権現を勧請(かんじょう)した熊野神社の近くに住んでいたことから、当地方の熊野三山を訪れた。

 海と山が近く、水の循環が体感できる熊野の自然に魅せられ、神秘ウオークやあげいん熊野詣で何度も何度も通い詰めるうち、先輩の山伏たちとの出会いで、かつて神仏習合の一大修験道場であった那智山の歴史や宗教観に触れていったという。

 2018年の大峯奥駈修行の「春の峯入り」で初めて鈴懸の山伏装束を身に着け、22年には得度して剃髪(ていはつ)。山林抖擻(とそう)や那智四十八滝回峰行、写経、読経などの修行を積み、昨年10月に150年ぶりに再建された熊野修験の根本道場「行者堂」で加行を積んだ。

 多くの人々の支えを受けて修行を積んできた成田さん。「山からお力を頂き、里に下りてきた時に皆さまにお分かちすること、神仏と人をつなぐのが山伏の役目。今後はさらに利他行に努めたい。そして、日本第一霊験所である那智山のこと、熊野修験のことを多くの人に伝えていきたい」と話す。

 熊野修験の大導師である髙木住職は「昔は女人禁制の聖地が多い中、熊野は浄不浄や性別、身分を問わずにあらゆる人々を受け入れてきた。熊野で修行をした山伏が先達として人々を導き、熊野比丘尼(びくに)として信仰を広めた女性たちもいた。この地で成田さんが厳しい修行を積まれ、加行満行されたのは非常に意義深

いこと」と語り、今後の活躍に期待を込めていた。

(2024年2月28日付紙面より)

護摩焚きを行う成田瀧英さん=24日、那智勝浦町那智山の行者堂
ほら貝を吹く
2024年02月28日
2 エリア内の魅力再確認
 第11回フェスタ講演会  (南紀熊野ジオパーク )

 第11回南紀熊野ジオパークフェスタの講演会が24日、串本町潮岬にある同パークセンターであり69人(主催者発表)が聴講しエリア内の魅力を再確認する一助にした。

 本年度のフェスタの前半となる企画。盛りだくさんのブースなどと講演会の両方をじっくり親しみたいという声に応え、今回は講演会と式典・各種ブースを別日に設定し、前後半2日間として来場を呼びかける内容としている。

 今回は11年目を迎えていま一度初心を振り返るという趣旨でこの講演会を計画。講師は和歌山大学(紀伊半島価値共創基幹災害科学・レジリエンス共創センター)の客員教授・後誠介さんで、「今改めて、南紀熊野ジオパークの魅力は!」と題して登壇した。冒頭で①熊野の霊場を育んだ大地②安らぎの景観・驚きの景観③きらめく紀州路④紀の国・温泉の謎を解く―の4点を論旨として掲げ、①では熊野古道大雲取越えの道中にある丸石、那智大滝、神倉神社のゴトビキ岩、熊野川の御船島(みふねじま)、古座川の河内島(こうちじま)、交通の難所として知られる三重県尾鷲市~紀伊木ノ本間、一枚岩や虫喰岩(むしくいいわ)や橋杭岩などに順次着目し、これらは総じて熊野酸性岩が織りなす造形であると紹介。元となった熊野カルデラ火山は隆起と風化などで山体がなくなり、現在は地下1000~2000㍍でできた熊野酸性岩が露頭している状態だとした。

 ②では安らぎを感じさせる志原海岸と驚きを感じさせるフェニックス褶曲(しゅうきょく)などを対比し、付加体と前弧海盆堆積体の見え方の違いを示唆。③ではヤッコカンザシの遺骸や丘陵部に海岸の砂利が乗っている状況から大地の隆起を捉え、さらに海面上昇・下降が絡み合って現在の景観が形作られている状況④では同パークエリアの温泉水の大部分が雨水と地下から上がってくる熱流体が混ざることで作られ、雨水は放射性水素年代測定で100年以上前の降水に由来することが分かっていてそこに価値があると解説するなどした。

(2024年2月28日付紙面より)

南紀熊野ジオパークの魅力を説く後誠介さん=24日、串本町潮岬
真摯(しんし)に聴講し魅力の視点を探る聴衆
2024年02月28日
3 学びの成果を住民に発表
 相野谷小中が防災学習  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷中学校(矢田哲也校長)と相野谷小学校(竹本和拡校長)は26日、人権・防災学習を同町高齢者生産活動センターなどで行った。中学1年生8人と小学5、6年生16人が地域住民と共に校区内の平尾井地区を防災の視点を持ちながら歩き、全3回の学びで得たことを発表した。

 2021年度から小中合同で取り組んでおり、地域の特徴や災害時の危険箇所を点検して防災マップを作り、安全に避難する手段を身に付けるとともに、地域の一員として自分にできることを考えるのが狙い。三重大学大学院工学研究科准教授の川口淳さんを講師として迎えている。

 児童生徒は4班に分かれて1月にタウンウォッチング、今月6日に防災マップを制作しており、この日は学習のまとめとして地域住民や学校運営協議会、保護者に参加を呼びかけ、同じコースのタウンウォッチングと学習発表会を行った。

 センターを出発した児童生徒は1月の点検で調べたことを住民に説明。住民からも紀伊半島大水害の被害を聞きながら地区内を歩いた。センターでは川口さんが地域の特性を踏まえ、災害時に気を付けることなどを解説。能登半島地震にも触れた上で、「災害のメカニズムは二つで、自然、そして社会の脆弱(ぜいじゃく)性(ハード、ソフト)が起こす」と指摘。学習ではハード、ソフト両面を学んだとし、「誰がどこで何をできるかを常に見つけてほしい」。地域全体に向け、「若い人は少ないがいる。子どもたちもいずれ出て行くかもしれないが、故郷に年に何度かは帰ってくる。能登は帰省していた若い人が力になった。子どもたちを大切にしてほしい」と呼びかけた。

 学校運営協議会の西村喜久男会長は「大人の視点では気付かないことに気付けた。高齢化が進むが、皆さんと連携し防災減災に努めたい」と話した。

(2024年2月28日付紙面より)

防災マップを掲示し発表する生徒=26日、紀宝町平尾井の町高齢者生産活動センター
消火栓とホース収納箱を説明する児童生徒=同日、紀宝町平尾井
2024年02月28日
4 カミジ技建が堤防草刈り
 火災予防兼ね、住民らも感謝  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の旧宇久井海水浴場の堤防で26日、草刈りがあった。カミジ技建株式会社の社員7人が区役員や地域のボランティアに協力し、町道フェリー港線沿い175㍍の生い茂ったススキやセイタカアワダチソウを刈り取り、トラックへ積み込んでいった。

 以前は沿線住民が草刈りや剪定(せんてい)、犬のふん対策の注意看板設置などの環境美化に取り組んでいたが、高齢化によって活動が困難に。区や住民ボランティアによる草刈りやクリーンセンター搬入、裁断焼却にも大きな労力を要し、難航していた。

 町内では今年、4件の火災が相次いで発生しており、地域住民から「もしたばこのポイ捨てでもあれば、枯れたススキにすぐに燃え広がってしまう」と懸念する声が上がっていたところ、宇久井の旧フェリーターミナルで新宮港港湾施設整備工事の消波ブロック製造を請け負うカミジ技建が協力を申し出た。

 宇久井区の土井正治総区長は「過去には堤防の排水用の溝が詰まって浸水被害があったことも。住民生活のため、定期的な草刈りや溝掃除は重要。地域貢献ということで協力が得られてありがたい」と感謝を述べていた。

 3月2日(土)には、株式会社夏山組が側溝の排水不良に伴う泥上げの奉仕活動を行う予定だ。

(2024年2月28日付紙面より)

生い茂ったススキなどを刈る=26日、那智勝浦町宇久井
2024年02月28日
5 環境整う体育館で汗流す
 神戸大学卓球部が合同合宿  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
6 宇久井がV、三輪崎と県大会へ
 県下小学生バレーボール新人県予選大会  
2024年02月28日
7 タイプ木前でガイド練習  高池小6年、本番に向け  (古座川町 )
2024年02月28日
8 ネットの安全な利用法  情報モラル研修会で学習  (光洋中 )
2024年02月28日
9 朝食の重要さなど学ぶ  高田小で食育授業  (新宮市 )
2024年02月28日
10 山東正巳さんが講話  入選著書「貨幣の道具類」  (新宮市 )
2024年02月28日
11 市民ネットワークの場に  「公共図書館の役割」講演会  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
12 当初予算案など審議  市議会定例会が開会  (新宮市 )
2024年02月28日
13 感謝の気持ちを込め発表  三輪崎小で6年生を送る会  (新宮市 )
2024年02月28日
14 役割や仕組みを学ぶ  園児が丹鶴ホール見学  (はまゆう・こども園 )
2024年02月28日
15 楽しみに待っているよ  神倉小で体験入学  (新宮市 )
2024年02月28日
16 手話の重要性を周知  県聴覚障害者協会が上映会  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
17 災害に備えるヒントに  町民に急援隊活動を報告  (那智勝浦町 )
2024年02月28日
18 運動会ごっこで成長した姿  0歳児が保育参観  (紀宝町 )
2024年02月28日
19 ようこそ熊野新聞へ  9人が新聞作りを学ぶ  (紀宝町立成川小学校 )
2024年02月28日
20 タイへ高級かんきつを輸出  富裕層向け、日本の3倍の価格  (JA伊勢 )
2024年02月28日
21 当初予算10%増の68億円  西田健町長が所信表明  (紀宝町議会開会 )
2024年02月28日
22 アセビの花が咲き始める  宇久井ビジターセンター  
2024年02月28日
23 お悔やみ情報
  
2024年02月20日
24 真っ白な雪で遊ぼう!
 4年ぶり「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )

 4年ぶりとなる第26回商工祭「南の国の雪まつり」(実行委員長=森川起安・南紀くろしお商工会長)が18日、那智勝浦町役場周辺であった。真っ白な雪山に子どもたちの歓声が響き、1万365人(主催者発表)の来場者でにぎわった。

 人、物、地域との「ふれあい」をテーマにした地域の一大イベントで、太地町の姉妹都市である長野県白馬村から運んだ約100㌧の雪が目玉。

 雪山に到着した子どもたちは目を輝かせ、早速雪合戦にそり滑り、雪だるま作りに駆け出した。雪で遊んだ後は、かじかんだ手足を温かい手湯・足湯に浸した。家族5人で来場した西拓己君(8)は「そりが楽しかった」。母親の裕子さんは「子どもたちが雪に触れられる機会はここぐらい。毎年楽しみにしており、久しぶりの開催で自分も楽しめた」と語った。

 周辺一帯が歩行者天国となり、熊野朝市・楽市やフリーマーケットも盛況。メインステージでは地元ダンスチームのパフォーマンスもあった。南紀くろしお商工会青年部による「強運王決定戦」には小学生約100人が参加し、バナナの早食い1位を当てるステージでは会場も大いに盛り上がった。「強運王」の松下愛純さん(7)は賞品のニンテンドースイッチを手に「すごくうれしい」と笑顔で話した。

 初実施の「防災チャンバラ」では、スポンジの刀と命(ボール)を身に着け、30対30で「合戦じゃ~!」。防災クイズを交えてぶつかり合い、バトルロイヤルを勝ち抜いた渡邉翔太君(11)が熊野最強の防災侍になった。

 最後は「お菓子な餅まき」で締めくくり、森川実行委員長は「真っ白な雪で遊ぶ子どもたちの笑顔は何ものにも代えがたい。能登半島地震で大変な状況もあるが、今日一日は楽しく遊んでほしい」。南紀くろしお商工会青年部の浦賀英昭部長は「天候が回復して良かった。ぜひまた来年もご来場を」と話していた。

(2024年2月20日付紙面より)

雪山でそり滑りする子どもたち=18日、那智勝浦町
盛大に「お菓子な餅まき」
2024年02月20日
25 食べ盛りの生徒も笑顔に
 鯨スタミナ丼の調理実習  (太地中学校 )

 太地町立太地中学校(山本佳人校長)で14日、鯨肉を使った調理実習があった。食べ盛りの3年生5人が、鯨の竜田揚げにニンニクが効いた甘辛いタレを絡めた「鯨のスタミナ丼」と「鯨の本皮をつかったみそ汁」の2品を作り、笑顔で味わった。

 小学1年生から多面的にクジラ学習を続けてきた生徒たちに、地域の食文化も知ってもらおうと実施。ゲストティーチャーは、町内のホテル「いさなの宿・白鯨」や「道の駅たいじ」のメニューにもある「鯨のスタミナ丼」のレシピ考案者・竹村直也さん(太地町開発公社)。

 竹村さんは生徒たちに肉の切り方を指導し、肉の繊維に対して垂直に切ることで、同じ肉でも食感が柔らかくなることを教えた。生徒たちは鯨肉をカットし、片栗粉をまぶして180度の油でカラッと揚げていった。タレに絡めてキャベツの千切りと一緒に丼に盛ったら完成。竹村さん特製の梅酢につけ込んだ鯨肉の竜田揚げも作った。

 使った鯨肉は約2㌔、米は13合も炊いたが、生徒たちは「余裕っす」ともりもり平らげていった。その食べっぷりに竹村さんも笑顔を見せ「太地の子どもでも、クジラの刺身は食べるが、火を通すと臭みが出るので苦手という子もいる。好みは人それぞれだが、いろいろな料理法があることを知ってほしい」と話していた。

 竹田成さん(15)は「鯨のスタミナ丼は初めて食べるかも。おなかいっぱい。家で作ったら家族が喜ぶと思う」と話していた。

(2024年2月20日付紙面より)

竜田揚げをカラッと揚げる=14日、太地町立太地中学校
「鯨のスタミナ丼」と「鯨の本皮をつかったみそ汁」
2024年02月20日
26 まちの見学場所をきれいに
 有志が田原海水浴場を清掃  (串本町 )

 「県外からも大勢訪れる見学場所をきれいに」。ロケット「カイロス」初号機の公式見学場となる串本町の田原海水浴場で16日、有志約70人による清掃活動があった。

 この活動は、先月26日にスペースワン株式会社の遠藤守取締役が初号機の打ち上げ日時〈3月9日(土)午前11時~正午ごろ予定、予備期間3月末まで〉を発表して以降、有志の輪が広がり実現した奉仕。最終的に和歌山ロケット応援団、県立串本古座高校CGS部、串本ライオンズクラブ(LC)、町の4者共催、株式会社人見建設、株式会社小森組、有限会社柏木商店の3者協力という布陣で挙行となり、共催を代表して同部の部長候補・宮本和也さん(2年)が前述した趣旨を呼びかけて清掃を始めた。

 人海戦術による砂浜の漂着ごみ回収が主な作業で、町指定ごみ袋(容量50㍑)に入るごみを軽トラック10台分、入らない流木などのごみを4㌧トラック1台分、砂浜から取り除いた。

 串本LCは作業参加に加えてボトルドウオーター「串本の水」を有志に差し入れ。作業後は集めたごみや各種打ち上げ応援のぼり、「カイロス」実物大懸垂幕とともに記念撮影をし、打ち上げの成功を願う思いを分かち合った。

 同部の呼びかけに応えて参加した同校生徒会執行部の副会長・松尾美空さん(2年)は「ロケットを見に来た人が少しでも浜辺にいやすいようにと思ってごみを拾った。ロケットもやっとの打ち上げなのですごく楽しみ」、会計・芦立心さん(2年)は「これだけ大きい浜辺なので最大限活用できるようにしようと思って活動した。延期されてからの打ち上げなので、その分楽しみも詰まっていると思う」とそれぞれコメント。

 例会の延長で共催し有志の頑張りをねぎらった串本LCの小森正剛会長は「ロケットの打ち上げは県にとっても町にとっても素晴らしい事業なので大いに盛り上がってほしいし、われわれも少しでもそのお役に立てたらという思いで共催をさせていただいた。まずは初号機の打ち上げが成功することを願いたい」と思うところを語った。

(2024年2月20日付紙面より)

人海戦術で砂浜の漂着ごみを取り除く有志=16日、田原海水浴場
記念撮影をし成功を願う思いを分かち合う皆さん
2024年02月20日
27 備蓄食料で簡単2品
 料理研究家、Mizukiさん迎え  (新宮市 )

 メディアなどでも活躍する料理研究家、Mizuki(みずき)さんを迎えての料理教室が16日、新宮市保健センターであった。参加者9人がフライパン一つでできる「ツナとトマトのワンポットパスタ」と「塩カラメルポテト」を教わった。

 乳幼児や子どものいる家庭の防災意識向上を目指す、新宮市の子育て支援団体でつくる「乳幼児の命を守る会」(勢古啓子委員長)が主催した。

 災害に備え、備蓄食料を普段の食事に使いながら備蓄する「ローリングストック」を活用した料理で、ツナ缶やトマト缶、パスタなど備蓄でき、普段食べている食材を使用した。

 災害後、水と電気が使えるようになったと想定し、Mizukiさんは二つの料理を紹介。参加者とスタッフがレシピ通りに調理し、アドバイスを受けながら完成させた。

 出来上がった後は試食し「おいしい」「簡単だった」「家でもすぐできそう」などと話していた。会場にはローリングストックの食料を展示した。

(2024年2月20日付紙面より)

調理に取り組む参加者=16日、新宮市保健センター
塩カラメルポテトを紹介するMizukiさん(右)
2024年02月20日
28 新宮弓友会Aが制す
 30人が月例射会に参加  
2024年02月20日
29 新谷悠大君が3位入賞
 近畿スポ少剣道交流大会  
2024年02月20日
30 三輪崎小の児童が入選  色川中3年は団体奨励賞  (わかやまネイチャー・アワード )
2024年02月20日
31 理学療法士に県表彰  医療セ、安井常正さん  (新宮市 )
2024年02月20日
32 安全な打ち上げに協力を  浦神地区などで住民説明会  (那智勝浦町 )
2024年02月20日
33 銀白色のネコヤナギ  高田川で春の訪れ告げる  (新宮市 )
2024年02月20日
34 日本の伝統文化を学ぶ  光洋中学校で茶道教室  (新宮市 )
2024年02月20日
35 絶景など32点が並ぶ  新宮ユネスコ協会写真展  
2024年02月20日
36 紙ができるまでの工程学ぶ 町内の児童が紀州工場を見学 (元気キッズ)
2024年02月20日
37 地元勢最高記録は熊野市  美し国三重市町対抗駅伝  
2024年02月20日
38 511人が熱戦繰り広げ  7県から紀南柔道大会に  
2024年02月20日
39 順次焼香し御利益求める  添野川の湯の花霊場例祭  (古座川町 )
2024年02月20日
40 健康功労賞の受賞を報告 ゲートボール協会の上家浩壽さん (串本町)
2024年02月20日
41 お悔やみ情報
  
2024年02月10日
42 駐車場の適正利用求める
 障害者らのスペース確保を  (那智勝浦町立温泉病院 )

 那智勝浦町や町立温泉病院は現在、「障害者等用駐車区画」の適正利用を呼びかけている。同院では今年1月に青色に塗装した車いす使用者用の駐車スペースを2台から5台に増やしたばかりだが、外来が混み合う午前中などは全てが埋まる状態が続いているという。

 障害者等用駐車区画は、障害のある人や難病患者、高齢者、妊産婦、けが人など、移動に配慮が必要な人々のための駐車場。白色の車いすのマークが塗装された幅広の「車いす使用者用駐車区画」と、施設出入り口近くに設置される通常幅の「ゆずりあい駐車区画」がある。特に車いすから車への乗り降りには広いスペースが必要で、通常幅の駐車場では対応が難しい現状がある。

 和歌山県では不適正な駐車の抑止を目的に、利用対象者を限定して利用証を交付する「パーキング・パーミット制度」を設けている。区画の使用には県が発行する「障害者等用駐車区画利用証」もしくは公安委員会が発行する「駐車禁止除外指定車標章」の提示が必要。しかしながら、1月31日に温泉病院駐車場を訪れたところ、利用証を掲示していない車も散見された。

 このような状況を受け、同町身体障害者連盟(鈴木怜子会長)は1月26日、堀順一郎町長に要望書を提出。「一人一人のマナーの問題ではあるが、障害者が困っていることを周知していただきたい」と訴えた。町では福祉課窓口やエバグリーン前での啓発チラシ配布などに取り組んでいる。

 温泉病院にもこうした声は届いており、事務局の脇地健さんは「駐車区画を増やしても、適正利用が進まなければ状況は変わらない。当院としても患者さんの目に触れる場所にポスターやチラシを設置するなどを検討している。本当に必要な人のため、スペース確保に協力を」と呼びかけている。

 利用証の発行に関する問い合わせは、東牟婁振興局健康福祉部(電話0735・21・9610)で受け付けている。

(2024年2月10日付紙面より)

車いす使用者用駐車区画=1月31日、那智勝浦町立温泉病院
和歌山県発行の利用証
2024年02月10日
43 新校名で意見を交換
 緑丘中・城南中統合委員会  (新宮市 )

 緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会(委員長=板谷貴史・元城南中学校育友会長)の第7回会議が8日、新宮市役所別館であった。委員11人が参加、応募された新校名について意見を交わした。今後は委員が20日(火)までに五つ以内を選び、その結果を基に次回の会議で再協議する。決定時期は未定で流動的となる。

 同委員会は、両中学校の校長や育友会など、関係者で組織。緑丘中と城南中は2027年4月の統合を目指して協議が進んでいる。統合後の新校名の応募は、昨年の11月に実施。対象は▽市内外を問わず一般▽両中学校と神倉小学校、王子ヶ浜小学校の児童生徒の保護者▽両中学校の全校生徒▽両小学校の3年生以上の児童―だった。新校名だけでなく、その理由も記入となっていた。

 応募総数は1011件で、うち有効応募数は992件だった。同じものも多く、校名数は313件となった。委員には、この313件の校名と校名ごとの応募者数、その校名を選んだ理由などが示された。

 校名選定に当たり、委員が新たに考えた校名を加えて良いのか、または応募の複数をつなげた校名ではどうかなどの議論があった。意見はさまざまだったが、広く公平に応募を行った上に、委員の応募を禁じる規定もなかったことから、応募された校名の中から選ぶべきとの結論に至った。

 次回の会議は3月中旬で検討している。そこで事務局より、委員による校名の選定結果が示され、再度協議する。そこでいくつかの候補に絞られることが予想されるが、候補数がいくつになるかは分からない。最終的には新宮市議会での議決を経て決定となる。

  □     □

■広報紙の発行も



 統合に向けて広報紙「統合検討委員会だより」も発行することが決まった。事務局より原案が示され承認した。関係小中学校の保護者への配布、市ホームページへの掲載、報道機関への提供などを考えている。回覧板での周知も検討となった。

 ▽27年4月の開校予定▽緑丘中校舎を大規模改修して使用―などの予定のほか、これまでの経過などが伝えられる予定となっている。

(2024年2月10日付紙面より)

統合後の新校名について意見を交わした=8日、新宮市役所別館
2024年02月10日
44 雨天経て咲き進み始める
 鶴川公園のカワヅザクラ  (古座川町 )

 古座川町鶴川にある鶴川公園のカワヅザクラが5日の雨天を経て咲き進み始めた。木によってばらつきはあるが8日現在、全体として開花前~三分咲きの段階。開花直前のつぼみも数多く、にわかに咲きそろいそうな勢いを見せている。

 この公園は、国道371号鶴川橋西詰から高富方向へ約1㌔進んだ集落南端に位置。芝生広場を囲むようにカワヅザクラが植えられていて町内屈指の名所として人気を集めているが、昨年8月に台風7号が紀伊半島へ上陸した影響で入り口そばの3本が倒れてしまい、その数は現在13本となっている。

 樹高は総じて5㍍前後。今年は1月下旬ごろから点々と花が見られるようになったが咲き進みは緩慢で、5日の雨天を経てようやく花が増え始め開花直前の色づいたつぼみも一気に数を増した。目前の連休は冷え込むが連休明けには春らしい陽気になる予報が気象庁から出されていて、その暖かさが今後の開花の追い風となりそうだ。

 開花間もない花にはミツバチなどの昆虫も飛来し、せわしく採蜜。徐々に花盛りのにぎやかさも増し始めている。同公園は芝生広場の道向かいに駐車場と公衆トイレがあり、訪れやすい花見場所の一つとなっている。

(2024年2月10日付紙面より)

雨天を経て咲き進み始めた鶴川公園のカワヅザクラ=8日、古座川町鶴川

2024年02月10日
45 舞楽の稽古の成果を披露
 大同会が獅子舞衣装付け  (水門祭に向け )

 串本町大島の青年会「大同会」(冨田和成会長)が8日夜、紀伊大島開発総合センターで獅子舞の衣装付けに臨んだ。

 水門(みなと)神社春季例大祭「水門祭」奉仕に向け、先月15日の獅子だし以降重ねてきた稽古の総仕上げとなる行事。獅子だし同様に寺町忠区長や同神社祭典保存会の木下正己会長、山下昭祭典委員長や区内4区の氏子総代ら年長者を招き、奉仕同様に衣装を着て舞楽「神明賛」「乱獅子」などの稽古の成果を披露した。

 今年の天狗(てんぐ)役は吉田穂高君(12)、小川珀空君(12)、鈴木寛大君(12)の3人で、衣装付けの舞楽「天狗」は吉田君が担当。「今日は祭りの始まり。みんなの見本になれたら」と思いを込めて獅子との掛け合いを繰り広げた。

 衣装付けを終えて同保存会と「大同会」の中継ぎとして努めてきた山下祭典委員長(54)は「裏方も含めていろんなことをしてもらったので、あとはやるだけ。伝統のある祭りなので、思いっきり盛り上がっていきたい。若い子も力を合わせて頑張ってくれているのでありがたい限り」と語った。

 今年の春季例大祭は10日(土)が本祭日で、獅子舞は境内で午前10時30分ごろ、大島港のお山跡で午後3時ごろから見物できる。お山跡での披露直前には、大島郵便局前で獅子屋台の大練りも繰り広げる。その他諸行事の詳細は5面参照。

(2024年2月10日付紙面より)

稽古の総仕上げ「衣装付け」に臨む大同会の会員ら=8日、紀伊大島開発総合センター
舞楽「天狗」の披露
2024年02月10日
46 被災地に義援金届ける  姉妹町の石川県中能登町に  (紀宝町議会 )
2024年02月10日
47 3年間の成果、力作を紹介  ピネで「卒業発表会」開催中  (紀南高校 )
2024年02月10日
48 ネコ型ロボットを操作  プログラミング教室  (成川小 )
2024年02月10日
49 しんぐう元気フェスタ'24  届けようメッセージ! つなげよう心を!  
2024年02月10日
50 シダレウメが満開に  二河の和泉さん宅で  (那智勝浦町 )
2024年02月10日
51 祖父、健次が愛した「御燈祭り」  中上海さん、初上がり  
2024年02月10日
52 4年ぶり「お山」そびえる  大島港の中央で区民奉仕  (水門祭を前に )
2024年02月10日
53 支えてくれてありがとう  生徒会が感謝の気持ち伝える  (光洋中 )
2024年02月10日
54 お悔やみ情報
  
2024年02月09日
55 浮島の森が和菓子に
 緑丘中の生徒が考案  (「おいの伝説」の蛇も )

 新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長)2年生の杉谷好美怜(すみれ)さんが考案した和菓子「抹茶蛇どら焼き」が、新宮市新町の和菓子店の福田屋(永用利一店主)で2月中旬に商品化される。販売は期間限定。新宮市の浮島の森と「おいの伝説」に着想を得ており、粘土を使って見本を作る校内コンテストでグランプリに輝いていた。

 緑丘中の粘土で作る和菓子コンテストは、昨年度から実施。コロナ禍で職業体験が行えなかったことと、生徒の保護者が和菓子店を営んでいたことをきっかけに始まった。粘土で和菓子を模して楽しむキットが売られており、これを使用している。

 制作には「紀南らしさ」を盛り込むというテーマが与えられていた。また単純に成形するだけでなく、味をイメージして材料も指定するようになっていた。本年度は、2年生の約60人が挑戦。昨年10月の文化祭で作品が展示され、生徒と保護者が投票、杉谷さんが最多票を集めていた。

 「抹茶蛇どら焼き」は、抹茶で浮島の緑を表現。おいのをのみ込んだ蛇は餅で成形を考えた。粒あんにも古座川町の特産品であるユズを加え、爽やかな味わいとすることをイメージした。

 杉谷さんは「バレンタインは毎年何か作っていて、ケーキなどのお菓子を作るのは楽しい。コンテストでは、新宮らしいものをと、浮島の森とおいの伝説を(題材に)選んだ。粒あんの粒をいっぱい作るのが大変だった」と話す。

 すでに試作品を食べさせてもらったという。「生地がもちもちしておいしかった。ユズの香りもちゃんと再現してもらっていた。販売が楽しみ。みんなに食べてほしい」とほほ笑んだ。

 永用店主は「抹茶蛇どら焼き」の試作品について「内容が結構盛りだくさんで、バランスに気を配った。ユズの香りが邪魔をしないよう、また蛇の見た目がどぎつくならないようにと考えた」と明かす。コンテストについても「和菓子を知ってもらう良い機会と思う。参加した生徒の中から、未来の和菓子職人が出てくれれば」と期待を寄せる。

(2024年2月9日付紙面より)

杉谷好美怜さんが考案した和菓子「抹茶蛇どら焼き」
「抹茶蛇どら焼き」を持つ杉谷さん=2日、新宮市立緑丘中学校
生徒らが制作した和菓子コンテストの作品群
2024年02月09日
56 無事祭典を終え感謝
 御燈祭りの翌日奉祝祭  

 御燈祭(おとうまつ)り翌日奉祝祭が7日午前、新宮市の神倉神社(宮司=上野顯・熊野速玉大社宮司)であった。祭典を取り仕切った神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)や神倉青年団などから12人が参列。無事に終えられたことを祝い、感謝をささげた。

 麓の大鳥居前で営まれた。神職によるお払いの後、上野宮司が祝詞を奏上。巫女による鈴払いを経て、上野宮司や参列者が順次、玉串を奉てんした。各自が山頂にあるご神体のゴトビキ岩に向かい、目を閉じ静かに祈っていた。

 上野宮司は4年ぶりの上がり子の参加について「事故なく、けがなく、全員が喜びの火をいただけるよう、一心に祈った」と回想。「山からの火がいつまでも続く、美しい火祭りだった」と満足を口にした。

 タカクラジが霊剣をたずさえ、松明(たいまつ)を手に神倉山を駆け下り、後の神武天皇であるイワレビコのもとにはせ参じたという逸話を紹介。「御燈祭りはこの姿を現しているとも言われる。その火祭りに携わる一人一人が、時代の証明者」と強調した。

 消防、警察、その他有志の協力にも言及。「祭りを無事に滞りなく終えられ、協力してくれた全ての人に感謝申し上げたい」と締めくくった。

  □     □

■盛大な餅まきも



 御燈祭り翌日祭として、神倉神社奉賛会による餅まきも、同日夕方に新宮市立神倉小学校のグラウンドで行われ、にぎわいを見せた。

 猪飼会長は「4年ぶりに上がり子を迎えての祭りを終え、気分は最高。僕らは御燈祭りが大好き。だからこそ、大変なことも多いが続けられる。今後も続けていきたい」と語った。

 神倉青年団で大松明も担当した中山忠吏さんは「大きなけがもなく、当日は天気も晴れて、良い祭りだった。大松明も、緊張より楽しみが強かった。スムーズに神事が行えて良かった」と話した。

(2024年2月9日付紙面より)

感謝の玉串をささげる上野顯宮司=7日、新宮市の神倉神社
集まった地域住民に向けて盛大に餅がまかれた=同日、新宮市立神倉小学校のグラウンド
2024年02月09日
57 地震による土砂災害警戒
 テックフォース隊員語る  (那智勝浦町 )

 「地震でも土砂災害は起きる」と警鐘を鳴らすのは、那智勝浦町市野々にある国土交通省近畿地方整備局の追鳥裕樹さん(紀伊山系砂防事務所那智勝浦監督官詰所)と小林正直さん(大規模土砂災害対策技術センター)。緊急災害対策派遣隊「テックフォース」の一員として、能登半島地震で土砂災害が発生した石川県輪島市と珠洲市で現場調査に当たった。

 テックフォースとは、大規模自然災害が発生した際、国土交通省から地方公共団体に派遣され、道路や港湾の被災状況調査や、保有する災害対策機材による応急対応の技術支援を行う部隊。

 2人は1月15~22日に砂防班第2陣として現地入り。積雪や悪天候に見舞われつつ、以前から砂防施設点検で活用してきたドローンを使い、人力では近づけない土砂災害発生地点の調査に従事した。

 能登半島地震では、石川県を中心に計230件(1月31日現在)の土砂災害が発生。家屋や道路に甚大な被害をもたらし、河川閉塞(へいそく)による二次災害も危惧されている。

 小林さんは現地の様子について「道路は至る所に亀裂や陥没があり、液状化によって下水管が浮き出ている状況。ほとんどの橋の付け根には大きな段差ができていた。渋滞も発生しており、宿泊地の白山市から現地に向かうだけでも大変。道路の重要性を再認識した」と振り返る。

 地震、津波、土砂災害などが同時多発的に起こる複合災害に備え「近年では複数の災害の情報を一つにまとめたハザードマップなどもあり、活用していただきたい」と呼びかけた。

 追鳥さんも「地震で崩れている場所のほとんどは、もともと土砂災害警戒区域に指定されていた場所」とハザードマップの重要性を強調。「津波から逃げなければならない中、道路沿いの土砂災害警戒区域が軒並み崩れて通れないということも考えられる」と危機感を強めた。

 今後、和歌山県土砂災害啓発センターとも連携し、啓発に地震による土砂災害の内容を加えることを検討しており「われわれが経験したことを地域防災に役立てるため、いろいろな場でお話しできたら」と話していた。

 海と山に囲まれた紀伊半島南部の沿岸では、津波避難場所の高台が同時に土砂災害警戒区域になっていることも珍しくない。発災時に地域で何が起こるのか、それらにどう対処するのかを考える機会としてもらいたい。

(2024年2月9日付紙面より)

追鳥裕樹さん(左)と小林正直さん=那智勝浦町の国土交通省近畿地方整備局大規模土砂災害対策技術センター
現地でドローンを飛ばす様子(国土交通省近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所提供)
2024年02月09日
58 展示・図書スペース紹介
 文教厚生委対象に見学会  (串本町 )

 串本町が7日、町議会文教厚生常任委員会を対象にしたロケットミュージアム(展示スペース)と星空ライブラリー(図書スペース)の見学会を開き委員に内容を伝えた。

 これらスペースは西向にある旧役場古座分庁舎内で、3カ年計画のリノベーション事業に基づいて本年度に整備された。昨年末に大枠が仕上がり、町は先月11日に町議会の総務産業建設常任委員会を対象に見学会を実施。今回は文教厚生常任委員会を対象に実施したことで、議員13人全員が現時点での内容を把握する形となった。

 同ミュージアムはロケット「カイロス」の実物大投影や透視紹介などのデジタルコンテンツと壁面パネルやパズルなどのアナログコンテンツを織り交ぜた体験主体の構成。今回も町企画課の名田倍也課長がデジタルコンテンツを動作させた状態で一連の内容を紹介し、質問に応じるなどした。

 同ライブラリーはまだ書籍搬入が完了しておらず、本棚や閲覧席などの配置やロケットの先端部分・フェアリングを模した仕掛けなどを紹介した。同ミュージアムとスペースシアター(最大8K画質の臨場感シアター)は有料公開対象で委託先事業者との調整を経て夏ごろ、旧役場古座分庁舎を「宇宙ふれあいホールSora―Miru」と名称変更した上でオープン予定。同ライブラリーは無償の古座図書室をベースとしていて、名田課長は貸し出し可能な状況が整った時点で町管理により同ミュージアムなどより先にオープンさせるとし、ゆくゆくは委託先事業者へ運営を委ねられないかを模索する予定と説明した。

(2024年2月9日付紙面より)

ロケットミュージアムの内容を確かめる町議会文教厚生常任委員会の委員ら=7日、串本町西向
2024年02月09日
59 トルベリーノが優勝飾る
 サッカーU―8「池田仁彦杯」  
2024年02月09日
60 優勝目指し健脚競う
 太地町持久走大会  
2024年02月09日
61 人権の知識を深める  外部講師招き特別授業  (新翔高校 )
2024年02月09日
62 ヘゴやリュウビンタイ観察  日だまり観察会に15人  (太地町 )
2024年02月09日
63 「建学の精神を学ぶ」  創設者の足跡たどる学習  (近大新宮中 )
2024年02月09日
64 一日でも早く穏やかに  能登半島地震被災地に義援金  (新宮赤十字奉仕団 )
2024年02月09日
65 区長連合会対象に報告会  活動状況を伝え意見交換  (串本町議会 )
2024年02月09日
66 ネットの使う時間決めよう  6年生対象の情報モラル教育  (鵜殿小 )
2024年02月09日
67 地元から小2ペア入賞  県選抜室内ソフトテニス選手権  
2024年02月09日
68 各関係省庁に要望活動  タイムライン防災・全国国民会議  
2024年02月09日
69 創作への思い聞く  児童文学作家・富安さん迎え  (紀宝町立図書館 )
2024年02月09日
70 お悔やみ情報
  
2024年02月04日
71 高らかに「福は内、鬼は外」
 那智山両社寺で節分行事  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で3日、節分行事が営まれた。境内や堂内に「福は内、鬼は外」の声が高らかに響き渡り、厄災を払って地域に春を呼んだ。

 コロナ禍を経て4年ぶりの節分会となる那智山青岸渡寺では、本尊の秘仏「如意輪観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳。早朝から節分会を順次営み、髙木住職が裃(かみしも)を着た参列者の名前を一人ずつ読み上げて所願成就を祈った。参列者たちは升に書かれた「七難即滅、七福即生」を三唱し、内陣に向けて「福は内」、反対を向いて「鬼は外」と豆まき。一年の無病息災と幸福を願った。

 熊野那智大社では2回にわたって節分祭鬼追い追儺式(ついなしき)があった。大勢の大檀那(だんな)(特別崇敬者)が参列し、内庭で神事を執り行った。古式にのっとった衣装と面を付けた役人役が社殿の鈴門柱に進み、福升に入った豆をまいた後、鬼やらい用具(先の割れた竹)で鈴門の基礎石を3回打ちながら「家内安全、延命息災、家運隆昌」と大声で唱えた。

 境内では花薗龍人権禰宜(ごんねぎ)(35)がお弓の儀に臨み、「鬼」と朱書きされた的に矢が命中すると拍手と歓声が起こった。男成宮司や大檀那らが宝物殿から豆まきした。

 お弓の儀を執り行った花薗権禰宜は「これ以上災害もなく、皆さまが健やかに過ごされるよう願って矢を放った」。

 参拝に訪れた牧戸克記さん(44)、香奈子さん(29)、陽之介君(2)一家は「一年を元気に過ごせるよう、家でも豆まきをする」と笑顔で話していた。

(2024年2月4日付紙面より)

4年ぶりの節分会に大勢が参列=3日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
男成洋三宮司や大檀那らが宝物殿から豆まき=同日、那智勝浦町の熊野那智大社
2024年02月04日
72 高齢期に必要な栄養
 介護予防教室で講話  (和歌山県 )

 和歌山県の主催による、介護予防体操実践教室が1日、県東牟婁振興局とオンラインであった。和歌山信愛女子短期大学の岡井明美教授が「高齢期に取りたい毎日の食事と栄養」をテーマに講話。会場で13人、オンラインで多数が参加。高齢期の理想的な食生活について学んだ。

 岡井教授は、栄養、運動、脳の健康、人とのつながりが、元気な体と心を支えてくれると強調。加齢で心身が老い衰えた状態を指す「フレイル」について「栄養不足が大きく関わる」と話した。「何もしないと筋肉は衰える。早めの気付きが重要」と伝えた。低栄養についても説明。「欠食は低栄養に直結するリスク」「体重減少は要介護の発生率が高くなる」などと語った。必要な毎日の食事と栄養として「適正量を食べ、バランスの良い食事内容で、規則的な食事習慣を心がけることが大切。主食、主菜、副菜をそろえ、必要に応じて間食を入れると良い」と述べた。

 タンパク質の重要性にも言及。「魚の缶詰を利用したり、トーストにチーズをのせたりしたり、おやつに乳製品やゆで卵を食べたり、冷凍食品を上手に利用したりして、上手に増やして」と呼びかけた。

(2024年2月4日付紙面より)

望ましい高齢期の食生活について学んだ=1日、和歌山県東牟婁振興局
講話する岡井明美教授
2024年02月04日
73 講話と紙芝居で知る
 地域の伝統「御燈祭り」  (神倉小学校 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)は1月31日、同校運営協議会(下岡輝子会長)の協力の下、ふるさと学習として「御燈祭(おとうまつ)り」の授業を行った。1年生69人が講話やデジタル紙芝居で、地域伝統の祭りについて学んだ。

 同協議会は「ヤタガラス子ども未来プロジェクト~ふるさとの未来を託せる子どもの育成~」と題し、ボランティアの協力も得て児童のふるさと学習を学校と推進しており、今回もその一環となる。

 下岡さんをはじめ多くの協議会の委員が、講師として参加した。会場には、御燈祭りの白装束を着た人形や松明(たいまつ)、祭り当日のスケジュール写真などが展示されていた。授業は組ごとで行われた。

 1組は34人が受講した。委員の一人である大田講平さんが、御燈祭りの概要や当日のスケジュールについて説明。「6日にある。神倉神社の石段は538段あり、上の大きな岩はゴトビキ岩」「神倉山の上で松明に火を付け、午後8時ごろに門が開き、一斉に下りてくる」などと語った。

 同協議会で制作したデジタル紙芝居「はると君のお燈祭り」の朗読も実施。小学1年生になったはると君が、祖父や父と一緒に初めて御燈祭りに上がるというもので、下岡会長をはじめ3人が読み聞かせた。児童らは熱心に耳を傾け、内容を通して御燈祭りを学んでいた。委員による「御燈祭りに上がりたいと思った人」の問いには、多くの児童が手を挙げた。

(2024年2月4日付紙面より)

御燈祭りの概要やスケジュールを学んだ=1月31日、新宮市立神倉小学校
講話する大田講平さん
2024年02月04日
74 今注目のブロッコリー!
 勝浦小3年生が新宮市で収穫体験  

 農林水産省が2026年度からブロッコリーを「消費量が多く、国民の生活上の重要な野菜」である「指定野菜」に追加すると発表した。2日には那智勝浦町立勝浦小学校の3年生43人が新宮市佐野の畑を訪れ、今注目のブロッコリーを収穫した。

 人口減少を背景に多くの野菜の出荷量が減少する中、ブロッコリーはこの10年で3割近く増加。2022年の全国総出荷量は15万7100㌧。近年の筋トレブームなども追い風になったとみられ、指定野菜への追加は1974年のジャガイモ以来約50年ぶり。

 収穫体験には同市佐野で農業を営む山﨑達也さん(70)、まゆみさん(65)夫妻とその息子の浩之さん(40)、新宮広域圏公設地方卸売市場が協力。児童たちは「でっかいのを取るぞ!」と畑に向かい、ギュッとつぼみが詰まったブロッコリーを3個ずつ収穫した。ニンジン5本のプレゼントもあった。

 達也さんは「取れたてと2、3日たったものでは全然味が違う。今日中に料理して食べて」。まゆみさんは「塩ゆでもいいし、天ぷらやグラタン、ごまあえも最高。ニンジンと一緒にシチューにしたらバッチリ」と太鼓判を押す。

 奥地遥久さん(9)は「ゆでてかつお節をかけて食べるのが好き」。井筒珀斗君(9)は「茎が意外と柔らかくて、収穫が楽しかった。お母さんに料理方法を聞いてみる」と話していた。

 山﨑さん一家のブロッコリーは公設市場の他、同市の業務スーパー&産直市場よってって新宮店などにも出荷している。寒さに当てられてグッと甘みが増し、今まさに旬のブロッコリー、ぜひ今日の食卓にいかがだろうか。

(2024年2月4日付紙面より)

大きなブロッコリーを収穫=2日、新宮市佐野
2024年02月04日
75 問題を知り関心を  北方領土の街頭啓発  (新宮JC )
2024年02月04日
76 能登への義援金募る 近大新宮高校・中学校 
2024年02月04日
77 防犯への意識高める  太田小で不審者対応訓練  (那智勝浦町 )
2024年02月04日
78 正しく安全な取り扱いを  動物駆逐用煙火の講習会  (太地町 )
2024年02月04日
79 親子で触れ合い遊ぶ  新宮職員労組がイベント  
2024年02月04日
80 彩り豊かな作品ずらり  紅節書院の新春展  
2024年02月04日
81 かわいらしい鬼が登場  保育所で節分の行事  (紀宝町 )
2024年02月04日
82 初打ち大会に48人参加  グラウンドゴルフ「三和大会」  (紀宝町 )
2024年02月04日
83 現代学生百人一首で入選  6万首以上から100選に  (紀南高校 )
2024年02月04日
84 お悔やみ情報