ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:76件の記事がありました
【検索ステータス】 
2024年03月23日
1 「丹敷の湯」継続へ転換
 補正予算案を修正可決  (那智勝浦町議会 )

 今年3月末で営業終了を予定していた那智勝浦町浜ノ宮の町営入浴施設「丹敷(にしき)の湯」に関する補正予算案が21日、同町議会(曽根和仁議長、11人)第1回定例会で修正可決され、営業継続へ転換した。

 「丹敷の湯」は道の駅なちの那智駅交流センター2階にあり、1998年にオープン。慢性的な赤字状態で、今後も老朽化による修繕費や設備更新で多額の費用が発生することから、瀧本雄之副町長を座長とするプロジェクトチームが「閉鎖すべき」との答申を出し、昨年12月議会で堀順一郎町長が「検討する」としていた。さらに12月末にボイラーが故障し、仮復旧で維持する形となったことから、営業終了の判断をし、年明けに町民向けに回覧などで告知した。

 それに対し町民を中心とした「丹敷の湯の継続を考える会」が継続を求める陳情と計3270人の署名を提出し、町議会が採択。町は議会最終日の21日、1年間の営業継続にかかる費用(燃料費、修繕費、消耗品費など)や、専門家による道の駅全体の経営調査・計画策定支援業務委託費を含む計1676万6000円の補正予算案を上程した。

 議員から「住民を中心に今後の方向性を探るべき」「コンサルに依頼する必要があるのか」との疑義が出されたため、東信介議員が委託費600万円を削除した修正案を提出し、賛成6、反対4で可決された。

 堀町長は議会の決定を受け「赤字は町民一人一人の負担となるため、今後も延々と赤字を流し続けることはできない。道の駅一帯を、皆さまが楽しめる魅力的な場にしたいという思いも変わらない。町議会の決定に沿って進める」と語った。

 道の駅なち一帯のてこ入れには、丹敷の湯の利用者増だけでなく、地元農産物直売所や熊野那智世界遺産情報センター、駐車場、トイレといった構成施設、さらにはブルービーチ那智やJR那智駅などの周辺エリア全体の視点から方向性を練る必要があり、今後のかじ取りが注目される。

(2024年3月23日付紙面より)

那智駅交流センター「丹敷の湯」
2024年03月23日
2 調査票で意見を交換
 新宮市子ども・子育て会議  

 新宮市子ども・子育て会議(会長=勢古啓子・主任児童委員代表)の第2回の会合が19日、新宮市役所であった。委員13人が出席。事務局よりニーズ調査票の内容や幼稚園、保育所、認定こども園の定員について報告を受け、意見を交わした。

 同会議の委員は、子育て支援事業や保育・教育関係者などの17人で組織。第2期の新宮市子ども・子育て支援事業計画が2024年度で期限を迎えるため、市は第3期計画の策定に向け、子育てに関するニーズ調査の実施を予定している。

 開会に当たり、中上清之・健康福祉部長があいさつ。「昨今、子どもや子育て世帯を取り巻く環境が変化している。実態や意見、要望を把握し、支援の充実を図るため、第3期の計画に反映させたい。委員の皆さんに意見を頂ければ」と呼びかけた。

 委員からは「調査票は市内に住む、就学前の児童や小学生の子を持つ保護者に送るのか」との質問があった。事務局は「市内に住民票のある、就学前と小学生の子どもを持つ保護者が対象」と答えた。

 別の委員は「障害を抱える子を持つ家庭への設問もあってもいいのでは」と指摘した。アンケート調査に協力するコンサルタント会社が「この計画とは別に障害児福祉計画もある。その際のアンケート調査で行われることに」と明かした。

 他の委員から「日本語(の読み書き)ができない外国人の母親への配慮もすべきでは」との問いかけもあった。

 今後は、4月にニーズ調査を実施。その結果を取りまとめ、骨子案、素案、概要版の作成、市民意見募集を経て、24年度中に計画原案を確定することになる。

 事務局より、市内各園の利用定員の報告もあった。▽たづはら保育園は65人▽三輪崎保育園は90人▽正明保育園は50人▽マリア保育園は111人▽新木保育園は66人▽はまゆう・こども園は79人▽白梅保育園は36人▽木の川認定こども園は75人▽蓬莱保育所は90人▽佐野保育所は50人▽三津ノ保育所は60人▽丹鶴幼稚園は70人―と明かされた。

(2024年3月23日付紙面より)

ニーズ調査票の内容について意見を交わした=19日、新宮市役所
2024年03月23日
3 宇宙関係の資料を寄贈
 元校長の山口博正さん  (串本古座高校 )

 元古座高校校長の山口博正さん(95)が収集した宇宙関係の資料が19日、娘の松本美紀さんを経由して県立串本古座高校へ寄贈された。

 山口さんは1979~87年度の9年間にわたり古座高校校長として在職。かねて宇宙への関心が強くその資料収集を退職後も継続して長年のライフワークとし、最近はロケット「カイロス」初号機の打ち上げも心待ちにしていた。

 他方で自身の高齢も気にかけ、前述した在職時代の同僚だった県宇宙教育研究会の木皮享顧問に収集した資料の寄贈を相談。木皮顧問は旧古座高校の後継校・県立串本古座高校が次年度から未来創造学科宇宙探究コースを新設する旨を伝え、同校の榎本貴英校長とかけ合って学びの当事者である生徒が日常的に閲覧活用できる筋道をつけた。

 木皮顧問によると山口さんは自ら同校へ赴いて寄贈を申し出るとしていたが、昨年末に体調を崩して現在は入院中。娘の松本さんがその意思を継いで寄贈することになり、この日は木皮顧問と榎本校長が三重県南牟婁郡紀宝町にある山口さん宅へ赴き、松本さん立ち会いの下で資料を引き継いだ。

 資料の内訳は書籍46冊、映像資料(デジタル多用途ディスク〈DVD〉)20本、他に天体写真などで、榎本校長は宇宙教育を目的とした特別教室(通称・スペースラボ)内に収蔵コーナーを設けて教材活用を図る考え。松本さんは父がライフワークとして集め保管していた宇宙に関する書籍などを父とつながりがある串本古座高校へ寄贈できて大変うれしい、榎本校長は生徒に役立つ貴重な書籍を山口先生から寄贈していただきありがたい、とそれぞれ思いを交わして山口さんの資料が今後の学習資源となることを喜び合ったという。

(2024年3月23日付紙面より)

山口博正さんが収集した資料を引き継ぐ(左から)榎本貴英校長、松本美紀さん、木皮享顧問=19日、紀宝町成川(木皮顧問提供)
山口博正さん(同提供)
2024年03月23日
4 春休みに胸躍らせて
 小中学校で修了式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市と東牟婁郡の小中学校で22日、1年間を締めくくる修了式があった。児童生徒は1年を振り返るとともに、明日から始まる春休みに胸を躍らせた。

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)では、1~5年生の約300人が修了式に臨んだ。参加児童は全員で校歌を斉唱。続いて竹本校長から各クラスの代表者に修了証が手渡された。

 竹本校長はあいさつで「先ほど皆さんに修了証を渡した。1年間、勉強や遊び、行事を頑張ったということを示すもの。この1年よく頑張り、成長してくれた」とたたえた。

 米大リーグの大谷翔平選手の目標設定の仕方を紹介。「皆さんも、頑張ったらできるような目標を立てて、4月から頑張って」と呼びかけた。春休み中の交通安全についても「気を付けて」と注意喚起した。

 児童会役員で5年生の西川未柚奈(みゅうな)さんも「安全で楽しい春休みにしましょう。また会える日を楽しみにしています」と語った。

(2024年3月23日付紙面より)

修了式で校歌を斉唱する児童ら=22日、新宮市立三輪崎小学校
2024年03月23日
5 優勝は新宮の手に
 サッカーデー兼新宮市長杯女子大会  
2024年03月23日
6 大波に挑戦し成功
 角勇海さんが米ハワイで  
2024年03月23日
7 48人が熱戦繰り広げる
 シニア&スポ少ソフトテニス大会  
2024年03月23日
8 中学校での活躍に期待  太地小学校で卒業式  
2024年03月23日
9 被災地への思い届け  たいぴー&フレンズ卒業ライブ  
2024年03月23日
10 クマノザクラ5本を植樹  町立温泉病院敷地内に  (那智勝浦町 )
2024年03月23日
11 医療費無償が高卒までに  新宮市議会で予算が可決  
2024年03月23日
12 ジオ視点の世界遺産  熊野本宮館で展示会  
2024年03月23日
13 野中亮伸会長が再任  新宮商工会議所青年部  
2024年03月23日
14 楽しい物語に夢中  はまゆう・こども園で人形劇  (新宮市 )
2024年03月23日
15 木製ペン立て作りに挑戦  新宮木材協同組合の木育教室  
2024年03月23日
16 献血へ協力呼びかける  学生たちが地元2団体と  (太地町 )
2024年03月23日
17 次の一般選から定数12に  条例改正賛成多数で可決  (串本町議会 )
2024年03月23日
18 家族6組ジオラマ製作  日帰り型の主催事業で  (潮岬青少年の家 )
2024年03月23日
19 スピード感のある町政を  大屋一成氏が立候補表明  (古座川町長選 )
2024年03月23日
20 第1回定例会一般質問③  串本町議会  
2024年03月23日
21 キャッチコピー作成に協力  骨髄バンク紀州支部が感謝状  (紀南高校 )
2024年03月23日
22 高齢者の人権を学ぶ  人権トップセミナー  
2024年03月23日
23 全生徒に新ヘルメット  通学以外でも着用できるよう  (紀宝町 )
2024年03月23日
24 一緒に活動しませんか  高齢者見守り隊が隊員募集中  (紀宝町 )
2024年03月23日
25 遠隔水やりをプログラミング  鳥羽商船による出前授業  (矢渕中 )
2024年03月19日
26 特徴や見分け方を説明
 クマノザクラの観察会  

 一般社団法人日本クマノザクラの会(勝木俊雄会長)の主催による「春の観察会」が16日、那智勝浦町天満の熊野古道駿田峠の加寿(かす)地蔵尊付近の広場であった。約30人が参加、クマノザクラの発見・発表者である勝木会長より、特徴や見分け方などを学んだ。

 同所はクマノザクラが多数自生しており、これほど気軽に間近で観察できる場所はないという。開花のピークはすでに過ぎていたが、遅い個体はまだ咲いていた。

 勝木会長はクマノザクラについて「ヤマザクラの変異かと思われていた。那智勝浦町湯川の民家の裏山で花が赤っぽいサクラがあるのを見つけ、今まで見たことがないと調査し、2018年に新種と発表した」と話した。

 命名について「いろいろ案が出たが、クマノザクラが言葉として言いやすい」。分布について「熊野や奥吉野、主に熊野川流域に自生している」。開花期について「ソメイヨシノよりちょっと早い時期に咲く」などと伝えた。

 他種との見分け方について「花序や花序柄の構造を見るのが大きなポイント」「一つの芽から二つの花が付くものが多い」「花序柄は比較的短いのが特徴」「苞(ほう)は幅広の三角形」などと紹介した。

 この後、いずれも花が付いたヤマザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、エドヒガン、クマノザクラの枝を並べ、それぞれの特徴を解説。「クマノザクラはつぼみが濃いピンク色。この色合いは他ではなかなか見ない。個人的には、この上品さは他にはないと思う」などと語った。

 参加者は、目の前でそれぞれの特徴を聞き、手持ちのカメラやスマートフォンで写真を撮るなどしていた。質疑応答も盛んに行われた。

 熊野市から参加した、地域おこし協力隊の矢島朱莉(あかり)さん(29)は「難しい講義かもと思っていたが、分かりやすくて楽しく勉強できた。ソメイヨシノしか身近になく、クマノザクラはこっちに来て初めて見た。きれいだなと思った。今後は今日聞いたことを意識しながら見てみたい」と述べた。

(2024年3月19日付紙面より)

クマノザクラの特徴について語る勝木俊雄会長=16日、那智勝浦町天満の加寿地蔵尊付近の広場
会場周辺で咲くクマノザクラ
2024年03月19日
27 17カ国から研究者150人
 国際ワークショップ開催  (那智勝浦町 )

 世界17カ国から掘削科学の研究者ら約150人が集う「国際科学掘削の次期国際計画に係る国際ワークショップ」が18日~20日(水・祝)、那智勝浦町の体育文化会館などで開催されている。17日には参加者の親睦のため、事前のガイド付き町歩きツアーや夕食会があった。

 国際深海科学掘削計画(IODP)は、海底下の堆積物や岩石を掘削し、地球の歴史などを解明する多国間科学研究共同プログラム。2024年9月に計画が終了するため、後継プログラムの立ち上げ準備の一環で開催した。世界遺産や地球科学的に興味深いジオサイトが所在することから、当地方が開催地に選定された。

 夕食会は勝浦漁港にぎわい市場で実施。堀順一郎町長は「本町は南海トラフ地震がいつ起こってもおかしくないが、その一方で豊かな自然の恩恵も受けている。開催趣旨に最も適した場所」と歓迎のあいさつ。「マグロはえ縄漁法」にも触れ、海洋資源の持続可能性への取り組みもアピールした。参加者らはマグロ料理を楽しみ、翌日からのワークショップに備えた。

  □     □

■20日に市民講演会

 20日午後3時~5時、新宮市の丹鶴ホールで市民講演会「地球の恵みを知り、災いに備える―和歌山から始まる世界への挑戦―」が開催される。参加費無料。▽新たな国際深海科学掘削計画の発足と国際ワークショップin 和歌山▽海底を掘って手がかりをつかめ!地球深部探査船「ちきゅう」で挑む地震・津波調査の今!▽和歌山県の温泉と地震―プレートテクトニクスに起因する自然の恵みと災害―などを演題に、研究者らが講演する。

(2024年3月19日付紙面より)

研究者らが親睦夕食会=17日、那智勝浦町のにぎわい市場
2024年03月19日
28 202人が喜びの春
 木本、紀南高校で合格発表  

 三重県立木本、紀南両高校で18日、入学試験の合格発表があった。11日の後期選抜と、すでに内定が通知されている前期選抜の合格者が発表され、両校合わせて202人が合格した。

 木本高校では普通科と総合学科を合わせ、158人が喜びの春を迎えた。普通科は後期選抜のみ実施し、定員120人に119人(倍率0・99倍)が受験して、総合学科から1人回り120人が合格した。総合学科は定員40人。前期選抜で22人の合格が内定しており、18人を募集した後期選抜では17人(倍率0・94倍)が受験。16人が合格した。

 紀南高校普通科(定員80人)は前期選抜で24人が合格。募集人数56人の後期選抜に20人(倍率0・36倍)が受験し、20人が合格した。

 両校では午前9時30分に合格者の受験番号が掲示された。受験生は、自分の受験番号を見つけると「あった、あった」と喜んだ。

(2024年3月19日付紙面より)

番号を見つけると歓喜の声が上がった=18日、県立木本高校
受験番号を確認する生徒や保護者ら=同日、県立紀南高校
2024年03月19日
29 2部構成で集大成披露 吹奏楽部が第12回定演 (串本古座高校)

 和歌山県立串本古座高校吹奏楽部(阿部夏実部長)の第12回定期演奏会が17日に同校第1体育館であり、生徒や教職員、家族や地域住民ら約80人に演奏を披露した。

 本年度の部員の集大成であると同時に、3年生部員と最後の思い出をつくって送り出すという意味合いも込めて年度末の定例としている主催公演。コロナ禍で中止や入場制限を余儀なくされる状況が続いたが、本年度は久しぶりに制限なく地域にも公開するとして練習や準備をしてきた。

 今回のプログラムは2部構成で、前半の第1部はOBOGなど賛助出演を得てのオープニングを経て、まずは3年生部員2人、現役部員7人、亀谷覚史顧問の10人組で5曲を披露。半ばでは全員が打楽器を手にして奏でるパフォーマンスも繰り広げた。

 後半の第2部は再び賛助出演が加わり最大26人組で演奏。序盤は前年度まで指導をしていた漁﨑祐・前顧問(現・新翔高校吹奏楽部副顧問)の指揮で定番曲「Paradise Has No Border」など、中盤以降は亀谷顧問の指揮で定番曲「ディープ・パープル・メドレー」など3曲を奏でた。アニメの楽曲も好む同部。アンコールに応えて楽曲「ルパン三世のテーマ」を響かせて締めくくった。

 披露した楽曲数は全12曲。部員が演奏に専念できるよう、同校放送部が舞台演出を一手に引き受けて支援した。本年度の定演を終えて阿部部長は「本番の盛り上がりやノリもあると思うんですけど、昨日や今朝の練習と比べても全然違うと感じるぐらいの演奏ができてすごく楽しかった。盛り上がる曲から静かな曲まで、今日はいろいろな曲を演奏できてどれかは気に入ってもらえたと思う。音楽を通して皆さんに元気になってもらえたらうれしい」と心境を語った。

(2024年3月19日付紙面より)

第1部で本年度の集大成を披露する部員と顧問=17日、和歌山県立串本古座高校
第2部は賛助出演も加わり26人組で演奏
2024年03月19日
30 宇久井中学校が地域清掃  地域住民や卒業生も協力  (那智勝浦町 )
2024年03月19日
31 親子でコンサート楽しむ  4年ぶり保育所保護者会  (那智勝浦町 )
2024年03月19日
32 候補者6人が政策熱弁  城南中で前期生徒会選挙  (新宮市 )
2024年03月19日
33 新宮署長に矢野勝正氏  和歌山県警の人事異動  
2024年03月19日
34 手を合わせ冥福を祈る  犬・猫を供養する会  
2024年03月19日
35 入賞20作品決まる  きなん小中学生俳句コンクール  
2024年03月19日
36 町公平委員会委員ら委嘱  町長がそれぞれに手渡す  (紀宝町 )
2024年03月19日
37 自然を満喫しながら歩き  健康ウオーキングに17人参加  (紀宝町 )
2024年03月19日
38 定期演奏会に向け練習重ねる  近大新宮吹奏楽部  
2024年03月19日
39 英語のお勉強に興味津々  2、3歳児よみきかせ会  (上野山こども園 )
2024年03月19日
40 60歳以上8チーム競い合う  第24回本州最南端寿野球  (串本町 )
2024年03月19日
41 各種ゲームを楽しむ  蓬莱地区ふれあい交流会  (新宮市 )
2024年03月19日
42 お悔やみ情報
  
2024年03月10日
43 打ち上げ直前で延期 ロケット「カイロス」初号機 (スペースワン株式会社)

 スペースワン株式会社は、浦神半島にある射場「スペースポート紀伊」で9日に予定していた民間小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げの日程変更を発表した。次の打ち上げは13日以降になるという。岸本周平知事によると、警戒区域に船舶が進入したため打ち上げることができなかったという。

 当初予定していた9日午前11時1分12秒を16分後に変更したが、直前で中止の判断がされ打ち上げには至らなかった。

 公式見学場やその一帯では住民ら多くの見学者・見物者が待望の瞬間を心待ちにしていたが、延期の判断を受けにわかに落胆が広がった。

 橋本市から訪れた森下幸夫さん(68)は「ようやくと楽しみにしていただけに残念です。次はいつになるか分からないが、機会が合えばまた足を運んで歴史的な瞬間を自分の目で見てみたい」と語った。

 那智勝浦町浦神の公式見学場・旧浦神小学校で見届けた堀順一郎町長は、日程変更を受け「今回は非常に残念な結果になってしまったが、楽しみが先に延びたと気持ちを切り替えるしかない。地域との協力関係を築きながら、次回の打ち上げ成功に期待したい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

打ち上げ延期に残念がる来場者=9日、那智勝浦町の旧浦神小学校
2024年03月10日
44 一丸で総合優勝を目指す
 キナンレーシングチームが表敬訪問  (新宮市 )

 新宮市に本社のある株式会社キナン(角口賀敏会長)をメインスポンサーとし、国内外でレース活動を行う「KINAN Racing Team(キナンレーシングチーム)」の石田哲也監督兼代表取締役社長や選手ら10人は8日、新宮市役所を訪れ、向井雅男副市長に熊野地域で毎年開催されている国際自転車競技連合(UCI)公認国際自転車ロードレース「TOUR de 熊野」での躍進を誓った。

 チームは「TOUR de 熊野」の総合優勝とレースイベントの成長を最大の目標とし、当地方への貢献や地域活性、スポーツ振興、自転車文化の発展に力を尽くしている。

 今年は、新たに2人が加入。12人となった新体制で「Jプロツアー」(2月24、25日)、「富士クリテリウムチャンピオンシップ」(3月2、3日)に出場するなど、精力的に活動を展開している。

 この日は角口会長も出席。選手らの自己紹介を受けた向井副市長は「新宮拠点のチームが国内外で活躍してくれている姿を見て、誇らしい。世界の舞台で、さらなる飛躍となるよう心から願っています」と選手たちの活躍を祈念した。

 新城雄大主将は「昨年の前半はチームの方向性に迷うところがあったが、徐々にいい雰囲気となり維持できている。今年こそは『TOUR de 熊野』の総合優勝となれるように一丸となって頑張りたい」と意気込みを語った。

 石田監督は「今年は設立10年目。メンバーも若手、中堅、ベテランとバランスのいいチームとなっている。創設から掲げ続けている総合優勝を勝ち取れるよう、みんなで士気を高めていければ」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

向井雅男副市長(前列左)を訪問した角口賀敏会長(同右)とキナンレーシングチームの皆さん=8日、新宮市役所
2024年03月10日
45 独自カラーの福祉施策を
 新年度の当初予算案発表  (太地町 )

 太地町の三軒一高町長らが8日、町公民館で会見を開き、2024年度当初予算案を発表した。新年度の一般会計は29億7212万4000円で、前年度より1億3685万9000円(4・4%)減。12日(火)に開会する第1回町議会定例会に上程する。

 漁野洋伸副町長は減少の要因について「昨年10月に国際鯨類施設が完成し、大型の公共事業が落ち着いたことによるもの」と説明。

 新年度予算は「子育てから高齢者支援まで、幅広く当町独自のカラーが詰まった予算」とし、新事業として▽中学生の修学旅行費助成(1人につき4万円)▽夜間交通手段確保(夜間に大阪方面から帰町する住民のタクシー送迎)▽自動運転車両の暖海地区路線運行▽通院支援(高齢者の医療機関への送迎)▽帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種助成▽人間ドック―を行うと述べた。

 これまで実施してきた▽じゅんかんバス無償化▽買い物支援▽出産祝い金▽入学祝い金▽就学児医療費助成―などは引き続き実施するとした。

 ハード面では、町多目的センターへの機能訓練用トレーニング機器整備の他、清掃センター資源ごみ分別回収場整備(2026年度までの3カ年計画)、くじら浜公園の展示捕鯨船(第一京丸)の塗装修繕、救急車購入などを行うとした。

 三軒町長は、自身が掲げる30年計画に触れ「現在ちょうど20年目。最初の10年間は高齢者のため、次の10年は子どもたちのため。残る10年はその総点検として、住民の方々に満足していただけるよう施策を充実させていきたい」。残るハード面整備で庁舎の高台移転を挙げ「財政バランスを崩さないよう10年後くらいにと考えているが、議会に諮りつつ慎重に進める」と見解を示した。

(2024年3月10日付紙面より)


2024年03月10日
46 「大峰奥駈」春の峯入り
 熊野修験の山伏らが出立  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山から奈良県吉野までの山岳地帯を踏破する大峰奥駈(おくがけ)修行が9日に始まった。「春の峯入り」と呼ばれる初日には、鈴懸の装束を身に着けた山伏に導かれ、一般参加者含む約50人が夜明けの那智山を出立。大雲取越・小雲取越を経て田辺市本宮町の熊野本宮大社まで約30㌔を歩き通す。

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のルートで最も厳しい大峰奥駈道は、標高1200~1900㍍の山岳が連なる大峰山脈の主稜線(りょうせん)を通り、吉野と熊野の二大聖地を結ぶ約150㌔の修行の道。

 大峰奥駈修行は約1300年前に修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が始めたとされ、日本固有の信仰である修験道の修行「山林抖擻(とそう)」の重要な位置付けとなっている。明治の神仏分離で途絶えていたが、1988年に熊野修験の髙木亮英大導師(那智山青岸渡寺住職)が再興した。

 午前6時に那智山青岸渡寺本堂に集合した一行は、ほら貝を鳴らして勤行。熊野那智大社に参拝し、昨年150年ぶりに再建された熊野修験の根本道場「行者堂」でも勤行をした後、出立した。

 髙木大導師は「世界を眺めれば、尊い人の命が失われている。世界平和と人々の幸せを願って出発した。世界遺産登録20周年の節目、行者堂が再興されて初めての峯入りでもあり、意義深いものになる。一般の方々にもご参加いただいており、熊野の霊験を肌で感じ、それを広く知らしめていただきたい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

行者堂前で勤行=9日、那智勝浦町の那智山
山伏を先頭に出立
2024年03月10日
47 平和、世界遺産への思い作文に  新宮高、新翔高の6人を表彰  (新宮ユネスコ協会 )
2024年03月10日
48 献血に協力呼びかけ  新宮LCが奉仕活動  
2024年03月10日
49 健康づくり計画で議論  取り組み報告を受け意見  (新宮市 )
2024年03月10日
50 夏山組が側溝など清掃  那智勝浦町の宇久井地区  
2024年03月10日
51 鮮やかなヨウコウザクラ  ピーアップシングウで見頃迎える  
2024年03月10日
52 特別メニューを味わう  6年生「お楽しみ給食」  (神倉小 )
2024年03月10日
53 ランドセル飾り礼拝  新入学控えた5歳児  (マリア保 )
2024年03月10日
54 年長児たちとのお別れ会  宇久井こども園で  (那智勝浦町 )
2024年03月10日
55 「勝浦のいいとこ見てね」  町の魅力伝える壁画描く  (勝浦小6年生 )
2024年03月10日
56 長寿を祝い記念品  100歳の下地文栄さんに  (紀宝町 )
2024年03月10日
57 お弁当「おいしいね」  井田保育所がお別れ遠足  (紀宝町 )
2024年03月10日
58 クマノザクラと三反帆  熊野川沿いでかれんに咲き誇る  (紀宝町 )
2024年03月07日
59 移転後に利用者3.5倍
 地域子育て支援センター  (那智勝浦町 )

 昨年10月に那智勝浦町の体育文化会館に移転した同町地域子育て支援センター(森本幸美センター長)。「あそびの広場」の利用組数は、移転前1日当たり平均2・8組で推移していたが、昨年10月以降は10・2組と約3・5倍に。毎日多くの親子が利用し、好調な滑り出しを見せている。

 同センターは2002年に勝浦保育所(現・勝浦こども園)内に開設。未就園の子どもとその親を対象に、育児相談や乳幼児の遊びの場・親の交流の場の提供などで子育てをサポートしてきた。

 体育文化会館を多世代の交流拠点として整備し、利用者の利便性向上を図る目的で移転。会館では、多機能トイレのオムツ交換台や男女トイレへのベビーチェア設置、授乳室、屋外遊び場(砂場)などを整備した。

 川口橙弥君(1)と利用している母親の明日香さんは「こちらへ引っ越してきて1年ほど。バイパスからのアクセスも良く、駐車場も近くなり、すごく来やすくなった。利用する子も増えて、同世代の子の成長を見られるのもいい」。前地琥陽君(1)と参加した母親の侑紀乃さんは「以前は月1回ほどの利用だったが、子どもも活発に動くようになり、よく来るようになった。4月から息子と同じ保育園に通う子もいる」と語る。

 親子を対象としたミニ防災講話やSNS講座、ベビーマッサージなども企画。館内では福祉課による産後の母親らを対象としたママフィットネスのオンライン教室などもあり、子育てに関わる人や情報が集まる場になっている。同館周辺の散歩やどんぐり拾いも人気。

 あそびの広場は、水曜日の午後を除く平日の午前9時~正午、午後1時~3時に開催しており、町外からの利用も可能。森本センター長は「ぜひ気軽に遊びに来てください」と呼びかけている。

(2024年3月7日付紙面より)

広場で遊ぶ親子=那智勝浦町地域子育て支援センター(体育文化会館)
2024年03月07日
60 五感で春の野草味わう
 4年ぶり天ぷら振る舞い  (自然探訪スクール )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会は3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで自然探訪スクールの第8回講座「春の野草の観察」を開いた。4年ぶりに天ぷらの振る舞いもあり、参加者22人が五感を使って春の野草を味わった。

 熊野地方の大自然に親しむ中でその営みを学び、愛護する精神を培うことが目的の講座。講師は熊野学研究委員会委員の瀧野秀二さん。

 参加者たちは地玉(じごく)の浜への周遊ルートを歩き、ハマカンゾウやツワブキの新芽、ハマアザミの茎など食べられる野草を採取。野生のミツバと、よく似たキツネノボタンの違いも学んだ。

 散策後は待ちに待った天ぷらタイム。瀧野さんが事前に採取していたフキノトウやアシタバ、ハマアザミの根、ノビルなどと一緒に衣をつけて揚げ、岩塩で味わった。春の野草には苦みがあるものも多いが、子どもたちも興味津々で箸を伸ばしていた。

 岩口桜來さん(8)は「フキノトウは名前を聞いたことがあったけれど、食べるのは初めて。おいしかった。ミツバを取ったから、家でも天ぷらにしてもらう」と話していた。

(2024年3月7日付紙面より)

野草天ぷらを味わう参加者たち=3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
ヒサカキはどんなにおい?
2024年03月07日
61 初号機の見物や興味促す
 小中学生らに記念品託し  (串本町 )

 串本町が4日、町立小中学校へロケット「カイロス」初号機打ち上げ限定記念品を託し打ち上げ当日の見物と興味を促すよう求めた。

 この記念品は、打ち上げを盛り上げるツールとしてこれまでに作成したグッズの一部。初号機の打ち上げに合わせて町内の小中学生へ配る前提のグッズも複数含んでいて、運用するスペースワン株式会社が9日(土)午前11時~正午ごろ打ち上げ予定と待望の発表をしたことを受けその直前で各校へ託すに至った。

 ロケット「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」にもっとも近い町立田原小学校(林宣行校長、児童18人)は翌5日の授業終了後に3~6年生を集め、林校長がカイロスという名前の意味などこれまで学んできた事柄を振り返りながら一人一人に記念品を配るなどした。先に下校した1、2年生や欠席者の分は後日配るという。

 記念品の内訳は、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションした町長メッセージ付き記念切手シート、スペースタウン串本ロゴ(単色)をプリントした応援手旗、田嶋勝正町長発の保護者宛て趣意書の3点。

 町は当初、樫野崎園地へ町立小中学校を招待しみんなで初号機の打ち上げを見届けることを考えていたが、打ち上げ日時が土曜日であることや交通混雑による移動困難が予想されるため断念した。町の子どもたちへの思いを伝えるために付した趣意書には「これらの記念グッズを手にすることでお子さん方に少しでも町発展の起爆剤となりうるロケット事業・宇宙産業に興味を持ってもらえれば」と書かれている。

 町企画課によると、町内の生徒も通う古座川町立古座中学校を含め計14校の児童・生徒・教職員計1015人分を託したという。

(2024年3月7日付紙面より)

ロケット応援グッズを得て初号機への期待を高める児童や教職員=5日、串本町立田原小学校
児童に配られたロケット応援グッズ
2024年03月07日
62 ブリのシーズン到来
 鵜殿港で2日連続1000本超え  (紀宝町 )

 紀宝町の鵜殿港に5日、春のブリ約1600本が水揚げされた。4日は約2700本で2日連続の1000本超え、市場は漁業者や仲買人で活気にあふれた。

 例年、3月上旬に1000本ほど揚がり、下旬まで続く。今季は少し早めのスタートとなった。平均7㌔を中心に水揚げされ、2日間で13㌔や15㌔を超える丸々としたブリもあったという。

 阿田和大敷漁業生産組合が御浜町阿田和沖に仕掛けた定置網で取れたもので、第一三浜丸、第五三濱丸が水揚げした。

 地元の仲買人は「競り落としたブリは良い形をしている。地元や県内、東京、大阪などの都市部に届けたい」と語っていた。

(2024年3月7日付紙面より)

鵜殿港に水揚げされるブリ=5日、紀宝町
2024年03月07日
63 会場全体で盛り上がる  JAみくまの女性会がミニコンサート  (新宮市 )
2024年03月07日
64 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問①  
2024年03月07日
65 豊田敏裕さんに感謝状  大野地区での初期消火で  (那智勝浦町 )
2024年03月07日
66 次年度当初予算案など上程  町議会第1回定例会始まる  (古座川町 )
2024年03月07日
67 次年度施政方針聞き審議へ  町議会第1回定例会始まる  (串本町 )
2024年03月07日
68 各種ブースなどにぎわう  潮岬で第11回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )
2024年03月07日
69 特定健診の受診率が向上  抽選会で商品券当たる  (御浜町 )
2024年03月07日
70 卒業遠足で神倉神社へ  6年生36人が思い出に  (鵜殿小 )
2024年03月07日
71 血液検査、血管測定など受ける  健康チェックフェス  (紀宝町 )
2024年03月07日
72 買い物で思い出づくり  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2024年03月07日
73 熊野MAXが県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球 )
2024年03月07日
74 演舞や演奏など披露  芸能発表会で21団体が成果を  (紀宝町 )
2024年03月07日
75 変わらず3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  (和歌山県教委 )
2024年03月07日
76 かれんな淡紫色の花  タチツボスミレ咲く  (新宮市 )