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2024年03月27日
1 紀伊勝浦発、東京行き
 宇久井小に「紀伊」のサボ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校の校長室に、2枚の列車の行先標(通称・サボ)がある。青には「紀伊勝浦←→東京」、白には表裏にそれぞれ「東京行」と「紀伊勝浦行」の文字。かつて東京―紀伊勝浦間を運行していた夜行列車「紀伊」のものだ。

 サボは宇久井小の倉庫に眠っていたのを、同校の芝﨑勝善校長(60)が発見。「なぜ宇久井小にあるのかは分からないが、自分たちの世代にとっては東京へ大学受験に行く時に乗った思い出の列車」と懐かしみ、校長室へと持ち帰った。

 当地方では、紀勢本線の全線開業により1959(昭和34)年に東京―新宮間で夜行急行列車「那智」が運行開始。64(昭和39)年に紀伊勝浦まで延長され、68(昭和43)に「紀伊」と改称した。75(昭和50)年には特急列車(通称・ブルートレイン)に格上げ。84(昭和59)年に廃止されるまで、毎日上下1本ずつ、約11時間、621㌔の道のりを走った。

 下り列車は明け方に紀伊勝浦駅に到着し、新宮駅の客貨車区に戻って清掃や整備を済ませ、夕方には再び紀伊勝浦駅へ。機関車を方向転換させた後、乗客を乗せて東京へ出発。途中で伊勢や能登などからの列車と連結し、翌朝乗客が目を覚ますと、そこは大都会東京の街だ。若かりし頃の思い出に残っている人も多いだろう。

 紀伊号の運行に関わった新宮駅の道本隆文駅長(60)にサボについて問い合わせたところ「1982(昭和57)年に18歳で国鉄に入社し、最初の3年間の配属が新宮駅。当時は紀伊号の機関車の連結や切り離し、ブレーキのエアホースの付け替えなどをしており、ラストランの日には多くの人が見に来ていた。自分たちの時はDD51形ディーゼル機関車が牽引していたが、当時のサボはロール式。さらに古いものだと思う」と語った。

 「国鉄」時代の資料を集める、熊野学研究委員の中瀬古友夫さんは「特急格上げ前の客車で使われていたもの」と推測。「想像だが」と前置きしつつ「特急列車に切り替わる前日、紀伊勝浦駅に到着した旧列車は、回送列車として品川の車両基地へ帰っていく。その際に外したサボを、誰かが小学校に持って行ったのでは」と話していた。

 「紀伊」が運行終了してはや40年。今年も多くの若者たちが、不安と期待の入り交じった表情で、都会へと巣立っていく。世界を見て、大きく成長して、いつかまたこの町の、この駅に帰ってきてほしい。

(2024年3月27日付紙面より)

校長室に2枚のサボ=25日、那智勝浦町立宇久井小学校
紀伊勝浦駅ホームから
2024年03月27日
2 避難所運営をゲームで
 災害に備え研修会  (那智勝浦町脇入区 )

 那智勝浦町の脇入区(濵口佳男区長)は24日、同区の脇仲会館で南海トラフの大地震などの災害に備え、「非常時避難所運営研修会」を開いた。14人が参加し、和歌山県が開発した「きいちゃんの災害避難ゲーム」を楽しみながら、避難所運営を机上で体験した。

 研修会は同町役場総務課防災対策室主査の藤社祐樹さん、主事の山本将平さんが講師になり開催。机の上に避難所になった架空の小学校「きいちゃん小学校」の図を広げ、参加者は施設管理班長、ボランティア班長などの役割が与えられてゲームがスタート。対策室の藤社さんらが「トイレはどうする」「駐車場はどこへ」「避難者名簿はどんな内容が必要」「ペットの受け入れ場所はどこ」などの問題を出した。参加者からは「思いも寄らなかった避難者への配慮などの注意点に気付くこともあった」という声も聞かれた。

 ゲーム後、参加者は防災対策室が撮影した能登半島地震の被災地の写真を見ながら、避難所の運営状況や家庭での備蓄品などの説明を聞いた。

 濵口区長は「有意義な研修会だった。机上の訓練だが、いろいろな知識を吸収してもらえたと思う。今後は実際に小学校での訓練も必要ではないかと感じた」と話した。

(2024年3月27日付紙面より)

「きいちゃんの災害避難ゲーム」を楽しみながら避難所運営を机上で学ぶ=24日、那智勝浦町勝浦の脇仲会館
2024年03月27日
3 世界に開かれた学研都市へ
 国際鯨類施設で竣工式  (太地町 )

 古式捕鯨発祥の地として知られる太地町の「国際鯨類施設」で23日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。約90人の来賓が出席して完成を祝し、今後の研究発展に期待を寄せた。

 同町が目指す「くじらの学術研究都市構想」の拠点施設で、平見の高台に建設された。調査捕鯨などを行う日本鯨類研究所(以下、鯨研)の太地事務所や約3万冊の図書室、研修ホール、会議室などで構成される。延べ床面積は1879・92平方㍍、鉄骨造り2階建て。建設費約18億円。

 式典では、三軒一高町長が1878(明治11)年の大背美流れや南氷洋捕鯨の歴史に触れ「私たちは過去・現在・未来、鯨との関わりをやめない。この地で生きんがため、先人たちがもがき苦しんだ歴史を必ず後世に伝えなければならない」と宣言。「世界に開かれた鯨の学術研究都市を目指し、今後も懸命の努力をする」と誓った。

 来賓の自民党の二階俊博元幹事長は「この地は命を懸けて鯨と相対してきた。捕鯨を理解してもらうよう、自信と誇りを持って取り組んでいかなければ」と祝辞。鶴保庸介参院議員、和歌山県の下宏副知事、水産庁の森健長官、外務省経済局の片平聡局長も祝いの言葉を述べた。

 テープカットの後には餅まきがあり、町民ら約150人が歓声を上げ、3俵(約180㌔)の紅白餅を拾った。

 式典後、鯨研の藤瀬良弘理事長は、2011年の東日本大震災で宮城県の鮎川実験場が津波の被害を受け、東京では標本などの保管が難しかったところ、太地町が無償で保管を引き受けたことに感謝を述べ「非常に立派な施設で驚いている。今後は施設に負けない研究成果を、世界へ発信していきたい」と抱負を語っった。施設の利用開始は4月1日(月)。

(2024年3月27日付紙面より)

テープカットで完成祝す=23日、太地町の国際鯨類施設
盛大に餅まき
2024年03月27日
4 劇交え落語の世界広げる
 田並でワカイミソラ寄席  (串本町 )

 串本町田並にある田並劇場で24日、公演「ワカイミソラ寄席春場所」があり約60人が創作劇「子別れ・熊野篇」や創作落語「寺子屋問答」を鑑賞した。

 アマチュア落語家・熊野家三九郎(旧芸名・熊野亭雲助、本名・鈴木俊朗)さんと劇団ワカイミソラによる、劇を交えて落語の世界を広げる公演。今回は昔ながらの大衆劇場で上演したいという思いで田並劇場を会場に選び、来場を呼びかけた。

 創作劇「子別れ・熊野篇」は、古典落語「子別れ」を原作にしその人情談を大正期の新宮に当てはめた作品。台本を書いた谷口克朗さん(父役)と羽山真弓さん(子役)、谷口美加さん(母役)が主演し、今回は筋書きの表現力を増すため父役の回想シーンで大石誠之助役(川口一夫さん)も登場する工夫を加えて子がかすがいとなり夫婦がよりを戻す流れを演じた。

 創作落語「寺子屋問答」は中学時代から半世紀以上にわたって落語に打ち込んできた熊野家三九郎さん作、熊野家さんの大学時代の同期で桂ざこばさんの一番弟子・桂塩鯛さんがネタおろしした作品。今回は創作時点の内容で高座に臨み、寺子屋問答(=卒業試験)で子どもとその親、寺子屋の師匠が珍問答を重ねる様子を口演した。

 昨年7月の同寄席夏の陣(新宮市の西村伊作記念館外庭で実施)、今年1月の同寄席新春顔見世興行(新宮市のCOLORsで実施)に続き3回目となる今回のコラボ公演は初の市外実施。その接点づくりに尽力した谷口克朗さんは「回を重ねてこの公演の楽しさがだんだん分かってきました。今後についてはまだノープランですが今日は大勢の皆さんにお越しいただき、折があればこちらでもまた公演してみたいと思いました」と語った。

(2024年3月27日付紙面より)

劇団ワカイミソラによる創作劇「子別れ・熊野篇」=24日、串本町田並の田並劇場
作品「寺子屋問答」の口演に臨む熊野家三九郎さん
鑑賞する来場者
2024年03月27日
5 心身共に大きく成長  4保育所で修了式  (紀宝町 )
2024年03月27日
6 本物そっくりスイーツ  まなびの郷で制作体験  (紀宝町 )
2024年03月27日
7 5年ぶり、歌声響く  西脇カラオケ教室の発表会  (紀宝町 )
2024年03月27日
8 春休み始まり、恒例行事  東正寺で「子ども座禅」  (紀宝町 )
2024年03月27日
9 子どもの将来のために  漁協が奨学金事業に寄付  (太地町 )
2024年03月27日
10 坊井安仁さんが総合優勝  紀州愛蘭会の春蘭展示会  (新宮市 )
2024年03月27日
11 質の高い練習に取り組む  近畿大学体育会卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2024年03月27日
12 すっかりお兄さん、お姉さん  勝浦こども園で卒園式  
2024年03月27日
13 楽しい思い出ありがとう  たづはら保育園で卒園式  (新宮市 )
2024年03月27日
14 職員一丸で取り組み  新宮市の人事異動  
2024年03月27日
15 思い掲げつつ視点を伝える  月野瀬で英語お悩み相談会  (古座川町 )
2024年03月27日
16 第1回定例会一般質問④  串本町議会  
2024年03月27日
17 最大16人組で14曲を披露  吹奏楽部第12回定期演奏会  (潮岬中 )
2024年03月27日
18 本年度の集大成を響かせる  吹奏楽部第12回定期演奏会  (串本古座高校 )
2024年03月27日
19 「森の釣り人」が開花  宇久井半島にウラシマソウ  (那智勝浦町 )
2024年03月27日
20 希望を胸に新たな一歩  木の川認定こども園で卒園式  (新宮市 )
2024年03月26日
21 持続可能な交通の価値とは
 初の地域公共交通フェス  (那智勝浦町 )

 「那智勝浦町地域公共交通フェス2024」が23日、同町の体育文化会館で初開催された。子どもから大人まで多くの町民が集まり、少子高齢化や人口減少、自家用車の普及などさまざまな課題に直面する地域公共交通の現状や、課題に対しての今後の取り組みを考える機会とした。

 那智勝浦町、同町地域公共交通活性化協議会主催。同協議会は地域公共交通の維持・活性化を目的に、行政、民間交通事業者、地域住民らで2023年4月に設立。町内6地域との意見交換や観光客らへのアンケートで、今後の方向性を探ってきた。22日の第4回協議会で「町地域公共交通計画」を承認し、来年度より5カ年で着手する。

 今後計画を進めるに当たり、町全体で現状認識を共有する場をつくろうと、フェスを企画。和歌山大学きのくに線活性

化プロジェクト(きの活)、きのくに活性化センター、熊野御坊南海バス株式会社、JR西日本和歌山支社、紀勢本線活性化促進協議会・新宮白浜区間部会などが協力した。

 協議会副会長で和歌山大学の西川一弘教授による講演では、持続可能な交通の価値を再考。「移動なくして生活はなく、交通が衣食住を支えている。日本では、宅地やレジャーランド造成と合わせたビジネスで交通を考えてきた歴史があるが、海外では道路と同じ社会インフラとして捉える国もある」と言及。免許のない高校生や高齢者だけでなく、飲酒やけが、寝不足、車の故障などで、誰もが移動制約者になりうるとし、幅広い価値で公共交通を捉える必要があると力説した。

 今後に向け「地区内の輸送は住民組織による『助け合い輸送』で担い、地区外や幹線へはバスやタクシー、鉄道が担うという役割分担が重要になるのでは。『2024年問題』で物流の担い手不足が深刻化する中、全国的にも面白い事例になる可能性がある」と語った。JR西日本和歌山支社の松田彰久副支社長による講演もあった。

 会場では和歌山大学の学生によるプラレールで遊ぼうコーナーに子どもたちが集まり、軌陸車の展示や踏切の非常停止ボタン体験、バスの乗車体験も人気だった。

(2024年3月26日付紙面より)

プラレールで遊ぼう!=23日、那智勝浦町の体育文化会館
町内6地域での意見交換ワークショップの成果を展示
2024年03月26日
22 今年は各自自由に観賞を
 佐田で「桜フェア」始まる  (古座川町 )

 古座川町佐田で23日、イベント「桜フェア」が始まった。4月7日(日)までの実施で、期間中はちょうちんを飾り午後6時~9時に点灯。花盛りの多客に合わせて桜の広場一帯での出店も予定されている。

 このイベントは桜まつり実行委員会主催。コロナ禍前まで開いていた「桜まつり」に代わる企画で、ちょうちん設置はそのまま継承し出店は期間内で複数日出していい内容となっている。

 経年劣化で資材が年々減っているが、ちょうちんは今年も役場佐田出張所~桜の広場間に設置。19日に区民有志や古座川ゆず平井の里役員、役場や町観光協会の若手計11人が手分けして電線を張り、電球部分にちょうちんをつり飾った。

 出店は事前登録制となっていて、今年は▽モノリスキッチンカー▽古座川ゆず平井の里▽YOCCO▽上田農園▽ご縁坐▽ふるさとキッチン福ちゃん▽梅乃家―が日取りを選んで出店する。期間中の水、木曜日以外は出店予定があり、休みで人が動きやすい土、日曜日は3~6店舗の予定が入っている。品目は軽飲食が主で、土産品や革小物も並ぶ。

 七川ダム湖畔は日本さくら名所100選に選ばれている、紀伊半島南部を代表するソメイヨシノの観賞スポットの一つ。駐車場は桜の広場とおおじゃの森の2カ所が無料開放されている。23日現在、ソメイヨシノはおおむね開花前だが、下流の一枚岩周辺ではすでに咲き進んでいて、期間中盤から終盤が見頃となりそうな状況だ。

 昼夜の花見は各自で自由にしてもらう形となっている。問い合わせは同実行委員会(電話0735・67・7901、町地域振興課内)まで。

(2024年3月26日付紙面より)

期間を迎え点灯が始まったちょうちん飾り。桜は開花前の段階=23日、古座川町佐田
手分けしてちょうちんを飾り付ける若手ら(町地域振興課提供)
2024年03月26日
23 「自分を認め、信じてほしい」
 小椋久美子さん バドで交流  (熊野市 )

 三重県川越町出身で、北京五輪バドミントン女子ダブルス代表の小椋久美子さんを招いてのスポーツ講演会と交流会が23日、熊野市文化交流センターであった。交流会では、子どもたちと笑顔でラリーし、世界を舞台に戦った強烈なスマッシュも披露した。

 小椋さんは、1983年生まれ。8歳でバドミントンを始め、2002年全日本総合バドミントン選手権シングルスで優勝。「オグシオペア」として活躍し、08年の北京五輪では5位入賞、全日本選手権5連覇を達成して10年に引退した。現在は、子どもたちへの指導を中心にバドミントンを通じスポーツの楽しさを伝える活動を行っている。

 「失敗を成功に導く心の持ち方」をテーマにした講演会では、「技術力がない代わりに丁寧なプレーを心がけた。プレッシャーに弱くて、自信を持つために誰よりも練習した」と19年間のバドミントン人生を振り返り、「弱点を違う角度から見て、自分の武器を探すことが逆転の発想。自分が積み上げたものにうそはない。今の姿が全て。自分を認め、信じてほしい」と伝えた。

 「周りの励ましや、視点を変えることで壁を乗り越えることができた。失敗から学んだことがたくさんある。失敗を失敗で終わらせないことが大切」と語った。小学校時代のスポーツ少年団でバドミントンの楽しさを知り、全国大会で、後にコンビを組む潮田玲子さんに完敗したことを明かした。

 「中学時代は玲ちゃんに勝てなくて、全国3位を目標にした。達成してうれしかったが、目標以上の結果は出ないことに気付いた」と話し、自分が成長したと思える目標を立てることにしたという。

 潮田さんとのコンビでスランプになった時「全く違う性格の2人が、相手のことを理解することで勝つ近道になることに気付いた」と語った。

 「オリンピックは空気感が独特で、緊張で頭が真っ白になった。みんな、いろんなものを背負っていた」と体験を交え、「夢が目標になると行動も変わる」と説いた。

(2024年3月26日付紙面より)

子どもたちとの交流を楽しむ小椋久美子さん=23日、熊野市文化交流センター
オリンピック選手とのラリーを経験
2024年03月26日
24 楽しい物語に笑顔
 市役所別館で生涯学習演劇会  (新宮市 )

 新宮市教育委員会は23日、市役所別館で生涯学習演劇会を開いた。岐阜県岐阜市を拠点に活動する「劇団風の子中部」が芝居「ぱらりっとせ」を上演。市内在住の子どもやその保護者など約70人を楽しませた。

 劇団風の子は「日本の未来は子どものことを考えることから」との思いから1950年に東京都で創設した。同中部は2010年に誕生。東海地方をはじめ、国内外で新たな創造を発信している。

 この日は、お手玉、竹馬、風車などの昔遊びや、わらべうたを織り交ぜた演劇「はなさかこぞう」を披露。来場者は物語の世界に夢中となり、テンポの良いせりふ運びや役者の力強い動きなどに笑顔を見せ大きな拍手を送った。

 最後は劇団員に教わりながら、岐阜県郡上市八幡町の盆踊りで伝統的に受け継がれている郡上踊りを楽しんだ。

 鑑賞した林里緒ちゃん(5)と玉井栞里さん(7)は「近くで劇を見たのが初めてだったので迫力があり、楽しかった。和傘の踊りがきれいでよかった。また来てほしい」と話していた。

(2024年3月26日付紙面より)

演劇「はなさかこぞう」を披露する劇団風の子中部=23日、新宮市役所別館
みんなで「郡上踊り」を踊った
2024年03月26日
25 中西卓球が優勝
 第200回職場対抗ボウリング大会  
2024年03月26日
26 グラウンドゴルフで交流
 太地町教委第3回大会  
2024年03月26日
27 魅力を伝え競技の普及に
 新宮道場で剣道体験会  (新宮剣友会 )
2024年03月26日
28 目にも耳にもにぎやか  添野川「プリンセス雅」  (古座川町 )
2024年03月26日
29 気持ち込めて14曲演奏  潮岬中吹奏楽部が定演  (串本町 )
2024年03月26日
30 「探究的な学び」提供  2025年度に新学科を構想  (新宮高校 )
2024年03月26日
31 自衛隊予定者を激励  防衛協会が市長表敬訪問  (新宮市 )
2024年03月26日
32 1位に野中誠一さん  写連紀南支部3月度例会  
2024年03月26日
33 花飾り作りを楽しむ  ハンギングバスケット  
2024年03月26日
34 平田聡さん絵画展  大泰寺の境内建物で  (那智勝浦町 )
2024年03月26日
35 安心して新しい道歩んで  天満保育園で7人が卒園  (那智勝浦町 )
2024年03月26日
36 子どもらが舞の稽古 例大祭での奉納に向け (熊野本宮大社)
2024年03月26日
37 教職員の異動発表㊦  和歌山県教育委員会  
2024年03月26日
38 福本さん、中村さんが優勝  讃寿会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2024年03月26日
39 13日間の春休みに入る  小中学校で一斉に修了式  (熊野市・南郡 )
2024年03月26日
40 お悔やみ情報
  
2024年03月20日
41 宝物のような6年間胸に
 7小学校で卒業式  (新宮市・那智勝浦町 )

 新宮市、那智勝浦町の計7校の小学校で19日、卒業式が挙行された。先生や在校生、保護者に見守られ、6年生が思い出を胸に学びやを巣立った。

  □     □

■新宮市



 新宮市では5校199人が式典に臨んだ。市立王子ヶ浜小学校では、卒業生62人を前に谷口幸生校長が「家族や友達、今までの出会いに感謝。多くの『ありがとう』を忘れず、新しい未来に進んで」と式辞。

 卒業生代表の山口悠仁君は「学んだことを胸に、未来へ羽ばたいていこうと思います」と答辞し、6年生全員で歌「旅立ちの日に」を合唱した。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では勝浦小学校と宇久井小学校で卒業式があった。勝浦小学校では卒業生44人が、在校生や保護者の拍手で入場。山下真司校長は「自信とは、目標に向かって頑張ってきた自分を信じること。失敗にめげずに努力を続けることが、豊かな人生につながる」とはなむけの言葉を贈った。卒業生は「喜びとさみしさで胸がいっぱい。宝物のような6年間の思い出を胸に、中学校でも頑張ります」と全員で別れの言葉を述べた。

 他の4校は21日(木)に式を挙行する。町内卒業生は6校計96人。

(2024年3月20日付紙面より)

歌「旅立ちの日に」を合唱する卒業生=19日、新宮市立王子ヶ浜小学校
はかまやジャケット姿で入場=同日、那智勝浦町立勝浦小学校
2024年03月20日
42 関係7区60人礼尽くす
 池野山の国皇神社で例祭  (古座川町 )

 古座川町池野山にある国皇(こくおう)神社で17日に例祭が執り行われ、関係7区の区民約60人が参列して礼を尽くした。

 この神社は、南朝最後の天皇・後亀山天皇と以降の諸霊をまつるため5代目子孫の朝里重太夫が1616年に創建。1828年に13代目子孫の朝里利平が国王山の山腹へうつし、麓の村々(現在の古田、下部、上部、池野山、宇津木、月野瀬、直見〈ぬくみ〉の7区)も交えて例祭を営んでいる。戦後の長寿化で代表参列者の高齢化が進み、社殿は1991年に林道武者小路線沿いの池野山区有地へうつし、今日に至っている。

 朝里家の直系が途絶えたため、現在は関係7区が世話役を持ち回り3月15日に近い日曜日を期日にして例祭を続けている。2020年以降はコロナ禍や雨天に伴う規模縮小(参拝制限)が続いたが、今年は4年ぶりに制限なしで奉仕をするとし当番の上部区(滝口真男区長)が軸になりその段取りを進めてきた。

 当日の天候は下り坂ながらも時折日差しが差す状況。古座神社の石田保宮司に出仕を求めて午前10時30分から神事を執り行い、7区を代表して各区長が順番に玉串をささげその関係一同で二拝二拍手一拝の礼を尽くした。

 立ち会った区民はコロナ禍前の半分程度にとどまったが、神事の後は慣例となっている餅まきもして神前に活気を呼び込んだ。一部の区は慣習も再開して社殿の周りに座を設け直会(なおらい)に臨むなどした。周囲に複数根付いているクマノザクラは花盛りを過ぎて散り進んでいたがいくらか花をとどめていて、吹き抜ける風で花びらが舞う状態。滝口区長(64)は「今年は久しぶりに7区から大勢が集まり、にぎやかに営むことができた。この奉仕を通して7区の皆さんが健康で過ごせたら」と願うところを語った。

(2024年3月20日付紙面より)

国皇神社前で神事に臨む関係7区の区長ら代表者=17日、古座川町池野山
4年ぶりの餅まきで神前に活気を呼び込む区長ら
2024年03月20日
43 新校名「新宮」を推薦
 緑丘中・城南中統合検討委  

 緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会(委員長=板谷貴史・元城南中学校育友会長)の第8回の会合が18日、新宮市役所別館であった。14人が参加。委員会として新校名は「新宮中学校」を推薦することを決めた。今後は市教育委員会で再検討した上で市長に報告。時期は未定だが、最終的には市議会での条例改正の議決を経て決定となる。

 同委員会は、両中学校の校長や育友会などの関係者で組織。緑丘中と城南中は2027年4月の統合を目指して協議が進んでいる。新校名は事務局が昨年11月に、一般や両校区内の児童生徒などを対象に候補を募り、その結果を2月の前回会合で委員に提示。委員は候補から五つ以内を選び事務局に伝えていた。今回はその集約結果が委員に示された。

 開会に当たり、速水盛康教育長があいさつ。「(今回は)さらなる絞り込みをお願いしたい。圧倒的に新宮との校名が多かったが、(委員会として)新宮を第1案として推薦か、それとも複数案を提示か、意見を頂きたい」と呼びかけた。

 委員からの意見は「新宮中学校でいいのでは」というものが多数を占めた。「旧市内にはこれ1校に。みんな納得は新宮か。一番無難」「多い支持を集め崩しにくい」「(旧制)新宮中学校の復活はうれしい」「多くの子どもが選んだ。無視できない」「応募総数が多く親しみやすい」などの声があった。

 一方で「新宮にそのまま(意見が)流れるのはどうか。(果たして)簡単に決めていいのかとの気持ちも」「今後は市教委で精査し、市長にも判断を仰ぐことになる。第2、第3の案も提示するほうが良いのでは」との発言もあった。最終的には多数決を採り、新宮1本での提案が12人、複数提案が2人の結果となった。

 なお、応募者のうち児童生徒に図書カード、一般にQUOカードを、抽選で進呈することになっていた。会合内で委員が抽選箱から、当選者を選び出した。

(2024年3月20日付紙面より)

市教委に推薦する新校名を話し合った=18日、新宮市役所別館
2024年03月20日
44 343人が入試に合格
 新宮・東牟婁の県立高校  (和歌山県 )

 和歌山県立高校で19日、一般入学試験の合格発表があった。本紙エリアの新宮高校、新翔高校、串本古座高校の3校では、計343人が喜びの春を迎えた。

 新宮高校では、緊張した面持ちで発表を待っていた受験生たちは、掲示板に自分の受験番号を見つけると、友人や教職員らと喜びを分かち合っていた。受験生向けのホームページにも掲載された。

 新宮高校に合格した宇久井中学校出身の河野倭士さん(15)は「勉強ができていない部分もあったので、受かって良かった。高校ではサッカー部に入る予定。大学進学を目指して勉強も頑張りたい」。城南中出身の南穂乃花さん(15)は「うれしい。受験勉強は結構頑張った。喜びを親に伝えたい。高校では勉強を頑張りたい」と話した。

 本紙エリア内の3校の合格者数は、新宮高校全日制(定員200人)が188人、同校定時制(同40人)が5人、新翔高校(同120人)が83人、串本古座高校(同116人)が67人だった。

 定員に満たなかった学校の追募集の出願は25日(月)に受け付け、学力検査は27日(水)、合格発表は29日(金)に行う。

(2024年3月20日付紙面より)

手をたたき合格を喜ぶ=19日、新宮高校
受験番号を見つけて歓喜した=同日、新翔高校
友人同士で記念撮影=同日、串本古座高校
2024年03月20日
45 エールを胸に新たな一歩
 王子サッカー教室が卒団式  (新宮市 )
2024年03月20日
46 第1回定例会一般質問①  串本町議会  
2024年03月20日
47 デートDVの知識深める  外部講師が生徒向け講話  (新宮高校 )
2024年03月20日
48 道の駅なちが焦点に  那智勝浦町議会一般質問㊤  
2024年03月20日
49 ハマエンドウの花が咲く  那智勝浦町の千尋の浜で  
2024年03月20日
50 ソメイヨシノが早くも  「みっちん桜」の開花始まる  (新宮市 )
2024年03月20日
51 地域医療の現場に触れる  2年生12人が温泉病院へ  (近大新宮高 )
2024年03月20日
52 感謝と被災地へ祈り込め  道尻美嶂さん「書」を奉納  (熊野那智大社 )
2024年03月20日
53 歌とコカリナで会場魅了  先輩が先生スクールコンサート  (新宮高定時制 )
2024年03月20日
54 火災防御体制の慣熟を  全分団合同で放水訓練  (那智勝浦町 )
2024年03月20日
55 「ずっと友達だよ」と  成川保育所でお別れ会  (紀宝町 )
2024年03月20日
56 思い出の人形を供養  2000体以上が並び  (熊野市 )
2024年03月20日
57 圧巻のステージ繰り広げる  DANCE RECITAL  (紀宝町 )
2024年03月20日
58 新たな一歩踏み出す  3小学校で卒業式  (紀宝町 )
2024年03月17日
59 熊野信仰との関連性
 山﨑泰氏が徐福講演会  (文献からの考察語る )

 一般財団法人新宮徐福協会理事で元新宮市立図書館司書の山﨑泰氏による「徐福伝承と熊野信仰」の講演が15日、新宮市役所別館であった。同協会の主催による、5年ぶりの徐福講演会となる。約40人が参加。さまざまな文献資料から推測される、徐福と熊野の関連性についての考察を聞いた。

 山﨑氏は、ある資料に「熊野の付近に秦の人が住んでいるといわれる土地がある」「徐福が住んでいた旧地」「7、8里離れたところに徐福のほこらがある」などを示す記述があることを紹介。「熊野市波田須町から新宮まで30㌔ほどで、7、8里と符合する。波田須町には徐福上陸の伝承が残り徐福神社もあり、昭和30年代に秦の貨幣である大型半両銭も見つかっている。物的証拠と注目されている」と話した。

 同じ資料に「古墳が入り交じってある」「家臣の塚である」などの記述もあること。新宮では徐福の七塚があると昔からいわれていることに言及。別資料にある記述からの推察も含め「古墳は徐福の家臣を祭った七塚のことを指すと分かる。現在は一つだけ塚町(新宮市熊野地)に残っている。地名の由来も七塚からきている」と語った。

 熊野信仰が盛んだった秋田県の男鹿半島には「徐福の塚」があることを説明。青森県の津軽半島のある神社では、ご神体が徐福の肖像といわれていることも明かした。「徐福伝説は修験者が持ち込んだのではといわれている」「東北では、熊野信仰と徐福はくっつけて語られることが多い」などと述べた。

 このほか、徐福伝説と道教と陰陽道(おんみょうどう)と熊野信仰の関係性も解説。「(新宮)市内に北斗七星のように並んだ七塚があり、徐福の家臣の塚という伝承があったのは、陰陽道と徐福の近親性を考えれば不思議ではない」との見解を示した。熊野速玉大社に北斗七星と月を表現した銅鏡が残ることにも触れ「熊野信仰に陰陽道が組み込まれているからだろう」と伝えた。

(2024年3月17日付紙面より)

徐福伝承と熊野信仰についての考察を聞いた=15日、新宮市役所別館
講話する山﨑泰氏
2024年03月17日
60 優秀賞2人を表彰
 新宮ユネスコ協会の感想文  (近大新宮 )

 新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)の西田晴胤副会長が11日、近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)を訪れ、ユネスコ協会の活動などを学んだ感想文の優秀賞2人に表彰状を贈った。

 新宮市について学習する郷土学習の一環として、世界遺産の保全などを目的に活動している同協会が、中学1年生を対象にユネスコ協会の活動や世界遺産などについて講演した。

 講演を聞いた33人が感想文を書き、赤木幸仁さんと山口晴哉さんが優秀賞に選ばれた。

 西田副会長は「読ませていただき、全般によくまとまっている印象でした。皆さんが私たちの話をきちんと聞いてくださったのが分かり、大変うれしく感じています。要点をよく捉え、感じたところをそれぞれ述べ、自らが今後どのように取り組んでいくのかを表明していることなど、作文の構成もよくできています。皆さんが日頃の授業に接する姿勢もうかがえる内容でした」と講評した。

(2024年3月17日付紙面より)

新宮ユネスコ協会から優秀賞の表彰を受ける=11日、近畿大学附属新宮中学校
2024年03月17日
61 笑顔で元気に過ごして
 能登半島地震被災地に義援金  (三輪崎小 )

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)で15日、能登半島地震義援金の贈呈式があった。令和5年度後期と6年度前期児童会役員12人が、来校した市社会福祉協議会の濵前泰弘会長に全校児童らから集めた義援金4万2078円を託した。

 地震発生や災害の惨状をテレビなどで目の当たりにして心を痛め、何かできることはないかと後期児童会が中心となって企画し、前期役員もサポート。保護者向けに取り組みの趣旨を書いた手紙を配布した後、7日から土、日を除く13日までの5日間、登校時に児童玄関で寄付を募った。

 集まった義援金は、石川県共同募金を通じて被災地に送られる。

 後期会長を務めていた伊藤瑠花さん(6年)は「しっかりと渡すことができて安心した。自分たちにできるのは限られているけど、少しでも役立ててもらって笑顔で元気に過ごしてもらいたい」と語った。

 受け取った濵前会長は「子どもたちの人を思いやる気持ちが伝わった。お金だけでなく、みんなの思いが詰まっている。責任を持って被災地に送らせていただきます」と話していた。

(2024年3月17日付紙面より)

濵前泰弘会長(前列中央)に義援金を託した後期、前期児童会役員の皆さん=15日、新宮市立三輪崎小学校
2024年03月17日
62 卒業控えた6年生祝い
 見守り隊員が宇久井小へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校の校区で見守り活動を行う西岡稔さん(83)、峰武久さん(84)、宇保英生さん(75)が14日、同校を訪れ、19日(火)に卒業式を控えた6年生22人に自作の歌と祝いの言葉を贈った。

 3人は「ニュータウン熟年クラブ見守り隊」に所属し、入学時期などに交通量の多い場所で児童の見守りや声かけを実施。10年以上、活動を続けている。子どもたちの元気な姿が自分たちの支えになっていることから、感謝を伝えたいとの思いで2年前から訪問している。

 西岡さんは6年生一人一人の名前を呼び、お菓子を配りながら将来の夢を応援。命や愛、絆、努力などの言葉を伝え「人から信用され、努力することが大事。何事にも懸命に取り組んでいたら誰も怒らない。これから苦しいこともあるかもしれないが、この話を糧に頑張ってください」とエールを送った。

 自らのこれまでの人生や、子どもたちへの思い出を込めた「見守りの唄」を歌い、児童から大きな拍手が送られた。

 岩見将万君(6年)は「西岡さんは、いつも優しくて楽しくさせてくれる。これからも大きなあいさつをして、明るく誠実な中学生になりたい」。

 芝﨑勝善校長は「毎年、節目の時期に足を運んでくださり、ありがたい。子どもたちも『中学校でも頑張るぞ』と力をもらったと思う。地域の方たちに見守られていることを忘れないでほしい」と話していた。

(2024年3月17日付紙面より)

6年生を祝いに訪れた西岡稔さん(前列中央)、峰武久さん(後列右)、宇保英生さん(後列右から2人目)=14日、那智勝浦町立宇久井小学校
自作の「見守りの唄」を熱唱
2024年03月17日
63 バランスボールで腰痛予防  月1回のエクササイズ教室  (太地町社協 )
2024年03月17日
64 魅力発信し町の活性化に  40人が小雲取越ウォーク  
2024年03月17日
65 不審者侵入を想定し対応  福祉センターで防犯訓練  (新宮市 )
2024年03月17日
66 多様な発生形態想定し  ケアマネジャーに防災研修  (那智勝浦町 )
2024年03月17日
67 スマホで簡単!PR動画  福村多美子さんの講座に32人  (新宮商工会議所 )
2024年03月17日
68 地域の魅力を深掘り  観光パンフレット制作へ  (緑丘中 )
2024年03月17日
69 交通安全に役立てて  新1年生に傘プレゼント  (紀宝地区安協会 )
2024年03月17日
70 再生する力に魅せられ  富士フイルム主催で写真展  (熊野市の丸井みのるさん )
2024年03月17日
71 自家製みそで食卓豊かに  子どもも仕込みに挑戦  (紀宝町 )
2024年03月17日
72 移住者増へ、空き家調査奮闘中  協力隊2人 町の魅力感じながら  (紀宝町 )
2024年03月17日
73 国の登録有形文化財に  岡﨑家住宅が答申受ける  (新宮市 )
2024年03月10日
74 打ち上げ直前で延期 ロケット「カイロス」初号機 (スペースワン株式会社)

 スペースワン株式会社は、浦神半島にある射場「スペースポート紀伊」で9日に予定していた民間小型ロケット「カイロス」初号機の打ち上げの日程変更を発表した。次の打ち上げは13日以降になるという。岸本周平知事によると、警戒区域に船舶が進入したため打ち上げることができなかったという。

 当初予定していた9日午前11時1分12秒を16分後に変更したが、直前で中止の判断がされ打ち上げには至らなかった。

 公式見学場やその一帯では住民ら多くの見学者・見物者が待望の瞬間を心待ちにしていたが、延期の判断を受けにわかに落胆が広がった。

 橋本市から訪れた森下幸夫さん(68)は「ようやくと楽しみにしていただけに残念です。次はいつになるか分からないが、機会が合えばまた足を運んで歴史的な瞬間を自分の目で見てみたい」と語った。

 那智勝浦町浦神の公式見学場・旧浦神小学校で見届けた堀順一郎町長は、日程変更を受け「今回は非常に残念な結果になってしまったが、楽しみが先に延びたと気持ちを切り替えるしかない。地域との協力関係を築きながら、次回の打ち上げ成功に期待したい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

打ち上げ延期に残念がる来場者=9日、那智勝浦町の旧浦神小学校
2024年03月10日
75 一丸で総合優勝を目指す
 キナンレーシングチームが表敬訪問  (新宮市 )

 新宮市に本社のある株式会社キナン(角口賀敏会長)をメインスポンサーとし、国内外でレース活動を行う「KINAN Racing Team(キナンレーシングチーム)」の石田哲也監督兼代表取締役社長や選手ら10人は8日、新宮市役所を訪れ、向井雅男副市長に熊野地域で毎年開催されている国際自転車競技連合(UCI)公認国際自転車ロードレース「TOUR de 熊野」での躍進を誓った。

 チームは「TOUR de 熊野」の総合優勝とレースイベントの成長を最大の目標とし、当地方への貢献や地域活性、スポーツ振興、自転車文化の発展に力を尽くしている。

 今年は、新たに2人が加入。12人となった新体制で「Jプロツアー」(2月24、25日)、「富士クリテリウムチャンピオンシップ」(3月2、3日)に出場するなど、精力的に活動を展開している。

 この日は角口会長も出席。選手らの自己紹介を受けた向井副市長は「新宮拠点のチームが国内外で活躍してくれている姿を見て、誇らしい。世界の舞台で、さらなる飛躍となるよう心から願っています」と選手たちの活躍を祈念した。

 新城雄大主将は「昨年の前半はチームの方向性に迷うところがあったが、徐々にいい雰囲気となり維持できている。今年こそは『TOUR de 熊野』の総合優勝となれるように一丸となって頑張りたい」と意気込みを語った。

 石田監督は「今年は設立10年目。メンバーも若手、中堅、ベテランとバランスのいいチームとなっている。創設から掲げ続けている総合優勝を勝ち取れるよう、みんなで士気を高めていければ」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

向井雅男副市長(前列左)を訪問した角口賀敏会長(同右)とキナンレーシングチームの皆さん=8日、新宮市役所
2024年03月10日
76 独自カラーの福祉施策を
 新年度の当初予算案発表  (太地町 )

 太地町の三軒一高町長らが8日、町公民館で会見を開き、2024年度当初予算案を発表した。新年度の一般会計は29億7212万4000円で、前年度より1億3685万9000円(4・4%)減。12日(火)に開会する第1回町議会定例会に上程する。

 漁野洋伸副町長は減少の要因について「昨年10月に国際鯨類施設が完成し、大型の公共事業が落ち着いたことによるもの」と説明。

 新年度予算は「子育てから高齢者支援まで、幅広く当町独自のカラーが詰まった予算」とし、新事業として▽中学生の修学旅行費助成(1人につき4万円)▽夜間交通手段確保(夜間に大阪方面から帰町する住民のタクシー送迎)▽自動運転車両の暖海地区路線運行▽通院支援(高齢者の医療機関への送迎)▽帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種助成▽人間ドック―を行うと述べた。

 これまで実施してきた▽じゅんかんバス無償化▽買い物支援▽出産祝い金▽入学祝い金▽就学児医療費助成―などは引き続き実施するとした。

 ハード面では、町多目的センターへの機能訓練用トレーニング機器整備の他、清掃センター資源ごみ分別回収場整備(2026年度までの3カ年計画)、くじら浜公園の展示捕鯨船(第一京丸)の塗装修繕、救急車購入などを行うとした。

 三軒町長は、自身が掲げる30年計画に触れ「現在ちょうど20年目。最初の10年間は高齢者のため、次の10年は子どもたちのため。残る10年はその総点検として、住民の方々に満足していただけるよう施策を充実させていきたい」。残るハード面整備で庁舎の高台移転を挙げ「財政バランスを崩さないよう10年後くらいにと考えているが、議会に諮りつつ慎重に進める」と見解を示した。

(2024年3月10日付紙面より)


2024年03月10日
77 「大峰奥駈」春の峯入り
 熊野修験の山伏らが出立  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山から奈良県吉野までの山岳地帯を踏破する大峰奥駈(おくがけ)修行が9日に始まった。「春の峯入り」と呼ばれる初日には、鈴懸の装束を身に着けた山伏に導かれ、一般参加者含む約50人が夜明けの那智山を出立。大雲取越・小雲取越を経て田辺市本宮町の熊野本宮大社まで約30㌔を歩き通す。

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のルートで最も厳しい大峰奥駈道は、標高1200~1900㍍の山岳が連なる大峰山脈の主稜線(りょうせん)を通り、吉野と熊野の二大聖地を結ぶ約150㌔の修行の道。

 大峰奥駈修行は約1300年前に修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が始めたとされ、日本固有の信仰である修験道の修行「山林抖擻(とそう)」の重要な位置付けとなっている。明治の神仏分離で途絶えていたが、1988年に熊野修験の髙木亮英大導師(那智山青岸渡寺住職)が再興した。

 午前6時に那智山青岸渡寺本堂に集合した一行は、ほら貝を鳴らして勤行。熊野那智大社に参拝し、昨年150年ぶりに再建された熊野修験の根本道場「行者堂」でも勤行をした後、出立した。

 髙木大導師は「世界を眺めれば、尊い人の命が失われている。世界平和と人々の幸せを願って出発した。世界遺産登録20周年の節目、行者堂が再興されて初めての峯入りでもあり、意義深いものになる。一般の方々にもご参加いただいており、熊野の霊験を肌で感じ、それを広く知らしめていただきたい」と話していた。

(2024年3月10日付紙面より)

行者堂前で勤行=9日、那智勝浦町の那智山
山伏を先頭に出立
2024年03月10日
78 平和、世界遺産への思い作文に  新宮高、新翔高の6人を表彰  (新宮ユネスコ協会 )
2024年03月10日
79 献血に協力呼びかけ  新宮LCが奉仕活動  
2024年03月10日
80 健康づくり計画で議論  取り組み報告を受け意見  (新宮市 )
2024年03月10日
81 夏山組が側溝など清掃  那智勝浦町の宇久井地区  
2024年03月10日
82 鮮やかなヨウコウザクラ  ピーアップシングウで見頃迎える  
2024年03月10日
83 特別メニューを味わう  6年生「お楽しみ給食」  (神倉小 )
2024年03月10日
84 ランドセル飾り礼拝  新入学控えた5歳児  (マリア保 )
2024年03月10日
85 年長児たちとのお別れ会  宇久井こども園で  (那智勝浦町 )
2024年03月10日
86 「勝浦のいいとこ見てね」  町の魅力伝える壁画描く  (勝浦小6年生 )
2024年03月10日
87 長寿を祝い記念品  100歳の下地文栄さんに  (紀宝町 )
2024年03月10日
88 お弁当「おいしいね」  井田保育所がお別れ遠足  (紀宝町 )
2024年03月10日
89 クマノザクラと三反帆  熊野川沿いでかれんに咲き誇る  (紀宝町 )
2024年03月07日
90 移転後に利用者3.5倍
 地域子育て支援センター  (那智勝浦町 )

 昨年10月に那智勝浦町の体育文化会館に移転した同町地域子育て支援センター(森本幸美センター長)。「あそびの広場」の利用組数は、移転前1日当たり平均2・8組で推移していたが、昨年10月以降は10・2組と約3・5倍に。毎日多くの親子が利用し、好調な滑り出しを見せている。

 同センターは2002年に勝浦保育所(現・勝浦こども園)内に開設。未就園の子どもとその親を対象に、育児相談や乳幼児の遊びの場・親の交流の場の提供などで子育てをサポートしてきた。

 体育文化会館を多世代の交流拠点として整備し、利用者の利便性向上を図る目的で移転。会館では、多機能トイレのオムツ交換台や男女トイレへのベビーチェア設置、授乳室、屋外遊び場(砂場)などを整備した。

 川口橙弥君(1)と利用している母親の明日香さんは「こちらへ引っ越してきて1年ほど。バイパスからのアクセスも良く、駐車場も近くなり、すごく来やすくなった。利用する子も増えて、同世代の子の成長を見られるのもいい」。前地琥陽君(1)と参加した母親の侑紀乃さんは「以前は月1回ほどの利用だったが、子どもも活発に動くようになり、よく来るようになった。4月から息子と同じ保育園に通う子もいる」と語る。

 親子を対象としたミニ防災講話やSNS講座、ベビーマッサージなども企画。館内では福祉課による産後の母親らを対象としたママフィットネスのオンライン教室などもあり、子育てに関わる人や情報が集まる場になっている。同館周辺の散歩やどんぐり拾いも人気。

 あそびの広場は、水曜日の午後を除く平日の午前9時~正午、午後1時~3時に開催しており、町外からの利用も可能。森本センター長は「ぜひ気軽に遊びに来てください」と呼びかけている。

(2024年3月7日付紙面より)

広場で遊ぶ親子=那智勝浦町地域子育て支援センター(体育文化会館)
2024年03月07日
91 五感で春の野草味わう
 4年ぶり天ぷら振る舞い  (自然探訪スクール )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会は3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで自然探訪スクールの第8回講座「春の野草の観察」を開いた。4年ぶりに天ぷらの振る舞いもあり、参加者22人が五感を使って春の野草を味わった。

 熊野地方の大自然に親しむ中でその営みを学び、愛護する精神を培うことが目的の講座。講師は熊野学研究委員会委員の瀧野秀二さん。

 参加者たちは地玉(じごく)の浜への周遊ルートを歩き、ハマカンゾウやツワブキの新芽、ハマアザミの茎など食べられる野草を採取。野生のミツバと、よく似たキツネノボタンの違いも学んだ。

 散策後は待ちに待った天ぷらタイム。瀧野さんが事前に採取していたフキノトウやアシタバ、ハマアザミの根、ノビルなどと一緒に衣をつけて揚げ、岩塩で味わった。春の野草には苦みがあるものも多いが、子どもたちも興味津々で箸を伸ばしていた。

 岩口桜來さん(8)は「フキノトウは名前を聞いたことがあったけれど、食べるのは初めて。おいしかった。ミツバを取ったから、家でも天ぷらにしてもらう」と話していた。

(2024年3月7日付紙面より)

野草天ぷらを味わう参加者たち=3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
ヒサカキはどんなにおい?
2024年03月07日
92 初号機の見物や興味促す
 小中学生らに記念品託し  (串本町 )

 串本町が4日、町立小中学校へロケット「カイロス」初号機打ち上げ限定記念品を託し打ち上げ当日の見物と興味を促すよう求めた。

 この記念品は、打ち上げを盛り上げるツールとしてこれまでに作成したグッズの一部。初号機の打ち上げに合わせて町内の小中学生へ配る前提のグッズも複数含んでいて、運用するスペースワン株式会社が9日(土)午前11時~正午ごろ打ち上げ予定と待望の発表をしたことを受けその直前で各校へ託すに至った。

 ロケット「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」にもっとも近い町立田原小学校(林宣行校長、児童18人)は翌5日の授業終了後に3~6年生を集め、林校長がカイロスという名前の意味などこれまで学んできた事柄を振り返りながら一人一人に記念品を配るなどした。先に下校した1、2年生や欠席者の分は後日配るという。

 記念品の内訳は、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションした町長メッセージ付き記念切手シート、スペースタウン串本ロゴ(単色)をプリントした応援手旗、田嶋勝正町長発の保護者宛て趣意書の3点。

 町は当初、樫野崎園地へ町立小中学校を招待しみんなで初号機の打ち上げを見届けることを考えていたが、打ち上げ日時が土曜日であることや交通混雑による移動困難が予想されるため断念した。町の子どもたちへの思いを伝えるために付した趣意書には「これらの記念グッズを手にすることでお子さん方に少しでも町発展の起爆剤となりうるロケット事業・宇宙産業に興味を持ってもらえれば」と書かれている。

 町企画課によると、町内の生徒も通う古座川町立古座中学校を含め計14校の児童・生徒・教職員計1015人分を託したという。

(2024年3月7日付紙面より)

ロケット応援グッズを得て初号機への期待を高める児童や教職員=5日、串本町立田原小学校
児童に配られたロケット応援グッズ
2024年03月07日
93 ブリのシーズン到来
 鵜殿港で2日連続1000本超え  (紀宝町 )

 紀宝町の鵜殿港に5日、春のブリ約1600本が水揚げされた。4日は約2700本で2日連続の1000本超え、市場は漁業者や仲買人で活気にあふれた。

 例年、3月上旬に1000本ほど揚がり、下旬まで続く。今季は少し早めのスタートとなった。平均7㌔を中心に水揚げされ、2日間で13㌔や15㌔を超える丸々としたブリもあったという。

 阿田和大敷漁業生産組合が御浜町阿田和沖に仕掛けた定置網で取れたもので、第一三浜丸、第五三濱丸が水揚げした。

 地元の仲買人は「競り落としたブリは良い形をしている。地元や県内、東京、大阪などの都市部に届けたい」と語っていた。

(2024年3月7日付紙面より)

鵜殿港に水揚げされるブリ=5日、紀宝町
2024年03月07日
94 会場全体で盛り上がる  JAみくまの女性会がミニコンサート  (新宮市 )
2024年03月07日
95 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問①  
2024年03月07日
96 豊田敏裕さんに感謝状  大野地区での初期消火で  (那智勝浦町 )
2024年03月07日
97 次年度当初予算案など上程  町議会第1回定例会始まる  (古座川町 )
2024年03月07日
98 次年度施政方針聞き審議へ  町議会第1回定例会始まる  (串本町 )
2024年03月07日
99 各種ブースなどにぎわう  潮岬で第11回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )
2024年03月07日
100 特定健診の受診率が向上  抽選会で商品券当たる  (御浜町 )
2024年03月07日
101 卒業遠足で神倉神社へ  6年生36人が思い出に  (鵜殿小 )
2024年03月07日
102 血液検査、血管測定など受ける  健康チェックフェス  (紀宝町 )
2024年03月07日
103 買い物で思い出づくり  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2024年03月07日
104 熊野MAXが県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球 )
2024年03月07日
105 演舞や演奏など披露  芸能発表会で21団体が成果を  (紀宝町 )
2024年03月07日
106 変わらず3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  (和歌山県教委 )
2024年03月07日
107 かれんな淡紫色の花  タチツボスミレ咲く  (新宮市 )
2024年03月02日
108 当初予算過去最大の107億円
 築地地区に津波避難施設  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は1日、一般会計当初予算としては過去最大の107億900万円の2024年度当初予算案を発表した。前年度当初比12億4200万円(13・1%)増で、新クリーンセンター整備事業(19億8564万4000円)や築地地区津波避難施設整備事業(2億1436万1000円)などが押し上げの要因。7日(木)開会の町議会定例会に提案する。

 防災・減災対策、子ども・子育て支援・福祉事業、観光産業振興に重点を置いた構成。築地地区の津波避難施設は、にぎわい市場前のタイムズ駐車場に24、25年度の2カ年で建設予定。高さ20㍍、収容人数400人。平常時も観光客らに勝浦湾の眺望やはえ縄漁の歴史を学ぶ場として利用してもらえる施設とする計画だ。

 子ども・子育て関連では、高校までの医療費無償化を予定。同町では現在、中学校卒業までの子ども(15歳になって最初の3月31日を迎えるまで)の保険診療の自己負担分を助成しているが、新たに18歳へ拡充する。受給者数は1322人で、事業費として3854万9000円を見込む。

 福祉関連の新規事業は高齢者や障害者の入浴助成券配布があり、507万6000円を計上する。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年などに際し、主力産業である観光振興費には計7391万1000円を予定。新規事業として大門坂駐車場リニューアルに向けた基本設計を行い、町中への周遊観光につなげる拠点の他、災害時の避難場所としても活用したい考えだ。地域おこし協力隊制度を利用した外国語観光ガイドの育成、紀伊勝浦駅前周辺の整備に向けた基本構想の策定にも取り組む方針だという。

 堀順一郎町長は会見で、いよいよ来週に迫るロケット打ち上げに触れ「観光の目玉になるかの試金石。住民生活への影響やお越しいただいた方の満足度などをしっかりと見極めたい」と語った。

 那智勝浦町議会3月定例会の会期は21日(木)までを予定。一般質問は18日(月)、19日(火)を見込んでいる。

(2024年3月2日付紙面より)


2024年03月02日
109 「火の用心」を周知
 消防車両で広報活動  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部では、市消防本部、三輪崎消防派出所、高田コミュニティ消防センター、熊野川消防出張所に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼びかけた。

 市消防本部で行われた出発式には、丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から16人が参加した。中谷健兒団長は「本日より、春の全国火災予防運動が始まります。市民の皆さんに防火意識をしっかりと持っていただけるよう、消防車両による広報活動をお願いします」と呼びかけ。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地域で広報活動へと出発した。

 市消防本部管内では昨年(1~12月)、14件の火災が発生し、うち7件が建物火災だった。今年に入ってからは3件の火災が発生している。また予防策として、住宅用火災警報器の設置を呼びかけている。

 今年の全国統一防火標語は「火を消して 不安を消して つなぐ未来」。期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽林野火災予防対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽放火火災防止対策の推進▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽地震火災対策の推進―の八つとなる。

(2024年3月2日付紙面より)

広報活動へと出発する消防団の車両=1日、新宮市消防本部
2024年03月02日
110 勇気持ち果敢に挑戦を 187人巣立つ (新宮高校)

 新宮市の県立新宮高校(深野泰宏校長)で1日、卒業式が開かれた。保護者や教職員、在校生らが見守る中、187人が卒業証書を受け取り、新たな道へ歩みを進めた。

 各クラスを代表して太田真由さん、川本晴春さん、島良輔さん、藤田侑叶さん、問芝璃音菜さんが深野校長から卒業証書を受け取った。

 深野校長は、新型コロナウイルスが5類に移行し、学校行事が通常に戻ったが、生徒たちは「失敗を恐れずに挑戦し、多くの実績を残してくれた」と賛辞を贈り、「自身の持つ無限の可能性を信じ、勇気を持って果敢に挑戦してほしい」と卒業生を励ました。

 卒業生代表の久司航輝さんは答辞で、選択する勇気の大切さを述べ、「さまざまな選択を繰り返し、自分自身と向き合い、成長してきた」と高校生活を振り返り、「岐路に立たされた時、きっと輝きあるこの3年間の出来事が選ぶ勇気をくれます。理想という『見えにくいけれど確かに存在するもの』に向かって私は強い選択をしていきたいと思います」と決意を語った。

(2024年3月2日付紙面より)

答辞を述べる久司航輝さん=1日、県立新宮高校
保護者、在校生らに見送られ会場を後にする卒業生
2024年03月02日
111 一般会計総額は113億6104万円
 2024年度の当初予算案発表  (串本町 )

 串本町が2月29日、2024年度一般会計当初予算案を発表した。歳入歳出それぞれ総額は113億6104万3千円で、前年度比8・4%増。構成比は別図の通り。

 26年度開校を目指す統合小学校建設事業がいよいよ建設に差しかかる影響が大きく、総額は前年度より8億7661万6千円増。発表に当たり田嶋勝正町長は、引き続き歳入歳出両面で見直しを徹底して持続可能な財政運営を心がけるとともに、事業の必要性や緊急性を熟慮した上で子育て支援と安全安心のまちづくりに重点を置いた内容だとしている。

 予算額が特に大きい統合小学校建設事業は9億9717万6千円を計上。26年度開校を見据えて建設を完了する考えで、初年度分の建設工事費(進行率30%前提)、工事監理委託料、意図伝達業務委託料などを含んでいる。

 他の予算額が大きい事業は▽ロケット推進事業(4577万4千円)▽古座分庁舎リノベーション事業・旧第二庁舎(=同分庁舎)管理経費(計5912万8千円)▽地籍調査事業(1億867万円)▽潮岬学童保育所新築事業(1億4307万円)▽旧くしもとこども園跡地公園整備事業(9185万2千円)▽有田残土処分場整備事業(1億9964万8千円)▽新古座消防署庁舎建設事業(1億2487万3千円)―など。新規で新婚生活支援事業、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施事業、母子保健事業―妊産婦アクセス支援事業、小企業信用保証料免除に係る補助金(県内初)、公立中学校給食費無償化(24年度から実施)なども盛り込んでいる。ふるさとのまちづくり応援寄付関係で、同応援基金から4635万1千円を同会計へ繰り入れて活用するという。

 併せて14ある特別会計の当初予算案総額も発表。その合計額は87億3280万2千円で、24年度の予算規模は200億9384万5千円となっている。

 これら当初予算案は町議会第1回定例会へ上程して審議、承認を求める。

(2024年3月2日付紙面より)


2024年03月02日
112 優勝は坂野医院
 第199回職場対抗ボウリング大会  
2024年03月02日
113 漁野さん(男性)、八木さん(女性)がV
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ春季大会  
2024年03月02日
114 生と死の間にある「性」  もとだてさん・上野さんが対談  (那智勝浦町 )
2024年03月02日
115 事故防止へ気持ち新たに  新宮地方交通指導員会協議会  
2024年03月02日
116 女性部の思い届けたい 能登半島地震被災地へ義援金 (南紀くろしお商工会)
2024年03月02日
117 6人が介護資格取得  新翔高校で修了証授与式  (新宮市 )
2024年03月02日
118 愛と誇りを胸に未来へ  卒業証書授与式  (新翔高校 )
2024年03月02日
119 全国出場を町長へ報告  芝蒼海・山本彗惺ペア  (串本ジュニアソフトテニスクラブ )
2024年03月02日
120 ERC見学し理解深める  大島小学校の5、6年生  (串本町 )
2024年03月02日
121 3年生83人を送り出す 文化セで卒業式を挙行 (串本古座高校)
2024年03月02日
122 消防団員になりませんか?  保育所で保護者へ啓発  (三重県消防協会紀南支会 )
2024年03月02日
123 心を平穏に保つ方法は?  母親ら助産師に教わる  (紀宝町 )
2024年03月02日
124 心地よく体、整える  筋トレ教室に19人  (紀宝町 )
2024年03月02日
125 3年間の思い出胸に巣立つ  三重県立高校で卒業式  
2024年03月02日
126 人権作文で全国入賞  光洋中3年・平見雪月さん  
2024年03月02日
127 お悔やみ情報