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2021年05月29日
1 ふれあい農園で作物育てる
 コロナ禍で利用増へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町とJAみくまの農業協同組合(漆畑繁生組合長)が共同運営する同町二河の市民農園である「ふれあい農園」が新型コロナウイルス感染症の流行から利用が拡大しているという。1区画約30平方㍍の区画が50あるが、21日現在ですでに46区画が使用されている。

 同農園は自らの手で野菜づくりなどを楽しむことや、町民同士の交流の場づくり、遊休農地の活用を目的に地元住民の協力を得て、2016年度より事業を開始。

 作業で使用する道具は必要だが、申し込みを行えば無料で利用できるのが魅力。町農林水産課によると、当初は利用率も伸び悩んだが、コロナ禍の中で問い合わせも多くなり、新規申込者が増えたという。

 農園では町民に「家庭菜園」のような形で楽しんでもらうことに重きを置いているため、「果樹などの木や根が大きく張る作物を育てること」「正当な理由がなく、作付けを行わない」「営利目的での利用」はできないとしている。

 同課担当職員は「この農園は毎年ごとに作付けができる野菜を育てていただきたい。ご自身で作って楽しむのはもちろん、新鮮な野菜をご家族で食べて楽しんでもいただきたい」と話した。

 開始当初から野菜づくりを楽しむ近所の60代男性は「趣味でサツマイモやカボチャなどを作っている。収穫は楽しい」。

 3カ月前から同農園を利用している70代女性は「こちらは獣害も少ない。苗を分けてくれたり、作り方を教えてくれる方も多い。草刈りをしてくださる方もいるのでありがたい。若い女性も増えたと思う。コロナ禍が関係しているかもしれない」と話していた。

 利用3年目となる同地区在住の南智恵子さんは「夫と二人で野菜作りを楽しんでいる。この1年ほどで利用者も多くなった。交流できてうれしい。農園は良い取り組みだと思う」と語った。

 農園は新宮方面からなら、同町二河の町教育センター(旧三川小学校)前の交差点を右折した際に見える民家2軒の間付近。申し込みや問い合わせは町農林水産課農林係(電話0735・29・4455)まで。

(2021年5月29日付紙面より)

楽しみながら野菜づくりに汗を流す=25日、那智勝浦町二河のふれあい農園
残り区画があとわずかとなっている

2021年05月29日
2 「専任手話通訳者を職員に」
 聴覚障害者協会が要望書提出  (新宮市 )

 新宮市聴覚障害者協会(南村道雄会長)の会員6人と(一社)和歌山県聴覚障害者協会の櫻井貴浩事務局長は27日、市役所を訪れ、市に対し「聴覚障がい者の意思疎通のために専任手話通訳者の採用を求める要望書」を提出。手話通訳を行う専任職員の採用や配置などを求めた。

 市では2019年3月、手話が言語であるとの認識に基づき、手話の理解と広がりをもって地域で支えあい、手話を使って安心して暮らすことができる地域社会を目指す「市手話言語条例」を制定。条例制定は、聴覚障害者が共生できる社会の実現の大きな一歩となった。

 しかし、現在市では、業務として手話通訳を行う専任職員がおらず、手話通訳を民間企業に委託しているといった現状がある。

 要望書は、条例制定からのさらなる歩みを求めるもので、今後聴覚障害者の高齢化も進み、医療や介護といった専門用語の必要な分野での手話通訳がますます重要となっていること、また個人情報保護的観点などもあり、より一層の意思疎通支援事業の改善や充実を求めるもの。

 会員らは「生活の安心のため、『聞こえない』ことを専門に理解してくれる人が行政には必要」「個人情報の壁もあり、民間では難しい。生活や命に関わる相談に対応してもらえる市役所であってほしい」などと早期実現を要望。

 同協会顧問の上田勝之市議会議員は「相手が公務員でないと伝わりにくいこともある。『聞こえない』ことを理解している人が関与するのが望ましい」と述べた。

 対し、北畑直子・健康福祉部長は「『聞こえない人のことを分かる人』という言葉は身に染みた。生活に寄り添えるのは正職員だと思う。市長や関係課とも協議したい」と要望を預かり、「現状は今あるマンパワーの中でできる限りのことをしたい」。

 櫻井事務局長は「私たちはいろいろな壁を感じて生きてきた。『できない』と言われることに慣れてしまっているし、『困っている』ということすら気付かないこともある。聴覚障害者に対する正しい理解を広めてほしい」と要望した。

 同協会は同日、「聴覚障がい者が安心して利用できる丹鶴ホール・図書館の設備の充実を求める要望書」「聴覚障がい者が安心して利用できる新宮市立医療センターの設備の充実を求める要望書」も併せて提出した。

(2021年5月29日付紙面より)

南村道雄会長(右)が要望書を手渡した=27日、新宮市役所
協会会員らが現状からなる不安要素などを報告
2021年05月29日
3 7月中旬完了目指し進む
 高齢者対象ワクチン接種  (古座川町 )

 古座川町の高齢者対象新型コロナワクチン集団接種が27日、第1組2回目の接種に差し掛かった。同日~29日(土)で第1組、6月3日(木)~5日(土)で第2組に2回目を接種。残る第3組(71歳の一部を含むそれ以下の対象者と追加希望者)分のワクチン配分のめども付いていて、6月23日(水)~25日(金)で1回目、7月14日(水)~16日(金)で2回目を接種するという。

 同町の高齢者対象接種は今月6日から始まった。その時点で対象者1411人の約73%が接種を希望。71歳の一部を含むそれ以上の対象者を第1組と第2組に分け、それ以下を第3組とし年長優先で順次、組単位で集団接種を進めている。

 同町健康福祉課の巽寿久課長によると、第3組の接種時期が他の組よりずれ込んでいるのは当初希望しなかった対象者に再度接種希望の有無を確認しているため。追加希望を第3組に組み込んで集団接種会場を設け、その2回目終了時点で高齢者対象の接種を完了する。別途、社会福祉法人高瀬会職員分のワクチン提供も並行して進めるという。

(2021年5月29日付紙面より)

古座川町の高齢者対象集団接種会場〈七川診療所会場〉=27日、古座川町下露
2021年05月29日
4 見守り活動などに感謝
 新宮警察署で表彰状伝達  (和歌山県防連 )

 新宮警察署(山田守孝署長)で27日、令和3年度和歌山県防犯協議会連合会(県防連)防犯功労者(団体)等表彰の伝達式があった。個人の部で受賞した天野川(てんのかわ)宏子さんと、団体の部「新宮市立少年相談センター補導協力委員会」の橋本政成会長に対し山田署長が表彰状を手渡し、長年にわたるボランティア活動に敬意を示した。

 県防連は「みんなでつくろう安心の街」を合言葉に、防犯知識の普及や安全な地域環境づくり、少年の健全育成などの総合的な地域安全対策を推進し、犯罪や事故、災害のない安全で安心が実感できる明るく住みよい町づくりに寄与することを目的に1958年に設立。

 功労者(団体)表彰は、多年にわたり地域で防犯活動に尽力した個人や団体をたたえるために毎年実施している。

 天野川さんは「熊野パトロール隊」発足当時(2004年)から代表者として小学生の登下校の見守り活動や朝の声掛け運動、他の団体との合同パトロールなどに尽力。

 同協力委員会は、1974年の発足当初は非行少年の補導などを中心に活動していたが、その後これまでの活動に加え環境浄化活動や健全育成活動、少年の立ち直り支援活動、各種防犯パトロール・啓発活動、児童・生徒の登下校時の見守り活動など、幅広い活動を展開している。

 表彰状を受け、橋本会長は「長年の活動が認められたことをうれしく思う。スマートフォンの時代、そして新型コロナの時代と外に出てくる少年は少なくなり活動の形は変わってきたが幅広い活動を展開している。受賞は励みになる。ますます頑張っていきたい」。

 天野川さんは「子どもたちの『おはよう』『行ってきます』の言葉と笑顔がうれしく安心する。ちゃんとあいさつのできる子どもが増えてほしい。(見守り活動は)立てる間は頑張りたいです」と笑顔で話した。

(2021年5月29日付紙面より)

表彰状を受けた天野川宏子さん(中央左)と「新宮市立少年相談センター補導協力委員会」の橋本政成会長(中央右)=27日、新宮警察署
2021年05月29日
5 坂野医院が優勝 第166回職場対抗ボウリング大会 
2021年05月29日
6 ハンカイソウが咲く  新宮市熊野川町で  
2021年05月29日
7 自分の命を守るため  太田小・南大居保合同避難訓練  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
8 健康づくりの手助けに  いきいきサロン浦神  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
9 研修会や視察など計画  宇久井海と森の自然塾が総会  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
10 6月末まで申請受付期間延長  飲食・宿泊・旅行業給付金  (和歌山県 )
2021年05月29日
11 まずは1種類のお花から  新木保育園で「花つぼみ」  (新宮市 )
2021年05月29日
12 高校生のオンライン防災学習  啓発センターが土砂災害解説  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
13 音楽に合わせて全身運動  スポーツボイス教室開講  (新宮市 )
2021年05月29日
14 鏡を見ながらブラッシング  井田保育所で歯磨き指導  (紀宝町 )
2021年05月29日
15 南高梅の出荷始まる  トップブランドで品質良好  (JA伊勢三重南紀 )
2021年05月29日
16 ノートPC活用した授業進む  GIGAスクール構想実現  
2021年05月29日
17 交付金活用案20件を説明  コロナ対策特別委で当局  (串本町議会 )
2021年05月29日
18 お悔やみ情報
  
2021年05月25日
19 笑顔よ届け!町を元気に 那智勝浦町で運動会・体育祭 

 梅雨の晴れ間に気持ちのいい青空が広がった23日、那智勝浦町の市野々小学校と井関保育所、宇久井小学校と宇久井保育所で合同運動会、下里中学校で体育祭が開かれた。保護者や地域住民の声援を受け、児童、生徒、園児がこれまでの練習の成果を発揮し、グラウンドに元気な歓声を響かせた。

 市野々小学校では、中西健校長が「今日は絶好の運動会日和。雨のため、ほとんどグラウンドで練習ができなかったが、5、6年生を中心に片付けや係活動、温かい声掛けをしてくれた。本当に頼りになるお兄さん、お姉さんです。井関保育所の皆さんも、今日は楽しんでください」とあいさつ。

 児童会の西村璃穏会長が「今年のスローガンは『えがおよとどけ! 町を元気に! がんばれ市小!』です。おうちの人や普段お世話になっている地域の方々に笑顔を届けましょう」と目標を掲げた。

 児童30人と園児12人はかけっこやリレー、玉入れ、ダンスなどを次々と披露。新宮市を中心に活動するよさこいの「チーム雅龍」が指導に携わり、本年度初挑戦した「熊野ハレヤ音頭」では、児童30人全員が息を合わせて見事に踊りきり、保護者や教職員から大きな拍手が送られていた。

(2021年5月25日付紙面より)

熊野の心は一つ「熊野ハレヤ音頭」=23日、那智勝浦町立市野々小学校
2021年05月25日
20 追加会場含め予約開始
 新型コロナワクチン集団接種  (新宮市 )

 新宮市熊野川町日足の熊野川総合開発センターで23日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種があった。市内3会場目となる同所では熊野川町・高田地域住民の優先接種となり、316人の地域住民らが接種を受けた。

 定員300人に対し489人が予約を申し込み、ボーダーラインは熊野川町70歳以上、高田地域68歳以上となった。300人への接種を予定していたが、供給された6回接種用針・シリンジが、5回分しか採取できないといったトラブルが発生。バイアルを無駄にしないよう、地域内16人に対して追加接種が行われた。

 今月10日からは個別接種の予約も開始。また県によると24日および31日の週に4箱、6月7日の週、14日の週にも配分が予定されており、スムーズなワクチン接種に対する追い風となりそうだ。

 24日からは追加会場分を含めた市役所別館〈1回目6月5日(土)と6日(日)〉、佐野体育館〈同6月20日(日)〉の予約受付が開始される。定員を超えた場合は高年齢順で予約を決定する。

 市では今月10日、これまで4回線だったコールセンターを6回線に増線。人員も増やし対応に当たっている。市新型コロナワクチン接種推進室では「電話のつながりにくさは多少改善されている。予約は先着順ではないので、慌てずに申し込みいただければ」と話している。

 問い合わせは同推進室(電話0735・22・5070)まで。予約も受け付ける。

(2021年5月25日付紙面より)

熊野川総合開発センターでの集団接種の様子=23日、新宮市熊野川町日足
2021年05月25日
21 昨年に続き今年も神事のみ
 保存会が諸行事中止を決断  (河内祭 )

 古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が22日夜、昨年に続いて今年も河内祭関係諸行事を中止する決断した。関係5区(古座区・古田区・高池下部区・宇津木区・月野瀬区)は礼を絶やさないという思いを共有していて、今年も大前の儀(奉幣行事)にかかる神事のみ営む方向となっている。

 河内祭は古座川河口から約3㌔上流にある川中の島・清暑島を神体「河内様(こおったま)」とする河内神社の例祭。現在は7月第4日曜日を本祭日とし、関係5区の各代表者が集まり大前の儀と直会(なおらい)を営んでいる。

 行事として古田・高池下部・古座の各獅子舞が道行きをし、古座は宵宮に御船を出して御舟謡を奉納(夜籠もり神事)、本祭では斎主を運ぶ当船も出し櫂伝馬(かいでんま)による競漕(きょうそう)も奉納するなどしている。

 同保存会は国指定重要無形民俗文化財「河内祭の御舟行事」の保護団体。もう一つの国指定無形民俗文化財「古座流獅子舞」(古座青年会が保存)も含めた古座神社にかかる河内祭関係諸行事全般の保存を半世紀以上担い、併せて関係5区の調整にも献身している。

 関係諸行事は中止とするが、古座神社に合祀(ごうし)されている河内神社の神霊を大前の儀に合わせて神体・清暑島へ遷(うつ)さなければならないため、前日午後7時から宵宮祭、当日午前9時から渡御祭を同神社で営み大前の儀へつなぐ。大前の儀は古田にある河内様前河原を斎場とするが、雨天の場合は古座神社に変更する。5区とも大前の儀への代表参列のみにとどめ、後の直会はしない方向で今後の調整を進めるという。

 昨年は奉仕前の準備段階から密などのリスクが伴う点で神事以外の諸行事を中止。今年も勇進会、青年会、河内会、古座獅子会、古座神社、古座区の意見を聞き、同保存会として神事以外は中止とする合意に至った。2年続きの中止について杉本会長は「保存会としてやりたいのはやまやまだが、事情もあり残念だがご辛抱いただきたい。来年はみんながワクチンを打てていると思うので必ずやりたい」と胸中を語った。

 今年の本祭日は7月25日(日)。他4区や芳流館互盟社との調整は今後進めるとしている。

(2021年5月25日付紙面より)

昨年に続き関係諸行事の中止を決断した古座川河内祭保存会=22日、古座漁村センター
2021年05月25日
22 希少種「火の鳥」飛来か
 浮島の森で死骸見つかる  (新宮市 )

 新宮市浮島の国指定天然記念物「新宮藺沢(いのそ)浮島植物群落」(浮島の森)で21日、希少種の鳥「アカショウビン」の死骸が見つかった。同日の朝、管理人が管理事務所の玄関前で横たわっている姿を発見した。

 アカショウビンは森林に生息するカワセミの仲間。くちばしを含め、赤い体を持つことから「火の鳥」とも呼ばれる。東アジアと東南アジアに広く分布し、日本には夏鳥として渡来する。体長は約27㌢で、翼開長時には約40㌢に達する。腰に鮮やかな水色の斑がある。

 ほぼ全国で繁殖するが渡来数は少なく、各所で絶滅危惧Ⅰ類、Ⅱ類、準絶滅危惧種に分類されている。和歌山県では絶滅危惧Ⅰ類となっている。

 その見た目や「ヒョロロロロ」といった美しくももの悲しい鳴き声が人の創造力をかき立てるのか、アカショウビンを題材にした伝承や伝説も多く残されている。

 同所管理人が、普段聞き慣れない鳴き声を耳にすることが増えたのが最近のこと。「今思えば、あれはアカショウビンの鳴き声だったのかも」と振り返る。

 多種多様な動植物が観測される「浮島の森」だが、これまでにアカショウビンが目撃されたことはないという。

 個体の死因は不明だが、玄関の窓ガラスに衝突した可能性が高い。管理人は「かわいそうで残念。生きた姿を発見したかった。しかし1羽で来たとは考えにくい。もしかしたらどこかに巣があるのかもしれない」と話している。

(2021年5月25日付紙面より)

紫がかった赤い体を持つアカショウビン=22日、新宮市浮島

2021年05月25日
23 8チームが熱戦展開
 県サッカー選手権東牟婁ブロック予選開幕  
2021年05月25日
24 梅雨に彩り添える「アジサイ」  各地で開花の知らせ届く  
2021年05月25日
25 矢渕・相野谷中が三重県3位に 少年軟式野球三重県大会 
2021年05月25日
26 70歳以上まで通知済ます  新型コロナワクチン接種  (紀宝町 )
2021年05月25日
27 ハザードマップを更新  各世帯に配布済み  (那智勝浦町 )
2021年05月25日
28 永年在籍会員15人を表彰  シルバー人材センターが総会  (新宮市 )
2021年05月25日
29 きいちゃんのアート完成  きたやま保5歳児が折り鶴で  
2021年05月25日
30 ゲームがいっぱい! 中央児童館で「おたのしみひろば」 (新宮市)
2021年05月25日
31 1位に野中誠一さん  写連紀南支部5月例会  
2021年05月25日
32 対策講じ、練習スタート!  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2021年05月25日
33 スローガン掲げて全力発揮  春の運動会・体育祭始まる  (串本町・古座川町 )
2021年05月25日
34 お悔やみ情報
  
2021年05月23日
35 「下本町下田線」計画見直しか
 変更に向け説明会開催  (新宮市 )

 新宮市は21日夜、市役所別館で「新宮都市計画道路(下本町下田線)の変更に伴う説明会」を開いた。周辺住民ら約30人が出席。市建設農林部都市建設課の職員が変更案や事業の流れなどについて説明した。

 都市計画は、地方公共団体が地域の実情によって指定していく。道路、公園、下水などの都市施設は円滑な都市活動を支え、都市生活者の利便性の向上や良好な都市環境を確保する上で必要な施設として位置付けられている。

 都市計画道路は、都市の骨格を形成し、安心で安全な市民生活と機能的な都市活動を確保する、都市交通における最も基幹的な都市施設として都市計画法に基づいて決定される。県との事前協議や地元説明会、素案・原案の作成、同審議会での審議などを経て計画が決定、事業化となる。

 市ではこれまで、都市計画法に基づく都市施設の一つである都市計画道路について、計画の見直しを行ってきた。このたびの変更は未整備区間である下本町下田線(緑丘会館辺り~新宮信用金庫緑ヶ丘支店辺り)の道路線形と道路幅員計画を見直すもの。

 都市計画では新宮信用金庫緑ヶ丘支店の裏側辺りに向けて大きくカーブを描く線形となっているが、変更案では現道を利用した上で総幅員16㍍計画を12㍍とする。現在総幅員(6㍍)が6㍍東側に拡幅する計画となる。なお、計画決定後には建築制限がかかるという。

 市からの説明を受け、参加者からは「あの道路は水はけが悪い。道の広さばかりで高さの話が出ていない」「計画が行き当たりばったり。東側の土地所有者の意見ももっと聞いてから計画を立ててほしい」などの意見が上がった。「東側の住民は増改築の計画も立てられない。所有権の侵害に等しい。やるならやる、やらないならやらないをはっきり示してほしい」といった声もあった。

 今後、計画案は素案の修正・原案作成などを経て、7月ごろから縦覧を実施し意見を募る予定。

(2021年5月23日付紙面より)

未整備区間の下本町下田線
市職員が変更案などについて説明=21日、新宮市役所別館
2021年05月23日
36 税金っていつからあるの?
 王子ヶ浜小で租税教室  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)で20日、租税教室が開かれた。6年生60人が株式会社秀英社代表取締役社長で新宮納税協会青年部の平美貴將さんから税金の役割や使われ方を学んだ。

 新宮・東牟婁租税教育推進協議会主催。次代を担う児童・生徒に税の意義や役割を正しく理解してもらうことが目的。

 平美さんははじめに、国民の三大義務である「勤労、納税、教育」に触れ、日本には約50種類の税金があり、所得税、たばこ税、酒税、自動車税、法人税で約80%を占めると説明。日本よりも消費税率が高いスウェーデンなどでは、医療費などの福祉がより充実していると述べた。

 児童はクイズを通して、税金が弥生時代の邪馬台国の時代からあることや、小学生が教育を受けるために1人当たり年間88万5000円の費用がかかっていることを学んだ。1億円のレプリカが入ったジュラルミンケースを持ち上げる体験では、あまりの重さに驚いていた。

 加藤彩羽(いろは)さんは「改めて税金について知ることができ、身近に感じることができた。1億円は持てなかったけど、すごく重そうだった」と話していた。

(2021年5月23日付紙面より)

1億円が入ったジュラルミンケースを持ち上げる=20日、新宮市立王子ヶ浜小学校
クイズに答える児童
2021年05月23日
37 「おはしも」を忘れずに
 太地中で火災避難訓練  (太地町 )

 太地町立太地中学校(山田貴也校長)で21日、火災避難訓練があった。同町役場消防係の職員4人が見守る中、生徒32人は避難経路をたどり、落ち着いて訓練に取り組んだ。

 同校では火災発生時に対する危機意識を持ち、備えを行うとともに的確な判断の下に行動できる力などを養おうと毎年この時期に実施。訓練は保健室から出火したと想定し、校内放送でアナウンスが流れると、生徒は教職員の指示に従って避難行動を開始した。

 この日は雨天のため体育館へと逃げ、訓練後には消火器の使い方や搬送法を学び、代表生徒が役場職員に教わりながら実践した。

 役場消防係の飯田拓夢さんは「昨年よりも落ち着いて迅速にできていたと思います。避難時に重要な『押さない、走らない、しゃべらない、戻らない』を略した『おはしも』を忘れず、必ず実行してほしい」と講評した。

 上久保弘子教頭は「皆さんの速やかに避難する姿が見られて良い訓練になったと思います。実際の場面では、煙が充満しているため体を低くし、手やタオルなどで鼻と口を押さえて吸い込まないなどの対処を忘れないでほしい。いつ、どこで火災が発生するか分かりません。もしものときのために避難経路や消火器の位置を確認するといった意識を持ってください」と呼び掛けていた。

(2021年5月23日付紙面より)

訓練に取り組む生徒たち=21日、太地町立太地中学校
教わった搬送法を実践
2021年05月23日
38 造成工事の期間延長  新クリーンセンター  (那智勝浦町 )
2021年05月23日
39 理事長に松根康隆さん再任  土建協同組合が総会  (新宮市 )
2021年05月23日
40 駅舎工事請負契約変更など議論  臨時議会で全議案可決  (太地町 )
2021年05月23日
41 楽しく体を動かす  南大居保で「運動あそび」  (那智勝浦町 )
2021年05月23日
42 税金は豊かに暮らす会費  6年生対象の租税教室  (相野谷小 )
2021年05月23日
43 「みらい健康マイレージ」始まる  楽しみながら健康づくりを  (紀宝町 )
2021年05月23日
44 お悔やみ情報
  
2021年05月14日
45 3年連続の中止決定
 熊野大学セミナー  (新宮市 )

 新宮市出身の芥川賞作家で同市名誉市民の中上健次(1946~92年)が設立した文化組織「熊野大学」主催の夏季セミナーが、新型コロナウイルス感染症の影響で3年連続の開催中止が決定した。

 「試験もない、校舎もない、校則もない。誰でもいつでも入学でき、卒業は死ぬ時」という熊野大学は1990年、中上氏によって設立。中上氏の逝去後は、遺志を受け継いだ有志たちが中心となって活動を続けており、中上氏が亡くなった月でもある8月のセミナーには例年、墓参りも兼ねて全国から多くの中上文学ファンが熊野地方を訪れる。

 音楽家の坂本龍一氏をメインスピーカーとして迎えて開催する予定であったおととしは台風10号の影響を受け中止に。同大学創立30年を迎える記念の年だった昨年は、前年の企画を引き継ぎ、坂本氏や生前交流のあった著名人や文化人を招き、中上氏の思い出や対談に大輪の花を咲かせる予定だった。

 同大学の松本巌理事長は「坂本氏は『中上君の生まれ故郷に、一度でいいから行ってみたい』と言っていた。3年連続の中止は残念でならない」と肩を落としつつ「本来の『熊野大学』に立ち返り、地元の人を対象としたゼミや講演会の開催も考えていきたい。市文化複合施設が完成したら小・中会議室の規模で実施できたら」。

 来年、没後30年を迎える氏に対しては「中上以降も関係者が亡くなり、毎年のように熱心にセミナーに参加してくれていた人も一人一人減っていった。しかし、先々でも氏の名前は出てくると思う。熊野大学は空白ができてしまったが、地元の人にもっと身近に感じていただくためにわれわれも顕彰していきたい」と話していた。

(2021年5月14日付紙面より)

生前の中上健次(新宮市提供)
2021年05月14日
46 鈴木幸夫議員が議長に 副議長は芝山定史議員 (串本町議会)

 串本町議会第1回臨時会が13日、役場古座分庁舎議場であった。4月執行の町長選挙・町議会議員一般選挙後初となる本会議で、正副議長の選挙などが主な内容。議員13人による投票で議長に鈴木幸夫議員、副議長に芝山定史議員を選出するなど初動固めをした。

 町議一般選は前職11人と新人2人が当選。同臨時会は議会と当局相互に自己紹介をし、年長の沼谷美次議員が臨時議長を務めて開会した。

 正副議長の選挙は、議員13人による単記無記名の投票で実施。議長選挙直前の休憩中に鈴木幸夫議員が立候補の所信表明をし、二元代表制の趣旨に基づき公開、先見、提案の3点を重んじて臨みたい旨を主張した。投票は鈴木議員が最多の8票を得て当選。「微力ながら公正公平で円滑な運営に努める。二元代表制の下で議論を重ね英知を結集して諸課題に取り組みたい」とあいさつして他の議員の協力を求めた。

 以降は鈴木議長の進行で議席を指定。副議長選挙直前の休憩中に芝山定史議員が立候補の所信を表明し、投票は芝山議員が最多の8票を獲得し当選した。

 その他、議員13人の意向を踏まえて総務産業建設常任委員会、文教厚生常任委員会の各委員を選任。串本町古座川町衛生施設事務組合議会議員や県後期高齢者医療広域連合議会議員、紀南環境広域施設組合議員の各選挙も行い布陣を整えた。この日は当局も報告(専決処分)4案件を上程し承認を求めた。

(2021年5月14日付紙面より)

議長選挙の開票に臨む議員や議会事務局職員=13日、串本町役場古座分庁舎
2021年05月14日
47 地域包括支援センターって?
 住み慣れた地域で生活できるよう  (紀宝町 )

 「医療、介護が必要になっても高齢者の方々が住み慣れた地域で安心して生活が送れるよう幅広く相談に応じ、支援しています」。そう語るのは、紀宝町地域包括支援センターの主任介護支援専門員・南友也さん。

 2005年4月の介護保険制度見直しに伴い、地域包括ケアシステムの体制を支える地域の中核機関として、全国に設置された地域包括支援センター。

 紀宝町、御浜町、熊野市の各支援センターは3市町で組織する紀南介護保険広域連合から委託を受けて事業を展開。介護予防ケアマネジメント、総合相談支援業務、権利擁護業務、ケアマネジメント支援業務に加え、在宅医療・介護連携推進、認知症総合支援、生活支援体制整備の各種事業に取り組んでいる。

 紀宝町は保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)の専門職が連携して、ケアマネジャーの相談に応じたり、高齢者の相談などに当たっている。

 「情報提供とともにエンディングノートの配布や、本人がどういった生活を求めているか選択と心構えができるよう『老い支度講座』も開いています」と話す。

 認知症になっても地域で住み続けられるよう紀宝町社会福祉協議会の協力を得て、認知症サポーター養成講座、認知症カフェ、認知症介護者の集いなどを開き、理解を深める取り組みも進めている。生活支援体制整備事業として、「かわりない会」への支援など地域の互助を手助けしているという。

 「介護保険・介護サービスについて知りたい」「買い物が大変」「介護保険申請をしたい」「介護保険以外のサービスを知りたい」「悪質商法にだまされた」といった高齢者やその家族、地域のさまざまな悩みにも応じている。

 南さんは「地域包括支援センターは高齢者の相談窓口の入り口ですね。一人で抱え込まず、お気軽にご相談を」と呼び掛けている。

 相談は同町役場内の地域包括支援センター(電話0735・33・0175)で、祝日を除く平日の午前8時30分から午後5時15分まで受け付けている。

(2021年5月14日付紙面より)

紀宝町地域包括支援センターの南友也さん
2021年05月14日
48 貝岐昌志さんに記念品
 堀町長ら叙勲受章たたえ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の堀順一郎町長と町消防本部の湯川辰也消防長らは12日、令和3年度の消防功労で瑞宝単光章を受章した同町市野々在住の貝岐昌志(かいはみ・まさし)さん(71)の元を訪ね、長年の功績をたたえた。堀町長は祝辞を述べ、記念品に真ちゅう製の「まとい」を贈呈した。

 貝岐さんは町消防団に約48年間所属し、町民の安心・安全のために尽力してきた。2011年に発生した紀伊半島大水害の際は第4分団長として救助活動に務めた。15年に消防団長に就任し団を支えてきた。昨年3月に退職。

 叙勲の伝達式は10日に和歌山県庁で実施され、貝岐さんは仁坂吉伸知事から勲記の伝達と感謝状の授与を受けた。

 湯川消防長は「消防人の先輩として多くのことを学ばせていただき、与えられた影響は大きい。後進の指導などにご協力いただければ」。

 堀町長は「紀伊半島大水害時の救助や町内で発生した大きな火災の消火活動に務められ、長い間、町民の安心安全のためにご尽力いただいた。町民を代表して感謝しております」と祝った。

 貝岐さんは「私よりも受章されなくてはいけない方は大勢いらっしゃる。受章は団員の皆さまの協力、消防署のバックアップがあってのこと、本当に感謝しています」と語った。

 貝岐さんは現在、引退した団員が長年培った経験を生かし団活動に関わることができる「機能別消防団員」として日夜の災害に備えている。

(2021年5月14日付紙面より)

堀順一郎町長(左)と湯川辰也消防長(右)が貝岐昌志さんの功績をたたえた=12日、那智勝浦町の貝岐プロパン
那智勝浦町から贈られた記念品の「まとい」
2021年05月14日
49 各部が所管事務を報告  新宮市議会総務建設委員会  
2021年05月14日
50 岡鼻崇さんを会長に再任  市ボランティア・市民活動センター総会  (新宮市 )
2021年05月14日
51 ようこそ三輪崎小学校へ  6年生が1年生を歓迎  (新宮市 )
2021年05月14日
52 「ハウ・アー・ユー?」  はまゆう・こども園で英語教室  (新宮市 )
2021年05月14日
53 料理の楽しさ知って  天満保で「クッキング」  (那智勝浦町 )
2021年05月14日
54 役場新庁舎開庁は7月26日  建物完成し期日など発表  (串本町 )
2021年05月14日
55 地図を見ながら新たな発見  3年生が校区探検に  (鵜殿小 )
2021年05月14日
56 全国公募展で多数の入選  書道グループ「書清会」  
2021年05月14日
57 お悔やみ情報
  
2021年05月13日
58 今年こそはサツマイモ収穫を
 熊野川中で畑作りスタート  (新宮市 )

 新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)の畑で11日、2年生14人がサツマイモの苗植えに向けた畝作りと雑草対策のマルチ(黒のビニールシート)掛けをした。地域住民で組織する「チームくまのがわ」のメンバー5人も協力し、農作業を通じて交流した。

 畑作りは南地恭太教諭の発案で昨年4月に始まり、チームくまのがわの協力を得ながら4㍍×10㍍の区画を開墾。サツマイモを育てていたが、イノシシの被害に遭って収穫はかなわなかった。

 今年は獣害対策を強化するため、チームメンバーが新たに電気柵を設置。生徒と教職員も「今年こそは自分たちの手でさつまいも交流会を開き、普段お世話になっている地域の方々を招いて感謝を伝えたい」と意気込んでいる。

 生徒たちが慣れない様子でくわを振るい、手も使いながら4本の畝を作った。初めて農作業を体験する生徒もおり「畝って何?」「なぜビニールシートを掛けるの?」とそれぞれに学びを深めた。

 松本友惺君は「チームくまのがわの皆さんは、いつもこんなに大変な作業を手伝ってくれているんだと分かり、ありがたいなと思った。さつまいも交流会では、おいしい芋を食べてもらいたい」。

 チームメンバーの木村康史さんは「子どもたちと交流すると、地域住民側にとっても若さをもらえていいこと。今年は生徒も多く、楽しそうに作業をしていた。いい畝ができたのでは」と収穫に期待を寄せた。

(2021年5月13日付紙面より)

くわを手に畝を作る生徒たち=11日、新宮市立熊野川中学校
完成した畝にマルチをかぶせる
2021年05月13日
59 「現在の延長線上に未来がある」
 2年生が職業観学ぶ  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長)の2年生73人は11日、職業学習の事前授業に取り組み、同町井田で洋菓子店「パティスリーアフレイル」を営むパティシエの橋本優さんから職業観について学んだ。

 これまで2年生は3日間の日程で「職場体験学習」に取り組んできたが、昨年度からは新型コロナウイルスの影響で、職業観を聞く職業学習に切り替えた。

 橋本さんは兵庫県神戸市出身。神戸のレーブドゥシェフで17年間勤め、ケーキの本場フランスでの研修やコンテストにも参加し、2015年8月にアフレイルを開業した。

 「小学生の頃から趣味でケーキを作っていた。21歳からケーキ店で働き、39歳で起業した。最初の3~4年頑張ったおかげで今がある」と振り返った。

 「働くことは誰かの役に立つこと。自分は何が好きか、何が得意か、それでお金が得られるのか考えることが重要になる」と自身の職業観を伝えた。

 「現在(いま)の延長線上に未来がある」「情熱は不可能を可能にする」。ケーキ職人から教わった言葉を紹介し「中学生の夢は無限に広がっている。未来をつぶさないよう、今自分が何をすべきか考え、社会で戦える力を身に付けて」と呼び掛けた。

 2年生は6月上旬に職業学習に取り組み、地域で働く人に仕事のやりがいや苦労などをインタビューする予定だという。

(2021年5月13日付紙面より)

事前学習で職業講話を聞く2年生=11日、紀宝町立矢渕中学校
自身の職業観を伝える橋本優さん
2021年05月13日
60 65~74歳の接種券送付延期
 新型コロナウイルスワクチン  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町はこのほど、65~74歳までの町民の新型コロナウイルスワクチンの接種券送付を6月以降に延期することを発表した。国からのワクチン配分に遅れが生じ、接種回数の確保が難しくなったことが要因だという。町によると、「広報なちかつうら5月号」で65~74歳までの接種券送付を5月初旬としていたが、前述の理由から延期することとなったという。

 町ではすでに75歳以上の高齢者の集団接種を先月から始めており、2回目の集団接種は10日から実施している。

 榎本直子福祉課長は「65~74歳までの皆さまへの接種券配布が遅れてしまい申し訳ございません。できるだけ早く送付せていただきます。また、75歳以上の方の病院による個別接種もスムーズに進めていきたい」。

 堀順一郎町長は「ワクチン接種が日常生活を取り戻すための第一歩。届き次第すぐに対応できるよう態勢を整えている。町内で現在、感染者が出ていないのも町民の皆さまのおかげ。感謝しています」と話した。

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■ワクチンに対する相談



 同町は町民が抱えるワクチンへの疑問や不安の解消などを目的に「新型コロナウイルスワクチン接種相談窓口」を3月、役場内に設置した。

 福祉課によると、「ワクチンはいつ打てるのか」「ワクチン接種によるアレルギーや副反応は大丈夫なのか」などの問い合わせが多いという。

 担当職員は「ワクチン接種について不安や疑問があれば電話やご来庁の際にお気軽にご相談ください」と話している。ワクチン接種相談窓口は(電話0735・29・6137)。

 なお、個別接種に対応する町内の医療機関への予約方法は各医院へ直接、電話で行う。個別接種による町内の医療機関は別表の通り。

(2021年5月13日付紙面より)

2回目のワクチン集団接種が行われている=11日、那智勝浦町の体育文化会館

2021年05月13日
61 熊野市でクラスター発生
 食事会に参加した10人が感染  

 熊野市内で11日、8人が新型コロナウイルスに感染したことが確認された。県は、このうちの7人を含む20~50代の男女10人の陽性をクラスター(感染者集団)と発表した。

 県によると、熊野市内で3日に開かれた飲酒を伴う食事会に男女18人が参加。数人が6日にのどの痛みなどを訴え、検査したところ陽性が判明した。18人のうち16人の検査が済み、県外2人と熊野市、御浜町8人の計10人の感染が確認された。現在の症状はいずれも無症状や軽症~中等症だという。

 県は県外感染者を除く8人の濃厚接触者計43人と接触者計30人について調査を進めている。県外感染者の濃厚接触者で50代男性の陽性も確認された。

 これを受け、熊野市の河上敢二市長は11日、市民に向けて次のメッセージを発した。

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 感染者の皆さま方には、心からお見舞い申し上げますとともに一日も早い回復をお祈りいたしております。市といたしましては、三重県や関係機関と協力・連携しながら感染拡大を防ぐための対策に努めてまいります。

 感染は誰にでも起こり得るもので、どれだけ気を付けても完全に防げるものではないものだとご理解ください。ご自身やご家族が感染したと思って行動を考え、感染された方やそのご家族などへの差別や偏見につながる行為、誹謗(ひぼう)中傷は絶対に行わないでください。また、根拠が不明な情報やうわさに惑わされることのない冷静な対応をお願いします。

 市民の皆さまには、市内での感染拡大を防ぐためにも、生活の維持に必要な場合を除き、日中を含め、外出や移動を避けていただくとともに、屋外であっても身体的距離を確保し、マスクの着用、手洗い、定期的な換気を行うなど、これまでも繰り返しお願いしてきた一人一人ができる基本的な感染症対策のさらなる徹底をお願いします。

(2021年5月13日付紙面より)

2021年05月13日
62 今年も中止決まる  伝統行事「丸山千枚田の虫おくり」  (熊野市 )
2021年05月13日
63 ヤギの赤ちゃん「かわいい」  1年生が生活科授業で  (神内小 )
2021年05月13日
64 ジャガイモの収穫楽しむ  うどの幼、鵜殿保の園児が  (紀宝町 )
2021年05月13日
65 村の発展じゃばらに託す  民営化から1年経過し  (じゃばらいず北山 )
2021年05月13日
66 国立公園の景観を楽しんで  上野展望台を防腐剤塗装  (宇久井ビジターセンター )
2021年05月13日
67 テラスで手作り足湯楽しむ  グランドール紀の風  (新宮市 )
2021年05月13日
68 暗闇にヒメボタル舞う  潮岬にある潮騒の森で  (串本町 )
2021年05月13日
69 2年連続で中止の判断  クリーンアップ大作戦  (南紀串本観光協会 )
2021年05月13日
70 コロナで第32回も中止に  実行委が意向を交えて報告  (JBTK )
2021年05月13日
71 害虫駆除に効果的  蓬莱福祉委員がホウ酸団子作り  (新宮市 )