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2021年01月31日
1 悔いのない中学生活送って
 和大観光学部LIPとオンライン交流  (新宮市立高田中 )

 新宮市立高田中学校(大家淳志校長)の生徒5人と和歌山大学観光学部の学生12人は29日、ウェブ会議システム「Microsoft Teams」を用いてオンライン交流会を実施。生徒と学生らはお互いの地域や学校の紹介などを通じて学びを深め、交流を図る機会とした。

 同大学観光学部では、地域でのさまざまな活動を通して実践的な学びを行い、現地の人との交流を通して地域課題の解決に取り組むことを目的に「地域インターンシッププログラム(LIP)」を実施している。

 一方、同市高田区では、魅力ある観光資源が存在しているにもかかわらず、若年層を中心に十分な誘客ができていない状況を鑑み、市は昨年4月に学生主体での新鮮な観光モデルコース造成を目的に同大学に対しLIP提案書を提出。採択された。

 このたびのオンライン交流会は、新型コロナウイルスの影響で現地研修の開催が困難な中において、少しでも親睦を深めることを目的に実施。同大学観光学部卒業生である市商工観光課の坂本直斗さんと、串本町出身で同大学3年生の谷口真弘さんが進行役を務めた。

 同大学は、観光学部や大学生の生活、和歌山市の観光などについて紹介。観光学部には▽観光経営▽地域再生▽観光文化―の三つのコースがあることや卒業後の進路などについて説明し、1年生の学生は、新型コロナの影響で7回しか大学に通えていないこと、前期授業はほとんどオンラインだったことなどを伝えた。

 緊張気味だった高田中の生徒らも、学生らと会話を重ねるうちにリラックスした表情に。「桑の木の滝」をおすすめスポットとして挙げたほか、同校では生徒数と教員数がほとんど同じであることや将来の夢、趣味などについて笑顔で説明。生徒全員で進めた、手作りマスク着用を推進する「一斉マスクの日」の取り組みも紹介した。

 学生は生徒らに対し「進学や就職など、これからどんどん自分の世界は広がっていきます。今しかできないことに力を注いで、悔いのない中学生活を送ってください」と呼び掛けた。

(2021年1月31日付紙面より)

緊張気味に自己紹介をする生徒ら=29日、新宮市立高田中学校
オンラインを通じて学校や地域を紹介し合った
2021年01月31日
2 児童の発表動画を鑑賞
 いきいきサロン浦神  (那智勝浦町 )

 いきいきサロン浦神(並川廣代表)は28日、那智勝浦町浦神の西区民会館で今年1回目のサロンを新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じた上で実施した。スタッフを含む24人が参加し、町立下里小学校の3年(現4年)生児童の浦神地区に関する劇や発表をまとめたDVDなどを鑑賞した。

 同サロンは一人住まいなどの高齢者が引きこもらず、集まって催しを楽しみ交流を深める居場所づくりを目的に2016年にスタート。毎年11月には豊富な出演者を招いたステージ披露や、多くの催しでにぎわう「浦神西福祉まつり」を開催している。

 DVDは児童が社会科の課外授業で浦神について探索し、その成果をまとめたもの。劇では児童が同地区にある防空壕(ごう)跡の洞穴から1890年にタイムスリップしてしまい、現在と過去の同地区を行き来するストーリーだった。

 劇後は児童が▽浦神の地名の由来▽寺子屋について▽脊美(せみ)祭り▽真珠養殖▽近畿大学水産研究所浦神実験所の養殖▽浦神の名字▽山口・熊野▽葬式の形と昔の遊び―などの発表があった。最後は児童が旧浦神小学校の校歌を歌い、共に口ずさむ参加者の姿もあった。

 続いて、浦神東区の勇義社による獅子舞の動画では「神明讃」「玉獅子」「扇喰い」「とび天狗(てんぐ)」の迫力ある4演目を鑑賞。最後はぜんざいや漬物が出され、歓談を楽しんだ。

 並川代表は「浦神地区のことを勉強してくれた児童の発表は直接、区民に見てもらう予定だったが、コロナのためかなわなかった。成果をDVDで見ることができて良かった。参加者の皆さんには一生懸命な児童の発表で感動していただき、獅子舞で気分的にも明るくなってほしい」と語った。

(2021年1月31日付紙面より)

児童の発表や獅子舞の動画を楽しんだ=28日、那智勝浦町の浦神西区民会館
2021年01月31日
3 「わがらで創る笑顔のまち」
 第10次長期総合計画素案を答申  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町長期総合計画審議会(会長=森川起安・南紀くろしお商工会長)は29日、同町役場で第5回審議会を開き、第10次那智勝浦町長期総合計画素案を堀順一郎町長に答申した。堀町長は「事業を進め、より良いまちづくりに努めていきたい」と計画実施に向け決意を新たにした。

 同審議会は、堀町長の諮問を受け、2019年12月から議論を重ね、第10次那智勝浦町長期総合計画の素案(計画年度:令和3~7年度)の策定を行ってきた。

 素案では「着実にわがらで創る笑顔のまち 那智勝浦」を将来像に据え、「住んでよかった・住み続けたい・住んでみたいまちの実現」に向け「災害に強い」「快適で安心して暮らせる」「活気ある産業で雇用が生まれる」「福祉が充実している」「豊かな心と地域文化を大切にする」「みんなの知恵と力が結集された」まちづくりを進めていくとしている。

 森川会長は答申に当たり関係者や町民への感謝を示し、堀町長に対し計画の達成に向け▽町民、各種団体、民間事業者および行政などのまちづくりを担うさまざまな主体が一体となった協働のまちづくりの推進▽新型コロナウイルスの発生などによる時代の変化に対応しつつ、町民ニーズを的確に把握し計画を推進するとともに、あらゆる機会・手段を通じて計画の周知に努める▽中長期的な財政シミュレーションや各種施策の優先度、有効性を総合的に判断し健全で持続可能な財政運営を図る▽重点事業については、那智勝浦町まち・ひと・しごと創生総合戦略として定期的かつ継続的に実施状況を把握し、適切なPDCAサイクルの構築に努める―を要望した。

 堀町長は素案策定に当たり50件を超える町民からのパブリックコメントを受けたと紹介。「町民からは前向きな意見も頂いている。審議会の皆さんに1年以上かけて議論いただいた素晴らしい計画」と感謝を伝えた。

 素案は3月議会に上程され、議決を経て計画策定となる。

(2021年1月31日付紙面より)

森川起安会長(右)が堀順一郎町長に第10次那智勝浦町長期総合計画素案を答申した=29日、那智勝浦町役場
2021年01月31日
4 ロゴマークが完成  熊野エリア観光推進実行委員会  
2021年01月31日
5 スマホ申告や入場整理券活用を  来月16日から確定申告  (新宮税務署 )
2021年01月31日
6 種牛共進会で優秀賞三席  山口昌一さんのまさなお号  
2021年01月31日
7 さまざまな種目に挑戦  市野々小で縄跳び記録会  (那智勝浦町 )
2021年01月31日
8 84人が試験に臨む  近大新宮高が前期入学試験  
2021年01月31日
9 熊野消防管内で5件の火災  成川小では本年度最初の避難訓練  
2021年01月31日
10 ユーモアあふれる大根  横川やえさんの自宅菜園で収穫  (那智勝浦町 )
2021年01月31日
11 お悔やみ情報
  
2021年01月30日
12 地元産野菜や魚味わう
 「学校給食週間」に熊野なまず登場  (新宮市 )

 文部科学省が定める「全国学校給食週間」(1月24~30日)に伴い、新宮市立の各小中学校では、地元産の野菜や魚などを使用した献立で給食を通した地元産業や食材・文化への理解を深める取り組みが行われている。

 日本の給食の歴史は1889(明治22)年にさかのぼる。戦争の影響などによって中断されたが、戦後の食糧難による児童の栄養状態の悪化を背景に、学校給食の再開を求める声が高まった。

 そんな中、1946(昭和21)年に米国のアジア救援公認団体(LARA=ララ)から給食用物資の寄贈を受け、翌年1月から学校給食が再開。同年12月24日に東京都内の小学校でLARAからの給食用物資の贈呈式が行われ、以来この日が「学校給食感謝の日」に。

 50(昭和25)年度から、学校給食による教育効果を促進する観点から、冬休みと重ならない1月24日から30日までが学校給食週間と定められ、全国では学校給食の意義や役割について考える機会にとさまざまな活動が行われている。

 新宮市では、好ましい人間関係を育み、良いマナーで気持ちよく食事をし、協力し合うことの大切さを指導しており、給食という生きた食材を通して正しい食事の在り方を指導している。

 王子ヶ浜小学校(山本眞也校長)では週間中の28日、市の第三セクターである新宮港埠頭株式会社(小池㬎二(けんじ)社長)が同市木ノ川の養殖場で完全養殖を手掛ける「熊野なまず」のフライが献立に初登場。

 「熊野なまずは熊野の山から流れるきれいな水を使って、卵から大人になるまで新宮市の池で育てたなまずです」などと説明を受けた児童らは「おいしい」と感想を口にしながら地元産食材への関心を深めた。

 市内の学校では、熊野なまずの他にも地元産の小松菜や鯨(和歌山県提供)などを使用したメニューが登場している。

(2021年1月30日付紙面より)

「熊野なまず」の説明を受けつつ舌鼓を打つ児童ら=28日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2021年01月30日
13 税を意識するきっかけ得る
 古座小6年、租税教室参加  (串本町 )

 串本町立古座小学校(貴志純子校長)の6年生13人が28日、租税教室に参加し税制度を意識するきっかけを得るなどした。

 この教室は、新宮・東牟婁租税教育推進協議会が新宮税務署管内の教育委員会や学校に呼び掛けて実施。税務署や市町村税務課の職員、税理士や納税協会職員といった税制度に関わっている人材を外部講師として派遣し、児童や生徒が税制度を考える機会を学校の希望に応える形で届けている。

 串本町は町立小中学校計13校が例年受講し積極的な姿勢で感謝を受けた経緯がある自治体だが、本年度に限ってはコロナ禍の情勢に伴い実施は学校によってまちまち。そのような状況の中、古座小は6年生を対象にして開くことを同協議会に希望し、同署の宮澤拓哉・国税調査官を迎えて参加するに至った。

 宮澤さんは児童に身近な消費税を振り返って税金への関心を引きつつ、映像教材(国税庁作品「マリンとヤマト 不思議な日曜日」)を上映。その内容の振り返り発表や、平均的な学校を一つ建てるのに必要な予算(約13億円)、小学校入学から高校卒業までの間に使われる1人当たりの税金の額(1125万円)を紹介するなどして税の大切さの実感を託した。

 坂井陽向君(12)は「税金のある世界は平和で楽しく過ごせそう」と税の印象を話し、ない世界でしなければいけないことを振り返りながら「税は必要だと思った」と考えを深めた。

(2021年1月30日付紙面より)

新宮税務署の宮澤拓哉さんと一緒に税について考える6年生=28日、串本町立古座小学校
金額の実感を養うため1億円見本の重さを体験する坂井陽向君ら
2021年01月30日
14 初詣期間終え総括 熊野本宮よみがえり委員会 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会会長)は28日、同町の「世界遺産熊野本宮館」で第5回委員会を開き、新型コロナウイルス感染症対策として講じた今年の分散初詣について総括を行った。

 同委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた神事の斎行などを提案するため昨年7月30日に設立。

 新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議を行っており、132年ぶりに旧社地「大斎原(おおゆのはら)」での祈祷(きとう)を行うなど、初詣に向けた取り組みを実施してきた。

 委員会開催に当たり、名渕会長はあいさつを述べ「関係機関の方々の協力で初詣期間を無事終えることができた」と感謝。

 顧問の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司は「県外の方は戸惑うこともあったと思うが、事故もトラブルもなく正月期間を終えることができた」と参拝者や関係者の協力に感謝し「本殿と大斎原が一体であると、改めて多くの人に知っていただけたと思い意義のある取り組みだった」と述べた。

 総括では、名渕会長が観光協会の立場から、昨年度約3800件だった宿泊予約が約6割の2100件であったことなどを報告。

 副会長の渕上太志・本宮町商工会長は分散参拝に伴う「初詣特別版熊野本宮まちめぐりマップ」の制作に関して「全体的にはいいものができたと思っている。今後もマップを活用し、まちなかを歩いてもらえるように提供できれば」と述べ、町内に設置した絵馬掛けについて「今後もまちを巡るポイントとしてそのまま維持できれば」と希望した。

 委員やオブザーバーからは「車の流れも少なく分散参拝という意味では結果的に良かったのでは」「分散の取り組みにおいて一定の成果が得られた」などの意見があった。

 昨年の三が日、同大社には約47万人が訪れたが、今年の初詣客は約8万人だったという。九鬼宮司は「同大社ではこれから春の大祭(本宮祭)も控えている。祭りだけではなく、観光協会、商工会の行事の際にも一致団結して本宮町を盛り上げていけたら」と呼び掛けた。

(2021年1月30日付紙面より)

正月期間を終え総括を行った=28日、田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館
2021年01月30日
15 自分たちで町をきれいに
 宇久井中学校が地域清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)は28日、地域の清掃活動を実施した。美化部を中心に全校生徒63人が手分けし、宇久井ニュータウンや里地区、湊地区、宇久井海岸のごみを拾った。

 夏季休業前後に生徒有志で実施していた学校周辺の清掃活動から始まり、2015年からは全校生徒で取り組んでいる。

 開始に当たり坊校長は「今日の清掃活動は、自分たちの手で地域をきれいにするだけでなく、普段から学習や体験でお世話になっている地域の方々に恩返しをする目的もある。元気にあいさつし、頑張っている姿を見せてほしい」と話した。

 生徒たちは縦割りの6班に分かれて町を歩き、道端に落ちている菓子袋や食品トレー、空き缶、海岸に漂着したプラスチックごみを拾った。

 多かったごみは空のペットボトルで、町指定のごみ袋で可燃ごみが7袋、缶が2袋、瓶が1袋集まった。参加した教職員からは「去年よりも量が増えた」という声が聞かれ、今後の取り組みへの課題としていた。

(2021年1月30日付紙面より)

宇久井海岸の漂着ごみを清掃=28日、那智勝浦町宇久井
2021年01月30日
16 入賞作品14点を発表  第1回紙上短歌大会  (串本町 )
2021年01月30日
17 クレーンが転倒  新宮紀宝道路の建設現場で  (紀南河川国道事務所 )
2021年01月30日
18 懲戒処分などに対し説明  情報不十分に謝罪も  (新宮市 )
2021年01月30日
19 入学に向け一緒に遊ぶ  5歳児と1年生の交流会  (太地こども園 )
2021年01月30日
20 議長席で将来の夢を発表  勝浦認定こども園が社会見学  (那智勝浦町 )
2021年01月30日
21 令和7年度から建設を予定  東紀州広域ごみ処理施設  
2021年01月30日
22 正月の観光入込客数減少  三重県内主要20施設で調査  
2021年01月30日
23 木本総合2倍、紀南1・88倍  三重県立高校前期選抜の志願状況  
2021年01月30日
24 ズボンも選べるように  来年度から女子生徒の制服で  (矢渕中 )
2021年01月30日
25 お悔やみ情報
  
2021年01月30日
26 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第29回】毎日手作りじゃなくていい  

 毎日のご飯作り。はっきり言って、面倒ですよね。家にいるときはほとんどキッチンにいるという方も多いと思います。でも、そのご飯、本当に毎日頑張って作らなくちゃいけませんか? ほとんどのお母さんは、食事作りを子どものために頑張っていますよね。「手作りのものを食べさせてあげたい」「栄養を考えた献立にしてあげたい」など子どもたちを健やかに育てるための義務だと思って頑張っている方がほとんどだと思うのです。

 でも、この義務感がかえって食育上、問題を起こす可能性があるんです! 母親と父親の調理態度が、子どもの食態度にどう影響するかを調べた研究があります。その研究にこんな結果が書かれています。「『母親の調理頻度』のβ値は、男女ともにマイナス方向に有意であり、特に男子で大きい。すなわち、『母親の調理頻度』が高いほど、子どもは『共食の雰囲気』を楽しいと感じられなくなり、その傾向は男子で強い」(日本家政学会誌「母親と父親の調理態度が、家族の共食と中学生の調理態度に与える影響」、2007年)。

 驚きませんか? 料理を作れば作るほど、子どもたちにとって食事が楽しくないものになる!ってことですよ?「何のために頑張ってきたんだ」ってなりますよね。これはなぜなのか、それは、母親が調理をすればするほど義務感や負担感を強めてしまい、それを子どもが感じ取って「共食の雰囲気」の良さを阻害するからだそうです。毎日の料理に疲れて嫌々ご飯を作ってたこと、子どもにバレていたんですね。そのせいで、食卓が楽しくないものになっているんです。確かに、お母さんがいくら自分のためにお料理してくれても、お母さんが疲れていて機嫌が悪いと、おいしいとは思えなくなってしまいますよね。子どもたちはそんなお母さんの雰囲気を敏感に感じ取っているんです。

 要するに、私たち母親も、気分良く作れるときだけ作ればいいんです。いやだな~めんどくさいな~と思うときはやめた方が子どものためなんです! 外食をすることや、お総菜を買うこと、デリバリーに頼ることに、罪悪感は一切必要ありません。むしろ、その方が笑顔でいられるなら、子どものためになるわけです。子どもは、笑顔のお母さんが大好きです。疲れたとき、イライラしているとき、そんなときは思い切って、誰かが作ったものを「おいしいね~!」と笑顔でいただきましょう!

 そうすることで、子どもは安心するのかもしれません。

 お料理に疲れたら、作らないのが子どものため! これを合言葉に、笑顔で過ごせる毎日をお送りください。

(2021年1月30日付紙面より)

2021年01月26日
27 迅速なワクチン接種に向け
 推進室と感染症対策室を設置  (新宮市 )

 新宮市は25日、今後の新型コロナウイルス感染状況に対応し、迅速かつ柔軟に対策を講じるため、「新型コロナウイルス感染症対策室」を再設置するとともに、ワクチン接種を迅速かつ適切に実施していくため、「新型コロナワクチン接種推進室」を設置した。

 厚生労働省では、安全で有効なワクチンが承認され供給できるようになったときには医療従事者などへの最初の接種が2月下旬から始められるように準備を進めており、その後には高齢者、基礎疾患を有する人などの順に接種を進めていくとしている。

 ワクチンは原則として、住民票所在地の市町村の医療機関や接種会場で接種を受けることになる。

 市は、市民へのワクチン接種を最優先事項と位置付け、市保健センター1階にワクチン接種推進室を設置。同日朝に市庁舎で推進室設置に伴う人事異動発令式があり、田岡実千年市長が田中幸人・健康福祉部長兼新型コロナワクチン接種推進室長事務取扱いら5人に辞令を交付。

 「ワクチン接種は今年前半の最優先事項。国の動きにはまだまだ流動的な部分はあるが、ワクチンの供給が開始されたら希望する市民に円滑かつ迅速にワクチン接種を受けていただけるよう私も全力を尽くす」と訓示した。同推進室の業務は、新型コロナウイルス感染症に係る予防接種に関すること全般となる。

 市役所別館の高齢者相談センター会議室に再設置された新型コロナウイルス感染症対策室では、室長の山下泰司・防災及び危機管理担当部長以下4人の職員が業務に当たる。

 設置に当たり、山下室長が「対策室一丸となって、市民に寄り添ったきめ細かい対応を」と職員らに呼び掛けた。

 主に▽新型コロナ対策に係る情報収集および発信、相談業務、課題の整理などに関すること▽新型コロナウイルス感染症対策本部会議に関すること―などの業務に従事する。

 両室とも、開設時間は土・日・祝日を除く午前8時30分~午後5時15分。ワクチン接種推進室への問い合わせは電話0735・23・4511。感染症対策室は0735・29・7358(直通)もしくは0735・23・3333(内線8603、8605、8606)。

(2021年1月26日付紙面より)

新型コロナワクチン接種推進室の設置に伴い、田岡実千年市長は辞令を交付=25日、新宮市役所
高齢者相談センター会議室に設置された新型コロナウイルス感染症対策室=同日、市役所別館
2021年01月26日
28 卒業証書用の和紙を手作り
 三尾川小の4~6年生7人  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(山本健司校長、児童9人)の4~6年生7人が22日、卒業証書用の和紙を手作りした。先だって21日は、全校児童と教職員ではがき大の和紙作りに挑戦。全員で古く古座川流域でも盛んだった製造文化の一端に親しむ機会を持った。

 この活動は、約20年続いている児童自ら卒業証書用の和紙を作る取り組みから派生した全校規模のふるさと学習。児童数減により近年は4~6年生が3年ごとに一丸で取り組むようになり、その時に1~6年生と教職員全員で練習を兼ねてはがき大の和紙作りにも挑戦する形となっている。

 本年度はその巡りの年に当たり、児童は昨年11月13日に作り方を教えてくれる外部講師の谷本節代さん(76)と共に重畳山(かさねやま)一帯へ赴き材料となるガンピの枝を採集。以降、地道に樹皮をむいて細かく切り刻むなどの準備を進めてきた。

 初日は全校児童と教職員全員ではがき大の和紙作りに取り組み、草花を繊維の間に挟み入れた作品を作った。2日目は本番の卒業証書用和紙作りで、4~6年生7人が40㌢×30㌢の型枠にミキサーでほぐした樹皮60㌘分の繊維を流し入れ、しっかりと水抜きをして成形。繊維を型枠へ流し入れる時には均一に広がるようにし汚れた繊維をこの段階で取り除くこと、水抜きをする時は和紙の形を崩さないよう優しく扱う事などを意識し、卒業の証しとして持ち続ける紙を丁寧に仕立てた。

 自然乾燥を経て後日、アイロンがけをして和紙を仕上げる。以降は谷本さんが外周を切り落として卒業証書の文面を筆書きし、山本校長が学校印を押して卒業時に授与する流れとなる。

 間もなく卒業を迎える奈須初実さん(6年)は「皮の茶色いところが入らないよう気を付け、思っていたよりも上手にできたので良かった。はがきよりも大きくて結構大変だったけど、これで一つしかない自分の卒業証書が作れるのでうれしいしもらうのがすごく楽しみです」と思うところを語った。

(2021年1月26日付紙面より)

和紙の形を崩さないよう慎重に型枠から巻きすを取り出し=22日、古座川町立三尾川小学校
水抜き後、巻きすから和紙を慎重に外す児童
2021年01月26日
29 善光寺で延命地蔵の大祭
 厄払いや歴代住職などの供養  (紀宝町神内 )

 紀宝町神内の玉龍山(ぎょくりゅうざん)善光寺(ぜんこうじ)で24日、延命地蔵の大祭が執り行われた。一村桂晋住職が法要を営み、寺総代、組長、護持会の役員らが除災招福、身体健全、交通安全、延命長寿などを願った。

 地蔵菩薩(ぼさつ)の縁日である1月24日が例祭日となっており、例年、山の中腹にある地蔵前で厄払い祈とうが行われるが、今年は雨のため同寺で行った。毎年、地元住民や子どもたちでにぎわう餅まきは新型コロナウイルスの感染防止対策として中止となった。

 善光寺では、厄払いのほか同寺を開山した角天禅麟大和尚をはじめ歴代住職や水子菩薩地蔵、永代供養墓、無縁仏などの供養も執り行われた。

 護持会の矢熊達雄会長は「前日からの雨で、延命地蔵へ向かう道が滑りやすくなっているので善光寺で大祭を行った。餅ほりの中止も初めてで残念だが、来年は通常通りの大祭になれば」と話していた。

  □     □

■延命地蔵

 この地蔵は別名「滝の地蔵」とも呼ばれ、奇岩(みさごの岩)の岩窟に祠(ほこら)があり、前方に「大洞の滝」が流れ落ちる。座像ではなく片膝をついた姿をしている。「神内の伝承や昔話」によれば、祭り始めた当時は争い事が多かったため、いつでも立ち上がり、村の助勢ができるように身構えてくれていたとの言い伝えがある。

(2021年1月26日付紙面より)

善光寺で執り行われた延命地蔵大祭=24日、紀宝町神内
奇岩の岩窟に祠がある延命地蔵
2021年01月26日
30 温泉病院に車椅子6台寄贈
 県トラック協会青年協議会  (那智勝浦町 )

 和歌山県トラック協会青年協議会(野嶋利基会長、65人)は23日、那智勝浦町立温泉病院に車椅子6台を寄贈した。野嶋会長を含め役員6人が寄贈式に出席し、山本康久院長や中紀文副院長らが感謝を述べた。

 寄贈は同協議会主催によるチャリティーゴルフコンペの収益金を活用した社会貢献事業の一環で、県内の病院施設などに車椅子の寄贈を進めているという。

 昨年9月に印南町のラ・グレースゴルフ倶楽部で100人が参加するコンペを開き、本年度は独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センターに10台、国保すさみ病院に4台、同院合わせて計20台の寄贈に至った。なお、同院への寄贈は旧病院の頃も含めて2度目となった。

 山本院長は野嶋会長に感謝状を手渡し、「那智勝浦町は高齢化率が40%以上と高い。車椅子は機能低下した高齢者の方々のリハビリなどや院内各所で使用できるため本当にありがたい。皆さまの今後のご発展をお祈りしております」と話した。

 野嶋会長は「新型コロナウイルスでさまざまな物が不足していると聞いています。さまざまな場面で有効的に活用していただけたら幸いです」と語った。

(2021年1月26日付紙面より)

和歌山県トラック協会青年協議会が車椅子を寄贈した=23日、那智勝浦町立温泉病院
2021年01月26日
31 最優秀賞など24点決まる  本年度フォトコン入賞発表  (南紀熊野ジオパーク )
2021年01月26日
32 レッドリスト素案へ意見を  データブックの改訂に向け  (和歌山県 )
2021年01月26日
33 1位に小阪享志さん  写連新宮支部1月例会  
2021年01月26日
34 田原で「だるま朝日」  名古屋市の青木さんが撮影  (串本町 )
2021年01月26日
35 一番のこま名人は誰? 中央児童館でこま回し大会 (新宮市)
2021年01月26日
36 税金の大切さ学ぶ  6年生対象の租税教室  (井田小 )
2021年01月26日
37 楽しく筆を走らせる  絵手紙サークル「こんにち和」  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2021年01月26日
38 お悔やみ情報
  
2021年01月16日
39 初の大学入学共通テストへ
 新宮高、近大新宮高生らが出発  

 これまでの大学入試センター試験に代わって初めての「大学入学共通テスト」(第1日程)が16日、17日(日)、いよいよ実施される。15日には、新宮市内の県立新宮高校、近畿大学附属新宮高校生らが、和歌山市の試験会場へと出発した。

 大学入学共通テストは、政府が推進する「大学入試改革」の一環。目玉であった英語民間試験や国語・数学の記述式問題の導入見送り、新型コロナウイルス感染拡大による長期の臨時休校、直前の緊急事態宣言発出など、波乱の幕開けとなった。

 会場では新型コロナに対応した試験実施のガイドラインに沿い▽席間距離の確保▽マスク着用の義務付け▽手指消毒▽換気▽試験室の机・椅子の消毒―などの対策が取られる。試験当日は自主検温などの健康観察を行い、その結果を記録して試験会場へ持参。体調が万全でない場合は、追試験の受験申請ができる。

 近畿大学附属新宮高校(池上博基校長)からは3年生127人中88人が受験。JR新宮駅前に集合した生徒たちに池上校長は「コロナ禍の中、教職員や保護者など大勢の協力があり、チャレンジの機会が与えられている。良い結果が出せるよう、教職員一同切に願っている」と激励した。

 松田頼義進路指導部長は「3年間の集大成となる共通テスト。現地では密になって会話しないよう注意を」と呼び掛けた。3台の貸し切りバスで出発する受験生たちに、教職員や保護者が手を振って見送った。

 県立新宮高校(前田成穂校長)は3年生198人中64人が試験に挑む。同校会議室であった出発式では、前田校長が「『人事を尽くして天命を待つ』の姿勢で、目の前にある試験に対し、今までやってきたことを出し切って」とあいさつ。「絶対に自分に負けないという強い気持ちを持って乗り切ってください」と激励した。

 会議室の黒板には「頑張れ新高生!!希望の天地を開かんともに」と校歌の一節を引用した教職員からのメッセージを掲示。生徒たちは3台のバスに分かれて乗車し、教職員らに見送られ同校を出発した。

 全国の志願者数は第1・2日程合計で53万5245人と、前年のセンター試験よりも2万2454人減少。和歌山県の試験会場では3397人が受験する。第1日程の初日は地理・歴史・公民、国語、外国語、2日目は理科と数学の試験が行われる。第2日程は30日(土)、31日(日)の予定となっている。

(2021年1月16日付紙面より)

近大新宮高校生を激励=15日、新宮市のJR新宮駅前
教職員らに見送られ試験会場へ出発=同日、新宮市の県立新宮高校
2021年01月16日
40 反社会的勢力などに対処
 不当要求防止責任者講習  (新宮市 )

 (公財)和歌山県暴力追放県民センター(以下、暴追センター)は14日、新宮市の福祉センターで「令和2年度不当要求防止責任者講習」を開いた。公務員や法人、個人事業者など新宮警察署管内の43人が参加。DVD鑑賞や講義を通して反社会的勢力の不当な要求に対処する必要性を学んだ。

 県公安委員会の委託を受けて暴追センターが主催する講習会で、事業所ごとに選任された不当要求防止責任者が対象。講習を終えると受講修了書

が交付される。

 県内では年間35回ほど実施しており、県内の受講対象者は約2800人で、本年度は約1600人が研修を受ける見込みとなっている。

 不当要求防止責任者とは「不当要求による事業者および使用人等の被害を防止するために必要な業務を行う者」と位置付けされ▽不当要求に対応する事業所の対応体制の整備に関する業務▽使用人等に対する指導教養の実施に関する業務▽不当要求による被害が発生した場合の被害状況などの調査および警察への連絡などに関する業務▽暴力団排除組織との連携、その他被害を防止するための業務―を行う。

 講習会では、暴追センターの谷口政行専務理事らが、暴力団に対する基礎知識や不当要求行為などの実態、暴力的要求行為の規制などについて講話。

 ▽口止め料を要求する▽不当贈与要求行為▽みかじめ料要求行為▽不当下請等要求行為―など、暴力団対策法で禁止されている27の行為などについても説明した。

 現在の全国の暴力団勢力は約2万8200人(準構成員1万3800人)、指定団体は24団体。県内では指定暴力団7組織、約100人の暴力団勢力を把握しているという。

(2021年1月16日付紙面より)

公務員や個人事業者など43人が受講した=14日、新宮市福祉センター
2021年01月16日
41 豊作祈願しまりひめ奉納
 関係者らが熊野那智大社へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町産のイチゴの振興と豊作を願い、那智勝浦町苺(いちご)生産組合(桒野稔近(くわの・としちか)組合長)とJAみくまの農業協同組合(漆畑繁生組合長)が14日、熊野那智大社(男成洋三宮司)に和歌山県のオリジナル品種のイチゴ「まりひめ」約8㌔を奉納した。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、生産農家や町立市野々小学校児童、同生産組合のマスコットキャラクター「まりりん」、同町イメージキャラクターの「なっちー」らの参列をやめ、恒例の平安衣装によるイチゴの振る舞いも中止した。

 奉納神事には、桒野組合長やJAみくまのの村上勝俊経済担当常務を含む関係者ら6人が参列。祝詞奏上後に巫女(みこ)が「那智の滝舞」を奉納し、桒野組合長が代表して玉串をささげ、金幣(きんぺい)の儀が行われた。

 JAみくまのによると最盛期、同組合のイチゴ農家は45人、栽培面積は4・5㌶に達するほどの勢いだったが、生産者の高齢化などで栽培が減少傾向となっていた。

 現在は若者を中心に再建され、8軒の農家が約60㌃の農地で栽培している。昨年9月からIターン者が1人、イチゴの新規就農者として研修に取り組んでいるという。

 奉納されたまりひめは紀州の伝統工芸品「紀州手まり」にちなみ、命名された東牟婁地方を代表する特産品。同町太田地区が主要産地で、果実は大きめで甘みが強く酸味もほどよいのが特徴。 

 奉納を受けた男成宮司は「コロナによる厳しい状況の中、自然の恵みに感謝をささげます。豊作と組合の発展、農家の皆さまのご健勝をお祈りしております」と話した。

 今年のイチゴの出来は順調で、出荷のピークは先週だったという桒野組合長は「まりひめはほとんどが地元消費。コロナで帰省客も少なくイチゴの価格も少し落ちた」。

 今年の抱負については「早期のコロナ終息を願っている。イチゴや農業にも関係してくるため、観光業が豊かになってほしい」と語った。

(2021年1月16日付紙面より)

まりひめを奉納し記念撮影=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年01月16日
42 コロナ禍拡大の影響及ぶ
 観光関係2施設休業発表  (串本町 )

 東京など1都3県に続き13日は大阪や愛知など7府県にも発令された緊急事態宣言。新型コロナウイルス感染症拡大の影響は串本町域へも強く及び始め、14日現在で観光関係2施設が休業を発表する状況となっている。

 本州最南端のランドマーク・ドライブイン「潮岬観光タワー」を運営する熊野観光開発株式会社は14日付で、翌15日以降当面の間臨時休業とすることを発表。最近の新型コロナウイルスの情勢を鑑みての判断で、展望機能を有する同タワーと付帯する売店およびレストラン、無料休憩所「エルトゥールル館」の全体を休業の対象としている。

 再開時期は決まり次第公式ホームページで知らせるとしていて、同社ドライブイン事業部は近畿・東海圏の緊急事態宣言や近隣の感染拡大の状況を見てその判断をするとして理解を求めている。

 今回は那智山観光センター(那智の滝前売店含む)と瀞峡めぐりの里熊野川も臨時休業の対象。道の駅くしもと橋杭岩は引き続き午前9時~午後5時に営業する。

 元日の初日の出観望をピークとし、以降急減衰している町域の観光動態。今年最初の連休に潮岬望楼の芝キャンプ場の有料期間対応があったが、寒波とコロナ禍で期間中の利用者数が延べ55人(泊)にとどまるなど、その一端をうかがわせたところでもある。

 観光客の宿泊拠点の一つ、大江戸温泉物語南紀串本も13日付で、新型コロナウイルスの感染拡大を背景にし19日(火)から国の緊急事態宣言の期限とされている2月7日(日)まで一時休館する旨を公式ホームページで発表。南紀串本観光協会によると14日現在で休業を発表しているのは1施設だけだが、減衰はどの施設も直面する状況で波及が懸念されるところとなっている。

 役場産業課によると、町営の4施設(トルコ記念館、樫野埼灯台旧官舎、日米修交記念館、潮風の休憩所)は14日現在で休館の考えはなし。南紀熊野ジオパークセンターも同様だが、停留所としている施設の二つが休業へ入る影響を受ける観光周遊バス「まぐトル号」の運行は継続しているものの当面は厳しい乗車状況になると不安視している。

(2021年1月16日付紙面より)

15日から当面の間の臨時休業を始めたドライブイン「潮岬観光タワー」=14日、串本町潮岬
2021年01月16日
43 地域防災のために尽力  消防関係者を表彰  (那智勝浦町消防本部 )
2021年01月16日
44 正しい知識でルール守る  宇久井中で薬物乱用防止教室  (那智勝浦町 )
2021年01月16日
45 鯨と人の歴史に触れて  「くじらのはなし」熊野速玉大社で授与  
2021年01月16日
46 青空高くビニールだこ  天満保が木戸浦グラウンドで  (那智勝浦町 )
2021年01月16日
47 幻想的な冬の贈り物守る  シモバシラを次の世代へ  (那智勝浦町 )
2021年01月16日
48 児童の学び合う姿を紹介  教職員招き公開校内研修会  (井田小 )
2021年01月16日
49 徹底した感染防止対策を  高い水準で新規感染者発生  (三重県 )
2021年01月16日
50 特殊詐欺被害の8割が高齢者  高齢者見守り隊が啓発活動  (紀宝町 )
2021年01月16日
51 笑顔であふれる一年に  今年も高齢者の誕生日祝い  (はっぴぃ・すまいる )
2021年01月16日
52 市長が市民にメッセージ  感染症対策室再設置など  (新宮市 )
2021年01月16日
53 お悔やみ情報
  
2021年01月14日
54 授業開始に向け教職員研修
 GIGAスクール構想  (新宮・東牟婁 )

 黒板と教科書、ノート、鉛筆。そんな子どもたちの学習風景が大きく変ろうとしている。新型コロナウイルス感染拡大が追い風となる形で政府が推進する「GIGAスクール構想」では、義務教育段階の児童生徒に1人1台の学習用パソコン(PC)端末と高速大容量ネットワーク環境(校内LAN)を整備し、個人に最適化された教育環境の実現を目指す。

 新宮・東牟婁地方の各自治体や教育現場でも本年度、タブレットPC導入や校内LAN整備工事、教職員研修、オンライン授業研究などが進んでいる。早ければ年度内にも、児童生徒が学習用端末に触れる授業が開始される。

 太地町立太地中学校では12日、「1人1台パソコンの導入に係る操作研修」が行われた。町内小中学校の教職員25人が参加し、実際にタブレットPCを使いながら操作方法を学んだ。

 講師の赤井俊哉さんは、共有ドライブに保存した作文の添削やコメント、協働編集によるスライド作りの手順などを教えた。教職員からは「使いこなすにはもっと実践が必要だが、端末の立ち上がりも早く、授業で使えそうな便利な機能もたくさんあった。特にグループでのスライド作りは操作も簡単で、資料作りと発表が一つの端末でできる」との声があった。

 新型コロナ第3波により首都圏1都3県に緊急事態宣言が発出され、関西や東海など7府県の追加も見込まれる中、遠隔授業の環境整備を含む情報通信技術(ICT)活用は喫緊の課題だ。それに加え、山間部のへき地学校や複式学級を多く抱える当地方では、ICTが子どもたちの学習を支え、人々との交流の輪を広げる手段となる可能性を秘めている。今後の各自治体の取り組みに注視が必要だ。

(2021年1月14日付紙面より)

学習用端末の使用方法を学ぶ教職員=12日、太地町立太地中学校
2021年01月14日
55 新年の事業に意欲
 三役が市長ら表敬  (新宮青年会議所 )

 一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC)の梅村英義理事長、和田祐幸副理事長、竹内知恵利専務理事の三役は12日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長と速水盛康教育長を表敬訪問した。新年のスタートに当たっての意欲を伝えるとともに事業への協力などを呼び掛け、新年のあいさつとした。

 「温故知新~変化のとき~」をテーマに掲げる今年の新宮JC。梅村理事長は「去年は新型コロナウイルスの影響でほとんど事業ができなかった。今年は『コロナだからできない』のではなく『コロナでもできる』ように事業を模索していきたい」と、会員拡大に向けた取り組みや青少年育成事業、新宮JC杯中学新人サッカー大会の開催などへの意欲を示した。行政や学校ができない役割を担っていきたいと抱負を語り「自分たちだけでできないことも多いと思う。そのときは行政とタッグを組ませていただければ」と協力を求めた。

 新宮JC第32代理事長を務めた経緯のある田岡市長は「地域と学校の関係が希薄となる中、JC会員が小中学校を訪問し自分の仕事について講話した事業は楽しかった」などと当時を振り返り会員らにアドバイス。

 また、新宮JCで7年間取り組んだこと、理事長を務めた経験は自身の人生のターニングポイントだったと語り「一生懸命頑張るということは多くを学べるということ。仕事と活動の両立は大変だと思うが頑張りは自分の成長につながる。(JCの活動は)短い期間だが一生のうちでも貴重な時間になると思う」と激励した。

(2021年1月14日付紙面より)

新宮JCの竹内知恵利専務理事(左)、梅村英義理事長(右から2人目)、和田祐幸副理事長(右)が田岡実千年市長を表敬訪問=12日、新宮市役所
2021年01月14日
56 来年こそ活気ある祭りに
 塩竃神社で「脊美祭り」神事斎行  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竃(しおがま)神社(井谷正守宮司)で10日、伝統の「脊美(せみ)祭り」が営まれた。祭り関係者約10人が参列し、商売繁盛や船の安全などを願った。

 脊美まつり保存会(会長=並川廣・浦神西区長)が祭りや歴史を継承しており、古来捕鯨の歴史を持つ同区でセミクジラを模したわら製の「脊美」を縁起物として用いる祭り。過去には成人の儀式として行われていたとされている。長年、捕鯨文化を継承していることから2016(平成28)年に日本遺産「鯨とともに生きる」に認定された。

 例年は井谷宮司が「鬼」と書かれた的を矢で射抜くと同時に、3人の脊美子が取り付けられた脊美を一斉につかみ取って西区区民会館まで全力で駆け抜ける儀式や東区の勇義社(鈴木伸社長)による勇壮な獅子舞奉納、脊美音頭などが披露され、にぎわいを見せているが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から大幅に規模を縮小し神事のみの斎行となった。

 厳かな雰囲気の中、井谷宮司が神事を執り行い、祝詞を奏上。参列者が順番に玉串をささげていき、一日も早いコロナウイルスの終息を祈念した。脊美祭り前には豊漁などを祈願する弁天祭りも行われた。

 並川区長は「昨年秋の例大祭に続き、獅子舞などができずつらくて寂しい。終息を願い、平常通りの行事ができることを祈っています」。神事を終えた井谷宮司は規模縮小について残念の一言と述べ「脊美祭りは地域の伝統ある特別の祭り。若い人たちも継承しようと頑張ってくれています。来年こそは活気ある通常の祭りができれば」と話していた。

(2021年1月14日付紙面より)

さまざまな思いを祈願し神事を執り行う井谷正守宮司=10日、那智勝浦町浦神の塩竃神社
祭り関係者が玉串をささげた
2021年01月14日
57 全患者対象に機器貸し出しも
 オンライン面会環境整う  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院がこのほど全病室にWi―Fi(ワイファイ)環境を整え、今月4日から全患者を対象にオンライン面会のための通信機器貸し出しも始めた。

 入院患者にとって面会に訪れる家族の存在は加療の励みとなるところ。他方、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う面会制限は少なからずその機会を奪っている。この状況下でどうすれば入院患者が相応の励みを得られるかを考えた竹村司病院事業管理者は、オンライン面会の手法を導入できないかを昨夏に着想。以降同病院を挙げて実現を目指してきた。

 院内は旧来、1階待合室と3、4階のデイルーム限定でWi―Fi環境があり、持ち込みの通信機器で独自にオンライン面会をする患者もいた。しかし病室から動けない患者や通信機器の操作が苦手な患者、通信機器を持っていない患者にとっては縁遠い利便。そこで通信機器が患者に与える影響を確かめた上で▽Wi―Fi環境を全病室へ拡大▽貸し出し用通信機器(タブレット)を確保▽医療スタッフによる通信支援―の3項目を県の新型コロナウイルス関係補助金を活用して整え、全患者が家族とオンライン面会できる状況を形にした。

 同病院が貸し出す通信機器の利用対象は患者の家族で、オンライン面会できるのは祝日を除く月~金曜日の午後2時~4時。▽面会時間は最大5分▽1週間につき1回まで―といった条件をつけ、数に限りがある通信機器を多くの患者で活用できる状況を目指している。

 LINE(ライン)通話を使った面会となるため、家族側の通信機器にも相応の設定が必要。患者側の通話にはスタッフが対応する(病院側から家族側へ通話を発信する)ため利用は事前予約制とし、前述した曜日時間帯中に同病院(初回のみ電話0735・62・7111、2回目以降はLINEトークを使用)へ希望する日時の前日までに家族側から申し出てほしいという。以降は担当するスタッフとの調整となる。

 同病院は今月7日に新宮保健所管内で陽性患者が出たという発表を受け、翌8日から患者の付き添い人と病院が来院を求めた人以外は面会禁止とする対応を取っている。名田倍也事務長は「今は患者と直接面会できないが、代わりにオンライン面会で入院する家族を支えてほしい」とし、それが可能となったことの周知と活用の促進に努めている。問い合わせは同病院まで。

(2021年1月14日付紙面より)

入院患者にオンライン面会可能となったことを伝えるスタッフ=12日、くしもと町立病院
2021年01月14日
58 スポーツウエルネス吹矢大会
 那智勝浦町体育協会  
2021年01月14日
59 礼儀礼節の大切さ知って
 軟式野球体験練習会  (新宮黒潮ベースボールクラブ )
2021年01月14日
60 チーム一体で力を合わす
 ジュニア駅伝チームが本番に向け練習  (那智勝浦町 )
2021年01月14日
61 販売終了まで1カ月切る  新宮市プレミアム付共通商品券  
2021年01月14日
62 地域の防災活動に尽力  消防関係者表彰  (新宮市消防本部 )
2021年01月14日
63 区民の安全と健康願い  青彦神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )
2021年01月14日
64 規模縮小し神事のみ斎行  市野々王子神社例大祭  (那智勝浦町 )
2021年01月14日
65 小雨降る中参拝集める  峯の薬師堂で厨子開帳  (古座川町 )
2021年01月14日
66 初動や連携の練度を高める  代替指揮所で災害警備訓練  (串本警察署 )
2021年01月14日
67 手作りたこを大空に  元気いっぱい走り回る  (鵜殿保育所 )
2021年01月14日
68 新年会で笑顔あふれる  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2021年01月14日
69 初入賞目指して練習に励む  美し国三重市町対抗駅伝  (紀宝町チーム )
2021年01月14日
70 お悔やみ情報
  
2021年01月13日
71 厄災払い、元気与えたい
 那智湾の夜空に大輪咲く  (那智勝浦町 )

 イベント企画などを行う田辺市の有志団体「Recvation(レクベーション)」(盛永大樹代表)が古座川町の一般社団法人樹木医甚兵衛や新宮市のTONGA(トンガ)から協賛金の協力を得て10日、那智勝浦町の那智湾でサプライズ花火を打ち上げた。厄災払いの意味も込められた3分間の花火は夜空に大輪を咲かせ、ブルービーチ那智に訪れた人々の目を楽しませた。

 同団体によると、新型コロナウイルスの影響で各種イベントが中止となる現状を受け「地域住民や子どもたちに元気と笑顔を与えたい」という思いで実施。昨年末には串本町でも花火が打ち上げられた。

 紀南学園の児童らが招待されたほか、会員制交流サイト(SNS)などで花火を知った人々がビーチに集まった。

 友人から花火の情報を得たという串本町在住の30代男性は「寒かったけど元気が出た。すごくきれいだった」と笑顔で話していた。

 次回は大阪方面での開催を予定しているという盛永代表は「協賛に手を挙げてくれる仲間がいてくれたおかげで無事終えることができた。コロナの終息を願っているがすぐには難しいと思う。皆さまの元気のためにもコロナの今だからこそ、諦めずに活動を続けていきたい」と語った。

(2021年1月13日付紙面より)

地域の元気のため夜空に大輪が咲いた=10日夜、那智勝浦町のブルービーチ那智
別角度からの花火
2021年01月13日
72 「開催して良かった」
 イルミネーション撤収作業  (「光の祭典in紀宝」 )

 光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)は9日、紀宝町大里のふるさと資料館前でイルミネーションの撤収作業を行った。

 町ににぎわいを創出しようと、毎年12月1日から1月5日まで点灯。期間中は、例年2万5000人ほどが訪れる「冬の風物詩」として定着している。

 今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、密になりやすいドームや迷路、光のトンネルを取りやめたが、クリスマスコーナーなどを新たに設置。期間中、かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。

 撤収作業には実行委員とボランティア約30人が参加。設置したツリーや電飾などを片付けた。

 西村会長は「当初、開催するか悩んだが、イルミネーションを見に来てくれる人も多く、実施して良かった。例年のイベント『キラフェス』はコロナ対策として中止となったが、今年は開催できるよう早期の終息を願っています」と話していた。

(2021年1月13日付紙面より)

撤収作業に取り組むボランティアら=9日、紀宝町大里のふるさと資料館前
2021年01月13日
73 110番の適正利用促す
 管内の2カ所で広報啓発  (串本警察署 )

 串本警察署(﨑口忠署長)が10日、管内2カ所で110番通報制度の適正利用を促す広報啓発に取り組んだ。

 同日が「110番の日」に当たることにちなんだ活動。この記念日は緊急の事件、事故のための110番通報制度がその他用途で支障を来さないよう適正な利用を国民に呼び掛ける期日として1985(昭和60)年、警察庁が制定し翌86(昭和61)年1月10日から回を重ねている。

 和歌山県警察本部管内における2020(令和2)年の110番通報件数は6万3133件(1日当たり約173件)で、内訳は有効5万1717件(81・9%)、非有効1万1416件(18・1%)。非有効の主な内容は▽無応答▽間違い▽いたずら―という。

 同署管内の同件数は759件(1日当たり約2件)で、内訳は有効553件、非有効206件。非有効が全体の27%を占め、16(平成28)年時の40%から改善は進んでいるものの依然として県警管内においては高い比率で年次推移している。

 この日は地域課員10人が2組に分かれ、道の駅すさみと同くしもと橋杭岩の2カ所で啓発を実施。同くしもと橋杭岩ではマスコットキャラクター「きしゅう君」も登場して往来する観光客や住民の興味を引き、課員が手分けしてウエットティッシュや啓発チラシを配り適正利用を呼び掛けた。

 非有効には問い合わせや警察への相談も含まれているそうで、同課は緊急でない用件については串本警察署(電話0735・62・0110)や警察相談窓口電話(073・432・0110または#9110)を利用してほしいとしている。

(2021年1月13日付紙面より)

啓発物資を配るなどして110番通報の適正利用を呼び掛け=10日、道の駅くしもと橋杭岩
2021年01月13日
74 商売繁盛やコロナ終息など願い
 熊野速玉大社で恵比寿祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿(えびす)神社で10日、恵比寿祭(恵比寿神社例大祭)が執り行われた。「熊野ゑびす講」3代目会長の星谷千学さん(94)や神職が参列し、新型コロナの終息などを祈願した。

 例年では商売繁盛や家内安全などを願い、前日夜の宵宮から縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める多くの人々でにぎわいを見せる同大社の「十日えびす」。

 今年は、新型コロナウイルスの感染状況に伴い宵宮やぜんざいの振る舞い、餅まきなどが中止となる中、神事のみを斎行。えびす様の御利益にあやかろうと、縁起物を手にした地域住民らが続いて参拝した。

 神事を終え、星谷さんは「消毒など、コロナ対策を工夫しての祭りの準備をしていたが、感染状況を鑑み、取り止めざるを得ない状況となった」と祭りに対する思いを語り「地域の経済を豊かにするといった目的で先輩方が先導してきた祭り。神事はきっちりと執り行わなければならない。えびす様が応援してくれていることが頑張ろうという気持ちのもとになる。これからも信仰を厚くしていきたい」。

 上野宮司は「コロナ感染拡大や寒波など、厳しい時期だからこそ大きな御利益を頂けると思っている。コロナが終息し、来年こそは盛大に祭りを斎行することができると信じています」と話していた。

(2021年1月13日付紙面より)

地域の発展やコロナ終息を祈願し、星谷千学さんが玉串をささげた=10日、熊野速玉大社境内の熊野恵比寿神社
熊野速玉大社の上野顯宮司
2021年01月13日
75 定置網に入ったミンククジラ  追い出し困難で捕獲  (太地町 )
2021年01月13日
76 110番の適正利用呼び掛け  署員らが広報啓発  (新宮警察署 )
2021年01月13日
77 熊野地方でも雪景色  路面状況などに注意を  
2021年01月13日
78 コロナでもできる事業を  新宮JCが年頭祈願  (熊野速玉大社 )
2021年01月13日
79 感染拡大地域への往来自粛を  新型コロナ対応タイムライン  (紀宝町 )
2021年01月13日
80 道の駅を盛り上げたい  彦太郎さんがライブ  (ウミガメ公園 )
2021年01月13日
81 地区の安泰を祈り  梶鼻王子権現で例大祭  (紀宝町 )
2021年01月13日
82 コロナで出初め式式典中止  団員表彰は後日伝達検討中  (串本町・古座川町 )
2021年01月13日
83 コロナと寒波で利用ごく少数  望楼の芝キャンプ場有料期間  (串本町 )
2021年01月13日
84 お悔やみ情報
  
2021年01月10日
85 老朽化に伴い工事進む
 熊野速玉大社の「熊野神宝館」  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の「熊野神宝館」で、屋根のふき替えと下地の修繕工事が進んでいる。工事に伴い、同館は昨年10月から休館しており、3月末の工事完了を予定している(工事延期の可能性あり)。

 このたびの工事は老朽化に伴うもので、同大社は第1弾として屋根および下地、天井の修繕に着手した。

 同大社が発行する「国宝古神宝類」によると、1950(昭和25)年の文化財保護法施行以降、彩絵(さいえ)檜扇(ひおうぎ)5握をはじめとする多数の古神宝670(内容品、付属品を計上すると1204)点が55(昭和30)年に新国宝として指定を受けた。

 同館はそれを記念し57(昭和32)年に新築工事に着工したもので、敷地面積373平方㍍、鉄筋コンクリート造り彩色仕上げ、瓦ぶき屋根の建物は同年12月31日に竣工(しゅんこう)した。以来、60年以上にわたり国宝神宝類の一部、金銅装神輿(みこし)、朱塗り神幸船(しんこうせん)、糸巻太刀など、数々の重要文化財や県・市の指定文化財および古文書などを保存・展示してきた。

 同書によると、神宝(神の調度として皇室から献納された宝物)の全国的に現存する遺品は極めて数が少なく、わずかに熱田神宮、春日大社、嚴島神社、鶴岡八幡宮と同大社(阿須賀神社含む)とに限られており、また、同大社古神宝の調進年代など、各社殿別に品目を記した「熊野新宮御神宝目録」の写しが佐藤春夫の父・豊太郎によって21(大正10)年に奉納されている。

(2021年1月10日付紙面より)

今年3月末の完了目指して工事が進む「熊野神宝館」=6日、熊野速玉大社
2021年01月10日
86 「幸多き一年に」
 天御中主神社で例大祭など  (新宮市 )

 新宮市佐野の天御中主(あめのみなかぬし)神社(髙橋正樹宮司)で9日、例大祭と厄除(よ)け祈願祭、寿祭が営まれた。今年厄年に当たる人などが参列し、今年一年の無事や新型コロナウイルスの終息を祈った。

 例大祭では、髙橋宮司の祝詞奏上に続き、同神社氏子会の石垣倍生総代長、当家(とうや)当主の北道篤志さん、前田道春佐野区長らが玉串を供えた。新型コロナ感染防止の観点から、毎年大勢の地域住民でにぎわう餅まきは中止となった。

 同神社の例大祭は佐野区の上地、中地、下地、永田の4地区の持ち回りでしめ縄付け、餅作りなどの準備をする当家を務めている。今年は中地地区が当家を務めた。

 神事後、北道さんは「当主を務めることができて光栄。今年は新型コロナが収まり、皆さまにとって幸多い年となるようお祈りします」とあいさつ。

 石垣総代長は「皆さまのご健勝やご活躍、郷土繁栄、新型コロナの終息などを祈願しました」と話していた。

(2021年1月10日付紙面より)

一年の無事などを祈り玉串を供えた=9日、新宮市佐野の天御中主神社
2021年01月10日
87 今年一年の平穏など祈願
 初薬師の法要営む  (紀宝町 )

 新年最初の薬師の縁日に当たる8日、薬師如来をまつる各寺院で初薬師の法要が営まれた。紀宝町では鵜殿の醫王山(いおうざん)東正寺や、平尾井の平尾井薬師堂でも祭典が執り行われた。

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■東正寺



 紀宝町鵜殿の醫王山東正寺(片野晴友住職)では、本尊の薬師瑠璃光如来を開帳し、初薬師大般若会(だいはんにゃえ)を営んだ。寺の役員らが訪れ、家内安全、心願成就、疫病退散、新型コロナウイルス感染症の早期終息などを祈願した。

 普同三拝、心経読誦(どくじゅ)に続き、600巻の大般若経典を左右に波打たせながら一気に読む転読が行われ、参拝者らが順に焼香した。

 片野住職による法話では「続けることは根気がいるが、やるべきことを真面目に行えば、人は輝いてくる。まねを続ければ、やがてそれが本物になる」と話し、「普通の生活を送れることに感謝し、一日一日を大切にしてほしい。今日やるべきことはやって、明日目覚めなくても悔いが残らないよう努めて」と語りかけていた。

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■平尾井薬師堂



 平尾井薬師堂では毎年1月8日に営まれている「冬の大祭」が執り行われた。円通寺の山田耕治住職が読経し、一年の平穏、五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全などを祈願した。

 今年は新型コロナウイルス対策として、密にならないよう参列者を制限した。また、「薬師の庭」と呼ばれる境内で行っている餅ほりも中止とし、餅俵のみを供えた。

 参拝者は石段を登った先にあるお堂で鐘を突き、薬師堂に手を合わせた。参列した老人クラブ「平和クラブ」の林杜谷会長)は「新型コロナウイルスの終息と今年一年の平穏を願いました」と話していた。

 白河法皇が熊野三山に御幸した際、逢野細谷(相野谷)の地に薬師堂の建立を勅願し許されたのが熊野三仏平尾井薬師だという。

 薬師堂上の巨岩には、仏足跡と呼ばれる足跡の形が彫られ、高貴な方の参詣の証しとして刻まれたものといわれている。

(2021年1月10日付紙面より)

大般若経典を転読=8日、紀宝町の東正寺
平穏、豊作など願い冬の大祭を営む=同日、紀宝町の平尾井薬師堂
2021年01月10日
88 絵本で新年初笑い
 井関保育所に「よむよむ」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立井関保育所(桝本千惠美所長)で6日、絵本の会「よむよむ」による読み聞かせがあった。全園児15人が正月にちなんだ絵本に笑顔を見せ、楽しい時間を過ごした。

 町立図書館や保育所などで20年以上活動を続ける同会には町内在住の6人が所属しており、この日は中村起代子さんと伊藤松枝さんが来所した。

 園児は2グループに分かれて読み聞かせに耳を傾けた。大型絵本「おめんです」では、面の下に誰がいるのか予想し、面白おかしい回答に初笑い。おせち料理や年賀状、たこ揚げ、福笑いなどの正月の過ごし方を描いた「あけましておめでとう」や餅が大好きなお殿様が登場する「おもちぶとん」の世界に引き込まれていた。

 読み聞かせの後は、「たこのうた」と「カレンダーマーチ」を歌ってお礼をした。1月中は、保育所で羽子板やたこ揚げ、かるた、こま回しなどの正月遊びをする予定だという。

(2021年1月10日付紙面より)

「これはまる」を読み聞かせ=6日、那智勝浦町立井関保育所
2021年01月10日
89 市民の皆さまへお願い  田岡市長がメッセージ  (新宮市 )
2021年01月10日
90 ダウンロード数2300万件突破  接触確認アプリ「COCOA」  (厚生労働省 )
2021年01月10日
91 誰もがなる可能性のある病  那智中学校で認知症講座  (那智勝浦町 )
2021年01月10日
92 「浮島の森」の池も凍る  新宮市  
2021年01月10日
93 歯科口腔外科の診療を変更  職員不足で通常体制困難に  (紀南病院 )
2021年01月10日
94 自身と大切な人の命守るため  西田町長がメッセージ  (紀宝町 )
2021年01月10日
95 これで君も指文字マスター  やさしい初級手話教室  (紀宝町 )
2021年01月10日
96 お悔やみ情報