職員が民間から技術学ぶ (太地町 )
株式会社POS(堀哲也代表取締役)が太地町役場の若手職員4人を対象に実施してきたドローンの操作訓練が25日、最終日を迎えた。職員は同町森浦にある旧グリーンピア南紀などで、操作技術などの確認や総仕上げを行った。
同町では今年、防災や観光などの場面で活用するためにドローンを1機購入した。同機体には夜間操作を可能とするライトや災害時などに呼び掛けなどが行えるスピーカも設置できるほか、サーモカメラを内蔵。
総務課、産業建設課、住民福祉課、太地町立くじらの博物館の20代から30代までの若手職員4人を選出し各課の業務に生かすべく、同社にトレーニングを依頼した。
職員の訓練は今年11月から開始し、週1回のペースで実施。▽機体自体が自動的に角度や位置を修正し安定した状態が保てるGPS機能を使用したまま操作▽GPS機能を使用し、地面に設置したコーンをコースと仮定し、前後や左右、円を描く操作を身に付ける▽不意にGPS機能が働かなくなったことを想定し、機能を使わず、自力で角度などを補正し操作する―などの訓練に取り組んできたという。
総務課副主査の野瀬智章さん(29)は「防災関連では人が行くには危険な場所での使用や、災害時に町民の方々へのお知らせや指示にも使用できると思う。各課、それぞれの使い道があるため、ドローンを活用していきたい」と語った。
堀さんは「自治体が主体となってドローンの購入や職員の操作訓練を実施しているのは和歌山県内でも少ないはず。防災・防犯がメインの用途になると思うが、空撮による観光面でのPRなどにも使用していただけたら」と語った。
その後、職員らは整備が進む駅舎防災複合施設(JR太地駅)に向かい、実際に対象物を前にしての操作にも取り組んだ。
(2020年12月27日付紙面より)
県立と串本町の両図書館へ
串本町出身の水墨画家・東野光生(とうの・こうせい)さんの画集「東野光生 水墨画集成」〈全2巻〉が24日、県立図書館(兒玉佳世子館長)と同町図書館(池田三明館長)へそれぞれ寄贈された。
東野さんは1946年、田原生まれ。84年に小説「浅黄の帽子」で文壇デビュー後、水墨画家としての才覚も発揮し94年に初の水墨画集「涅槃(ねはん) 東野光生 寺院水墨画の世界」を発行。神奈川県横浜市に居を構え、水墨画家兼作家として現役を貫いている。
本紙関係では90年に串本うしおコーラスグループ団歌を作詞、2004年に小説「補陀落幻影」を発行し世界遺産登録記念行事の一環で講師登壇、那智山青岸渡寺へ11年に水墨画「補陀落渡海出帆図」「補陀落渡海船中読経図」、12年に同「襖絵(ふすまえ)『歳月』」などの作品を寄進など、ふるさと熊野へも複数の作品や接点を宿している。
両館への画集寄贈は08年の画集「世界遺産・仁和寺 高松宮記念書院 新作襖絵 四季曼荼羅」に続いて2回目。今回の「東野光生 水墨画集成」は上巻「悠久」と下巻「瞬刻」の2巻があり、水墨画家であり作家でもある自身の集大成を示す内容に仕上がっている。発行元は芸術新聞社で各巻8000円(税抜き)。
この日は東野さんから代理寄贈を引き受けた知人・西野政和さんが同町図書館を訪問し、池田館長と来館中の兒玉館長に上・下巻各1冊をそれぞれ贈呈。池田館長は「勇名をはせる地元の先輩として多くの人に知ってもらう機会にしたい」、兒玉館長は同行する県立紀南図書館(=県立図書館分館)の鈴木浩館長と共に「県民の財産としてお預かりし、本館や分館で閲覧できる状況を目指す」と応えて受け取った。
同町図書館は即日で蔵書登録を完了し、26日現在で郷土資料の扱いで閲覧できる状況とした。県立図書館は寄贈を機に追加購入を進めて永久保存用と閲覧用をそろえ、1カ月以内をめどにして県民が閲覧できる状況を整えるとしている。
(2020年12月27日付紙面より)
熊野那智大社で終息など祈願 (那智勝浦町 )
那智勝浦観光機構(NACKT)は25日、那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で「幸先詣(さいさきもうで)」を行った。理事長の堀順一郎町長、理事の南紀くろしお商工会の森川起安会長、村井弘和事務局長、堀千寿子さんが参列し、新型コロナウイルスの終息などを祈願し一足早い参拝を済ませた。
幸先詣とはコロナ禍の中、年始に集中する参拝や縁起物の授与を前倒して行うもので、分散型参拝と同様に各地の神社で実施されている。
観光機構では、コロナ感染拡大防止の観点から、密を避けるために初詣をこの日に前倒するに至った。神職によると、同大社での幸先詣は初だという。神事では祝詞を奏上後に巫女が那智の滝舞を奉納。参列者を代表して堀町長が玉串をささげ、金幣の儀が行われた。
男成宮司は「コロナの影響で皆さまもご苦労されていると思う。来年には事態が収まり、干支(えと)の丑(うし)のように牛歩のごとく一歩ずつ歩みを進められる年になってほしい。観光機構の発展と町の観光振興を祈っております」と語った。
堀町長は感染防止対策として分散型参拝を呼び掛けるとともに「コロナの終息や、罹患者の早期の回復や亡くなられた方々の冥福をお祈りした。そしてより明るい那智勝浦町にしていくことを宣言しました」と抱負を述べた。
(2020年12月27日付紙面より)
吹奏楽部がランチタイムコンサート (新宮高校 )
新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問・山本紗椰部長、部員18人)は25日、同校中庭でクリスマス・校内ランチタイムコンサートを開いた。部員たちは全3曲を披露し、生徒や教職員を楽しませた。
昼休憩時にすてきな時間を過ごしてもらおうと年に数回実施している。当初は24日を予定していたが、雨天のためこの日に延期された。終業式後に行われたコンサートで部員たちは「髭男(ひげだん)メドレー」「恋人たちのクリスマス」を演奏。芝の上で弁当を食べながら耳を傾けたり、渡り廊下や窓から顔を出して聞き入る生徒たちの姿が見られた。アンコールでは「ウォーク・ザ・ダイナソー」を披露。手拍子で盛り上がる一幕もあり、にぎやかなひとときを過ごした。
演奏を聴いた中村華奈子さん(2年)は「毎回楽しみにしています。寒かったけど、今回も吹奏楽部のすてきな音楽を聴くことができて良かった」。
山本部長は「終業式後にコンサートを鑑賞してくれてありがたく思います。拍手や手拍子など、みんなが盛り上がってくれたので、私たちも楽しかった。これからも、みんなに喜んでもらえるような演奏ができるよう、練習に励んでいきます」と話していた。
(2020年12月27日付紙面より)
和歌山県内でフリーペーパーやウェブメディア「ロカルわかやま」などの事業を展開する株式会社和歌山リビング新聞社は22日、新宮市で日帰りモニターツアー「世界遺産新宮三社巡り&熊野古道を徹底ウオーク」を開催した。参加者らは神倉神社や熊野速玉大社、阿須賀神社などを巡り、各自の会員制交流サイト(SNS)に画像を投稿するなどしてまちの魅力を発信した。
新型コロナ禍でも持続可能な交流型観光(サステナブルツーリズム)を推進することを目的に、同社では環境省「国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受け、熊野地域において新たな自然体験型観光の整備に取り組んでいる。
モニターツアーは、インフルエンサー(SNS情報発信者)を対象に同市、那智勝浦町、古座川町、串本町、すさみ町の5市町で企画。ツアーを通して参加者が情報発信することによる当地方の幅広い魅力拡散を狙いとしている。ツアー参加費は同事業から全額が補助されている。
この日のツアーでは県内外から6人が参加。ナビゲートを市登録ガイドの福田美紀さんが担った。
JR新宮駅に集合した参加者らは自己紹介を済ませ徒歩で神倉神社へ。赤嶋惠子さん扮(ふん)する熊野比丘尼(びくに)の曼荼羅(まんだら)絵解きでまちの歴史などを学び、石段を上り参拝した。
その後、参加者らは熊野速玉大社で正式参拝。めはりずしの昼食に舌鼓を打ち、熊野古道・高野坂を歩くなどしてまちの歴史と自然を体験する機会とした。
海南市から参加した大北美年さんは「熊野はあこがれの場所。ただ観光するだけじゃなく、こうして説明していただけるととても勉強になる」と笑顔。
絵解きに関して「時代を超えて物語が意識されていてすごいと思う。一度途絶えたものが今でも継承されていることが素晴らしいと思います」と話していた。
同社は、「ロカルわかやま」の熊野エリア版サイト「ロカルくまの」(https://rokaru-kumano.jp)をこのほどオープン。当地方のレジャーや地域情報などを発信している。
(2020年12月24日付紙面より)
三輪崎地区サロンに30人 (新宮市 )
新宮市の三輪崎地区福祉委員会は22日、三輪崎会館でサロンを開いた。約30人が参加し、新型コロナウイルス感染症予防DVDを鑑賞したほか、椅子を使った簡単な体操で体をほぐすなど交流を深めた。
新型コロナの情勢を鑑み、集まることが困難な中において「せめて顔を合わす機会に」と開かれたこの日のサロン。開催に当たり、上廣正幸委員長はコロナの世界的流行や英国のコロナ変種などに触れ「この機会に皆さんと一緒にコロナについておさらいができたら」とあいさつした。
DVDは新宮保健所が10月現在の情報を基に制作したもの。同保健所の池田和功所長が県内の状況やコロナの症状、予防方法などを紹介する内容となっている。
映像内で池田所長は「第1波では男女とも50代が中心だったが第2波では20代の若者が中心となっている」「第2波では味覚・嗅覚異常を訴える人が多い。感染者の年代が低いこともあり、第1波より肺炎を併発する人が少ない」などと説明。退院基準が短くなったことから、入院期間の平均日数が19日から8日へと少なくなったことなどにも触れた。
感染経路に「飛沫(ひまつ)感染(+エアロゾル)」と「接触感染」を挙げ、3密を避けることや換気、マスクの着用、手指・環境消毒などが重要な対策とした。
また、手洗いを丁寧に行うことで十分にウイルスを除去できると述べ、石けんやハンドソープを使った丁寧な手洗いの実践を呼び掛けた。
(2020年12月24日付紙面より)
台北市内湖高級中學と交流 (新宮高 )
新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長、生徒547人)のESS部(水谷菜乃部長、部員6人)は22日、台湾の台北市立内湖(ネイフー)高級中學の英語のクラスと中継をつなぎ、オンライン交流会を開いた。生徒たちは互いに文化や学校生活についてプレゼンテーションし、質疑応答を通じて交流を深めた。
ESSは「English Speaking Society」の略で、楽しく英語を学ぶクラブ活動。これまでアメリカやマレーシアなどさまざまな国の留学生や観光客と交流している。オンラインの交流会は昨年のボツワナ共和国のセレメン小学校に続き2回目。
新宮高校の生徒たちは、日本の正月行事や、台湾では珍しい学校のクラブ活動、校内の新型コロナウイルス感染対策をスライドで解説した。
内湖高級中學の生徒は、限られたマスクを国民に均一に行き渡らせる政策を展開するオードリー・タン政務委員(デジタル担当)や台北市のナイトマーケットについて紹介。台湾でも人気沸騰中のアニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の好きなキャラクターについても語った。
質疑応答では「日本では正月にどのように過ごしますか」「台湾ではまだタピオカははやっていますか」などの質問があり、英語で回答していた。
苦手な英語を克服するためにESS部に入ったという水谷部長は「新型コロナウイルス感染拡大以降、海外の人々と交流するのは初めて。オンラインという環境や、互いの国の英語のなまりなど、難しいところもあったが、楽しかった」と語った。
来年1月には、同校の姉妹校である台湾國立彰化女子高級中學とオンライン交流会を開く予定だという。
(2020年12月24日付紙面より)
紀南病院組合議会で一般質問
紀南病院組合議会(議長・下田克彦熊野市議会議員)による12月定例会が22日、御浜町の同病院で開かれ、一般質問があった。紀宝町、熊野市、御浜町の3議員が執行部の見解をただした。
一般質問は前回の10月定例会に続いて2回目。紀宝町の榎本健治議員は、病院経営の収支と医師・看護師確保、医療機器導入について質問し、看護師確保に向けて県内看護学校との連携を求めた。
病院経営について管理者の大畑覚御浜町長は「赤字は新型コロナが大きく影響している」とし「国、県の補助金が見込まれているので対応できるのでは」との認識を示した。医師確保は三重大学医学部への陳情、医師バンクへの登録、情報収集などに務めており、夜勤のできる看護師確保が課題とした。
熊野市の森岡忠雄議員は新型コロナによる医療崩壊を危惧。院内感染リスク軽減のためのオンライン診療、ワクチンの円滑な接種体制を聞いた。
大畑管理者は「紀南病院では感染病床を4床有しており、医療崩壊が起きないよう院内感染対策を継続して取っている」と答弁。「高齢者が多い地域性、通信機器整備を考えると早期のオンライン診療導入は難しい」とし、ワクチン接種に関して「今後構成市町と情報共有したい」と述べた。
御浜町の﨑久保隆議員は新型コロナへの対応、人材確保、病院経営、患者の情報提供を取り上げた。新型コロナ対策として病院玄関への検温設備設置を求め、通院、入院患者、感染者への対策を聞いた。
「院内での感染防止対策を講じている」とした大畑管理者は「クラスター発生を防止することが最重要で、玄関でのマスク着用、手指消毒の徹底、診療科での体温測定でリスクを減らすことができる。入院患者はマニュアルに沿って対策を取っている」と答弁した。
加藤弘幸院長は「感染対策のアピールをする効果はあるが、今すぐ検温設備を導入する考えはない」と述べ、「感染者が出た場合に備え、感染対策チームが受け入れのための対策を取っている。当院が感染対策を怠ることはない」と強調した。
(2020年12月24日付紙面より)
45周年祝いオンライン交流会 (新宮市、サンタクルーズ市 )
新宮市姉妹都市親善協会とサンタクルーズ姉妹都市委員会は14日、新宮市とアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の姉妹都市提携45周年を記念し、オンライン交流会を開いた。交流会の様子はインターネット配信され、両市長が「今後も変わらぬ姉妹都市親善交流を推進する」と友好宣言をした。
両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。サ市は海と山々に囲まれた人口約6万5000人の都市で、気候・風土など新宮市と類似点が多いとされる。
この日の交流会には、新宮市から同親善協会の須崎恵美会長、岩澤卓副会長ら6人が、サ市からは姉妹都市委員会員ら14人が参加した。姉妹都市交流の歴史や歩み、人々の触れ合いなどをスライドショーで振り返ったほか、日本の新年の行事紹介もあった。
事前に録画された両市長による友好宣言では、田岡実千年市長、サ市のジャスティン・カミングス市長がぞれぞれ日本語と英語で「私たちにとって姉妹都市という関係は特別なもの。姉妹都市として交流することはお互いの文化・伝統を尊重し、相互理解を深めることにつながっている」と読み上げた。
両市は45周年を記念し、お互いに美術作品を共有。サ市からは地元アーティスト・ロンサリナスさんによるアート作品が、新宮市からは須崎会長揮毫(きごう)の掛け軸が贈られた。
なお、交流会の様子はインターネットで閲覧が可能(視聴先はQRコードを参照)。
(2020年12月15日付紙面より)
国際交流員が市長表敬 (新宮市 )
国際交流員(CIR)として新宮市が任用したオーストラリア出身のタング・ベリンダ・ニコルさん(24)が14日、市庁舎を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。ニコルさんの任期は令和5年8月1日まで。今後、市商工観光課や市観光協会で観光案内や翻訳・通訳、イベント企画、観光プロモーションなどの業務に従事する。
ニコルさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。プログラムに参加する青年は「JET青年」と呼ばれ、教育委員会や学校に配置される「外国語指導助手(ALT)」と国際交流担当部局などに配置される「国際交流員(CIR)」に分けられる。
市がCIRを任用するのは初めて。県内では現在、那智勝浦町や串本町、田辺市など5市町がCIRを配置している。
なお、ニコルさんの任期は先月28日からだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で東京のホテルに待機しており、12日に新宮入りを果たした。
この日はニコルさんの初出勤。日本のアイドルに興味を持って以来、日本について学びを深めるうちに伝統や文化に引かれ「日本の日常生活を体験してみたい」とCIRを志願。趣味はゲームと読書で、大学では主に日本語とマーケティングを学んだ。来日は短期留学・旅行含め4回目で、新宮市については「山に囲まれ、自然が多くて落ち着く。学校や地域住民との交流も深めていけたら」と笑顔で抱負を語った。
田岡市長は「母国オーストラリアだけでなく、多くの国に向けて新宮・熊野地方の魅力を発信して」と期待を寄せた。
(2020年12月15日付紙面より)
水族館でクリスマス企画 (串本海中公園 )
串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で13日、年末恒例のクリスマス企画が始まった。本年度はサンタの水槽掃除とクリスマス水槽の2種類を準備。初日は居合わせた来館者が一足早い雰囲気に興味を持ち、手にしたカメラで撮影するなどでにぎわった。
同館スタッフの創意工夫による企画。サンタの水槽掃除は館内Aゾーンで最も大きい「串本の海大水槽」の中に入りアクリル窓に付いたコケ類を材質が同じアクリル板でこすり落とす内容で、定期的にダイビングスタイルで取り組んでいるが、そこへサンタクロースの衣装を重ね着して作業に臨んでいる。初日は当番の吉田徹副館長がパフォーマンスに臨み、作業中でも子どもや家族連れなど来館者の注目を受けるたびにジェスチャーで応え、記念撮影に付き合う愛嬌(あいきょう)を振りまいた。
対の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は密の状態を招きやすいため、本年度は中止。水槽掃除はこの日と20日(日)、25日(金)の3日間、午前11時から1時間弱実施するという。
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クリスマス水槽は今回、若手スタッフの佐久間夢実さんが中心になって準備。ホワイトクリスマスをテーマにして構想を練り、サンゴの白い骨格で雪だるまや家、モミの木を組んでトピックス水槽へ飾り付け、色彩の鮮やかな小魚類など串本の海の生き物を入れて仕上げている。
生き物の内訳は▽デバスズメダイ▽キンギョハナダイ▽アカシマシラヒゲエビ▽ネッタイスズメダイ▽クロユリハゼ▽ソラスズメダイ▽ミツボシクロスズメダイ▽ホンソメワケベラ▽キイロサンゴハゼ▽シラヒゲウニ―の10種類(13日現在、状態により展示生物を変更する場合がある)。白い飾り物との対比で、色彩が一段と映える全体構成となっている。
10月から準備を進めてきたという佐久間さんは「色とりどりの生き物がモミの木を飾るイメージ。シラヒゲウニはウニの仲間の中では珍しく貝殻など海底の物を背負って身を隠す習性があり、それならと白いタカラガイの貝殻を入れてみた。プレゼントが詰まった袋を運ぶような姿を見せてくれたら」とこだわりの一端をコメント。クリスマス後に正月水槽の展示が控えているため、クリスマス水槽の展示期間は25日(金)までとなっている。
(2020年12月15日付紙面より)
天満分館行事に50人参加 (那智勝浦町 )
那智勝浦町公民館天満分館(田代雅伸分館長)は13日、同町のブルービーチ那智でウオークラリーを開催した。参加した約50人の住民は3密を避けた屋外でのウオークやゲームなどを楽しんだ。
同分館によると、昨年は那智高原などでハイキングを行い盛況だったという。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスク着用やアルコール消毒などの対策を取った上でのウオークラリーに至った。
ウオークラリーは1組3人までで、小学生の部や大人の部などに分け実施。各組が2分間隔でスタートし、五つのチェックポイントを順に回る。その際に「ジャンケン」「県名クイズ」「輪投げ」「脳トレゲーム」「ボーダーアミダ」を行い合計得点を競うというもの。
参加者は各ポイントで、豊富な種目に取り組んだ。参加者の女性は「外で歩くのは気持ちがいい。ゲームが楽しかった」と話していた。
この日、会場に訪れていた同町教育委員会の田中逸雄教育次長は「コロナ禍の中、外に出て皆さんが楽しめる機会を公民館事業として取り組んでいただき感謝しています」。
田代分館長は「最近は公民館活動があまり知られていない。今後も公民館活動を知っていただくことと、地域住民のつながりを図っていきたいと思う」と語った。
なお、参加者には参加賞が配られた。新型コロナ対策のため、表彰式を行わず、上位入賞やブービーなどの対象者には商品券が景品として手渡された。
(2020年12月15日付紙面より)
熊野川中で防災授業 (国交省 )
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所は11日、新宮市熊野川町日足の市立熊野川中学校(吉田元紀校長、生徒29人)で公開防災授業を実施した。「大雨が降ったときの身を守る行動を考えよう!」をテーマに、生徒たちが大雨に伴う水害時に取るべき行動などについて討議し、災害に対する認識を深めた。
防災授業は今年で4回目の取り組み。国内有数の台風常襲地である紀伊半島において、有事の際にどのようなタイミングでどのような行動を起こせばいいのかなどを考えるきっかけづくりとして実施している。
同事務所調査課の玉木秀幸・地域防災調整官らが、2011(平成23)年の紀伊半島大水害や18(平成30)年の西日本豪雨などの様子を写真や資料を用いて過去の災害を振り返った。
洪水浸水想定区域図や土砂災害警戒区域図、洪水ハザードマップなどの説明を行い▽在宅▽避難所▽ホテル▽青空▽縁故―のコロナ禍における避難方法を紹介。
4班に分かれた生徒らは避難ルート、タイムラインなどのワークシート記入や意見交換、情報共有を通じて、地域や自宅の水害・土砂災害の危険性や避難時の注意点、避難ルートの確認、避難の際に行う準備や行動について考える機会とした。
最後に、各ワークを通して確認した内容を班ごとに発表。「動きやすい服装で避難する」「状況を確認しながら周りの人を手伝う」「大切なものは2階に上げる」「ラジオやモバイルバッテリーを用意しておく」「普段から地域の人とコミュニケーションをとっておく」など、避難時の具体的行動について示した。
発表を終え、玉木地域防災調整官が「自分の家のリスクの確認は重要。今日のことを持ち帰って、家族の人に教えてあげて」と呼び掛けた。生徒会長の中前なごみさん(2年)が「防災のことをたくさん教えていただき勉強になった。今日のことを今後にも生かしていきたい」と玉木地域防災調整官らに感謝を述べた。
(2020年12月13日付紙面より)
教育研究会ICT部会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町教育研究会ICT部会は10日、町立太田小学校(上地巳奈子校長)、市野々小学校(中西健校長)、色川小学校(寺地琢也校長)、宇久井小学校(芝﨑勝善校長)の4校をつないでオンライン授業を実施した。
同部会は本年度、オンラインツールを活用した遠隔授業をテーマに研究を進めている。国が推進するGIGAスクール構想への対応や、1人学級を抱えるへき地の小規模校同士の交流など、さまざまな視点から児童にとってより良い授業の在り方を模索することが目的。
この日はオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を用い、宇久井小学校から平瀬公士教頭が国語科の授業を実施。遠隔で3校の5、6年生30人が、2、3人のグループに分かれて電子黒板やノートパソコンで授業を受けた。
児童は「虫」「虹」「地」などのヘビが元になっている漢字の成り立ちを学び、「蛸(たこ)」「蚯蚓(みみず)」といった難読漢字クイズで盛り上がった。他校の友人と一緒に授業を受けられることを喜ぶ姿も見られ、児童からは「クイズで頭をたくさん使った」「いろんな人と交流できてうれしい」との声があった。
教職員による研究協議では、「児童の感想は楽しかったという意見が多く、交流ツールとしては良い」という意見があった反面、「授業する側としては子どもたちの様子が把握しづらい」「ノートパソコンでは音量が小さく、外付けのスピーカーが必要。機材の接触不良で、電子黒板から音がでないトラブルもあった」といった課題も浮かび、今後の改善について議論が交わされた。
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■GIGAスクール構想
GIGAは「Global and Innovation Gateway for All」の略。義務教育を受ける児童・生徒に1人1台の学習者用タブレットと高速ネットワーク環境を整備することで、公正に個別最適化され、資質・能力を確実に育成できる教育ICT環境を実現する構想。
(2020年12月13日付紙面より)
校庭に巨大ピクセルアート登場 (木本高 )
創立100周年を迎える県立木本高校の校庭に9日、巨大なピクセルアートが登場した。この歴史と伝統を祝う事業の一環で、3年生188人による「100」の人文字とともにドローンによる記念写真撮影で祝った。
同校は1920年、県立木本中学校として開校し、55年には現在の木本高等学校に校名を変更した。記念のピクセルアート作りは昨年夏に企画され、同高校、熊野林星会、三重大学地域拠点サテライト、東紀州サテライトが制作に携わってきた。このアートは約9㍍×14・4㍍の大きさ。同高校学校林のヒノキの間伐材を利用した4・5㌢角の木片チップ6万4000枚を使って80枚のパネルに仕上げ、制作を担当した3年生がこれを並べることで完成させた。
図柄は100年の歴史を表現するため、開校当時の制服を着た男子生徒と現在の制服姿の女子生徒を並べ、後方には100年前から変わらぬ姿の獅子岩を描いている。図案は3年生で漫画研究部の松本奈々部長(17)が考案し、約1カ月かけて完成させた。これを節目とした新しい歴史の始まりには、「今の学校や地域の雰囲気を守り、変わらずにいってほしい」と願った。製材や乾燥を重ねて材料のチップを用意した熊野林星会の野地良成副会長(39)は「生徒たちと何かできないかと高校から相談があり、木育教育の一環として引き受けた。地元高校に少しでも恩返しできたかな」と述べた。
作業を終えた仲川聖華さん(17)は「100周年記念事業に参加できたことを誇りに思う」、同じく川上かおるさん(18)も「伝統ある素晴らしい学校と改めて感じた」と話した。撮影会は当初9月16日の予定だったが、天候の都合で延期されていた。パネルは、パーティションなど活用法を検討中という。
(2020年12月13日付紙面より)
移転準備のため26日に閉館 (鵜殿図書館 )
紀宝町立鵜殿図書館が移転準備のため、26日(土)をもって閉館し、28年の歴史に幕を下ろすことになった。来春には同町神内の旧保健センターに移転し、「図書館・子育て支援センター複合施設」として再開する。
鵜殿図書館は1992(平成4)年4月に建設され、施設の老朽化が進みバリアフリー対策も十分でないことや、小高い丘の中腹に位置し交通アクセス、駐車場が広くないなどの理由から移転が決まった。
26日まで町内在住、在勤者に限り1人20冊まで本を借りることができる。返却期限は来年4月1日までで、図書館玄関横のブックポストに返す。入館の際はマスクの着用と手指消毒を求めている。開館時間は午前9時30分から午後6時までで、休館日は月曜日。
移動図書館は来年1月まで予定通り実施する。日程は「広報きほう1月号」に掲載する。
1月以降、移転準備により整理した本の「リサイクル本コーナー」を町生涯学習センターまなびの郷と、ふるさと資料館に設置する。
今月16日(水)午後7時から、図書館2階研修室で児童書作家・杉山亮さんによる「ものがたりライブ」を開く。対象は小学生以上で、申し込み、問い合わせは同図書館(電話0735・32・4646)まで。
(2020年12月13日付紙面より)
更生保護女性会が宇久井保で (那智勝浦町 )
那智勝浦地区更生保護女性会の会員5人が8日、那智勝浦町立宇久井保育所(山田有美所長、園児83人)を訪問し、5歳児25人と草花染めを楽しんだ。園児たちはマリーゴールドの花を煮出した染色液で木綿の布が染まっていく様子を観察し、完成したオリジナルハンカチを手に笑顔を見せていた。
同会は青少年の健全育成に努めるとともに、非行や犯罪に陥った人々の社会復帰を支援する団体。愛の協賛金募金や社明啓発活動、地域の子どもたちの見守り、薬物乱用防止啓発活動など、地域に更生保護の土壌をつくり上げる活動を展開している。
この日は晴天に恵まれ、園庭で作業をした。園児たちはどんな色に染まるのかわくわくしながら鍋をのぞき込み、発色を促進させるミョウバンの化学反応で染色液が濃い黄色に変化すると「うわー」と驚きの声を上げた。
模様を付けるために輪ゴムで縛った箇所をほどくと「かわいい模様になっている」と喜び、園庭にハンカチを干した。
同会の丸本弘美さんは「今年は新型コロナウイルス感染症の影響でほとんど活動ができておらず、子どもたちとの交流も久しぶり。元気な姿が見られて良かった」と語った。
最後に、園児たちから花と手作りの眼鏡掛けのプレゼントがあった。
(2020年12月10日付紙面より)
犬馬鹿倶楽部恒例の催し (新宮市 )
熊野市から串本町までの会員らで組織する犬馬鹿倶楽部(瀧本美鈴代表、会員60人)は6日、新宮市佐野の黒潮公園で毎年恒例の「犬馬鹿大運動会」を開催した。飼い主と愛犬がコミュニケーションを取りながら、障害物競走やリレーなどさまざまな種目に挑んだ。
同倶楽部によると、運動会は21回目を迎え、月1度のしつけ教室の成果を披露するとともに会員同士の交流を図ることが目的だという。今年3月実施予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となっていた。
この日は約40頭の犬が参加。午後のプログラム1番目の「おいでおいで」は愛犬がグラウンドの上に準備された犬用玩具やおやつに気を取られず、待機する飼い主の元までたどり着ければゴールという種目。
スタートを告げる笛の音と同時に飼い主が愛犬の名前を連呼。玩具やおやつに気を取られる犬や、真っ先に飼い主の元へ駆け寄る犬もおり、会場は大いに盛り上がった。その後は水運び競争やあめまきが行われた。
瀧本代表は「倶楽部を通して会員同士が仲良くなり、犬にとっては集団行動を学んでほしい。今後も会員さんたちに楽しんでいただけたらうれしい」と語った。
(2020年12月10日付紙面より)
ウオークラリーで交流深める (相野谷小・中 )
紀宝町の相野谷中学校(佐藤光一校長、生徒20人)と相野谷小学校(岩本直樹校長、児童53人)は7日、人権フォーラムを開催。地区住民の協力を得て、児童生徒が小学校近くの土手にスイセンの球根を植えた。協力して作業し、来春に咲く美しい花を楽しみにしていた。
人権フォーラムは、児童生徒が地区住民と一緒に環境美化活動に取り組むことで、地域の自然を愛する心を育み、つながりを深めることが目的。スイセンの植栽は15年ほど前から始まり、小中合同は5年目。大里、井内両地区の農村環境活動組織が県の交付金を活用して球根を用意した。
相野川沿いに集合後、原章三さんが「これからも皆さんと一緒に地域に花を咲かせたい。一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。作業は約300㍍間で行い、中学生が掘った15㌢ほどの穴に小学生がスイセン800球を植えた。
植栽後は小中学生が7、8人でチームを組み、ウオークラリーを開催。同中生徒会の田中楓会長(2年)が「みんなで頑張ろう」とあいさつし、各チームで自己紹介した後、10チームが約2㌔のコースに出発。チームで協力してピンポン球つかみやジェスチャーゲームに挑戦、クイズを解きながらゴールを目指し、交流も深めた。
(2020年12月10日付紙面より)
木葉神社例祭「祢んねこ祭り」 (串本町 )
串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で6日、例祭「祢(ね)んねこ祭り」があった。コロナ禍の情勢を鑑み、今年は本殿大前の儀のみ執行。田原区の和田充旦区長ら11人が代表参列し、井谷宮司と共に主祭神への礼を尽くした。
この神社は、JR田原駅の北東に位置。木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を主祭神とし、古くから「祢んねこの宮」と親しまれ子授け、安産、子安の信仰を集めている。その特色は奉仕にも色濃く宿り、近年は12月第1日曜日に営まれている例祭ではご飯持ちみこや子どもみこ、童子といった子役の奉仕や子守の所作の奉納など他に類を見ない内容が含まれる。その特殊性もあり、県の無形民俗文化財に指定されるところともなっている。
例祭は大きく▽朝日遙拝行列▽本殿大前の儀▽子守り神事―から成り、子守り神事の口上が例祭の通称の由来となっている。田原獅子保存会の全頭奉納や公民館田原支館の農産物品評会・区民展といった奉賛行事も含めた全体で区内きってのにぎわいを見せ、区内だけでなく出身者の帰省や拝観も多く集めている。
この状況がコロナ禍の情勢において妥当か、と関係団体で結成する祢んねこ祭り保存会は9月13日の会合で協議し、今年に限り代表参列による本殿大前の儀(子どもみこの奉納を除く)のみとすることを決断。諸奉仕の大半を中止する異例の形で本祭を迎える形となった。
当日は和田区長、田原獅子保存会の井本悟会長ら、神社役員が代表参列。沸かした釜湯にササの葉を浸しそのしずくで身を清める古式の修祓(しゅうばつ)「湯立ての儀」を経て井谷宮司が祝詞や玉串を神前にささげ、参列者も続いて主祭神への礼を尽くした。
その他の行事はなかったが本祭に合わせて訪れた人々が本殿大前の儀終了後、開扉された神体をじかに参拝するなどした。和田区長は「このような状況になってしまったのは残念だが、こうして神事ができただけでも良かった。この残念な気持ちを糧にして、来年の再開を盛り上げていけたらと思う。田原も高齢化でお年寄りが多いだけに、コロナだけではなく全てにおいて健康で幸せに暮らせることを願いたい」と思うところを語った。
(2020年12月10日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
勝浦ヤンキースが体験会 (那智勝浦町 )
宮内農林水産副大臣が視察 (太地町 )
農林水産省の宮内秀樹副大臣が5日夕方、太地町の視察に訪れた。三軒一高町長や太地町漁業協同組合の脊古輝人組合長などが出迎え、「森浦湾くじらの海構想」の舞台となる森浦湾などを案内した。
宮内副大臣は6日に田辺市であった「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン和歌山県決起集会」に出席するために和歌山県入りし、5日、同市龍神村などを視察後に来町した。
二階俊博自民党幹事長秘書の二階伸康さん含む一行は森浦湾でボートに乗船。湾内の放し飼いのハナゴンドウやバンドウイルカを見て回り、三軒町長が町の歴史や構想などを説明した。
今年7月に供用開始となった海上遊歩道を歩き、いけすにいるイルカの調教成果も見学した。その後は鯨類研究所太地支所の建設予定地や町内をバスで巡り、那智勝浦町市屋の太地町地域福祉センター梛に向かった。
同センターではクジラ料理を試食したほか、農林水産省、水産庁、県、同町開発公社、町漁協、県内の若手事業者などが集まり、意見交換会が行われた。
宮内副大臣は「町長の構想が具体的に展開すると将来性としては大変おもしろいことになると率直に感じた。こんなことを発想してやっている町は他にない」。
自身の今後の抱負については「日本は農林水産業がさまざまな地域で多種多様な幅広い生産を行い、新しい工夫などが多くある。それぞれが地域振興とともに取り組んでいる姿を今後もたくさん見ていきたい。今日は非常に刺激を受けた一日でした」と話した。
三軒町長は「以前、副大臣の元に陳情にお伺いした。公務が忙しい中にもかかわらず、間髪入れずにご来町いただき心から感謝している。食も含め、町の現状や全体を見ていただけることができて本当に良かったです」と語った。
(2020年12月8日付紙面より)
打ち上げ花火と太鼓演奏 (紀宝町 )
紀宝町井田の井田海岸で5日夜、新型コロナウイルスの早期終息とシラス漁の豊漁を願う打ち上げ花火と熊野水軍太鼓による太鼓演奏があった。満点の星空の下で次々と咲き誇る大輪の花火が冬の夜空を彩った。
毎年1月20日に豊漁などを願う「井田恵比寿(えびす)祭り」が営まれているが、来年は新型コロナの影響で中止に。そこで、祭りを引き継ぐ同地区の太陽水産株式会社(﨑本春美代表取締役)が地元業者の協力を得て、「祭りの代わりに」と開催した。
各種イベントなどが中止になる中、熊野水軍太鼓は約1年ぶりの演奏。熊野の地にまつわる諸手船(もろとぶね)をイメージした「諸手」と「征波(せいは)」、「閃光(せんこう)」を披露。一糸乱れぬバチさばきを見せた。
花火は東紀州地域で唯一花火を製造する熊野市の和田煙火店が担当。約20分間にわたり色とりどりの花火を打ち上げ、熊野灘を七色に染めた。浜に足を運んだ地元住民らは、静かに花火を見上げ、終了後は花火師に感謝の気持ちを込めて一斉に携帯電話の明かりをかざした。
同社の﨑本芳弘専務取締役は「多くの方々のご協力で開催できたことに感謝しています」と話していた。
(2020年12月8日付紙面より)
潮岬でモデルロケット指導 (県宇宙教育研究会 )
県宇宙教育研究会(木皮享会長)が5日、串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家でイベント「モデルロケット打ち上げ体験」を実施した。町内在住の小学4~6年生を対象にして募集し、当日は15人が参加。モデルロケットを製作して打ち上げるまでの過程を指導し、仕組みへの関心を培うなどした。
この研究会は、宇宙教育への関心が高い県内の教員(指導主事を含む)が集まり9月に結成。具体的活動として学校教育における指導方法の研究に加え、実践の機会として水ロケットやモデルロケットの体験提供も目指している。
本年度は10月に白崎青少年の家、12月に潮岬青少年の家でイベントを開く方向で実現を目指してきた。コロナ禍を鑑みて定員を15人に抑え、午前と午後の2回開く形で計画。同町教育委員会経由で対象となる学年へ参加を呼び掛けた。
当日は同研究会事務局長で県立桐蔭高校科学部顧問の藤木郁久教諭と部員1人、県立桐蔭中学校科学部の部員12人が会員と共に参加者の体験をサポート。児童は約100㍍の飛行性能を持つモデルロケット「ALPHAⅢ」(エステス社製、A8―3エンジン1本対応)のキットを部員と一緒に組み立て、同家野球場でエンジンをセットしカウントダウンをして打ち上げた。
桐蔭高中の両科学部は別途、翌6日午前に望楼の芝で缶サット用モデルロケット2本を実射し、会員も様子を見届けた。望楼の芝への缶サット甲子園和歌山地方大会誘致の足掛かりとなる実証を目的とした取り組みで、先月14日に続き2回目の実施。これら成果を来年7月の誘致実現につなげていきたいという。
藤木事務局長は本年度の同体験提供について「まずはこの体験を通してロケットの仕組みを理解し、併せて面白さを感じてもらえたら何より。来年度にはいよいよ串本でロケットが打ち上がり始めるが、ただ見るのと知識のベースを持って見るのとでは感動も違ってくると思う。この体験が興味を深めて宇宙分野へと踏み出す第一歩につながれば」とコメント。本年度は助成金を活用し参加無料でこの体験を実施したが、次年度以降も実現する方法を模索しまずは年1回という頻度で継続していきたいと意欲を語った。
(2020年12月8日付紙面より)
恒例の点灯式は中止 (新宮市保健センター前 )
新宮市にあるフラダンス教室「AniAni Hula Studio」(司空慧子代表)と花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)は6日、新宮市保健センター前の花壇でイルミネーション設置作業を開始した。約10人が参加し、同所内にクリスマスオーナメントや電飾を設置した。なお、毎年多彩なイベントや出店でにぎわう点灯式は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年は中止に。イルミネーションの点灯開始は13日(日)前後を予定しているという。
イルミネーションの設置は15回目。「タウンガーデン」会員の高齢化などの理由から、以前より協力していたAniAniがイルミネーション設置を引き継いで、今回で4回目となる。
今年は、イルミネーション設営費や運営費を賄う目的も兼ねて実施している春の「花祭り&バザー」も中止となるなど、実質的な予算がない状況の中、新型コロナの関係もあり直前までイルミネーションの設置の要否を思案していたという。
この日、設置作業に参加したAniAniのメンバーは「今年はできる範囲でやろうと思った」と実行に向けた経緯を語り、「いつもタウンガーデンさんの協力のもと、なんとかやっている。点灯式の中止はさみしいが、せっかく長く続けてきたイルミネーション。その灯を絶やさぬようにしたい。少しでもまちを明るくできたら」。
平田代表は「紀伊半島大水害があった年を除き、長く続けてきた。ボランティアメンバーは皆75歳以上。AniAniさんが引き継いでくれてありがたい」と話していた。
イルミネーションは来年1月末ごろまで点灯する。時間は午後5時から10時まで。点灯期間中は同所のアーチ付近に募金箱を設置する予定。平田代表は「花壇の保護やイルミネーション継続のためにご協力を」と呼び掛けている。
(2020年12月8日付紙面より)
建設工事パトロール実施 (新宮労基署 )
新宮労働基準監督署(中前英人署長)は1日、新宮市佐野の株式会社エフオン新宮発電所新設工事現場でパトロールを実施。労働災害防止の啓発に努めた。
パトロールは年末年始無災害運動(12月1日~1月15日)期間中の取り組みの一環。慌ただしい年末年始において、大掃除や設備の保守点検などの作業が多くなることに加え、積雪や凍結による転倒などの危険が増すなど労働災害発生の危険性が危惧される中、安全管理意識を引き締め、経営者・労働者が一丸となって安全衛生活動を推進し、無災害で乗り切る状況を促すことを狙いとしている。本年度の標語は「きっちり確認 ゆっくり休息 しっかり準備 年末年始無災害」。
和歌山県の11月10日現在の労働災害件数は781件。昨年同時期から9件減少しているものの死亡事故は6件に増加しており、予断を許さない状況となっている。
この日は和歌山労働局の片野圭介・労働基準部長と新宮労働基準監督署の松尾駿・労働基準監督官が現地を訪れ▽墜落・転落災害の防止▽建設機械、クレーン等災害の防止▽倒壊、崩壊災害の防止▽火災・爆発等災害の防止▽職業性疾患の防止―などを重点的にパトロールを実施した。
同社技術統括部の水野泰朗副部長が工程調整会議の実施や、作業エリアや工事車両、重機配置などの調整にデジタル野帳アプリを使用していることなどを説明。施工を行う株式会社大林組からも各種パトロールの実施や情報発信・共有のために現場対応ビジネスアプリを導入しているなどの紹介があった。
パトロールを終え、片野労働基準部長は「段差などにも配慮されており、きれいに作っていただいている。事故の起こりにくい現場と感じた」などと講評。さらなる安全管理の徹底を求めた。
同社の発電所は来年秋ごろの完成を予定しており、そこから試運転を経て2022年3月から運転を開始する予定。発電所の定格出力は1万8000㌔㍗で、年間発電量は一般家庭約3万世帯分となる。年間稼働日数は330日(24時間稼働)。燃料として県内や近隣県から調達した木質チップを年間約18万㌧使用する。
(2020年12月4日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で2日、来年のえと「丑(うし)」の色紙が完成した。九鬼宮司が7月初旬から墨とポスターカラーで描いていた。色紙は手描き1000枚、印刷2000枚を用意。手書きは元旦以降祈とう(有料)を受ける参拝者らに授与され、印刷は2000円で3日から授与されている。
手描きの色紙には太陽を背にした黒牛を描いた。牛の輪郭を描く線に、鋼のよろいをイメージした金色を使用し「世界中の人々が難局を取り除きながら新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年であるように」と願いを込め「翔」の文字を書き入れた。
印刷の色紙には真正面を見据える青牛。背中には「いい一年を」と鏡餅を背負っている。青色に医療従事者への感謝を込め、「よみがえりの地」熊野から新たな出発を興してほしいとの思いから「出発」の文字を添えた。それぞれの色紙に「祈 コロナウイルス終息」の印が金色と銀色で押されている。
九鬼宮司は「共に新型コロナの終息を願って仕上げた。皆さんが力強く前に進む一年であってほしい」と色紙に込めた思いを語った。
印刷色紙は郵送も可能(送料別途)。問い合わせは同大社(電話0735・42・0009)まで。
(2020年12月4日付紙面より)
冬の飛散抑えるため設置 (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会(島野利之会長)が3日、会員や関係者の協力を得て串本町くじ野川にある橋杭海水浴場に防砂ネットを設置した。
環境省「快水浴場百選」の一つに数えられる同海水浴場は、橋杭岩や紀伊大島を望める開放感や良好な水質、絹のようになめらかな砂浜を特色とする。他方、冬場に強く吹き抜ける風で砂が舞いやすく、近隣への飛散とそれによる砂浜の目減りを抑えるためシーズンオフ中にこのネットを設置している。
この日は中村洋介副会長ら14人が作業に参加。設置場所は遊泳区域内の砂浜で、海岸線に対して垂直となる方向へ高さ約1㍍、幅約12㍍のプラスチック製ネット16枚を約4㍍間隔で張り、過去の使用で破れた部分を取り除いた短めの再利用ネット3枚も追加で設置して約80㍍幅で飛散抑制の対処をした。
設置期間はシーズンイン直前の来年3月末前までを予定。舞い上がった砂を飛散する前にネットへ当てて落とす仕組みで、例年ネットが半ば埋まるぐらいの飛散抑制効果を発揮している。本年度は県事業により、遊泳期間終了後に砂1100立方㍍が追加されたところ。新たな砂が少しでも飛散抑制できることを期待して作業を締めくくった。
(2020年12月4日付紙面より)
大林さんに全商連会長表彰 (南紀くろしお商工会 )
女性会員の増強などに貢献したとして、南紀くろしお商工会女性部部長で和歌山県商工会女性部連合会の理事を務める大林幸子さんが全国商工会連合会会長表彰・女性部功労賞を受賞した。2日、那智勝浦町商工会館で伝達式が行われ、同商工会女性部の辻本圭子副部長や中村美紀子副部長、会計の東佳代さんが祝いに駆け付けた。
同商工会によると、例年、東京都渋谷区のNHKホールで商工会全国大会が開催され、総理大臣や参議院・衆議院の議員などを含む約2000人規模で実施されているという。
今年は商工会法施行60周年記念の節目の大会だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小して開かれた。コロナの影響を鑑み、和歌山県からは県商工会連合会の代表のみが出席した。
同商工会に在籍し40年以上が経過した大林さん。女性部の部長は6年目となり、これまで会員増強やさまざまな商工会活動などに尽力してきた。
女性部として2015年に中小企業庁長官表彰を受賞、その翌年に部員増強の年間実績が1位となり、全国商工会女性部連合会から表彰されている。それらの活躍を含め、県商工会連合会が大林さんを推薦し、今回の表彰に至った。
同商工会の森川起安会長は「私が会長を務めて19年目だが、このような賞を受賞したのは初めて。私にとっても名誉なこと」と評価。
「これだけ多くの女性会員を増強できたのは全国でも珍しい。組織にとって大きな力だからこそ表彰されたのだと思う」と語った。
大林さんは受賞について「商工会の皆さまや女性部の皆さまのおかげ。慢心することなく、これからも高みを目指していく決心であります」と話した。
(2020年12月4日付紙面より)
那智勝浦少年野球クラブが訪問
新宮市民スポ祭兼連盟杯社会人大会 (紀南バレーボール連盟 )
異常気象増加やコロナ拡大に伴い (熊野観光開発 )
熊野観光開発株式会社(奥村夏男社長、新宮市熊野川町)は1日、紀伊半島の熊野川と支流の北山川で運航する瀞峡ウオータージェット船の事業を、来年1月1日から休止すると発表した。同社は「存続に向けて全社一丸で努力してきた。誠に遺憾」としている。
同社は1943(昭和18)年に観光プロペラ船事業を開始。65(昭和40)年に和歌山、三重、奈良3県の境を流れる北山川にある「瀞八丁」を船上から見学する瀞峡ウオータージェット船を開始した。時速40㌔で水上を軽快に疾走し、瀞峡の断崖奇岩の絶景を楽しむことができる観光客に人気のアクティビティーで、2006(平成18)年には1年間で約10万人が乗船した。
しかし、11(平成23)年の紀伊半島大水害以降、川に流入する土砂が増加して航路整備が困難になり、運休期間が増えていた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で4月から運休に。7月からの再開を目指していたが天候の影響による航路悪化などが原因で運休が続いていた。
同社では作業や運営方法の見直しを行い、事業存続に向けて取り組んでいたが、作業員の高齢化やコロナの影響による乗客の減少などの理由から休止の決定に至ったという。
同社の塩﨑陽・船舶事業部長兼総務部長は「近年の異常気象や作業員の高齢化などに伴い、このたびの苦渋の決断に至った。本当に残念。長きにわたり、地域、行政、旅行会社の皆さまに支えていただき感謝しています」と話している。
(2020年12月3日付紙面より)
「光の祭典in紀宝」始まる
紀宝町の冬の夜空をイルミネーションで彩る「光の祭典in紀宝」が1日、同町大里のふるさと資料館前広場で始まった。開催期間は来年1月5日(火)までで、点灯時間は午後6時から10時まで。12月31日(木)と1月1日(金)はオールナイト点灯する。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、密になりやすいドームや迷路、光のトンネルを取りやめたが、クリスマスコーナーなどを新たに設置した。
かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。2人同時にスイッチを踏むとハートが点灯するイルミネーションでは、カップルや友達同士で楽しむ姿が見受けられた。
町ににぎわいを創出しようと、光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)が毎年点灯。西村会長は「密を避けるため、オブジェの間隔を空けるなど工夫した。祭典を開催することで来年に向けて希望と元気を届けたい。来場の際はマスク着用を」と話していた。
なお、イルミネーションをバックに演奏や踊りを繰り広げる「キラフェス」は中止となった。
(2020年12月3日付紙面より)
11回目の懇談会開催 (国交省近畿地方整備局 )
国土交通省近畿地方整備局は1日、新宮市役所別館で「第11回熊野川懇談会」を開いた。学識経験者や地元関係者ら約30人が参加。過去の懇談会概要説明や意見交換などが行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から一部の委員・河川管理者はウェブでの参加となった。
同懇談会は、新宮川水系直轄管理区間(猿谷ダム周辺、熊野川河口周辺)の河川整備計画を策定するに当たり、学識経験者から意見を聞くため2004(平成16)年10月に設置。熊野川らしさや、あるべき姿を踏まえつつ、「熊野川河川整備計画」の原案について意見を述べるとともに、関係住民の意見の聴取や反映方法について提言し、河川整備計画の策定に寄与する目的がある。
河川整備計画は、今後20~30年間の具体的な河川整備の内容を示したもの。長期的な河川整備の基本となるべき方針を示したものが「河川整備基本方針」となる。河川整備計画については、1997(平成9)年に地域の意向を反映する手続きが法改正により導入された。
2004(平成16)年の第1回から09(平成21)年の第9回の懇談会では、熊野川の治水などについて議論が行われ、最終的に「明日の熊野川整備のあり方」を取りまとめ公表。11(平成23)年の紀伊半島大水害により甚大な浸水被害が発生したことから河川整備基本方針を見直す必要が生じたため、今年7月13日、約10年ぶりに第10回懇談会を開催した。
第11回の開催に当たり、委員長の藤田正治・京都大学防災研究所教授が「『明日の熊野川整備のあり方』を取りまとめてから10年が経ち、熊野川を取り巻く状況は変わってきている。今日の会議を機により良い熊野川になるように意見を整備していきたい」とあいさつ。事務局が前回までの懇談会の議論内容を振り返るとともに、今年9月15日から10月7日までに実施された現地視察会の概要を報告した。
現地視察会では参加委員から▽内水対策として何をしているのか(市田川排水機場)▽掘削した土砂はどこに使うのか(北桧杖)▽事前放流はどのように行っているのか(池原ダム)―などの質問があったとし、事務局は「現在、国では市田川排水機場のポンプ増強工事を行っている」「砂利採取業者に引き取ってもらったり紀宝町や新宮市への避難地盛土などに活用している」「台風情報と降雨予測に基づきおおむね2、3日前に事前放流を開始している。基本的に発電放流で水位低下を図るが、間に合わない場合はゲート放流も実施する(電源開発㈱)」などと回答した旨を報告した。
意見交換では委員から「利水ダムの治水運用の法的根拠を明確にしておく必要があるのではないか」「直轄区間と県の管理区間の整合性をどうやって取っていくのかも課題」「新型コロナの影響でインバウンドが減少する中、今後の熊野川流域における地域振興や観光のあり方を考えていくことも必要」「河道掘削の影響が環境に影響をおよぼしている」などの意見が上がった。
(2020年12月3日付紙面より)
冬の交通安全運動始まる (串本町 )
わかやま冬の交通安全運動が1日から始まった。串本警察署管内ではこの日、串本町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場で街頭啓発があり、ドライバーに物資を配って安全運転や交通マナーの順守などを求めた。
春と秋に全国規模で展開される交通安全運動に加え、独自に夏と冬の同運動を展開する和歌山県。県、交通事故をなくする県民運動推進協議会は1日から10日(木)までの10日間を運動期間とし、▽飲酒運転の根絶▽歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行―の3点で意識を高める成果を目指している。
同協議会串本地区連合会は3点に加え、日没が早い時期の反射材活用や横断歩道における歩行者優先も促す啓発物資を準備。同連合会事務局の東牟婁振興局串本建設部と同町の各職員、県交通安全協会串本支部や同町の交通指導員会と交通安全母の会の各会員、同署交通課の課員、計13人が啓発員となり、課員が国道42号を南進する大型車以外の車両の多くを同駐車場へ誘導して停車を求め、他の啓発員が手分けして物資を手渡し、交通安全意識を促した。
期間中は管内3町の株式会社オークワ各店舗前でも啓発を実施する計画。同署の楠間慎也交通課長は11月に飲酒関係の事故が管内で相次いだことを受け、11月に引き続いて12月も取り締まりに努めて飲酒運転をしない状況を目指すとし「何より安易に飲酒運転をしないこと、そして横断歩道における歩行者優先も含めて交通マナーを守ることを求めていきたい」と思いを語った。
(2020年12月3日付紙面より)
古座町体バド競技を懐かしむ会