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2024年02月29日
1 早期の停電発見と復旧
 配電自動化システム見学  (県と町村の担当者 )

 新宮市野田の関西電力送配電株式会社新宮配電営業所の配電自動化システム見学会が27日、同営業所であった。和歌山県東牟婁振興局と管内町村の防災担当者13人が参加。早期の停電発見と復旧に向けたシステムについて説明を受けた。

 電力の安全・安定供給に向けた取り組みを理解してもらい、災害時の連携を強化することを目的とする。県のほか那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村から参加があった。

 参加者に対し、配電自動化システムについて同営業所の従業員から「停電の原因区間を自動的に検出し、原因区間以外へ短時間で自動的に電気を送る仕組み」との説明があった。イラストも示して紹介。変電所から配電線でつながった複数の電柱の区間があるとし、その1区間で一時的に木の枝の接触などがあると、スイッチが自動的に切れて全区間で停電、1分後に自動的にスイッチが入り再送電が開始されることを話した。

 一時的ではなく、倒木による切断などで1区間が送電できない場合、元の変電所と連携する別の変電所から送電され、他の健全な区間は復旧することも語った。これらの状態はモニターで目視できるため、原因区間に作業員が向かい、復旧作業を行うことが明かされた。

 参加者はこの後、管内の配電状況が表示された、同営業所内にある配電自動化システムのモニターを見学した。停電と再送電のシミュレーションも行われた。管内のある場所で一時的な配電線への接触があり、自動スイッチで停電したが、1分後に再送電が開始されたこと。1区間で配電線の切断があったが、それ以外の健全区間は自動復旧したことを目視で確認した。

 質疑応答もあった。「しばらく復旧しない時の原因は」「例えば木の枝がくっついたり離れたりしている時は、自動で停電したり復旧したりで、原因の場所が分からないので、現場に出向き1区間ずつ調べることになる」などのやりとりがあった。

 太地町総務課の野瀬智章さんは「台風の時は(停電で)役場に問い合わせがあったりするが、関西送配電がこういうシステムで状況を把握しているのが分かり、今後はもっとスムーズに連携できるかと思った」と話した。

 なお、配電自動化システム見学に先立ち、配電営業所の役割や業務の内容についての説明もあった。

(2024年2月29日付紙面より)

配電自動化システムについて説明を受ける参加者=27日、新宮市野田の関西電力送配電株式会社新宮配電営業所
2024年02月29日
2 一般会計総額は32億2000万円
 次年度の当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が27日、2024年度の一般会計当初予算案を報道発表した。歳入歳出の総額は32億2000万円で前年度比4・6%増。構成比は別図の通り。

 6月2日(日)執行予定の町長選挙・町議会議員一般選挙を見据えて骨格編成を基本としているが、自治体として進めるべき事業は盛り込んでいる。予算規模が大きなところではぼたん荘改修事業1億8741万4千円を23年度一般会計からの繰り越し見込み額として、デジタル防災行政無線整備事業(3カ年)の2年目に係る予算1億4619万3千円、高速道路関連まちづくり事業(設計業務2カ年)の2年目に係る予算8461万8千円を計上。他に▽浄化槽設置補助事業(合併浄化槽設置を前提にした便槽撤去や宅内配管工事への補助の導入)▽町内診療所電子カルテ導入事業(七川、明神、三尾川〈みとがわ〉、小川の各診療所に電子カルテを導入して業務の効率化と診療所間での情報共有を図る)―といった新規事業を含んでいるという。

 併せて国民健康保険、同保険七川診療所、同保険明神診療所、へき地診療所、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計当初予算案の額も発表。その合計額は約12億37万6千円で、24年度の予算規模は44億2037万6千円(前年度比2・7%増)という。簡易水道事業については同年度から公営企業会計「簡易水道事業会計」へ移行するため、同規模には含んでいない。

 同案は町議会第1回定例会へ上程して審議、承認を求める。

(2024年2月29日付紙面より)


2024年02月29日
3 食べて歩いて町を満喫
 ウオークイベントに139人  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は24日、那智勝浦町内で第2回「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin那智勝浦」を開催した。全国から139人が参加し、数々の振る舞いを楽しみながら町内約9㌔を歩いた。

 ガストロノミーは「美食学」を意味するフランス語。その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食文化に触れ、さらに日本の「温泉」も楽しんでもらう旅行体験が「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」とされている。町内では、観光客の消費額を高め、特産品や地域の魅力を発信することを目的に昨年初実施した。

 参加者はブルービーチ那智からスタート。自分のペースで歩きつつ、勝浦八幡神社や熊野古道・大辺地の駿田峠、補陀洛山寺などを巡った。遊覧船で紀の松島めぐりもあった。食では、道中各所で「熊野水もうで」や色川茶、生マグロのすしやアラ汁、かぶと焼き、太田産の野菜、まりひめいちご大福などを楽しんだ。

 宿泊ありの参加者も多く、島根県から友人と2人で参加したという50代女性は「歩くのが好きで、ネットの広告を見て参加した。昨日は那智山の神秘ウオーク、今日は町歩きと楽しめています」と語る。美食のお目当ては「やっぱり伊勢エビの炭火焼きですね」と話していた。

(2024年2月29日付紙面より)

まぐろのアラ汁に行列=24日、那智勝浦町築地
勝浦八幡神社で「熊野水もうで」など振る舞う
2024年02月29日
4 「太田」をイメージして
 新施設げた箱にペンキ塗り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」で26日、新施設オープンに向けたげた箱のペンキ塗りがあった。同町立太田小学校の1~4年生14人と中里地区の高齢者ら8人が協力し、「太田」をイメージして太田川やクマノザクラ、イチゴなどを描いた。

 新施設は旧太田中学校の講堂を改装したもので、発酵食商品の加工フロアや水洗トイレ、シャワールームなどを整備。地域内外の人々の交流拠点を目指し、地元住民の手で改装に取り組んできた。使用開始は3月下旬予定。オープンまで間近となる中、地域の高齢者を対象とした「福祉プログラム」と小学生との交流を兼ねて企画した。

 旧講堂に集まった一行は「太田には何がある?」とアイデアを出し合い、板張りの床に水で下絵を練習。三つのげた箱に協力してふるさとを描いた。乾いていないペンキに木の枝で模様をつけたり、ティッシュで縁をぼかしたりと、高齢者たちの「すご技」を発見する児童の姿もあった。

 山根康誠君(1年)はペンキだらけの手で「太田川にナマズを描いたよ」と笑顔で話していた。

(2024年2月29日付紙面より)

児童と高齢者らが協力し=26日、那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」
太田川に魚を描く
2024年02月29日
5 遠泳で心身と連携を強化  消防本部潜水隊の隊員ら  (串本町 )
2024年02月29日
6 配置と業務の考え下ろす  対応する職員へ事前説明  (串本町 )
2024年02月29日
7 本の魅力を見つめ直す  生徒に向けた読書講座  (光洋中 )
2024年02月29日
8 総務大臣表彰を受賞  山岳奉仕活動が評価  (新宮山彦ぐるーぷ )
2024年02月29日
9 能登半島地震の教訓生かせ  リエゾン派遣の柴田通仁さん  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
10 警察官の仕事を学ぶ  新宮署が児童に出前授業  (三輪崎小 )
2024年02月29日
11 皆さんの大切な一票を  王子ヶ浜小で前期児童会選挙  (新宮市 )
2024年02月29日
12 会場全体が盛り上がる  城南中でダンス発表会  (新宮市 )
2024年02月29日
13 大漁と地域の発展祈る  宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
14 地域の安寧を願う  天満天神社の例大祭  (那智勝浦町 )
2024年02月29日
15 世界遺産登録20周年を契機に  藤根正典県議らが報告会  
2024年02月29日
16 一流選手から技術教わる  4年ぶり、杉井杯争奪卓球大会  
2024年02月29日
17 健診受診率向上目指し  商品券当たる初の抽選会  (紀宝町 )
2024年02月29日
18 艶やかに、11団体が共演  第13回新宮市伝統芸能大会  
2024年02月29日
19 さまざまなゲーム楽しむ  中央児童館で「あそび大作戦」  (新宮市 )
2024年02月29日
20 お悔やみ情報
  
2024年02月16日
21 高校医療費無償化か
 新宮市長が年頭に指針  (3月議会の提案目指す )

 新宮市の田岡実千年市長が今年の年頭所感で、子ども医療費無償化制度の高校卒業までの拡充を打ち出している。実現すれば新宮・東牟婁の6市町村のうち4例目となる。市議会3月定例会での提案を目指している。

 新宮市の子ども医療費の無償化は現在、中学卒業まで。厳密に言えば、中学卒業時の年齢となる、15歳となった年度末までとなっている。市自治会連合会から要望を受けるなどの経緯を経て、2017年8月から無償化実施となった。

 高校卒業まで拡充されることに期待する声もある。長女が高校1年生となる市内在住の30代女性は「ぜひ(拡充に)なってほしい。高校生にもなると病院に行く回数は少ないけれど、何かあった時に迷わず行けるので、やっぱり違う。早くなってほしい」と話した。

 なお、新宮市と東牟婁郡では2月6日現在、太地町、古座川町、北山村が高校卒業まで、厳密に言えば18歳となった年度末までの無償化を果たしている。太地町は12年4月に中学卒業まで、17年4月に高校卒業まで無償化。古座川町は12年8月に中学卒業まで、17年4月に高校卒業まで無償化となった。北山村は10年以上前のため不明とのことだった。

 対して、那智勝浦町と串本町は中学卒業まで。無償化となった時期は順に、12年8月からと16年8月からだった。

  □     □

■三輪崎に常設エコ広場



 年頭所感では、市役所三輪崎支所への常設エコ広場の開設もうたっている。すでに予算も議会の承認を受けている。

 常設エコ広場は2月6日現在、旧市内にある市役所第4駐車場の1カ所のみで開設。平日の午前9時から午後4時までスタッフが常駐し、市民が持ち込むごみの分別に協力している。22年10月に開始、問題の発生も特にないという。

(2024年2月16日付紙面より)

列車を降りて学校へと向かう高校生=JR新宮駅
2024年02月16日
22 鳴り響く托鉢の鈴
 被災地へ、広がる支援の輪  (曹洞宗青年会 )

 曹洞宗三重県第二宗務所青年会(北知秀会長)の10人が14日、能登半島地震の被災地支援を目的とした托鉢(たくはつ)をした。熊野市から紀宝町にかけて約20㌔を歩き、浄財を募った。集まった募金は被災地に寄付される。

 第二宗務所は尾鷲市~紀宝町、北山村の曹洞宗寺院の組合で、青年会は組合に所属する45歳以下の僧侶を基本とした組織。直接、浄財を受け取り、被災地へ寄付することとともに、寄付そのものへの関心を持ってもらうことを願い、初めて義援金目的で計画した。

 熊野市木本町の祐福寺を午前10時に出発。托鉢衣を着て網代笠(あじろがさ)をかぶり、鈴を鳴らして協力を求めた。この日歩いた道は、熊野古道「伊勢路」の中でも浜街道と呼ばれ、伊勢神宮より熊野三社を結ぶ参詣の道として、古来より人々の祈りを支えてきた。

 住民らは、青年会の思いをくみ、家から外に出て「ご苦労さま」「頑張ってください」などと声をかけ、寄付金を手渡していた。

 5時間ほどかけて紀宝町鵜殿の東正寺に到着。北会長は「地域の方々の協力なくして托鉢は成り立たない。たくさんの浄財を頂いたことに感謝しています。今後もつながりを深める活動を続けたい」と話していた。

(2024年2月16日付紙面より)

被災地支援の托鉢を行った青年会のメンバー=14日、熊野市木本町
義援金の浄財を手渡す
2024年02月16日
23 宇宙にちなむ生き物紹介
 ロケット応援水槽を展示  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で10日、「串本ロケット応援水槽」=写真=の期間限定展示が始まった。

 館内Aゾーンにあるトピックス水槽を用いた趣向。スペースワン株式会社がロケット「カイロス」初号機の打ち上げ日時を3月9日(土)午前11時~正午と発表したことを受け、宇宙と海の違いはあるがそれぞれに自然科学を学んできた仲間として成功を祈り打ち上げを来館者に伝える思いで飼育スタッフの中村公一さんが企画した。

 同館のコンセプトに基づき串本の海から宇宙にちなむ生き物を複数種類厳選して採集し準備した。▽名前に「ホシ」が入った生き物(ホシササノハベラ・ホシゴンベ・ミツボシクロスズメダイ・クロホシイシモチ・ホシマンジュウガニ)▽学名が星にちなんだ生き物(サカサクラゲ〈Cassiopea sp.〉・キクノハナガイ〈Siphonaria sirius〉)▽形が星の生き物(アオヒトデ・ムラサキヒトデ・ミナミジュズベリヒトデ)▽宇宙(ソラ)に関係する名前の生き物(ソラスズメダイ)▽その他(サンゴイソギンチャク〈ミツボシクロスズメダイのすみか用〉)―の5グループ構成で、12種類約70点を同時飼育(サカサクラゲとキクノハナガイは水槽内で隔離する形で飼育)している。

 加えて地球など惑星を連想させる飾り物と中村さんが「カイロス」を模して手作りした60分の1スケールの木彫りロケットを釣り糸で位置を決めながら浮かせていて、「宇宙の海」で串本の海の生き物が動き回る様子に親しむことができる。

 水槽周囲の解説モニターで展示している生き物の特徴も紹介。中村さんは「ロケットの見物客にもご覧いただけたらうれしいが、一番は観光で来たお客さまが展示を通して串本はロケットが打ち上がるまちだと気付いてくれること。そのような応援ができれば何より」とこの展示に込めた思いを語る。

 展示期間は3月10日(日)までだが、打ち上げが天候などの事情で延びた場合は相応の延長も考えるという。館内展示で、鑑賞する場合は入館料が必要。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2024年2月16日付紙面より)


2024年02月16日
24 思いやり忘れず助け合う
 太田小で福祉学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)で13日、福祉学習があった。3、4年生7人が美熊野福祉会の施設利用者で全盲の溝本和彦さんから視覚障害がある人の見え方や生活などについて教わった。

 学習は、児童がさまざまな人の立場や人生を体験することで、自分たちに何ができるのかを考えて福祉への学びを深めることを目的に行われた。この日は同福祉会と町社会福祉協議会の職員も来校した。

 溝本さんは子どもたちを前に「見えない人のことを知ろう」をテーマに講話した。視覚障害の症状には▽全く見えない▽物が半分しか見えない▽望遠鏡を通しているようにしか見えない―など、人によって違いがあると説明。生活の中でさまざまな状況を把握していると述べ「毎日を安心して生活し、いろんなところに行って楽しむ権利があります。みんなが思いやりの心を持って、お互いに助け合うことを忘れてはならない」と語った。

 福祉会職員は溝本さんの日常生活に触れながら白杖(はくじょう)や盲導犬、点字ブロック、音響信号機、ガイドヘルパーの重要性を説明。優しく声をかけ、サポートしてあげることが大切とし「みんなの思いやりの気持ちが見えない人に大きな安心感を与えます」と伝えた。

 後半には、児童が2人一組になってアイマスクを装着し、全盲の体験や点字学習にも取り組んだ。

 下地ひまりさん(3年)は「アイマスクの体験で目が見えない怖さが分かった。その中で溝本さんが生活していることに驚きました。これからは町で困っている人を見かけたら、少しでも助けられるようになりたい」と話していた。

(2024年2月16日付紙面より)

溝本和彦さん(右)の講話に耳を傾ける児童=13日、那智勝浦町立太田小学校
全盲の疑似体験に臨んだ
2024年02月16日
25 最高の結果で恩返しを
 ㈱ニチダイ野球部が春季キャンプ  (新宮市 )
2024年02月16日
26 木下そよ香さんが活躍
 全国女子ラグビー選手権でトライ  (那智勝浦町 )
2024年02月16日
27 近大新宮が近畿大会へ
 県高校サッカー新人大会男子の部  
2024年02月16日
28 大学生14人が体験学習  武者修行プログラムで  (那智勝浦町 )
2024年02月16日
29 効果的な店舗演出は  販売促進セミナー開催  (新宮商工会議所 )
2024年02月16日
30 賢いSNSの使い方とは  共育ミニ集会に保護者ら  (那智勝浦町 )
2024年02月16日
31 特選に堀力朗さん  写連紀南支部1月優秀作品  
2024年02月16日
32 校舎に映像、バレンタイン演出  初のイベント「近愛祭」  (近大新宮 )
2024年02月16日
33 「ビー玉落とし楽しい」  中央児童館「つくってあそぼう」  (新宮市 )
2024年02月16日
34 海外協力隊の経験語る  カメルーン派遣の比嘉絢野さん  (光洋中教育講演会 )
2024年02月16日
35 県の少子化対策学ぶ  3市町の議員集まり研修会  (熊野・南郡 )
2024年02月16日
36 厄年や寿祝いで4人参列  古座神社で厄よけ祈とう  (串本町 )
2024年02月16日
37 1800人超の家族ら鑑賞  県書初競書会の中央展  (古座川町 )
2024年02月16日
38 4年ぶり従来奉仕にぎわう  大島・水門神社春季例大祭「水門祭」  (串本町 )
2024年02月16日
39 お悔やみ情報
  
2024年02月10日
40 駐車場の適正利用求める
 障害者らのスペース確保を  (那智勝浦町立温泉病院 )

 那智勝浦町や町立温泉病院は現在、「障害者等用駐車区画」の適正利用を呼びかけている。同院では今年1月に青色に塗装した車いす使用者用の駐車スペースを2台から5台に増やしたばかりだが、外来が混み合う午前中などは全てが埋まる状態が続いているという。

 障害者等用駐車区画は、障害のある人や難病患者、高齢者、妊産婦、けが人など、移動に配慮が必要な人々のための駐車場。白色の車いすのマークが塗装された幅広の「車いす使用者用駐車区画」と、施設出入り口近くに設置される通常幅の「ゆずりあい駐車区画」がある。特に車いすから車への乗り降りには広いスペースが必要で、通常幅の駐車場では対応が難しい現状がある。

 和歌山県では不適正な駐車の抑止を目的に、利用対象者を限定して利用証を交付する「パーキング・パーミット制度」を設けている。区画の使用には県が発行する「障害者等用駐車区画利用証」もしくは公安委員会が発行する「駐車禁止除外指定車標章」の提示が必要。しかしながら、1月31日に温泉病院駐車場を訪れたところ、利用証を掲示していない車も散見された。

 このような状況を受け、同町身体障害者連盟(鈴木怜子会長)は1月26日、堀順一郎町長に要望書を提出。「一人一人のマナーの問題ではあるが、障害者が困っていることを周知していただきたい」と訴えた。町では福祉課窓口やエバグリーン前での啓発チラシ配布などに取り組んでいる。

 温泉病院にもこうした声は届いており、事務局の脇地健さんは「駐車区画を増やしても、適正利用が進まなければ状況は変わらない。当院としても患者さんの目に触れる場所にポスターやチラシを設置するなどを検討している。本当に必要な人のため、スペース確保に協力を」と呼びかけている。

 利用証の発行に関する問い合わせは、東牟婁振興局健康福祉部(電話0735・21・9610)で受け付けている。

(2024年2月10日付紙面より)

車いす使用者用駐車区画=1月31日、那智勝浦町立温泉病院
和歌山県発行の利用証
2024年02月10日
41 新校名で意見を交換
 緑丘中・城南中統合委員会  (新宮市 )

 緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会(委員長=板谷貴史・元城南中学校育友会長)の第7回会議が8日、新宮市役所別館であった。委員11人が参加、応募された新校名について意見を交わした。今後は委員が20日(火)までに五つ以内を選び、その結果を基に次回の会議で再協議する。決定時期は未定で流動的となる。

 同委員会は、両中学校の校長や育友会など、関係者で組織。緑丘中と城南中は2027年4月の統合を目指して協議が進んでいる。統合後の新校名の応募は、昨年の11月に実施。対象は▽市内外を問わず一般▽両中学校と神倉小学校、王子ヶ浜小学校の児童生徒の保護者▽両中学校の全校生徒▽両小学校の3年生以上の児童―だった。新校名だけでなく、その理由も記入となっていた。

 応募総数は1011件で、うち有効応募数は992件だった。同じものも多く、校名数は313件となった。委員には、この313件の校名と校名ごとの応募者数、その校名を選んだ理由などが示された。

 校名選定に当たり、委員が新たに考えた校名を加えて良いのか、または応募の複数をつなげた校名ではどうかなどの議論があった。意見はさまざまだったが、広く公平に応募を行った上に、委員の応募を禁じる規定もなかったことから、応募された校名の中から選ぶべきとの結論に至った。

 次回の会議は3月中旬で検討している。そこで事務局より、委員による校名の選定結果が示され、再度協議する。そこでいくつかの候補に絞られることが予想されるが、候補数がいくつになるかは分からない。最終的には新宮市議会での議決を経て決定となる。

  □     □

■広報紙の発行も



 統合に向けて広報紙「統合検討委員会だより」も発行することが決まった。事務局より原案が示され承認した。関係小中学校の保護者への配布、市ホームページへの掲載、報道機関への提供などを考えている。回覧板での周知も検討となった。

 ▽27年4月の開校予定▽緑丘中校舎を大規模改修して使用―などの予定のほか、これまでの経過などが伝えられる予定となっている。

(2024年2月10日付紙面より)

統合後の新校名について意見を交わした=8日、新宮市役所別館
2024年02月10日
42 雨天経て咲き進み始める
 鶴川公園のカワヅザクラ  (古座川町 )

 古座川町鶴川にある鶴川公園のカワヅザクラが5日の雨天を経て咲き進み始めた。木によってばらつきはあるが8日現在、全体として開花前~三分咲きの段階。開花直前のつぼみも数多く、にわかに咲きそろいそうな勢いを見せている。

 この公園は、国道371号鶴川橋西詰から高富方向へ約1㌔進んだ集落南端に位置。芝生広場を囲むようにカワヅザクラが植えられていて町内屈指の名所として人気を集めているが、昨年8月に台風7号が紀伊半島へ上陸した影響で入り口そばの3本が倒れてしまい、その数は現在13本となっている。

 樹高は総じて5㍍前後。今年は1月下旬ごろから点々と花が見られるようになったが咲き進みは緩慢で、5日の雨天を経てようやく花が増え始め開花直前の色づいたつぼみも一気に数を増した。目前の連休は冷え込むが連休明けには春らしい陽気になる予報が気象庁から出されていて、その暖かさが今後の開花の追い風となりそうだ。

 開花間もない花にはミツバチなどの昆虫も飛来し、せわしく採蜜。徐々に花盛りのにぎやかさも増し始めている。同公園は芝生広場の道向かいに駐車場と公衆トイレがあり、訪れやすい花見場所の一つとなっている。

(2024年2月10日付紙面より)

雨天を経て咲き進み始めた鶴川公園のカワヅザクラ=8日、古座川町鶴川

2024年02月10日
43 舞楽の稽古の成果を披露
 大同会が獅子舞衣装付け  (水門祭に向け )

 串本町大島の青年会「大同会」(冨田和成会長)が8日夜、紀伊大島開発総合センターで獅子舞の衣装付けに臨んだ。

 水門(みなと)神社春季例大祭「水門祭」奉仕に向け、先月15日の獅子だし以降重ねてきた稽古の総仕上げとなる行事。獅子だし同様に寺町忠区長や同神社祭典保存会の木下正己会長、山下昭祭典委員長や区内4区の氏子総代ら年長者を招き、奉仕同様に衣装を着て舞楽「神明賛」「乱獅子」などの稽古の成果を披露した。

 今年の天狗(てんぐ)役は吉田穂高君(12)、小川珀空君(12)、鈴木寛大君(12)の3人で、衣装付けの舞楽「天狗」は吉田君が担当。「今日は祭りの始まり。みんなの見本になれたら」と思いを込めて獅子との掛け合いを繰り広げた。

 衣装付けを終えて同保存会と「大同会」の中継ぎとして努めてきた山下祭典委員長(54)は「裏方も含めていろんなことをしてもらったので、あとはやるだけ。伝統のある祭りなので、思いっきり盛り上がっていきたい。若い子も力を合わせて頑張ってくれているのでありがたい限り」と語った。

 今年の春季例大祭は10日(土)が本祭日で、獅子舞は境内で午前10時30分ごろ、大島港のお山跡で午後3時ごろから見物できる。お山跡での披露直前には、大島郵便局前で獅子屋台の大練りも繰り広げる。その他諸行事の詳細は5面参照。

(2024年2月10日付紙面より)

稽古の総仕上げ「衣装付け」に臨む大同会の会員ら=8日、紀伊大島開発総合センター
舞楽「天狗」の披露
2024年02月10日
44 被災地に義援金届ける  姉妹町の石川県中能登町に  (紀宝町議会 )
2024年02月10日
45 3年間の成果、力作を紹介  ピネで「卒業発表会」開催中  (紀南高校 )
2024年02月10日
46 ネコ型ロボットを操作  プログラミング教室  (成川小 )
2024年02月10日
47 しんぐう元気フェスタ'24  届けようメッセージ! つなげよう心を!  
2024年02月10日
48 シダレウメが満開に  二河の和泉さん宅で  (那智勝浦町 )
2024年02月10日
49 祖父、健次が愛した「御燈祭り」  中上海さん、初上がり  
2024年02月10日
50 4年ぶり「お山」そびえる  大島港の中央で区民奉仕  (水門祭を前に )
2024年02月10日
51 支えてくれてありがとう  生徒会が感謝の気持ち伝える  (光洋中 )
2024年02月10日
52 お悔やみ情報
  
2024年02月06日
53 ガールズパワーで観客圧倒
 TGC新宮に3400人  (新宮市 )

 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」で4日、「TGC WAKAYAMA 2024 AFTER EVENT in 新宮」(TGC新宮)が開催された。若者を中心に3400人が来場。ダンスステージや人気モデルのトークショーがあり、ガールズパワーで観客を圧倒した。

 TGCはファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」の略称。若年層への発信力を生かして地方創生にも取り組んでおり、前日に和歌山市で開催された「TGC WAKAYAMA 2024」のパブリックビューイング・関連イベントで、新宮市での開催は初。

 よさこいチーム「あしたもハレヤ!」のステージで開幕。モデル・タレントのゆうちゃみ(22)、ゆいちゃみ(19)姉妹によるトークショーでは、TGC出演後に那智勝浦町に宿泊したことを語り「オーシャンビューがハンパない。マグロやエビがおいしかった」。MCの和歌山県住みます芸人こと「わんだーらんど」コンビから「食事制限はしていないの?」と質問が飛ぶと「好きな物を食べるのがギャルのモットーやから!」と返した。

 この日のために地元ダンスチーム5団体の選抜メンバーで結成した「South Coast Crew」(サウス)や、米国で開催されるストリートダンスの世界的大会「WOD」(ワールド・オブ・ダンス)でチャンピオンに輝いた「kirameki☆glitter(キラメキグリッター)」が圧巻のステージを見せた。

 サウスメンバーの長谷川こころさん(15)は「観客の数に驚いたけれど、いい緊張感で、めちゃくちゃ楽しかった」。奥田はるのさん(15)は「違うチームの子たちとパフォーマンスできて、たくさん刺激を受けた。ゆうちゃみさん、ゆいちゃみさんは、テレビで見るよりもっとスタイルが良くてかわいかった」と笑顔で話していた。

(2024年2月6日付紙面より)

「South Coast Crew」のステージ=4日、新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」
2024年02月06日
54 鬼を払って福を呼ぶ 熊野2大社で節分追儺式 

 新宮市の熊野速玉大社と田辺市本宮町の熊野本宮大社で3日、節分追儺式(ついなしき)が営まれた。「鬼は外、福は内」のかけ声とともに豆をまき、除災招福や疫病退散などを祈願した。

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■熊野速玉大社



 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、夜に追儺式が営まれた。雨天だったが、多数の参拝者が集まっていた。また境内参道には屋台が並んでいた。

 上野宮司をはじめとした大社関係者は、赤鬼、青鬼と共に拝殿の石階段上に並んで豆をまいた。続いて菓子も盛大にまかれた。集まった参拝客は福にあやかろうと、子どもらは菓子をもらおうと、ともに手を伸ばし歓声を上げた。例年であれば、豆をまきながら鬼を追い払うが、境内は傘を持った参拝客が多く、危険と判断して見送られた。

 節分の縁起物「吉兆(きっちょう)」は、昼過ぎで完売していた。境内でどんど焼きも行われており、多くの人が、しめ縄や古いお札などをたき上げていた。

 上野宮司は「福豆とお菓子をたくさんまいた。大阪の方でぜひまいてほしいとお菓子を送ってくれた方もいた。たくさんの人に喜んでもらえて良かった。皆さんの健康や福徳招来を祈った。良い年であることを願う」と話した。

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■熊野本宮大社



 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、神職や大社役員らが参加し、午前中に節分祭、午後4時から追儺式が執り行われた。境内には災難を追い払い幸福を授かろうと、大勢の参拝者らが訪れた。

 追儺式では神事の後、氏子が扮(ふん)した金棒を持つ赤鬼と青鬼が黎明殿の回廊に現れた。「こわい」と叫んで泣き出す子どももいて、境内に歓声が湧いた。

 鬼の後に神職や巫女(みこ)、役員らが続き、「鬼は外、福は内」と声を上げて豆をまきながら回廊を3周した。最後に九鬼宮司がモモの木で作った弓とアシで作った矢を持ち登場。天に向かって矢を3本放ち、鬼を追い払った。

 この後、餅や菓子などがまかれ、境内に拾い合う参拝者の歓声が響いた。

 九鬼宮司は「大勢の子どもたちも参加してくれ、にぎやかで良かった。能登半島では厳しい状況が続いている。被災した人たちが早く日常の生活に戻れるようにと祈り、これ以上、災いが起きないようにとの願いを込めて豆をまいた」と話した。

(2024年2月6日付紙面より)

拝殿の石段上に並び豆をまいた=3日、熊野速玉大社
氏子が扮した鬼が登場し、参拝客から歓声が上がった=同日、熊野本宮大社
2024年02月06日
55 結果はその先を得るための道
 元王者、村田諒太さん招き講演会  (紀宝町 )

 世界ボクシング協会(WBA)の元ミドル級スーパー王者でロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太さん(38)を講師に招いての文化講演会が4日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。町文化協会が主催。

 約500人の来場者を前に「これまでの決断を誇りに思っている。ボクシングと共に歩み、一緒に生きてきたが、それが全てではなかった。結果はその先を得るための道。小さなことを積み重ね、崩れて、また重ねる。夢や目標はいびつで、振り返った時にかなっている」と語った。

 村田さんは1986年奈良県生まれ。2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得し、13年プロに転向。17年10月に最激戦区のミドル級で世界王者となる。23年3月に現役を引退した。

 「ボクシングと共に歩んだ人生」がテーマ。中学1年でボクシングを始め、何度も挫折したことを明かし「不良少年で居場所がなかったが、認めてくれる場所がうれしかった」と振り返った。

 大学時代、2006年のアジア大会でアテネ五輪金メダリストに惨敗して自信を失った。その後引退し、大学職員に。09年、現役復帰し、自信を取り戻してロンドン五輪で金メダルを獲得した。

 ボクシング人生で得た経験を通して「結果だけでなく、努力や全力で向き合った過程を評価することが大切。ポジティブな気持ちの方が運も味方してくれる。文句で終わらず先に進むとチャンスが生まれる」と伝えた。

 親やコーチには「自分で決める子どもの本気度は高い。子どもたちに自己決定権のチャンスを与えてほしい」と呼びかけた。

(2024年2月6日付紙面より)

講演を聞く多くの来場者=4日、紀宝町のまなびの郷
ボクシング人生を振り返る村田諒太さん
2024年02月06日
56 避難所運営を疑似体験
 いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )

 「いきいきサロン三四朗」(松本一良代表)は1月31日、那智勝浦町勝浦のコミュニティ消防センターで32回目となるサロンを開いた。18人が参加し、同町役場総務課防災対策室の庄司亮太さんと山本将平さんに教わりながら避難所運営ゲームで災害時における運営方法を疑似体験した。

 同サロンは仲間づくりや健康増進を図ろうと、防災講話、特殊詐欺防止講話、昼食会、桜の花見など、さまざまな催しを行っている。

 開催に当たり、同サロン役員で防災士の藤社和美さんが100円ショップで買える防災グッズを紹介。避難所運営は役場が行うのではなく、自分たちで設営して始めないといけないとし「今日が対処方法を考える手がかりになれば」とあいさつした。

 参加者は2グループに分かれて、和歌山県が開発した「きいちゃんの災害避難ゲーム」に挑戦。某年12月12日午前4時に南海トラフ地震(マグニチュード8・7)が発生し、上下水道や電気、ガスなどのライフラインの途絶えた「きいちゃん小学校」で避難所運営を行う想定で開始した。

 参加者は▽要配慮者▽保健・衛生▽被災者管理▽ボランティア▽施設管理▽情報▽食料・物資―を統括する班長を務め、1日目、2~3日目、4日目~2週間の各期間に応じた対処方法を話し合った。

 松本代表は「避難所に行くという立場だけでなく、違う視点で考えることができて勉強になりました。命を守ることを第一に、自分たちで運営するとなった時の知識を生かしていければ」と語っていた。

(2024年2月6日付紙面より)

避難所運営ゲームに取り組む参加者=1月31日、那智勝浦町勝浦のコミュニティ消防センター
2024年02月06日
57 新宮、王子らが県大会へ
 県小学生サッカーABリーグ東牟婁予選  
2024年02月06日
58 さまざまなゲームに挑戦  チャレンジランキング大会  (熊野川小 )
2024年02月06日
59 海洋ごみの学習まとめ  12日まで、宇久井ビジター  (那智勝浦町 )
2024年02月06日
60 人々が目指した熊野  霊場成立の経緯など学ぶ  (新宮高校 )
2024年02月06日
61 力合わせ祝いの「石文字」  世界遺産20周年で住民ら作る  (田辺市本宮町 )
2024年02月06日
62 元気に練習の成果を発表  三輪崎保が園芸会  (新宮市 )
2024年02月06日
63 無病息災や家内安全願い  宇久井神社で節分行事  (那智勝浦町 )
2024年02月06日
64 中学校生活を肌で感じる  町内4小学校の6年生73人が  (矢渕中 )
2024年02月06日
65 ウミガメの上陸状況など報告  紀宝町で8団体が情報交換  
2024年02月06日
66 30分かからず250本完売  4年ぶり、浅里なれ寿しまつり  (紀宝町 )
2024年02月06日
67 最高峰の審査で銅賞を獲得  串本町在住の瀧本理花さん  (ショパン国際ピアノコン )
2024年02月06日
68 感謝忘れず代表として挑む  ジュニア駅伝チーム結団式  (串本町 )
2024年02月06日
69 お悔やみ情報
  
2024年02月03日
70 NHKってどんなとこ?
 出前授業で児童が学ぶ  (神倉小学校 )

 NHK和歌山放送局による出前授業が1日、新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)であった。5年生72人が、NHKの仕事を学んだり、中継車を見学したり、カメラを触ってみたりした。

 NHK和歌山は、総合テレビで毎週月曜から金曜の午後6時30分から放送している「ギュギュっと和歌山」内で、5日(月)から9日(金)まで「新宮市ウイーク」を実施する。6日(火)の御燈祭(おとうまつ)りの生中継などを予定している。神倉小での出前授業の様子も、このウイーク内の7日(水)に放送する予定となっている。

 出前授業は組ごとで行われた。NHKのスタッフが児童らに、仕事の概要を説明。「公共メディアのNHKの重要な役割は、緊急時、例えば災害があった時に、いち早く避難などの情報を届けること。皆さんの命や暮らしを守る役割がある」と話した。「ギュギュっと和歌山」も紹介。「この学校の3年生の草鞋(わらじ)作りの様子も放送された」と明かした。

 児童らは中継車も見学した。スタッフが、内部の機器類や屋根に付くアンテナについて説明。「中継車の中で作った映像を、放送局に届けるのに使うのが屋根のアンテナ。通信衛星に電波を飛ばして放送局に届ける」などと伝えた。

 カメラについても説明を受けた。スタッフが「緑の幕の前であれば、自分以外の映像を合成できる」と語った。実際に児童が緑の幕の前に立ち、背景が合成した海の中の映像になることをモニターで確認した。カメラの取り扱いも体験した。

 田中咲伍君は「中継車をはじめ、いろいろな機械を見られてよかった。カメラの操作は難しかった。中継車の中で背景を変えたりできるのはすごいと思った」と話した。

(2024年2月3日付紙面より)

NHKの仕事について教わった=1日、新宮市立神倉小学校
カメラの取り扱いに興味津々
2024年02月03日
71 高芝区の防災マップ発表
 下里防災隊が住民招き  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(堺高行校長)は1月31日、同校に高芝区民や保護者らを招き「下里防災隊」の発表会を開いた。6年生19人が制作した高芝区の防災マップを配布し、学んできたことを発信した。

 6年生は本年度、学校裏の大丸山の避難路清掃やフィールドワーク、和歌山県土砂災害啓発センターや町役場防災対策室による授業、各区の区長らとの意見交換などで、防災に関して総合的に学んできた。

 学習のまとめとして完成させた高芝区のマップには、ブロック塀や崩れそうな崖、空き家などの危険箇所だけでなく、避難の際に安全に通行できそうな広い道や災害時に活用できるトイレ・自動販売機なども記載されている。発表会では、地震・津波発生のメカニズムや過去の大規模災害の教訓、防災バッグの中身など幅広い内容を伝えた。

 児童の学習にも協力してきた国土交通省国土技術政策総合研究所道路地震防災研究室(茨城県)の長屋和宏・主任研究官は、1月1日に発生した能登半島地震の現状を伝え「『自分たちの地域でも同じことが起きるんじゃないか』という視点で見ると、いろいろなことが見えてくる」と語った。開発した防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」のワークショップもあった。

 高芝区の伊藤善之区長(67)は「地域をよく見て勉強してくれたと感じる。子どもたちが遊ぶ場所の近くはブロック塀を撤去するなどしているが、対策ができていない場所もある。区としても防災に取り組んでいきたい」と話していた。

 この日は高芝区と連携して登校時避難訓練も実施する予定だったが、雨天で中止した。

(2024年2月3日付紙面より)

防災について発表する6年生=1月31日、那智勝浦町立下里小学校
高芝区の防災マップ
2024年02月03日
72 串本海域の価値など紹介
 西向小6年生らを招いて  (串本町 )

 「世界湿地の日」の2日、串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターでサンゴ骨格標本観察会があり、町立西向小学校(河田恵美校長)の6年生が招きを受け専門家から教わる機会を得た。

 世界湿地の日(2月2日)は、湿地に関心を持ちその大切さを知ってもらうため国際条約「ラムサール条約」採択日(1971年2月2日)にちなんで国連が制定した記念日。串本町には世界最北限のサンゴ群落と伴う生物多様性を誇る串本沿岸海域が2005年に同条約湿地として登録された経緯があり、その価値を伝える趣旨で町、南紀熊野ジオパークセンター、株式会社串本海中公園センターが共催でこの日から16日(金)まで、南紀熊野ジオパークセンターを会場にして企画展「ラムサール条約湿地パネル展」を開いている。

 観察会はこの企画展に連動して計画。西向小6年生は串本海中公園センター水族館の森美枝館長から同条約の概要と湿地が自然や人間の生活に果たす役割、登録湿地の一つである串本沿岸海域がなぜ大切なのかの理由など、南紀熊野ジオパークセンターの本郷宙軌研究員から火成岩で浸食に強い潮岬台地があることで同じ町内でも西と東で海の環境が違い西にはサンゴ群落が発達していることなどを教わり、終盤で複数種類の同標本を間近に観察してその印象を深めるなどした。

 児童の岩本柚咲さんは「湿地が自分たちの生活にも関わっていて、温暖化を防いでくれていると聞いて驚いた。これからも大切にしていくためにごみを出してはいけないし、道の溝も(串本の)海とつながっているのでそこへごみを捨てようとする人を見かけたら声をかけないといけないと思った」と参加して思ったことを語った。

 同パネル展はこの条約の趣旨や串本沿岸海域の登録湿地としての特色などを8枚の解説パネルで紹介する内容で、開館中の午前9時~午後5時に随時鑑賞できる。

(2024年2月3日付紙面より)

標本を間近に観察しながら学びを深める西向小6年生ら=2日、南紀熊野ジオパークセンター
16日まで実施するラムサール条約湿地パネル展
2024年02月03日
73 歌やゲームで盛り上がる
 保育所やこども園などで節分行事  (新宮市、那智勝浦町 )

 新宮市と那智勝浦町内の保育園、保育所、こども園で2日、節分行事が行われた。園児らは歌やゲームなどで楽しいひとときを過ごした。

 那智勝浦町立宇久井こども園(荘司千保園長、園児62人)は節分集会を開いた。各クラスの代表園児が自分たちの作ったお面を紹介した後、全員で節分にちなんだクイズに挑戦。「節分には何をまく?」「鬼がはいているのは何?」などの問題に答えた。

 パネルシアターでは、物語を通して職員から節分の由来の説明に耳を傾けた。後半には、赤と青の鬼が登場。突然の出来事に泣き出す園児もいたが、すぐに盛り上がり、歌「まめまき」を一緒に合唱した。

 最後は、2カ所に分かれてボールを籠に入れて競う「豆入れゲーム」に元気いっぱい取り組み、笑顔を見せながらにぎわっていた。

(2024年2月3日付紙面より)

「豆入れゲーム」で盛り上がる園児=2日、那智勝浦町立宇久井こども園
2024年02月03日
74 5商品が上位入賞  お弁当・お惣菜大賞2024  (株式会社ハイマート )
2024年02月03日
75 身体健全や無病息災祈願  加寿地蔵尊で初地蔵まつり  (那智勝浦町 )
2024年02月03日
76 「被災された方の役に立てば」  やまけん会ゴルフクラブが義援金  (新宮市 )
2024年02月03日
77 迅速な行動や経路を確認  新宮市庁舎で消防訓練  
2024年02月03日
78 地域一体で面的DXを  GBP推進セミナー  (那智勝浦町 )
2024年02月03日
79 画家・植野禎さん作品展  Gきのくにで3月末まで  (串本町 )
2024年02月03日
80 神前抽選で役者を決める  水門神社で「おみくじ祭」  (串本町 )
2024年02月03日
81 地震想像して地区内歩く  「校区人権・防災学習」始動  (相野谷小・中 )
2024年02月03日
82 横断歩道は「よく見てね」  うどの幼稚園で交通安全教室  (紀宝町 )
2024年02月03日
83 歯磨き絵本などを寄贈  保育所、幼稚園、小学校に  (紀宝町 )
2024年02月03日
84 お悔やみ情報