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2024年04月25日
1 「熊野に大学の設立を」
 旧グリーンピアで構想  (準備財団が支援者説明 )

 那智勝浦町と太地町にまたがる旧グリーンピア南紀での私立大学設立を目指す、立初(たてぞめ)創成大学設立準備財団(樋口祥子理事長)の地元支援者に対する説明会が23日、太地町地域福祉センター梛(なぎ)であった。都市部ではなくあえて「熊野」で、日本でこれまでにない「徹底的な探究・体感型」の大学を、2027(令和9)年4月に開設することを目指すと語った。

 財団のメンバーは、現役大学教員の理事とその教え子など。従来型の大学教育に問題や限界を感じていたメンバーは昨年10月から、旧グリーンピアでの設立を構想。各所で趣旨を説き、熊野三山の三社一寺の宮司や住職、株式会社キナンの会長などが協働推進者となり、その他も当地方の多くの企業が応援を表明するなど、賛同者を増やしている。説明会に参加した支援者団体「大学誘致を考える会」による署名活動も行われている。

 説明会で樋口理事長は、昨今の「学び」の変革に言及。情報は簡単にインターネットで得られ、考えることすらも人工知能(AI)で行えることから、大学は従来型ではなく探究・体感型が必要と説いた。また地域の歴史や文化、伝統など、教育にも役立つ日本の重要な資産が都市部の従来型大学では生かせていないことから、地方での大学設立が重要な意味を持つことも伝えた。

 学生数は年間144人で計画。教育はフィールドワークが主軸で、1年次は主にキャンパスで学ぶが、2年と3年では地域や海外に出向き、現地の人に学ぶことを繰り返す。ここで歴史や伝統、文化に触れ、探究や体感を深める。4年次はキャンパスに戻り、学びを生かして地域に還元する期間と考えている。

 資金調達の手法として、徳島県の神山まるごと高等専門学校の前例を参考としている。同校はふるさと納税、寄付、クラウドファンディングの三つで設立に至っている。同財団もこれに倣い、各所に協力を呼びかけている。

 樋口理事長は「熊野で皆さんと一緒に、大学をつくりたい。応援をよろしくお願いします」と求めた。住民向けの説明会の開催も考えていることを明かした。

(2024年4月25日付紙面より)

応援を呼びかける樋口祥子理事長(左)=23日、太地町地域福祉センター梛
大学設立の場所として考えている旧グリーンピア南紀
2024年04月25日
2 スタントで事故を再現
 自転車の交通安全教室  (新宮高校 )

 スタントマンが自転車交通事故を再現する、スケアード・ストレイト教育技法による自転車交通安全教室が22日、県立新宮高校(下村史郎校長、585人)であった。全学年の生徒が参加。危険性を知り、自転車の交通ルールの理解を深めた。

 JAみくまのとJA共済連和歌山が、和歌山県警察本部、新宮警察署と連携して実施した。同教育技法は、学習者に「怖さ」を与えることで、望ましくない行為を自主的に行わせないようにするもの。スタントマンが目の前で再現することで、ルールやマナーの違反が交通事故を招く危険があることを考えてもらう。

 開会に当たり、下村校長、石田守・JAみくまの代表理事組合長、宮本竜祐・新宮署交通課長があいさつ。「自転車のルールやマナーを守らなければと考えるきっかけになれば」「危険性を実感し、ルールを守り、交通事故のない安全な学校生活を送ってもらえることを願う」「自転車の運転を見直す機会にしてほしい。乗るときはヘルメットをかぶって」などと語った。

 続いて、スタントマンが自転車交通事故を再現。▽ヘッドホンで音楽を聞きながら▽携帯電話で話しながら▽酒を飲みふらつきながら▽二人乗り―などを行って、いかに危ないかを伝えた。自転車で全速で跳び箱にぶつかって、衝撃の大きさを示した。

 自転車と歩行者、自転車同士の事故も再現。見通しの悪い交差点から出てきた歩行者と自転車がぶつかったり、危険運転の自転車同士で衝突したりした。いずれの場合も、その後に行うべき正しい運転法を伝えた。「皆さんがルールを守れば、ルールが皆さんを守る」などと呼びかけた。

 生徒らは、ぶつかって投げ出されるスタントマンの様子を、固唾をのんで見守っていた。3年生で生徒会長の宮井聡子さんは「交通事故の怖さを間近で体験することはなかったので、今日はいい教訓になった。きちんと交通ルールを守っていこうと思う。貴重な体験をありがとうございました」と感謝を述べた。

 2年生の柳町彩斗さんは「自転車同士の衝突が一番びっくりした。今後は一時停止をしっかりと守ろうと思う」と話した。

(2024年4月25日付紙面より)

自転車の交通事故をスタントマンが再現=22日、県立新宮高校
事故の怖さを知りルールの大切さを実感した
2024年04月25日
3 「協力連携して活動を」
 民生児童委協議会が総会  (新宮市 )

 新宮市民生委員児童委員協議会(小内潤治会長)の総会が23日、新宮市福祉センターであった。出席44人、委任状34通で開会。昨年度の事業や決算の報告、本年度の事業や予算の提案を受け、承認可決した。

 民生委員の歌の斉唱、民生委員児童委員の信条の朗読に続き、小内会長があいさつ。能登半島地震と、関連して当地方で発生が懸念される南海トラフ巨大地震に言及。「災害発生時には地域福祉の課題も深刻化すると考えられる。民生委員の活動も、平常時から災害への備えが求められている」と話した。

 福祉課題はより複雑化・深刻化していると指摘。「住民に寄り添い、人々をつなぐ民生委員児童委員の役割は一層重要になっている。笑顔で暮らせる地域社会の構築のため、協力連携しながら活動していければ」とまとめた。

 来賓として、田岡実千年市長が祝辞。「地域でのネットワーク形成が、地域福祉を発展していく上でますます重要になる。民生委員児童委員の皆さんの協力なくては実現できない。今後もお力添えをお願いします」と呼びかけた。

 この後、議事を進行した。昨年度の事業と会計、本年度の事業と予算などを協議して認めた。

(2024年4月25日付紙面より)

本年度事業などを協議した=23日、新宮市福祉センター
あいさつする小内潤治会長
2024年04月25日
4 大きなイチゴ「おいしい」  じぃじの苺に紀南学園招待  (御浜町 )
2024年04月25日
5 誕生したウミガメなど観察  5歳児が社会見学で  (紀宝町 )
2024年04月25日
6 新たな地震対策、家屋に対応  ブルーシートの備蓄増へ  (紀宝町 )
2024年04月25日
7 さわかみ財団が道普請  大日越の登り口付近  (田辺市本宮町 )
2024年04月25日
8 無償の愛を持って支える  更生保護女性会が総会  (那智勝浦町 )
2024年04月25日
9 中核病院の将来ビジョン議論  医療センター経営強化プランを説明  (新宮市議会教育民生委 )
2024年04月25日
10 ジオパークの魅力伝える  フォトコン入賞作品展示  (那智勝浦町 )
2024年04月25日
11 ちぎり絵作り楽しむ  カルチャーサロンで教室  (新宮市「結夢」 )
2024年04月25日
12 合唱の仕方を教わる  くろしお児童館で教室  (新宮市 )
2024年04月25日
13 大株が咲きそろい華やかに  宇津木のシロバナヤマフジ  (古座川町 )
2024年04月25日
14 特集「夜の世界へようこそ」  こどもの読書週間企画開始  (串本町図書館 )
2024年04月25日
15 お悔やみ情報
  
2024年04月23日
16 明るい未来を目指す
 創立55周年式典で誓い  (新宮JC )

 一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC)の創立55周年記念式典が21日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島であった。現役の正会員をはじめ、OB、周辺JCブロックなどから110人超が参加。共に55周年を祝い、協力して明るい未来を目指すと誓った。

 式典では、新宮JCの歩みを支えてきた、歴代理事長を紹介。出席者は登壇して顔触れを披露した。宮本睦美・理事長はあいさつで、本年度のスローガン「『感謝』~みんなで繋げよう“ありがとう”~」を紹介。「55年の歴史を歩んでこられた先輩方は、地域の皆さんにありがとうの思いを持ってつないでこられたと考える。その気持ち、熱い志を次の世代につなげることを約束する」と力を込めた。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20周年を迎え、催しも活発に行われていること。串本町ではロケットの打ち上げが行われるなど、最先端のまちとして歩んでいることなどに言及。「魅力あふれるこの地域を盛り上げるには、新宮JCが若きリーダーとして、率先して地域と動いていかねば。われわれには、先輩から受け継いだ知識や経験がある。1人ではできないことも、皆の力で挑戦し、困難を乗り越えれば、明るい未来につながると確信している。地域に魅力を発信し、多くの仲間を募っていく」などと決意を述べた。

 新宮JCシニアクラブの中納哲史・代表幹事もあいさつ。「55周年おめでとう。新宮JCには、リーダーとして地域を盛り上げ、この地域の明るい豊かな社会の創造を目指してまい進してほしい。力を合わせて一致団結して頑張ってほしい。ぜひ皆さんのお力添えをお願いします」と呼びかけた。

 来賓祝辞を岸本周平・和歌山県知事(代読)、田岡実千年・新宮市長、世耕弘成・参院議員が述べた。「今後も地域発展への協力を」。「仲間が増え、まちづくり、ひとづくりをやれる青年会議所になれば」。「ピンチをチャンスに変える先頭に立ってほしい」などと語った。

(2024年4月23日付紙面より)

歴代理事長の皆さん=21日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島
110人超が参加して55周年を共に祝った
2024年04月23日
17 外貨両替機を設置 訪日外国人増加に対応 (新宮市観光協会)

 新宮市観光協会(里中陽互会長)は18日、新宮市徐福の熊野新宮観光案内センターに外貨両替機を設置した。12種類の外貨(紙幣のみ)から日本円に両替が可能。「今後も多様化するニーズに応え、さらなる利便性向上を図っていきたい」と話している。

 外貨両替については、以前は市内に対応する銀行があったが、やめてしまった経緯があった。一方で昨今、訪日外国人客は増加。同所での外貨両替に関する問い合わせも多かったことから、設置を検討するに至った。

 那智勝浦町の観光案内所が外貨両替機を設置していたことから、助言を受けて取扱業者と相談。卓上型の外貨両替機を設置することになった。

 費用は無料で、設置場所と電源、インターネットを提供するのみ。業者は手数料で収入を得る。ネットを通じて平日は午前中にレートを更新し、土日は金曜からそのままという。

 両替可能な通貨は▽米ドル▽ユーロ▽英ポンド▽豪ドル▽中国人民元▽香港ドル▽韓国ウォン▽新台湾ドル▽シンガポールドル▽タイバーツ▽インドネシアルピア▽マレーシアリンギット。対応言語は▽日本語▽英語▽韓国語▽中国語(繁体字・簡体字)―となっている。

 なお、同所を訪れた外国人は、2023年度は3415人。コロナ禍前の19年度は3431人のため、ほぼ同じ数字に戻っている。

(2024年4月23日付紙面より)

設置された外貨両替機=19日、新宮市徐福の熊野新宮観光案内センター
2024年04月23日
18 名車が新緑の熊野疾走
 ラ・フェスタ・プリマベラ  (田辺市本宮町 )

 クラシックカーの祭典「ラ・フェスタ・プリマベラ2024」の一団が20日、田辺市本宮町の熊野本宮大社と大斎原(おおゆのはら)を通過した。ブガッティやジャガー、ポルシェなどの往年の名車53台が新緑の熊野を疾走し、世界遺産20周年に花を添えた。

 「古いものに敬意を」「いくつになっても心・少年」「イベントに関わる全ての人と友情の輪を広げる」の精神の下、2009年に始まったイベント。コロナ禍による中断を挟んで15回目。毎年春に開催されることから、イタリア語で春を意味する「プリマベラ」の名を冠している。株式会社フォルツァ主催。

 一団は愛知県名古屋市の熱田神宮をスタートし、2府5県の約1200㌔を走ってゴールの京都府京都市へ向かう。

 大斎原のチェックポイントでは、レンゲ野が広がる参詣道を一団が通過。普段は目にすることのない個性あふれるクラシックカーの数々に、観光客らも「何のイベント?」「かわいい形」「すごい整備技術」と目を見張っていた。

 タレントの堺正章さんは、「イタリアの華」と称される「ランチア アウレリアB24スパイダー」(1955年式)で参加しており、当地方ののどかな景色を楽しんだと語った。安全祈願の祈とうの後、大鳥居をくぐって再出発した。

(2024年4月23日付紙面より)

大鳥居をくぐって再出発=20日、田辺市本宮町の大斎原
タレントの堺正章さんも
2024年04月23日
19 串本、蓬莱が初戦突破
 ナガセケンコー旗軟式野球大会が開幕  
2024年04月23日
20 復帰2年、再び全国の舞台へ
 和道流空手、小西秋代さん  (那智勝浦町 )
2024年04月23日
21 雨の中、525人が健脚競う
 奥熊野いだ天ウルトラマラソン  
2024年04月23日
22 幸運祈り足の裏触る  ビリケン祭りにぎわう  (新宮市 )
2024年04月23日
23 新宮港に外国客船  三山観光の後に出港  
2024年04月23日
24 満開のツツジを堪能  黒潮公園で「おでかけサロン」  (高田地区福祉委員会 )
2024年04月23日
25 思い思いの遊びを満喫  神倉小が楽しい春の遠足  (新宮市 )
2024年04月23日
26 手作りおもちゃに笑顔  新年度初の「くろしおであそぼう」  (新宮市 )
2024年04月23日
27 日々の積み重ね忘れず精進を  萩原きもの総合学院で卒業・入学式  (新宮市 )
2024年04月23日
28 「飛雪米」の田植え作業  町のブランド米として人気  (紀宝町浅里 )
2024年04月23日
29 子どもたちも泥んこに  紀南電工が神内で田植え  (紀宝町 )
2024年04月23日
30 再開の喜び、歌声に乗せて  5年ぶり演奏会は満席に  (混声合唱ベーレンコーア )
2024年04月23日
31 銀色を帯びた穂が揺れる  望楼の芝に根付くチガヤ  (串本町 )
2024年04月23日
32 笑いヨガで心身健やかに  田原のサロンで実演紹介  (串本町 )
2024年04月23日
33 本館前にこいのぼり掲出  ロケットのぼりとともに  (潮岬青少年の家 )
2024年04月23日
34 税と選挙について教わる  6年生が出張県政講座で  (古座小 )
2024年04月23日
35 弘法大師の遺徳しのぶ  妙法山阿弥陀寺で御影供  (那智勝浦町 )
2024年04月23日
36 お悔やみ情報
  
2024年04月20日
37 クロマグロ28本水揚げ
 シーズン終盤に活気  (勝浦地方卸売市場 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量日本一を誇る那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場に19日朝、最大251㌔を含むクロマグロ28本が水揚げされた。シーズン終盤、巨大なクロマグロがずらりと並ぶ光景に市場が活気づいた。

 うち21本は、高知県のマグロ漁船「益丸」が釣り上げたもので、漁港関係者に「マグロ漁師で知らない者はいない」と言わしめる。松島基晴船頭(53)は「今年は2、3月がさっぱりで、やっとという感じ。3本釣った時点で一度戻ろうかとも思ったが、もう1回ねばったらいっぺんに18本。こんなことは初めて」と喜びを語る。

 前日に最大233㌔を含む7本のクロマグロを揚げた日の出丸(宮崎県)の島田実船頭(52)は「でかいマグロが泳いでいるのを見るのはやっぱりうれしい。益丸が釣ってくれたことで、次の楽しみが増えた」と話していた。

 和歌山県漁連勝浦市場の太田直久市場長はマグロの計測に追われながら「魚体もいい大きさで、うれしい限り。150~200㌔台は高値が付きやすい。マグロ船に感謝しています」と語った。シーズンは5月のゴールデンウイークあたりまで。

(2024年4月20日付紙面より)

益丸の船員の皆さん=19日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
200㌔前後のクロマグロが続々と
2024年04月20日
38 「クジラと海」のご当地ポスト
 設置を記念してセレモニー  (太地町 )

 太地町は18日、町公民館でご当地ポスト設置セレモニーを開いた。漁野洋伸副町長や日本郵便株式会社近畿支社郵便・物流オペレーション部の松本光功集配担当部長、紀南地区連絡会の南方慎一朗統括局長らが出席し、ザトウクジラをモチーフにした青色のポストの除幕を行った。

 町は地域を支え、寄り添って地方創生に取り組む郵便局の活動に賛同。連携して地域振興や観光資源化、町おこしを目的に寄付をする形で設置している。2021年には「包括的連携に関する協定」を締結している。今年は平見公園横に取り付けられ、町内では町立くじらの博物館、道の駅「たいじ」、JR太地駅、役場庁舎に次いで5基目となった。

 制作は、1基目から手がけている地元メンバーで組織するグループ「ホエールアートミュージアム」の山門基秀さん、前芝真人さん、石田一勝さんらが担当。鯨類の中でも最も優雅で人気の高いザトウクジラをキャラクターに、「クジラの町、太地町」にふさわしく、「クジラと海」をイメージした。完成には約2カ月を要した。

 セレモニーでは、松本集配担当部長が「ご当地ポストが町民の皆さんが手紙を出すきっかけになってくれれば」。南方統括局長が「地域の価値を高めるため、積極的に今後も引き続き取り組んでいきたい」とあいさつ。

 漁野副町長は日本郵便近畿支社や太地郵便局などの尽力に感謝し「今後とも強力なタッグを組んで、地域活性化つなげていきたい」と述べた。

 式典後は平見公園横に移動し、設置作業を開始。旧ポストは長年の役目を終え、撤去された。

(2024年4月20日付紙面より)

セレモニー出席者による除幕式=18日、太地町公民館
新たなポストが設置された
2024年04月20日
39 新校名を6月に公募
 新宮・新翔の統合高校  (9月の決定を目指す )

 ともに和歌山県立の新宮高校(下村史郎校長)と新翔高校(宮井貴浩校長)の再編整備(統合)後の新校名について協議する作業部会「再編整備に係る校名等検討部会」が18日、新宮高校であった。委員18人が出席、6月に両校のホームページ内とはがきで公募を行うことなどを決めた。9月末までの最終決定を目指す。

 2026年度に予定する両校の統合に向けて検討が必要となる、新たな校名や校章、校歌、制服などは、六つの作業部会で協議することになっており、新校名の作業部会はその一つとなる。両校の学校運営協議会や教職員、地域代表者の18人で組織している。

 新校名の最終決定権者は県教育委員会となる。両校の合同の学校運営協議会「両校学校運営協議会委員による再編整備協議会」が新校名の候補を絞り込み、県教委に提案する。この日の作業部会は、同協議会に候補としてもらう新校名案をどのように募るかを話し合った。

 新校名が決まらないと校章や校歌など、多くの協議が進まないことから、9月末をめどに最終決定してもらうとの方針が示された。これを念頭に公募は6月となった。1人1票が原則で、「新宮」「新翔」のどちらかを選べるほか、「それ以外の新校名」を望む場合は記入でき、いずれの場合も選んだ理由と氏名を記入するとした。

 はがきの場合も条件は同じで、両校のどちらか宛てに送付となった。公募に居住地の制限は設けず、また統合後の同校に進学することが予想される小中学校生にも事前周知すると決めた。

 集まった案は7月に、新校名の作業部会で整理し、合同の学校運営協議会に絞り込みを託す予定となった。同協議会が県教委に提案する候補数は定まっておらず、複数の可能性もある。

(2024年4月20日付紙面より)

開会に当たりあいさつする新宮高校の下村史郎校長=18日、県立新宮高校
2024年04月20日
40 金嶋弘幸さんが制す
 2024年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2024年04月20日
41 5年ぶりの大会、134人出場
 新宮信金理事長杯  (ソフトテニス )
2024年04月20日
42 議員有志が「曼荼羅の道」へ  世界遺産20周年の契機に  (那智勝浦町 )
2024年04月20日
43 和気あいあい、楽しく  グラウンドゴルフ教室  (ゆうゆうクラブ )
2024年04月20日
44 垣本正道会長が再任  新宮人権擁護委員協議会  
2024年04月20日
45 11人に募集相談員委嘱  自衛隊和歌山地方協力本部  (新宮・東牟婁地方 )
2024年04月20日
46 土長さん新日春展で入選  24日まで東京都美術館で展示  
2024年04月20日
47 友達同士の「輪」広げる  くろしお児「くろしおのWA!」  (新宮市 )
2024年04月20日
48 ツツジのじゅうたん  新宮港第二期緑地帯  (新宮市 )
2024年04月20日
49 経済効果は1000億円  紀勢道開通から10年  
2024年04月20日
50 和やかな春の午後過ごす  新年度も「いっぷく亭」  (紀宝町 )
2024年04月20日
51 親子で楽しく、弾む  バランスボールで健康づくり  (紀宝町 )
2024年04月20日
52 夏待ちきれずせみ時雨  橋杭園地の防風林で響く  (串本町 )
2024年04月20日
53 子どもと一緒に送り出す  今年2回目の稚アユ放流  (古座川漁協 )
2024年04月20日
54 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第71回】春野菜でデトックス  

 すっかり春の気候になりました。桜も散り始めて、どんどん暖かくなりますね。春といえば、「ふきのとう」「つくし」「たけのこ」「うど」「せり」などあくが強くて、苦味のある野菜が多いです。「春の皿には苦味を盛れ」といわれますが、この苦味やあくは、とても体にいいんです。

 春野菜は、寒さが厳しい時期に、じっと栄養を蓄え続けて、苦味成分をじっくりとため込んでいきます。やっと暖かくなり芽を出した時に、動物や害虫に食べられるのを防ぐために苦くなるといわれています。この苦味成分は「植物性アルカロイド」や「ポリフェノール」に由来するもので、新陳代謝を促し、強い抗酸化作用があります。さらに、活性酸素を抑えるので、細胞の若返りも促進し、精神的なストレス改善にも効果が期待できます。熊が「ふきのとう」を食べてデトックスしているという説もあるくらい、春の苦味は体にいいんです。

 私はこの苦味やあくが多い、クセの強い野菜が大好きですが、やっぱり娘には人気がありません。子どもたちの味覚は、とても敏感なので、なかなか食べてくれないということもありますよね。幼少期のお子さんであれば、「一口だけ食べてみて」と促して、一口食べて「苦い!」となって吐き出してしまっても、それも立派な食育です。春の食べ物は苦いんだと知ることや、それを大人はおいしそうに食べるのを見るだけでも、将来の食意識は変わってきます。でも、少し大きくなると、食べてもらいたいですよね。

 苦味を軽減する調理法は、いくつかあるのですが、私のお勧めを三つご紹介します。一つ目は豚肉と合わせることです。豚肉の脂は、春野菜の独特の苦味を軽減してくれます。豚肉は、脂が多いバラ肉を使うのがお勧めです。一緒に炒めるのもいいと思いますし、薄切りのバラ肉で巻いて、照り焼きにしたりするのもお勧めです。二つ目は、チーズと合わせることです。フライパンにオリーブオイルなどをしき、軽くソテーした春野菜に、ピザ用チーズをかけてふたをして溶けたら完成。とっても簡単ですよね。たっぷりのチーズと一緒になら子どもも食べてくれることが多いです。クリームソースと合わせてグラタンにするのも良いと思います。三つ目は、油で揚げることです! 春野菜は天ぷらにするのが定番ですよね。油で揚げることで苦味は軽減されます。天ぷらもいいですが、フライもお勧めです。フライにしてマヨネーズやソースをつけて食べれば、子どもたちも喜ぶごちそうになります。

 苦味の強い春野菜ですが、デトックス作用があり、とても体には良いので、いろいろ工夫して、今しか味わえない春の味覚を楽しんでみてください!

(2024年4月20日付紙面より)

2024年04月16日
55 桜花祭と開山祭献茶式
 那智山両社寺で営む  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山で14日、熊野那智大社(男成洋三宮司)の桜花祭と、那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)の開山祭献茶式が営まれた。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を機に訪れた観光客らが、那智山の信仰や歴史に触れる機会とした。

  □     □

■熊野那智大社の桜花祭



 熊野那智大社は、御神体の「那智の滝」の前に桜の枝と桜餅などを供えて自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭」を開いた。

 桜の花のかんざしを挿した2人の巫女(みこ)が、滝の前で神職が鳴らす笛と太鼓の音に合わせ舞を披露。大勢の観光客が優雅な姿に見入っていた。

 大社によると、平安時代に花山法皇が那智山で千日間の山ごもりをした際、桜の美しさに感銘を受けて和歌を詠んだと伝わる故事にちなんだ祭典。

 北海道千歳市から夫婦で訪れた長谷奈美さん(61)は「すてきな舞に見とれてしまった。1年に1度のお祭りに立ち会えてうれしい」と話した。

  □     □

■青岸渡寺の開山祭献茶式



 那智山青岸渡寺の開山祭献茶式では、本尊の如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)を開帳。髙木住職らの読経の中、茶道表千家流音無会の桝田宗結さんが茶をたてて奉じた。

 インドから渡来し、那智の滝で修行したと伝わる開祖・裸形上人の遺徳をしのぶ法要。表千家と裏千家が1年交代で奉仕している。

 髙木住職は「新緑の季節に、無事に式を執り行うことができた。何事にも感謝の心を持って、日々精進していきたい」。音無会の築紫充代会長は「世界で戦争が起きている今、平和を祈ってご奉仕させていただいた」と語った。信徒会館の副席では、観光客らもゆったりとお茶を楽しんでいた。

(2024年4月16日付紙面より)

巫女が優雅な舞=14日、那智勝浦町の那智の滝
開祖の遺徳しのび茶をたてる=同日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺本堂
2024年04月16日
56 常に安全運転心がけて
 紀南交通事故被害者の会らが啓発活動  

 「春の全国交通安全運動」最終日の15日、新宮市のイオン新宮店前で交通安全を呼びかける街頭啓発活動があった。

 紀南交通事故被害者の会(中岡貴恵代表)と、第一生命保険和歌山支社新宮営業オフィス(星谷広一オフィス長)の計11人参加した。

 運動終了後も引き続き、交通安全を心がけてもらいたいとの思いから、継続して取り組んでいる。今回は2カ所の店舗入り口に「交通事故0(ゼロ)」「交通事故防止運動」などののぼりを掲げ、啓発物品を配布するとともに安全運転を求める声かけをした。

 店舗近くにある、信号機のない横断歩道でも見守り活動を実施し、ドライバーに歩行者優先を呼びかけた。

 中岡代表は、イオン新宮店の協力に感謝し「意識することで防げる事故がある。ドライバーの方々には常に安全運転を心がけてもらいたい」と語った。

 新宮営業オフィスは、おととしから活動に参加しており、星谷オフィス長は「一人でも多くの人が交通安全への高い意識を持ってくれたら幸いです。活動に参加することで社員も交通安全の意識が高まっています」と話していた。

(2024年4月16日付紙面より)

交通安全を呼びかける=15日、新宮市のイオン新宮店前
2024年04月16日
57 書道やゲームで文化交流
 姉妹都市ブルームの学生  (太地町 )

 太地町に現在、姉妹都市のオーストラリア・ブルームから、セント・メアリーズ・カレッジの学生や教師、議員ら20人が滞在している。15日には太地こども園、小学校、中学校を巡り、文化交流を楽しんだ。

 太地からの移民がブルームでシロチョウガイの採貝などに従事した歴史を基に、1981年に姉妹都市提携を結び、2008年から青少年交流がスタート。コロナ禍を経て、昨年太地町からブルームへの訪問が再開し、ブルームからも5年ぶりに来町がかなった。

 ブルームの一行は9日、日本に到着し、大阪、奈良、広島、京都の4府県を巡って太地町へ。太地小学校では4~6年生と一緒に鬼ごっこやフルーツバスケット、書道体験をした。書道体験では、「絆」「力」「友」「翔」などそれぞれの目標を一つの漢字に。「上から下へ」「左から右へ」と書き順や意味を教えた他、ジェシーさんには「自江海」、テイラーさんには「平」と漢字の名前を考える一幕もあった。

 ブルームの学生は「鬼ごっこをしたけれど、みんな足が速いね」「漢字を教えてくれてありがとう」と歓迎に感謝を伝えた。

 同日午後6時からは、太地町公民館で歓迎のレセプションパーティーが開かれる。

(2024年4月16日付紙面より)

小学6年生と書道体験=15日、太地町立太地小学校
「ウエルカム・トゥ・タイジ」=同日、太地町立太地こども園
2024年04月16日
58 地元勢、初戦突破ならず
 新宮・新翔、近大新宮が敗れる  (春季高校野球和歌山県予選 )
2024年04月16日
59 努力する姿を見てほしい
 宮戸伸之8段、全日本選抜へ  (新宮剣友会 )
2024年04月16日
60 新宮高校が栄冠つかむ
 第111回連盟杯春季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2024年04月16日
61 チュピチュピチュルル  熊野地方にツバメ飛来  
2024年04月16日
62 田植えが始まる  米どころの太田地域で  (那智勝浦町 )
2024年04月16日
63 半年ぶりのパン祭り盛況  中里のいなほ作業所  (那智勝浦町 )
2024年04月16日
64 町民の安心・安全のため  任命式に新入団員ら17人  (那智勝浦町消防団 )
2024年04月16日
65 練習を重ねて上達へ  くろしお児でけん玉教室開講式  (新宮市 )
2024年04月16日
66 親子20組が楽しく交流  本年度初の「よちよちくらぶ」  (新宮市 )
2024年04月16日
67 オンツツジ観賞楽しむ  地域住民がハイキング  (那智勝浦町 )
2024年04月16日
68 遊び感覚で楽しく運動  元気クラブしんぐう「すぽとれ」  (新宮市 )
2024年04月16日
69 楽しみながら英語学ぶ  新年度も各保育所で  (紀宝町 )
2024年04月16日
70 新入生に魅力伝える  矢渕中で部活動紹介  (紀宝町 )
2024年04月16日
71 栽培園地の見学ツアーを  新規就農者、研修生との懇談会  
2024年04月16日
72 ネモフィラの花咲き進む  小川の庭園「お花畑」で  (古座川町 )
2024年04月16日
73 管内流域へ600㌔送り出す  七川漁協が稚アユを放流  (古座川町 )
2024年04月16日
74 地域に根付く養蜂を教わる  CGS部ハチミツ班の部員  (串本古座高校 )
2024年04月16日
75 お悔やみ情報
  
2024年04月14日
76 子の健やかな成長願い 湯登神事で例大祭始まる (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親らが肩車をして練り歩き、温泉で身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)の故事に倣う、一年の豊穣(ほうじょう)を願う祭典。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。15日(月)までの3日間をかけて行われる。

 今年は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年記念も兼ねる。コロナ禍以前の規模で行うのはもちろん、15日の渡御祭での本神輿(みこし)(一般神輿)、桜神輿(女性神輿)には、男女で計6人の外国人も参加するなど、国際色豊かに。また台風被害で昨年は通行できなかった潜水橋も復旧しており、渡御の順路も従来通りに戻り行われる。

 湯登神事に参加した子どもは1~4歳の8人。斎行に当たり九鬼宮司は「子どもらは湯の峯で潔斎し、額に大の字を書く。これは熊野大神の申し子であることを表し、神の扱いを受ける」などと説明した。

 好天の下、神の依代である稚児たちは、ウマ役の父親などと共に本殿前で拝礼。九鬼宮司らを先頭に参道を下った。

 湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。

 地元の本宮町から賀久君(2)と参加した鈴木悠太さん(34)は「自分も昔、稚児で参加したが、温泉に入ったなぐらいしか覚えてないな」と回想。賀久君について「今のところすくすくと育っている。今後も元気に育つことを願いたい」と話した。

 なお、前日祭として12日には本殿前広場で、水森かおりさんによる歌唱奉納も行われた。

(2024年4月14日付紙面より)

父親の肩に担がれ湯の峯へと向かう稚児=13日、熊野本宮大社
前日祭として水森かおりさんの歌唱奉納もあった=12日、熊野本宮大社
2024年04月14日
77 商売繁盛や航海安全祈願
 大勝浦で「弁天祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島で11日、例大祭「弁天祭」が営まれた。勝浦弁天島保存会(猪飼伸、猪飼宏両代表)の他、地域の崇敬者らが磯を渡って参列し、商売繁盛や航海安全、芸能上達などを祈願。餅まきなどで大いににぎわった。

 弁天島はお蛇浦にある離れ小島で、赤い鳥居と祠(ほこら)の美しい景観から、古くから「勝浦三景」の一つに数えられている。一年で最も潮が引く旧暦3月3日に毎年祭りを斎行している。

 勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が斎主を務め、祝詞を奏上。同保存会役員らが玉串をささげた。餅まきでは大きな歓声が上がり、国内外の観光客らが足を止め「これも何かのご縁」と参拝に訪れる姿もあった。

 猪飼宏代表は「多くの方に集まっていただきありがたい。祭り前には鳥居を塗り直した。今後もできる限りの整備をし、継承していきたい」と語った。

 髙橋宮司によれば、弁天島はかつて宇賀弁財天をまつる神仏習合の地だったが、いつからかその使いである白蛇をまつるようになった。現在では「白蛇弁天」の名で親しまれている。

(2024年4月14日付紙面より)

崇敬者らが集って神事=11日、那智勝浦町の弁天島
餅まきでにぎわう
2024年04月14日
78 観光交流の夢を描く
 韓国総領事が表敬訪問  (新宮市 )

 駐大阪大韓民国総領事館の金亨駿(キム・ヒョンジュン)総領事などが12日、田岡実千年市長への表敬訪問で新宮市役所を訪れた。懇談の中で互いに観光交流に言及、明るい夢を思い描いた。

 金総領事と知り合った新宮市選出の濱口太史・和歌山県議会議長が「ぜひ県南部にも一度、足を運んでほしい」と呼びかけ実現した。濱口議長の案内で、表敬訪問の前に新宮城跡(丹鶴城公園)を見学したほか、めはりずしの昼食を取ったという。

 表敬訪問は金総領事のほか、任京勳(イム・ギョンフン)副総領事、南炫汀(ナム・ヒョンジョン)専門官などが参加した。中本浩精・県議会副議長も同行した。田岡市長は、今年は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20周年であること、徐福の研究の関係で韓国の済州島などともつながりがあること、新宮港に入港するクルーズ船が韓国の釜山にも寄港したりしていることなどを説明。「機会があれば熊野古道も歩いていただければ」と語った。

 金総領事は、韓国と熊野白浜リゾート空港をつなぐ国際チャーター便が運航していることに言及。「これが早く定期便になれば。観光客が来るよう、できるだけ協力したい」と述べた。釜山の出身であることも明かした。「太平洋も見られたし、来てよかった」とほほ笑んだ。

 田岡市長は「韓国と白浜をつなぐ定期便があれば(観光振興にとって)ありがたい」と期待を寄せた。「釜山とも交流できることを願っています」と伝えた。

 領事館の一行はこの後、徐福公園や太地町の国際鯨類施設を見学するほか、13日は那智山も訪れる予定と話していた。

(2024年4月14日付紙面より)

新宮市長を表敬訪問した金亨駿総領事(中央左)ら=12日、新宮市役所
2024年04月14日
79 下川建世・求「兄弟展」  TKギャラリーで始まる  (御浜町 )
2024年04月14日
80 横断前はハンドサインを  飲食店に協力求める  (交通安全運動 )
2024年04月14日
81 学校近くの高台へ避難  地震・津波想定して訓練  (相野谷中 )
2024年04月14日
82 体育館跡地、駐車場に  ロケット公式見学場の旧浦神小  (那智勝浦町 )
2024年04月14日
83 運動場の時計を寄贈  JAみくまのが宇久井小に  (那智勝浦町 )
2024年04月14日
84 出生率は全国で34位  和歌山県の人口動態統計  
2024年04月14日
85 出場する部員を激励  春の大会を控え壮行会  (城南中 )
2024年04月14日
86 米寿を祝い旧交温める  新宮高校の第7回同級会  
2024年04月12日
87 当地方にも影響波及
 物流停滞、週刊誌遅れ  (2024年問題 )

 運送業の「2024年問題」の影響が、当地方にも及んでいる。新宮市千穂の本屋の荒尾成文堂(荒尾寔店主)で、多くの週刊誌の入荷が1日遅れとなり、発売日に都市部とのずれが生じている。

 2024年問題とは、運送業、建設業、医師の三つの業種で、4月から時間外労働の上限規制が始まることに伴って生じる諸問題を指す。特に運送業は、これまでのように残業ができなくなる上に、昨今の人手不足でドライバーも少なく、物流の停滞が起こると懸念されていた。「稼げなく」なることで就職希望者が減るとも予想されていた。

 荒尾成文堂では、週刊新潮や週刊文春、週刊現代、週刊ポスト、女性自身、女性セブンなどの主要週刊誌の多くが、1日遅れの入荷となった。配達を待つお客からの問い合わせが相次いだため、発売が遅れる週刊誌のリストを作って配布し、理解を求めたという。

 荒尾店主(79)は「雑誌には発売日が書いてあるのに、実際の発売は1日遅れに。これが都市部では発売日そのままに発売で、地方だけ遅れる。今後はさらに変動して、2週に1回などになっていくのではないか」と不安を語る。

  □     □

■現場では創意工夫



 一方で運送業の現場では、創意工夫で乗り越えようと努力を続けている。新宮市五新の新宮運送(山本言代表取締役社長)は今を見越して3年ほど前に、約30年付き合いがあった食品メーカーとの取引を停止。山本社長(48)は「労働時間(上限)を守るためには、やめざるを得なかった」と明かす。

 さらに、後部扉だけでなく左右側面からも荷物が出し入れできる、ウイング車の冷凍トラックを昨年4月に導入。通常は混載が不可能な冷凍、チルド、常温を同時配送できる技術を確立していたこともあり「以前は複数のトラックとドライバーが必要だった輸送が1台1人でできるようになった」という。

 しかし、越えられない壁もある。「荷主が人手不足でフォークリフトの運転手が足らない。荷待ちで4、5時間の待機もある」とこぼす。

 運賃についても「地元の運送会社にはなかなか値上げは難しい。もう少し考えてほしい」と話した。

(2024年4月12日付紙面より)

トラックが行き交う国道42号=9日、新宮市三輪崎の高森交差点付近
1日遅れの発売となった主要週刊誌4誌と荒尾寔店主=8日、新宮市千穂の荒尾成文堂
2024年04月12日
88 20周年記念の店舗幕
 インバウンドにも伸び  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を記念し、10日にJR紀伊勝浦駅前と大門坂駐車場の観光案内所に店舗幕、那智勝浦インターチェンジと町役場に横断幕を設置した。

 20周年の機運を高めようと制作を進めてきたもので、外国人観光客が多いこともあり、日本語と英語を併記した。今後は各所に「のぼり」も設置する予定。

 JR紀伊勝浦駅前の観光案内所では現在、インバウンド(訪日外国人観光客)を中心に利用者が急増。2月は計565人、週末でも60~80人の利用だったが、3月下旬の春休みシーズンからは連日100人以上、多い日には190人の利用が続いている。

 国別では、もともと多かった中国に加え、3月以降は欧州や米国、オーストラリアが伸びている。その他、南米や東南アジア、アフリカ地域などからの旅行者もおり、従来よりも多様化が見られるという。

 特に欧米諸国からは徒歩で移動する旅行者が多く、那智山エリアだけでなく、町歩きや飲食店利用のニーズも高い。

 那智勝浦観光機構(NACKT)は「このまま秋の行楽シーズンまで高い水準でつなげていきたい。一方で、7月の世界遺産登録20周年や那智の火祭りなど、夏シーズンの混雑への心配も。今から準備をし、多様化するニーズに対応できるようにしていきたい」と話していた。

(2024年4月12日付紙面より)

日本語・英語併記の店舗幕=11日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅前
対応に追われる観光案内所職員
2024年04月12日
89 楽しく全身運動に親しむ
 ワイワイ♪運動教室開始  (古座川町 )

 古座川町が8日、高池にある町民体育館を会場にして「ワイワイ♪運動教室」を開始した。小学生以上の町民を対象にし、通年で毎月第2、4月曜日午後7時~8時に開く計画。参加無料で、興味がある人は町健康福祉課(電話0735・67・7112)まで。

 町民の運動習慣による健康維持を促す目的で健康推進事業(夜間運動教室)を展開している同町。本年度はこれまで以上に幅広い世代に参加してもらえるよう内容を見直し、3種類(リフレッシュ〈部分運動〉、レクリエーション〈全身運動〉、短期集中・体ひきしめ〈エアロビクス〉)6教室を定例実施するとしている。

 「ワイワイ♪運動教室」は本年度新規導入のレクリエーション教室で、この日は初実施。小学生を中心に家族らも含め45人が参加し、楽しく体を動かす時間を共有した。

 講師は健康運動指導士の杉浦資史さん。じゃんけんやかけっこを取り入れたウオーミングアップを経て、即席4チーム対抗のドッジボールや同8チーム対抗のゲームに挑戦して体を動かした。杉浦さんは気兼ねせずチャレンジするムードメイキングに努めつつ、判断力や瞬発力など運動にはそれぞれに身体向上の効果がある点を紹介して体を動かすことの大切さを印象づけるなどした。

 3種類6教室はいずれも健康づくりイメージキャラクター「あゆ美ちゃん」によるアピールで浸透している町いきいきポイント対象事業で、そのスタンプ台紙が満了すると指定店舗で使える商品券1000円分が同課からもらえる。6教室は定例(基本隔週実施)となっていて、定期登録だけでなくお試し参加(1回参加)もできる仕組みになっている。問い合わせは同課まで。

(2024年4月12日付紙面より)

8チーム対抗のゲームに挑戦する参加者=8日、古座川町民体育館
初実施を終えて今後の展開などを伝える杉浦資史さん
2024年04月12日
90 春のプリンセスみかん  カラマンダリンの出荷始まる  (JA伊勢 )
2024年04月12日
91 今年も8月17日に開催  コロナ禍経て昨年4年ぶりに  (熊野大花火大会 )
2024年04月12日
92 着物の美しさに触れる  着付け教室、5年ぶり再開  (紀宝町 )
2024年04月12日
93 和歌山県が募集を開始  台湾東部沖地震の義援金  
2024年04月12日
94 不良空き家除去に補助  新宮市が募集を開始  
2024年04月12日
95 現役で国公立大学へ22人  2023年度の進路状況  (新宮高 )
2024年04月12日
96 充実した高校生活を  新翔高で対面式  (新宮市 )
2024年04月12日
97 「事故0に」注意喚起  交通安全の2団体が啓発  
2024年04月12日
98 緑鮮やか新芽供え 熊野本宮大社で「新茶祭」 
2024年04月12日
99 新作PR動画を公開中  センターで常時放映も  (南紀熊野ジオパーク )
2024年04月12日
100 初めての土地の不安緩和  下宿する生徒対象交流会  (串本古座高校 )
2024年04月12日
101 実施ノウハウの裾野拡大  本庁舎で体力測定研修会  (串本町 )
2024年04月12日
102 小学生限定のフリマ  くまのクエストが盛況  (新宮市 )
2024年04月12日
103 お悔やみ情報
  
2024年04月10日
104 戦没者の冥福を祈る
 花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(佐々木実結会長=専光寺住職)は8日、新宮市福祉センターで、毎年恒例の花まつり記念行事「平和祈念祭法要」を営んだ。戦没者遺族の約30人が参列。手を合わせ諸霊の冥福を祈った。

 来賓の田岡実千年市長が追悼の辞を述べた。「祖国を思い、家族を案じ、皆さんが大戦で散華されたことは、私らにとって深い悲しみ。享受している平和と繁栄は、命を落とした皆さんの犠牲の上に築かれていることを私らは忘れず、明日の新宮市のために力を合わせ努力することを誓う。遺族と共に諸霊の冥福を祈り、感謝の誠をささげる」と語った。

 続いて、新宮市遺族連合会の池上順一会長が祭辞。「先の大戦より79年を迎えるが、世界で今なお戦火が絶えない。その中でわが国が平和でいるのは、祖国の繁栄と将来を案じ、命をささげた諸霊の思いが導いてくださったたまもの。郷土の発展と遺族の身の上にも、より一層のご加護をお願いします。われわれ遺族は、あの戦争を後世に伝え、世界平和の道を進むことを誓う」と力を込めた。

 この後、新宮仏教会の佐々木会長など12人の僧侶の読経に合わせ、参列者が焼香した。各自が目を閉じて静かに、平和の祈りをささげていた。佐々木会長は「多くの方々の協力の下、今年も花まつり記念行事を開催することができ、ありがたく思う。戦没者の英霊を前に、『兵戈無用(ひょうがむよう)』(軍隊も武器も必要がなくなる)の世界が少しでも実現できるように願い手を合わせた」と話した。

  □     □

■音楽法話も実施



 白浜町の聖福寺の関守研悟住職による音楽法話「祈り~いのちの歌を響かせて」もあった。関守住職がギターを弾きながら、ゆったりとした曲調の童謡や歌謡曲を歌った。参列者以外の参加者も増え、曲に耳を傾け、拍手を送った。

(2024年4月10日付紙面より)

焼香を行う参列者の皆さん=8日、新宮市福祉センター
音楽法話を行う関守研悟住職
2024年04月10日
105 木本、紀南高校で最後の入学式
 計207人が新たな門出迎える  

 県立木本高校と紀南高校で8日、最後の入学式が開かれた。2校は来年度に統合し、県立熊野青藍(くまのせいらん)高校に生まれ変わる。木本高校は木本校舎、紀南高校は紀南校舎として、それぞれの伝統を受け継いでいく。

 新入生は木本高校の普通科123人、総合学科40人、紀南高校44人の計207人。3年後には両校最後の卒業生となる。

  □     □

■木本高校



 木本高校では163人が期待を抱きながら初登校した。式辞で福田英成校長は高校生活の目標をしっかりと持つこと、自分と他人のことを大切にすること、身に付けた力を世のため人のために生かすこと―を呼びかけ、「地域の方から木高生として親しみを込めて呼ばれる存在となり、先輩たちに続く活躍が期待される。自覚と誇りを持って行動してほしい」と伝えた。

 新入生を代表して前川陽城さんが「本校生徒としての自覚を持ち、努力を怠ることなく、勉学にスポーツに励み、有意義な高校生活を送ることを誓います」と決意を述べた。式の最後には吹奏楽部が校歌を紹介するように演奏した。

 木本高校は1948年5月、県立木本中学校と県立南牟婁郡高等女学校を統合して創立。総合学科は94年に設置された。

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■紀南高校



 紀南高校では、教職員、保護者が見守る中、校旗が掲げられ、第63期の入学生を迎えた。

 入学許可を受けた新入生を代表して、仮屋悠斗さんが「私たち44人は、紀南高校の規則、指導に従い、進路実現に向けて勉学や部活動に一生懸命励むことを誓います」と宣誓した。

 辻孝明校長は式辞で「コミュニティ・スクールとして地域に根差した伝統ある高校」と紹介。「紀南高校として入学生を迎え入れるのは君たちが最後となります。これまでの紀南高校の良さを十分受け継いでもらい、それを新校である熊野青藍高校に引き継ぎ、地域を支える人材となってほしいと願っています」と述べた。

 3年間の活躍を期待し「自分自身の成長を感じ、さまざまな行事を通じて一体感をぜひ経験してください」などと呼びかけた。

(2024年4月10日付紙面より)

緊張した表情で式に臨む新入生=8日、県立木本高校
高校生活への決意を語った=県立木本高校
門出を迎えた新入生44人=同日、県立紀南高校
宣誓する仮屋悠斗さん=県立紀南高校
2024年04月10日
106 創建千年記念し新春寄席
 桂文三さんが延命寺で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井の曹洞宗鳳凰山延命寺(西昭嘉住職)で7日、創建千年を記念して落語家・桂文三さんの新春寄席があった。町内外から約60人が集まり、気持ちよく笑って春の一日を楽しんだ。

 延命寺は平安時代末期の1024年、海に流れ着いた地蔵菩薩(ぼさつ)の仏像をまつったのが始まりと伝わる。当時は天台宗の寺院で、現在の宇久井駅周辺に五重塔や宿坊のある大寺院があったとされるが、1500年ごろに大津波などによって崩壊。その後曹洞宗の僧侶が現在の地に移転して再興した。

 前座に弟子の桂小文三さんが登場。入門前に文三さんの追っかけで延命寺の寄席に来ていたエピソードを語り、「はなし家になったのも延命寺と皆さんのおかげ」。古典落語の「河豚鍋(ふぐなべ)」を披露した。

 文三さんは「皆さん、自分の『癖』は人に指摘されてないと分かりませんよね」と話し、古典落語「四人癖」で、目をこする男、鼻の下をこする男、袖を引っ張る男、手を打つ男の4人を演じ分けた。後半は「時うどん」で会場を笑いの渦に巻き込んだ。

 創建千年を記念し、今年の10月23、24日には同寺で大般若法要と晋山式(しんさんしき)、檀信徒総回向を執り行う予定だという。

(2024年4月10日付紙面より)

会場は笑いの渦に=7日、那智勝浦町の鳳凰山延命寺
桂文三さん
2024年04月10日
107 串本町へ防災備品を物納
 企業版ふるさと納税として  (株式会社大塚商会 )

 東京都千代田区に本社を置く株式会社大塚商会(大塚裕司代表取締役社長)が8日、串本町へ企業版ふるさと納税の目録を贈呈した。昨年12月に物納した防災備品に係る目録で、田嶋勝正町長は感謝状を贈って相互連携の歩み寄りを深めた。

 この物納は、同社が創業60周年記念事業の一環で取り組み始めた自治体との防災に関する官民連携の一環。南海トラフ地震が予測されるなど防災面で厳しい状況に置かれている自治体を対象にし、企業版ふるさと納税制度を活用した物的支援を重ねている。

 和歌山県内での支援は同町が初で、高知県黒潮町と並んで同地震に伴う津波の到達が早くさらに台風の影響を受ける機会も多い点で厳しい状況と捉え選定。昨年9月に地方創生の推進に向けた連携に関する協定を締結して縁を築き、連携事項「防災に強いまちづくりのための地域防災整備事業の推進に関すること」に基づいて同町の物納希望を探り、その備品をそろえて託した。

 この日は同社の齋藤廣伸・取締役専務執行役員や渡邊賢司執行役員らが役場を訪問し、齋藤取締役専務執行役員が「大きな地震はいつどこで起きるかわからない。防災品はあまり使っていただきたくはないが、いざ起きたときには十分に活用し町民を守るということで使っていただきたい」と伝えて目録を、田嶋町長は「災害は忘れる前にやってくる時代。串本町の行政運営は常に防災や災害を頭に入れて進めている。災害が起こるであろう所と情報を共有し助け合うことは本当に大事だと思うところで、そういうシステムを作る。ぜひとも参加させていただき皆さん方と災害に対応していければと思う」と応えて感謝状を贈呈し合った。

 備品の内訳は①水循環システムシャワー1セット②86㌅電子ボード2基③赤ちゃん用段ボールベッド15セット(45人分)④ポータブル電源+折りたたみ式ポータブルソーラーパネル55セット⑤100㌾対応スポットエアコン10基⑥自動ラップ式簡易トイレ50セット―で、いずれも自社取り扱い製品。①についてはこの日メーカーによる取り扱い実演も行われ、防災担当職員らがその習熟に努めた。

 同社は開始年の2021年度に14自治体、23年度に20自治体(うち5自治体は21年度と重複)へ物納をしていて、同町は23年度の新規で物納を受けた。24年度も取り組むが25年度以降は未定で、齋藤取締役専務執行役員は全国で相次ぐ被災やその現場で取り扱う備品が安全・安心につながっている状況を見据え「気持ちとしては25年度以降も継続していきたい」と話した。

(2024年4月10日付紙面より)

目録と感謝状を交わした齋藤廣伸取締役専務執行役員(右)と田嶋勝正町長=8日、串本町役場本庁舎
水循環システムシャワーの実演紹介の様子
2024年04月10日
108 10人が東海大会で活躍
 和道流新宮道場松本塾  
2024年04月10日
109 34人が熱戦繰り広げる
 第49回又新杯ソフトテニス大会  
2024年04月10日
110 栄冠はKKNの手に
 マクドナルド・トーナメント  (学童軟式野球 )
2024年04月10日
111 季節の花飾り 甘茶で祝う  東正寺でも花まつり  (紀宝町 )
2024年04月10日
112 学校生活に胸おどらせ  小学校5校で入学式  (紀宝町 )
2024年04月10日
113 4月のカメムシ「多い」  和歌山県病害虫発生予報  
2024年04月10日
114 サ市訪問団講師と踊る  新宮市でズンバ教室  
2024年04月10日
115 ウラシマソウに夢中!  串本山草有志の会が展示  (新宮市 )
2024年04月10日
116 区民総出で溝掃除  那智勝浦町の天満区で  
2024年04月10日
117 新たな出会いと絆を  高田グリーンランド「桜祭り」  (新宮市 )
2024年04月10日
118 期待と希望を胸に新生活  新宮市立小中学校で入学式  
2024年04月10日
119 開祖・釈迦の生誕日祝う  霊巌寺で法会「花まつり」  (古座川町 )
2024年04月10日
120 提供分込み600㌔を管内へ  本年度第1回稚アユ放流  (古座川漁協 )
2024年04月10日
121 2学期に新米間に合わせる  学校給食用の米栽培始める  (串本町地産地消生産者組合 )
2024年04月10日
122 楽しみながら売買学ぶ  児童限定フリマイベント  (新宮市 )
2024年04月07日
123 初物ミンククジラ店頭に
 第七勝丸が根室沖で捕獲  (太地町 )

 小型捕鯨船「第七勝丸」(竹内隆士船長、乗組員5人、32㌧)が今年初めて捕獲したミンククジラの競りが5日、太地町漁業協同組合の市場であった。赤肉、畝須、白皮のブロック40ケース141㌔が次々に落札され、周辺地域のスーパーへ出荷された。正午には早くも太地漁協スーパーに初物の鯨肉が並んだ。

 第七勝丸は3月上旬に太地港を出航し、しけのため北海道の釧路港に停泊。流氷が解けたこともあり、4月1日に根室海峡へ出航し、初日に全長7・9㍍、5・7㌧の大きな雌を捕獲した。

 根室海峡は流氷がもたらす豊富なプランクトンによる好漁場で、漁協の貝良文専務理事(日本小型捕鯨協会長)は「よく肥えたおいしそうなクジラ。まずは刺し身で食べてほしい。竜田揚げ、焼き肉、ハリハリ鍋もお勧め」と太鼓判。今後について「千葉県の外房捕鯨と共同操業で、今日までに7頭捕れており、幸先のいいスタート。4月半ばまでにオホーツクの漁獲枠の17頭を取り終え、太平洋枠に取りかかりたい」と語った。

(2024年4月7日付紙面より)

「よく肥えたおいしそうなクジラ」=5日、太地町漁業協同組合の市場
早速店頭に並ぶ
2024年04月07日
124 会食楽しみ別れ惜しむ
 米サ市訪問団の送別会  (新宮市 )

 米サンタクルーズ市(サ市)から新宮市への生徒訪問団のフェアウェルパーティー(送別会)が5日、新宮市福祉センターで開かれた。訪問団がホストファミリーや関係者と会食を楽しみ、別れを惜しんだ。

 サ市は新宮市の姉妹都市で、生徒の相互訪問は恒例。今回の訪問団は13歳から17歳の中高生14人と引率者3人で、3月30日に来新し、市内のホストファミリー宅に宿泊しながら、周辺観光や伝統文化の体験を行っていた。

 パーティーは県立新宮高校の琴部の演奏で開幕。訪問団の生徒らが部員の手ほどきを受け「さくらさくら」の演奏に挑戦する一幕もあった。会食では田岡実千年市長が手打ちしたうどんや、すし、和菓子などが振る舞われた。

 訪問団の生徒らは「出会いがいっぱいで楽しかった」「食べ物がおいしかった」「みんな親切だった」「新宮の全部が見られないことが残念」「景色が良かった」「上った階段が多すぎた」「着物を着ることが難しかった」「ホストファミリーと別れ難い」「新宮は居心地が良かった」などと語った。

 田岡市長は新宮市姉妹都市親善協会(岩澤卓会長)の名誉会長として「感動的な感想を聞かせてもらい面白かった。短い間でも(ホストファミリーと)絆や深い関わりができているのだなと感動した。今年は姉妹都市となって50年の節目の年。これからも素晴らしい交流を続けていきましょう。来ていただきありがとう。ホストファミリーの皆さんもありがとうございました」と述べた。

 訪問団の中高生とホストファミリーの子どもらが一緒に「翼をください」をまず日本語、続いて英語で歌った。8月に新宮市からサ市を訪問する予定の高校生の紹介もあった。

(2024年4月7日付紙面より)

新宮高校の生徒の指導で琴に挑戦=5日、新宮市福祉センター
ホストファミリーの子どもらと共に歌を歌った
2024年04月07日
125 外来種の浮草など駆除
 浮島の森で整備作業  (新宮市 )

 新宮市の天然記念物「新宮藺沢(いのさわ)浮島植物群落」(浮島の森)で4、5の両日、外来種の浮草などの駆除作業があった。

 浮島の森は、沼地に浮かぶ泥炭でできた島で、寒地・暖地の両方の植物が混生していることが特徴。植物学者の牧野富太郎氏らが天然記念物指定に尽力したことでも知られる。1927年の指定当時は島内に300本以上のスギ林があったが、周囲の宅地開発や水質悪化で植生の変化が見られるようになり、長年保全活動が続けられている。

 近年ではアマゾントチカガミやオオカナダモなどの外来種の繁殖が問題に。周囲の水路をふさぐほど増えたカサスゲの間にアマゾントチカガミの子株が入り込み、翌年の夏場に再繁殖することが繰り返されてきた。市文化振興課によれば、今回は外来種駆除とともに、今後の保全活動のためカサスゲやキショウブの一部も取り除いた。

 島内では現在、浮島の森のシンボルであるヤマドリゼンマイやオンツツジも見頃を迎えている。

(2024年4月7日付紙面より)

沼地での作業=5日、新宮市の浮島の森
オンツツジ
2024年04月07日
126 観光地写真や避難所情報  全市町がオープンデータ  (三重県 )
2024年04月07日
127 子どもと高齢者を守るために  春の全国交通安全運動出発式  
2024年04月07日
128 本紙エリアで田中さんが受章  第42回危険業務従事者叙勲  
2024年04月07日
129 梅干しが能登半島被災地に  那智谷を守る会が支援  (那智勝浦町 )
2024年04月07日
130 世界遺産登録の足跡  関連資料を多数展示  (新宮市立図書館 )
2024年04月07日
131 26人が夢への一歩  なぎ看護学校で入学式  (新宮市 )
2024年04月07日
132 着物のリメーク楽しむ  カルチャーサロンで教室  (新宮市「結夢」 )
2024年04月07日
133 新入生161人迎える  近畿大学附属新宮高校・中学校  
2024年04月07日
134 お悔やみ情報
  
2024年04月04日
135 春を祝い平穏祈る
 新宮神社「さくら祭り」  

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の境内にある新宮神社の例祭「さくら祭り」が3日、営まれた。大社関係者ら約20人が参列。サクラの枝を玉串として神前にささげ、春の訪れを祝った。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前社(わたりごぜんしゃ)の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 通常は新宮神社の前だが、雨天のため拝殿で祭典は行われた。上野宮司が祝詞をささげ、巫女が「浦安の舞」を舞った。

 上野宮司は「自然の中にある尊いものを感じ、畏れかしこみ祭ったのが神道の発祥。日本の心は四季の移ろいと共にある。四季それぞれに祭りがあるのは幸せなこと」などと語った。

  □     □

■渡御前社でも例祭



 新宮神社と同じく神武天皇を祭る、新宮市の渡御前社(通称・神武社)でも例祭があった。境内のサクラは満開だが雨天だった。神武社保存会(田花操会長)の役員や地域住民など約30人が参列。地域の平穏などを願った。

 熊野速玉大社の末社である渡御前社は、神武天皇が八咫烏(やたがらす)に導かれ、熊野から大和へ入った時の頓宮跡という伝説がある。先述した神社合祀令で熊野速玉大社内に合祀され、社殿はなくなっていたが、1971(昭和46)年に再建された。例祭は神武天皇の崩御日とされる4月3日に、毎年営まれている。

 熊野速玉大社の神職が斎主を務め、式典を行った。雨天のため餅まきは中止となった。

 田花会長は「能登半島地震をはじめ自然災害が身近で、いつ起こるか分からない。そういうことにならないように祈った」と話した。

(2024年4月4日付紙面より)

巫女が浦安の舞を奉納した=3日、熊野速玉大社
地域の平穏などを祈った=同日、新宮市の渡御前社
2024年04月04日
136 懐メロ体操取り入れ脳トレ
 サロン「陽だまり」新行事  (古座川町 )

 古座川町高池の下部区内にある常設型サロン「集いの場陽だまり」が1日、行事「懐メロ体操、脳トレ」に取り組み始めた。基本月曜日の午後1時30分に開くとし、気軽な参加を呼びかけている。

 このサロンを運営する町社会福祉協議会見守り員主導で前年度まで脳トレの集まりを実施。その参加者から「頭だけでなくちょっとした運動で体も動かしたい」という声があり、年度替わりの節目に合わせて改善した。脳トレにつながりそうないい体操はないかと探したところ懐メロ体操が人気だと知り、取り入れることにしたという。

 初実施のこの日は11人が参加。まずは準備運動として同体操を1曲こなし▽赤白旗揚げ▽文字並べ▽都道府県クイズ―といった脳トレメニューをこなした後に4曲続けて体験した。

 今回は椅子に座ったままできる内容を紹介し、参加者は聴き覚えがある曲の体操は口ずさみながら挑戦した。見守り員の久保由美子さんは「体操についていくのが大変なときは、口ずさんでみるだけでも元気が出てくると思う。家にいるとじっとしてしまいがち。若い頃に親しんだ名曲で気を高めて体を動かす習慣を楽しく広めていきたい」と今後目指すところを語った。

 基本月曜日としているが、類似の行事や見守り員常駐状況との兼ね合いで実施しない日がある。今月は8日(月)と30日(火)に実施予定で、以降は月ごとの予定表で実施の有無を伝えるという。

 同サロンは町津波避難総合センターそば(町複合センター1階)で平日の午前10時~午後4時に開設していて、行事のほか随時脳トレーニング、見守り員や立ち寄った人同士での地域交流(茶話)ができる。利用は無料で、買い出しの延長で立ち寄る想定により希望すればオークワ古座川店―同サロン間で車両送迎もしてもらえる。問い合わせは同サロン(電話0735・67・7345)まで。

(2024年4月4日付紙面より)

新たに取り組み始めた行事「懐メロ体操、脳トレ」の様子=1日、古座川町高池
2024年04月04日
137 春の花、色鮮やかに
 下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の「下里とも子ガーデン」(岩本カナエ代表、10人)では春の花が見頃を迎えている。1日は会員らが花の手入れをした。岩本代表は「花壇の休息所に座って花を眺めていると時間を忘れます。無料で開放しています。ぜひ見学に来て」と話す。

 円形に植えられたピンクパンサーが、無数の小さな花を付け、ネモフィラの花が淡い青色を添える。少し背の高いストロベリートーチがグリーンの半円を描くように植えられ、所々にチューリップの花が顔を出し、色のアクセントを付けている。岩本代表によると会員が自由な発想で植えたという。「これからはゴテチアの花が見頃になるね。ジニアをどこへ植えようか」。会員たちはおしゃべりを楽しみながら作業を進めていた。

 花壇は、所有者だった故・笠松朝子さんの遺志を受け継ぎ、地域の人たちがボランティアで維持してきた。四季折々の花が楽しめ、町内外からの来場者も多い。昨年3月には待望の休憩所が完成。11月には「全国花のまちづくりコンクール」団体部門で入選し、努力賞の表彰を受けた。

 会員の一人は「作業の中で花作りのいろいろなことが学べました。花が好きな人は訪れてみて」と話していた。

(2024年4月4日付紙面より)

カラフルな春の花を楽しめる下里とも子ガーデン=1日、那智勝浦町下里
2024年04月04日
138 古座川指定区間外も公表  河川洪水浸水想定区域図  (和歌山県 )
2024年04月04日
139 岩壁のくぼみに白花咲く  一枚岩に根付くセッコク  (古座川町 )
2024年04月04日
140 春磯にいる生き物紹介  水族館で期間限定展示  (串本海中公園 )
2024年04月04日
141 昭和歌謡みんなで歌おれ  太田の郷で歌声喫茶  (那智勝浦町 )
2024年04月04日
142 稼働率や入館者数は  丹鶴ホールの利用状況  (新宮市 )
2024年04月04日
143 16人が協力しごみ拾う  たばこ商業組合紀南支部が清掃活動  (新宮市 )
2024年04月04日
144 環境保全や文化の側面から  オオカミみゅーじあむ開館  (田辺市本宮町 )
2024年04月04日
145 今年は豊作の予感!  竹の子ウオッチングスタート  (那智勝浦町 )
2024年04月04日
146 春の陽気に湖畔を散策  勝浦千歳連合会がゆかし潟で  
2024年04月04日
147 夜桜見物客が多数  新宮市の丹鶴城公園  
2024年04月04日
148 喜んで集まってくる園に  天満保育園に新入児8人  (那智勝浦町 )
2024年04月04日
149 サ市訪問団が浴衣とお茶  萩原きもの総合学院で体験  (新宮市 )
2024年04月04日
150 桜花見とプレー楽しむ  グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2024年04月04日
151 新しい友達52人迎える  町立保育所で入所式  (紀宝町 )
2024年04月04日
152 時間延ばし飲食可に  図書館がリニューアル  (木本高校 )
2024年04月04日
153 東紀州こどもの園の開所式  地域初の児童養護施設  (熊野市 )
2024年04月04日
154 癒やしと交流の場に  神内の花壇へ春夏の花  (紀宝町 )