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2024年04月27日
1 アンネ・フランクの形見
 石垣記念館でバラ開花  (太地町 )

 太地町立石垣記念館(江﨑隆司館長)で現在、「アンネの日記」の作者として知られるアンネ・フランクゆかりのバラが花を咲かせている。平和を願って全国で育てられており、同館では2022年に広島県福山市のホロコースト記念館から譲り受けた株を、大切に育ててきた。

 ドイツ生まれの少女アンネ・フランクは、反ユダヤ主義を掲げるナチス政権下から逃れてアムステルダムで隠れ家生活を送った後に捕らえられ、ベルゲン・ベルゼン強制収容所で15歳9カ月の生涯を終えた。

 隠れ家生活をつづった「アンネの日記」に感銘を受けた園芸家ヒッポリテ・デルフォルへが「アンネ・フランクの形見」と名付けた新種のバラを作出。日本では、差別と迫害、大量虐殺を生き延びたアンネの父オットー・フランクから寄贈されたものが広まっている。

 「アンネ・フランクの形見」は、つぼみの時は鮮明な赤、開花するとオレンジがかった黄金色、やがて花弁の先がネオンピンクを帯び、全体が紅赤色に変化する。生き延びることができれば、多くの可能性を秘めていたアンネを表しているといわれる。

 かねて平和へ心を寄せてきた江﨑館長は、教師時代にヨーロッパ各地を巡ってアンネの足跡をたどったことを振り返りつつ「生命力があり、園芸家が願いを込めて作った品種だと思う。世界各地で戦争が起きている中、アンネ・フランクをしのんで見ていただけたら」。現在は鉢に植えているが、将来的には記念館アプローチに地植えしてバラ園にしたいと語っていた。

(2024年4月27日付紙面より)

ホロコースト記念館から譲り受けたバラ=25日、太地町立石垣記念館
ホロコースト記念館からの贈呈書
2024年04月27日
2 住崎に「水中こいのぼり」
 初夏の風物詩で話題づくり  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長)が25日、ダイブポイント・住崎の海底に「水中こいのぼり」を設置した。

 ダイビング客が動き始める初夏に弾みをつける話題づくりとして例年、「こどもの日」(5月5日)を含むゴールデンウイークに合わせて期間限定実施。2011年東日本大震災に伴う自粛機運から脱却する思いも込めて13年度から取り組むようになり、今回で12回目になるという。

 本年度はこいのぼり11本と後に串本らしさを演出する目的で入手したマグロのぼりとカツオのぼり各2本を準備。この日はダイビングスタッフ8人が海底の岩を利用して親ひも(ロープ)を張り、等間隔で各のぼりをつないだ。

 地上のこいのぼりが風を受けてなびくように「水中こいのぼり」は潮流を受けてなびくそう。設置期間は5月6日(月・振休)までで、人工物のため期間終了後は速やかに引き上げるという。

 風物詩を取り入れたこの話題づくりを担当する谷口会長は「ゴールデンウイークごろはまだ海水温が低く大勢が潜りにくる時季ではないが、水中のぼりの設置を続けていることで見たいというお客さまも出始めている。その勢いがさらに強まればと思うし、この取り組みが大勢の皆さんの目に留まり串本町全体が盛り上がるきっかけにもなれば」と取り組みに込める思いを語った。

(2024年4月27日付紙面より)

住崎の海底に設置した「水中こいのぼり」(串本ダイビング事業組合提供)
2024年04月27日
3 青空をスイスイ泳ぐ
 バイパス下にこいのぼり  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会は25日、新宮市熊野川町の日足道路バイパス下に、こいのぼりを設置した。2011年の紀伊半島大水害からの復興と地域活性化への願いを込めた約30匹のこいのぼりが、青空をスイスイ泳いだ。

 地元住民らが設置を始めて12回目。かつて町内イベントで使用していたこいのぼりは水害の際に全て流出。現在のこいのぼりは熊野川行政局が新聞などで呼びかけ、県内各地から寄せられたものだという。

 地域住民の他、近隣の田植え体験で訪れてきた同市の近畿大学附属新宮中学校の1年生45人も設置に協力。大きなこいのぼりを縄に結んだ。近大新宮中の仲蒼一郎さん(12)は「家ではこいのぼりは揚げていないので、今回初めて。楽しかったです」と語った。

 下阪殖保会長(77)は「大人から子どもまで、見に来てもらえればうれしい。道路からも見えるので、楽しんでもらえたら」。田植えに来た中学生らに目を細めつつ「水害のときにはまだ0歳くらいで、覚えていない世代。当時のことも伝えていきたい」と話していた。期間は5月13日(月)ごろまで。

(2024年4月27日付紙面より)

約30匹のこいのぼり=25日、新宮市熊野川町
近大新宮中の生徒らが協力
2024年04月27日
4 エビネランが見頃  新宮市の花本国夫さん宅で開花  
2024年04月27日
5 巡拝御朱印帳を製作  世界遺産登録20周年を記念し  (熊野三山協議会 )
2024年04月27日
6 相互扶助と未来の発展  総会でスローガン決定  (新宮YEG )
2024年04月27日
7 二階伸康氏に出馬要請  太地町漁業協同組合も  
2024年04月27日
8 お願い額など決定  日赤の活動資金募集  (新宮市協賛委 )
2024年04月27日
9 総会を前に正式参拝  熊野速玉大社敬神婦人会  
2024年04月27日
10 先頭に立って活動推奨を  健康づくり地域推進員会が総会  (新宮市 )
2024年04月27日
11 20歳未満の飲酒は駄目  小売酒販組合が街頭啓発  (新宮市 )
2024年04月27日
12 玄関ポーチに「ポケふた」  旧役場古座分庁舎へ設置  (串本町 )
2024年04月27日
13 命を守るルールを教わる  高池小が県警交安教室で  (古座川町 )
2024年04月27日
14 みんな泥んこで田植え  熊野川小の児童16人が  (新宮市 )
2024年04月27日
15 1年生と仲、深める  井田小で迎える会  (紀宝町 )
2024年04月27日
16 体動かしリラックス  子育てサロンつむぐ  (紀宝町 )
2024年04月27日
17 個性あふれる作品並ぶ  なでしこArtists展  (熊野市 )
2024年04月27日
18 詐欺から守れ 地道に活動  高齢者見守り隊発足12年  (紀宝町 )
2024年04月27日
19 お悔やみ情報
  
2024年04月24日
20 和合の精神を世界へ 本宮で「合気道国際奉納演武」 

 田辺市本宮町で20、21日、同市出身で合気道の創始者・植芝盛平の偉業と功績を国内外に発信する「合気道国際奉納演武」が開かれた。コロナ禍で途絶えていた海外の参加が回復し、スイス、イタリア、フランスの道場の門下生の出場もあり、約60人が参加した。熊野本宮大社と同市の植芝盛平翁顕彰会、熊野本宮合気塾が主催。

 合気道本部道場(東京)から植芝充央道場長(42)を迎えて開催した。20日は熊野本宮大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」で特別講習会が開かれ、21日は雨天のため本宮体育館で奉納演武を実施。大社の九鬼家隆宮司は開会のあいさつで、春の例大祭で世界遺産登録20周年を記念し、8カ国の外国人に神輿を担いでもらったことに触れ「世界平和につながる合気道の和合の精神をぜひ発信してほしい」と呼びかけた。新宮市の合気道熊野塾を皮切りに、9団体が次々に日頃の稽古の成果を披露し、植芝道場長が奉納演武を納めた。

 スイスから訪れ、東京の日本語学校で学ぶテオ・ワルティさん(19)は「熊野という合気道にとって特別な場所で演武できたのは素晴らしい。とてもうれしい」と喜んでいた。

 植芝盛平のひ孫の充央道場長は「皆さんの協力のおかげで無事終えられた。本宮を訪れるたび、開祖を大切に思ってくれていることを強く感じる」と感謝し、「真の武道はいたずらに強さを競うものではないというのが開祖の教え。鍛錬が自分自身を成長させる糧となるのが合気道の魅力の一つ。世界140の国と地域に広がる合気道の輪がさらに広がっていくことを願っている」と話した。

(2024年4月24日付紙面より)

スイス、イタリア、フランスの道場からも門下生が参加し、演武を奉納=21日、田辺市本宮町
合気道本部道場の植芝充央道場長(右)
2024年04月24日
21 協力して作業に取り組む
 中央児で「こいのぼりを作ろう」  (新宮市 )

 新宮市野田の中央児童館で20日、「こいのぼりを作ろう」があった。子どもたち12人が協力しながら手形やスタンプで模様を付けた「うろこ」を貼り、同館に飾るこいのぼりを作った。

 土台となるこいのぼりは、事前に職員が大きなポリ袋をつないで作り、2体用意した。

 子どもたちは職員から説明を受けると早速、作業を開始。ピンクや赤、青、緑の中から好みの絵の具を選んで手のひらに塗り、アーチ状にかたどったうろこに押し当てて両面テープで貼り付けていった。

 この日はミニこいのぼりも製作。「先生、こう?」「できた!」などと会話をしながら職員が用意した手作りのスタンプを押し、フェルトペンで目を描くと思い思いの作品を完成させた。

(2024年4月24日付紙面より)

こいのぼりに「うろこ」を貼り付ける子どもたち=20日、新宮市野田の中央児童館
2024年04月24日
22 本の世界を楽しもう 4月23日は子ども読書の日 

 「子ども読書の日」の23日、熊野地方の読書活動に取り組む小中学校でも、子どもたちがドキドキわくわく、本の世界を楽しむ姿が見られた。

 子どもの読書活動についての関心と理解を深め、積極的に読書活動を行う意欲を高めるために、2001年に制定。「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」の著者シェークスピアの命日や、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界図書・著作権デー」にちなんだ記念日。5月12日(日)までの3週間は「こどもの読書週間」でもある。

 毎朝8時10分から10分間の読書の時間を設けている那智勝浦町立宇久井小学校では、全校児童179人が教室で思い思いの本を開いた。図書スペースでは、1年生たちも仲良く絵本を選んでいた。

 角川まんが超科学シリーズ「どっちが強い!? X」を読んだ西拓己君(3年)は「恐竜が闘う本。図鑑が好きで、いろいろな生き物のを読んでいる」。桝本和佳さん(同)は怖い話の「人喰いグルール」を読み「文字が多い本を読むことが多い。続きが気になる」と話していた。

(2024年4月24日付紙面より)

教室で読書をする3年生=23日、那智勝浦町立宇久井小学校
2024年04月24日
23 親子で触れ合い楽しむ  正明保が新宮城跡へ遠足  
2024年04月24日
24 本年度事業計画を承認  北浜東千歳会が総会  (那智勝浦町 )
2024年04月24日
25 公約訴え投票求める  生徒会選挙の演説会  (新翔高校 )
2024年04月24日
26 国公立大学に18人合格  近畿大学附属新宮高校が公表  
2024年04月24日
27 大鳥居とレンゲ畑 田辺市本宮町の大斎原 
2024年04月24日
28 多彩なパフォーマンス  新宮キズナフェスティバル  
2024年04月24日
29 作家18人の作品を披露  潮岬で第10回工芸・絵画展  (串本町 )
2024年04月24日
30 認知症啓発を新規活動に  女性部5年ぶり総会開く  (串本町商工会 )
2024年04月24日
31 子ども食堂、3周年迎える  愛情たっぷりのカレーライス  (紀宝町 )
2024年04月24日
32 復興願う演奏、被災地に響く  熊野水軍太鼓が中能登町で  (紀宝町 )
2024年04月24日
33 趣味の作品展や福祉大会も  本年度総会で新役員を紹介  (紀宝町老連 )
2024年04月24日
34 お悔やみ情報
  
2024年04月19日
35 佐野・蜂伏への林道を
 高田地区が新宮市に要望  (200人分の署名も添えて )

 新宮市の高田地区の区長3人は18日、「高田相賀線~佐野・蜂伏地区の林道の早期開通を求める要望書」の提出のため、新宮市役所を訪れた。要望書と約200人の署名を手渡し、早期実現を求めた。田岡実千年市長は調査検討する予定を伝えたほか、実現に前向きな姿勢を示し「共に頑張りたい」と応じた。

 提出は谷下孝志・総区長(=里地区長)、中道活好・西地区長、輪野利明・口地区長が訪れた。地域おこし協力隊の松露将典さん、新宮市議会の百村匡洋議員、𠮷良康利議員も同行した。

 要望では、紀伊半島大水害で高田地区が孤立したことに言及。「県道高田相賀線と佐野・蜂伏地区への林道を直結することで災害時の孤立解消につながる」と訴えた。▽緊急物資の搬送や救急ルート確保▽スポーツ合宿誘致に寄与▽大型商業施設への交通の利便性が向上▽林業の発展に寄与▽医療センターへの緊急搬送時間が短縮―などをもたらす「命の道になる」と結んだ。

 高田と佐野・蜂伏地区をつなぐ林道については20年以上前に、市が調査したが地盤がもろく、断念した経緯があった。しかし3月の新宮市議会の一般質問で当局は再び「調査検討に着手する」と答弁していた。要望の場で担当課は「県とも協力してルートの検討や所有者の確認などをやっていきたい。(調査に)2年ほどかかる予定。迂回(うかい)しつつ12~13㌔(の距離)になるかな」と明かした。

 𠮷良議員は「20年前と違い、今はAIやドローンがある。もっと良いルートを見つけられる可能性がある」と指摘。田岡市長は「林道整備の県の補助が10%から25%に増え、やりやすくなった」と明るい材料を提供した。谷下総区長は「一日も早い開通を願っている。よろしくお願いします」と呼びかけた。

  □     □

■相賀の浸水解消工事も



 市による林道の計画とは別に、県による高田相賀線の道路改良工事も進んでいる。高田へと続く県道が通る相賀地区の浸水(道路冠水)解消を目指したもので、約2㌔にわたる道路を三つの工区に分けてかさ上げするほか、トンネルで一部をつなぐ。完成時期は未定となっている。

(2024年4月19日付紙面より)

要望書を手渡す谷下孝志総区長(左から2人目)ら=18日、新宮市役所
道路改良工事が進む県道高田相賀線=17日、新宮市相賀
2024年04月19日
36 アオリイカの産卵床設置
 ダイブポイント3カ所へ  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、23店舗)が17日、串本沖のダイブポイント3カ所にアオリイカの産卵床を設置した。

 ダイビング客に好評のアオリイカの姿やその産卵のシーンを着実に観察してもらいやすくするための取り組み。この産卵誘発はアオリイカの資源増強につながるとして今年も日本釣振興会が協賛し、その実施を後押ししている。

 環境への負荷を抑えるため、人工物ではなく自然へ戻りやすい天然木で床を仕立てる点が同組合のこだわるところ。今年も前日に長さ3㍍前後で切り出した枝葉複数本を準備し、当日はダイバーら15人が手分けして同ポイント「備前」「イスズミ礁」「グラスワールド」の各海底へ沈めて束にし固定したという。

 この取り組みを主導した中井嘉昭さん(50)によると、串本沿岸海域におけるアオリイカの産卵のピークは例年5月下旬~6月上旬ごろだが昨年は設置翌日にはさっそくアオリイカが寄って産卵を始めたそうで、「今年も(ハイシーズンの)ゴールデンウイーク前に産卵を始めてくれることを祈るばかり。この話題が多くのダイバーに認知され、串本の海へ潜りに来ていただけること、串本を知り地域内外が盛り上がることにつながれば」と今後の反響を期待して語った。

 産卵床は付いた卵のふ化が全て終わるまで設置予定。その見極めをした上で、残った枝や固定するためのロープ、土のうなどを回収するという。

(2024年4月19日付紙面より)

アオリイカの産卵床を海底に固定する串本ダイビング事業組合のダイバー=17日、串本沖(同組合提供)
2024年04月19日
37 健康増進に波及効果期待
 自動運転車両が暖海地区に  (太地町 )

 太地町は15日から、自動運転車両による移動支援サービスを暖海地区方面にも拡大した。新ルートは町多目的センターを発着点としており、施設内の歩行プールやトレーニングマシンを気軽に利用できるようにすることで、高齢者の移動手段確保のみならず、健康増進や介護予防への波及効果も狙う。

 「全町公園化」のビジョンを掲げる同町では、2022年に大東地区方面で自動運転サービスをスタート。車両はゴルフ場向けのゴルフカートに自動運転システムを搭載したもので、道路に埋め込まれた誘導線を感知して決められたルートを走る。5人乗り。

 誰もが無料で乗車でき、昨年度の利用者は1万479人。台風などの荒天時以外は365日運行。運転補助員が同乗しており、手を上げればルート上のどこでも乗降できる。

 新ルートの熱海地区は昭和40年代に埋め立てられた町内の人口密集地にあり、人口355人、高齢化率54・6%。暖海地区内を縫って多目的センターや役場、漁協スーパー、坂野医院などをつなぐ。

 1周約30分で、始発の午前8時22分から午後5時35分まで、2台体制で22便を運行。町役場は「誰でも無料なので、気軽に乗ってみてほしい」と呼びかけている。

 ルート拡大で利用者増が見込まれる多目的センターには町社会福祉協議会や町包括支援センターが入っており、社協の岡本研会長は「自動販売機もあるので、コーヒーなどを飲めるサロンスペースを設けるなどしていきたい。施設内にはケアマネジャーや理学療法士、社会福祉士などもおり、健康相談もしてもらえたら」と語る。

 16日に利用した60代男声は「今からスーパーに夕飯を買いに行く。以前買い物帰りに雨が降ってきて、帰りに乗ったこともある。一応車もあるが、公共交通があると便利」と話していた。

(2024年4月19日付紙面より)

停車中の自動運転車両=16日、太地町多目的センター
2024年04月19日
38 日本記録保持者制し優勝  串本町出身の久保凛選手  (陸上女子800㍍種目 )
2024年04月19日
39 魚道通って上流目指す  滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )
2024年04月19日
40 医師確保への支援など  7項目を和歌山県に要望  (新宮市 )
2024年04月19日
41 腸の働きと重要性を確認  いきいきサロン大勝浦区  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
42 児童生徒の現状を分析  全国学力・学習状況調査  
2024年04月19日
43 宮本薫さんに会長再任  母子保健推進員会が総会  (新宮市 )
2024年04月19日
44 季節の花々モチーフに  絵手紙教室が始まる  (新宮市 )
2024年04月19日
45 グラウンドの雑草取り  太田小学校で芝生の日  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
46 ALT迎え英語に親しむ  丹鶴幼稚園で新年度も  (新宮市 )
2024年04月19日
47 こいのぼりを工作  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
48 東紀州地区は100%  今春卒業生の就職内定状況  (三重県教委 )
2024年04月19日
49 ウミガメの甲羅磨き  大型連休を前にプール清掃  (紀宝町 )
2024年04月19日
50 新入生に防災頭巾寄贈  町建設業組合が全小学校に  (紀宝町 )
2024年04月19日
51 今年も七里御浜に250匹  「泳げ!鯉のぼりくん」継承  (熊野市 )
2024年04月19日
52 ヤマドリゼンマイが見頃  浮島の森のシンボル  (新宮市 )
2024年04月13日
53 ミカン果皮に駆虫効果
 杉村奨生さんが水産学会で  (近大新宮高 )

 東京都の東京海洋大学で3月29日に開催された日本水産学会の高校生の部ポスター発表に、近畿大学附属新宮高校から杉村奨生さん(当時2年)が参加。「冷水性淡水魚に寄生するチョウモドキに対するみかん果皮抽出液の駆虫効果」と題し、研究成果を発表した。

 アマゴなどの体表に寄生する甲殻類「チョウモドキ」に関する同校の研究は2021年にスタート。近畿大学水産研究所と連携して実施する「水産実習」の発展学習として、希望生が研究を受け継いできた。

 スーパーサイエンス部の水質調査などで水生生物に興味を持ったという杉村さんは、高校2年の夏休み前から研究を開始。過去の研究ではサンショウ抽出液に駆虫効果があると判明していたが、アマゴ本体へのダメージの大きさやコストの高さが課題に。同じミカン科植物で、廃棄される温州ミカンの果皮に着目した。

 エタノールを溶媒にミカンの乾燥果皮から抽出液を作り、チョウモドキやアマゴへの影響を検討。最終的には「ミカン乾燥果皮1%(w/v)・エタノール0・5%(v/v)の溶液に3分間浸漬することで、チョウモドキの7割が瀕死(ひんし)状態となった一方で、同条件で浸漬したアマゴの全数が生存した」と結論づけた。

 学会参加を通じ、全国の高校生や研究者、企業の研究に触れた杉村さん。惜しくも入賞は逃したが「面白い研究がたくさんあり、自分の研究についてのアイデアももらった。アマゴの体表に付いた状態のチョウモドキへの効果は実験できておらず、もう少し続けたい思いがある」と話す。

 研究に協力した近畿大学水産研究所新宮実験場の木南竜平助教は「発表には入っていないが、前段階で柿渋や木酢液など、新しい県産品での駆虫効果の検討もした。前向きにアイデアを出して取り組む姿勢がすごい」と頑張りを賞賛。実用化に向けては、アマゴ本体へのダメージの軽減やコスト面などが次なる課題になると語っていた。

(2024年4月13日付紙面より)

研究成果を発表した近畿大学附属新宮高校の杉村奨生さん(同校提供)
アマゴからチョウモドキを採取(同提供)
2024年04月13日
54 社会人に必要なマナー
 新宮商工会議所セミナー  

 ビジネスマナーセミナーが11日、新宮市井の沢の新宮商工会議所の会館であった。23人が参加、社会人に必要なマナーを学んだ。

 新宮商工会議所の主催、新宮地区職業安定協会、日本電信電話ユーザ協会和歌山支部の共催。3団体の会員が参加した。アクトプランニングSeekの依藤由香さんが講師を務めた。

 ▽職場実践の課題▽接遇マナーの基本▽接遇応対の基本動作▽電話応対の基本動作▽言葉づかい▽電話応対の実際―などの講義があった。

 講義の中で「他己紹介」が行われた。参加者は2人一組になり、相手の職業や趣味、性格や特徴などをインタビューして確認。続いて6人程度のグループとなり、各自がインタビュー相手のことを発表して紹介した。参加者は発表を通し、失礼にならず場をなごませる発表方法を考え、身に付けていた。

 依藤さんは「話上手と思う人もいたと思うし、話すスピードがいい人もいたのではないでしょうか。周りから学べるのが集合研修の良さ。それらをぜひ持ち帰って」と呼びかけた。

 新宮市三輪崎の下原自動車から参加した清水梨世さん(25)は「学校みたいで楽しい。電話対応での言葉遣いなどを学べたら。頑張りたい」と話した。

(2024年4月13日付紙面より)

他の人を紹介する「他己紹介」を行った=11日、新宮市井の沢の新宮商工会議所の会館
講話する依藤由香さん
2024年04月13日
55 コラボ御朱印を制作 参詣出発地の城南宮と (熊野本宮大社)

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年記念として、熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)はこのほど、京都府伏見区の城南宮とのコラボレーションで「令和の熊野詣感応の地記念御朱印」を制作した。15日(月)から1枚500円で販売する。同様に城南宮では1日より、「感応の地」ではなく「出立式」の御朱印として同額で販売を開始している。

 熊野三山には、平安時代から多くの人々が訪れており、院政期には上皇たちが城南宮から熊野まで、往復700㌔の道のりを1カ月かけて詣でたとされている。城南離宮の精進屋での潔斎後、離宮の南門から出発し、船で淀川を下り窪津(現在の天満)に降り立った。そして窪津王子から道すがら各王子社で奉幣や歌会などを行いながら熊野を目指した。

 同大社の御朱印は、同大社が平安時代から続く熊野詣での到着地点として、右側には道中の苦難の様子や祭事、熊野に到着した感動を歌で表現している。下部は大斎原(おおゆのはら)を参拝する参詣者を、上富田町の熊野高校の美術部の生徒が生き生きとした色彩で描いた。左側には川の中州に鎮座していた熊野坐神社が描かれている。

 同大社は「世界遺産登録20周年を機会により一層、京都と熊野に多くの人が行き来することを祈念します」と伝えている。

(2024年4月13日付紙面より)

城南宮(右)と熊野本宮大社のものが貼られた御朱印帳(熊野本宮大社提供)
2024年04月13日
56 新宮市にラジオ放送局!  6月の放送開始めざして  (こども新聞「ニュースよみとき隊!」2024年4月11日(木)の紙面から )
2024年04月13日
57 サステナブルファッションって?  捨てられる服の行方  (こども新聞 )
2024年04月13日
58 元気に育てと願い込め  管内流域に稚アユ放流  (熊野川漁協 )
2024年04月13日
59 在校生がPRし勧誘  新入学生にクラブ紹介  (新宮高校 )
2024年04月13日
60 事故起きやすい薄暮に  Aコープ前などで啓発  (那智勝浦町 )
2024年04月13日
61 辞令受け決意新たに  新宮市消防団の任命式  
2024年04月13日
62 入学生72人を代表して宣誓  串本古座高出身の岩谷さん  (和歌山信愛大学 )
2024年04月13日
63 取り組む姿勢や態度培う  1年生対象にし宿泊研修  (串本古座高校 )
2024年04月13日
64 最優秀賞など選抜作品収録  古座川ほのぼの川柳作品集  (古座川町社会福祉協議会 )
2024年04月13日
65 1年生の自転車をチェック  紀南高校で安全点検  
2024年04月13日
66 「生活の場所」を提供  放課後等デイサービス開所  (御浜町 )
2024年04月13日
67 来店者に交通安全の声かけを  御船郵便局を協力店に  (一声運動 )
2024年04月13日
68 保育所にお昼寝ベッド  アプリで欠席連絡も  (紀宝町 )
2024年04月13日
69 オンツツジが花の盛り  新宮市・浮島の森  
2024年04月13日
70 お悔やみ情報
  
2024年04月11日
71 初のコミュニティーFM開局へ
 地域に根差した番組に  (新宮市、6月の放送開始目指す )

 新宮市に初のコミュニティーFM放送局「FM新宮」が開局されることになった。地域密着型の生放送番組を企画しており、6月ごろの放送開始を目指している。

 長く地域の話題を伝えてきた和歌山放送新宮支局の単独放送が昨年3月に終了。リスナーの一人だった有限会社フリーク(新宮市神倉)代表取締役の床浦勝昭さんが「地元から発信でき、災害時にも役立つラジオ放送が必要」と考え、開局を目指すことになった。

 コミュニティーFMは総務省の免許が必要で、電波が届く放送対象区域は半径5~15㌔となる。一般社団法人日本コミュニティ放送協会によると、コミュニティー放送局は昨年12月1日現在で、全国に341事業者があり、和歌山県内には和歌山市と田辺市、白浜町、橋本市に四つの会員局がある。フリークによると、新宮市内での開局は初めて。

 国道42号沿いにある同社店舗の一部を改修し、スタジオを開設。今は必要な機材をそろえており、今後はアンテナ整備などを行う。

 番組は毎週月~金曜日の午後1時~3時に生放送を予定。「地域の情報や話題をより細かく、分かりやすい放送を心がけ、聞いていて元気になれるような番組」を目指すという。

 ラジオ担当の社員・北道江利さんは、社の研修として3月に宮城県名取市を訪れた。東日本大震災時にラジオが重宝したという被災者の生の声を聞き、「新宮にもラジオは絶対に必要」と実感した。「市の防災と連携して、災害時にも役立つラジオ放送をしたい」と見据える。

 たくさんの市民に「しゃべりに来てほしい」と考えており、「今はスマートフォンでも手軽にラジオが聞けるし、若い世代にも近くなった。地域を元気にできるような番組を届けたい」と話していた。

 放送開始時には改めて詳しい内容を発表する予定にしている。

(2024年4月11日付紙面より)

機材をチェックする北道江利さん=4日、新宮市神倉
黄色の外装が目を引く国道42号沿いの「FM新宮」放送局
2024年04月11日
72 桜並木のコース走り抜ける
 みさき陸上スポ少がマラソン大会  (新宮市 )

 みさき陸上競技スポーツ少年団(加藤清代代表)は6日、新宮市の佐野川沿いで「佐野さくらマラソン」を開いた。同少年団に所属する選手や地域の子どもたち約30人が、見頃の桜並木の川沿いコースを走り、楽しいひとときを過ごした。

 マラソンを通して爽快感を味わってもらおうと昨年から実施。佐野おやじの会(中村優会長)が協力し、近畿大学附属新宮高校・中学校の吹奏楽部がゲスト出演した。

 コースは川を挟んだ対面道路を使用した1周約600㍍。子どもたちは吹奏楽部の演奏に励まされながら、それぞれの体力に合わせて元気よく周回した。

 マラソン後には、吹奏楽部によるミニコンサートが開演し「アイドル」「シング・シング・シング」を演奏。アンコールでは「情熱の薔薇(ばら)」を披露し、会場は盛り上がった。

 走り終えた要律樹君(7)は「少し疲れたけど、楽しかった。音楽の演奏も上手で、聞き入っていた。また参加したい」と笑顔を見せた。

 加藤代表は「昨年に続いて、大勢の人が積極的に参加してくれてよかったです。吹奏楽部の皆さんや先生方の協力もあり、感謝している。子どもたちの健康を願い、今後も継続して催していければ」と話していた。

(2024年4月11日付紙面より)

元気にマラソンを楽しむ子どもたち=6日、新宮市佐野
近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部が盛り上げた
2024年04月11日
73 秀衡桜が五分咲きに
 熊野那智大社の境内で  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)境内にある県天然記念物の「秀衡桜(ひでひらざくら)」が現在、五分咲きを迎えている=写真。9日には、国内外から訪れた多くの参詣者が、春空に映える真っ白な花に目を細めていた。

 高さ約15㍍、幹の周囲2㍍。奥州藤原氏第3代当主・藤原秀衡が夫人と共に熊野詣でをした折、奥州から持ってきたと伝わるヤマザクラの名木。春がすみを思わせる真っ白な花から「白山桜」の別名もある。ヤマザクラの中でも遅咲きで、満開は今週末ごろ。

 熊野那智大社は14日(日)、桜花祭を営む。桜に自然の恵みへの感謝を託し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭事。午前9時から大社、午前10時からは別宮・飛瀧(ひろう)神社で祭典があり、桜花のかんざしを挿した巫女が浦安の舞を奉納する。

(2024年4月11日付紙面より)



2024年04月11日
74 ほぼ本来奉仕にぎわう  中湊・稲荷神社の祭典  (串本町 )
2024年04月11日
75 1年生25人が仲間入り  古座中で第74回入学式  (古座川町 )
2024年04月11日
76 同級会あるの、知ったあるかん?  新宮高校第33回同級会  
2024年04月11日
77 台湾東部沖地震の救援金  6カ所に募金箱設置  (那智勝浦町 )
2024年04月11日
78 5人が新たなスタート  新宮高校定時制で入学式  (新宮市 )
2024年04月11日
79 274人が新生活スタート  新宮・新翔高校で入学式  
2024年04月11日
80 理念を共有、決意新た  美熊野福祉会が入社式  
2024年04月11日
81 特選に日浦寛人さん  写連紀南支部3月優秀作品  
2024年04月11日
82 地域の花壇に彩りを  有志が季節ごと植え替え  (那智勝浦町 )
2024年04月11日
83 期待胸に新生活スタート  太地小・中で入学式  
2024年04月11日
84 男女21人が熱戦繰り広げ  テニス協会シングルステニス大会  
2024年04月11日
85 交通ルール順守呼びかける  交通事故死ゼロを目指す日  (紀宝署 )
2024年04月11日
86 73人が新たなスタート  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2024年04月11日
87 「いっぱい遊ぼうね」  丹鶴幼で入園式  (新宮市 )
2024年04月11日
88 お悔やみ情報
  
2024年04月10日
89 戦没者の冥福を祈る
 花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(佐々木実結会長=専光寺住職)は8日、新宮市福祉センターで、毎年恒例の花まつり記念行事「平和祈念祭法要」を営んだ。戦没者遺族の約30人が参列。手を合わせ諸霊の冥福を祈った。

 来賓の田岡実千年市長が追悼の辞を述べた。「祖国を思い、家族を案じ、皆さんが大戦で散華されたことは、私らにとって深い悲しみ。享受している平和と繁栄は、命を落とした皆さんの犠牲の上に築かれていることを私らは忘れず、明日の新宮市のために力を合わせ努力することを誓う。遺族と共に諸霊の冥福を祈り、感謝の誠をささげる」と語った。

 続いて、新宮市遺族連合会の池上順一会長が祭辞。「先の大戦より79年を迎えるが、世界で今なお戦火が絶えない。その中でわが国が平和でいるのは、祖国の繁栄と将来を案じ、命をささげた諸霊の思いが導いてくださったたまもの。郷土の発展と遺族の身の上にも、より一層のご加護をお願いします。われわれ遺族は、あの戦争を後世に伝え、世界平和の道を進むことを誓う」と力を込めた。

 この後、新宮仏教会の佐々木会長など12人の僧侶の読経に合わせ、参列者が焼香した。各自が目を閉じて静かに、平和の祈りをささげていた。佐々木会長は「多くの方々の協力の下、今年も花まつり記念行事を開催することができ、ありがたく思う。戦没者の英霊を前に、『兵戈無用(ひょうがむよう)』(軍隊も武器も必要がなくなる)の世界が少しでも実現できるように願い手を合わせた」と話した。

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■音楽法話も実施



 白浜町の聖福寺の関守研悟住職による音楽法話「祈り~いのちの歌を響かせて」もあった。関守住職がギターを弾きながら、ゆったりとした曲調の童謡や歌謡曲を歌った。参列者以外の参加者も増え、曲に耳を傾け、拍手を送った。

(2024年4月10日付紙面より)

焼香を行う参列者の皆さん=8日、新宮市福祉センター
音楽法話を行う関守研悟住職
2024年04月10日
90 木本、紀南高校で最後の入学式
 計207人が新たな門出迎える  

 県立木本高校と紀南高校で8日、最後の入学式が開かれた。2校は来年度に統合し、県立熊野青藍(くまのせいらん)高校に生まれ変わる。木本高校は木本校舎、紀南高校は紀南校舎として、それぞれの伝統を受け継いでいく。

 新入生は木本高校の普通科123人、総合学科40人、紀南高校44人の計207人。3年後には両校最後の卒業生となる。

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■木本高校



 木本高校では163人が期待を抱きながら初登校した。式辞で福田英成校長は高校生活の目標をしっかりと持つこと、自分と他人のことを大切にすること、身に付けた力を世のため人のために生かすこと―を呼びかけ、「地域の方から木高生として親しみを込めて呼ばれる存在となり、先輩たちに続く活躍が期待される。自覚と誇りを持って行動してほしい」と伝えた。

 新入生を代表して前川陽城さんが「本校生徒としての自覚を持ち、努力を怠ることなく、勉学にスポーツに励み、有意義な高校生活を送ることを誓います」と決意を述べた。式の最後には吹奏楽部が校歌を紹介するように演奏した。

 木本高校は1948年5月、県立木本中学校と県立南牟婁郡高等女学校を統合して創立。総合学科は94年に設置された。

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■紀南高校



 紀南高校では、教職員、保護者が見守る中、校旗が掲げられ、第63期の入学生を迎えた。

 入学許可を受けた新入生を代表して、仮屋悠斗さんが「私たち44人は、紀南高校の規則、指導に従い、進路実現に向けて勉学や部活動に一生懸命励むことを誓います」と宣誓した。

 辻孝明校長は式辞で「コミュニティ・スクールとして地域に根差した伝統ある高校」と紹介。「紀南高校として入学生を迎え入れるのは君たちが最後となります。これまでの紀南高校の良さを十分受け継いでもらい、それを新校である熊野青藍高校に引き継ぎ、地域を支える人材となってほしいと願っています」と述べた。

 3年間の活躍を期待し「自分自身の成長を感じ、さまざまな行事を通じて一体感をぜひ経験してください」などと呼びかけた。

(2024年4月10日付紙面より)

緊張した表情で式に臨む新入生=8日、県立木本高校
高校生活への決意を語った=県立木本高校
門出を迎えた新入生44人=同日、県立紀南高校
宣誓する仮屋悠斗さん=県立紀南高校
2024年04月10日
91 創建千年記念し新春寄席
 桂文三さんが延命寺で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井の曹洞宗鳳凰山延命寺(西昭嘉住職)で7日、創建千年を記念して落語家・桂文三さんの新春寄席があった。町内外から約60人が集まり、気持ちよく笑って春の一日を楽しんだ。

 延命寺は平安時代末期の1024年、海に流れ着いた地蔵菩薩(ぼさつ)の仏像をまつったのが始まりと伝わる。当時は天台宗の寺院で、現在の宇久井駅周辺に五重塔や宿坊のある大寺院があったとされるが、1500年ごろに大津波などによって崩壊。その後曹洞宗の僧侶が現在の地に移転して再興した。

 前座に弟子の桂小文三さんが登場。入門前に文三さんの追っかけで延命寺の寄席に来ていたエピソードを語り、「はなし家になったのも延命寺と皆さんのおかげ」。古典落語の「河豚鍋(ふぐなべ)」を披露した。

 文三さんは「皆さん、自分の『癖』は人に指摘されてないと分かりませんよね」と話し、古典落語「四人癖」で、目をこする男、鼻の下をこする男、袖を引っ張る男、手を打つ男の4人を演じ分けた。後半は「時うどん」で会場を笑いの渦に巻き込んだ。

 創建千年を記念し、今年の10月23、24日には同寺で大般若法要と晋山式(しんさんしき)、檀信徒総回向を執り行う予定だという。

(2024年4月10日付紙面より)

会場は笑いの渦に=7日、那智勝浦町の鳳凰山延命寺
桂文三さん
2024年04月10日
92 串本町へ防災備品を物納
 企業版ふるさと納税として  (株式会社大塚商会 )

 東京都千代田区に本社を置く株式会社大塚商会(大塚裕司代表取締役社長)が8日、串本町へ企業版ふるさと納税の目録を贈呈した。昨年12月に物納した防災備品に係る目録で、田嶋勝正町長は感謝状を贈って相互連携の歩み寄りを深めた。

 この物納は、同社が創業60周年記念事業の一環で取り組み始めた自治体との防災に関する官民連携の一環。南海トラフ地震が予測されるなど防災面で厳しい状況に置かれている自治体を対象にし、企業版ふるさと納税制度を活用した物的支援を重ねている。

 和歌山県内での支援は同町が初で、高知県黒潮町と並んで同地震に伴う津波の到達が早くさらに台風の影響を受ける機会も多い点で厳しい状況と捉え選定。昨年9月に地方創生の推進に向けた連携に関する協定を締結して縁を築き、連携事項「防災に強いまちづくりのための地域防災整備事業の推進に関すること」に基づいて同町の物納希望を探り、その備品をそろえて託した。

 この日は同社の齋藤廣伸・取締役専務執行役員や渡邊賢司執行役員らが役場を訪問し、齋藤取締役専務執行役員が「大きな地震はいつどこで起きるかわからない。防災品はあまり使っていただきたくはないが、いざ起きたときには十分に活用し町民を守るということで使っていただきたい」と伝えて目録を、田嶋町長は「災害は忘れる前にやってくる時代。串本町の行政運営は常に防災や災害を頭に入れて進めている。災害が起こるであろう所と情報を共有し助け合うことは本当に大事だと思うところで、そういうシステムを作る。ぜひとも参加させていただき皆さん方と災害に対応していければと思う」と応えて感謝状を贈呈し合った。

 備品の内訳は①水循環システムシャワー1セット②86㌅電子ボード2基③赤ちゃん用段ボールベッド15セット(45人分)④ポータブル電源+折りたたみ式ポータブルソーラーパネル55セット⑤100㌾対応スポットエアコン10基⑥自動ラップ式簡易トイレ50セット―で、いずれも自社取り扱い製品。①についてはこの日メーカーによる取り扱い実演も行われ、防災担当職員らがその習熟に努めた。

 同社は開始年の2021年度に14自治体、23年度に20自治体(うち5自治体は21年度と重複)へ物納をしていて、同町は23年度の新規で物納を受けた。24年度も取り組むが25年度以降は未定で、齋藤取締役専務執行役員は全国で相次ぐ被災やその現場で取り扱う備品が安全・安心につながっている状況を見据え「気持ちとしては25年度以降も継続していきたい」と話した。

(2024年4月10日付紙面より)

目録と感謝状を交わした齋藤廣伸取締役専務執行役員(右)と田嶋勝正町長=8日、串本町役場本庁舎
水循環システムシャワーの実演紹介の様子
2024年04月10日
93 10人が東海大会で活躍
 和道流新宮道場松本塾  
2024年04月10日
94 34人が熱戦繰り広げる
 第49回又新杯ソフトテニス大会  
2024年04月10日
95 栄冠はKKNの手に
 マクドナルド・トーナメント  (学童軟式野球 )
2024年04月10日
96 季節の花飾り 甘茶で祝う  東正寺でも花まつり  (紀宝町 )
2024年04月10日
97 学校生活に胸おどらせ  小学校5校で入学式  (紀宝町 )
2024年04月10日
98 4月のカメムシ「多い」  和歌山県病害虫発生予報  
2024年04月10日
99 サ市訪問団講師と踊る  新宮市でズンバ教室  
2024年04月10日
100 ウラシマソウに夢中!  串本山草有志の会が展示  (新宮市 )
2024年04月10日
101 区民総出で溝掃除  那智勝浦町の天満区で  
2024年04月10日
102 新たな出会いと絆を  高田グリーンランド「桜祭り」  (新宮市 )
2024年04月10日
103 期待と希望を胸に新生活  新宮市立小中学校で入学式  
2024年04月10日
104 開祖・釈迦の生誕日祝う  霊巌寺で法会「花まつり」  (古座川町 )
2024年04月10日
105 提供分込み600㌔を管内へ  本年度第1回稚アユ放流  (古座川漁協 )
2024年04月10日
106 2学期に新米間に合わせる  学校給食用の米栽培始める  (串本町地産地消生産者組合 )
2024年04月10日
107 楽しみながら売買学ぶ  児童限定フリマイベント  (新宮市 )